ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点、これはあくまでMorris.の独断、気紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。
2000/06/29(木)●今日は鶴橋明日は今里●
昨日の夢もけっこう長かった。岐阜県?あたりの地方都市で下宿することになったMorris.が見つけた部屋が何故か屋上の吹き抜けで、奥に黄金色燦然の仏像が並んでいてこれが部屋なのかと思いながら、ここを借りることにしたのだが、何とも不思議な部屋で、Morris.は生い茂ってる樹木に登ったり花見を楽しんだりしてた。途中巨大な蛾がゆっくり飛翔するシーンが印象的だった。
奥井さんと大津の現場のピックアップ。昼休み、大津駅前のちんけなデパートのレストラン街で博多ラーメンとカツ丼セット食べてこれはまあまあだったのだが、あとで地下の喫茶店で珈琲飲んだら550円も取られてしまった。これは暴利だ。
いったん帰宅し一風呂浴びて、大阪へ。タイの濱田が来ていて、奈緒ちゃんらと飲んでるということで出かけたのだが、濱田は8時から別の寄り合いに行って10時ごろまた抜け出て来るとい手はず。とりあえずアメリカ村のナイルというジャズ喫茶に行くと奈緒ちゃんのほかに松尾とみっちゃんがいた。10時過ぎに濱田と落ち合い、みっちゃんは帰り、寺本さんというタイ暮らしの長い、濱田の友人来て、いっしょに難波の「でこのまえ?」で飲み食いして、ここで松尾帰り、のこりで鶴橋に行き「PAPAS」で一杯やって、ここで寺さん帰り、結局半分つぶれかけたMorris.は濱田と一緒にそのまま奈緒ちゃん宅に厄介になる。あっさり寝たらいいものを、ビール飲んで更に奈緒ちゃん秘蔵の泡盛まで飲んでしまった(>_<)
2000/06/28(水)●青虫入りサラダ(夢だってば)●
7時半起床。えらく疲れてる。仕事がつまってるせいもあるが、今朝の場合は、夢見が悪かったせいだ。何か、すっごく長い夢を見てた。時々Morris.は長い夢をみることがある。夜中に数回目を覚まして、また寝直して続編(@_@)見ることも珍しくない。夢だから細部まで覚えてることは少ないが、長い夢の場合、そのアウトラインはだいたい覚えている。昨夜の夢は町工場を舞台に繰り広げられて、Morris.はそこでご飯作ったり、従業員との宴会に参加したり、そこの家族問題のごたごたに巻き込まれたりと、結構大変だったみたいで、これはちょっとしたドラマだね。Morris.はこのての夢を「大河ドリーム」と名づけている。昨日の夢で一番印象に残ってるのが、食事しててサラダの中に、でっかい青虫(アゲハチョウの幼虫)が、紛れ込んでたシーンです。Morris.の夢は8割かたモノクロなんですが、この青虫の鮮やかな黄緑は、細部まで異常にリアルでした。Morris.は夢の中で、平気で箸でつまんで脇によけて、そのままサラダ食べ続けました。
朝から降ってた雨も、昼前にはいちおう止んでるようだ。昼飯は当然「麻婆丼」で、これまた絶品。これから灘図書館にでも出かけよう。
自転車で灘図書館に行き、帰ろうとしたら大雨。南天荘で時間潰ししてたら、myzkさんが紹介されてた「TITLE」という雑誌見かけて、立ち読み。韓国特集で、女子アナや女優の紹介もあったが、メインの食堂紹介は、久々に見る本格的辛口批評で感心した。
帰って、鯛のアラ炊き、サラミサラダ、枝豆、水野家のコロッケなどをあてに飲む。
タイの濱田から電話。今日帰国して今は奈良の実家にいる由。結構予定詰まってて、ゆっくり会うのはむずかしいみたいだ。
夜、久しぶりに韓国人気ドラマ「ホジュン」を見たら、何と日本軍が朝鮮に攻めて来る状況になっていた。
2000/06/27(火)●一番の十八番●
昨夜は、深夜零時半まで飯食わず、あわてて、インスタントのタイ風ラーメンに、モヤシと挽き肉炒めたものを大量にかけて食べた。手軽で美味しい一品だった。
今日は矢谷と二人、六甲アイランド、ウエストコーストのピックアップ。客の子供が発病して、母親が病院に付き添っているので、朝、父親に荷物の説明受けて、後は二人だけになったので、BGMにショパンなどかけて、なんか気楽なパックだった。
帰りにサンパルの古書街と、ジュンク冷やかして、このあたりで以前電気ブラン売ってある酒屋探したが、見つからなかった。
8時帰宅。風呂浴びて久しぶりに麻婆豆腐作り、9時から「ナースのお仕事3」見ながら食べる。韓国料理だ、タイ風料理だと、大騒ぎしている今日このごろだが、やっぱりMorris.の一番の十八番(変な表現(^_^;))は、麻婆豆腐で決まりだなあ(^○^)
美味い、美味いで、大皿2杯お代わりしてしまった。
【本のちょっとの話】 川本三郎 ★★☆☆ 著者の名は映画評論家として記憶にあったが、これは、本をめぐるコラムで、普通書評で取り上げるときに零れ落ちてしまう、細部のエピソードにこだわったもの。この視点はMorris.好みだと、興味深く読んだ。「ネタ探しに大変だった」と後書きにあるように、よくもまあ、と感心するくらい、短いコラムの中に多方面から収集した小ネタが詰め込んであり、Morris.にヒットする情報もいろいろあったのだが、所々に「何かなあ」という発言もあって、面白さに浸りきる訳にはいかなかった。
Morris.が以前失敗作と決め付けた井上ひさしの「東京ローズ」、梁石日「血と骨」を快作(どういう意味なんだろう)ともちあげたりするのは、別に個人の価値判断だからかまわないが、梁石日を読んで、開高健の「日本三文オペラ」、小松左京の「日本アパッチ族」を思い出す、と書きながら、梁石日の原体験に触れないのは片手落ちだし、ミステリと映画評は十代からどっぷり漬かった人間のものしか信用できないとか、したり顔に(自分がそうだという自負があるからなんだろうけれど)決め付ける部分などは、かなり嫌味(か、脳天気)と感じた。時々、対象作家におもねっているとも感じさせられる部分にも鼻白んでしまった。
アメリカのWASPの規範「ノーブレス・オブリッジ」(高い位置にある人間ほど控えめであらなけらばならない)を「金持ち喧嘩せず」的な嫌味なモラルと評しながら、60〜70年代の新左翼運動をこれと同一視する佐和隆光の論を「卓見」というあたりも「何かなあ」である。
出版された本の誤りを指摘する読者からの投書には、間違いの発見を、まるで「鬼の首をとった」かのように表現してるものが多いところから「鬼首レター」と俗に陰口されているらしい。で、もちろん著者は、鬼首レターを貰う立場から、これを分析していた。Morris.はレター書くほど、親切ではないので、鬼首日記として(^_^;)メモしておこう。本書の「殺人には植物を」というコラム中「未草とは蓮の花のこと。この花には、夕方になると花弁が閉じるという習性がある。それを知らなかった女性がアリバイ工作に失敗してしまう話−−−」(93p)とある。「未草」は、スイレン科の一品種であり、けして「蓮」ではない。さらに「未草」を睡蓮一般の異称として用いることもあるが、睡蓮の中には、夜咲きと昼咲きがあるのでこれを、単純にアリバイ崩しに利用するのも難しいだろう。また、別コラムでアーヴィングからの引用として「−−エントル・ジョンやボウイ・ジョージといった変わり種−−」(244p)とある。エルトン・ジョンの間違いと思ったが、ひょっとするとエントル・ジョンという人物がいたかもしれないので、こちらは保留にしておく。
本書のもう一つの欠点は、コラムの「落ち」をつけようとするあまりに、主題に引きずられ過ぎるという点だ。雑文を何かの「ためにしようする」とおおむね、ろくなことはない。
なんか、けなしまくってしまったが、面白かったエピソードをひとつだけ引用して、止めにしよう。
・死刑囚は自分が処刑されると正しく認識する能力が必要とされる。ところが長く独房にいると精神異常になる。すると処刑できないので死刑囚を精神病院に送る。治療に当った医者は「この男を治したら死刑が執行される」という矛盾におちいる。
2000/06/26(月)●派手な紅茶「GRENADE」●
西根、小林君と3人で、ポーアイの団地からカナダへ送る荷物のピックアップ。終わってから、今度は兵庫区の教会から同じ客の荷物出し。
帰りに三宮国際会館地下のレピシエと、ジュンク堂冷やかす。レピシアでは「GRENADE」というフレーバーティ買う。グヮバで香り付けした茶葉に、パパイヤの果肉を刻み込み、赤、黄、青の花びらを散らした、何とも派手な奴で、今ホットで飲んでるのだが、なかなか激しい紅茶(^_^;)だ。でも美味しい。ジュンクでは4階でしばらく浮世絵のコーナーで、鈴木春信のいいのがないか、探したが、どれもいまいち。それと、前に御影の外人宅で見た「春信の大首絵」だが、それらしいものは画集には見当たらない。第一、顔だけクローズアップの構図のものがない、ということは、春信の時代にはまだ大首絵はなかったのかもしれない。ということになると、Morris.が見たあれは、一体何だったんだろう??
