ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点、これはあくまでMorris.の独断、気紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。
・イエ イエ(朱里エイコ)・ブラック ルーム(黛ジュン)・愛する人に(ジュディ オング)・貴方でいっぱい(木の実ナナ)・太陽の恋 GO GO(青山ミチ)・夕焼けのあいつ(泉アキ)・太陽がこわいの(響かおる)・ひとりぼっちの渚(千丘真弓)・恋のオアシス(宝みどり)・気まぐれエンジェル(ハニー牧)・北国は恋がいっぱい(畠山みどり)・男ケニヤの渡り鳥(水森亜土)・愛の願い(中村晃子)・もしも私が(小畑ミキ)・燃えろブーガルー(環ルナ)・そばにいて(ピンキー・チックス)・顔を見ないで(大原麗子・)ちいさな恋(伊東ゆかり)・明るいわが家(山本リンダ)
今夜のあてはミノの湯引きにミノと白葱焼き。ガイヤーン。
2000/07/30(日)●火を噴くガスグリル(@_@)●
9時起床。珍しく朝食食べる。いつか作ったつみれ解凍してつみれ汁と、だし巻。やっぱりつみれは長く冷凍するとかなり味が落ちるようだ。今日は土用の丑の日なので、鰻買って来て丼でもしようかと思ったが、ニンニク味噌床に牛肉入れてたことを思い出したので取り出してステーキにしてみた。これもちょっと漬かり過ぎだったらしくえらく塩っぱい(>_<)。口直しにガイヤーンでも焼くことにする。いつもは手羽中の小さ目の奴を焼くのだが、今日は大き目の皮付き胸肉だったので、長めにタイマーセットして、しっかり焼く。ひっくり返してまたタイマーセットして、洗濯もの取り込んで、台所に戻ったら、なんとガスレンジの後ろの排気孔から炎が噴き出してる(@_@)
あわててタオルを水びたしにして孔を塞いで消化したのだが、部屋の中は一時煙だらけになってしまった。まず鶏皮の油に火が付き、さらにグリルの底に残ってた、油粕に引火したらしい。しらふの時でよかった(^_^;)
今後夜中に酔っ払ってグリルを使うのはやめよう。
夜はヒアカムでフクイーズ。ゲストはles Minettes(山口真司ba. 前田勇造dr.南武雄g.天野宏美vo.)。8月21日にはチキンジョージに出るということもあって、よく練習してるらしく、バックの演奏はなかなかタイトで良かったのだが女性ヴォーカルの高音がMorris.の好みに合わない。フクイーズは、今日は仮装無しで演奏もストレートでいい出来だった。前にも書いたが福井君の進境は著しい。「あまり聴きたくない」部類だったのが、「まあ聴ける」になり、最近ではすっかりファンになってるくらいだもんな。特に「No
clue」という曲は無茶苦茶カッコ良かった。矢谷智克のサイド兼リードギターがこれまた回を重ねる毎にうまくなってるし、ギブソンの音色はそれだけでも聴き応え充分。今日は何だか超甘口批評になってしまったな(^_^;)
2000/07/29(土)●今夜はえっちゃん宅●
9時半起床。素麺にレッドカレーの朝食。残りのカレーは冷凍保存することにした。ノレバン1号で繋げるのが嬉しくて斉藤さんとこの能斗也部屋に「2000年初夏の能斗也」7枚の画像をアップ。稲田さんからメールで、神戸市灘区の話題のみのローカルなメルマガの紹介があったので覗いたら面白そうだったので配信申し込む。
今夜はさりーちゃんや斉藤さん達と、えっちゃんとこに行く予定。
7時前に社長宅に寄り、さりーちゃんと娘二人と歩いて、えっちゃんの新居に向かう。堀さん宅のすぐ近所だ。間取りも広さもモリス亭に似ている。伊藤君が先に来ていて、後で斉藤一家も到着。斉藤さんは仕事でぎっくり腰になって困っていた。えっちゃんからミニペコ人形のウエディングヴァージョン2セット(和装と洋装)貰った(^○^)感謝。11時過ぎにふらふらと歩いて帰る。今度は自転車で行こう。
【わたしのグランパ】筒井康隆 ★☆ 筒井を読むのは何年ぶりだろう?断筆宣言のずっと前から読まなくなっていた。虚構船団で匙を投げて以来だろうか?いや、そのあと2,3冊は読んだものの、何となくなじめくて、手に取らなくなって久しいのかな。で、これはつい、魔が差したというか、タイトルと表紙の絵につられて借りてしまったのだ。小サイズですぐ読めそうなこともチョイスの理由だろう。短くて良かった。長ければ途中で投げ出してたに違いない。まあ、出来の悪い漫画くらいの時間潰しにならないことはないが、筒井ともあろうものが、こういうのを書いてはいかんぜよ。ストーリーも少女漫画みたいで(こういうと少女漫画に失禮かも)その割にヒロインがいまいち魅力なくて(キャラが立ってないというのかも)、刑務所帰りの爺さんが、侠気のかたまりという設定なのに、結構せこく立ち回り、昔ひょんなことから猫ババした金を天井裏に隱して、これを使って、正義の味方もどきを演じたり、爺さんが死んだ後、ヒロインがそれを運営資金に友達と広告会社を作ろうとするという終り方まで、ほとんど噴飯ものだった。読者をなめとんか、こら。と悪態つきたくなるのも、虚構船団以前の作品は、ほとんど読んでたくらい、筒井のファンで、彼を高く評価してたMorris.の反動でもあるのだ。おおい、頼むから、軌道修正するか、いま一度断筆をおねがいしたい。それにこれは雑誌に単発で掲載された数ヶ月後にそのまま単行本になってる。雑誌の値段がいくらだったかしらないが、これ一編で1,000円取ろうとはいい度胸だ。(Morris.は借りたんだけどね(^_^;))
【書の宇宙 21 さまざまな到達・清代書家】石川九楊編集
★★★★ 二玄社発行の全24冊中21冊である。このシリーズの総目「甲骨文・金文」を見たときは感動したものだ。書道の本は相当高価なものでも、モノクロで印刷されている場合が多い。白い紙に黒い墨で書いた物が大部分だし、白黒の世界という通念もあるのだろう。しかしこのシリーズは、主要図版をカラーで紹介している。そしてこれが、実に素晴らしい。墨色、紙色とその調和、対比が美しく、臨場感があるのだ。このシリーズの特長としては、九楊による精緻な書法分析ならびに歴史背景の的確な解説が挙げられるが、それ以外にも、草森紳一、夏目房之介といった、Morris.好みの書き手にクロスオーヴァーな観点から解説させてるし、日本中国の書を分別しながら有機的に結合網羅してる編集方法など、画期的な書の集成と言える。
「書痴」という言葉は愛書家の自嘲として用いられるが、Morris.は「悪筆」という意味で自分のことをそう思うことがある。そのくらいMorris.の字はひどい。無い物ねだりで、字の上手い人というのはそれだけで尊敬してしまう。石川九楊の著書をかなり読んだのも、そんなところに理由があるのかもしれない。
さて、本書である。昨年読んだ九楊の著作の中で清の書家金農(1687〜17639)の作品が紹介されていて、一目見て惚れ込んでしまった。書というよりレタリング、異常に肥大しながら纖細さを感じさせる横画、大きく長く印象的なはらい、絵や書を文章で説明するのは難しいので省略するが、これだけ心惹かれた書といえば、良寛以来のことだ。折に触れ、図書館や本屋で金農の作品がないかと探したがなかなか見つからない。そういう時に待望の本書が出たので早速借りてきたのだった。主要図版には7点の金農作品がとりあげらていた。そのうち1点は書簡、もう一つは竹の図に添えられたもので字が小さすぎるので措くとして、残りの5点はいずれも逸品ぞろいだった。Morris.が以前見て惚れたのは「餌菊詩」だったと思うが、あらためてカラーでみると、もう、もう(;_;)ほんとにすごい字だ。これはもう本書を見てもらうしかない。「書痴」のMorris.の推薦では説得力に欠けるだろうが、いちおう「眼高手低」を標榜してるのでお許し願いたい。「七言律詩」「題昔邪之廬壁上」も同じ傾向の作でどれもすごい。また「九老図記」はまるで極太ゴシック体か、切繪文字か、木版文字かと思うような縦横極太のユーモラスな文字でそれでいながら風格があり、雅趣にも富んでいる。ああ、すばらしい、すばらしいと褒め殺し状態なのだが、今回Morris.がぞっこんまいってしまったのは、先の骨太とは対照的な作品「昔邪之廬詩」だった。これはもう、言葉を無くしてしまう。九楊は「ガリ版文字のごとき」と形容してるように、外形的には鉄筆でやすり板をこすって書いたような印象をうけるが、とてもそんなもんじゃない。アンバランスを装ったバランス感覚というか、稚拙を装ったテクニックというか、とにかくすごすぎる。Morris.は、書をみて、ひさびさの「無条件幸福」状態になってしまったよ(^○^)しかしこれは、良寛の「秋草帖」(だったかな?)ののびやかな文字と通底するものがあるなあ。今回の評点は、金農作品への評点ではない。金農の書は満点以上だ。
2000/07/28(金)●朝から3人でごろごろ●
昨夜は社長一家、いやま、えっちゃん、中山の順に帰り、結局CPの3人が残って、本来の今日の目的、反省会らしきものを始めたものの、11時過ぎで奈緒ちゃんは最終で帰り、本当に居残り組の伊藤、満園と、神戸祭りのビデオ見直したり、他のビデオ見たりしてるうちに二人とも寝てしまった。ふつうなら真っ先につぶれるMorris.が最後まで起きてたのは、臀痛の薬飲んでるので、酒をかなりセーブしてたためだ。それでも3時過ぎには就寝。起床は8時過ぎ。伊藤君は珍しく宿酔状態。Morris.は全くのしらふ(^_^;)
朝飯のリクエストとったら、満園は昨日のカレー、伊藤君はあっさりしたものというので、素麺ゆがいて、一部はカレーを掛けて満園に、のこりは普通の冷やし素麺として食べた。また韓国ノレチャランのビデオや、パーフェクTVなど見ながらごろごろして、二人は昼過ぎ帰っていった。
今日は夕方、巻田さんがノレバン一号のレスキュー隊として来てくれる予定。
6時半ごろ巻田さん来る。阪神石屋川で下車したので随分大回りしたようだ。とりあえず、レッドカレーと、ピーマン肉詰めトムヤン風で夕食を済まし、ノレバン1号を見てもらう。ブラウザの設定関係からチェックしてダイヤルアップ関係も問題無しで、とうとうネスケの別ヴァージョンインストールしてやり直しても駄目で、ほとんど諦めかけた頃、DNSの指定解除したら繋がった(^○^)
さすが巻田さん。これでノレバン1号の寿命が延びることになる。ありがたいことだが、ちょっぴり残念な(^_^;)気もする。兵庫ネットのマニュアルでは、DNSを使うように明記してあったし、ちびくろではそれで繋がっていただけに、これは盲点だった。何はともあれ結果オーライである。巻田さんは11時過ぎに帰る。しかし、嬉しさにかまけてたMorris.は、呼び立てて時間をとらせた上、お礼どころか交通費すら渡すのを忘れてた(>_<)
【少年H】妹尾河童 ★★★☆ 97年に刊行されてベストセラーになった、著者の自伝的小説。妹尾河童といえば、室内を鳥瞰図的に描いたイラストエッセイのl「河童が覗いた---」シリーズでお馴染みだが、小説はこれが初めてとのこと。少年HのHとは、本名肇の頭文字の大きく入ったセーターを着ていたことから付けられたあだ名。ベストセラー敬遠傾向のあるMorris.だが、これは神戸が舞台なので読もうかなと思ったのだが、なかなか図書館に上下2冊揃ってることがなくて、そのままになってたの。生家がJR鷹取駅南で、Morris.も数年間事務所が鷹取近くだったので馴染みの町名や建物、施設が多くてそれだけでも親しみを感じる。父は洋服屋、母は熱心なクリスチャンという家庭で、二人兄妹の長男のHはちょっと屈折しながらも、好奇心旺盛な子だった。1930年生まれの彼が、小学校から旧制中学に進み、社会人として生活を始めるまでの間、つまりそれはほとんど「聖戦」の始まりから終結までに重なるのだが、感受性の強い少年による戦争観察手記としても読める。小学時代の遊び友達、中学での同級生や教師との友情や軋轢、日常の暮らしの中での様々な出来事についても観察者の目はむけられているが、やはり圧巻は戦争、とりわけ昭和20年神戸空襲の描写にだろう。Morris.はつい、山田風太郎の「戦中派不戦日記」と比べてしまった。風太郎は大正11年生で妹尾より8歳年長、本来なら軍隊に行くところを医学生という理由で猶予された特殊な状況だが、それならではの貴重な記録を昭和20年の詳細な日記として残してくれた。本書は小説と銘打ってある通り、そのまま妹尾少年の記録ではないのだろうが、かなり忠実に記憶を再現しているものと思う。後の仕事に繋がる高みから状況を鳥瞰する視点がうかがえたり、下痢症でいつもビチ糞だったとか、おねしょがなかなか治らなかったりと「トイレ曼荼羅」に繋がるエピソードもあったりと、妹尾個人史として楽しめる部分も多かったが、後半にすすむにつれて、個人の体験では不足と見たのか、伝聞や、資料によるパッチワーク的創作が多くなるのを残念に思った。Morris.の想像に過ぎないが、妹尾は最初は創作なしの、記録として書き始めたのではないだろうか?
