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Morris.の日記です。読書控え、宴会、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いて ある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。 皐月不知憂鬱 |
【2014年】 4月 3 月 2月 1月
【2013年】 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
2014/05/31(土)●iPhone洗濯ミス (>_<)!!● |
朝帰りで見つけた店 |
ショーウィンドウ猫(@_@) |
矢印が今回のMorris.部屋 |
3階は韓医院 |
屋上で弦を張り替える |
今朝の猫に会いに行く |
とにかく魅力的 |
今回のNo.1候補 |
シャボン玉アジョシ |
漢江モーターボートと麻浦大橋 |
漢江バックにミニギター |
チュンジャテグタン(春者鱈鍋) |
ここはHachiさんのお ごり |
602番バスでお別れ |
夜の麦藁菊 |
2014/05/30(金)●飴兄と飲み続け(^_^;)● |
韓国製ミニギターが |
下痢止めの薬 |
あまりにひどいガラスケース(>_<) |
パゴダは素晴らしいのに(;;) |
レリーフも |
3・1独立宣言 |
コヒャンシクタン(故郷食堂) |
ウンシルと |
イヒョンジュ・キムソングヮン・ワンフンヒョン |
記念写真 |
食堂を餌場にしてるトラ |
ロシア女性と |
超安酒場 |
同じく |
Morris.の天敵ポンデギ |
コンビニで胃腸薬 |
また別の店 |
プクチョン(北村) |
北村在住アジュマ宅で |
ここにも忍冬が |
このまま地下鉄に乗れるらしい |
2014/05/29(木)●盛り沢山(^_^;)● |
朝の屋練 |
明日からは小瓶か中瓶にしよう(^_^;) |
ソウルも霞んでる(>_<) |
今回のALOHAs |
カッチ(鵲)の雛(;;) |
ジョンミョ(宗廟)前広場工事(>_<) |
細々と集うハラボジたち |
巡視員 |
名残惜しいけど(^_^;) |
旧市庁舎前 |
セウォル号悼む紙の舟 |
ウォングダン |
ヤマボウシ |
中央郵便局前 |
旧韓国銀行 |
この階段は魅力的 |
現在は貨幣博物館 |
同じく |
復元された外換銀行 |
内部もシック |
同じく |
カルグクス店 |
結構豪華 |
南大門 |
正しくは「崇礼門」 |
旧ソウル駅舎 |
ここからノクチョン(鹿川) |
#! |
#2 |
#3 |
#4 |
#5 |
#6 |
#7 |
#8 |
#9 |
#10 |
#11 |
#12 |
#13 |
#14 |
#15 |
#16 |
#17 |
飴売り兄ちゃん偶然再会(@_@) |
SUNYというライブハウス |
露天酒場で |
大盛り上がり |
2014/05/28(水)●移動日● |
影も見えない影島 |
仕方ないので鴎撮り |
賑わってる屋根付き市場 |
魚たち |
同じく |
変なアジョシ |
チャガルチアジュマ |
同じく |
初猫に再会 |
朝定食 |
12:00発優等バス切符 |
バス中でちびくろ2号 |
今日からの宿 |
窓からの眺め |
タッチパネルに蓋(^_^;) |
好きな屋上 |
早速洗濯 |
ナイトクラブ宣伝車 |
ホームマート(食品スーパー) |
葱、韮ひと束百円(@_@) |
ユッケジャン |
2014/05/27(火)●突然キメ(金海)● |
コンビニ横でネット接続 |
昨日の箱入り猫 |
名前はサムソン |
今日は影島はっきり見える |
賑わうチャガルチ |
ソグクチョン(西区庁舎) |
食堂工事中(>_<) |
ナクトンガン(洛東江) |
キムパブとムルマンドゥ |
銭湯の主屋らしい | かっこいいキメの山 |
伽耶の舟 |
騎馬武人モニュメント | 古墳博物館内部 |
頭蓋骨 |
二重象 |
骨壷 |
古墳の丘 |
古墳博物館全景 |
丘の上の岩の上で | 巨大鐘楼 |
国立金海博物館 |
須恵器 |
馬頭 |
家鴨 | 大壷 |
線刻された岩 |
埋葬された貴人 |
金海線の切符 |
列車 |
金海空港 |
車内 |
ササンのコルモク |
同じく |
ササン市場 | 壁の芸術 |
魚屋売り台下の雉 | 車の下の斑 | 蛍烏賊遊泳 |
えらく綺麗になったプピョン市場 |
前の面影の部分も |
トルゴレのキムチ |
日本カレー専門店? |
突然ライヴ(^_^;) | 店主と客と |
猫キャフェの看板 |
かなり寒い | ソンド夜景 |
宿の前で | 母猫パンスニ | 子猫サンスニ |
2014/05/26(月)●龍宮寺とか● |
ついにチャガルチ猫 | 名前はスンドゥリ | 何度見ても飽きない |
屋根付き市場 |
是非実物に会いたい |
こちらは子猫 |
名前はナビ(^_^;) | 恒例焼き魚定食 |
全く違う猫が(@_@) |
餌ではないと思う | 観光案内所でバスのメモを |
ナパルコ(喇叭花) |
石人と十二神象 |
入口にいた黒白 | 派手過ぎる山門 |
いかにも作り物ぽい |
かなり無理な立地 | 光輪というより日笠 |
仁王? |
大雄殿 | 本尊と仏画 |
大観音 |
鳥名不明 |
薬水観音 |
鬼瓦 |
白蓮 | 何でもあり |
何とか青空も | 岩場 |
波濤 |
赤灯台 |
かなり田舎 |
影島 |
中国人カップルと | トンカス定食 |
マッコリと蛸燻 |
2014/05/25(日)●ふらふら● |
ヨンド(影島)の名前通 |
コルペンイ | デャガルチ風景 |
しつこくヨンド |
いつの間にか水産市場方面に |
いかにも釜山らしい住宅密集地 |
結局灯台まで(^_^;) |
灯台から南港大橋を望む |
騙し絵風のビル群 |
これは何かというと |
チャンオ(鰻)用の釣針セット | ミルミョン大(>_<) |
クェジョン(槐亭)市場 |
廃品回収業者の猫 | 同じく |
その2 | 同じく | 聖マリア教会 |
教会から |
さっきの廃品業 |
手前が神学校 |
オリニ(子供)と記念撮影 | 愛嬌ものの韓のアリス | 付近のコルモッキル |
#2 |
#3 | 夕方ノレチャランが(@_@) |
2014/05/24(土)●到着(^_^;)● |
Morris.の朝食(^_^;) |
朝からミニギター |
釜山入港 |
灯台の向こうに五六島が |
完成した釜山大橋 |
コンテナ船のお尻 |
登山家の森本さん | 今回の初猫 | この路地にいた |
今回の宿はヨインスク(旅人宿) |
こんな部屋 |
タルギ「苺) |
早速チャ ガルチに |
い つもの風景 |
これも |
Morris.のお聖地は面影なし |
かなりの老朽船 | これがなくては(^_^;) |
「馬鹿みたいに生きる」を合唱 | チャガルチビル |
俺にも弾かせろ |
その2 |
ジーンズ裾上げ |
お馴染みのトルゴレへ |
スンドゥブとキムチ |
釜山タワー |
二匹目 |
すぐ逃げられた |
二千ウォンくれたアジョシ |
三匹目は飼猫 |
2014/05/23(金)●出航(^_^;)● |
ぶんちゃんに挨拶 |
いつもの4ベッド部屋 |
救命ボート |
コンテナ船 |
明石大橋 |
船にはこれが似合う |
ちょっとお洒落 |
光る海 |
水泡模様 |
小型漁船 |
中型汽船 |
灯台のある島 |
パイプ室 |
瀬戸大橋 |
同じく |
これはMorris.ではない |
優勝賞品は |
一等客室利用権(^_^;) |
一人じゃもったいない |
トイレ・シャワー付き |
日本人客と |
2014/05/22(木)●明日出航(^_^;)● |
8時半起床。
今朝の血圧は178/81/87。
久しぶりの宿酔ぢゃ(^_^;)
朝風呂浴びてから、午前中は本当に部屋でゴロゴロ。
ずっと連続録画してた韓国ドラマ「いとしのソヨン」をちょこちょこと見てるのだが、ときどき録画が途中でストップして「操作不能」という表示が出る (>_<) 以前にも一度同じようなことがあったが、それきりだったので、例外的事故かとおもったのだが、数回に一回の割でこれが起きるとなると、ちょっと使いものにならない。この外 付けハードディスクドライブはBUFFALO製のHD-LBU2という2TBサイズのものだが、実はPC用の外付けとして、全く同じ製品を使っているのでそち らの方も心配である。一度完全に初期化してテストするべきかもしれないが、とりあえず今録画してるドラマ、見られる分だけ見てからに、ということは韓国から 戻ってからということになるな。
昼過ぎにパンスタフェリーに電話。明日の釜山便は就航できるらしい\(^o^)/ 19日出発のつもりが4日遅れということだが、まあ、これもセウォル号事故のアフターマス(余波)ということで仕方あるまい。
とりあえす明日出発できることが確定したのは嬉しい。24日釜山着で、28日にソウルに行くつもりだ。釜山で4泊するか、他のところ経由するかは不明だが、と にかく28日にソウルに行予定。行き当たりばったりのMorris.にしては結構計画的である(^_^;) 一昨年利用した木洞の「やすらぎ」に予約入れたのだ。
2時過ぎ自転車で六甲道に出て銀行で出金して、やまやで酒(^_^;) ダイコクドラッグで歯ブラシやらシェービングフォームなど買って4時半帰宅。
明日からの旅のしたく、といっても、恒例のことだからプリントしたチェックリストで確認していけばまず間違いない。
阪神は今日は試合無しだが、昨日はオリックスに競り勝って連敗は免れたらしい(^O^)
大飯原発再開の安全性を巡る裁判で福井地方裁判所が認めない判決を出した。これは望ましい結果で、関西電力の控訴と政府の知らん振り(>_<)態 度も想定内だが、これが原発廃止への追い風になることを願いたい。
女子サッカーアジア杯は日本が接戦で中国に勝って決勝進出したが、韓国はオーストラリアに敗けてしまった(>_<) 韓国で日韓決勝戦を見たかったのに、残念。
今日の歩数は3105歩。
見違えた鈴木薄荷 |
水 道筋のあくび猫 | 水道筋駐車場猫 |
2014/05/21(水)●旅行演習?(^O^)● |
7時起床。
今朝の血圧は200/10/65。
昼過ぎに新長田に出る。
今夜は朴昌利さん主宰のカラオケ会が長田の「歌居屋」であり、新開地ではムックさんの誕生会がサンであることになってた。Morris.は韓国に行ってるはず だったので、どちらもキャンセルするつもりでいたのだが、結局延期中なので、今夜はカラオケ行って、その後サンに行くことにした。
その前に以前見つけた猫町(二葉町8丁目)と長田港回ってのんびりすることにしたのだ。
先に新長田図書館に本返却して、二葉町へ。前回ほど多くはいなかったが、それでも数匹をデジカメ撮影してたら住人から不審がられたらしく、何回か誰何された。
途中、旧二葉小学校に行き当たった。そうか二葉小学校の二葉町だったのか。せっかくだからちょこっと覗いてから、長田港へ。壁の鉄梯子を降りて南側の突堤先の 白い灯台まで歩く。ここは釣り人がいつも屯してるので遠慮してたのだが、今日は一組だけで、ちょうど引き上げるところだったので、行ってみることにした。 うーーん、何か灯台というのは心惹かれる。水平線を白い船がゆっくり運航していく。セウォル号のことを考えると胸が痛むが、何かすでに航海してるような気分に なった。そういえば釜山でも魚市場の南側松島の白い灯台は何度も訪れてくつろぎの場所の一つになっている。たぶん今回も行くだろう。すでに旅行気分になってし まったようだ。
結局灯台の下に座り込んで、海を見ながらミニギター弾いたりして2時間ほどいたようだ。気がついたら6時前だった。長田港からゆっくり歩いて7時前に「歌居 屋」へ。朴昌利さんと山根さん、堀内さんが先に来ていた。そのあとだるま森の二人、大和くん、近所の母娘など10人が参加。Morris.は途中で新開地に行 くので、すべての曲をテンポ2つ3つあげて歌う(^_^;)
途中堀内さんが歌う「オモナ」に合わせてミニギター弾いたり、記念撮影もやって、10時頃退出して西代駅から新開地に出てミナエンタウンのサンに10時半頃到 着。ムックさんは今日で50歳になったとのこと。祝賀ハムニダ。
以前のスターティングオーバーのうなぎさんも来ていて、久しぶりに懐かしいナンバーの演奏も(^O^)
零時前に店を出て、何とか神戸駅最終上り電車0:29にぎりぎり間にあった(^_^;)
1時前帰宅。楽しかったけど、さすがにへろへろである。
