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Morris.日乘2007年3月 
Morris.の日記です。読書記録、宴会散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
今月の標語
怒って叱るべき事態
Morris. personal calender

【2007年】 2月 1月
【2006年】 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

2007/03/31(土)●休みなのに多忙(^^;)●

7時半起床。朝風呂つかって、10時に部屋を出て阪急甲東園へ。友人の大森夫妻が主催しているジャズヴォーカル教室Music Birdの発表会が、こちらの「時遊空舘」というレストランで開かれるのでその撮影を頼まれたのだ。発表会を撮影するのは3回目だが、前2回は12月のクリスマス時期だったのが、今回は3月末になったらしい。11時から1時までリハ。出演者24名で男性は一人だけ(^^;) 半分くらいは何となく見覚えのあるメンバーだった。
昼休みに近くの門戸天神あたりを散策。ぼちぼち桜も見頃に近づいている。濃いピンクの枝垂れ桜なんかほとんど満開だった。
発表会は三部構成で、Morris.はビデオ撮影しながら、出場者全員のデジカメ撮影も並行してやった。つまりCameramanとPhotographerのかけもちだったわけだ。これは結構大変である。前回は、そのためにビデオが一部変になったりしたので、今回はビデオカメラもデジカメも三脚に据え付けて同じ場所で撮影することにした。デジカメの構図が画一的になるが、まあ、出場者それぞれ自分の画像にしか目が行かないだろうからこれでいいだろう。終ったのが5時.
i一旦部屋に戻り、新開地へ。今夜はムックさんのバンドStarting Overのさよならライブが湊川の「一番星食堂」である。ドラムのAKIちゃんが渡米のため、活動停止になる。共演が京都のBtricksということもあって、これは絶対に見逃せない。
店に行く前に新開地アーケートの中古ジーンズ専門店「弁天堂」に寄る。今日は大将はいなくておかみさんがいた。リヴァイスの28インチの安いのを購入。長さもそのままでOKと思ったのだがおかみさんが裾あげの縫い目が雑だから7分で縫い直してあげるといわれたので、それならせっかくだからと、ちょっとだけ短くして貰う。この店は2回目だが大将も話し好きでいい感じだが、おかみさんも気さくで親切だ。Morris.の御用達に決定である。
一番星は予想通り満員御礼だった。Btricksは一番星では3回目だが、Morris.は3回とも見ている。ビートルズのコピーババンドは星の数ほどあるだろうけど、Morris.の知ってる限りでは今一番のってて、上手いバンドだと思う。ドラマーは男女の交代制らしいが、コーラスの3人のコンビネーションと、それぞれの個性と持ち味がたまらなく魅力的だ。Morris.はロックンロールナンバーでは立ち上がって踊りまくってたよ(^^;)
そしてStarting Over ラストステージ(本当は一時休止だけど)は、これはもう無茶苦茶リキ入りまくり、本当に惜しいと思った。2回のステージでも物足りないみんなのアンコールで3曲メドレー。大幅に時間延長、盛り上がって盛り上がって、盛り上がってライブ終了。その後記念写真撮りまくり状態。
広島からムックさんの自動車免許合宿仲間のゴンさんも駆けつけてくれてた。彼女は明日仕事で、零時40分発のJR臨時列車で岡山まで出て始発で広島にもどるとのこと、すごいパワーであるなあ(^^;)
11時ごろから急に雨が降り出し、一時は雷鳴も轟いてたが、零時前にゴンさんといっしょにJR神戸駅まで歩き、結局零時半帰宅。仕事休みにしたのに、何か仕事より忙しい一日だった。
阪神は金本の2ランなどあって3-2で連敗を免れたらしい(^^;)


Music Bird 発表会

何だろう?

ほぼ満開の枝垂れ桜

門戸天神前の桜

中古ジーンズ「弁天堂」

ムックさんの雄姿

サヨナラStarting Over

Btricks かっこいいっ!!

