ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点、これはあくまでMorris.の独断、気紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。
2000/09/29(金)●オムライス失敗●
いい天気だし、暑くもなく寒くも無くて、過ごしやすい。一年中でも一番過ごしやすい日の一つだろう。ほとんど一日ごろごろしていた。しゃーわせ(^○^)
夜はオムライスに挑戦したのだが、チキンライス入れすぎて見事失敗。まあ味は悪くなかったけどね。
オリンピックもそろそろ飽きて来たかな。第一Morris.は、シンクロナイズドスイミングとか新体操とかにはまるで興味ないもんな。一生懸命やってる出場者には悪いけど、何であんなのがオリンピック競技になったのか、よくわからない。採点基準もよくわからないし、シンクロのあの鼻栓?にはいつまでたっても馴染めない。ほか見たいのははマラソンくらいかな。
楽屋の川村さんからメールで、10月のスケジュール送られてきたので、楽屋ページに更新しておく。Morris.が行けるのは、26日のMORGAN'S
BARくらいかなあ。
【魔法使い 山本夏彦の知恵】小池亮一 ★★☆ 山本夏彦の信奉者で中毒患者を自称する著者が、他人(山本)の褌で相撲を取った本だ。とにかく師匠と仰ぐ山本のことを魔法使いとまで呼んで、周辺の側近、ファンのことまでも含めてヨイショしまくっている。それでも、いちおう山本夏彦自身に関することなら、こちらも興味ない訳じゃないから、それなりに読めたのだけど、それだけで足りなくなったのか、無関係のエピソードや、自分の体験話、はては、自分が過去に書いた記事の抜粋なんぞを、やたら再引用(使いまわし)している。また、それが、まったく面白くないのだった。山本の文章については、あれこれ批評までしているわりに当人の文章というのが「ナンダカナア」で、いちおうユーモラスを旨としているらしいのだが、笑うに耐えない(^_^;)類だった。唯一
日本ではロードショーとは、一般封切りの前に特権的に1,2回館で上映する興行形式になってしまっている。本来は、道の途中で試写して様子をみるためのものだったのだ。
という、くだりには、なるほどと感心したのだが、念の為大辞林引いたら、
もと新作演劇の一部分を宣伝のために街路などで演じたことから生れた語
とあった。単にMorris.が無知なだけだったんだ。それに、映画より演劇の方が古くて信憑性ありそうだ。
先に出た、やはり山本ファンの一人が編んだ「何用あって月世界へ 山本夏彦名言集」がなかなかよくできてただけに、本書の面白なさが目立ってしまう。
2000/09/28(木)●カレーに秋●
昨夜KNTVで「開かれた音樂会」の代りに「スーパーコンサート」というのがあったので、とりあえず録画しながら見たのだが、若者向けのダンスバンド中心でほとんど見るべき物はなかった。「ワ」のイヒョンジョンが、白い日傘持って踊りながらえらく可愛子ぶってたのが印象に残ったくらいかな。
今日は矢谷君と西神から、ラオス向けピックアップの現場。ラオスには直接荷物送れないので、すべてバンコク経由の航空便、それに内容物も細かく記入する必要もあるため、けっこう時間かかってしまった。
夕食は本当に飽きてきたカレーにガイヤーン入れたり、エビ入れたりとアレンジして食べる。
10時頃ソウルのパクサから電話。広告会社を経営してるファンクラブ会長のイジョンビンさん、韓国SONYのイヒョクさんとが一緒にいて、明日、明後日撮影するミュージックヴィデオの打ち合わせしてるところだとか。で、ライブは結局12月クリスマス時期まで延期になったらしい。こうなったら10月に行っておくしかないな。でも韓国でのパクサ人気はかなり沸騰してるらしい。中高生に人気というのがちょっと引っかかるけどね。
2000/09/27(水)●両手に美人画集●
カレーの続くモリス亭(^.^)って、昨夜から4食続けると流石に飽きるぞ。
オリンピック野球は、また韓国と試合して負けてしまった。これで銅メダルも韓国に持っていかれた。松坂はまずまずだったのに、キャッチャー鈴木のパスボールの多さときたら(>_<)
昼から散歩がてら自転車で春日野道まで出て勉強堂覗く。ここは割と本の回転が早いのと、漫画もちょっと変わったものが出たりするので、時々行ってしまう。で、今日は喜国雅彦と安野モヨコなど買った後、一般書の棚を何気なくみたら、ドーナツ盤ジャケットサイズの鈴木春信画集(昭和40年、講談社「浮世絵
美人画、役者絵2」)を見つけた。100点近くのカラー図版があって、何と300円の値札。古い割には色も奇麗だし、好きな作品も大部分収められている。やったね。こんなことがあるから古本屋通いは止められない(^○^)
で、さらに、今度はちょっと大判の「中原淳一画集2.」が(@_@)こちらは、昭和52年発行で1,500円。昨年買った別冊太陽の総特集が充実していたので、中原淳一に関してはこれで充分だと思っていたのだが、ぱらぱらと見たらかなり未見の絵やカットがあり、しかもこちらは収録図の選択から解説、レイアウト装丁まですべて中原本人によるもので、2年後には最後の入院生活に入るわけだから、中原生前最後の著作ということにもなるので、迷わず買うことにした。期せずしてMorris.の大好きな美人画の画家の画集2冊を同時に手に入れることができたことになる。そういえば最近JR構内の大判ポスターに中原描く朱色のタートルセーターで白猫を抱いている、ショートカット、大きな瞳の少女のイラストが使われている。これは昭和31年「それいゆ」37号の表紙画だ。今見ても充分魅力的だが、Morris.個人的には戦前の「少女の友」の表紙画を使って欲しかった。
【突破者の痛快裏調書】宮崎学 ★★★ 「キツネ目の男」の異名を持つ(^_^;)宮崎の反権力発言集。オウム事件、グリコ森永事件、警察、金融、裁判などをネタに、例によって、見事にアウトローに徹した発言揃いで、面白さ半分、怖さ半分という感じ。最近はインターネットキツネ目組での活躍が目立つ。Morris.もしばらくは定期的に覗いていたのだが、例のグリ森時効成立以降ごぶさた状態だ。リアルタイムな応答が繰り広げていただけに、あれを体験すると、書籍、それも連載物をまとめた本書のような企画は、時間のずれを感じてしまう。それに終始一貫同じ姿勢なだけに、読む方からすると、最初のインパクトが薄れてくる感も否めない。読者というのは勝手なものだと、自省しながらも、不完全燃焼するにとどまった。そもそも武鬪派とは程遠いMorris.は、権力、反権力いずれにしろ力で立ち向かう意志も能力も有していないので、こうした本を読むのも、無い物ねだりみたいな立場になりやすいのだ。シンパでさえありえない自分が情けなくもある。
【優柔不断術】赤瀬川原平 ★★★ 「老人力」でまたまた話題を巻き起こした著者の、近作(といっても99年6月)で、日本人の文化は農耕文化で、それは優柔不断と貧乏性の国民性を生んだという仮説に基づき、さまざまなことを敷衍、演繹して(ジョークとしてだが)解説する。前後半に別れていて、後半では自己の芸術生活を振り返ったり、幼少時から中学時代まで続いた夜尿症の話などで、いまいちだが、前半の語りや、世界地図を日本の地形に無理矢理当てはめるというのは面白かった。これは友達の山口昌男からヒントをもらったらしいが、そのもとは大本教にあるというのには驚いた。それにしても、たしかに彼の眼のつけどころは、普通の人の視点とは一味もふた味も違っていて面白い。
宿命というものは恐ろしいもので、自分が書いているときでも、文章がその作品の批判になると燃えてくるのがよくわかった。批判に燃えて、批判する表現に盛り上がってじっさいに文章自体も活性化してくる。反対にほぼ百パーセント感度して評価したい作品の場合は、素晴しいというだけで。それ以上の言葉が湧いてこない。
そもそも言葉というのは批判や攻撃で活性化するという嫌な宿命を帯びているのかもしれない。だから先にメディアの宿命といったが、もっと根源的には、人間の表現そのものが、どぎつくなる宿命をもっているのかもしれない。
2000/09/26(火)●イパクサTシャツ●
オリンピック、野球もソフトボールも日本チームは敗けてしまった。まあソフトの銀メダルは立派なもんだ。
ぐいぐい酒場で韓国帰りのちゃんみさんの書き込みの中で、イパクサのライブが11月に延びたみたい、とあった。がぁーーん、またまた韓国行きを延期しなくてはならないのかな。と、思ったところに、韓国から航空小包が届く。韓国SONYのイヒョクさんから、先日(と、いってもかれこれ一月前)連絡のあった、イパクサTシャツだ。5枚ともパクサのイラストとサイン入り、それも、Morris.、あしやん、百濟大王、うり丸さんの名前まで入ってる。とりあえず、うり丸さんと百濟大王には転送した。こんなノベルティ商品が作られていることこそパクサブームの証拠といえるだろう。ライブのことを詳しく知りたくて、パクサの携帯に電話するも通じず、自宅に電話したら娘のナミちゃんしかいなくて、いまいち要領をえない。
午後バスで中央図書館回り、帰って、ソフトボール見ながら、この前作って美味しかったホームカレー作る。仕事帰りの伊藤君も来てしばらく、食って飲む。
ホームぺージの件で吉美ちゃんに電話したら、藍ちゃんが熱出して、仕事も休んでてしばらく、インターネット見てないとのこと、一度うちで打ち合わせすることを約束する。
【五体不満足】乙武洋匡 ★★☆☆ 2年前にベストセラーになった本で、去年ソウルに行ったとき、韓国語にも訳されて話題になってた。Morris.は基本的にベストセラーは読まないのだが、ほとぼりも冷めたこともあって、つい借りて来てしまった。当時から何となく気にはなっていたのだ。