全くの贋作?、全身像からの切り取り? 世に知られてない逸品?? 是非またあの家に行ってみたいものである。で、ジュンクでは、結局2階の料理本コーナーで、昨年出た「タイとベトナムのごはん」というのを買ってしまった(^_^;)」
【読書学】夏目房之介 ★★★ 書評ということになるのかもしれないが、彼の場合、半分はイラスト(漫画)で説明半分、文章半分なので、やはり、得意の漫画評が一番読み応えあることになる。本書は潮出版の漫画雑誌「コミックトム」に連載されたもので、発表されて化なり経過してることもあって、いささか新鮮さに欠ける部分も多いのだが、普段あまり話題にしない自伝的回想などがあって、同世代の他人の個人史を垣間見るという面白さはあった。「おいしい読書」という章があって、その第一に杉浦茂の漫画に出てくるだんごが挙げてあったのは、懐かしかった。少女漫画、特に当時肩入れしてた坂田靖子への、手放しの礼賛も、毎度のことながら微笑ましい。南伸坊の「チャイナファンタジー」を褒めてるのと、模写の上手さはたいした物だと思った。もちろん、手塚治虫の死に際しては4号にわたって鏤々書き続けて、編集者にいいかげんにするようたのまれ、これが後で「手塚治虫はどこにいる」を書き下ろす契機になったとか、ガロ時代の佐々木マキにいかれてたとか、要するに、Morris.の読書遍歴と抵触する部分が多いだけに、彼の本はついつい手を出してしまうのだろう。よく彼が紹介する(もちろん本書でもべた褒め)、みなもと太郎の「風雲児たち」はいつか、読んでみたい。
2000/06/25(日)●御影公会堂はいい建物だ●
9時半起床。あじゃじゃ、教育TVのハングル講座見損なってしまった。タイマー録画のセットはしてたのに、テレビ付けっぱなしで寝てたのでは録画も出来るわけが無い。木曜日深夜の再放送をチェックしよう。
午後は自転車で御影公会堂で、春待ちファミリーBAND撮影。東灘親子劇場のゲスト。公会堂は戦前の建物で、なかなかに趣きがある。Morris.は以前ここのすぐ近くに住んでたので時々遊びに来てた。地下の食堂も時代離れしてて、レトロな気分を味わえるので、気に入ってた。例の地震にも耐えて、いよいよ地方の文化財に近づいたと思う。久しぶりにオムレツか、ハヤシライス食べようかと思ったけど、中休みで×だった。残念。演奏は7人参加で、親子ともに楽しんでくれたと思う。社長が腰痛で、コルセットしてたのが痛々しかった。
終わってから伊藤君部屋に呼んで、恒例の韓国のどじまんのビデオ見ながら飲む。
夜はヒアカムでフクイーズライブ。ゲストは川村旭芳の琵琶と坂口夕山の尺八。琵琶の彼女は2年前のゲストで見たことがあったが、ずいぶんうまくなってた。楽屋でバイトしてるとのことで、7月8日のユカリちゃんのライブの予約入れた(^_^;)、ついでに7月分のスケジュール貰ったので、楽屋ページに貼り付けておく。尺八の人はすごくうまかった。
それにしても琵琶というのはデリカシーに欠ける楽器だと思う。
フクイーズは頭にパラソルみたいな笠かぶって登場。フルートの女の子がゲストで2曲ほどやった。フクイーズの衣装を毎回アレンジしてるのは吉口だが、今日のなんかもすごく演奏やりにくそうだった。バラエティ味を出そうとしてるのはわかるが、演奏の障害になるのでは本末転倒だと思う。
そう言えば今日は島田さんも見に来てた。そういうわけで??久しぶりに島田和夫の部屋もスケジュール更新しておいた。
2000/06/24(土)●元祖春待ち大盛況●
矢谷と二人で六甲アイランド米人宅のピックアップ。昨夜飲みすぎたせいで、見事な宿酔。どうも、一人で7合くらい飲んだらしい(>_<)
日本酒の7合でもそこそこ多いのに、Morris.のばやいは、二階堂(麦焼酎、アルコール度25%)だから、これは、もう、異常に近い。Morris.のアル中も1ランクアップしたような気がする。4時に積み終えて、部屋の前で降ろしてもらい、一風呂あびて芦屋のBIRTHDAYに。淡路の治井君と元祖春待ちのジョイントライブ。30人くらい来たら上出来という社長の思惑だったが、嬉しい誤算で、押すな押すなの大盛況、ざっと勘定したら45人以上は来てた(^○^)
演奏も上出来で、田辺君もひさびさに、ボケぶりを発揮してた。10時半帰宅。やっぱりまだ昨日の飲み過ぎが効いている(>_<)
2000/06/23(金)●Gカレー増強の日●
ほんっとになにもしない一日(大好き)。
昨日のグリーンカレー、ご飯がなくなってたので、素麺にかけたら、これまた美味。
午後も、グリーンカレー改造計画に没頭して、どんどん美味しくなってしまった(^。^)
社長に食べに来るよう電話したけど、明日の芦屋BIRTHDAYでの元祖春待ちファミリーBANDライブの練習があるのでとパスされてしまった。
2000/06/22(木)●今夜は緑のカレー、か?●
昨日の現場が一日で済んだので今日は堂々の(^_^;)お休み。
ひょんみさんとmyzkさんに、手紙打ったり、掃除、洗濯、と、くつろいだ一日(大好き(^○^))
で、今週のSTAR digioは、すごいっ!!邦樂ではスターダスト・レビュー(411ch)、シンガーソングライターが歌手に提供した曲の自己カバー(426ch)、GSのスィングウエスト(427ch)、野坂昭如(429ch)、キムヨンジャ(430ch)、桂銀淑(435ch)。そして今週のイチ押しは、433ch。美空ひばりのブギウギ特集と、漣健児作詞のカバーポップス大特集。これはすでに録画してるけど。ゴ・キ・ゲ・ン(^○^)です。
洋楽でもジャズではコルトレーンのバラード特集(;_;)、ジャズヴォーカルは今月通してスインギンジャズヴォーカル特集だし、ホール&オーツ、ザ・バンド「ビッグピンク」ありで、クラシックでも、ラヴェルのボレロ、歌劇「蝶々夫人」全曲。韓国歌謡も今週は更新(^_^;)してくれてるし、スタディジ三昧できそうぢゃ。
今夜は、懸案の、タイ風グリーンカレーに挑戦しようかな。
今日は梅雨らしく、一日中「降りみ降らずみ」だった。この表現時々使うのだが、いつ覚えたのか忘れてしまってた。最近読んだ本にそれらしい歌が出てきて、胸のつかえがおりたような気がする。
で、ここで引用しようと件の本を見直したが、見つからない(>_<)
夕方買い出しに出て、グリーンカレー作る。せっかくだから、伊藤君、えっちゃん呼んで、タイ風オムレツ、香味焼き鳥、デザートはもちろんチャメ(^○^)
初めて作ったグリーンカレーはそれほど緑色でもなく、噂ほど辛くも無かった。後でプリッキーヌがんがん入れておいた。明日が楽しみだ(^_^;)
STAR digioだが、今週は先に挙げた以外にもう一つ、どえらいのを見落としてた。413ch細野晴臣作品集、それもvol.1、vol.2一挙2時間だ。中身も、無茶濃かった。これも録画しておこう。しかしこんなにテープ増やして、いつ聞くのだろう??
