ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点、これはあくまでMorris.の独断、気紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。
1999/03/30(火)
今日の現場は栗東。JR栗東駅前のマンションで、すぐ隣に開店したばかりの「SATY」があったので、昼休み冷やかしてあまりに安かったので、つい、パンツと靴下買い込んでしまった。それはともかく、JR栗東駅って初めて見たがこれがなかなか斬新なデザイン。駅舎ビル上部の三画屋根前面ガラス部分を将棋盤みたいに格子縞に区切られているのだがこれが垂直+水平でなく45度斜めにレイアウトされているのがミソで、何だか驛ビル全部が斜めに倒れかけてるみたいに見える。清水が「まるで地震当時の神戸みたいだ」と言ってたが、確かにそう錯覚させる、これぞ駅セントリックデザイン(^○^)。
1999/03/29(月)
矢谷、武下君と泉南郡岬町のデリバリ。出発に手間取ったりして、現場到着が12時半。結局帰宅は午後9時半だった。
昨日録画しておいたサッカー「ブラジル−韓国戦」を見る。0−0で後半ロスタイムに入った途端キムドフンのシュートで韓国の金星。うーーん、やるな、韓国。
199/03/28(日)
春待ちファミリーBAND久々のイベントは、東大阪近江堂のリージョンセンターでの「春の親子コンサート」。10時半に近鉄大阪線長瀬駅に集合をかけた張本人のMorris.が15分送れてしまい焦々。9時に部屋を出て充分間に合うつもりだったのに、乗り換えごとに最悪のタイミンの上、鶴橋で乗り継ぎ切符買うのに手間取ってしまった。近鉄ももうちょっと分かりやすい販売機にしてくれ。(Morris.だけでなく、大勢がまごついていた)。それはともかく、何とかリハに間に合うくらいには現場到着したが、井山のアコーディオンと伊藤のタブベースは、遅れてくる社長の車に載ってたので、手探りのリハになってしまい、心配したが、本番では幸い満足いく音だったのでひと安心。今日は秋本たかし欠席で井山あきのりがアコーディオンで参加。観客は50人ほどだったが、タイトル通り親子が中心で、すっかり「お母さんといっしょ」状態(見た事ないけど)で盛り上がった。アンコールももらってなかなか気持ちよい演奏だった。待ち時間に無駄話してるとき、小谷君から「最近ホームページの日記にパワーが無いね」と言われてしまった。仕事が忙しくて、時間は無いわ、ネタも拾いにくいのは事実で、いっそ、パスすればいいようなものだが、やっぱり毎日書くことに意義があると、言い訳したら「その割に1日遅れの日記が多いんじゃないの」と連続パンチ。なんと小谷君は多いときは1日5回くらいこの部屋覗くこともあるとか!!この部屋のアクセスカウンターのかなりの部分は小谷君だったのか(>_<)
いやいや、お客様は神樣です(^_^;)今日のフィッシングブルースでは松尾のりひこのバイオリンがえらく目立っていた。その松尾のりひこの部屋で新シリーズ「まっちゃんのCD紹介」が連載開始。記念すべき第1回はSTINGの「The
Dream of Blue Turtle」。数日前に原稿もらってたのだけど、ジャケットの画像をメールでもらったのがいまいちで、結局今日、掲載予定のジャケットごっそり借りてうちでスキャンすることにした。ジャンゴやチックコリアなど渋目のものからMorris.の知らないエスニックものまでメニューは豊富なので乞ご期待。
夜は、ヒアカムで伊藤時治、満園幸春、藤井奈緒子のトリオ「C&P」とFQUEEZEのライブ。実は今夜は六甲アイランドホテルシェラトンで春待ちファミリーBANDの出演があったのだが、奈緒ちゃんからC&Pのライブをビデオ撮影して欲しいとの依頼があったのでこちらを優先。ヒアカムの照明はしょぼい上に、魚眼レンズ使ったのでメチャ暗い画像になってしまった。C&Pの演奏は伊藤が喉を枯らしながらも、渋い歌を披露してくれたし、満園も愛娘が来てたので、えらっく張り切ってたし、奈緒ちゃんのキーボードも前と比べるとずいぶん巧くなってて感心した。すべてオリジナル曲というのは立派なものだ。どこかの某春待ちファミリーBANDにも見習って貰いたいものである。今のところ「発展途上BAND」だが、3人とも身内であることだし、今後とも応援していきたい。打ち上げというか、セッションあったりして愚図愚図飲んでだべって、店を出たのが1時半、部屋にたどり着いたのは2時を回っていた。
1999/03/27(土)
西宮、川西と現場かけもちで、遅くなると脅されたが、その割に早く了えて途中部屋の前でおろしてもらう。今夜は久しぶりに堀さんとデート(^。^)5月21日で店じまいする、Largoへ。ケーキからフランス料理、日本料理、何でもこなすけんちゃんと、ちょっとキムワンソンに似たちづちゃんのおしどり夫婦の、素敵な店で、Morris.はあまり行けなかったけど、友人がこんないい店開いてるというのはMorris.のひそかな自慢だったわけで、韓国やいなかから友人が来たらたいていここに案内して、いいかっこしてたものだ。地震と構造不況の影響もあって、客足が遠のき、結局開店から10年を目前にしてLargoの店は無くなることになったが、けんちゃんのことだから、近い将来、また一味ちがう「場」を開いてくれることは間違いない。こんなことなら、もっと足繁く顔を出すべきだったなんて、いまさら言ってもしかたないが、とにかく二人にごくろうさん、とありがとうの言葉を贈りたい。
堀さんは新しい職場にも順応できたみたいで、すっかり明るくなってた。あいかわらず愛猫(みー太)命で、話題も半分はその話。猫好き歌人寒川猫持の愛猫ニャン吉が先日20歳で死んだという新聞記事の切り抜きまで持ち歩いて、あたしのみー太が死んだらどーしよー、なんて本気で悩んでたし、逆に自分がみー太を残して先に死んだ場合は、保険を妹名義にして、責任持って妹(猫アレルギーだっちゅうのに!!)面倒見させる約束まで済ましてるらしい。Morris.は猫は野良に限るタイプなので、ペットを可愛がる気持は理解は出来ても実感としてよくわからない。堀さんにはちかいうち、この部屋で個人ページを開いてもらう予定。その前に会社のパソコンからメールを送れるようになるのが先決かも。
1999/03/26(金)
清水君と鈴鹿へ。思ったより手間取り午後から矢谷、としろう組の応援をたのみ4時半現地発。ところが金曜、雨、年度末で名阪松原12kmの大渋滞。センターに着いたのが9時20分前。今日は趙子衡先生による最後の授業だっただけにとても申し訳なかった(;_;)
来週は心斎橋で謝恩会あるので、そのときお詫びしなくては。ヒアカムにポスター、ちらし納品して1杯飲んで帰宅。疲れた。
1999/03/25(木)
昨日今日と、としろうと同じ現場。塩屋から海外向けと奈良と2個所送りで、それは良かったのだが、ゴミの引き取りに往生した。このところゴミ引き取りがどんどん制限がきびしくなって、このままだとゴミ処理の費用が運送費を上回ることも充分考えられる。などと柄にもないこと書いたが、今日の現場で、奈良に運ぶ洗濯機を処分品と勘違いしたわしらは、これを転がすわ、踏み台にするわ、はては中にゴミ詰め込むわ、と非道の限りを尽くしてしまった。奈良に着いて、搬入してる時「洗濯機はベランダにね」
というオーナーの言葉を聞いた時は、目が点になってしまった(@_@)