両手両足がほとんど無いというハンディを生れたときから背負った著者が、理解ある両親、先生、同級生等の支えと、持ち前の明るさで、さまざまな困難を克服して、破天荒な学校生活を送り、自己の身体的特徴を「個性」として捉え、社会の中での存在感を主張していくという内容は、読む前から何となくわかってはいたものの、確かに感動的な物語だった。ハンディをマイナスに捉えず、ポジティブに受け止め、プラス志向に徹することによって、社会通念にカウンターパンチを食らわせるという試みはかなりの成功をおさめているといえる。だからこそ本書はベストセラーとなったのだろうが、Morris.は書かれていない部分にこそ真の物語があっただろうという感慨を禁じ得なかった。誤解を恐れずに言えば、著者はハンディキャップ者中のエリート階級であり、本書はその自己宣伝とさえ言える。それがいいとか悪いとか言うのではない。こういう反語的表現でしか一般への共感を得にくいという、状況こそが、不毛ではないかと思ってしまった。Morris.の立場は、人間誰もがハンディを持たされている存在だ、というものだ。そういう意味で本書は、著者個人ならびに障害者中の強者を救済する一助としかならないのではないか、という限界を感じた。
2000/09/25(月)●香港土産 Korean shirts●
昨夜のフクイーズのゲストは井口君と彼のDjuembe(ジェンベ=アフリカの太鼓)教室の生徒(飯島香織里、黒木慶子、古田貴洋子、高橋秀彰、丸田清重)たちの合奏。ひさびさに井口君の小気味良い太鼓の響きが聞けて嬉しかった。矢谷智克から香港土産にシャツ(ホンコンシャツではない)もらった。旺角女人街というソウルでいえば東大門市場みたいなところで見付けて「Morris.のシャツ」だと直感して買って来てくれたらしい。確かに柄といいスタイルといいMorris.風で、紙のタグには「日本国のファッシヨソコしクツヨソ」と日本語表記?もあり、笑わせてくれたが、襟裏のタグには、何とハングルで「バンドペション=半島ファッション」と書いてあった。どうやらmade
in Koreaだったらしい(^○^)made in Japanでなくてよかった、というべきか。またまたMorris.は笠置シヅ子の「ロサンゼルスの買い物」を思い出した。
CD売りがてら、ライブ見に来ていたいやまのおかげで打ち上げも盛り上がる。Morris.が例のnaddist
stamp cardの写真自慢したことから、古い写真の見せ合い、免許証写真比べなどで大笑いした。零時過ぎに、いやま、福井君、なおちゃん、山口さん、ゆうぞうさんといっしょににラーメン太郎で散々飲み食いして、結局タクシーで2時過ぎの帰宅となった。MORGAN'S
BARは今夜、敦賀からのフェリーで北海道ツアーの始まり。10月6日に戻って来る。
本当は昨日の夕方仕込んでいた東坡肉をライブの後仕上げるつもりで冷蔵庫に入れてたのだが、昨夜は午前さまだったので、朝、女子ソフトボール日豪戦見ながら仕上げる。2時間近くゆっくり蒸し上げて出来上がり。う、うまい。これは今夜のあてだな。豚肉の茹で汁には殻を剥いたゆで卵も入れてるから夜までにはしっかり味が沁みるだろう(^.^)ソフトは1-0で日本辛勝で明日の決勝神出。相手チームは、米、中、豪のうちのどれか。何かややこしい方式である。
2000/09/24(日)●笑う金メダリスト●
昨日のサッカーは結局PK戦に縺れ込み、中田が外して日本は敗退しました。惜しかった。今朝起きてテレビつけたら、女子マラソンで、高橋の優勝インタビュー(@_@)やってた。悲壮感や泪とは無縁の笑い顔が爽やかだった。レースは見損なったけど、これもまずはめでたい。
午後灘図書館行ったら、稲田さんも来ていて、近くのドトールでコーヒー飲んでしばらくだべる。例によって、85%くらいはMorris.の喋り詰め。オリンピック、金大中来日、コンピュータ話に花を咲かせた。その後三宮図書館に回る。三宮地下で、田辺君を見かける。子供が入院してるので阪大病院まで行ってきたとのこと。今夜はヒアカムで、フクイーズのライブだ。
【ひと月900円の快適食生活】魚柄仁之介 ★★★
安く手早く面白くというコンセプトの著者のものは数冊読んでる。本書はその集成というか、コツや、簡単メニューを229項目に羅列した、便利事典のようなもの。時々、それはないだろうとつっこみいれたくなるものもあるが、總じて彼のスタンスは割と気に入ってるのだ。小技などをいくらか。
・固いスルメは、かつお節削り器で薄く削り、野菜炒め、八宝菜などに入れる。
・大根や人參のへたは、小皿に取り、毎日水を代えると、普通より柔らか目の葉がのびるので、へたがしなびたころに味噌汁の身やおひたしにする。
・冷凍塩鯖で簡単にしめ鯖を作る。解凍したら毛抜きで骨を抜き10分間酢に漬けた後、皮を剥いて切るだけ。
・流しに食器を置くな。置くなら即洗え。
・茶碗蒸しは材料をセットし、鍋に水を半分入れそこに茶碗蒸容器をいれ、蓋をして火にかけ沸騰したら弱火にして約12,3分で出来上がり。
・鉢合わせごはん。擂り鉢で胡麻を擂り、そこに冷ご飯をいれてかき混ぜると、擂り鉢は奇麗になるし、胡麻まぶしご飯は美味しい。ピーナッツ、松の実、梅干、くるみなどでも美味しい摺り合わせご飯が出来る。
・ひじき飯。なるべく小さ目のひじきを炊飯器の米一合に洋食スプーン一杯くらいの割でひじきをふりかけそのまま炊く。炊き上がったらよく混ぜ合わせる。
・泪大根。大根を2〜3mmくらいにスライスして、塩を振り10〜20分置く。これで出来上がり。
2000/09/23(土)●Morris.は紅茶クミン●
昨夜は久々に外で潰れてしまったようで、目がさめたのは午前3時、阪神岩屋ホームのベンチ(>_<)。駅員いないので、改札口乗り越えて、タクシー拾って帰ったのだがこれは正解。なぜならMorris.は例に酔って(^.^)三宮に向かって歩いていたからだ。
昨日は7時にJR灘駅北口に集合。すぐ近くの清原酒店の立ち飲みコーナーでnaddism主催のパブオフ(^.^)。Morris.は先月の灘南北巡回ミニバスオフに続いて2回目。今日の参加者はnaddism主催の慈(うつみ)夫妻、喜多さん、中尾さん、澤崎さん、女性陣は高木さん、米田さん、中川さんの総勢9名。ビールに始まり、熊本山鹿の清酒「朱盃」(千代の園)を冷やでいただく。しかし、立ち飲みでオフというのも乙なものである。おまけに当然だが安い(@_@)
今日はnaddist(naddismのml会員をこう呼ぶ)stamp cardが配布された。オフやイベントに参加するたびにスタンプを捺してもらい、回数によって特典があるらしい。遊びゴコロが嬉しい。Morris.はnaddismの中では「紅茶クミン」と名乗っている。紅茶にクミンを入れるのではない。naddismは灘区を慈しみ楽しもうという集まりなので、それぞれが「○○クミン(区民)」の愛称を付けることになっているのだ。
9時まで立ち飲みで飲み、すっかりいい気分になってこれで帰れば、「Morris.さんはいい人ね」で、めでたしめでたしなのだが、そうは問屋がおろしトン豆、全員が行くという二次会に付き合わないMorris.ではない。近場の店が満員だったので、ぷらぷらと阪神岩屋駅前の「たまいち」という飲み屋の2階で、飲み始める。ここでは、生寿司、そばめし、スジ焼き、小松菜、出し卷きなどを食い、持参してたちびくろでホームページ見せびらかしたあたりまでは覚えてるのだが、あとはおぼろ−−−しかして冒頭にもどる(^_^;)
今日は秋分の日、オリンピックは昼に野球の日韓戦、夜にはサッカーの日米戦があるので、テレビ漬けになりそうだ。
野球は10回の攻防で韓国が7-6で競り勝った。3勝2敗になった日本だが、明日のキューバ戦にめちゃくちゃ大差で負けなければ決勝リーグには出れるだろう。
自転車で買い物に行き、5時から来日中の金大中と森首相の日韓共同記者会見を見る。午前のニュースで、3年後から大学入試に韓国語も加えるという発言があり、突然でびっくりしたが、韓国大統領来日に合わせてのスタンドプレイかもしれないが、ちょっとでも韓国語を学んでいるものとしては、嬉しいニュースには違いない。記者会見では天皇訪韓について腹の探り合い見たいなやりとりがあったし、北朝鮮がらみの話も多かった。
今夜は麻婆丼。初めから丼狙いというのは、今日は鍋でご飯炊いてみたのだった。IH炊飯器買って、炊き具合には不満ないのだが、社長が少量なら鍋で炊いた方が早いし、美味しいというので一度試してみたのだ。たしかに早い。ちょっと火を止めるのを早まった感もあるが、充分美味しい。
6時からはサッカーTV観戦。日本が1点先取して追いつかれ、また1点追加してまた同点、そして延長戦。ふーっ、野球もサッカーも大接戦だ。
【歳時記 脚注】真下喜太郎 ★★★☆ 上六の天地書房百均台にあったもので、表紙の大津絵(鬼の念仏)に惹かれて手に取った。題名の通り、57の季語について古今の文献を渉猟して、間違いを正したり、考証したり、例句を挙げたりしている。江戸の好事家の考証随筆に似たものだが、「鰻」の項に、
上方の方言で「うなぎまむし」といふ、鰻を飯の中と表面と二段に入れる様式のものは江戸とは別に出来たものらしい。「まむし」は「まぶし」の轉訛或は丼に入れて蒸し温めるの「魚蒸(まむし)」の意だといふことです。
丑年の生れだといふので鰻を食はぬ人があります。私の父なども丑年で一生口にしませんでした。丑寅の人は一代の守り本尊が虚空蔵菩薩なので食べてはいけないのださうです。これについては俳人越谷秀眞は「いにしへはうなぎをばむなぎといひし也、虚空蔵の虚のむなしと訓ずればむなぎをいみしなるべし」といふ解釈をしてゐます。
と、あり、最近食べたり作ったりした「うなぎまぶしご飯」や、法輪寺の虚空蔵菩薩との縁があって(Morris.も丑年生れ)興味深かった。
他「枯野見」という行楽があったこと、水中花の原型と思われる「酒中花」、「竹馬」に三種のあること、「辻が花」がもともとつつじが花の転で、紅染めの帷子であることなどいろいろ面白いことも書いてある。
・藍みての後の紅粉染や桔梗辻 松江重頼
本書は昭和17年初版を、22年に改定版として出されている。時期が時期だけに色々事情があったことと思われる。著者は高濱虚子の娘婿らしく、本書も虚子に献呈されている。
2000/09/22(金)●今夜は立ち飲みオフ●
パニエで買った葉葉屋(yoyoya)のAssam No.76は、実にしっかりした紅茶で、モーニングティーにぴったりだ。ミルク多めに入れても、しっかりお茶の味がする。