記念写真
2007/03/30(金)●黒星発進(^^;)●

矢谷君、小川さんとインドネシア人現場の最終日。と、いっても今日は残りの片づけみたいなもので昼前に作業官僚。午後は東灘の引き取り現場があったので、昼食と休憩を兼ねて深江の東市場へ。
当然昼食は漫々亭のチャンポン、のつもりだったが、矢谷君につられて豚テンプラ定職頼む。この店に行き始めた頃は、お決まりのように頼んでいた定番メニューである。やっぱり美味しいしそのボリュームには圧倒される。この店は巨漢の大将とおばちゃんの二人で切り盛りしているのだが、料理はすべて大将が3つの中華鍋(二つは北京鍋だけど)をフル稼働して作ってる。手際のよさとすばやさと力強い調理姿は圧倒的である。わしらは大将のことをひそかに「ゴルゴ」と呼んでいる(^^;) 
午後の現場は20個ほどの荷物引取りで、ほとんど梱包できていたのでこちらもあっさり終了。
3時に倉庫に戻りコンテナ詰めしてたら、今度は、突然大阪東三国の現場のヘルプということで急遽3人で向かう。東京向けローカル荷物のピックアップ現場で、これもほとんど終りかけだったので実働30分くらいで終了。六甲アイランドの別会社の倉庫に降ろして6時に終了。
今日からセリーグ開幕である。阪神は大阪ドーム(今は凶セラドームと呼ぶらしい(^^;))で広島戦。一番鳥谷二番赤星という新打線が機能せず、終ってみれば1-4の乾杯、ぢゃなくて完敗。まあ、いつもスタートはこんなものか。
夜は千疋屋でひさしぶりにカレー食って(やっぱり美味し)、一旦帰宅して、9時に鉄人マーケットのウタカイに。すでに矢谷君、伊藤君のT&Tが演奏始めてた。ほおぼおさんは先月初孫の男の子が生まれたとのことで嬉しそうだった。今日はMorris.もミニギター持参で「テジョンブルース」と「パボチョロムサラックニョ」歌わせてもらったのだが、上がってるつもりはなかったのに、一曲目はチューニングもせずに歌ってしまった(^^;) どっちにしろ大差はないだろうけどね。とりあえず、時々韓国歌謡曲を1,2曲紹介していこう。
明日は甲東園でジャズボーカル発表会の撮影係、夜は湊川一番星でStarting Overのさよならライブ、京都のBtricksの共演もあるので楽しみ。強引に土日は連休させてもらった。


神戸東市場漫々亭

これが豚テンプラ

ゴルゴの後姿

Flatfish Street (^^;)

トラック荷台に寝転んで

Morris. at ウタカイ

2007/03/29(木)●猫の正座●

朝いつもの西灘猫好きの家の猫たちに挨拶(^^;)した後、路地に初めて見る猫と対面。茶色のトラ猫風だが、えらく毛がふさふさしてるし顔つきが上品である。しかもその座り方が独特で、まるでおばあちゃまが正座してる感じだった。またまたファンになりそうである。
昨日につづいて矢谷君と芦屋の現場二日目。今日もお昼にインドネシア料理を振る舞われた。今日のはデミグラスソースみたいなのの中に肉の塊と葉っぱが一杯入ってるもの。これをご飯にかけて食べるのだが辛味はなくて、どちらかというと甘い。肉はめちゃくちゃ軟らかくてなかなか美味しかった。他に白い煎餅みたいなのも一緒に出てきた。奥さんに料理の名前聞いたら「ピンダン・クドゥス」と聞こえたのだが、帰ってネットで調べたら、「イカン・ピンダン」というのがあったがこれは魚料理のようだ。インドネシア語で「イカン」は魚だから、今日のはそのバリエーションだったのかもしれない。
4時半までみっちりパックして倉庫に戻り、コンテナ詰めして7時半帰宅。


正座してるっ!!(@ @)

ふかふか猫ぢゃ

インドネシア料理ピンダン クドゥス
2007/03/28(水)●インドネシアカレー●

矢谷君と芦屋のインドネシア人の三日取り現場の初日。引越荷物以外に新しく買い込んだ家具が届けられて、Morris.は外で家具の梱包。午後からは地下のストレージの荷物の梱包と、ほとんど家の中に入ることなしに作業を終えた。
昼食は手作りのインドネシアカレーを振る舞われる。鶏の手羽元にココナッツミルク入りの脂っぽいカレーでなかなか美味しかったが、Morris.亭で作るタイカレーの方が3倍は美味いと思う(^^;)
帰りは小川さんに桜口まで送ってもらい、業務スーパーで辛ラーメンや唐辛子粉や珈琲など買って社長宅へ。CD受取と南光文化センターのビデオのDVD渡すため。社長は秋本君と北海道に8日間ツアーに行ってて今日帰ったばかり。
社長宅もひさしぶりだったが、部屋の中に水色のオシャレな自転車があったし、食器棚にでっかい赤い岩がおいてあった。自転車は2月の誕生日にさりーちゃん、やっちゃん、ひろこからプレゼントされたイタリア製の軽快車で、よほど嬉しかったらしく、盗難防止のためにいつも部屋の中に入れてるらしい。赤い岩は実は岩塩で、九州のスーパーで予約して送ってもらったとのこと。重さ10kgで七千円とか、うーーん、まあ、実用というよりインパクトのある装飾品といったところか。ビールなど軽く戴いて8時に帰宅。六甲道駅前のホワイトフィールドが花開いていた。