今日の歩数は11198歩。
屋上から |
新長田図書館裏の白雉 |
鉄人 |
やまぼうし? | 二葉町8丁目猫#1 |
#2 |
#3 | 二葉小学校 |
階段 |
#4 | #5 |
駒ケ林保育園 |
長田港 |
灯台 | 真下まで行く |
プ レート | 2時間ほどいた(^_^;) |
長田港白雉 |
長田港雉 | 駒ケ林白黒 | 駒ケ林鯖トラ |
駒ケ林黒 |
駒ケ林雉 |
カラオケ歌居屋 |
老若デュエット |
今日の参加者は10名 | ベースはアキちゃん |
スターティングオーバー再び |
50歳になったムックさん |
2ショット |
2014/05/20(火)●五月の薔薇● |
7時起床。
今朝の血圧は175/87/77。
朝の3点セット。
午前中、名刺の判子捺し(^_^;)作業。結構これが時間かかる。
11時に部屋を出て、JR鷹取下車。久しぶりに須磨離宮公園に向かう。
このところ海子さんのブログ日替わり定食にやたら薔薇の写真が出てくるのに 刺激されて、離宮公園の薔薇でも見ておこうと思ったのだ。ほんとなら今日釜山に到着しててもおかしくなかったのが、パンスタフェリーの点検遅れで、19日どこ ろか、21日の便も休航になってしまい、次の23日の便に乗るつもりだが、これも前日にならないと確定しないという(>_<)、その次の便は26 日で、いちおうこれを予約してた(チケット期限のため)のだが、宙ぶらりんの状態になってる。じたばたしても仕方ないので、気を紛らわせるという意味合いも あった。
前回気づいた南口から入る。こちらだと、鷹取駅からなら、正門よりほぼ1kmくらい近い感じである。ただ南口は植物園側で、薔薇を見るなら噴水公園まで行かな くてはならないから、あまり違いはない。
たしかに薔薇は咲きまくっていた。平日なのに、一眼レフカメラを持った中高年層が多い。別にカメラに気後れしたわけではないが、何となくしゃかりきにデジカメ 撮影する気にはならなかった。
離宮公園の薔薇はたしかに種類も多いのだが、一輪一輪鑑賞するというより、庭園の花壇の一部として見るべきもののようだし、あまり多過ぎると食傷気味になるの かもしれない。
もちろん、薔薇が花の王者という位置にあることに異議があるわけではない。御託はずいぶん以前に作った歌 集『薔薇祭』でも見てもらうことにしておく。
で、結局植物園に戻り、一番奥の小庭園のガーデンテーブルでミニギター(^_^;) こちらにも薔薇は咲いてて、いい感じだった。2カポや4カポしたり、テンポアップでぶっ飛ばしたりといろいろ遊んでたが、4時前に雨が降りそうな空模様になったので撤収。
5時前帰宅。
今日からプロ野球交流戦。阪神はオリックスと京セラドーム。ドームなら雨でも影響ない。阪神は藤浪、オリックスは絶好調の西の先発。藤浪は初回に3点取られて しまった(>_<) 藤浪は2回で6点取られて早々に降板、つなぎの秋山も4点取られ、結局2-12の惨敗(>_<)
今日の歩数は6874歩。
定番アングル(^_^;) | 生垣 | 破調 |
噴水の裏から |
絞り染 |
平凡(^_^;) |
庭園全景 | 紅葉青葉 | 植物園一番奥で |
【8・15と3・11 戦後史の死角】笠井潔 ★★★☆☆ NHK新書 2012/09/10。
1945年太平洋戦争の敗戦の8月15日と、2011年3月11日は、ルーツを一にする日本人の宿痾(ニッポン・イデオロギー)によるものと規定し、戦後から 今日までの日本の歪んだ成長戦略を批判しながら、何をなすべきかを示唆する一冊。NHKからこんな本が出てるというのも意表を突くところである。
(反原発アピールと原爆慰霊碑)両者ともにアメリカの責任を不問に付した上で、「全世界の 人々」、「人類」という架空の立場から「原水爆反対」を訴えているのだが、護憲平和主義の思想的退廃は明確といわざるをえない。アメリカの戦争犯罪を免罪 することは、日本の戦争犯罪の自己免責と表裏の関係にあるからだ。
ここで隠蔽され忘却されているのは、アメリカの戦争犯罪であると同時に、第二次大戦で死亡した日本兵の存在でもある。それはまた、自己保身のため戦死者を 裏切って国民的総転向をとげたおのれの過去をも隠蔽する。
「あやまちはもうくりかえしません」という広島の原爆慰霊碑に刻まれた文言には、以前から??を感じていた。原爆落としたのがアメリカということは自明なのに それに触れないというのがそもそもおかしい。おかしいことを敢えて見ぬふりをするのがニッポン・イデオロギーということなのだろう。
ニッポン・イデオロギーが必然的にもたらした二つの破局、8・15と3・11は、たんに並列的 に存在しているわけではない。「終戦」の歴史的な結果として福島原発事故は生じている。8・15を真に反省し教訓化しえなかった日本人が、「平和と繁栄」 の戦後社会の底部に3・11という破局的な体験が突きつけている意味を真に了解するには、8・15で切断されたように見える戦前日本と戦後日本の錯誤を明 らかにしなければならない。
これが本書を書くことになった根幹だろう。
ゴジラが踏み潰したのは、戦後復興がほぼ完了した時点で日本人の多数派が選ぼうとしていた、対 米従属と引き替えの「平和と繁栄」、戦死者の忘却の上に築かれるだろう「第二の戦後」の支配的理念である。第五福竜丸事件と原水禁運動を出発点とする護憲 平和主義もまた、この支配的理念のため左翼的・反主流的な一部だった。
「ゴジラ」=戦死した日本兵の恨みの塊、という説は、元々あったが、ここまで徹底するべきだろう。
アジア的貧困の克服と近代的理念の実現は一体であると主張する知識人に、大多数の日本人は二面 的な態度で対することになる。貧困からの解放という点で戦後知識人と立場を共有した大衆は、その実現のために進歩主義や啓蒙主義の理念に反する方向をしば しば選択した。
たとえば知識人の護憲非武装や国連平和主義という空論を拒否し、日本人の多数派は対米従属と日米安保体制を支持してきた。戦後日本人が求めた「平和」と は、二度と戦争にまきこまれないことにすぎない。日本の「繁栄」に有益であれば、隣国の戦争被害も黙視する。内心では歓迎するというのが、朝鮮特需から ヴェトナム特需にいたる国民的多数派の暗黙の合意だった。
憲法九条に普遍的な理想を読もうとする戦後知識人とは違って、ほとんどの大衆はそれに実利を託した。軽武装による経済成長という保守本流路線が、吉田茂首 相から田中角栄首相の時代まで、あるいは2009年の政権交代まで支持され続ける。
この構図は、今現在の、安倍体制への日本国民の姿勢に通じるものがあると思う。「九条に実利を求めた」大多数の日本人は、その遺伝子を継いでいるということだ ろう。
日米戦争は日露戦争と根本的に違うことに無理解だったから、日本は「無謀な戦争」に突き進むこ とができた。--自動車の運転経験しか無い人間が、同じようなものだろうと思って訓練もなく飛行機を操縦士墜落したというのが対米戦争の意味するところ だ。さらに問題なのは、21世紀の今日にいたるまで日本の保守も革新も、改憲再軍備も護憲非武装派も、かつてと同じような錯誤のうちにあるという事実だろ う。
自動車の運転も出来ないMorris.にも、この比喩はわかりやすい。日本の保守も核心も夜郎自大だというkとだろう。
われわれ国民はさのみ天皇を崇拝しないが、天皇を利用することには狎れており、そのみずからの 狡猾さ、大義名分というずるい看板をさとらずに、天皇の尊厳の御利益を謳歌している。何たるカラクリ、また、狡猾さであろうか。我々はこの歴史的カラクリ に憑かれ、そして、人間の、人性の、正しい姿を失ったのである。(「続堕落論」坂口安吾)
安吾のいう「歴史のカラクリ」こそニッポン・イデオロギーにほかならない。
うーーーん、安吾、すごい。
敗戦の事実を「終戦」といいくるめ、瑣末な法文解釈で無条件降伏の現実を「有条件」だったと信 じることで、日本人は愚かな自己肯定と卑小な満足感を得たにすぎない。惨めな現実から目を背ける自己欺瞞と理念的保身は、その代償として、さらに惨憺たる 第二の現実を抱きよせてしまう。
3・11とは、8・15をもたらした根拠の原理的な反省を回避し、敗北の現実を曖昧化して出発した戦後日本の必然的な帰結だった。依然として、われわれは 正確な歴史意識を獲得することなく、自堕落なニッポン・イデオロギーに安住している。
Morris.もまたニッポン・イデオロギーの申し子なのかもしれない
沖縄返還交渉の過程で佐藤首相は、極秘のうちに日本の核兵器製造と核武装化の検討を命じる。日 本が核武装する可能性を取引材料として、佐藤はアメリカに沖縄返還を求めた。非核三原則を国会で決議し、NPTに加盟することで当面の核武装はないと安心 させ、その代わりに核抜き沖縄返還をアメリカに迫る。
核武装カードを使った佐藤外交によって沖縄返還は実現されるが、有事の核持ち込みを容認するとの密約で、非核三原則は最初から空文化していた。また米軍基 地撤去という沖縄民衆の切実な要求も、返還の時点から裏切られる運命にあった。
佐藤の政治目的は、日本国家の領土回復だったにすぎない。それを達成するため、沖縄民衆に過重な負担を強いることは計算のうちだった。返還後の沖縄には本 土基地の移転が進められ、県民の基地負担は耐えがたいまでに増大していく。
自民党右派の改憲再軍備派が、対米戦争で国内地上戦の犠牲を沖縄にだけ押しつけ、自己保身のため本土決戦を回避して延命した、無節操な戦争指導層の末裔だ という事実がある。沖縄を戦争の生贄として利用し、占領を集結させるためアメリカに売り渡し本土復帰後も日米安保体制の矛盾をしわ寄せする。自民党の対沖 縄政策は一貫しているし、こうした事態を黙認してきた日本国民にも回避できない責任がある。
おおむね正当な意見だと思うし、沖縄に関してはMorris.にも責任がある。
政治家もマスコミも声を揃えて、北朝鮮の核武装は脅威だという。だが、本当の脅威は、北朝鮮の 核攻撃ではない。福井や新潟の海岸に軒を連ねる原発こそが、最大の脅威だ。北朝鮮が日本海岸の原発を標的として、高速艇や潜水艇で特殊部隊を送りこんでき たらひとたまりもない。旧式ミグ機による自爆攻撃でも同じことだ。原発の破壊による放射能汚染で、日本列島は壊滅するだろう。9・11以降の世界内戦のリ アリティからすれば、これは想定しなければならない最悪の可能性である。
原発が、つまりは自滅的存在だというのは、実にわかりやすい。これはいくら強調してもし過ぎることはないだろう。北朝鮮の核武装より何百倍も危険性が高い。
8・15と3・11。66年の時間的間隔を置いて日本を襲った二つの大破局には、歴史意識の欠 落の結果という共通点がある。
いうまでもなく、未来に向けて進歩する「世界史」とは西欧近代の発明にすぎない。歴史と世界史は同一ではないし、ヨーロッパ以外の地に住む人々を「歴史な き民」と見下してきたマルクスやエンゲルスを含むヘーゲル的進歩主義社たちの傲慢に、それ自体として歴史的真理性があるわけでもない。ピサロやコルテスの 銃と騎馬隊から黒船にいたるまで、非ヨーロッパ地域に世界史は暴力的に到来した。
しかし日本人は、巻き込まれた世界史を歴史的・批判的に捉えることなく絶対化した。その結果の8・15、あるいは3・11である。
「世界史」がどうもヨーロッパ中心の作為的なものだったというのは、清水義範本などで少しずつわかってきたことだが、「世界史が西欧の発明」ということをもう 一度しっかり把握しなくてはならないだろう。
戦後日本は二重の意味で「役に立つ」新型の呪術として、核技術を取り入れた。第一は軍事利用、 第二は平和利用である。「潜在的核保有」という正体不明、意味不明の"国策"によって巨額の資金を投入された原子力研究のオートメーション工場は、外部か らの批判的介入を排除し、福島原発事故まで際限ない自己運動を続けてきた。
核技術=呪術説。言われてみればその通りだったような気がしてくる。
明治期の欧化に匹敵する規模で唐化(中国化)した古代日本は、中国の史書に倣って記紀を編纂する。しかし日本の王権が正統性の根拠としたのは、史書ではな く勅選歌集だった。
史書が歌集に取って代わられた、というのには、いささか異議ありだ(^_^;)
吉本思想の頂点をなす「グラフト国家論」は、今日なお触発的だ。しかし支配的な共同幻想に人工 的な「継ぎ目」を発見しえても、日本人が天皇制国会の呪縛から開放されることはないだろう。「継ぎ目」を消去したのは、侵略した側であると同時に征服され た側でもあるから。両者の共犯関係から吉本は目を塞ごうとする。
