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Morris.日乘2013年6月 


Morris.の日記です。読書控え、宴会、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。


 

今月の標語

悪阻圧せよ

【2013年】 5月 4月 3月  2月 1月
【2012年】 
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月  5月 4月 3月 2月 1月

2013/06/30(日)●まぬうに異変が(@_@)??●

6時半起床。
今朝の血圧は185/95/76。
朝の3点セット。
SBS「挑戦千曲」。チャン・ユンジョンは髪括らずそのまま肩まで垂らしていた。心なしかちょっと元気がないような印象。ルーラの女性二人がゲスト出演してたが、当時の面影とあまりに違ってた。
早めに王子動物園に。
フラミンゴの雛やら、やっと戻ってきた海獺(あしか)冷やかして、まぬうのところに行ったら、めずらしく牝が岩場を移動していた。最近はずっと岩場の市場上の隅でほとんど動かずにいたので、全身を見るのは本当にひさしぶりである。ちょっと痩せたかな。
いつもは地面を動きまわってる牡の姿が見当たらない。裏の檻にいるのかと見に行ったら檻の扉は開けっ放しで、牡はいなかった。もしかしたら、と、最悪の事態を想像してしまった。ちょっと心配になって、女性の飼育係に訊いたら「死亡のニュースなど入ってないからどこかに隠れてるんじゃない?」とのことで一安心。
まぬうのところにもどって、しばらく牝を撮影していたら、ようやく牡が顔を出した。檻とガラス檻の間の通路にいたようだ。
しかし何だか様子がおかしい。動きが鈍いし、顔から前脚部分の毛の色がいやに白っぽくなってる気がする。いっぺんに老けたようだ。出てきてもいつものように歩きまわることはせず、一ヶ所にじっとしている。やっぱり何となく心配である。
資料館屋上のベンチでしばらくミニギターレッスン。家族連れが弁当広げる。小学校前くらいの子供たち4人が、興味津々の面持ちで、聴いた後拍手してくれた。サービスに「六甲おろし」歌う。これはそこそこ受けた。
12時過ぎに帰宅。KBS全国ノレチャラン。今日は今年の上半期総決算でいつもより時間延長のプログラムだった。Morris.としては通常の番組の方が面白いと思う。
2時から阪神-広島戦。今日は前健に完封負けしてしまった。阪神は藤浪でなく秋山が登板して負け投手。Morris.は結構前健は好きである。まあ、3連戦2勝1敗ならよしとしよう。夕方自転車で水道筋に買物に出て、後はまた部屋でごろごろ。BSの歌謡番組にテジナが出演して「サランウンアムナハナ」を日本語で歌ってた。ということはかなり前の番組なのだろう。
今日の歩数は2713歩。


挑戦千曲のチャン・ユンジョン 

フラミンゴの雛 

海獺 

まぬう牝 

同じく 

同じく 

牡の檻も空っぽ 

やっと顔を見せてくれた牡 

同じく 

ノレチャラン上半期決戦 

照光寺の黒 

同じく 

【光降る丘】熊谷達也 ★★★ 「家の光」2009~12年連載。宮城県栗原市耕栄地区がモデル。満州入植でロシアに抑留されて、帰国後、開拓村共栄地区に入植した青年の開発初期の苦労と、その三代目の時代2008年6月14日に起きた岩手・宮城県内陸地震による罹災と復興活動を交互にからませて、ビビッドな農民奮闘記に仕上げたもので、もともと厳しい自然と人間の関わりあいや、抗争は得意分野の著者だし、取材もきめ細かになされたらしく、なかなかリアルな感動ドラマに仕上がっている。
でも、先般、戦後ブラジル移民の残酷物語を読んだばかりなので、つい比べてしまうため、何となく甘く見えてしまった(^_^;) もちろん、水道も電気もなく車道も通じていない原始林の開拓ということで、Morris.などには手も足も出ない状態からの出発だということはわかりきっているのだけど、言葉は通じる、国や県からの援助があるというだけでも、ブラジル移民から見ると天国みたいに思えるにちがいない。
掲載誌やモデル地区への慮りや遠慮があって、開拓民の中の争いや利害問題もかなり綺麗事でまとめられているような気もした。
地震、崖崩れの現場にマスコミ取材のヘリコプターが近づいて、その爆音が人命救助のさまたげになるという描写は、神戸地震のときにMorris.も肌で感じたことだけに共感を覚えた。
「手をこまねいて待っている」(34p)など、Morris.が嫌う表記が複数箇所に出てくるのも減点対象となったようだ(^_^;)

2013/06/29(土)●ピーカン千里丘●

6時起床。
今朝の血圧は199/99/74。
阪急神戸線、北千里線と乗り継いで、千里丘のドイツ人の現場。奥井さんと二人別業者のヘルプ。
猫が逃げ出さないように風呂場に閉じ込めて作業開始。
昨日とは打って変わってピーカン真夏の気候。
超特大サイズのベッドマット吊り降ろしなどもあって3時半作業終了。近くの別現場の積込みをちょっと手伝って、阪急で5時過ぎ帰宅。阪神ー広島戦、9回裏、二死一二塁で、大和のサヨナラヒットで阪神3連勝(^_^)。
缶ビールとミニギター持って屋上でくつろぎタイム。
夜は、昨日、一昨日の日記編集(^_^;)。
今日の歩数5822歩。


捩花 

水母月 

現場の雉猫 

ピーカン 

見事な山帽子 

屋上黄昏 
2013/06/28(金)●東京日帰り(@_@)●

4時起床。
今朝の血圧は203/105/75。
JR灘駅の始発(5時7分)で新大阪に出て、新幹線のぞみ(6時発)で東京に向かう。
麻布十番のアメリカ行き引越し荷物ピックアップの現場。トラックで3人が先乗りで、Morris.だけ電車で現場直行、って、東京までというのはめったにないことである。それにしても往復運賃27000円というのは、釜山までのパンスタフェリー往復運賃より高いぞ(>_<) これで日帰りというのはあまりにもったいないので、一、ニ泊して、東京見物とも思ったのだが、明日は別口の仕事が入ってる。せめて新幹線から富士山でも拝めたらと、左側の窓際席予約したのだけど、朝から曇ってて、全く見えず。
8時過ぎに品川下車、山手線でで目黒に出て、南北線で麻布十番。ここは8年前に東京ノレチャランの予選に来たところだ。
現場は韓国大使館のすぐそばで、朝から街宣車が我鳴立ててる。機動隊もわんさか出てる。やっぱり東京はにぎやかであるな(^_^;)
そして現場はかなりの混乱状態で、一向に終りが見えない。昼休み短縮して、休みなしで、5時作業終了。しかもトラックに積みきれず、横浜の別業者に引き取りに来てもらう始末。
南北線-丸ノ内線で6時頃東京駅到着。今回の出張(^_^;)の楽しみというか、兎にも角にも、新装なった東京駅を見ることがお目当てだった。何とかまだ明るいうちに全貌を見ることが出来た。どこかで夕食とって、駅の夜景も見てから帰途につくことにいしょうとおもったが、駅のすぐ横にブーメラン型の5
階建てのビルが目についた。いまどき5階建てというのはかなり低層ビルだが、何となく心惹かれるデザインである。「KITTE」と書いてあるのを見て、そうか、これは旧東京中央郵便局のリニューアルらしいと気がついた。正式には「JPタワー」という名前らしい。
屋上にちらほらと人影が見える。横からだけど東京駅を高みの見物出来そうだ。早速入ってみる。中は三角形の吹き抜けになって、お洒落な店舗がずらっと入ってるようだ。とにかくエスカレータで屋上に出る。なかなかの展望ぢゃあ。
そして、このビルの2F、3Fには「インターメディアテク」という学術文化総合ミュージアムがあった。日本郵便と東大博物館がタイアップして作った、とんでもない博物館である。3月にオープンしたばかりで、平日は午後6時までなのに、木金曜は午後8時までということで観覧する事ができた。超ラッキーである。東京帝大の博物標本を中心に恐ろしいくらいの充実ぶり、展棚や陳列台も旧帝大時代の備品を利用して、それだけでも見応え充分。陳列の方法も、びっくりするくらいオープンで、ディスプレイデザインも秀逸。まるで、Morris.の夢の博物館の具現化といっても過言ではないくらいだった。これが入場無料というのはたまらんね。
こうなったら、夕食なんか後回しにして、しっかり7時半まで見て回った。東大の実力を見せつけられた。大したものである。
弁当と缶ビール買って、午後8時発ののぞみで11時半帰宅。神戸は雨だった。
今日の歩数は7103歩。


山に叢雲 

ホントならこのへんに富士山が

麻布十番の空

東京駅#01 

#02 

#03 

#04

#05 

#06 

#07 

#08 

#09 

級中央郵便局「KITTE」 

インターメディアテクポスター 

美しい凸面鏡 

展示室 

展示棚も本物 

新幹線 

#10 

#11 

#12 

#13 

#14

#15 

KITTE吹き抜け 

#16 

#17南口 
2013/06/27(木)●猫撮り●

7時起床。
今朝の血圧は189/99/77。
午前中は部屋でごろごろ。
昼から歩いて三宮へ。
途中大安亭や、旭通りでMorris.@Catographerモード。
三宮図書館で立ち読みしてから、ダイエーで、超安缶酎ハイ(8%、500ml、125円)2本買って、図書館前の栃の木の下でミニギター。ちょっと酔ってしまった。
ふらふらと、歩いて戻る。途中、「シゴルチブ」の前通って、アジュマと目が合ったので、つい入って、スンドゥブチブ頼む。やっぱり美味しかったけど。1200円は高すぎると思う(>_<)
7時帰宅。明日は始発で東京行き(@_@) なのに、準備もせずに寝てしまう。(目覚ましはかけた)
今日の歩数は5993歩。


初素麺 

大安亭猫#01 

#02 

旭通黒白

同じく 

別の白黒 

黒と茶 

黄色い花と白い葉 

サンパル裏の白雉仔猫 

同じく 

同じく 

三宮図書館前で缶酎ハイダブル(^_^;) 

黒と白黒 

黒 

別の白黒 

「シゴルチブ」のスンドゥブチゲ 

大安亭の黒白 

大安亭の黒 
2013/06/26(水)雨にかまけて●

9時起床。
今朝の血圧は203/103/67。
昨日の睡眠不足もあって、すっかり朝寝坊してしまった。半月ぶりの仕事が結構体力消耗作業現場だったため、バテてたこともある。
えらい雨降りで、半分開け放してた窓から雨が振り込んでた(>_<)
ちびくろ2号、J-COM移行で、通信速度早くなったのは良いのだけど、Firefoxの調子が相変わらずおかしい。リセットしたり、再インストールしたり、それでも、何となくおかしい(>_<)
GyaOで、数年前の韓国学園ドラマ「花より男子」をを久しぶりに見る(^_^;) 日本漫画の翻案で、あちらで放映されてた頃、とぎれとぎれの粗い映像を見てたことを思い出してしまった。
午後、ポテトサラダ作ろうとして、マヨネーズ切れてたので、傘さしてマルハチへ。
夜は野球、と思ったら阪神、雨で中止。またまたGyaOで、映画「チルソクの夏」というのを見る。70年代、下関と釜山の合同体育競技大会を舞台に日韓高校生の淡い恋愛を描いた作品で、上野樹里が脇役で出ていた。当時の歌謡曲がいっぱい流れて、ストーリーよりそちらの方を楽しんだ。チルソクは「七夕」で、夏の大会でしか会えない二人を象徴しているのだろう。
前から、すごいな、と感嘆しているホン・ジニョン応援ブログだが、新曲「ブギメン」もまずまずの露出度の上、タメ口発言がが話題になって逆に人気が出たとかで、ブログも活気ついてるのだが、突然イパクサ近況記事がアップされていた。カンナムスタイルにインスパイアされたらしい、新曲ビデオはMorris.も知ってたが、若者ばかりの中でレゲエバンド「Windy city」とのコラボの映像紹介5連発にはちょっと意表を突かれた。おまけにMorris.撮影のガーデン出演ビデオの紹介もあった。5月の旅ではパクサと連絡も取らずじまいだったが、活躍ぶりが伺えて嬉しかった。
今日の歩数は1044歩。

【外務省が消した日本人】若槻泰雄 ★★★☆☆ 「南米移民の半世紀」と副題にある。先に読んだ垣根涼介「ワイルド・ソウル」の参考図書に挙げられていた中から、これが一番移民問題をストレートに論じてあるもののようだったので、三宮図書館で見つけて即読むことにした。
とりあえず、目次を引いておく。

1.志をいだいて
2.汚濁の追求
3.移民の募集は詐欺--アマゾン
4.「神代の時代」に逆戻り
5.最貧国に次々と--パラグアイ
6.決心
7.支払った機密費を横取り--カリフォルニア
8.外郭団体は腐敗の塊
9.原始林に捨てられ--ボリビア
10.文化果つるところ
11.国家の犠牲者
12.「困窮は止むを得ない」外務省課長
13.無責任の数々
 道路建設/営農指導/市街地計画/夢・文化・娯楽/「札幌農学校」を目指して/経費の出所/サンファンの事業予算/「調査」無き入植
14.各省公然たる嘘言--ドミニカ移民集団帰国
15.謀略に囲まれて
16.「退職を命ずる」
17.その後
 サンファン移住地/各地の状況・移住機構--数字が示す腐敗構造/虚構・欺瞞・責任回避--ドミニカ移民裁判/移住地の現状
18.官僚の弁明
 予算のために/「移住は自由意志」--弁明その一/「貧窮は自己の責任か不運」--弁明そのニ/「移民は"移る民"」--弁明その三/「長期展望が必要」--弁明その四
19.批判と監視のないところ


著者(1924生)の自伝的部分と移民問題批判が混交しているため、目次のタイトルが公私にまたがって、わかりにくくなってるきらいもあるが、著者は戦後の南米移民政策の最盛期の10年ほど海協連(現・国際協力事業団)に勤務して、現地の実情を身をもって体験した人物である。
本書は2001年の刊行だから、ほぼ40年以上前のことへの言及ということになる。

敗戦と戦災により一大打撃受けた日本においても、外国への移住の要望と必要性はヨーロッパ並みであった。だが、明治以来の有色人種に対する差別、特に"排日"の伝統は根強く残っていた。まして、侵略国、残虐なる国民という烙印を押されている戦後の日本人への世界の目は冷たく、日本移民に門戸を開いてくれるような国はほとんど皆無に近かったのである。
日本政府(外務省)は日本移民を受け入れてくれるところを見つけるのにいろいろ手を尽くした。当時、世界の最貧国の一つであり、治安も悪いカンボジアにさえ移民を送ろうと考えたくらいで、戦後の日本政府の移民政策は「どこへでも主義」とも批判されている。
「水は高きより低きに流れ、人は(所得の)低きより高きへ流れる」というのが移住の原則である。この原則に反する止むを得ない事情がある場合は、文明人が生活し、生産活動を為し得る方策をあらかじめ講じて置かなければならないのは当然であろう
しかしながら外務省はこういった知識は皆無とみえ、移民の生活水準が日本での10分の1に転落しようと、また現地の移民たちが声を限りに訴え続けようと、そんなことはおかまいなく、ただ、ただ後続移民を送り続けたのである。この事実は、外務官僚が怠け者だということを意味しない。少なくとも移住開始当時は、深夜まで働いていたのを私は目撃している。
しかし、「知性なき努力」「目的を認識しない勤勉」。そして「国民のことを考慮しない精励」は、国民にとって迷惑であり、その勤勉さは、国民を騙して南米の原始林の奥深く投棄した「詐欺師の勤勉」ともいうべきものに過ぎない。(まえがき)


だいたい日本の外交官のなかには、その任国にほれこむ人がよくいるようだが、それはそれでよいとしても、どこの国の国民の利益を守るために駐在しているのかを忘れてしまう者も少なくないようだ。
在ベレンの福岡総領事は、ボア・ビスタンというアマゾンの河口から2000キロの奥地の小都市の、さらにそこから90キロ離れた入植地に、わずか13家族を入植させた責任者である。彼はこの入植に反対する人びとを抑えて、「州政府が提供してくれたところを断っては申し訳ない」と言ってこれを強行したと、その会議に列席していた人から私は直接聞いている。(13章)