この猫大好き

まるで墨絵のような

インドネシアチキンカレー

大きな岩塩

社長のお宝自転車

ホワイトフィールド


2007/03/27(火)●今日こそ休養●

11時起床。今日は突然仕事無くなったので、思い切り朝寝を楽しんだ。ひさしぶりに甲子園に高校野球でも見に行こうかと思ってたのだが、いまいち天気が思わしくないので諦める。 GaOで「I Love ヒョンジョン」2回と「天国の階段」見る。ヒョンジョンはラブラブでもうすぐ終りそうな気配だが、天国の階段はどこまでもドロドロで、いいかげんにしてもらいたい気がする。
今年のセンター古本市夕方JRで六甲道に出、灘図書館、ジャパンと回って六甲学生青年センターへ。3月15日から始まってた古本市にやっと顔出すことができた。飛田さんの話によると、年を追うごとに盛況で今年は既に売り上げ100万円を軽く超えてるらしい。Morris.はここの辞書関連を重点的に見るのだが、流石に老眼が進むと市販の辞書の文字は見難いことこの上ない。稲田さんともひさしぶりに会ったが、こちらは掲示板などで頻繁にやりとりやってるので、いつも会ってる感じだ。
帰り道「口笛文庫」冷かして、ちくま文庫の「50本の木」を見つけて即買う。これはもともと大型の写真集で出版されたものを90年に文庫化された。Morris.はこの写真にぞっこん惚れこんで、たぶん10冊近く買って友達のプレゼントしまくった記憶がある。それで手元には残ってなくて、見かけたら買おうと思いながら、なかなか手に入らずにいたのだった。嬉しい。
ところで、今日の休みは、どうやら事務所の手違いでほんとうはMorris.も仕事入ってたらしい。でもまあ結果的に今日は休養出来たので良かったと思う。
大阪は今日桜の開花宣言が出たらしい。ということは見頃は4月初旬ということになるな。

【夜明けまで1マイル】村山由佳 ★★★ 繁忙期で心身ともにふらふらになってたためか、いかにも軽いお子ちゃま音楽恋愛小説めいた本書を手に取った。期待に違わず、あっさり福知山までの往復のトラック助手席で読み終えた。
女性ボーカルうさぎと双子の兄セイジ(ドラム)、色男のリードギター直樹、語り手でもあるベースの大学生涯の4人組のバンドの物語で、涯は年上の大学講師と不倫恋愛中、うさぎは色男に惚れながら言い出せずにいる。ライブハウスでうさぎが辣腕プロデューサーにスカウトされ、それでバンドはばらばらになりかける。涯は幼なじみのうさぎが気になってしょうがないが、年上の恋人に溺れている。しかし恋人がアメリカで暮らす主人のもとに去っていくところで、目の前にあったほんものの愛に目覚める。と、まあ、ストーリー紹介するだに気恥ずかしくなるしろものである。Morris.には未知の作家だが、直木賞受賞歴があるらしい。文章も平明ながら、細やかな描写や小洒落た表現も随所に見られ、下手ではない。それにしてもあまりにも一昔前の少女漫画をそのままノベライズしたような気がする。96年から97年にかけて「NON-NO」に連載されたと知って納得した(^^;)
音楽漫画、音楽小説というのは、主題の音楽自体は読者の想像力に委ねられるから、比較的作家は楽できると思う。これが画家やデザイナーを主人公にした漫画や、作家や詩人を主人公にした小説となると、画力や筆力がもろ作品に出るから、特に架空のアーチストの場合、作者はとんでもない創造力+表現力を求められることになる。
そういう意味でも本書は、いかにも若者むけの音楽小説の典型みたいな部分が出て来て鼻白む場面も多いが、タイトルにもなっている、涯が作曲してうさぎが作詞したバラードの詞は、なかなか良く出来ていると思った。

紫のHoraizonに背を向けて
爪ばかりかんでいたね 膝を抱えながら
夜明け前の闇が一番深いと誰かが言ってた

Keep on keepin' on! まだ誰も知らない
Keep on keepin' on! ほんとのこと探して
俺たちに明日はない なんて信じない
ほら 夜明けまで あと1マイル……


大沢在昌の「新宿鮫」をふと思い出した。そういえば、本書は少女向けハードボイルドを目指してるふしがあるぞ。
昔ベースやってて、今はライブハウスのオーナーである涯の兄の「音楽論」も、いかにも、で笑えた。

「なあ、涯」兄貴は低い声で続けた。「お前、音楽ってものがどこに存在するのか考えてみたことがあるか?」
「……なに、それ?」
「俺がどんなにアンプやスピーカーを分解しようが、その中に音楽はない。当たり前だな。じゃあ、薄っぺらいCD盤の中にあるのがそうか? いいや、違う、ありゃただのデジタル信号だ。なら、ミュージシャンの中に存在するのか? それとも聴衆の側か?」
言いながら、兄貴はゆっくりと首を横にふった。
「そうじゃない。ロックにしろクラシックにしろ、あるいは他の何であれ、音楽ってやつは、音楽が生む感動ってやつは、おそらく、聴かせる側と聴く側とのどこか真ん中へんにポッと生じるものなんんだ。奇跡みたいにな。……俺は、お前が誰と関わってどういう生活をしてようが知ったこっちゃないが、腰砕けのへなちょこベースを聴かされると、むしょうに腹が立つ。せっかく奇跡が起ころうとしている瞬間を、お前が片っ端からぶっこわしてるような気がするからだ。」

こうやって音楽をことばで表現しようとすればするほど、音楽と遠ざかっていく、とはいうものの、Morris.はこういうのって結構嫌いではない(^^;)

