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Morris.日乘2004年8月 
ここは、Morris.の日記です。読書記録、夢のメモ、宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
今月の標語 

八月は八方美人

Morris. personal calender

【2004年】 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
2004/08/31(火) ●今シーズンはおしまい(+_+)●

[喫茶店の夢]電車の中でホームレスのおやじと知り合いになり、電車を降りて喫茶店で世間話。おっさんの身の上話聞いたり、デジカメの画像を見せびらかしたりする。もちろんお茶代はMorris.がおごり、店を出てひとりで街歩き。駅舎の上方の穴からアライグマが顔を出している。えらく可愛いのでこれは撮影しなければとデジカメを腰のケースから出そうとしたら空っぽである。喫茶店に忘れたに違いないと引き返す。ずいぶん時間が経ってるのでもうないかもしれないと、店の前で気後れする。ここでシャツを裏返しに着ていることに気が付き、着替えてるときに突然これは夢だとわかってしまう。
8時半起床。台風は完全に去ってしまったらしく晴れ上がっている。
洗濯しながら、higashi3号のチェック。とりあえあずWin.2000がたちあがっている。ともかくもMorris.部屋のバックアップを取っておくことにする。ちびくろにもノレバン98号にもCDROMドライブはあるものの、CDR-Wはないので、バックアップが取れないでいたのだ。結局問題なくバックアップは出来た。ついでにノレバンCDROMのバックアップも取っておく。もしかしたらこのまま通常使用できるんではないだろうか。と、懲りもせず甘い期待を持ったのだが、モリス亭の祟りはそんなやわなものではなかったらしい。
今日はお昼に歯医者予約入れてたので11時半に、higashi3号の電源入れたままにして部屋を出る。郵便局に寄ってから歯医者へ。昼間行くのは初めてだが、結構混んでいる。今日は1時間以上の長時間にわたって削ったり型取ったりされて、前の仮歯を嵌めてもらう。何だか不思議な感触である。
1時半に帰宅したら、higashi3号はきっちり電源落ちていた(^_^;)いまさらじたばたすることはない。バックアップ取れただけで儲けものと思うことにしよう。
8連勝で名古屋に乗り込んだ阪神だったが、井川はあっさり5点取られるわ、投手川上にホームラン打たれるわで、終ってみれば3-9のボロ負け(+_+) これで名古屋ドームでは9連敗ぢゃ。これで今シーズンは終りだね。

【すべての時間を花束にして】まどみちお 聞き書き=柏原怜子 ★★
詩人まどみちおの語りおろしで「まどさんが語るまどさん」と副題がある。
Morris.は彼のファンで特に、短詩やことばあそび歌のいくつかは、たからものみたいに思っている。全詩集も2回読んだ。それなのに、本書の読後感はあまりかんばしいものではない。すでに90歳を越えたまどさんだけに、ちょっとボケもきてるようだし、それ以上にどうもインタビュアーに問題があるようだ。まどさんの伝記というか、紹介作としては、阪田寛夫の「まどさん」があり、本書はその捕捉という意味もあったのだろうが、結果としてまどさんにとっては余計な作物となったのではないかと危惧する。89歳で「ゾウの耳かき」という素晴らしい詩集を上梓されてるまどさんだから、こんな不徹底なインタビューなどにかかわらず、のんびり、ゆっくりでもいいから、素敵な作品をこそお願いしたいものである。
本書にはまどさんの絵画作品もいくつか併載されているが、これもMorris.には、あまり見たいものではなかった。

つぼ・II まど みちお

つぼは
ひじょうに しずかに
たっているので
すわっているように
見える

2004/08/30(月)●台風16号vs. higashi3号●

矢谷君ら4人で、大阪鶴見のオーストラリア向け荷物のピックアップ。作業終了は5時で、荷物が積みきれず、助手席にコルゲート(巻き段ボール)と同席で倉庫に戻る。
台風16号は今夜遅くに近畿地方を直撃しそうな気配である。矢谷君の話によると今日はBLUE MOON(月に2回目の満月)で珍しい気象現象らしいが、見える気遣いはない(^_^;)
higashi3号 上にあるのはACアダプタ9時過ぎに宅急便で、長野のhigashiさんからhigashi3号が届く。呪われたモリス亭に対応すべく自作PCマニアのhigashiさんにはこれまでノレバン2号を送付して診てもらったり、テスト用自作機を送ってもらったりとお世話になりっぱなしだが、今回またまたテスト機の到来である。higashi1号、higashi2号のコンパクトな筐体とちがって、今回のhigashi3号はモノクロームのミニタワーである。モリス亭の電源事情を考慮してか、電源がACアダプタ使用のタイプである。いろいろ気を遣ってもらって、もうしわけないなあ。ともかくも、ちびくろに繋いでたモニタを繋ぎ直して立ち上げる。シンプルなWin2000の起動画面である。何はともあれインターネットに接続。ちょっと初期設定させられたがスムーズに繋がる。さっそくこれでhigashiさんに到着報告とお礼のメールを打つ。
明日は休みだから、一日かけてゆっくりソフトなどインストールしていこう、と思いながら、ついつい触りまくる。DVDドライブ内蔵なので、手持ちのノレバンCDROMをテスト。おおちゃんと動いてるぞ。しかし、だんだん外の雨風は激しくなってきた。TVでは、刻々と台風情報が流れている。時々窓を開けて外を覗く、台風好きのモリスだったが、零時近くになるともう窓開けたらとたんに雨が降り込む状態になった。
ffftpをダウンロードして、HDにMorris.部屋をダウンロードする。
時々転送がトラブったりするので、フォルダごとに順番にダウンしたりして、結構時間かかったが、何とか完了。Morris.部屋は現在133MBほどあるようだ。ファイル総数は五千超えてる(@_@)
そのあとMSのメディアプレイヤの最新版をダウンロードして、インストールして、再起動しますか?という窓が開いたので、OKを押したら「Windowzをシャットダウンしています」という表示。何か嫌な予感がしたが、結局そのまま電源おちてしまう。何度か電源入れ直してみたが、無情にも、即シャットダウンの表示である。半ば予想してはいたものの、やっぱりモリス亭は鬼門なのだろうか。
諦めて3時過ぎに寝る。

2004/08/29(日) ●Morris.の本棚●

6時起床。
オリンピックも明日の夜明け前には終ってるはずだ。ハンマー投げの優勝者がドーピング疑惑で、室伏が繰り上げ金メダルになるらしい。最初ニュースを聞いたとき室伏がドーピングしたのかと心配したが、結果的には思いがけない金メダルが転がり込んできたことになる。室伏も嬉しいには違いないが、やはり現場で受賞しないと、すっきりしない。
ふと思い付いて、モリス亭の本棚の画像をページにまとめることにした。
文芸雑誌や文化雑誌では、時々作家や、著名人の書斎訪問みたいな特集があるが、これを自主的にやってしまおうというわけ。
Morris.は、結構本は読む方だと思うが、基本的には図書館を利用することにしてるし、そもそも蔵書といえるほどのものはない。
それでも友人宅などに行って、その本棚を眺めるのは好きで、なかには面白いと思う人もいるかもしれないので、「愛蔵本」ページの中に「Morris.の本棚」と題して入れておくことにした。画像ばかりで、けっこう重いので、そこんところよろしくm(__)m
辞書や事典などのレファレンスと、料理本、カットなどの資料としてのグラフィック本が多いというのが特徴だろう。
阪神は夏休み最後の甲子園で、広島に17-2という圧勝。これで何と8連勝で、借金もすっかり清算して勝率5割に復帰した。明後日からの中日戦、これで3連勝したら、奇蹟が起こるかもしれない。
女子バレーの決勝は、ロシアに2セット連取された中国が残り3セット連取して逆転優勝。これはすごい試合だった。

2004/08/28(土)●亜爾然丁vs.巴拉圭●

8時起床。
灘図書館から予約してた本が返却されたとの連絡。Morris.は神戸に来てから、図書館で予約というのはこれまでしたことはなかった。なんとなく、本との出会いは偶然であることを期待してるらしい。
今回は新着図書の棚に、読みたい本の下巻だけが2ヶ月以上たなざらしになっていたので、もしかしたら上巻を借りてる人が延滞してるのかもしれないと思い、受付に問い合わせたら予約入れるように言われたのだった。しかし上巻を返却した人が、下巻を借りてたらどうしよう、と思いながら、図書館に行ったら、下巻は残っていたので、首尾良く上下いっぺんに借りることが出来た。
台風16号の影響か、かなり風が強い。本当に今年は台風の当たり年である。この16号も大型で、ゆったりした動きだ。下手すると月曜あたりに関西にも大きな影響出るかもしれない。
昼は「ホテリア」を見る。あいかわらず、ぶっとんだストーリー展開だが、ついつい見てしまっている。二カ国語放送だが、とりあえず録画しながら日本語吹き替えで見て、あとで韓国語で見直そうという気持はあるのだが、ついついそれっきりということが多い。「冬のソナタ」はきっちり見直してたのに比べると、かなり差があるな。
3時半からオリンピックサッカーの決勝、アルゼンチン-パラグワイ戦を見る。圧倒的に優勢なアルゼンチンが前半に先制し、後半はパラグワイがレッドカードで二人も退場になって、そのままアルゼンチンが優勝した。日本が予選であっさり敗退したからというだけでなく、どうもオリンピックのサッカーはいまいち力が入らない気がする。
阪神は今日も広島に勝ってこれで7連勝である。

2004/08/27(金)●お帰り阪神(^。^)●

西根君とバイト君と3人で倉庫作業。海外で開かれる児童絵画展の作品を再梱包してヴァン詰めする仕事だが、量が半端じゃなくて、大変だった。途中に別の作業入ったりしてなおさら作業が滞り、5時過ぎても終らず、現場から帰って来たメンバーに手伝ってもらいやっさもっさだった。
ロード後半5連勝と波に乗る阪神は甲子園に帰って広島戦。福原好投で11回まで2-2。12回裏に劇的な桧山のタイムリーでサヨナラ勝利。ここに来て今シーズン初の6連勝である。

【渋松対談 Z】松村雄策+渋谷陽一 ★★☆☆☆ 「ロッキング・オン」に30年にわたって連載されている対談の抜粋だが、あまりロックとは関係ない話題が多く、ようするに与太話の寄せ集めだが、とりあえず時間潰しにはなるだけのおもしろさはあるわけで、付録?の西原理恵子の4コマまんがとあいまって結構楽しませてもらった。二人ともロッキング・オン創刊時からのメンバーというより、同人みたいな存在だし、渋谷は現在社長で編集長で、若手社員も多数抱えたお山の大将である。そんな二人が誌上で治外法権状態でいいたいほうだいやってるのだから、雑誌のなかでは浮いてる感じで、今の読者からすると、年寄りのたわごとにしか見えないだろうし、そこが、逆に不思議な面白さと受けとめられているのかもしれない。
しかし、30年間ロックに関わり、ほぼ同じスタンスの言動を続けているというのは壮観でもある。
はしばしの無責任な発言の中に、いくばくかの共感を覚えたりするのも、同世代であるMorris.の年の功??かもしれない。

松村 別に俺達だって、昔からジジイだったわけじゃねえぞ。20代の頃から渋松だったぞ。
渋谷 渋松だったぞって、俺達は合体したキャラじゃないんだから、そういう不気味な言い方は止めろ。だから『ロック大経典』で渋松やりながら思ったけど、これってすごっく70年代的なもんだよな。
松村 どう70年代的なんだ。
渋谷 ロックという言葉がちゃんと信じられていて、その信仰に基づいてキャラクター・ビジネスが展開されてるじゃないか。俺達のキャラそのものの構成要素としてロックがあるんだよ。これって70年代的だと思うな。俺は簡単に”それってロック的じゃない”とか言っちゃうけど、今の若い奴はそういう表現は恥ずかしくてできないと思うな。
松村 じゃあ、俺達は恥ずかしい事を恥ずかしいと思わない。限りなく恥ずかしい存在として商売してるわけか。
渋谷 まさに、そのとおり。
松村 まさに、そのとおり、じゃえねえだろう。
渋谷 いやあ、だけど、それができないところが90年代ロックの限界だったわけよ。結局はそうした恥ずかしさと断定が70年代的エモーションの源泉だったわけで、90年代のロックが原初的エモーションの根拠を失ってサンプリングに走ったのは、やっぱり彼らには渋松をやるだけの根性がなかったからなんだな。
松村 言ってる事が、全く理解できないんだけど。
渋谷 だから、この渋松の持っているミもフタもない馬鹿馬鹿しさというのは、凄く今のロッキング・オンで必要とされているもんなんだよ。