外郭団体などというものは、もともと、政治家の秘書や、それに類した人たちに囲まれ、老朽役人が国費を迂回支給されて、静かに老後を暮らしていくところだという常識を持ち合わせていなかったことである。彼らにしてみれば、奇妙な人間がはいりこんできて静穏を害され、甚だ迷惑に感じたに違いない。(16章)

(1965年に出された海外移住審議会の)答申書は、移住現象の衰退という動かし難い現実を前にして、なんとか移住業務を維持拡大しようとする意図の現れというべきもので、一言で申せば、「移住者なき移住政策」、より率直に表現するなら、移住局の存続と、移住事業団の役職員のための「"移住推進"という名の職場確保(雇用維持)方策」の宣明であって、この答申書の文意と、前述の予算内容とは完全に一致しているわけである。(17章)

社会の片隅で生じた行政の誤りを修正させるには、大変なエネルギーを必要とする。例えば水俣病が初めて発生してから政府がこれを公害と認定するまでには、実に22年間もかかっている。熊本大学がチッソ工場の排水に関係ありと発表してからも11年が経過して、裁判所が原告側に有利な判決を下した時、やっと事態は解決に向かい始めたのである。
しかも、公害には「明日は我が身」という緊迫感、一体感があるが、海外の移民の困難な立場は日本の一般国民にとってはほとんど無縁の事件である。このように、移民たちは世論やマスコミの支援を受けることが難しいだけでなく、自己の権利と生存を守るために、近代市民社会に設けられている法的手段も事実上欠き、移住業務を担当する官僚の善意と良心のほか頼るもののない状況におかれている。
しかし、移住に関し現地で何か問題がおこってそれが日本に伝えられると、外務省は必ずこれを全面的に移民のせいにするのが常であった。
どうして、こんな非常識なことがおこりうるのか。国民の生活や運命をかくも無視するようなことがあり得るのか。こういう疑問は当然誰にでも思い浮かぶであろうが、その回答は簡単であって、移住事業の振興--移民数を増やすことにより、移住関係予算を増大させ、または減少を食い止め、それに伴い自分たち位の機構を拡大させ、あるいは縮小することを阻止するためである。
この事実は、遥か地球の裏側の移住者の問題に限られるわけではないし、過ぎ去った昔の話でもない。これは、国会やマスコミ、それに国民の激しい批判と監視が存在しないところでは、官僚というものが如何に国民に対して冷酷であり、自分たちのことしか考えないかという、彼らの行動原理を示したものであって、格別珍しい事件でも異例でもない。ただそれが赤裸々に、典型的に現れただけのことである。人間や組織の本質というものは、極端な条件の下において最も明瞭に現出するのが常である。(19章)


本書を読みながら、1050年から83年にかけて繰り広げられた在日朝鮮人の帰還事業のことを思い出した。
帰還者の悲惨な状況を把握しながら、見て見ぬふりをして事業を進めた朝鮮総連、これに追随した日本政府、故意か誤認か韓国を貶めるためか、この事業を積極的に支援した社会党、朝日新聞。今から思うと、これも明らかな「犯罪行為」だったように思われる。
翻って現在の、電力政策などを鑑みるに、政府というか権力というか官僚というか、そういった上層のやり方は、全く変わっていないということを痛感させられる。

【目で見るブラジル日本移民の百年】ブラジル日本移民資料館 ★★☆☆ 「ブラジル日本移民百年史」別巻 ブラジル移民百周年を記念して2008年に刊行された写真集である。日本語、ポルトガル語の二ヶ国語版というのが、いかにもである。
戦前、戦後半々くらいの割合だが、これを読むきっかけになった、「ワイルド/ソウル」「外務省が消した日本人」で取り上げられた、アマゾン奥地の、理不尽な移住民のことには、ほとんど触れられていなかった。
写真には見るべきものがあるのだろうが、あまりにも、上っ面をなぞっただけのものに見えてしまう。
つまりは、一握りの成功者、政府へのおもねり、現在日本に出稼ぎに来ているブラジル人労働者への配慮などがあるのだろう。

【ワイルド・ソウル】垣根涼介 ★★★★ このところ、すっかりはまってしまっているのがこの垣根涼介で、偶然読んだ「人生教習所」というちょっと変てこな作品で初めてこの作家を知り、たてつづけに4冊ほど読んでから、この作に出会い、ぶっ飛んでしまった。他の作品を読む前の性急な結論だが、この作家の最高傑作だろうと思う。
2000年「午前三時のルースター」でデビュー、2004年発表の本作は大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の三冠に輝いたらしい。Morris.はこういった事情にはうとく、これまで名前すら知らずにいた。
著者は旅行会社に7年ほど勤めたとのことで、この間に世界各国をめぐり、それが作品の中に活かされているようだ。
いわゆる推理小説ではなく、「犯罪小説」である。その犯罪も、動機といい、実行方法といいい、アイデアといい、飛び抜けている。
本書の核ともなる、戦後の日本の海外移住政策のお粗末さというより「犯罪性」にも、目を啓かされた。

ブラジルに来てからのこの2年間で、衛藤は気づいていた。理屈ではない。だが、身に滲みて実感していた。
おれたちは捨てられた民だ。そもそもこのアマゾンへの移民事業自体が、戦後の食糧難時代に端を発した口減らし政策だったのだ。国と外務省が推し進めた棄民プロジェクトだったのだと。


松尾たちの起こしたこの一連の事件そのものは、時とともにやがて風化してゆく。だが、いったん根づいた国への不信感や軽蔑は、人々の心の中に巣食ったまま永久に消えない。
知らないということは、それ自体で罪なのだ。
移民者たちの地獄の過去もつゆ知らず、お気楽にこの国で生きてきた馬鹿国民に、思い切り冷水を浴びせかけることができる。国家なんぞ、所詮はこんなモンだと思い知らせてやることができる。

だが、それが今回の事件の本質だと知る。
そのどこにでもいそうな一市民たちが組織の歯車となって働き、多数の意見に流され、自己保身に走った。その結果、多くの移民たちが命をなくした。そんな男たちが、今回の事件の遠因を作った。
巨悪の芽は、常に大きな社会のうねりの中にある。否応なく無自覚な人々を巻き込んでゆく。加害者と被害者の立場に仕立てて上げてゆく。
それが現実だ……。


一般的に言われる頭の良し悪しを測るには、その相手に何事かのルールや物事の道理などを説明させてみれば判る、というのが貴子の持論だ。
事象の再認ではなく、再現をさせるのだ。頭の中で物事の整理がきちんとできている人間ほど--つまり意識的に考え方をまとめている人間ほど--その説明があっさりとしていて無駄がない。


引用のみで、作品への感想や称賛もしないままだが、これだけ面白くてためになる(戒めという意味で)本はめったにないと思う。

2013/06/25(火 )ユギオ(625)●

4時起床。
今朝の血圧は190/94/76。
昨夜の歌謡舞台は「ユギオ(625)企画」ということで1時間半の特集だった。毎年この時期には恒例となっている。
もちろんユギオとは1950年6月25日、朝鮮戦争開戦の日のことである。今日がまさにその日である。
1) 평화의 나팔소리平和の喇叭/ 이계 군イゲグン
2) 전우야 잘 자라さらば戦友/ KBS합창단 전원KBS合唱団
3) 전우가 남긴 한마디戦友が残した一言/ 허성희ホソンヒ + KBS합창단KBS合唱団
4) 전선야곡前線や曲/ 김광남キムクヮンナム
5) 임 계신 전선貴方のいらっしゃる前線/ 문희옥ムンヒオク
6) 아내의 노래妻への歌/ 문연주ムンヨンジュ
7) 향기 품은 군사우편香り立つ軍事郵便/ 주현 미チュヒョンミ
8) 단장의 미아리 고개断腸のミアリ峠/ 김연자キムヨンジャ
9) 굳세어라 금순아頑張れクムスナ/ 류기진リュギジン
10) 경상도 아가씨慶尚道娘/ 남백송ナムベクソン
11) 승리부기勝利ブギ/ 문희옥ムンヒオク
12) 비목碑木/ 박일남パクイルナム
13) 삼팔선의 봄38度線の春/ 설운도ソルンド
14) 낙화유수落花流水/ 하춘 화ハチュナ
15) 향수郷愁/ 남백송ナムベクソン
16) 가거라 삼팔선消え去れ38度線/ 송 해ソンヘ
17) 꿈에 본 내 고향夢見る故郷/ 남 일 해ナムイルヘ
18) 임진강臨津江(リムジン河)/ 주 현 미チュヒョンミ
19) 누가 이 사람을 모르시나요誰がその人を知る/ 김 연 자キムヨンジャ
20) 가는 봄 오는 봄行く春来る春/ 오 은 주オウンジュ
21) 그리움은 가슴마다恋しさは胸ごとに/ 최 유 나チェユナ
22) 눈물의 십 분간涙の10分間/ 남일해 + 오은주ナムイルヘ+オウンジュ
23) 평양 길 600리平壌への路六百里/ 하 춘 화ハチュナ
24) 한 많은 대동강恨みの大同江/ 송 해ソンヘ
25) 잃어버린 30년失われた30年/ 설 운 도ソルンド
26) 꽃 중의 꽃花の中の花/ 전 출연자全員


しかし、KBSで「イムジンガン」それもチュヒョンミがこれを歌う、というのは画期的なことだろう。
矢谷くん、奥井さんと名古屋名東区のカナダ人宅のピックアップ現場。名古屋から3人ヘルプに入ってくれて、それでも作業終了は3時半過ぎ。7時過ぎ倉庫を出て7時半帰宅。
阪神は能見好調で、交流戦後初勝利(^_^;)
今日の歩数はは5195歩。


「断腸のミアリ峠」キムヨンジャ 

「消え去れ38度線」ソンヘさん 

「臨津江」チュヒョンミ 
2013/06/24(月 )ちょっとハードワーク●

6時起床。
今朝の血圧は2111/112/68。
昨夜8時からKBS1TVの「講演100℃」という番組に歌手チュヒョンミが出演、「アボジエソンムル 父さんの贈り物」という演目でスピーチ。チュヒョンミの父は華僑で、彼女は幼い頃中国人との間の子と言うことで差別受けたこともあったらしい。父は商売で台湾や日本を回り、家族とだんだん離れていったようだ。それでもチュヒョンミに子供が生まれたときは、孫の顔見たさで、韓国に戻ったが、彼女は父と子供の出会いを拒絶した。台湾に帰った父は、その後突然急死してしまった。今となっては親孝行する機会は永遠に無くなってしまったが、実は娘の歌を最初に認めてくれたのが父だったこと、成功を一番信じてくれたことなどを思い出して切なくなって涙ぐみそうになりながら浮かべた笑顔が心に沁みた。
朝雨が残ってたので、傘さして歩いて摩耶倉庫まで行ったが、途中雨は上がってしまった(>_<)
矢谷くんと、吹田の上海向け荷物ピックアップ現場。すごい散らかり方で、梱包よりごみ処理がメインみたいだった。
昼飯抜きで午後2時作業終了。
矢谷くんと、吹田の上海向け荷物ピックアップ現場。すごい散らかり方で、梱包よりごみ処理がメインみたいだった。<BR>
昼飯抜きで午後2時作業終了。
現場は階段三階で、Morris.一人で荷降ろししたので、これはかなり応えた(>_<)
今日の歩数84720歩。


KBS「講演100℃」父さんの贈り物 

少女時代の幻のアルバム 

「雨降る永東橋」当時の映像 

高橋の工事進捗状況 

仙人掌の花 

霜降天蛾(しもふりすずめ) 開長120mm

倉庫黒猫 

岩屋黒猫 

韓国冷麺 
2013/06/23(日 )湿っぽい日曜日●

7時起床。
今朝の血圧は166/83/71。
8時からサッカー日本-メキシコ戦(録画)何となく(SBSの「挑戦千曲」と並行して(^_^;) 見る。イタリア戦惜敗の影響があるのか日本はいまいちノリが悪い。川島の好セーブで前半は0-0で折り返したけど、後半は持ちこたえられず2点取られ、1点は返したものの内容的には完敗だったと思う。
エラースキャンこのところ何かと愚図り気味のちびくろ2号。ディスプレイ画面に勝手に、「PCのパフォーマンスが低下しています」という窓が開、無料スキャンをという指示が(@_@) 後から思うと某ウィルスソフトのPRの一環だったようだが、ついスキャンというのをやってみたら、システムエラー数百単位の表示があり、さらに無料で半分くらいは治療できると書いてあったので、これまたついつい
OKしたのだが、この後色々な不具合が出た(>_<) 中でも顕著なのがFirefoxが起動しなくなったこと。再起動やら終了しても回復しない。いったんアンインストールしてから再インストールしようとしたのだが、アンインストールが出来ない(>_<) 「現在Fairefoxが起動しています。終了してからアンインストールしてください」とのメッセージが?? ネットで調べたら、色々対処方法書いてあったが、何となく怖そうなのでパス。仕方なく、代理ブラウザとしてGoogle chromewをダウンロードしてみたが、これが、頻繁に再起動(>_<)。
しかたなく、IE使って、KBSノレチャラン。これも例のKBSサイトが不通になってるので、別サイトで見た。ときどき引っかかったけど、なんとか見られたのは、J-COMのおかげである(^_^) しかし、5月の韓国の旅で録画を見たインチョン・ソレポクとソウル・ヤンチョン区篇はいつ放映されるのだろう??
午後はラジオとテレビで阪神-横浜戦。藤浪はこれまでで一番の不出来(>_<)の5失点4回降板で結局4-5で連敗。巨人も中日に連敗したから我慢しとこう。
ほぼ一日雨降ったり止んだり、今夜は月がえらく大きく見えるSUPER-MOONらしいが、どんよりとした雲に隠れている。瞬間的に斑雲の向こうに透けて見える月影を撮影。
今日の歩数は302歩。


「挑戦千曲」チャン・ユンジョン

ノレチャランは富川(プチョン9篇 

斑雲越しのSuper Moon

2013/06/22(土)相生あたり●

5時半起床。
今朝の血圧は175/93/84。
自転車で摩耶倉庫へ。
荻野くんと、相生のシンガポール向け荷物ピックアップ現場。
4M3ほどで、お昼前に作業終了。
昼は太子町の「ずんどう屋」という店で豚骨ラーメン。ここの細麺が絶妙に美味しかった。もちろん替え玉も(^_^)
倉庫作業済まして、5時帰宅。
缶ビールもって屋上でくつろぐ。
6時からラジオで阪神-横浜戦聴きながら、PC作業しようと、ちびくろ2号立ち上げる。ネットはマウスで普通に見られたのだが、キーボードで文字を打とうとすると反応しない。その他もろもろおかしいことが(>_<) いろいろやっても駄目で、結局再起動したら、ひとまず、元に戻った。やっぱり新機導入の催促みたいなものなんだろうな。
阪神は3-5で敗けてしまった(>_<) 巨人も敗けたからよしとしよう(^_^;)
今日の歩数は4117歩。


白鳥城(^_^;) 

山陽路 

同じく 

【韓のくに紀行】司馬遼太郎 ★★★ 紀行文集『街道をゆく』の第2巻。週刊朝日の1971年7月16日号から1972年2月4日号に連載された。旅の時期は、日韓が国交正常化して6年後の1971年5月15日から5月18日までの4日間。

径を左へ折れると、突如小学校のグラウンドほどの空間があり、空間は老松の林をもってくろぐろとふちどりされ、中方は芝生でもって青い。その芝生の奥に、巨大な「青山」が隆起していた。
掛陵である。
息をのむほどの美しさであった。こういう美しい王陵をもち、それを千年以上まもりつづけてきたということだけでも、朝鮮民族というのおそろしいばかりの深味を底に湛えている。


百済は、新羅にほろぼされた。
その末期は仏教の来世思想にあこがれ、豊頬微笑(ほうきょうみしょう)の仏像をこのみ、やがては東隣する北方の野気満々たる高句麗国に対する国防的緊張をうしない、王民ともに嫋々とした気分を愛するようになって溶けるようにほろんだ。