【食の名文家たち】重兼敦之 ★★★★ 95年から99年まで「オール讀物」に連載されたエッセイの集成で、小説に出てくる食べ物や、それも実名あるいは、特定できる店名の出てくるものに選っている。しかも著者はほとんどそれらの店を前から知っていたり、小説家に連れられて行ったり、わざわざ出向いたりと、食への執着も、蘊蓄も並々ならぬものがある。著者が朝日の編集委員をしていた縁もあるのだろうが、それにしても味わい深い1冊だ。
取り上げられた作家と作品は「点と線/松本清張」「菊亭八百善の人びと」「小説
浅草案内/半村良」「夫婦善哉/織田作之助」「父の詫び状/向田邦子」「瘋癲老人日記/谷崎潤一郎」「春の鐘」「眼中の人/小島政二郎」「化身/渡辺淳一」「酒宴/吉田健一」「赤と紫/吉行淳之介」「如何なる星の下に/高見順」「古都/川端康成」「叛乱/立野信之」「春泥/久保田万太郎」「なんとなく、クリスタル/田中康夫」「雁/森鴎外」「あほうがらす/池波正太郎」「ロッパの悲食記/古川録波」「火宅の人/壇一雄」「美は乱調にあり/瀬戸内晴美」「御馳走帖/内田百間」「暗夜航路/志賀直哉」「銀座復興/水上龍太郎」「新しい天体/開高健」「宴のあと/三島由紀夫」「吾輩は猫である/夏目漱石」「夢声戦争日記/徳川夢声」「自由学校/獅子文六」「晩菊/林芙美子」「夜の蝶/川口松太郎」「断腸亭日乘/永井荷風」「微笑/近藤啓太郎」「鶏園/横光利一」「ろまん燈篭/太宰治」「恋/小池真理子」「ぼんち/山崎豊子」「杏っ子」「年月のしおと/広津数雄」「父親/遠藤周作」おしまいに平岩弓枝との対談がある。
たしかに取り上げられた作家たちは、それぞれに一癖も双癖もある文章家だけに、引用された食べ物に関する文も粒よりだが、それに位負けすることなく、堂々と渡合う著者の力量と、やはり著者の文章力もなかなかのもので、彼もまた「食の名文家」の一人であること間違いない。
本筋とは離れるが、端々のこぼれ話的部分をちょっと引いておく。
・編集者として、長いあいだ交誼をいただいた池波正太郎からは「人間は死ぬために生きているのであり、生きるために食べる。つまり、死ぬために食べるのだから、日頃の食事を大切に考える」と常々いわれていた。
・関東と関西で調理法や味つけが異なる食べ物といえば、まず鰻やうどん、すき焼きが思い浮かぶ。ちょっと変わったところでは、魚屋の魚を関東では横に並べるが、関西では頭を上にして縦に並べる。
・「本当を言うと、酒飲みというのはいつまでも酒が飲んでいたいものなので、終電の時間だから止めるとか、原稿を書かなければならないから止めるなどというのは決して本心ではない。理想は、朝から飲み始めて翌朝まで飲み続けることなのだ、というのが常識で、自分おせいかつの営みを含めた世界の動きはその間どうなるかと心配するものがあるならば、世界の動きだの生活の営みはその間止っていればいいのである。」(吉田健一)
・あい鴨とはいったいどんな鳥なのか。「大辞林」を引くと「アオクビアヒルとマガモとの雑種」とある。アオクビは、マガモの雄の俗称でもあるが、アヒルの一品種でもある。料理書にはアヒルとマガモの交配種と書いてある本が多い。確かに昔はその通りなのだが、現在では単純にアヒルと思った方がいい。交配を重ねることによって、食用として定着したわけだ。アヒルというと、あまり良い印象を持たれないせいか、あい鴨、あるいは単に鴨として定着した。
・かつて松本清張は、名作『点と線』を書き終えたあと、飛行機で移動する設定を考慮しなかったのが、悔まれると述懐していた。この『恋』には、まだ携帯電話が登場していない。携帯電話の急速な普及によって、それ以前に発表された推理小説は、どうもリアリティを失ってしまったような気がする。
2000/06/21(水)●チャメとキムヘヨン●
矢谷とバイト二人で、北野インドネシア人宅のピックアップ。2日取りの予定が、PB0(packed
by owner)の荷物が170個ほども出来ていたので、一日で上げてしまった。昼食は「天佑」のラーメン。ここはうちの現場の連中の人気が高い店で、麺、スープともに悪くない。豚骨ベースだが、博多ラーメンではない。モヤシとワカメは余計だな。次回からは抜きにしよう。
仕事の後、JR、近鉄乗り継いで、今里に出る。7時から、「遊覧船」で、いそがいさん歓迎オフ。主賓のいそがいさん(埼玉)、ファピョンさん、高仁鳳さん、金正黙さん、巻田さん、ぶんたさん、司さん、犬村さん、Morris.と9人。キョンジャさんが、仕事の途中でちょっとだけ顔見せたが、あたふたと帰っていった(>_<)。初対面のいそがいさんは、気持ちいいくらいの韓国への傾倒ぶりは、お見事としかいいようが無い。Morris.にもあの熱意の何分の1かくらいは持ってた頃もあったのに、今やほとんど抜け殻状態だ。
チャプチェ、チヂミ、チャンヂャ、イカフェ、テールスープ。もちろんキムチはどっさりで、充分満足してしまった。嬉しかったのはチャメ(まくわ瓜)を売ってたので、デザートに注文。うーーーーん、懐かしい味だ。あっさりした中に、ほのかな甘さ、そのくせしっかり、瓜のみずみずしい香りが溢れていて、結局これが一番印象に残った。韓国産で、直接買い付けに行ってるらしい。箱には「サンジュチャメ」と書いてあった。店のアジュマに聞いたら、サンジュというのは大邱の近くで、チャメの名産地だとのこと。1個200円というので、2個お土産に買う。店でぶんたさんから「KOREA
TODAY」6月号見せてもらう。さんちゃんが、「こりあ民俗資料館」と題して、見開き2ページでイラストを掲載してる。サイトの漫画エッセーほど面白くはないが、さんちゃんの実力のほどをうかがうことができる。
飲食のあとノレバンVIPで1時間半歌ったのだが、いそがいさんとファピョンさんが、のりのりで、一座を圧倒した。Morris.はキムヘヨンの「ソウル、平穣、パンナジョル」を歌うことができただけで大満足。カラオケにこの歌が入ってるのは初めてだった。大阪11時半発の快速で、無事帰宅(^_^;)。
2000/06/20(火)●半分自主休日(^_^;)●
昨夜は、ウイスキーで潰れて椅子に坐ったまま寝てしまい、夜中3時ごろベッドに移ったのだが、朝、電話が鳴ってるのを夢うつつに聞く。8時半頃3度目の電話でようやく置き出して受けると、事務所からで、どうやら、今日も仕事あったらしい。連絡聞いてないというと、不機嫌そうに切られてしまった(>_<)。
やっぱりウイスキーはきついな、と、宿酔の頭で、昨夜から水出ししてた、NEPUTUNEのアイスミルクティ。これは信じられないくらい美味い(@_@)
半ば自主休暇みたいな今日は、梅雨とは思えないくらい爽やかな天気だし、洗濯、掃除済ましてから、どこかに出かけるとしよう。
3時ごろ部屋を出て、バスで中央図書館に行き、高架下商店街冷やかして、高台の中鉢と矢羽根柄の蕎麦猪口、真紅に花柄のだぼだぼアロハシャツなど買い、阪神理容で散髮。南京町で、パクチー、ジャスミンティー買って、アビョーンで開かれてるまきちゃんのイラスト展のぞく。まきちゃんも店にいて、ビール3杯飲んで帰る。夜はインスタントビーフン(トムヤンクン味)。
2000/06/19(月)●極楽一丁目●
早朝5時、西根君に迎えに来てもらい、名古屋名東区の現場。さすがに昨日飲み過ぎで、ふらふら。尾張一宮のSAで朝食。ふだん、朝食は摂らないMorris.だが、早出の時は例外。で、このSA「麺丼亭」と銘打って、なんだかリキが入っている。「きしめん+ミニ鶏丼」セット頼む。う、うまい(@_@)
以前高速のサービスエリアの飯なんて、不味い高いサービス悪いと三拍子揃っていたものだが、ここ数年で格段に改善が見られる。ここの鶏は名古屋コーチンで冷凍ものは一切使ってないというだけあって、鶏のそぼろも、スライスの焼き鳥もしっかりしてる。きしめんも、一般の倍くらいの幅広で、カツオ出汁きいてこれまたなかなかいける。でも、宿酔で、これはちょっと多すぎた。9時前現場到着。ブラジル領事館関係者のピックアップで、住所がふるっている。「極楽一丁目」ときたもんだ。地獄の三丁目なら聞いた事があるが、極楽とはね。荷物量は、8,9M3と聞いていたのだが、追加が滅茶苦茶多くしかも、割れ物中心で、結局13M3くらいあった(>_<)