【猪八戒の大冒険】武田雅哉★★★★ご存知西遊記の人気者、ブタの怪物(ブースカにならって快物といいたい)猪八戒をネタに、中国の笑いのエッセンスを見事に解析してくれた名著。何たって面白い(Morris.の評価はこればっか(^_^;))。この面白さが広範な渉猟、古今東西の比較文化、自由奔放な想像力と、巧まぬユーモアある文章、八戒への露骨な身贔屓、どれをとっても作者の力量並々ならず。ぜひぜひこの人に西遊記の翻訳やって欲しい。読みたいぞ。Morris.にとっての西遊記というと、もちろん子供向きのリライト版から親しんだが、雑誌「少年」に連載された杉浦茂の「少年西遊記」が強烈な印象を残した。キャラクターも魅力的だったし、奇想天外をあっさりとした絵柄で描き出す杉浦茂って、やっぱり天才としか言いようが無い。平凡社版の全訳も読んだはすだし、野尻抱影・初山滋の素敵な絵本も忘れ難い。西遊記のストーリーの波及力ってすごいよな。「ドラゴンボール」がアジアで爆発的に受けたのもプロットが西遊記だということも理由の一つだろう。さて、八戒だが、もともと彼は黒豚だったことや、食欲、性欲の権化と思われながら、実は家庭生活に憧れる愛すべき存在だということや、漫才でいう大ボケ野郎で、トリックスターであることなど、本書の教えは多岐にわたって、それぞれに興味深い。日本版の西遊記はやっぱり、沢庵臭いという指摘は、わかるような気がする。
1999/03/24(水)
4月17日(日)の春待ちファミリーBANDヒアカムライブのちらし作る。あの店はB5版が多いので、それに合せる。なんとなくうまく行かない。結局春待ちファミリーBAND部屋のタイトルにも使ってるマッチラベル写真使用して、代わり映えのしないものになった。
パプアニューギニアで言語学のフィールドワークやってた北極さんが先週無事帰国した模様。彼はMorris.の歌の漢字のチェッカーもやってくれてたし、ワープロで旧漢字を出す辞書NPIII(北極三號)まで作ってくれた、才人で、その彼がニューギニアでどんな体験をしてきたか、興味をそそる。
東京のヒョンミさんが先週韓国サイバーアカデミー、エルミタージュ城を開いた。韓国系商社の経験豊富で、現在はそれ関係のライターやら韓国食品業者のアドバイザーなどで活躍しているらしい。彼女も金瑪利亜名義でサンボ通信に連載してたから覚えてる人も多いと思う。まだ工事中が多いけど、徐々に濃い韓国関係のサイトになることは間違いない。
1999/03/23(火)
昨日の「恋愛問題」の続きね。手持ちの辞書にあたってみる(昨日は大辞林しか見なかった)。新潮国語辞典に「愛する」は「口語ではサ行四段にも活用」という注釈があった。これが原因か?ついでにサ行変格活用表を見たら、未然形のところで、文語は「せ」だけなのに、口語では「せ」「し」「さ」の三つが併記されているぞ。「愛さず」の「さ」は、はたしてサ変の「サ」なのか、四段の「サ」なのか?
いずれにしろ口語であることはまちがいないようだ。それとは別に「恋」には「恋ふ(う)」というれきとした文語の動詞があることを思い出した。これを使うと「恋はずにいられない」となるのだろうか。「愛」の場合は文語では「愛(め)づ」と発音が変り、「愛(め)でる」の形で口語として生き延びている。「恋ふ」は口語にはならなかったようだが、もともと「恋」という単語は、動詞「恋ふ」の名詞化だろうからやはり「恋」こそは純然たる大和言葉なのだろう。それにしてもサ変といえば「せ、し、する、するすれ、せよ」としか覚えてなかったなあ。こんなこと専門家がみると、噴飯もののたわごとなのに違いない。(Morris.がかつて国文の徒
だったなんて、口が裂けても言えない(^_^;)
名古屋のわだのりさんからメール。この連休に韓国に行ってピエロ(韓国のキムワンソンファンクラブ)会員と一緒に、キムワンソンと食事&ミーティングしてきたらしい。いいないいな。Morris.の作ったワンソンマッチラベルもお土産に持っていったとのこと。またMorris.あてのサインも貰ってきてくれたらしいが、やっぱりサインは自分で貰わないとね(^。^)
【コードネームはかくや姫】花房孝典★★【バイバイ、烏骨鶏】★★☆☆いちおう連作で。第2部の方が一部韓国を舞台にしているようなので借りてきたのだが、まあ、時間の無駄というべきだろう。ちょっとおまけして第二部は時間潰しくらいにはなるといっておこうか。とにかく第一部小説胃以前。作者の蘊蓄(料理やファッション)も上滑りして、ストーリーはおそまつな御都合主義−−とこきおろしておく。期待の韓国編では、こと料理に関してだけはツボを押えていて、★マークの大部分はそれだけで稼いでる。主人公の二人(デザイナーと料理評論家)が作者の分身らいしいが、そうだとしたら臆面もなくこういうシチュエーションの話を造って公開できる神経には、降参(お手上げ)するしかない。
1999/03/22(月)
昨日が春分の日で今日はその代休というわけ。実は昨日灘図書館に本返しに行ったら、休館であじゃーっ(;_;)となった。カバンに重い本入れたままライブ撮影にいくはめになったからだ。春分、秋分の移動祝祭日が日曜と重なるとややこしいことこの上ない。そもそも図書館なんて、祝日こそ開館してて欲しいよななどと、八つ当たりをして、今日は月曜でもともと休館日で、じゃあ、明日は開いてるんだろうな、それとも??また不安になってきた。
ともかく久しぶりのまる一日オフで、沖出したのが11時過ぎ。カーテン開けたら何と雪が舞ってるではないか(@_@)
昨日が春分の日だと言うのに。まあ、すぐにあがって青空がひろがった。しばらく、このホームページを4分の1に縮小して50ページほどプリントアウトしてみた。これでもまだ1割にも満たないはず。ということは、ともかくも現在でも500ページくらいはあるわけだな。こんなのオンラインで見ようとしたら大変なことになる。テレホーダイとか使ってる人は別にして、そうでない方は、とりあえずHDに落とすか、オフラインにしてくださいね。(みんな知ってるか)
みっちゃんの部屋の予定が大幅変更になってるので、そちら関係の方は一度目を通しておいてください。
深町さんから葉書が来た。近いうちにノートパソコンでインターネット接続できそうだとのこと。先日の堀さんといい、過去のサンボ通信読者の間に少しずつインターネットが普及していくことは、嬉しい。本当は予告も無く休刊して、こうやってデジタルな日記発信しっぱなしということに、内心忸怩(出た!!Morris.の得意語彙)なので、一人でもこの部屋を見る事ができる環境になることで、免罪符貰ったような錯覚を覚えるのかもしれない。
ところで、ついさっきから恋愛問題で悩んでいる(^○^)。"I can't stop loving
you"は知ってるよね、邦題は「愛さずにいられない」。これがそもそものきっかけ。「愛す」と「恋す」はともにサ変動詞なのに、どうして「愛さずにはいられない」はOKで「恋さずにはいられない」は×なんだろう?「愛さぬ」と「愛せぬ」はどちらも使える。「恋せぬ」はあって、「恋さぬ」がないというのはどうしてだ??と、また益体も無いことだが、考えるほどに分からなくなってきた。「愛さぬ」は意志による否定(自発的)、「愛せぬ」は物理的、状況的理由による否定のようでもあるが、そうなると「恋」は自発的にはなれないのか?「愛」と「恋」の本質的な差異がここに存在してるのではないか?
はたまた単語発生の歴史的事情によるのか? 「恋」は和語で「愛」は外来語だからか?