それが書き進めていくうちに、戦争や、国民意識、政府への批判などを総合的に捉えるためには個人の体験だけでは事足りないと感じて、空白の部分に、資料をはめ込んでいったのではないだろうか?
これがちょっとMorris.には面白くない。どこまでが、妹尾の体験で、どこからが創作なのかわからないということには落ち着かないのだ。小説として発表されたからには全体を小説として評価すべきなのかもしれないが、それにしては、あまりに生情報が前面に出ていて、Morris.はそちらに重きをおいてしまうのだ。
それともう一つ、97年刊行といえば、神戸の地震の2年後であり、読者のほとんど、特に地震を被った地域の読者は、空襲で壊滅した神戸の町と、地震による惨状を重ねあわせずにはいられなかったと思う。逆に妹尾自身が、地震によって戦争の惨状を何らかの形にして残しておこうという気になったのかもしれない。それがいいとか悪いとかいう気はないが、このタイミングの良さが、ベストセラーになった一因かもしれないとは思う。
ところで妹尾のペンネームは「屁の河童」の語呂合わせから付けたのだろうか?
2000/07/27(木)●イノセントな日●
8時起床。何気なく260ch回したらヴィスコンティの「イノセント」始まり、ついつい見てしまった(^_^;)
特に好きな作品ではないのだけど、これだけ貴族趣味というか、豪邸、調度、装飾品、衣装から小道具まで贅を尽くした舞台装置だけで圧倒されてしまう。演じるとはいえ監督が貴族なだけに、それはもうMorris.にはパーペキに無縁な別世界の物語で、そういうのって、嫌いじゃないからボーッと見てしまったんだろう。ストーリーは単純で、不倫の子供を産んだ妻を独占するために夫がつい子供を殺して破局を迎えるというものだが、男は渋いハンサムばかり、女はみんな掛け値なしの美女という、これまたお約束がしっかり守られていて素晴らしい。これを醜男と醜女とまではいかなくとも、平均顔の俳優が演じたらそれだけで喜劇になってしまうだろう。この映画の主役は主人公の環境なのかもしれない。70年代の「環境映画」(^○^)
11時に渡辺外科へ。右臀部の痛みが治まらないので、念のため診てもらうことにしたのだ。結果は筋肉に内出血があって大きなしこりになってるということだった。骨には異常が無いのでこれも時間薬しかないのだろう。飲み薬と湿布もらう。
渡辺外科のすぐ近所に「夢屋」といううどん屋が最近出来てる。かけうどん230円という立ち食い並みの安さに惹かれてはいってみた。ざるうどん330円を食べたのだが結構いける。この値段なら時々利用してもいいと思った。
アパートの前の歌壇にオオスカシバが飛んでるのを見た。名前の通り透き通った羽を持つ中型の天蛾(スズメガ)の仲間で、黄色と深緑のこしの模様が美しい。と思ってたら今度は脚長蜂がシャツの襟に止まってしばらく身体を歩き回ったので、Morris.はお地蔵さんになっていた。
今夜は伊藤、満園、奈緒ちゃんがこの前のビデオ見がてら遊びに来ることになっている。さっき社長から電話があり、社長といやまも来るらしい。時ならぬ宴会モードだが、Morris.は医者からあまり酒は飲まないようにといわれている(^_^;)どーなることやら。
7時に奈緒ちゃんと満園君やってきたが伊藤君は一向に現れない。再放送の「イノセント」見てずっと待ってる状態(;_;)
結局8時過ぎたので、先にレッドカレー食べる。8時半頃、伊藤君到着。社長、さりーちゃん、いやま、えっちゃん、ひろこに、中山までいっしょで、すでにどこかで食事して飲んで来た模様。10人となると実存モリス亭は定員オーバー状態で、この中で先日の神戸祭のビデオ上映大会となってしまった。今日は本来はCPの3人だけで、打ち上げ、反省会を兼ねてこじんまりとやるつもりだったのにすっかり予定が狂ってしまった。まあこれはこれで賑やかで良かったんだけどね(^_^;)
メニューは枝豆、オクラ、カレーにガイヤーン、そして初めて作ったゴーヤの挽き肉詰め+トムヤンクンという合体メニュー。やっぱりゴーヤは苦かったが、満園はこのくらいが美味しいと言ってた。今日は伊藤君がいつになく醉ってた。10時半に社長らが帰り、中山君、奈緒ちゃんも11時過ぎに帰り、残った伊東、満園とビデオ見直したり、THE
BANDのラストワルツなど見る。途中で二人は寝てしまい、Morris.一人取り残されてKANTVの「ミュジックタンク」見ているところ。
PC通信時代からおつきあいのあるりーちさんが10日ほど前にHPを立ち上げたというメールもらった。まだ工事中で全面公開はもうしばらく後とのことだが、韓国旅行記や新しい釜関フェリーの案内など面白そう。
妊婦の真木ちゃんから暑中見舞いのカモメール届く。
2000/07/26(水)●「しぇからしか」で替え玉●
まだ尻の痛みは続いている。特に朝のうち痛むようだ(>_<)
西根君と二人で午前中は西宮青葉台からメキシコ向け荷物のピックアップ。現場に向かうのに仁川の競馬場を通る。前から高山が「仁川には美味しい九州ラーメンの店がある」と言ってたので、道の両側を観察してるとその店「しぇからしか」を見つけたので帰りに寄ってみた。スープはもちろんトンコツで麺は固めの細麺、紅生姜と胡麻も入れ放題。替え玉もあって、Morris.は当然替え玉頼んだ。。たしかに美味しいし、麺も合格だ。ただMorris.のイメージする博多ラーメンからはちょっとずれてる感じがした。これは個人的思い入れなのかもしれないが、関西で博多ラーメンに肉薄する(そのもの)は、京都木屋町の長浜ラーメン「みよし」しかないような気がする。ここは関西なのだから、それなりの味付けのラーメンでかまわないわけで、田舎者のMorris.が故郷の味に固執してる部分の物言いだということで容認して欲しい。
帰り道に西根君が短パン買うため「ユニクロ」に寄ったので、Morris.も初めてこの店を覗くことが出来た。噂にだけしか知らなかったのだが、商品構成といい、店内のレイアウトといい、現代のニーズにマッチしてることは良く分かった。Morris.は4足千円の靴下8足買った。午後は長田の現場のピックアップ。
8時に帰宅してオールスター見る。今日もセリーグのワンサイドゲームで、これでパリーグオールスター8連敗。いくらお祭りといってもあまりに情けない。坪井、新庄と阪神勢がホームラン打ったのが嬉しかった。
JMALLでニガウリ安売りしてたので、豚肉と炒めてゴーヤチャンプルみたいにしてみたのだが、あまりに苦い(>_<)
いちおう塩水にさらしてから調理したのに(^_^;)
2000/07/25(火)●今夜は素麺●
朝起きたら昨日打ったお尻(右臀部)が痛い(>_<)歩くのに支障があるほど。幸い捻挫してた右足は特に痛み無し。
西根君と二人、先週も行った高石市の某社宅4階のプレパック。あいかわらずとろい現場で一向にはかどらない、トータル4日の2日目なのに全体の3割も上がらない。業を煮やして、客にもう少しスピードアップしたいので協力して欲しいと言ってちょっと機嫌を損ねてしまった。とりあえず少しでも上げようと6時まで作業して7時に事務所着。今夜は料理する元気もない。食欲もないし、あっさり冷やし素麺ですます。
あしやんから留守電、8月6日に遊びに来るとのこと。なかなかヨンテ(龍太=あしやん・あんちゃんの息子)に会えないでいるので、今度こそおめもじにあずかりたい。
2000/07/24(月)●今夜は冷麺●
としろうたちと木津町ピックアップの現場。午後の一番暑い時間帯に野外で3時間以上植木鉢などの梱包やらされてほとんど脱水状態。本当にしんどかった。昼食に「天一」のこってりラーメン大盛り食べたのも失敗だった(>_<)あのスープはのど渇く。今日は麦茶など2リットルは飲んだな。荷物も多くて倉庫に戻ったら7時半、トラックにシート掛ける作業してて、つい荷台の上からとびおりてこの前捻挫してた右足に力かかりそうになったので思わず庇って思い切り尻を打ってしまった(>_<)いたあっ(;_;)
泣きっ面に蜂といおうか、弱り目にたたり目だ。積み込み作業もあって、部屋に着いたのは9時前だった(>_<)
あんまり暑いよなあ。今夜は韓国風冷麺(ムルレンミョン)作る。今回はスープも付いてる奴使ったので、インスタントラーメン並の手軽さ。トマト、ゆで卵、胡瓜、燒き豚の代りにニンニク味噌漬の豚バラの薄焼き、そしてもちろんキムチで、ツルツル、うーん、これは美味い(^.^)
9時から「ナースのお仕事3」見る。ニューヨーク帰りの女医とナースの確執のエピソードの3週目だったが、あまりのストーリーのひどさに腹が立った。もともとMorris.はの白衣姿見るのだけが楽しみで、ストーリーなど無視してると公言してたのと矛盾するが、それにしても、だった。
2000/07/23(日)●腹ペコだった●
9時起床。えらく腹が減ってる。そりゃそうだろう。昨日昼から何も食ってない(@_@)
味噌汁にオムレツ作って朝食とする。
昨日のビデオをVHSに落としながら見る。思ったより音は悪くない。午後一時から恒例の韓国のどじまんと、昨日録画しておいたハングル講座見る。今回は復習で、前半はビールで、後半はソジュで乾杯してたが、NHKらしく、ビールもソジュもラベル見えないようにおいてあった。でもグリーンに赤いキャップのソジュは「チルロ(真露)」というのが丸わかりなあたり(^○^)