耐えがたい屈辱を意識することなく、解放戦争による犠牲を回避できる絶妙の方法がある。敗北を忘却し、侵略者に支配されているという事実を隠蔽してしまう ことだ。支配者は侵略者ではない、はじめから自分たちの主人なのだと思いこめば、屈辱にまみれることもレジスタンスを戦う必要もなくなる。
東條英機をはじめとする少数の軍国主義者が暴力と洗脳で、自分たちを「無謀な戦争」に巻き込んだ。戦争の被害者である日本国民を、軍国主義から開放してく れたのがアメリカだ。マッカーサーに与えられた戦後憲法こそ、わらわれが望んだものだ。
最初はアメリカに「押しつけ」られたとしても、われわれは戦後の歳月を生きる過程で、みずから平和憲法を選びなおしてきた。いまや憲法はわれわれのもの だ。……このようにして「継ぎ目」は、自己欺瞞的に消去されてしまう。
戦後日本が享受してきた対米従属による「平和と繁栄」は、「古代における大衆の総敗北」の、グロテスクなほどに克明な再現ではないだろうか。「古代におけ る大衆」もまた「平和と繁栄」を求めて、みずから「継ぎ目」を消去し、天皇制というグラフト国家を進んで承認した。
Morris.は吉本隆明はあまり読んでない。何か相性が悪かった(^_^;) それで「グラフト国家論」というのも知らずにいたが、「グラフト」は「接木」という意味で、古代日本で稲作文化を持ち込んだ天皇と在来勢力との関係を例えているらしい。そ れと同じようなことを、敗戦後の日本とアメリカの関係に例えているのだろう。
ニッポン・イデオロギーとは、挫折し頽落したアニミズムの精神的基層と、原型をとどめないまで に変形された輸入観念や外来思想の、アメーバのように無定形な複合体である。
ニッポン・イデオロギーの核心として、本書では歴史意識の不在という問題点に注目した。「アジア的停滞」というのはヘーゲル的進歩主義者の偏見で、ヨー ロッパ的な「世界史」だけが歴史なのではない。「つぎつぎになりゆくいきほひ」という原古のアニミズム的精神は別として、イスラムやインドや中国の文化圏 にも、それぞれ固有の歴史がある。
「回天」や「革命」の歴史意識によってヨーロッパの世界史と闘い続けた中国と違って、挫折し頽落したアニミズムを基層とするニッポン・イデオロギーは「変 われば変わるほど変わらない」、ようするに歴史意識がない。
日本人には歴史意識がない(>_<) これはもう、なすすべがないのかも。
火を人類にもたらしたプロメテウスの事業は、核技術によって完成されたのではないか。たとえば 水爆は太陽と同じ核融合のエネルギーを、巨大な破壊力に変える。核分裂の場合も原理的には同じだ。
「核エネルギーの解放という桁はずれの可能性を目の前にしたとき、人類は同時に、人類の歴史を変えてしまいかねないような桁はずれの危険性に直面した」と いう、高木仁三郎の警告はチェルノブイリ事故に続く福島原発事故で現実化された。卑近な利益や有用性に幻惑され核技術をもてあそび続ける限り、さらに決定 的な破局が人類を襲うに違いない。
福島原発の事故で「一神教的技術の生み出したモンスター」に打ちひしがれた日本人は、身についた流儀でこの体験を水に流し、さっさと忘れてしまうだろう か。原発を導入した経緯を厳密に検証することも、それを推進した関係者の責任を厳格に問うこともなく、たんに怖いものに蓋をする。それが挫折し頽落したア ニミズム的心性の自然な反応である。
日本列島を焦土と化したアメリカ軍の戦略爆撃、そして原爆の被災でさえ日本人は自然災害にたいするのと同じ流儀でやりすごした。「俺の死、俺の生命、また 日本全体の敗北、それを更に一般的な、何か価値というようなものに結び附けたい」という悲痛な自問はたちまち忘れられ、二度と戦争は厭だという実感だけが 戦後日本には瀰漫する。
やはり核技術というものは、人類にとってアンタッチャブルな存在なのではなかろうか。
戦後知識人の近代化主義が失効すると、今度は中沢新一のような主張が登場する。日本は欧米のあとを追う必要などない。そもそもユダヤ教に由来する世界観や 歴史意識こそ、原発事故という破局を惹きおこした元凶ではないか。世界に絶対的に外在する神や、最後の審判に向けて進む歴史というユダヤ・キリスト教的な 発送を否定し、神々を敬い自然を敬う日本のアニミズム的基層に回帰すれば、万事うまくいくはずだ……。
文明開化にはじまる欧化主義や近代化主義も、あるいは中沢のような新型の日本主義も、地震/津波と原発事故が突きつけた思想的難問を回避しているにすぎな い。
日本のアニミズム(@_@) 八百万の神々(@_@) 嘘だ!嘘だ!嘘だ!と、否定できれはいいのだけど。これから逃れるのは至難の業だろう。
福島原発事故を体験してさえ、原発推進の立場を捨てようとしない原子力ムラや政財官の守旧勢力 は論外だ。原発は安全か危険か、危険だから反対するという脱原発派も、戦後日本の「平和と繁栄」路線を疑わない点で原発推進勢力と変わらない。危険だから 反対する立場は、相対的な反対派にすぎない。
たとえ安全でも、あるいは安全にしようと努力すればするほど、原発は自由を制限し剥奪する。社会に埋めこまれた下からの権力装置として無限に肥大化するか ら、原発には反対しなければならない。
これが本書の「キモ」である。100%賛意を表明しておきたい。
ゲンパツ反対!!!!
2014/05/19(月)●都賀川河畔逍遥● |
8時半起床。
今朝の血圧は197/85/84。
11時に部屋を出て、JRで六甲道へ。区役所に寄った後、南下して阪神路線に沿って大石まで歩き駅裏のスーパーで弁当買い、都賀川沿いに更に南下する。
前にも一度覗いたことのある沢の鶴資料館に立ち寄る。ちょうど小学校の課外授業が終わったところだった。この建物は古い酒蔵をそのまま利用したものだが、95 年の神戸地震で全壊、その後再建されたものである。それでも、いかにも古い酒蔵の雰囲気を残していて、なかなかにいい感じである。ショップで原酒 150ml(290円)買って都賀川河口まで歩き、神戸製鉄横の公演で、弁当食べて、海を見ながらミニギター。この公園はあまり人が来ない(^_^;)よう で、置かれているベンチの大半が草に覆われている。釣り客はそれなりに訪れているようだが、彼らはベンチなど利用しない。
今日は二家族がテントを張ってバーベキューを楽しんでいた。この公園からはMorris.が固執している神戸製鉄のTwin煙突が間近に望める。
ずっとミニギター弾いてたわけではなく、海を見たり、休んだりしながら、結局ここに夕方までいて、また都賀川を北上して、水道筋で買い物して6時半帰宅。
今日の歩数は7693歩。
聖母地蔵(^_^;) | 海芋 |
大二帯泥蜂(おおふたおびどろばち) |
薔薇 |
青鷺 | 川本印ポンプ |
沢の鶴資料館 |
杉玉 |
麹室 |
古 曽部染付徳利 | 狐桶 |
灘浜大橋 |
NAVIOS MAGELLAN |
鳳運 丸 |
タグボートと艀 |
ベンチを侵略する草々 |
海辺で昼食 一杯付き |
都賀川河口の鵜 |
至近距離からTwin煙突 |
Morris.好みの木の花 | きゃわいい~ |
2014/05/18(日)●パンスタフェリー休航中(>_<)● |
7時半起床。
今朝の血圧は194/75/68。
SBSの「挑戦千曲」ほぼ一ヶ月ぶりに再開。番組前にセウォル号への追悼テロップが流れ、産休のチャン・ユンジョンに代わって特別MCのSistarのヒョ リョン」だった。
午前中、ノレバン98号で、Morris.名刺を編集。今どきwin98で名刺作るというのもアナクロかもしれない。実はノレバン98号で作った名刺をずっ と使い続けてきたのだ。DEL坊でも、ちびくろ2号でも、leno坊でも作れば作れるはずなのに(^_^;) どうしてこうなったかよくわからないが、ともかく、名刺はノレバン98号、というのがMorris.スタイルだったわけだ。
この名刺には、以前ソウル新村で作ったハングルはんこを捺印してた。これをはじめから名刺ファイルにコピーしたら手間が省けるのではないかと、いろいろやった のだが、どうしてもうまく行かかない。結局ホームページアドレスなどを変更して、プリント。何だかんだで昼までかかってしまった。
午後1時にパンフェスタフェリーに電話して5月21日便を予約変更しようとしたら、フェリーは4月25日から点検のため19日まで休航だったのが21日も、点 検が延長で、21日も運休、次の23日も前日にならないと出庫できるかどうか不明とのことだった(>_<)
Morris.は昨年の韓国旅行で、6月28日のフェリーで大阪に戻った。当日一年間オープンチケット買ったので、今年の5月28日まで使えると思ってたのだ が、釜山到着た29日になるから、そのチケットだと26日に乗船する必要があると言われて、とりあえず当日の予約しておいたた。ところが、25日まで仕事がな さそうなので、早めに出かけようかと思い、19日はちょっと早いので、21日に出発しようと計画変更したのだった。それがこの点検休航事態 (>_<)で21日は休航決定、23日便も前日にならないと不明とのことだった。(>_<)
うーーん、26日の予約入れた時には、そんなこと何も言わなかった、ちょっと不親切だと思うぞ。
ともかくも、Morris.の韓国行きは早くて23日、遅くても26日ということになりそうだ。
3時頃JRで三宮に出る。神戸まつりで賑わってた。といっても特に見るほどのものはない。お愛想で、サンバチームをちょこっと撮影して、阪神理容で散髪。この 前は切らなすぎたので、今日は思い切り両サイドを刈り上げてもらったのだが、ちょっと切りすぎたような気もする(^_^;)
三宮図書館に寄って5時半帰宅。缶酎ハイ持って1時間ほど屋練。
デイゲームの阪神は4-1でDeNAに連勝。
今日の歩数は6210歩。
久々「挑戦千曲」 |
薄青枝尺 |
フラワーロード |
神戸まつりサンバ |
その2 |
その3 |
中国産鯉? |
河南工藝社 |
散髪後(^_^;) |
2014/05/17(土)●勤労奉仕● |
7時半起床。
今朝の血圧は214/100/74。
ピーター・バラカンの番組BGMに洗濯すまして、8時半に部屋を出て、自転車で六甲学生青年センターへ。
センターの古本市会場撤去の日なので、勤労奉仕に出向くことにしたのだ。
この古本市は、Morris.がセンターの朝鮮語講座に通ってた頃から始まった。飛田さん(まだ館長になる前だったと思う)の発案で、古本好きの Morris.ということもあって、第一回目からお手伝いすることになった。数年前からダンボール箱本棚作成(これも飛田さんの発案)作ることになり、 Morris.はほとんどこの作業専従みたいになってしまった。なんたって引っ越し梱包業とダンボール箱とは切っても切れない縁がある(^_^;)
去年は撤収の時は韓国旅行中でお手伝いできなかったが、撤収の時は神大学生が大挙やってきて、Morris.はダンボール本箱を解体するくらいで、楽勝だっ た。ところが今日はほとんど学生の姿が見当たらない。ということで、Morris.もダンボール本箱解体の前に、本の箱詰めと移動やらされて、バテ気味の身に は辛いところ。
昼食は朴くんとびーあんの鶏の唐揚げサービスランチ(700円)。話題はどうしても客船事故に集中してしまう。やっぱりこんな時期に韓国に行くのは何だかな、 という気になってしまう。6月初めには韓国では統一地方選があり、ソウル市長選では現代財閥の御曹司が出馬しているが、今回の事故で旗色が悪くなってるとのこ と。
午後も結構こき使われて(^_^;) 3時半作業終了。今年はスチール本棚解体せず収納することになったので、助かったが、そうでなかったら5時過ぎまでかかったかもしれない。アジア図書館に拠出する本の中か ら、韓国で1980年発行された「子供のハングル学び 우리아기 한글 공부」という絵本を交通費代わりにガメてきた(^_^;) 厚紙20pで内容はカナダラ順にさまざまな事物の絵と韓国語が記されている単純なもので、絵も図鑑的であまり面白みはないが、表紙のおかっぱで赤いセーターの丸顔の女の子 の表情にちょっと心惹かれたのだった。
その後灘図書館に廻り期限オーバーした本の返却済まして、オレンジスリフティーに寄り、赤いリュック購入。今使ってるリュックは数年前にユニクロで買ったもの で、結構ポケットも多くて使いやすかったのだが、かなり傷んでるし、韓国旅行用にもう少し大きいのが欲しかったのだ。見つけたリュックはPAINEというメー カーの、ちょっとした山歩きには充分すぎるるくらい、腰ベルト胸ベルトも付いてるし、サイドやトップにポケットもいっぱい付いてて機能的。中古とはいえこれで 千円台というのはめっけものだと思う(^_^;)
