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Morris.日乘2008年2月 
Morris.の日記です。読書記録、宴会散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
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冷暖房甘美
Morris. personal calender

【2008年】 1月
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2008/02/29(金)●トシラク(^_^)●

昨日は平熱に戻ってたし今日は仕事大丈夫だろうと、自転車で出る。高橋から東方を望むと、Morris.ご贔屓のツイン煙突が朝日と競うかのように思い切り元気よく煙を吐き出していた。これだけ勢いのよいツイン煙突はひさしぶりのようで、嬉しかった。
溝渕、清水君と大阪帝塚山の韓国人宅引越荷物の配達。旦那は朝、指示だけ済まして事務所へ行き残った奥さんはあまり日本語できないので、Morris.には絶好の韓国語会話練習ターイム(^_^) 昼前に事務所の韓国女性が、弁当一杯買って手伝いに来てくれた。
昼食はこの弁当。奥さんが是非一緒に食べようと言うので、3人で1時間おしゃべりしながらすっかり楽しめた。コンビニ弁当嫌いのMorris.だが、日本で、韓国人二人と食べるのなら悪くない。いや、すごく美味しく感じた。現金なものである。弁当は韓国語では「トシラク」という。イパクサが大阪に来たとき、コンビニ弁当食べて、何かえらく気に入ったようで、ソウルで会っても、日本のトシラク食べたい!!と言ってたのを思い出した。今はソウルにもファミリーマート、セブンイレブンなど日本のコンビニ進出してるから、ソウルでもコンビニ弁当あると思うのだが、パクサがソウルのトシラクをどう思ってるかがちょっと気になる。
おしゃべりに夢中になって、つい食後の風邪薬飲むのを忘れてしまった。ある意味、薬忘れるくらいなら風邪もほとんど治ったといえるかもしれない。
帰りは大安亭に回って買物して6時帰宅。でも、ちょっと熱っぽい気がする(>_<) 体温測ったら37.4℃これも微妙な体温である。すっかり体温計フリークになってるぞ(^_^;) 遅まきながら薬飲む。
今夜は鉄人マーケットのウタカイ、どうしようか、ちょっと迷ったがこのところずっと皆勤だからと、出て行く。しんどかったら早めに帰ろうと思ってたので、2番目の演奏でよかった。「カスバの女」と「ヨヘンウルトナヨ」を歌う。カスバの女は韓国語2コーラス、日本語1コーラス。ヨヘンウルトナヨは体調考えると選曲ミスだった(>_<)
それでも、久しぶりに飲んだ缶ビールのおかげもあってか?それほどしんどくはなくておしまいまで聴いて帰る。
DEL坊でKBS日本語放送をBGM代わりに流してたら、最近人気沸騰のクォンジンシル(権真実)ちゃんのお誕生祝いのコーナー。彼女がお便り係担当になって以来、聴取者からの誕生日申請が激増して毎日10人を超える勢いだったのに、今日は、北海道登別の三好さんおひとりだった。そうか、今日は閏年の2月29日である。単純計算でも今日が誕生日の人は1/4しかいないわけだし、Morris.の直観では、両親がこの日に生まれた子供が4年に1回しか誕生日祝えないのは可哀そうと思って誕生日をずらすケースも多いのではなかろうか。しかし、今日に限っては三好さん羨ましいぞ(^_^;)


朝の高橋

夕べの摩耶埠頭

鉄人マーケット3F

ほおぼおさん

矢谷君

綾城さん

【冠婚葬祭の秘密】斎藤美奈子 ★★★☆ 「戦時下のレシピ」に続く?美奈子さんの近代庶民史啓蒙書シリーズで、Morris.としてはどちらかというとちょっと苦手なジャンルかもしれない。結論から先に言うと、あまり面白くはなかった(>_<)

第1章「冠婚葬祭の百年」
1.明治の家と冠婚葬祭
2.昭和の結婚と優生思想
3.『冠婚葬祭入門』とその時代
4.少婚多死の時代を迎えて
第2章「いまどきの結婚」
1.今日的ウェディング狂想曲
2.結婚式に招待されたら
3.多様化する結婚の形
4.変容す通過儀礼
第3章「葬送のこれから」
1.現代葬送の基礎知識
2.死の準備はどこまで必要か
3.身近な人の死に際して
4.遺骨のゆくえ、墓のゆくえ


シンプルな三部構成で、小見出しにもいつもの美奈子節が見られない。やっぱり真面目な著作ぶってるのか、岩波側の方針のせいだろうか。
もちろん、美奈子さんが転んでもただで起き上がることはない。
次のような鋭い指摘もある。

近世を引きずった迷信と、近代の名を借りた優生思想。
今日、結婚が差別を生む装置だと考える人はあまりいないかもしれない。
しかし、ちょっと前まで(まさか今もということはないと思いたい)、結婚はあからさまな差別選別の道具だった。身内に病者や障害者がいるとか、被差別部落の出身だとかいう理由でか結婚を反対されたカップルの話を、あなたも聞いたことがあるはずだ。


戦後、消滅するかと思われた「家制度」が中途半端ながらも現在まで残ってしまった原因の一つに「恋愛結があるのではないか」という視点なども、いかにも美奈子さんらしい。

恋愛結婚率が見合い結婚率を抜くのは1960年代の後半だ。それはいかにも結婚の民主化っぽいけれど、本当にそうだったのか。
恋愛結婚とはなんだろう。その実態は、職場結婚、紹介結婚、学校結婚の三つである。出会いのきっかけを問うアンケート調査では、「職場や仕事」関係、「友人・きょうだい」の紹介、「学校で」が上位を占める。恋愛結婚は、男女共学の学校と、男女共遊の地域社会と、男女共働の企業社会の形態だ。たしかに彼や彼女は自分で相手を選んだ。でもね、好きで結婚するっていうことは「あばたもえくぼ」「恋は盲目」なんですよ。
恋愛結婚の時代には、[家」のかわりを「愛」が果たしたのではなかったろうか。「愛している」から彼女は仕事をやめて家庭に入り、「愛している」から姓を変え、「愛している」から夫の親の赴任先についていき、「愛している」から夫の親の介護をした。もう何もかもが「愛」ゆえで、しかし、結果的に彼女の役目は昔の「嫁」と同じだった。


鮮やかな切り口である。この後予想される反論への反論もきっちり押さえてある。
いまどきの結婚式のトレンドである、「招待客に楽しんでもらう式」への突っ込みこそは、待ってました!である。

「お楽しみください」なんて、プロの芸人さんでも、ほんとは口にしないのね。「お耳汚し」(お目汚し)ですが、しばらくの間、ご辛抱ください」っていうのね、古いタイプの芸人さんは。と文句をいっても誰も聞きゃあしないだろうが(しかし、このくらいのこと身近な大人がいってやってもいいと思う、嫌われるだろうけど)、結婚式で本人以上に「盛り上がって」る人はいないということは一応知っておきたい「常識」である。大切な彼や彼女のお祝いだと思うからこそ、参列者は万障繰り合わせて「出てあげている」のである。
どれほど演出が優れていても、アットホームな雰囲気でも、結婚式は疲れる。どんなに二人を祝福していてもそうなわけ。結婚は「性と生殖の社会化」だから、そもそも小っ恥ずかしいものなのだ。そこんとこだけ、どうぞお忘れなく。


ぎゃはは(^_^) 本編全部このタッチでやって欲しかったぜ。
本書をMorris.がいまいち面白くないと思ったのは、冠婚葬祭そのものへの関心の低さ、特に「結婚」との無縁(^_^;)、「葬儀」に対する「三猿=故意の無関心」方針ということもあるだろう。
葬式というか自分の死に関しては無縁とは言えないどころか、どんどん近しくなってるが、出来ることなら無縁仏を願いたい。300万円かかる(らしい)「世間並みの葬儀)」なんてハナから考えてもいないし、それだけの金があるなら幾らでも他に使い途はあると思う。ただ「野垂れ死に」に関する美奈子さんの「引導」は肝に銘じておきたい。

世の中には「オレの理想は野垂れ死にだから」みたいな願望を口にする人が、意外に多い。ご立派な心がけである本人はカッコイイ死に方のつもりだろうが、「野垂れ死に」でも誰が(「誰かが」の誤植?)後始末をするのだ、ということは覚えておいていただきたい。
「野垂れ死に」を避けるには、万一の事故に備えて身元が確認できるものを身につけておくことが必要だろう。それでも「野垂れ死に」したい? それならせめて火葬費用相当の現金(20万円くらいね)をポケットに入れて死になはれ。


ぎゃはは(^_^) 何でおしまいが大阪弁やねん、という突っ込みはともかく、この言葉はMorris.には実に的を射た発言と思えた。
この発言にも出てくる「火葬費用」というのは、ちょっと前に説明してある、現在日本で一番簡略+廉価な死後処理の方法で、Morris.が死んだら、是非このやりかたをお願いしたい。「直葬」「密葬」とも呼ばれるらしいし、最近では葬儀社でも「火葬プラン」などと名づけて取り扱ってるところもあるらしい。

1.役所に死亡届を出して火葬許可証をもらい、その場で火葬場の予約をする
2.葬儀社に頼み、寝台車で遺体を自宅か火葬場に搬送する(火葬場には霊柩車でないと入れない決まりがあるが、自宅に搬送するならバンなどのマイカーでも可)
3.その晩は自宅でゆっくりお別れをする。火葬場の保管庫などに遺体をあずかってもらうなら、送る側はいったん帰宅する。
4.翌日、火葬炉の前で棺に花を入れるなどして短いお別れをし、火葬にして収骨する。


これだとざっと20万円くらいで納まるらしい。おお、これは良い(^_^;) 最後の「収骨」を省略するということで、このやりかたに準じるようお願いしておく→春待ち社長(^_^;)
何とか20万円だけはどこかに隠しておくか、別口で郵便貯金にでも入れておこう。
いやいや、さすが、美奈子さんの本である。面白くはなくとも、Morris.には実に有用なノウハウ本となってくれたようだ(^_^)

2008/02/28(木)●ほぼ平熱に(^_^)●

8時起床。熱は36.9℃。頭もかなりはっきりしてきたようだ。でも大事をとって午前中はベッドの中。
昼にはほぼ平熱になったので、午後から、またまたほったらかしにしてた韓国旅日記「鹿川(ノクチョン)篇」にとりかかる。
200点以上あるデジカメ画像の整理にほとんど時間取られたが、何とか7時過ぎにはアップすることが出来た。満足度の異常に高かった旅の中のハイライトというか”Deepest”なスポットだった「ノクチョン」だけに、リキが入ってると思うのだが、どうだろう?
昨年11月の韓国旅行から帰国して、今日できっちり3ヶ月経ったことになる。旅行日記で3ヶ月過ぎてまだ終わってないと言うのはあんまり、かもしれない。残りは最後の釜山篇だけだから、来週中には片をつけよう。
掲示板やメールで、お見舞い頂いたみなさん、ありがとうm(__)m
島田和夫部屋スケジュール更新。