昨日の男子柔道で優勝した井上選手が、表彰台に上がるとき昨年無くなった母の遺影を掲げたのは「絵」にはなったが、Morris.はちょっとだけ鼻白んでしまった。
今日は午前中、吉美ちゃんの部屋の雛形作ってみた。当人の確認を得ていないので、まだ正式版ではないが、紙メディアのサンボ通信の誌面と雰囲気の似たページレイアウトが出来たのでひとりで喜んでいた。なるべく近いうちに吉美ちゃんと相談して、正規に立ち上げるつもり。サンボ通信でも人気のあった吉美ちゃんの新作エッセイが読めるというのは、いいニュースなので、お楽しみに。
ジャズストリート(今年は10月7,8日)は、毎年春待ちファミリーBANDも出場してるのだが、入場料が高いので、一般のファンの方に来るように強制できなかったのだが、今年は、トアロードの跡地と、新神戸OPAでの演奏は、フリーで見ることができることになった。時間などは春待ちファミリーBAND部屋にアップしておきます。
今夜はnaddismの立ち飲みオフ(^○^)に行く予定。
2000/09/21(木)●理想のクロック瞥見●
昨日は午後6時からTVで日本−ブラジルのサッカーを見ていたのだが、難波でカラオケに間に合わないので、後半は、ポケットラジオでTVの音声だけをイヤホンでききながらJRで大阪に向かった。芦屋で乗り換えを待つ間に、日本は負けてしまったけど、その前に南アがスロバキアに負けたため、日本は決勝に出られることになった。結果オーライだね(^○^)
難波で待ち合わせの喫茶店前へ行ったら、難波ウォークは定休日(>_<)
先週の二の舞かと、一瞬ヒヤっとしたが、すぐさんちゃんと落ち合い、巻田さんの携帯も今回は通じて、喫茶店で勉強会してた、巻田さん、梁秀珍さん、パイザさん、ぶんたさん、司さんと合流、遅れてきたChonzyaさんといっしょに、難波のBIG
ECHOで2時間、歌いまくった。最近は新曲とは縁遠くなったMorris.だけに、みんなにはついて行けず、イミジャの「十九の純情」などというアナクロな選曲に走ってしまったMorris.だった(^_^;)昨日はMorris.にしては節酒してたので、無事午前零時半に帰宅した。
今日は随分久しぶりの現場。矢谷、西根君と尼崎のタイ向け荷物のピックアップだったが、奥さんがタイ人で、台所にMorris.が欲しくてたまらない、クロック(タイの石の擂り鉢)があった。それが、先日岡山で見たものとは大違いで、小さ目で、細工も素晴らしく、何よりも美しい(@_@)
やっぱりこんな素敵なクロックが存在してるのだ。岡山で買わなくて良かった。しかし、こうなると、ますます欲しくなってしまうな。仕事だから、あまりゆっくり鑑賞する暇も無く梱包してしまった(;_;)
2000/09/20(水)●今夜は難波でカラオケ●
昨夜の「ナースのお仕事3」は最終回だった。先週見損なってたので、ちょっと話しが見えなかったが、お決まりのハッピーエンド。この終り方だと、第4部の展開がちょっと微妙だ。まあ、どうせストーリーなんて、あってないようなものだから、なるべく早く再開してもらいたい。とりあえず毎週楽しみにしてたので、残念。
今日は彼岸の入りだが、まだまだ蒸し暑い。今夜は、巻田さんらとカラオケに行く予定。先週のリベンジということになる。
【詩集 愛情69】金子光晴 ★★★☆☆ 1968年発行の詩集で、もちろんこれは数回目の再読。でも何か久しぶりに読んだ気がする。いちおう限定1,500部で、墨筆の署名も入ってる。Morris.の蔵書の中では豪華本の部類に入るはずだが、函は壊れて、表紙もボロボロになってしまっている。タイトル通り「愛情 1」から「愛情 69」まで69編が収められている。30年前手に入れた時は、嬉しくてページをめくるのを惜しむようにして愛読したものだが、さすがにMorris.も寄る年波のせいもあってか、今回は割と客観的に読むことができた。光晴70歳前後の作品だけに、往年の勢いはないが、枯淡とは無縁の言葉の手足れぶりには舌を巻くしかない。難しい言葉を使うのではなく、平凡な言葉で非凡な世界を現出している。しかし、こういう詩集に説明は不要(不能?)だ。とにかくもっと読まれて欲しい1冊である。
愛情 60 金子光晴
人が恋しあふといふことは
あひての人のむさいのを、
むさいとおもはなくなることだ。
もとより人は、むさいもので、
他人をむさがるいはれはないが
じぶんのむささはわからぬもの。
じぶんのからだの一部となつて、
つながつたこひびとのからだを
なでさすりいとほしむエゴイズム。
じぶんのむささがわからぬ程に
あひてのむささがわからねばこそ、
69(ソアサン ヌフ)は素馨(ジヤスミン)の甘さがにほふ。
2000/09/19(火)●赤いビーフン●
昨日今日と続けてオリンピックの野球見てた。今日は日豪戦だったのだが、オーストラリアの攻撃の時に、聞き覚えのある曲が流れる。ちょっと間を置いて思い出した。ナンシー・シナトラの「にくい貴方--These
boots are made for walkin'」だ。ナンシーはフランク・シナトラの娘で、父娘でデュエットなんかもしてたが、それにしても何でこの曲なんだ。少なくとも3回は流れたから偶然ではない。勝負の方は日本が圧勝した。女子のソフトボールも日本はアメリカに30年ぶりに勝ったらしい。
夕食に林商店で買ったタイのビーフン作ったのだが、このスープがえぐいくらいの赤さで、あっという間にビーフンの麺が濃い桃色に染まってしまった。味は割と平凡だったけど、この色は絶対人工着色料だろうな(^_^;)
強烈ぢゃ。
【アメリカ音楽 ルーツガイド】鈴木カツ監修 ★★★★
アメリカのポピュラーミュージックシーンを68のジャンルに分けて、15人の執筆者が分担して解説し、それぞれに5枚ずつ推薦CDをガイドしてるというもの。解説は、1,3,5,7ページと長短がある。CDガイドが必ず奇数ページに来るレイアウトのために、解説ページ数も奇数になる。音楽にジャンル分けは無用という考え方もあるだろうし、クロスする部分も多いし、本書でもわざわざ獨立させる必要の無い項目も多いのだが、知ってるようで知らないことの多いMorris.には、アメリカ音楽の流れを整理するのにとても役に立った。
ケイジャンやザディコのように、名前ばかりが先行して一向に実態がつかめずにいたのが、本書でアウトラインがわかったし、好きなはずのブルースの系統もひととおり納得がいった。ブルースという言葉の入る項目だけで14もある。Swamp
Rockという初めて聞くジャンルがCCRと深い関係にあることを知ったり、Wall of
Soundの項でフィル・スペクターの軌跡を辿ることができたり、ジャグバンド、ノベルティソングの明快な定義を知ったり、とにかくよくできてる。執筆者によってばらつきがあるものの総じて、適材適所で力の入った解説が多く、類書にありがちのおざなりな解説とは一味ちがっているし、CDレビューも簡潔で要諦をおさえてるし、事典として持っておいても損はないと思うのだが、2500円はちょっと高いかな。
それと、Morris.は高校くらいからポピュラー大好きだったのだが、意外なほどプリティッシュ寄りだったことがはっきり分かってしまった。ブルースやロックもそのほとんどがストーンズのオリジンとして意識したわけだし、黒人ブルースシンガーを別にすると、好きなミュージシャンやバンドもほとんどイギリス系だ。そういう意味では、英国ポピュラーミュージックの姉妹編を望みたくなってしまった。
しかし、アメリカの音楽が深いところで、色々なジャンル、民族、スタイルが交じり合い、刺激しあい、時には技術を盗みあったりして、変化発展してきたことを知ることができておもしろかった。
2000/09/18(月)●韓国家庭PC事情●
昨夜は早目に寝てしまい、夜中に起きて、二度寝して、結果的に早起きしてしまった。
ハンナちゃんから長文のメール来たので、辞書片手に解読する。何でも母親がチャットにはまっていて、父は父でインターネットで碁を打ってるので、なかなか自分がPC使う時間が取れないと書いてあった。韓国の家庭って、そんな風なのだろうか。PCでなくてHC(home
computer)だな。KNTVのニュース見る限りでは、PCならびにインターネットの普及は日本より先んじている感じがする。
サンボ部屋に歌集『嗜好朔語』を更新。これはMorris.の好きな食べ物や料理をテーマにしたもので、Morris.の歌にしては分かりやすいと一部に好評を博したもの。蛇足としてコメントも付けてみたので、暇な方は覗いて見てください。
【インドの染織】畠中光享編著 ★★★ 今は無き京都書院アーツコレクション(文庫)の一冊である。印度綿布は昔から好きで、安いベッドカバーを数枚買って、カーテンにしたり、床に敷いたりしてるのだが、本書に掲載されている約200点は、グレードが違って、それぞれに素晴らしい。手描き、木版捺染、印金・印銀、銅板捺染、織、刺繍、絞に分類されていて、豪華さでは刺繍や印金だろうが、Morris.の好みは一番素朴な木版捺染に集中してしまう。特に小さな版木を何回も押して繰り返し模様にしたものは、単純なのに飽きが来ない。ベンガラ(弁柄、紅柄)に代表される紅系染料の濃淡が特色で、素晴らしい。実はMorris.の部屋にも一枚だけ見るに価するものがある。仕事で行った先の英国人の応接室にタペストリー代りに飾ってあったもので、処分すると言うので焦って譲ってもらったのだ。今はモリス亭の中仕切りのカーテンとして使っているが、180×220cmくらいで、測ったようにぴったりサイズだった。小さな四角形を散りばめた単純な意匠だが、色合いといい、テクスチュアといい、本当にいい感じで、Morris.はぞっこんである。今回は読書控でなく、持ち物自慢になってしまった感があるな(^_^;)インド綿布に限らず布染織やテキスタイルを紙メディアに再現するのは無理があるし、とりわけこのような文庫本サイズでは細部が分かりにういのだが、本書はそれなりに、美と巧みを感じさせてくれる。
2000/09/17(日)●オリンピック漬●