4時半帰宅。王子公園付近がえらく騒がしい、そうか、今日は神戸祭りの地区別イベントの日だった。今日センターに学生が来なかったのは、このためだったのだろ う。来年からは撤収の日は神戸まつりを避けるように→飛田さん。
阪神-DeNAはデイゲームで8回3-0で阪神のリード。先発メッセンジャーは今日ゼロ封したら、甲子園で3連続完封勝利ということになり、これは49年ぶり の快挙ということになるらしい。これは見届けなくてはとテレビ観戦。結局見事メッセンジャー三振で完封。たいしたもんである。
買ったばかりのリュックに楽譜台と楽譜入れて、ミニギター持って王子公園に。神戸まつりの地区祭りといえば、春待ちファミリーBANDが長いこと東灘区の「な んでも祭り」でフォークコーナーをやってたので、ずっとそればかり見てきた。
一昨年このコーナーが無くなってしまった。こうやって普通の見物人?として舞台での公演見ても、何だか別世界の出来事のような気がする。
早々に抜けだして、原田の森ギャラリー前庭のテーブルでミニギター。途中見つけた米搗虫(大二紋烏羽玉米搗 オオフタモンウバタマコメツキ)はしきりに米搗き運動を披露してくれたが、テーブルの上に乗せたらそのままずっと動かずにいた。ここで弾くのはひさしぶりだが、土日でもほ とんど人がいなくて、お気に入りの場所である。離れたテーブルに女子高生二人と、ベンチに若いカップルが座って、聴くともなく聴いてたような気もする。一時間 半ほどやって6時半帰宅。
えらく疲れたけど、なにか充実した一日だったようでもある。
10時からEテレの「SWITCHインタビュー、上原ひろみ☓石塚真一」というのを偶然見て惹きこまれてしまった。どちらも全く未知の人物だったが、なかなか のものである。とりあえず上原ひろみのピアノにはノックアウトされた。
今日の歩数は1038歩。
良い子のハングル学習 | 韓国旅行に向けて |
メッセンジャー完封勝利 |
王子神社で見つけた米搗 虫 | 美術館前庭テーブルに同行(^_^;) |
神戸まつり灘区ステージ |
2014/05/16(金)●海難事故から一ヶ月● |
6時半起床。
今朝の血圧は175/79/78。
一昨日行った住吉の5日取り現場最終日。
さすがに今日は奥さんもランチ作れず、ドミノ・ピザを注文してくれた。Morris.はそれほどピザは好きじゃないが、厚意はありがたく受け取ることにしよ う。
結構最終日の残り荷物が多く、おまけに、納屋やルームランナーなど重量物移動までやらされて、くたくたになって5時倉庫着。
マルハチで買い物して6時半帰宅。
阪神-DeNA。能見がいまいちで、1-3で阪神の敗け。5月になって打線湿りっぱなしである(>_<)
今日で韓国の客船事故から一ヶ月経つ。ニュースでもあれこれ解説やってたが、あんまりな事実が次から次に出てきて、韓国全体が、虚脱状態に陥っている。こんな 時期に日本人がのんびり観光旅行に行くなど不謹慎かもしれないが、フェリーのオープンチケットの期限が迫ってるので、そろそろ出かけようと思っている。いちお うミニギターも持っていくつもりだが、あまりはしゃぎ過ぎないようにしなくては(^_^;)。
今日の歩数は5211歩。
2014/05/15(木)●ハイスツール● |
5時半起床。
今朝の血圧は199/89/78。
摩耶埠頭南岸に朱色の船が停泊してた。GLOBAL TOMORROWと書いてある。パナマ船籍の3万トンクラスのばら積み船で全長189m、幅32mらしい。
溝渕くんら3人で午前中は姫路飾磨区のマレーシア向け船便、午後は三木市のタイ向け航空便ピックアップ現場。
姫路の荷物は見積よりかなり多かったが、お客さんが大部分自分で梱包していたので11時前作業終了。
昼は久しぶりにラーメン籐平三木店でサービスランチ(700円)。これもなかなか美味しかった。
2時に三木の現場。こちらは航空便3箱のみだったので、すぐ終了。昼から雨になったが、このくらいの荷物なら問題なし。
4時過ぎに倉庫に戻ったら雨も止んでた。数日前から倉庫に別の現場の処分品の木製スツールが置いてあって何となくこれが気になってた。天板は生地出し脚は白い ペンキ塗りでなかなか頑丈な造りになっている。何といってもすわり心地が良い。もちろんクッションもなく平たいから長く座るとお尻が痛くなりそうだがこれが妙 に心地よい。かなり高いめで横木に脚をかけると落ち着く。うーーんこんなの欲しいなと思ったが、Morris.亭の狭さでは使えそうにない (>_<) ふと思いついたのが、屋上ならOKということだった。ミニギター屋練の時座っても良いし、缶ビール置くこともできる。というわけで、倉庫長のちょうさんに断って、自転車の 荷台にプラベルトで括りつけて持ち帰ることにした。
さっそく屋上に。屋上の床は銀色のペイントで塗ってあるので、白い脚はあまり目立たないが、それはそれでさまになっている。今日は遅いのでミニギターと缶ビー ルはパスだがこれからが楽しみである(^O^)
6時のニュースで、安倍総理の記者会見。集団自衛権がらみで憲法解釈変更すると鼻息あらく記者の質問に上から目線で答弁してた。これはもう、犯罪だな。秘密保 護法、原発再開、沖縄基地辺野古移設TPPと、没義道やり放題である。なんでこんなのを、のさばらせておいて平気なんだろう(>_<)
今日の歩数は3844歩。
バラ積み船GLOBAL TOMORROW |
小型船 |
今朝の倉庫猫黒 |
|
ビルの上に鯱鉾が | 藤平の社紋? |
三木あたり |
|
もらってきたスツール |
屋上手すり |
この高さが絶妙 |
2014/05/14(水)●チキンストロガノフ● |
5時半起床。
今朝の血圧は199/89/78。
今日の歩数は3844歩。
6時半起床。
今朝の血圧は165/71/83。
宿酔ではないが、身体全体がだるい(^_^;)
昨日と同じ現場。今日は朝から台所で、割れもの梱包。今日のランチは「チキンストロガノフライス」きっとこれもノースカロライナ風なのだろう。これはなかなか 美味しかった。
5時半帰宅
昨日米子の4時間以上のゲームでサヨナラ敗けして、5月に入って3勝8敗と失速状態の阪神。今日も米子球場での広島戦。先発岩田が初回3球で一点先制されたも のの大和のプロ初ホームランなどで6回まで3-1でリードしている。
8回一点差に追いつかれたものの9回ゴメスのタイムリで二点差、その裏オスファンがキラに来日初めてホームラン打たれて一点差になったもののそのまま逃げ切っ て連敗は免れた。
今日の歩数は3889歩。
倉庫雉猫 | チキンストロガノフ |
ぶら下がり毛虫 |
2014/05/13(火)●遅がけサランバン会● |
6時半起床。
今朝の血圧は193/82/69。
矢谷くんらと神戸住吉の米人宅ピックアップ現場5日取り(@_@)の二日目。最近では5日取りというのはめったにない。台所は明日にしてほしいとのことで、マ スターベッドルームのクローゼットとドレッサー、チェストなどの家具梱包。
昼は奥さん手作りのランチをごちそうしてくれた。昨日はペンネのノースカロライナ風?だったそうで、今日は鳥ササミのハンバーグ(やっぱりノースカロライナ風 味)で、これはMorris.の苦手な味だった(>_<)
今夜はサランバン会なので、定時に上がりたかったのだが、何だかんだで倉庫出たのが5時半過ぎ。
6時帰宅して、さっとシャワー浴びて、6時半のJRで鶴橋へ。会場「ジュン」には7時半前到着。今夜の月は満月の2日前だが、なにか雰囲気のある月だった。
すでに常連10人以上集まって、すでに盛り上がっていた。今日はいつもの倍くらい女性参加者が多かった(^O^) 韓国客船事故のこともあって、最初から賑やかな曲は遠慮して、チョドッペの「クメ 夢路にて」歌ったのだけど、これがボロボロ(>_<) ということで後はポルカ系トロットの+3スピードで通した。例によって榎本さんからはビール攻勢(^_^;) 結局いつもどおり(以上?)飲んでしまったようだ。
11時前に榎本さんと一緒に店を出て、JR環状線、神戸線と乗り継いでちょうど午前零時頃帰宅。
今日の歩数は4933歩。
今宵の月 | すでに盛り上がり |
ノリノリ |
女性が多かった | デュエット |
和気藹々 |
2014/05/12(月)●歌謡舞台再開ならず(>_<)● |
6時起床。
今朝の血圧は185/80/80。
溝渕くんら4人で大阪鴫野の引き取り現場。
ぶっ飛ばして午前中終了。
昼食は深江の東市場の「オリーブキッチン」で、サービス定食。今日は豚しゃぶで670円。前は650円だったが消費税値上げに合わせての価格である。この値段 とは思えないくらいの充実ぶり。人気が高いのもわかる。開店3周年で記念にボールペンくれた(^O^)
2時半倉庫着。4時に解放。
午後から雨になったけど雨合羽着て4時半帰宅。
韓国テレビ番組表確認したら今夜KBS歌謡舞となっている。セウォル号事故以来、ずっと歌謡番組は自粛していたが、今回はきっと、追悼番組だろう、と思った通 り"아픔을 나누며傷みを分かち合って" というタイトルでプログラムは以下のとおり。
1) 동무생각同胞の想い(가곡歌曲)/-
2) 애수의 소야곡哀愁のセレナーデ/조항조チョハン ジョ
3) 그리움은 가슴마다想いを胸に/김연자キムヨンジャ
4) 가슴 아프게胸が痛くて/김상배キムサンベ
5) 나는 울었네私は泣いた/문희옥ムンヒオク
6) 이별離別/박윤경パクユンギョン
7) 친구여友よ/조항조チョハンジョ
8) 소녀와 가로등少女と街路灯/진미령チンミリョ ン
9) 얼굴面影/김희진キムヒジン
10) 초연初演/한수영ハンスヨン
11) 봄날은 간다春の日は過ぎゆく/김연자キムヨンジャ
12) 비 내리는 호남선雨降る湖南線/문연주ムンヨンジュ
13) 누가 울어誰が泣く/강진カンジン
14) 바다가 육지라면海が陸地なら/이효정イヒョジョン
15) 목포의 눈물木浦の涙/문희옥ムンヒオク
16) 밤하늘의 블루스夜空のブルース/-
16曲中10曲はMorris.の愛唱曲やおなじみの曲だった。いい曲ばかりである。それにしても韓国歌謡には悲しみや涙を歌った曲が過剰なほどに あることを改めて思い知らされた。8.の「ソニョワカルドゥン」は、チャンドクの作品で、兄とのデュオ、ヒョニワドギのアルバムにも入っているが、そのア ルバムではチャンドクが歌詞をかすれ声でトーキングしていた。チャンドクが若くして亡くなった時に、その追悼コンサートではこの曲をイソニが、絶唱してい たのが強く印象に残っている。そして、やっぱり今回の事故で、真っ先に思い出されるのは15.の木浦の涙だろう。事故現場が木浦の近くだったこともあっ て、この歌は、これから新たな悲しみを加えて歌い継がれることになるだろう。と、10時前からleno坊の前で待ち構えていたのだが、10時から、なにか動物番組である。 途中で「今夜の歌謡舞台は放送ありません。ごめんなさい」というテロップが流れた。遺族などから抗議があったのかもしれない。うーーーん、複雑な心境である
今日の歩数は4024歩。
2014/05/11(日)●垣間見だんじり● |
6時起床。
今朝の血圧は195/88/72。
いくらか昨夜の酔が残っているみたいで、9時頃までベッドでごろごろ。日曜美術館は明治工芸の超絶技巧というお題で、主にヨーロッパに輸出された工芸品(刺 繍、自在置物、象牙細工等々)の特集。たしかに精巧で技術的にはすごいし、驚かされる作品もあったが、どこか偏執的なところがあって、素直に感心できなかっ た。
2時からデイゲーム阪神-巨人戦。メッセンジャーと菅野の先発で、投手戦、というか貧打戦。
途中水道筋に買い物に出たら、だんじりがちょうどアーケードから出てくるところだったので、ちょこちょことデジカメ撮影。結構女性軍がだんじりの上で提灯振り やってた。
3時過ぎ帰宅。阪神、メッセンジャーが投げるとなかなか得点できない(^_^;)というジンクスが今日も有効?で何とかもぎ取った1点をメッセンジャーが踏ん 張って、1-0の完封勝利。5連敗を免れた。
缶ビールとミニギター持って屋上練習しようとしたら、風が強くて楽譜が飛ばされそうになったので中止。
昨日某所から入手した4月14日のKBS歌謡舞台を見直す。この番組放送の二日後に客船沈没事故が起こり、韓国TVでは娯楽番組を自粛、コンサートや催しの中 止も多いようだ。そういうわけで現在一番新しい歌謡舞台ということになる。事故は大きな問題を投げかけ、放送局の意向は理解できなくもないが、芸能人にとって は、生活問題である。イパクサなんか大丈夫だろうか?タイトルや歌詞に「歲月 セウォル」が出てくる歌も、しばらくは自主規制なのかも。
今日の歩数は2045歩。
篠原中町 | 上野町 |
同じく |