【中国文明の歴史】 岡田英弘 ★★★☆ 先日読んだ高島俊男の「中国の大盗賊」があまりに面白かったので、つい隣りにあった本書も読むことにした。同じ講談社原題新書の増補版というのも機を一にしているが、こちらはかなり読みとおすのに骨が折れた。仕事に追われて余裕がなかったこともあるし、あの中国のややこしい歴史を250pにまとめようとしたため、集約的かつ網羅的な記述が多く、高校時代の歴史の教科書を読んでるような気分になったことも否めない。
しかし、本書は従来の「漢民族」主体の中国史とはひと味もふた味も違う見地から構成されていて、中国史にうといMorris.には目からウロコだらけだったし、漢字や中国語に関するユニークな論にも唸ってしまった。とりあえず、著者の定義をあとがきから引用する。

私の定義では、「中国文明」は、紀元前221年の秦の始皇帝の中国統一にはじまり、1895年の日清戦争における日本の勝利、清国の敗北までを指す。それ以前の先秦時代には、もちろんまだ中国は成立していないし、それ以後の現代には、中国の伝統の文明は断絶し、それに代わって日本版の西洋現代文明の時代になった。それが現在まで続いている。
中国文明以前の時代には、蛮・夷・戎・狄の時代である。それが、西戎出身の秦によって統一されたわけだが、その結果、漢字と都市と皇帝が出現して、それから二千年あまりもの長いあいだ、中国式の文明が中国の主流になった。
それでもいくつかの時代が区別される。第一の中国の時代は、紀元前221年の秦による統一から、589年に隋の文帝が陳を滅ぼして天下を統一するまでの、約八百年の時代である。ここで漢字の天下が、北族の天下へと川ってゆく、その変わり目の契機が184年の黄巾の乱である。この乱を境にして、前期の漢族は一気に激減して、それに代わって後期の北族が中国に入居し、やがえt北族の天下となった。
第二の中国の時代は、589年の隋の統一から、1276年に元軍が南宋帝国の都の抗州に入場して、南宋の最後の皇帝がバヤンに降伏するまでの、約七百年である。この時代は、北族系の隋・唐・五代・宋の皇室が中国に君臨したが、そのうち北宋では「中華思想」を主張する議論が勢力を占め、当時のいわゆる「漢族」が実は「北族」である事実が不明瞭になった。しかしほんとうは、トルコ帝国・ウイグル帝国・契丹族の遼帝国・女直族(女真族)の金帝国・モンゴル族の元帝国という新北族が勢力を得てきて、そのうち936年、遼の太宗が後唐の内紛に干渉して、後晋から燕雲十六州を得たときに、前期の旧北族が負け、後期の新北族が勝ったのである。
第三の中国の時代は、1276年のモンゴル族の元による統一から、1895年に満州族の清が日本に破れるまでの、約六百年である。この時代は、モンゴル帝国によって、東アジア・北アジア・中央アジア・南アジア・西アジア・東ヨーロッパの政治・経済が統一され、それがずっと現代まで続くのである。いいかえれば、ほんとうの意味の世界史がはじまった時代であるといってよい。そのうち1368年に生まれた宗教秘密結社の明は、一見これに逆行する現象のように見える。しかし元は依然としてモンゴル高原に生存しており、またモンゴル帝国から分かれた諸国はユーラシア大陸に割拠していて、明はその一例であるに過ぎない。
ほんとうの第三の中国の前期と後期を分けるのは、1644年に明が滅亡し、満州族の清が北京に入って中国に君臨した事件である。清は満州・モンゴル・漢族・チベット・トルコ系イスラム教徒を政治的に投合する一方、各人種の経済を厳密に分断して、ほとんど元の統一を再現した。
1894〜1895年の日清戦争は、二千一百年を超す皇帝制度と中国文明の終わりを告げた事件であった。1854年に日米和親条約を結んでから、1868年に明治維新を経験した日本が、それから三十年も経たないうちに、かつての大国の清を破ったのである。清は衝撃を受けて日本型の現代化を決意し、多くの留学生を日本に送って西洋の新文化を学んだ。それ以来、、中国は依然として日本を模倣し続けている。この時期の中国はもはや独自の文明を持たない。「中国文明」の時代は、十九世紀で終ったのである。


えらく長い引用になったが、これだけ要約することはMorris.には不可能だろうから仕方が無い(^^;) これだけ見ても、従来の中国史の概念とはかなり違うことは分かるだろう。おしまいの、近代中国=日本の模倣という決め付けには、疑問もあるが、ともかくもこういう視点で中国史を概括するというのは、面白かった。
「中国文明」以前の夏の時代に漢字の原型があるという記述も興味深かった。

いずれにせよ、夏は東夷のたてた王朝であった。おそらく漢字を最初に使用したのも夏人であろう。長江下流の江西省清江県の呉城から出土した陶器には、現在まで知られている最古の形をした文字が刻まれている。漢字は東南方で発明され、それが夏人によって洛陽盆地にもちこまれて、つぎの殷王朝で甲骨文字に発展したものであろう。