今日も暑そうだがこれから中央図書館に行く予定。昨日奈緒ちゃんから自分には似合わないからということでもらったアロハ着てみる。Morris.にしてはちょっと地味かな?でも結構気に入ってる。
バスで中央図書館に行き7冊借りて懲りずにまたもっこすで試食(^_^;)うーーん、いまいちだなあ。
2000/07/22(土)●打ち上げ前に討死に●
今日は神戸祭り東灘区民夏祭。春待ちファミリーBANDは2年近く、東灘区の何でも祭りに「フォークコーナー」をもらって参加している。地震前は5月だった神戸祭りが7月になり、その後しばらくは住吉川岸で変則的に催されてたのが今年から以前の住吉公園に戻ったのはいいのだけど、猛暑の今日このごろ、朝から雲一つない晴天。午後3時に会場に行くまでにすでに汗まみれ。3時半から社長のロケンロールで音出し始める。バケツ借りて水まきしたりしても効果無し。サンバチームがひとしきり砂埃巻き上げて去った後、春待ちファミリーBANDのメインステージでの演奏。後はフォークコーナーに貼り付いてビール飲みながらビデオ撮影。堀姉妹、ひろこ、えっちゃんらが売店開いたり、ひさびさにぽんちゃんが顔見せたり、斎藤一家も揃って顔を出すなど、神戸祭りらしい雰囲気がを味わえた。フクイーズ、ひこブラザーズ、CP、抹茶ボーイズ、ようこバンドなど多数だったが、今回の一番の話題はさりーちゃんご贔屓の中山君。サザンやビートルズナンバーで大好評を博した。9時前に終了して、打ち上げはモリス亭すぐ近所の「ひらの」ということになったが参加者多すぎてあふれたので、Morris.はひとまず帰宅して風呂浴びてから出直すことにしたのだが、風呂から上がってバスタオル腰に巻いたまま畳の上に寝込んでしまったらしい(^_^;)
数回電話あったらしいが爆睡してたらしい。12時前に心配して見に来た奈緒ちゃんと満園に起こされて寝間着に着替えてベッドに。しかし、一番の楽しみの打ち上げを前につぶれるとはね(@_@)
【大江戸化物細見】 アダム・カバット校注編 ★★★★☆
化物を主題にした黄表紙5編を読み下し、解説付して紹介したものに、化物キャラクター5種(豆腐小僧、大頭、ろくろ首、河童、鬼娘)のshou詳解、化物論を合わせたもので、もともと黄表紙好きのMorris.には非常に面白かった。黄表紙を今、簡単に読もうとすると、岩波や小学館の古典大系の一本と、教養文庫の「江戸の戯作絵本」六巻くらいしかない。特に後者は50編もの作品を取り上げ、解説も江戸時代独特の洒落、地口、語呂合わせや、背景などにも目配りの行き届いた解説付きでお勧めだが、本書はA5版上質の美本で菊池信義の装丁の良さも相俟って、実に見やすく出来上がってるのがいい。特に図版の鮮明さ質の高さには舌を巻くしかない。
それにしても、この外人(米人か?)のくせして、カバット氏の解説も、論旨も、語釈もなかなかしっかりしている上に、単調な説明に終わらず肉声が聞こえるような文章で、日本人研究者ももうちょっと精進して欲しいものだ。前作「江戸化物草紙」も近いうち読んでみたいものだ。Morris.の採点がえらく高いのは造本と図が高得点を稼いだのだろう。
2000/07/21(金)●アリランで前夜祭?●
としろうとバイト二人で昨日と同じ現場。なかなか仕事がはかどらない。昨日ゆうさんのお父さんが無くなられたそうだ。合掌。
夜は鶴橋で神戸祭り前夜祭? アリラン食堂で、伊藤、満園、奈緒ちゃんと4人で焼肉食べて飲む。おしまいに頼んだオジンオポックム(イカ炒め)は、玉葱が辛すぎた。比較的あっさり切り上げて零時頃帰宅。
【阿波の野鳥】吉田和人 ★★★ 朝日新聞徳島版に連載された写真コラムを集成したもので、著者は当然、日本野鳥の会会員で珍鳥を撮影することに情熱を傾けているらしく、本書にも一般的な鳥より、徳島県ではめったに見られない鳥や、迷鳥が多く取り上げられており、Morris.のような超初心者には敷居が高い感じもしたが、写真はさすがに見事でそれだけでも楽しめた。著者が環境破壊にことあるごとに反対、憂慮の念を訴えたり、ハンターの乱獲に心痛めたりしているのには共感は覚えるものの、稀鳥や、絶滅が心配されてる種の保護に力点おきすぎてるようなのがちょっと気になった。絶対差別主義のMorris.だから、かえってこういう中途半端な差別意識は好みでない。
ホトトギスのさえずりを真似するには口笛で「特許許可局」と吹けばいいとか、「チョットコイ」の鳴き声でコジュケイが大正時代に人為的に日本に移入された品種だとか、スズメとは別種のイエスズメがヨーロッパではスズメを追いやってしまい、日本でもウラジオストック経由で90年に北海道に上陸して以来日本海側に進出を続けていて、ひょっとすると日本のスズメとの政権交代も考えらることなど興味深い記事も多かった。
2000/07/20(木)●倦みの危念日●
気が付いたら部屋の中だった(^_^;) とりあえず帰って、部屋の中には入ってたわけだ。どうやって帰ったかは覚えてない。またさりいちゃんに狼藉を働いたりはしなかっただろうか??
ベッドに這い上がり寝直す。ひどくはないが ぼんやりした宿酔。漫画もいまいち乗り切れず、TVチャンネルかちゃかちゃ替えててつい、1993年の映画版「セーラー・ムーン」ぼーっとおしまいまで見てしまったよ。素面ならまずやらないことだろうな。そのあとも寝たり起きたりしながら夕方には、何故か競艇、広島のオーシャン・カップ優勝戦てのを戦前予想からしっかりおしまいまで見る。思考力がほとんど停止していたのだろう。競艇なんてテレビで見るのさえ10年ぶりくらいかな。それなりに面白かった。
そうこうしてるうちに、明後日は神戸祭だ。また飲むんだろうな(^_^;) 酒の無い国に行ってみたい(ウソ)
2000/07/19(水)●社長宅で宴会●
昨夜東坡肉作ったりして、目覚ましを掛け忘れ、朝、ゆうさんに拾ってもらい、芦屋アメ領の現場。それにしても今日は殺人的なくらい暑かった(>_<)
昼休み現場の中庭で空を見上げたら中天を切り裂くような感じで見事な飛行機雲が見えた。目の前には向日葵の花壇があり、散水器でシャワーのように水が撒かれて典型的な日本の夏を満喫してしまう。昼飯は「ぎんなん」という餃子専門店に行った。「テールラーメン」と書いてあったので一度食べて見たかったのだ。ぎょうざ(\250)とラーメン(\800)頼んだのだが昼食で千円超すのは困り者だ。餃子はまずまず美味しかった。問題はラーメンで、まず注文してから出るまでに時間係り過ぎ、で、出てきたラーメンの麺は、な、なんなんだ??!!これは、平べったい細目の黄色いきしめん見たいな奴で、歯ごたえも喉ごしもまるでイタリアのパスタみたいだ。そして期待したテールスープなのだが、たしかにテールスープには間違いないし、それなりにしっかりした味はしているのだけど、Morris.は「ラーメン」食べたかったのだ。あれはラーメンとは認めたくない。おまけにカウンターだけで冷房ないので、食べ終わる頃には汗だくになってしまった。トイレ使うのにいちいち鍵を借りて使うのも面倒だし(韓国ではけっこうこの手の飲み屋多い)、六甲道にも同じチェーン店開店したようだが、きっともう行かないだろう。
帰りも家の前で降ろしてもらう。
風呂つかって、東坡肉仕上げて、ガイヤーンと、タイカレー、二階堂を手土産に社長宅に。番組でお世話になったNHKの山口さんが東京に転勤するのでそれをメインとした宴会だった。山口さん、伊藤君、いやま、香介が先に来ていて、遅れて堀姉妹も参加。斉藤さんが来ると思って、ホームページのプリントと、げて物好きの斉藤さんのために先日のレア音源テープ持っていったのに残念。
酢豚、煮魚、サラダにモリス亭の出前も加えて結構にぎやかなメニュー。でも、おしまいに(Morris.がつぶれる直前)出てきた、社長のカレー(前日の残り?)が、やっぱり最高に美味しかった。Morris.の料理なんて、まだまだだなあ(^_^;)
例に酔って(^○^)Morris.はこの辺りから意識不明だ。例のテープかけて、不評を買ったことはおぼろげに思い出される(^_^;)
2000/07/18(火)●宿酔の特効薬●
10時半起床、ぷはーーーっ、完全に宿酔ぢゃ。こんな日のMorris.の常套手段は、ベッドで、愛蔵のマンガ本読みまくること。今日は川原泉の「笑う大天使(ミカエル)」3冊読破(^○^)いやあ、やっぱりこれは名作です。
紙メディア「サンボ通信」33号で川原泉のことを書いた記事があってついでにこれも読み返してみた。川原泉全作品リストまで自作してたから、かなりの入れ込みようだったわけだ。結びの文はこうである。「川原泉は陸奥A子、文月今日子、小椋冬美、岩館真理子らの乙女チック路線を継承しつつ、渡辺多恵子のヒューマニズム、大和和紀のエンターテインメントの流れをも汲む、少女漫画の本道を歩む作家であると位置づけておきたい。」(^○^)
昼過ぎにやっと起き出して、レッドカレーを食べる。美味い、辛い、熱い、暑い。英語では「辛い」も「熱い」も「暑い」もhotだ。
えらく遅くなったが、斉藤さんちの能斗也の部屋にのりもの大好きページを更新した。まだ未整理の写真が多数残っているがこれは後日(^_^;)
明日の社長宅宴会のために東坡肉とガイヤーーンの仕込み。今日の「ナースのお仕事」は野球のため30分遅れ、何か先週からシリアスな展開、おまけに今度のエピソードは3週以上にわたりそうだ。エンディングテーマと画像が今週から変わってしまった。前の方が良かった。