【古書狩り】横田順彌 ★☆ 古書にまつわる9編の短編が収められている。著者は「SF古典こてん」などSF、冒険ものの古書収集家、研究家として知られているし、テーマが古書なら面白かろうと、読み始めたのだが、なんぢゃこれは?と思ってしまった。それも最初の作品だけでなくどれもこれもがそうである。へボ筋、間抜け落ち、見え見え伏線、キャラずっこけと、要するに「小説以前」のしろものだった。
突然悪魔に魂を売る話になったり、安易にパラレルワールド住民が出てきたり、宇宙人とセックスでエネルギー交換するとか、SFと突飛とを混同してるきらいもあるし、文章が中学生レベルだと感じてしまった。
まあ、これと並行して谷崎の「細雪」なんか読んでたのが、作者にとっては身の不幸だったのかもしれないが、よくもまあ、こんなものを刊行したものだと呆れてしまった。90年から93年にかけて雑誌に発表したものらしいが、15年前の作品だからといって、言い訳になるものでもあるまい。

2008/02/27(水)●38.3℃●

8時起床。ベッドでごろごろ。だるいのはそのままである。やっぱり風邪なのだろうか。
昼過ぎにちょっと起きてスパゲティ作って、矢谷君から借りた宮崎あおいの「初恋」見るも、全く身が入らなかった。三億円事件の実行犯が女子高生の宮崎あおいという設定からして無理があると思うし、彼女の良さはほとんで出てなかった。
夕方になって、熱測ったら38.3℃(>_<)
Tシャツやらトレーナーやらいっぱい着こんで、自転車で水道筋まで走り、風邪薬と、蜜柑や食糧買出し。明日も休みにする。
明後日は韓国人引越し現場あるらしいので出ようと思ってるのだが、明日次第である。

2008/02/26(火)●37.8℃●

37.8℃としろうら5人で、先週土曜日行った塩屋ジェームス山の東京ローカル荷物のピックアップ現場。
昼飯はまたもコンビニ弁当(>_<)。いつもに増して不味く感じたのだが、どうも朝から体調が悪い。何となくふらふらする。熱があるようだ。昼前から雨が強くなり、倉庫に4時前に着いて、倉庫作業しながら、どんどんしんどくなったので、ちょっと早めに帰宅。
部屋で体温測ったら37.8℃。うーーん、微熱というにはちょっと高い気もするが、大騒ぎするほどでもない。微妙な体温である(^_^;)。めったにMorris.は体温測ったりしないのだが、体温計見ると病気になったような気になってしまう。
明日は休みなので、ゆっくり休養しよう。

2008/02/25(月)●経済大統領●

西根、東山君と栗東のアメリカ向け航空便ピックアップ。栗東付近は一面の雪景色だった。
思ったより荷物が多く、後から後から追加もあるので、結局昼飯抜きで作業終了したのが2時過ぎ(>_<)。
帰り道1号線の「丸亀屋」というセルフうどんの店で、釜揚げ食べたが足りなくて、おろし醤油うどんまで食べて満腹。まあ、不味くはなかったけど、美味いともいいがたいといったところか。
今日は韓国第17代大統領李明博就任の日である。
Morris.は行きと帰りのトラックの中で、「李明博の心の軌跡」なんて本を読み終えてしまった(^_^;)
帰宅して、KBSのラジオニュースなど聴いてみたが、それほど興奮した模様でもなかった。それでも、日本のニュース番組とは扱い方が違いすぎると思った。日本ではトップニュースは、サイパンで捕まった三浦某のことばかりだった。
KBS日本語放送ではほとんどこれの特集で。国民の3/4が彼に期待を寄せてることなどを話してたが、以前大きく謳っていた韓半島縦断運河の話がまるで出てこなかったのがちょっと気になった。


現場で雪かきする東山君

現場から望む三上山

摩耶埠頭の夕陽

【すべては夜明け前から始まる】李和馥(イファボク)著 金井修省訳 ★★★ 「李明博の心の軌跡」「大韓民国 CEO 実用主義の大統領」などの副題が踊っている。
「李明博の心の軌跡」実はこの本、数日前に出版社からMorris.宛に郵送されてきたものである。未知の方から、本書を送りたいので住所を知らせるようにというメールをもらった。発行所「現文メディア」というのは初耳だが、同社の最初の本らしい。
Morris.部屋を見ていて、本書を送ろうと思ったと書いてあったが、多分2月に新長田図書館から借りた「ソウル大改造-都市伝説」のことが、ネット検索でひっかかったものと思われる。そこで、Morris.が李明博に一定の評価を与えてたのも送られてきた理由の一つかもしれない。
それはともかく、韓国新大統領に関する本を続けて2冊も読むというのはこれまでになかったことで、それだけでも、彼のインパクトの強さが量り知られる。
本書の著者は元東亜日報記者で、李明博との会話、インタビューを整理したものなのに「彼の声を生々しく伝えるために、一人称形式の文章で編集し」たとある。これが、最大の失敗だったかもしれない(>_<)。ゴーストライターが書いたとしても、著者が当人の名前なら、それなりに読む方も主人公の声として聴くことが可能だ。それが、別人が当人に成り代わって一人称で書くというのは、小説ならともかく、こういったメッセージ本では坐りの悪いことこの上ない。
前に読んだ本は、いちおう当人の著書となってたし、これまであまり知らなかった彼の経歴や考えも汲み取ることができた。
本書だと、全てがオブラート越しの作りものに見えてしまう。
いっそ、インタビューなり会話なりを、著者なりに再構成して、李明博伝なり、李明博論なり、李明博への期待なりで一本を作ったら、こんなことにはならなかっただろう。
ただ、本書がまるで読むに値しないつまらない本だったというわけではない。
何故か発売が理論社というのと、関係あるのかどうか、ハードカバーの硬そうな装釘とは逆に本文は大きめの文字で、邪魔にならない二色刷りになっていて、読みやすかった。そしてところどころに挿入されているキムニョンマンという人の写真が実に味わい深いものだった。本書はいわば、李明博のソフト・プロパガンダ本といえるのかもしれない。そういう意味ではなかなか良く出来た本かもしれない。
「私の母」「父の知恵」「希望の手紙」という三部構成で、最初の2章は、貧しかった少年時代の思い出と両親の教えを、これでもかというくらいに語りおろした雰囲気で、その割りに事実関係は曖昧にぼかされてるようで、もどかしい思いをさせられた(たとえば、彼が日本で生まれた事実などは故意にぼかされている)。
最終章でようやく、彼の政治姿勢や経済論、今後の方針などに触れられていて、いろいろ良いことを言ってるようなのだけど、どうしても上っ面としか見えないのは、Morris.のひが目だろうか。

21世紀の国家競争力は"情報化"と"文化"が核心をなすことでしょう。ナノ技術や生命工学を越えた次世代の技術、未来の韓国を導く動力たる、科学と文化が結合した技術が何なのか、考えてみなければなりません。
この時、私たちが世界の変化する速度に合わせて変化するならば、それは既に変化ではありません。速度の時代を超える挑戦によって変化しなければなりません。ただし、産業化時代が情報化時代という形態に変わりましたが、正直と情熱、挑戦という企業家精神は、昔も今も変わりません。
変化とは難しいものでしょうか。そうは思いません。詰まったものが通じるように、対応する柔軟性、相手との信頼関係速度の時代を迎えて迅速に処理する推進力、目標に向かうチャレンジ精神があるならば、いくらでも可能だと思います


間違ってはいないと思うぞ。でもmmmmmmという感じはどこからくるのだろう?
そして、懸案の南北の未来に関しては、

人は誰でも進歩的になり得るし、保守的にもなり得るのです。自分自身を保守的と考えている人も、時には進歩的なことを行い、反対に進歩的な性向の人が保守的な業務を、上手に行うこともあるのです。
進歩対保守に分けるのは、過去の古い時代の産物であり、人為的な分類に過ぎません。東と西に分け、、理念を分けることは、一時的には支持を得るかもしれませんが、とても消耗的な戦略なのです。
世界は既に、本格的な多元化時代に足を踏み入れました。私たちの社会が多様性を認める民主主義の価値を嗜好する以上、分裂と葛藤の時代、これは多様な価値が共存する社会であることを物語る、コインの両面のようなものです。
分裂のための葛藤なのか、発展のための葛藤なのか、この点を考える必要があります。結局解体と和合を見つめる視点の違いなのです。さらに私たちには、避けて通ることのできない問題、南と北の葛藤と統一の念願も残っているのです。
南北関係は、民族的な立場での単独解決は不可能であり、多国的問題であるために、適切な国際協力を維持し、国民的な情緒を考慮し、安保問題に接近しなければなりません。


結局、「多国的状況」とか「国際協力」とか「情緒」とか、を絡めて、これは「逃げ」を打ってるようにしか思えない。
また「独島 竹島」問題については、これはもう、抽象的な精神論というしかないだろう。

独島(竹島)は韓半島なので、私たちに大切な島であるということは誰でも知っています。面積と大きさで測ることのできない民族の力が、茫々たる大海の独島に向かって走っています。その点で、独島は単純に島以上の価値をもっているのです。
海の上に浮かぶ独島を見ながら、私たちはその下に広がる独島の無窮無尽の潜在力をも一緒に見ています。直ちに目に見える利得以上の、'未来'として、より韓半島に大きな影響を及ぼすことでしょう。

Morris.としては他でもない彼の大統領就任の日に本書を読んだということだけで、彼にエールを送ったつもり(そうは見えないかもしれないが)だった。
久しぶりの「保守派」大統領ということで、反射的に嫌悪感を露わにしたり、反対を唱える人もいるようだが、とりあえず、これからの彼の動きには注目して行きたいし、期待もしたいと思う。

2008/02/24(日)●つかちゃんライブ●

8時半起床。窓側がえらく明るい。窓を開けたら一面の銀世界。まあ道の雪はほとんど溶けてるけど、神戸では雪景色は珍しい。北陸や東北などの雪国の人から見たら、これは雪のうちに入らないと思うけどね(^_^;)
今夜は西明石のジャカランダで、つかき&New Castleのライブがある。ちょっと早めに部屋を出て一つ手前の明石で降りて、散歩しながら西明石に行くことにしたのだが、これは失敗、というか、何かえらく寒かった(>_<) 
7時前にジャカランダ到着。明石魚の棚松庄のまっちゃんバンド+ジャカランダmaima、スリー・クオーターズというトリオが先にやって、つかちゃんの出番。
つかちゃんのステージは去年の10月14日のこのジャカランダ以来で半年ぶりということになる。何度かライブのお知らせ貰ったのだけど、時間が合わなくて久しぶりのお目見えだった。何とつかちゃんはお手製のキムチ持込で、お客さんに大盤振舞。これが、お世辞でなく、本当に美味しかった。更に、Morris.とらみさんには別途お土産に頂いてしまった。今そのキムチつまみながらこれを打っている。いやあ、本当に美味しいぞ。つかちゃん、ありがとっ!!m(__)m
ライブは、相変わらずつかちゃんはパワフルで、バラードやジャージーな曲にも挑戦する意欲見せてた。歌い手として大きくなってると思うのだけど、体型の方も一回り大きくなってるような気がした(^_^;)
まあ、楽しければ良いというのがMorris.の音楽観だから、楽しければいいのさ(^_^)
娘の舞ちゃんが、デジカメ撮りまくってて、後で見せてもらったがなかなか上手である。Morris.は今日は撮影よりライブ楽しむことに専念するつもりだったが、結局50枚以上撮ってしまったのだけど、出来はいまいち、舞ちゃんに負けたかもしれない。
11時帰宅。明日は滋賀の早出なので、そろそろ寝ることにする。


雪景色

雁行

つかき&New Castle

な、なんぢゃ、これは!?