【ウィンディ・ガール】田中啓文 ★★★ 「サキソフォンに棲む狐」シリーズの1である。高校の吹奏楽部でアルト・サックス担当の少女典子が、ジャズに惹かれていく中で、新宿で死んだ父の秘密を追いながら、種々の事件に巻き込まれるという、連作小説。
筆者がサックスを吹くようだし、自分の娘が高校の吹奏楽部でホルン吹いてるので、それをネタ元にしてるらしい(^_^;)

【世界でいちばん長い写真】誉田哲也 ★★★ あまり冴えない中学生男子が、偶然手に触れた旧式のパノラマ連続撮影カメラを使って、ヒマワリ畑の360°写真を撮ったことから、そのカメラの開発者である松本さんの力で、創業記念に「世界でいちばん長い写真」を撮影するイベントの委員を務めることに。
いわゆるジュブナイルというか、若者向けの作品なのだろうが、あまりに筋が見え透いてるし……
「国境事変」を書いた著者、というだけで、彼の作品を見ると手にとって見るのだが、報われない日々が続いている。

【お見合いバンザイ…!?】阿川佐和子 ★★★☆ 今や聞き方上手でベストセラー常連の彼女の初期のエッセイ集。なんでこれを読もうとしたのかよくわからないが。

いじわる虫のいない人は、あたたかくて、一緒にいるだけで心が和みます。
「これあげるわ」と、人から何かプレゼントされると、「わあ、ほんとに? ありがとう!」と、素直に受けとる清らかな心の持主です。
他人の好意の裏を読んだり、思惑を察したりしない、常に好意的に解釈する。しかし、えてしてこういう人は面白い発想をすることは少ないかもしれません。
かたや、意地悪虫のいる人は、他人の揚げ足を取って洒落たことを言うのがうまい。でもそのことがもとで傷つく人も出てくるでしょう。
「偉そうに言っちゃって」なんて人の出鼻をくじくような、きついことをずばっと言う。観察力が鋭く、ものの裏側を見透かすのが得意です。都会的でシャープでちょっと魅力的です。


なるほど。彼女が好まれる理由が何となくわかったような気がする。

2013/06/21(金)ダンサーの純情●

7時起床。
今朝の血圧は191/109/72。
ついついサッカー見てしまう。ウルグアイvs.ナイジェリア。スペインとタヒチが同じ組でスペインの勝ち上がりとタヒチの予選落ちはほとんど決定的だから、ある意味B組では一番重要な試合なのかも知れない。結果は接戦2-1でウルグアイが勝ってほぼ進出を決めたようだ。しかし、これもJ-COM入ったばかりだから物珍しくて見てるようなものである。
今日はネット接続はちゃんと繋がってるようだ。スピードテストでは51Mps。速さの体感テストも兼ねて久しぶりにGyaOで動画を楽しんでみる。GyaOの無料動画は最大にしてもディスプレイの半分くらいの大きさで、何となくショボイ。
韓国映画「ダンサーの純情」というのを見ることにした。2005年の作品で、「国民の妹」というキャッチフレーズのムングニョン主演である。中国の朝鮮族の娘で、ダンスの天才の姉の身代わりに、韓国のダンス大会に出場するため来韓、偽装結婚した男性ダンサーと恋に落ちるが、実はマネージャーとライバルダンサーの陰謀で男性ダンサーは足を折られ、彼女はライバルダンサーと大会に出場するはめに……と、ベタな筋である。一種のアイドル映画みたいなものだろうが、ムングニョンはMorris.の好みではない。ダンスに関してはかなり練習したようで、それなりに上手く踊っていた。最初の練習のときの高校の体育着姿は、韓国人の「萌え心」を捉えたようだ。映像は一度も途切れることもなく、動きもスムーズだったような気がする。
梅雨前線と台風4号の影響で大雨になるとの予想の割に、それほどのことはなかったが、さすがに甲子園の阪神-横浜戦は中止。仕方なくサッカー、ブラジル-タヒチ戦(録画)見るも、これはあまりにも実力差歴然で、スコアも記録的な10-0。コールド勝ちを適用してもいいくらいである。
明日は半月ぶりの仕事(^_^;)
今日の歩数は5229歩。


ムングニョン 

雨の若葉 

桔梗の蕾 

【虫樹音楽集】奥泉光 ★★★☆ 2006年から2012年にかけて「すばる」に発表された9篇を不連続に配列した、同一テーマの短編群、あるいはオムニバス短編というべきなのだろうか。実はMorris.にはいまいち理解不能な部分の多い作品だった。
カフカの「変身」の原題「Verwandlung」が、厳密に言えば動物の「変態」という意味に近い、ということから、描かれるカフカ作品のさまざまな変奏といった風情がある。
イモナベと呼ばれた日本のジャズミュージシャンの「孵化」「変態」とタイトルされたライブの記憶と、殆ど知られていないアルバムを発掘して一つの物語を紡ごうとする小説家、全身に様々な文字の刺青を施したザムザというミュージシャン。昆虫学と音楽研究を並行して進めようとしたゾロフという学者。アフリカの毎日虹のかかる深い谷にある「宇宙樹」あるいは「虫樹」と呼ばれる、虫たちのアンテナの役割を果たす樹木。頭に虫を飼っている父を持つ、変に明るくデスペレートした大学生。等など、不可思議な登場人物が、不可思議な行動を繰り広げる。

セルゲイ・ゾロフは1897年、ペテルブルク生まれの生物学者。1934年にカリフォルニアに移住し、38年からベラミ大学の昆虫研究所教授職についた。同じく西海岸に移住していた作曲家のシェーンベルクと親交があり、自身もヴィオラを巧みに弾いたゾロフは、独自の神秘的進化理論を展開した奇人学者である。
ゾロフの理論の特色は何より、生物進化を引き起こす動因を[言葉]だとする点にある。[言葉]が生物を進化させる。進化するのは生物だけではなく、宇宙そのものも進化しつつあるのであり、宇宙の進化を司る究極の言葉--[宇宙語]--が存在する。あらゆる[言葉]は、[宇宙語]から流れ出たもの、ないし[宇宙語]の写しであり、地球の人間の[言葉]も同じである。地球人類は[言葉]にしたがって進化していかなければならない。ところが人間は、いわゆる玄語を持つことで、かえって[言葉]を見失ってしまった。旧約聖書のバベルの塔の説話が、この間の事情を端的に示している。
つまり[言葉]とは、ギリシア語やヘブライ語やラテン語といった言語に限られるものではない。というより、各言語は[言葉]の頽落形態にすぎない。むしろ音楽が、あるいは数学が、人間の[言葉]のなかでは、神の[言葉]、すなわち[宇宙語]に最も類似し、それと直接つながりうる可能性を有する、バベルの塔以前の人類の[言葉]である。
音楽家でもあったゾロフは、古代インドのカルナタカ音楽、古代ギリシアのピタゴラス教団の数秘音楽、そして20世紀新ヴィーン派の、いわゆる音列(セリー)の技法に基づく音楽こそが、[宇宙語]に最も近づきえた人間の[言葉]だとしている。
しかし、地球上の生物で、誰より[言葉]に忠実なものは昆虫類である。
昆虫は地球上で最も進化した生物であり、全生物種の半数を占めるまでの支配力を獲得しているのは、けだし当然である。昆虫を含む節足動物は、人間には聴き取ることのできない[宇宙語]を聴き、また、人間が知らない、[宇宙語]に直接つながりうる[言葉]を自ら放つ能力を持っている。それはいわば虫たちの音楽である(虫王伝)


ゾロフは奥泉の創作人物だろうが、音楽と宇宙の結びつきは奥泉読者には親しいものである。

Indifference--無関心。冷淡。無差別。
とこう日本語にするとどこか違う。自分は無関心な人間でも冷淡な人間でもないと自分では思うから。あくまでIndifference。ただIndifference。こいつには、硬い皮革製(レザー)なのに脚にぴったりくる長靴(ブーツ)みいたいな、ベストマッチ感が出会いのときからあったし、使い込めば使い込むほどイイ具合になっていく予感にも我が魂(マイソウル)はわくわくと沸騰した。身体中の細胞がふるふるっと震え出す感覚、とでもいったらいいか。「希望」の雰囲気がクールに漂う感じ。あくまで雰囲気だけだけど。高校時分は、音楽理論の本に出て来た[共時性(シンクロニシティー)]が自分的にはキテいたが、それからはIndifference一辺倒となって、今日に至る。
PIB法ってのは、最近話題になっているから、知ってる人も多いと思うけど、脳のなかに遺伝子改変した原虫を挿入するっていうとこだけ聞くと、やっぱ気持ちはよくないよね。パラサイト療法とまとめて呼ばれるこの手のやつは昔から色々あるみたいだけれど、PIB原虫ってのは超絶(スーパー)な奴で、大脳皮質内の細胞老廃物を食べてくれる。で、どうなるかっていうと、PIB法を受けた人はほとんど寝なくてすむようになるって話。個人差はあるみたいだけれど。日本では先天性の難病治療以外ではパラサイト療法は認可されていないが、カネさえ出せばインドやシンガポールあたりで誰でも簡単に「虫を飼え」るようになる。中国では成人の8人に一人が「飼って」いるそうだし、日本人でももう5万人くらいはいるっていうから、ちょっと愕然だ。(「虫樹譚」)


近未来のSF的描写だが、脳の中に虫を飼うというのも、カフカ作品の変奏だろう。
「西遊記」が時と場所を超越して「ドラゴンボール」として再生したように、東欧の作品がこのような作品に「変身」するのも、オリジナル作品の普遍的な力なのだろう、それが「古典」と呼ばれる作品の凄みなのかもしれない。

2013/06/20(木)サッカー日本vs.イタリア●

6時半起床。
今朝の血圧は190/100/83。
7時からサッカーコンフィデレーション杯、日本-イタリア戦を見る。昨日J-COMに加入したので、とりえあえず、BSが見られる環境になったわけだ。
ブラジル戦は0-3で惨敗したので、今日は少しはやる気出すだろうと思ってたが、何と前半に日本が2点先制(@_@)という、信じられない展開。これはひょっとするとひょっとするかもと思ったのだが、前半終わる前にコーナーキックでイタリアが1点差に。ちょっとした気の緩み(給水取りに行った選手がいたとか)を突かれたのだが、この失点がなければ、結果も変わったと思う。
後半始まった途端に2点取られて逆転され、岡崎のヘッドで同点にしたものの、後半のおしまい頃にまたも守備の乱れで決勝ゴール打たれてしまった。全体的に日本が押し気味だったし、個々のプレー(香川の半回転ゴールなど)には見るものがあったが、もったいない試合だった。
朝からの雨は昼過ぎから本格的になったが、雨にも負けず傘さして三宮へ(^_^;)
三宮図書館、ジュンク堂冷やかして、イシバシ楽器で、愛用の超厚ピック4枚買って、帰りに大安亭で、で買い物して7時帰宅。
ちびくろ2号立ち上げて、ネット繋いだが、えらく動きがのろい。これは普通ではない、と思ってたるうち、接続切断してしまった(>_<) モデムとルータのの電源切ってみたり、ルータリセットしたり(^_^;)、ケーブル繋ぎ直したり、1時間以上たった頃、突然みたいに回復した。なかなか思うに任せない。
今日の歩数は6291歩。


雨に濡れた紫陽花 

濁流の生田川 

ラズベリー? 

【呪いの時代】内田樹 ★★★☆ 2008年から「新潮45」に不定期連載されもの。
一時期、彼のネットサイト巡回して、著書も結構読んでたが、ベストセラー出したあたりから遠ざかったような気がする。ひさしぶりに手に取った本書でも内田節は健在で、やっぱり小賢しそうな(^_^;)ことどもが書き綴られていた。

誰でも「文学とは何か」というような抽象論をそれらしく語ることはできます。「こんなものは文学じゃない」と斬って捨てることもできます。でも、「これが私の作品です。この作品で私という人間を判断してくださって結構です」と言い切ることはなかなかできません。
だから、全能感を求める人はものを創ることを嫌います。創造すると、自分がどの程度の人間であるかがあからさまに暴露されてしまうからです。だから、全能感を優先的に求めるものは、自分に「力がある」ことを誇示したがるものは、何も「作品」を示さず、他人の創り出したものに無慈悲な批評を下してゆく生き方を選ぶようになります。自分の正味の実力に自信がない人間ほど攻撃的になり、その批評は残忍になるのはそのせいです。
たしかにそれで全能感に似たものは手に入り、自尊感情のようなもので一時的には満たされるでしょう。けれども、彼らがわずかな「出費」で、大きな「効果」を手に入れたことの代償は本人が思っているよりはるかに高くつきます。


批評家無用論に近いのかな。確かに、自分で創作するより、他人の作品を批評する(けなす、欠点をあげつらう)方が楽で、気分もいいかもしれない。Morris.も自分の能力を自ら暴露することは避けたいという気持があって、この読書控え(感想文)にも「無慈悲な批評」的一面があると思う。多少辛辣だったり言いたい放題なところもあるだろうけど、少なくとも残忍ではないはずだ(^_^;) と、思いたい。だから、その代償だってたかが知れてるにちがいない。ことを願いたい。

「引きこもり」というのは、自分に対して低い評価を与える外部を遮断して、「評価されない立場」に逃げ込むというソリューションです。転職や離職の繰り返しや、いっとき流行した(もう廃れたことを願いますが)「自分探しの旅」も、自己評価と釣り合うような格付けをしてくれる「外部」がこの世界のどこかにあるはすだという(あまり根拠のない)信憑に導かれてのものです。

「ソリューション」という言葉、聞き覚えはあるが意味がわからない(>_<)。大辞林には「溶解。溶体。溶液」とえらくそっけない説明しかなかったのでWikipedia見る。

ソリューション (英: solution:ソルーション、英語発音: /səluːʃən/) ラテン語で「束縛から解放された」を意味する形容詞 solut(us) に名詞化語尾 -ion をつけた英語の名詞。具体的には以下のような用法で使われ、各分野の専門用語として日本語にも取り入れられている。
1.自然科学において、溶液、あるいは溶解のこと。分子やイオンが固体の束縛された状態から解放されて、溶媒の中で遊離している。
2.方程式などの解。物事の解決方法。未解決という束縛状態から解放されている。
3.システムソリューション。さまざまな物事、ビジネス、サービスにおける問題、課題を解決するためのコンピュータシステムおよびサービスの総称。
4.債務不履行。債務を負っている状態からの開放行為。(Wikipedia) 


引用文では2.の意味で使われてるのかな? 「逃避、避難、回避」みたいな感じか。
それはともかく「自分探しの旅」(^_^;) たしかに、こういうふうに取り上げられると馬鹿げたもののように見えるけど、流行ってるときはそれがかっこよく見えたりもしたものさ。「ぽえむ」みたいなものかも(^_^;)

責任を無限に先送り出来るのは一種の「無根拠な楽観」があるからです。「私の後から来る者」は、私よりもっと公正で、もっと政治力があり、すべてを解決してくれるはずだという楽観的見通しがなければ、どれほど愚鈍な官僚でも、ここまで無責任になることはできません。システムを補正するのは私ではなく、「私ではない誰か」の仕事である。そんな「誰か」がどこかにいるに違いない。
これは責任の無限の先送りの幻想的消失点に「上御一人」を擬した大日本敵国戦争指導部の人びとに共通するものです。


日本の政治家、官僚、役人、指導者……のほとんどが、こういった「あなたまかせ」の体質であるというのは、その通りだろう。

なまの現実が記号化されて、「情報」になるプロセスを「情報化」と呼びます。
情報とは「なまもの」が加工され、分類され、ラベリングされ、パッケージされたもののことです。「高度情報化社会」とは情報だけが行き交い、「なまもの」に触れる機会が失われた社会のことです。生きた動物が殺され、皮を剥がれ、血を抜かれ、骨から切り離されて、細切れになってパッケージされるという工程については誰も考えず、清潔な商品だけが売り買いされている。


