top | 歌集 | 読書録 | 植物 | 愛蔵本 | 韓国 | 春待ち | 掲示板 |
|
||
Morris.の日記です。読書控え、宴会、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。 保守空転 |
【2012年】 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
【2011年】 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
2012/09/30(日)●嵐の後の虹と月● |
5時起床。
今朝の血圧は199/100/65。
6時半に摩耶倉庫へ。
浅海くんら4人で、福知山の現場へ。かなり強い雨である(>_<)
昼食抜きで1時半に作業終了。
近くの「松鶴」という評判のうどん屋に行ったが日曜で休み(>_<) 次に「宝製麺」というセルフの店でかけうどん特盛。ここもなかなか美味しかった。丸亀製麺の躍進で、関西でも充分美味しい讃岐うどんが食べられるようになったが、丹波地方ではこの宝製麺が健闘してるようだ。
3時過ぎに摩耶倉庫に戻ったが、神戸は暴風雨状態。処分の大型冷蔵庫が倒れてるし、ゴミ箱は四散している。倉庫の中で荷降ろしと材料出しして、カッパ着て歩いて帰ろうとしたら、浅海くんが会社の車で帰るのに便乗させてくれた。これは本当に大助かりである。神戸でも35mくらいの突風が吹いたらしい。台風17号は7時頃名古屋方面に上陸、そのまま本州を縦断の模様。
6時頃一瞬空が明るくなり窓の外に虹が見えた。
もしかしたら中秋の名月を垣間見ることができるかと思ったが空一面厚い雲に覆われてたので、今年は無月かと諦めかけた頃に、雲の合間から名月が顔を出してくれた。あわてて、デジカメと缶ビール持って屋上へ(^_^;) 光学+デジタルズーム40倍で名月撮影。
雲隠れしたり、顔を出したりと、慌ただしい月見だったが、駄目だ思ってただけに嬉しかった。
11時半からKBS「コンサート7080」秋夕特集で釜山からの中継だった。生憎の雨模様。シンヒョボム、シンシネ、キムジョンソなど、いちおうMorris.にもお馴染みの歌手が登場し、「鯨とり」のイジャンホ監督がゲスト出演したりもしたが、いまいち盛り上がりに欠けた。
今日の歩数は1198歩。
今朝の砂場猫 台風とは無関係 |
福知山城 |
由良川に架かる橋 |
ものすごい風だった |
南東の空に虹が |
一面曇り空 |
お、月だ |
月に叢雲 |
何とかクローズアップ |
2012/09/29(土)●園部あたり● |
5時起床。
今朝の血圧は196/96/65。
浅海くんら4人で南丹市園部の上海向け荷物ピックアップ現場。
園部は小さいながら城下町ということで、ちょこっと期待したのだが、現場は郊外の郊外の新興住宅地で、全く面白みはなかった。
台風17号の影響か、夕方から雨が降り出す。明日は昼から近畿地方も暴風雨圏内に入るかもという予報。
5時前倉庫到着。6時帰宅。
今夜は「クチュヒョンミのLove Letter」普通に放送。昨日の特別番組は、ソウルから故郷に帰るため、渋滞の車中の人へのための番組だったようだ。
今日の歩数は1971歩。
今朝の砂場猫その1 |
その2 |
その3 |
小輪朝顔 |
花の奥には虫が |
阪神池田線の橋 |
稲刈り済んで |
彼岸花も終わりがけ |
園部の茶羽根セセリ |
2012/09/28(金)●守山市あたり● |
6時半起床。
今朝の血圧は204/102/72。
矢谷くんと守山市播磨田町のピックアップ現場2件。仕向地(マレーシアと韓国)も会社も違うのに、同じ日に、同じ町内の現場というのは珍しい偶然である。
左足小指は腫れてるものの思ったより軽傷で、歩くのには支障ない。
昼は道の駅「あぐりの郷」でカツ丼。
5時倉庫着。6時半帰宅。
歌手周炫美の誕生日は9月27日ということで、昨日韓国ファンクラブの掲示板に誕生祝いメッセージを投稿したら、朴会長のレスがあり、周炫美誕生日は旧暦で祝うことになってるらしい。ということは今年は11月10日(土)ということになる。
KBS2ラジオで周炫美番組聴こうとしたら、「故郷へ帰る道」という特別番組やってた。この時間は「第九部」と言ってたから、今日はほぼ一日この番組なんだろう。韓国は明日から10月1日まで秋夕(チュソク=お盆)3連休である。往年程ではないがソウルから故郷に帰る人が多い。そういうことから、番組ではナフナの「故郷駅」、チョ・ヨンナムの「ファゲチャント花開市場」、チョヨンピルの「チングヨ 友よ」キムサンジン「コヤンギチョア 故郷がいい」など、いかにもそれらしい曲がかかっている。
今日の歩数は1222歩。
ガガンボ |
蠅取蜘蛛 |
藁葺屋根のお寺 |
【リンゴォ・キッドの休日】矢作俊彦 ★★★☆☆ Morris.は矢作の熱心なファンではないのだが、一目おいてる作家の一人ではある。
2005年発行の文庫版解説に「二村栄爾シリーズの輝かしい第一作」と書いてあった。これが発表されたのが1978年、第二作「真夜中へもう一歩」が85年、第三作「ロング・グッドバイ」が2004年。Morris.は最後の第三作を2006年に読んだ。その時
本書は日本のハードボイルドとしては破格の、スケールは大きく、表現は緻密な、稀に見る秀作だと勝手に断定しておきたい。こうなると前二作も是非読まねば、と思ってしまった。
と、書いたのだが、6年たって、やっとこの「輝かしい第一作」をよむことができたことになる。
35年前の作品だけに、古びてるところもあるが、今読んでも充分楽しめる作品だった。「陽のあたる大通り」という中編が併載されている。
タイトル作は映画「駅馬車」の登場人物、後者はジャズソング「On the Sunny-side of the Street」からの命名である。
矢作の作品読むときは、ストーリーを追うより、ディテールを愉しむにしくはない。
気障を絵に描いたような(矢作はダディ・グース名で漫画描いてた時期がある)比喩まみれの文章。
バスがマフラーから油くさい熱風をふきちらして去った。空気がしんと冴えわたる。夜はつめたく、かわいていた。私は、光の綿菓子のように見えている単車の群れを目指して、坂を下って行った。
暴走族を「光の綿菓子」に喩えるあたり(^_^;)
「連中の目的は、公安部にゆさぶりをかけることなんだ。金大中事件を覚えているだろう。彼が、東京からソウルへ密輸されたとき、旧軍内務班出身の警備公安の大物が力を貸したって話だ。裏には韓国政府とひっついた日本の財閥もいた。話だけでニュースにはならない。これからも、なりゃしねェ。今度の一件はニュースになりやすいってわけさ。手頃な大きさだ。何せ、奴らは、ゆさぶりをかけるだけでいいんだから。そのための暴露だ。何を暴かせたい?!」
金大中事件はこの作品発表5年前に起こっている。まだ余韻が強く残っていたことを伺わせる。しかし「密輸」とはね(^_^;)
国鉄逗子駅の近くから、京浜急行逗子線に沿い、六浦へ抜けるまで、課長に電話をかけようかどうしようか迷っていた。道が細すぎ、そのくせ車の流れが結構あって、電話ボックスのそばに駐められそうにない。六浦から金沢八景の裏手まで出ると道幅がひろがったが、そのときはもう、電話など頭になかった。
あの頃は電話というものは、ざっとこんなものだった。携帯電話の登場はミステリーの世界を大きく変えてしまった、と思う。
その女がセイブルミンクの半コートを煌らせてバーに現れたとき、私は思わず天井を見あげた。彼女を正面から捉える数百キロのライトが、何処かにあるような気がしたのだった。海岸通りのロールス・ロイスそっくりに、彼女は立っていた。立っている処は、レストランから海べりのバーへ下る階段の踊場にすぎなかったが、彼女がそこを、女王陛下の観兵台のように見せていた。映画女優に、揃って彼女のような才能があったなら、大道具のスタッフは一人残らず職を失う。
彼女は、それだけ真顔で言いきると、ふいに笑い出した。金庫から飛び出して来た新品の札束みたいな笑いだった。
女優との出会い場面。なかなかこうは書けないよなあ。矢作は「女」も描ける。これは強みである。
けっこう長い文面だった。共通の友人の消息や、私の電話と住所を、私の学校の野球部OBから聞いたことなどが、とりとめもなく続いていた。私には、妙に冗長だった。長すぎることが、気にかかった。『長すぎる手紙は信用するな』と言ったのは、誰だったろう。いつだって人は、他人の長話に厭な思いをさせられて来た。そのために、三分間で切れる電話を発明した奴もいる。発明したのは男だ。女ではあるまい。
誰かの引用なのか、それとも矢作の独創なのか。どちらにしろ、これは名言だと思う。
その他、ランダムに、矢作節をいくらか並べておこう。
・嗄れ声が羽の欠けたベンチレーターみたいな渋み声に変わり、
・うららかな陽よりに、昔がぷんと匂うような通りだった。
・撃たれたのは下腹部だ。何分かは生きて、その間に人が一生かかって味わうべき刺激を、いっぺんに満喫したのに違いない。
・ボール紙のようなパンにセロハンみたいなハムを挟んだサンドウィッチ
・「こっちこそ名前を聞きたいな。出来れば、短い名だと助かる。[しかし]とか、[実は]とか、[ところで]とか付かない名だ」
・「あばよ、ちばよ、さよならよぉだ(アウツ・オブ・サイト・サテライト)」
・女子供には弱いが、ほうれんそうを食べるとにわかに強くなる男を描いた漫画映画だ。
・アメリカザリガニほどの言葉数で喩えれば、彼女の生業が"女給"だったことに変りない。
・彼の声には、退職間近になって、はじめて不正乗車をみつけた国鉄の改札係り員みたいな響きがあった。
実は、本編中には、連合赤軍事件や、LSD、その他、世相や事件を織り込んで、独自の視点での言説も散りばめられているのだが、それらに関しての物言いはMorris.の任では無さそうということで控え置かせてもらう。
ヒーローは大学時代キャッチャーやってたという設定になっているが、この名前はどうしても沢村栄治を連想させる。当人が巨人ファンらしいところもその証左になりそうだ。
それはともかく、こうなると、二村シリーズで唯一未読の「真夜中へもう一歩」を、どうしても読まずばなるまい。
2012/09/27(木)●向日町あたり● |
6時起床。
今朝の血圧は190/85/82。
矢谷くん等人で、向日市のアメリカ向け荷物ピックアップ現場。
保管荷物や処分品もあり、ちょっと面倒な上に、現場前の道が狭くロケーションが複雑で、トラック何度も移動するなどで、なかなか作業進まず。アチックの荷物下ろすとき、梯子で足を踏み外し、左足小指を捻ってしまった(>_<) 作業中は何とか我慢したが、帰ってから靴下脱いで見たらかなり腫れてる。
夜大阪の若木夫婦から電話。昨日まで二泊三日で奄美大島行ってきたらしい。よほど楽しかったらしく、若木嫁は「島娘」と「島育ち」歌いたいからギター伴奏練習しておくようにとの命令。旦那のは、Morris.部屋が数日前から更新されてないとの苦情? どうやらPCの履歴がが前のページのままになってるらしい。最新情報に変えるボタンをクリックしたら更新された模様(^_^;)
石垣島から台湾、中国方面に抜けるかと思ってた台風17号がもしかしたら日曜日本州を横切るかもしれないという予想。日曜日といえば、中秋の名月なのに、どうやら今年の名月は無月になる可能性が高い(;;) 10月1日の十六夜が月齢15だから、今年はそちらで月見しようか。
今日の歩数は2290歩。
2012/09/26(水)●周炫美アルバムレビュー● |
6時起床。
今朝の血圧は215/109/75。
矢谷くんと京都北区大宮のドイツ向け荷物ピックアップ現場。昼頃作業終了。
昼は九条の「金の豚」のラーメン。そこそこ美味しいのだけど、昨日の「一生懸麺」と比べると麺の太さがいまいちである。
3時半倉庫に戻り、バン詰めなどして5時帰宅。
サンTV午前11時からの韓国ドラマシリーズ、「地面にヘディング]今日が最終回だった。何かカットが多すぎて筋のつながらなさは限度をこえてた(>_<)それはともかく、明日からの番組表では、韓国ドラマが見当たらない(@_@) 来週もずっとTVショッピングみたいな番組になってる。この時間帯はぶーたれながら、ずっと録画して見続けてそれなりに楽しみにしてたのにい。9月末の特例で10月からの新編成での復活を望みたい。そうでなければ他の時間帯や他局の韓国ドラマをチェックすることにしよう。
開店休業中のMorris.の韓国歌謡ブログ「ノレ番Morris.8090」、実に7ヶ月ぶりの更新である。周炫美の「チュヒョンミのLove Ltter」アルバムレビュー。久しぶりということもあって、リキも入り、えらく長文になってしまった。久しぶりに書込したら、はてなの方もいくらか反省したのか、文字色や太文字などの文字飾りが比較的簡単に指定できるようになってた。
明日9月27日は周炫美の誕生日ということで、これを記念しての更新ということにしておく。
今日の歩数は2298歩。
今朝の砂場猫 朝から熱々 |
え、もう行っちゃうの |
今度はこっちにしよう |
何だかなあ |
チビ河豚 |
花冠? |
2012/09/25(火)●まくなぎ● |
6時起床。
今朝の血圧は220/108/67。
西根くんと大阪大正区のドイツ向け荷物ピックアップ現場。
昼は東部市場まで戻って、お気に入りの「一生懸麺」のあっさりラーメン。いやー、やっぱりここのラーメンは細麺の硬さといい、スープといい、神戸で一番Morris.好みのラーメンだと思う。もちろん今日も替え玉。
深江のウォーターフロント「sunshine wharf」で昼休み。
3時に倉庫に戻ったら、新しいトラックが来ていた。他のトラックより一回り小さい奴で、小回りがきくので入り組んだ地域の現場に重宝しそうである。
帰り道西郷川のの川辺に木漏れ日が光の帯のようになり、そこを飛び回ってる小さな羽虫がイルミネーションみたいになってたのであわててデジカメ撮影。何枚か撮ってみたが、動きについていけない。シャッタースピード遅くして撮り直そうとした時にはもういなくなってた。これは、蚊柱ではなくて微ニ入ルソウルの杉山さんの句にあった「まくなぎ」というのではなかろうか。
まくなぎを突つ切り河原コンビニへ 杉久
「大辞林」には「1.[「まぐなき」とも。「ま」は目の意]小さい羽虫でヌカカの一種。めまとい。 2.まばたきすること。めくばせすること。とある。「言海」には先の1.と2.が順序を逆にして載せてあるが、語源として「目ヲ婚合(クナ)グ意」というのが挙げてあった。ところがこの発展形である「大言海」に何故か「鼓蟲(みずすまし)の異名」というのが突然出てくる。
夏の季語らしいから、この時期はちょっと出遅れになるかもしれないが、せっかくなのでひさびさに一句ひねってみた
まくなぎや造反遊離粉こぼち Morris.