【電脳社会の日本語】加藤弘一 ★★★★
コンピュータで日本語をどう取り扱うかというのは、関心のある事柄なのだが、本書のおかげで現状のアウトライン、問題点、近未来の展望までうかがうことができた(ヨウナキガスル)。筆者は文芸ホームページ「ほら貝」の主催者で、名前だけは知っていたが、文字コードや電子テキストに関してこんなに造詣深く、取材に長けているとは思わなかった。日本語の電子化で避けては通れない漢字の問題にも、正面切って論じているし、明治から戦前までの漢字制限論への目配りも忘れず、敗戦後の国語審議会の愚行や、JIS漢字の決定や無意味な変更などにも冷靜に(Morris.みたいに熱くならずに(^_^;))批判してるし、こちらは、完全にMorris.には手が出ない、コンピュータにおける文字コードと、割り当て方式、通信での各国語混在などの技術的方面も、ある程度理解できるように解説したあるし、メーカーや国(主にアメリカ)のエゴによって、アルファベット以外の文字がないがしろにされる危険にも警鐘をならすなど、文化的、社会的目配りもなされている。それを別にしても、言葉や文字に関して面白い話題満載で、ひさびさに「おもしろくてためになる」本に出会ったことを喜びたい。日中韓の漢字の異同、ゆれ、調整の問題の一刻も早い解決が必須であること、ユニコードの問題点、裏フォント方式の限界、「今昔文字鏡」や「e漢字」など膨大な漢字を扱うソフトの紹介など、それぞれ深くて広いテーマへの足がかりにもなる、希に見る良質な啓蒙の書と評価したい。
ひとつ気になったのは、数ヶ所で、思わせぶりな伏線(「これが後に大きな問題の種となった」とか「このことが、--した際に混乱をまねくのだが」といった文章)があって、Morris.のようなぼんやりものには、その結果がどこに書いてあるのか判然としなかったり、論脈を見失ったりしがちだった。小説ならともかく、解説的な書物では、もっと直裁に書いて欲しいものである。つまり、伏線でなくアウトラインだけでも併記しておいてもらいたいということだ。
活版印刷に明朝体を採用したのは宣教師のウィリアム・ガンブルである。彼はもともと印刷技術者で、アメリカ長老派協会中国布教団が上海に開いた印刷所、華美書館に技師長として赴任した。金屬活字では木目は関係なく、直線・直交にこだわる必要はなかったが、明朝体の縦画が太く横画が細いデザインはローマン書体に通じるものがあり、混植に適しているところから、ガンブルは明朝体を選んだ。彼は1869年の帰国の途中、長崎の官営活版伝習所(現在の大蔵省印刷局)に招かれ、活字鋳造技術と明朝体活字を日本に伝えた。その後、多くの印刷技術者の努力によって、日本独自のみんちょうたいのデザインを洗練していった。
マルチメディアは派手に見えるが、実際に社会を動かしているのは画像や音響ではなく、文字である。マルチメディアが真価を発揮するためにも文字に裏打ちされる必要がある。/これまでの社会にも文字の皮膜がかぶさっていたが、情報化社会はもう一段階細かいところまで文字がはいりこみ、生活の内部にまで浸潤した社会なのである。文字の出現が社会を一変させたように、飛躍的に量と速度の増した文字は社会を深いところで変えていくだろう。文字と人間の関係も変わらざるを得ないのである。
2000/07/17(月)●レア音源〜幻の名曲●
9時起床。昨夜の月蝕鑑賞で、やっぱり飲み過ぎてしまった。
冷凍してたグリンカレー解凍して、今日はちゃんと冬瓜買って昨日のベトナム風スープに再挑戦。せっかくだから伊藤君呼出して、飲む。冬瓜の皮を菜きり庖丁で剥いていて手が滑り、左親指を切ってしまった(>_<)まだまだ修行が足りないなあ。
今週のSTARdigio431chの「レア音源〜幻の名曲!!7」はなかなかにスゴい(@_@)
・CHIEFTAIN'S DAUGHTER79(キャプテン・モジョ・グループ)・港のドロシー(ザ・ベアーズ)・白馬くん(柴田一幸)・流転(オリジナル・チンドン・ポップス・バンド)・サンドラの森(サンドラ・ジュリアン)・キチ・きち・吉(市丸)・鞭で打たれて愛されて(池亜里沙)・悲しみを蹴飛ばせ(港孝也)・ジャズ・ロック(エイプリル・フール)・パンチ野郎(和久田竜)・あの子のせいなの(ホーム・クッキーズ)・真夜中のバラード(江波杏子)・蒸発のブルース(矢吹健)・信ずる他にない(原みつるとシャネルファイブ)・鎖(藤山ジュンコ)・男(神ブラザーズ)・からっ風やろう(三島由紀夫、深沢七郎 g.)
ほとんど「ゲテ物」に近いが、1曲目のタイトルからすると70年代後半の作品らしいが、どれもこれも一癖双癖ありそうな物ばかり、白馬くんの変な童謠風、サンドラのため息(ほとんどHテープ)、エイプリルフールのタイトルに偽りありの環境音楽(インスト)、ホームクッキーズは子供椎名林檎か、男ってホモのことか?などなど、大変な1時間だが、まだこれは録画するにいたっていない(ちょっとこわい)(^_^;)
東京のうり丸さんから、「キムヘヨンベスト30」という2枚組CDが送られてきた。1枚目は去年一昨年ヘヨンさんから直々いただいたベスト盤とほとんど同じだが、2枚目は半分くらい新曲で、嬉しかった。うり丸さんありがとおm(__)m
これ聞いたり、のどじまんのビデオ見たり、パーフェクTVあちこち見て、おしまいには春待ちファミリーBANDの昔のビデオまで見て、飲んだ飲んだ。気がついたら伊藤君は帰っていた。
【ネイティブスピーカーの単語力 1.基本動詞】大西泰斗、ポール・マクベイ
★★★ 何をいまさら英語の勉強を、というわけではなくて、図書館で立ち読みしてて面白そうなので借りてきた。これはシリーズで、英文法篇、前置詞篇もあるらしい。基本動詞を日本語に直訳するのでなく、イメージとして身につけようというのが本書の目的らしい。そのためにアイコンのようなカットを多用して、画像でイメージを喚起しようという作戦が取られていて、文章だけの参考書よりはうんととっつきやすい、訳文も肝心なところだけにしているのでこれもスピードアップと、必要個所がすっと頭に入る仕組みになってるし、説明文も堅苦しくない、ジョーク混じりで、いやはや日本における「英語解説書」は随分多様化かつ進歩しているものだと感心した。韓国語だと、初心者向け入門書こそ、そこそこの点数があり、ここ10年くらいの間でも、隨分分かりやすく懇切なものが手に入るようになったが、中級、上級となるとまともなものは無いに等しい状態だし、文法や単語など分化したものは二、三二とどまるだろう。中高大と10年近くも必修教科として習いながら、会話も出来ず、新聞も読めないものが多数を占める日本人で、そのくせ英語好きなことこの上なしなのだから、参考書、教室は夥しく増える一方、量と質は正比例しないとはいうものの、下手な鉄砲も数撃ちゃあたるで、こんな風に面白いものや、精確なものも出る事になるのだろう。
本書では動詞を9つのグループに分けてそれぞれ数個の基本的動詞を解説している。
1.移動(go,come,bring,run,drive,rise,fall,advance,recede,fetch,pass,carry,put,leavereat+arrive)
2.変化(change,become,grow,develop,improve,increase+decrease,extend+expand+spread)
3.静的状態(have,be)
4.知覚(see,look,watch,hear,listen,taste,smell,feel)
5.思考(think,believe,consider,suppose,expect,understand,imagine,know)
6.伝達(speak,talk,tell,say)
7.入手(get,obtain,acquire,gather+collect,catch,grab,take)
8.創造(make,create,produce,generate,build+construct,form,break)
9.インパクト(hit,punch,thump,slap,smack,pat,caress,stroke,fondle)
ひととおり読み終えたMorris.だが、これによって飛躍的に動詞の実力がついた。ってことはないだろうなあ(^_^;)
2000/07/16(日)●朝粥、tea pot、乳鉢、月蝕●
10時半起床。何だかばてばて。今日は完全休養日にしよう。
遅い朝食にモリス亭秘伝の肉団子とパクチー山盛りの朝粥作る。ナンプラーもたっぷりかけて、バンコクでチャイナタウンに泊ったとき、近くの中国市場で毎朝のように食べたお粥と似た味で懐かしかった。
1時からの韓国のどじまん見てからJRで本山へ。東灘図書館冷やかしてから、NIFSへ。Morris.がタイのクロック(石の擂り鉢)欲しいと言ってたら、秋本がNIFSにあったような気がすると言ったので、探しに行ったのだった。移転してから行くのは2回目だったが、Morris.はまたまた道を間違えて暑い中を30分くらい回り道してしまった。日曜日で店はえらく繁盛していたが、肝心のクロックはなかった。インドの楕円形の石の擂り鉢はあったのだが、大きすぎる、使いにくそう、高い、でパス。代りに?ベトナム製の安い皿4枚と中国製のティーポット買う。帰り道、以前NIFSのあったところに「サヌック