昨夜、あれからまた深酒したので、昼前に起き出した。テレビつけたら、オリンピックの野球予選(日米戦−−って書くと太平洋戦争みたいだ(^_^;))やってて、松阪が投げてるのでついつい見てしまった。プロ野球とも高校野球とも違って(当たり前だが)何となく中途半端で、面白味に欠ける。しかも9回に日本が相手のエラーと幸運打で同点にして、だらだらと長引いてしまい、結局13回米軍のサヨナラホーマーで決着したのが2時前。おかげで韓国のどじまん見損なってしまった(>_<)
午後はMORGAN'S BARの新しいアルバムを聞く。例によってちょっと録音レベルが低いのが気になるが、演奏、曲はなかなか良い。ついでに、数年前試験的に作られたテープ「MELODY」(3曲がダブっている)とも聞き比べてみる。さすがにCDの方が音がいい(>_<)
今夜はまたサッカーを見ることになるのだろう。すっかりオリンピック漬けだ。
2000/09/16(土)●MORGAN'S BARの新CD●
つい昨日からオリンピックばかり見ている。今日は個人メドレーの田島寧子の予選から見て、決勝で銀メダル取った後のインタビューで、思いきり口惜しがっていたのに好感を覚えた。柔道の田村亮子は冷や冷やものながら準決勝まで進んだが、夜は芦屋のスタジオRで、MORGAN'S
BARのライブがあるので、留守録セットして出る。
今日のライブは、MORGAN'S BAR2枚目のアルバム発売記念だが、この前いやまあきのりが、ひょっとすると間に合わないかも知れないと言ってたので心配してたのだが、何とか一部だけでも早刷りして現物が並べてあったので一安心。
ライブは間に井山、秋本のデュオ數曲を挟んで、全体はANNSAN、BUNちゃんとの4人編成。懐かしい曲も交えてたっぷり聞かせてくれた。
アルバムタイトルは「おきぐすり」12曲入りで\2,000(税込)。これは売れて欲しい。欲しい人はMorris.までメールください。
ライブ見に来てた、高山やうさこちゃんらとちょっと話して、帰りに松尾のりひこ、奈緒ちゃんと駅前の八兵衞で飲む。
帰ってから、留守録してた柔道見たら、田村亮子は念願の金メダルだった。シドニーオリンピックでは彼女の金メダルのためにあったと言えるかもしれない。とりあえず目出度い。
【食味形容語辞典】大岡玲 ★★★☆☆ 「太陽」に連載された同題のコラム集で、料理番組やグルメ本によく出てくる、味を表現する言葉を肴に気ままに放談したものだが、文体模写したり、それぞれ工夫をこらし、けれん味もあり、面白い項目もあった。このところ料理づいてるMorris.だけに、こういうテーマで攻められるとつい手を出してしまう。まあ偏食だから、不味いのもあったけどね。取り上げられている言葉たちを順番に拾い出しておこう。
キレ、深い、仕事、まったり、懐かしい、結婚、宇宙、コシ、立つ、後味、ハーモニー、豊潤、野趣、淡麗、はんなり、頬っぺたが落ちる、やみつき、こだわり、さっぱり、鮮烈、滋味、食べ頃、高貴、乙、玄妙、安定感、とろける、あえか、ビロード、豪快、風味、本物、魅惑、ほろ苦い、凝縮、グルメ
「ほろ苦い」は男の感覚で、女が「ほろ苦」くなるときは彼女はその瞬間男になってると言う部分には笑ってしまった。
特筆すべきはこの本の装丁とイラストを担当してる南伸坊で、表紙表に馬を描いて「馬くったらウマかった。」表紙裏には牛を描いて「
牡牛食ったらオウシかった」というほとんど掟破りのギャグをかましてるし、各項毎に秀逸なイラストが付されていて、Morris.は文章よりこちらの方が面白かった。「滋味」の項がジェイムス・ディーンの似顔絵だったり、「淡麗」では孔子に「君子の交わりは水くさい---」なんて言わせてるし、おしまいの「グルメ」にいたっては、目が渦巻きになってる自画像と来たもんだ(^_^;)
しかしMorris.が一番気に入ったのは「宇宙」の項にある「葦のズイから天丼のぞく」だった(^○^)
2000/09/15(金)●典型的ホームカレー●
朝早く伊藤君は帰ったらしい。さすがに今日は宿酔だ。昼までごろごろしてた。
昼のニュース見たら岸和田のだんじりの模様が映っていた。そういえばここ数年見に行ってないなあ。
今日は久しぶりに普通のカレーを作ることにした。ニンジン、ジャガイモ大きなぶつ切りにして、細切れ肉に、タマネギもいいかげんに切って、香辛料もほとんど使わず、固形スープと市販のルーだけで作った典型的ホームカレー。タイ風カレーやインドカレーもそれぞれ美味しいが、Morris.は実は子供の頃から家で食べてたこのてのカレーも大好きなのだ。Morris.の宿酔の事後対策に、古い漫画本を読むというのがあって、
今朝読んだのが川原泉の「カレーの王子さま」だったので、これに刺激されてカレー作る気になったらしい。これに出てくるカレーは決して本格的な奴じゃないもんね。
夜は5時からTVでシドニーオリンピックの開会式を付けっぱなしにして見るともなく見ていた。南北朝鮮統一行進の場面だけは見落とせないと思っていたのだ。日本は原色のマントみたいなの着てて、これがセンスのかけらもないださださ。すぐ前に入場したイタリアが黒のジャケットにカラフルなパンツとスカートで、カッコよく決めてただけに、日本の衣装が一段とくさく見えた。アボリジニ系の女性ランナーによる聖火台への点火は、水の中から浮き上がる象徴的で大掛かりなもので感動的だった。それにしてもお国柄なのか、進行が押し押しもいいところで、結局1時間近く遅れてしまった。会場の外での聖火ランナーはどうやって時間を遣り繰りしたのか、余計なことまで心配してしまった。
2000/09/14(木)●今夜ははしご●
ごろごろの一日。昼から灘図書館に行く。6時からサッカー予選見る。日本は2-1で南アメリカに辛勝。夜はさりーちゃんの招請で、久しぶりに「わらじ」へ。堀さん、伊藤君、後から社長も来る。そのあと社長は帰りこれも久しぶりに「玉手箱」へ。遅れて堀妹来る。結構飲んで遅くなったので、伊藤君はうちに泊る。帰ってまた飲んだ。
【えんちゃん 岸和田純情暴れ恋】中場利一 ★★☆☆ 「岸和田少年愚連隊」シリーズがあまりに面白かったので、迷わず借りてきたが、ちょっと期待外れだったな。登場人物の性格や行動は前作の流れを引いてるのだが、あまりにも現実から遊離してるというか、マンガチックというか、メルヘン色が強すぎて(スタイルが)ちょっと鼻白んでしまった。連載された雑誌が「鳩よ!」だったというのが敗因だろう。彼の作り出すキャラクターはやけに手が早くて喧嘩のしかたも徹底してて、暴力とは対極にあるMorris.からすると、無い物ねだり的羨望から、彼の本を読んで憂さ晴らししてるのかもしれないが、本書でも主人公をはじめ、シンプルな暴力の爽快さはある。えんちゃというのは実は江美という女の子なのだが、主人公俊夫に振り回されながらも、ルーツは一緒で、その考え方もシンプルでよろしい。
夢にも大小があるらしい。
そう江美は思っている。あまり大きな夢を望むと、なかなか神樣もかなえてくれず、
「もう忘れたやろ」
と、放ったらかしにされるという。しかし小さな夢を年中望んでいると、
「あー! わかったわかった。うるさいなぁ。もう!」
と、ひとつくらいはかなえてくれる。
2000/09/13(水)●ガーリックトースト●
昨日とは打って変わっての晴天。洗濯して掃除して、ランチはベーコンエッグとガーリックトースト。厚切り食パンを良く焼いてニンニクのかけらの切り口をしっかりこすり付けてバターを塗る。これ、久しぶりだが美味い。
ハンナちゃんから電話。昨日の大雨のニュース見て心配してくれたらしい。被害があったのは名古屋だと言ってもぴんと来ないようだ。
昼過ぎ伊藤君來る、カラー液晶の携帯買ったとのこと。本当にどんどんまわりでは、携帯が標準化しているなあ。
今夜は大阪で巻田さんらとカラオケ行く予定だが、かなり遅がけになるようだ。夜携帯に連絡入れることになっている。
夕食は何も用意していなかったので冷凍のご飯と、肉団子戻して、キムチポックンパプ(キムチ焼き飯)にする。これは韓国人が食べてもきっと大喜びするくらいの自信がある。何しろMorris.は「ジーンズが似合って、キムチ焼き飯が上手で、いくら食べても肥らないタイプ」だもんね(^_^;)
伊藤君は6時過ぎに帰り、Morris.もそろそろ大阪に出ようかとしてるところに、やっちゃんから電話で、学校(某大阪モード学院)の宿題のために、ワープロ打ちの太明朝の文字が必要になったとのこと。「やすらぎのある/幻想の森」という文字列を30×7cmのスペースに見栄え良くレイアウトせよという課題らしい。とにかく72pでプリントアウトしてこれをファックスで送った。ちゃんと使えるのだろうか。しかし何故かMorris.の白黒レーザープリンターは、トゥルータイプの大きな文字は苦手らしく(内部メモリ不足かも)エラーになったり、半分しか打てなかったりして、紙を何枚も無駄にした揚句、結局インクジェットプリンタで打つことになってしまった。
そんなこんなで梅田に着いたのが8時過ぎ、巻田さんの携帯に電話したが留守電サービスになっていたので、待ちあわせ場所のOCATまで行き、電話したが繋がらない。9時半にもう一度連絡しても通じないのでそのまま帰る事にした。
阪神で新在家に戻り「山神山人」に寄る。今日は「堅麺」としつこく頼んだ甲斐あって大満足の味だった。こんどはモヤシ抜きも頼もう、これなら神戸で一押しぢゃ。
【漱石先生 大いに笑う】半藤一利 ★★★☆
漱石は生涯に2千5百近い句を残しているが、一般に評価されているのは後期の静的なものである。本書では若い日の句に着目して、洒落、諧謔、天衣無縫、稚拙さなどを肴にして楽しみながら、その句の因って来る原典や事件を推理したり、当時の漱石の暮らしぶり、嗜好、考え方などを、ふんだんなエピソードを交えて開陳するコラム集で、前作「漱石先生、ぞなもし」(と続編)に続くもので、漱石研究のトリビアルな落ち穂広いとしての意味合いを持ちながら、読んで楽しく、また得るところ多い好著である。
著者は漱石の外孫(夫人が漱石の次女の娘)という縁もあり、直接漱石の謦咳には接していないものの、親族との交わりの中でしか知られぬ内輪話も披露してあるのは嬉しい。文藝春秋の編集長でもあっただけに、そつの無い、達意の筆捌きで、漢詩の知識もあるため、歯切れよく、適度のユーモアもあり、飽きさせない。
しかし、やはり本書の主役は漱石の若書きの句自身だろう。奔放とも、大らかとも、怪作??ともいえる、句そのものを味わうことを第一とすべきだろう。末尾にある季節順に並べられた索引から、印象に残るものを引用しておく。