うーーむ、この説に対する白川静の意見を聞いてみたいものである。

「官」は「舘」と同音で、衣食を公給されるこをと意味する。「舘」を「管理」するものが、すなわち「官吏」である。「県官」はまた皇帝の意味にも用いられる。つまり中国の官吏は、市場に付設された収納庫の番人から発展してきたものであった。
そして皇帝の本来の商業的性格を示すものとして、後世にいたるまで、中国各地の税関の収入は、原則として皇帝の私的収入であり、宦官が派遣されてこれを監督したことがあげられよう。また皇帝は、絹織物や公休陶磁器などの生産を直営し、また金融業を経営して利益をあげていた。いうならば、中国の本質は、皇帝を頂点とする一大商業組織であり、その経営下の商業都市群の営業する範囲が、すなわち「中国」だったのである。

中国の皇帝は盗賊だったという高島説を違う表現で補完したような文章だと思った。これ以外にも、「切韻」による漢字の統一化、「科挙」の意義、「中華思想」が負け惜しみであるとか、興味深い論が目白押しなのだが、ちょっと疲れたので(^^;)、中国の人口の推移と、人口爆発に新大陸アメリカからの農作物伝播が原因となってるという説を引いておしまいにする。

中国史の第三期前期に六千万人の水準を上下していた中国の人口は、後期に入って清朝の統治のもとに社会が安定するとともに、急激な勢いで増加を開始した。十八世紀のはじめ、清の康熙帝の時代の末に一億の線を突破したようで、1726年には二億、1790年には三億、1834年には四億とふえつづけ、四億人台でしばらく足踏みをしたが、1949年の中華人民共和国の成立以後は、あれよあれよという間に、五億、六億という数字が出て、、1980年代には十億の線に達し、2002年には十二億八千四百五十三万人の統計が出ている。十二億はともかく、四億でさえ、中国の土地と技術、社会システムが支えうる限度をはるかに超えた人口過剰であって、現在の中国のあらゆる困難な問題はすべてこの極端な人口過剰に原因が求められるということはいうまでもあるまい。
この人口増加の原因は、1492年のコロンブスのアメリカ発見にさかのぼる。16世紀以後、アメリカ大陸起源の農作物が、中国にぞくぞくと渡来した。トマト、トウガラシ、アヴォカド、カボチャ、ピーマン、ナンキンマメ、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、タバコなどである。これらのうち、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモは新しいカロリー源として中国農民によってさかんに栽培され、それによって多くの人びとが飢餓から救われたのである。
18世紀からの人口の急激な増加は世界に共通の現象だが、中国ではことに深刻で、これが華僑の海外進出の一因にもなっている。

コロンブスが中国人口増加の責任者(^^;)というのも皮肉ではあるが、ともかくも、中国史が世界史との関わりを深めて行く一過程なんだろうな。
このての本を読む時には、PC画面で大村暢さん作成の「歴史地図2000」を起動しながら読みすすめるのがいいのではないだろうか?
http://www.ugoky.com/chizu/ugoky_chizu.swf
ダウンロードもできるし、ネット上の画面で動かすこともできる。中国を中心とする東アジア二千年の領土変遷は、何度見ても見飽きないものがある。

2007/03/26(月)●ぶっかけ、ゆだめ、おろし●

朝から快晴。今日は清水君と観音寺のタイ行き荷物ピックアップ現場。帰りには清水君お勧めの丸亀のうどん屋で思い切り食べるという計画で朝からわくわくモードである。
明石大橋から淡路島、鳴門大橋渡って、さぬき豊中から観音寺に入る。現場の近くにもうどん屋が数軒散在している。急ピッチで作業を進め、ちょうど午後1時に作業終了。
何はともあれ近くのセルフうどん屋「一」という店に入って軽く食べておくことにする。Morris.は月見ぶっかけ(冷)の普通盛り\260、清水君は奮発して肉ぶっかけ\510。凄い量の肉が載ってて、Morris.は一瞬後悔したが、月見でも充分美味しかった。ほんとはお代わりするところだが、丸亀の店があるのでここは押さえておく。
善通寺でおりて丸亀市内へ。件の店は「さぬきや」で、営業時間午後2時までと書いてある。ぎりぎり滑り込みセーフである(^o^) でも、わしらが入ってからもどんどん客は入ってきてたから、割といいかげんなようだ。この店は駐車場もある大きな店でセルフではない。とりあえず、清水君に合わせてゆだめ頼む。大きな徳利にはいって出てきただしに、葱、天かす、摺り胡麻、唐辛子を入れて、ちょっとぬるめのお湯に入ったうどんをすする。これは分かっていても感激せずにいられない美味しさである。うんまーーいっ!! Morris.はしつこく、もう一杯お代わりすることにした。迷った末に結局Morris.にとって一番ポピュラーな冷しおろし。うーーん、これも言うことなしの美味しさである。考えてみれば本場でうどん食うのは本当にひさしぶりだもんな。箱入りの半生麺自分へのお土産に買う(^o^)
5時倉庫着。バン詰めして7時帰宅。


朝の黒猫

明石大橋

肉ぶっかけ。うどんが見えない(^^;)

