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健康危惧 |
【2003年】 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
2003/10/31(金)●李承晩とその時代● |
矢谷君らと昨日の現場。昼食は「皇蘭」でトンコツラーメン。しかし、隣の矢谷君が頼んだ醤油ラーメンの方がはるかに美味しそうだった(^_^;)
仕事がちょっとずれ込んで、7時ちょっと前に六甲学生青年センターの朝鮮史講座会場に到着。神戸大学木村幹先生の3回連続公開講座で今週は「李承晩とその時代」。
実は幹先生とは10年以上前にニフティのパソ通で知り合って、何度か会ったこともあるのだが、その後先生はアメリカに留学、四国の大学に赴任、そして神戸に来られたという消息だけは仄聞していたものの、ずっと会う機会がなかった。今回センターニュースでこの講座のことを知り、是非一度は顔を出そうと思っていたのだった。受講者の中にりーちさんの顔も見えた。りーちさんもパソ通仲間だったし、Morris.が二人に会ったのはMorris.生れて始めてのオフ(鶴橋)だった。
色々懐かしさもあったが、今回の講義は実に面白かった。幹先生の実に新しい視点での歴史の捉え方と、大胆な仮説、歯切れの良い質疑応答ぶりにも感服してしまった。
講座の後、もちろん飲み会へ。「平衛六」に幹先生を囲んで、飛田、りーち、土岐、堀添、イサンテさん、Morris.の7人。乾杯した後は何だかさっきの講座の続きみたいな話を中心に、どんどん話が盛り上がった。うーん、これは来週も再来週も参加したくなったぞ。
帰宅してノレバン2号を触ったが、どんどんシャットダウンの頻度が激しくなっている。これはもう、お手上げだ(+_+)
2003/10/30(木)●ノレバン2号の事故主張??● |
矢谷、清水君と六甲アイランドイーストコート7Fのアメリカ向け荷物のピクアップ。材料を間違えて持って来てたのでとりに帰ったりして、何となく仕事がはかどらなかった。
昼食は摩耶の「ラーメンたろう」で初めてトマトラーメンを食べる。タバスコが添えられていたから、これはもうイタリアンだね。決して不味くはなかったが、ちょくちょく食おうという気にはならない。
ノレバン2号の「勝手にシャットダウン」の頻度が高くなってきている。一昨日は2度ほどだったのが、昨日は4,5回。今日はさっそくさっき勝手に電源落ちてしまっていた。
面白いのはMorris.がちょっと目を離した隙に消えてしまうケースが多く、ボケてるMorris.は、ひょっとしてじぶんで終了したのではないか、と、つい藁にもすがる気になることだ。
【川田晴久と美空ひばり】橋本治 岡村和恵 ★★★☆ 昭和25年5月、当時12歳の美空ひばりは、母と、芸の師であり後見人ともいうべき川田晴久(当時43歳)と3人で、ハワイから西アメリカを廻る約2ヶ月間の講演旅行に出かけた。
まだ占領下にある日本人の海外渡航は前面禁止されてる状態で、特例としての講演旅行は二人にとっても大変なできごとだった。
ハワイでは日系の第100部隊のバックアップで、爆発的熱狂をもって受けいられたが、アメリカ本土ではドサまわりのようなつらい旅にもなったらしい。もちろん、TV出演したり、あこがれのボブホープやマーガレットオブライエンと会ったり、ライオネルハンプトン楽団の生演奏みたりと、芸のこやしになるできごともあったようだ。
本書はそのときの写真特集みたいな大型の本で、付録にロスアンゼルスのホテルで帰国前に冗談で仲間内で録音したおしゃべりや、歌、川田の死直後の追悼番組でのひばりのインタビューなどの音源がCDで付いている。
また、橋本治のエッセイと、川田のアメリカ公演前後の日記引用に娘岡村和恵が当時の思い出を語るドキュメントタッチの記事が添えられている。
先日川田に関する新書を読み、彼の音楽やひばりとの交遊に関心が高まっていたので、本書をぜひ読みたいと探していたら、中央図書館にあったのだ。
ちょうどこれを読んでるときにABCTVで江利チエミと美空ひばりの2時間特番があり、その中でひばりの映画「東京キッド」の一場面が流れた。もちろん、川田のギターをバックにひばりが主題歌を歌う場面で、何か臨場感みたいなものを感じてしまった。
ちょうど彼らの公演旅行最中に朝鮮戦争が勃発(6月25日)している。川田の7月4日の日記にもそれに触れた部分がある。
ソ連とアメリカの朝鮮戦争の件が心配で気分が時によくない。早く帰りたい様な。
戦争始まった時点でこの戦争は「ソ連とアメリカの戦争」ということが、常識的に報道されていたらしいことがうかがえて興味深い。
橋本治の「日本式ザッツ・エンターテインメント」とタイトルされた20p足らずの小文は、さすがと唸らされる、川田、ひばりのみならず、日本の芸能ショーの歴史を彼一流の視点で論じている。
方向は全然違うが、川田晴久の美声は「日本のビング・クロスビー」と言っていいほどのものである。しかも、リズム感がメチャクチャにいい。川田晴久は、戦前から彼が生きていた間まで、「日本で一番歌のうまい人」の一人だったと思う。なるほど、「美空ひばりの育ての親」であって不思議のないひとだと改めて思うが、しかしそうなって不思議なのは、誰も川田晴久を「歌手」として位置付けないことである。
美空ひばりと川田晴久の芸は、深いところでつながっている。そのことは、渡米中に録音されたテープを聴けばよく分かる。「一つとせ、いーえ」の『数え唄』を歌う川田晴久と美空ひばりの歌声は、深いところで呼応している。ある意味でこれは「黄金のコンビ」である。こんなすごい掛け合いはない。MGMの映画『ザッツ・エンターテインメント』の日本版である。美空ひばりの声を知って、川田晴久は狂喜しただろう。それ以前には存在しなかった、「自分とデュエットしうる歌手」がそこにいたからである。
橋本がこれほど誉めてる、その音源は、残念ながらあまりに録音がひどくて、充分堪能するにはいたらなかった。歴史的価値はあると思うんだけどね(^_^;)
それは別として、この前の特番でのひばりの若い頃の歌はすごい、の一言に尽きる。ひばりと同時代を生きたMorris.なのに、ひばりの現役時代は、ストーンズを始めとする洋楽志向で、日本の歌謡曲などださい、と決め付けていた、耳の悪さと、見識の無さを今さらながら猛省してしまった。一度でも見に行っとくんだったなあ(+_+)
2003/10/29(水)●1985年● |
午前中は六甲アイランド、ウエストコートにデリバリ、昼前から矢谷君と二人、宝塚の上海向け荷物のピックアップ。途中昼食は仁川競馬場前の「しぇからしか」でとんこつラーメン。いやあ、ここのはなかなか美味い。同じ系列の店が住吉にあるが、こちらとははっきり差がある。二人ともしっかり替え玉してしまった。
5時半に倉庫にもどり、積み込みなどして6時半帰宅。
ABCTVで江利チエミ、美空ひばりの2時間特番やってて、ついつい見入ってしまった。ちょうど中央図書館から借りてきた「川田晴久と美空ひばり」読んでたところだったこともあって、いろいろ感慨深いものがあった。
夜は、キムチ、テッチャン、ニンニクの芽、ピーマン、蒟蒻という不思議な炒め物やってみた。要するにテッチャンに残り物をごったに混ぜただけのものだが、それなりに美味しかった。ということにしておこう(^_^;)
宮崎さんのホームページの「時代」コーナーが久しぶりに更新されていた。彼が生まれた年から現在までの年ごとのエピソードや事件、風物、流行りものなどを列挙して私的な年表を創りあげる企画で、今回取り上げられてたのは1985年(昭和60年)だった。
彼の個人的興味から、最初に挙げられているのが競馬重賞レースの勝ち馬で、Morris.が知ってるのは春の天皇賞と有馬記念を制したシンボリルドルフくらい。ベストセラーにスーパーマリオ攻略本が2冊も入ってるのがこのゲームソフトの人気振りを示している。Morris.はこれを含めて10冊挙げられているベストセラーの1冊すら読んでいない(自慢モード??)。
その他印象深い出来事としては、北の湖引退、NTT、日本たばこ産業発足、青函トンネル貫通、大鳴門橋開通、夏目雅子病死などだが、なんといっても阪神タイガーズ21年ぶりのリーグ優勝、西部を破って日本一というのがダントツのインパクトで、宮崎さんもこれに着目して、この時期にこの年を選ばれたのではないかと勘繰らざるをえない。Morris.は、阪神がつい先日、日本一を逃した口惜しさが改めて込み上げてきたよ(^_^;)
2003/10/28(火)●中央図書館の舞台裏● |
[轢死の夢]STARdigioで嘉門達夫特集をエアチェックしていたら、名古屋のWさんが遊びに来る。朝の紅茶など入れていろいろだべってるところに、Kさんが海賊のコスプレでやってくる。青いダブルの上下に赤いマフラー、頭はいわゆる海賊帽子、さらに帽子の上には作り物の宝箱が乗っている。3人で町に出て小間物屋でちょっとした買い物。Kさんの目立つこと。JRで大阪に出るため、駅まで歩くがKさんはえらく焦ってて、ちょうど到着したらしい列車に乗るため階段を走り上って行った。Morris.とWさんは次の列車でいいやとのんびりエスカレータで上る。ホームで多くの人が線路を覗き込んでいる。いやな予感。駅員が二人線路に下りて無残な屍骸を抱えている。赤いマフラーが目に突き刺さる。Kさんに間違いない。思わず「知り合いですーっ」と叫ぶ。駅員に着いて階段を下りて駅の前に行くとマスコミがつめかけて一斉にストロボをたく。「写すなあっ」と叫ぶMorris.もバシバシ写されている。翌日の新聞に掲載された屍骸の写真があまりに惨いと社会問題になっている。詩人で某大学教授がKさんの顕彰運動を起こしMorris.も署名運動に参加する。
---といった凄惨で変にリアルな夢を見ている最中に携帯メールの受信音で起こされる。ちょうど5時だった。一時期迷惑メールが多かった頃は、寝る前にマナーモードにしてたのだが、アドレスを20桁に増やしてからは皆無になったのでついほったらかすようになっていたのだ。今回のメールは、メールアドレス変更の通知だった。PCのe-mailなら受信者側の都合の良い時間に見ることができるが、携帯の場合はとりあえず相手の携帯を鳴らしてしまうから、深夜、早朝に携帯にメールを送るのは控えるべきだろう。
そのまま起きることにした。
ちょっと早めにJR神戸に出て、中央図書館にほとんど開館と同時に到着。こんなに早く図書館に来るのも珍しい。読書週間ということで、いろいろな催しが企画されてて、今日は10時から希望者に図書館見学をさせてくれるらしい。全くの偶然だが、せっかくだから参加する。まず4Fの会議室で大まかな中央図書館の歴史、沿革などを紹介してもらい、同じ階にある「青丘文庫」へ。ハンソッキという在日の研究家の蔵書を図書館に寄贈したもので、Morris.は名前だけは知っていたが、こんなところにあるとは気付かなかった。ここでは研究会も行われていて、会報は飛田さんが作っているらしい。灯台下暗しとはこのことである。ここは後でまたゆっくり見学する事にしよう。
新着図書の選考過程やら、登録作業、製本室、新聞マイクロフィルム閲覧、一番見たかった地下の書庫、貴重書籍室など見学して廻る。レファレンス、整理、貸し出しなど全ての面にわたって、コンピュータ導入が革命的変化をもたらしていることが強調された。とりたてて珍しいものはなかったが、中央図書館の書庫を見るのは初めてだったので、嬉しかった。