デュークス」という別の雑貨屋が店開きしていた。ついでだから覗いてみると、直径10cmくらいのインド製の石の薬味つぶし(乳鉢)が出ていた。料理に使うにはちょっと小さすぎるし、クロックみたいにかっこよくなかったが、安かったのでついつい買ってしまう。
めずらしく吉美ちゃんからメールが来ていた。と、いっても吉美ちゃんはPC持って無くて、大阪の実家に帰ってて、妹のキュミちゃんのPCから送られてきたもの。美味しいものに目のない吉美ちゃんだけに、Morris.日記の例の超美味な寿司屋に、すごく関心を示していた。
夜はベトナム風「スペアリブと大根(本当は冬瓜)のスープ」に挑戦。ちょうど出来上がったところに社長が遊びに来たので味見してもらう。ニンニクは入れない方がいいという結論に達した。
今夜は皆既月食だった。新聞も取らず、TVニュースもほとんど見ないMorris.は社長が教えてくれなかったら、きっと知らず終いだったろう。間に合って良かった。社長も時にはいいことをする。部屋の明りを消して、窓を開けて、月見ながらしばらく飲む。
これを打ってる零時半現在、月はちょうど半月まで復活している。
2000/07/15(土)●旧居留地にアジの開きが●
完全に宿酔だ(@_@)おかげで、朝のハングル講座見そびれてしまった。
矢谷と二人で西宮の現場のピックアップ。新品の仏壇とそれを安置する自作のラックが大きくて結局倉庫まで持ち帰って梱包した。割と早く上がったので帰りのバス途中下車して南京町に買い出しに寄ることにする。宿酔はなんとか回復したものの、あまりの蒸し暑さに眩暈しそうになりながら、最近ファッションエリアとしてすっかりお洒落に変身した旧居留地を通り抜けた。暑さにもめげず、若いカップルで賑わってる。ふと街路樹に何かがぶら下がってるのに気付いた細竹の両端を縄で括って枝に吊られているのは見事なアジの開きではないか、一瞬暑さのために幻影を見たのかと思ってしまったよ。あまりのミスマッチング。ちょうど第一楼の前だったから、これは中国人従業員のしわざではないかと推察する。まさか店で出すんじゃないだろう(^_^;)
林商店でふくろ茸の缶詰と、エイのひれなど買って帰宅。水風呂に入った。
ノレバン1号でまたネット接続試みるもまったく駄目(>_<)
2000.07/14(金)●イパクサ タシ シンパラム(^○^)●
西根、矢谷と3人で高石市の社宅4階の現場のプレパック。実際荷物出すのは月末なので、今日は先に梱包できるものだけの限定パックで、空き室の3階を作業場兼保管場として使う。これがなければほとんど1個ずつ作っては降ろさねばならないくらい、荷物満載の現場だった。
夜、PONちゃんから電話でCD返却するというので、部屋に呼ぶ。八宝菊花茶というえらく派手なお茶お土産に貰う。名前の通り八種の材料が入ってる。
菊花、緑茶、紅棗、枸杞、桂圓、冰糖、葡萄、銀耳
銀耳というのは「白きくらげ」のようだが、桂圓というのがわからない。
味はまあまあかな(^_^;)
PONちゃんはかなりイケるくちで、二階堂ロックでぐいぐい飲む。嬉しくなってMorris.もいつもより濃い目に割って飲みながら、先日社長にもらった、三野のうどん(乾麺)作る。この前は25分強火で茹でてちょっと失敗したので今回は中火で茹でた。うん、これなら充分冷たいおろしうどんとして食べられる。水道水が温いので、やはり氷水を用意しとくべきだったな。そろそろまた藤麺の庖丁切りを注文しなくては。
昨日から漬け込んでおいたガイヤーンと、初お披露目の、ニンニク味噌で味付けた豚のロースの薄切り焼き。これはまだちょっと漬け込みが足りなかったが、味としてはいい感じなので、今後モリス亭のメニューになりそうだ。ビデオ見て、だべって、結局零時過ぎにPONちゃんは帰っていった。もう電車ないのでタクシーだ。いらぬ金を使うわしてしまったなあ。
矢谷、福井君から連絡入ったので、フクイーズの部屋スケジュール更新。
川崎さんからメールで韓国でのイパクサの再ブームを伝えるスポーツ誌の記事が送られてきた。パクサ自身から電話で聞いたときは半信半疑だったのだが、うり丸さんもそういうことを書いてたし、これはかなり信憑性あるぞ。トゥルリリリリリッヒィ〜〜〜〜!!
2000/07/13(木)●パイナップル炒飯●
矢谷、ふくちゃんと昨日と同じ現場。今日もやっぱり、ぎくしゃくとした作業になった。冷蔵庫は電源は切ってあったものの中は食料満載だし、持っていくものと置いておくものの仕分けの指示が曖昧でパスポート梱包したと大騒ぎする、終ったと思ったら、バスルームがまるまる残ってたりと、大変な現場だった。これまでMorris.はインドネシアという国は行ったことが無いながら、親近感を覚えていたのだが、そうではなくなってしまったよ(^_^;)
昼飯はあじゅち屋の和歌山ラーメン、ここは2回目で最初はこってり頼んで、ちょっとこってりし過ぎと思ってたので普通を頼む。今日は3人がそれぞれ淡、中、濃を頼んだのでスープの味比べさせてもらったのだが、やっぱり中がいいと思う。スープは問題ないので、やっぱり後は麺を固ゆでするように頼む必要がある。午後は倉庫作業。Morris.はこれが一番苦手だ。
夜は本を見ながらパイナップル炒飯(カーオ・パッド・サッパロッド)作る。パイナップル半分残ってたので、これを器にお洒落に決めて見た。鶏皮の湯引きを作った残りを利用してのチンゲン菜と豚のスープもまずますだった。
2000/07/12(水)●昨日の寿司は素晴らしかった●
昨夜は7時前に部屋を出て大阪へ。久しぶりに旭屋冷やかす。なんだか雰囲気が変わってる。以前と比べると新本屋に行く回数が減っているが、図書館だけの読書空間にいると見落としてしまう本の世界が多いことが良く分かった。
9時半にファピョンさんらと待ち合わせて空堀商店街の「すし政」へ。ここは知る人ぞ知る有名店らしいのだが、もちろんMorris.は初めてで、どんな店かと思ったら、何と信用金庫の壁に寄生した屋台みたいな店で、カウンターに6人も入ると満員になるくらいのちゃちい店構えにまずびっくり。それなのに予約も半月待ちは普通とか。今回はすべてファピョンさんの仕切りで、本当はファピョンさん、司さん、岩崎さん、堺山さんの4人で予約してたのに、噂を聞きつけたMorris.と留学生のキムヒョンスクさんがが無理矢理参加したため別口二人の予約客とで、8人がひしめき合う状態になってしまった。自家製の冷酒が1本しか残ってないというので、ちょっぴり分け分けと、淋しい始まりだったが、出てきた寿司が、期待を裏切らないどころか、一品ごとに、ため息が出る見事な美味さ。イカがこんなにぷりぷりして、うにがこんなにとろとろして、あなごがこんなに滋味があって、あわびがこんなに磯の香にあふれてて、トロの鉄火がこんなに雅やかで、サーモンがこんなにまったりして、さよりがあんなにまぶしくて(これだけはMorris.口に入らなかった(;_;))、えびがこんなに甘いものとは知らなかった。そのくらい、どれもこれも、吟味された美味しいにぎりばかりだった。これだけの品を、小柄な親爺一人ですべてこなすのだからそれだけでもただ者でないのに、端々にこれまたいい味の合いの手を入れてくれる。これは人気が高いのもむべなるかな、である。キムさんは口に合わないネタがいろいろあったみたいでいまいちノリが悪かったが、他は全員、陶酔状態。ビールもじゃんじゃん飲んで、Morris.は「いい冥土の土産になりました」のフレーズを連発してた。すっかり満腹満足して、大阪駅零時25分発最終快速で無事モリス亭に帰還。さっと風呂浴びてちゃんとベッドで寝ることが出来た。
今日は矢谷、西根にバイト二人の5人で芦屋のインドネシア人宅の現場だったが、朝行った途端に、帰国が1ヶ月延びたというので、今日梱包できる荷物と置いておく荷物の仕分けに一騒動、それが午後3時過ぎに、やっぱり明後日帰国することになったというので時間延長の仕事になってしまった。お客様は神様なのだけど、えてして神様はわがままだ。
帰宅したのは8時過ぎ。韓国旅行から帰ったばかりのうり丸さんからメールで、イパクサが若者の間でブームになってることと、キムヘヨンの2枚組みCDの情報。ポンチャクフリークにとっては、どちらも嬉しいニュースだった。
福井君から写真送ってきたので、フクイーズ演奏日記ページを更新。
2000/07/11(火)●モリス亭門前野宿(@_@)●
目が覚めたら部屋のドアの前(>_<)だった。なんてこったい。折角部屋の前までたどり着きながらそこでつぶれて、コンクリートの床で野宿とは(@_@)
目が覚めたのは3時くらいだったみたいだから、3時間くらい寝てたことになるなあ、ああ情けない。で、PCも触らず寝直して、9時半起床。ノレバン一号で、インターネット接続したら、回線は繋がったので、OKと思ったが、今度はサイトが読み込めない。メールも×、FTPも動かない、というわけで、昨日よりは一歩前進だが、これでは単に電話代の無駄遣いでしかないぞ。
午後になって、ちびくろで試してみたら、おお、今度は繋がってサイトも見ることが出来る。しかし、ちびくろはFTP設定してないので更新は出来ない。どうなってるんだあ、と思いながらも宿酔で朦朧としているので、面倒なことはやりたくない。今夜はファピョンさんたちと空堀商店街の寿司屋に行くことになってるのだが、それまでに復旧するだろうか?