・貧といへど酒飲みやすし君が春
・初夢や金も拾はずしにもせず
・朧故にゆくえも知らぬ恋をする
・朧の夜五右衛門風呂にうなる客
・人に死し鶴に生れて冴え返る
・骨の上に春滴るや粥の味
・琴作る桐の香や春の雨
・罪もうれし二人にかかる朧月
・菫程な小さき人に生れたし
・無人島の天子とならば涼しかろ
・汗を吹く風は羊歯より清水かな
・楽寝昼寝われは物草太郎なり
・秋風の一人を吹くや海の上
・酒なくて詩なくて月の静かさよ
・名月や無筆なれども酒は呑む
・逢ふ恋のうたでやみけいり小夜砧
・憂ひあらば此酒に酔へ菊の主
・黄菊白菊酒中の天地貧ならず
・柳散り柳散りつつ細る恋
・芋洗ふ女の白き山家かな
・行く年や猫うづくまる膝の上
・一つ家のひそかに雪に埋れけり
・家も捨て世も捨てけるに吹雪哉
・達磨忌や達磨に似たる顔は誰
・耄碌と名のつく老の頭巾かな
・骸骨やこれも美人のなれの果
酒の句が多いのはMorris.の嗜好に因るこというまでもない。
2000/09/12(火)●八大龍王雨やめたまえ●
今日も雨が降り続いている。名古屋の方では記録的な大雨で堤防が決壊したりして大きな被害が出ているらしい。ぴえるさんや、先日さんちゃん関係の名古屋オフのメンバーはだいじょうぶだろうか?
今日の小見出しは、実朝の歌による。
Morris.のHP更新は訳分からなくなって来ている(>_<) とうとうNifty部屋のTopページがタイトル以下、空白になってしまった。なんか回線のつながりもおかしくて、兵庫ネットの回線では更新できなくなったり、巡回するときもえらく遅くなったり、どうも不満が募る。
ノレバン1号の場合、システムの入ってるCドライブが満杯状態で、残りメモリーが60MBくらいになってたので、思い切って、フォントや、不要ファイル削除して、何とか残量100MBまで回復させた。ふーっ。次に先日ダウンしたFFFTPというフリーのFTPソフトでもう一度トライして、やっとのことでNifty部屋のMorris.のファイル一覧にたどり着いて、不要ファイル削除に成功。ところが今度はアップの際、フォルダ指定まちがえたりして、わやくちゃになってしまい、また全部削除(>_<)
そんなこんなで結局とりあえず、現在Nifty部屋にはindexと日記しか残っていない状態(のはず)だ。
ずっと使ってきた小次郎と言うFTPソフトはホームページ転送専用のソフトで操作は楽ちんだったが、それだけにトラブると、何が何だか分からなくなってしまう。しばらくはFFFTPと二つを使い分けて行くことにしよう。
吉美ちゃんがぐいぐい酒場に書き込みして、アニメーションGIFの取り込み方を教えて欲しいとのこと、メールで返事出したが、戻って来てしまった(>_<)
hotmailだったから、送信できなかったのだろうか。ところでhotmailって、よくわからない(>_<)
一時的な仮のメールアドレスなのだろうか?
午後になって雨が止んだので(後ですぐまた降ってきた)、バスで中央図書館に行き、元町高架下商店街から三宮まで歩き、小さなショルダーバッグ、紅茶、クリアファイルなど買って帰る。
今夜は豚の生姜焼きと、ポテトサラダ、かりかりベーコン載せ。
【彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄】金井美恵子
★★★☆☆☆ 「恋愛太平記」に始まる金井美恵子の饒舌会話体小説、「小春日和」の続編だが、ますます快調な美恵子節、というか、とにかく、このスタイルを発明(発見?)しただけで、金井美恵子は、一生書くことには事欠かないだろう。おばさんのモデルはもちろん金井自身だろうが、桃子も、花子も、岡崎さんも、すべて著者の投影でもある。それぞれ一癖もふた癖もある女たちが、時にだらだらと、時に丁々発止とやりあい、かけあいしながら、現実のストーリーはそれなりに進行していくのだが、この平凡そうな生活の中に何と非凡なエピソードが、紡がれ、ほどかれ、回り道したり、しながら、お得意のディスクールを物語りの中に織り込んでいく手際と言うか、語り口というか、いつもながらお見事である。というより、Morris.は昔から、頭の良い女の言説を聞くのが好きなのだった。倉橋由美子や冨岡多恵子の小説やエッセイが好きだったのも、簡単に言えばそうだった。で、金井美恵子と来たら小説、エッセイ、評論などすべてをこの物語にぶち込んで、それぞれに楽しませてくれる、百貨店的作品だ。彼女のスタイルは平安女流文学を、男性である谷崎が流用した物を、再び女流として取り戻した感がある。例によって、商標付きの製品、小間物、食料品なども山ほど出てくるし、フィクションかどうか、某経済誌でボツになったエッセイ(この中ではブランドならぬ、男性小説家名指しでの批判もあり)や、某大学入試に出題された彼女の作品の一部と、作者としての回答と疑義、汎用されていることわざの意外な出典、そして、お得意の映画に関する蘊蓄もあちこちに散りばめられていて、飽きさせることが無い。願わくは、彼女自身が飽きることなく、このシリーズをどんどん続けていって欲しい。
ことわざというのは「働かざる者、食うべからず」で、実はこれが、聖パウロの言葉だということ、さらにはこれが人口に膾炙したのは19世紀前半フランスの七月王制批判者が引用してからだとか、新たな男性登場人物に解釈させながらそれも曖昧に別の話題に移っていき、とにかくこの本には、どうでもいい知識や機知や皮肉や批評が断片的に現れては消えするところが、実にMorris.には面白い。
タイトルがゴダールの66年の映画のタイトルによることも、先の自家引用エッセイで分かるようになっている。彼女らしからぬサービス精神であるが、この短いエッセイだけでも充分に楽しめる。
2000/09/11(月)●東亜日報イパクサの記事●
今日は朝から本格的な雨でひとまず水不足は解消しそうだ。
昨夜のKNTV在日コリアンニュースで歌手李政美のロングインタビューがあって、しっかり見入ってしまった。
金曜の夜は岡山に行って見逃した「歌謡舞台」今日の再放送ではちゃんと通常番組に戻っていた。これで一安心。
お昼は、例の梅サバと削り節たっぷり使って、お粥作る。何かしらお粥は時々食べたくなる。お粥と梅の相性は抜群で、何時も以上に美味しかったような気がする。
稲田さんからのメールで、今度は稻田さんの小次郎(FTPソフト)から更新できなくなったとのこと。ひょっとして土曜日にMorris.がいじった後遺症ではなかろうか?ちょっと心配だ。更新自体は他のソフトでできてるらしいけど。
鹿嶋さんから韓国の日刊紙、
「東亜日報」9月5日号のイパクサの記事の載ったページが送られてきた。芸能欄の3分の2以上を占めるわりと大きな記事。黒のTシャツにオーバーオール、赤の帽子に靴でおどけているパクサ、えらく若作りで、楽しそうだ。
久しぶり韓日翻訳の練習も兼ねて辞書を引き引き読んでみた。若い世代に知ってること半分、知らないこと半分の記事だった。全文は長いので、ダイジェスとしておくと
イパクサ シンドローム
浮き沈みの激しい歌謡界にあって、悠々自適に独自の音楽で幅広い世代にアピールしている40代後半の歌手イパクサ。今年4月に出来た彼のファンクラブは会員1万名に迫る勢い。2002年ワールドカップのテーマソング歌手にしようとのキャンペーンも繰り広げられている。
テレビCMも二つ持っていてさらに新しいCMも決定、「スペースファンタジー」と言うテクノポンチャクスタイルの曲はカラオケでも人気曲の一つ。ド演歌からテクノ、ダンス音楽、はてはラップまで一気に飲み込む二律背反とも言える彼の音楽世界がなぜ今受けるのか。パクサは現在47歳、身長160cm、体重45kgと言う、矮小な体のおやじである。
「アニョンハセヨ−! 韓国のノリノリ男イパクサだよー」というイントロから始まる彼の音楽は演歌、民謡を調子よくメドレーにして切れ目なく続けるというのが基本スタイルだった。
もともと観光バスに添乗しておやじおばんが氣持ち良く踊れるようにこのスタイルを編み出したのだ。これを簡易にバスで流せるようにと、たった3時間で完成させた彼の最初のテープ「シンパラムイパクサ」は、一般の音楽ルートでなく、リヤカーで売る屋台の販売だけで3ヶ月に40万本の売上を達成、現在までに19本のテープを出している。
95年には日本のソニーレコードにスカウトされ、日本の歌を韓国語のポンチャクディスコに仕立てたアルバムを出し、一躍日本での知名度を高めた。日本での韓国歌手の売上としてはチョーヨンピルに次ぐほどになり、武道館で単独ライブを開いたほどだ。(*Morris.注、これは事実とちょっと違う)
この日本でのブームが韓国の若い世代にインターネットを通じて逆輸入として浸透してきた。MP3の普及で、彼の音源がPCで広汎に複製され、これに熱中する若いファンが同時発生してきたのだ。
ファンクラブ会長のイジョンビン氏(29歳)は、アメリカに留学してるとき日本人の留学生からパクサのアルバムを貰い、一度聞いて体に電流が走りその日から中毒になってしまった、パクサのカリスマ性は、既存の大衆音楽を転覆させる力を持ってるとまでいう。
屋台のテープはんばいというアナログ形態で広まったパクサの音楽が、インターネットというデジタル的流通によって新しく生まれ変わったと言う見方も出来る。彼の音楽もそれに連れて、ディスコ、テクノ色を強め、より新しい世代にも違和感無く許容されるものへと変化しているのかもしれない。
もちろん彼の音楽に否定的な評論家もいる。パクサの音楽は歌謡界の後退現象だとか、もともとパクサの音楽は猟奇的部分が受けていたのに、今の方向は、毒気が抜けつつあるとかいわれたりもしている。
しかし、パクサ当人は、自分の好きな音楽を好きなようにやっているのではないだろうか?(クォン・ジェヒョン記者)
かなり長い記事なので、省略した部分も多いし、適当にリライトして、特に最後のあたりは、Morris.の感想までまじってしまったようだ。クォン・ジェヒョン記者ごめんなさい。
ともかくもこうやって、マスコミで取り上げられてるということは嬉しいことだ。
Morris.のもう一人のポンチャクスター、キムヘヨンさんは、どうしてるんだろう?