3Fで手続きして、一人で「青丘文庫」を見せてもらう。個人の蔵書としてはすごい規模である。新聞、雑誌、単行本併せると約3万点があるとのこと。しばらく背表紙を眺めて歩く。歌謡曲関連の本はほとんどなかった(^_^;)これはしかたないところか。
帰りは高架下を通って、元町阪神理容で散髪。この前行った「一風堂」で、今回は白丸のばり硬麺を頼んでみた。おお、たしかにこちらならいちおう博多ラーメンらしいぞ。でも何か、力が足りない気がするなあ。どうして神戸ではまともな博多ラーメン店ができないのだろう。
その後三宮図書館にも寄ってから帰宅。
ノレバン2号が、夕方目を離したすきにシャットダウンした(^_^;)スイッチ入れてしばらく様子を見る。とりあえず、HD2基ともデフラグかけておく。えらく時間がかかってしまった。今後が、ちょっと不安だ。
島田部屋と矢谷部屋を更新。
神戸地震で崩れた旧館の石版文字 |
製本室 |
背表紙印刷用の活字 |
地下書庫の移動式棚 |
「青丘文庫」 |
「青丘文庫」の入庫証 |
【裏と表】簗石日 ★★☆☆☆ 金券ショップを始めた中年男性が、資金繰りのため裏道を歩く友人からの巨大な額の儲け話に乗り、逡巡しながら駆け引きに腐心したり、美貌のマダムに純愛を感じたりと、何とも雑駁なストーリー展開だ。
金券ショップの裏事情などを詳しく説明してあって、それはなかなか興味深かった。前作「睡魔」のマルチ商法の仕組みの解説と同工だが、簗石日はこういったちょっと裏っぽい世界には強いようだ。
本書ももとはサンケイスポーツに連載されたものらしく、このところやたら新聞小説にばかり当たってるような気がする。
【闇の子供たち】簗石日 ★★★☆ タイの田舎の子供が売買されて幼児性愛者に提供されたり、臓器提供として命を奪われたりしている状況をえぐった物語だ。これを防ごうとするNGOのボランティアスタッフと、マフィア、警察との争い、日本女性ボランティアスタッフと、新聞記者との淡い愛情、極限状況におかれたタイの極貧層の悲惨な姿を、これでもかと書き込んである部分は、不気味なリアリティを感じさせる。
しかし、登場人物たちはあまりに即物的だったり、単純だったりで、深みがない。ストーリー展開も、忙しい割に杜撰というか、投げやりっぽいのだった。
在日作家の中ではMorris.一押しの作家であり、だからといってテーマを在日社会にのみ求めるものでもないのだが、やっぱりMorris.には、在日、韓国人を主人公にした作品の方が面白く感じられるのだ。
本書は、タイという異国を舞台にしていて、それなりに取材もしっかりしてるのだが、どこか他所ごとみたいなタッチを感じてしまった。
一番ラストの部分で、新聞記者が、女性スタッフに思わず本心を吐露して、それに対する彼女の憤りが書かれている。この部分を突っ込んでテーマにしたドラマを読ませて欲しい。
「しかし、君の役目は終った。これ以上、ここにとどまっていると殺されるかもしれない。軍やマフィアは邪魔者を容赦しない。現にいま、君はその目で奴らの残忍さを目撃しただろう。この国の子供のことは、この国の人間が解決するしかない。君は所詮、この国では外国人なんだ。日本に帰ってやることはいくらでもある。おれは君を残して帰ることはできない。おれと一緒に帰るんだ」
まるで命令調だったが、「この国の子供たちのことは、この国の人間が解決するしかない。君は所詮、この国では外国人なんだ」という南部浩行の言葉に音羽恵子は愕然とした。無意識に出た言葉とはいえ、その言葉の中に南部浩行の本音が隠されていた。
豪放磊落な男だと思っていた南部浩行の顔が急にエゴイズムの塊のように見えた。「君は、所詮、この国では外国人なんだ」という言葉を裏返せば、日本にいる外国人は所詮、日本人とはちがうのだという排他的な感情にほかならなかった。
この後、彼女は子どもたちのためにタイに残り、運動を続けて行く決意をかためて物語は閉じられるのだが、彼女の行き先に希望が見えるとはMorris.には思えなかった。
2003/10/27(月)●真っ白(;_;)● |
昨夜は社長帰った後、ヤケ酒(^_^;)飲みながら、KBSの韓国のどじまん見て夜更かし。
今日の起床は正午頃だった(@_@)
午後も部屋でごろごろして、6時からTVで阪神の応援。
先発ムーアがまたまた不調。結局1-6の大敗。あーあ、残念無念ぢゃあ。
Morris.部屋のカウンタが今日88888を記録した。すえひろがりのゾロ目で阪神日本一を祝うはずが裏目になってしまったよ。トホホ(;_;)
2003/10/26(日)●不甲斐ない敗戦● |
今夜は日本シリーズ第6戦、今日勝ってあっさり日本一を決めて欲しいと思う。
日曜というのにMorris.は仕事。
朝JRに乗って草津に向かう。奥井、高平さんと3人でローカルとオランダ向け荷物のピックアップ。
4時半に倉庫に戻り、ヴァン詰して6時前に帰宅。さっそくTV前に陣取る。
また伊良部が不甲斐なくて、ほとんどいいところなしの敗戦。明日がある、とはいうもののちょっと不安だ。
今夜は三宮で矢谷、治井君のライブがあるそうだ。社長は見にいったらしいが、何で日本シリーズに合わせてやるのかなあ(@_@)
ライブ終ってから社長がちょっと部屋により、熊さんからの辛子めんたい持って帰る。明日から四国に行くらしい。
2003/10/25(土)●豊中アクアホール● |
9時過ぎに社長の電話で起こされる。
豊中アクアホールで春待ちファミリーBAND演奏するので10時に社長宅集合するようにとのこと。おいおいそれは聞いてないぞ、と、あわてる。たしかに春待ちページのスケジュールに、豊中でやるということは書いてあったが、最近はユニットなどの演奏は社長からの要請なしでは、撮影に行かないことが多いのだ。今日も連絡入ってなかったので行かないでいいのだろうと思っていた。と、いうよりほとんど忘れていたのだった。
それでも起きだして、ともかく社長宅に集合。
催しは豊中市民生主催の「親と子の集い」で、11時半からリハーサル、開演は2時からだった。昼食は秋本君とすぐ近くの「だいこん屋」に行く。焼き鯖定食頼んだが、これがなかなか美味しかった。
演奏は、家族連れが多かったため、ぞうさん、ブランコ、ホーキーママ、三匹のねずみなど、子供向けのナンバーが中心だった。ラストのフィッシングブルースでは恒例となった感がある観客動員の輪踊りで、舞台が広かったので最後には舞台の上での輪踊りとなった。非常に客ののりがよく、こういった催しでは珍しくアンコールを受けて、ピクニックで終了。すごくいい反応で、よいステージだったと思う。主催者側もとても喜んでいた。
5時帰宅。武雄の熊さんから小包が到着。長いこと音信がなかったのでちょっと心配していただけに、一安心。
封を開けたら松露饅頭という箱だったので、一瞬がっくりしたが、中味はかば田食品の辛子明太子だったあ(^o^)感謝m(__)m
二箱入っていたが一つは社長用らしい。熊さんもなんとか元気にやってるらしい。先日送った楽屋の春待ちファミリーBANDライブテープを見て、画像が暗いし汚いと腐してあったが、楽屋の照明と撮影条件からするとあれでも割といい出来だと思うので、熊さんの非難はちょっと無理な注文だと思う。ダビングでの劣化もあるしなあ。
2003/10/24(金)●日本一に王手(^o^)● |
朝、6時過ぎに奥井さんからの電話で起こされる。5時半に目覚ましかけてたつもりだったが、掛け忘れたか、止めたか、気付かずに寝入ってたかのどれかだろう(^_^;)
6時半前に下関を出発して、基山SAで朝食。八女の現場に到着したのが9時前。インドネシア向けの荷物のピックアップ。現場はかなりの田舎でのんびりしていたが、中休みの時突然見慣れた鳥が飛んできたのでびっくりした。あれはカササギではないか。韓国ではおなじみのカッチだが、豊臣秀吉が朝鮮を攻めた時持ち帰ったものが佐賀県だけに棲みついた。地元ではカササギより「カチガラス」の名で親しまれている。八女は福岡県だけど、ほとんど佐賀県よりだから、住んでいてもおかしくはないが、古い友達に再会したみたいに嬉しかった。
お客さんから、実家で栽培してる八女茶と蜜柑をお土産にもらう。
次の現場は大分県中津で、初めて大分道という高速に乗る。要するに山の中を横断してる道路で、ひたすら山、山、山である。湯布院近くの山波はなかなか風情があって良かった。
3時に中津の現場到着。実家に預けておいた荷物の引き取り。もと建具の製作所だったという事で、2階建てのえらく広い家だった。
帰りは国道10号線を通って小倉まで戻る。ちょうど北九州を周遊するコースだった。
関門橋を渡る頃はすっかり日が暮れて門司港の夜景が綺麗だったのでついデジカメで撮影したが高速で走るトラックからこの暗い風景を撮ったのでは超手ぶれになってしまった。でも、部屋に帰って見たらこれが、なかなか偶然ながら面白い写真になっていた。せっかくだからちょっと大きい画像をアップしておく。右の写真をクリックしたら見えるはずだ。
今夜も昨日に引き続き、トラックの中で必死のラジオ傍受しての阪神応援。またまた金本の初打席ホームランで意気上がるも、直後にバルデスの2ランでひっくり返される。下柳はその後立ち直り、二死から満塁のチャンスに桧山の2点タイムリーで逆転。これも金本の敬遠気味の四球がポイントだった。後半は星野監督会心の投手リレーで1点差で逃げきって、甲子園で3連勝。日本シリーズに王手をかけた。
夕食は吉備SAで皿うどんを頼んだが、なんと高さ20cmくらいあるお化けみたいなのが出てきてびっくりした。でもまあ美味かった(^_^;)周りの客がそろって「ほーっ」と声をあげるくらいの見かけだったが、Morris.も呆然として、カメラで写すのを忘れてしまったのが悔やまれる。
灘駅に到着したのがちょうど午前零時。部屋にもどったのは1時前。明日は休みだし、ほっとして、いい気分でスポーツニュースを見て、KBSの「歌謡舞台」を見る。
今回の九州行きは、一日分の仕事終えて5時に出発という事もあってえらくあわただしかったし、疲れてしまったなあ。
2003/10/23(木)●金本エ・ラ・イ・ッ!!● |
矢谷君らと、六甲アイランド高層住宅のピックアップ。昼は「花邑」でおろしトンカツ。ここのトンカツの軟らかさは感動的だ。箸で軽くつまんで切れる。
夕方は奥井さんと、三宮のクライアントの勤務先から書類などの引き取り。
そのまま、5時から奥井さんと二人、九州に向けて出発。今夜も野球があるのに、TV観戦はできないが、ラジオでしっかり応援することで我慢しよう。井川の出来は、今回もあまり良くはない。金本の1発ですっかりムードが出来上がった。それはいいのだが、途中でラジオの受信状態がどんどんひどくなってきた。あちこちチャンネル換えてもすぐ電波が弱くなるわ、韓国/朝鮮の強力割り込み放送が入ってくるわ、さらには、山陽自動車道のトンネルの多いことには閉口してしまう。トラックのラジオはトンネルに入ると全く聞こえなくなるので、肝腎なところで聾桟敷に置かれてしまうわけだ。途中でカバンに常備してるポケットラジオを試してみたら、なんとこれならトンネル内でも受信できる事が分り、両方を交互に使い分けて、それでも、ひどい受信状況の中、まるでスパイ傍受放送受信状態で聞きつづけることになった。福山のSAで夕食取ってる時、ちょうど金本のホームランをTVで見ることが出来たのはラッキーだった。結局、10回裏、またまた金本のサヨナラホームランを雑音の中から聞いて快哉を叫ぶ。下関に到着したのが11時半で、駅前のビジネスホテルに泊ったが、部屋で一杯やりながらスポーツニュースを見る。うーーん、気持ちいいぞ。でも明日は5時半起きだ(^_^;)