捻り過ぎやね(>_<)
今日の歩数は2883歩。
今朝の屋上 |
東部ラーメン「一生懸麺」 |
深江ウォーターフロント |
同じく |
本日入荷(^_^;) |
西郷川のまくなぎ |
2012/09/24(月)●奈良学園前付近● |
5時半起床。
今朝の血圧は187/93/68。
浅海くんら5人で奈良学園前の引越し荷物デリバリ。Morris.は主に2Fでベッド組み立てたり、家具の開梱、そのあとは食器開梱。12ji半に作業終了。
昼はココ壱番屋で牛モツカレー。ここは辛さを5段階くらいに変えられると言うので、2辛注文したら\40追加料金とられた(>_<)一番辛いのにしたら\100追加らしい。
太が雲に隠れるときに周囲の雲が鮮やかなスペクトルで色付いたのでデジカメ撮影。いつものことながらこういった、雲の光学現象はなかなかうまく撮影できない。今日は比較的色がはっきり出たような気がする。このての雲は瑞雲(五色の雲)と呼ばれ、めでたいことの前兆とされたらしいが、虹や暈と同じような現象だね。
島田和夫部屋スケジュール更新。
今日の歩数3110歩。
朝顔は秋の季語 |
同じく |
同じく |
今朝の摩耶埠頭 |
奈良の五色の雲 |
棚雲 |
牛モツカレー |
更衣室のチビ河豚 |
岩屋猫屋敷の白茶 |
同じく黒 |
同じくモモちゃん |
高橋下でマンション工事? |
2012/09/23(日)●出入りの時期?● |
7時半起床。
今朝の血圧は194/97/65。
今日のSBS「挑戦千曲」にはキムスヒが出演。このところ家族出演が続いてたのでガキ抜きというのが楽しかった。お約束通りキムスヒチームの優勝だったが、ヤンスギョンの「愛は冷たい誘惑」をキムスヒが歌って、ちょっとびっくりした。これとかKBSノレチャランとか見ながら、デスクワーク?というか、久しぶりにノレ番ブログのために韓国歌謡関連の記事を書こうとしたのだが、ネット検索、、歌本、参考書ひっくり返してなかなか進まない。でも、以前はネット無しの作業だったことを思うと、やっぱり偉い違いであると思った。
隣の部屋は本当に出ていったようだ。これでしばらくは夜も部屋でミニギター弾ける(^_^;)
4時前にちょこっと王子動物園でまぬうに挨拶。その後宮本神社ほうめンに回って猫撮って5時帰宅。
随分前に店じまいしてそのままになってた1Fの雀荘に内装工事が入ってる。出ていくものがあれば、入ってくるものありということかな。
今月は今日まで見事なくらい農閑期だったが、明日から月末までは休みなしである。
今日の歩数は2082歩。
今日のまぬう(雌) |
今日のまぬう(雄) |
無象 |
宮本神社境内の謎の建物 |
宮本神社白黒 |
宮本神社白茶 |
駐車場独占猫 |
同じく |
カラオケスナック作品 |
その2 |
1F元雀荘で内装工事(@_@) |
屋上で上弦の月 |
2012/09/22(土)●秋分異変?!● |
7時半起床。
今朝の血圧は192/97/61。
ピーター・バラカン番組途中から聴いたが、バート・バカラックの懐かしい曲の特集。 後半にボブディランのニューアルバムからジョンレノンへのオマージュソング「Roll on John」という曲が紹介されたが、ジョンの魂をカラオケに使ったような変な曲だった(^_^;)
今日は秋分の日だが、ニュースで、9月22日が秋分の日になるのは116年ぶりだと言ってた(@_@) 100年以上も秋分の日は23日で固定してたのか?というそのことの方に驚いたが、ネットで調べたら、1979年に24日になったことがあって33年ぶり、22日に「早まる」のが116年ぶりだったということらしい。そういうことなら、Morris.が生きてる間に22日の秋分は来ないのかと思ったら
地球は太陽の周りを365日と6時間弱で一周している。この端数のため、地球が公転軌道上の同じ地点に戻ってくる時刻は、毎年、6時間弱ずつ遅れ る。遅れは4年間で計24時間弱。うるう年にほぼ元に戻るが、今度は暦が実際の地球の動きより、わずかに進みすぎる。このわずかなずれは、長年の間に蓄積
していく。うるう年を400年間で3回減らす微調整もある。
こうした暦の操作のために、地球が秋分点を通過する時刻は、長期でみれば23日をはさんで前後に揺れ動く。国立天文台によると、1896年に22日だった秋分の日は、1901年から24日になり、その後、だんだんと早まって、昨年は23日午後6時5分、今年は22日午後11時49分とついに22日に入った。当面は4年に1回、秋分の日が22日というパターンが続く。(読売新聞サイトから)
しばらくはオリンピックくらいの頻度で22日が秋分になるそうな。まあ、4年後にMorris.が生きてるかどうかは微妙だけどね(^_^;)
午後は自転車で近所の散歩。っても、また王子公園のジョギングコース脇のベンチでしばらく缶ビール持参でミニギター。途中通りかかった野良猫写したりもする。ジョギングする連中は大抵イヤホンで音楽聴いてるから、ミニギターは聴こえないだろう。それでなくてもボリュームないもんね。
お父さんと散歩中の2歳ちょっとくらいの男の子がミニギターに注目、ずっと身体でリズム撮って手拍子したりして、全コーラス終わるまで離れようとしなかった。ちなみに演ってたのはユンジョンちゃんの「チャンチャラ」。いちおう証拠写真も掲げておく↓
マルハチで買い物して5時帰宅。
隣室で、電化製品など運び出してる。リサイクル業者が来てる模様。もしかしたら引越しかもしれない。(^_^) 以前深夜の騒音で険悪な状況になったことがあるだけに、そうならば嬉しい。次にどんな人が入るかわからないけどしばらくは空き部屋になるだろうし……
今日の歩数1062歩。
王子スポーツ公園の野良 |
同じく |
今日唯一熱心な観客 |
何となく |
水道筋の飼い猫 |
名前は「あおい」 |
【モルフェウスの領域】海堂尊 ★★★ バチスタ作家(^_^;)海堂もの読むのは久しぶりである。9歳で人工冬眠させられた少年が5年目に蘇生するが、5年間介護?にあたった女性が、少年に入れ上げて無償の愛を捧げる、その内容はネタバレになるから書かないが、この二人を、お馴染み東城大医学部の連中がいじくり回すというストーリー(海堂ファンには顰蹙まちがいなし)。
この冬眠装置(コールドスリープ)開発者や、官僚能力全開の上司、少年と同い年のこまっしゃくれた女の子など、脇役陣それぞれ個性あるキャラクタ登場だが、やはりお馴染みキャラたちの、お馴染み行動が、ファンにはたまらないのだろうな。少年もすでに幾つかの作品に登場してて、どうも年齢が合わなかったりしてたのだが、この冬眠というのは、その救済として使われているふしもある。相変わらずなかなかのケレンであるな。
Morris.は海堂作品は、純粋に良質の時間つぶしとして愛飲してるのだが、人気が高くて、なかなか図書館では新作がまわってこない傾向がある。
本書でも、異常に高能力同士のゲームみたいなやりとりが頻出して、その「高能力」らしさを演出するための作者の努力(趣味?)がこぼれる部分が面白かった。
それと、過剰装飾的表現の椀飯振舞。ほんの一部を。
「日本人の特性として同質性に親和性が高い点が挙げられる。裏返せばこれは、異質なものに対する過度の攻撃性である。こうした閉鎖社会における異質分子への攻撃性は、『イジメ』と表現される。」
ひょっとしたら人間とは、時空を超えたふたつの言葉を結びつけるための小さな溶鉱炉に過ぎないのかもしれない。
この瞬間、モルフェウスの海馬は保存され、空間における質量保存の法則に従い、涼子の感情は息を引き取った。かくの如く、この世界は一瞬の生死が交錯する綾織りの中で奏でられる、美しい旋律の破片からできている。
しかし、こういったのも、海堂一流のギャグなのかもしれない。
2012/09/21(金)●JR神戸駅● |
8時起床。
今朝の血圧は192/93/66。
遅まきながら録画してた日曜美術館、バーナード・リーチ特集見る。日本と深い絆で結ばれ、東西の文化の融合を自らの制作活動で体現しようとした稀有なイギリス人陶芸家である。柳宗悦、富本憲吉、濱田庄司などとの交流、尾形乾山に弟子入りして、イギリスに登り窯を作り、産業革命のカウンターとしてイギリス伝統陶磁技法を加味した作品を産みだした。Morris.はリーチへの関心は薄く、彼が香港生まれで、生後すぐに日本で幼少期を過ごしたなんてことも知らずにいた。彼の作品の中では兎や蛸の絵付けした皿に好感を持ってたくらいだ。今回の番組では水差しなど日用器具に目を引くものがあった。
午後、JRで神戸に出て中央図書館へ。いつも使う神戸駅もよく見るとなかなか見所がある。現在の駅舎は昭和5年(1930)竣工の三代目で、初代は明治7年(1874)(@_@)、二代目は明治22年(1889)ということらしい。ともかく築後80年以上というのは日本の都市駅舎の中ではかなり古いものであることは間違いない。この駅舎は線路高架化を前提に作られたもので、ステンドグラス製の大時計を中心に左右200m近い幅があるのだが、駅前バスターミナルの巨大な放射状屋根のため、、全景を撮影するのは難しくなっている。
ところで神戸駅は地図で見るとほぼ南北に位置している。時計は西に面しているのだからこれは「神戸駅西口」のはずなのに何故か「北口」とよばれている。神戸では南北は「山手/山側」「浜手/海側」で代用されることから、山側である神戸駅の時計のある側を北口よ呼ぶようになったらしい。
駅の構内も大きな白い柱が林立して柱上部の飾りは黒いアカンサス風で、これはコリント式だね(^_^;) 実はこの駅には貴賓室というのがあって、現在は使われていないが、食堂街「がんこ寿司」の店内になってるらしい。これは一度探検し無くては。
図書館に行く前に、文化会館横公園ベンチでしばらくミニギターレッスン。その後中央図書館でくつろぐ。
新着図書の棚に「朝鮮戦争(戦争×文学)」というのがあり、中に北杜夫の「浮標」という短編が掲載されていたので中庭で読む。戦時下の韓国に、中国軍からの無線放送傍受のため、中国語ができる日本人数名が招聘され、任務につくというもので、北自身をモデルにしたとおぼしい主人公が出てくるが、自身の体験論では無いと思う。
夕方から3階専門室棚がかなり入れ替えされててついつい立ち読みしてるうちに閉館時間になってしまった。
神戸駅の夜景を撮影して、せっかくだから駅前街燈したでミニギター。たっぷり2時間ほどやって、電車に乗ったら、車内で春待ち社長に遭遇(@_@)、ラグパパ関連だったのか神田くんも一緒だった。
セ・リーグは巨人が優勝決めたらしい。
今日の歩数は29981歩。
JR神戸駅北口 |
ステンドグラス時計 |
裏側 |
構内も結構豪華 |
同じく |
駅前バスターミナル |
夜の神戸駅 |
神戸駅前でミニギター |
ひさびさ春待社長 |
2012/09/20(木)●大商大あたり● |
6時起床。
今朝の血圧は184/90/63。
久しぶりに摩耶倉庫へ(^_^;)
浅海くんら5人で東大阪大商大付近のシンガポール向け船便ピックアップ現場。
キリスト教関係の聖像や小物が多くて、これをまず梱包。後は台所の割れ物梱包。
昼過ぎに作業終了。
神戸東市場のオリーブキッチンで鶏唐揚ランチ。
ところが、現場に忘れ物があったという連絡で、あわてて取りに戻る。
4時に倉庫着。数えてみたら20日ぶりの仕事だった(@_@) これなら、さっさと韓国行っとくべきだったかな。
月末はちょっと仕事あるけど10月も割とヒマそう(^_^;) ということは………
今日の歩数は2387歩。
今朝の砂場猫 |
同じく |
大阪商業大学 |
古本屋兎月書店 |
10Fから東大阪風景 |
鶏唐揚ランチ |
西灘駅付近のトラ雉 |
似てるけど別猫 |
同じく |
2012/09/19(水)●Morris.@Catographerモード● |
7時起床。
今朝の血圧は190/86/74。
朝の3点セット。
昨日インストールした韓国ラジオアプリ、いくつか聴いてみたが、特に一押しというのは見つからない。結局久しぶりにR-2Playerのトロットアリランチャンネル。うーーん、やっぱりこれが一押しである(^_^;)
昼前にJRで三宮に。三宮から中央図書館まで歩くつもりでいた。その前に三宮図書館も冷やかして、立ち読みして、中央図書館に向かう前に例のひろばのベンチで軽くミニギター、でも、ついつい調子に乗って、シーダで缶ビール買って、結局気がついいたら4時半過ぎてた(^_^;)
今日は中央図書館諦めて歩いて帰ることにした。
帰り道は大安亭付近を中心に、しっかりMorris.@Catographerモード。ネコ好きクリーニング屋の猫たち入れると1ダースくらいの猫をみかけたのだけど夕暮れが早くなって、なかなか思うようには撮れなかった(^_^;)
今夜の「報道ステーション」に野田総理を含め民社党代表選候補者4人(一人は沖縄から中継出演)がゲスト出演したが、開いた口がふさがらなかった(>_<) いろんな意味で(^_^;)
今日の歩数は3442歩。
ビールも秋仕様 |
楽譜に花が落ちてきた |
ピンクの凌霄花? |
大安亭の黒白 |
似てるけど別猫 |
車の下の白雉 |
ふて寝してる黒 |
同じく |
大安亭の白 |
クリーニング店の白茶 |
クリーニング店網戸越しに |
春日野駐車場 |
餌場 |
春日野の雉 |
天昇堂ギャラリー |