誰かわかる人いたら教えてください。
【マルチェロ物語】樹なつみ★★★センターの古本市で愛蔵版上下200円で入手。樹なつみは「0Z」しか知らなくて、このマルチェロは初期の代表作らしいが、もちろん初めて読む。女装の美少年モデル、マルチェロと、中年デザイナー、デルモネ、それに若手デザイナー、イアン3人の同性愛三角関係物語、と、書くと愛読者は怒るだろうな。表面上は、ヒロインも登場するし、イアン、マルチェロと三竦みを演じるアメリカ女優、レズのトップモデルとか、ギャングの情婦とかいろいろ出てきて、それぞれの愁嘆場を見せたりもするのだが、作者の力点はやはり男3人の「愛」にあるのではなかったかとMorris.には思える。少女漫画に論理を求めても仕方が無い(^。^)。彼女のデビュー以前に現役を降りたとはいうものの、それまでは、いちおう少女漫画読みを自負していたMorris.だが、最近の少女漫画家は、画力の水準とストーリー展開のうまさに関しては、Morris.が読みふけっていたころの少女漫画家を段違いに上回っているのに、情緒、叙情、一途さというか、うまく言えないが何か肝心なもの(Morris.を虜にしたなにものか)を欠如しているような気がする。しかし、これも年寄りの戯言なのだろうな。本作を書いたとき作者はまだ女子大生だったらしい。それが信じられないくらいの達者さである。一条ゆかりの「デザイナー」名賀智子の「ファンションファデ」と遜色ないどころか、技の上では抜きんでている。1,000ページを超える大部(連作短編だが)を通して、たるみをみせないところも、すごいと思う。とりあえず、これはマレーシア方面の荷が出る時に、みかちゃんあてに送ろうと思う。
1999/03/21(日)
午後2時から三宮駅北の凸凹広場で春待ちファミリーBANDストリートライブやるはずだったのにあいにくの雨で、急遽阪急西口広場で演奏。場所柄、ゆっくり見続ける観客は少なかったが、広いし、ガードマンもいなくてのんびり演奏できた。雨の日のストリートはここを利用しよう。
例のトラ猫は、しつこくMorris.のアパートに棲みついているようだ。今日も廊下の壁に設置してある消火器の赤い箱の上で欠伸してた。欠伸は撮りそこなったが、おおむねこのように悠然としてて逃げようともしない。
1999/03/20(土)
西根に朝早く迎えに来てもらい、途中でとしろう清水と合流して亀山、鈴鹿のダブルヘッダー。一昨日はトヨタで、今日はホンダ。社宅ではないのに、一区画の自家用車の95%はホンダだった。作業中はずっと雨だったのが、帰り道、月ヶ瀬付近でなんと本格的な雪になって大渋滞。お陰でゆっくり盛りの梅の花を鑑賞できた。これぞまさに「雪月花」の取り合わせだと、喜んでたのはMorris.だけで、運転してる西根にしてみればそれどころではなかったようだ。途中何台もスリップして事故ってたもんな(^_^;)
チャイニーズTOP20は、毎週欠かさず見てる。アイジンの「MADE IN CHINA」とか、ミンディークーの「恋しくてたまらない」、Ciaciaの「毎日が日曜日」,Tanyaの「呼吸」などお気に入りの曲も多い(やっぱり女性歌手ばっか)が、最近中毒状態なのがAYA(阿雅)の「かき氷行進曲」(^○^)これはアメリカ民謡「アルプス1万尺??」の替え歌で、馬鹿馬鹿しいのだが、初めて見た時から頭の中にこの映像とメロディがこびりついてしまった。中国語は全く分からないMorris.なのにこの歌詞はほとんど理解できた。しかし曲より踊り(ボディアクション=「紅豆!!大紅豆!!芋頭!!」などと叫びながら手を振る)にまいってしまい、ついつい真似してしまう(^_^;)。ガキどもにおける「だんご3兄弟」現象みたいなものか。
斉藤さんとこの能斗也の部屋をちょっと模様替えした。先日の宴会の集合写真(Morris.のデジカメ)がピンボケで使えなかったのが情けない。
【バナールな現象】奥泉光★★☆☆☆とうとう常勝奥泉にちょっと辛い点数をつけることになった。「バナール−banal=陳腐な平凡な」という単語すら知らなかったMorris.だから、歯が立たなかったのかもしれないが、とにかく、Morris.はこの作品を「楽しめなかった」。30代の哲学の講師である主人公が妻の妊娠を契機に心身ともにさまざまな混乱に巻き込まれていく物語である。イラクとアメリカの湾岸戦争という時事ネタをそのまま使ってしまったのが敗因かもしれない。細部のエピソードや考察には相変わらず奥泉の本領発揮の個所も多い。たとえば暴力のテクニック(相手を痛めつける程度を加減できる)、たとえばデジタル(つまりパソコンやワープロによる)日記がいかに不安定なものか(差し替え、消去、改竄自由で、痕跡すら残さない)という「告発」などは、あいかわらずの、奥泉節を伺うことができたがやっぱり、全体を通しては、楽しめなかった。このページ自体がデジタル日記に他ならないが、こうやって公開することによって、デジタル情報が一定の認定を得られるかどうかとなると、どうも曖昧になってしまう。と、本書からはどんどん離れていってしまうのだが、安易なパラレルワールドの大量生産につながる、このての手法はこれきりにしてもらいたい。これは、Morris.にとって奥泉の最初の失敗作と断定する。
【葦と百合】★★★★☆やあ、やあ、やあ、上でけなした奥泉の作品だが、こちらは素晴らしいぞ。ここにはロマンがある、伝承がある、哲学がある、殺人事件がある、幻想がある、究極の性交描写!!まである。何よりもこの作品には音樂がある。いや、本書の構成はそのままシューマンの幻想曲の構成を踏襲しているのではないだろうか? 解説など加えたくなくなる。現時点での、奥泉の最高作であると断じる。ただ本書の初出が91年、「バナール−−」の初出が93年、というあたりが、ちょっと、気がかりなところではある。
1999/03/19(金)
いけない。どうやら本当に風邪ひいてしまったようだ。やっぱりあの午後の紅茶の味が変ったのが原因に違いない(強引な決め付け)。おまけに今週は月曜から今日まで休み無しで仕事、遠出も多いし、明日の土曜日も早出で鈴鹿、ということは連続6日、ひーーーっ、1週間に6日も仕事するなんて何ヶ月ぶりだろう(おいおい(^_^;)
今日は、矢谷と大阪住之江の現場。わりと早く終えて、現場近くの「天天の有」という店でラーメンと餃子食う。前から目をつけてたのだ。今日も1時近くというのに7人待ち。ラーメンはスープは濃い目で味は悪くない。麺も太麺の割にこしがあってまずまず。6個200円の餃子がなかなか美味しかった。矢谷は「絶品」と褒めていたが、Morris.はちょっと独特の匂いがあるのが気になった。
夕方まで雨で、夜になって風が吹き荒れ気温も下がる。「春の嵐」という言葉を懐かしく思い出す。
授業は1時間で早引きして、ヒアカムで、井山あきのりと島田和夫のライブ。知り合いがえらくたくさん集まってた。社長、秋本たかし、矢谷、中野、大野、谷口、斉藤夫婦−−−島田さんの45歳の誕生日を記念して企画のライブとは言いながらほとんど井山のトークショーといったおもむき。でも二人とも演奏は水準高いのでやっぱりいいライブだった。大野の結婚、芦屋「ギャルソンヌ」の倒産、谷口の縁談??などいろいろ情報が飛び交っていた。4月17日にヒアカムで春待ちファミリーBANDのライブやることも決定した。他にもライブ予定入ったので春待ちファミリーBAND部屋に追加しておく。
マレーシアのみかちゃんからメール。やっと日本からの荷物が到着したとのこと。なんでも母親が和風食料品を山ほど追加して送ったらしい。クアラルンプールには、そんなものいくらでもあるとのことだが「海より深い母の愛」なんだから、素直に感謝すべきと思う。でも、マレーシア。本当に一度遊びに行きたいな。
1999/03/18(木)
朝5時起きでとしろう、高平、Morris.のロートル3人組で安城へ。豊田市のすぐ南にある安城市もやっぱりトヨタの城下町で、今日の現場もトヨタの社宅。当然駐車場にはベンツや日産、ホンダなど一台も見当たらない。安城といえば韓国にも同じ漢字名を持つ都市がある。安城と書いてアンソンと読みソウルから100キロほど南に位置する。Morris.はまだ行ったこと無いがこの町の名物は「安城湯麺タンミョン」と「安城鍮器ユギ」ユギは真鍮製品で、この真鍮製品の精度の高さは古くから高名で、安城鍮器のふたがすきまなくぴったり合うことから「アンソンマッチュム(安城みたいにぴったり)=おあつらえむき」ということわざまである。韓国も地名はたいてい漢字だから同じ漢字の地名は他にもあると思うのだが、すぐ思いつくのは仁川(にがわ)と仁川(インチョン)くらいだ。
今週はどうも体調が悪い。仕事が忙しくて疲れてることもあるし、ちょっと風邪気味のようでもある。さらに、右目に疵がついたみたいで、ときどきたまらなく痛む。
先日CDを送った三田のまきちゃんから、CDの料金と手紙が届く。やっぱり春待ちファミリーBANDは生で聴かないとその魅力の10分の1も伝わってこないと、ちょっときびしい意見。うーーむ。
1999/03/17(水)
バンドのヴァイオリン担当、松尾のりひこの部屋が屋号換えることになった。今後はお気に入りにCD評を連載する予定とのこと、どんな傾向のCDが取り上げられるのか興味津々。そう言えば、センター勤務の中野由貴さんのお母さんが、最近カントリーミュージックに凝ってて、先日中川みつお出演のライブに出かけ、みっちゃんの部屋のことを知り、帰宅して娘のパソコンでホームページ見せてもらい、改めて感激したという、心温まる??エピソードを知った。インターネットもじわじわと普及しているようだわい(^○^)
矢谷の愛娘、優香ちゃんが今日3歳の誕生日とのこと。祝賀ハプシダ!!!えーっ??て思うくらい早い。子供の成長で時の経過を実感させられる今日このごろ。しかし、矢谷はなんで、あんなに若く見えるんだろう?(毎晩処女の生き血を吸ってるから、という噂も?)