つかちゃん絶唱

らみさん

ライブも佳境に

可愛い舞ちゃん

つかちゃんお手製キムチ(^_^)
2008/02/23(土)●寒桜●

寒桜としろうらと塩屋ジェームス山のアメリカ人宅の東京行き荷物ピックアップ現場。今日は4日取りの初日。昼間は暖かく、春一番かと思わせる強風が吹いたが、夕方は急に冷え込んで小雪が散らついた。
帰り道、摩耶埠頭の歩道橋横の公園の櫻がすでに開花してた。この櫻は花は小ぶりで、去年もかなり早く咲いてたから、超早咲き品種なのだろう。
今夜はサッカー日本-韓国戦。韓国が北朝鮮と引き分けたので、お互い1勝1分け。ただし総得点で韓国リードしてるので、日本は引き分けだと優勝できない。そして前半に韓国が先制してしまった。後半同点に追いついたものの、結局それまでで、日本は優勝を逃したが、なかなか良いゲームだった。試合の趨勢は韓国圧し気味だったが、中澤の守りが光ってたし、最終戦でGK川口見ることもできたし、良かったとしよう。

2008/02/20(金)●パリパリキャベツ(>_<)●

9時半起床。朝風呂使って部屋でごろごろ。
夕方三宮に出て、三宮図書館回って、夜は岡田さん歓迎会ということで、7時から「丸鶏」という店へ。20人近い盛況だったが、何とも段取りの悪い店だった。8時までに出てきたのが、突き出しと茶碗蒸し(不味い(>_<))だけというだけでおおよそのことはわかるだろう。そしてこの店の売りらしい鶏の丸焼きというのがこれまた、見かけだけのしろものだった。ブロイラのお腹に赤飯詰めて丸焼きしたものらしいが、この鶏が本当に味もそっけもないもの。いいかげんにしろと思ったところに出てきたのが「パリパリキャベツ」だと。単にキャベツ小口切りにしただけという奴。こんなのを一品扱いするなよ、と、もう怒るというより呆れてしまった(^_^;)
実はMorris.は、今日のビールが、何と20日ぶりの酒だった。2月3日深夜の酩予の負傷で、さすがに忸怩たるところあって、自粛していたのだった。別に禁酒とか断酒とかいうつもりもなかったし、どうということもないのだが、Morris.として20日間酒抜いたのは久しぶりである。


ISO1600の夕方の雉白

これで一品料理(@_@)

記念写真
2008/02/20(木)●DEL坊浸り●

9j起床。いい天気である。朝風呂+洗濯。
Gyaoで「私の名前はキムサンスン」最終話を見る。あまりにとってつけたようなハッピーエンドだったし、Morris.が気になってたクォンヘヒョとサムスン姉の恋の行方もそのままで終わってしまった。何か肩透かしである。
ただ、サムスンがバス停で見かけたポスターの短い詩?が印象的だった。詩のタイトルがそのまま最終話のタイトルにもなってた。作者名がアルフレッド・D・スザとあるから、原詩は欧米の作品だろう。もちろん韓国語での紹介だが、日本語訳が字幕で出るので、書き写した。

愛しなさい 傷ついたことがないように(サランハラ ハンボンド サンチョ バッキアヌンゴッチョロム) 
アルフレッド・D・シュザ

踊りなさい 誰も見ていないように(チュムチュラ アムド パラボゴ イッチアヌンゴッチョロム)
愛しなさい 傷ついたことがないように(サランハラ ハンボンド サンチョ バッキアヌンゴッチョロム)
歌いなさい 誰も聴いていないように(ノレハラ アムド トゥッコ イッチアヌン ゴッチョロム)
働きなさい 金が必要でないように(イララ トニ ピリョハジ アヌンゴッチョロム)
生きなさい 今日が最後の日のように(サルラ オヌリ マジマンナリンゴッチョロム)

わかりやすいし、ちょっと洒落たコピーみたいだから、このてのドラマにはお誂え向きというべきか。最後のフレーズがMorris.の共感を呼んだのだろうと思うが、作者のことを知りたいと思って、ネット検索したら、なんと8千件近くがヒットした(@_@) もちろんこのドラマ絡みである。 そうか、このドラマは結構人気あったらしいし、この詩は、いかにも受けそうだから多くの人がブログなどで引用したらしい。Morris.の紹介は周回遅れということになりそうだ(^_^;)
複数のサイト情報によると、アルフレッド・D・スザというのは牧師で、この詩は彼の作品でなく、彼の説教の中でしばしば引用されたものらしい。そういえば、ちょっと説教くさいところもあるなあ。
英語の原詩も引用されてたので、孫引きする。

Dance like no one's watching,
Love like you've never been hurt,
Sing like nobody's listening
Work like you don't need money,
Live like it's heaven on earth.


あれれ?? Morris.が共感した最終行は、韓国語訳と原詩では相当違ってるぞ。「heaven on earth」といえば「地上の楽園」ではないかと思うのだが、もう少し別のページ見たら次のようなのもあった。

Happiness is a journey,not a destination.

Dance as though no one is watching you.
Love as though you have never been hurt before.
Sing as though no one can hear you.
Live as though heaven is on earth.


言い回しがかなり違ってるぞ。説教の引用のため、いろいろバージョンがあるとか書いてあった。こっちの方が何となく詩的表現のように思えるが、タイトル「幸せは目的地でなく旅(過程)にある」というのが「毎日を最後の日のように生きる」に通ずるとこ無きにしもあらずだけど。どちらにしてもドラマでここの部分を直訳してあったら、Morris.はきっとすっ飛ばしていたに違いない。それとも「heaven on earth」に「最後の日」という意味があるのかなあ。
ちなみにexcite翻訳ページで上記の最終行を変換してみたら

まるで天国が地球にあるかのように、生きてください。

と訳してくれた(^_^) こうなるともう詩からかけ離れてしまうね。
午後もついついDEL坊でKBSの歌謡番組3連発見てしまった。
「ノレチャラン」ではひさしぶりにユンジョンちゃんが「チョッサラン」歌う姿見ることができた。「コンサート7080」ではキムヘリムが若返って(^_^;)出演、「歌謡舞台」ではチュヒョンミがユンシムドクの「死の讃美」を歌ってくれたし、ソルンドの「ベサメムーチョ」も聴けた。結局今日はDEL坊の映像だけで4時間を過ごしたことになる。
今夜のテボルム、うす雲が出て、月はちゃんと見えない。やっぱり昨日撮っておいて良かった(^_^)


ちょっと大人びたユンジョンちゃん

90年当時と変らないキムヘリム

「死の讃美」歌うチュヒョンミ
2008/02/20(水)●テボルムイブ●

溝渕君ら4人で住吉川べりの高級マンションのアメリカ向け荷物ピックアップ現場。何しろ警戒厳重というか、うんざりさせられるくらいのチェックぶり。おまけに横もちの長いこと、養生だけで小1時間かかってしまった(>_<)
今夜の月お客さんは中国系アメリカ人で、几帳面なたちらしく、台所も凄く片付いてて、作業は順調に進んだ。昼食は地下のガレージで、朝買ったコンビニ弁当を薄暗い車の中で食べるという悲しいものだった。
帰りは自転車で大安亭に回り、食糧買って6時帰宅。途中見上げた月が不思議に美しかったので屋上からデジカメ撮影。そうか、明日はテボルム(旧1月15日)だ。噂に聞いた五穀飯でも食べなくては(^_^;) 乾燥野菜使ったご飯作るとか掲示板で書いた記憶もあるが、今となっては手後れである。
今夜はサッカー日本-中国戦である。やきそば食べながらTVTV観戦。前半17分に相手GKがはじいたボールを山瀬がゴール決めて先制。結果的にはそのまま日本が逃げ切ったのだが、後半の中国の反則はかなりひどかったし、アウエーとはいいながら審判もひどかった。完全にボール無視のタックル、カニバサミ、ひどかったのはGKの安田への膝蹴り(>_<) 普通なら中国側は3人はレッドカード退場である。まあ、日本はよく耐えたというべきだろう。

2008/02/19(火)●ひさびさ漫漫亭●

西根君と二人で大阪味原本町の韓国人宅引越し荷物配達現場。夫婦ともほとんど日本語できないので、Morris.の韓国語が少し役に立った(^_^)
昼過ぎに作業終了。昼食は深江の東市場まで戻り、漫漫亭でMorris.定番のチャンポン(^_^) 昨年2回ほど休みだったので、もしかして店じまいかと心配してたら、矢谷君が開いてるのを確認してくれたので、久しぶりに食べに行ったわけだ。良かった良かった。
今日は暦でいう雨水である。それに合わせてというわけでもなかろうが、今日は寒さが緩んで日中はかなり暖かかった。
有田のつる姫から息子笹井宏之君の処女歌集「ひとさらい」が送られてきた。2005年歌葉新人賞の副賞として出版されたものとのこと。彼はその後「未来」の同人になり、未来賞も受賞するなど進境著しいものがあるらしい。新人賞受賞作については以前の日記(2005年10月27日)で触れたことがある。この歌集にはその受賞作を含む300首ほどが収められている。後でゆっくり読ませてもらおう。ついでに、彼のブログを覗いてみたのだが、ここのデジカメ画像がとても良かった。携帯附属のデジカメらしいが、携帯でこれだけの絵が撮れるというのも大したものである。