月見ぶっかけ

セルフの店「一」

本山寺五重塔

「さぬきや」

ゆだめカンタ^−~ビレ(^^;)

コシを味わうならやっぱりこれ
2007/03/25(日)●開花間近●

昨夜はフィギュアスケートも見てしまった。昨日5位だった浅田真央が大逆転かと思われたがラストで登場した安藤美姫が、僅差で浅田を交わしての金メダル。
朝のうちまだ雨が残っている。6時半頃高橋から線路を見たら雨に濡れて美しく光っている。
今日は浅海君、香本さんと3人で京都下鴨の上海行き荷物のピックアップ。海外便と保管荷物との仕分けがほとんど出来てなくて結構往生してしまう。昼は浅海君のリクエストで吉野家へ(^^;) Morris.はどうもこのての店は苦手である。豚丼大盛りを頼み、それほど不味くもないのだが、いまいいち嬉しくない。
昼にはすっかり雨も上がる。食後ふらふらと近所を散策。疎水縁の桜並木はまだ蕾だが、中には一輪、二輪ほころびているものもあった。
京都の作業は3時半に終えて6時に御影の小口の現場のピックアップ。7時に倉庫に戻り、バン詰め済まして、9時帰宅。ちょうど「ローズマリー」録画終ったところだった。
明日は観音寺の現場である。ひさしぶりに本場の讃岐うどんが食べられそうだ。これなら早出も苦にならない(^^;)


今朝の高橋

ふくらむ蕾


雪柳と連翹

紅白絞り椿

泊木蓮
2007/03/24(土)●雨の福知山●

5時起きで西根君と二人、福知山のアメリカ向けピックアップ現場。かなり辺鄙なところにある住宅地で、昼食はローソンの弁当(>_<)
昼前から雨になる。午前中は食器梱包。午後はトラックの荷台で荒物梱包。3時半作業終了。倉庫には5時到着。バン詰めなどして、7時半帰宅。ちょうどサッカー日本−ペルー戦が始まったところだった。
前半中村のフリーキックを巻が角度のあるヘディングで先取点。これはなかなか見応えのあるプレーだった。後半は高原のトラップ気味のシュートで2点目、これは技能賞(^o^) 結局2-0で日本の快勝、といいたいところだけど、ペルーチームは選手15人しか来てなかった。いくらなんでもやる気なさが見え見えである。

2007/03/23(金)●さらんばんwithムック●

9時半起床。実に10日ぶりの休みである。偏頭痛は続いてるが、それほどではない。
朝風呂つかい、昼前に六甲道に出て、灘図書館へ。カウンタのPCがトラブルでばたばたしていた。神戸市の図書館は数年前から全館PC管理体制になってるし、今年からはネットで予約も始まったから、本当にPCがクラッシュしたら大変なことになりそうだ。今日は幸い、Morris.が借り出しする頃には回復していたようだ。
銀行と写真屋によって、元町に出て阪神理容で散髪。だいたい毎月一回のペースで散髪するのだが、このところの多忙もあって、1ヶ月半ぶりである。たかが半月でもけっこううっとうしくなるものである。ひさしぶりにすっきりした。
そのままJRで鶴橋に出て、ムックさんと待ち合わせ。鶴橋の市場でなく路地をしばらく徘徊する。偶然焼け跡を見つける。かなり大きな火事だったようだ。近くにいたアジョシに訊ねたら先月8日の火事だったらしい。一部はローラーで整地してあったが3棟ほどはまだ生々しい姿をさらしていた。当事者には申し訳ないが、廃屋や焼け跡などを見るとついつい撮影したくなる。焼けこがれた金庫や煉瓦、炭状になった柱などをデジカメに収める。
5時に近所で蒸し豚買って、さらんばんへ。ママはMorris.の顔を見るなり「本を忘れてたでしょう」という。そういえば前回置き忘れたクリアファイル帖の楽譜取りにいったとき、韓国民謡の本持っていってそれを忘れていたらしい。まあこの本はさらんばんにキープしておくことにしよう(^o^) 客は在日アジュマ一人だけ。ムックさんは最初女性と思われたらしい(^^;)が、すぐママと馴染んでしまった。ビール頼んで、蒸し豚切って、乾杯。早速ノレバンモードになる。もちろんMorris.はレーザーディスク係りを兼ねる。
Morris.持参のミニギターを二人で交互に弾いたり、チャンゴ叩いたり、結局10時過ぎまで5時間にわたって延々と歌いつづけたさ(^o^)
客は後2名のアジョシだけ。そのうち一人の山下さんからはぐいぐい酒場に書き込みもらった。彼らも歌うことは歌ったけど、ほとんどわしら二人の貸切状態だったな。
明日も5時起きなので、何とか今日中に帰宅を目指した。ぎりぎりセーフ。でも、Morris.はまたもさらんばんに今日プリントした写真を袋ごと忘れてきたようだ(>_<) また行く口実を作ってるとしか思えない。


鶴橋の裏小路

何じゃこれは?