五 毛 |
同じく |
八幡町 |
水道筋の雉白 |
神大生のチンドン屋も |
今日のぶんちゃん |
2014/05/10(土)●鳥造宴会● |
6時起床。
今朝の血圧は225/109/76。
浅海くんら3人で三田のシンガポール向け荷物ピックアップ現場。2日取りの初日。えらく片付いてて、今日のノルマは昼飯抜きで1時頃終了。2時過ぎ倉庫に戻 り、3時半帰宅。
今夜は6時半から桜口の「鳥造」という店で、3月4月繁忙期の慰労宴会。一番奥の一室貸し切りで、20人近くが集まりなかなか賑やかな宴会。数名は宴会前に別 の店で飲んでて、はじめから大盛り上がり。鶏料理も最初の叩きからそれぞれ美味しく、生ビールが進むこと。話も弾み、和気藹々でいい感じだったのだが、終わり がけに飲み過ぎから口論になり、ジョッキやピッチャーひっくり返す騒ぎになってしまい(>_<) ほとんど店から追い出されるみたいになってしまった(>_<) これにはMorris.は関与していない。為念(^_^;) そのため集合記念写真も撮れず。ちょっと残念。10時過ぎ帰宅。
阪神は今日も巨人に敗けてたようだ。
今日の歩数は5592歩。
魚眼テスト | 宴会始まり |
これは美味しかった |
和気藹々 |
よその客席に(^_^;) |
戦い済んで…… |
2014/05/09(金)●長浜ラーメンagain● |
6時起床。
今朝の血圧は198/89/81。
荻野くんと、先月末にも行った高砂の某社独身寮、アメリカ行きピックアップ荷物ピックアップ現場。
今日も 昼前に作業終了。先日行った、おばちゃん二人でやってる長浜一番高砂店に。正統派博多ラーメン食べられるのなら、Morris.はいつでもOKである。今日は 小ご飯も頼む。先日荻野くんがここの高菜が絶品だと言ってたからだ。確かにピリ辛で美味しい。
午後は須磨区中落合の住宅10Fにタイ向け航空便ピックアップ。こちらは拍子抜けするくらいの少量だった。
3時倉庫着。4時半あがり。
西郷川沿いでお馴染みの雉三毛見かけたので追いかけてデジカメ撮影。
今日から甲子園で阪神-巨人戦。阪神は緑色のユニフォーム着てる。期間限定の「ウル虎グリーン」だと(>_<) 今日がお披露目とのことだが、どうも馴染めない。結果は2-4で阪神3連敗(>_<) やっぱりこのユニフォームは好きになれない。
今日の歩数は3953歩。
【青銅の悲劇】笠井潔 ★★★☆☆ 2008/07/24 講談社。初出は「現代小説メフィスト」2002 年~07年掲載。
昭和天皇の死期迫る1988年末、東京郊外の富豪鷹見澤家で「冬至の神事」を執り行った当主がトリカブトによる毒殺未遂事件が起こり、探偵小説家宗像、フラン ス語講師ナディア・モガールが事件に巻き込まれながら、謎を解こうとする。「バイバイエンジェル」に始まる「矢吹駆シリーズ」の日本篇第一作ということらしい が、矢吹は直接登場せず、二人の回想として語られるのみ。
毒殺の謎解きのメインになる、神事とその後の会食に用いられた日本酒瓶と徳利のトリックが本書の一つの柱となるのだが、Morris.はそちらはほとんど流し 読みで、宗像と矢吹が深く関わった学生運動とその後の思想遍歴、読書体験、時代・社会・体制・運動への考察、笠井自身の歴史観などを語る衒学的とさえ思わせる 文章の数々が強く印象に残った。
実は先にメモを書いた「オイディプス症候群」より先にこちらを読み終えてた。3月、4月の読書時間中、この2冊が大部分を占めてたと思う。主に、早朝ベッドで 読み続けた。
時間にも昼と夜があるのだろう。霧や吹雪で見通しのきかない時間と、光に溢れて一望監視が可 能である時間とが。1960年代という昼の時間に、禍々しい夜と闇を復活させようと青年たちは街路を疾走した。舗石を剥がし角材と火炎瓶を握りしめた。そ の果てに見えてきたのは想像外の奇妙な風景だったのだ。
敵は白日の時間、安定と反映の戦後社会だった。皇太子の結婚にも見られたように、天皇家は戦後市民の第一人者として国民多数派の自然な敬愛を集めていた。 われわれには山羊のような顔をした丸眼鏡の老人など、はじめは視野の外だった。天皇と天皇家は、たしかに凡庸きわまりない戦後社会の象徴だろうが、その程 度の存在に過ぎないとも思われていた。
しかし、ある時点で天皇は、昼の王とは違う禍々しい夜の王として再発見されたのだ。明治から昭和まで、この国は死と暴力に充満した恐怖の夜を断続的に経験 し続けた。日清戦争から太平洋戦争にいたる対外戦争、そして過酷きわまりない植民地支配。中国をはじめとする対戦国民にも、また日本国民にも膨大な量の苦 痛と死をもたらした十五年戦争は大元帥のもとに戦われた。天皇は昼の王、平和と反映の王であると同時に夜の王、戦争と殺戮の王でもあった。
凡庸で平明きわまりない戦後社会に夜の原理を暴力的に対置しようとした青年たちは、いわば最大のライヴァルとして天皇を発見したのかもしれない。だが、昼 の王にして夜の王でもあるライヴァルに闘いを挑んだ青年たちは完敗した。それから二十年、かつて反逆者を圧倒した王は9月から瀕死の状態にある。
いわゆる「68年革命」の敗北の対立としての「天皇」観である。これが笠井の率直な意見とも思えないが、なかなかにうがった見方だし、昭和の終わりを大きな 時代の転換点と規定するのも、肯ける。
「……イエスは人類を救うため地上に遣わされ、十字架に架けられることで人類の罪を購った神 の子とされます。ようするに聖化され人格化された罪のゴミステバです。新約でイエスが、仔羊と呼ばれていることに注意してください。仔羊、すなわち生贄 (サクリフィス)です。共同体(コミュノテ)の罪や穢れを背負わされ荒野に追放される山羊--贖罪山羊もまた生贄ですね。
もともと生贄とは穢れだから聖なるもので、共同体の罪のゴミステバです。イエスという存在に、キリスト教が自画自賛するほどにユニークなところはありませ ん。ユダヤ教ともキリスト教とも無関係に、犠牲祭儀は地球上いたるところで行われてきました。罪のゴミステバを設けることで、生贄以外の全員が救済される という邪悪なシステムを認めてはなりません。もし全員に罪があるなら、全員が破滅し地獄に堕ちるべきではないですか。」(ナディア・モガール(実は別人) の台詞)
こういった極論を登場人物に吐かせて、読者を戦慄させるのも、笠井の得意技である。イエスを罪のゴミステバと言うフランス女性という設定も、うまい、という か、あざといというか……
学生時代に斑木飛鳥(矢吹駆)は「現象学的思考の核心は、世界を世界の意味に還元すること だ」と語っていた。「世界から実体性という迷妄を剥奪してしまえば、意味の背後にはもうなにもない」と。
友人の言葉に魅せられたのは、それ以前から世界を書割のようなものと感じていたからだろう。あるいは他人を、そして自分自身でさえも書割の前に置き棄てら れた人形のように。人は薔薇色に輝く小さな気泡に閉じ込められた人形だ。世界とは泡の内側に映しだされた幻影にすぎない。われわれは気泡のなかで安楽に暮 らしながらも、心のどこかでは窒息しそうな息苦しさを覚えていた。だから泡を破って外に出ようとしたのだろう。人形が人間になろうとしたのだが、結果は惨 憺たるものだったといわざるをえない。
笠井の分身という感じが強い小説家宗像のモノローグめいた回想。何かボッシュの絵画世界を連想させる。
高校をやめる頃にはアニメから遠ざかり、「鉄腕アトム」でなくドストエフスキーに熱中しはじ めた。サドやロートレアモン、カフカやサルトル、バタイユやブランショにも。当時としては平均的な文学少年だろうが、並行して探偵小説やSFを愛読したこ とがいまの仕事に通じている。大江健三郎や倉橋由美子や安部公房の新作だけでなく、再刊されはじめた夢野久作や小栗虫太郎や久生十蘭も熱心に読んだ。
ここらあたりの読書遍歴は、結構Morris.と重なる部分が多い。ドストエフスキー、サルトル、安部公房にはそれほど深入りしなかったけどね。
「響君と同じような年頃にホイジンガという歴史家の本を読んだ。中世人が少女を薔薇と形容す るとき、それを近代人が思うような文飾として理解してはならないと歴史家は語っていた。中世人にとって、文字通り少女は薔薇であり薔薇は少女だったのだ と。
ホイジンガの本を読んで、はじめて目から鱗が落ちるという言葉の意味が体感できたように思う。そのとき依頼、少女が薔薇として見えるような眼を持ちたいと 願いながら、これまで生きてきたような気さえする」
ホイジンガ「中世の秋」もひととおり読んだはずだが、引用句は記憶にないし、目から鱗も落ちなかった(^_^;) でもなかなか詩的な表現だね。
バブル経済に伴走したのがフランス現代思想とポストモダニズムの奇妙なブームだ。バブル経済 とポストモダン文化の接点には、たしかに「差異化の時代」や「記号の時代」をスローガンにした商業資本が位置している。しかし親から相続した土地があるの でも、広告コピーで荒稼ぎしているのでもない人間にバブル的繁栄は無縁だし、ポストモダニズムの宣伝家とは思想的に対立してきた。
ここらあたりは、本音の吐露かもしれない。
隆夫は死者を出した内ゲバ事件で現行犯逮捕された。私が渡仏する前年のことで、凄惨な事件の ことは新聞で読んだ記憶がある。あの時代に頻発した内ゲバ事件では、ほとんど逮捕者が出ていない。新左翼党派がたがいに潰しあえば公安警察が漁夫の利を得 ることになる。内ゲバは放置する方針だったのだろう。むしろ煽っていたふしがある。
あの運動の只中にいた人間の発言としてみれば、いかにも説得力がある。
「だから、アナキズム革命は必然的に敗北する。民衆蜂起の渦中でユートピアは実現されてい る。それ以外の場所にユートピアなどありえないという徹底的な結論に到達したアナキストは、僕が知る限り一人もいません」
「社会制度としてのユートピアは不可能だというのが、あんたの意見なんだな。数日か数週間か、最大でも数ヶ月しか続かないで敗北するバリケードにだけユー トピアは存在しうると。……ようするに、線香花火革命論だな」隆夫が皮肉そうな薄笑いを浮かべた。
線香花火革命論とからかわれても反論する気はない。間違っているとは思わないからだ。私はもう、人間の自由や開放をシステム化した政治制度や社会制度があ るとは信じない。しかし、それでも民衆蜂起としての革命は、ときとして奇跡のように生起する。
そもそも笠井を読みなおそうと思ったのは浅羽の「アナーキズム」読んだのがきっかけだが、その当の笠井がアナキズム革命=線香花火革命論というおちゃらけに 対する反論は打ち上げ花火革命論だろうか。
私は偽史的なものに飢えていた。60年代後半に次々と復刊された戦前異端作家、小栗虫太郎や 夢野久作や国枝史郎の小説に偽史的なセンスを嗅ぎとって、かろうじて飢餓感を癒していた記憶がある。SFやファンタジーを愛読したのも、似たようなじじょ うからかもしれない。異世界ファンタジーで描かれる「歴史」はむろんのことSF的な未来史もまた一種の偽史なのだから。
これもMorris.の読書歴と重なるところだな。国枝史郎はほとんど読んでないが。
(プラザ合意)直後から円は急騰し、あらゆる輸出製造業が「乾いた雑巾を絞るような」合理化 と経費節減に苦しむことになる。1970年代の石油危機に続いて、自動車や家電を中心とする日本の製造業はプラザ合意による[悲劇」を乗り切ったようだ が、際限ない円高は思わぬ波及効果を生んだ。想像を絶する株高と土地高に支えられた、かつてこの国が経験したことのない好景気だ。
人工的な円高を仕組むため公定歩合は限度を超えて引きさげられ、市中にはカネが洪水のように溢れだした。過激流動性は株や土地への投資に向けられ、天井知 らずに上がり続ける河馬化や地価を目当てに資金は投入され続けた。いまでは日本列島の地価総額でアメリカが二つ買えるとさえいわれている。
突然、こんな近過去の日本経済史の話が出てくるのにも驚かされるが、いわゆるバブル期の簡にして要を得た概説である。
子は成長するに従い、書物を通して知った知的な世界に魅力を感じるようになる。その分、身近 な些事に埋もれて日々をすごしている親が卑称で愚昧な存在に見えてくる。生まれ育った狭苦しい世界から離脱し抽象的で高次な世界に上昇しようとする観念の 自主性を、十代後半の時期に愛読していた同郷の思想家は遠隔対称性と呼んでいた。
この思想家というのは吉本隆明だろう。そういえば浅羽の「アナーキズム」では、吉本にもアナーキズムの要素があるように書いてあった。
皇居は空虚な中心だというロラン・バルトの一言半句を引用し「中心」のない日本文化こそポス トモダンの先端だと夜郎自大な自己陶酔に耽っている。その追い風が、欧米を追い抜いた日本の経済力とバブル的繁栄というわけだ。