先日Morris.が見損なった韓国のどじまんで、久々のゲスト出演、しかもトリを歌ったとうり丸さんの知人から連絡貰ったから、元気にやっているとは思うのだが、気にかかる。
【タイ語でタイ化】下川裕治 ★★★
タイのことならこの人にお任せ(もうひとり前川健一がいるけど)の著者によるタイ語の入門本。ではないんだな、これは。80あまりのタイ語の単語がタイ文字とともに解説されてはいるが、その言葉を通じてタイ人のものの考え方や、空気を、感じ取ってもらえればそれでいいと言う、コラム集だ。もちろんMorris.もそのつもりで手に取った。第一、母音の数が9個と日本語より4個も多いし、短母音、長母音、複合母音などを加えると30にもなるし、子音の発音は21個だが文字は42個つまり倍あって、同じ音でも文字が違うケースが起きる、さらに中国語の四声より多い五声というものまであり、こういう言語を、カタカナ表記で覚えてもほとんど役に立たないのは、読む前からわかっていた。それよりも本書は99年秋発行なので、比較的新しいタイの状況が感じ取れるということだ。
Morris.が今一番関心のあるタイ料理に関しては、「ペッ(ト)テーアロイ--辛い、けど美味しい」と言う表現が必須らしい。タイ人ほど、自国の料理を外国人が食べるのを喜ぶ国民はいない(下川説)らしい。だから、辛いタイ料理を食べて、これを言うだけでもう上へ下への歓迎モードに入っていく、とのことだけど、本当だろうか??
まあMorris.も韓国に行って、食堂でユッケジャンなど注文すると、心配顔されることがある。そんな時に「メウォヤ
マシッソ--辛いからこそ美味しい」と言って、嫌な顔をされたことはないな。
2000/09/10(日)●初秋斑鳩散歩●
9時に部屋を出て、六甲道から大阪、環状線で天王寺まで行き、かけそば食べて、大和路快速で法隆寺下車。今日が青春18切符期限切れの日なので、これで最後の1回を使いきることにしたのだ。車窓から見る雲の多彩さと動きの面白さに本読むどころでなくずっと空ばかり見ていた。駅から斑鳩の三寺を歩いてまわることにしたのだが、やっぱりまだ暑い(>_<)ちょっと脇道に逸れた古い醤油工場(ニシキ醤油)の建物を見る。その道沿いに上っていくと立派な門構の民家の白大理石の表札に読めない苗字があったのでデジカメで記録。草冠に「穐」。帰って調べたが分からなかった。「穐」は「秋」の古字(正確には禾偏に龜)で「あき」「とき」の読みもあるから、もしかすると「はぎ」さんかもしれない。
暑いとは言え斑鳩の里はのどかだなあ。神戸に移る前は2年足らずだが、奈良市内に住んでたので、何回も足を運んだものだが、それ以後はすっかり縁遠くなってた。かれこれ25年ぶりくらいだが、ほとんど当時と変わっていない。法隆寺はやはり大寺の風格を湛えていた。蓮池の蓮の花が咲いててこれは本当に美しかった。夢殿、中宮寺をさっと見て、法起寺に向かう。
コースに従えば、先に法輪寺から回るのが順当なのだが、敢えてそうしなかったたのにはわけがある。法起寺は国宝の三重の塔は立派だが他にはそれほど見るべきものが無い。ところが法輪寺は、塔は近年再建されたもので歴史的価値はないが、ここの仏像には思い入れがあった。Morris.は奈良に住むちょっと前くらいから仏像にはまって??いyて、奈良に住むことになったのも、いくらかそれと関係ないこともない。とにかく月に数回の頻度で、奈良市内や、近郊の寺を回り、主だった仏像はたいてい拝観した。信仰心はとんとないMorris.だから、専ら美術品として鑑賞してたわけだが、やはり博物館やガラスケースに陳列してあるのでは面白くない。本堂や専用の安置室に仏像らしく並べてあるのが好きで、たとえば東大寺の三月堂、室生寺、新薬師寺、唐招提寺、大安寺などのたたずまいが好ましい。そういう意味でも法輪寺の仏壇はMorris.の理想的形態で、拝観者は自由に裏側まで回ってみることが出来るし、ここの七体の仏像は素晴らしい。わけても飛鳥時代の薬師如来座像と、虚空藏菩薩立像は、Morris.の仏像Best10の上位を占める。四半世紀ぶりの再会だったが、これまたまったくあの時のままで、嬉しくて他の拝観者もいないことを幸い、何度も祭壇の回りを巡って、ためつすがめつして、虚空藏さんの前に坐り込んで小一時間ぼーっとしていた。
駅へ戻る途中片野池で、ぴょこんと小さな黒い鳥の頭が飛び出した。カイツブリだ。ちょっと頭を出したと思ったらすぐ引っ込めてしまい、しばらくたって、まったく違った場所に顔を出す。池の中央付近には数羽が浮んでいた。双眼鏡でbird
watchingの真似をする。なかなか愛嬌がある鳥だ。漢字では「鳰(にお)」と書く。国字なのだろうが、上手く作ったものだ。
法隆寺駅から奈良駅で下車。駅前でJR奈良駅舎の保存・再生を願う署名活動していた。おいおい、そんな話が出ていたのかい、と、驚いた。滅多に署名しないMorris.も古い建物をやみくもに壊すことは大反対なので署名したら手作りのパンフレットくれた。10年ほど前から区画整理と再開発事業で地下工作が進んでいて、98年1月に突然、奈良駅解体のニュースが流れたらしい。奈良駅ってちょっとチンケな感じもする和洋折衷建築なのだが、結構日本の駅の中ではユニークだし、奈良には似合ってるのでとにかく残して欲しい。
ホームページも出来ているそうだ。
http://www1-1.kcn.ne.jp/~c1424/index.htm
三条通りをぶらぶら歩いて、この前可愛いデミカップ買った店にも寄ったが、今日はこれと言うものもなかった。「薩摩っ子」でラーメン食べる。新しく小奇麗で広い店で、スープは白湯でまずまずだったが例によって麺が太いわカールしてるわ軟らかいわでいまいち。ただ、にんにくが荒微塵で、山ほど入っていて、これはかなり効きそう。それとウエイトレス(たぶんバイト)は目が大きくて、しゅっとしたいい子だった。
大和路快速で天王寺で下車して、ひさしぶりに天海堂(古本屋)に行ったら、文庫とマンガ中心のつまらない店に変わっていた。これまた久しぶりにアポロビルに行く。2階の喜久屋書店がえらく充実していた。しかも店内の各所に椅子やテーブルが置いてあり、自由に本を読めるようになってる。三宮のジュンクも窓際に腰掛けるスペースを作ってるが、こちらはもっと徹底してる。専用の軽食喫茶メニューまである。本屋もニューウエーブ台頭のようだ。
まだ早かったので、三宮まで戻り、東急ハンズ覗く、結局クロックは無かった。
【ニッポンマンガ論】フレデリック・L.ショット
樋口あやこ訳 ★★★☆☆☆ 日本マンガおたくの米人による、米人向けの日本マンガ紹介論集の日本語版だが、いやあ、恐れ入った。よく読み込んでいる、わかってる、本質を突いてる。で、ドナルド・キーンの日本文学論などを遥かに凌駕する上出来の本だった。手塚治虫に一章を設けて詳しく論じてるのは当然として、その他に取り上げられた漫画家を見ただけで、ただ者でないことがわかる。
杉浦日向子、湯村輝彦、蛭子能収、花輪和一、やまだ紫、丸尾末広、かわぐちかいじ、成田アキラ、内田春菊、水木しげる、山岸涼子、岡野玲子、秋里和国、青木雄二、つげ義春、吉田秋生、森園みるく、藤子不二雄、土田世紀、小林よしのり。
その他、雑誌論、社会現象論、アニメの世界、と広汎に目配りの行き屆いたマンガ論で、日本人による漫画論でもこれと肩を並べるのは、いしかわじゅん、夏目房之介くらいではなかろうか?と思わせるくらいとにかく力の入った一冊である。訳文もこなれていて実に読みやすい。ただ、表紙にだけは文句がある。あまりにひどい、ひどすぎる。出版元のマール社は、カット集とかデザイン関係の本を出してるが、ここの本は全般的に装丁がお粗末だ。本書はもっと読まれてしかるべき内容のものなのに、この表紙のせいでかなりワリを食ってると思う。
【まぼろしの戦争漫画の世界】秋山正美 ★★☆☆ 全体の約八割が戦争漫画作品からの引用で、殘りが解説と言うことになるから、評点の低さは、戦争漫画のつまらなさが原因と言うことになる(^_^;) のらくろだけが飛びぬけて面白かったというのが結論だ。これでは面白くも何ともないなあ。新関青花、謝花凡太郎、大城のぼるなどを擁した中村書店が、戦争漫画の拠点だったらしく、表紙だけ見るとなかなかいけてるのだが、肝心の漫画が、あまりにも稚拙だし、ストーリーも当然ながら初めからマンネリズムときてるから魅力に欠ける。他に見るものといえば、タンクタンクローの坂本牙城のキャラクターくらいかな。筆者は1929年生まれで、戦争時代を生きたとは言え、本当の戦場、戦闘は知らない世代に属している。戦争漫画をリアルタイムで読んだ世代ではあるから、これをコレクションする理由はあるのだろうが、後書きで「絵画にしろ、漫画にしろ、個々の作品が生まれるのには、さまざまな事情があり、背景があるものだ。そういうことをじっくり考えながら、この本の作品のひとつひとつを、こんなのくだらない、などと決めつけずに、よく味わっていただきたいと思う」と書かれても、その通り実践する気も、必要も無いと思ってしまった。