自信漫漫亭(^_^;)のチャンポン

歌集「ひとさらい」

夜のティータイム
2008/02/18(月)●domestic day●

8時半時起床。
午前中は部屋でごろごろしながら、Morris.部屋のチェックなどしてた。トップページ見直すとほとんど更新していないページが多い。というか、大部分が1年、2年触ってなかったりする。Web Siteの特徴のひとつがリアルタイムアクセスにあるとすれば、Morris.部屋はかなり動脈硬化起こしてるといえるかもしれない。
唯一動いてるのがこのMorris.日乘だが、マンネリ化しているという気がしないでもない。とりあえず、毎日更新してるというだけで意義があるということにしておこう。
歌集、句集は、すでに更新放棄であるし、愛蔵本、植物エッセイも似たようなものである。韓国部屋は、基本的に旅行するたびに更新だったが、去年11月の旅日記が2ヶ月半たってまだ完成していないというていたらくだ。デジカメ画像をスライドショーでアップするという新企画も、最初は反応あったが、先日の「ソウル篇その2」なんかまるで反応無しだもんな。
読書録は、毎年1回の更新で、これはまあ妥当といえなくもない。しかしこれもMorris.日乘で公開した読書録を年末にひとまとめにするだけという、いわば使いまわしである。
小旅行、スライドショーというのも、Morris.の便宜上そうしてるだけで、その存在意義がよくわからないところでもある。
さらにひどいのは「別館」としてひとまとめにしてるグループのサイトで、11もの部屋作りながら、動いてるのは、島田和夫部屋と矢谷部屋くらいである。それ以外は「すでに死んでる」部屋というべきかもしれない。ぐだぐだ文句言っても結局責任はMorris.にあるわけで(^_^;) どうにかするにしても自分で決めるしかないな。そろそろ本気で、再編成するか、縮小するか考えるべきだろう。
トップページのサイト内検索は、個人的に非常に役立っている。記憶力減退著しいMorris.だけに、先月のことすらどんどんどんどん忘れている。それがキーワードで簡単に該当する日の日記をチェックできる。まあ、キーワードまで忘れるようになったらおしまいだろうけどね。
いまいちだった豚キムチ(^_^;)読書録に関しても同様のことが言えて、ひどいときには、ある本を読んだかどうかが定かでなくなるときがあって、これも検索でチェックできるわけだ。これは10年以上前だと、読書録が存在しないから無理だけど、それはやむをえまい。99年から去年まででざっと1,300冊のメモというのは、数だけはなかなかのものと思う。一応年末にまとめるとき、これは一押しと言う本には黄色でマークつけてる。今日はそのマークした本の感想だけを読み直してみた。読んだ当時と現在との心境の違いもあって、鼻白むのではないかと心配したが、やっぱり読んだ当時の感動はたいてい持続しているようだ。
午後は久しぶりに食器棚の整理。Morris.亭の食器棚は高さこそ2mあるが幅は55cmという小さなやつで、ここにほとんど全ての食器を突っ込んでるからかなり悲惨なことになっていた。それで今日は使ってないものは重ねて奥に積み重ね、使用頻度の高いものを手前の出しやすいところに並べるようにしたのだった。こう書くと簡単なようだが、これが結構手間がかかった。広い食器棚ならそれなりにレイアウトの方法もあるが、狭いということはスペースがないということで、融通が利かない。それでもやっさもっさで、何とか前よりは使いやすく並べることができた。
今夜は昨日の生姜焼きで残った豚肉の半分を使って、豚キムチ。豚キムチくらい目つぶってもできるんだけど、このところカツ代本で調子に乗ってたから、韓国料理ならジョンキョンファの本みて作ることにした。いちおう簡単に豚ゆでてから小口切り、キムチはそのままとして、たれを作ってかけることになってた、醤油、ニンニク、胡麻、砂糖、コチュジャン、コチュカルてきとうに混ぜておく。まあそれなりに美味しかったけどMorris.がいつも作る、豚そのまま、キムチそのまま、タシダパラパラの方がMorris.の口には合ってるようだ(^_^;)

2008/02/17(日)●鉄のフライパン●

7時半時起床。
洗濯と朝風呂つかう。
今日もDEL坊は起動時にフリーズしてしまう(>_<) ふと思いついて、終了の方法を変えてみたら、とりあえずフリーズなしで立ち上がるようになった。これまで終了はキーボードのwin,キー+U+Uで終了してたのだが、マウス使ってスタートボタン→終了オプション→電源を切るで終了すれば、再起動時にもフリーズしなかった。これは以前ノレバン98号で似たようなことがあったので試してみたのだった。
昼に王子動物園へ。日曜日だからひょっとするとまぬう出てるかもと、思ったのだが×(>_<) しかたなく、猿や象や豹などさっと見て部屋に戻る。午後はぷらぷらと水道筋商店街を散歩。アーケード抜けた東の浜側の「リビングセンターサトウ」で鉄製のフライパン(22cm)購入。例の「怒りん坊スパゲティ」があまりに美味しくて癖になったこともあって、小林カツ代の「自給自足」を読み直してたのだが、あちこちに「テフロン加工でなくて、鉄のフライパンを使う」場面が頻出する。Morris.が先日買ったのはテフロン加工で、あれはあれでオムレツなんか焼くとき重宝するのだが、鉄の奴も欲しいと思った。Morris.20年愛用の中華なべはもちろん鉄鍋だから、それを流用すればいいようなものだけど、ちょっとしたものを焼くには大きすぎるし、底が平たくないから油が真中にたまってしまう。お好み焼きなんかも無理である。ということで、コーナンやナフコで物色してたのだが、最近はフライパンといえばほとんどがテフロンものばかりである。たまにあっても異常に高い(>_<)
今日サトウで見つけたのは取っ手も鉄の、絵に描いたようなシンプルなフライパンで、20cmが\1,050、22cmが\1,200、24cmが\1,800だった。何となく22cmがお買い得のような気がしてこれを買ったのだが、帰ってカツ代本見たら、24cmとサイズ指定してあった。うーーん、ちょっと失敗かな、とも思ったがMorris.の場合一人前が普通なので、22cmで充分だろう。鉄のフライパンは、最初に焼きを入れなければならない。強火で空焼きして保護皮膜を焼いてしまい、洗った後1/3くらい油をいれて中火でなじませる。このとき野菜屑でも炒めれば油少なめで済むと店のおばちゃんが教えてくれたのでそのとおりにする。あっというまに長年使い込んだみたいな色合いになった(^_^)
夕方には一時かなり雪が降ったので、屋上から雪見(^_^;) すぐ止んでしまった。
晩御飯は絶対鉄のフライパンを使う豚肉の生姜焼きにした。美味しかったけどちょっと焼きすぎたようだ。これもレパートリーに加えよう。
夜はTVで日本-北朝鮮のサッカー見る。前半6分に北朝鮮がみごとなミドルシュートのゴールで先制。後半に同点に追いついたがそれまでで、1-1のドロー。日本もそれなりに得点チャンスあった(中澤のヘディングなど)が、相手の守備にやられてしまった。何と言っても日本は安易なパスミスが目立った。韓国は中国に勝ったから、これで日本はちょっと苦しい展開になるな。


シロクロコロブス

オランウータン

後姿なら好き(^_^;)

象眼

今日の雪豹

アムール豹

コロちゃん

屋上から雪見

屋上雪見その2

新品フライパン

焼き入れ済み

豚の生姜焼き定食(^_^;)
2008/02/16(土)●DEL坊赤信号!?●

8時起床。今日もホームカレーの残り。カレーは日を追って美味しくなる(^_^)
DEL坊、この画面でフリーズそれは良かったのだが、一昨日あたりからDEL坊の起動時の不具合が続いてちょっと心配である。
電源オンにすると、右のような画面でストップしてしまう。電源スイッチも、Ctrl+Alt+Delも聞かないF2、F12などのファンクションキーも効かない、ようするに起動時にフリーズである。DEL坊にはリセットボタンないので、裏側の電源コンセント引っこ抜いて、また接続して起動すると普通にWinXP立ち上がるのだが、これが、更なるトラブルの兆候ではないかが気にかかるところである。何か思い当たる方や、対処法などわかる方あれば、メールか掲示板でご教示くださあいm(__)m
Morris.亭のPCといえば、3年にわたる「勝手にシャットダウン」症候群があるので、このくらいならうろたえるまでもないと思うのだが、やっぱり今はDEL坊がなくなると、ノレバン98号でしのぐのはかなり辛いところである。
今日の午後も何となく部屋でごろごろ。3時ごろもう一度パクサに電話。実は名古屋で5月にキャバレーで韓国関係のイベントがあって、それにパクサをゲストで呼べないかという打診があって、Morris.としては、数年前のキャバレーナイトで中に入って結局うまくいかなかったこともあって、今回はあくまで連絡係に徹したのだが、やはりぽしゃってしまったようだ。残念ではあるが、このところちょっと疎遠になってたパクサと久しぶりに接触できたし、今度韓国に来たら絶対会うように念押されたので、ある意味良かったかもしれない。
夜は八幡神社近くの「ごパン」という喫茶店で、矢谷君らのライブがあるというので見に行く。今夜もまたえらく寒い。
この店のマスターが矢谷君の知り合いらしい。以前カレー屋だった店で、あまり広くないし、テープルを表に出しても演奏者のスペースを別にすると10人くらいでいっぱいになりそうだ。Morris.が行ったらすでに満員状態だった。ヒアカムのママなど久しぶりに会える顔もあって、懐かしかった。
矢谷君は最初に演って、後竹筒楽器やら語り物やら、女性の弾き語りやらあって、最後は風來が二曲やっておしまい。
9時過ぎに帰宅して、女子フィギュアを見る。Morris.のお目当ては安藤美姫。結果は浅田真央優勝で、美姫ちゃんは3位に終わったけど、やっぱりMorris.は美姫ちゃん以外の演技は見るべくもなかった。


味わい深まるホームカレー

おしさしぶりーっ

風來
2008/02/15(金)●picasa2●

正午起床(>_<)
徹夜した翌日だけに爆睡してたらしい。昨日作りおきのホームカレー(^_^)食べて、Gyaoで「わたしの名前はキムサンスン」15話見る。結局このドラマ後半だけ見ることになったわけだが、改めて1話から見ることもないだろう。
午後は、稲田さんから紹介された画像ソフトpicasa2をインストールする。これがgoogleの提供だけに、HDD内の画像ファイルを整理検索するのに凄い威力を発揮しそうだ。最初にローカル(HDD)内の画像をサーチするのだが、なにしろデジカメ画像満載のDEL坊だけにサーチするのにかなりの時間を要した。
DEL坊には画像の入ったファイルが100ほどあるようだ。面白かったのはMorris.日乘に使ったjpgファイルの数の急増ぶりが数字でわかったことだ。2005年には136点しかなかったのが、2006年には1142点、2007年は2083点になっている。おそろしいほどの激増ぶりだが、去年だと一日5点以上ということになる。日記にそれほど使ったつもりはないが、拡大画像やタイトルその他もふくまれているのだろう。
現在Morris.部屋のサイズはほぼ500MBである。orcalandをサーバーにした時、ひらちゃんからは、1GBくらいまでなら大丈夫といわれたから、まだ半分くらい余裕あるし、あれからかなり時間も過ぎたから、容量も追加可能だろう。ヴィデオファイルなんか入れたらあっという間にGBの壁を超えるだろう。
昨日アップした旅日記3部の校正やって、スライドショー見たら、たっぷり30分かかってしまった。
何枚か写真絵葉書を作る。話題はついつい南大門焼失のことになってしまう。やっぱり残念である。
夜中にちょっと事情もあって、久しぶりにパクサに電話。長いこと連絡しなかったのでちょっと怒られてしまった(^_^;) 2年前に引っ越したとき部屋の電話番号変ったのに、パクサに知らせてなかったため、パクサが何度電話しても繋がらなくて心配していたようだった。3月から6月まで週末ごとに全国巡回のツアースケジュールが入ってるらしい。韓国に来たら一緒に回ろうと言ってくれた。うれしいけど、6月までに行くのはちと難しいと思うぞ。それでもパクサはあいかわらず元気にやってることがわかって嬉しかった。

2008/02/14(木)●旅日記第三部m(__)m●

何故か昨夜は完徹してしまった。
いちおう去年11月の韓国旅日記「第3部ソウル篇その2」を編集してたわけだが、それだけにかかりきりになってたわけではない。食事作ったり、ギター練習したり、漫画読んだり……要するに寝るタイミングを失ってしまったのだろう。
ともかくもやっとソウル篇が終了。残りは「釜山篇」と、番外の「鹿川篇」の2本だけとなった。
11月27日に帰国したからすでに2ヵ月半が過ぎている。まあ3ヶ月以内には完成できるだろう(^_^;)
例によってフォト蔵のslide-showもアップしたが、今回が300カット近くある(^_^;)まあ、閑なときに見てください。
今日は寒さも緩んで、午後自転車で灘図書館、六甲アートなど回る。途中薄茶色の冴えない猫がいたので、自転車を停めて、デジカメ撮影しようとしたら、ずんずんと寄ってきてレンズに顔くっつけるくらいまで近づく。こういうときに限ってイリコを持ってきてなかった(>_<) 
さすがにそろそろ眠くなってきたので、今日はこのへんで。


野良なのかな?