函入りのWEDGWOODのセットが一そろいと、単ものの紅茶カップが10客ほどあり、これが、どれもこれも高そうな逸品ぞろいで、スペシャルパックしながら鑑賞してしまった。
昼食は近くの中華ファミレス「バーミヤン」で、冷やし中華。さすがに朝食食べ過ぎで、これが精一杯。大き目のカニかまみたいな蟹肉が載っててけっこう豪華、緑色の野菜とも麺ともつかない5cmくらいの棒状のものも載ってたけど、あれは何だったのだろう。Morris.はファミレスというのにも、拒絶反応示すタイプだが、この店は、値段、味とも合格点。ただ、店員がバイトだったらしく、気がきかないところがある。配膳するとき西根のラーメン鉢に思いくそ指突っ込んでるし、いっしょに注文したはずのギョーザは通ってなかった。
梱包終えてトラックに積んだら5時回っていた。しかも名古屋の別現場から荷物積みきれないので、ヘルプ頼まれて名古屋出たのが7時過ぎ。夕食は養老SAで、カツカレー。本当はここの「味噌煮込うどん定食」がイチ押しなのだが、今日は時間がないので、カレーにした。ここのカツカレーも結構Morris.好みなのだが、何故か今日はえらく早く出てきて、ルーも生ぬるくいまいちだった。でも、不味くは無い。
途中降ろしてもらい、部屋に着いたのが10時15分。思ったよりは早く着いた。風呂浴びて、一杯やろうとしたら、二階堂が切れてる(>_<)
仕方ないので(^_^;)珍しくJACK DANIEL'S飲む。ウイスキーは水割り駄目なので、オンザロック。疲れた後でこれは効く。日記打ちながら、寝てしまった。らしい。
2000/06/18(日)●だらだらと飲み続ける日曜日●
起床時間不明(^_^;)
とりあえず、飯炊いて、味噌汁、長芋、キムチ、納豆のブランチ。
午後1時から韓国のど自慢録画しながら見る。暇を持て余してるらしい伊藤君から電話があったので、呼び出し、しつこくのどじまん見直して、何故かストーンズのCD聞いて、69年のハイドパークコンサートのビデオ引っ張り出して、全部見てしまったよ。ブライアン・ジョーンズがプールで死んだ、二日か三日後の伝説的なライブで、音響も演奏も滅茶苦茶なのに、ついつい、見入ってしまった。タイのインスタントビーフン(チキン味)を初めて作って見る。これまた結構美味しい。夜にはいやまとえっちゃん来て、テレビ見ながら11時ごろまで、飲んでだべる。
2000/06/17(土)●今夜は斉藤邸でBBQ●
今日は朝から一日中雨。部屋でまたごろごろしてた(^。^)
昼過ぎに伊藤君呼んで、タイの「ルム−卵のネット包み」に挑戦。オムレツの一種だが、テフロンのプライパンで、溶き卵を手に浸して縦横にすばやく垂らし、ネット状に焼き、これに肉、海老、ピーナッツ、赤ピーマン、ナンプラー、ニンニクなどで炒めた具を包み込むもので、実は前に一度やって大失敗したのだった(^_^;)
今日は、まずまず上手く行ったと思う。
今夜は、斉藤さん宅で、バーベキューの予定 。
6時過ぎに社長一家、いやまといっしょに、斉藤さん宅に。伊藤君とえっちゃんは先に来ていた。能斗也はすっかり歩くし、椅子によじ登るし、反応がすごくはっきりしてる。うーーん、子供の成長ぶりはすごい。斉藤さんらしく豪快な肉の固まりを、バルコニーのグリルで焼きまくる。社長持参のサラダに、鶏桃、焼きおにぎり、トウモロコシ、トマト、茄子、デザートの西瓜まで、Morris.は何ひとつ手伝いもせず、ひたすら飲み、食いまくった。
今日から始まった女子バレー、しばらく見ないうちにルールが大幅に変わってしまっていて、ちょっととまどう。緒戦は日本−アルゼンチンだったが、何ともおそまつな試合ぶりで、日本は勝つには勝ったが、完全に世界からは取り残されている。
10時過ぎに帰宅。二階堂のネプチューン割りというのをやってみる。すごく刺激的だ。
2000/06/16(金)●GOROGORO●
8時半起床。久々に朝寝、朝酒、朝湯と洒落込んで、一日ごろごろ過ごすことにする。シ・ア・ワ・セ(^○^)
朝の間は南北会談関係のニュース特番生放送を流してて、CMもあちらのものが流れて、Morris.はこれが実に嬉しかった。KNTV独自のCMは、変り映えしない上に安くあげてるの見え見えのものばかりで、うんざりしてたからだ。
昼前から普通の番組に戻ったので494ch韓国歌謡をチェック。4時過ぎに、自転車で大石のコーナンに行き、吸盤式のシャワーフォルダー、コップ洗いなど買い、帰り道に先月開店した関西スーパーに立ち寄る。青年がここは魚が強いと言ってたので、そのリサーチもあったのだが、取りたてて優れてるとは思えなかった。ただ、割と大粒の三陸産の海鞘(ホヤ)が安く出ていたので、つい買って来た。日本では珍味の部類に入るのだろうが、韓国人はこれを異常な位に好んでいるようだ。釜山のチャガルチ(魚市場)ではもちろん、ソウル、内陸の町の市場でもこれを日常的に見かける。韓国語では「モンゲ」という。キムスヒの初期の名曲に「モンエ−くびき」と言うのがあってMorris.はホヤを見るたびにこの歌を思い出してしまう。先般「タンヒョン−断弦」でMorris.を魅了したキムスヒだが、最近とんと姿を見ない、どうしているの、ちょっと気になるところだ。ホヤは固い外皮に包まれた中のオレンジ色の部分を小口切りにして、レモン汁、大根おろし、醤油で和えるだけだが、強烈な海の香りがした。
【アジアの風に身をまかせ−アジア浮遊紀行】下川裕治 ★★★ タイトルと著者を見て、またまた、アジアの旅行記だろうとおもったのだが、意外にも著者の半自伝的な作だった。彼と前川健一、蔵前仁一の三人が、Morris.の東南アジアに関する知識の拠り所となっている。その割に現地には行けずにいるけど。で、下川の「バンコク探検」は、新版、旧版ともに読んで、いたく感心したし、貧乏旅行入門みたいなものも多く書いているので、どちらかというと、お気楽派と目していたのだが、本書を読んで認識を新たにした。本当は旅のことを書いて糊口をしのぎたくはなかったこと、週刊朝日の「十二万円で世界を歩く」という連載は、かなりせっぱ詰まった状況から生まれたものだったことなど、かなりまじめな述懐ぶりだし、学生時代、新聞社時代の旅への不徹底さの反省など、書かずもがなとさえ思えるのだが、一度は吐き出したかったのだなと理解できる。旅行記など読まずに本書を最初に読んだら、ちょっと辟易するかもしれないが、すでに複数の著作で親しみを感じているMorris.は、読んで良かったと思う。
【雑本展覧会−古書の森を散歩する】横田順彌
★★★ 日経新聞と「ちくま」に連載のコラムをまとめた、本の紹介である。押川春浪の研究をライフワークにしているそうで、その関連で、明治、大正の雑本を買いあさっては、その度に一喜一憂してる様子が無邪気に綴られている。横田はSF作家なのだが、Morris.は大冊の「日本SF古典こてん」という、トンデモ本の紹介には、大いに感心したことがある。自分で古書収集30年と言う通り、かなりのマニアであることは間違いない。したがって本書も元手がかかっていることは分かるし、面白そうな本も複数見受けられるのだが、いかんせん余りに短い文の連続で、今一つ食い足りない。また、ことあるごとに、自分は「原稿料で生活している」のだからどうこうとか、先人と我が身を比べてのひがみやら、謙遜のふりしながらの自慢が鼻につく。もっとさらりと書くことはできないものだろうか。
雑誌「新小説」の漱石追悼臨時増刊号(大正6年)に同時代作家22人による「感想及び印象」という記事のなかで、意外なほど漱石が同業者から軽んじられていた様子がうかがわれるという部分は面白かった。
「その作も殆ど読まない。人の評判によると夏目さんの作は一年ましに上手になつて行くと云ふが、私は何故だかさうは思はない。」(内田魯庵)
「氏の作物も極めて少しゝか読んでゐません。」(正宗白鳥)
「またその作品にも、特に最近のものは余り読んでゐない」(島村抱月)
「その作品の孰れを読んでも、一体何処がいゝのか解らない」(田山花袋)
「ずつと前に『坊ちゃん』を読んで感服した以外にあまり読んでいない」(上司小剣)
「氏の人柄はよく知らない。また作品も余り読んでゐない」(徳田秋声)
「(彼の)低徊趣味的態度は一寸面白いものであつたらう。それは彼の通俗作家たる資質であつた」(岩野泡鳴)
しかし「追悼号」にこんな文章を並べる大正時代ってのは??