2003/10/22(水)●甲子園で一勝\(^o^)/● |
朝のうちはまだ雨が残っていた。でも、回復基調である。
矢谷君ら6人で、王子公園の北、フランス人宅のピックアップ。120年前に建てられた古い洋館で、もともとダンロップの社宅として建てられたらしい。ほとんどボロボロだが、さすがに風情がある。離れの2階屋なんか、神戸地震で屋根が傷みざざ漏りで畳は腐ってまさに横溝正史の事件現場風だった。
昼食は春日野道のもっこすでラーメン。もっこすは神戸の古参ラーメンチェーン店で大倉山の図書館近くが本店なのだが、ここ10年近く本店の味が落ちてしまった。現在では石屋川店が一人がんばってると思ってたのだが、この春日野道店も結構しっかりしてると思った。麺がいい。チェーン店は、どの店も均一な製品を提供することにこだわることが多いが、もっこすはどうも、そうではないみたいだ。
3時過ぎに作業終了。
早めに帰り、風呂に入り、しっかり心の準備して阪神-ダイエーをTVで応援。ムーアが初回1点取られながら後はしっかり抑え、金本の同点ホームランで追いつき、10回裏一死満塁で藤本の犠牲フライでサヨナラ勝ち。ふーっ。やっと勝ったぞお\(^o^)/疲れる試合だったが、一生懸命応援した甲斐があるというものだ。明日は井川のリベンジ投球と、タイガーズ打線爆発を期待したい。
【ここまできてそれなりにわかったこと】五味太郎 ★★★ 「大人問題」の続編みたいな、短章絵本である。
「人間バカでも十年二十年やってりゃ、それなりにわかるもんさ」という爺さんと、「わかるものはわかる、わからんものはわからん」という婆さんの意見の中庸を狙って、著者が現代社会の矛盾や現状を、皮肉っぽく総括した「と、いうこと。」で終る、150のアフォリズムが収められている。出来不出来の差が大きいのと、著者の癖が鼻につくものも多いが、中にはけっこういい出来のものもある。
・わたしは国際人だとか、わたしは地球人だとかいった感覚を本気で持つと、日常生活に支障をきたす、ということ。
・「発想の転換」という発想に凝り固まっちゃうんだよな、ということ。
・「わび」「さび」の感覚が鋭くなるのは、相対的に体力が低下している場合が多い、ということ。
・「保険金目当ての自然死」というのが生命保険の理想なのだ、ということ。
・「がんばれ!」という言葉は、いちおう気にはしているけれど、とりあえずそれはお前の問題であって、自分には直接関係ないことなのよ、というところをはっきりとさせておくためのアピールである、ということ。だから「がんばれ!」と言われて奮い立つ必要はないのよ、ということ。
・理解する、ということを最終目的にするとなんとなく苦しくなる、ということ。
・高くて良い本物と、高くて悪い本物と、安くて良い本物と、安くて悪い本物と、高くて良い偽物と、高くて悪い偽物と、安くて良い偽物と、安くて悪い偽者、があったとします。あたなが選ぶのはどれ?ということ。
・「遠くに行きたい」ということは「ここに居にくい」という意味だ、ということ。
・「どこでもドア」の使用は、どこの地域でもたぶん違法にちがいない。ということ。
・「国民平均貯蓄高」だとか「平均寿命」だとか「離婚率」だとか、そういういろいろと個々事情のあることの平均みたいな余計なことは、なるべく発表しないほうがよい、ということ。
以上がMorris.の選んだベスト10である(^_^;)
53番目の「巨人が勝つのではなく、他が勝たないのだ、ということ。」という項は今年読むと違和感を覚える(^_^;)。
ラストの「勝手なこと言って勝手に絵を描いてるのは、やっぱり楽しいなあ、ということ。」が、著者の結論であり、言い訳でもあるようだ。
2003/10/21(火)●雨でお流れ● |
[猫の夢]知り合いから預かった猫を抱いてうろついている。友達のマンションやら学校やら、市役所やら盥回しされて、Morris.も猫もえらく腹減ってるのに何故か食べるものにありつけない。猫の名前はチロでしっかり抱いてないとすぐ逃げ出しそう。腹ぺこでやたらMorris.の腕をひっかいたり、噛み付いたりしてる。とうとう我慢しきれなくなってMorris.の手のくるぶし付近を思い切り噛み千切って食ってしまった。化膿したらしく傷口が真っ黒になっている。これは困ったととりあえず石灰を塗りつける。小さな島にやって来て看板であちこちさ迷い歩くばかりでいっこうに人に出会えない。魚市場の方に向かっているつもりだがいっこうにたどりつかない。
朝から雨である。今日の甲子園はどうなるのだろう。昨日の天気予報では大丈夫なようなこと言ってたのに。
結局今日は中止になってしまった。残念無念である。
昨日書いた「姫鏡台」の質問者から、お礼のメールが届いていた。礼儀知らずな人ではなかったらしい。
めったに聴かないSTARdigio475ch(ラテン、キューバ音楽)で「恋のサバイバル」が流れてきた。もちろんカバーだが、ユカリちゃんも歌ってるし、韓国ではチンジュという女性歌手がカバーしてヒットした。今日聴いたのはCELIA CRUZという男性歌手のもの。実はMorris.はオリジナルのグロリア・ゲイナーのものをまだちゃんと聴いたことがない。
夕方灘図書館にいき、マルタイの棒ラーメンを元に自家製豪華ラーメン。と、いっても豚腿肉厚切りをグリルで焼いて、ミンチモヤシ炒めをのっけただけのもの。京阪神でも、このインスタントに勝る麺を出すラーメン屋は少ないと思う。好みもあるんだろうけどね。
【身近な雑草のゆかいな生き方】稲垣栄洋 三上修 絵 ★★★★ 植物大好き、特に草花好きなMorris.だからこの手の本は山ほど読んでるのだが、本書は、文章、イラスト相俟って合格点である。
約50種の雑草がとりあげられ、2,3ページの短文と1,2点の白黒ペン画イラストが付されている。
筆者は農学部出身の専門家でもあるので、趣味とは言いながらきちんとした生物学的バックボーンがあるし、それでいて雑草を人間に見立てたりする遊び心も忘れない。
そして、やっぱりイラストの素晴らしさが評点の高さには大いに貢献してることはいうまでもないだろう。点描ばかりではないのだが、実にセンスがいいのだ。小さい花の拡大図や、クズの葉の叢生の表現、大胆な省略があったり、断ち切りトリミング、カモガヤの思い切った縦長構図、一葉ごとにアイデアがあり、技術に裏打ちされた遊びもあり、ということなしである。Morris.はカラー写真の小さな図鑑を持ってるので、それと照らし合わせながら読んだのだが、色はともかく植物の構造や細かい部分は絶対イラストが勝ってることを再認識した。
・有名な春の七草に歌われる「ほとけのざ」は、実はここで紹介したホトケノザではない。七草の「ほとけのざ」は図鑑ではキク科の「コオニタビラコ(小鬼田平子)」とされているまったく別の植物なのである。
・外来タンポポがひろがっているということは、見方を変えれば、人間によって環境破壊された面積が広がっているということに過ぎないのだ。外来タンポポが在来タンポポを駆逐しているというのはまったくの濡れ衣なのである。そのうえ、そう騒ぎ立てているのも人間なのだから質が悪い。
・ユリ類の球根はでんぷん質が豊富である。はるか昔、重要なでんぷん源は「ウリ(Uri)」に由来する発音であらわされた。うるち米、くり、くるみなどの古来からの食糧が「ウリ(Uri)」「ウル(Uru)」の発音を含んでいるのもそのためである。同じ発音を持つユリ(Yuri)もかつては重要なでんぷん源だったと考えらている。
・決して誉められた表現ではないが、オオバコは「ブスの恋」とも呼ばれている。醜女の深情けのように種子がしつこくまとわりついてなかなか離れないからである。どこもでもたくましく強い生き方なのだろう。踏まれて生きる「ブスの恋」のたくましさに心惹かれる酔狂者は私だけだろうか。
・カタバミの葉は虫に食べられないようにシュウ酸を大量に含んでいる。そのため、この葉で金属を磨くと汚れが落ちてピカピカになるのだ。試しに十円玉を磨いてみると魔法のようにピカピカになる。これが「黄金草」と呼ばれるゆえんである。
・つるの巻き方を伸長方向で考えるのは慣れないと難しい。茎の伸びる方向に親指を向けて、右手で握った指の巻き方と同じであれば、右巻きのつる。逆に左手で握って同じであれば左巻きのつると覚えておくといいだろう。
・朝露に濡れながらしっとりと咲くようすも、人の哀れを誘っているようである。ところが、ツユクサは葉の尖端に余分な水分を体外へ排出する水孔と呼ばれる穴を持っている。ツユクサを濡らす朝露も実は夜のあいだにこの穴から排出された水分が水滴となって露のように見えるだけなのである。はかなさを自らかもし出しているのだ。まさに自作自演。うそ泣きのようなものである。じっさい、ツユクサはその清くはかないイメージとは裏腹に畑に蔓延するやっかいな雑草である。
・実はウキクサの葉に見える部分は茎である。体の構造をできるだけ単純にするため葉は退化し、代わりに茎を葉のように発達させて、茎と葉の両方の機能を兼ねる「葉状体」という器官を作り上げたのである。
・草餅にヨモギを入れるのは、本来は香りや色づけをするためではなく、この毛が絡み合って餅に粘り気をだすからである。
ちなみにこの葉の裏の毛を集めたものがお灸に使うもぐさである。ヨモギの名は「よくもえる木」に由来するものともいわれている。お灸がロウソクのように時間をかけてじっくりと燃えることができるのも、もぐさがロウを含んでいるためなのだ。
まだまだいくらでも、引用したくなるところだらけだが、本書の雰囲気を伝えるにとどめておく。以上からだけでも、Morris.のBotanikal Gardenの駄文がいかに上っ面だけの情緒に偏ったものであるかが分るだろう。まあ、Morris.は情緒に弱いのだった(^_^;)
2003/10/20(月)●姫鏡台● |
11時起床。追求は無しね(^_^;)
STARdigioの408chで今週からBeatles特集が少なくとも3週間以上ある。さすがにエアチェックする気にはならなかったが、ひさしぶりに連続して聞いてみる。初期の作品からだから、たしかにジョンが際立っている。今聴くと実にシンプルだね。水野英子が漫画「ファイア」のあとがきで、Beatlesは私には単純すぎた、と書いてたことを思い出した。彼女は音楽面でもかなり進んでいたようだな。
ワールドシリーズで、松井が3ランホームランを打ってヤンキーズが一勝一敗にしたというニュースで持ちきりだった。阪神は明日から本当に頑張って欲しい。
KBSののどじまん、挑戦主婦スターなど例によって大衆歌謡番組ばかり見る。ゲストにシンシネが出てたので、ちょっとびっくりした。