言ってることは正論っぽいが、このようにすらすらと説明されると、これまた情報化の一例のように見えてくる。

ある外来語は別の外来語に置き換えられるだけで、自分たち本来の言語が駆逐されたり、改変させられたりするわけではない。日本語の統辞構造そのものは、コロキアルな基板としてあらゆる言語活動を下支えしている。いわば、スポンジケーキの土台は同じもののままで、トッピングを変えるようなものです。だから、欧米の概念を取り入れるときに自民族中心主義的な心理的抵抗が働かない。中国韓国が近代化に後れを取り、日本だけが急速に近代化を成し遂げ得た最大の理由は、日本に「翻訳文化」の伝統があったからだ。僕はそう思います。

うーーん「コロキアル」? これは大辞林で解決。

コロキュアル[colloquial] (文語に対し口語の。日常会話の。「--スタイル」(大辞林)

って、ここでわざわざカタカナ外来語使うこともなかろう。「口語、日常会話、話し言葉」くらいで充分でないのかい。
文明開化の明治の時代に、西洋文明の概念を「漢語」という別の外来語に仮託することが出来たのが、日本の成功の基となったというのは、卓見と言えるだろう。Morris.もそう思う。

危機には「リスク」と「デインジャー」の2種類がある。
「リスク」というのはコントロールしたり、ヘッジしたり、マネージしたりできる危険のことである。「デインジャー」というのは、そういう手立てが使えない危険のことである。喩えて言えば、W杯のファイナルを戦っているときに、残り時間1分で、1点のビハインドというのは「リスク」である。このリスクは監督の采配や、ファンタジックなパスによって回避できる可能性がかろうじてある。


先日読んだ森達也の著書に出てきた「ハザード」と「リスク」のことを思い出した。
久しぶりにペーパーバック版のロジェのシソーラスで、それぞれの単語の索引見たら

[risk] gambling、danger、endanger、speculate
[danger] destiny、dangerous、hostile、aangry
[hazard] chance、ganbling、danger、pitfall、obstacle


とある。ついでにdanger(名詞)の本編も 

661 Danger-N danger, peril; dangeousness, perliousness、shadows of death, jaws of death, lion's mouth, dragon's lair, dangerous situation, parlous state, dire straits, forlorn hope, 700 predicament;, emargency 137 crisis; jeopardy, risk, hazard, banana skin, precariousness, razor's edge 474 uncertainty; black spot, snag 663 pitfall; trap, death trap, 527 ambush; endangerment, imperilment, hazarding, dangerous course; daring, overdaring, 857 rushness, venture 672 undertaking; leap in the dark 618 gambling; slippery slope, road to ruin 655 deterioration; sword of Damocles, menace 900 threat; cause for alarm, rocks ahead, storm brewing, gathering clouds, gathering storm 665 danger signal; narrow escape, close shave, near thing 667 escape
vulnerability, danger of 180 liabillity; security risk; exposure, nakedness, defencelessness, naivety 161 helplessness; insecurity 152 changeableness; easy larget, sitting duck; chink in the armour, Achilles' heel 163weakness; soft underbelly 327softness; feel of clay, human error, tragic flaw, fatl flaw 647 imperfection; weaker brethren, weaker sex.

ま、色々あらあな\(^o^)/

2013/06/19(水)今日からJ-COM●

7時起床。
今朝の血圧は192/104/90。
朝からどんより曇って、すぐ雨になった。今日から梅雨本番という感じらしい。
9時から12時のあいだにJ-COMが来るということだったので、8時に風呂に入って、スタンバイしてたが、やってきたのは11時半頃だった。
何しろMorris.亭は狭いので、大柄の作業員が、大きな鞄持って座るとMorris.の居場所が無くなるので、、台所に椅子移動して見学。
スピードチェック結果今回のyahooからJ-COMの乗り換えは、通信速度の遅いadslのためだけに解約できずにいた家庭用電話をやめて、ついでにBS,CAテレビも見られて、速度もかなり早くなって、月額料金はこれまでと同じくらい(ちょっと安くなる)で、ヨドバシのの商品券2万円もついてくるから、これををPC買い替えの補填にしようという作戦だった。
J-COMでは一番早い160Mコースだから、これまでのADSL8Mの20倍ということになる。
モデムとチューナーの設置は20分くらいで済んだが、ちびくろ2号とネットワーク接続に手間取った。これは今日の作業員の職務外ということだったが、とりあえずMorris.が繋いで、サジェスチョンをもらうということで、モデムから直接ちびくろ2号に有線で繋いでみたら問題なく接続できた。次に無線LANステーションにセットしようとたのだが、これがうまくいかない。前にyahooを無線LANに繋いだ時もちょっと手間取ったのだが、作業員がステーションのリセットポタンを安全ピンで突いたらうまく繋がった(^_^)
テレビの方は、チューナーがおもったより大きい上にリモコンがやたらデカイ(>_<) さらにこのチューナーの反応が思いきり、のろい(>_<) テレビ本体と連動する部分としない部分があって、ややこしい。テレビは付録みたいなものだから、これまで見られなかったチャンネルの幾つかでも見られるということで我慢しよう。
ともかくも、これでNTT家庭用電話機の使用中止と、yahoo解約の手続きをネットと電話ですました。電話の方は明日明後日にでも通話不能のなるようだが、yahooは解約用紙が郵送されてくるらしい。モデムも返送が義務付けられているようだ。
ネットのサイトでスピードチェックしてみたら、下り受信速度42Mbpsという数値が出た。160Mコースの平均が47らしいから、だいたいがそんなものなのだろう。ただ、You Tubeの映像や、韓国テレビのストリーミング見た限りでは、ものすごく速くなったという気はしなかった。
夕方知らない番号から電話があったので、J-COM関連かと思ったら、先日一緒にカラオケラウンジに行った「シゴルチブ」アジュマからだった。退屈だから遊びにこないかみたいな感じだったが、大雨なのでパス。
今日の歩数は140歩(^_^;)


窮屈そうにな作業員(^_^;) 

チューナーと馬鹿でかいリモコン(>_<) 

J-COMのモデム(下)と無線LAN中継器 

【第五番】久坂部羊 ★★★「廃用身」「破裂」「無痛」など、衝撃的医療小説を発表した著者の難病モノ。帯には

エボラ出血熱(1967年ドイツ)、エイズ(81年アメリカ)、狂牛病(93年イギリス)、SARS(2002年中国)に次ぐ、つくられた"悪魔の疫病"No.5が突如、日本を襲った! --その名は「新型カポジ肉腫」!

という文句が踊っている。

WHO(世界保健機構)の存在意義は、世界の人々の健康を守り、難病や疫病を撲滅することである。そこには隠れた意味合いもある。つまり、恐ろしい病気が蔓延すればするほど、WHOの存在意義は高まるということだ。新しい病気が発生するたびに、WHOがその重要性を増し、予算の増大を得る構図は、皮肉としかいいようがない。
似たような構図は、医学にもある。医師は病気を治すことが使命だが、病気が治ってしまえば出番がなくなる。逆に重大な病気が広がっていれば、医師は必要とされ頼りにされる。医学の目標は、あらゆる病気の撲滅だが、それが達成されると、医学は自らの存在意義を減じるという自己矛盾を内包している。

こういった物言いは誤解を招きやすい。実際的にはそんなことは起こらないからだ。いわゆる「ための発言」だろう。
以下のウィーンの怪しい医師フェヘールと為頼の会話も同様である。

「ドクター為頼。わたしは日本人を批判しているのであはりません。ただ、病気の兆候が見えるあなたなら、そういう状況に疑問を抱いておられるのではないかと思うだけです。あなたは凡庸な医師ではない。医療の本質が見える方です。問題から目をそむけずに、現実を見なおすべきではありませんか」
フェヘールの瞳の奥に、氷河のような青い光が瞬いていた。為頼はその真意が読み取れず、戸惑った。フェヘールはさらに続ける。
「たとえば、新しい薬や手術の開発には、臨床試験が必要ですが、それは取りも直さず、人体実験であるという事実。あるいは、新米の医師が一人前になるには、失敗も含めて、患者を練習台にせざるを得ないという事実。さらには、高度先進医療をおこなう病院は、治る見込みのある患者を優先しなければならないので、治らない患者は入院させたいという事実。延命治療はときに患者を悲惨な状況にするとか、それを避けるためには敢えて死を受け入れるほうがよいという事実もあるでしょう。いわば"医療の闇"です。そこから目を逸らしていては、望ましい医療は実現できない。世間には、医師は患者に尽くすべきだとか、医師と患者は対等であるべきだとか言う人がいますが、そんな御託を並べても、決して医療はよくならない。もっと本質的な理解と、現実的な視点が必要でしょう。あなたならわかるはずです」


最初に読んだ三作の印象が強かっただけ、本書にはいまいち食い足りなさを感じてしまった。

犬伏のマンションは、兵庫県西宮市のJR西宮駅寄りにあったが、彼が向かったのは阪急西宮北口駅のほうだった。阪神間に住むスノッブの見栄で、自分は阪急沿線の住人だと思いたい。大阪都神戸をつなぐ三本の鉄道で、阪神よりJR、JRより阪急と、住む路線で生活のステータスを推し量る。虚栄心の強い犬伏は、距離の不便さよりステータスを重視していた。

これは本筋とは全く関係ないが、阪神、JR、阪急のステータスなどというローカルネタがおかしかった。そういえば、筆者はたしか神戸方面の開業医だったな。


2013/06/18(火)デイゴの樹の下で●

8時起床。
今朝の血圧は170/89/70。
7chの韓国ドラマ、8時半から9時までの30分番組だった「不屈の嫁」。結局100回以上に亘ってずっと観てしまったが、先週終わってしまい、その後「福寿草」というのが始まっている。今日で3回めだったが、途中で見るのを中断。ついでに連ドラ録画も中止にした。9時から10時までのドラマの「負けないで」というのもかなり前に終わって、その後「製パン王キムタック」というのが始まって、そのまま連ドラ設定で10話分くらい溜まってたので、どんなのか見始めたのだが、完全日本語吹き替え版で、韓国語は無し(>_<)だったので、これも録画中止。いいかげん、低級韓国ドラマとは距離を置くことにしよう。
昼過ぎ部屋を出て、近くの「あとりえ2001」のぞく。今日は家主(須田さん)がいて、ちょこっと話す。ここはもう20年くらい前からアトリエとして使ってるとのこと。びっくりしたが、画廊ではなく、あくまで制作の場だから、近所にいても気づかない人が多いとか。斉藤さんとつよしのことも知ってて、よく見たらつよしの95年の水彩画が壁に架かっていた。最近は視力が低下して制作はほとんどやらず、仲間の手伝いや、催し企画などやってるらしい。たいていいるから、いつでも遊びに来るようにと言われた。
JRで神戸駅に出て、中央図書館へ。
3時半頃から大倉山公園の片隅でミニギター。曇り空で今にも雨が降りそうだったのでそれまでやることにしたのだが、結局夕方過ぎまで降らなかった。
その後図書館三階で、デザインや民芸などのヴィジュアル本読んで7時に図書館を出る。
久しぶりにメトロ神戸の大谷夫婦の店「昭和やはなれ」に立ち寄ることにしたが、シャッター閉まってる(>_<) 確か定休日は日曜だったのにと思ったら、この商店街自体が第三火曜が定休日だったらしい。
8時半帰宅
今日の歩数は3336歩。


あとりえ2001再訪 

神戸駅前のモビール 

薔薇(バレリーナ)とカナブン 

大倉山の灰茶 

見上げればデイゴだった 

楽譜にぽとりと 

【日本の文字】石川九楊 ★★☆☆ ちくま新書の一冊だが、この人の本は読むたびに同じ本読んでる感じがする。本書もその例に漏れず、これがはじめてという人にはそれなりに面白いところがあるだろう。

[和]とはひらがなの別名だと考えるといままで漠然としていたものがよく見えてくる。和食とはひらがなの食べ物、和風建築とはひらがなの建築物、和文とはひらがなで書かれた文章、和歌とはひらがなの歌のことである。これらひらがな文体の特性に因む[和]の文化は、ひらがなができた900年頃に生まれ、中国、ベトナムはもとより、韓国・朝鮮にも見られないユニークなひらがなの文化が花開いたのである。

ところで、韓国・朝鮮のハングルは非常に不思議な文字である。日本のひらがなやカタカナのような自然発生的とでもいえる経過で生まれた文字とは異なり、人工的に設計作成されたハングルの本質は発音記号であり、アルファベットのように子音字と母音字からなる音素形文字である。しかし、構成法が特異であって英語のように「rain」と横に並べるのでも、また日本語の和語のように「あめ」とタテにならべるのでもなく、母音と子音を漢字のように上下左右に集結させる。
母音と子音の構成単位の結合法は漢字を真似、一ヶ所に集中している。ハングルの単位はアルファベットのような音素記号だが、構造的には漢字と同様に構成するという、漢字の植民地的な形をのこしている不思議な文字である。


これまた、かなり大まかな雑な発言だと思う。「漢字の植民地的な形」というのも不思議な観点である。

パソコンを書字機械と錯覚してしまう理由は、ここにワープロ機能が入りこんでいるからだ。たがこのワープロがとてもあやしい。このあやしさに気づかずに、これを便利だと錯覚している。
ワープロで言葉を打ち込むことと字をかくこととは本質的に異なる。ワープロは書字機械ではなく、あくまでも書字の代替をする機械である。
文章をつくる場合には、パソコンはマイナスにこそなってもプラスになることはひとつもない。おびただしい数の同音異義語に直面しながら文章を作るということは、「書く」ことにおいては百害あって一利なしである。ワープロを使って小説を書くことなどは、愚かしいことである。
日本人が文字を書く機械が欲しいのであれば、ひらがなタイプライターではなく、かつての和文タイプライターを効率的に改良する以外にない。なぜなら日本語は漢字仮名交じり文でできているからである。
少なくとも初等、中等教育段階では子どもたちにいっさいパソコンにさわらせない、そういう教育をしなければ、日本では言葉を育てられない。


今やパソコンで書いてる小説家のほうが圧倒的に多いだろうし、優れた作品が存在することは否定出来ないと思う。

書字とひらがな(和歌・和文体)教育を再建すれば、生活の周辺の他の言語では文(かきことば)とはなりえないきめこまかな表現もひらがな文によって可能になり、政治とは関わりのない生活の豊かさについて世界に語りかけていくこともできるようになるだろう。文(かきことば)の復権と再建、そしてそれには習字教育--読むだけではなく自ら書くことのできる漢字とひらなが教育の復権と再建が必要である。

どうも視点・論点がズレまくっている感じがする。

9・11事件での死者数は3000人だと言われている。しかし、アルカイダの飛行機の自爆テロによる直接的な死者数は500人程度ではないだろうか。残りの2500人は他の理由で死んだ。なぜ死ななければならなかったのか? ビルが崩壊したから亡くなったのである。2500人の死者の直接的な死因は、潰れるよう設計されたビルの建築を許可した現代文明にある。1945年、エンパイアステートビルにも飛行機が激突したことがあったが、そのときビルは崩れなかったと聞く。世界貿易センタービルの設計者は日系アメリカ人建築家のミノル・ヤマサキで、ビルはチューブ構造という方法によって建てられていた。チューブ構造は、フロア内には一本の柱もない大空間を可能とするため、ビルの有効面積を増やし賃貸面積を増やし賃貸収入を上げたいと考える施主の要望に応えることができた。そして、これが重要な点であるが、この工法によって建てられたビルは「壊しやすい」という特徴を持っていた。ビルが施設としての役割を終えたときにそれを破壊し、作り直しやすいようになっていた。もしも世界貿易センタービルが従来と同様の建築工法によって建てられていたならば、潰れることはなかっただろうし、犠牲者の数は500人程度にとどまっていたはずである。

突然、こういった時事問題を突然論じる(それも噴飯物が多い)のもこの人の癖である。この癖は直したほうが良いと思う。
神戸地震後の著書でも、震災時の総理が村山だったから良かった、なんてかいてたもんな(^_^;)