【できるかなリターンズ】西原理恵子 ★★☆☆ 戦後無頼派作家の正当な継承者として、さいばらを評価してるMorris.なのだが、最近の手抜きにはまったくこまったもんである。これもあちこちに書き散らした奴を寄せ集めたパッチワークだ。附録(厚紙で組み立てる貯金箱)なんかいらんから、もう少し作品をまとめて出してほしいぞ。お目当ての鳥頭紀行も、旦那鴨ちゃんの仕事の含みがあるにしろ、写真の多用が内容を薄めてる感は否めないし、カラー原稿は初めの16ページくらいでいいんじゃないかい。と、不満たらたらのくせに、彼女自身の語りが面白いからそれなりに読まされてしまう。困った女である。
2000/09/09(土)●応急更新なるか??●
今日は重陽、菊の節供だ。旧暦じゃないけどね。
これからセンターに行き、稻田さんにちびくろでFTPの設定など見てもらうつもり。
駄目な場合でも、更新したファイルをCDRに焼き込んで持って行き、稻田さんのマシンから更新してみるつもりだ。
だから、この日記が今日更新されていたとしても、Morris.の状況が回復したというわけではない。
お昼前にセンター到着。早速稲田さんPCから、Morris.部屋のフォルダー焼き込んだCDRで更新試してみることにする。まずはniftyを試す、おお、ちゃんと読み込んでいるみたいだ。しかしえらく時間かかるし、大量のファイルを再読み込みしてる模様。次にorcalandに繋いだら反応無し。ともあれブラウザ開いてトップページ見たら、更新日時が9月9日になってる。やった、と日記を見たら、更新されていなかった(>_<)
な、なんなんだと、niftyのホームページ部屋で容量確認したら、すでにオーヴァーしてしまってる。昨日までは2MBくらいは残ってたのに---これは画像ファイルをダブって書込んでしまったのかもしれない。次に電話線借りて、ちびくろで更新しようとしたが、予想通りフリーズ。これじゃお手上げということで、あっさりあきらめ、稲田さんと近くの喫茶で昼食。いったんセンターに戻りCDRを鹿嶋さんに進呈して帰宅した。
帰ってからしばらくして、無理とは分かってるのに未練たらしくまたまたノレバン1号で繋いでみたら、今度はあっさりつながり、更新できてしまった(^○^)
まったく設定など変えてないのに何が何だかわからない。orcalandは平常通り、niftyは10MB超えてしまってるので、間もなく更新不可になる感じがする。不要ファイルを削除しようとするとエラーマークが出てストップしてしまう。これは後でメールで質問するとしよう。まったく訳は分からぬながらもとにかく更新できるのはありがたい。もともとPCは「黒い箱」なのだと諦めてはいるのだが、ますます不可思議&不信感が募ってしまったよ。
春待ちファミリーBAND部屋にジャズストリートと、10/1(日)松原神社のスケジュール追加。
斉藤さんとこの能斗也部屋に2000年夏の能斗也を更新。
フクイーズ部屋に先日の「矢谷智克トリビュートライブ」レポートを更新。
2000/09/08(金)●うなぎまぶしご飯●
キムワンソンの初期アルバム4集までをMD2枚に落とす作業をしてた。これ以後はCDで持ってるので問題なかったが、それ以前のものはテープ(と、アナログ)でしか出ていなかったので、音質劣化を心配してたのだ。さいわいそれほど劣化はなかった。やっぱり初期の声はいい。改めてそう思った。特に「88ワンソン」のテンションの高さはちょっとびびるくらいだ。
夜は伊藤君呼んで、うなぎまぶしご飯に挑戦。名古屋オフでの「ひつまぶし」を何とか再現したいと思っていたのだが、先日図書館で借りた本にこの「うなぎまぶしご飯」のレシピ載っていたので、作ることにした。
1)昆布と煮干しを4時間水に浸けてさらっとしただしを取り、これにうなぎのタレ、醤油を加えこれでご飯を炊く。
2)うなぎは皮の方をあぶって、細かく刻んでおき、ご飯が炊き上がる直前にうなぎをのせ、酒を振りかけてふたをする。
3)炊き上がったら、小口切りのあさつき、みじん切りのしょうがをたっぷり散らして全体を混ぜ合わせ、取り分けて、もみのりをふる。
二人で3合は多すぎたようだ。2杯目にだしを暖めて茶漬け風にしたのは好評だった。名古屋でも最後の茶漬けが眼目だったもんな。うなぎまぶしただけだと重過ぎる。しかしこれってちょくちょく食べる物ではないようだ。
9時ごろハンナちゃんから電話。いいかげん飲んで酔いがまわってたせいか、いつになく流暢に会話が出来た(ような気がする)。例のチャンサイクのライブを見たいと言ったら、彼はアングラなのでなかなか見ることは難しいらしい。韓国に行ったらソウル・スコープのチョ君に調べてもらうことにしよう。
深夜、兵庫ネットで巡回しようとしたら繋がらない。niftyで繋がったので、またか(>_<)と思ってたら、後で兵庫ネットからメールが来てて、何でも悪質なメールが大量に送られてきたため内部の処理装置が自動的にストップしたとか。一般のSPAMメールやメール爆弾とは違ったタイプの新しいやり方だと書いてあったが、詳しいことはよくわからない。いずれにしても迷惑なことだ。
2000/0907(木)●クロックへの道遠し●
18切符を消費しなくてはという理由で、10時ごろ部屋を出て、三宮図書館に寄り、新快速、鈍行乗り継ぎで岡山に行ってきた。岡山駅に着いたのが午後2時前。とりあえず駅前の川下書房(古本屋)に行く。買うには至らなかったが神戸とはちょっと毛色の変わった本が多い。古本屋地図の岡山のページをコピーして持って来てたので、今日はとりあえず古本屋回りをした後、例のクロック(タイの石の擂り鉢)を置いてると言う「トレンド」により、時間が余ればタイ料理の店「メレンゲ」で夕食とって帰ろうと決めた。
2軒目は文藝堂、そしてちょうどシンフォニービルで開かれていた古書展へ。ここで東京堂の「故事ことわざ辞典」と有朋堂文庫「川柳狂詩」集を手に入れた。ことわざ辞典は、あちこちで見るが、1,000円という破格値にクラっときてしまった。しかし今日の掘り出し物は「川柳狂詩集」。昭和2年発行だからかれこれ75年前の本なのに、まるで昨日今日作ったみたいなピカピカの美本。これは完全なデッドストックだろう。有朋堂文庫は5,6冊持ってるが、こんな奇麗なのは見たことがない。天金も題字カットの金箔押しもほんとうに金ぴかなのだ。でも、Morris.は別に美本、稀覯本の収集趣味はないので、要はこの本の中身に意味あることは言うまでもない。川柳関係の本は巷に氾濫してるし、Morris.も數冊持ってる。だが、「狂詩」にいたっては、ほとんど文学史からも趣味人からも無視、黙殺されている状態で、現在これを載せてる本は皆無に近い。わずかに岩波古典大系の「五山文学、江戸漢詩集」に数篇収められている程度だ。それがこの有朋堂文庫には200ページ近くにわたってぎっしり狂詩を詰め込んでいる。最近さることから、江戸の狂詩に興味を覚えていたMorris.は、ずっとこれを探していた(ずいぶん以前に上六の天地書房で見たことがある)のだが、なかなか見つからず、諦めかけていたくらいだったのに、ここで見つけたのが天の恵みと、値段を見たら、何と500円(@_@)という、とんでもない値付けに、こけそうになってしまった。いや、こんなことがあるから、古本屋回りはやめられない。
狂詩というのは、漢詩のスタイルで諧謔、笑いを目的としたもので、和歌と狂歌、俳句と川柳の関係に似ている。最近では漢詩自体を愛好する風が失せてることもあって、狂詩なんて流行らないのだろうが、Morris.のゲテ物趣味にはなかなか相性が良さそうなジャンルなのである。作者としては、寝惚先生(太田南畝)と銅脈先生の二大巨頭が知られる。すっかりごきげんになって、アーケード商店街通って、南天荘という六甲の新刊書店と同名の店に行ったら、これはまた通路に本が山積みになって見にくいこと(^_^;)いまどきこんな店でやっていけるのかと思うほどで、タイムスリップした気分になった。他にもマンガ専門の店など数軒回ったが、めぼしいものはなく、最後に行った松林堂は、なかなかしっかりした店だった。結局岡山中心部を徒歩で一巡りしたことになる。市役所にたどり着いて町内案内図で、「トレンド」のある古新田町を探したが、どこにも無い(>_<)
通行人に尋ねたら、かなり町外れとのこと、インターネットで手に入れてた略図見ると旧二号線の久米交差点から近そうだったので、そこまでバスに乗ることにした。約20分近くかかって、久米交差点下車、それから南下するもののなかなか見つからない。約30分近く歩いて、やっと見つけた「トレンド」は、郊外大型輸入品販売センターみたいなところだった。入ってみると、海外ブランドの鞄や時計、食料や民芸品などが広い売り場に展開されている。値段はそれほど安くはないが、東南アジアの食材も充実している。そしてお目当てのクロック。たしかに置いてあった。緑っぽい石の擂り鉢。しかし、Morris.は一目見て目が??になってしまった。確かにタイ産らしいし、大きさも重さも想像してたくらいだったが、なんか「奇麗くない」のだった。Morris.が勝手にイメージ膨らまし過ぎてたのかもしれないが、料理本の写真から見た奴とかけはなれていたし、外側があまりに雑で、形もちょっといびつになってた。で、苦労してたどり着いたけど買うのは断念。外に出たらもう暗くなってる。そろそろ駅に戻ろうと、そのまま南下する。20分ほど歩いて2号線にたどり着いたが、この道はバスが通る道ではなさそうだ。ガソリンスタンドで聞いて、さらに10分ほど南下してバス道に出、かなり待ってやっとバスに乗ったらこれまた30分以上かかって岡山駅到着は8時過ぎてた。とにかく、「トレンド」という店は車で行くしかないところだったようだ(^_^;)