2000/06/15(木)●今日の買い物運は×だった●
9時起床。ずっとKNTVで、南北会談の模様を見ながら、お茶飲んだり、食事(冷凍してたイエローカレー)したりして、午後3時過ぎに部屋を出て大阪へ。Loftで財布買う。過去何年にもわたって愛用してた吉田カバンの小銭入れ(4回は買い換えた)を探し回ったが何処にも無くて、とうとう諦めて一回り大きいタイプを買わざるを得なくなった(>_<)これだとジーンズの前ポケットに入れるのが難しい。多分Morris.が探してるのは廃版になったんだろう。どこかでデッドストックあったら買うことにしよう。
ひさびさにかっぱ横丁の古書街冷やかしたら、随分雰囲気が変わってた。詩集や初版本そろえてるスバルという店が参入してたり、漫画専門店は移転して雑誌専門店になったり、前よりは面白そう。でも、場所柄か、相変わらず高い。梁山泊の100円均一コーナーに朝日古典全書の「梁塵秘抄」があったので、つい買ってしまった。100円玉出して、鞄に入れようとしたら「105円です」だと。古本屋とラーメン屋は、消費税取るなよな。
その後心斎橋に出て中尾書店で一枚摺りの浮世絵で、春信の大首絵探したが、見つからなかった(;_;)難波まで歩いて、道具屋筋に行ったら、ここは6時閉店だった(>_<)しかたなく日本橋にまわったが、めぼしいものもなく、梅田から阪急で六甲にもどり、ヒアカムに。まきちゃんの誕生祝ということで、いやま、島田和夫、春野由利の特別演奏。まきちゃんは12月クリスマスごろに出産予定とのこと。重ねて祝賀ハムニダ!!
Morris.はビールがばがば飲んで1時過ぎに帰宅。KNTV見ながらまた飲む。
【下町小僧−東京昭和30年】 なぎら健壱 ★★★☆☆ 昭和27年東銀座(木挽町)生まれの著者が、小学生時代を中心に当時の遊び、玩具、流行りもの、食べ物などを回想したものだが、単なる思い出話に終わらず、巧まずして子供から見た下町文化史となっている。歌手としてのなぎらには、あまり思い入れはないのだが、モノ書きとしての彼はなかなかに端倪すべからぬものがある。記憶力がいいのだろう。よくまあ、と思うことまで覚えてるし、表現もわかりやすく程々の遊びもあって、楽しく読める。後書きにこれを書くのに1年半かかったとあり、本書は88年(昭和63年)に出ているから、なぎら35歳の産物ということになる。まず彼による下町の定義から。
江戸時代には今の中央区、千代田区の一部が下町(御城下町)であり、幕末から明治にかけてやっと、今の下町のメッカ、浅草、下谷が仲間入りをしたのである。そして明治中期に芝が、大正期以後下町は東方へ拡大をして、深川、本所が下町になり、第二次世界大戦後、葛飾区から江戸川区まで下町と呼ばれるようになったのである。/そして様相をがらりと変えた日本橋区や、銀座地区は反対に下町らしさを失い、本来下町以外だった土地が、下町と呼ばれるようになってしまった。/先の本所、深川、向島でさえ川向こうと呼ばれていたのに、最近では練馬、足立、葛飾辺りまでが下町と呼ばれるようになってしまった。
ほぼ同世代とは言え、九州の田舎町に生まれ育ったMorris.とは、環境が大いに違うため、遊びや玩具のなかには、聞いたこともないものや、名前だけしか知らなかったものも多い。だが、Morris.から見ても懐かしいものがぞろぞろ転がっている。ランダムに引いておこう。
・ポッピング・フラフープ・ダッコちゃん・スクーター・ロウ石・しん粉細工・カーバイト・樟脳舟・ハッカパイプ・山吹鉄砲・アセチレンライト・渡辺即席しるこ・雪印マッシュポテト・カタ屋・BDバッジ・少年探偵手帳・コッペパン・エビガニ・ヌキ飴・ソースせんべい・貸し本屋・ビー玉・メンコ(神戸ではベッタン、佐賀ではペチャ)・肝油ドロップ・駄菓子屋のクジ・ニッキ紙・変わり玉(チャイナマーブル)・ふ菓子・棒アメ・銀玉鉄砲・2B弾・かんしゃく玉・ミニコプター・グライダー・指につけてこすると煙のようなものが出るやつ・ブリキ製の蝉など昆虫の格好をしていて、裏についた鋼片を押すとポコポコ音を出すやつ・ロウが塗ってある厚紙の上にビニールが張ってありその上にガラス棒で字や絵を描き、ビニールを剥すと消えるというミニ黒板・沸点のちがう色付きアルコールがガラス管の中に入っていて、握っているとボコボコと沸騰するやつ・紙石鹸・うつし絵・玄米パン・ポン菓子・開運の蛇の絵・黒子とりの薬・ハブの薬売り
2000/06/14(水)●「花邑」のわらじカツ●
昨日と同じ現場。昼食はグルメポート2Fの「花邑」で久しぶりのわらじカツ定食。これはほんとにわらじくらい大きい薄切りのトンカツで、実際の量も多いのだが、大部分はコロモである。これで、ご飯、キャベツはお代わり自由だから、ヴォリュームは百点だが、味の方はまあまあといったところ。ただ、Morris.はこれを食べるたびに韓国の「トンカス」を思い出す。トンカスはトンカツの訛りなのだが、文字面のちがい程度に内容も変容している。肉が極端に薄いこと、パリパリにあげてあること。必ずたくわん(タッカンと発音する)付いてくる事などが特徴である。
帰って、KNTVを見る。南北会談がらみの番組ばかりだ。ひさびさに金正日の声を聞いた。なんか、ソンヘさん(のどじまん司会者)に似てるぞ(^_^;)
金大中のスピーチも流れてるが、Morris.の語学力ではほとんど聞き取れない(>_<)
大統領夫妻が平壌冷麺を食ったと言うことだけは分かった(^_^;)
2000/06/13(火)●宮崎日日新聞●
矢谷、ふくちゃんと、六甲アイランド、アンタンテのフィリピン人の現場。
6時に帰宅したら、さりーちゃんから留守電で、宴会の招請。7時過ぎに社長の車でいやま、ひろこと住吉の焼肉の「はや」へ。店には堀姉妹が先に来ていた。今日の南北首脳会談を記念しての催しではなかったみたいだが、この日に焼き肉屋で宴会というのは、なかなかタイムリーだと思う(^。^)
へやにもどったのが9時半で「ナースのお仕事3」半分しか見られなかった(>_<)
その後は、KNTVと、ニュースで、キムデジュンとキムジョンイルのニュースを、ボーッと見ていた。金正日が直接空港で出迎えるというのは、映画好きの金正日らしい演出で、突然の一日延期はこれの伏線だったようだ。
myzkさんから「宮崎日日新聞」が送られてきた。7年前の結婚記念に発行されたものだが、これが実によくできてる。B3一枚両面2色刷りという、シンプルなものだが、レイアウトといい、写真といい、キャッチコピーといい、すべてプロ仕様。記事の大部分が友人知人12名のお祝いコメントなのだが、歌手や,局アナや、業界人ぞろいで、またびっくり。myzkさんて、ただものではないと思ってたけど、その謎が少しだけ解明された感じ。雅子さん(奥さん)は掛け値無しの美人だし、上品で笑顔も素敵で、大裏山モード。そして、myzkさんのトサカ頭(^○^)かっこいいっ!!