これも当時の笠井の本音。
「鷹見澤さんは天皇主義者ではないのですか」
「君のような戦後生まれは知らんだろうが、もともと主義者とは左翼のことだし、天皇制という用語も左翼のものだ。天皇制を支持したり天皇主義者を名乗る右 翼など、まがいものにすぎん。帝が契約を守るかどうかを見定めるため、あの日から生まれた屋敷に引きこもることにしたのだ」
老人の指摘は認めざるをえない。国学や水戸学を源流とする尊王思想は西欧から輸入された「主義」の枠には収まりえない。厳密にいえば「思想」という言葉も 適当ではないだろう。
明治の文明開化期に「発明」されたおびただしい思想・哲学用語の大部分が国学(といっても大部分が中国からの渡来物)とは矛盾するものだろう。
日本人の大多数は第二次大戦をアメリカへの敗北であると思いこんだ。日中戦争の泥沼化によっ て、勝利の展望など皆無の対米戦争に押しやられたにもかかわらず。日本の敗北の裏側には、日中戦争にアメリカを引きこんだ中国側の戦略の勝利が有る。しか し日本人は、この事実を正視することなく再出発した。
第二次大戦の敗北は、アメリカの技術力および産業力への敗北として総括された。神国思想のような蒙昧と日本社会の前近代的で半封建的な遅れを克服し、技術 力および産業力という点でアメリカに追いつくことが国民的目標に掲げられる。この点で戦後社会の保守と革新は、基本的には同じ土俵のなかで経済成長分け前 をめぐる争いを演じたにすぎない。
太平洋戦争は中国に敗けたという指摘は鋭い。戦後日本の米国依存主義も、その本質から目を背けたいという潜在意識のなせる技だったのかもしれない。
生涯独身を選択したわけではないが、たぶんそうなるのだろう。巡りあわせだと思うしかない し、四十歳の正月を一人ですごすことを、とくに寂しいと感じることもない。これまでもそうだったし、これからも同じだろうと思うだけだ。
個人主義的アナキストしての格律は「自業自得の潔さ」だ。人生は好きなように生きたい。共同体の倫理や社会の法に否定されても、この点は妥協できない。と いうか、はじめから妥協の可能性を考慮する気などないのだ。そのようにして四十年を生きてきた。
幸運だったのだろう。同じ格律で生きた二十世紀の個人主義的アナキストは、ほとんどが若くして死んだに違いない。世界戦争と絶滅収容所の膨大な暴力に覆わ れた二十世紀前半と比較して、われわれが生まれ育った世紀後半は平和と安定の時代、高度経済成長と完全雇用の時代だった。だから生の意味をめぐる飢餓感は 際限なく昂進したともいえる。
私が死んだ瞬間この世も消える、それだけのことではないだろうか。
年齢はかなり違うけど、Morris.も生涯独身間違いなしで、特に寂しいとは感じない。「自分が死ねば世界も消える」というニヒリズムはMorris.に も近しい。
「格律」という言葉は知らずにいたが、「大辞林」によると「ドイツ語[maxime]行為や論 理において証明の必要がない基本的な命題。公理。準則。格言。カントの用法では各人の採用する主観的な行為の規則を意味し,普遍妥当的な道徳律と区別され る」とある。 自明のことがらということかな。「自業自得の潔さ」がアナキストにとって自明の理というのは、新自由主義の「自己責任」とは似て非なるものに違いない。
「わたしが知っている矢吹駆はテロリズムを憎んでいた。いいえ、憎んでいたというと少しニュ アンスが違うかもしれない。むしろ絶対に許しがたいものと感じていた。あの人は宗教もヒューマニズムも共産主義者革命も、あらゆる価値観を信じないニヒリ ストですから、暴力を否定しうる思想的な根拠がない。そうした自分に本当は苦しんでいたのかもしれません」
矢吹駆シリーズ初の日本版と謳いながら、当人は結局登場しないままに終わる本作品。この台詞は他者の口を借りて、矢吹(=笠井)の立場を表明したものだろ う。
死を賭けて闇の王に制裁を加えるというヒロイズムには、なにかしら根本的に倒錯したところ、 純真に見えて思想的に腐敗したところがある。それを少年は繊細に嗅ぎ分けていたのだろうか。
とはいえ、朝鮮半島や中国の戦中世代の一人が天皇を暗殺しようとしても、私はとめる気がない。もしも自分が中国人なら、日本人の二千万人ほどを殺さなけれ ば腹の虫が瘉えないと思うだろうからだ。とりあえず、日本の罪の集約点に報復の刃を向けるという発想も理解できなくはない。
ただし報復の権利は、自身が直接の被害を体験した者に限られる。朝鮮半島や中国大陸の戦後生まれが民族の歴史的一体性を振りかざし、親の権利を自分の権利 と思い込むのもまた倒錯にすぎない。
復讐できるのは直接被害を蒙った者に限られ、その親族や子孫が行使するのは倒錯だというのは、朝鮮、中国問題を考える上において、検討すべき点だろう。
探偵小説の犯人は捜査側を誤導するため、しばしば偽の証拠を残す。偽の証拠だと探偵が見破り うるのは、そうなるように作者が仕組んでいるからにすぎない。他の問題系と照合することで証拠の真偽をめぐる決定不能性は回避され、メタレヴェルへの無限 後退はかろうじて阻止される。いい換えれば探偵小説の作者は、物語を固定化されたレヴェルに封じ込めるために作為している。でなければ証拠や手がかりから 出発する確実な推理で、唯一の真実に到達するという読者との約束を守ることができないからだ。
結末で探偵役が、そして読者が到達する事件の真相とは探偵小説の作者が宣言し、読者が信じこむのとは違って「唯一」でも「確実」でもない。提起された謎そ れ自体が、はじめから解けるように作為されているとすれば。
これだけ読めば、笠井の探偵小説論は、読まなくてもわかったような気になる(^_^;) それぢゃ困るだろうけど。
「自由意志を与えられた人間の世界には、そもそも論理など存在しえないのでしょうか。そのよ うに決めてしまえばすっきりできるのですが、困ったことにそういうわけにもいかないのです。わたしたちは日常的に、無数の具体的な判断を下しながら生きて いるのだから。
人間の世界で論理や判断は、まったく存在しないわけではないけれども、数学的論理や物理学的論理とは大きく異なる形でしか存在しえない。人間的世界の出来 事を判断の対象とするとき、わたしたちは数学的論理性と完全に無関係ではないとしても、それとは次元の異なる成否の基準を無意識のうちに用いています」
「観察、仮説、実験という十九世紀的な科学方法論の失効が暴露されたそのときに、まさに探偵小 説の時代は開幕した。厳密な推論で真実に到達しうるという確信が崩壊した瞬間に、理性の英雄として天才型の名探偵が空想の世界で活躍しはじめる。……奇妙 だと思いませんか」
探偵小説読者は作者が創造した架空の楽園で遊んできたことになる。この楽園には外部もメタレヴェルもない。探偵役が決定不能の泥沼に落ちることがないよ う、作者は異なる問題系を二重化、三重化して推理の破綻を回避してきたからだ。だから探偵小説の探偵役が、従って読者が厳密な論理によって唯一の真相に達 しうるという触れこみにはなんの根拠もない。
読者は半ば無意識的に騙されることを選んできたのだろう。王様は裸だ、探偵の推理は温室栽培のひ弱な花にすぎないと叫んでしまえば、幻想の楽園はみるみる うちに色褪せて土台から崩壊するに違いないから。
「わたしの正紳士的な仮説では、日本の二十世紀は昭和に該当し、昭和の終わりは二十世紀の終わりに通じるはず。この世紀は「世界戦争と世界革命の時代」と 称されてきました。革命もまた「アレースの業」だとすれば、二十世紀は青銅の時代だったというしかありません。
天皇を信じて死んだのに、天皇に裏切られ死の意味さえ奪われた無数の日本人がいる。三百万の戦死者のため、天皇より一日でも長く生きなければならない。戦 死者を裏切って自己保身した天皇の行く末を見定めるためには、天皇より先に死ぬわけにはいかない。
戦後昭和の平和と繁栄が虚構にすぎなかったことを、昭和が終わった瞬間に血みどろの屍体で証だてるため、真輔さんは敗戦の日から44年を生き続けてきたん でしょう。もしも鷹見澤家の事件をモデルに探偵小説を書くなら、タイトルは「青銅の時代」で決定かしら」
矢吹シリーズの女ワトソン役ナディアと宗像のやりとりだが、本作の書かれた(書かざるを得なかった)理由をそれなりに総括している。「アレース」とはギリ シャ神話の戦争の神だから「アレースの業」とは「戦争」のことである。「青銅時代」は「戦争の時代」であり、昭和天皇を「戦争」と緊密に結びつける意味で、こ のタイトルを選んだのだろう。
2014/05/08(木)●ちょっとお疲れ(^_^;)● |
6時起床。
昨日は気づかずにいたがホテルのデスクにはインターネットのLANケーブルが設置されてた。今どきWi-Fiでないところがいい感じである。これならちびくろ 2号持参するんだったかな。
昨日の現場の続き、飯抜きで1時前作業終了。昼食は一刻堂というラーメン屋。
3時半倉庫着。
コンテナ詰めなどやって、マルハチ経由で6時帰宅帰宅。帰り道、船寺通りの民家の広い花壇でよくプランタなどの空き箱に入ってた「箱入り三毛」を久しぶりに見 かけた。結構年取ったおばちゃん猫だけに、もしかしたらと心配してたのでほっとする。今日は箱には入ってなかったが嬉しかった。
先日の寝違いの後遺症もあるし、肘やら腰やらも時々鈍痛、何かすごく疲労がたまってる感じ。
阪神は中日にサヨナラ敗け(>_<)。
今日の歩数は6033歩。
インターネットケーブルが(^O^) |
白薔薇 |
久々の箱入り三毛 |
2014/05/07(水)●四日市泊● |
5 時起床。
今朝の血圧は205/104/76。
朝ちょっと早めに摩耶埠頭に着いて、南岸に船影が見えたので、回ってみる。パナマ船籍のバラ積み船「HURAMEI」QUEEN」とコンテナ船 「DERHEID-S」。矢谷くんと二人で四日市のベルギー向け荷物ピックアップ3日取り現場。
名古屋から二人ヘルプが入り、Morris.は朝から台所に入る。ご主人が調理師とのことで包丁なんか20本以上あるし、食器も揃いものが多く、それでも久し ぶりの割れ物梱包で、好調に飛ばす。
今夜は四日市泊りで、明日神戸に戻り、明後日またやってくるという予定だった。しかし、途中で2日取りに変更になったらしい(>_<) それでもホテルは予約してるので泊まりはそのまま(^_^;)
5時に作業終了。5時半にホテルアネックスチェックイン。ロビーにPCが置いてあって、インターネットも繋がるので、Morris部屋チェック、ついでにMorris猫スライドショーし ばらく見る(^_^;)
矢谷くんと、夕食&晩酌の店探しながら四日市駅周辺散策。四日市といえば2年前の周炫美コンサートのことが思い出されるが、あのときはもちろんコンサートと前 日のレセプション、日韓歌謡架橋のファンとの交友で手一杯、というか、そのために行ったわけだから、観光(^_^;)なんてことはできなかった。
駅の西側は新興地域で、梅田みたいな感じだったが、東側の一番街、二番街といった広い碁盤状のアーケード商店街は昭和の雰囲気が残っててなかなか良い感じだっ た。アーケードの中には諏訪神社参道もあり、この諏訪神社には銅板張りの鳥居があった。これは珍しい。この神社の神紋は何かの葉っぱで、後で調べたら「立穀(梶)」とのこと。
「朝日食堂」という大衆酒場に入ろうとしたのだが、満員で、またうろうろして、結局「飲み食い天国手羽先太郎」という居酒屋に入る。これが結構当たりだっ た。四日市名物トンテキ、東海の定番手羽先を始めとして、桑名名産焼き蛤、ドテ焼き、ブリカマ、砂肝、締めの天巻まで満足だった。矢谷くんとゆっくり飲む のも久しぶりだったが、韓国客船沈没から、原発再稼働などの安倍政権への憤懣など社会問題の話題に終始した(^_^;)。
矢谷くんと別れて、鵜の森公園あたりを散策して、コンビニで缶ビール買ってホテルに戻る。今日の阪神-中日戦はこちらではTV放映してなかった。アイフォ ンでラジオ聴いたら0-7で阪神敗けてた(>_<) 今日の歩数は6611歩
夜明けのコンテナ船ADERHEID-S | こちらはバラ積船HUARMEI QUEEN | 桐の花 |
ホテルロビーPCでMorris.猫を |
四日市駅東アーケード街 |
文具店 |
諏訪神社の銅 板張鳥居」 | 諏訪神社の神紋は立穀(梶) |
のみくい天国「太郎」 |
四日市名物トンテキ |
天巻 |
東海道五十三次四日市 |
2014/05/06(火)●仕事、娯楽、図書館など● |
6時起床。
今朝の血圧は188/90/76。