人懐こいというよりも

人見知りしないというべきか



【和箪笥】NHK美の壷 ★★☆ 教育TV金曜夜に放映されているシリーズをブックレット化したもので、現在10点ほど出ているらしいが、70pで半分が図版となると、ほとんど読むところも無く、単に番組のカタログみたいなものでしかなくなるようだ。発行側からは番組のキャッチフレーズである「アート鑑賞マニュアル」を流用しているが、どうもよく分からない。
特に和箪笥に興味や関心があるわけではないが、引越し梱包やるときの参考にでもなればと思って借りてきた。ほとんど参考にもならなかったが(^_^;)、箪笥の歴史が意外と新しい(元禄以降)ということや、「玉杢(たまもく)」「錺(かざり)」の訓読みを知ったことくらいが裨益と言えなくもないか。
塩野谷博山という人の文にある「箪笥の語源説」には、首をかしげてしまった。

「箪笥」は古くは「たんじ」と呼ばれ、ハングルでは壷を表し、塩たんじとか味噌たんじといったようである。言い換えれば「入れ物」を指している言葉であることは間違いなく「単笥」に竹冠をつけると「箪笥」になるが、大切な物を入れた箪笥は災害時の非常持出しであり、また嫁入り道具でもあったので、竿通し金具によって竹竿で担いで運んだことから単笥に竹冠がつき「箪笥」となったわけである。

竿で担いだから数え方が一竿、二竿となったというのは周知の事実(普通は棹の字を用いる)であるが、「箪笥=タンジ(朝鮮語の「壷」)説」には、何か根拠があるのだろうか?
現在の朝鮮語で「箪笥」を表す単語は「オッチャン オッ(衣服の固有語)[木+蔵]」「チャンノン [木+蔵]籠」の二つが一般的である。
「小さな甕や壷」を表す朝鮮語の「タンジ」は固有語で漢字は無い。
「大言海」では、礼記の「箪笥盛飲食者、圜曰箪、方曰笥」や節文の「笥、飯及衣之器也、箪、笥也」等を引いている。
ネットで見た中では、担ぐものと言う意味で「担子」と書かれ「たんす」と呼ばれたことからきたという説が複数アップされている。
ざっと見て、塩野谷説に類似したものは見当たらなかったが、どうなのだろう。「単笥」という漢字語が突然出てくるのがよくわからないし、「ハングルでは壷を表す」という表現もちょっと変だし、おそまつな民間語源説の典型のような気がするのだが……

2008/02/13(水)●彦根、長浜●

5時起床。矢谷君と二人、彦根配達と長浜ピックアップの現場。普通なら彦根まで2時間かからないのに、今日は雪模様だったので、チェーンも用意しての出発だった。結果としてチェーン着装は免れたものの彦根まできっちり3時間かかってしまった。雪雲にかすむ伊吹山雪の方は降ったり止んだりだったが、さすがにこのあたりで降るとなると、神戸あたりとは全然違う(@_@)
長浜の現場は午後からだったので、ちょっと早めの昼食は「あきんど」という回転寿司。ここは「スシロー」と同系のチェーン店らしく、全品105円にしては美味しかった。雪化粧した伊吹山も美しかったが雪雲がかかってなかなかシャッターチャンスがなかった。
3時半に倉庫に戻り、ヴァン詰め作業などして、帰りは自転車で大安亭に回り、業務スーパーで食糧買出し。しっかり冷凍餃子も買う(^_^;)
帰って、このところはまってる小林カツ代「怒りんぼスパゲッティ」作る。今日はいちおうオリーブ油(トルコ産だけど)も使い、KRAFTの粉チーズにタバスコもたっぷりかけて食べる。うーん、スパゲティってこんなに美味しかったのかと思うくらいシンプルで美味しかったけど、鷹の爪まるまる3本というのはかなり辛かった。今後は鷹の爪の種はほんのちょっとだけ入れることにしよう。
KBSアーカイブで9日放映の「Concert7080」見たら、シムスボンがピアノ弾き語りで「You've got a friend」を歌って貫禄を見せつけてくれた。もう一曲はフラメンコ風の「ジプシー」という曲で、過去のヒット曲は歌わずに引っ込んだ。去年の世宗文化会館のリサイタルで、彼女のヒット曲「クテクサラム あの時あの人」を引いて、自分は過去の歌手ではなく現役であり、今の私の歌を聴いて欲しい」と主張してたから、今回の出演もその流れなのだろう。でも、Morris.はやっぱり「クテクサラム」「さらんばっけナンモルラ」「ミウォヨ」「チョルムンテヤン」「ヨジャイニカ」「ナムジャヌンペヨジャヌンハング」などを聞きたかったあ。
しかし今日の番組構成は他の出演者も洋楽ヒットを歌ってたから、次の機会にはまたお馴染みのヒット曲を歌ってくれると思いたい。

【ラ・ロンド】服部まゆみ ★★★ わざわざ「恋愛小説」と銘打たれている。「父のお気に入り」「猫の宇宙」「夜の歩み」という中篇3作が収められていて、長編好みのMorris.は、ちょっと残念だと思った。ところが1作、2作で、全く違う作品と思わせておいて3作目で両方の登場人物が交錯し、複雑に絡み合って終わるという仕掛けがあった。タイトル「ロンド(輪舞)」がつまりそれを表していたわけである。彼女らしい衒学趣味とエキセントリックなキャラクタ、演劇や舞踏や抽象画、宇宙の涯、近親相姦等などてんこ盛りの凝った作品、といいたいところだが、読後感はいまいちである(^_^;)
登場人物にMorris.が惚れこむキャラがいなかったし、彼女の前の作品から感じた「凄み」が抜け落ちてるためだろう。
この前読んだ金井美恵子の「快適生活研究」に通じるつまらなさ(わかりにくいかも(^_^;))を感じてしまったということになる。

【Kの日々】 大沢在昌 ★★★ 「女の描けない大沢」と、Morris.がしつこく言ってるのに反発してなのか(んなわけはなかろうが)、大沢もしつこく、女性をテーマにした作品を書き続けている。以前に比べると努力の後が見える、と、これもちょっと前の作品の感想に書いたが、本作も同じ穴の狢?であった(^_^;)
3年前の暴力団組長誘拐身代金を巡って、元警察官の裏探偵、組長の息子、事件の実行犯の元組員、死体処理組織の2代目、身代金を持ち逃げして殺された黒孩子の中国人、そして中国人の恋人だったKという本作のヒロインが登場するわけだ。
彼女は身代金を隠している疑いで複数から標的にされるが、彼女に惹かれた裏探偵が陰に日向に彼女のために動き回るという、筋立てとしてはいかにも作り物のストーリーで、これが後半では、敵対する陣営同士が一堂に会して事件の真相を探りあうという、まるでゲーム感覚の展開まで用意されて、まともに読むと腹が立つ仕掛けになってた(^_^;)
そこはそれ当代一のエンターテイナー作家(前作の著者紹介)だけに、はらはらどきどきさせる場面の連続、暴力団、警察の裏情報、ほどほどのユーモアもまぶして、それなりに読者を楽しませてくれる。
しかし、やっぱりこのヒロインは、まるで現実離れしてる。まるでアンドロイドというか、作者脳内のイメージをこね回したキャラクタでしかない。フィクションだから、どんなキャラクタが出てこようとかまわないのだけど、せめて読者を読んでる間だけでもその世界に取り込むだけの舞台は用意しておいて貰いたいわけである。
「頂点を越えなおも加速する大沢ワールド!!」というのが、腰巻のコピーである(^_^;) おいおい「頂点を越えた」ということは、下り坂ってことかい? 「なおも加速する」方向が下方って意味ではないんだろうな。もっとも本作を見る限りではそんな不安を感じられなくもない。
ともかくも新宿鮫の新作を待ちたい(>_<)

2008/02/12(火)●東風吹ば●

8時起床。
今日は朝から雨、2月ってこんなに雨の多い季節だったっけ。
昨日の南大門の火事。69歳の男が捕まり放火を自供したらしい。何と放火の理由は、土地問題で当局の対応が面白くなかったからだと。しかも以前にも王宮に放火を試みて現在執行猶予中だったとか。それとは別に南大門の警備の不備、初期消火のミス、文化庁との軋轢など問題は山積みだが、燃えたものは帰ってこない(>_<)
近所に「原田の森学校」という名前の古道具屋みたいなのがあって、店の前に時々「自由におとりください」の札とともに、食器やガラクタが置かれている。先日小皿と抹茶茶碗をもらったが、今日はドナルドダックの置時計が置いてあった。かなり薄汚れてるし、底の電池入れのフタが無い。いちおうライセンス商品で時計部分は日本製、外側は中国製らしい。Morris.はあまりディズニー好きでないし、子年ということでいつもにまして氾濫してたミッキーマウスなんかはっきり言って嫌いだが、この不機嫌そうなアヒルだけは嫌いではない。動くかどうかわからないが、とりあえずいただくことにした。後で電池入れたらちゃんと動くし、目覚まし音は騒々しい擬音と英語で「Wake Up!!」と叫ぶようになってる。これは意外と拾い物かもしれない。拾い物だけど(^_^;)
昼過ぎに三宮に出て某CITY銀行神戸店へ。Morris.はYahooの料金を払い込むだけのためにこの銀行でカード作り、それで支払いを続けてきたのだが、昨年残金が無くなってるのに気づかず、カードが停止になったらしい。それでYahooの方から、メールで文句いわれたり、コンビニでの振込み用紙送られてきたりと、ややこしいことになってしまった。いちおう後からいくらか入金したのでこれでOKかと思ったら、yahooからまたまたメール。このへんのことは苦手のMorris.だけに、直接窓口で相談することにしたのだった。そこでわかったのは、この銀行では預金残高50万円以下だと、毎月2千何ぼが口座維持費として徴収されているということだった。Morris.はこの2千何ぼのことは知ってるつもりだったが、年間維持費だと思い込んでいた。それが毎月ということになると年間2万5千円以上になる。えらいこっちゃ(>_<)である。毎月3千何ぼのyahoo料金払う手数料として、毎月2千何ぼ取られていたことになるわけで、あまりといえばあんまりだろう。Morris.は、いわゆる信用カードは使わない(使えない(^_^;))人間で、yahoo契約時にカードが不可欠ということでいやいやながらこの銀行でカード作ったのだが、最近では一部の普通銀行口座から引き落としできるようになってるらしいから、この際この銀行口座もカードも解約することにした。無知は罪というものの、困ったものである(>_<)どれだけ損したか計算するのは止しておこう(^_^;)
その後、南京町に食材買いに向かう途中、三宮神社境内を覗いたら紅梅が満開だった。隣の白梅はまだ咲き初めだったが、せっかくだから紅白セットで撮影しておいた。
南京町は昨日で春節祭も終わってた。林商店で、ナンプラー、袋茸缶詰、香辛料など買い、三宮まで戻り、ジュンク堂を冷かす。先日ハングル会話本を一冊あげた(すっ飛ばしだけど)のに気をよくして、本当は前に買うつもりだった野間秀樹の「新・至福の朝鮮語」を買う。これは三千円超えるから、Morris.にとってはかなり高価な本だが、じっくり立ち読みして、これしかない、と思ったのだ。先の会話本もそうだったけど、買ってしまうとほっとするのか、勉強はいいかげんになってしまう。それでも、このところの向学心は悪いことではないだろう。
星電社隣の古書店「後藤書店」が先月で閉店したらしい。あまり好きな古本屋ではなかったが、やっぱり古本屋が減るのはちと寂しい。
結局今日は韓国旅日記ほとんど手に付かずじまいだった(^_^;)