森川由加里嬢のコメントを引用しておこう。
宮崎さん、雅子さん、御結婚おめでとうございます。手際の良さと、仕切りの良さで評判の宮崎さんの仕事ぶりですが、どうも、私生活においても、同様だった様で---。忙しい、忙しいと言っておきながら、ちゃっかり素敵な恋愛も、同時進行していたとは。流石、宮崎さん、やってくれたねってカンジですよ。まっとにかく今まで、人一倍頑張ってきた分、これからは幸せになって下さいネ! 心から、おめでとうございます。そして末永くお幸せに---。
2000/06/12(月)●春信の美人画にくらくら(@_@)●
としろうと二人で御影の某会社社長宅娘の荷物のピックアップ。ダイニングルームの壁に、鈴木春信の美人浮世絵の本物(たぶん)が飾ってあった。バックは銀の綺羅刷りで、刷り跡もくっきりと立体感あるし、髪の生え際の処理の見事さもさることながら、春信の、描く美人の魅力があらためて迫ってきた。うーーーん、素晴らしい(@_@)
ところで、今日はとしろうが弁当で、現場からの足がないということで、Morris.もコンビニで弁当買うことを余儀なくされてしまい、すごく嫌だった。ローソンやほか弁なんて、はっきり言って「餌」じゃないかと思ってしまう。で、朝、セブンイレブンで、渋々幕の内弁当とおにぎりなど買ったのだが、昼休みに、食べたら、意外にもこれが結構しっかりした弁当だった。ご飯も、シャケも、ミンチカツも、弁当としては、水準をクリアしてる。食堂に行く方がMorris.にはありがたいが、それでも、どうしても弁当にしなくてはならない時には、セブンイレブンにしよう。
昼過ぎに倉庫に戻り、通関のヘルプして、4時にまたとしろうと鴨子が原に、家具の配達。帰りは家の前で降ろしてもらう。
今夜のあては、昨日のマグロの残りを照り焼きにしたものと、長いも短冊梅肉和え、鶏皮湯引き、ミニ豚饅など。
本当なら今日行われたはずの南北首脳会談が1日延期になったので、マスコミは混乱している。さすがにKNTVのニュースは内容が濃い。
昨日の明石「時のウィーク」のレポートをバンド日誌に更新。
2000/06/11(日)●ノレチャランの出場者に惚れた(^_^;)●
7時半起床。雨が降っているので午後の明石の「時のウィーク」は中止だろうと思い、のんびりしてたが、10時に社長に電話したら、決行とのことで、昼過ぎにJRで明石公園へ。雨は上がって、無事演奏終えたのが3時半。小谷君といっしょに魚の店(うおんたな)の松庄に寄り、生蛸1杯と、マグロのザク買い、伊藤君といっしょに部屋に戻る。当然料理は、蛸尽くし。生蛸刺身、蛸酢、蛸焼きソバ、蛸チジミなど作る。
恒例の韓国のどじまんの録画も二人で見たのだが、出場者の一人イヒョンジョンさん(25)は、容姿、スタイル、歌、雰囲気すべて○で、二人とももう、夢中になってしまった。彼女が見事最優秀賞を獲得したときは、快哉を叫んだくらい。その後、彼女のベストショットをビデオからキャプチャーするわ、繰り返し見るわで、ちょっとしたマイブームになってしまった。今日の会場はピビンパで有名な、全羅北道チョンジュ(全州)市。Morris.はチョンジュには4,5回行ってるが、この町には美人が多いと言うのが持論である。サンボ通信にも何度か書いたことがあるが、今日ののどじまんはその説を裏付けるように、出場者にも観客にも美人が多かった。彼女はピアノ教室を開いているようで、はからずも、Morris.の「韓国六句」中、チョンジュでの句には、ピアノの調べが出てくる。これも何かの縁だろう(^_^;)
もしも彼女が歌手デビューしたらMorris.はファンクラブ作るぞ。(きっぱり)
2000/06/10●朝からボケまくり●
目覚ましが鳴る前に目を覚ました。仕事のある日は6時半に起きるようにしている。10分ほど早く起きてしまったらしい。目覚ましオフにして顔洗って、モーニングティーなど楽しんで、そろそろ部屋を出ようと時計を見たら、6時過ぎだった(^_^;)
つまりMorris.は1時間以上早起きしてそれに気づかずにいたのだった。まあ、駅まで行かなかっただけましだけど。
今日は西根君と二人で豊中のペルリン送りのピックアップ現場。土曜日だからなるべく早めに終えようとがんばったが、結局定時までかかってしまった。昼食は現場近くの「かんのう−神呪」で、ラーメン。豚骨ラーメンと強調してあったので期待したが、麺はふにゃふにゃ(>_<)
スープは美味いのに、もったいない。やっぱり麺の合格する店は少ない。
三宮で小銭入れ買おうと、数軒回ったが見つからない(>_<) 代りに(??)国際会館地下の「レピシエ」で、テイエのフレーバーティ「ネプチューン」を買ってきた。前に圀田さんから、「ヴィーナス」のティーバッグもらって、なかなか美味しかったので、それを買おうかと思ったのだが、恐ろしいほど種類があって、当店人気一番という惹句に引かれてこちらを買ってみた。帰って試飲したら、美味しい(^。^)
今夜は、KNTVで「ドリームコンサート」を見る予定。5月20日チャムシルで開催された、フリーコンサートで、ぶんたさんはこれ見に行ったそうだ。Morris.の手許にぶんたさんから記念にともらった無料招待券がある。
武雄の熊さんから電話。先日の紅茶碗の礼状が届いたという知らせだった。
今夜のアテは、豚キムチ。珍しくJ-Mallに、サンチュ売ってあったので、これで包んで食べる。
明日の明石「時のウィーク」、春待ちファミリーBANDの出番は午後2時半からだが、この催しは野外なので、雨天中止だ。すでに雨が降ってるので、明日あるかどうか不安である。明日11時までに、バンド掲示板に、開催か中止か告知するので、行こうと思ってる方はそちらで確認してください。
2000/06/09(金)●ひさびさのTVハングル講座●
昨夜、本当に久しぶりにNHK教育TVのハングル講座(再)を見た。myzkさんが、これに触れてたのと、去年センターの講座やめて、すっかり韓国語が錆付いているようなので、何かしなくては、と思っていたので、偵察を兼ねて覗いたのだが、スタートのテーマソングがいきなりイサンウンだったのには、ぶっ飛んでしまった。内容は初級で、勉強にはならないが、昨日はオムジョンファのインタビューあったり、スキットのゲスト、インスンちゃんが、京都のキムソンミちゃんに似てて面白いので、これからできるだけ見るようにしたい。
今日の現場は、小林、武下君と大阪住吉区のピックアップ。雨だったので心配したが午後になって上がったので一安心。現場近くの土佐屋で食べた刺身定食は、よく脂の乗ったヨコワが美味しかった。これで\750は安い。だけど、仕事の昼食としてはボリュームが足りなくて、コンビニでおにぎり追加したりして高く付いてしまった(>_<)
今夜は、パニエで買った鯛の頭でアラ煮。万能蒸し器で作ったから、アラ蒸しというべきかもしれない。それにしてもパニエの、鯛のアラは大きい、安い、その上丁寧に掃除してあるので、ついつい買ってしまう。この前大倉山の骨董市で手に入れた鉢を初めて使って見たが、鯛の頭が大きくて、手描きの絵がまったく見えない。
【短歌という爆弾】穂村弘 ★★★ 「今すぐ歌人になりたいあなたのために」という副題が付いている。作者に付いてはまったく知らなかったが、62年生まれで、いちおうニューウエイブ歌人として君臨(@_@)はしていないが、そこそこ知られている存在らしい。インターネット利用したり、若い歌人との歌会やったり、青空朗読コンサート開いたりと、なんか楽しそうな雰囲気である。一種の短歌入門書でもあるらしく、自作解説や、友人知人の作品紹介と添削,批評、プロ作品の紹介があって、前川佐美雄、寺山修司、塚本邦雄、葛原妙子、水原紫苑など、Morris.と歌人の好みがぴったり一致してるところ(おまけに斎藤茂吉は苦手らしい(^。^))は、なかなか見る目があるじゃないかと、すっかり、贔屓目に見てしまった。おまけに、処女歌集「シンジケート」の帯の推薦文は大島弓子に頼んでしまったと言う、幸せ者らしい。
穂村の歌の中では、
・「醉ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」
が、好きだった。しかしこれは、以前どこかで見たことがある。
ほか
・ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の嘘つきはどらえもんのはじまり
・桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから
・体温計加えて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
あたりが、まあ、悪くはないといったところで、つまり、作品としてはそれほどMorris.へのインパクトは強く無かった。
仲間うちの作品を多く引用して、褒めたりけなしたりしているが、そのなかにも取りたてて、注目するものは見当たらなかったが、こういう、短歌への勧誘本が出ることは、いいことだと思う。10年前にこれが出てたら、Morris.もリアクション起したかもしれないが、いかんせん、今やMorris.は「歌を忘れた歌人」でしかないもんな(^_^;)
2000/06/08(木)●完全休養日●
8時起床。掃除、洗濯、朝風呂入り、熊さんに礼状打って、午後は灘図書館に行く。完全休養日だ。
ところでSATRAdigioの494h韓国歌謡チャンネルは、いまだに曲目変更無し。確認できたところですでに4週目だ。6月には変わると思ってたのに、この前は4時間クールで、やってくれると褒めたけど、これじゃ、見かけ倒しもいいところだ。ぷんぷん。
【恋する画廊】倉本四郎 ★★★☆☆
切れ味のいい書評家としてのみ知っていた著者の、これは「畫評」集とでも言うべきか?