【放射能のタブー】副島隆彦編著 ★★★ どうもこの副島という人物には前から胡散臭さを感じていた。トンデモ本の代表とされる「人類の月着陸は無かったろう論」なんてのを出してるし、研究社の英和辞典へのイチャモン本出したこともある。
本書はついタイトルに釣られて読むことにしたのだが、副島とその弟子?たちの雑多な文章の寄せ集めで、中には作文以前の水準のものまで含まれているし、あまり面白いとも思えなかった。
総帥?副島の文章にして、こんなふうである。
がんに罹って死ぬ人、当然死ぬ。がんは自然死の一種だ。病原菌や毒の問題ではない。放射能が病原菌や毒物ではないのと同じことだ。ここはよーく考えてわかってほしい。放射能とは熱量であってジュールで測る。生物は必ず死ななければいけない。だから、がんは人間が死ぬ、死ねるための病気である。過剰な人命尊重はいまや人類にとっての害毒である。巨大な欺瞞である。そんなことも皆そろそろわかっている。人間が死ねなくなったら一体どうするのだ。「120歳まで生きよう」運動みたいなことを言っている者は愚劣だ。本当に救いようのない愚か者たちだと思う。"長生き病"の患者たちだ。どうせ歯や目が先にダメになる。自然にさっさと70歳、80歳ぐらいで死ぬのがマシだと、私は本気で思う。過剰に生きて、病気で苦しんで老々介護で周りに迷惑をかけて、いいことなど何もない。なぜそんなこともわからないのか。アメリカが敗戦後の日本に教えて植えつけた過剰な人命尊重こそが問題なのである。これも計画的な国民洗脳である。(副島隆彦「放射能のタブー」)
かなりのものである(^_^;) 思っててもなかなかこうは書けないよな。でも、Morris.も心のなかでは同じようなことを考えてるのかもしれない。これは小林よしのりのゴーマニズム宣言に通じるものがある。
本書のMorris.の評点がそこそこなのは、「"コンセンサス"ではなく"空気"に支配されてきた、日本の原発推進派と反原発教信者たち」という長ったらしいタイトルの中田安彦の記事のおかげである。
なにより、合理的な議論による"コンセンサス"ではなく、"空気"に支配された状況は、実は別の視点で危険なのだ。その"空気"に基づく、宗教的情熱(反原発とか、反放射能)がなんらかの意図によって作為的にコントロールされてしまうきけんせいがあるということだ。
例えば、原発事故直後に、計画停電=節電という善意で塗り固められた、実際は国家統制政策があった。実際は計画停電なんてやらなくても電力は足りていた。今ではこの計画停電は国民に原発電力の必要性を身体で解らせるためだったともっぱらの評価である。
官僚たちは原子力災害を起こした東京電力の責任も問わず、原子力政策の検証も責任も追求することなく、焼け太りする。「3・11前は原発の推進をストップできる"空気"ではなかった」と言い訳するのだろう。そして、民衆の不安という「心のスキマ」をお埋めしましょうと言わんばかりに新しい法律を作る。そして細かな基準を官僚の裁量で決める。その基準の是非については国会で議論されないで役所の内部で勝手に「省令」という手続き規定によって決まるのである。
その背後には「省あって国なし」と言わんばかりの醜い省益(利権)をめぐる官僚たちの争いがある。どうせ、原発事故の影響でなんらかの病気が急増した場合、今度は厚生労働省が利権を拡大するべく、住民置き去りの法律を次々に立法し、わかりにくい基準をワンサカつくることだろう。そこに医療業界が群がる構図になっている。そうやっていつも国民は官僚が創りだす"空気"に負けてきた。
山本七平が生きていれば、21世紀の日本人が、ある一時期には「温暖化対策」を絶対視し、次の瞬間には「放射能への恐怖」を絶対視し、少したって「再生可能エネルギー」を絶対視するというこの有様を見てどのように思うだろうか。自分の主張が今もって妥当性をもつことに満足するかもしれないが、成長できない日本人に失望もしたことだろう。"コンセンサス"は万能でもないし、すべてが解決するわけではないが、"空気"に支配されることよりはマシである。
私たちが、原発というエネルギーから卒業するには、"空気"の支配圏(=石頭ともいう)を抜け出し、原発のコスト、放射能のリスクについても客観的に議論するべきである。そうして、最終的には議論を踏まえたうえで「国民投票」という多数決コンセンサス形成の試みを実行するしかない。民主主義の手続きを無視すると「官僚による国家統制」がすぐに顔を出す。気をつけよう。(中田安彦)
これは山本七平の「空気の研究」(1977)に全面的に依存した論らしいのだが、妙に説得力があった。Morris.は、「日本人とユダヤ人」すら読まずにすましてきたのだが、これはもしかしたら大きな失策だったのかもしれない。
2012/09/18(火)●韓国ラジオアプリ×3● |
7時半起床。
今朝の血圧は181/85/69。
朝から雨である。温帯性低気圧になった台風16号の遠い影響だろう。きょうはもう一日部屋に蟄居することに決定。
午前中読書、午後はミニギターとノレバン98号三昧。
むくげMLで小西さんが、スマートフォン用の韓国関連アプリの紹介されてた。ネタ元は「韓国語ジャーナル」らしいが、その中の韓国ラジオアプリが目についたので、早速インストールしてみた。
韓国ラジオアプリといえば、Morris.はR-2Playerというので充分だと思ってた。こちらに関してはMorris.の開店休業(^_^;)ブログ「ノレ番Morris.8090」で取り上げたことがあるのでそちらを見るように。
で、雑誌に紹介してあったのがMBCとSBSのアプリで、KBSは先のR-2で聴けたから、これで韓国の3大放送局制覇か\(^o^)/と思ったのだが、どうも様子が違う。MBCの方は「標準FM」「FM4U」「channnel M」という3つのチャンネル、SBSは「POWER FM」「LOVE FM」の2チャンネルで、Morris.が聴きたかったAM放送はカバーしてないようだし、FMもネット用の音楽プログラムみたいだ。それでも番組表見るとMBCではペチョルスやイ・サンウン司会の音楽番組があるようだし、SBSは番組で流れる曲名表も見られるようだ。
これとは別にHot Radio Koreaという、マルチネットラジオチューナーアプリも見つけたのでこれもインストール。こちらは何と60局もの韓国ネットラジオ局をカバーしている。大部分はk-pop中心らしく、Morris.には無縁である。それでも、タイトルに7080とか4050という数字を冠した局名があり、ここでは1970~80年代音楽とか40,50代向けの音楽を流してるようだ。その中の一つ「全羅4050黄土房」という局ではトロットがかかってたのでfavoritesに登録しておいた。他に「中年の避難所」とか「追憶の7080」という局も登録。まあ、最初はちょこちょこチェックするかもしれないがすぐ飽きるというか、忘れてしまう可能性大だけどね(^_^;) R-2の「トロットアリラン」チャンネルすら、最近はあまり聴いてないもんなあ。
まあ、韓国語勉強してて、スマートフォン使ってる人、特にK^-POPファンの人は、一度試してみる価値ありだろう。
いずみさんという韓国在住の日本女性のブログにこの三つのアプリ関連の記事があったので、興味ある方はそちらを見るように(^_^;)
今日の歩数0歩。
MBC mini |
H0t Radio Korea |
SBS Goreala |
2012/09/17(月)●王子公園● |
7時起床。
今朝の血圧は192/97/69。
午前中はベッドで読書。
午後から自転車で何処かに出かけようと阪急の山側を東に向かう。王子公園内のアメリカンフットボール競技場で運動会やってたので、柵の外からしばらく見物。Morris.は動物園ばかり通っているけど、この王子公園はスポーツ公園でもある。グラウンド、体育館、プール、テニスコート、弓道場などがひしめき合ってるし、ジョギングコースもあって、これは散歩コースでもある。
今日は自転車停めて、グランド横の登山訓練施設のロックガーデンでミニギターレッスン。今日はiPhoneで曲流して、これに合わせての練習中心。結構気持ちよかった。
散歩やジョギングの途中話しかけてくる人もあった。ただ夕方近くなると蚊が増えて閉口した。
尖閣問題で中国では反日デモが広がってるようだ。テレビの映像見たら、デモではなくて略奪暴動破壊活動である(>_<) 中国からは多数の漁船が尖閣方面に向かってるらしいし、日本の新しい中国大使は突然死んでしまった(>_<) これからどうなるのだろう。
今日の歩数1314歩。
アメラグ球場で運動会やってた |
登山訓練施設? |
今日のレッスン場 |
凛々しい黒白猫 |
ゴンちゃんというらしい |
こいつが悩みの種(^_^;) |
【楡家の人々】北杜夫 ★★★★ えらくまた懐かしい作品の再読である。
このところ、どんどんMorris.の読書量が減少してることは何度か書いてきた。理由は多岐にわたる(^_^;)が、Morris.の場合ホームページ開設以来毎年読書控えを公開してるので証拠は明白である。
2011年 72冊
2010年 43冊
2009年 94冊
2008年 96冊
2007年 152冊
2006年 142冊
2005年 129冊
2004年 124冊
2003年 119冊
2002年 152冊
2001年 216冊
2000年 162冊
1999年 172冊
チェック漏れもあるだろうし、シリーズものや複数巻もあるから、実際はもう少し多いかもしれない。最近は、読んでもあまりにつまらなかったり印象に残らなかったもの(Morris.の手に負えなかったものも(^_^;))は省略する傾向にある。
以前は200冊以上の年があったり、100冊以上を維持してたのが、4年前から二桁になってる。
読書家というほどの冊数ではないし、読んだ冊数と享受した感動や喜びがそのまま比例するわけでないことは百も承知だが、それでもまあ一般的に言えば割とよく本を読む方ということにはなるだろう。
小学生の頃から本好きだった。一番読んだのは、やはり高校大学時代だろう。当時のメモは一部しか残ってないが、多い年には300冊くらい読んでたようでもある。
で、学生時代に読んだ本の記憶というのはほとんど闇の中状態であるのだが、同時代の小説作品というと反射的に名前が出てくるのが北杜夫の「楡家の人々」と、遠藤周作の「沈黙」である。お気に入りの作家は倉橋由美子を始めとして他にもいたはずだが、作品名となるとこの二冊が際立っている。
その内の一冊、Morris.若き日の読書を代表すると思われる作品を再読することにしたのに、深い意味は無い。
灘図書館にあった新潮日本文学61が北杜夫の巻に「楡家の人々」が収められていた。年譜によると「楡家の人々」の発行は1964年となっている。ああ、東京オリンピックの年だったのか、と、Morris.と同世代の人間は思うだろう。
Morris.は15歳。高校に入ったばかりの頃である。本書が出てすぐ読んだかどうかははっきりしないが、とりあえず高校の時に読んだのはまちがいないだろう。
40数年ぶりに再読したのだが、ストーリーはほとんど忘れていた。北杜夫の家系をモデルとした(かなりアレンジしてあるが)楡一族三代の歴史小説で、舞台となる楡脳病院の設立者楡基一郎のとぼけた大物ぶりから、その長女龍子の婿養子徹吉(モデルは斎藤茂吉)、その次男周二(モデルは北杜夫)、女性陣はしっかりものの基一郎の妻ひさ、美人で自由恋愛で家を出て早死する次女の聖子、みそっかすで奔放で憎めないというか、一番魅力的なキャラクタ三女の桃子、龍子の娘で聖子似の藍子など錚々たるメンバーである。
やや世間一般から浮き上がった、エキセントリックな人物の多い楡一族が、大きな歴史の波に飲み込まれながら、それぞれのやり方で生きて(死んで)いく有様を描写しながら、時代そのものを浮き彫りにしていく。
そして、本作品では関東大震災と太平洋戦争が抜きん出て大きな柱になっている。
まずは関東大震災時に、基一郎が別荘から東京の自分の病院に戻ろうとする場面。
そこをまた暗いうちに発った。そんな時刻なのに東京方面へ急ぐ人たちが大勢いた。すでに朝鮮人暴動の流言がとびかわしており、線路の上を十人二十人と隊伍を組んで歩いた。基一郎ははじめからびっこをひいて遅れがちになる。誠吉自身にしても慣れぬ地下足袋のため足一面に豆ができ、それがつぶれて大層痛い。しかし何処からか現われるかも知れぬ朝鮮人のほうが遥かに恐ろしい。彼らは武器を持っているとう噂であった。
関東大震災時の朝鮮人虐殺には政府、警察によるデマゴーグ操作があったとされるが、当時の日本人全体にこういったデマを信じさせる(生じさせる?)空気が醸成されていたのも間違いないことだろう。
震災では被害を食い止めた脳病院が、その数年後の火災で消失した焼跡の描写。
焼跡には、菊科の雑草がおびただしく群生していた。草花に趣味をもつ書生の言によれば、ヒメジョオンという舶来の雑草で、鉄道草とも明治草とも呼ばれるそうである。鉄道草は春、こまかく柔らかい形をとって一面に萌えだした。だがやがて、他の雑草をすべて圧倒する旺盛な繁殖力を示し、今ではアカザのように強い雑草まで隅の方へ追いやってしまった。夏が近づくと人の背ほどまでのび、柔らかかった葉も大きく乾いて情緒のないものになってきた。そして中心が黄の白い小さな花瓣をつけはじめ、そうした風情のない花と葉が一面におい茂っているさまは焼跡の無秩序をひときわどぎつく露にしているようでもあった。