未知の女性から「姫鏡台」に関して詳しいとお見受けするので教えて欲しいというメールが来る。検索でMorris.の過去の日記がヒットしたらしい。Morris.も改めて検索したら、2001年読書録矢田洋の「建築ことば漫歩」の引用に姫鏡台という語が出てることが分った。つまりMorris.が詳しいわけでないということは、この部分を見たら推測がつくはずだ。つまり彼女は、くだんの部分をチェックせず、やみくもにメールを出しまくっているのだろう。わからないことは、インターネットに頼るという傾向はどんどん強まっている。Morris.もたしかにその傾向無しとしないが、いちおうチェックぐらいはしてからメールを出すべきだろう。新たな最低限のネット礼儀(ネチケット?けっ(^_^;))が必要だよな。
【エンブリオ】帚木蓬生 ★★★☆ タイトルembryoは「胎児」という意味らしい。厳密には人の場合、受胎後7週の終わりまでの初期の状態に限られる。
海辺の病院を経営する主人公が、エンブリオを凍結したり培養したりして、日本の法律に触れない範囲で研究、臓器移植などに使い、国際学会でも注目を集め、私生活では女優や患者とよろしくやったり、美味いもの食ったり、自分の精子を多くの不妊夫婦の人工授精に使ったりしている。当人も人工授精で生まれた経緯を持ち、妻とは結婚後すぐ死別、ストイックで理想主義者として描かれている。いわゆる医学ものの長編小説なのだが、殺人事件も連続して起こり、なんとおしまいには大どんでん返しまで用意されている、この著者の作品の中でも特異な作といえるだろう。
恋人連れてのモナコでの学会での事細かな描写などは、観光ガイドとしても通用するくらいだし、東大仏文科、九大医学部卒という学歴だけに、医学的記述は説得力があるし、文章も上手い。男性に妊娠させるという部分はMorris.はSFとして読んだけどね。
男性が出産するという事態は、臨床上全く必要性がないと思われがちですが、事実はそうではありません。単に理論上のみならず、実際上の応用もあるのです。例えば子宮癌や筋腫で子宮を剔出せざるを得なかった女性がいます。卵巣は温存されているか、あるいは術前に卵子が採取されて凍結保存されている場合、配偶者との受精は可能です。しかし、子供を得るには他人の子宮を借りなければなりません。つまり代理母を必要とするのです。ところが代理母では、本当にその夫婦の子供という意識が生じない場合もあります。後になって生物学的な母親と代理母の間で、権利争いも生じることがあります。私がこの研究を思い立ったのは以上のような理由からです。
これまでに著者の長編数冊を読んでいるが、出来不出来の差が大きい作家で、本書はまあ、面白い方だとは思うが、先に書いた不思議な結末や、セックス描写スタイルはMorris.好みではない。500p近い厚さを感じさせずに一気に読み通したのだから、それだけの力量を認めないわけにはいかない。いろいろな意味での「問題作」といえるだろう。
【ピカレスク--太宰治伝】猪瀬直樹 ★★★ 著者が「ミカドの肖像」で華々しく登場した頃はよく読んだものだが、最近はほとんど読まなくなった。なんとなく低調な感じがするのだ。これの前に読んだ三島由紀夫論も物足りなかったので、本書も期待しなかったが、そのとおりだった。
もともと「週刊ポスト」に連載されたものに加筆したとあるが、ポストの読者が太宰治に関心があるとはあまりピンと来ない。
ただ、この人の資料の集め方は半端でないらしく、巻末には参考資料が300点以上並んでいる。こけおどしといえなくもないが、たしかに圧倒されるな。
Morris.は太宰の良い読者とはいえないだろうし、それほど多くを読んでる方でもない。4回の自殺未遂(おしまいは未遂じゃないが)を縦糸に、太宰の女性関係を中心に据えているのはやはり掲載誌を意識しているのだろうか。
それよりも、先輩作家井伏鱒二への太宰の態度を重要視、はっきりいって井伏の盗作歴をしつこく追及している部分が印象に残った。教科書にも載っていた「山椒魚」もロシアのマイナー作家シチェリドンの短編「賢明なスナムグリ」がタネ本になっているらしい。こういうことを暴露する時の猪瀬はえらく嬉しそうだ。
名作の誉れ高い「黒い雨」の大部分が、原爆罹災者の日記から構成されていることは、今では常識に近いが、当人(重松静馬)の日記を丹念に読んで照らし合わせて、それがいささか度を逸してるという見解には納得せざるを得なかった。井伏はかなり長生きしたから、生前には周りから、かなりの遠慮があったのだろうが、川端康成の代作の話や、井伏の盗作、本書の中に頻出する、素人の日記を素材とした太宰の小説作法などの話を知るにつけ、日本の近代小説の嫌な部分を見せられたような気になってきた。
ところで猪瀬自身もそれほど太宰の作品が好きでもなさそうだ。別に嫌いな作家を評論してはいけないってことは無いし、批判と批評は重なる部分もあるのだが、それでは何が面白くて彼はこんなのを書いているのかというと、先にちょっと触れたように、隠れたものを明らかにするということ自体に快感を覚えているような気がするのだ。Morris.としては、惚れた作家や、感動した作品への熱い思いみたいな評伝の方が好きかもしれない。
僕は死のうとする太宰治ではなく、生きようとする太宰治を描きたかった。紆余曲折だらけ、狡猾な曲がりくねった性格、逆説的で奇矯な言動、そこを悪漢小説(ピカレスクロマン)としておもしろがって眺めてもらってもよい。だがつねに目標を設定しては破壊しまた新たな目標を設定しなおす、そんな勤勉なひとりの青年の軌跡を浮かび上がらせたかった。そのなかに日本の近代の軋みが見えてくれば望外である。固定観念で染め上げられた日本の文学史の狭隘さに対するささやかな抵抗、この作品は僕の「如是我聞」でもあるのだから。
という、あとがきの文はどうも胡散臭く見えてしまう。本書で太宰の悪漢ぶりはほとんど描かれていないし、井伏への言及があまりに膨らんだことへの言い訳ではなかろうか。
2003/10/19(日)●まさかの連敗(;_;)● |
10時起床。宿酔ぢゃあ(+_+)
香介は昼前に帰っていった。モリス亭で野球見たら勝てないと怒ってたが、たしかに優勝直前も一緒に見た時は連敗したし、今夜は別々に見ることにしよう。
午後元町に出て、元町ミュージック何とかという催しで、山口さんと林さんの演奏を見る。女性ボーカルを加えての3人編成で、ボサノバ&ジャズナンバー数曲を演奏。山口さんはYS11と同じようなガットギター、林さんのギターソロと女性ボーカルは初めてだった。それぞれ水準はクリアしてるのだが、やり始めのチューニングや音合せでもたもたしてるのと、イントロやりなおしたりしたのが気になった。ステージは始めたらとにかく一気に行くべきだと思う。それと、あの編成でリズムセクションがないのは、やっぱりちと辛い。簡単なパーカッションがあれば、ずいぶんしまったろう。Morris.の玉子マラカスでももっていけば良かった(^_^;)
南京街の林商店で食材買って4時ごろ帰宅。
今夜こそは昨日の敵討ちだと思ったのだが、伊良部が不甲斐ないピッチングでぼこぼこ打たれるわ、金沢もぼこぼこで、阪神打線は全く繋がらず、なんと13-0の屈辱的大敗。いくらなんでもこれはなかろうという結果だった。
ラジオ(TVの画面見ながら音はABCラジオ聴いてた)では道場洋三がぼやきまくっていたが、全く同感である。それからTV(今日は読売10ch)の中継で、やたら前のビデオ映像をかぶせるのはやめて欲しい。見にくいったらありゃしない。選手ごとの全画面使っての紹介とビデオもいらんぞお、と、八つ当たりしてしまった。
あさってからの甲子園3連戦は死んだ気で3連勝してもらいたい。
【りっぱなバックパッカーになる方法】シミズヒロシ ★★★ 「格安航空券ガイド」や「an」に連載されたイラストコラムで、本人イラストや漫画も多数収めた何となく手作り風な海外旅行ガイド兼こぼれ話をまとめた本で、ふくはらさんの「てくてく新聞」をつい思い出してしまった。
主にアジアの安宿での旅行者たちのエピソードで、本人もそれなりにストイックで、Morris.が韓国旅行を始めた頃の雰囲気に似てなくもない。
「旅のしかた」「トラブル対応」「バックパッカーの類型」などおおまかにテーマ別にくくってあるが「トホホがあるからオモシロイ」というコーナーが一番身につまされたし共感を覚えた。
即効性という意味ではあまり力にはならないが、そろそろまた旅に出たいという気にさせてくれる。
【セイシュン海外トラベル術】山下マヌー ★★★ 「フロムA」に連載されたもので、著者は「個人旅行丸得シリーズ」などで、結構有名だ。本書は一見英米のペーパーバックみたいな装丁で表紙には英語しか書いてなく(Travel Hndbook for Free Spirited Travelaers)、なかなかかっこいい。内容も実にしっかりしているし、一般のガイドブックとは一味も二味も違っている。とにかく実践第一主義らしく、データも多いし、世界主要都市の月ごとの平均気温と雨量のグラフ月のベストシーズン一覧などは見やすいし楽しい。主な国の観光局や空港のHPアドレスもあるが、これはインターネットで検索すればすぐ見つかるか。
マイレージ解説や現地での宿舎の見つけ方、各国のポイント紹介、買い物の仕方、レストランでの席取り、段取り方なども堂にいってる感じだし、凝った挿絵も楽しめる。ただ、タイトルからも分るように、Morris.みたいな年になってから読むのは遅きに失したという感は否めない。
「インドは一度行けば充分」という言葉には共感を覚えた。と、いいながら、すでにMorris.は行く気をなくしてるぞ(+_+)
先の類書?にも共通で出てくるコイルヒーターはやっぱり手に入れるべきだろう。
2003/10/18(土)●緒戦は惜敗● |
今日から日本シリーズだ。午前中に風呂に入って、灘図書館に行き、買出しして夜に備える。
今夜は飯島ちゃんの店で矢谷君のライブがあるらしいが、野球見なくてはと断る。わざわざこんな日にライブすることはなかろうに。さらに、東京からひらちゃんが来ていて、今里でオフやるという連絡も。これもパス(+_+)
6時前に香介が来て、完全にTVで阪神応援モード。井川のできはいまいちで、試合はシーソーゲームだったが結局は9回裏にダイエーの名前も知らない外人選手に打たれてサヨナラ負け。いたい緒戦を落としてしまった。香介は例によって無茶苦茶不機嫌になりながらも、10時からの日本-フランスのラグビー見る。これもまあ善戦しながらも日本は負けてしまう。まあ、日本チームで目立ったのはミラーとコニア?とかいう外人選手ばかりだったし、ますます香介は不機嫌になる。しかたないか。とりあえず録画しておいた観月ありさの「あした天気になあれ」見る。これは2回目で、先週も見たのだが、やっぱり観月ありさといえば「ナースのお仕事」の印象が強すぎてしっくり来ない。それでも彼女の顔は好みらしく、ついつい見てしまう。
二人とも酔いつぶれて雑魚寝。
【牢屋でやせるダイエット】中島らも ★ 大麻で捕まり、20日ほど拘留された後、裁判で執行猶予付きの有罪もらった、中島らもの、引かれ者の小唄といおうか、拘置所での報告とか思い出話みたいな奴で、はっきり言ってつまらなかった。本書の中にも引いてあった花輪和一の実録漫画「刑務所の中」とは月とスッポンである。
逮捕時の状況からして言い訳がましいくせに、変に強がったりしてる。拘置所での落書きみたいな歌(作詞??)にいたっては噴飯ものだし、職員への言及はえらそうにしながら実は及び腰だ。まあ、Morris.だって捕まったらもっと弱気になりそうだけど、とにかく、こんなもの出すことじたいが、間違ってるな。こんな本の中で、何度もディランUの「男らしいってわかるかい」を引用するのはやめて欲しかった。