広島のYUKI会長からキムワンソンとアランタムのCD届く。噂でしか知らなかったマニア垂涎の一枚。どうしても現物を拝見したいと、無理いって貸して貰った。アランタムの英語曲のアルバムにキムワンソンがゲスト出演という感じで、彼女が参加してるのは2曲だけだった。2曲目の「ヘオジルスオンヌンウリ」だけが韓国語歌詞で、やっぱり嬉しかった。
1999/03/16(火)
午後の紅茶(正確には麦焼酎の午後の紅茶割り)を愛飲し続けているMorris.だが、先月くらいから何となく味が変ったような気がしてた。例の「甘茶臭さ」が希薄になったんじゃないか?でも味覚にはあまり自信のないMorris.はえ、気のせいかななんて思ってたのだが、この前ボトルを見たら「New
甘さすっきり」というロゴが追加されてる。ひょっとするとこれが原因かもと疑いはしつつ、すでに前の製品なんて残ってないので比べようが無い。そうこうしているうちにローソンで、金ラベルの「クリアストレート−無糖」という新製品を見つけた。さっそく試飲してみたが、甘茶の香りはゼロ。これならジャワティーの方が美味い、で却下。今日偶然御影のファミリーマートで、旧製品(と、いっても今年8月までの賞味期限)発見して即買ってみた。うん、これこれ、この味じゃ。おおーーい!!キリンビバレッジ!!頼むから前の味に戻してくれええっ!!
今度キリンのホームページ覗いてお願いのメールを出さねば(-.-)
小谷しんじ部屋の音楽室裏倉庫の連載第5回にMartin
D-18(1948)を更新。本当は第4回のはずだったのがいろいろ事情があって今回紹介です。社長宅に預けてたので写真が間に合わなかったというわけ。Morris.はギターはMartinよりGibson派(持ってるわけじゃないけど(;_;)決してモーリス派ではない(^○^))このD-18なら、Martinでも1本あってもいいかなって気になる。でも1948年といえば、Morris.より年上だ!!
仕事帰りにセンターに寄ってみた。例の古本市の勤労奉仕でもと思ったのだが、去年と違って、今回はYMCAなどから若い衆が交代でボランティアに来ることになり、特にMorris.がお手伝いするほどのこともないみたいだ。一般客と化して、しばらく冷やかして、お愛想で4コマ漫画本1冊買ってきた。
【ブッタとシッタカブッタ】小泉吉宏★★★☆今日お愛想で買った4コマ漫画本。心の運転マニュアル本と副題にある。ブッタもシッタカブッタもブタで、これは「仏陀」と「シッダルータ」に掛けてあるのだろう。これからもお察しがつくだろうが、仏教の教えを分かりやすく漫画化した、啓蒙本の一種といえなくもないが、最近頻繁に発行されている心のケア本の流れに沿って書かれたものだろう。対象は中高生とみたが、OLやマザコン青年にこそお勧めかもしれない。教義や教えは比較的ストレートなのに、キャラクターと、駄洒落、ユーモアのセンスの良さで、結構うならせてくれる。特に巻末の「十牛図」をもじった「十猪図」は傑作で、そのまま絵本にできそうだ。実は以前ハーバーランドのVV(ヴィレッジヴァンガード)で、立ち読みしたことがある。初版は93年で、続編や別編も出ているから、知らぬはMorris.ばかりだったのかもしれないが、まあ疲れたときのドリンクよりは効き目がありそうだ。
1999/03/15(月)
御影の大きな現場の初日。ほとんど一日台所に籠りっぱなし(割れ物梱包)だったが、なぜか異常に疲れてしまった。
NHK「お母さんと一緒」の中の「団子三兄弟」がガキの間に爆発ヒットしてるのを知ったのは先週始めだったかな。発売10日目にして300万枚突破とは!!
社長の口惜しがること。「ぞうさんだぞー」がこのくらい売れたらいいんだぞー!!と、しきりにぼやいてた。ネタ繰りのMorris.はさっそく「談合三強大会社」とか言ってたがこれは、すでにどこかのサイトで似たようなギャグが話題になってた。次いで「産婆三姉妹」というのを思いついた。当然リズムはサンバでオーレッ!!と掛け声入れたりしたいが、多分これも誰かが先に言ってるに違いない(^_^;)
ところで「サンボ三兄弟」は知ってるかな? サンボとウーフとムーフです(^○^)
【せどり男爵数奇譚】梶山季之★★★☆☆☆例の学生センター古本市勤労奉仕で、Morris.が「せどった」うちの1冊。「せどり」とは「背取り」、古本屋で掘り出し物を見つけて買い、別の本屋やお得意に売って商売にしている者のことを言う。この作品は以前から読みたいと思いながらなかなかその機会を得られなかった。それほど稀覯本でもないのだが、古本屋で出てもすぐ売れてしまうという。古本好きの食指を動かすテーマのせいもあるだろうし、日本の小説中で、古本屋を主題にしたものというとまず、名前が挙がるくらいには有名な作なのだ。Morris.の本は95年に新しく刊行された夏目書房版、ハードカバーでなかなかお洒落な装丁だ。初出は74年前半「オール読物」に6回連載され、終了後直ちに桃源社から単行本化。76年には集英社のコンパクトブックス、83年に同社から文庫化されている。6回連載がそのまま6話の連続短編仕立てで、著者がいつも、偶然に「せどり男爵」と出会い、回顧譚や自慢話、古書にまつわる事件などを聞いて、それを紹介する形式。内容は世間離れした荒唐無稽なストーリーが中心だが、梶山らしいテンポの良さで楽しめる。古書業界の裏話や、蘊蓄はもちろん、出生地でもある韓国での古書探し旅もあるし、最終話の舞台は香港で、人間の皮で本を装丁するというちょっと気味の悪い話。梶山の本を、自分のペニスと睾丸で装丁したいと言う異常な装丁家のもとに、梶山自身が男爵に連れて行かれるところで終るが、この後きっと装丁家は梶山の肉体を使用したがるのに違いないと、Morris.は書かれていないオチまで想像してしまった。本書刊行の翌年、梶山はその香港で吐血して客死したことを思うと、何か因縁めいたものを感じる。
1999/03/14(日)
昼からハーバーランドで久しぶりの春待ちファミリーBANDストリートライブ。やっぱりうちのバンドはストリートが一番似合ってる。ということで、来週の日曜(3月21日)は午後2時ごろから三宮駅北のデコボコ広場で勝手にライブやることになった。社長が頑張っていくらか仕事も取ってきたので、バンド部屋のスケジュールも少し追加した。
福田から、久しぶりに便り。あいかわらずの達筆で、ワープロ文字でごまかしてるMorris.とはえらい違いだ。20年近く住んでた関東から昨年北九州小倉に里帰りしたという。父親、親戚の死、眼の手術など、知らない間に色々あったようだ。サンボ通信連載中止を契機に、音信不通状態になってたが、いつも気にはかかっていた。一度ゆっくり飲んで話しでもしたいものだ。
1999/03/13(土)
夜、斉藤さんの家で能斗也お披露目宴会。社長一家、伊藤時治、えっちゃん、Morris.。斉藤さんのお母さんが、豪華料理を作って待っていてくださった。特大海老の活け造りに始まって、いずし(鮭の麹漬け)、胡麻ふり鶏カラ揚げ、手製スモークハムサラダ、ココナッツプルーツパンチ、栗赤飯、スモークタンに天然シシャモまで筆舌に尽くし難い(Morris.の非才による)ご馳走攻めで、ほとんど爆食状態。主賓の能斗也ほったらかしで(^○^)食っては飲み、飲んでは食って幸せな数時間を過ごした。斉藤さん感謝。その、感謝の念をこめて、このホームページ内にこっそり「能斗也のページ」を新設することにした。まだ表紙だけしか出来てないが、追々新しい写真や、斉藤家のニュース、チャチャ(津吉ゆうこ)の作品展や、出版物のお知らせなど掲載していく予定。ぼちぼち充実させていくつもりです。更新はその都度この日記で告知します。
1999/03/12(金)