【もっとどうころんでも社会科】清水義範
西原理恵子 ★★☆ 清水は「蕎麦ときしめん」があまりに面白かったので、その後の作品も色々読んで見て、パスティーシュ(パロディ)ものはそこそこ面白く読めてたが、だんだんマンネリというか、こちらが飽きてきてしばらく読まずにいた。本書はシリーズ企画で、タイトルとは無関係に雑多なネタのエッセイとして読んだのだが、そこそこ面白そうでいて、なんか物足りない。Morris.はサイバラのカットと漫画だけを楽しんだことになる。で、その漫画で(171p)サイバラの田舎では一歳のお祝いの時子供の前に、そろばんと鉛筆とお金を並べてどれを取るかで将来を占うとゆうのがある。と書いてあった。これって韓国の風習(トルチャンチ)そのままではないか。サイバラの田舎ってたしか土佐だったよな。これは偶然の一致なのかそれとも帰化風習なのだろうか?韓国の場合、お金・穀物(財運)、麺・糸(長寿)、本・筆(学問)、弓(武芸)などをえらばせるのだが。
本文とは無関係なことばかり書いてしまった。とどめにおもしろ雑学を一つだけ引いておく。これも吉田豊「食卓の博物誌」からの孫引きである。
大根の細切りを「千六本」というが、大根は中国では蘿葡(ロボ)と呼ばれていた。また中国の料理法で、野菜を繊維と平行に切ることを「繊(チェン)」という。つまり大根をそのように切るのは「繊蘿葡(チェンロボ)」となる。これを日本人が発音から「千六本」と聞きなしてしまったらしい。
【他人をほめる人、けなす人】フランチェスコ・アルベローニ 大久保昭男訳 ★★★ 一般にMorris.はこのての、処世術、自己啓発的な匂いのする本は読まない。読んでも人には言わない方なのだが、本書はそんな押し付けがましい啓発の書ではなく、くだけた人間観察のコラムである。何でこんなしょうもない邦題をつけたんだろう? 原題は「L'ottimismo=The optimism」だ。このほうがうんといいし、内容も的確にあらわしてる。イタリアきってのモラリストと紹介されているが、その人間観察の鋭さと、ユーモアに共感覚えるところが多かった。
認めてやったりほめてやったりする権力は本質的に否定的な権力であり、苦しめる権力である。そのことは、駄々をこねる子供でさえも知っている。両親のほうでは喜びや満足を期待しているときに、子供は泣き、地だんだを踏み、別のものが欲しいといいつのる。それが両親の失望や怒りを招くことを子供はちゃんと承知している。それこそ彼の期するところなのである。−−略−−我われだれしもがこの権力をどんなに乱用しているかは、信じがたいほどである。幼児であろうと、若者であろうと、大人であろうと同じである。あらわな行動に示さず、言葉にも出さず、このように無言のかたちで我われのおこなう復讐の量は信じがたいほどに多い。
今日、旅に理想的な意義を求めるならば、それは別のかたちでなければ実現されえない。一つは、移民することであり、遠い土地へ働きに出かけることである。−−略−−しかし、別の種類の旅もある。それは空間においてだけでなく、意識のなかでも行われる旅である。−−略−−奇妙ながら、旅の真の効用は、そこで出会う異なる世界からではなく、我われのいつもの「自分」からの離脱から生じる。肝心なのは、新しい事物に接することよりも、すべてのものを異なる目で見るのを学ぶことなのである。こういう状態に達するためには、ふたたび子供にかえり、社会的認知に恋々とする肥大し我われの「自我」を忘れることが必要である。それゆえ、逆説的かもしれないが、旅の最も有意義な要因は、「孤独」なのである。
将来を予測する場合の最大の誤謬の原因の一つは、他者のルールとは異なるルールが自分にとっては有効だと思い込むことである。我われの創造能力は、つねに極度に限られたものである。我われは、ほとんどの場合、他者が考案し、つくったものを模倣し、採用するだけなのである。もし我われに、技術的により進んでいて、よりよい効率をあげているところで何が起こっているかを観察しようとする謙虚さがあるならば、我われの将来を予見することも可能である。
じつは、新しいものを見ようと欲しないのは我われなのである。というのは、我われは保守主義者であり、世界を理解し分類するのに用いている方式・図式を検討しなおすことを好まないのである。しかも、新しいものはまさにそういう方式・図式と衝突するものなのである。
我われは周期的に危機に陥ることが必要なのである。ときにそれは何かの失敗の帰結のこともあり、あまりに長いあいだなおざりにされた現実が我われの慣習に加える痛撃の結果であることもある。しかし、別のときには自身が硬直化し、あたかも死んだかのようになっていることに我われが気づいたために、危機が我われの内部で成熟することもある。そのときには、成功の頂点に達することができる。多くの作家・作者は、自分の傑作に満足できなかった。ウェルギリウスは文字どおりに「アエネーイス」を破棄しようと考えていた。
2000/07/10(月)●李政美ミニライブ●
朝早起きして、接続するも×。ちびくろ持参で六甲道駅でモバイルしたがまた×、電池も切れてしまう。いつもより1本早い電車で事務所に到着したが誰も来ていない。10分程待って、今日の予定表見たらMorris.の名前はない。また連絡ミスかよ、といい加減げんなりしたが、PCのこともあるので、そのまま帰ろうかとしたのだが、折角来たのだからと、西根、矢谷らと芦屋のインドネシア人の現場。何となくPCが気になって仕事が手につかない。事務所のPCでぐいぐい酒場覗く。巻田さんにMorris.のPC不通を告知するよう頼んでいたのでそれを見たかったのだ。書き込みしようとしたが時間が無いのでパスして、三宮で紅茶買って、阪急で六甲に出て、久しぶりに青年センターに。今夜は李政美のライブがあるのだ。飛田さんに頼んで、PC使わせてもらい、ぐいぐい酒場にも書き込みする。センターとMorris.は同じ兵庫ネット使ってるのだが、昨晩から今朝まで兵庫ネットダウンしてたと聞いて、これは、原因はプロバイダにあったのかも、と、急に気が楽になる。それなら昨夜ニフティも繋がらなかったのがよく分からないが、日曜日の夜でパンクしてたのかもしれない。
李政美の歌は大阪生野のマダンや今宮で聴いたことがあるが、いつも野外だった。今回は室内なので、ゆっくり聴くことが出来た。前よりちょっとふっくらした感じで、昔クラシックやってただけに発声がいい。二部構成で一部ではオリジナル中心、二部は韓国民謡なども交えてアットホームな雰囲気だった、おおまきちまきちゃんもゲストで出演して武満徹の小曲をデュエットした。Morris.の十八番だった「ホルロアリラン」も歌ってくれた。そういえば、ファピョンさん、モリス亭でこれ歌ってたぞ。
金子みすゞの詩に彼女が曲を付けた「私と小鳥とすずと」と言う曲の最後のフレーズ「すずと小鳥とそれからわたし
みんな違って みんないい」が心に沁みた。前から知ってた詩ではあるが、歌われるとまた一入いい。せっかくだから全文引用しておく
わたしと小鳥とすずと 金子みすゞ
わたしが両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は わたしのように
地べたを早くは 走れない
わたしがからだを 揺すっても
きれいな音は 出ないけど
あの鳴るすずは わたしのように
たくさんな 歌はしらないよ
すずと小鳥と それからわたし
みんなちがって みんないい
アンコールにはお約束の「アチミスル」。総じてなかなかいいライブだったが、客の入りが40人に満たないくらいと、ちょっと淋しかったかな。
阪急六甲南の「磯」での打ち上げにも参加。Morris.は一番隅っこで、ちまきちゃんと、千脇さん、四国の佐野さんあたりとだべりながらビールガバガバのみまくった。政美さんとは、挨拶を交わした程度(^_^;)要するにただ飲みたかっただけね。べろべろになって零時過ぎ解散。
2000/07/09(日)●宴会の後のパニック●
7時半起床。今日はとりあえずひさびさにモリス亭で宴会しようと思ってるのだが、今になっても誰が来るのかよくつかめずにいる(^_^;)。とにかく、1時からの韓国のどじまん始まるまでには料理ひととおり仕上げておくつもり。
ぐいぐい酒場にまいまいさんから今日は来れないとの書き込みがあり、うさこちゃんからも欠席の電話(..)4時ごろ来ると言ってた巻田さんは昼前に早駆けで到着、とりあえず、うどんを出したのだが、これが、最近の高温もあって、ま、不味い(>_<)
これでは麺どころモリス亭の名折れだから、捨てようと思ったが、つい貧乏性なので出してしまう。いかんなあ。1時からの韓国のどじまんまで、他のビデオ見たりしてたのだが、12時15分頃ちらっとKNTV見たら、ソンヘさんの顔が(@_@)あわてて録画始めたのだが、今日は何と今年上半期の決勝大会とのこと。すでに6番目の出場者だ。例のイジョンヒョンさんが出ないかとそればかり気にして見てたが結局出場してなかったみたいだ。
電話でファピョンさんを呼び出す。えっちゃんもちょこっと顔を出したが、知らない顔ばかりだったので、怖じ気付いたのか、すぐ帰ってしまう。4時ごろイパクサファンのポンちゃんがやってきて、本格的な台風料理大会に入る。といっても、グリンカレー、ガイヤーン、トムヤンクンの3点のみだったが、我ながら上々の出来だった。やっぱり昨日の林商店の食材がものを言ったらしい。その他は鯛のアラ炊きと昨日から用意してた東坡肉くらいだった。本当はパイナップルなども丸ごと用意してたし、サラダやヤムウンセンなどもする予定だったが、3人ではすぐにお腹いっぱいになってギブアップ。ポンちゃんが、山ほど缶ビール買ってきてくれたので、Morris.も久々に部屋でビール飲みまくった。
6時過ぎにファピョンさん帰り、イパクサのビデオ見てまただらだらと飲んでたがポンちゃんが眠くなったというのでお開きになった。ポンちゃんは前に大阪のS.E.Sオフで一緒だったらしいのだが、あの時はほとんど話しも出来なかったので、ほとんど初対面。某カネテツ勤務で東灘在住とのことだからご近所さんだ。おとなしいが、なかなか感じの良い青年だ、以後ご贔屓にしよう(^_^;)
みんな帰ってから(ビールは無くなってしまった(@_@))インターネット接続しようとしたのだが、つ、繋がらない(>_<)
兵庫ネットだけでなく、ニフティに繋いでも駄目、ちびくろで繋いでも同じなので、Morris.はちょっとパニクってしまった。巻田さんとポンちゃんがしばらくノレバン一号で接続してたからその時設定を変えてしまったのではという疑心暗鬼から、巻田さんの携帯に電話して聞いたが、どうにも要領を得ない。夜遅くまでいろいろやって、結局繋がらず、泣く泣く寝ることにする。