マリファナ肯定論を述べながら、それに徹し切れない卑屈さにも嫌気がさした。
コラムやカネテツの漫画などで、それなりに評価してたのだが、もう読むことはないだろう。
2003/10/17(金)●星野監督勇退!!!● |
NHKで大リーグのプレイオフやってたので見るとも無く見る。ヤンキーズは3点差でもう駄目かと思ったらなんと6-5とひっくり返してワールドシリーズ進出を決めた。それにしても松井はツキを持ってるんだなあと思う。しかし、Morris.の頭の中は、明日からの日本シリーズでいっぱいぢゃあっと、思っていたら、何と突然の星野監督引退のニュースが飛び込んできた(@_@)。身体的理由らしいが、それはないよなあ(+_+)次期監督は岡田で、星野はGMとして残るらしいが、こうなると、何が何でも日本一になってもらわなくては。うーーん、それにしても、ちょっと衝撃が大きすぎたぞ。
【枝豆そら豆 上下】梓澤要 ★★★☆☆ Morris.好みの女流歴史小説作家梓澤要の新作長編である。前作「遊部」がいまいち物足りなかったので、期待と不安半々で読み始めたのだが、充分楽しめた。
江戸時代の大店の娘おそのと、その側女お菜津二人のヒロインが、同じ旗本の男を好きになり、結局男はお菜津を選ぶがよんどころない事情で身重のお菜津は捨てられる。男は北陸の大名になって、流産したお菜津を側室にする。その10数年後に二人は出会うが、おそのの家は零落して一膳飯屋のおかみとなっていたおそのは、男運が悪くて数人に逃げられ子供ばかりが10人もいた。お菜津(お夏の方と改名)は、領地での政略に巻き込まれ、病に倒れた男のために正室の若君をおそのの子に混ぜて北陸まで連れて行ってもらうことを頼む。
途中がえらく飛んでるし、やたらちょこまかと他筋の男女話が出てきたり、病気になったりと忙しい。ちょっと変だなと思ったら、これは新聞小説だった。いかんなあ。
筋はいかにも作り物然としているし、後半はほとんど江戸から北陸までの紀行みたいになってるが、主題は母子の愛情と、こどもの成長記みたいなもので、これまた、新聞小説であるということが、枷になってるような気がした。
もちろん著者がそういった主題に関心を持ち、真剣に取り組んでいることは理解できるのだが、小説としての完成度の足を引っ張ってると思ったのだ。
どうしてもこどもを使うと、全体が甘くなる傾向があるのだ。シリアスな展開を妨げるともいえる。本書でも色んな場面でそのための食い足りなさを感じさせられる。理想論は美しいが、小説でそれを振り回されては興ざめするしかないということだ。
---知識は、想像する力を得るための手段なんだ。
お夏は道純の口癖を思い出した。学問はそのためにある、と彼は言う。
道純の積年の夢は、藩校をつくることである。民百姓の子も、武士の子も、等しく門を叩き、ともに学べる施設をつくりたい。かつて、町の手習塾の師匠になって、清四郎みたいな悪童ども相手に、日々奮闘したいと願ったその夢を、まだ捨ててはいないのだ。
子らが自己の能力を発見し、育てる場所。歌が好きなものは歌えばよい。踊りが好きなら踊ればよい。算術でも、絵を描くことでも、剣術でも、ひとは誰でも一つは、ひとより優れたものを持っている。そんなことを語る道純は、むかしのままの彼である。
なんだかんだ言いながら、本書にはMorris.は充分楽しませてもらったのだ。現役作家、しかも時代小説作家でMorris.が無条件に読もう、というのは彼女くらいしかいないんだもんな。
今のところ彼女の最高傑作は「百枚の定家」だと思う。これを超える作品はなかなか書けないと思う。そのくらいあれは素晴らしかった。しかし、彼女ならあれと同等、あるいは凌駕する作品を書ける資質があると信じたい。次作を期待して待ちたい。できれば新聞小説でない方がいいな(^_^;)
【口きかん】矢崎泰久 ★★★☆ 「わが心の菊池寛」と副題にある。著者は「話の特集」の編集者としてくらいしか知らずにいたが、菊池寛とはかなり深い係わりを持っていたようだ。父が菊池寛の側近で、母は菊池寛の愛人の妹、筆者の名付け親が菊池寛で親しく謦咳に親炙していたとのこと。
Morris.は菊池寛といえば中学の国語教科書で彼の短編を読んで感心したものの、その後はどちらかというと軽んじてきたような気がする。「文藝春秋」のボスとして、交友関係が広く、豪快な金の使い方や、競馬会の大立者だったり、戦争中は大政翼賛会的活動したりと、なんとなく胡散臭くすら感じていた。
本書を読んで菊池寛観が変わったわけではないが、それなりに面白い人物である事には間違いないことがわかった。若い日の男色好みや、友人であった物集高量とのかけあいなどは興味深かった。
しかし、本書で一番印象に残ったのは、菊池の愛人の佐藤碧と梶山季之が川端康成の新聞小説の大部分を代筆していたということだった。戦前にも龍胆寺雄が川端の代作をしたという話は読んだことがあるが、戦後も同様のことが公然の秘密みたいに行われていたことに驚いたのだった。
2003/10/16(木)●ごろごろ● |
今日も蟄居状態で一日ごろごろして音楽聴いて本読んだりしてた。ラジオ韓国日本語放送をノレバン2号で久しぶりに聞く。この時期にアナウンサーの編成替えがあってるようだ。Morris.好みのひまわりさんの動向が気になるところ。今年も年末のどじまんの募集が公示してあった。去年は「ネパクチャ」でポンチャク賞もらったけど、今年はどうしよう。めったに聴かないMorris.が、のどじまんばかり応募するというのもちょっと考えものだな。
【川田晴久読本 地球の上に朝が来る】池内紀ほか ★★★☆ あきれたぼういずのリーダー川田晴久を巡る13人のエッセイと写真、年譜、作品歴などを集めた1冊で、以前からこの人には関心を持っていたので、興味深く読んだ。一番の活躍時期が戦前、戦中で、今では、美空ひばりの後見人としての方が知名度が高いかも知れない。
明治40年(1907)東京生まれで、昭和12年あきれたぼういずを結成、その後ミルクブラザーズ、ダイナブラザーズなどのグループのリーダー、映画、ラジオに出演、昭和32年50歳で亡くなっている。
彼らのステージは、冗談音楽のジャンルに入ることになるのだろう。浪曲、新内など和風のものから、クラシック、ジャズ、声帯模写、スラプスチックギャグにいたるまで幅広い芸を網羅して、特に川田は先見性に富んでいたようだが、今となっては映像などはほとんど残っておらず、CD「ぼういず伝説」で全盛時の一端を聴くことができるらしい。これは何とか入手したい。その前に中央公論新社発行の「川田晴久と美空ひばり」も読まねばならない。(こんな本が出てることは知らずにいた(^_^;)
川田自身は病弱で、何度も入退院を繰返しているほどだが、彼の日本芸能界における意味はとてつもなく大きいような気がする。
【イキのいい韓国語あります】八田靖史 ★★ 韓国料理のホームページを持っている若い著者らしい。「韓国語を勉強しないで勉強した気になる本」と副題にあるが、たしかに韓国語学習者に役立つといった本ではない。Morris.ももちろん、そんなつもりはなく手に取った。面白ければそれでいいと思ったわけだが、残念ながらそれほど面白いものではなかった。カラオケや、映画、ドラマを楽しむことで韓国語に親しめるとか、若い韓国人との付き合い方などを自分なりに書きなぐったというところだろうか。悪い人ではなさそうだが、Morris.の好みにはちょっと合いそうにない。巻末に10個ほどの短文を記して「八田式「イキのいい」韓国語大辞典」なんてタイトルつけるあたりは、あんまりじゃないかい、と思ってしまった。
2003/10/15(水)●帰りそびれて● |
[蝶の夢]おっそろしく綺麗な蝶ちょが壁にとまっている。裏側は派手な朱色のチェックで表はブラジルのモルフォ蝶、他にも今まで見たことも無い蝶がいっぱいいる。空き地でBBQでもやろうとしている。地面にブルーシート敷いて机を用意してて、Morris.は一生懸命粗ゴミを抱えて廃棄作業に専念。崖のところに犬がいて、これがえらく貧相というか、ほとんど死にかけ、どうやらここはタイらしい。ところで、韓国では豚の夢を見るのは縁起が良くて自慢されるが、犬の夢というのは最低らしい。どっちも食うくせにえらい差別であるな。
昼から三宮図書館、中央図書館と回る。途中元町駅北側の「一風堂」でラーメン頼む。博多の有名店で、先日ジャグバンド祭りの帰りに見かけて一度行かなくてはと思ってたのだ。有名店とはいえ、Morris.は博多でこの店のラーメン食べた事は無いが、ともかくもこれで神戸でもちゃんとした博多ラーメンを食べる店が出来たのかもしれないと、期待したのだが、結果的にはちょっと待ってくれというラーメンが出てきた。たしかに麺は細くていかにも博多風だったので、やった、と思ったのだが「硬麺」と注文したのに全然硬くない。スープもそれなりだが博多風ではない。「赤丸-濃い目」と「白丸-あっさり」があり、今回Morris.が注文したのは赤だったから、もし次回行くことがあったら白のばりばり硬麺を頼んでみる事にしよう。
7時前に飯島ちゃんの店に行ったら、彼女は大阪に行ってて、お母さんしかいなかった。客は由利さんと池田さんら3人がいて、Morris.はとりあえず、頼まれていたMDを渡しに来たのだから、さっさと引き上げようとしたら池田さんがビール奢ってくれて、帰りそびれ、追加してからそろそろ帰ろうとしたところで飯島ちゃんが来たので、出そびれ、10時過ぎにもう本当に帰るつもりのタイミングにライブ帰りの矢谷君が来て、結局3度も帰りそびれて帰宅は午前様になってしまった。えらいものいりである(^_^;)
2003/10/14(火)●インターネットTV三昧● |
今日は朝から雨。一日部屋で過ごすことにする。
インターネットのKBSオンラインで、日曜の韓国のどじまん見たらキムヘヨンがゲストに出てる。続けて昨日放送の歌謡舞台見たら、のどじまん司会のソンヘさんがゲストで出ていて、しっかりチャクサランを歌ってた。さらにキムヘヨンもゲスト出演。韓国最新歌謡にはなかなか着いていけないMorris.だが、ポンチャク界なら充分現役で楽しめそうだ。その後も主婦スターに挑戦など見て、すっかりオンラインTV熱中モード。
日本シリーズ前に阪神優勝決定ゲームの特番があって、当日TVですら観戦できなかったMorris.はしっかり見て改めて喜びの涙を流した。
2003/10/13(月)●遊び疲れ??● |
9時起床。Morris.はベッドで一人寝ていたがあとの4人は畳で雑魚寝(^_^;)Morris.が先につぶれたから、布団さえ満足に敷かず申しわけなかった。
朝から、9月15日深夜阪神優勝祝い朝までぶっちぎりABCTVの録画テープを延々と見る(^_^;)そんなこんなで、1時ごろまでぐずぐずして、「椿寿亭」で昼食、ビール飲んで解散。みんなはざるそばを取ったが、Morris.は鶏なんば。どちらも(香介のざるを味見した)なかなか美味しい。隣席に韓国人の家族が二組来ていた。子供たちが単語のつづりを言い合ったりしてたので気付いた。
部屋にもどって掃除して、しばらくごろごろ。
夜はそら豆さんが長田のFMわいわいで番組収録後、一緒に食事でもということで、鷹取駅まで出る。時間があまったのでしばらく散歩。このあたりはまだまだ更地が多く残っている。地震の傷跡がなかなか癒えないでいるようだ。