授業の時、趙子衡先生から素敵なプレゼント貰う。全長9cmくらいのペコちゃん人形。これがなかなかのレアもので、一目で気に入ってしまった。先生の旦那の実家にあったもので、30年くらい前のものらしいとのこと。そう言えば顔が現在のものとはかなり違う。「アルカイックスマイル」とも言うべき古典的笑顔がなんとも言えない。ポリエチレン製で、後ろで手を組んだ珍しいポーズ。靴底がマグネットになってるので、さっそく冷蔵庫の扉にくっつけてる。引力を無視して水平に立っているペコちゃんは、インパクト充分。Morris.はこれで、5cm、7cm、9cm、30cmの小形のペコちゃんを手に入れたことになる。しかし今日のは特別だなあ。もうきせかえペコちゃんは無くてもいいや(でもあってもいい(^_^;))。ところで4月からの講座編成替えで、趙子衡先生は入門クラス担当に入れ替わりになるらしい。一番長く教えてもらったし、ペコちゃんに限らず、本当にいろいろ過剰なくらいにサービス(誕生プレゼントやらお菓子やらお土産やら料理やら)してもらったのに、生徒側はほとんど親切を受けっぱなしだったのが申し訳無い。センターと縁が切れるわけでは無いが、やっぱりもうほとんど会えなくなるのは確実でさびしい。
帰りに稻田さんと後輩の松葉さんとミンミンで軽く飲んで、帰宅。稲田さんは腎臓の調子が思わしくなくて、来週から再入院らしい。怪我や骨折と違って内臓は、治癒がはっきりしないので、何と無く歯がゆい気がする。
【電脳文化と漢字のゆくえ】吉目木晴彦、池澤夏樹、加藤弘一他★★★★コンピュータと漢字。Morris.のようにワープロ無しでは日本語が書けなくなった人種に避けて通れないのがこの漢字問題だ。もともとアルファベット文化圏で生れ育ったコンピュータに漢字を扱わせること自体に無理があるのだが、これだけ普及すると日本語もあたう限り正確な表記を望むのは当然で、第一第二水準漢字では足りないことは、もう誰もが感じているし、ユニコードというやはり、漢字を扱わない国ので開発された規格は穴だらけのことも、はっきりしてきた。本書は技術側でなく、使用者側、特に文学者、言語学者、文芸評論家などが、「やっと」コンピュータの漢字処理のおそまつさに異議申し立て、要望、提案を行っている。取りあえず日本の古典のすべてを原典通り表記できる環境を実現すべきという意見に賛成の挙手をしておきたい。結局は日本の国語国字問題への対応のいいかげんさがアメリカの某ソフトメーカーの生産性重視のユニコードに付け入る隙を与えたとも言えるし、通産省主導のJIS漢字のいいかげんさは、子細にみれば「噴飯物」以外の何物でもないし、中途半端な日本式略字も、いたずらに漢字圏の国家の混乱の一因となってるし、とにかく問題山積みのコンピュータ漢字問題を一通り総ざらえしてくれただけでもこの本の意義は大きい。
1999/03/11(木)
昼から六甲学生青年センターへ。前に予告した通りセンターでは留学生奨学金集めのためにホールで3月14日から古書市を開催する。昨年初めて試み、大盛況だったので定例化したもので、本は一般から広く寄付を募り、郵送、持ち込みなどですでにホールは紙ゴミ業者の倉庫みたいになっている。これの整理の勤労奉仕を申し出たのだが、Morris.のことだから下心ありで、つまり、整理しながら面白本を掘り出そうと考えたわけ。Morris.以外にも2名手伝いの方が来ていて、朝から黙々と整理に勤しんでいた。とにかく何が入ってるか分からない本の箱を開けて、大まかな仕分けして、クズ本はひとつの箱にまとめて封印し、めぼしいのを平台に並べたり、揃い物を一まとめにしたり、結構熱中してしまった。本に接してるだけで時間を忘れる性癖のMorris.には、実に我が意を得たりの作業だった。で、約5時間のお手伝いの間に、Morris.個人用に掘り出した本が5冊。これをバイト料の代わりに頂いてしまった。バイト料として安いのか高いのか?
古本市では300円均一だから、販売価格でいうと時給300円だが、だれよりも早く寄贈本をチェックできるという特権を与えられることを考えるとなかなかうまみがある。Morris.の掘り出した本のラインアップ。
【せどり男爵数奇譚】梶山季之(夏目書房版)
【ちびくろ・さんぼ】岩波の子どもの本
【銀花第八号】1971年冬号
【おともだち】高野文子
【全国古本屋地図96年版】日本古書通信社
やっぱりMorris.は岩波のさんぼ絵本が一番嬉しかった。絶版になって何年になるのかな。実はMorris.は1冊手つかずのものを持ってる(吉美ちゃんプレゼント)んだけど、常備用にもう一冊あってもいいもんね(^○^)
他のもそれぞれ所有欲を刺激するもので、これだけ一遍に手に入るなんてめったにない。というわけで今日の勤労奉仕は十二分に見返りありだったことになる(^○^)
とにかくどんな高額の本も、タダでもいらないようなクズ本でも、区別無しにすべて300円均一(漫画は100円)ということは、すなわち掘り出し物の確率も大ということなので、近隣の方は、一度冷やかしによってみてください。日程、時間、地図など詳細はセンターのホームページを参照のこと。
このところあまり活動してなかった春待ちファミリーBAND、突然ですが今度の日曜(3/14)神戸ハーバーランドでストリートライブやります。詳しいことは春待ちファミリーBAND部屋を見てください。
斉藤さん自宅に電話したらチャチャ(つよし)が出て、5日ほど前に斉藤さんのお母さん来ていて、能斗也連れて自宅にもどっているとのこと。土曜日にはお披露目宴会とか。楽しみ楽しみ。
1999/03/10(水)
矢谷と二人で北区の小口ピックアップ。午前中に済まして、昼食は事務所の近くの「しょうちゃん」という焼肉屋。ここの「コムタン(テールスープ)定食」がうまいとのことで、これを注文、ビールか珈琲がサービスに付くというのがまずいい。(Morris.は勤務中はビールなんか飲まない。矢谷は飲んでたけど(^○^))後から来る客、来る客同じ注文。そして登場したコムタンは期待にたがわずムチャうま。これで980円なら納得。(あいかわらず、どのようにうまいかの描写できないMorris.(^_^;)
【「言語」の構築・小倉進平と植民地朝鮮】安田敏朗★★☆☆☆著者は30前の研究者で、先に時枝誠記と京城大学に関連する論考を出し、それから派生して小進平を論じたという。Morris.は時枝は知ってても小倉は名前すら知らなかった。東京帝大言語学科に、橋本進吉、金田一京助、伊波普猷らと同時期(明治30年代後半)に在籍、日韓併合期に、朝鮮総督府の文官として赴任し、個人的に朝鮮語、特に方言と新羅語を実地調査研究して、京城大学教授となり、朝鮮語研究の基礎を固めたという履歴をみただけで、なかなかの業績だと思ってしまった。著者は小倉を批判的に論じようという姿勢が露骨で、研究というからには避けられないのかもしれないが、現在の立場から過去を安易に批判しすぎるのじゃないかい、とつい、茶々を入れたくなった。時代の限界や状況への視点があまりに(わざと?)抜けている。しかし、安田の批判的紹介からでもMorris.はこれまで無知だった小倉を、評価したくなった。アカデミックとは無縁のMorris.だが、これからは少しはこういう方面にも目を向けていこう(あまり自信はないが)という気にさせてくれたという意味ではこの本を読んだ甲斐があると思う。内容とは離れるが、本書のレイアウトは、改行の次の頭が5字空けになっている。縦書きでこれをやられると実に違和感を覚える(はっきりいって不快)。おまけにやたら多い引用文が5字下げなので、紛らわしいったらありゃしない。ついでに言えば言語屋であるはずの著者の日本語の文章が、あまりうまくないのも本書の評価を低くしているようだ。どうもMorris.は安田先生にはいい感じを持てなかったな。
1999/03/09(火)
電話の音で目が覚めた。いけない、寝すごしだ(>_<)。目覚まし&タイマーのダブル掛け忘れ。高平さんに迎えに来てもらい箕面のピックアップ。雨でちょっと手間取った。