まあ、ざっとこんな調子なわけだ(^。^)

2004/08/26(木)●おそうじオジチャン●

9時半起床。なんかぐったりしてる。おまけに「唇寒し」って感じがするのも前歯不在のためだろう。
このところ仕事がえらく詰まってることもあって、部屋のなかは雑然を通りこして、めちゃくちゃ散らかってる。モリス亭はマンションとは名ばかりの典型的文化住宅間取りで、お世辞にも奇麗とは言いがたい。それにもましてMorris.の雑な性格もあって、ちょっと忙しかったりするととにかくすぐ散らかってしまう。
今日はちょっと本腰を入れて掃除することにした。
いつも掃除してる途中についつい他のことをやりはじめたりして中途半端に終ることが多い。今日は時間を決めて一気にすませることにした。午前中に済ましたが、恐怖の押し入れの中と、台所は手が回らなかった。昔風の間取りだから押し入れは一畳半と割と広いので完全に倉庫状態になっている。というと聞こえが良いがまさになんでもかんでもぶち込んでるので開けるのが恐いというのが正直なところだ。
台所に至っては、完全に油まみれでこれを掃除しようとなると、よほど肝を据えてかかる必要があるだろう。
午後は灘図書館に行き、しばらく時間を過ごす。
夜はぼーっと野球見る。阪神は苦手の横浜を3タテ。ロードの戦績を五分に戻してしまった(^。^)

2004/08/25(水)●「は」抜けは「ま」抜け●

二日間の休養充分で仕事に出たのだが、Morris.苦手の倉庫作業、それも、奥井さんは午前中外まわりで、バイト君と二人で27M3のCY(コンテナ詰)作業。これだけで二日分の休息を使い切った気分だったのに、倉庫に戻ったら休憩入れるヒマもなく荷降ろし兼ヴァン詰め作業。やっと奥井さんが戻ってきて、午後からの通関は、検査が50点以上あり、40フィートコンテナから検査商品抜き出したが、一番奥の大きなソファが検査ということが最後にわかり、往生こいてやっと引っ張り出す。検査もワインの箱が15箱もありすべて開梱を余儀なくされる。いやあ、ほんとにまたまたいっぺんに過労状態に逆戻りだ(+_+)明日は休めることになったのでほっとした。
定時に上がらせてもらい、歯医者へ。左上の歯の掃除と、下前歯の歯石取りで今日は終りかと思ったら、ついでだから上の前歯の治療開始のため抜いちゃいましょうかとの御託宣。こうなったら今回できるところはいちおう済ましておこうと思い、抜歯承諾。しかしMorris.の上の前歯はほとんど抜けかけていたようで、痛くもかゆくもなく、あっさり無くなってしまった。しかも2本いっぺんにである。これは想像以上に違和感がある。帰って鏡を見たら、すっごく間抜けな顔になっている。次回の通院まではこの状態だ。仕事は仕方が無いが、あまり人と会わないようにしよう(^_^;)
阪神は今シーズン徹底的にカモにされてきた横浜相手に楽勝ムード、桧山千本安打、井川十勝目でひさびさの4連勝。いまさらという気がしないでもないが、すこしでも借金を無くさなくてはね。

【デウスの棄て児 A Child Abandoned by Deus】嶽本野ばら ★★★ この前読んだ「下妻物語」がそれまでの作風とは変わって、それなりに面白かったが、本作はまたまたがらっと、スタイルもテーマも変わってて驚かされた。野ばら版天草四郎物語だが、奇想天外を狙いながらもそこかしこに、筆者の趣味が披瀝されて結構楽しませてもらった。
ポルトガルの商人が見初めた日本人の女房を金ずくで自国に連れ帰り生ませた男子が主人公で、幼少時からカトリック神父の寵童になり、キリスト教の裏面やグノーシス派の教えを学び不思議な能力を身につけ、日本に帰り、天草四郎として乱を率いるというストーリーで、人間関係や乱の進行過程などはおそろしいほどいい加減だったりするのだが、ところどころにキリスト教の本質や矛盾へのつっこみめいたコメントがあって、これまでの筆者の作品からは窺い知れない部分を覗かせていて興味深く感じられた。
特に日本の切支丹信仰の理不尽さと奇怪さ、マリアへの偏愛などが日本人ならではの心情産物だといったあたりは、なるほどと思った。
ただ、Morris.は切支丹ものといえば、遠藤周作の「沈黙」で目を開かれ、山田風太郎にたどり着いたわけで、本書のあまりにも図式的な捉え方には、物足りなさをおぼえた。

トシが私の肩に厚手の布を掛けてくれました。
「私たちが、私が、踏み絵をすることが出来ぬのは、天主(デウス)様の御怒りが恐いからではないのです。踏絵をしたとて、棄教を迫られ、信仰を棄てたと宣言したとて、優しき天主様は、きっと御赦し下さることは、もうせんから解っております。私が踏絵を拒むのは天主様の為ではなく、自分の為なのです。自分の心をお救い下さった天主様が、いくら自分を裏切ってもよいとおっしゃっても、私にはそれが出来ません。人へは偽りの証をたてられても、自分を偽ることは出来ないのです。天国(パライゾ)になぞ行けなくても良いのです。どんなにひもじかろうが、どんなに苦しかろうが、自分を救って下さったものへの、感謝だけは忘れたくありません。それを忘れてまで、生きることに意味などあるのでしょうか」


やはり切支丹ものには、エロスとタナトスが不可欠で(^_^;)、本書にはどちらの要素も物足りなく、特にエロスが、無償の愛的なものに取り込まれてしまっているところが、魅力を失わせているようだ。

2004/08/24(火)●大和路鈍速●

7時半起床。曇ってるが雨はだいじょうぶみたいだ。
とりあえずJR六甲道に出て大阪行きに乗る。今日こそ青春18を使おう。どこに行くかは成り行き次第。結局平凡だが、桜井線経由で奈良に行くことにした。
まず畝傍駅で下車して、江戸時代の家屋が密集している今井町に向かう。いわゆる寺内町として有名な町だが、Morris.はかれこれ20年ぶりくらいの訪問ということになる。何だかえらく小奇麗になってる。道路も舗装されてるし、まっさらの日本家屋が目に付く。飛鳥村と同じで、観光地でもあり、生活空間でもあるから、両者の兼ね合いが難しいのだろう。難しいことはさておいて、この町をふらつくのは楽しい。平日だから観光客も少なく、落ち着いてまわれるのが良い。20年前にも寄った「出世男」の河合酒造はいつのまにか入場料\100取るようになってた。このところ節酒モードのMorris.だが、ここまできたのだから、と、冷酒300ml\350というのを買って店内に陣取って飲む。くーっ、腹に沁みるなあ。天気はすっかり晴れ上がるまではいかないが、雨の心配はないし、絶好の周遊日和となった。
ちょっといい気分になって、三輪駅に出て、これまた酒の神様でもある大神神社へ。ここの御神体は拝殿でなく後ろに控える三輪山自体である。近くの平等寺も初めて拝観する。本堂の十一面観音は近くまで寄れなかったがなかなか風格のある観音様だった。この寺の脇道をたどって、金屋の石仏を見る。浮き彫りの石仏2体が、お堂の中に安置されている。かなり摩滅してるが、むかって右のお釈迦さまの顔は趣がある。このあたりは万葉集にも歌われている海柘榴市で山辺の路の南端になる。
そのあとは、まっすぐ奈良まで出る。JR奈良駅は工事中で、以前取り壊し反対運動が起こってた旧駅舎は、とりあえず、元の形で残されていた。
三条通を歩いて奈良公園方面に向かう。途中清酒「男魂」の店の前を通ったが、さすがにここでは酒を買うのは控えておいた。
猿沢の池のまわりには屋台が出て、池の中央にやぐらと渡し板があって、夜に踊りか何か催しがあるみたいだった。興福寺は敷地の大部分が工事中だった。
この時期は鹿が一番落ち着いている時期だから、おだやかに群れていた。
久しぶりに国立博物館を見ることにした。まだ3時半前だから充分時間はある。新館では「黄金の国・新羅--王陵の至宝--」という特別展やってる。あまりMorris.好みではなさそうだが、せっかくだからとチケット買って入場したが、入った途端に失敗だと悟った。いわゆる金製の装飾品や武具、馬具、王陵の副葬品などで、韓国の博物館でもMorris.はこのコーナーはたいてい駆け足ですっ飛ばす。今回の特別展は、確かに出品点数はかなりのものだが、Morris.の見るものはゼロに近かった。慶州と中央国立博物館の収蔵品が大部分で、最初に見たときはそれなりに感心もしたのだろうが、何度もみようとは思わない。
気を取り直して、本館の平常展へ。おお、こちらはやっぱりすばらしい。本館の建物も古風で感じがいい。大小の仏像を中心に、ゆったり、たっぷり、興福寺や東大寺系の文化財が並んでいる。東京の博物館と同じく「フラッシュ、三脚は使用しないで」と書いてあったので、こちらも撮影OKなのだと、嬉しくなって、気に入った仏像などどんどんデジカメに収めてたら、係員が文句を言う。撮影OKなんだろうと聞いたら、ここでは受け付けに記帳して腕章を付けるようにと言われる。さらに、当館の館蔵品だけの撮影に限るとのこと。それはないよ、と思わず言ってしまった。めぼしい展示品はたいてい、どこかのお寺や神社の所蔵で、館蔵品は全体の2割くらいだ。まあ、今回は注意される前にめぼしいのは撮影してたから大丈夫。
4時半に出て、奈良の町をふらふら横切って奈良駅に戻り、そのまま帰宅。今日は青春18切符の実質金額くらいしかJR使わなかったことになるが、それはそれでいいだろう。あと1回分残ってるので9月10日までにまたどこか周遊しよう。
秋本君からメールで、今週金曜日には退院できそうとのこと。まずは良かった。
女子バレー、ぎりぎりで予選通過の日本は中国との対戦。予選のときより日本の動きは良かったが、実力の差はいかんともしがたい。3セット連取されてthe end。加奈ちゃんの4年後に期待するしかないか(^_^;)
野球も準決勝でオーストラリアに負けたらしい。鳴り物入りのスーパーチームの割に、情けない結果である。


畝傍駅前おしゃれな(自称)帽子屋

今井町豊田家の威容

上品寺屋河合酒造

河合酒造の「出世男」

落ち着いたたたずまい

大神神社本殿

大神神社の御神体は山全体

平等寺本堂の十一面観音

金屋の石仏

蜥蜴なんて久しぶり。奇麗!!

和洋折衷というか---

「男魂」岡村酒造

奈良国立博物館本館

乾漆多聞天

小ぶりなのに大迫力

兔の神様(十二神将卯)

これは中国仏

JR旧奈良駅舎
2004/08/23(月)●ムラヴィンスキー●

8時半起床。ひさびさの休みなので、天気が良ければ例の青春18切符使って気ままな鈍行列車の旅に出ようかとも思ってたのだが、朝から雨が降ってたのであきらめる。疲労が蓄積してるから、これは天の配剤といえるのかもしれない。今日は完全休養日にしよう。
STARdigio441ch(クラシック名録音盤ch)で、エフゲニー・ムラヴィンスキーの特集があった。彼はロシアの伝説的指揮者である。などと、えらそうに言うほどMorris.はクラシックに親しんでいるわけではない。いや、はっきり言って苦手である。それなのにこれを聴こうとしたのは、先月「幻のロシア絵本展」の会場東京庭園美術館で、沼辺さんが講演のあと聴衆の一人と熱心に音楽談義やってて、その中でこの指揮者の名前が頻出して非常に印象的だったのだ。とりわけショスタコーヴィチの交響曲が話題になっていた。
今週STARdigioのメニューはそのショスタコーヴィチの交響曲第5番で、演奏はレニングラード・フィルハーモニー。ネットで検索したらおなじメンツでの録音は、東京やモスクワなどの演奏会場で数回行なわれているらしい。Morris.が今日エアチェックしたテイクの演奏日時や会場などは不明だが、それ以前に、40分以上のこの曲を一回聴いただけではほとんど全体像をつかむことすらできなかった。そもそもモリス亭の3万円台のマイクロコンポで交響曲の醍醐味を表現できるわけもないのだろうし、その前にMorris.の耳がこうした音楽には拒否反応を示してしまう。学習を兼ねて?これからしばらく繰り返し聴いてみることにしよう。この交響曲は「革命」という別称があるらしい。当然ロシア革命のことだろうが、フィナーレのティンパニの連打に、それらしさを感じてしまった。その他チャイコフスキーの交響曲第5番とストラヴィンンスキー、ワーグナーの小品も同時に流されたが、やはりMorris.の理会をはるかに超えているようだ(^_^;)
午後になっても雨は止まないどころか雨脚は強くなってきた。雨にも負けず、傘を差して銀行まで出かけ、Morris.部屋のサーバーであるorcalandの会費?の振り込み。
JRで灘駅まで行き、王子動物園前の病院に入院中の秋本君を見舞う。思ったより元気そうな様子で一安心。今日は昼食におもゆとおつゆを飲食することができたとのこと。早ければ今週中にでも退院できるかもしれないと言ってた。あまり長居はよくないと20分くらいで切り上げる。
小雨になってたのでかえりはぷらぷらと歩いて戻る。青谷川岸に枝もたわわに実った棗の実が雨に濡れて美しかった。JR操車場の下の歩行者専用トンネルを初めて潜る。こうしたトンネルにしては結構長さがあって、視覚的にも面白そうだったのでこれもデジカメに収める。さらに西灘小学校前あたりで枯れた向日葵に夏の終りを感じたりもした。雨の日の散策と言うのもいいものである。