2013/06/17(月)鄧麗君(デンリージュン)

6時半起床。
今朝の血圧は192/106/75。
ABCラジオ道上洋三が、楽天の応援歌をフルコーラス歌ってた(^_^;) 何でも、宮城球場で阪神が連敗したらこれをやると約束してきたらしい。
朝の3点セット。
昨夜録画してた「テレサ・テン」特集番組。30分という短いながら、やっぱり、彼女は最高!!と再認識した。いかにもNHKらしく政治活動やタイでの変死のことにはまったく触れず、偽造旅券事件のこともなるだけ穏便な取り上げ方してたが、そんなことはどうでもいい。とにかく、ワンコーラスずつにしろ、多くの貴重なステージ映像を流してくれたことがうれしかった。77年のトップスターショーの初々しい「空港」、作詞大賞の「つぐない」、紅白初出場の「愛人」、代表作「時の流れに身をまかせ」。どれも素晴らしかったが、体調悪化した94年の日本最後のステージの「夜来香」は痛ましすぎた(>_<) そして番組の最後に86年の紅白ステージ。これは2コーラス流され、表情といい、歌唱といい、衣裳といい、まさに夢のステージだった。こればかり4回リピートで観てしまったよ。
昼から、王子動物園。屋上庭園のベンチでついついテレサ・テンナンバーを中心に練習(^_^;)
SL食堂車のカウンタテーブルで写真絵葉書3枚書いて、4時半帰宅。
自転車で水道筋に出て、百円ショップでゴム草履、バチモン屋で夏物パジャマ(五百円)、マルハチで食糧など買って帰宅。
今日の歩数は8079歩。


フラミンゴの雛 

今日のまぬう牝 

今日のまぬう牡 

縞馬の親子 

駝鳥 

水道筋畑原市場の白雉 

【昭和の洋食平成のカフェ飯】阿古真里 ★★★☆☆ 「家庭料理の80年」というのがサブタイトル。日本の家庭料理の変遷を、メディアに表れた料理の変遷から解析した、画期的な一冊だと思う。大きく4章に分かたれ、前書きで戦前、あとがきでこれからの展望にまで触れている。

前説 朝ドラ『おひさま』の理想の食卓――昭和初期
1. 主婦たちの生活革命――昭和中期
2.『本格外国料理を食べたい』――昭和後期
3.家庭料理バブルの崩壊――1990年代
4.食卓の崩壊と再生――2000年以降
後説 新世代の家族のドラマ


その時代時代の料理研究家(江上トミ、飯田深雪、小林カツ代、栗原はるみ、飯島奈美……)を始め、雑誌(「主婦の友」「オレンジページ」「ハナコ」「すてきな奥さん」……)、テレビ番組(「今日の料理」「料理の鉄人」……)、ドラマ(「おひさま」「寺内貫太郎一家」「だいこんの花」「カーネーション」「金曜日の妻たち」……)、映画(「お茶漬の味」「歩いても歩いても」「八日目の蝉」……)、漫画(「美味しんぼ」雁屋哲作 花咲アキラ画、「クッキングパパ」うえやまとち、「イマジン」槇村さとる、「エイリアン通り」成田美名子 「天才柳沢教授の生活」山下和美、「花のズボラ飯」久住昌之作 水沢悦子画、「きのう何食べた?」よしながふみ……)小説(向田邦子、田辺聖子、角田光代……)などを幅広く紹介しながら、そこに描かれた家庭料理の特徴を解説していく。その紹介の手際の良さにも感心したが、専門の社会学的視点から論じられる生活史観、特に女性(主婦)の意識の変化捉え方が鋭く深い。

ふるさとを離れた夫と都会育ちの妻は、食べてきたものと違う。自分の家で受け継がれてきたものだけでなく、相手の好みも取り入れ、新しい家庭の味を築きあげていかなければならなかった。
この時代に、洋食・中華が受け入れられ浸透していったのは、異なる食文化を背景に持つ夫婦がたくさん生まれたからである。和食の味つけやだしのとり方については、夫婦の好みが違っても、洋食・中華はあまり食べたことがない。新しい味は、出身の違う夫婦には好都合だった。急速な都市化は、新しい食文化を育てたのである。(「主婦たちの生活革命」昭和中期)


日本の家庭料理が和食でなく、洋食、中華中心に普及した理由が都市化の中で、出身の違う者同士の家庭で、馴染みのない味だったから、というのは、手品の種明かしみたいだね。彼女の発見なのかどうかはわからないが、卓見であることは間違いない。

豊かになった主婦たちは、その豊かさゆえに自分の役割を見失った。
人は、人の役に立っている、自分が成長していると思えたときに、生きる手ごたえを感じる。誰かに守られて安定した生活の中に手ごたえはない。経済的に恵まれている、ということは助け合う必要がない、ということにもつながる。知恵を絞って家計をやりくりする必要も、誰かに相談したくなるような具体的な悩みもない。しかし、彼女たちに悩みがないわけではなかった。
自分は誰からも必要とされていないのではないか……。言葉にできない寂しさが、心を蝕んでいく。孤独の海の中で溺れる主婦たちの存在は、しかし、まだほかの人びとの目には入っていなかった。主婦の孤独が何をもたらすかはまだ分からなかった。(昭和後期)


贅沢な悩みの登場というわけか(^_^;) 料理もファッションと同じく、ある周期をもって繰り返すみたいなところもありそうだ。後になって顧みると、なんであのときは気づかなかったかと思うことも多々だろう。

平成の主婦たちが料理を面倒がるのは、もしかするとメディアも周囲も主婦本人も、みんなして家庭料理のハードルを上げてしまったからかもしれない。簡単料理のレシピ、という紹介はくり返し料理メディアに登場する。それでいて、手の込んだ料理を何品も揃え、日替わりの内容で家族を飽きさせるべからず、というメッセージも同時に発信する。
休日がない主婦の大変さに共感を寄せながら、きちんとした料理を毎日つくらなくても大丈夫、一番大事なのは、おいしいと思いながら食べること、と『花のズボラ飯』は語りかけている。


この漫画「花のズボラ飯」はぜひ読みたくなった(^_^;) そしてこの結論には、Morris.も共感するところ大である。

もしかすると、私たちは、血がつながった家族に甘え過ぎてきたのではないか。思うようにいかない生活の中で、仕事も家事も、やりたくない義務になってしまっていたのではないか。実は、そういう面倒だが日々をこなさなければならないことの中にこそ、生活の実質はある。
スローライフは、戦後ずっと、目標に向かって生きてきた私たちに、何かを達成することや夢を叶えることが人生ではない、といういことを教えている。ずっと続く幸せなどありえない。家電製品をそろえ、立派な家を建てたら豊かさが完成するわけではない。家も財産もあの世には持っていけない。個人の人生は通過点でしかなく、子供がいるいないにかかわらず、私たちは次の世代へこの世界を引き継ぐ時期が来る。
もちろん、生きる過程で、何かを発見したリ達成したり夢を叶える機会はあるだろう。大切なものを失う日もあるだろう。うれしかった日も、悲しかった日も、人生の途中である。それよりも大切なのは、くり返す日々そのものである。ご飯がおいしかったとか、誰かと笑い合ったとか、そういう一瞬の中に幸せはある。

ここらあたりの文脈は、ちとMorris.鼻白むところである。この「幸せ論」には異議ありだなあ。

スローフードという切り口から、食の風景を見てみると、21世紀の食卓は、さほど悪くない。昔ながらの食文化が完全に廃れたわけではない。
蒸した料理もお米のご飯も、日本人が昔から好んできた料理だ。私たちが取り戻したかったのは、当たり前の暮らしだ。そしてそれは、遠い外国や過去に求めなくても、すでに手にしている人はちゃんといる。当たり前すぎるから気づかなかっただけなのだ。(2000年以降)


引用には出てないけど、数年前に流行ったシリコンスチーマーという商品は、Morris.が仕事で外国人の台所用品の梱包する時よく見かけて、何だろう?と思ってた柔らかいゴムみたいな容器のことだった。電子レンジ調理には画期的な調理器のように書いてあったので、思わず買おうと思ってしまったが、調べたら、Morris.が10年移譲前から使ってる三段重ねのセラミックスチーマーとほとんど同じ用途のものだった。
著者略歴によると、彼女は広告畑からフリーライターとして独立したらしい。
主婦や家庭生活関連雑誌の中で絶対見落とすことが出来ないとMorris.が思う「暮しの手帖」のことに全く触れられていないのを不思議に思ったのだが、著者が広告業界出身だとすれば、納得出来るような気になった(^_^;)

2013/06/16(日)●不動の一日(^_^;)●

スピードクイズ7時半起床。
今朝の血圧は181/97/77。
SBS「挑戦千曲」。チャン・ユンジョンは紺のブラウスに白のミニスカート。髪はポニーテール。ゲストはユンスイル、シークレットなどで何となくメンバー固定化か?と言った感じ。今回からスピードクイズというコーナーが始まって、これがなかなか楽しかった。出演者をユンジョンチームとイフィジェ(男性司会者)チームに分け、二人が空で口ずさむ曲名を一定時間に何曲当てるかというゲームで、とにかくユンジョンちゃんが20曲以上を口ずさむというのがポイントである。韓国版Wikipediaで調べたらこの番組は2000年から始まって、ユンジョンちゃんは2006年4月~2007年10月までと、2009年8月から現在まで司会をやってるらしい。ぜひこれは結婚してからも続けて欲しいぞ。
今日も午前中愚図愚図してて、昼からはKBSノレチャラン見ることにしたのだが、ライブで韓国のクイックKBSチャンネル何度クリックしても受信できない。

KBS高画質視聴はオレンジぐるぐる画面になって視聴出来ません。KBSサイトの回復を待つしかないようです。
ただ、「グーグルクローム」と「firefox」のブラウザをお使いの方はhttp://k.kbs.co.kr/からソフト無しで視聴出来るようです。


とのことわりがきがあった。Firefoxで試してみたが、5秒毎に止まって実用にならなかった(>_<) 仕方ないのでKBS ableの小さくて粗い画面で見る。大邱篇で、なかなかMorris.が見に行った回の放映はない。今回はゲストにキムヘヨンが出てた。
1時からラジオで阪神-楽天戦を聴きながらベッドで読書。藤浪、田中まあくんの投げ合いだった。2回阪神は無死満塁のチャンスを無得点で逃し(これが今日のポイント)、藤浪は三回二死から三連打で2失点、5回にも1点取られて降板。かなり旗色が悪くなった。3時からは10chでテレビ中継があるということだったので、消音で画面だけ見て応援することにしたのだが、ラジオとチグハグである?? 何とテレビは2時間遅れでゲームの始まりからやってる(>_<) 深夜に録画中継というのはアリだろうが、これはいただけない。ゲームはそのまま0-3で田中に完封負け食らうし、3連敗だし、面白くないことこの上なかった。でもまあくんの開幕から9連勝というのはすごい。(昨シーズンからだと14連勝(@_@))
今日部屋から出たのは夕方、缶ビールとミニギター持って屋上に行っただけ、という、ほとんど不動の一日となった。
今日の歩数は178歩。

【虚実亭日記】森達也 ★★★☆ 「放送禁止歌」でMorris.の心を鷲掴みにした森達也のエッセイ集。紀伊国屋の雑誌「scripta」2007~2011に連載されたものらしい。

不安で仕方がないからこそ、目に見えるわかりやすい敵が欲しくなる。
これを言葉にすれば仮想敵。平和や安心を求めながら敵を探し、もしも見当たらなければ作りだす。とても倒錯しているけれど、戦後アメリカはその典型例だ。敵が見当たらなければ不安になり、敵がいたほうが安心できるのだ。日本やドイツなど枢軸国と戦った第二次世界大戦終了後は、中国や旧ソ連を仮想的に設定した冷戦状態が続き、朝鮮戦争やベトナム戦争、グレナダ侵攻などに強引に介入し、さらに冷戦終了後はパナマ侵攻や湾岸戦争を主導し、9・11後はアフガニスタンに侵攻してタリバンを攻撃し、存在しない大量破壊兵器を理由にイラクのフセイン政権を壊滅サせた。
根底にある基本原理は不安と恐怖だ。勇敢なのではない。臆病なのだ。報復が怖い。不意打ちが怖い。だから先に攻撃する。危険を煽る。煽りながら怯える。其の意味ではオウム後の日本は、アメリカ化しているといえるかもしれない。


やや図式的ながら、簡単にいえばそうなるのだろうな。アメリカの建国神話というのは、たしかに際立って特殊なものといえるだろう。オウム以後の日本がアメリカ化しているというのは、いささか表層的過ぎる気もするが、たしかに、危険を煽って怯えを利用して平和憲法を骨抜きにしようとしている安倍政権のやりかたは、アメリカに倣っているようにも見える。

冷戦構造がピークを迎えかけた1949年に発表された『一九八四年』は、スターリニズムの恐怖を描いた作品として評価された。でも南京の解釈は少し違う。なぜなら最高権力者であるビッグブラザーの描写を、オーウェルは実に巧妙に回避している。ビッグブラザーの登場シーンは、テレビと監視カメラ双方の機能を併せ持つテレスクリーンの画面の中か、街に貼られたポスターの中だけだ。つまり「実在していない」ことのメタファーなのだ。ならばこの作品が風刺するのはスターリニズムではもちろんないし、社会主義や共産主義国家でもない。共同幻想的な権威に統治される国民たち。それは(ナチス・ドイツが合法的に選挙の手続きを経ながら政権を奪取したことも含めて)世界の権力構造の本質の写し絵であると同時に、擬似的な権力装置(つまり山本七兵いうところの「空気」)に従属する日本国民の特性も、とても的確に表している。

そうかあの作品はMorris.がうまれた年に発表されたのか。引用中の「南京」というのは森達也の本書での偽名?である。ビッグブラザーが非在の隠喩というのは面白い。しかもこれが「空気」に引っ張られる日本人の特性と類似しているという指摘も、更に面白い。引用文中「山本七平」を「山本七兵」と表記しているのは誤植なのか、それとも、何かの比喩なのか??