2000/07/08(土)●今夜は楽屋で新世界●
昨夜はよほど疲れてたらしく目が覚めたら正午過ぎてた(>_<)
録画してたハングル講座見て、灘図書館、買い出しして、東坡肉、ガイヤーンの下ごしらえ。
今夜は楽屋で大西ユカリの新世界ライブだ。
7時前に部屋を出て、まず南京町で明日の買い出しをしようと思ったのだが、ちょうど目の前で、永昌行のシャッターが下りてしまった(>_<)
あじゃじゃー、とがっかりしたが、その向いの林商店というのがそれらしい店構えだったので、入ってみたら、永昌行より品数多いし、かなり安い(@_@)
カレーやトムヤンクンペーストなど大量に買い込み、ココナツミルク、ナンプラー、さらには袋茸の缶詰に、これまで見つからなかった「ガピ」まであった。おお、素晴らしい。ここであんまり喜び過ぎて、ついつい長居をしてしまい、楽屋に着いたのはちょうど8時。Morris.は今日のライブ午後8時からと思い込んでいたのだが、実は7時半スタートだったらしい(>_<)
でもまあ、実際に始まったのは7時50分過ぎだったようだ。結果的に初めの2曲を聞き逃したことになる。
店内は立ち見も出るくらいの大入り盛況でまずは一安心。バンド6名、ダンサー3名を従えての10人編成。女性ダンサーは今回はお休みらしい。ユカリちゃん最初の衣装はラメ入り真紅のワンピースに白地に水玉のショールを袖に垂らしたスタイルで、髪は金髪、白のブーツ。ユカリちゃんにしてはちょっと地味目かな。しかし、今日はえらく胸周りが堂々とし過ぎてるぞ、きっとこれはあげ底に違いない(^_^;)。遅れたMorris.はビールとデジカメ両手に持って、一番前に突進。写真撮ってるふりして(^_^;)かぶりつきで鑑賞する。オリジナルあり、カヴァーあり、R&Bありと盛りだくさんの一部が終ったところで、納涼プレゼントとして裏にロゴの入った団扇が全員に配られた。なんてサービスがいいんだろう。Morris.が真っ先にいただいたのは言うまでもない。柄は芙蓉と桔梗の2種類ある。
特別ゲストの石田勇一さんが河内音頭で「大西ユカリ一代記」を披露するという、美味しいおまけも付き、浴衣に着替えたユカリちゃんとボス河内さんが団扇片手にデュエットして、一部終了。うーーん、ゆかりちゃん、浴衣もよく似合ってた。しかしこの一曲だけのために衣装替えというのも根性入ってるなあ。
休憩で、うさこちゃん、まいまい・アグネス夫妻のテーブルに合流。しかし、2部が始まるやいなや、またまたカメラ持って最前列に突進してしまうMorris.だった。黒のシースルーに金色縁取り唐草模様のミニワンピース、黒髪に黒のハイヒールという、これはいかにもユカリちゃんらしい衣装。60年ビートガールズ風の曲を立て続けに歌う。今回はちょっとしゃべりが少ない(それでも多い)けど、その分歌に集中しているのがわかる。サンライズツイストなどのメドレーでフィナーレとなったが、もちろん、アンコールの嵐。ピンクのオリジナルTシャツにジーンズにすっぴんで再登場したユカリちゃん、バンド、ダンサーを下がらせて、何と本邦初公開、ピアノの弾き語りだ。曲はR&Bのバラード(知ってるけどタイトル忘れた)、しっとりしみじみ、時々とちりながらも最後は朗々と歌い上げた。そのあとまた全員揃ってアップテンポの曲2曲歌い、本当の終了、Morris.は飲んで、笑って、踊って、奇声あげて、満足、満足の2時間だった。
終ってから、ユカリちゃんのホームページの打ち合わせ。ギターの久井さんが、近々公式サイトを立ちあげるらしいので、とりあえず、Morris.部屋内のユカリちゃんトップページにリンクを頼む。行く行くはあちらをメインにして、掲示板も作るらしいので、これは楽しみ。ユカリちゃん本人もPC買いたいといってたので、近い将来彼女自身がサイトを立ちあげる可能性も出てきた、これも楽しみぢゃ。8月の土曜深夜(詳しい日は不明)テレビ大阪で新世界の演奏が放映される予定だし、待望のファーストCDの企画も持ち上がっているらしい。しばらくメンバーと歓談した後、団扇の裏にサインもらい、ついでに柄違いも一本貰ってほくほくして帰って来た。
2000/07/07(金)●100円ビールは高くつく(>_<)●
8時半起床。掃除洗濯済まして昼から中央図書館に出かけようとしたところに伊藤君から電話があり、2時まで軽く部屋で飲む。中央図書館では、一昨日矢谷と話題になった「コリオリ」について、百科事典で調べる。Morris.の頭の中では独楽の回転軸と、振り子が∞記号描くというイメージがあったのだが、はっきりしたことがわからない。最初に見たのが平凡社ので、「コリオリの力」という項目があり、いきなり、抽象論めいた解説から始まり、座標軸が回転しているときに見かけ上かかっているように見える力とか、数式が出て来てほとんどお手上げ状態。図書館という地の利を活かして、片っ端から各社の事典を見る。同じ項目の説明も事典によってヴァラエティに富んでいると謂うことは分かったが、肝心のコリオリの力を理解するには至らなかった(^_^;)
地球を例にとって北半球では海流が右回り、南半球では左回りになるのも(反対かも(^_^;))この力によるものとか。そう言えば風呂の水抜くとき北半球と南半球ではうずまきが逆になると聞いた事があるぞ。それと「コリオリの力」は「転向力」とも呼ばれるらしい。転向という言葉をこんな処で見るとは思いもかけなかった。JR神戸駅まで歩き、森ノ宮へ。今日のオフは焼肉の「飛龍」ファピョンさんの行き付けの店で、Morris.は3回目だが着くまで思い出さなかった。参加者はファピョンさん、中川さん、巻田さん、司さん、ぶんたさん、韓国からの留学生キムヒョンスクさん、遅れて犬村さん、浅田さん、それにファピョンさんの友達3名にファピョンさんの息子昌平君もちょこっと顔を出した。初め福々亭の予定だったのが「飛龍」になったのは、ファピョンさんが顔利くこととちょうど「ビール1杯100円」セールやってたからだった(^○^)貧乏性のMorris.だもの、飲むわ、飲むわいつもの倍くらいのペースで飲みまくった。武生の夜から2日置いての焼肉、当然仇の如くミノ食いまくる。最初の一切れを先に取った司さんについメンチ切ったのはまずかったなあ(^_^;)
二次会はノレの穴「ユウ」で時間を忘れて踊りまくり。ふらふらと大阪発0時8分の鈍行に乗ってしまった。やっぱり25分発の快速にしとくんだった。初めは読書などして、芦屋までははっきり覚えてるのに、目が覚めたら三宮を出るところだった(>_<)
仕方なく元町下車。いくらなんでも元町で野宿はないよな、と、タクシーで帰還。安いビールで得した分よりタクシー代の方が高く付いてしまった。
2000/07/06(木)●めくじら●
としろう、ふくちゃんと塩屋の米人宅の現場。ジェームス山の住宅街なので、景色がいい。遠くの海を汽船が通り、水平線から空高く入道雲が出てる。もうすっかり夏だ。
myzkさんから、粋な贈物が届いていた。浅草「ふじ屋」の日本てぬぐい。myzkさんが、自分の部屋で、ASAKUSAと題して、デジカメ画像による街角点描のページを作られたなかに、この店の店頭写真があり、そのてぬぐいの意匠の素晴らしさにすっかりしびれてしまったMorris.が「すごいすごい」と、ほめまくったので、気を遣っていただいたものらしい。
灘図書館に、偶然このふじ屋のてぬぐいを紹介した豪家本があったので、さっと目を通したのだが、今回送られてきたものは記憶に無かった。ほとんど真っ黒な中に、左半分に目らしきもの白抜きになっている。ちょっと見には、何かわからないが、デザインとしては秀逸だ。myzkさんの手紙によるとこのてぬぐいの模様は「めくじら」というそうだ。これを見てMorris.は思わず笑ってしまったよ(^○^)
意匠だけでなく、機知に富んでる。これこそ江戸の粋だと感服してしまった。
2000/07/05(水)●「森崎の酒」●
結局昨夜はホテルではほとんど飲まずに、女子テニスのヴィヴィアン-ヒギンズ戦を見てから寝てしまった。しかし、ヴィヴィアンて、すごい、すごすぎる(@_@)
6時半起床。ホテルの公衆電話からモバイルしてみる。名古屋で初めてやったときは、勝手が分からずやっとつながったら電池切れという、情けなさだったが、今度はちゃんと電源もあるので、余裕で出来た。しかし、ニフティの福井のtel番号チェックしてなかったので、兵庫ネットに繋いだから結局500円近くかかってしまったよ。でも、まあ、おかげで、初めてモバイルでメール受信できたし、満足満足。
梱包はそれほど残っていなかったが、積み込みと市内の実家2軒への配送もあり、100kg以上ある金庫もあったので、結構ハードな作業になった。近所に「一力」という店構えのいい酒屋があったので、地酒でも買おうと入ったら、何とここでは自家製の生酒を、瓶詰めして売ってくれると言う。一升瓶もあったが、とりあえず吟醸生原酒の辛口を4合買うことにした。ちゃんと空色の瓶が用意されてて、蓋もきちんと機械で閉じてくれるし、ラベルも好きなものが選べるし、頼めばオリジナルのラベルも作れると言う。せっかくだからMorris.の名前を書いてもらった。これはなかなか嬉しい企画だなあ。
帰りも矢谷が運轉するヴァントラックの助手席に乗ってたのだが、北陸道から名神に入ってすぐ、パァーーーン!!と言う派手な音の後ガリガリガリという金属音。見事なバーストだった(>_<)
現場が、ちょうど多賀SAの真下だったので、ふらふらとバックしてガソリンスタンドまでたどり着いて、タイや交換することが出来た。これが数分遅れてたら、もう、JAF呼ぶしかなかったろう。不幸中の幸いか。
帰宅は9時前。さっそく「森崎の酒」味見する。まあまあってとこだなあ(^_^;)
KNTV「開かれた音樂会」途中から見る。南北離散家族関連の特別番組だったらしく、北から亡命してきた女優キムヘヨン(おいおい(^_^;)、でもハングルではMorris.がファンクラブに入ってるキムヘヨンとはちがう)が、ゲストで歌ったり、詩人コウン(高銀)が自作の詩を朗読したりしていた。そのあと、録画してた「ナースのお仕事」見ながら、Morris.ブレンド4号に切り替えたのだが、やっぱり疲れていたらしくそのまま寝入ってしまった。
2000/07/04(火)●武生は白鷺の里●
今日は早出なので、5時前に起床、ネット繋いだら、先日オフで会った韓国の女子大生の一人、チャンドゥヒャンさんからメールが来ていた。でも、ハングル(のはず)が、完全に文字化けしていた(>_<)
とりあえず、ワードで、フォントをKS韓国語にして読むことは出来た。