雨に濡れた棗の実

JR灘操車場下の歩行者トンネル

枯れた向日葵は別種の趣

コーナンに寄って、西根君に貸したまま返ってこない(ワケあり)メジャーを買う。ついでにトイレ用のドアノブも買った。モリス亭のドアノブは馬鹿になって久しい。帰ってから取り付ける。穴の位置が微妙に違ってて手間取ったがとにかく、普通にドアの開け閉めができるようになったのはめでたい。
今月は哀しいくらいに読書控えが少ない。しごとにかまけて読書の暇があまりなかったこともあるが、それでも数冊は読んでたのに、そのメモを記入する余裕がなかったのだった。
今日は大蔵ざらえというほどではないが、数冊まとめてでっちあげておこう。

【猫のつもりが虎】丸谷才一 ★★★
「JAPAN AVENUE」という贅沢雑誌に連載されていたエッセイというよりコラム集みたいなもので、和田誠のカラー挿絵が多数併載されてるところも贅沢である。150pに17篇というこじんまりしたたたずまいで、中身は志ん生ではないが「なくてもなくても良い話」ばかりで、もとよりMorris.もこういう与太話はきらいでないし、後はその料り方の手際の良さを味わうに如くはない。
ガルボは脚が太いのが悩みの種で中期以後になると膝から下は撮らせなくなったという話は普通だが、「そしてあのころ世界中の男の、女の脚が見たいという欲望はディートリッヒの映画で充たされてゐたから、ガルボが見せてくれなくたつて、暴動は起らなかつたのだらう」というくだりの洒落た言いまわしを楽しめばいいわけだ。
ちょっと驚いたのはエリック・ギルをテーマにした「男のスカート」というコラムで、Morris.は彼のことを、河野三男の「評伝 活字とエリック・ギル」で初めて知り、いたく感動したことがあったが、彼の「衣装論」(1931)の翻訳が、戦後まもない日本で評判を呼び、花森安治がそれを信奉してスカートをはいたなんて話題が前振りにあったことだ。
ギルの奔放な性生活のことは先の評伝でも触れてあったが、丸谷の紹介だとこうなる。

彼は妻帯者だつたが、たびたび姦通をおこなつた。短期間のものも、長くつづくものもあつた。場所は主として自分の家。領主権主義といふのださうだが、女中に手をつけるのが好きだつたし、それ以外にも、知り合ひの男の妻や恋人を見るとたちまち気持を動かすたちだつた。近親相姦もした。相手は二人の妹および三人の娘。獣姦も試みた。相手は犬。妻はそのへんのことをかなり知つてゐたが、晩年になつても、ギルの妻であることを光栄に思ふと手紙に書いてゐる。

【誰でも簡単 デジタルカメラ プロの使い方】ロブ・シェパード ★★★☆☆アメリカの編集者でもある著者によるデジカメ入門書だが、日本人による類書と比べると彼我のデジカメ環境の違いを感じて面白かった。
最近デジカメを使うようになったプロの写真家の作品やコラムもわかりやすいし、写真の本質は光学カメラでもデジカメでも変わらないという姿勢には共感を覚えた。
画像加工や修正の基本ではヒストグラムの使用を推奨しているが、いかんせんMorris.が使ってる画像ソフトは、お子ちゃま用ばかりらしく、ヒストグラム使えるものがない(^_^;)
その他レイヤー利用でフィルタを効果的に使う方法なども適切な指示がなされている。たとえば人物写真などのぼかしフィルタをきつめに施したあと、レイヤーでフィルタの不透明度を徐々に上げていって古いレンズカメラのボケ効果に近づける方法などは、なるほどと思った。
デジタル画像の加工の基本ステップと題された以下の行程は、Morris.の参考になりそうである。(順番が大事!!)

1.画像全体の露出(明るさとコントラスト)を補正する
2.画像全体の色調を補正する
3.画像の一部分を特定し、その部分の明るさとコントラストを補正する
4.画像の一部分を特定し、其の部分の色調を補正する
5フィニッシュをほどこす(画像をシャープに仕上げ、プリントの用意をする)


あたりまえのことじゃん、と思う人はそれでいいのだが、Morris.はこれまでこの順番に従わないで作業することが多かった。
本書の翻訳は表紙には記載されず、奥付けにあるが、直訳というか、あまりに生硬な日本語でとっつきはげんなりしたが、だんだんこれはこれで異国のマニュアルを読んでるという気分になることがわかった(^_^;)

【バー70'sで乾杯 失われた夢スポットの記録】中村よお ★★★京阪神の70年代を盛りとして出現しそして消えていった50軒ほどのライブスポットを中心に、映画館、劇場、ラジオの音楽番組までを取り上げている。
筆者は同じ灘区の住人で、特に親しくはないが顔見知りといった間柄である。
発行がちょうど神戸地震の前年だけに、春待ち疲れBANDをはじめ、地震で消え去った店はもちろん、それ以後に消えた店は当然のことながら取り上げられていない。
九州出身のMorris.が関西にやってきたのが1973年、大阪で3,4年、奈良で2年足らず過ごした後、神戸にやってきたのが1978年。本書にとりあげられている店の中にも馴染みの店が数軒あるし、行ったことのある店だけならそこそこの数になる。
印象深い店をランダムに挙げると、アロー、カウボーイ、れていしあ、朝日会館(以上神戸)、むい、名前のない喫茶店、地球屋(以上京都)あたりで、何故か大阪の店は一軒も無い。当時(今でもそうだが)Morris.はあまりフォークには関心が無く、筆者はどっぷりフォーク漬けという感じだから、行きつけの店が違っていたためでもあるだろう。
在りし日のVOX飛行機屋 PHOTO T.MITSUYAまあ、神戸に来てからはほとんど春待ち疲れBANDに入り浸り状態だったから、他の店に行く必要が無かったとも言える。
筆者自身もフォークソングを歌い、通り抜けコンサートという企画を続けていることもあって、本書でもライブ演ったことや知り合いのミュージシャンとの交流に重きをおいている。たしかに精力的にライブを企画してるし、よく店も回っていることには感心するが、彼の演奏にはあまり接したことの無いMorris.には、いまいち感情移入できなかった。
それより懐かしいラジオ番組に関する記事を読んで、改めてあの時代を思い出してしまった。「ビートオンプラザ」なんか、確かに最新アルバムを全曲流すという、ちょっと今では考えられない企画で、Morris.も熱心にエアチェックしていたものだ。
裏表紙のVOX飛行機屋の白黒写真がいかにも当時の雰囲気を伝えている。キャプションを見たら、写真 三矢龍彦とある。ほお、なるほど、そうだったのか、三矢さんは勤め先のtopで、以前写真やってたことは知ってるが、そういえばこの本は会社のロッカーにあったのを、勝手に拝借してきたんだった(^_^;)
後で、ちゃんと返しとくからね。>>三矢さん

【昆虫たちの「衣・食・住」学】矢島稔 ★★☆☆その昔昆虫少年だったMorris.だから、今でも虫に関する本にはときどき手を伸ばしてしまう。本書はタイトルにそれほどこだわることもない、昆虫雑学コラムみたいな本で、もちろん、スタイルはともかく面白ければそれで良いのだし、雑学大好きでもあるから本書は楽しめるはずだったのだが、どうもぴんとこない話が多かった。
蛾や蝶の鱗粉は体毛みたいなもので防水の役目をしているとか、蜂の毒針は産卵管だったとか、最古の原始昆虫はシミの類だとか、オトシブミの葉の揺りかごの作り方とか、アサギマダラの渡海とか、それなりに面白そうな記事が並んでいて、ネタとしては読んで損のなさそうな話だけに、やはり本書の文章の切れの悪さが足をひっぱっているのだろう。
吉谷昭憲のイラストも下手ではないのだがムラがありすぎるのと、ところどころ写真との併用で統一感に欠けるきらいがある。
サムライアリの女王が単身クロヤマアリの巣に入って、相手の女王をかみ殺し、じぶんがその女王になって巣づくりを始めるといった、興味深くも凄みのあるエピソードを伝えながら、結びに「事実は小説より奇なりである」なんていう、平凡で興ざめなことばをおくあたりがちょっとうざったい。
蚤の跳躍には特殊な蛋白質が絡んでいるという、思わず膝を乗り出しそうになる話題も、以下のように記述されると、読む気を失うというか、Morris.には理解不可能な世界になってしまう。

元来はねをもっていたノミの胸は偏平になることで、はねの付け根の関節が側面に移動している。後胸背板の下にある側弧と中胸背板の下にある小片、それに後脚基節を腹部前縁にひっかけて、”かけ金”をセットすると、側弧の中にあるレリジンという弾性蛋白質が圧縮された状態になる。これは貯えたエネルギーの97%を放出し、わずか3%しかエネルギーを失わない。セットした筋肉を働かせると、このレリジンが元の状態にもどり、瞬時にノミはジャンプする。したがって周囲の気温とは関係なくはねることができるのである。

わかる人にはわかるんだろうが、このての本の目的は、わからない人にもわかるように書くことにあるんでないかい?