待ち合わせの店は「ヨンスネンミョン--用守冷麺」という店で、釜山から来たアジュマがやってるらしい。カウンタの奥に座席があり、いかにも韓国の食堂といった風情。そら豆さんとコンビの柚子さんがいっしょだった。柚子とそら豆という韓国関連の情報サイトでお馴染みなのだが、会うのは初めてだった。堀さんに似た細面の美形でおっとりした感じ、よりちゃん(秋本嫁)似の丸顔でちゃきちゃき元気のそら豆さんとはまさにぴったりのコンビネーションだと思った。ただ柚子さんはお酒が駄目とのことでちょっと残念だった。
そら豆さんは酎ハイ胡瓜を頼んだ。これは韓国ではけっこう流行ってる、というか、真露などの韓国焼酎に胡瓜を入れて飲むと悪酔しないということになってるみたいだ。真偽の程は詳らかにはしない。
キムチうどん鍋、チヂミ、豚プルコギ、ピビンパ焼飯などを注文。それぞれ、そこそこの味だったが、五色ナムルの艶の良さと味つけには感心した。なかなかああは作れない。
そろそろ出ようとしたところに、ずっと以前センターの朝鮮語講座でいっしょだった、たまちゃんが、店に入ってきたのでびっくりしてしまった。彼女も2000年末韓国のどじまん大阪大会に出場してて、そらさんたちとその話をしてたばかりだったので、あわせてびっくりした。とりあえず連絡とることを約束して分かれる。
本当はこの後ノレバン行きたかったのだが、柚子さんが明日早いのでパス(;_;)またの機会を待つことにしよう。
それにしても、遊ぶのに忙しい三日間だったあ。
2003/10/12(日)●ジャズストリート二日目● |
ジャズストリート二日目。12時から北野工房3Fホールでの演奏。ここは元の北野小学校の建物をそのまま改修したもので、ホールは講堂だったもの。昨夜のシャギーで飲み過ぎた秋本君がぎりぎりまで来なくてやきもきしたが、さすが宿酔ながらもちゃんとステージをこなしたのには感心した。
午後2時からはまた新神戸OPA広場での演奏。
会場に昔馴染みですっかりごぶさたのますみちゃんが中学2年生の娘を連れて現われたのにはびっくりしてしまった。
3時から11人で3Fの「パトラッシュ」という店で打ち上げ。その後、7人で、香介推薦の元町の魚の美味しい店へ。そのままモリス亭に戻り、ビデオなど見ながらまたひとしきり飲みまくる。後の事はよく覚えていない。
ジャズストリートのレポートは、近日中に春待ちファミリーBAND部屋にアップするつもりなのでしばらくお待ちをm(__)m
2003/10/11(土)●ジャズストリート&ジャグバンド祭り● |
ジャズストリート一日目。バスで新神戸まで出る。演奏は2時からで、いつもに比べるとゆったりの始まりだ。新神戸OPA広場をNHKふれあい広場ということにしての演奏。ここ数年、春待ちファミリーBANDはジャズストリートといえば、ここが定番みたいになっている。今年は、両日ともここでは1回ずつで、今日は4時から、「cross」という店での演奏。
演奏後店のすぐ横の駐車場で、ストリート演奏を始める。いつもは三宮駅北でやるのだが、空模様がちょっとあやしかったのと、7時から元町でジャグバンド祭りがあるので、手っ取り早く済ませた、とも言える(^_^;) もしかして、三宮駅界隈で春待ちファミリーBANDのストリート演奏を楽しみに待っていたファンの方があったとしたら、ごめんちゃいm(__)m
ジャズストリートの帰りの客や通りすがりの客などがあっという間に集まって、相変わらずのパフォーマンス。やっぱり春待ちファミリーBANDの真骨頂はストリート生音演奏だよなと思ってしまった。家族連れの観客も多く、中でも5歳と3歳くらいの可愛い姉妹が大喜びで踊ったりしてたのを見て、やっちゃんひろこ(社長令嬢)の、同い年くらいの頃をついつい連想したりした。
いったんシャギーに荷物を置いて、いやま君と近くの萬歳軒という店で八醤ラーメン食べる。それなりに美味しかった。
シャギーでのジャグバンド祭りは小谷君の仕切りで、名称はいろいろ変わったが今年で5回目になるのかな、春待ちファミリーBANDはトップで、その後4バンドが入れ替わり立ち代り演奏。豚メガネのリーダー、マッシーが他の二つのバンドで見事なタブベース演奏を披露してくれた。おしまいに豚メガネがアンコールで、Morris.が好きな「環状線」を演奏してくれたのが嬉しかった。帰りに飯島ちゃんの店に寄ろうと思ってたのだが、遅くなってしまったのでそのまま帰宅。
200310/10(金)●蟄居● |
11時半起床。深く追求しないでくれ(+_+)
起きてからも、部屋でごろごろ半分寝ていた(+_+)
一歩も部屋から出ず、ごろごろ(しつこい)
衆議院が解散したらしいが、日本の政治にマニフェストという言葉は全く猫犬である。
「大辞林」には
マニフェスト[manifesto]1.宣言。声明書。檄文。2.特に、共産党宣言。
とある。
次項の
「マニフェストデスティニー」はつづりが「Manifest Destiny」となっていて、おしまいの「o」がない。もともとはドイツ語あたりなのではなかろうか。
それはともかく、この「マニフェストデスティニー」というのは、知らなかったが、すごい単語である。原意は「明白な運命」の意味らしいが、
アメリカの西部開拓を神の意思による当然の運命という考え方で正当化した標語。19世紀末以来の海外領土膨張政策の弁護にも利用された。
だと(@_@) 今もって亜※利加合衆国の政策を象徴する語だね、これは。
ちなみに戦前発行の雑誌「改造」付録の「最新百科社會語辭典」によると、英語ドイツ語では「manifest」、フランス語では「manifeste」となってる。よくわからん。
後で調べ直したら、「manifest」と「manifesto」は、別の単語らしい。
研究社の英和大辞典によると、
manifest 名詞:1.積荷目録、積荷明細書2.貨物明細状 形容詞:明らかな、はっきりした 動詞:明らかにする、明示する 以下略
manifesto 名詞:(君主、政府、政党、団体などの発する)宣言、声明書、布告文
と、なっていた。どうやらもともとは関係ある語ではあるらしいけどね。
今夜は阪神のペナント最終戦。甲子園での広島戦で、井川20勝をかけての先発だ。1点先制されたものの得意の逆転、後半の爆発で、11-3の快勝。桧山選手会長のスピーチで2003ペナントシリーズを締めくくった。いやあ今年はどこまでも喜色満面のシリーズだった。
大阪TVの「誰でもピカソ」には大西ユカリと新世界がゲスト出演。こちらはしっかり録画して後で見た。
今日は特番の宴会形式で、ゲストがいろいろ芸を披露するというもので、ユカリちゃんは2回に分けて出演。最初「人生いろいろ」歌って途中でカンペがめくれてなくて歌詞すっ飛ばしてしまったが、全然動じることなく進行させたり、台詞に踊りにと大サービスで、貫禄すら感じさせた。でも、Morris.はちょっと心配にもなったりした。どうもTVでは彼女の一番魅力的な部分が見えてこないのだ。これまで出演したTVの画面でも、そんな気がした。Morris.はファンになるとその対象が何かするごとについついよけいな心配するたちだから、今回も同じことなのだろうか。
やはりゲストの綾戸智恵が弾き語りでテネシーワルツやセンチメンタルジャーニーを彼女流に崩して演奏、おしまいにはA-MENをみんなで大合唱したりして盛り上げていた。ただ3曲目の「イマジン」は、いただけなかった。というか、途中でついつい早送りしてしまった(^_^;)
島田和夫部屋スケジュール更新。
【ギターは日本の歌をどう変えたか】北中正和 ★★★ 「ギターのポピュラー音楽史」と副題がある。平凡社新書200ページの80pがギターそのものの歴史でタイトルからはずれるが、この部分がかえって面白かった。
後半の戦前戦後の日本音楽とギターの係わり合いもそれなりに興味深かったが、エレキギターブームのGS時代までで終ってしまっているから、現代日本歌謡ポップスとギターの関係には全く触れられていないので「前史」を読まされた感じがした。
本論とは無関係な、ギターの分類の曖昧さの比喩と、楽曲の「サビ」の語源みたいな部分が面白かった。
夜と昼のちがいは誰にでもわかるが、境界の瞬間を示すことはできない。分類するのはそこにむりやり線を引くようなものだ。楽器にかぎらず、分類は現実を説明するために後追いで考えられた目安にすぎない。現実が分類の法則にしたがって生起するわけではないんだから。
(1927年に来日してハワイアンギターを演奏した)アーネスト・カアイが日本の音楽業界に残した足跡はギター演奏だけにはとどまらない。早津敏彦によれば、日本の音楽業界用語のサビという言葉は、彼がいたから生まれた。サビといえば、二部形式の曲のAABAのBの部分、メロディの展開があって、歌がいちばん盛り上がる部分のことを指すが、それはカアイが楽譜のBの部分にSAB(サブドミナント)とコード指定をしたのを見た日本人が、SABIと誤読したことからはじまったという。
古賀政男による、日本独自のギター歌謡曲路線や、戦後のウエスタンカーニバル、スパイダーズの意外な斬新さなどいろいろ面白い視点もあるのだが、Morris.は、50年ごろにグヤトーン(懐かしいっ、じつはMorris.も1台持ってる)がソリッド・ボディのギターを試作して銀座の楽器店に持ち込んだら、こんなものは楽器ではないと断られたなんていうエピソードばかりが記憶に残りそうだ。
【袂のなかで】今江祥智 ★★★ 2000年に約一年間、京都新聞など3紙に連載された長編小説だ。今江にとっては10年ぶりの新聞小説になるらしい。
夏目漱石の例を出すまでもなく、日本小説における新聞小説の位置は大きいものがあるが、Morris.は小説はちびちびと読むのが苦手な方だし、毎日読者の興味を繋ぎとめる必要から、毎回小さな山あり谷ありのパターンが好きになれない。
本書もそういった弱点が目に付いた。戦前、戦中、戦後にわたる、料理人でもある男と、その妻の物語で、男の艶福と、それを発奮材料として店と生活を立派にきりもりする妻の努力と成功がメインになっている。軍の将校だった複数の男達が影に日向にバックアップしたり、親類の娘を後継ぎのように育てたり、おしまいはフランス、スペインに女一人で移り住んだりと、壮大なスケールといえば聞こえがいいが、いかにも作り話めいたストーリー構成である。
まあ、最近の今江の作としては面白い方だと思う。しかしこの人の小説はどこか実体がすこんと抜けてる気がする。児童文学の頃はそれが美点ともなっていたのだが、後年の一般小説になってからは、小説としては物足りないことこの上ない。と、いうか、あまり読まなくなってしまった。
本書でも、主人公の一人である男が、戦後の闇の時代をたくましく渡り歩いて巨額の富を稼ぎ出す部分もほとんど結果だけで済ましている。妻と知り合う前の女性を始め、その後に3人もの女性といい仲になり、それぞれに店を持たせたり、家を建てたりして、そのくせ、妻からは心底憎まれないどころか、その死後に妻が他の女性と親しく付き合うなど、これは今江版「春色梅暦」ではないかと思ってしまった。男の身勝手なところをいかにもものわかり良さそうに、いいものとして糊塗して、ほんわか、あったかみのある作みたいに仕上げている。こういうのが好きな人もいるのだろうが、Morris.は、やっぱり初期の作風に傾倒していただけに、こんなもん、と思わざるをえない。作者からすると迷惑な過去のファンということになるんだろう。