北杜夫の博物趣味の一端が伺えると思って引用したのだが、昭和はじめのヒメジョオンは、昭和40年代のセイタカアワダチソウの先駆け的存在だったとみえる。
そして日本がいよいよ戦争にどっぷり浸かってしまう紀元二千六百年(昭和15年 1940)。
朝日新聞社は毎年元旦の紙上にその年の計画を発表するのを常としたが、「紀元二千六百年本社の新事業」というのは次のようなものであった。修練橿原道場を奉献、全国官幣社に国運隆昌祈願、奉納武道大会、日本体操大会、日本文化史展覧会…。長らく人気の的であった横山隆一の「フクチャン」は「ススメ、フクチャン」と改題され、アララギ派の歌人斎藤茂吉は次のような歌を寄せた。「あめの下ひとつなるこころ大きかも二千年(ふたちとせ)足り六百(むつもも)の年」「もろごゑに呼ばはむとするもの何ぞ東亜細亜のこのあかつきに」
父親である斎藤茂吉のこういう歌をさらりと引用する当たりが、北杜夫らしいというべきか。
藍子が結婚しようと思っていた、兄の友人城木の日米開戦直前の思い。
日本をとりかこむ世界情勢は、日と共に変化し、ひしぎあい、切迫しつつあった。軍医学校の内部でも、必然的に或る重苦しい空気が醸しだされていた。いずれは何かが起る。戦争をやるかやらないかの問題ではない。いつかは、どこかで新しい解決法をとらざるを得ない立場に日本は追いこまれているのだ。やるより方法がないのだ。城木も当然そう感じたが、心の一方では、まさかという気持が理屈よりも根強くはびこっていた。なかんずくアメリカと事をかまえるなどとは、いくらなんでも、まさか。
城木は空母瑞鶴に乗り込み真珠湾作戦にも参加する。この前後の手記は何かネタがあるのだろうが、生々しく興味深かった。
その城木がラバウルに着任した時の覚書。
当時のラバウルにはまだ戦爆連合の大編隊の空襲は少なかった。そこは地獄の相を呈している最前線に比べればなんといっても後衛の大基地で、将校たちは木の葉を電燈の傘にした雅趣豊かともいえる宿舎でゆっくりとビールを飲むこともでき、兵卒も主に朝鮮や沖縄出の女たちのたむろするごく殺風景な慰安所の前で、便所を待つ人々のように行列を作ることもできた。
そして軍国少年でもあった周二の戦争末期の死生観。
死は稀有のこと、例外のことに属しているといってよかった。ようやくのことで一人の人間が死ぬと、多くの生きた人間たちが集まって死者を悼み、花を飾り、読経をする。死がそれだけ驚異に値するものであり、生者をおびやかし、慄然とさせるだけの重みを有しているからだ。しかし現在は違う。死は日常茶飯事のことであり、取るに足らぬおびただしい小石ほどそこらにころがっているものなのだ。もしかすると、基本的な生の涯に死があるという考えが、そもそもの誤りであり欺瞞なのではあるまいか。死が根本であり土台であり、生がその上に薄くかぶさっているというのが真相なのではないか。また同時に、爆弾の破片が死をもたらすというのももっともらしい欺瞞だ。それは単なるきっかけ、触媒にすぎぬ。その無味乾燥な破片によって、死がその地底の王国から開放され蘇ってくるのだ。生は仮の姿であり、死が本来の姿なのだ。たまたま戦争という偶発事によって、それまで怠惰にたれこめていた引幕が開かれ、死はようやく暗い陰の領土から足を踏み出し、おおっぴらな天日の下、白昼の中にまで歩みを進めるようになったまでだ。--こんなふうに周二の思考は混乱したものであったが、ともあれ彼の感覚はこの偏頗な思考を諾い、それが一貫しておらず混沌としていればいるほど、その考えを胸に叩きこみ嘉納したのである。
この部分を書いた時の北杜夫は30代半ばである。周二のモデルが若き日の自分だとしても、やはりこれは執筆当時の作者の率直な思いなのではなかろうか。
一体、歳月とは何なのか? そのなかで愚かに笑い、或いは悩み苦しみ、或いは惰性的に暮してゆく人間とは何なのか? 語るに足らぬつまらぬもの、それとももっと重みのある無視することの出来ぬ存在なのであろうか? ともあれ、否応なく人間たちの造った時計は進んでゆく。もっともいろいろな時計がある。五分おきにとまってしまう時計や、やたらとせわしく進んでしまう時計、一年に三十秒しか狂わぬ時計がある。嘗ての楡病院の時計台の時計のそれのように、人為的に無理矢理五分ずつ針を動かされてしまう時計もある。しかし機械にすぎぬ時計を離れて、「時」とは一体何なのか? それは測り知れぬ巨大な円周を描いて回帰するものであろうか? それとも先へ先へと一直線に進み、永遠の中へ、無限の彼方へと消え去ってゆくものであろうか?
だが、そもそもそんなことはわかりはしない問題なのだ。一体誰がそんなことを考えよう? 少なくとも楡家に住む人間が、楡脳病科病院に関係する者すべてが、どうしてそんなことに頭を患わせる必要がある? なにはともあれ時は移ろってゆく。
こういった「時間」感覚が、この長大な作品を書く動機となったのだろうが、北が学生時代から傾倒していたトーマス・マン「ブッデンブローク家の人々」の影響を、逸することはできないだろう。
Morris.も北の影響で、トーマス・マンはかなり読んだ。ような気がする(^_^;)
ただ、Morris.は北といえば「どくとるマンボウ」シリーズ」の方が先だったと思う。最初の「どくとるマンボウ航海記」が昭和35年で、Morris.が一番ハマった「どくとるマンボウ昆虫記」(Morris.も小中学の一時期昆虫少年だったこともあってこの本にはシビれてしまった)がその翌年、「楡家」はその3年後に単行本化されてるから、あのどくとるマンボウが、こんなすごい長編小説を書いたのか(@_@)ということでインパクトが大きかったのではなかろうか。
借りてきた本には「航海記」も収録されていたが、やはりMorris.としては「昆虫記」こそ再読したくなってしまった。
2012/09/16(日)●ネット映像&TV● |
8時起床。
今朝の血圧は193/91/65。
SBS「挑戦千曲」途中から見る。今日も家族大会みたいだった。20年前のアイドル男性アイドル歌手パンナムジョンが優勝してたけど一緒にいた子供らは彼の子息だったのだろうか。
KBSノレチャランは水原(スウォン)篇。これはネットが混んでたのか、途中何度もフリーズしてしまった。ユンジョンちゃんがゲストでチョホン歌った。
午後はYou Tubeで「チョ・ヨンピル40周年コンサート」というの見つけてついつい見入ってしまった。最近はYou Tubeでもこうやって1時間以上の映像も増えてる。それにしてもやっぱりチョ・ヨンピルは、別格だね。「キリマンジャロの豹」はかっこよかった。
で、今日は結局一歩も部屋から出なかった。屋上にも上らず、ひたすら部屋でネットテレビと読書とミニギター(^_^;)。
久しぶりに11時からKBS「コンサート7080」見ようとしたのだが、台風16号が明日韓国を直撃しそうなのでそのニュース。あちらでは台風は16号とか番号で呼ばず、愛称で呼ぶ。16号の愛称は「サンバ」というらしい。
結局11時半からコンサート開始。イウナとノサヨンというMorris.好みの女性歌手二人出演でごきげんになってたら、何とこの番組には珍しいチャン・ユンジョンの登場(@_@) 「チョホン」と、ナミの「インディアン人形」歌った。う~~ん一日に3回もユンジョンちゃん見られるというのは、ネットでかなりひどい映像とは言え嬉しかった。しかし彼女の日本での活動というのはどうなんってるのだろう。7月に東京のホテルでキャンペーンライブやって以来とんと音沙汰が無い。
今日の歩数は0歩。
「挑戦千曲」司会のユンジョンちゃん |
ノレチャランのユンジョンちゃん |
「コンサート7080」のユンジョンちゃん |
2012/09/15(土)●昭生病院あたり● |
7時起床。
今朝の血圧は188/98/71。
朝のピータバラカン番組はエグベルト・ジスモンチ特集。ったってMorris.は名前すら知らない。ブラジルの大家で、ピアノとギター中心に、素晴らしい演奏を繰り広げる、らしいのだが、Morris.にはまるで×だった。バラカンは自分でもバンド持ってるゲストと二人で大いに盛り上がってたが、一向にMorris.にはどこが良いのかわからないのだった。相性の問題だと思いたい。
朝の3点セット。
午前中は久しぶりにICレコーダにマイクつないで録音。そのまま昼間の屋上で軽く缶ビール+ミニギター。
自転車で原田の森ギャラリーへ。和田青篁という人の書展やってた。古今の和歌や俳句などを自由なスタイルで書くもので、作品ごとに作品本文を付記してあったのでわかりやすくて良かった。蕪村、中村草田男、山口誓子などお馴染みの作品も多かったが、初めて見る凡兆の句が今の季節にぴったりで、気に入ったので、下に拡大画像で紹介しておく。
上行くと下くる雲や秋の天(そら) 凡兆
季節の変わり目の雲の行き来の描写である。調べたら「猿蓑」の秋に入っていた。そういえば凡兆はこの集の編者でもある。
そのまま西行して上筒井町に向かう。ここに「昭生病院」というレトロビルがあると「京都|大阪|神戸 名建築ガイドブック」に書いてあったので、それを見に行ったのだ。本通りから一つ北側にあるので、これまで見落としていたらしい。池長孟宅だった春日野会病院のすぐ近くだった。ガイドブックの紹介文から引用しておく。
[裏道に突如現るアールデコ]…玄関ポーチの庇を支える柱が下へいくほど細いのが出色だ。玄関とその上の窓の横を丸くして特注のタイルで横筋を入れるデザインもよくできている。他の窓まわりは大型のテラコッタですっきり納め、外壁タイルはレンガのようにワイヤーで切り取って表面に表情を与えている…
うーーむ、この柱の形状など、書いてなければMorris.は見落としたに違いない。やっぱりこのガイドブックは買うべきなのかもしれない(現在2回貸出延長して手元にある(^_^;))
せっかくだからついでに春日野会病院のスパニッシュ住宅も再訪。そのまま自転車押して坂を上り、上野通りから東に向かう。神戸は地形上、自転車で南北に移動するのはかなり辛いものがある。東西ははほぼ水平なのだが、南北はすべてが坂道である(>_<)
だから、Morris.は自転車は西は三宮から大倉山、東は六甲道、住吉をメインにしている。あ、仕事で摩耶倉庫への往来は、南北だけどこの区間は比較的勾配がゆるやかなのだ。
それで、今日は、上り坂は上野坂まで自転車押して上った。結構疲れる。でも、一旦上まで来たら、後は東西移動は楽ちんだし、下りる時は急な下り坂を避けて、ジグザグに東西の道を移動すれば結構楽しめる。
猫は上野通りの原っぱで三毛と、赤坂通りの稲荷神社鳥居下の茶雉のみ。
帰りはマルハチで買い物して6時半帰宅。
今日の歩数3099歩。
昼間の屋上の空 |
原田の森ギャラリー |
和田青篁書展 |
なかなかの風格である |
神戸昭生病院 |
内科らしい |
この立体的ストライプが特徴 |
全体として直線的 |
これが件の元細り柱 |
春日野会病院 |
南欧風 |
ベランダも豪華 |
朝鮮石羊像 |
異様な石灯籠 |
小さなステンドグラス |
雨樋まで装飾が |
上野通りの三毛 |
日本福音ルーテル神戸東教会 |
水道局管理施設 |
平五郎稲荷神社 |
鳥居猫 |
2012/09/14(金)●日々是ことも無し● |
7時起床。
今朝の血圧は194/94/73。
朝の3点セット。
昼から自転車で三宮方面に出ようと思ったが、天気が怪しくなったので、JRで出る。
三宮図書館に寄り、また図書館とサンパルの間の広場ベンチでミニギターレッスン。
このベンチ付近は喫煙所にもなってるため、けっこう煙たかったりする。まあ、こちらも煙たがれたりしてるかもしれないけどね(^_^;)
6時帰宅。
今朝尖閣諸島に中国巡視艇6隻がいわゆる領海侵入したらしい。自民党総裁選出馬の5人が、夜はTV局巡回して、宣伝+公開質問受けたりしてたが、尖閣問題に関してはそれぞれ少しずつニュアンスが違って面白かった。5人の中では石破というのが、一番曲者のようだ。Morris.は5人とも食わせ者だと思うけど(^_^;)
ソウルでは独島/竹島関連の大掛かりな展示施設を世宗路地下に作ったらしい。島の大きな模型や建物などジオラマで展開。これは韓国人は根っから好きなようだ。
今日の歩数は3012歩。
【怪優伝】 ★★★☆ 佐野眞一 「三國連太郎・死ぬまで演じつづけること」という副題。
三國自身が選んだ10本の作品を、佐野が2010年10月下旬に4日間にわたり三國宅を訪れDVDを一緒に見ながらインタビューしたものをまとめたもの、というちょっと異色な本である。選ばれた作品は以下のとおり。(製作年順、数字は本書でとりあげられた順番)
3.「本日休診」1952 渋谷実監督
4.「ビルマの竪琴」1956 市川崑監督
5.「異母兄弟」1957 家城巳代治監督
6.「夜の鼓」 1958 今井正監督
1.「飢餓海峡」 1965 内田吐夢監督
2.「にっぽん泥棒物語」 1965 山本薩夫監督
7.「襤褸の旗」 1974 吉村公三郎監督
8.「復讐するは我にあり」 1979今村昌平監督
9.「利休」 1989 勅使河原宏監督
10.「息子」 1991 山田洋次監督
恥ずかしながら、Morris.は一つも見てない(>_<) もしかしたら2,3本はテレビなどで見たかもしれないが記憶に残っていないようだ。もともとMorris.は日本映画はあまり見なかったし、三國連太郎という俳優もほとんど名前知ってるだけくらいだった。