今日まで連休のはずだったが、昨夜別口のちょい仕事が入り、朝JR灘駅まで迎えに来てもらい、長田区の堀切町の高台の入り組んだ現場からローカル荷物ピック アップ。道が狭くてトラックが入らないので、歩いて現場まで行ったのだが、二つの坂を含む300m以上横持ちがあって、そこから石段で40段くらいある。台車 も最初の坂は急すぎて使えないので途中から。どうなるかと思ったが、荷物じたいは、洗濯機、小さめの冷蔵庫、あとは衣装ケースやハンガースタンド、折りたたみ テーブルくらいと少なかったので1時間ちょっとで作業終了。
10時帰宅(^_^;)
2時に部屋を出てJR元町で下車。メリケン波止場まで歩く。メリケンフェス2014という行事があって、3時から矢谷くんが出るとのことだったから、見に行っ たのだ。テントで出店やフリーマーケットやってて、黒地のアロハ一枚買う。元町高架下の弁天堂やってるときは月に一枚くらいのペースで買ってたのに閉店してか ら1年以上経つので、アロハ買うのもひさしぶりである。
矢谷くんのステージは、ハーモニカの子と二人で5曲ほど歌ったが、おしまいの「アフリカ」とその前の「ニジマス」が良かった。やっぱり「ニジマス」は矢谷くん の最高傑作だと思う。
今夜は元町で7時半から秋本くんのライブがあり、これも見ようと思ってた。時間があるので、中央図書館まで歩く。今日は振替休日で、図書館は6時まで。で、6 時に出て、元町高架下を歩いて、三宮のジュンク堂を冷やかす。
8時前に元町「あびょーんプラス」に行ったら、前座?の二人がやってた。これはあまりMorris.好みではなかった。秋本くんはソロで、オリジナルと、スタ ンダード曲に自作の日本語歌詞をつけたものなど、とりどりだった。ともかく彼のギターと歌聴くのも久しぶりで懐かしかった。山口百恵の「ロックンロール・ウィ ドウ」のカバーが一番良かったかな。
明日は四日市で早出なので、最後の曲がはじまったところで店を出る。
10時過ぎ帰宅。サンテレビつけたらまだ野球(阪神-中日)やってる。11回で3-3。12回表、新人梅田が2ランホームラン打ち、追加点もあげて、6-3で 競り勝った(^O^) 4時間50分の試合だったそうな。
明日は四日市現場(一泊)なので、Morris.日乘更新は明後日くらいになると思う。
今日の歩数は4268歩。
ポートタワーの上に鯉幟が | 海外移民像 |
ブラジル国花イペ |
メリケンフェスで矢谷くん | ポート元町駅 |
撫子 |
毎日市場靴修理店の猫たち |
ファミリアビル |
フットテクノビル |
毎日新聞神戸ビル | 元町あびょーんプラスで |
秋本くんライブ |
2014/05/05(月)●ひさびさ楽譜冊子● |
6時起床。
今朝の血圧は188/90/76。
右肩の痛み、きのうよりちょっとはましだが、やっぱり痛い。
昨夜はちょと飲み過ぎたようで、昨日の日記更新してなかったので、朝のうちに更新。
leno坊でYou Tube見ようとしたら、音が出ない(>_<) いろいろ触ったり、ネットで調べたりしてもらちがあかない。で、結局再起動したら回復した。
午前中、久しぶりにミニギター用韓国歌謡楽譜BOOKつくることにした。プリントは六甲学生青年センターのものを使うので、その下準備というか、楽譜選択して、クリアファ イルに入れていくだけ(^_^;) A3用紙に両面4p印刷するから4の倍数なら何ページでも構わない。たいていクリアファイルは4の倍数になってるから深く考えることはない。今日は20ポケットのクリア ファイル使ったので、40pということになる。見開きの楽譜もあるからざっと30曲ちょっとである。最近はレパートリー増やすより、これまでの楽譜の中から集 中的に練習することにしてるので、実は30曲もいらない、というか、昨年映画「全国ノレチャラン」で知った「プモ 父母」と、何となくMorris.に向いてる気がする「アメリカンマドロス」の2曲だけは楽譜BOOKに入れておきたかった。あと、韓国でリクエストの多かったナフナの曲 5曲、ほかはこれまでの楽譜集に入れ損ねたものや、練習のための曲など雑多である。
プリンタの扱い方に自信がないので、飛田さんがいるかどうか確認したら、昼間は外出してて5時頃センターに戻るとのことだったので、それに合わせる。
3月15日までやってる古本市も見ておこうとちょっと早めにセンター到着。ボランティアの熱心な作業で、これまでになく整理分類がなされてとても見やすくなっ ていた。
飛田さん指導の もと、40pの楽譜をクリアファイルの順番通りに一枚ずつ読み取らせて、プリントボタン押したら完成。と思ったらMorris.が最初の曲(「プモ」)をダ ブって読み込ませたために11枚で44p(3pは白紙)になってた(>_<) 見開きの楽譜が見開きでなくなってる。また一からやりなおし、と思ったら、飛田さんが、自動読み込みを使ってみたら? という。Morris.の楽譜は、韓国の歌本からA3用紙に2p拡大コピーしたものを適当に切り取ってて、用紙が不揃いなので一枚ずつ読み込ませることにしてたのだが、と にかく駄目元でやってみたら、おお、なんと、あっという間に読み取り終わり、4セット印刷まで数分出終わってしまった。今更ながらこのプリンタはすごい。
6時半帰宅。
早速表紙(透明クリアファイル)つけて、ざっと流してみる。これで10曲くらいレパートリー増えそうだ。
阪神-ヤクルト戦。メッセンジャーがぴりっとせず、早めに降板、その後もいいところなく、阪神は今シーズン最多失点の1-13でボロ敗けだった (>_<)
Morris.部屋のカウンタが456789の連番になりそうだったので、時々再読み込みしてたのだが、あと3人になってから一向に数字が増えない。何とか連 番撮影することが出来た(^_^;) 何の意味もないけど、Morris.はキリ番よりゾロ目や連番が好きなのだ。
今日の歩数は4268歩。
実力派のセンターのプリンタ |
この2曲が眼玉? |
センター古本市は3/15まで |
2014/05/04(日)「Morris.猫アルバム」追加● |
6時半起床。
今朝の血圧は195/91/71。
寝違えたのか右肩の筋がえらく痛い(>_<) 貰い物の湿布貼っておく。
午前中は、フォト蔵のMorris猫アル バムに今年の猫画像を追加することにした。2月に2013年画像をまとめてアップしたが、今日は今年の4月までの画像である。このMorris. 日乘を見てめぼしそうな猫画像をチェックして一つのフォルダにまとめる。これが結構手間がかかる(^_^;) およそ50点ほどピックアップして幾つか削除して40点ほどに絞る。これまでフォト蔵へのアップロードは縮小専用ソフトである程度小さく(1280☓1280)してアップ ロードしていた。Morris.のデジカメのサイズは4000☓600ピクセルである。しかし、フォト蔵は原寸でアップロードOKで、自動的に2048ピクセ ルに縮小保存してくれるらしい。ということはこれまでわざわざ縮小してアップしてたのは無駄な手間をかけてたうえに、わざわざ画質劣化させてたことになるのか もしれない(>_<) まあMorris.のコンパクトデジカメなら画質がどうのこうのいうほどのことはないのだろうけどね。スライドショーの全画面 モードで見ても画質の違いはわからない。
日曜美術館は北斎漫画の特集で、これを千五百冊収集している古書店主人が登場(@_@) 以前から北斎漫画は好きで、ダイジェスト版も買ったことがあるが、地震時に手放してしまった。久しぶりに懐かしい画のあれこれに出会えて嬉しかったが、後半は西洋美術への 影響が中心になって、やや興を殺がれた。
昼から王子動物園へ。ゴールデンウイークということでかなりの人混み。屋上庭園でミニギター。結構子どもたちにインパクトあるようだ(^_^;) 3歳くらいの女の子が両親の引っ張る手を制止してじーーっとMorris.を見つめてたのが印象的だった。その時歌ってたのがチャン・ユンジョンの「エガタ」だった (^_^;) うーーん、3歳の子にあの歌が理解できるとは思えないのだが---。
3時過ぎに動物資料館図書室で一服。「世界の美しい飛んでいる鳥」「世界の美しい透明な動物」「REAL BONES」など大型写真集を眺めて、「カラスの教科書」を少し読み進める。「世界の美しい---」はシリーズでいろいろ出ているようだが、インターネット普及の派生物な のだろう。鳥写真はMorris.は無縁な分野(カメラ的にも能力的にも)だが、さすがに綺麗な写真には圧倒された。中でも印象的だったのは「飛んでるペンギ ン」(実はウミガラスという鳥)とカッチ(鵲 カササギ)の写真だった。カッチは朝鮮半島では昔から福の象徴として愛好されている。日本では佐賀県を中心にした一部の地域に棲息しているが、これは豊臣秀吉の半島侵攻時 にもたらされたものらしい。Morris.も大好きな鳥で、子供時代佐賀に遊びに出るたびこの鳥を見るのが楽しみの一つだった。地元では「カチガラス」と呼ん でいるがこれは戦の「勝ち」から名付けられたと後で知った。
4時帰宅。
自転車でマルハチに買い物に出て、夜はサンテレビで阪神-ヤクルト戦みながら久しぶりに日本酒飲む。昨日の試合で負傷で登録抹消になった上本の代わりに大和が 一番、俊介二番という打順で、前半は駄目だったが終盤代打の活躍もあって4-1と連敗を免れた。
今日の歩数は4268歩。
今日のヴィジュアル読書 |
空飛ぶペンギン??(ウミガラス) |
カッチ(カササギ) |
針槐(ニセアカシア) |
花と熊蜂 | 今日のまぬう |
見下ろす雌 |
目をそらす雄 |
ロオズ |
2014/05/03(土)●憲法危念日● |
6時半起床。
今朝の血圧は159/73/78。 ぐいぐい酒場に稲田さんから「「KONICA MINOLTAのPagePro1350w」のサイト見たら、win8用driverが二種類ありますね。新しいlenovoは、win8の64ビット版だと思われます が。」という書き込みがあった。ああ、そうかleno坊は64ビット機だったのか(@_@)。ということでメーカーサイトから64 ビット用のドライバをインストール。昨日は32ビット用のドライバをダウンロードしてたみたいで圧縮ファイルの展開ができなかったが、64ビット用ド ライバは転回できた。これで問題解決。稲田さん、ありがとう、と思ったのだが、プリンタをUSBケーブルで繋いだら、コントロールパネルのプリンタ窓 で、PP1350wはその他の不明デバイスに登録されてる(>_<) プロパティやいろいろ触ってたら「見 つかった問題 USB印刷サポートはUSB3.0で正しく動作しません」という表示が出た。USB2.0とUSB3.0の違いすら 知らなかったMorris.だが、ネットで調べたらプラグの内側が白いのが2.0、青いのが3.0らしい。leno坊は左に二つ、右に一つUSBポー トがあって、左の二つはUSB3.0、右の一つだけはUSB2.0。右のポートにはマウス繋いでたので、ここにプリンタのコネクタ繋いでみたが、結局 プリンタとして認識されなかった(>_<) 今日はここで断念。ちびくろ2号に繋げばプリントできるのだから焦ることはないだろう。
今日は憲法記念日ということで昼前のNHK特番「"憲法改正"を問う」を期待せずに見る。あの会長の下でのNHKの報道はすべて色眼鏡でみてしまう Morris.だが、この番組は本当につまらなかった。政党代表が自分の意見をてんでに言うだけ、保守側は討論する構えさえ見せない。「積極的平和主 義」=「攻撃的平和主義(^_^;)」だろうし、「集団的自衛権」=「戦争参加権」であることは自明なのに、安倍政権は「憲法解釈の変更」などという 姑息なやり方で、突っ走ろうとしている。憲法論議などはじめからやる気は無いのに違いない。
午後は缶ビールとミニギター持って屋上に。曇ってるけど、カーディガンでは汗ばむくらいである。
4時前に部屋に戻り、散歩兼ねて水道筋に買い物に出る。
いつもの駐車場の猫撮り、勝光寺の黒猫いないかと回ったが不在。アーケードの端にある床屋の床に、上品そうな三毛猫がいたので撮影。
5時半帰宅。
サンテレビで阪神-ヤクルト戦。8回まで1-1だったが8回裏に能見が3点取られて降板、リリーフの金田が追加点取られて万事休す (>_<)2-5でそのまま阪神の敗け。
今日の歩数は3586歩。
水道筋雉その1 |
その2 |
床屋の三毛 |
【オイディプス症候群】笠井潔 ★★★☆☆ 2006/10/25 光文社カッパノヴェルズ。2002年3月ハードカバー版刊行。矢吹駆シリーズ第五作。
先日読んだ「アナーキズム」で笠井のアナーキスト的特性が強調されてたので、読みなおすことにしたのだった。