女性への憧れというか、ひたむきさなのか、決まって好きなタイプの女性登場人物への形容は決まって「きりきりしゃん」だし、意味もない京言葉だったり、ちっとも年を取らないどころか、年取るごとに若々しくなるとか、最初のうちはいいけど、あまりに繰り返されるとちょっと辟易してしまうなあ。
あとがきに「この作品でようやく、私は自分の物語の紡ぎ方が見えてきた気がしている。」と書いているが、ソンナコトハナイ!!と断定しておきたいぞ、Morris.は。
2003/10/09(木)●麻婆茄子豆腐● |
11時起床。あまり追求しないで欲しい(^_^;)
昨日もらって来た掃除機を使ってみる。前のものよりは強力だがいまいち吸い込みが悪い。開けてみたら紙パックが満タンである。モリス亭の前の奴は紙パック無しの奴だった。これではいけないと、自転車でコジマ電器まで行ったが、該当するものがない。店員に聞いたら取り寄せとかいうので、足を延ばして御影のミドリ電化に行ったら、ここには揃っていた。せっかくだから2Fのパソコン工房や、オーディオ製品売り場を冷やかす。ここは消費税が内税になってるらしい。何となく得した感じがする。
帰り道阪神石屋川駅すぐ北の「理性院」という小さなお寺にえらくたくさんの石仏が並んでいたので見物。四国八十八ヶ所を擬したものらしく、すべて新しいもので別に面白くもなかったが、ひとつだけ寝釈迦さまがあったのが珍しかった。また「微笑みのほとけ堂」という室に、いかにも今風の癒し系顔をした石仏が祀ってあった。この寺は地震前にMorris.が石屋川に住んでいた頃はずっと寂れていて、それでも古い石仏が幾つか並んで風情があったので、何度か覗いた事がある。この季節になると古い公孫樹の樹に凄い数の銀杏が実っていた。地震で本堂はすべて崩壊して2,3年前に新築されたらしいが、公孫樹の樹は2mくらいのところで折れたらしく、まだ生きてはいるが見る影も無くなっていた。
今夜は麻婆豆腐作ろうと思い、生協で材料買って帰ったら、冷蔵庫に茄子が残っていた。麻婆茄子ってのがあるのだから、一緒に入れても良かろう。と、麻婆豆腐作るとき茄子も入れてみた。いつもより増量だし、味も悪くは無いが、これはやはり別々なメニューとしたほうが無難なようだな。
寝釈迦さまもいる八十八仏 |
いかにも、のほほえみ仏 |
中華鍋の麻婆茄子豆腐 |
2003/10/08(水)●十三夜● |
としろう、西根君ら5人で堺のタイ向け荷物のピックアップ。
昨日からの現場らしいが、散らかっている、というか、整理下手、というか、優柔不断というか、とにかく荷物が混乱を極めていて、今日中に終るか心配になったくらいだが、何とか5時過ぎに終了(^_^;)
最終に部屋の掃除に使った掃除機は処分ということになって、これが縦型のコンパクトな機種だったので、Morris.が持ってかえることにした。ナショナルの93年製品だから新しいとは言いがたいが、これまでモリス亭で使って他のは、同じナショナル製のさらに小さい型で、帰って品番を見たら80年の製品と書いてあった(^_^;)
今夜は十三夜(旧暦9月13日)だ。湾岸線で帰る時、大阪港に沈む夕陽が美しかったが反対側の空には、十三夜のつきが浮かんでて、見事な対比をみせていた。まさに「月は東に日は西に」である。
夜になっても神戸の空は澄み渡りベランダからの月見を楽しんだ。
2003/10/07(火)●甲子園で原引退試合??● |
7時半起床。
甲子園の歯医者に行く。このまえ被せてもらった奥歯の一部が外れてしまったのだ。親切な先生で、えらく恐縮して今日の治療は無料だった。
そのまま梅田に出て、ヨドバシカメラでビデオカメラ用のテープなど買い、3時前に帰宅。
やはり巻田さんから借りた(勝手に置いていった??)DVD韓国映画「WHITE VALENTINE」を見る。絵描きの女性と恋人に死なれた男とのラブストリーだが、場面転換のたびにフェイドアウト、フェイドインの繰返しが多くていいかげん嫌気がさしてきた。傷ついた伝書鳩が二人の手紙を運んだり、ハスキーの子犬(名前はチビ(^o^))を拾ったりと不自然なところが多く、おしまいあたりの展開がよくわからないまま終ってしまった。これも日本語字幕付きで見たのだが、昨日の「猟奇的な彼女」では「コルベンイ」が「粒貝」と字幕で訳されていたが、今日の映画では「さざえ」となっていた。Morris.は「ばい貝」だと思っているのだが、はっきりしない。
夜は久しぶりにサンTVで野球中継があったので見る。阪神-巨人の最終戦で、原監督の最後の試合でもあった。巨人が勝って、試合後、原監督に花束贈呈とインタビューなどのセレモニーが行われ、星野監督から花束をもらって感激した原のインタビューにはついじーんとなってしまった。原としても今回の辞任劇には腹に据えかねるものがあるのかもしれない。東京ドームでなく、甲子園で締めくくることが出来てかえって良かったと思ってる感じがした。
【チャイ コイ】岩井志麻子 ★★☆ タイトルはベトナム南地方のことばで「果物」を意味するらしい。ベトナムに出かけた女流小説家が、レストランのボーイに肉欲を感じ、とにかく誘って性行為に及ぶという話である。私小説ということになるのだろう。
この前読んだ対談集「猥談」でもこのことに触れてあり、読もうか読むまいか迷いながら、つい借りてきたものだが、やっぱりこれはMorris.向きではなかった。彼女は少女小説家あがりらしい。Morris.は「花物語」時代のものならいざ知らず、コバルト文庫などの今風の少女小説は読まないが、大体の想像はつく。本書の要所要所にそれらしい匂いをかぐこともできる。
一目で激烈な肉欲を覚えた相手が同じように思ってくれているなんて、考えてみれば恐ろしい話ではないか。狂おしい恋情は必滅の歌しか歌わせてくれず、盛んな命の行為は潰える時を目指してしか燃え立たないのだ。
------それでいい。私は酔いに輪郭を溶かしかける。必滅、それは麗しい約束の地だ。私は愛人との将来や未来や昼間のデートを願ったりはしていない。ただ愛人と寝たいのだ。あの性器を本当に入れて欲しいだけなのだ。日本の彼には虐められて泣かされているけれど、こっちの愛人とはともに泣きたい。純度の高い猥褻行為だ。清楚な狂気だ。ひたむきな淫行だ。野蛮な祈りだ。
性行為を扱ってる部分もそうだが、直接的な描写をしながらも、イメージとしてはえらく観念的なのだ。つまり小説としては面白くない。ナルシスティックなんだろうな。たぶんもう彼女の作品は読まないと思う。
2003/10/06(月)●猟奇的な彼女● |
10時起床。雨が降っている。やっぱり昨日夕方の不思議な雲は雨の前兆だったらしい。覚えておこう。
昨日の残りのタイカレーを攫おうとしたが、冷凍庫のご飯が残ってなかったので、ジャパンの激安「幸麺」の麺だけを茹でてお湯を切りカレーをかけて食べる。これもなかなかイケルぞ。タイでも素麺にかけるのはふつうだから、特に奇をてらったものではないだろう。
社長から電話、一昨日香港から無事帰国してたらしい。
午後部屋を暗くして、ノレバン2号で巻田さんから借りたDVD「猟奇的な彼女」を見る。昨日は初めの部分だけしか見てなかったので、最初からしっかり見ることにした。
タイトルの「猟奇的」で、どんな女性が出てくるのかと思ってしまうが、この映画の場合「エキセントリック」という意味に近いようだ。DVDの箱には「My Sassy Girl」と小さく書いてある。sassyは「生意気な」という意味だな。
彼女役のチョンジヒョンは特別美人とは思わなかったが、ときどきすごく魅力的な顔に見えたりする。映画としては、遊びあり、ユーモアあり、泣かせありで結構楽しめる作品だった。
DVDのいいところは、字幕や日本語吹き替えなどを自由に切り替えることができることだ。とりあえず字幕付きで見て、次は字幕無しで見て韓国語の学習にもなるというわけだ。吹き替えで見る気はしないけどね(^_^;)
ところで日本語字幕を担当したのが誰か知らないが、件の彼女が良く使う「アラッソ-わかった」というのを「あら、そう」と字幕で音訳?してるのには、笑わされてしまった。これは訳者のあそびなのだろうか?Morris.はこういうのって結構好きだ(^o^)。
夜は昨日そら豆さんからもらった辛ラーメンのカップ麺を食べてみる。Morris.は韓国の辛ラーメンはこれまでに200個くらいは食べたと思うのだが、カップ麺というのは初めてである。ちょっと淡白な気がする。韓国語でいう「シンゴプタ」って感じかな。キムチをどさっと入れて食べる。
今日からNHKで「ロッカーの花子さん」の続編が始まった。ともさかりえは嫌いじゃないし、お目当ての平山あやちゃんが出るというので、期待して見たのだが、ストーリーは相変わらずどーしよーもないパターン。あやちゃんもいまいち生彩に欠ける。Morris.はやっぱりFighting Girlのときの彼女が好みだったあ。でも、いちおう毎日見るか、金曜日の総集編をエアチェックするんだろうなあ。
貧弱なMorris.のリンクページを一年ぶりに更新した。
【バーボンストリートブルース】高田渡 ★★★ 日本フォークソング界の長老??高田渡の自伝的書き下ろし。高田渡は1949年1月1日生れだからMorris.と同年、学年で言えば一つ上か。まあ同い年といっていいだろう。Morris.はそれほど日本のフォークには親しんでる方ではないが、それでも高田渡の名前はそれなりの重みを持っている。斉藤哲夫、加川良、高石ともや、中川五郎、シバ、友部正人などとの交流はそのまま日本フォーク史のマイナー部分の総覧みたいな観もある。
昔からちょっと爺むさいかんじだったが、10年くらい前からは、いよいよ本物の爺さんになってしまったみたいだ。しかしその枯れた感じが意外と好感をもって迎えられているようでもある。
数年前パーフェクTVでスタジオライブの演奏を見てMorris.もちょっといいなと思ってしまった。
ずっと東京の人と思っていたが生まれは岐阜で8歳の時に東京に移り、18歳の時父を亡くして1年くらい佐賀県鹿島市の親類宅で暮らしたとある。鹿島といえばMorris.の生まれた武雄からバスで30分くらいのところだし、母方の祖父が鹿島の国立病院に入院したり、別の親類が住んでいたりしたから、割と良く行ってたから、もしかしたらすれ違ったことがあるかもしれない。
内容的には、なぎら健壱の「日本フォーク私的大全」の高田渡の章(20p弱)を越えるものはないくらいだが、彼のライブでの「語り」が好きな人なら、本書もそれの活字版として楽しめるかも知れない。山之口貘、ピート・シーガーへの傾倒、酒、旅、知人との交遊などが、語りおろし風に書かれている
2003/10/05(日)●韓国好きの集い● |
9時半起床。昨夜はひさしぶりに部屋でジン(BOMBAY SAPHIRE)なんか飲んで、あまりの美味さについつい度を過ごしたのか、やや宿酔気味だ。
昼前にダイエーでちょこちょこと買い物。
今日は巻田さんとそら豆さんが遊びに来る事になっているので、昨夜からタイカレー(グリンカレー)仕込んでおいた。後はサラダとガイヤーン、蛸酢くらいでごまかす事にする。
12時過ぎに二人到着。
巻田さんはたくさんのビールと、韓国映画やドラマ、音楽関連のDVD、さらには生DVD-R10本セットまで持参してくれた。
そら豆さんとは初対面だが、ネットで彼女のサイト「柚子とそら豆」http://www.yuzusora.net/top1.htmは何度か覗いたことがあるし、おたがい韓国好きということで、始めからまったく違和感なく、話すことができた。