近年「釣りバカ日誌」にスーさん(老社長)役で出てたのが目立ってたなというくらいである。
梁石日と三國との対談「風狂を生きる」を読んで、三國という役者の特殊さと魅力に遅まきながら気づいたので、本書も読む気になった。もちろんこのところ佐野眞一を読み続けてるのでその流れでもある。
読んだ後で言っても始まらないが、本書での佐野の紹介ぶりは、ポイントを掴んで、きっちりストーリーを詳解している。つまり「ネタバレ」オンパレードで、まだ見てないMorris.がこれを読んだ後で、DVDなりで作品を見るとしたら、もう先入観なしには見られないだろうということになる。そのくらい佐野は、映画の筋などは周知のものという立場で突き進んでいる。
満州で人には言えない辛酸を嘗め尽くした内田吐夢が、"怪優"の三國連太郎にからむバイプレイヤーに、コメディアンあがりの伴淳と、言い出したらテコでも動かない頑固者の左幸子を起用した。その"総力戦"によって、戦後に生きたすべての日本人の琴線にふれてくる傑作映画が誕生した。
東京オリンピックの翌年、まだかすかに日本の貧しさの記憶が残る昭和四十(1965)年に製作された記念碑的傑作の「飢餓海峡」は、先祖成長の裏側にべっとりとはりついた、日本人が隠しても隠しきれない愛憎のドラマである。
われわれがこの映画の公開後46年経ったいまも衝撃を受けるのは、そのことを不意打ちされるように教えられるからだけではない。
これ以降この作品ほど感動する映画がつくられてこなかったこの国の文化的不毛と、分厚く覆う閉塞感にも気づかされて、いまさらながら愕然とするからである。(「飢餓海峡」)
佐野にとって「飢餓海峡」という作品が一番印象深いのだろう。監督の内田吐夢が満映出身で、そもそも佐野が日本映画にはまったのが東映ヤクザ映画=満映の残党に端を発することからしても分かりやすい。Morris.は水上勉の原作はリアルタイムで読んだことを思い出した。社会派推理小説という印象くらいしかのこってないが(^_^;)
--これは松川事件がテーマになっているわけですが、この役づくりにあたって広津和郎さんの「松川事件」などの資料をお読みになったんですか。
三國 現場へ行きました。
--松川事件の現場ですか。
三國 はい。
--福島県ですね。
三國 あのころは僕も、いまより辛抱がよかったものだから、撮影が始まる前に、事件のモデルになった現場に10日なり20日なり住んで、現場の雰囲気みたいなもののを吸収して、役づくりをした記憶があります。それからクランクインした。
--三國さんの台詞がきちんと福島訛りになっています。
三國 方言は難しいですね。僕は大阪には長くいたんで、関西弁はわりと自信があるんですが、東北弁は難しいですね。いわゆるズーズー弁でやるとわざとらしくなる。秋田訛りと青森訛りではまったく違います。九州でも長崎弁と博多弁では違います。沖縄の訛りも難しいですね。だから、沖縄に三ヶ月いたこともあります。(「にっぽん泥棒物語」)
役にのめり込む度合いが、尋常でないということが良く分かる。方言がどのくらい細分化されているものかを忘れていた。長崎弁と博多弁の違いの指摘は、佐賀生まれのMorris.には説得力があった。
このシーンでは、三國に殴られた有馬稲子が、なかなか起きてこなくなってスタッフ一同、大騒ぎになったことがあったという。
--有馬稲子はなぜ起きてこなかったんですか。
三國 気絶しちゃったんです(笑)
--ええっ。気絶!本気で殴る三國さんもすごいですが、気絶する有馬稲子もすごい。最近の女優に爪のアカでも煎じて飲ませたやりたい話ですね。
三國 加減しているつもりなんですけど、やっぱり当たるんですね、本番のときに。有馬くんの顔は紫色に腫れ上がってしまいましてね。あわてて冷やして白粉を塗ってどうにかごまかしながら撮影したんです。
--有馬稲子からあとで恨まれませんでしたか?
三國 恨まれました(笑)(「夜の鼓」)
映画や芝居の中のリアリズム、というのが、どうもMorris.には苦手である。女優を本気で殴る三國にも、それを賞賛する佐野にも、辟易する。役者バカという言葉があり、得てして褒め言葉だったりするのだが、虚構である作品に、生身を直接投入剃る必要はないのではなかろうか。観るものにリアルに見えるように演技することが、プロの技術だと思いたい。
三國連太郎が田中正造に、西田敏行がその田中正造を崇拝する反対運動の若手リーダーに扮する。その二人が後年「釣りバカ」シリーズでコンビを組んで笑わせる芝居をしていることを思うと、うたた今昔の感慨にうたれる。
--このシーンで三國さんは土を本当に食べていますね。
三國 はい
--共演者の西田敏行がまさか本当に土を食べるとは思わなかった、こんなとんでもない役者が日本にいるとは思わなかった、そうどこかに書いていましたね。あの場面をよく観ると、土を食べる三國さんを見た西田敏行が目をまん丸にして真顔で驚いています。あれは、アドリブでやったんですか。
三國 本番でやっちゃったんです。
--ということは台本にはなかった?
三國 ええ、書いてありませんでした。あれ、成田の農家の馬小屋の前ですからね。だから馬糞を食べちゃった。
--馬糞の味がしましたか。
三國 いや、もう忘れました。とにかく本番だったから食べちゃったんです。
--でも素晴らしいですよ。こんな映画、もう二度と作れないでしょうね。
三國 作れないでしょうね。あんな野暮な映画(笑)。(「襤褸の旗」)
この作品は成田空港反対闘争を下敷きにしたものだとのこと。田中正造の迫真の演技というのは、見たい気もするが、実際に土を食べるというのも、先のリアル演技とは別の意味で食えない演技のように思える。
映画見ながらのインタビューを挟んで、前後に佐野の解説めいた文章(インタビューも)がある。そこから少し引用しておく。
三國にインタビューして強く感じたのは、荒削りな役柄からはかんがえられないような内面の繊細さである。剛直な外見と脆い内面。それを併せ持ったことが、三國連太郎という役者の比類なき才能であり、最大の財産だったといえる。
観客というものは銀幕の中の俳優に強さの魅力を求める一方、それ以上に弱さを覗きこみたい衝動を抱えた厄介な生き物である。三國はそのことを知り抜いていたからこそ、日本映画界を代表する個性派俳優になれたのだろうし、ここまで長持ちする役者になれたのだろう。
三國 才能のあるなしは別として、親鸞のような生きざまが、人間の生きざまのしょうちょうではないかと思うんです。
--もう少し、具体的におっしゃって下さい。
三國 はい。現世の欲望に苦しみ、のたうちまわりながら、それでも回れ右しないで前に進む以外、この世に生きていく方法はないのではないでしょうか。
--回れ右しても始まらないと。
三國 はい、敗北しようとなにしようと、とにかく前を向いて歩く。人間にはそれ以外に生きる方法がないのでhないでしょうか。というふうな、思い上がった考えをしているのですが……。
結局、Morris.はこれから三國の映画を見ることにはならないだろうな。
三國といえば、太地喜和子との激しい恋のことが思い出されるが、たっった一ヶ月で別れたとあったのは、ちょっと意外だった。彼女の作品なら機会があればまた見たい気がする。
2012/09/13(木)●日本民謡(^_^;)● |
6時起床。
今朝の血圧は194/92/63。
ベッドの中で、道上洋三の番組聴いてた。昨日の金本引退宣言のことを、いろいろ話してたが、何か空しさが先に立って、途中で切る。
午前中、読書。
昼から自転車でHAT神戸のケーズデンキで安いUSBハブ買う。これはHPミニノート用。ついでにまたコンパクトスピーカ物色。近くのヤマダ電機で、ELECOMの電池レス球形\1700というのがあったので、試してみたが、これはiPhoneそのままの音量の半分くらいしか鳴らないので問題外。
摩耶海岸通りの東屋でミニギターレッスン。はじめは誰もいなかったのだが、ここは近所の爺っちゃんらの溜まり場になってるところらしく、三々五々集まってきた。サービスのつもりで(^_^;)日本の懐メロ何曲かやったがあまり反応は無いので、韓国歌謡に戻る。
途中民謡が好きだという爺ちゃんが来て、日本民謡何かできないかという。楽譜が無いと出来ないといったら、小さな民謡の歌本を貸してくれた。いちおう楽譜が載ってたので、知ってそうなのをやってみたが、なかなか難しい。というか、Morris.はほとんど日本の民謡に馴染みがないのだった。いちおう九州出身なので「黒田節」「炭坑節」「五木の子守唄」「島原の子守唄」くらいは聴き覚えがあったので、何とかなったが、こぶしの効いた東北民謡などはお手上げである。佐賀県の民謡として「梅干し」「岳の新太郎さん」の2曲が掲載されてたが、Morris.はどっちも知らなかった(>_<)
結局ここに5時までいて、関西スーパーで買い物して6時帰宅。
最近日韓歌謡架橋掲示板が重過ぎるためか? ちびくろ2号の動きが極端に鈍くなってしまうのでROMに徹してるのだが、その掲示板にmediab2011さん(本名 大我喜代志さん)の訃報が伝えられていた。掲示板でMorris.の書き込みにレスしたり、facebookでもときどきメッセージ貰ったりしてた。Morris.はfacebookもROM状態で、ほとんど返事もせずにいた。亡くなる前日の書き込みも元気そうだったのだが、9月9日の昼、心筋梗塞による突然の死だったとのこと。享年六十五。面識はなかったが、これからは、こういった形の別離も増えてくるのだろう。
何はともあれ、冥福を祈りたい。合掌
今日の歩数3229歩。
今日のレッスン場から |
韓国の船らしい |
これも |
【女性のためのカメラレッスン】林和美 ★★★ 「装幀写真家」を自称する女性写真家による、一眼デジカメ入門書で、流行りの「女子カメラ」教本かと思ったが、意外とストレートな入門書だった。
写真やカメラについて知ることを面倒がらないでください。この本をフル活用して少しずつ理解していって欲しいと思います。知識が邪魔になることは、けっしてないのです。
後書きの結びの一節だが、「知識が邪魔にならない」というフレーズを信じたい。
一眼だけでなくコンパクトデジカメにも通じるように書かれているようなので読む気になった。特別なことが書いてあるわけではないのだが、いくつか撮影のヒントになることがあった。
たとえば、全体が黒っぽいものを撮影するときには露出マイナス補正、白っぽいときはプラス補正というのはわかりきってたつもりだが、この部分読みながら、Morris.はこれまで、黒猫でプラス補正、白猫マイナス補正してたような気がする。
撮影モードの絞り優先(Avモード)、シャッター速度優先(Tvモード)の使い分けも、ほとんどプログラムオート(Pモード)メインで撮影してるMorris.には参考になった。動いてる猫はTvモード(1/200秒シャッターくらいに固定)と決めておくのも良いかもしれない。
本書を読んで、今度のデジカメのマニュアルをもう一回読みなおすことを決心した。それだけでも読んだ甲斐があった。
2012/09/12(水)●天王寺だった(^_^;)● |
環状線で大阪に着いたので降りたつもりが、何と天王寺だった(>_<) 時計見たら午前零時過ぎ。またまた乗り過ごしたらしい。まだ大阪方面の列車はあるみたいだったが、そのまま外に出て、コンビニで弁当買ってジャンカラに向かう(^_^;) 深夜フリータイムで仮眠することにしたのだ。ジャンカラのフリータイムは22時から朝5時まで\1400。ところが斜め向かいにあるSound Sonicというカラオケは朝6時までで\900と書いてある。これはかなり安いし、6時までというのがポイントである。迷うこと無くこちらに入る。
ここのカラオケはDAMで、リモコンにはハングルはないが、カタカナで韓国曲選択できるし、分厚いカラオケ曲目本から番号で直接選択できる。せっかくだからサランバン会で歌いそびれた曲を数曲入れる。その後思いついて日本歌謡篇で柏原芳恵を見たら20曲もあった(@_@) とりあえず10曲ほど入れて7曲ほど歌ってみる。「春なのに」のバックには懐かしい芳恵の映像が使われていた。何か嬉しくなってデジカメ撮影。
2時前に就寝。6時10分前に起きて店を出る。外はすっかり明るくなっていた。
日本で一番高いビルになるという「あべのハルカス」はまだ工事中だが、さすがに高い。
前から気にかかっていたアポロビル向かいのレトロビルをチェック。裏側から見ると同じ色なのに、表は色も形も違う2つの建物みたいだが、元は昭和初期に建てられた「阿倍野ホテル」だったらしい。現在は西側の色の濃い方が「阿倍野郵便局阿倍野橋分室」、東側は「大手前看護専門学校」として使用されている。
せっかくだから、ひさしぶりに天王寺動物園に行こうかとも思ったが、開演は9時半から。2時間半待つのはちと辛い。ミニギターあったら良かったのだけど、残念。
神世界から、新今宮方面をぷらぷら歩いて、今宮から環状線に乗って、大阪駅下車。駅の一番上まで登って、しばらく石のベンチでで寝転がって本読んでたら、警備員に寝転ぶなと叱られた(^_^;)
結局お昼前に帰宅。
録画しておいた昨夜のサッカー、日本、イラク戦を見る。1-0で日本は辛勝。でも、やっぱりスポーツを録画で見るというのは、何となく興を殺がれるものである。