昨夜のKNTV「トロット5大歌手特集」は、番組表に無くて突然予告であわてて録画した。トロット(韓国で演歌を上品に言うとこうなる。下品に言うと。もちろんポンチャク(^○^))歌手なんて、Morris.が韓国にはまった10年前から一向に代わり映えしない。今回の5人もテジナ、ソンデガン、チュヒョンミ、キムスヒ、チェジニだもんね。これにヒョンチョル、ソルンドあたりを加えた7人で、10年間の韓国トロット界の大部分はカバーできるんじゃないだろうか。まあイミジャ、チョヨンピル、ナフナは別格で、もうすでに彼らは「トロット歌手」の範疇を超えてしまってる。それはともかく、この番組で歌われるナンバーだってほとんど10年前後歌い続けてきた曲だ。まさに時間の止まってる世界。まあ、Morris.はこの方が疲れなくて楽しい(^_^;)けど。しかしキムスヒのあの目は「たまりません」ね。40代後半のはずだけど、10歳は若く見えるし、色っぽいというより妖艶。後の二人も若く見えるが、チュヒョンミはすっかり上品な奥さまに変身、チェジニは10年前とそのままのイメージ。例によってコメントは女性歌手のみのMorris.でした。
【ガン・ロッカーのある書斎】稲見一良★★☆☆遅咲きの作家で、しかもデビューの3年後(94年)に亡くなってしまった稲見一良。これはその没後に編まれたもの。83年頃雑誌に連載された、銃や、ハードボイル作家、映画などに関するエッセイ集。つまり作家以前のものということになる。稲見を教えてくれたのは秋本たかしで、サンボ通信95年1月号のミステリー紹介記事中で「セントメリーのリボン」を94年最高作に推してたので、Morris.も読み始めた。面白くてついつい全作を読破したものだ。ハードボイルドというより、冒険小説、それも、少年の心を持ち続けた男の夢物語だと思ったが、趣味と実践(狩猟)で培われた銃やサバイバル関連の描写は、たしかに他の作家に比べて抜きんでているようだった。(Morris.はそのへんとんと無知だから)。このエッセイ集はその銃への愛好が生のままに出ていて、はっきり言ってMorris.とは無縁の1冊だった。遺稿集だから校訂する当人がいないのだから、責めるのは酷だが、内容の重複も多く、その意味でも読み通すのがちょっと苦痛だった。内藤陳の後書きは、故人への愛惜の深さでなかなか読ませる。
1999/03/08(月)
朝5時半に高平さんに迎えに来て貰い、岐阜で家具のピックアップ。午前中に作業終了で事務所到着2時過ぎ。こんな早く終るのなら別に早出する必要はないのじゃないかい。クラウン事務所引越は見送りとなった模様。
ここしばらくのインターネット接続不調に加えて、昨日からCDROMドライブ(ハード)がおかしい。「Eドライブ(Morris.のCDROMドライブ)の準備ができてません」の表示が煩雑に現われる。普通のCDも反応無し。時々ノレバンは起動することもあるのだが、その回数もだんだん減ってきてる感じ(>_<)
このままだとノレバン1号の名前返上せねばならないかも。うーーーんどうしよう。CDROMプレイヤー取り替えるのが早道かもしれないが、内臓だから、ひょっとしてハードディスクの中身消えたりしたら大変だしなあ(^_^;)
しばらく様子見て、パソ通かネットで相談してから対策をたてよう。でも、めんどくさいなあああっと(;_;)
みっちゃんのFolky-Nightに一部追加と訂正。伊藤時治の鶏籠にHERE
COME六甲UNIT(4/23)のチラシ貼り付け。
1999/03/07(日)
朝から雨。ちょっと二日酔い気味だからこれ幸いと、パジャマのままベッドでごろごろしてた。午後久しぶりに堀さんから電話。昨夜はLargoに知り合いが多数集まったそうだ。。Largoも5月で店閉めるとか。けんちゃんはしばらく充電した後新しい店を開く考えらしい。あいかわらずミーハーで、スガシカオやゴンチッチのライブに行ったりしてるらしい堀さんも、仕事変って4ヶ月、だいぶん慣れたみたいだ。会社でコンピュータ使ってると言うことから、インターネット、ホームページの話題になり、取りあえずこの部屋見るように命令(^_^)した。ひょっとすると近いうちにこの部屋に彼女のページが出来るかもしれない。サンボ通信でずっと連載してもらってたのでその続きになるか、全く新しい内容(「けいこと学ぶ」のタイトルでカルチャー系の講座形式なんてのもいいかも)か分からないが、乞ご期待。
【国家と犯罪】船戸与一★★★☆☆「砂のクロニクル」でしびれてしまい、「蝦夷地別件」で舌を巻いた船戸与一が、世界の火薬庫紛爭地域をレポートしたドキュメンタリー。キューバ、メキシコ南部、中国、モンゴル、中東クルド族、ナポリと、全世界を股にかけ、身体を張った取材、と言いたいところだが、小説とは違いレポーターとしての船戸は(表面上は)突撃取材めいたことはしていない。それより文献や映像を読み取りそこから紛爭の本質を嗅ぎ取る才能には長けているとみた。キューバに対するアメリカの経済封鎖こそはキューバ政府延命の源となっているという逆説的言辞や、例の湾岸戦争の目的もアメリカの「冷戦時代の対ソ戦略用兵器の在庫一掃。クウェ−トの金融資本の解体。パレスティナ解放機構(PLO)の中東情勢への影響力の壊滅的低下」にあったと明確にするなど、目から鱗のことをあっけらかんと教えてくれる。本書のタイトルはE.M.エンツェンスベルガーの「政治と犯罪」に拠っているとか。やはりあの詩人はただ者ではなさそうだで、一読の必要がある。船戸の取材範囲の広さが彼の小説のリアリティをもたらしているのだなと、納得させる一冊。
1999/03/06(土)
夜、今里新地「ハンマダン」できょん☆あメーリングリストのオフ。名古屋から遠出の太田さん、高仁鳳さん、TAKAさん、巻田さん、北野さん、犬村さん、たくみさん、中川さん、浅田さん、Morris.の10人参加という盛会だった。このところオフというと、鶴橋のアリランと決まってたので、初めての「ハンマダン」は新鮮だった。割と大きい店でメニューも多い。今日はサムギョプサル、チジミ、プルラクチゲ(プルコギとナクチ(蛸)のよせ鍋)、サービスのチャプチェというメニュー。高仁鳳さんが夜店で掘り出したという、明治39年発行の「60日間卒業・日韓会話独修」興味深く見せてもらう。赤い布装の珍袖本で、内容や例文は古めかしいが、なかなか貴重な資料と思う。巻田さんは新しいレッツノート持参で、fmcocoloからダウンロードしたイパクサのインタビューや、太田さんが買ったキムゴンモCDに含まれてる映像を再現するなど、相変わらずのハイテクぶり。太田さんは名古屋でわだのりさんと知り合いで同じところで韓国語勉強してる仲とのこと。後乗りするかもと言ってた高橋さんは結局現われず、残念だったが、ハンマンダンを出たのが10時半。お決まりのノレバンは「VIP」と言う店。しかしこの時間からノレバンは、ちと危険。4人は帰り、残り6人で1時間あわただしく歌う。Morris.はオムジョンファの「POISON」があるのを見つけて思わず歌ったがよく覚えてなくて玉砕。中川さんが甘いマスクに甘い声で全員の賞賛を受けていた。高仁鳳さんはオフの全貌をデジタルビデオで撮影してKBSホームページにこの日の模様が貼りつけられている。右の写真もそこからの無断転載(^_^;)物好きな方は覗いてみてください。(ただし結構重いっす)
タクシーで鶴橋駅到着したのが12時前(>_<) 焦って環状線に乗って、ぎりぎり最終に間に合った。
1999/03/05(金)
抽斗整理していて、96年のソウルでの写真が出てきたので韓国部屋の「ソウルの熱い夜」に4枚ほど貼りつける。ついでに、前のJPEG画像をGIFに差し替えたが、見た目は変らない。
学生センターに行ったら昨年もやってた古本市が準備中だった。来週火曜日には本棚をレンタルして本格的に始めるとのこと。時間が合えば整理の勤労奉仕(実は面白本先取りが目的(^_^;))に志願しよう。
授業で、先週ソウルに行ってきたさとこちゃんから、ムグンファ刺繍のキーホルダー貰う。先生からはぺこちゃんのハンカチ貰う。感謝、感謝。ところで、例の不二家の着せ替えペコちゃんキャンペーンは、同一店舗でポイントを集める必要があるとのこと。先生はわざわざ、Morris.のために雛祭りケーキ買って(ケーキは愛娘みさきちゃんのためだけど)5ポイントも稼いでくれたのに、これをMorris.の元町店のポイントとプラスすることはできない(;_;)
こうなると、心斎橋店にポイントを絞ってポイントを稼がねばならないのか??