トンカチにフライパン!?

新朝日ビル

三宮神社の紅梅

紅梅アーップ

白梅アーップ

閉店残務処理の後藤書店
2008/02/11(月)●南大門全焼(>_<)●

8時起床。
今日こそは、遅れに遅れてる韓国旅日記第3部に取り掛かろうと決心する。
今日は「建国記念日」で、NHKFMでは午後1時から12時間「アジア音楽三昧」とう特番やるらしい。もちろん韓国音楽もかかるだろうけど、基本はPOPSらしいからあまり期待できそうにない。まあ日記更新作業のBGMにかけておこう。
と思ったら、昨夜ソウルで、韓国国宝南大門が全焼したというニュースが入ってきた。えーっ、ほんまか?とおもったが、残念ながらほんどうだった。昨夜の9時前に出火、一旦おさまったかと思ったら再び燃え出して結局5時間後には木造の楼閣部分は完全に燃えてしまったらしい。初期消火作業で、文化庁から、文化財を傷めないように慎重に作業を行うように指導があり、結果的にはこれが、裏目に出たらしい。何とも皮肉である。放火の疑いもあるとのことだが、諸行無常であるな。
そんなこんなで、ときどきサボりながらも韓国旅日記編集を続けたがかなり難航である。やたらデジカメ画像が多いこともあって、すでに翌日になったのに、まだ画像整理に手間取っている(>_<)。明日も休みだから、何とかしよう。
昨日の日記で紹介した雪豹サイトのG-Zさんからメールをいただき、やっぱり昨日Morris.が撮影した雪豹はメスのミュウだったことがはっきりした。3月には大阪で動物写真展があり、それにG-Zさんも参加されるとか。いろいろの方面で幅広く活動されているらしい。
結局今日は部屋から一歩も出なかった。ガスレンジのグリルでトースト焼けることがわかったので、食事はピザトーストなど作ってごまかす。ピザトーストそのものが簡易ピザみたいなものだが、Morris.のはさらに手抜きで、キャベツ、ウィンナソーセージ、卵、マヨネーズ、マスタードなどを混ぜ合わせてパンにのせて、上にとろけるチーズのっけて焼くだけ。それなりの味である(^_^;) これを引越しの処分で手に入れたginoliの楕円皿に盛ったら見事なミスマッチだった(^_^;)
KBS日本語放送でも南大門火災のニュースが取り上げられてた、復元には4,5年かかると言ってた。
人気沸騰の誕生祝のジンシルちゃん、今週は卒業をテーマにした曲をプレゼントということで、トップはイジヨンの「チョロプ 卒業」をかけてくれた。ラジオでこの曲を聴くなんて、実に10数年ぶりだろう、嬉しかった。

2008/02/10(日)●雪豹●

8時起床。
日曜美術館で歌川国芳を特集してたが、解説がいまいちで面白くなかったので途中で止して、自転車で王子動物園へ。
やっぱりまぬうは出てなくてがっかり。
うっすらと雪をかぶったハンター亭ぢゃなかった、ハンター邸を望んで、雪豹を見る。まぬうの代わりに雪豹を見るというと、雪豹ファンの方には申し訳ないかもしれないが、事実なのだから仕方がない。
動物園の後マルハチに回って買物(そのため自転車で行った)。2時帰宅。
帰ってネットで「雪豹」検索したら、トップにそのものずばり「雪豹」という部屋があった(@_@) G-Zさんのサイトで、多摩動物公園の雪豹を中心に、すごくマニアックで充実したサイトだった。多摩では雪豹が多く飼育されているらしく、なんと神戸王子動物園の雪豹もこの多摩から神戸に送られてきたものだとのこと。
日本中の動物園の雪豹の個別紹介(^_^;)もあり、それによると王子の雪豹は、2003年5月22日多摩生まれで2004年3月王子に来たメスのミューと、2003年6月12日フランス生まれで2006年3月にミューのお婿さん候補として神戸に来たティアンの2頭とのこと。もちろんそれぞれのデジカメ画像もアップされてるので、照らし合わせて見たら、今日Morris.が見たのはメスのミューだと思われる。
いやあ、それにしても、これだけ雪豹に惚れ込んでるとういのが素晴らしい。最初の多摩の日記が2003年7月からだから、すでに4年半、通いつめられてるようだ。単に雪豹フリークというだけでなく、こうやってしっかりしたサイトを作り上げるという熱意には脱帽である。
Morris.もまぬう好きでは人後に落ちないと思うし、本気でまぬうサイト立ち上げようと考えなくもなかったのだが、肝腎のまぬうのメスが昨年末に死んでしまい、残ったオスも体調不良で、動物園まで行っても、なかなかお目にかかれないとなると、ちと辛いものがあるなあ(>_<)
夕方、阪神-日ハムのオープン戦やってたので見るともなく見てたが、噂の中田翔、なんと場外ホームラン打ってしまった。やるなあ。結果は阪神逆転負け。まあ、Morris.はオープン戦の結果は全く気にしないことにしてる。


雪化粧ハンター邸

動物園からツイン煙突

雪豹、たぶんミュー
2008/02/09(土)●雪っ!!●

溝渕君らと昨日の現場の残り。
今朝からちょっと雪が舞っていたが10時前くらいから本格的な雪になった。神戸では珍しい。
午後はすぐ近くの配達現場のヘルプ。
4時に事務所を出たのだが、また雪が降り出して自転車のハンドル持つ指先がたまらなく冷たくなって、あわてて手袋したのだが、すでに濡れた手に手袋というのが逆効果だったのかもしれない。部屋に着いたら指先が本当にちぎれる位に痛くなった。あわてて、お湯に手を漬けたがしばらくは感覚が戻らなかった。もう30分自転車に乗ってたら本当に凍傷になったかもしれない。
今夜は矢谷君宅で「日本海を食らう」宴会で、前から楽しみにしてたのだが、Morris.は涙をのんでパスである(^_^;) 実はサランバンの帰りの負傷だが、鼻の傷と眉の付根の腫れはだいぶ治まったのだが、唇上の腫れのせいか唇の裏が一昨日から口内炎状態になって熱いものや辛いものを食べるとえらく沁みる。普通にしてても歯に当たると痛い。こんな調子で宴会に行ったら、きっとかえって辛い思いしそうだということで、今回は遠慮することにしたのだ。次回を期待しよう(^_^;)
代わりに?昨日生で見られなかった、KBSの旧正月特集スターノレチャランをアーカイブで見る。普通のノレチャランと同じく、ゲスト歌手も多数出て、出場者がタレントやコメディアンなどのスターというだけのものだったが、いかんせん、Morris.の知ってる出場者は一人もいなかった(^_^;) まあ、Morris.は日本のTVタレントもほとんど知らないもんなあ。


今日は見上げる高層マンション

神戸では珍しい雪模様

駐車場を見下ろす
2008/02/08(金)●煙突watching●

自転車で高橋を通るとき東方面の神鋼のツイン煙突を見るのが癖になっている。去年は煙の出ない日が続いてMorris.をちょっとがっかりさせた。
今年は元旦の朝の日記にもあるように、煙を吐く姿を見ることができるようになって嬉しい。煙が出なかったのにはそれなりの理由(公害や規制や違反やら???)もあったと思われるが、やっぱり煙の出ない煙突は寂しい。
そして今日は朝から良い天気で、朝日のすぐ近くでツイン煙突は勢い良く煙を吐き出していた。
今日の現場は六甲アイランドの高層マンション36Fのインド人の中国向けピックアップ現場で、現場に向かう途中も煙突の下を通るし、Morris.の担当した和室はちょうどベランダから神鋼方面が見えたから、今日は一日ずっとこのツイン煙突を垣間見ることができた(^_^)
昼食は小川さんと寄り合い向洋で揚げ鱈定食。鱈は本当に久しぶりで、なかなか美味しかった。
六甲アイランドには30階を超える高層マンションは三つほどあるが、今日の現場のビルは40階建てだから一番高いのではないかと思う。中央部分が吹き抜けになってて、回り廊下から見下ろすと、ちょっとしたスペクタクル(^_^;)である。
帰りは関西スーパー2Fのユニクロに寄って、ショルダーバッグ買う。今使ってるバッグの金具が完全に壊れてしまったためだ。Morris.はまずユニクロの衣類を着ることはないのだが、このバッグは、前に偶然手に入れて、結構使い勝手が良くて3年くらい使い倒したと思う。買い換えようと思ったときには品切れだったので、別メーカーの今のバッグ使ってたのだが、今日は以前とほぼ同型のものがあったので良かった。


早朝、高橋上から望むツイン煙突

浜寺交差点から

現場に向かう車の中から

クローズアーップ!!