今日は古本屋巡りで充分満足したので、そのまま鈍行、快速乗り継いで六甲道到着は11時。結構歩いたので疲れたけど、18切符は後1回残ってる。期限最終日の10日に今度は東方向に乗り回ろう。
2000/09/06(水)●今夜は斉藤家BBQ大会●
いつまでたってもHP更新できない。窓の杜からフリーウェアのftpソフトをダウンロードして、試そうとしたがこれがまた思うように使いこなせない。万年初心者の上、忍耐力に欠けるMorris.だけに投げ出してしまった。
こうなったら、いよいよレスキュー隊に出動を願うしかなさそうだな。巻田さんにメールしよう。
今夜は斉藤さん宅でバーベキュー大会だ。社長一家と、ニューオーリンズ帰りの井山あきのりも行くそうだが、問題は交通手段、社長の車が満員なのだ。
2000/09/05(火)●おそるべしレア音源(@_@)●
いまだにHP更新できないでいる(>_<)
とりあえず、ぐいぐい酒場に昨日までの日記貼り付けておいた。無茶苦茶だなあ(^_^;)
稲田さんに相談しようと、電話したが繋がらなかった。明日にでもまた連絡とってみよう。
今週のSTARdigioは全体に低調だが、431chの「レア音源〜幻の名曲9」は、これまでの特集でだいぶん免疫が出来たと自負してたMorris.を見事に腰砕けにさせてくれた。
・ドラマチックブルース(應蘭芳)・GIRL FRIEND(プティマミ)・蝶々(なるせみよこ)・甘えていいわ(叶ひろこ)・若い天国(田中マサコ)・悲しき戦場(ケン・サンダース)・さよならも云えない(江波杏子)・悪名のテーマ、台詞入り(勝新太郎)・忘れさせて(市川好朗)・負けるもんか(矢吹健)・雨の連絡船(鳳けい子)・稚内ブルース(原みつるとシャネルファイフ)・ヘイジュード(広川あけみ)・ばいばい狂育ママ(梅若クニコ)・ドドンパ舞妓はん(小林万里)・楢山節考(寺内タケシとブルージーンズ)
トップの中国人??應蘭芳、前の「サンドラの森」のサンドラも裸足で逃げ出すH路線。とりあえず溜息喘ぎ声のみ。次のプティマミは何と笑い声のみと来たもんだ(>_<)「蝶々」はほのぼの春歌。「悲しき戦場」と「ヘイジュード」はカバーというのが恥ずかしいほどの出来。市川好朗はホモでマゾだぞ、このシリーズ常連の矢吹、原みつるは安定して変だし、寺内タケシは音楽で文学しようとしてこけてるわ、「ドドンパ舞妓はん」はあまりに下手。今回の収穫らしきものは、梅若クニコの秋田おばこ風の説教節くらいかな。これは結構笑わせてくれる。東北弁で叱られるのってなかなか快感。
アレアハングルで、韓国に2通メールを打つ。それぞれ10行くらいの短い物なのにたっぷり2時間近くかかってしまった(>_<)いかに綴りを覚えてないかが身にしみてよくわかった。しかもどうせ、間違いだらけなのはわかりきってるもんな。
島田和夫さんから9月スケジュールの追加。こういう時に更新できない状態ってのは困る(>_<)
今夜の「ナースのお仕事3」は、ひさびさにまともなストーリーだった。
2000/09/04(月)●斉藤一家夜襲●
昨夜メールが使えるようになったと喜んだのもつかの間、今朝3日間ほど溜まってた日記を更新しようとしたら、なぜかFTPがホストのファイルを読み込んでくれない。サーバーにログインはしてるみたいなのだが、そのまま無反応で、結局フリーズする。NIFTYでもorcalandでも同様だし、ちびくろでやっても駄目(;_;)兵庫ネットのメンテで何か設定が変わったのか電話で問合わせたが要領を得ない。
秋本たかしが、昨日、クロックがあるかもしれないといったので、夕方三宮の東急ハンズに行ったら休みだった(;_;)ジュンク堂を2時間くらいかけて冷やかす。最近新刊書見る機会があまりなかったので、えらく新鮮に見えてしまった。
夜伊藤君来たので、初物の秋刀魚焼いて、韓国冷麺作る。8時頃斉藤さん一家がやってきた。1歳7ヶ月の能斗也は、ぼちぼち話しをするようになってる。PCやら、ビデオやら、ステレオやら、何にでも興味があるらしい。花輪和一の「鵺(ぬえ)」の表紙にえらくご執心だったので、進呈することにした。あまり子供が読む漫画じゃないけどね。
2000/09/03(日)●韓国のどじまん録画ミス(>_<)●
8時起床。ちゃかちゃかと昨日の残り物の後片付けして、朝の紅茶(Neptune)入れて、香介にも無理強いして飲ませる。でもその後やっぱり香介はビール飲む。
10時前に社長の車に便乗して篠山の「ユニトピアささやま」へ。兵庫JCの家族会の催しで春待ちファミリーBANDがゲスト出演。いやま、松尾が欠席で6人編成。緑の中でなかなか楽しい演奏だった。
5時帰宅。録画してた韓国のどじまん見ようとビデオデッキ見たらカウンタがゼロのままぢゃ(@_@)あじゃじゃ、録画ミスだ(>_<)
KNTVの番組セットはちゃんとしたのに、ビデオのAUTOセットを忘れていたらしい。今年はほとんど全部見てたのに、グヤジイッ(;_;)
夜になって、兵庫ネット試しに繋いだら、繋がってしまった。メールも使える(^○^)
深夜に昨日のカレーを手直しして食べる。うーーん、これ、これ。めちゃくちゃおいしくなってしまった。
2000/09/02(土)●突発的台風料理大会●
久しぶりに部屋掃除して、カレー仕込。奈緒ちゃんがタイ米手に入れて持ってくるというので、とりあえずカレー作ることにしたのだが、どこから噂を聞きつけたのか伊藤君も来ることになり、ちょっと遅がけで香介もやってきたんで、すっかり宴会モードになってしまった。もともとは奈緒ちゃんが例の「矢谷智克トリビュートライブ」のビデオ見にくるということだったのだけど。こうなったら少しはかっこうつけなくてはということで、定番のガイヤーンに、タイ風オムレツ、梅鯖、出し卷き、と品数だけ揃えたのだが、どうも味がいまいちだった(>_<)。初めて作ったゴボウサラダがいちばん美味しかった(^_^;)野球中継(阪神−横浜)見ながら飲み食いしてたのだがあっさり阪神負けてしまい、盛り上がりにかけたまま、奈緒ちゃんと伊藤君は11時過ぎに帰る。香介は結局そのまま泊ることにする。
2000/09/01(金)●コージー作り●
昨夜は、鯛のアラ煮に、梅鰹、鶏皮の湯引き、鶏の酒蒸しと、和風のあてにしたので、珍しく日本酒にした。四国の「四万十川」。可も不可もなしかな。でもとりあえず5合ほど飲んでそのまま寝てしまった。
今朝は残ってた鶏の酒蒸しを活用して、鶏ネギ粥作る。これがめちゃ美味だった(^○^)
前からやらねばと思いながらさぼってたコージー(紅茶ポットの保温用カバー)作りにかかる。材料は前もって買っておいた。生なり地に濃紺の青海波柄のキルティング。これを二枚合わせて半円形の袋みたいにするだけの、至って簡単な作業なのだが、久しぶりにミシンを踏んだら(中古のポータブルだけど、フットスイッチ式)、糸の調子が合ってないのか、やたら切れるわ、引っかかるで往生した。それと内側のはぎ合わせ部分からキルティングの綿が落ちるので、マジックテープでごまかそうかと思ったが、バイアステープ買って来て縁取りすることにした。これがまた幅がせまくて結構大変だったりして、ちょこちょこと出来るはずが、たっぷり2時間近くかかってしまったよ。嬉しくて早速使って見ようと、今日は紅茶3回も飲んでしまった(^_^;)。見かけはいまいちだけど、保温効果はばっちりだ。
夜「歌謡舞台」見たら「歌謡コンサート」というタイトルになってた。内容は大差ないが、ちょっと時間が短いのが氣になるところ。「歌謡舞台」が終るわけないと思うので、やはり別番組なのだろう。あまり好ましい変更ではない。番組中、「郵便配達人が好きな演歌ベスト5」というのがあった。
1.ネパクチャ(4拍子)ソンデグァン
2.サランウンアームナハナ(愛はとにかく一つ)テジナ
3.ピョンジ(手紙)オニオンズ
4.チャン、チャン、チャン/ピョンスンヨプ
5.ナムジャランイユロ(男だという理由で)チョハンジョ
全国500人の郵便配達人にアンケート取ったというのだが、それほど職業別に歌の好みが違うのだろうか?
今日の昼から兵庫ネットは停止してしまってるので、E-mailは送ることも読むことも出来ない。個人間のやりとりはもちろん、MLやメルマガが日常化してるので突然聾棧敷におかれたような気になってしまう。
島田さんから9月のスケジュール送られてきたので、島田和夫の部屋に更新しておく。