彼女はメイツ出版からイラストガイド「ソウル」を出版したばかりということで、1冊いただいてしまった。大手旅行雑誌の特集とはちがって、あちこちの市場や店舗をこまめに回って、みっちり内容の詰まった記事満載だし、手作りテイストあふれるなかなかいい感じのガイドブックだ。彼女は阪神ファンでもあるので虎柄の明治のお菓子詰合せや、辛ラーメンカップ麺セットなどまでお土産にいただく。
韓国歌謡CD聴いたり、ビデオ見たり、韓国話の花を咲かせる。Morris.も久しぶりに昼からビール、麦焼酎でほろ酔い気分。
巻田さんが話題の韓国映画「猟奇的な彼女」のDVD(日本版と韓国版)持参してたので、ノレバン2号で見る。その後巻田さんが、ノレバン2号のDVDでいろいろ操作を試してくれたが、なにぶんにも、DVDの録画作業は時間がかかること。それをやってる間は他の作業できないのにはちょっと閉口した。
しかし今日はノレバン2号は、警告音などださずに順調に動いていた。
本当はそのまま家庭内ノレバン大会に突入したかったのだが、ノレバン2号がDVD作業で、デスクトップのディスプレイが使えないこともあって、ちょっとしょぼくなったが、そら豆さんの仲間にはノレバン好きが多いらしいということで、今度機会を作ってノレバンに集う約束をした。
巻田さんから、韓国歌謡映像DVD6本組の「恋歌」と、「猟奇的な彼女」日本版を借りることにしたので、しばらくはノレバン2号もDVDプレイヤーとして活躍してもらう事になりそうだ。
DVDは世界各国でリージョンコードというのがあって、海外の製品は日本のプレイヤーでは見られないことが多く、それを解除するソフトの説明などもしてもらったが、結局よくわからなかった。
二人は10時半頃帰って行った。ネットを通じて同好の士と知り合えて仲間の輪が広がるというのは嬉しいものである。
今日の夕方空を見上げたら縞状のちょっと風変わりな雲が出ていた。これは雨の前兆かも知れない。
ノレバン2号をDVDプレイヤーとして「猟奇的な彼女」を見る。 |
記念撮影。左から、そら豆さん、Morris.、巻田さん。 |
夕方ベランダから望む不思議な空模様。雨の前兆のようだ。 |
2003/10/04(土)●ハッスル歌謡曲● |
8時半起床。
昨日買ったものの半分以上残してしまったタコを使って焼飯にする。うーーん、これはなかなか美味だった。
午後から自転車で学生センターへ。秋とはいえあの坂道を自転車で上ると汗をかいてしまう。
稲田さんに借りてたDVD返却し、事務所で鹿嶋さんらとお茶飲んでだべる。岡山の山でとってきたというあけびがあって、すごく綺麗な紫色だった。一ついただく前にデジカメで記録、稲田さんからは「秋映」という新しい品種の林檎をもらう。津軽と千秋の交配種らしい。
センターでは何故かついついMorris.は超お喋りになってしまう。というか、鹿嶋さんらが喋らせ上手なのだろう。ついでにいえば、一種のカウンセリングを受けているのかもしれない。
残品利用のタコ焼飯 |
岡山産?あけび |
新品種林檎「秋映え」 |
フォレスタ地下一階、以前南天荘書店の跡に、新しい書店がオープンしたと聞いたので帰りに寄ってみた。「アミーゴ」という名前からしてなんとなく情ないし、全く新味のない売り場構成。これではまた行こうという気にもならない。
六甲の本屋はチャオ六甲2Fにあった頃の南天荘が一番だった。一時は3店舗に増やしたものの地震の後南天荘はとうとう消滅してしまった。現在では阪急六甲2Fのブックファーストがまずまずといったところ。それでも、やはりまともな本屋ということになれば、三宮まで足をのばすしかない。
ABCラジオ(1008kHz)で金曜日の深夜放送だった「大西ユカリのニューグランドハッスル」が、今日から土曜日の午後4時半からの2時間番組として生まれ変わった。タイトルも「大西ユカリのハッスル歌謡曲」。これって以前のタイトルに戻っただけなんだけど、あの頃と今ではユカリちゃんの知名度と存在感はえらく違ってしまったような気がする。
そういえば、10月1日から大西ユカリと新世界のサイトも移転してすっかりパワーアップしてしまった。
http://www.hustle-records.com/
それで今日の番組の中で、昨日収録されたNHKのドラマ「てるてる家族」のこぼれ話があったが、なんといやま君もアコーディオンで参加したらしい。しっかりいやま君のことも話題にして、なんとMorgan's Barの「ステキなリズムで」をオンエアしてくれた。嬉しくて、昌美さんや秋本君などに電話かけまくったが、ラジオ聞ける状態にいる者はゼロ。これから土曜の夕方は要チェックだね。
2003/10/03(金)●自転車日和● |
9時半起床。すっかり寝坊だ。洗濯して、昼過ぎまでまたごろごろしてたが、あまりに気持ちよさそうな天候なので、自転車で出る。
春日野道の勉強堂を冷やかし、さびれた大日商店街から王子動物園隣の王子市民ギャラリーを覗く。ここは以前灘図書館として使われていてそのころはよく通ったものだが、ギャラリーになってからは初めてだ。手描き染物展をやっていたが、Morris.は展示より建物に目を奪われていた。すっかりリニューアルされているが、外形は以前の面影を忠実に残している。
もともとこの建物は関西学院大学のチャペルとして建てられたものだ。設計したヴォーリズ建築事務所は、取り壊しするしないでニュースになった滋賀県豊郷小学校を建築したということで脚光を浴びてるらしい。くわしいことは以下のホームページに詳しい。
http://www.geocities.jp/miyamoto_tadao/
その後、水道筋商店街を通り、市場で、タコと天ぷら買って帰宅。
以前Morris.が苦楽園で、巣立ちヒナを拾って帰った時にいろいろお世話になった「すずめSOS」のかずあゆさんからメールで、同サイトのリニューアルと、彼女が改めて管理人になったことのお知らせ。さっそく、覗いてみたが、実に懇切丁寧に、すずめの保護方と事後処理などが書かれている。
Morris.は無知ゆえに、巣立ちのひなを持ち帰り、結局は死なせてしまったのだが、そのときにもこの部屋でいろいろ教えてもらった。というより、先にここに書いてある知識があれば、あわてて部屋まで持ち帰ったりしなかったはずなのに----
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1344/
ともかく、迂闊に巣立ちのひなを持ち帰らないように、との情宣だけはしておきたいものだ。
島田和夫部屋スケジュール更新。
【コンピュータのきもち」山形浩生 ★★☆☆ 「新教養としてのパソコン入門」と副題がある。普通ならこれだけで読む気にもならないだろうが、ぱらぱらとめくったところに、オリベッティの「レッテラ32」の写真が載っていたのにつられて借りてしまった。
レッテラ32はタイプライターのベストセラー機で、Morris.も愛用していた。今も押入れのどこかにあると思う。
Morris.はワープロやPCを使う前の86年に突然英文タイプにはまってしまったことがある。一時は狭い部屋に4台ものタイプライターをおいてた(^_^;)。自己流ながらキーを叩くのが面白くて結構早く打てるようになったから、その後ワープロ買ったときは始めからローマ字ならブラインドタッチができたので、違和感を覚えずにすんだ。
しかし、もちろん本書はタイプライタの本ではないのだから、タイプのことはコンピュータとの対比で取り上げられているに過ぎない。それでもMorris.にとって興味深かったのはその部分だった。
読み始めたときはそれなりに面白そうな気配だったし、なるほどな、と感心したりしたようなのだが、読み終えてしまったら、何も残っていなかった(^_^;) マニュアル好きのMorris.だが、こういった本はやっぱり読むべきではないのだろう。
2003/10/02(木)●ブラジル音楽漬● |
今日は一日部屋でごろごろしてた。
昼前にノレバン2号で、KBS韓国のどじまんを見る。韓国のTV局は最近の番組の大部分を自社のサイトに保存しているので、インターネットで見ることが出来る。先日のワーム騒ぎで、なるべく長時間の接続はやめていたのだが、ルータ導入で、大丈夫だろうということになり、また韓国TV番組見ることが多くなった。とはいっても、Morris.が見るのは「のどじまん」「歌謡舞台」「主婦スター挑戦」といった、もっぱら大衆歌謡路線のみにとどまっている。
今日見たのは9月28日放映された仁川(インチョン)市プピョン区篇だったのだが、これがまた特別篇ではないかと思うくらいに、粒揃いで面白かった。普段は2組に決まってる人気賞が特例として3組だったのもこの回のすごさを証明している。仁川といえば、空港があるし、人口もどんどん増えているし、民力の勢いが高まっていて、それがのどじまんにも反映してるのではなかろうか。それはともかく、衣装からして他所とは一味違うし、歌も芸?も達者な出演者揃いだった。そういえば我が愛するポンチャク女王キムヘヨンさんも仁川出身だった(^_^;)
午後からは、STARdigioの474chを聞く。これはサンバ、ボサノバ、MPB、つまりブラジル音楽のチャンネルだ。今週はジルベルト・ジルと、ドリヴァル・カイミの特集があっていた。もともとブラジル音楽とは縁遠いMorris.だが、矢谷君の薫陶を受けて、ちょこちょこ聞いてみたのだが、はまるところまでは行ってなかった。それがカエターノ・ヴェローゾのライブビデオを見てすっかり参ってしまった。今週の特集はジルベルト・ジルと、ドリヴァル・カイミで、エアチェックしながら聴く。うーむ、どちらもそれぞれに素晴らしいぞ。すっかり頭がブラジルになってしまい、前にエアチェックしておいた、エリス・レジーナやカエターノのMDを聴きなおしたりした。
夜は生協で買って来た秋刀魚。この秋では初めてだが、今年は取れすぎて値崩れしてるとニュースで言ってた。大根とカボスも買って来てまるまる2尾食べてしまう。
2003/10/01(水)●柏原芳恵誕生日● |
7時起床。
甲子園の歯医者へ行く。今日は左上の奥歯に被せ物装填してもらう。これで具合悪くなければ、とりあえず終了とのご託宣。どうなることやら。記念に?先生が席を外した隙にMorris.の歯型模型をデジカメで撮影(^_^;)
Morris.の左奥歯の歯型模型 |
甲子園球場付近の野良猫 |
尼崎中通商店街 |
帰りみち甲子園ダイエーで優勝セールやってるのを冷やかす。特に安いものはない。2Fでパンツ4枚1割引で買う。
天気も良いしやる事もないので、阪神電車逆行して出屋敷で下車。中通商店街という恐ろしげなアーケイド街をぬけて、三和市場を冷やかす。キムチ専門店やチヂミ店が並んでいて、在日韓国人が多いのだと思う。そのまま尼崎駅まで歩く。駅前商店街は、すっかり阪神優勝祝いモードで、噂には聞いていたが、たしかにすごい。木製のベンチも黄色と黒のペンキで阪神カラーにしてあったが、これはどうみても工事中にしか見えない。
早いものでもう10月だ。そういえば今日は柏原芳恵の誕生日だった。昭和40年生れの彼女も30代最後の年ということになる。デビューが14歳だったから、四半世紀前か。Morris.も年取るわけである。
矢谷部屋のスケジュール更新。