寝直そうかとも思ったが、そのまま起きて、夕方屋上で缶ビール+ミニギター。
阪神、金本選手が今季で引退するとの記者会見。潮時なのかなあ。故障が多くて、このところ不本意な状態だったけど、最期にもうひと花咲かせて欲しかった気がする。
今朝の血圧は179/91/75。
今日の歩数は9324歩。
こちらジャンカラ |
こちらSound Sonic |
もちろんこちらに |
芳恵のビデオが(@_@) |
こちらはスチール |
日本一高いビルになるハルカス |
前から気になってたレトロビル |
郵便局分室(左)と看護専門学校(右) |
郵便局入り口 |
郵便局の窓 |
看護学校のディテール |
天王寺公園のトラ |
チャバネセセリ |
通天閣下の雉子猫 |
輝く通天閣 |
通天閣下の黒猫 |
同じく |
また別の黒猫 |
夕顔 |
工場の倉庫 |
秋茜(雌) |
大阪駅前工事中ビル |
同じく |
JR大阪駅構内 |
2012/09/11(火)●淀屋橋とサランバン会● |
7時半起床。
今朝の血圧は183/93/63。
朝から雨降ったり止んだり。天気予報でも今日は一日こんな天気らしい。
昼筋に部屋を出てJRで大阪。ヨドバシカメラで電池式スピーカを物色するも、これというのは見つからなかった。
淀屋橋方面に歩き、西天満大江ビルヂングの番画廊で昨日から15日まで開かれている「才村昌子銅版画展「うつしみる」」を冷やかす。このビルは以前にも訪れた大きなレトロビルで、一階に二軒の画廊がある。彼女は井山くんの嫁さんで、これまではイラストがメインだったが、最近銅版画も始めたらしい。タイトルの「うつしみる」というのは、ひとつの作品を左右、上下対象に転写してシンメトリーを愉しむという趣向らしい。生地で現在も居住している甲子園、武庫川付近のデジカメ画像をPCでシンメトリーに加工した小冊子もあって、これがなかなか楽しめた。こちらは前回の企画展作品だったらしい。
そのまま淀屋橋から梅田に戻り、環状線で鶴橋に。今夜はサランバン会で、いつもなら、会場の「恋人」に行く前にコリアタウンの公園でミニギターで遊ぶのだが、今日は天気予報に鑑みて、ミニギター不携帯(>_<) 午後からはまるで雨降らなかっただけにちょっと残念。
サランバン会はほぼ常連の洪ママ、歌麿会長、中山、増田、栗崎、ソンジャさん、丸本夫妻、それにMorris.のファン(^_^;)の榎本さんなど。榎本さんは前回のサランバン会の時期に韓国旅行行ってたらしく、その時のデジカメ画像をDVDに入れたものをプレゼントしてくれたし、ビールもかなりおごってもらった。米倉さんが久しぶりに参加。しばらく入院してたとのこと。
前回無くしたチューナー、カポタストは店には無かった(>_<) やっぱり公園に置き忘れたらしい。
会とは別の在日ハラボジたちとも仲良く歌い、踊り、11時に店を出る。今日はMorris.はそれほど酔っ払わずに、最後までいちおうしっかりしてた、と思う。
今日の歩数は8823歩。
旧大阪北小学校 |
オオシマビル |
質屋の蔵 |
大江ビルヂング |
「番画廊」才村昌子銅版画展 |
作品 |
ビル内部 |
水晶橋 |
中之島図書館ドーム |
鶴橋の黒猫 |
大阪聾学校の夕景 |
同じく |
鶴橋朝鮮初級学校 |
コリアタウンの倉庫で飼育猫? |
同じく |
同じく |
今月のサランバン会その1 |
その2 |
その3 |
その4 |
平野川夜景 |
2012/09/10(月)●旅の絵本● |
6時半起床。
今朝の血圧は183/100/72。
昨日の「日曜美術館」録画で見る。安野光雅特集だった。彼ももう86歳になるとか。旅の絵本シリーズの日本版製作風景から、故郷津和野の即興絵巻描画、これまでの作品の紹介。どれを見ても実に「上手い」うえに、サービス精神にあふれてるし、遊び心にも富んでいる。
昨年出した「絵のある自伝」からの朗読。絵本作家としてだけでなく、エッセイもMorris.は結構愛読したものだ。この自伝も読まなくては。中国で出会った「雲中一雁」という言葉が気に入って、自伝にもこの遊印を使っていた。この遊印もたぶん安野の自作なのだろう。→
Morris.は安野の絵本の中では「ABCの本」「あいうえおの本」「森の絵本」に愛着を持っている。3冊とも複数冊持っていたことがあるのだが、すぐ友達の子供にプレゼントしてしまい、現在は一冊もない(^_^;)
2時過ぎにぷらっと王子動物園へ。今日はまぬうは雄が表に出ていた。あいかわらず唇の痙攣があるのが気にかかる。
めったに覗かないサル舎に回ったら白黒コロブスの赤ちゃんがいた。赤ちゃんは白黒でなくほとんど白い。
動物資料室図書室でしばらく新しい本を立ち読み。中南米に普通に見られるという「ハキリアリ」の生態は眼を見張るものがある。
ホールではアマチュア動物写真応募展やってた。まぬうの写真も数枚あったが、とりたてて目をひくものはなあkった。入選作には白黒コロブス赤ちゃんのものもあった。
途中雨が降りだしたので、原田の森ギャラリー前庭で雨宿りを兼ねてしばらくミニギターレッスン。
6時前帰宅。
今日の歩数は2297歩。
今日のまぬう(牡) |
同じく |
裏の檻のまぬう(雌) |
白黒コロブスの赤ちゃん |
家族 |
白熊 |
印度星亀 |
今日の立読み |
動物写真展やってた |
2012/09/09(日)●猫曜日● |
7時半起床。
今朝の血圧は190/89/64。
8時からSBS「挑戦千曲」見る。今日は出場チームひとりも知らなかった。別にゲストが大事というわけでもなく、ひたすら、歌って踊って大騒ぎのこのカラオケ宴会風景を楽しむわけだからかまわない。鶴橋での毎月第二火曜日のサランバン会も、こういった雰囲気になるのがMorris.の理想かもしれない。ミュージカル畑の男女チーム二人が、大仰な歌い方で歌唱力と声量を披瀝してたが、Morris.はどうもこういうのは苦手である。
まあこの番組はチャン・ユンジョンちゃんが司会してるから見始めたので、当然彼女の魅力が大きい。ユンジョンちゃんといえば、10月の日本デビューはどうなってるのだろう? 10月10日シングル「うそつき太陽」発売は決定なのだが、一向に新しいニュースがない。と、思ってたら石川の渡り鳥さんから、某所で新曲の一部の試聴ができるとの知らせ。早速聴いてみた。これは原曲は彼女のオリジナル「コッ 花」なのだがその日本語歌詞というのが気になってた。
あなた誰よりも輝く まるで太陽よ
ライラ・ライラ・ライうそつきね
胸に闇を抱いてる
わたし誰よりも移り気 月の化身なの
ライラ・ライラ・ライうそつきね
あなただけに夢中よ
女ごころだけわからない
ああ野暮な人 好きな……(以下不明)
うむむむむむ--タイトルからして、原曲とは全く違う歌詞だとは想像してたけど、「月の化身」「ああ野暮な人」なんてのは、ちょっとあんまりかな(^_^;) 原曲にある「ライラ・ライラ・ライ」の「ライ」の部分を英語の「lie」に引っかけての強引なタイトルなのだろう(^_^;) これがヒットチャートを駆け上るとはちょっと想像しにくいが、成り行き上(^_^;)応援しないわけにもいくまい。困ったものである(^_^;) こうなると、B面(とは今は言わないか)「チャンチャラ」の日本語歌詞も知りたいものである。
昼のKBSノレチャランは江原道チョンソンからで、当然のごとく、ここの代名詞であるチョンソンアリラン歌った女性が最優秀賞になった。
昼から自転車で三宮へ。実は中央図書館で借りてた本の一冊が一昨日で期限切れになってた。インターネットで、一回(2週間)延長できるのでそうするつもりでいたのに、ついうっかりしてた。で、とりあえず三宮図書館で延長してもらうことにしたのだ。市立図書館ではどこの図書館でも、返却や延長ができるようになってるのがありがたい。
そのまま図書館とサンパルの間の広場のベンチで、缶ビール&ミニギター(^_^;)
5時前に三宮を出て、大安亭の業務スーパーで買い物して6時前帰宅。
今日は、行き帰りにあちこちで猫を見つけてMorris.@Catographerモード全開。会心のとまではいかないが、それなりに満足できるショットが撮れたような気がする。
今日の歩数は4238歩。
大安亭の雉 |
大安亭のお馴染み白黒 |
サンパル前で一人乾杯 |
三宮駐車場の雉 |
同じく |
同じく三毛 |
同じく白雉子猫 |
同じく車の下 |
日暮通りの黒白 |
【昭和変々】山本夏彦|久世光彦 ★★★ 昭和の写真とコラムのセット、「室内」連載の山本夏彦(㍽生)と「清流」連載の久世光彦(昭和10生)を合体させたもので、特に何ということはないのだが、すでに昭和の生き残り世代となったMorris.には懐かしい写真と文章であることは間違いない(^_^;)
金田一と啄木の仲は金田一が結婚してもなお続いた。新居に来ては借金して帰った。決して返らぬ金だから新婦は啄木を疫病神のように嫌った。金田一は悲しんだ。
私は真の友情はないと思うものだが、ここにはそれに近いものがある。(「下宿屋」山本)
石川啄木の歌はつい口ずさみたくなる調べがあって、日本で一番親しまれている歌人なのかもしれないが、その借金癖を知るほどに、ちょっとお付き合い出来かねると思ってしまう。しかし、金田一京介の献身的な啄木への喜捨が友情かというと、ちょっと疑問がある。Morris.は啄木は、「雲は天才である」という小説のタイトルのみに天才を感じた。
ミシンはたいてい縁側に置いてあった。どこの家でもそうだった。日当たりがいいところの方が、手元が明るいからなのだろうが、あれは、近所の人に、ミシンがあることを見せびらかしたかったのではないかと思う。それくらいミシンは、近代的な姿だったし、軽快な近代の音がした。
せかせかと足で踏むのは下手な証拠だった。自動の回転に任せて、ときどき踏んでやるのがコツだった。停止させないで、ときにスピードを緩め、細かい箇所を通過して、またスピードを上げる技術は、見ていて気持ちがよかった。シンガーが一番上等なことは、子供でも知っていた。(「足踏みミシン」久世)
Morris.生家にも足踏みミシンがあった。Morris.が踏むとどうしても途中で逆回りしたことを思い出す(^_^;) それはともかく電動で良いから小さくて強力なミシン欲しい。
昭和のはじめごろを舞台にした、向田邦子さんの小説やシナリオには、柱時計がよく出てくる。向田さんは、母親がお嫁にきたときに持ってきた時計は、ある朝ふと止まったというだけで、ホームドラマの一回分を見事に書く人だった。ある家庭の上に流れた時の移ろいを重ねてみるのに、茶の間の少し高いところから、家族たちを眺めている柱時計は、向田さんにとって格好の家具だったが、それだけではなく、あの人はあの音が好きだったのである。特に、ボーン、ボーンと鳴りだすほんの少し前の、ジリジリと発条(ゼンマイ)がほどける音が好きだとよう言っていた。(「柱時計」久世)
Morris.は電池式の目覚ましでもベルのなる直前のある種の気配を感じることがある。
南方熊楠の植物誌にこんな一節がある--[紀州田辺で、小児梔子の花を萼および心と引き放ち、花の中孔に細き箸を串(つらぬ)き、口にて吹けば快く廻るを見て娯しむ。よりてこの花を水車と呼ぶ。花弁の配列捻旋してあたかも人造風車のごとく、風に逢えばたちまち廻る。……]
一度やってみようと思いながら、その度に忘れ、ふと気がつくと梔子の季節はいつも終わっている。(「風車」久世)
いや、これはMorris.も一度やってみたい。
汽車にあって電車にないのは[未練]である。このまま行こうか戻ろうか。発車のベルが鳴っても、まだ間に合うのが汽車だった。ちあきなおみの「喝采」には[動きはじめた汽車に/一人飛び乗った]というフレーズがある。ドアが電動ではないから、未練を断ち切って飛び乗ることもできたし、思い直して飛び降りることもできた。
汽車が電車になって、歌の別れはつまらなくなった。(「汽車」久世)
最初の一節はなかなかに見事である。
2012/09/08●センター40周年● |
7時起床。
今朝の血圧は173/90/76。
今日のピーター・バラカン番組は、カーティス・メイフィールド特集。それも他人の選んだ15曲というやや変則的なものだった。インプレッションズのリーダーだったカーティス。名前くらいしか知らないが、ファルセットというのはそれほど好きではない。
昼から阪急で六甲に出て「神戸学生青年センター40年の集い」へ。昨日センターでこの集まりのことを知り、呼ばれもしないのに出かけていったのは、このところご無沙汰してる、センターがらみの懐かしい顔に会えるのではないかと思ったからだ。
事務所の歴代女性陣、鹿嶋、中野、都築さんが勢揃いしてた。都築さんは真央ちゃんという5ヶ月の愛娘連れて来てた。
今日の会にはセンターと交流の深い韓国のカトリック農民会の功労者朴才一、曹喜夫さんへの感謝状授与式も兼ねていたのだが、朴さんは一昨年無くなったので奥さんと娘さんが代理で出席。信長さんの紹介で母娘とは親しく話をかわすことができた。
三宮で打ち上げということで、混ぜてもらおうかと思ったが、パスして灘図書館に周り、駅前広場で缶ビール+ミニギター。
広場では神大美術部野外展やってた。
8時帰宅。
今日の歩数は2186歩。
記念式典飛田館長挨拶 |
故朴才市さん遺族 |
朴さんの奥さんを囲んで |
朴さんの娘さんと |