2004/08/22(日)●DRAMATICO●

昨夜は「冬のソナタ」最終回録画しながら見ようとしたが、疲れてたらしく途中で寝入ってしまった。5時に起床して、録画したビデオを見る。チュンサンがアメリカへ、ユジンがフランスへ行ってしまい、それから3年後というテロップが出て、ユジンとサンヒョクが、小さな女の子といっしょに登場する場面で、トラック到着の電話があったので、部屋を出る。今日は、奥井さん、矢谷君と岩倉市の現場。
それにしても、思いがけない展開である。結局ユジンとサンヒョクはフランスで結婚して、女の子が生れたんだろうか。うーむ、これは一種のHAPPY ENDである。となると、チュンサンはどうなったんだろう?ぷりんすさんがぐいぐい酒場に、最終回にはMorris.好みのチェリンの出番がたっぷりあると書いてあったから、後半では、チェリンがチュンサンを追ってアメリカに行き、盲目になったチュンサンを介護するようなことになるのだろうか。しかしそれは韓国ドラマのパターンからするとありえない気もする。というわけで、仕事中も色々想像をたくましうしていた。
台湾向けの荷物が結構多くて作業終了したのが4時半。帰り道、京都付近で豪雨になり名神は50km速度制限で、倉庫に戻ったのが7時半過ぎで、トラック満載の荷物を降ろして、さらに翌日の配達荷物を積んで、ほとんどへろへろ状態で9時半過ぎに帰宅した。
食事も風呂も後回しにして、さっそくビデオ鑑賞(^。^)。折角だから巻きもどして、はじめから、韓国語音声でみることにした。朝、途中まで日本語で見てたから、しっかり理解できる(^_^;) そして、いよいよ「3年後」の場面。何と、女の子は、友人夫妻の娘であった(@_@) そりゃ、ないよな。ったって、これは、ドラマ制作側の仕掛けに違いなく、視聴者を一瞬ドキッとさせてすぐ種明かしをするパターンだったわけだが、Morris.の場合はこの一瞬が、えらく長かったことになる。そいでもって、その後の展開は、ユジンが創作した夢の住居が雑誌に掲載されて、それを訪ねたユジンが、盲目のチュンサンと感動の出会いで幕を閉じるという次第。Morris.にとって最大関心事のチェリンの出番はどうなったのかというと、フランスから帰ったユジンとサンヒョクの歓迎会で、ほんの5秒くらいちらっと出てくるだけだった(+_+) これがたっぷりの出番とはとても思えないぞ。ぷりんすさんに、まんまといっぱいくわされたのか、と思ったが、これはきっとNHKが勝手にチェリンの出番をカットしたようだということに思い当たった。韓国での放送時間は毎回70分で、NHK版はこれを60分に縮めて放映していた。つまり毎回10分ずつカットされてたわけで、そうなると本筋にあまり影響を与えない、チェリンの出番なんか、格好のカット対象シーンになっていたことは想像に難くない。チェリンがまったく出ないと、Morris.がぶーたれてたことがこれまでにも数回あったが、あれも、きっと完全カットされてたんではなかろうか。こうなるとやっぱりノーカット版というのを見たくなる。BSでは吹き替えノーカット版を放映するという話だが、モリス亭はBS不可なので、どうしたもんだろう。韓国版ビデオを入手するというのが手っ取り早いだろうが、いまさらという気もする。できることなら、ノーカット版から、チェリンの出演場面のみをセレクトした3時間か4時間くらいのスペシャルビデオなんてのがあれば理想的なのになあ(^_^;)
ともかくもこれで、全20回のドラマをほとんど見通したことになる。貧乏性の本領を発揮して、Morris.はこれを大部分録画して、最初は日本語音声で見て、2回目には韓国語音声で見直すと同時に音声だけをMDに録音して、韓国語学習の一助として(ホントカナ??)MDウォークマンで繰り返し聞いたりもしていた。BGMや映像のみの場面が意外と多くて、台詞は思いのほか少ないが、それなりにハングンマルトゥッキヨンスプ(韓国語聞き取り練習)に役立ったと思う。
一貫してアンチユジン、アンチチュンサンの立場でこのドラマを見てしまったMorris.だから、一般のファンからは顰蹙をかいそうな感想が多かったと思うが、決して奇をてらうつもりはなく、ストレートな感想だった。
チェリンへの偏愛も同様で、彼女こそがこのドラマで一番素直で正直で好ましかったのも事実である。顔だちが好きというのもあるけどね(^_^;)
最終回に唐突に出現する「夢の家」を見て、このドラマが、映画「心の旅路-Random Harvest」(1947 米 マーヴィン・ルロイ監督)をかなり意識した作品であることを再確認した。主人公の記憶喪失という設定はもちろんだが、何と言ってもこの夢の家を訪れるシーンが決定的だ。ただし、こちらの家の造りが南ヨーロッパスタイルでえらく安っぽいところなどは、いかにも韓国ドラマだなと笑いそうにもなった。

何度でも記憶喪失出来るから生き続けて行けるのだ女よ 歌集『銀幕-Silver Screen』

この歌で記憶喪失するのは、もちろん男である(^_^;) はじめ「女よ」のところを「男は」としてたのだが、あまりにも直裁過ぎるので女への呼びかけに直したのだった。
何だかんだ言いながら、Morris.は結構この韓国ドラマにはまってたことはまちがいない。これまではまったことのある韓国ドラマといえば、「クッキ-菊姫」「ホジュン」「モレシゲ-砂時計」くらいだが、「冬のソナタ」はいかにもメロドラマで、Morris.がイメージしていた韓国ドラマとは毛色が違っている。というか、逆に今ふうの韓国ドラマが、こういった作風に方向転換してるのかもしれない。韓国映画においても、以前Morris.が愛好していたアンソンギ主演作品に代表される作風と、昨今日本でも人気を博している作品との径庭の大きさに通じるものがある。それが良いとか悪いとか言うわけではないが、Morris.はやはり過去の作品(作風)に懐かしさを禁じ得ない。つまりはとしをとったということかもね(^_^;)
明日、明後日は強引に休みを取ったので、やっと一息つけそうだ。深夜の女子マラソンも実況を見てしまった。野口みずきが1位でゴールイン。何はともあれ健闘を祝したい。これで日本陸連もほっとしただろう。それでもMorris.はやっぱり高橋尚子の走る姿を見たかった。

2004/08/21(土)●阪神連敗脱出●

奥井、小川さんと京都山科区の2件の現場。3時には倉庫着。三矢さんから、秋本君が昨夜入院したことを知らされる。食道に潰瘍が多数発生していて、手術は必要ないもののしばらく入院加療とのこと。昨日の吐き気と胃痛は、宿酔ではなかったらしい(^_^;)Morgan's Barは今日から九州ツアーだったのに、これもキャンセルということになる。
阪神-ヤクルト戦は11回表に鳥谷の逆転2ランでひさびさの勝利。と思ったらその裏モレルが四球と連打で一死満塁の大ピンチを迎えて同点打うたれて降板、何とか藤川が粘って、12回に秀太が今シーズン初ホームランで再び逆転、ひやひやながらの勝利で、連敗ストップ。4時間50分のしんどい試合だった。
今夜は「冬のソナタ」最終回が放映される。Morris.は明日も仕事、それも岩倉市の現場で早出だから、録画して後で見るべきなんだろうが、ついつい見てしまうような気がする。

2004/08/20(金)●寝過ごしぢゃあ(^_^;)●

朝、電話で起こされる。あぢゃぢゃすでに8時前だ。昨日は久しぶりに6時前に帰宅したので、目覚ましセットするのを忘れてしまったらしい。(6時にセットするので、7時前にはセットできない) 酒も飲まずに寝過ごすなんてひさしぶりである。ともかく、たまってる過労が原因であることはまちがいない。トラックで拾いに来てもらい、時間前に現場到着。西根、秋本君ら5人で千里のトランクルーム保管荷物引き取りの現場。処分品の引き取りが無くなったので早目に作業終了。秋本君は右腕のしびれを気にしていたが、今日は胃痛のため、途中で嘔吐したりしていた。明日からのMorgan's Bar九州ツアーがちょっと心配である。
夜はオリンピック女子バレー日本-韓国戦。最近韓国には4連勝している日本だが、今日はちょっと勝手がちがう。スターティングメンバーには加奈ちゃん入ってない(+_+)1セット後半でやっと登場したが時すでに遅し。2セット目はセットポイントを得ながら引っくり返される。これがポイントだった。3セットもずるずると負けてしまった。加奈ちゃんはレシーブもがんばり、スパイクも結構決まっていい顔を見せてくれたのだが、全体的に実力を出しきれず、予選突破できるかどうかすら危なくなってきた。
東京のヒョンミさんから宅急便が届く。缶ビール詰め合わせと、雑誌2冊で、この前イパクサ取材の紹介したことへの御礼らしい。韓国ブームでヒョンミさんの原稿依頼も増えているようで、同封の雑誌にも彼女の寄稿記事が掲載されているようだ。 

2004/08/19(木)●アンチックな仏蘭西楽譜●

西根、井上君と、熊取町にシンガポールからの荷物の配達。開梱に手間取ったが、本棚の棚板を止めるピンがひとつ足りないと言うので、わざわざホームセンターまで買いに行く。
アンチックな仏蘭西の楽譜類今日は久しぶりに定時に帰宅することができた。このところ阪神の話題に触れなかったが、オリンピックにかまけていたということもあるが、全く生彩を欠く戦績が続いてるので触れたくなかったと言うのが本音である。今日も中日相手に井川が好投しながら、終ってみればシャットアウト負け。これで借金8である(+_+)
今日秋本君が行ったフランス人の現場から持ち帰った処分ファイルの中に、えらく古めかしい絵柄のパンフレットみたいなのがあった。どうやら第二次大戦直後の楽譜らしい。ラテンの名曲「Besame Mucho」や、ジェローム・カーンの「Long Ago and Far Away」、シューベルトの「Ave Maria」など6ピースと、70pくらいの子供のためのシャンソンとロンド曲集である。保存はあまり良くなくて紙質も悪いのだが、いかにも時代の色が感じられて気に入った。特に青一色の」シルエット風のイラストや、エッフェル塔ポルカ?の表紙絵なんかそのままタブローとして使えそうだ。こういったガラクタは極力手元に置かないようにしているのだが、これなら薄っぺらだし、場所も取らないのでつい持ち帰ってきてしまった。

2004/08/18(水)●8月のクリスマス●

朝5時に西根君に迎えに来てもらい、名古屋昭和区のアメリカ向け荷物のピックアップ。昼前に溝口君と荻野君がヘルプに来てくれたので、助かる。
昼食は近くのBAMIYANに行ったのだが、すぐそばに、えらくおんぼろな喫茶店みたいなのがあって「和風スパゲッティ」などと書いてある。外から覗くと、カウンターの内側に変な親父がいて、客も何となく胡散臭そうな親父が二人ほど。しかし何となく心惹かれる。思い切ってこっちに入るべきだったな。
3時過ぎに出発して7時には倉庫着。
今朝の実況でキューバに勝った野球日本は、今夜オーストラリアに負けてしまった。途中からしか見てないが、無死一二塁で高橋にバントさせて失敗するわ、リリーフの安藤はボロボロだわ、で、惨敗である。
9時から26chで韓国映画「八月のクリスマス」やってたので、ついつい見てしまう。実はこれは以前鹿嶋さんからチケットもらって、劇場に見に行ったのに、途中で寝てしまったという、過去を持っている。病弱の写真館の跡取り息子と、女性交通警官との淡い恋物語だから、いかにもMorris.好みみたいな感じなのに、やっぱりMorris.には退屈な作品だった。写真撮影の場面などはたしかに印象的なんだろうけど、映画としてはいまいちである。この作品は結構根強いファンが多かったりするので、これはまあ感性の違いということにしておく。

2004/08/17(火)●日本ドラマにサンヒョクが●

清水君と京都の現場。上海向けの航空便と、米子の実家への路線便で、量はたかが知れているのに、いろいろあって作業終ったのが1時過ぎ。駅前の「新福菜館」でラーメン頼む。以前矢谷君と百万遍で入った店と同じで、例の真っ黒いスープのラーメンである。前回はMorris.は××だったが、今回はそれなりに食べられると思った。特に薄切りのチャーシューは美味い。麺はチャンポンみたいだし、やっぱりスープは抵抗あるもののそれなりのうまさがあることは認めよう。ただ、店員のせわしなさと、待ってる客を店内に立たせておくというシステムはMorris.は落ち着かないので、苦手である。
その後R-24を下り、京奈和道に乗って木津町の現場で箪笥の搬入と組み立て。時々集中的豪雨が降り出す。
珍しく定時に仕事終えて一旦部屋に戻り7時半に歯医者へ行く。このときは激しい雨と凄い雷が鳴ってちょっと怖いくらいだった。
昨日録画しておいた「東京湾景」見る。おお、なんとサンヒョク(パクヨンハ)が出演してるではないか。ソウルの日系雑誌社の社員という設定で、とつとつした日本語で始まったが後は韓国語に切り替わる。まるで好青年の役回りである。ドラマの方は、あまりにもとってつけたような筋書きだが、主人公カップルが突然韓国に飛ぶということで、来週が楽しみになった。

2004/08/16(月)●ラジオでバレー●

朝4時半に清水君に迎えに来てもらい荻野君と3人で安城市の現場へ。
昨夜は11時に寝たのでそれほど眠さは感じないのだが、やっぱり過労は隠せない。
意外に美味かった鮭トバ雑炊9時前に現場到着、中国広州向けの荷物と、実家へのローカル荷物それと、自宅の一部屋を納戸代わりに使ってそこに保管しておく荷物と仕分けがややこしいし、思ったより荷物が多くて結局5時前に作業終了。
清水君がトラックの荷台から落ちて左肘を打撲するというアクシデントもあって心配したが、何とか運転はできる模様。この時間から神戸に戻ったらかなり遅くなりそうだ。
8時半くらいからラジオで女子バレー日本-イタリアの中継が始まった。これでしばらく退屈しないですむと喜んだのもつかの間、一方的にイタリアが攻守にいいところを見せる。日本はレシーブ駄目、攻撃駄目で、何と3セット連続の10点台での惨敗。加奈ちゃんは出てなかったみたいだし、試合時間もえらく短かった。
倉庫まで戻ったら帰宅が11時過ぎそうなので10時過ぎに桜口で降ろしてもらう。
風呂浴びて、残り物で雑炊作る。上京したとき買った鮭トバが残ってたのでこれを細切れにして、大根、ジャガイモ、キムチなどぶち込む。これがなかなかに美味しかった。