端的に言えば古今の絵画の中から、隱されたエロス、セクシャルな隠喩、象徴を摘出、解読、吟味したもので、当人はこれをイメージリーディングと呼んでいる。標題として取り上げられた作品は28点、本文中にも複数の関連作品が紹介されているから、60点以上の絵解きを楽しむことができる。中でも表紙にも用いられている、バルテュスの「美しい日々」に惹かれて借りてきたのだが、書評の時と同じく、いや、それ以上に絵解きの筆の冴えは、鋭さを増しているようだ。主に西洋絵画をテーマとしているだけに、ヨーロッパの古い伝説、ギリシア、ローマ神話からの引用が多く、彼の神話がいかに豊穣かつ包括的なものであるかを改めて認識させてくれた。レダを襲う白鳥(実はゼウス)の放埓な性、軍神マルスと通ずるヴィーナスの圧倒的優位、サチュルスに誇張して投影される牡の好色と怯惰、オナニストの夢の具現としての人魚、蛇に変身する女性の髪の魔力、覗く行為の耐え難い誘惑、パリスの審判の三美神の揃い踏みの鑑賞的意味、少年少女のアンドロギュヌスとしてのあやうく、あいまいな魅力等々、魅力に滿ちた寓意、表象の世界が繰り広げられていて、Morris.はとても面白かった。多数の図版の中には、初めて見る、Morris.好みの作品も幾つかあったし、衆知の作品で、予想外の見方を示唆されたものもあった。ただ、こういう作業にありがちな、つい、目的が手段を使嗾する傾向無きにしもあらず、というところが時々鼻につくのが弱点といえるだろう。
Morris.のアンテナに引っ掛かった画家と作品名をあげておく。
・コレッジョ「イーオー」、「ダナエー」・アングル「ヴァルパンソンの浴女」・グイード・レーニ「スザンナと老人たち」・ボッティチェッリ「ウェヌスとマールス」・喜多川歌麿「乳呑み」・牧野邦夫「立てる千穂」・パルミジャニーノ「首の長い聖母」・ジョヴァンニ・ベッリーニ「アレゴリー」・ペーター・ブリューゲル「反逆天使の堕落」・フラ・アンジェリコ「受胎告知」・フランソワ・ジェラール「アモルとプシケー」・ヴェネローゼ「ウェヌスとマールス」・ラファエロ「ガラティア」・フランツ・F・シュトゥック「スフィンクス」・ピエロ・デッラ・フランチェスカ「ウルビーノ公夫妻の肖像」「ブレラの祭壇画」・ピエロ・ディ・コジモ「プロクリスの死」
とりわけ、ピエロ・デッラ・フランチェスカという15世紀の画家の不思議な魅力を紹介してくれたことだけでも、本書を読んだ意味があると思う。
2000/06/07(水)●社長のカレーはアナドレリン●
芦屋の印度人の現場。昼食は「珍優」でラーメン。ここは2回目だが、今日はこってりを頼んだためか、脂がぎとぎとで、ちょっと閉口。でも、結構美味しい店だ。仕事終えてから、矢谷君といっしょに社長宅へ、カレーを呼ばれに行く。
20数年前、開店一年足らずの喫茶「春待ち疲れBAND」に通い始めたMorris.が、仇のように食べてたのが「象が踏んでもこわれない『春待ち印度風カレー』」で、いや、その美味しかったこと。それを復元したから食べに来いとの御託宣で、思いっきり期待して出向いたのだが、期待を裏切らない旨さ。辛い中にもコクがあり、地鷄もしっかりしてて、懐かしさが込み上げてきた。これでも社長いわく「70点の味ぢゃ」だと(^_^;)
これくらい美味ければ専門店開いても充分やって行けるはずだと、みんなでわいわい盛り上がった。その他自家製のハーブ使った、莢豌豆のサラダやスパゲッティ、熊さん提供の、玄海漬け、小城羊羹と、甘辛とりどりに、いやまも呼んで、飲んでだべって、いい気分になって10時半帰宅。で、また一人で飲んでしまった。
【床下仙人】原宏一 ★★★☆☆ 全く未知の著者だったが、カバーの耳にイッセー尾形が推薦文書いてたのに釣られて借りてきた。仕事社会を皮肉った短編小説集で、表題作を含めて5篇が収められている。一見ありそうで、なさそうな、事件や状況を作り出して、一応の現実感を出しながら、ほわんとした感じで読者をけむに巻くことを、作者自身が楽しんでるような感想をもった。着想は奇抜な割に、展開はとろとろで、企業論理や、コンピュータ社会の問題点なども取り上げたりしながら、どこか現実離れしている。結構Morris.は楽しめたのだが、特に最後の「シューシャイン・ギャング」は、なんか身につまされてしまったよ。リストラされて、女房子供から追い立て食らった50男が、家出少女と、疑似家庭を作りあげる物語だが、無機質なラブストーリー(Morris.は好き)が、好ましかった。これに限らず、この人の作品は、諧謔も含めて大人のメルヘンだ。
【私のタイ料理】氏家昭子 ★★★☆☆ これは、Morris.が個人的に熱中してるタイ風料理とは、一線を画す、本格的なタイ料理のレシピ集である。日記でも触れたが、材料も、調味料も、ハーブも、代用品などさらさら念頭に無く、Morris.レベルでは到底作れないメニューが大半なのだが、やはり、本格的なものを知ることは大事だと思った。残念なことに、中央図書館で借りた本には、4ページが抜けてて、ちょうどその部分がハーブ、スパイスの説明ページと言うのが痛かった(>_<)。この本読むと、本当にクロック(石の擂り鉢)が欲しくなってしまう。
2000/06/06(火)●手作りカレンダー●
昨日と同じ現場。台所に手作りの月間カレンダーが貼ってあるのに気付いた。これがすごくよくできてる。引っ越しの梱包済んだら、すぐマレーシア旅行らしい。イラストも達者だし、ゴルフにダイヴィングにリゾートと、なんか楽しさいっぱいの雰囲気に、感心してしまった。
イエローカレーは今朝冷凍したので、今夜は、枝豆、胡瓜のキムチ(自家製)、チャンジャ、しめ鯖、ダイエーの白菜キムチと、もろ酒の肴尽くし。9時からはもちろん「ナースのお仕事3」(^_^;)
2000/06/05(月)●クロックが欲しい●
西根らと芦屋東山町の米人宅の現場。子供が4人いて、一人はまだ乳飲み子なので、母親は、その世話に手を取られて、なかなか段取りがスムーズに行かない。昼食は楓林の定食、ここのラーメンは鶏スープで白菜など入った、天理系で、ちょっとMorris.の好みとは外れるが、ラーメンとは別の麺料理だと思えばそれなりに美味しい。ただ、定食にすると、餃子とご飯が付いてくるので、多すぎる。ご飯だけ抜きにすればいいのだが、ついつい出てくるとみんなたいらげてしまうたちなので、午後は腹が張って、辛かった。
図書館で借りた「私のタイ料理/氏家昭子」を読んでる(見てる??)のだが、これは正統派というか、材料も現地のものばんばん使ってて、おいそれとそのまま作るには敷居が高いのだが、頻繁に登場する厚手の石の擂り鉢が、どうしても欲しくなった。タイではこれをクロックというらしい。これまでも外人の現場で何度か梱包したが、日本でも買えるのだろうか。うーーん、ほんとに欲しくなってしまったよ。
夜は、昨日からのイエローカレー。タマリンドのペーストをぬるま湯で戻して絞った酸っぱい汁と、ガイヤーン用に昨日から漬けておいた鶏肉加えてしばらく煮込んだらますます美味くなってしまった(^○^)
2000/06/04(日)●今日は虫の日●
昨夜「とりまる」には、社長一家、いやま、堀姉妹が集って、散々飲んで食った。焼き鳥がメインではあるが、専門店ではなく、サラダやたこ焼きや、一品料理もある、この頃多い居酒屋で、Morris.としては味はいまいちだと思った。ちょっと料理始めたと思ったら、この傲慢な口振り、Morris.もえらくなったもんだ(^_^;)