このページを読んでる方で心斎橋に出て、偶然にも心斎橋不二家で買い物してポイント貰って、それが特に必要無ければ、捨てずに持ってて、Morris.までメールください(^_^;)
はじめは全国の知人に頼んでポイント集める予定が、大幅にくるってしまった(>_<)
深夜KNTVで韓国映画「JUNGLE STORY('96)」見る。サヌルリムのキムチャンワンや、ユンドヒョンが出演の音楽映画で、ストーリーも映画自体もがさつな出来だったが、途中シネチョルが「ジャズカフェ」歌ってるシーンが一瞬流れたり、トルグックヮのジャケットがあったりと、細部で楽しめた。しかしこの大韓ロック(ヘビーロック、ハードロックの韓国版)にはついて行けない。
【何用あって月世界へ 山本夏彦名言集】植田康夫編★★★☆☆山本夏彦はMorris.にとって「かなわんおっさん」なのである。コラムのうまさじゃ当代一二を争うんじゃないだろうか。「そもそも長いものを短くするのがコラムです」という、彼のコラム集(25冊)から、エッセンスを抜き出して更に短く刈りこんで、アフォリズム集に仕立て上げた本書のコンデンス度はかなりに高い。先に「かなわん」といったのは、筆力、論法などには「敵わない」という意味と、ちょっとちがうと思うんだけど反論できない歯がゆさからくる「カナワン」がいっしょくたになってるのだ。アフォリズムと思うからいけないので、新作ことわざだと割り切って楽しめば、こんなに楽しめる本もめったにない。浜野孝典というファンが「なつひこはやわかりかるた」と題して44枚のかるたに仕立てていて、これも本書の附録として掲載されている。絵札の方は省略して読み札のみを引用しておく。(絵がないと判読不能のものもあるが、ご容赦を)
・あんなにちやほやされたのに・犬の振り見てわが振りなおせ・美しければすべてよし・柄のない所に柄をすげる・親が嘉兵衛なら子も嘉兵衛・かわいそうな三重吉、ひばり・機械あるところ必ず機事あり・車坂の留さんお懐かしう!・下男の目には英雄なし・広告われをあざむかず・歳月は勝手にきて勝手に去る・春秋に義戦なし・すわるとバア(場)とる・千万人が往くなら我も往く・その高風を欽慕する・他人の目にはただのお多福・茶の間の正義・つかまえる人つかまる人・できない相談話合い・とかくこの世はダメとムダ・流れも清き境川・ニュースはローカルがいい・ぬえの如き岩波用語・値上が好きなのだほんとうは・登って三年下って三年・羽織ゴロは死なず・人みな飾って言う・分際を知れ分際を・平和のときの平和論・ポケットのなかから世間をうかがう・正常(まさつね)よ眠れ・滿つれば欠くる・無限に愚かな無限に愚かな人間のむれ・明治の語彙・持ったが病でなおらない・やっぱり人生五十年・幽明境を異にせず・世はいかさま・ラジオを持たない山本家・良心的という名のウソ・涙香黒岩翻訳上手・冷暖房ナシ工作社・ロバが旅に出たとても馬になっては帰らない・私は人生のアルバイト
玉石混交ながらことわざとしてよく出来たものもけっこうある。それ以上に夏彦の思考法式がよくわかるのはタイトルに偽りなしである。こんな読者がいるということだけでも夏彦の面目躍如たるところだろう。本文の中身に全く触れないというのも失礼なので、Morris.の自戒になりそうなものをいくつか引用しておこう。
・ちっぽけな物識りくらいつまらないものはない。一段うわ手の物識りにあえばひとたまりもないのに、一段上がいないのを幸い物識りだと思っているのをみると片腹いたい。私は早く一流の物識りを知ったから、並の物識りなんか物ともしないが、並または並以下にそれと思い知らせるには少しは物識りでないと出来ないから、物識りでないのもまた威張れたものではないと知るのである
・白髪は知恵のしるしではないことも見た。何より博覧強記というもの、それがものを創るのを助けないことを見た。(無想庵物語)
・話は短いにかぎる。短くてよく分かると、聞くものは自分の頭がいいと思って喜んでくれる。
・私は別世界へつれていってもらいたいのである。知らない話を聞きたいのである。何か発見がなければ読んだ気がしないのである。作者は何か発見があって、それを語るために文が上手でなければならぬと私は思っている。(恋に似たもの)
・良心的という言葉は良心そのものではないが、良心に似たもの、近いものといいうほどの意味に使われている。良心と言いきるには勇気がいる、また恥ずかしい。だから良心的とだれが言いだしたか知らないが、うまいことを言ったもので、たちまち世間に歓迎され流行するにいたった。こんなことを言うのは、私がこの言葉を憎んでいるからである。もし私がこの語を字引にいれるとしたら、良心に似て非なるもの、良心に近いようで遠いもの、良心のにせもの、良心だと思いこんでいるもの−−というほどのことを、字引だから一字一字たしかめて、彫るように万感をこめていれるだろう。(「戦前」という時代)
1999/03/04(木)
2年半ぶりに植田さんから電話貰う。震災後斉藤さんの単身者向け公団に避難してたのだが、不思議な縁で隣の部屋を倉庫代わりに借りてた植田さんにお願いして、現在のMorris.の独房に移るまで数ヶ月その部屋を住まいとして使わせてもらったのだ。いくら非常時とは言え、斉藤さんの一部屋に数人が起居する生活は大変で、植田さんの好意が無ければ、Morris.の震災体験は、ずっと悲惨なものになってたに違いない。それを思うと植田さんへの感謝は現在に至るまで変らない。何度か会ったり、電話したり、サンボ通信も定期的に送信していたのが、電話が通じなくなり、サンボ通信も休刊で、疎通が無くなってしまい、心配はしながらもそのままにしていたのが、今日の電話では東灘区に元気に暮らしてるとのことだったので、嬉しかった。
夕方,JR本山に出る。東灘図書館冷やかしと、買い物(コップなど)が目的。駅北にある[NIFES]は安くてオシャレなガラス器や、アジアの民芸小物などがそろってて、10年以上のお馴染みの店。だった、はずなのに!!