5時半に奥井さんに迎えに来てもらい、矢谷と三人で、泊りがけで武生の現場。地震の前に何度か行ったおぼえがあるが、本当に久しぶり。神戸よりずいぶん涼しい気がする。冬は相当寒いらしく、玄関の前にガラス張りのもう一つの玄関を設けている家が多い。
昼食は近くの「つる庵」で名物のおろし蕎麦(大盛り)。こちらの名物だということだが、こしのある麺に大根おろしたっぷりのつゆで美味しい。奥井さんによると、ここは、まあまあで、もっと美味い店があるらしい。
5時前から家具の吊り下ろし(階段が狭いので)9点ほどやったので、予定よりかなり時間かかった。帰途、川の茂みに白い点々が見えた。これがなんと、白鷺の群れ。少なくとも200羽以上はいた。こんなに大きな群棲はこれまで見たことが無い。黄昏の曇り空に数羽が舞うように、翔んでるのは、幻想的でいい眺めだった。ホテル到着は7時、シャワーつかってから、3人で、「三四郎」という焼肉屋へ。当然Morris.は「ミノ」集中攻撃。うーーん、満足。9時から店のテレビで「ナースのお仕事」かかったが、音無しだったので、心おきなく観月ありさの看護婦姿のみをアテに飲み続けた。
11時まで粘って、それでも飲み足りないMorris.は、コンビニで二階堂の4合瓶と氷など買ってホテルに戻る。
2000/07/03(月)●熱帯夜のキムチチゲ●
矢谷、市川、としろうとバイト2人の6人で、御影のドイツ人の現場。Morris.は終日割れ物梱包に専念。
それにしてもここ連日、暑っつい(>_<) 今夜も熱帯夜確実なのに、これから一人キムチ鍋大会(@_@)
先日調子に乗って買ったキムチが余り過ぎてるので、なんとか消費するための苦肉の策。
明日は5時おきで、武生に泊りがけの現場。ふーーっ。
2000/07/02(日)●トムヤンクン最初の一歩●
今朝は何時に起きたんだろう? 久しぶりに部屋で寝たのに(^_^;)すごいエグい夢を見てしまった(>_<)
白衣の男が床を這いずりながらモリス亭に侵入して、無言でMorris.に迫ってくると言う夢(>_<)
正午に六甲道で待ち合わせて、社長の車で三宮でのボランティア関係の催し春待ちファミリーBANDの撮影。障害者と支援団体中心の集まりの催しだったが、今回は仮装パーティということで、なかなかにぎやかな催しだった。今日はフルメンバーにいやまも参加して8人編成という豪華メンバー、演奏もすっかりのりのりだった。
終わってから、部屋に伊藤君と一緒に帰り、恒例となった韓国のどじまんのビデオ見て飲む。今日は初めてトムヤンクンに挑戦。冷凍のエビと、袋茸の代りにマッシュルームというちょっとしょぼい感じだったが、タイのインスタントペーストのおかげでまずまず食べられるものができあがった。次回はもう少しましなものが出来ると思う。
夜はヒアカムで、矢谷のソロライブ、半年以上会ってなかった井口君とのセットということで、楽しみにしてた。昨日秋本のライブあったばかりなので、客の入りが心配だったが10人以上は集まってたので一安心。最初矢谷の新曲、後、お馴染みのレパートリーをやったが、やっぱり、井口君のパーカッション入るとカッコイイ(^。^)
あと山口君がベースで入り、途中、福井君、飯島ちゃんも飛び入り参加、おしまいは、ゆうぞうさん、島田さんも太鼓で加わりと、ヒアカムらしい楽しいライブになった。
【空耳飛行】 近藤達子 ★★☆☆☆
95年に「短歌研究」新人賞を得た著者の第一歌集。タイトルに惹かれたのと、遊び心が感じられたので借りてきた。88〜98年の作品360首が収められている。この時期はMorris.が歌を作り始めて止めた(>_<)時期に見事に重なる。しかも、謎々、見立て、懸詞、換喩、物尽くし、地口、諧謔、逆説、テーマ主義、などMorris.の歌の得意技と似たところがあり、実に分かりやすいネタが多くて面白かった。ただし、深みはない。調べもぎこちないものが多く、Morris.は短歌と言うより、エンターテインメント、あるいはライトヴァースとして楽しんだ感が強い。
1ダース引用しておく。()内はMorris.による謎解き、あるいは歌のココロ。
・脳髄の量になるまで割りためて初めて胡桃のかたちに気付く(胡桃の中の世界、相似)
・"Don't disturb"一日ドアに掛け世界を外に閉じ込めてやる(クラインの壷、裏返し)
・象 うさぎ きりんと絵本めくりゆく私ハドコガ長キイキモノ(象ハ鼻ガ長イ、演繹)
・どこまでもどこまでも飛ぶ つもりだった 放物線とはそういうことだ(逆説的見立て)
・ここからは普通の国と言いきかせマンションの鍵かけて出てゆく(韜晦、演技)
・まだ呪文も唱えないのにやすやすと開くドアーの前
立ち尽くす(自動ドア)
・蜘蛛の糸降りくるあたりハンモックに二人合わせて八本の四肢(芥川、見立て)
・父の背で見た遠花火 百の目で孔雀は世界を肩越しに見る(佐藤、堀口、謎々)
・泡になる 御褒美みたいな罰のため今度は人魚に生れてきます(人魚姫、ヴィーナス)
・アリスよりアリスの姉のもう二度と夢など見ないという大冒険(キャロル、逆説)
・水鏡 肉もくわえず立ち尽くす わたしはなんと啼くのだったか(イソップ)
・赤外線炬燵の中で仰向けに猫が見ているローマ炎上(ネロ、黒猫のタンゴ)
しかし、セレクトしたすべてが、前半(94年までの作品)に集中してしまった。故意にではない。後半の作品群は、前半の焼き直しにしか見えなくなっててしまったのはどういうことだろう? すでにして自己摸倣の時期を迎えたのか。
2000/07/01(土)●一人GS!!??●
5時半に帰宅して、アイスティ飲んで酔いを醒まし、先週1回とばしのNHK教育のハングル講座見る。(木曜の深夜に再放送をタイマ予約してたのが時間間違えて別の番組入ってた(;_;))。今日もインスンちゃんは快調にボケまくってたな。途中インタビューを受けた女性ヴァイオリニスト、サラチャンが「韓国語で話したくて−−ハングンマルロ
エギハゴシプンデ」という部分を故意に「ハングルで話したくて」と字幕流してた。これは明らかに間違いなんだけど、韓国/朝鮮の名前で揉めに揉めて番組開始が10年は遅れたこの講座のその根の部分はまだ解決していない。開講当座は、ゲストにもスキットにも「李」姓の人は登場しなかったくらいだもんなあ。(「李」は韓国では「イ」、北朝鮮では「リ」と発音するため。)
先週に比べるとイマイチの今週のSTAR digioだが、427chグループサウンドに、変なのを発見。ふつうこのchは、はなから無視してたんだけど今週は「ひとりGS/Girl's
GSコレクションvol.2」と来たもんだ。聞いてびっくり、以前ぶっ飛んだ、433chの60年ビートガールズとほとんど同じコンセプト(数曲重なってる)だ。もちろん即録画。ラインナップは
・真っ赤なブーツ(木の実ナナ)・涙の森の物語(中村晃子)・マイ・ロンリー・サマー(ジュディ・オング)・星空のシエドン(由美かおる)・ビンビン・ブーガルー(美川サチ)・黒い太陽(田村ミエ)・恋のエンジェル・ベイビー(弘田三枝子)・銀座ゴーゴー(天知総子)・白鳥の湖(山本リンダ)・恋の砂浜(泉アキ)・恋と海と太陽と(はつみかんな)・星とお月さま(響かおる)・小雨の思い出(いしだあゆみ)・太陽と遊ぼう(青山ミチ)・バラ色の夕陽(柏野みち)・真っ赤な涙(滝瑛子)・あなたが大好きよ(小畑ミキ)・恋のアングル(朱里エイコ)・シャロック No.1(中尾ミエ)・つみな人(黛ジュン)・むらさきの夜明け(美空ひばり)
いやあ、ビートガールズに劣るとも勝らない(^_^;)エグさだぞ。特に美川サチ。これはすでにしてキレてます。山本リンダの「白鳥の湖」も、とんでもないパクリ方だし、青山ミチがすごく、まともなものにきこえてしまう。これはテープに落としてユカリちゃんへのお土産にしよう。
今夜はヒアカムで秋本たかしのソロライブ「海開き」だ。
4時ごろ、伊藤君、松尾のりひこ、奈緒ちゃんが部屋に来て、時ならぬ台風料理大会。冷凍してたグリンカレー解凍して、タイ風オムレツ、ガイヤーンといった定番メニューに、松尾提供の、スモーク牛タン、みゆき通りで仕入れてきた、チャンジャ、イカフェ、にデザートはもちろんチャメで、全員滿腹したと思う。適当にチャンネル替えてて偶然女子ビリヤード(9ボール)やってて、これに出てる、中国系のジェニファー・チャンという選手が可愛いのでついつい肩入れして応援したが、ライブの時間が迫って、途中でキャンセル(;_;)
秋本たかしのソロライブは、始め15人くらいしか客がいなくて心配したが、三々五々と増えて、最終的には30人弱になった。この日のための新曲の他に、シャンソンやら、ミュゼットやら、演歌?やら、カヴァーも多彩で、秋本たかしの面目躍如のステージだった。西岡恭造さんの曲も何曲か歌ってくれた。MORGAN'S
BARのCDのタイトルは、まだ祕密とのこと。
めずらしく高山が来ていた。職場でPC使えるようになり、毎日この日記を読んでいるそうだ。そういえば谷尻さんも毎日見てると言ったから、結構Morris.日乘の日常的な愛読者はいるのかもしれない。嬉しいような、恐いような、である。吉美ちゃんは週に4日仕事に出ているので暇が無いとか。
【韓国語はじめの一歩】小倉紀藏 ★ 本書は題名に偽りありだ。釣り書きには「ハングルの初歩の読み書きから食生活まで。気鋭の韓国哲学者が、近くて遠い国、韓国の魅力をあますところなく語る待望の入門書。」とあるが、これも誇大広告と言えよう。全体200ページくらいの半分弱の見開き右ページにコラムと称してハングルと韓国語の解説めいたものが付してあり、これがまあ韓国語の入門と言えなくもないが、あまりに杜撰で貧弱、しかも本文縦組、コラムは横組で、読みにくい事この上ない。第一韓国のことを「韓(から)くに」と呼んでいるのが気色悪い。(Morris.も以前自作句の中でこの単語を使った事があるが、あれは殊更に物語り性を付加するために、雅語として使用したのだ)さらには、全体を通しても気取ったというか、擬古文めかした文章のトーンがあり、これにも辟易してしまった。それでも、コラム付の2章は、まだしも辛うじて韓国語の仕組みなどについて書いてあるから、裨益するところ無きにしもあらず、だが、後半の、四季雑感、料理人インタビュー、ソウルの点景を装った心象スケッチなどは、ほとんど韓国語とは無縁だし、随想としても不満ばかり残る。後書きによるとこれらは、アシアナ航空の機内誌に連載したものの焼き直しというか、使いまわしらしい。機内誌だろうと、広告チラシだろうと、内容があるのならかまわないのだが、なんじゃ、これは、というものばかりだ。こんなのを「韓国語の入門書」と銘打って出してしまうのは筑摩書房の恥と思う。同じ新書に「ドイツ語はじめの一歩」「中国語はじめの一歩」があるので、このシリーズの一環として安直に「入門」の名を冠したのだろうが、あんまりではないか。