新旧事務所三人娘? |
都築さんとこの真央ちゃん(5ヶ月) |
ちょっと拝借 |
六甲道の空 |
神大美術部野外展 |
2012/09/07(金)●一年ぶり新楽譜集● |
7時半起床。
今朝の血圧は173/90/76。
午前中、ICレコーダ復活記念に(^_^;)カラオケ用のマイク2本使ってミニギター録音。アンプ(古いマイクロコンポ)の雑音が止まらないしバランスがうまくいかない。
ふと思いついて、新しい楽譜集を造ることにした。去年センターの新しい印刷機で簡易帳合ができるのに感激して、一挙に6冊造って以来である。
午後自転車でセンターへ。金曜だけ出てる稲田さんと久しぶりに再会。
飛田さんにたのんで、最初のやり方を教えてもらって、一枚ずつコピーして後は自動帳合のはずだけど、すっかりやり方忘れてて、1時間くらいかかって何とか完成。全部で56pになった。今回はノンブル入れることができた。見開きが1割くらいあるから50曲くらいである。レパートリーが50曲増えた、というわけではない(^_^;)
4時前にセンターを出て、護国神社のベンチで、出来立ての楽譜集でミニギターレッスン。何故か今回は韓国歌謡ばかりでなく、日本歌謡も結構混じっている。クリアファイルに適当に追加して溜まったものをそのまま使ったためで、浅川マキやブルーハーツ(リンダリンダ)などが入ってる。小学生の女の子二人が話しかけてきた。嬉しくないことはないのだが、つい先日、女の子をカバンに入れてタクシーに乗って捕まった若い男の事件があったばかりなので、何となく周りの目が気になるところである(^_^;)
マルハチで買い物して7時過ぎ帰宅。
見るとも無くナゴヤドームの阪神-中日戦見る。やはり昨日生を見たばかりなのでちょっと気にかかるようだ。先発スタンリッジは好投しながらソロホームラン一発で完投しながら負け投手である。いまさらながら今年のトラ打線はあまりに不甲斐ない。
今日の歩数は5444歩。
事務所で飛田さんとカメラ自慢 |
お地蔵さま(上の指が恥ぢ(^_^;)) |
今日のレッスン場は護国神社 |
軒先に雀の餌台が |
コンビニ前の黒猫2匹 |
よく見ると黒じゃなくて竈猫 |
2012/09/06(木)●夏の名残の甲子園● |
7時半起床。
今朝の血圧は189/91/70。
先日から調子の悪いICレコーダ。今日はイヤホンジャックと反対側のラインジャックまでおかしくなってしまった。内蔵マイクでの録音はできるのだが、ラインジャックにつなぐと最初はラインの表示が出るのにすぐマイク表示になって録音できない。本体機能は正常なのだから、あくまでジャック部分の接触不良だと思う。修理に出そうかとも思ったが、最近は修理というより即部品取り替えで、部品代より分解手間賃の方が高く付くのだろう。この際駄目元で、蓋を開けて中のジャック回りを掃除してみようと思い立つ。これははっきり言ってかなり無謀な行動である。Morris.はこれまで同様のことを試みて、結果壊してしまうということを何度も経験している(^_^;) 6箇所の小さなネジ外して、何とかカバーを剥がすことができて、ジャック付近を観察。とりたてておかしいところはない、というか、よくわからない。爪楊枝で接点部分を押さえたり汚れを小そぎ取ったりして、そのままジャックつないだら、とりあえずつながった(@_@) 結果オーライということで、もとに戻す。しばらくはこれで使えそうである。
午後4時過ぎに部屋を出て、阪神で甲子園に。5時半に月と猫と夜の庭さんさと待ち合わせで、ちょっと早かったのでダイエーで海苔巻など買って、電気コーナーを冷やかす。iPhone接続スピーカを探したのだがろくなのは無い。
時間通り月猫さんとおちあい、三塁側グリーンシートへ。知り合いから年間予約席の空きを融通してもらったとのことだが、つまりは今シーズンの阪神の惨状で、人気が無くなったということだろうな。これがもし阪神巨人で優勝争いなんて状況だったら絶対回ってくることはないだろう。
それでも、Morris.はグリーンシートなんてめったに来ることはないし、そもそも甲子園のナイター観戦そのものが一年ぶりくらいなので嬉しかった。
甲子園名物のフローズン泡生ビール(\700)というのをいただく。泡がシャーベットっぽくなっててなかなかの味わいである。
試合は岩田、内海の投げ合いで、どちらかというと阪神押し気味で2回裏に1点先制したものの、後は凡プレーで得点できない。7回には長野のタイムリーで同点にされてしまった。9回には藤川登場、阿部にホームラン性の二塁打打たれたけど何とか押さえ、結局10回延長引き分け。まあ月猫さんは巨人ファンだった(^_^;)ので、これで良かったのかも知れない。月猫さんチケットありがとうございましたm(__)m
*翌日月猫さんから風船と夕空のデジカメ画像が送られてきた。Morris.には撮れない構図である(^_^;)。
帰り、阪神甲子園駅は混雑してたので、今津まで歩き、阪急で11時半帰宅。
今日の歩数は7834歩。
復活したICレコーダ |
三塁側グリーンシート(^_^) |
フローズン泡の生ビール |
先発は岩田 |
7回ジェット風船 |
月齢19.5の月 |
2012/09/05(水)●在日朝鮮学生美術展● |
6時半起床。
今朝の血圧は199/97/64。
今日は水曜日で動物園は休みだが、昼から原田の森ギャラリーに足を運ぶ。第41回在日朝鮮学生美術展が今日から開かれるということなので、見ておくことにした。去年は見逃したが、一昨年9月の39回の同展で感動した絵本「カオのない者」のことが忘れられなかったからだ。
残念ながら、今年はあれほど衝撃的な作品は無かった。小中学校の作品もいまいち面白みがなかった。印象に残ったのはダンボールにサインペンと鉛筆で、大きな人体全身にタトーめいた細かい模様を描きこんだ作品と、友達5人のVサインを組み合わせて星型を作り、その影を撮影した写真作品の2つだった。
ギャラリー裏の景山産婦人科の病棟が取り壊されて更地になっていた。屋上にドームのある住宅の方は残っていたが、跡地にマンションなど出来ないことを祈りたい。
午後は今日から始まったサンTVの韓国ドラマ「地面にヘディング」の初回を見る。イケメンのサッカー選手と女性エージェントなどのラブスポドラマ(^_^;)みたいだが、あまり期待はできない。ただ、「ドリームハイ」にも出てた、イユンジというメのきつい女優がちょっと気にかかる。
夕方屋上で缶ビール飲みながらぼんやりしてたら、そのままうたた寝してたみたいだ(^_^;)
大阪の月と猫と夜の庭さんから、明日の甲子園阪神巨人戦の年間予約席の空きが出たので一緒に行きませんかとのお誘い。あまりの阪神の不甲斐なさで、今シーズンは終わったということにしていたのだが、貧乏性のMorris.がこういった美味しい話を断るわけはない(^_^;) ということで、明日はひさびさに生阪神を見に行くことになった。
今日の歩数1392歩。
撤去された?景山産婦人科 |
注目作品 |
アイデア作品 |
【宮本常一の写真に読む 失われた昭和】佐野眞一 ★★★☆☆ 宮本常一が残した10万点の写真の中から200枚を選び、「村里の暮らし」「島と海」「街角」「ジャーナリストの視線」の4章に大別して佐野の「解読」を付したものである。
佐野は宮本に傾倒することは相当なものらしく、97年には宮本テーマの「旅する巨人」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しているし、その後も宮本関連著作は多く、本書もその一冊ということになる。
Morris.は宮本民俗学というものを何となく敬遠してきたきらいがある。先の「旅する巨人」も未読であるし、宮本の写真も、それなりに時代を写した記録写真という印象しか持てずにいた。
本書の写真を見た後でも、それほどの変化はない。
しかし「おわりに その写真をどう読むか」という佐野の後書きは、すごいと思った。一部を引用しようとしたのだが、結局全文引用するしかないということになった(^_^;)
日本人の「読む力」の減退が、最近しきりといわれている。
「読む力」の衰えが、活字離れを引き起こし、ひいては出版不況を招く遠因ともなっている。「読む力」というイディオムはそうした文脈で使われることが多い。だが、私の見方は少し違う。
「読む」という行為は何も活字だけに向けられたものではない。人間は相手の気持ちも「読む」し、あたりの気配も「読む」。将棋を指すときは、何手先まで「読む」し、風景や写真もまた「読む」対象である。第六感を働かせて、危険を事前に察知する能力も「読む」力と密接不離の関係にある。
「読む力」とは、人間の身体の全領域にわたるこれらの能力のすべてを指している。それが本当に衰えているとするなら、活字離れや出版不況どころの騒ぎではない由々しき大問題である。
「読む力」というものを少しむつかしく定義すれば、人間であれ、事物であれ、自分と向き合うべき対象との距離を測り、その関係性の間合いのなかに、自分の「立ち位置」を正確にポジショニングしていく能力だと言える。つまり、歴史に規定された自分という存在が、その時空間の奈辺にあるかを感じとる能力のことである。
すぐれた写真は、それを自ずから喚起する力を内在的に備えている。それを見る者は、自分がどういう時代に生き、その時代とどう向き合ってきたのか、鋭く問われることになる。その写真を見ることによって、自分と世界との間に横たわる目に見えない等高線を感じとり、自分がその等高線のグラデーションのどのあたりに存在しているかを、いやおうなしに実感することになる。
宮本の写真は、一見、懐かしい世界だけを写しとっているように見える。しかし、その写真は、見る者の身体能力のすべてを稼働させなければ本当に読み解くことはできない。一本の流木から相互扶助の精神を読みとり、杉皮が干してあるだけの山村風景から山林労働の全過程を読みとることはできない。
「あるくみるきく」精神から生まれた宮本の写真には、キーボードをたたくだけで、瞬時に「解」が出るインターネットとは対極の世界が広がっている。そこには、歩くことでしか見えてこない「小文字」の世界が、ゆったりと流れるアナログの時間の「しわ」とともにゆるぎなく定着されている。宮本の写真は、われわれがどこから来て、どこに行くかを静かに問うている。
「記憶されたものだけが記録にとどめられる」
宮本が晩年語った言葉だが、宮本の写真から伝わってくるのは、それを反転させた言葉である。
「記録されたものしか記憶にとどめられない」
宮本の写真の底には、高度経済成長期前後の日本人の記憶と記録がおびただしく堆積されている。
Morris.がいまいち、宮本の写真を「読め」ずにいるのは、「見る者の身体能力のすべてを稼働」できずにいるからなのだろう(>_<)おしまいに宮本本人のことばを、孫引きしておく。これまた含蓄ありまくりのことばぢゃあ。こうなったら佐野の「旅する巨人」と、宮本の「忘れられた日本人」は、必読だな。
いったい進歩というのは何であろうか。(中略)失われるものがすべて不要であり、時代おくれのものであったのだろうか。進歩に対する迷信が、退歩しつつあるものをも進歩と誤解し、時にはそれが人間だけでなく生きとし生けるものを絶滅にさえむかわしめつつあるのではないかと思うことがある。(『民俗学の旅』-講談社学術文庫)
2012/09/04(火)●懐かし建築巡り● |
6時半起床。
今朝の血圧は205/103/64。
ここ一ヶ月ほど、最高血圧200切ってたのだが、久しぶりに200超えた。血管への負担を別にすれば、水圧と同じで、血圧高いほうが、栄養や酸素が力強く全身に回るのではなかろうか。
午前中は部屋でごろごろ。ICレコーダの内蔵マイクで録音してみる。ギターと歌とiPhoneのリズム音のバランスが難しい。久しぶりに録音したものを聴いてみると相変わらず下手である(>_<)が、スピーカー変えた分だけ聴きやすくはなったような気もする(^_^;)
「ドリーム・ハイ」今日の16話で終了。結局よくわからない終わり方だった。個人的には歌手I.U.がもうちょっと活躍するかと思ったのだが期待はずれ。パクチニョンは後半出ずっぱりで、彼のダンス場面は興味深かった。明日からは東方神起メンバー主演の青春ドラマ「No Limit 地面にヘディング」というのがまた16話完結で始まるらしい。うーーむ、とりあえず録画予約はしておく。
午後出かけようとしたらまた雨になった(>_<)
それでも2時前には上がったので、自転車で灘図書館に出かけ、新在家の甲南漬資料館と、石屋川の御影公会堂を回る。どちらも神戸の建築家清水栄二の設計で、前者が昭和6年(1931)、後者が昭和8年(1933)の竣工らしい。
Morris.は神戸に来て3年目くらいから石屋川に10年以上、地震の後新在家に3年住んだからどちらの建物もお馴染みではあったが、当時はじっくり見ることはなかった。清水栄二は東大卒業後神戸市営繕課長、その後自営となり、戦前の阪神間で活躍したらしい。当時の流行りの装飾的デザインらしいが、確かにどこか共通点があるようだ。どちらも神戸震災ではかなり強震を受けた地域にありながら、しっかり残ってることからしても、耐震性のある建築だったことは間違いない。
公会堂の地下食堂は今でも営業してるから、久しぶりに入ろうかとも思ってたのだが、公会堂は火曜が定休日だった。
マルハチで買い物して、6時前帰宅。