2004/08/15(日)●下町の身内じゃん(^_^;)●

7時起床。雨が降ってる。また寝る。10時半起床。雨は止んでいた。
このところの働き過ぎがかなり応えているようだが、久しぶりの休みなので、青春18切符を利用してどこか行こうかなどと考えてもいたのだ。朝の雨でその気を無くしてしまった。でも、それでよかったのかもしれない。
昨夜録画しておいた「冬のソナタ」19話を見る。今日は最初から韓国語音声で見たのだが、内容はほとんど把握できた。最愛のオチェリンが3回ぶりの登場、それなりの台詞やアップもあったので、とりあえず満足。ストーリーの方は、チュンサンの父親事情が急展開(といってもMorris.はとっくに勘付いていた)で、最終回に縺れ込む模様。サンヒョクはまたまたユジンとよりを戻そうとの告白。どんどん男前になってるサンヒョクにユジンはもったいなさすぎると思う。結局、サンヒョクアボジとチュンサンオモニの対峙が今回のハイライトで、前からチュンサンオモニのダイコンぶりは指摘し続けてきたが、サンヒョクアボジのダイコンぶりも劣るに勝らない(^_^;)ことを確認してしまった。
千秋光雄君の新作テープ「新開地音頭」千秋光雄君からザ・ブルーバーズスペシャルバンド「新開地音頭/大倉マウンテン」というカセットテープが送られてきた。千秋君自作自演の作品だが、バンド名は、彼が先般まで新開地アートビレッジに開いていた喫茶スペース「ブルーバーズ」に由来するものだろう。参加ミュージシャンを見たら、治井つとむ君、エルエール田中さん、大森一宏さん、山口真司さんと、知り合いだらけである。「新開地音頭」はその名の通り、ズンチャチャズンチャののりで、千秋君の声もいかにものどかなほんわかムードである。裏面は、受験生ブルースのイントロから始まるコミカルソングらしい。古くから「下町のミュージシャン」などのグループで神戸の草の根フォークに関わってきた千明君が今でもこうやって、自分の音楽を楽しんでいることに、こちらまでほっとさせられた。いまどきCDでも、MDでもなく、カセットテープというのもいかにも彼のスタンスをあらわしているようだ。2004.8 企画・制作 Imajin inc, \1,000で、希望者は〒652-0892 神戸市兵庫区東柳原町2-24田辺ビル1F 有限会社イマジン(tel.078-671-8400 fax.078-578-4525)まで連絡してみてください。
昼過ぎに灘図書館から三宮図書館と回り、サンパル古書街で、この前均一棚で見つけて買わずにしまった本をやっぱり買おうと思ったのだが、こういう時のお約束ですでにその本は無くなっていた。なるべく本を買うまいというMorris.の信条がときとしてこういったミスを生む。それも仕方ないことではある。
6時前に帰宅してオリンピック野球日本-イタリア戦を見る。これは勝負にならなくて7回コールド勝ち。いちおうプロばかりのチームと、あまり野球の盛んでない国のアマチュアチームの対戦だからこんなものか。

2004/08/14(土)●女子バレー不完全燃焼●

6時起床。TVつけたらまだオリンピックの開会式やっている。ちょっと遅れてるらしい。ちょうど最終聖火ランナーと点火の場面だった。もし今年のオリンピックが日本で開かれてたらきっと最終聖火ランナーには高橋尚子選手が第一候補になったと思う。そういった意味からも彼女が今回出場できなかったことは、理不尽だと思う。
清水君らと、豊中のマレーシアからの引越し荷物の配達。搬入自体はスムーズにいったが、開梱に手間取る。昼から西根君らにヘルプに入ってもらったが、倉庫に着いたら5時前で、結局今日も終業は6時だった。本当にこのところ働き過ぎである。世間はとっくに盆休みなのに、Morris.は明日こそ休みだが、明後日月曜も4時起きで安城の現場行きである(+_+)
7時前に帰宅して、4chでオリンピックの録画番組見る。お目当ての女子バレー日本-ブラジルが、なかなか始まらない。やっと8時過ぎに始まったが、どうも調子が悪い。加奈ちゃんのスパイクもことごとく止められる、愛ちゃんのブロードも切れがない、栗原は途中交代、やたらミスが目立つ。結局0-3のシャットアウト負けである。前途多難であるな。
柔道はやわらちゃんが連覇、野村選手が3連覇と幸先よいスタートだった。今夜は午前2時から放映の「冬のソナタ」録画しながら就寝。

2004/08/13(金)●時間差TV観戦●

5時起床。オリンピックのサッカー日本-パラグワイ戦が2時から中継されたのだが、その時間に見るのはちと辛すぎるので、録画しておいて、それを仕事行く前に見ることにしたのだ。これなら試合結果を知らずにほぼ中継気分で見ることができるはず。結果的には3-4で日本の負け。スコアだけ見ると惜しい試合みたいだが内容的にはかなり押され気味だったし、点差にかかわらず負けは負け。これで予選突破はかなり厳しい状況になった。
西根君と京都八幡町の台湾向け荷物のピックアップ。食事抜きで1時半過ぎに作業終了。
帰り道R-171沿いの回転寿司「くら」で遅いめの昼食。Morris.はそれほど回転寿司に入る機会は多くないのだが、この店はネタといい、寿司飯といい、メニューの多さといい、充分満足できる品揃えだった。10皿で千円ちょいというのは確かにお値打ちだろう。基本的にMorris.は寿司なら烏賊と蛸があれば満足、後は白身の魚と、まぐろの赤身(トロは不要)が好みといった安上がりな人間なのだが、ここの鯛の湯引きなんか、本当にこれで百円でいいのか?と思うくらい美味しかった。
今日も倉庫作業が色々あって終了は6時。夜中にアテネオリンピックの開会式があるらしいがこれを見るのは無理だろう。開会式を録画して見る気にはならない。
しかし、このオリンピックを契機に、HDD録画デッキや、液晶TVなどは売り上げを伸ばすんだろうな。
今夜の阪神-広島戦はひさびさに井川の好投、片岡の好打で快勝。

2004/08/12(木)●ああ、しんど(@_@)●

6時起床。もちろん姫路駅である。夏は野宿向きである。熟睡したとは言いがたいがとりあえず寝ることはできたようだ。酒は残っているがひどい宿酔ではない。
とりあえず、顔洗って、三宮にもどり、バスで仕事に。やっぱりだるい。
清水、秋本君と垂水駅前の、シンガポール向け荷物のピックアップ現場。9時前に到着してトラックで待機していたら、すぐ目の前で、原付と乗用車の事故が起こった。横手から割り込み気味に道路に進入してきた乗用車に、直進してきた原付がもろに体当たり状態。運転していた若者は3mくらい飛ばされて、顎や腕に擦り傷ができていたが意識はあるようだ。秋本君がすぐ駆けつけて舗道に寝かせ110番する。乗用車の運転手も心配そうに駆けつけてきた。後がどうなったかしらないが、あまりこういうシーンは見たくないものである。
昼から武下君もヘルプに入り、航空便、船便はあらかた片付いた。その後保管荷物もできるだけプレパックすることになりみっちり5時まで梱包。さすがに疲れた。倉庫でも仕事が残っていて、今日も6時半まで残業。ああ、ちょっと働き過ぎぢゃあ。それでなくても今日はしんどかった。

2004/08/11(水)●姫路だった(+_+)ひさびさ●

昨日ヘルプに入った伊丹の現場に矢谷、荻野君と入る。飛行場近くでほぼ2,3分おきに飛行機が飛んで行く。
KANSAITEIオフ会記念写真今夜は心斎橋で、どんぐりさん来阪オフがある。6時40分に東急ハンズ前待ち合わせだ。ところが、倉庫に戻ったら仕事が山積みで目の回るような忙しさ。やっと作業終了したのが7時前でこれではとても間に合わない。とりあえず巻田さんに電話入れる。
7時から9時までの予約で、90分制限で飲み放題とのこと。これから出かけたら8時半くらいになりそうだ。となると飲み放題に間に合わないし、残り時間30分しかない。このところみんなと会ってないので、顔見るだけでも行って、二次会に期待しようと思う。芦屋で新快速に乗れたので、ちょうど8時くらいに会場である「KANSAITEI」に到着。参加者は(写真左から)パク先生、000アジョシ、443さん、李武男さん、犬村さん、〒サムさん、巻田さん、どんぐりさん、大塚さんの9名。
ほとんど料理は片付いていた。とにかく後30分しかない飲み放題ということで、ピッチャーのビールをハイペースで飲む飲む飲むj(^_^;) それでなくても貧乏性のMorris.だから、こうなったら、飲まねば損と思ってしまうのだろう。仕事が混んでて慢性疲労のところに、あまり食事もせずにガブ飲みしたのだから、悪酔いしてもしかたがない。最近はあまり飲んでいないだけに、アルコール免疫も弱まっていたようだ。散会時間にはすでに出来上がっていて、カラオケに行こうと叫んでたところまでは覚えているのだが、後は真っ白。カラオケに行ったかどうかすら覚えていない。
途中ふらふらになって、大塚さんにすがり付いていたようなおぼろげな記憶がある。
そうして、気が付いたところがJR姫路駅だった(+_+) ひさびさの乗り過ごしである。当然終電車は出た後で、結局またまた、駅泊(^_^;)である。明日も仕事である。やっぱり平日のオフ会というのはちょっと辛いものがある。世間はそろそろ盆休みなのかもしれないが、Morris.はこのところ超忙しい。身体もいいかげん、よれよれになってるところに、この飲み過ぎは祟りそうだ。

2004/08/10(火)●瞬間雷雨●

清水君と吹田のジャカルタ向け荷物のピックアップ。昨日の現場と同じ会社の人だった。
午後は猪名川町に中国向け航空便のピックアップ。さらに伊丹の矢谷君の現場のヘルプと3件掛け持ちで忙しかった。伊丹でベッドマットレスなど積み込んでいるとき空模様が怪しくなり、雷鳴が轟き稲妻がきらめく。あっという間に大粒の雨が降り出した。本当に間一髪だった。これは完全に局地的なにわか雨だったらしく、倉庫にもどったら、こちらでは雨なんか降らなかったとのことだった。
関西在住の外国人向けの情報誌「KANSAI TIME OUT」8月号に、ゆうさんの死を悼む記事が掲載されている。ゆうさんの友人、知人10数名が生前の思い出や、別れの言葉などを寄せている。だれもがゆうさんの笑顔とフレンドリーな性格、スポーツ、酒、遊びをいっしょに楽しんだいい仲間だったと口をそろえている。神戸の外国人社会の中でゆうさんの存在は大きなものであり、多くの外国人に親しまれ慕われていたことを改めて認識させられた。SETONという人が、追悼詩を寄せているので、引用しておく。

Seeig the old and unhappy die,
I half pray that their road is right;
hearing the same of hte fit and loved,
with bushy smile and twinkling eyes,
my blood slows, pulse wavers, eyes blur:
Yuji gone, our social glue has come unstruck.
--A.C.G.Seton


阪神は、どうしても今シーズンは横浜には手も足も出ないようだ。今日も一時リードしながらも終ってみれば4-8のダブルスコアで惨敗。あーあ(+_+)

【木霊 kodama】田口ランディ 画・篁カノン ★★☆☆さりーちゃんが一気に読んでえらく感動した「転生 reincarnation」と同じ装丁の、絵本的作品であり、内容的にも前作の続編、あるいは一挿話といった感じだ。たしかにランディ独特の語り口と、篁のモノマニアックなイラストにはそれなりの魅力があるのだが、やはり前作と比べるとかなりインパクトに欠けることは否めない。もしこちらを先に読んだとしたら、もう少し評点も高かったろう。連作の2作目を二番煎じと見てしまうのは読者の傲慢かもしれないが、それを吹き飛ばすくらいの作品を提供してこそ作家の本領ではないかとも思う。
もともと木の精だった主人公が人間として転生したというのが主たるストーリーだが、その原因が人間による環境破壊であり、植物という存在として再生した後の生の賛歌で終るという展開にはどうもついていけなかった。

私は大地に落ちた小さな一粒の種。眠りから目覚め、ゆっくりと発芽します。根を伸ばし、双葉を広げ、日の光に打たれて雨を吸い、地中のバクテリアとせめぎあいながらゆっくりとゆっくりと成長していきます。緑色の新芽は呼吸し、たくさんの酸素を大気中に吐き続けます。さあ、生き物たち、この酸素を吸って、私に二酸化炭素をください。私は太陽を集めて光合成を繰り返し、地中の水分や養分を吸収してぐんぐんと成長します。鳥たちよ、私の実を食べなさい、私の葉で憩いなさい。私は動かない。私はずっとここにいます。そしてただ、生き続けます。風よ、雨よ、雪よ。私の葉を揺らし濡らし、そして私と歌いましょう。私はたくさんの水分を蓄え、森羅万象のひとつとして水の大循環に関与するもの。私はこの世界に生きるすべての生き物たちのために呼吸をするもの。私が生きているのはただ、この世界のバランスのためです。私は生き続けることになんの疑いもありません。私はこうして存在していいのだ。
そして、永遠のギフトを受け、授け続けるもの。