店が無くなってた。休業とかじゃなくって、看板も取り払って店内は空っぽ。がぁぁぁーーーんっ!!!残念だなあ。せめてどこかに移転だったらいいんだけど。連絡の葉書も来てないから、店たたんでしまった確率大(;_;)
Morris.のインターネット接続は一向に回復せず、昼間はネスケのヴァージョンアップ版インストールしたり、アンインストールしたりの無駄なことなどやって、埒があかず、とうとう夜に、稲田さん呼び出して、ハードディスクのチェックから見てもらったが、どうやっても接続が上手く行かない。パスワードが消えたり現われたり、回線が繋がったり繋がらなかったり、フリーズしたりで、おしまいにはこのページの更新すらできなくなってしまった。すわ、いよいよホームページ休業か(;_;)、とさらにパニックになりかけたが、とりあえず、それ以前の設定にもどして、また不自由ながら手動で動かすことはできるようになった。本当に困ったもんだ。兵庫ネットの設定に問題ありと思うのだが、自信はない。稲田さん、おつかれ様でした。
春待ちファミリーBANDのベーシスト伊藤時治の別バンド「C&P」のチラシもらったので、「伊藤時治の鶏籠」に掲載。かなり美化されたイラストも載ってたので、トップ写真と差し替えてみた。
【明治流星雨】【不機嫌亭漱石】関川夏央・谷口ジロー★★★★☆長編歴史劇画「坊ちゃんの時代」の第四部と第五部(完結編)である。12年にわたって書き続けられてきた本作品が、一昨年完結したことは知っていたが、中央図書館で見かけてやっと読み通すことが出来た。第一部「坊ちゃんの時代」、第二部「秋の舞姫」、第三部「かの蒼空に」まではほぼ単行本刊行直後に読んだので、お久しぶりという気がする。漱石、鴎外、啄木、秋水と、各巻ごとに明治の文学者、歌人、思想家を軸として、明治の空気を髣髴とさせる、日本劇画界の金字塔となるに違いない作品を完成させた二人に拍手を贈りたい。関川は「ソウルの練習問題」で、韓国への新しい視点をMorris.にもたらしてくれた「恩人」でもある。明治の文学、社会、思想に関しても、手抜きのない仕事ぶりで、凡百の歴史小説、評論を凌ぐ上に、「面白さ」も充分に兼ね備えているのだから、言うこと無しなのである。谷口ジローの絵柄は、Morris.の好みとはちと違うのだが、この作品では、その丁寧な描き込みと、渾身の気迫が伝わって来る。関川は「脚本」として原作を書き、谷口は映画でいうと監督、撮影、キャスチングを兼ねたということになるらしい。今後とも陸続とこういった作物を出して欲しい気もするが、両者にはその気はないらしい。30代後半から40代のほとんどをかけてこの作品を共同作成し、完全燃焼したのだろう。時間の経過が、谷口の画風にはあまり感じられない(意識的に統一を図った?)が、関川のストーりーには、ついつい時の流れを思ってしまう。特に今回読んだラスト2冊は、大逆事件に象徴される日本の膿が全編を、陰鬱に染めているせいもあって「楽しさ」を満喫するわけにはいかなかった。一,二部までが「明」、啄木の三部が「薄明」、その後は「暗」と、なるのは、歴史がそうなのだからやむを得ないことかもしれない。やはりMorris.は「明」の一、二部を推す。今回の星印は全体への評価。
1999/03/03(水)
いまだに、兵庫ネット(Morris.のプロバイダ)でホームページが読めない。このページはNiftyで作ってるのでそちらの回線から、更新はできるのだが、メールアドレスが兵庫ネットのものなので、ややこしい(現在メールはいちいちパスワード打ち込んで送受信してる状態)。おまけに、他の作業してる時、やたらウィンドウズが作業拒否反応起こして(つまりエンスト)してしまう。いいかげんキレそう。稲田さん、何とかメンテお願いできませんでしょうか<<メールモード。
KNTV「開かれた音楽会」300回記念番組。インスニとチョヨンナムの「プラウドメアリ」の掛け合いはすごかった(^○^)
社長からファックスで春待ちファミリーBANDのスケジュール入ったのでバンド部屋に更新。
【百人一句】高橋睦郎★★★定家の「百人一首」を踏まえてのこういった趣向は数え切れないほど行われてきたが、要は「−−ベスト100」だから、選者は楽しみながら選び、読者も贔屓筋の評価を気にしながら、総花的百花を見物するということになる。作者は詩人だが、短歌も俳句でも実作者であるらしい。いちおう、万葉の片歌から昭和の俳人までを網羅しているのだが、どうも、行き当たりばったりに句を選んだ感じで、杜撰さが目に付く。作者の代表作を敢えて外したり(これは新味を出そうということだろうが)、はっきり言って「駄作」を選んだりしてるのはいただけない。もともとが西日本新聞の連載で、日々のやっつけ仕事だったからだろうか。とはいえ、100句の掲出句以外にも多くの引用句があり、その中にはMorris.の好きな句も多く出てくるので、こういったセレクションは、ついつい見てしまうことになる。掲出句の中でMorris.が好きなものを21句(20句にしようとしたんだけど(^○^))引いておく。
さくらさくとほ山守やみやこ人 宗砌法師
落花枝にかへると見れば胡蝶かな 守武
皆ひとの昼寝のたねや秋の月 貞徳
凩の果はありけり海の音 言水
もろこしに不二あらば後の月見せよ 素堂
越後屋にきぬさく音や衣更 其角
いなづまやどの傾城とかり枕 去来
蝶々や何を夢見て羽づかひ 千代尼
ゆく春やおもたき琵琶の抱心 蕪村
泣いて行くウヱルテルに逢ふ朧かな 紅葉
暁や捜瓶の中のきりぎりす 鳴雪
かたまつて薄き光の菫かな 水巴
水洟や鼻の先だけ暮れ残る 龍之介
滝の上に水現れて落ちにけり 夜半
月光にいのち死にゆくひとゝ寝る 多住子
たんぽゝと小声で言ひてみて一人 立子
みな大き袋を負へり雁渡る 三鬼
眦に紅決したる踊りかな 秀野
春落葉いづれは帰る天の奥 朱鳥
草二本だけ生えてゐる時間 赤黄男
身をそらす/虹の絶巓/処刑台 重信
1999/03/02(火)
昨夜遅くまで悪戦苦闘して、どうにかメールのやりとりはできるようになった(とはいえいちいちパスワード打ち込み状態(;_;))けど、ネスケでホームページ見れない(>_<)
困ったもんだ。
みっちゃんのFolky-Nightのスケジュール更新。
【蕪村の風影】寺久保友哉★★★精神科の医師が、診療に訪れた蕪村狂いの躁病患者を通して、自らも蕪村に惹かれて行き、蕪村の空白の幼児期を、作品(句、詩、絵)から心理学的に推理していくというもの。画家ルドンと蕪村の「木」の絵を精神分析の手法で解き明かしていくくだりがハイライト部分だが、有名な「春風馬堤曲」に幼児の蕪村の母への思慕を読み取る部分などは面白かった。Morris.も蕪村好きなので、多数の発句引用だけで嬉しくなってしまう。小説としてより、蕪村愛好家のちょっと毛色の変ったエッセーとして読んだことになる。蕪村辞世の句を引いておく。
しら梅に明る夜ばかりとなりにけり
1999/03/01(月)
昼前、社長が来てホームページ閲覧。それはよかったのだが、いざネットスケープで接続しようとしたらつながらない。設定を見たら、真っ白(つまり設定してない状態)。ブックマークも全部消えてしまってる。ひょっとして、昨日わだのりさん、触ったとき、デフォルトになってしまったのではないだろうか!!ガァァーーン!!
わだのりさんなら、設定とかちょちょいのちょいかもしれないが、Morris.は大の苦手の上、ブックマークときたら、控えも取ってないのでパニック。IEの古い奴なら何とかつながるので、ページ更新はできると思うのだが、いまのところ、メールのやり取りが出来ていない。