真横からのショット

六甲大橋の端から

六甲アイランド側から

36Fベランダから

夕陽とともに

じっくり見ると怖い(^_^;)

美味しかった揚げ鱈

南方面

東北方面

東方面

ユニクロのバッグ 364-BU101
2008/02/07(木)●旧正月●

7時半起床。
今日は旧正月で、今夜もサランバンで新年会があるのだが、さすがに先日の負傷で腫れあがった顔では行けそうにない(^_^;)
午前中は吉美ちゃんから預かった団体HPの手直しすることにしたのだが、文章の行間広げるためのスタイルシート指定やってもうまくいかない。どうやら本文が表に組み込まれているのか、別の縛りがかかってるのかよくわからないが、効果が顕われない。それなら、別の表組みの編集しようと、該当ページ探したがみつからない。ネットで調べたら、どうやらこのページは、この前CDROMにコピーしたフォルダ以外の別フォルダに保存してあるようだ。自分のHPさえ満足に管理できないMorris.に他人が作ったHPの編集は無理なのかな、とちょっと弱気になってしまった。
午後はGyaoで韓国ドラマ「私の名前はキムサムスン」14話を見る。このドラマは全16話で、Morris.は第8話から見始めて、結構はまってた。途中から見てるというのが情けなくて、これまでひっそり見てたのだが、やっぱり面白いものは紹介しておかなくては。主人公キムサムスンは30歳のちょっとトゥントゥンハンヨジャ(太りめ女性)でパティシエとしては凄い才能があるらしい。、年下のハンサムなレストラン店長に見初められ相思相愛だったが、店長の元彼女(めちゃ美人)が3年ぶりにもどってきてよりを戻したのに立腹して大荒れ。その後店長はやっぱりサムスンが好きだともどってくるが問題だらけ。こんなストーリーともいえないストーリーだが、コミカル、シニカルまぜこぜで、実に楽しめるドラマになってる。サムスンという名前は「三順−3番目」という意味で当人は凄く嫌がってて改名しようとするというのが一つのポイントにもなってる。Morris.は、サムスンの奔放な姉と、レストランの料理長(クォンヘヒョ−−「冬のソナタ」のキム次長役)とのサイドラブストリーに興味津々である(^_^;)今日の14話では店長とサムスン姉妹と母親がノレバンに行ってのりまくる場面が一番楽しかった。流れたのは「チャルランチャルラン」と「ウルウンドツイスツ」だった。役者揃いのノレバンは楽しそうだ。
韓国では陽暦正月よりこの旧正月を盛んに祝うし前後三日間は公休日である。きっとTVでも正月特番やってると思ってDEL坊で、KBSのon air放送見ようとしたのだが、どうしても途中で途切れてしまうので、アーカイブで日曜日のノレチャラン見る。この日は釜山市釜山鎮区の大会で、何か出演者が矢鱈芸達者というか、水準が高かった。ハチュナの曲を歌った20歳の女の子(人気賞)なんかソンヘさんがわざわざアンコール出したほど。ソウルでのノレチャランと確かにどこか味わいが違う。最優秀賞はインスニの「パミミョンパムマダ」を歌った男性で、凄い声だった(@_@)Morris.はまだまだ修行が足らんぞ(^_^;)
この前吉美ちゃんから貰ったパクチーペーストをナビスコのクラッカーにトッピングしてみた。エ・ス・ニ・ッ・ク!!で、なかなかいけるぞ。でもあの匂いや味が苦手な人には拷問かも(^_^;)

2008/02/06(水)けっ!! KY式日本語●

4時起きで、溝渕君ら5人で名古屋八雲のハンガリー向け荷物二日取り現場。溝渕君ら3人は名古屋泊だが、Morris.と奥井さんは現場4時にでて7時前に倉庫着。
急いで部屋に戻り、TVつけたらサッカー日本-タイ戦がまさに始まったところだった。ワールドカップ3次予選で日本にとっては緒戦にあたる。埼玉は気温2度と冷え込み雪までちらついてた。これはタイの選手にはかなり厳しいコンディションだろう。前半フリーキックで日本が先制して、楽勝か、と思った1分後タイが見事なミドルシュートで同点とし前半折り返し。後半はラッキーな大久保のゴールから、中澤、巻のヘディングで得点追加して4-1の快勝。タイはもともとアウェイに弱いチームだし、主力選手も欠いてたし、まあ順当な結果だろうけど、GK川口だったし、お気に入り中澤のゴールもあったしで、最近の試合の中では面白かった。
海子さんのブログに「KY式日本語」の話題が書かれていた。Morris.は全く知らなかったが、検索で調べたら中高生を中心に普及してる、アルファベット略語で、ネットの掲示板、メールなどで頻繁に使われているらしい。もともとが「KY=空気が読めない」という、フレーズの頭文字らしいが、ひところの「チョベリバ」などの現在形なのだろう。認知率は10代で100%、50代で30%と書いてあったからまもなく60のMorris.が知らなくても不思議のないところだろうが、どうも面白くない。いや、知らないでいたことが、ではなくて、その安易なイニシャル化+その包含する内容傾向+その陰険さの見え隠れする使われ方の3点に対してである。同類語では「ND=人間としてどうよ?」なんてのもあるらしい。「NO GOOD=NG」みたいなものといってしまえばそれまでだが、10代の若者から「人間として」云々と言われてもなあ(^_^;)
もともと企業などでは「危険予知活動=KY活動」なんて用語が普通に使われてたみたいだし、いくらでも誤解/曲解される余地も、作為的な誤解/曲解を生むこともできる略語でもある。
もともと省略語は、人間の横着から生まれたものと思われるが、何事も過ぎたるは及ばざるに如かず、である。一刻も早く廃ることを祈りたい。

2008/02/05(火)●梱包撮影●

矢谷君とコンビ組んで、倉庫と事務所の空きスペースで、食器や家具の梱包マニュアルのためのデジカメ撮影。
これで3回目だが、今日は一番メインになるはずの、大きな家具が無くて(>_<) 小物や椅子などの梱包の撮影になった。それでも、前よりはだいぶん馴れてきたような気がする。
それはともかく、誰もがMorris.の顔の異常に気づきながら知らぬふりしてるようで、一日何となく落ち着かなかった(^_^;)
明日は4時起きで名古屋行きだ。

【東西食卓異聞】 高橋哲雄 ★★★☆ 1931年神戸生まれ。イギリス社会文化史専門で甲南大、大阪商大の名誉教授やってる人らしい。本書は商大のニューズレターに連載されたものを中心に纏められたもので、22篇が収められている。よくある味覚エッセイと一味違ってるのは、著者の専門分野である社会文化学的学究志向、知的好奇心、文学歴史地域的知識、フィールドワークに裏打ちされた(つまりちゃんと食べ歩いたり、作ってもらったりして)食い物への随筆だからということになるだろう。
特に興味深かったのは「うどん王国の不思議」「カレーライスの国籍」「スープの力」「鍋びいき鍋ぎらい」「一人鍋はせつないか」「ソースライスと醤油ライス」「皿に向かって作る」などで、前半に集中している。
これまで読んだことのない、久しぶりの食に関する好エッセイ集だと、いささか感激しながら、いっぺんに読むのがもったいなくて、少しずつ読み進めていたのだが、16作以降はがたっと面白くなくなってしまった(>_<) 著者の昔がたりがメインとなり、それもMorris.の苦手な筆致になってしまった。
最後の「絶望のスパゲティ」となると、愛妻の癌告知に関連して切々とその悲哀が書き綴られ、ほろりとさせられるものの、読書の喜びからどんどん遠ざけられてしまった。

世の中は一様によくなるわけではなく、偏りや歪みを伴うことが多い。いや、おしなべて悪くなることだってある。「負け組」にきびしい世の中もそのひとつだ。そうなると「負け組」専用スープなんてものも出てくる。これは、味を度外視してもっぱら食欲を満たすだけのスープである。
たとえば「貧民のスープ」なるものがある。十八世紀末のイギリスで、それを普及させた人物の名をとって「ランフォード(伯)のスープ」と呼ばれた慈善用のそれは、はじめ大麦と野菜、それに燻製のにしんを砕いたものが入っていたが、だんだんと質が落ちてきてパン屑、野菜屑、骨を煮ただけのものとなる。「屑と骨のスープ」とこきおろされた。
「囚人のスープ」というものもある。十九世紀末のドイツでは囚人一人一日に豆80グラム、大麦60グラム、じゃがいも150グラム、パン60グラム、脂肪17グラムをぶちこんだ1.2リットルのスープが供された。このスープでさえ最高のご馳走にみえるのがナチス・ドイツの強制収容所のスープであると、ダッパウに収容された体験をもつ『食の文化史』の著者、ジャックバローはいう。(「スープの力」)


そういえば、Morris.亭の冷蔵庫残り物キムチチゲなんかある意味この「貧乏人のスープ」に通ずるものがある。

「ブリ大根」でかぶらを使い、「かぶら鮨」(やはりブリと組み合わせ)で大根をかぶらの代わりに使ったら、もう出会い物とはいえない。「出会い物」はご存知幸せな味の取り合わせをいう京言葉である。(「鴎外のミスマッチ」)

京言葉だろうと何だろうと、「出会い物」とは良い言葉である。Morris.は知らなかった(^_^;)覚えておこう。

「人に向かって」作れない料理は、いかにゴージャスでも不幸である。
その極致が自分のためにだけ作る料理だ。斉藤茂吉のように、うまいものは独り占めしたくて、一人こっそり牛鍋を楽しむ超弩級の子供じみた人物は別として、自分のためだけの料理は味気ないものである。
…中略…たとえば身に覚えはなくても、どこか身につまされる一人暮らしもある。そうかと思うと仲のいい夫婦の死に別れの一人暮らしもある。「秋刀魚の歌」の佐藤春夫のような、好きにしてよといいたくなる孤独もある。まこと、「幸せな家庭は一様に幸せだが、不幸な家庭はそれぞれに不幸なのである」(『アンナ・カレーニナ』)。しかし、自分だけに向かって作る料理には、共通してどうしようもない不幸の味がある。(「皿に向かって作る」)

これには大いに「異議あり!!」ぢゃ。
さっき、作って二日目で味の深まったタイカレー食べて、思わず「うんまいーっ!!」と声に出してしまったMorris.の、自分で作って自分で食べる日々のメニューに「どうしようもない不幸の味がある」なんて、赤の他人の高橋先生から決め付けられるいわれはないと思うぞ。それとも、Morris.も斉藤茂吉のように(^_^;)「超弩級の子供じみた人物」なのだろうか?? 一抹の不安も(^_^;)