女子サッカーU20日本-ドイツ戦。開始直後にあっさりドイツが先制ゴール、そのあと20分間に3点とられて、そのまま日本はほとんど何も出来ず惨敗だった。
島田和夫部屋スケジュール更新。
今日の歩数は4992歩。
甲南漬資料館 |
入り口のドアノブ |
モダン階段 |
同じく |
別階段 |
往時の面影が |
旧応接室 |
側面から |
裏側 |
大きな古い金庫 |
御影公会堂 |
正面 |
側面 |
裏側 |
これはユニーク |
窓の下の三角装飾 |
火曜日は休みだった(>_<) |
せっかくだから軽くミニギター |
ガラス越しに覗く内部 |
使われていない受付窓口 |
地下食堂のドア |
2012/09/03(月)●Fish are jumpin'(^_^)● |
6時起床。
今朝の血圧は188/85/69。
昨日のサヨナラホームランがあったので、久しぶりにABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」を聴く。アシスタントの久野愛は夏休みでウイーンに行ってて、今日からコンビ復活だとか。そういえば、先週ちらっと聴いたら、小山乃里子の声がして驚いたが、夏休みのピンチヒッターだったのか。
午前中は部屋でごろごろ(^_^;)
午後、自転車で海岸方面へ下りて、ヤマダ電機に寄る。ICレコーダのジャックがおかしいと昨日書いたけど、ケーブルの方がおかしいのかもしれないと思ったので、買って試してみようと思ったのだ。でもケーブルが思ったよりも高かったので、ちょっと躊躇してしまった(^_^;) ついでに店内を冷やかしてたら、PC用のスピーカーが割と安くでいろいろ揃ってた。現在擬似デスクトップとして使ってるちびくろ2号内蔵のスピーカーは、iPhoneスピーカー程度なので、DEL坊におまけで付いてたUSB電源の簡易スピーカーを流用してる。これもいちおう鳴る(^_^;)という程度のものだし、接触が傷んでるのか時々左のスピーカーが鳴らなくなったりもしてる。ELECOM製小型木製スピーカー3点セット(サブウーファー付)というのが3千円くらいであったので、ちょっと迷う。
とりあえず店を出て、摩耶海岸通りまで行き、自転車でぷらぷらする。水は綺麗とは言いがたいが、それでも海と船は見ているだけで楽しい。魚が時々水面からジャンプしてた。これを撮影しようと試みたが、これは難しい。流れ星ほどではないが、どこを跳ぶかわからないものね。やや広めに構図合わせておいて、海を眺めて魚が跳んだら即シャッター押すというのをやってみたが、思うようにはいかない。かなり遠くの方で跳ねたのが写ったらしい(^_^;)ので、これでよしとしておく。
海岸の日陰になったベンチでミニギターレッスン。ジョギングしたり、散歩したりで、結構人通りがある。何人かに声をかけられた。それにサービスしたというわけでもないが、今日は日本の歌謡曲と韓国曲、半々くらい。日本の古い歌謡曲もある程度きちんと歌えるようにしておきたいと思った。5時半過ぎに切り上げる。
帰り道、今度はケーズデンキを冷やかす。ケーブルはヤマダと同じ値段だったが、スピーカーはヤマダで3千円だったものが2千5百円で出ていたので、つい買ってしまった(^_^;) こういうのも貧乏性というのだろうか。
帰って早速セッティング。DEL坊付録スピーカはベッド枕元のHPミニノート用に。
しかし、Morris.のPC回りの配線はかなりこんがらがってる上に、PCで録音するために以前に買ったUSBオーディオキャプチャーユニット経由でスピーカー接続してたりで、それなりに大変だったし、ディスプレイの下に置いたままだったDEL坊本体を撤去することにした。これで、少しはすっきりしたような気がする。
それで新スピーカーに交換した結果はというと、何しろウーファーというのが一辺10cmの立方体で、左右スピーカーはそれぞれタバコ3箱分くらいの大きさ(小ささ?)である。最近は小さくても高性能の製品もあるようだが、こちらは先に書いた廉価版ということもあって、はじめから過大な期待をするわけにもいかなかったが、いちおうAC電源で12Wの出力(半分はウーファー(^_^;))だから、前のUSB電源の1W出力に比べると、かなり聴きやすくなったのは事実である。これまでのは中途半端な高音域しか出ていなかったということがよく分かった。とりあえずこれで中音域が鳴るようになったということだろう。やっぱり嬉しくて、You Tubeでしばらく遊ぶ。こちらは元音源の方にばらつきがあるけど、それがよく分かるというだけでも、やっぱりMorris.的にはグレードアップだと思う。
今夜のKBS歌謡舞台は「9月リクエスト」であまり面白くはなかったけど、音は前より楽しめた。ような気がする(^_^;)
今日の歩数は3042歩。
午後の摩耶海岸通り |
同じく |
同じく |
あちこちで魚が跳ねてた |
左写真の部分 |
大型船 |
清掃船 |
小型船 |
PC用小型スピーカーセット |
2012/09/02(日)●蟄居● |
7時起床。
今朝の血圧は177/90/67。
8時からSBSの「挑戦千曲」見る。今日はストリーミング状態が悪くて最初何度かフリーズ。家族大会で、子供らが多数出演。中にひとり、すぐ泣く女の子がいて、スタッフは大変のようだった(^_^;) 子供のためカラオケの1番から百番までは童謡が用意されていた。どうせ歌う曲は前もって、用意されているのだろうけどね。
昼のKBSノレチャラン(光州編)見てから、どこか出かけようと思ったら、待っていたようににわか雨(>_<)。もう、今日は一日部屋でごろごろすることにした。
やることは読書とミニギターくらいだろうけど、今日は久しぶりにノレバン98号で遊んでみる。これまた久しぶりにICレコーダで録音しようとしたのだが、ライン用のミニジャックの調子がおかしい。ヘッドホン用ジャックもおかしい(>_<) iPhone買ってからICレコーダは引き出しでほったらかしにしてたからなあ。リペアしなくては。
夜はこれまたひさしぶりに、阪神ー広島戦見る。1-1で延長11回裏、新井弟のホームランでサヨナラ勝ち。
今日の歩数は0歩。
【「1905年」の彼ら】関川夏央 ★★★ 「「現代」の発端を生きた12人の文学者」という副題がある。
1905年(明治38)というのは、日露戦争のまっただ中である。
その日(5月27日)の午後、対馬海峡東方で行われた日本海軍聯合艦隊とロシア海軍バルチック艦隊の海戦は、日本にとって亡国か興国かの瀬戸際の戦いだった。日本人はこぞって、文字通り「固唾をのんだ」。この国民的一体感の共有こそ、国民国家完成の瞬間だった。
1905年は、まだ明治38年でありながら、大正・昭和時代の発端した年、あるいは「現代」のはじまった年として記憶される。
当時の文芸家12人のこの1905年の状況と、その最晩年と死を対照させた論考、ということになるのだろう。とりあげられたのは以下の12人。
森鴎外 1862-1922 熱血と冷眼を併せ持って生死した人
津田梅子 1864-1929 日本語が得意ではなかった武士の娘
幸田露伴 1867-1947 その代表作としての「娘」
夏目漱石 1967-1916 最後まで「現代」をえがきつづけた不滅の作家
島崎藤村 1872-1943 他を擬勢にしても実らせたかった「事業」
国木田独歩 1871-1908グラフ雑誌を創刊したダンディな敏腕編集者
高村光太郎 1883-1956 日本への愛憎に揺れた大きな足の男
与謝野晶子 1878-1942 意志的明治女学生の行動と文学
永井荷風 1879-1959 世界を股にかけた「自分探し」と陋巷探訪
野上弥生子 1885-1985 「森」に育てられた近代女性
石川啄木 1886-1911「天才」をやめて急成長した青年
関川はMorris.と同い年で、80年代後半に韓国を取り上げ、漫画「坊ちゃんの時代」の原作者として注目を集め、同時代史としての昭和関連、日本近代文学の解説などで進境著しいところを見せて、共感を覚え、評価できる作家のひとりである。
しかし、本書はやや期待はずれだった。特に晩年と死の模様を描いた部分は、Morris.枕頭の書である山田風太郎「人間臨終図巻」という先行作があり、本書紹介の12名すべてが臨終図巻にも掲載されている。死の場面自体に大差はないのだろうが、やはり、風太郎の透徹した表現に馴染んできただけに、見劣りがするのは否めない。
細部では興味深い部分が無かったわけではない。
たとえば、以下の様な記述。
智恵子の精神の変調は、もっぱら福島二本松の彼女の生家長沼家の血脈と、生家没落の衝撃によるものと理解されている。しかし私は、「愛というイデオロギー」に殉じようとした高度な緊張感と、そのためにもたらされたアトリエ内部の「冷ややかな暗さ」を、智恵子変調の原因に加えたい誘惑にかられる。「愛」が日常を脱して純粋化、観念化されるとき、「愛」は一種の凶器となる。そしてそれは、痛ましい犠牲をもたらさずにはいないのである。(高村光太郎)
こうやって引用すると、ちょっと気恥ずかしいものがあるなあ(^_^;)
2012/09/01(土)●偉いぞ三宮図書館!!● |
7時起床。
今朝の血圧は152/70/81。
朝のうちはかなりの豪雨。
ピーター・バラカン聴きながら11時までベッドで読書。
昼から歩いて三宮に向かう。
生田川公園でしばらくミニギター。途中小学5年の女の子が寄ってきてえらく感心してくれた。その時弾いてたのは芳恵の「ハロー グッバイ」(^_^;)
三宮図書館に寄り、何故か東野圭吾「容疑者Xの献身」というのを読み通してしまった。韓国でもベストセラーになるなどえらく人気なので、どんなものか試しに読んでみたのだが、Morris.向きではない、ということがわかった。
7時まで三宮図書館にいて、そろそろ閉館時間かと思ったが何のアナウンスもない。??と思ったら、何といつの間にか三宮図書館は平日午後9時まで開館になってた(@_@)。ずっと以前は図書館は5時に閉まってたから、4時間もの延長である。神戸の他の図書館はすべて午後8時まで開館になっている。これは素晴らしいと思う。
ダイエーで缶ビール買って、三宮図書館前広場の電飾看板をバックにミニギターレッスン。ここはなかなかやりやすい(^_^;) 調子に乗って1時間ほどやって、チャン・ユンジョンツイストで盛り上がってたら突然のにわか雨(>_<) あわててビルの軒先に避難。
8時過ぎ帰宅。
今日から9月なので、タイトルの「今月の標語」考えなくては。というので「天下大変」というのを思いついたがネットで検索したら「江戸っ娘、天下大変」というラジオ配信番組タイトルがあった(>_<)。仕方ないので、次に「自棄焦燥」というのを思いつき、これなら大丈夫か、とチェックしたらやはりどこかで先に使われてた。四文字熟語は既に大概使われてるのかもしれない。とりあえず上の標語は、Google検索ではヒットしなかったけど、いまどき「徒手空拳」なんて言葉、知ってる人の方が少ないかも(^_^;)
今日の歩数は5728歩。
揚羽蝶 |
オクラ |
春日野の斑トラ |
春日野の白斑 |
クリーニング屋の白 |
クリーニング屋他猫 |
大安亭の黒斑 |
大安亭の白黒 |
旭通りの白黒 |
旭変電所 |
三宮図書館は午後9時まで開館\(^o^)/ |
今夜のレッスン場 |
【2012年】 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 | ||||
【2011年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2010年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2009年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2008年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2007年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2006年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2005年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2004年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2003年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2002年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2001年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【2000年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
【1999年】 | 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月 |
top | 歌集 | 読書録 | 植物 | 愛蔵本 | 韓国 | 春待ち | 掲示板 |