単なる街角

けなり(連翹)

鉄工所というより物置

現在「売家」になってる廃屋

火事の焼け跡

焼け焦げた金庫

番小屋?

アジュマとムックさん

ソルンドを熱唱

恒例記念写真
2007/03/22(木)●偏頭痛再び●

矢谷君ら7人で豊中のアメリカ向け荷物のピックアップ。
ピンクの夕陽周りにはほとんど食堂なんてなく、昼食は500mほど歩いてやっとたどりついた、店内に生簀まであるような大きな料理屋で昼食。ちょっとびびったが、美味しいトンカツ定食でご飯お代わり自由、サービスの珈琲まで付いて\900というお得な店だった。
4時半作業終了。積み下ろしも倉庫の手が多くてあっという間に終了。昨日に比べると楽勝の現場だった。そして明日は10日ぶりの休みである(^o^) 小川さんに大石のコーナンで降ろしてもらい、カッターや台所ブラシなど買って、水道筋をぶらぶら流して千疋屋へ。今日の定食は鯵の唐揚げあんかけでなかなか美味しかった。中野さん夫婦が来ていた。
マルハチでビールなど買って8時過ぎ帰宅。ゆっくり晩酌しながら明日のムックさんとのカラオケの練習でもしようか(^^;)なんて思ったが、頭部右上あたりに偏頭痛を覚える。うーーん、これはいかん、とにかく寝ることにする。

2007/03/21(水)●春分の三日月●

高平さんら3人で京都駅前の台湾向け単身者引越荷物ピックアップの現場。12時過ぎに何とか作業終了。しかし、今日はその後、岩倉の別現場に合流する予定になっていた。
出町柳の「千の風」という店でトンコツ塩ラーメンで昼食。今ふうのまずまずのラーメンだったが、カウンタに置いてあった木彫りの黒い招き猫はなかなか見応えがあった。店主が古道具屋で見つけたとのこと。
1時半に入った現場は、船便、航空便、保管に草津行きの荷物、さらに近所のローカル荷物とややこしいし、荷物もあちこちに分散してかなりの混乱状況。Morris.1階と2階を上がったり下がったりで梱包まみれ、結局6時までかかって何とか作業終了。
倉庫に着いたら8時前で、本当はこれから荷降ろし、バン詰め作業などがあるのだが、もうMorris.はふらふらで、ここで解放してもらう。
ふらつきながら摩耶埠頭の上空を見上げたら赤い三日月が金星とランデブーしていた。


「千の風」の木彫招き猫

三宅八幡宮の紅梅

赤い三日月
2007/03/20(火)●珈琲にマヨネーズ(@ @)●

7時起床(^o^) 
8時にホテルを出て、昨日の現場の続き。溝渕君がヘルプに来てくれて、12時半に作業終了。
昨日と同じく「二十番飯店」の定食。今日は麻婆豆腐、焼蕎麦、焼きハムというセットで、不味くはなかったけどいまいちだった。
そのあと保管の荷物を名古屋の倉庫に降ろし、5時前に神戸倉庫着。帰り摩耶埠頭に、3日前の朝出会った野良猫がまたいた。イリコあげたのを覚えてるのかえらく人懐こい。しかしどう贔屓目に見ても可愛いとは言えそうにない顔つきと毛並みである。でも、Morris.は昨日のペルシャ猫よりこっちの方が好みである((^^;)
名古屋の仕事はそれほどハードではなかったのだが、やっぱり疲労はボディブローのように効いてきているようだ。
さっき珈琲沸かして、牛乳入れるつもりで、はっと気づいたらマヨネーズのチューブ絞り出してた。とっさにずらしたのでカップに入るのは免れたが、まな板に落ちたマヨネーズが、現在のMorris.の疲れを象徴しているようだった。明日の春分の日も当然のように仕事入ってる。しかも早出で、ダブルヘッダらしい(>_<)
島田和夫部屋、スケジュール更新。