ギリシアクレタ島の離れ小島「ミノタウロス島」のダイダロス館に招待されて孤立した客たちが次々に殺害されていくという設定そのものが、アガサ・クリスティの 「そして誰もいなくなった」のパロディみたいなもので、ギリシャ神話、オデュッセウス、オイディプス王などの古典からユリシーズやらアレクサンドル三部作まで 動員しての薀蓄オンパレードには、ちょっと鼻白むところがあった。
執拗な理詰めの推理も、Morris.にはちょっとついていけなかったのだが、やはり、ここかしこに出て来る、登場人物の、哲学的、現象学的言説には、ついつ いはまってしまった。
「1968年は、1848年に匹敵する世界革命の年だった。48年革命を画期とする一時代 が、百二十年後の68年革命で終焉したともいえる」
百二十年前には、ヨーロッパのみが「世界」で、それ以外の地域は「世界」に属さないとみなされていたのだろう。歴史的な発展と無縁な停滞した諸文明、諸国 民は、たとえインドや中国であろうと世界史の余白に記されたエピソード的な存在にすぎない。うんざりさせられる一面的で傲慢な見方、考え方だが、マルクス を先頭として左翼や革命派までもが世界=ヨーロッパの等式を頭から信じこんでいた。
しかし百二十年後の世界革命は、あらゆる意味で真に世界革命の名に値した。
西側では「豊かな社会」にたいする学生反乱、東側では文化革命や「人間の顔をした社会主義」の主張、そして第三世界では民族解放闘争。1948年にはじま り1968年に終わった一時代とは、「近代」と呼ばれてきた時代なのかもしれない。
「1968年至上主義」は、同時代をほとんど革命的な運動とは無縁にやり過ごしたMorris.にはいささか辟易させられる部分がありながら、忸怩たる思い もある。
「権利主体としての人間は、必ずしも生物学的なホモ・サピエンスと一致しない。南米でスペイ ン人はインディオを大量虐殺したし、オーストラリアの植民者派アボリジニを獣のように銃で狩りたて、笑いながら射殺した。白人植民者にとって原住民の殺戮 は、趣味の狩猟にすぎなかったんだ。このような残虐行為は、ヨーロッパ人がインディオやアボリジニを人間以外の生き物に分類していたからこそ生じえた。ま た、ほんの百年前までアメリカ合衆国では、黒人は人間に属さないものと見なされていた。所有者が黒人奴隷を殺しても、殺人事件として扱われることはなかっ たんだ」
「例えば国家間の戦争で、兵士は敵国の兵士を殺害するね。洗浄における殺人はいかなる国家においても合法的だし、賞賛に値する行為でさえある。戦争という 極端な状況の下で、近代的な国家もまた未開人の共同体と同じように[われわれ]と[彼ら]を敵対的に分割している事実が明らかになる。殺されない権利があ るのは[われわれ]だけだ。敵国の兵士は権利主体としての人間ではない。他の国家に帰属する者は潜在的には人間ではない」
戦争というものはそういうものであり、だからこそ、無条件に戦争は否定されなければならない。
「人間の根本的な存在構造が、論理的に相互性の原理を否定する。である以上、他人を殺しても よいという第一の立場は失効し、第二の立場が確実なものとして残される。私は他人を殺してもかまわないが、しかし他人は私を殺してはならない。これが現象 学的倫理学の出発点になる」
究極の個人主義のようでもあり、ニヒリズムの行き着く先のようでもあるが、それだけでは終わらないものが感じられる。
止揚という狡猾なメカニズムで、批判者や対立者の存在を消去してしまう究極の権力システムこ そ弁証法だと、コンスタンは強い調子で批判する。
このコンスタンの意見も矢吹そして筆者の実感なのだろう。
「権力はモノのように奪いとることのできる実態ではないんだ。権力者や、司令部的な性格の統 制機関が権力を行使するのでもない。権力は無数の点から生じ諸関係のなかで作られ機能する。簡単にいえば、権力は上からではなく下から生じる。家族や共同 体や地域、学校や病院や工場といった日常的な場所から生じる微細な権力が累積され、国家のような全体を統括する巨大権力の基礎となる。きみのように帝国の 権力が植民地を支配し、異性愛者の権力が同性愛者を抑圧しているというのは、まあ伝統的な考え方ではあるけれども正確ではないね」
「草の根権力論」だな(^_^;)
「オイディプス症候群(シンドローム)の病原になるウィルスは人体の免疫機構を破壊する。オ イディプス症候群の典型的な症例は日和見感染なの。じかに患者を殺すのは、カリニ菌やコリプトコックス菌やサルモネラ菌などなど。でも菌に殺意はない。ウ イルスはたんに、人体の免疫機能を弱体化させるにすぎないのだから。この怖ろしい病気には犯人が」いないの。それでも患者は、発病すると急激に衰弱して死 んでしまう」
ウイルスに「未必の故意」はなかったろうか?
パノプティコンとは、18世紀のジェレミー・ベンサムが考案した究極の監獄建築だ。パノプ ティコンの中心には監視塔がある。塔をとり巻くように環状の獄舎が築かれる。獄舎は無数の独房に区分されている。ダジールによればパノプティコン型の規律 権力は監獄だけでなく、軍隊、学校、病院、工場など近代社会のいたるところで作動している。規律化とは実のところ法の領域に属していない。一方で監獄は、 違法行為をした限りでの受刑者を扱うように見える。けれども監獄という規律化のシステムは、受刑者の精神と身体の全体を、社会秩序に反しない従順な主体に 調教し訓育することを企てるのだ。
ダジールというのはミシェル・フーコーをモデルにした哲学者である。ここはもちろんフーコーの「監獄の誕生--監視と処罰」からの援用だろう。これも読まね ばならないのかな。
「中世中期からルネッサンス期に再発見された調査の時代が、現在まで切れ目なく連続している わけではない。近世の古典時代に準備され19世紀近代に確立されたのは、いわば検査を原理とする社会システムなんだ。調査の学は自薦額を源流とする経験科 学だが、検査の学は精神医学、心理学、社会学などで人文科学と呼ばれる。人文科学は一望監視装置(パプティノコン)の時代の新しい知でもある。なにがなさ れたのか、誰がそれをしたのかの調査は背景に退いた。規範を前提として正常か否か、適正か否かの検査が執拗に行われ、諸個人の人生を総体として管理するた めの新たな知が形成される。このようにして、法の支配もまた終焉したわけだね」
「調査」=「経験科学」と「検査」=「人文科学的一望監視装置」の対比。矢吹(笠井)はとことん「調査」の側に立とうとするのだろう。
「責任を負えないことにまで責任を感じてしまうこと、いつも正義の側に身を置いていたいと自 堕落に願ってしまう精神的な弱さこそが「悪」なんだ。
倫理は、「殺してはならない」というところになんかない。たんに殺さない、たんに殺せないという事実が、倫理的なるものの根底にはある。真剣に「殺しては ならない」と思い悩んだ結果、大量虐殺を犯してしまうような逆説の罠に足を取られるんだ」
正義(善意)=悪、という等式が成り立つ恐怖の世界。「殺してはならない」ではなく「たんに殺さない」「たんに殺せない」倫理。うーーーーーーーん、 Morris.には理解不能である。
結局Morris.は、推理小説を読んだのではなく、その一部の以上引用した部分に過剰反応したということになるのだろう。こうなると、小説ではなく、彼の 評論を読まねばなるまい。
2014/05/02(金)●淀川あたり● |
5時半起床。
今朝の血圧は166/70/88。
朝の3点セット。
10時半に部屋を出てJRで塚本下車。淀川河川敷を散策。以前来た時もそうだったが、土堤にはヘラオオバコが群生していた。
神戸には山も海もあるが大きな川がないのが寂しい。近場の川といえば武庫川かこの淀川まで出向かねばならない。水は綺麗とは言えないが、それでも大きな川は何 となく心安らぐ。コンビニで買ったおにぎりと持参の焼酎で腹ごしらえして、しばらくミニギター。
十三大橋を渡って、阪急沿いに梅田まで歩く。ヨドバシカメラのプリンタコーナーを冷やかす。leno坊でこれまで使ってたプリンタドライバがインストール出来 ないので、もしかしたら買い替えも考えなければと思ったわけで、白黒レーザプリンタも結構多様な製品が出ていて、安いのは1万円以下からある。もっともトナー は6千円くらいするから、インクジェットにかぎらず、プリンタも本体よりも消耗品(インクやトナー)で利益を見込んでるんだろう。Morris.が希望する小 型機だとメーカーはキャノン、ブラザーがメインのようだ。両面自動印刷できる機種でも1万2千円くらいだから、いよいよとなれば買い替えてもいいかと思う。ま あ、しばらく現行機をleno坊で使えるための努力を続けてみよう、。ちびくろ2号でなら使えるのだから、とりあえずはそちらでごまかすことはできる。
その後久しぶりに紀伊國屋書店へ。韓国語の勉強がまたまたサボり状態なので、何かないかと思ったのだ。三宮のジュンク堂よりかなり充実している。「韓 国語学習ジャーナルhana」という雑誌の創刊号が目を引いた。アルクの「韓国語ジャーナル」(Morris.はほとんど購読しなかった)が先月 号で廃刊になったので、その後釜を狙ってるのかもしれない。アルク版は韓流ドラマブームに乗って売上を伸ばしてきたが、それが下火になってきたのが一因だろ う。新雑誌「hana」は判型もA5版と小さく、カラー写真もほとんどなく「学習」を全面に出しているようだ。20分ほど立ち読みして結局買わなかった (^_^;) Morris.が韓国語学び始めた頃にこんな本があったら飛びついただろうけどね。当時は韓国語の参考書なんてほとんどなかったもんなあ。
大阪駅からJRで4時半帰宅。
今日の歩数は7290歩。
エダシャクの仲間? |
淀川 |
箆車前草(ヘラオオバコ)が多い |
ソプラノサックス練習 |
Morris.もここらでミニギター |
同じく |
橋裏 |
鯔(ボラ)? |
阪急の橋梁 |
十三大橋 |
これも阪急橋梁 |
JR灘駅前の桜桃 |
2014/05/01(木)●leno坊メインPCに● |
7時起床。
今朝の血圧は167/74/90。
午前中はパソコン位置移動作業。たって、要するにこれまで擬似デスクトップとして使ってたちびくろ2号を本来のミニノートに戻して、そこにleno坊を置くこ とにしただけのこと。ちびくろ2号につないでたDEL坊(過去のデスクトップ)のキーボードとディスプレイはお役御免である。でもふと思いついて、ノレバン 98号(以前ますみちゃんからもらったNEC VALUESTAR Win.98機)のディスプレイと取り替えてみることにした。もともとのディスプレイは15インチ(23☓30cm)で、DEL坊のは17インチ(25☓41cm)だから かなり大きいし、解像度も高いはずだ。接続は簡単にできたのだが、実際に、韓国ノレバンCDROM立ち上げてみたら、何となく扁平な画像である。DEL坊ディ スプレイは横長なのでそのまま反映されてるということだろう。、横サイズだと10cm広いけど縦サイズは2cm大きくなっただけか。まあ、ハングル文字が幾分 か扁平になっても可読性にはさして影響ないし、とりあえず大きなサイズになってるからこれでよしとしよう。ちなみにleno坊のディスプレイは 19.5☓34.5cmである。結果的にメインPCの作業画面は一回り小さくなったことになる(^_^;)
leno坊に、これまでちびくろ2号に接続してた外付けHDD、スピーカー、プリンタをUSB接続。HDDとスピーカーは何の問題もなく繋がったが、プリン ターが上手くいかない。Morris.のプリンタはKONICA MINOLTAのPagePro1350wというモノクロレーザプリンタだが、win.8でも可動ということは前もって確認してた。ところが、メーカーのホームページから win8用のドライバをダウンロードして、いざ印刷しようとしたらできない(>_<) コントロールパネルで、チェックもしたが、いまひとつわからない。これは後日に再検討しよう。
昼から自転車で大安亭に買い物に出る。せっかくだから、猫撮りもやっとこうと、例の八百屋に行ったら今日は休み。でも、猫は何匹か、いた。帰りは大日商店街経 由。米屋の猫もいて、おっちゃんとも久しぶりに話しできた。
4時半帰宅。昨日は8-4で勝った阪神、今日は新人岩崎がいまいちで、6回で0-6(>_<) 甲子園での11連勝に赤信号である。
今日の歩数は3844歩。
leno坊PCラックに |
ノレバン98号画面横広に |
大安亭八百屋猫#1 |
#2 | #3 |
大日商店街白生地 |
米屋の白黒 | 米屋のおっちゃんと雉 | 満開の生垣 |
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