命はただ、存在しているだけで、ギフトなのです。

生がギフトという揚言は、響きは良いが、内容は空虚ではないのだろうか。要するに本書がギフトブックとしての自己主張をしているのだろう、という意地悪な見方をしてしまうMorris.だった(^_^;)

2004/08/09(月)●須磨寺万灯会●

西根君と滋賀県守山町のインドネシア向け荷物のピックアップ。
本当は午後1時に別の現場の航空便取りにいく予定もあったのだが、とても間に合う荷物の量ではなく、事務所に連絡入れて、航空便は他の人に行ってもらうことにした。
昼食抜きで梱包終了したのが1時半過ぎ。
帰りに須磨駅まで出る。海水浴を終えた若者たちが帰りかけていたが、今日の須磨海岸は割と波が高く、しばらく渚で潮風浴びながらぼんやりしていた。
これが万灯会の素(^_^;)その後、ぷらぷらと須磨寺に向かう。今夜は須磨寺の万灯会があると稲田さんから教えてもらったので、これを楽しむことにしたのだ。
須磨寺は今年の一人花見ではじめて訪れて、結構気に入ってたので別趣の須磨寺も見ておきたかった。着いたのが7時過ぎでまだ明るさが残っていたが、山門の仁王もライトアップしてあり、参道脇にコップに仕込んだ蝋燭の灯がずらりと並べられて風情があった。
本堂では読経が行なわれ、境内の砂場では、無数の蝋燭が並べられて何か模様みたいなものを作り、端の方から数人がかりで点灯作業が進められていた。
縦15m横10mくらいの大きさで、上から見るとわかると言われたので正面のお堂の2階に上がったら、巨大な観音様の顔だった(@_@) 光源が蝋燭だけに不思議に揺らめいていて、何かすごく荘厳な感じがした。
この観音様の前で読経が始まり、両脇で焼香もできるというので、無宗教のMorris.もいちおう参加させてもらう。考えてみるとゆうさんの初盆ということにもなる。
8時過ぎから本堂前で和太鼓の奉納演奏が始まる。Morris.はちゃっかり一番前の席を確保。おんでこ座出身の男性3人と横笛の女性、途中から津軽三味線の女性も加わって聞き応えのある演奏を繰り広げた。こんな席なのにアンコールがかかり、三味線女性が歌うそーらん節で終了。お寺での演奏は和太鼓にぴったりといえる。
これで催しはすべて終了。ほとんど客が帰ったあと、Morris.はしばらく2階から観音様を拝観していた。須磨寺って、何かやることが垢抜けしているなあ。
今年は神戸港の花火祭りも見に行かなかったので、これがMorris.の今年の夏の風物詩と言うことになるだろう。帰りもJRで帰宅。
録画しておいた「東京湾景」見る。母娘の悲恋をシンクロさせるというそれだけのためのストーリー展開は、いただけないし、在日金持ち家族の現実ばなれした行動には、もう、怒る気力も失せた。


波の激しい須磨海岸の夕べ

ライトアップ仁王。こちらは吽形

こちらは阿形

参道の両端には光の帯が

大掛りな灯の芸術?

真横から見た灯の情景

上から見たらこのとおり。でっかい(^_^;)

和太鼓と津軽三味線の共演、最高の舞台である

須磨寺管長の挨拶。親父ギャグあり(^_^;)
2004/08/08(日)●新開地まつり●

7時起床。宿酔ではないがさすがに酒気は残っている。
改めて昨夜のサッカーのビデオを見る。ブーイングにも審判のひどいジャッジにもめげず、日本チームはよくがんばり、3-1で快勝。まあこれは実力の差といえるだろう。Morris.の希望としては、日本-韓国の決勝戦だともっとおもしろかったのに、と思う。
そのあと「冬のソナタ」18話も見る。先週に続いてチェリンの出番はなし。おいおいそれはないぞ。ストーリーの方もチュンサン、ユジンの父親が同じだというネタに終始、残り2回なのに、これでは見通し暗いな。
昼過ぎに新開地へ。春待ちファミリーBANDが出演するので撮影。今日は3ステージ別々の場所でやるので、全員揃ったメンバーもみんなバテバテ。屋台ではさわさんが来ていたし、何とぽんちゃんが数年ぶりに顔を見せてくれた。
千秋さんといっしょに韓国に行ったことのある大森夫婦の演奏や、矢谷、神田くんの風来の演奏もあったので6時までずっと新開地に粘ってしまった。
阪神-巨人戦は昨夜は5時間かけて引き分けだったらしいが、今夜もすごいシーソーゲームで、結果は9-10で5本塁打の阪神が、本塁打無しの巨人に負けてしまった。


最初のステージのラスト。コーラスグループの女性と踊れて社長ごきげん

2回目のステージでは観客を舞台まで引っ張り出して盛り上げる

ラストステージ。上手はもろ日差しをあびてしまい、へろへろ。

ぽんちゃん(左)と再会。ちなみに右側が\360也のシャツ

大森夫妻のジャズ演奏。旦那はベースとキーボード掛け持ち

矢谷、神田君のデュオ「風来」新開地のゲートはなかなか洒落ている
2004/08/07(土)●今里オフ●

休みなので8時に目覚ましかけておいたのに6時起床。このところの忙しさに身体が早起きモードになってるようだ。
今夜は今里で久しぶりのオフ。サッカー、日本-中国戦は録画しておくことにする。
昼前に灘図書館に行き、帰り道高架下の「Orange Thrifty」という古着屋に「暮らしの手帖展」とあったので入ってみる。「暮らしの手帖」創刊号から10号までを置いてあるだけだったが、ついでに店内を冷やかす。明るいレジエっぽい抽象柄のシャツが\900とえらく安いので買うことにしたが、さらにバーゲンで60%引き、何と\360で買えてしまった(@_@)とんでもない安さである。
ソウル家オフ会記念写真夕方大阪に出て地下鉄今里駅から会場の「ソウル家」に向かうつもりが、またまた道を間違えたようだ。最初に行ったときもたどり着くのにえらく手間取った記憶がある。晴れているのに稲妻が光り、入道雲がえらく奇麗だった。
すでにみんな揃っていた。あしやん、あんちゃん一家、山田さん一家、ファピョンさん、百舌さん、りーちさんといつものおじいさん。山田さんのところは2月に生れたばかりの長男準君のお披露目である。
Morris.は先月末以来の酒である。ほんとうにここ2ヶ月の間節酒状態だ。でもまあ今日は久しぶりのオフだし、カラオケありなので、飲まないわけはない。はじめのうちはお互いの近況など世間話してたが、カラオケモードに入ってからは、Morris.はほとんど歌いまくり踊りまくり(^_^;) オフ会散会した後も一人居残りして、店のアジュマらと1時間ほどみっちり歌って零時過ぎに帰宅。ビデオ録画は出来てたようだが、もう、見る元気は残っていない。


オフ会直前に現れたえらく迫力のある入道雲

山田さん一家の新星準君(生後5ヶ月半)しっかりしてるぞ

あしやんとこの龍太君はもう4歳。お茶目である
2004/08/06(金)●阪神五割復帰●

矢谷君らと昨日の現場。今日は総勢7人で出かけたのだが、それでも大量のゴミの持ち帰りや、実家への植木の移動などで結構大変だった。何よりもほこりと汗で全員よれよれ(^_^;)
昼食は「湯浅」という店でラーメン食べる。この店はNASA開発の逆浸透圧浄水器の水を使ってるというのが売りで、確かに水は美味しい気がした。ラーメンは透明度の高いスープの割に油が多く濃厚、麺もぎりぎりで我慢できる程度で、結構美味しかった。普通メニューで葱が山盛り載ってるのが嬉しい。
今日から阪神-巨人3連戦。今岡先頭打者本塁打と関本の2ランでリードした直後に井川があっさり逆転されたが、何とか粘って結果的には9-4で快勝。やっと勝率5割に戻したが、首位中日は突っ走ってるのでかなり苦しい状況には変わりない。

【漢字と日本人】高島俊男 ★★★★ 「本が好き、悪口いうのがもっと好き」「お言葉ですが…」などのエッセイでお気に入りの著者だが、本書は外国人(主に英語圏の)向けに書いた日本における漢字の紹介文を中心に、漢字の字体や、戦後国語改革問題に触れた文章を加えて文春新書として出されたもの。
いやあ、実に興味深く、裨益するところ多い、久しぶりにMorris.の好きな「面白くてためになる」という条件を満たす好著だった。新書で読みやすい文章なのに、ほぼ1週間ほどかけて味読してしまったよ。
著者はもともと中国語の専門家なのだが、日本語における漢字は、あくまで借り物であり、なるべく漢字は使わない方が望ましいというスタンスをとっている、ということからしても並みの中国語学者とは一味違っていることがわかる。
そして、本論から脇道に逸れたように見える、著者の独白めいた感想にも、なるほどと共感を覚える見解が多かった。

中国にはその(日本に漢字が入ってきた時期の)二千年も前から文字があったのに日本にはなかった。これは、中国の文化はすぐれた文化であり、日本の文化は劣った文化であったからだ、と思っている人があるが、そうではありません。中国の文化は早くうまれた文化であり、日本の文化はおそくうまれた文化なのである。文化も個人とおなじで、早くうまれるものもあり、あとからうまれるものもある。早くうまれたかあとからうまれたかは、優劣とは関係がない。これは個人について考えてみればだれにもわかることですね。日本の文化は、中国の文化よりずっとおそくうまれた文化である。ゆえにその言語も未発達であり、独自の文字を持つにいたっていなかったのである。

漢字が伝来した当時の日本の状況が噛んでふくめるように開陳されている。万事この調子で話が進められるから、実にわかりやすい。
さらに、日本が中国から漢字をもらったことが「恩恵」だったということに、異議を唱えている。

日本語は、みずからのなかにまだ概括的な語や抽象的なものをさす語を持つにいたっていない段階にあった。日本語が自然に育ったならば、そうしたことばもおいおいにできてきたであろう。しかし漢字がはいってきた--それはとりもなおさず日本語よりもはるかに高い発達段階にある漢語がはいってきたということだ--ために、それらについては、直接漢語をもちいるようになった。日本語は、みずからのなかにあたらしいことばを生み出してゆく能力をうしなった。

日本語の表記より一段と本質的なところでの漢語の影響、それもマイナスとしての影響に関してはMorris.には目からウロコの意見だった。これは重要な問題提起である。

もし、漢字と同時にアルファベット文字が日本にはいってきていたら、日本人は、考慮の余地なくアルファベットを採用していただろう。
しかしその時、日本人にとって、漢字はこの世で唯一の文字だったのである。これ以外に別な文字も有り得る、とは、当時の日本人には思いもよらないことであった。すなわちそれは、「漢字」なのではなく、たった一つの「文字」であったのだ。

中国語の四声の中で日本漢字音に残っている「入声(にっしょう)」の解説は、韓国語との関連で興味深かった。

これは一語のおしまいにp、もしくはt、もしくはkの子音がつく音です。
なんべんも言うように、日本人はこういう発音ができないんですよね。だから全部あとに母音をくっつけちゃう。topは「トップ」、hitは「ヒット」、backは「バック」というふうに。いまはpとkにはuを、tにはoをつけるにほぼきまっているが、以前はkにはiをつけていうことも多かった。インキ、ケーキ、チッキ、ステッキ、ストライキのように。
日本語自体のハヒフヘホが、pa,pi,pu,pe,poからfa,fi,fu,fe,foに、さらにha,hi,fu,he,hoにと変化してきている。急kipという漢語が最初に日本にはいってきたのはpa,pi,pu,pe,poの時代であるから、kipに母音uがついてキプkipuと発音されていたが、これがやがてキフ(kifu)になった。そのうちにfが脱落してキウ(kiu)になった。これが長音化してキュー(kyu)になって現在にいたっている。
もう一つ例をあげると「蝶」tep。同様の経過で、最初はテプ(tepu)、それからテフ(tefu)、ついでテウ(teu)、そして現在のチョー(cho)いたっている。
なぜ入声と言うのか。これは「入」自体がp入声だからこの種の音の代表になっているのです。「入」は呉音でニフ、漢音でジフ。したがって呉音のほうは現在ニューとニツ。だから「入声」です。漢音のほうはあまりもちいられないがジューとジツ。「入水」をジュスイと言うのはジューがちぢまったもの。ジツは「入魂」ということばがあります。