2008/02/04(月)●酩与の負傷(>_<)●

昨夜はしたたかに酩酊して最終電車で何とかJR灘駅までたどり着いたあと、急ぎ足で部屋まで戻る途中、電柱か何かにぶつかったことは覚えているのだが、酔いのためか余り気にもせずそのまま寝てしまったらしい。
8時半起床したら、口の上と鼻と眉の付け根辺りに痛みを覚えた。鏡を見たら結構ひどいことになってる(>_<) 鼻は赤く擦過傷みたいになってるわ、口の上も局部的に腫れあがってる。凄いのは眉の付け根でまるでスタッドレスタイアの跡のようなギザギザの型がついてる。これで眼鏡はどうも無かったのが不思議である。それにしても相当の勢いでぶつかった模様だ。当たり所が悪かったら大変なことになったかもしれない(@_@)。歩行中の災害ならぬ不幸中の幸いというべきだろう。昨夜もサランバンではマッカリだけにしたのだが、いくらマッカリでも3箱空けたら危ないことがわかった(^_^;) 2箱までにしておこう。
お昼はトーストと簡易オムレツとコーヒー。実はMorris.亭にはトースターがなく、ガスレンジのグリルで焼いたのだが結構難しい。もっと火をちいさめにしないと、焦げ目だけついて中が焼けてない(^_^;)
午後西元町に出て、吉美ちゃんの勤めている某社会団体の事務所へ。団体のHPの手直しの相談に乗るというのが目的だが、Morris.はHPに関してはズブの素人なのでどこまで役に立てるか分からない。とりあえず話だけは聞いておくことにする。現在のHPを構築した人は京都在住で、なかなか連絡が取れないとのこと。Morris.も以前友人のHPの雛形を作ったことがあるが、結局当人のやる気がないと継続させるのは難しい。今日の場合は団体の公式なものだけに、いい加減なこともできないだろうし、あまり深入りしない方が無難だろう(^_^;) とりあえず、表組の変更、行間を空けることなどはお手伝いすることにした。
吉美ちゃんのお母さんは入院中で、妹のキュミちゃんもソウルから帰省しているらしい。機会があれば3人で会って、この前のお礼とお詫び(^_^;)を言わなくては。
吉美ちゃんから、自宅の庭で栽培したパクチー(コリアンダー)で作った自家製のパクチーペーストをもらう。これは嬉しい(^_^) ということで早速今夜はタイカレー作ることにした。ペーストは直接カレーに混ぜて、食べるときにもちょっとトッピングしてみた。なかなかディープな味がする。吉美ちゃんありがとm(__)m


起きてビックリ(@_@)

今日のブランチ(^_^;)

吉美ちゃん自家製パクチーペースト(^_^)

タイカレー仕込

ほぼ出来上がり

上のわさびみたいなのがパクチーペースト

【父の時代・私の時代】堀内誠一 ★★★ 「わがエディトリアル・デザイン史」という副題がある。1979年発行のものにいくらか追加して2007年にマガジンハウスから再発行されたものである。堀内誠一といえばMorris.にとっては1970年に「an・an」を作った人というイメージが強い。「an・an」の編集に直接携わったのは3年で74年からはパリ在住ということになるのだが、この雑誌はずっと堀内のカラーに支配されていたような気がする。Morris.は彼の編集した男性誌「ポパイ」「ブルータス」よりこの女性誌「an・an」が好きだった。とにかくお洒落だったし、見飽きない誌面作りには毎月感心していた。70年代出版界の最良の部分がそこにあったような気がする。
1932年生まれで1987年54歳で亡くなってるから、すでに彼の死後20年経ったことになる。父もデザイナー(当時は図案家)だったらしく、前半はその父の思い出が書かれている。その結び部分。

父の属していた世界は過去の別世界になってしまいました。市井のものたちの、つつましい夢やひそかな感覚の喜び、そこに真性の文化があったような気がする、庶民の望みのほとんどはいち早く犠牲になり、亡びたのです。
戦争が終わっても、戦争を準備したことで始まったことは続いているといってよく、しばしば言われる、国や体制が変っても庶民というものはかわらない、ということを私は信じる気になれないでいます。江戸の版画やおもちゃ絵が亡びたように、父の仕事はモダンなようでいて新しい時代にもろい世界でした。
父は全くの図案家で、仕事の他は無口でした。特に政治とか戦争に関して無口でした。学問はないのに何でも覚え、図案のほかにはカメラ狂、釣り狂い、野球好き、スキー・スケート・水泳も得意でした。終戦と殆んど同時に私を連れて東京にもどり、また同じ仕事を始めましたが、私が職を身につけて一人前になって行くのと逆に、急速に酒の他には何事にも興味がなくなり、身体がおとろえ、役に立たない病人になってしまいました。意気地なく早死にでした。


初めの方では、いわゆるモボだった父のことを懐かしむようなことを書きながら、最後にこんな風に突き放すというのも堀内の性格があらわれてるのかもしれない。
後期はいちおう絵本作家の仕事を中心にしたようだが、Morris.はあまり彼の絵本には関心がもてない。やはり彼は編集デザインの職人だったと思う。

2008/02/03(日)●安城旅日記と旧正月新年会●

9時起床。まだ雨が降ってる。買物に出るのも面倒なので、冷蔵庫覗いたがほとんど何も残ってない。以前読んだ小林カツ代の「自給自足」に載ってた超シンプルスパゲティをアレンジして作る。オリーブ油無かったので、普通のサラダ油で代用、レシピには無かった半熟炒り卵を加えて、粉チーズも無いのでベビーチーズ刻んでかける。うーーむ、なかなか美味である。Morris.はもともとフランス料理やイタリア料理系統はそれほど好きではないのだが、このシンプルなスパゲティなら時々食べても良いと思った。粉チーズも買っておこう。
今夜はサランバンで旧正月の新年会があるので、それまでに何とか韓国旅行日記の更新(^_^;)しておこうと、11月20日の安城小旅行日記だけ、でっち上げる。もちろんフォト蔵のSlide-Showもアップした。ただ、環境によってはこのスライドショー見られないとの声もあるので、そういう方はこちらのアルバムページから「スライドショーで見る」を選ぶと見られるかもしれない。
4時半に部屋を出る。雨は何とか上ってた。鶴橋で古本屋「楽人館」を冷かす。めぼしいものもなくて店を出たら、主人が追いかけてきた。店にいたおばちゃんから、Morris.が本を万引きしたようだと言われたので確かめたい、とのこと(@_@) おいおい、おいおい、である。
もちろんまったくの言いがかりだし、おばちゃんが耄碌して誤解したのかもしれないが、気分の良いものではない。七たび尋ねて人を疑えというではないか、よほどはっきり確認したのならともかく、安易に人を泥棒呼ばわりするのは理不尽というものである。疑うなら警察呼ぼうかと言ったら「あやまってるのだから、そんなこと言うな」だと。「あやまってすむんだったら警察いらんよな」と捨て台詞吐いてその場を後にしたが、イヤな感じである。実は年末に王子公園駅前の「KAMOTO酒店」でも似たようなことがあった。ことほど左様にMorris.って挙動不審+疑わしく見えるのだろうか???
6時にサランバンに行ったら、ママと歌麿さんだけしかいなかった。毎週日曜皆勤の岡元さんは体調不良で欠席とのこと、サランバンの古くからの常連でこのところご無沙汰していた山本さんという人が久しぶりに来て、さらにもう一人同じく古いなじみの人が来てこの人も山本さんというらしい。先に来た山本さんはナフナのファンで、DVDのナフナ公演にあわせてナフナを歌いまくってた、。後の山本さんはえらくチャンゴが上手かった。やっぱりサランバンの客は芸達者が多い。
その後校長先生とおきさんが来て、今日の新年会は客は6人だけと少なめだったが、民謡メドレーやって踊ったりして大いに盛り上がった。本当の旧正月は2月7日で、この日に祝いたいという人も多く、結局サランバンの旧正月新年会は、今日3日と7日に分けておこなうことになったらしい。7日も来るように言われたけど、ちょっと難しいかな(^_^;)


シンプルスパゲティ(でも辛いッ(^_^;)

新年会始まり

チョゴリが似合う二人

仲良し4人組

ママもいい調子

Morris.のケンガリも活躍

盛り上がってる

高齢、いや、恒例の記念写真

ほっと一息
2008/02/02(土)●身土不二●

9時起床。何かえらく長いコンサートの夢を見ていたような気がする。
今日は突然休みになったので、これを利用して韓国旅行記の続きを整理しようかと思いながら、ついだらだらと一日を無為に過ごしてしまった。
夕方島田さんから携帯メールで島田和夫部屋の2月のスケジュールがアップされてないとのこと(@_@)。あれれ、先月23日にトップの写真も入れ替えてアップしたはずなのに、と、チェックしたら、確かに更新されてない。どうやらJPGファイルだけを更新して、肝腎のスケジュールhtmファイルの更新を忘れていたらしい。10日以上ほったらかしてたことになる。いかんなあ。やっぱり更新したらちゃんとチェックしておくべきだった。
夕方から雨になった。歩いてマルハチで買物して帰り、今夜はジャガイモ、人参、豚バラなど具沢山のキムチチゲ。最後は冷凍うどん入れて満腹。いや、ちょっと食べすぎだ。
今週は中国産冷凍餃子、殺虫剤混入事件のニュースで、マスコミは大騒ぎしてるが、興奮して大騒ぎするニュースキャスターを前にして某食品研究家が、「口に入れて違和感を覚えたら、食べるのをやめるのがあたりまえ」とぼそっと言ったのが印象的だった。
動物なら目の前のえさが食べられるかどうか常に意識しているはずだ。現在の日本人はそういった意識が極端に低下している。いや無くなってるといっても過言ではないだろう。加工食品に対してはそれがさらにエスカレートしている。保障期限、賞味期限さえ守れば自分も守られてるとおもってるのだろうか。最近頻繁にニュースになった賞味期限の改竄と、それへの糾弾もこれに関連している。今回の餃子事件から、日本がいかに食糧非自給国であるかを改めて確認した。「身土不二」の精神をいまいちどとりもどすべきではないだろうか。

2008/02/01(金)●芦屋神社●

溝渕君らと芦屋東山町の中国人宅の広州からの引越荷物搬入の現場。
昼休みに近所を散歩したら「芦屋神社」というのがあったので覗いてみる。こちらは東芦屋町になる。もともとは天神社と言う名で天穂日神(あめのほひ)を祀っていたらしい。境内西側には小さいながら保存状態の良い古墳石室があり、現在石室内は水紙様の祠となっている。また境内には百人一首に出てくる猿丸太夫の墓?がある。猿丸太夫といえば、その存在自体が謎に包まれてるだけに眉唾ものだが、墓の石塔(宝塔)は鎌倉時代後期のなかなか由緒ありそうなものである。他にも稲荷社、天神社など小さな祠も多くあるし、「天」の文字の入った古瓦を上手に参道に利用したり、杉の木を刳り貫いた遥拝所など作るなどいろいろ楽しめる神社だった。
すぐ近くには地蔵尊を祀った一画があり、地蔵石像は平凡だが石造りの光背碑は見事だった。光背の裏の碑文によると、大坪某という人望篤い小児科医があって、昭和9年に突然他界したため彼を慕う人々が翌年ここに地蔵尊を祀ったらしい。数体の石仏が一緒に祭られていたが、壁際に手のひらくらいの石仏が木の切り株に乗せてあり、これも可愛かった。
仕事は2Fの子供用二段ベッドの組み立てなどに手間取り、作業終了5時半。昨日ほどではなかったがやっぱり結構疲れてしまった。


芦屋神社境内の古墳石室(内部は水神社)

猿丸太夫の墓?

なかなか学問的説明

野菜の供物がいい感じ

天神社の瓦を上手く利用

こちらは参道の境に

遥拝所

迫力ある狛犬

地蔵尊と立派な光背碑

地蔵尊の謂れ

手のひら位の可愛い石仏

立派な庭木

 
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