益虫と害虫。この判断の基準は人間にとって役に立つかどうかだ。今にして思えば。ずいぶんと手前勝手な分類だが、そのイメージの刷り込みは今もなんとなく残されている。人は自分たちが生きるこの世界を、善なるものと悪なるものに分類せずにはいられない生きものなのかもしれない。

「人類にとって」良いものか悪いものか、このイメージの刷り込みは何となくではなく、しっかりと残っている。いや、以前より補強されているのではないだろうか。善悪をきめつけるというのも人間の「業」ということか。

夢の中でこれが夢だと気づくことを明晰夢という。前頭葉が半覚醒状態のときに起こる現象であるらしい。この話を聞いたのは二週間ほど前。認知心理学を専門にしながら意識と夢の関係を研究しているというその大学教員は、「英語ではLucid Dreamといいます。明白な夢。トレーニングさえすれば、自在に明晰夢を見ることができるようになります」と南京に言った。

明晰夢という言葉ははじめて知った。Morris.も一時夢をメモして、このMorris.日乘にも一部公開してたこともあるのだが、あれを続けていたら、明晰夢みることが出来るようになったかもしれない。しかし、やっぱり夢はそっとしておくべきかもしれないな。
「夢もチボーもない」は東京ぼん太の決めネタだったが、Morris.はこれを昇華(^_^;)させて「夢も希望もない、という幸せ」という標語を作ったこともある。彼のもう一つの決め文句「まあいろいろあらあな」も、Morris.の人生哲学に親しい。

人はみな優しい。
どこかで聞いたフレーズだ。どこだっけと考えながら南京はワゴンに乗り込み、NY市街を抜けてDCへ向かう州間高速道路(インターステート)に入る頃に思い出した。数年前に出版した自著タイトルの一部だ。
じぶんのそんな言動が「サヨ」だとか「頭のなかはお花畑」などとネットで揶揄されていること知っている。知ってはいるけれど、撤回するつもりなどまったくない。人はみな優しい。でもこの優しさや善意が、正義や大義へとすり替わりながら、大量の人を加害することがある。悪意は大量の人を加害できるほど強くはない。せいぜいが数人だ。でも善意は何千何万もの人を殺す駆動力になる。なぜなら後ろめたさが働かないからだ。
人は優しい。そして残虐だ。この二つは矛盾しない。共存する。これほどに優しくて思いやりがあるからこそ、これほどに冷酷で残虐なのだ。


「一人から数人を殺せば殺人犯だが、数千数万数百万人を殺せば英雄」という言葉の裏返しだろうか? ちょっと違うな(^_^;) ともかく、優しさが人を傷つける、善意が悪意より度し難い、そういう一面はたしかにある。

イエスを殺した民であるユダヤ人に対しての蔑視と迫害は、ヨーロッパにおいて長くつづいてきた。金貸しシャイロックのイメージが物語るように、ヨーロッパ全域で皮膚感覚のように刷り込まれてきたユダヤ人への嫌悪や差別感情に、自分たちの生命を脅かす(シラミのように危険な)外敵であるとのプロパガンダを重ね、ナチスはホロコーストを正当化した。
自らの加害者性に萎縮した西洋社会は、イギリスの三枚舌外交が発端となったイスラエル建国と、国連決議を遵守しないイスラエルのプレゼンスを、結果的には黙認する。ホロコーストによって刺激された被害者意識にシオニズムが相乗したユダヤ人たちは、激しい自衛意識を昂揚させながら圧倒的な武力で周辺諸国を挑発し、パレスチナの民を迫害しつづけ、殺戮しつづける。


「三枚舌外交」というのは普遍的な外交政策ではないかと思った(^_^;)のだが、これは歴史用語としてはっきりしているということに驚いた。

三枚舌外交(さんまいじたがいこう)とはイギリスの第一次世界大戦後の中東問題をめぐる外交政策のこと。(Wikipedia)

被害者意識というのも怖いものだと改めて思う。

危険という言葉を僕たちは当たり前のように使うけれど、実のところ危険性は、ハザード(危険要因)とリスク(危害)で成り立っている。たとえばダイナマイトそれ自体はハザードで、爆発はリスクだ。爆発しないかぎり、ダイナマイトは危険ではないし、有用性も高い。もしもダイナマイトそのもののリスクが高い(いきなり爆発する)のなら、工事現場などには使えない。製造することすら危険このうえない。
つまりハザードとリスクは、分けて考えねばならない。ところが危機意識が高まれば高まるほど、この二つを一緒にしてしまう傾向が強くなる。その結果としてダイナマイトの存在だけで「危険だ」とか「近づくな」などと大騒ぎになり、爆発させないための措置や配慮、警戒が疎かになったりする。


ハザードとリスク。これはちょっとわかりにくい。サラ金はハザードで、取り立てがリスクなのだろうか。それともギャンブルがハザードで破産がリスク………… うーーん、とりあえずは"Morris.危うきに近寄らず"ぢゃ。

2013/06/15(土)●神戸韓国うたコンテスト見物●

7時起床。
今朝の血圧は156/79/88。
ピーター・バラカンの「ウィークエンドサンシャイン。普通のリクエスト特集だったが最初にかかった「 Rain Shower / Olu Dara 」という曲はなかなか渋くてよかった。6月29日と7月6日はちょっと捻ったカバー特集だとか、これは聴きたい。
朝から雨模様。やっと梅雨らしくなったのかな。
今日は午後3時からポートアイランドの国際会議場で「2013韓国歌コンテスト神戸」があるので、気が向いたら自転車ででも出かけようかと思ってたのだが、この雨では辛い。結局2時過ぎに部屋を出てJR-ポートライナー経由で市民広場までいく。
このコンテストは4回めで、Morris.も以前応募したことがあるのだが、あえなく予選落ち(>_<)した。 負け惜しみになるが、このコンテストは、どちらかと言うとk-pop中心で、歌唱力を競うものらしく、Morris.向きではないことがわかったので参加は諦めた。
今回、先日の「シゴルチブ」のアジュマが見に行くようにとチケットくれてたので、見物に出かけたわけだ。
19組の出場で、司会者5人の内4人はクラシック畑(^_^;) しかも採点の80点は歌唱力、20点はステージマナー(>_<) これだけでもMorris.とは無縁の催しであるな。5番目の女性がチャンユンジョンの「チョホン招魂」、ゲスト出演去年金賞受賞者の女性がやはりチャンユンジョンの「チョッサラン 初恋」歌ったのが嬉しかった。
19組のうち、トロット系は先の「招魂」の他は、「チングヨ/チョヨンピル」、「ソンハクサ(松鶴寺)/キムテゴン」の二曲、新民謡「セタリョン/キムセレナ」、歌曲「ポリバッ(麦畑)」で、後14組はすべてk-pop系だった。
16番の男性二人組は歌もダンスもすごく達者だった。この内の一人は昨年「カンナムスタイル」歌って人気を集めたらしい。
ゲストに5tionという韓国k-popグループが登場。2曲歌ったが、韓国からファンクラブの女の子数人が応援にやって来てたのにはちょっとびっくりした。
とりあえず韓国音楽の催しだし、嫌というわけではないのだけど、たぶん次回からはチケットもらっても行かないだろうと思う。
三宮図書館に寄って、立ち読みしてるうちに雨も上がったので歩いて帰宅。
大日商店街の中華屋で手揚のエビセン買って、ワールドエンズガーデンに寄って、8時過ぎ帰宅。
デイゲーム。宮城で楽天と対戦したタイガーズは、1-2で惜敗したらしい。
今日の歩数は4144歩。


後ろが国際会議場 

チョホン歌った子 

一番派手だった衣裳 

去年の金賞受賞者 

今回のグランプリはこの子 

歌もダンスも上手かった 

少女時代のoh! 

5tionというk-popグループ 

出場者一同 

旭変電所 

旭通りの白黒 

生田川の夕暮れ 

三宮クリーニング前 

今夜のぶんちゃん 

同じく 
2013/06/14(金)●またまた空白の(^_^;)●

8時半起床。
今朝の血圧は154/80/83。
ここ数日、Morris.にしては血圧が異常に低い。まあ酒飲むと血管が広がるから、一般的に血圧は下がるのだけどね。
午前中はベッドから出ずじまい。
午後、J-COMの社員が契約のため訪れる。結構ややこしくて、1時間以上かかった。19日に工事に来るらしい。
久しぶりの宿酔である。
ほぼ空白の一日でだった。
今日の歩数は268歩。

【昭和のまぼろし】小林信彦 ★★★ 「週刊文春」2004~2005年連載されたコラム集成である。この人のコラムはあまりおもしろくないのだが、これはタイトルに惹かれて読むことにした。8年ほど前のものだけに、かなり鮮度が落ちてる感じが否めなかった。

……明日の日本もまた、たとい小さく且つ貧しくとも、高き芸術と深き学問とをもって世界に誇る国たらしめねばならぬ。「暮しは低く思いは高く」のワーヅワースの詩句のごとく、最低の生活の中にも最高の精神が宿されていなければならぬ……(昭和23年3月創刊アテネ文庫の「刊行のことば」から)

アテネ文庫はMorris.の生まれる前年に弘文堂から刊行されたもので20年代後半に300冊程で終刊になったから、ほとんどMorris.には縁遠い存在である。しかし、このワーヅワースの詩句には聞き覚えがある。ネットで調べたら「ロンドン1802」という詩の1節らしい。

plain living and high thinking
暮らしは低く思いは高く〈Wordsworth〉.


さらに沼部信一さんんがブログで「アテネ文庫の高邁な理想」という一文をものしていたことも発見した。たしかに岩波文庫もこの言葉を創刊の基本にしてたという記憶がある。
いわゆる、「清貧」に通ずるのかもしれないが、「plain」というのは、「simple」というのとはちょっとニュアンスが違う。Morris.も基本的にこれを生活のテーゼとしておきたい。ほっとくと、どっちも低くなりがちだけどね(^_^;)

<一億総懺悔>--この言葉を掘り下げるだけで、歴史を立体的にできるのだが、今のマスコミはそれをしない。この言葉を知らないのかも知れない。
敗戦が昭和二十年八月十五日。
東久邇宮を首相とする<初の皇族内閣>のスタートが八月十七日。
八月二十八日の東久邇宮首相の記者会見で、次のような言葉が発せられた。
<……ことここに至ったのは、もちろん、政府の政策がよくなかったからでもあるが、また国民の道義のすたれたのも、この原因の一つである。この際、私は軍官民、国民全体が徹底的に反省し、懺悔しなければならぬと思う。全国民総懺悔をすることが、わが国再建の第一歩であり、わが国内団結の第一歩と信ずる。(朝日新聞縮刷版20年8月30日号からの引用)

戦争に負けても、新聞はしばらく戦争中と同じ言葉を使っていた。だから、この社説は、<国体の護持>が我々の<血液の中に流れている信仰である>という首相の言葉を喜び、狂信的な文字をつらねている。そして、ラストの一行--。
<正に一億総ざんげの秋(とき)、しかして相依り相扶けて民族新生の途に前進すべき秋(とき9である。>
この中野<一億総ざんげ>が、なぜか、大流行語になった。翌年の四月、後藤田氏が「納得できない」と思ったほど、流行したのだ。
が、いったい、誰に向かってざんげするのかがわからない。この極度の無責任さ、言葉だけが浮遊するあり方は六十年後も少しも変っていない。


敗戦後のどたばたのなかでも、この「一億総懺悔」はかなりのトンデモ発言のようだな。先日知ったばかりの伊丹万作の発言を連想した。日本人の無責任さを批判する視点は驚くほど似ていると思う。

2013/06/13(木)●狂乱的一夜(^_^;)●

6時半起床。
今朝の血圧は172/93/72。
朝の3点セット。
例によって午前中は部屋でごろごろ。
昼から、歩いて三宮方面に向かう。すぐ近くの阪急高架下に「あとりえ2001」という、画廊?みたいなのがあった(これまで気づかなかった(^_^;))ので覗いてみる。誰もいない。昼飯でも食べに行ってるのだろうか。なかなか良い感じのスペースである。また覗いてみよう。
三宮図書館で本を借りて、前庭のベンチでミニギター(^_^;) サンパル地下のスーパーで缶酎ハイロング缶飲みながら歌ってたらすっかり良い気分になって、もう一本、もう一本とついつい3本も空けてしまった。
帰り道生田川沿いの前から気になってた「シゴルチブ(田舎店)」によって、スンドゥブチゲたのむ。日本で食べたスンドゥブの中では一番美味しかったけど、ちょっと高すぎる(1200円)。もしかしたらビール注文したのかな?
ミニギターで古いポンチャック演ったら、アジュマがえらく喜んで、今夜カラオケに行くから一緒に行かないかという。カラオケボックスだろうと思って、OKしたが、どうも長田の方のカラオケラウンジに行くらしい。予算聞いたら1万円はかからないだろうという(>_<) おいおい、それはMorris.には無理である。手持ちが五千円しかないからという理由で断ろうとしたら、今日はそれで良いとのこと(^_^;)。こうなったら行くしかない。韓国人アジュマ3人と日本人女性1人とMorris.入れて5人。店のアジュマの車でたどり着いたのは、長田図書館のすぐ近くの「コリアハウス」というビル2階の店で、恐ろしく広いフロアだった。韓国人と中国人の若い男性二人がいて、通信カラオケの他に、例の楽譜マシーンが揃っていた。古い曲から新曲まで幅広く揃っている。チャンユンジョンの「サランア」、パクチュフィの「チャギヤ」、キムヘヨンの「ソウルテジョンテグ釜山」など、サランバン会では歌えない曲を重点的に歌う。
韓国人若者が楽譜マシーン使って、キーボード弾きながら歌う時間もあって、。Morris.もミニギターで参戦。これはなかなか楽しかった。ますますこの楽譜マシーン欲しくなったぞ。
昼から飲んでて、ここでもどんどん焼酎の水割り飲んだので、久々にへべれけになったようだ。それでも三宮駅で下ろしてもらい、上り終電で1時前に帰宅。
五千円でこれだけ遊べたら、安いかも(^_^;)
今日の歩数は9214歩。


今日のぶんちゃん 

観覧車? 

野生の麦? 

面白い葉っぱ 

あとりえ2001 

誰もいない 

なかなかいい感じである 

面白い絵も

階段 

これも手作り 

これも高架下 

巣立ち間近 

大安亭の黒 

アート傘 

旭変電所 

旭猫場の白雉☓2 

同じく 

三宮図書館前栃の木の下で 

「シゴルチブ」のスンドゥブチゲ 

カラオケラウンジ「コリアハウス」 

メチャ広い(@_@) 
2013/06/12(水)●空白?!●

8時起床。
今朝の血圧は162/79/82。
宿酔ぢゃ(>_<)
だらだらと、過去の韓国旅行のスライドショーや、録画してた韓国ドラマなど見て過ごす。
夕方、缶ビール、ミニギター持って屋上へ。雲がバラエティに富んでいた。ぼーっと雲を見ていた(^_^;)
マルハチに買物に行き、夜は麻婆豆腐。
阪神は札幌で日ハムに5-1で快勝。これで5連勝である。
プロ野球機構が統一球の企画変更を隠蔽していたというニュース。今シーズンのホームランの数を見れば、素人でも自明なことなのに、コミッショナーの「昨日まで知らなかった」「不祥事とは思っていない」発言にはちょっと唖然である。
今日の歩数は2002歩。


今日の空東側 

南側 

北側 
2013/06/11(火)●サランバン会●

7時半起床。
今朝の血圧は175/85/76。
午前中は部屋でごろごろ。
朝の内小雨が降ってた。
郵便受け覗いたら、素敵な絵葉書二枚が届いていた。福岡の深町さんと鹿嶋さんからである。Morris.の写真絵葉書の返事である。電子メール全盛だが、たまには手書きの便りもいいものであると思う。
今夜はサランバン会なので、早めに大阪に出るつもりだったが、雨は嫌だな、と思ってたら昼過ぎたら晴れあがった。
とりあえず、歩いて六甲道に出て、銀行、図書館回って大阪に出る。
ヨドバシカメラでPC売り場冷やかしたが、どんなタイプを買っていいかわからない。その前に、いぜんやってたブロバイダ契約で割引キャンペーンとういのが見当たらない。
J-COMの相談コーナーで尋ねたら、行政指導で、そのてのサービスは禁止になったとのこと(>_<) その代わり、工事完了後にヨドバシの商品券2万円分がもらえるそうな。それでいいか、ということで、J-COMと契約することにした。金曜日に業者が工事に来るそうだ。商品券は今年いっぱいくらい使えるそうだから、PCはそれまでに買い換えることにしよう。
その後歩いて中崎町の韓国文化院へ。ここの図書室を一度覗いておこうと思ってたのだ。
思ったほど広くはなかったが、ビデオセットも4台準備されてて、ドラマや映画のDVDもそこそこあったので、また機会を改めて訪れよう。
環状線沿いに天満まで歩き、中西金属の赤レンガビル一目見て、鶴橋駅からサランバンの新会場「ひかり 真弓」へ。先月はサランバン会欠席したのでよくわからないが、今月からこの店に会場変更になった。前の会場「恋人」の斜め向かいである(^_^;)
公休日ということで、ひさいぶりにムックさんが参加。山ハラボジも夫妻で参加、榎本さんからは例によってビール攻撃(^_^;) 若木旦那は、今日は嫁さんが翌日検診のため一人だけ参加で、ちょっと寂しそうだった。前の会場よりちょっと狭くて、今日は10人くらいの参加だったが、ほぼ満杯状態。20人まで入れるとのことだったが、15人越えるとちょっとしんどいかもしれないな。
しかり11時まで粘って、午前0時帰宅。
今日の歩数は7763歩。


今日の空 

真夏の雰囲気 

素敵な絵葉書が2枚 

都賀川 

観覧車

東茶屋町西向き不動尊 

韓国文化院 

図書室 

「オッパヌンプンガクジェンイ 

「独島は韓国領」 

昭和の歌が流れる店 

手作りっぽい 

中西金属 

飛行機 

黒猫 

雉と黒 

雉 

新会場は旧会場のすぐそば(^_^;) 

山ハラボジ夫妻と長野さん 

ハードボイルドタッチ 

皆さんご唱和

「梨泰院恋歌」ミニギターで乱入 

若木旦那 

アツアツの(^_^;) 

仲良し三人組 

歌麿会長と 

今日も楽しかったね(^_^) 
2013/06/10(月)●「父母」の歌●

7時起床。
今朝の血圧は173/90/88。
JR芦屋駅前の高層住宅、韓国人の現場。別会社のヘルプで、秋本くんと二人現場直行。
作業担当はお馴染みのマ(馬)さんで、彼は現在43歳。日本に単身赴任して25年(@_@)になるという。故郷は全羅北道のプアン(扶安)で、10年ほど前にあちらで結婚したものの、日本で一人暮らし。あちらには小学生の娘と、幼稚園の息子がいるらしい。休暇を利用して年に一二度会いに行くとか。ちょっと信じられない家族生活であるな。
見積より荷物が減ってたこともあって、3時半作業終了。
4時半帰宅。シャワー浴びて、屋上でミニギター&缶ビール(^_^;)
自転車でマルハチに買物に出る。国産豚肉の特売やってたので500gの塊を買って帰る。昨日歌麿会長にサムギョプサルおごってもらったのに、今日も豚かよ、と思うのだが、Morris.はあまり肉食系ではない。たまには良かろう。
塩胡椒して、電子レンジ用のスチーマーで軽く蒸したあと、フライパンで焦げ目を付けたあと、鋏で切り分け、とろ火でゆっくり火を通す。野菜を添えて出来上がり。これはなかなか美味しかった(^_^)
ソウルで見た映画「全国ノレチャラン」の中で、ハラボジと孫娘が歌った曲、ずっと気になってたが、ハングルで検索したら、意外と簡単に見つかった

先日封切りの映画「全国のどじまん」ごらんになりましたか? ご覧になった方なら、映画に出てくるいろんな歌の中で、とりわけ記憶に残る歌があったと思います。お爺さんと孫娘ポリが歌う「父母」という曲でしょう。
この映画は家族みんなで一緒に楽しめる映画ですが、中でもこの二人の話は涙なしには見られないシーンです。
「父母」は、作詞キムソウォル、作曲ソヨンウン、作曲ユジュヨン、1968年発表された歌です。誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?