韓国語にはパッチム(子音で終る音)があるので、日本語とちがって、ストレートにこの音が残っているということで、Morris.には理解し易かったということだ。
そして、日本で発明された音標文字、かなとカタカナに触れて、ワープロ世代に耳の痛い辛言を呈している。

漢字をよく知っている人は漢字の多い文章を書く、と思っている人があるようだが、それは逆である。漢字の多い文章を書くのは、無知な、無教養な人である。これは第一に、かなの多い文章を書くと人にバカにされるんじゃなかろうかと不安を感ずるからである。第二に、漢字をいっぱいつかった文章を書くと人が一目おいてくれるんじゃないかというあさはかな虚栄ゆえである。第三に、日本語の本体は漢字で、どんな日本語でもすべて漢字があり漢字で書くのがほんとうだと信じこんでいる無知ゆえである。ボラはどう書くのムジナはどう書くのナメクジはどう書くのと言っているのは、かならずこういう程度のひくい連中である。ワープロが普及してからいよいよこういう何でも漢字を書きたがる手合がふえてきた。

まさにMorris.のことかもしれないね(^_^;)自戒

学問がなくてよい文章の書けるはずはないし、それに、文章にとって何より大事なのは気品、格調だが、それは学問のうらづけなしにそなわるものではない。

ごもっとも、というしかない。また頼山陽の「名文」とされている文章を例に挙げての日本式「漢文」罵倒(全否定)も、Morris.には目からウロコであった。

これは何であるか。見たところは漢文である。つまり一応は外国語の文章である。ではその本国人によんでもらうつもりなのかといえば、無論そうではない。本国人によませるつもりなんかはじめからないし、その能力もない。読者として想定しているのは日本人だけである。
文章に日本のかながまじるのは格が低い、漢字ばかりだと中国の人が書いたのと同じに見えて上等だと思っているのである。文化植民地根性丸出しである。いまの日本人が、どんなにへたくそでもとにかく英語で物を言えば日本語で言うより高級だと思っているのとおなじである。文章で言えば、I every morning with friends to school go.というような"英文"を書いて、とにかく全部英語だ、日本人がよむのだからこれでいいんだ、とすましているようなものである。
無論頼山陽だけがそうだったのではない。中国崇拝は儒者、漢学者たちに普遍的なものであった。--中国崇拝と言ったが、実際の中国を崇拝していたというのではない。現実の中国に対しては、彼らは知識もなかったし、関心もなかった。彼らが崇拝していたのは「聖人とその国」であった。

西洋人はたしかに、体力も知力も強く、芸術的感性にもすぐれ、なにごとにも積極的な性質を持った優秀な人種である。しかしまた彼らは、自分たちが石の家に住んでいるから泥の家や木の家より石の家のほうが「進んでいる」と思い、自分たちが教会と集会所を持っているから、教会と集会所を持つ者が「進んでいる」と思い、自分たちがキリスト教を信じているからキリスト教を信ずる者が進んでいる」と考える、いたって簡単な精神の持主なのである。だから人類の歴史を一本道のようにしかとらえられないのである。
そうやって世界中に出かけて行って、教会や学校や病院をつくらせる。自分たちの政治のやりかたや経済のやりかたをまねさせる。自分たちの音楽やダンスをやらせる。自分たちの社交法や男女関係や教育を教える。はては世界中いたるところに自分たちとおなじような「国」(国家)をつくらせる。「国」なんてものは、それがあうところもあわないところもあるのに、地球上いたるところ全部国だらけにして、それでもう世界をグジャグジャにしてしまった。
困ったことに、この自信たっぷりで押しつけがましい西洋人を、全面的に尊敬し模倣したのが日本人なのだ。
一本道の歴史観、世界観は、いまもかわっていませんね。先を進んでいる国を「先進国」と言う。おくれている国を以前は「後進国」と言ったが、いまは「発展途上国」「と言う。ちょっと言いかたをかえただけでおなじことだ。「発展途上国」というのは、かならず「先進国」とおなじ道を進んで発展しなければならぬ、と頭からきめてかかった呼びかたである。いやウチは別に発展なんかしたくありませんよ、と言っても、そうはゆかぬ、かならずわれわれとおなじ道をあゆまねばならぬ、というのである。


漢字の話はどこに行ったのか、という感じだが、それにしても、現代世界情勢の奇妙奇天烈さの起因するところをこれくらい明確に簡潔に記述する手際は、お見事と言うしかない。ここのところ、是非ブッシュに読ませたいものである。

明治時代から始まっている国語改革の駄目さ+理不尽さ+不幸の歴史についての論考も、興味深いのだが、これに関してはMorris.もこれまでいろいろ、聞いたり読んだりして、いいかげん腹が立つのを通り越して、うんざり、げんなり状態なのだが、やはり改めて憤慨したくもなった。

政府国語機関の委員は、当初は学者ないし識者ばかりであったhが、大正期から新聞社の代表がくわわるようになり、やがてこれが多数をしめた。新聞はつねに大急ぎでつくらねばならぬものである。現在はコンピューターを使って組版するから漢字がいくらあっても平気らしいが、戦前は植字工が一つ一つ活字を拾った。文字数(文字の種類)あすくないほどすばやく新聞をつくることができる。新聞は使用漢字の範囲をせまく限定することをつねに要求した。

戦前から、そうだったんだろうが、とりわけ戦後の混乱に乗じた文部省と国語審議会のやりたいほうだいは、絶対許せん!!と叫びたくなるが、すべては後の祭りだ。

いったい敗戦直後の大混乱の時期、何十万何百万の国民が家を焼かれて住むところなく、そこへまた戦地や外地から何十万何百万の人たちが引きあげてくる、食糧が決定的に不足して来年は百万をこえる餓死者が出るのではないかと言われている時に、なんでまた漢字を制限しよう、かなづかいを変えようというような、文化の大根幹にかかわる、本来慎重の上にも慎重を期せねばならぬ問題を大あわてでとりあげねばならぬのか、と思うところだが、それが当時の風潮であった。上にも言ったように、とにかくいままでの日本は何もかも全部わるかった、まちがっていた、いっさいを変えて新しくして再出発だ、という気分がおおっていたから、ことばや文字だけでなく、学校制度などもただちに手がつけられたのであった。

戦後の国語改革--かなづかいの変更、字体の変更、漢字の制限--がもたらした最も重大な効果は、それ以降の日本人と、過去の日本人--その生活や文化や遺産--とのあいだの通路を切断したところにあった。それは国語改革にかかわった人たちのすべてが意識的にめざしたものではかならずしもなかった--かなり多くの国語審議会委員たちは、技術的なこと程度にしか考えていなかった--けれども、実際には、思いがけなかったほどの強い切断効果を生んだのであった。
日本人が、敗戦で正気を失い、それまでの日本は何もかもいっさいがわるかった、まちがっていたと思いこみ、足が地につかない状態で(それに占領軍の要求や支持もくわわって)きめてしまったことのうち、憲法や学校制度などは、またかえることも、ある程度もとにもどすこともできようが、国語改革だけはもはやいかんともしがたい。

漢字制限、不合理極まりない新字体、と新かなづかい---恨みつらみは数々あれど、すべては引かれ者の小唄でしかないのだろうか。現在の印刷書体を事実上規定、制限している「当用漢字字体表」が内閣告示されたのが昭和24年と言うのも、当年生まれのMorris.には何だかいたたまれないような思いを抱いてしまう(+_+)

戦後略字(当用漢字新字体)がおこなわれて五十年以上がすぎた。いまでは、新字体実施以前の書物も、そのほとんどが新字体に変えて刊行されている。古典文学作品や歴史資料もそうである。そのために不都合がおこっている。もともと新字体は、それ以後の人が文章を書くときに依拠すべきものとして制定されたものであって、それ以前の書物や文章のことは考慮のうちにはいっていない。ところが実際に学校教育が新字体のみでおこなわれると、その教育を受けた人は正体の字がよめない。すくなくともよみにくい。そこで営利を求める出版社は、「若い人たちにすこしでもよみやすいように」などとおためごかしの理由をつけて、過去の書物や文書を新字体に変えて刊行するのがごくふつうのことになってしまったのである。

本当に日本語と日本文学にとっては、悲劇的状況にあるのだが、それを意識するものはほとんどいないということこそが、さらに情けない。

こんにちのごとく、多くの人が機械(ワープロ、パソコン、等々)を使って文字を書くようになると、人がどういう字を「書く」かをきめるのはその人の知識でも手でもなく、機械にあらかじめくみこまれている文字である。それを一手ににぎっているのがJIS(日本工業規格)である。--中略-- 文字は過去の日本人と現在の日本人とをつなぐものであるのだが、こうした人たちはそんなことはすこしも意に介しない。いま文字を使う人、それも官庁や会社の実務で使う人のことだけを念頭において文字を管理している。文化資産としての文字をJISの手から解き放つことが緊急の課題である。

これにはMorris.も120%賛意を表しておきたい。何の実効がないとしてもね(^_^;)

漢字を制限してはならない。字を制限するのは事実上語を制限することになり、日本語をまずしいものにするから--。制限するのではなく、なるべく使わないようにすべきなのである。たとえば、「止める」というような書きかたはしないほうがよい。これでは「やめる」なのか「とめる」なのかわからない。やめるは「やめる」と、とめるは「とめる」と書くべきである。あるいは「その方がよい」では「そのほうがよい」のか「そのかたがよい」のかわからない。しかし「中止する」とか「方向」とかの語には「止」「「方」の漢字がぜひとも必要なのであるから、これを制限してはならないのである。あるいは「気が付く」とか「友達」とかの書きかたをやめるべきなのである。ここに「付」の字をもちい「達」の字をもちいることに何の意味もない。こうした和語にはなるべく漢字をもちいぬようにする、ということである。

著者の持論というか、結論めいた文だが、これについてはMorris.はちょっと疑問を感じる。すでにして悪弊に染まってるのかもしれないが、漢字の個人使用に関してはもうすこし幅を持たせておいてほしい気がする。それほど厳密に使用の可不可をきめつけることはないのではないだろうか。
もっとも、著者の本音は、結構日本語に対して悲観的なのかもしれない。なにしろおしまいは日本語「腐れ縁」説だもんなあ(^_^;)

漢字は、日本語にとってやっかいな問題である。それも、からだに癒着してしまった重荷である。もともと日本語の体質にはあわないのだから、いつまでたってもしっくりしない。
しかし、この重荷を切除すれば日本語は幼児化する。へたをすれば死ぬ。
この、からだに癒着した重荷は、日本語に害をなすこと多かったが、しかし日本語は、これなしにはやってゆけないこともたしかである。腐れ縁である。--この「腐れ縁」ということばは、「くされ」が和語、「縁」が漢語で、これがくっついて一語になっている。日本語全体がちょうどこの「腐れ縁」ということばのように、和語と漢語の混合でできていて、その関係はまさしく「腐れ縁」なのである。
日本語は、畸形のまま生きてゆくよりほか生存の方法はない、というのがわたしの考えである。


Morris.は、これに比べると、もう少し楽観的な考え方を持っている。「言葉はあくまで道具である」という西洋合理主義+「大和はことだまの幸はふ国」という言霊信仰という、おおざっぱかつ無責任な捉え方だが、要するに「なるようにしかならない→なるようになる→なんとかなる」主義である。
えらく引用過剰になったが、それだけ見るべきところのおおい作物だったということになる。
Morris.部屋のタイトルが畏れ多くもWord-Landを標榜しているわけだから、たまにはこういうのもいいだろう。

2004/08/05(木)●台風一過●

矢谷君らと京都桂のマレーシア向け荷物ピックアップ現場。心配してた台風11号は昨夜の内に日本海に抜けたようだ。
明日も同じ現場で、実家向けの荷物搬出もあるのだが、全く仕分けが出来てなくて、大変みたいだ(^_^;)
現場近所の野良猫がえらく人懐こくて、Morris.に擦り寄ってくる。ほっておくと、かってに現場の室内まで上がり込んできたのには驚いた。
昼食は来来亭でラーメン。滋賀県本拠のこのチェーン店は、最初の頃はとんでもなく美味しかったが、最近は舌が慣れたのか、わりと平凡な味に思えてきた。
帰りにサンチカの古本市を覗く。めぼしいものはなかったが、松野書店というところが石川淳の単行本を20冊以上出品していて、それほど高くない。何か1冊くらい買おうかと迷ってたら、係員から、もう閉鎖するから出るようにいわれる。時計見たら7時45分だった。Morris.は8時まで大丈夫と思ってそのペースで回ってただけにちょっとがっかりした。ポスターなどを良く見れば書いてあったのかもしれないが、いやに高圧的に退場を促されたので、いささか気分を害してしまったよ。
阪神は広島に1点差で逃げ切り。