その後カラオケ行こうと言うことになり、社長以外全員で、新在家のカラオケBOXに乗り込んだまではいいのだが、Morris.は、前夜からの疲れもあってか、初っ端に「春なのに」を歌ったあと、爆睡してしまったらしい(@_@)
今朝は日曜日にしては早起きして、名刺作る。土曜日のS.E.Sオフで、使いきってしまったのだ。肩書きもないMorris.なのに、10枚ずつ4種類作った。春待ちファミリーBAND、サンボ通信、金惠蓮ファンクラブ、イパクサ友の会。どれもなんとなくいかがわしいなあ。武雄の熊さんに電話。4,5日前にお菓子など発送したとの留守電入ってたのに、到着する気配がないので、確認。郵パックで送ったとのこと。この前の藤麺のこともあるし、また配達員が間違っているのでなけれがいいか。
今日6月4日は虫歯予防デーと言うことになってるが、もと、昆虫少年Morris.は、この日を「虫の日−昆虫記念日」に制定することに決めた。とっくにそういうことになっているかどうかはしらないが、とにかく、ムシの日にはちがいない。ということで、甲虫を主題にした歌集『鞘詩目−beetles』をサンボ歌集部屋にアップした。是非昆虫図鑑片手にごらんください。
熊さんへの電話が呼び水になったみたいに、灘郵便局から電話で、小包が届いてるとの知らせ。自転車で受け取りに行く。結局配達通知の有無は、水掛け論になるので、言わずにしまった。帰宅して開帳に及んだのだが、開けてびっくり玉手箱で、出てくる出てくる、小城羊羹(^_^;)に、玄海漬(鯨蕪骨粕漬)・あわび粕漬・貝柱粕漬のセット、何故か期限切れの缶入リプトン紅茶、後は有田焼きのオンパレードで、箸措き6個、ミニミニ蓋物2個、小ぶりのワイングラス、そして圧巻は、紅茶カップ&ソーサー4客(^○^)
前に電話で何か欲しい物ないかと言われたので、つい最近紅茶にこってるので、ティーカップを、とリクエストしたMorris.だが、まさか4客もいっぺんに送ってもらうなんて、それも、それぞれが粒よりの品で、モリス亭の2客とはグレードが違う。しかし、これは結構散財させてしまったなあ。これで、いよいよモリス亭でもティーパーティできそうだ(^。^)熊さんに感謝m(__)m
ワープロ打ちの手紙と、浜松の一木(良治=息子)が、5月末に帰省したときのスナップも同封してあったが、おいおい、無茶苦茶肥ってるぞ(>_<)
熊さんの手紙に、4客のティーカップの中でどれが気に入ったか知らせて欲しいと書いてあったが、どれもこれもみな気に入るものばかりだった。
1時前に部屋を出てバスで大倉山に出て中央図書館へ。文化會館横の広場でこじんまりとした骨董市やってて、冷やかしてたら直径20cmくらいの厚手青絵の鉢がすごく気に入って買ってしまった。僅かに難ありで、かなり値切ることができた。さらに帰りに元町高架下で、矢絣の蕎麦猪口3個と兎の染め付け小皿まで買ってしまい、なんか、今日はモリス亭の陶磁器仕入れ日みたいになってしまった。まあMorris.が買ったのはみんな安物だけどね(^。^)。
南京町で、タイの即席ヌードルや、パクチー、プリックなど買い込んで、今夜はタイ風イエローカレーに挑戦。と、いってもこれは、タイのカレートリオ(グリーン、レッド、イエロー)の中では一番普通っぽいカレーだ。
ジャガイモやパイナップル入れるのがちょっと変わってるけど、やっぱり、辛くて美味あーーーい(^○^)
次はいよいよ、一番辛いというグリーンカレーだな。
今日アップした歌集『鞘詩目-beetles』に関して、myzkさんから、難読漢字が多すぎるとのコメントがあったので、ルビを増やして、主題の昆虫名の色を変えて認知しやすくしてみたが、どうだろう?
2000/06/03(土)●鷹取だった(^_^;)●
昨夜、カラオケ終えて、大阪駅行ったら零時9分の鈍行が出るところだったので飛び乗った、まではよかったのだが、目が覚めたら、鷹取だった(>_<)
当然上り電車はなく、仕方なく下車して、ふらふらと東向きに歩き出し、途中もっこすでラーメン食べて、新長田ー兵庫まで歩いて、疲れて野宿(^_^;)
朝5時21分の始発で戻ってきた。
とりあえず、風呂に入り、ベッドで寝直す。9時半に起きて社長の車に便乗して、西区のライフセンター「あおぞら一周年記念式典のゲスト出演。
昼食に丸焼きの豚のスペアリブが出てMorris.は感激
演奏は最初のワシントンからみんなのりのりで、おしまいはテーマ曲(作詞作曲秋本節)で、大いに盛り上がった。この模様はバンド日記にアップ。バンドスケジュールも一部追加あるので春待ちトップページ更新。
今夜はさりーちゃんの招請で焼き鳥「とりまる」で宴会あるらしい。
福井君から5月のアコースティックフォレストのレポートが送られてきたのでフクイーズライブ日記ページ更新。
2000/06/02(金)●S.E.Sオフ●
7時半起床。ネットに繋いで、稲田さんのページの後記を見たら、「私のブックマークベスト10」というタイトルで稲田さんが好きなサイトの紹介があってて、そのなかになんとMorris.の部屋が「くいしんぼ万歳」というジャンルで、さとなおさんのページと並んで紹介してあった(^_^;)
他の部屋と比べるとあまりにマイナー、あまりに貧弱なのに、まあこれは多分に身内贔屓なんだろうけど、すごく嬉しかった。というわけでもないのだが、昼から珍しくウイスキー(JACK
DANIEL'S)のオんザロックなどちびちび飲んでた。
1時ごろ伊藤君来て、ムルレンミョン作り、昨日の鰹味噌、チャンジャ、タイ風オムレツなどで飲む。5時に家を出て、梅田曾根崎筋の光明アムホールでのS.E.Sのライブトークショーに行く。これは整理券が要ったのだが、巻田さんに携帯で連絡して何とか入ることが出来た。フロア形式で200人余りが来ていた。3人ともなかなか可愛かったが、Morris.はユジンちゃんが一押しで、例の双眼鏡で彼女ばかりを追っかけてた。顔も可愛いけどスタイルも抜群で、Morris.はもお、もお(^_^;)
ライブの後打ち上げはミュンヘンでやったのだが、すごい大人数だった。顔なじみで、さんちゃん、巻田さん、司さん(大阪)ぶんたさん、キョンジャさん、梁秀珍さん、〒SAMさん、他平松さん(和歌山)、よーいちさん(兵庫)、ともさん(兵庫)、郷さん(福岡)、招家鍵さん(香港)、吉澤さん(西宮)、神妙寺さん(西宮)、はかせさん(生駒)、まことさん(大阪)、ごんちゃん(尼崎)、PONちゃん(神戸)、みなこさん(長岡京)、郷太さん(東京)、寺内さん(東京)、かずぼんさん(奈良)と、全部で25人くらいいたんじゃないだろうか。10時半にミュンヘン出て、、半分くらいでノレバンに行ったのだが、S.E.S、ピンクルファンが多くてMorris.はいまいち乗り切れなかった。でもひさびさのオフ〜ノレバンという流れが楽しかった。
2000/06/01(木)●三隣亡??●
昨日と同じ現場。今日は矢谷ら計6人入ったがそれでも、結構大変だった。でもどうにか5時には現場を出ることができた。帰りに南京町に寄って買い物しようとしたのだが永昌行は休みで、前の八百屋では、プリック(青唐辛子)切れてるしで、恵記商行で干し海老だけ買って、ちんき堂で寺山修司の「人生処方詩集」というのを見つけてつい買ってしまったが、これはMorris.が持っている「男の詩集」(雪華社)をアレンジしたものだった(;_;)
まあ、こういうこともあるわね(~_~;)
今夜のアテは、小松菜に佐藤がくれた「鰹味噌」塗り付けたもの。乙な味だ。