手元の歌本にも楽譜が載っている。これはぜひレパートリーに加えよう。Morris.には一番縁遠いタイトルだったというのが皮肉でもあるが、いわゆる「無い物ねだり」ということなのだろう。歌詞は短いもので、二番はない。

부모

낙엽이 우수수 떨어질 때
겨울의 기나긴 밤 어머니하고 둘이 앉아
옛이야기 들어라
나는 어쩌면 생겨 나와 이야기 듣는가

묻지도 말아라 내일 날의
내가 부모 되어서 알아보리라

父母 

樹々の枯葉も散り果てた
冬の長い夜 母さまと二人きり
昔話を聞いていた
もしや生れ変わって繰り返し聞いてるのでは?

問うなかれ
いつの日か悟るだろう
私が親になるだろうその日に


良い詩である(Morris.の訳文の拙さには目をつぶってもらいたい)。キムソウォル(金素月)といえば、金素雲の「朝鮮詩集」にも作品が収められている。戦前からの大詩人である。そういえば、MAYAの名曲「チンダルレコッ 野茨」も金素月の詩を元にしたものだったと記憶している。詩人の作品が歌謡として愛好されるというのも、素晴らしいことだと思う。
今夜の歌謡舞台は、世界の地名の付いた曲の特集。最初にチュヒョンミが「ナポリマンボ」という曲を歌った。これはちょっと選曲ミスだったような気がする(^_^;) おしまいにヒョンインの「クムソゲサラン 夢のなかの愛」を出演女性歌手全員(何故かチュヒョンミはいなかった)で歌ったが、この歌は、中国を舞台にした映画の主題歌だったことをはじめて知った。作曲も作曲者が中国人ということは知ってたけどね。
今日の歩数は4784歩。


今朝の東空 

豚 

歌謡舞台のチュヒョンミ 
2013/06/09(日)●部屋でごろごろ●

7時起床。
今朝の血圧は189/94/74。
朝の3点セット。
SBS「挑戦千曲」もしかして、チャンユンジョンが司会降りるかもと心配してたが、今週はきっちり登場。ほっとした。ゲストはユンスイル、イエリンなど。例によって誰が出ようと大差はない(^_^;)
昼前、缶ビールとミニギター持って屋上に上がり。小一時間くつろいで部屋に戻る。今日はこれ以外一歩も部屋から出ず。
KBSノレチャランは全羅南道群山篇。なかなかMorris.が見に行った回の放映が無い。ソンヘさんは比較的元気そうで、哀愁の小夜曲を熱唱してた。
2時から、阪神-ロッテ戦。藤浪は3点取られて6回で降板。1点差の9回裏、鳥谷のヒット、マートンの2ランホームランで逆転サヨナラ勝ち。これで4連勝。巨人負けたので一週間ぶりに首位奪回。明日明後日は試合ないので、三日間は安泰(^_^;)である。
今日の歩数は532歩。


「挑戦千曲」ユンジョンちゃん登場。ホッ(^_^) 

正午の屋上の空 

熱唱するソンヘさん 
2013/06/08(土)●旅の続き??●

7時半起床。
今朝の血圧は189/94/74。
午前中は韓国旅スライドショー流しながら、ぼーっとしてた。
1時過ぎに部屋を出て阪神岩屋から今津に向かう。
今日は今津の三浦さんの「珈琲香房」に寄ってから、梅田に出てヨドバシカメラで、PCとネット接続の更改を相談して、玉造の中央病院に洪ママの見舞いに行くつもり。
「珈琲香房」には4月の高校野球見に行った帰りに寄って以来だが、その時かなり酔ってて(^_^;)、野球の応援に使ってたミニカウィを店に置き忘れてた。それを引き取るのと、Morris.はこの店の珈琲回数券というのを随分前に買って以来、実に2年半以上かかってやっと前回使い切ったところだったから、今日は久しぶりにお金払って珈琲を飲まねばと思ってたわけだ。
三浦さんも最近またギター始めたらしいというので昼下がりで他の客もいなくなったのを見計らって、ミニギターで、遊んでたら夫婦の客が来たので、あわてて直そうとしたら、旦那がミニギターに関心を示して、一曲やってみろという。「木浦の涙」歌ったら、わからんけど面白いというので、Morris.のコーヒー代だしてくれた(^_^;) というわけで、結局今日もコーヒー代払わずじまいである。ちょうど日本曲の楽譜持ってきてたので、演歌を数曲伴奏させてもらう。旦那が「無法松の一生」、嫁さんが「つぐない」を歌う。これはなかなかうまくいったような気がする。特に奥さんはうまかった。
途中歌麿会長から、サランバン会の会場を変えるという連絡の電話が入る。諸事情があって、「恋人」のすぐ近くの「灯り」という店になるらしい。Morris.が今日洪ママの見舞いに行くつもりと言ったら、時間を合わせて自分も行くとのこと。4時過ぎに病院で会うことにする。
もうとっくに3時過ぎてるので、ヨドバシカメラは後回しにして、玉造に出ることにした。阪神のホームに行ったら、奈良行き直通特急というのが来て、これだと鶴橋経由らしい。これに乗って鶴橋で降りて歩くことにしよう。
梅田までの切符(\260)を、鶴橋駅の不足金徴収機に入れたら\290不足と出た。合計\550である。これなら、あっさり梅田に出て、環状線使って玉造まで行くんだった。
4時過ぎに病室に行ったら先に歌麿会長来ていた。洪ママは今月中に退院して、介護付き住宅に移るということだったが、詳細は不明である。半身不随はリハビリでかなり回復している、とは言うものの、社会復帰には程遠い様子である。肩もみなどして、会長持参の携帯DVDプレイヤーでノレチャラン珍島篇を一緒に見る。
5時半に病院を出る。
歌麿会長がちょっと鶴橋で飲もうという。タクシーで鶴橋に出て、「アズマ」という店に。「東」かと思ったら、おばちゃんの意味の아줌마アジュマだった(^_^;)
生ビールとサムギョプサル。他に客もいなかったので、ミニギターでトロット弾いたら、店のアジュマが大喜び。サランバン会の常連ソンジャさん、ソンジャさんの知り合いのキョンヒさんと、韓国から出稼ぎに来てるスニさんと3人の熟女も交えて、宴会になった。会話はすべて韓国語、黒豆のマッコリ(美味しかった)も出て、Morris.はほとんどミニギター弾きまくり、なんだか韓国旅行がまだ続いているような錯覚に陥った。歌麿会長、ありがとうございましたあm(__)m
後から来た若者の団体の一人がテグム持ってたので一節吹いてもらう。ナムサダン(男寺党)のメンバーらしい。
9時前にお開き。
梅田に出て、そのまま帰るのももったいないので、大阪駅高架下のバス停ベンチ(もう終バス出た後)でしばらくミニギターレッスン。
11時発の阪神電車で午前零時前帰宅。
阪神はデイゲームでロッテを破り3連勝。
ああ、楽しい一日だった。
今日の歩数は4220歩。


ミニギター弾く三浦さん 

馴染客夫婦に一曲 

玉造の茶トラ 

同じく 

同じく 

揚羽蝶 

「アズマ」看板猫ナビ   

同じく

サムギョプサル食べ放題 

スニとキョンヒと 

ナムサダン(男寺党)のメンバーらしい 

大阪駅高架下でレッスン(^_^;) 
2013/06/07(金)●旅の終わり●

6時半起床。
今朝の血圧は202/96/73。
ABCラジオ道上洋三聴きながら、昨日テキスト部分だけをプリントアウトした韓国日記の校正。今回は20日間分、A4で23ページくらいだった。400字詰め原稿用紙なら100枚前後だろう。最初から2週間くらいは、だいたい当日か翌日までに本文更新してたから、比較的節約した本文(^_^;)が多い。ソウルから釜山に戻った後は、デジカメ画像だけアップして済ましておいたので、神戸に帰ってから思い出しながら書いたので、ちょっとくどいところがあるようだ。
まだ見落としてるかもしれないが、思ったより誤字脱字は少なかった。
というわけで、5月の韓国旅行日記をアップすることにした。タイトルは最初から決まっていた「酒は程々にツアー」。これだけではあんまりなので副題を「ノレチャラン追っかけの旅」とした。インチョンとソウルでKBS全国ノレチャラン録画見に行ったし、同名の映画も見た。
釜山ではチャガルチ祭りのノレチャラン、予選、本選と舞台に上がったから、タイトルに偽りは無いだろう。
去年の旅日記はスライドショーは作らなかった。今回もそのつもりだったが、2011年夏の旅のスライドショーを見なおしたら、やっぱりこれは、個人的に作っておきたくなったので、今回の拡大画像ファイルだけをピックアップしてフォト蔵にアップした。アップし終えるのに2時間くらいかかった。今回のスライドショーは360点ほどあるから、全部見るのに30分以上掛かると思う。800☓600のサイズなので、フルスクリーンモードで見てもらいたい。
校正用にテキストファイルも作ってたので、テキスト版もアップしておく。何しろ画像が多すぎるので、そのままプリントアウトしたらえらいことになる。ディスプレイ画面でなく、印刷した文字で読みたい方あれば利用出来ると思う。
29日に神戸に戻って、今日で10日目くらいである。この時期に旅日記フルスペックで(^_^;)アップ、というのはかなりのスピードだと思う。これもやはり酒を程々にしていたのが大きいのだろう。
こうやってすべて更新してしまうと、いよいよ、旅が終わったという感を強くする。
海子さんが、ずっと以前にブログ日替わり定食で連続公開してた2度めのバングラデシュの写真日記を、一括してホームページに追加更新してて、非常に懐かしかった。このくらい、じっくり温めておくというのも、リーズナブルな思い出の活用法かもしれない。
2時過ぎに歩いて海岸通方面のケーズ電気とヤマダ電機を冷やかす。郵便受けにJ-comのチラシが入っていて、そろそろYahoo!のADSL;のためだけに毎月基本料金払ってる家の電話を解約するために、J-comに乗り換えようかと思い、その相談に行ったわけだが、両店とも、J-comのコーナーみたいなものは無かった(>_<)。
代わりに? BUFFALOのUSBメモリ16GBを\1280で買う。メモリの価格破壊は目を見張るものがある。Morris.の持ってる2GBのUSBメモリはたしか2千円近くしたような記憶がある。容量は8倍で価格は2/3である。今回の旅で16GBのメモリがあれば、デジカメ画像すべて保存してもお釣りが出たはずで、例のノクチョン画像行方不明(削除)という事故は防げたかもしれない。今更手遅れではあるけど、今後のことを思うと、これが役立つことも有るだろう。
その後海岸のベンチでミニギター。韓国の旅ですっかりミニギター弾くのが習慣になってしまったようだ。
6時半帰宅。
今日の歩数は4487歩。


拡大画像をフォト蔵にアップ 

Twin煙突 

引っ張られていく艀 

雲 

停泊している艀 

 
2013/06/06(木)●ちびくろ2号ご機嫌斜め?●

6時半起床。
今朝の血圧は173/86/78。
浅海くんと二人で、三宮高層住宅23階のオーストラリア人宅の帰国に持つピックアップ現場。
午前中に作業終了。
丸亀製麺で、おろし醤油うどん食べて、午後は倉庫作業。
仕事は比較的軽いメニューだったが、持病の肘痛(特に右)がいつまでたっても回復しない(だから持病なのか(^_^;)。
今月は割りと暇そうだから、なるべく静養に努めよう。4月に金沢病院で診てもらったとき、「一ヶ月くらい静養すれば痛みはなくなるでしょう」と言われたので、5月の韓国旅行が「静養」になるのではないかと、期待したのだが、全く静養になってなかったのかもしれない(^_^;)
4時に倉庫出てマルハチで買い物して5時帰宅。シャワー浴びて、ミニギターと缶ビール持って屋上へ。今日もちょっと風強かったけど、やっぱり屋上で飲むビールは美味しい。
6時から野球見ながら、日記編集。数日前からどうもちびくろ2号の調子がおかしい。マウスのドラッグ・アンド・ドロップが効かなかったり、デスクトップのアイコンが複数いっぺんに選択状態になったり、画像フォルダの名前が表示されなかったり、文字入力が直接入力のままになってしまったり、firefoxがセーフモードで起動したり……もともと1年前くらいにDEL坊(DELLのデスクトップ)がアウトになって、買い換えようとしたのだが、長野のhigashiさんの提案で、とりあえず、ミニノートのちびくろ2号をDEL坊のディスプレイに繋ぎ、キーボードも外付け、ディスクドライブ、スピーカー、外付けHD、もちろんプリンタもつないで、ほとんど擬似デスクトップ状態でしのぐことにしたのだった。それからもうかなりの期間が過ぎたから、そろそろ限界かもしれないな。こうやって、色々な症状が出るのは、「呼びかけ」なのだろう。
今夜の阪神-西武戦は、1-1で迎えた9回裏マートンのサヨナラホームランで昨日に続いてのサヨナラ勝ち。これは気持ちよかった。
今日の歩数は5032歩。


現場ベランダから#01 

#02 

#03 

開長25mmくらい 

倉庫猫黒 

ひさびさ屋上 
2013/06/05(水)●色彩ヘルパー●

6時半起床。
今朝の血圧は173/86/78。
朝の3点セット。
午前中は5月27日釜山カムチョンの日記本文を編集してアップ。
昨日のサンドイッチに味をしめて、忠武キムパ作って、中央図書館へ。
図書館裏、大倉山公園のベンチでキムパ食べながらミニギター楽しむ、ところだったのだが、このキムパは失敗だった。冷凍ご飯を解凍して作ったばかりのキムパをすぐにアルミホイルで包んだため、湯気で海苔がベチョベチョになってしまってた(>_<) もうちょっと冷ましてから包むべきだった。食べられないことはないから、すべて片付けたけど、何となく悲しい。
何故か春日八郎の「別れの一本杉」練習。iPhoneに入ってるのでそれに合わせて前奏を弾くのだが、やっぱりミニギターでハイポジションはちょっとむずかしい。オクターブ下げて楽しとこう(^_^;)
期限が来ていた図書館カード更新。これでまた10年使える(^_^) 
4時過ぎに図書館出てそのまま神戸駅から乗車。久しぶりに屋上に出てミニギターやろうとしたけど、ちょっと風が強かったのですぐおしまいに。
あべさんのブログ森羅万象にフナバラソウの写真があり、その花の色のことで、「リンゴ飴みたいな色に見えます」「チョコレート色です」というやりとりがあった。たしかに色の同定というのは難しいものがあるな。印刷、編集業界では色見本帳というのを使っていたな。この時代だから電子色見本みたいなものもあるだろう、と、検索したら「色彩ヘルパー」というiPhoneアプリがあったので、久しぶりにダウンロードした。いやあ、これは素晴らしい。さっそく身の回りの色んな物の色をチェックしてみる。ペコちゃんの缶の赤は「紅緋」となっている。Morris.は何となく「金赤」という印刷インク色だと思っていた。
あべさんの部屋のフナバラソウは場所によって「茜色」「弁柄」「栗色」などの名が出てくる。色見本も結構充実してるし、もともと色好み(色彩の意味ね(^_^;))のMorris.としては、こんな楽しいアプリは久しぶりである。もっと早くダウンロードすべきだった。
今日の歩数は3617歩。


ペコちゃんの赤は「紅緋」 

舟腹草(フナバラソウ)は茜色? 