2004/08/04(水)●突然台風11号●

9時半起床。久しぶりの休みで、昼前に予約していた歯医者に行く。痛んでいた下の歯はとりあえず大丈夫だと言ったら、それでは、と歯茎の総点検されて、左上の被せものが取れた歯を削りはじめた。この際悪い所はすべて治療してしまおうという腹積もりらしい。うーーむ、どうしたものか、完全に先手を取られた感じだ。週に1回ずつくらい通えばいいらしいが、長引くことは必至だし、金もかかるだろうから、手放しで喜べない。
大小の肥後守午後は灘図書館を回って、元町に出、つの笛ひやかして、高架下で肥後守買う。Morris.は仕事ではずっとこの肥後守を愛用している。一時はこれが払底して、入手が困難だったが、最近は在庫が安定していてありがたい。Morris.の小学校時代にもすでに肥後守は過去のものになりかけていた。切り出しナイフの方が多かったように思う。その後「刃物を持たない運動」なんてのが起こり、子供に刃物を使わせない風潮が高まった。さらには薄手の刃を折って使うNTカッターの普及が、決定的だった。何といっても肥後守は毎日研がなければならない。その点NTカッターは切れ味が悪くなったら、ポキポキと折るだけで切れ味抜群だもんなあ。
そのまま高架下を冷やかして三宮図書館へ行き、隣のサンパル古書街冷やかす。均一棚で「合格100%國語の要解」という変な本を見つけた。昭和13年発行で、発行元は大阪である。尋常六年用、とあるから、当時の中学や専門学校の受験用参考書らしい。昭和13年といえば前年に日中戦争が始まったばかりであるから、本書も当然当時の趨勢を反映していること言うまでもない。詳しいことは読み通してから報告??するが、とりあえず、冒頭にある口頭試問の最後にある「常識としての試問」を回答例と共に全問引用しておく。

問1. 今年は紀元何年ですか。 [答] 紀元二千五百九十八年(昭和十三年)です。
問2. 四大節とは何々ですか。 [答] 新年(一月一日)、紀元節(二月十一日)、天長節(四月二十九日)、明治節(十一月三日)
問3. 国民の三大義務とは何々ですか。 [答] 納税・兵役・教育の三つの義務です。
問4. 陸軍記念日と海軍記念日についていひなさい。 [答] 陸軍記念日は三月十日で、奉天付近でロシヤの陸軍を全滅させた日です。海軍記念日は五月二十七日で、日本海に於てバルチック艦隊を全滅させた日です。
問5. 君が代の意味をいひなさい。 [答] 天皇陛下のお治めになる大御代は、あの小さな石が、大きな岩となって、その上にこけの生えるまでも永く続いてほしいといふわけです。
問6. お父さんやお母さんの年はいくつですか。 [答] これも前もってしらべておかねばなりません。
問7. 日本六大都市をいひなさい。 [答] 東京・大阪・名古屋・京都・神戸・横浜です。
問8. 防共協定とはどんなことでせう。 [答] ロシヤの共産主義を防ぐために結ばれた国と国との約束です。
問9. 国民精神総動員とはどんなことでせう。 [答] 国家の非常時に当って、国民が一致団結して、すべての事業に新しく進んでいくことです。
問10. 日支事変の大きな原因と感じを述べなさい。 [答] 支邦が日本を侮り、日本を排斥し、日本の権益ををかし、ロシヤに利用されて危険な思想を広めようとしたからです。
皇軍の忠勇無双なこと、陸海空軍の目ざましい活躍と、国民の一致団結とに力強い感じをおこしました。


うーーーむ、予想以上に戦時色が濃い、というか、完全に迎合してるな
夕方から大雨になった。突然熱帯低気圧が台風11号に生まれ変わり今夜四国東部に上陸したらしい。明日は京都の現場だが、もろに台風の影響受けるかもしれない(^_^;)

2004/08/03(火)●虹●

としろうら3人で芦屋の韓国人宅のソウル向け荷物ピックアップ。日本に7年住んでる夫婦で、日本語ぺらぺらだったので、韓国語で話す機会はあまり無かった。フレンドリーで、休憩時間には西瓜やバナナを沢山出してくれた。
今夜は、日本-バーレーンのサッカーをTVで観戦。アジアカップの準決勝で、前の試合で、ヨルダンと、同点引き分け、延長でも決着つかずPKに縺れ込み、奇跡的な逆転勝ちをおさめた日本だけに期待してみる。試合後すぐに先制され、同点にした後追加点加えたものの追いつかれさらに逆転されて万事休すかと思ったら90分に同点ゴールで延長戦。結局4-3で日本は決勝進出を決めた。今日の試合は中国でやってるのに何故か完全なアウエイ状態だったし、シンガポールの主審のジャッジがかなりひどかった。前半終了間際から、日本は一人足りない10人での試合を余儀なくされたし、絶対バーレーン有利なジャッジだった。それだけに今日の勝ちの意味は大きいと思う。決勝は土曜日だが、今里オフと重なるので、録画しておくことにしよう。
モリス亭窓から臨む見事な虹(やや美化してる(^_^;))サッカー始まる直前に窓の外が不思議な明るさだったので覗いたら、正面に見事な虹がかかっていた。Morris.は虹が大好きで、虹を見るたびに、ワーズワースの虹の詩を思い出す。小さな頃からよく引用してたから、この日記でもきっと前に引用したに違いないと、Morris.部屋トップの検索窓で調べたら、99年7月28日の日記にしっかり引用してた。
今の時期虹が多いんだろうな。そのときは英語で原文引用だったので、今日は小川二郎訳の日本語版を引用しておこう。

虹の歌 ウィリアム・ワーズワース 小川二郎訳

空に虹を見るときに
私の心はおどる
私の生涯の始まつたときもそう だつた
大人となつた今もそうである
年をとつてもそうだろう
さもなくば死んだ方がよい
子供は大人の父である
さればわたしの生涯の一と日一と日が、願わくは
自然に対する畏敬の念でつながれているように


明日は久々に仕事休みなので、今夜はのんびりしている。とはいってもほとんどTV漬けぢゃ。観月ありさの「君が思い出になる前に」はどんどん話が泥沼化しているようで、能天気な観月のファンであるMorris.としてはちょっと見るのがつらいところがある。
矢谷トモヨシ部屋スケジュールひさびさに更新。

2004/08/02(月)●歯医者●

矢谷君ら5人で京都桂にシンガポールからの荷物と保管荷物の配達。
昼はひさしぶりに「天下一品」で、こってりラーメン大盛り食べる。この店は最近では、あちこちにチェーン展開してて、神戸にもあるが、やっぱり京都のスープはものがちがう。一言でいうなら「濃い」のだ。Morris.の好みからはかなりずれるのだが、インパクトは強いし、不思議な美味みがある。ついポタージュみたいなスープを飲み干してしまったが、後でえらく喉が乾くわ、痛くなるわで、声までがらがらになってしまった。恐るべし天一である。
実は最近ずっと、左下の奥歯がしくしく痛んでた。上京する前から時々痛みを感じていたが、何とかごまかしてやり過ごしてた。Morris.は神戸に来てすぐ、くらいから、甲子園の小滝歯科にお世話になってた。かれこれ25年間診てもらってたから、お馴染みで、Morris.の歯のひどさも熟知されてたから、すっかりおまかせ状態だった。それが、今年の3月に治療に伺ったら、「視力障害治療ため廃業する」との貼り紙があった。初診のときから相当御高齢の先生だったから、よくぞここまで頑張っていただいたと、感謝を捧げたものの、それ以来、歯医者とは縁遠くなってたのだ。
今回もついつい別の歯医者の敷居が高くて、一日延ばしにしてたのだが、とうとう辛抱たまらん、ということで、仕事終ってから、近所のこいずみ歯科に行った。ここは完全予約制らしいが、都合よく空いてたので診てもらえることになった。
歯茎全体のX線写真撮られて、後でそれを見たら、素人目にも、かなり悲惨な状態だと言うことがわかる。今回の虫歯の穴もきっちり写ってた。先生は一人だが、助手は数人いて、結構最新式といった感じだ。やる気ならいくらでも、治療箇所はあるのだろうが、ともかくも今現在痛んでる箇所の治療をお願いする。かなり削られて、腐った神経を抜いてもらったが、麻酔で、それほど痛まなかった。ところが、病院を出て近くの薬局にたどり着いた途端に、急激に痛みが発生。大急ぎで薬局で鎮痛剤飲んで帰ったが、これは本当に辛かった。30分くらいしたら、やっと痛みは治まった。
今夜の「HEY!HEY!HEY!」には、冬のソナタのサンヒョク役の、パクヨンハがゲスト出演してた。なかなかいい感じである。ダウンタウンの対応も、それなりに気を遣ってるみたいで、イパクサのときとは大違いぢゃ(^_^;)歌ったのは「期別(キビョル)」という歌でそれほど上手いことはないが、歌詞はすべて韓国語というのが嬉しかった。
そのまま「東京湾景」見る。この番組もBGMに韓国POPSが流れるのが嬉しくて、ずっと見続けている。ストーリーの方まで韓国ドラマみたいな展開で、偶然と御都合主義のオンパレードである。在日の金持ち家族のあまりに図式的描き方は、もしかしたらクレーム付くんじゃないかと思うほど極端である。

2004/08/01(日)●ゴーヤチャンプル●

奥井さんら4人で、昨日の現場の続き。台風10号の影響が出るかと思ったが、それほどのことはなかった。
昼飯は「だいこん屋」で、酢鶏定食というのを頼む。酢豚なら良く食べるが、これは初めてだった。単に豚肉の代わりに鶏肉使うというだけだが、これがまた、思ったより美味い。ヒットである。一度部屋でも挑戦してみよう。でも、このところ、自炊で酢豚作ったおぼえがない。あれって、揚げて、炒めて、あんかけするということでちょっと手間かかる。しかし「スブタ」なら耳に馴染んでるが「スドリ」では、聞いただけではイメージが湧かない。もし鴨肉で作ったら「スガモ」になってしまうのか(^_^;)
荷物引き取った後、洗濯機やTVを奥さんの実家に配達して古いものを引き取ることになり、西根君と二人で赴く。階段三階というので、ちょっと骨かなと思ってたが、何と、石段を降りて、横持ちがあって、もう一回階段昇ったところが一階。つまり実質昇り4階、下り1階というロケーションだった。冷蔵庫がなくて本当に良かった。
ゴーヤチャンプル(作りかけ)先週沖縄に行ってた、オーガスタ(浅海君)がゴーヤをお土産にくれたので、ゴーヤチャンプル作ることにする。実はMorris.は、これ作ったことはおろか、食べたことも無い。インターネットでレシピ見つける。簡単である。ただしもやしが不足しているが、それくらいはなんとかなるだろう。そしてあっさりちゃんと出来上がった。ゴーヤの苦みを抜くため、湯通ししたが、Morris.は苦いのはそれほど嫌いでないので、今度作るときは、塩もみと水にさらすくらいでいいかもしれない。
阪神-巨人戦。今日の注目は勝敗よりも、金本の新記録達成である。結局阪神はいい所無しで負けてしまったし、金本もノーヒットだったが、ほとんど使えない左手のままで、フルイニング出場を果たした金本には、心からの拍手を送ろう。金本、おめでとう\(^o^)/
土曜日に録画しておいた「冬のソナタ」17話と、「ホテリア」を見る。
「冬のソナタ」は、いよいよユジンとチュンサンの父が同一というのが、事実みたいになり、それを巡って、チュンサンの母と、サンヒョクの父の、大根演技の競演が繰り広げられる。それはいいとして、今回はMorris.の好きなチェリンの出番がまるで無しである。これは、つまらん。
「ホテリア」は、ストーリーはどうでもいいが、複数の男女のやりとりはテンポがあって面白そうだ。しばらく見続けることにしよう。まだ日本語でしか見てないので、今度は韓国語で見ることにしよう。


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