色見本も充実 
2013/06/04(火)●河馬の親子●

8時起床。
今朝の血圧は208/98/85。
えらく良い天気である。
朝の3点セット+布団干し。
サンドイッチ作って、動物園に行くことにした。
12時半に部屋を出る。
まぬうが檻に見えなかったので裏に回ったが、裏にもいない。代わりに説明書きの下に毛虫がいた。
愛嬌のあるウマグマは水に浸かって入浴ポーズ。
屋上庭園の屋根付きベンチで、サンドイッチ食べたりミニギター弾いたりして昼下がりを楽しむ。ほとんど真夏の陽気でほとんど誰も来ない。ここの天井は角材を飛び飛びにならべてあるので、日除けにもならないからだろう。
サンドイッチの耳の部分をちぎって前に放ったら、雀が寄ってきて咥えて去っていく。なかなかのどかである。
本当は、2時くらいから資料館の図書室でこの前の本読んだり、写真絵葉書書いたりしようと思ってたのだが、気づいたらもう3時半である。
適当に切り上げて、まぬうをもう一回見に行こうとして、河馬の池の横を通ったら、ちょっとした人だかり。親子河馬が池の中で大乱闘(@_@) いや、単にじゃれあってた。これはめったに見られないショーである。動物園の飼育職員も自慢していたので、しばらくMorris.@Cabagrapherモード。大口開けた図は河馬の定番だが、この瞬間の写真は撮れそうでなかなか撮れない。それが親子二頭がそろって大口開けてぶつかり合うというシーンは、見逃せないものね(^_^)
そのあとまぬうのところに行ったら、二匹ともいて、いつもどおり、上と下にわかれて対峙してた。
これまで空っぽだったアシカの水槽にアシカが戻ってきてた(^_^) Morris.はアシカの泳ぎを見るのが好きで、特に夏の陽射しの中で彼らの泳ぎを見ていると実に気持ちがいい。まあ、今日は夏みたいだからぴったりと言える。また楽しみがひとつ増えた。
途中鳥舎の前通ったら、孔雀が羽を広げていた。せっかくだから撮影。例によって牝は知らんぷりしてた。
今日の王子動物園は何かサービス満載だったような気がする。
向かいの原田の森ギャラリー覗いたら「きのうとあすの対話Ⅱ」という割と大規模な絵画展やっていた。日本美術家連盟全近畿地区会員展とのこと。抽象具象、版画、日本画、彫刻まで、ジャンルも雑多で、水準もバラバラだったが、中にはいくつか目を引いたものがあった。「リトルミッキーボーイ」という、原爆とミッキーマウスをくっつけたような絵柄の作品があったが、作品よりも、引用されていた文言が気にかかった。

「『だまされていた』といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度もだまされるだろう。いや現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのだ」

作品の下に置いてあったパソコン画面で、このことばは伊丹万作が1946年に書いたのものだということがわかった。後でネットで調べたら「映画春秋 創刊号」(1946(昭和21)年8月)に掲載された「戦争責任者の問題」というエッセイからの抜き書きらしい。青空文庫に全文があったので読んでみた、実に正鵠を射た意見であり、今現在も、国民その他(^_^;)は同様の状況に置かれていると思った。「だまされる者にも責任がある」そのとおりである。今現在も(いや昔から)政治家やマスコミや大企業や財界人や証券会社や商人や大学や各種団体や医師やスポーツ関係者や芸能人や誰も彼もが自分の利益のためなら、他人をだまして当たり前というのは言わずもがなというのが常識なのである。そしてだまされたらつまり敗けである。だまされているということがわかっても、それを否定できなければ、敗けと同じだ。だからといって、自分がだますことによって勝ちを得ようというのは間違っているということもはっきりしている。
そのあとギャラリー前庭のいつもの丸テーブルに陣取り、写真絵葉書き書いたり、ミニギター爪弾いたりしていたら、女子高生三人組が現れ、Morris.のすぐ横でダンスの練習みたいなものを始めた。スマートフォンの音楽に合わせてやってる。小さな画面の映像で振り付けも参照しているようだ。ギャラリーの広いガラス壁を鏡代わりに使ってる。一週間後の文化祭の出し物の練習らしい。Fightin'!!
6時くらいまでここにいてから帰宅。
今夜はワールドカップ予選日本-オーストラリア戦。試合開始は7時半で、なかなか締まった良い試合をしていた。前半0-0で折り返し、後半は日本優勢で試合が進んだが30分過ぎにややラッキーなシュートでオーストラリアが先制点。なかなか日本は点が取れず、アディショナリタイムに入ったところで、本田のボールが相手の手にあたりPK。これを本田が決めて1-1の同点で試合を追え、とりあえず、本戦出場を決めた。引き分けなら本戦出場決定ということだったが、同じ引き分けでも0-0とか、先制して後で追いつかれるとかより、ドラマチックな展開で盛り上がったようだ。
今日の歩数は2619歩。


キムスヒ 

キムヨンジャ 

まぬうはいなくて毛虫がい
た 

いい湯だな 

こんな感じ 

前方には観覧車 

パン屑に寄ってくるスズメ 

ハンター邸上空 

河馬の親子 

左がナミコ(母) 1992年9月16日生
 

右は出目太(息子) 2012年12月2日生

喧嘩してるわけじゃなく 

派手にじゃれ合ってるだけ
 

そろそろおしまい? 

天狗蝶 

今日のまぬう 牡 

今日のまぬう 牝 

お、アシカが水槽に(^_^) 

楽しみが一つ増えた 

孔雀も全開 

「Little Micky Boy」初田隆 

2万年前の地層から出てきた神代杉 

「追憶の連鎖」日下部直起

「パレ エレガンス」田川茂

「木霊」藤森秀子 

ダンス練習三人娘 

わざとらしい構図(^_^;) 
2013/06/03(月)●春日井方面●

4時起床。
今朝の血圧は194/100/76。
5時前に倉庫到着。
としろう、浅海くんと春日井市の米人宅ソウルへの引越し荷物ピックアップ二日取り現場初日。
名阪工事中のため、久しぶりに、新名阪ではなく普通の名神で現場に向かう。
一宮SAできしめん食べる。出口の溝に裏向きになった大水青の屍骸があった羽はボロボロで、表面を見ようとひっくりかえしたら、弱々しく羽ばたきした。先日は王子動物園のガラス屋根下で後羽無くした黒揚羽をみかけた。美しい(人によって捉え方は違うと思うが)蝶や蛾の落魄した姿はことさらに「あはれ」を誘う。
現場は2階建てだが、一階に上がる階段があって実質三階である。
Morris.は例によって台所でせっせと割れ物梱包。
3時半に現場を出て6時過ぎ摩耶倉庫着。荷降ろしして7時に倉庫出て、マルハチで買い物して8時前帰宅。阪神-ソフトバンクは0-10だった(>_<)。結果的に0-12のボロ負け。巨人は久しぶり勝ったので、阪神の首位は一日だけだった(^_^;)
今夜のKBS歌謡舞台は「追憶の映画」というタイトルで、映画の主題歌の特集。あまりMorris.は映画音楽との相性は良くない。日記編集しながら、小さな画面でちらちらみてた。キムヨンジャ、キムスヒ、キムサンヒとMorris.も好きなキム姓の三人がそろい踏み。
今日の歩数9405歩。


死にがけの大水青 

現場の階段 

阪神高速から尼崎の夕空 
2013/06/02(日)●仔猫が一匹……●

6時起床。
今朝の血圧は194/99/74。
8時10分からSBS「挑戦千曲」今日のユンジョンちゃんは青い半袖のミニワンピース。髪は後ろで複雑にまとめている。初めに男の司会者が、ユンジョンちゃんに、もう二度と会えないみたいなことを言った。もしかして、結婚準備で、番組降りるのだろうか(>_<)
そうなると、たぶんもうこの番組見ることも無くなるかもしれない。結婚することは反対ではないが、Morris.としては結婚しても歌手は続けて欲しいし、司会だってやめないで欲しいぞ。うーーん、ちょっと嫌な予感が漂ってしまった。
今日は新長田の若松公園で「統一マダン長田」があり、はるまきちまきが出演すららしいので見に行くことにしてた。ただ出番の時間がネットでも判らない(11時から17時まで)ので、ちょっと早めに行くことにした。時間余れば韓国図書が揃ってる新長田図書館を久しぶりにひやかすのもいいだろう。
12時半に新長田到着。鉄人広場では、長田の靴メーカーの安売りテント市やってて、結構賑わってた。
若松公園はその南側で、プログラムもらったらはるまきちまきの出番は4時前頃らしい。
新長田図書館裏手に黒猫発見、逃げ出したので付いていったら、その溝の路地に仔猫が一匹、二匹、三匹……けっこういっぱいいる。黒は塀の上で自慢気な様子。ひょっとして子猫たちを見せるために路地方面にMorris.を誘導してくれたのかもしれない。
それは良かったのだが、日曜なのに新長田図書館閉まってる(>_<) 蔵書点検期間にあたったようだ。それなら久しぶりに古本屋「つのぶえ」でも冷やかそうと思ったが、どこにも見当たらない。方向音痴のMorris.だから見落としたのかと、二階ほど周遊したがやっぱりない。移転か、廃業した可能性が高い。
仕方なく新長田駅に戻り、南の噴水広場のベンチでミニギター。すると広場の向こうで、フォルクローレあんちゃんがカラオケとPA使ってケーナやら弦楽器演奏。別に対抗するわけではないのだろうが、気にせず歌い続ける。男子高校生がMorris.の楽譜を覗きこむので、朝鮮高校かと聞いたら、違ってたようだ。一時間くらい歌ったようだ。
3時過ぎに若松公園に。進行が遅れてるようで、しばらく朝鮮舞踊や合唱など見物。どうも出し物がいまいち変わり映えしない。やっとはるまきちまきの出番。その前に統一アピールなんてのが、あって、また遅れ、ちまきちゃんが一曲目「上を向いて歩こう」歌い始めた途端に雨がふりだした(>_<) かなり本降りである。あわてて小さなテントを舞台上に運んで何とか続行。二曲目はオリジナルの「アスファルト」そして、3曲目「私の青空」がラスト曲だと。おいおい、それは無いだろう、と思ったら、福島から来た団体が「フクシマ」という歌を飛び入りで合唱するとか、そんなこんなで3曲で終わらされたらしい。
そのあとサムルノリなどもあったが、いまいちノリが良くない。つい先日ソウルですごいサムルノリ見てきたばかりだから、そう思えたのかもしれない。というわけで、あまり楽しめないマダンたな。
途中ますみちゃんからメールでタイガーズ試合経過情報。7回に阪神逆転と書いてあった。その後もこくちょくメール入る。結局試合終わる前に部屋に戻り、テレビで中継見始めたのだが、9回でテレビ中継終了(>_<)ABCラジオで続きを聞く。結果4-3で阪神連勝。藤浪は2点取られて6回途中で降板、でも7回に阪神が逆転したら負け投手にはならずにすんだ。このところ連敗中の巨人が今日もまた負けたため、何と阪神は首位になってしまった(^_^;)Morris.が韓国に行く前の巨人のダントツ状態を思うと夢みたいである。
5月26日の釜山日記本文更新。これは凄く長いので、タイトルも「釜山の一番長い日」に変更した(^_^;)
明日は4時起きで名古屋現場である。
今日の歩数は6443歩。


「挑戦千曲」のチャンユンジョン 

鉄人の下ではShoes Fair 

新長田図書館裏の黒 

黒が逃げた路地には仔猫がいっぱい 

案内してくれたのか、黒? 

統一マダン長田 

四重唱 

はるまきちまき 

歌い出したら雨が(>_<) 

仮設テント 

ひさびさちまきちゃん 

タルチュム 

2013/06/01(土)●ひさびさまぬう●

7時20分起床。
今朝の血圧は201/101/80。
ピーター・バラカンの番組、今日はゲストに湯浅学を呼んで、サンラー(Sun Ra)の特集。韓国に行く直前に湯浅の本を2冊読んで、中にこのサンラーのことも書いてあったので、どんな音楽だろうとちょっと興味を覚えたが、ジャズやブギウギなどをベースにした即興音楽風のもので、いまいちMorris.にはぴんと来なかった。というか、わからなかったというべきなのだろうか。
昨日からアイスクリーム食べ過ぎてちょっと下痢気味(^_^;)
プリントした写真の中から10枚ほどを官製はがきに貼って、写真絵葉書作成。
昼過ぎに部屋を出て、一階の古本屋「ワールズエンド・ガーデン」に寄ってぶんちゃん撮影して、店主小沢さんに写真絵葉書見せびらかしてから、王子動物園へ。
久しぶりのまぬうはあいかわらず、牡は下の方を動きまわり、牝は檻の右の一番上の隅から動かず。木々の葉が多くなって見にくくなってた。
今日は資料室の図書室で、ゆっくり写真絵葉書をかくつもりだったが、面白そうな本が二冊あって、そちらに時間を取られてしまった。
「カラスの教科書」松村始 「スズメの謎」三上修である。奇しくも両方とも身近な鳥の本である。身近にいて、いつも目にしていながら、生態や特徴などほとんど知らずにいた。どちらも図書館で借りてきちんと読んでみたくなった。
3時半に帰宅したら阪神-オリックス戦をTV中継してたので見る。能見、金子の投げ合いで6回まで0-0。7回に大和の二塁打でタイガーズが先制、鳥谷の好守備もあって、能見が完勝。何とか4連敗を免れた。
夕方買物に出ようと思ってたら雨が降ってきたのでパス。ご飯炊いて、釜山の農協で買ってきた韓国海苔で忠武キムパ要するにグの入ってない細巻き(^_^;)。これにキムチと味噌汁だけの夕食。でも、充分に美味しかった。
久しぶりに最初に買ったミニギターの弦を張り替える。木地そのままの色で、かなり傷んでるので、半音下げてチューニングして(これは必要な時もあるため)、壁にかけっぱなしにしていた。Morris.は弦はめったに換えないし(^_^;) 張り替えるのも下手で時間がかかる。それでも張り替えたばかりの時はついつい嬉しくて弾いてしまう。
5月25日の釜山日記の本文だけ追加。
今日の歩数は4884歩。


メイガの仲間か? 開張15mmくらい

ソファでお寝みのぶんちゃん 

靉光「眼のある風景」的ぶんちゃん 

きょうのまぬう牝 

今日のまぬう牡 

馬熊 

午後2時の西空 

黒揚羽の悲翔 

マゼランペンギン 

今日の動物園読書 

訓練だぞう 

アメショー風の野良 


 

 

 


 
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