夕焼け

摩耶埠頭の黄昏

野良猫登場
2007/03/19(月)●味噌煮込うどん●

4時起きで、矢谷君と名古屋昭和区の二日取り現場へ。船便、航空便、保管、国内配達と仕分けがややこしいのと、保管先がいまいち不透明(^^;)ということで、何となくわかりにくい現場だった。
昼食は近くの「二十番飯店」という中華屋の定食。酢豚、八宝菜、スープのセットで、美味しいし量もたっぷり。これで\700は安い。矢谷君なんかご飯大盛りにしてえらいことになってた(^^;)
5時過ぎまでみっちり梱包しても、ホテルまで近かったので、6時には二人で食事に出ることができた。この金山プラザホテルに泊まると、ついつい近くの「まや」で、ラーメン、餃子、ビールセットに行ってしまう癖がついてるのだが、Morris.は前からホテルのすぐ裏手にある、しもた屋風のうどん屋が気になっていた。
そして今日、初めてその「新大黒」といううどん屋に行くことが出来た。いまどきこんな店が、と思うくらいの古びたたたずまいで、棟続きの隣りはこれまた昔風の木工場である。店内も昔の食堂そのままで、おばあちゃんが注文とりにくる。きっと裏ではおじいちゃんがうどんを打っているのにちがいない。Morris.はまよわず味噌煮込うどん。矢谷君も同じくで、ビールも頼む。店で飼ってるらしいペルシャ猫が出てきてテーブルの下からこちらをうかがってる。CatmeramianのMorris.がこれを見逃す手はない。三脚引っ張り出して数枚写す。人形みたいな顔つきだがご主人同様かなり年を食ってるようだ。
ちょっと待たされて土鍋に入った味噌煮込うどんは、期待を上回る美味さだった(^o^) しっかり赤味噌の味が出てるし、何といっても手打ちのちょっと平たい麺が絶品、というか、味噌煮込にはこの麺しかないといったタイプのちょっともっちゃりしたスイトンみたいな食感と腰の強さ、うーーん、これはまた行かねば。
そのあと金山駅方面に向かう。駅前の「明日なる!」モールの広場から演歌の伴奏が流れてきたので、ついふらふらと吸い寄せられて行く。大石まどかという歌手の新曲キャンペーンらしい。新曲のタイトルが「春待ち花」(^o^) これは聴いておかねばね。せっかくだから、またまた三脚出してデジカメ撮影。まわりは労務者風のおっちゃんだらけだった。Morris.も同様だけどね。「春待ち花」は割と明るいリズム演歌でなかなか良い曲だと思う。
缶ビールにおかきなど買って、8時過ぎにホテルに戻り、ぼーっとTV見ながら飲む。明日は8時出発だから、ひさしぶりにゆっくり眠ることが出来そうだ。
携帯を部屋に忘れたので、掲示板やメールとも完全にはなれている。たまには、こういうのもいいだろう。


看板の文字が良い!

純手打ちうどん「新大黒」

新大黒の看板猫

新大黒の味噌煮込うどん

金山駅前で演歌歌手キャンペーン

大石まどか新曲は「春待ち花」
2007/03/18(日)●山科の印度料理●

西根君らと京都山科の台湾向け荷物ピックアップの現場。阪神高速島本町あたりから吹雪いてきて、京都に着いた頃は山は真っ白になってた(@ @)
昼食はみんなはコンビニ弁当買うというので、Morris.はひとり見物を兼ねてふらふらする。「きんらん」という韓国家庭料理の店があったので、コムタンでも食べようかと覗いたが、コムタンもクッパもなかったのでパス。あまりこのあたりは食堂がない。風変わりな建物があって「RAJU」という印度料理店。立看にランチメニューがあったのでこれにしようと入る。結構混んでたのでカウンタに座る。それなりに人気があるのだろう。インド人の若い男が注文取りにきたので、置いてあったメニューのランチを指し示すとちょっと変な表情をしたがそのまま調理場に戻ったので注文は通ったと思って、10分くらい待った後に今度は少し日本語の分かるインド人の女性がやって来て、今日は日曜日でランチメニューは無いとのこと、ああ、そうか、今日は日曜というのに仕事してるんだった、と気づく。で、結局一番安いセットでも\1,300である。仕事の昼食としては高すぎるが仕方が無い。それから、またまた待たされること15分(^^;) 休み時間は15分しか残ってないころにやっと出てきたのは、サモサとカレー(鶏、野菜、コーン)、ナン、チャパティ、ライス、サラダ、ヨーグルトのセットで、不味くはなかったが、いかんせん時間が無くて、ほとんどかっこみ状態(>_<) 贅沢な昼食のはずが台無しである。まあ、こんなこともあるか。
山科川は名前の割りには小さな川だが、以前このあたりに志賀直哉が住んだりしてたらしい。白鷺がいたりして風情はある。「ふくや」という酒屋に「壷中春」という地酒の暖簾があって、名前に惹かれて買いに入ったが、今は品切れとのこと。残念。
今日の現場も荷物が多いし、後から後から出てくる感じで、結局6時半までみっちり梱包。すでにMorris.はふらふら状態。7時に倉庫に戻り、積み下ろしや明日の準備作業もあったが、Morris.は今日は勘弁してもらう。明日は4時起きで名古屋行きだもんな。
帰って、サンTVで「ローズマリー」見ながら、帰りにコンビニで買ったおにぎりと日清チキンラーメンの夕食(^^;) Morris.は、韓国の「辛ラーメン」以外はめったにこの手のインスタントラーメンは買ったり食べたりしないのだが、このチキンラーメンだけは、年に数回無性に食べたくなることがある。 ん、美味しいっ、でもかなり身体に悪そうな味である(^^;)
「ローズマリー」は、いよいよペドゥナが室長に心を寄せ、室長の妻は抗癌剤の副作用で吐きまくり、幼なじみのジノは室長に嫉妬して荒れまくるという、かなり深刻な状況である。それでもペドゥナの表情だけはいつも以上に生き生きしてる。すでにMorris.にとってペドゥナは他人では無くなってるな。
明日は名古屋泊なので、更新ちょっと遅れると思う。


摩耶埠頭の野良猫

白花沈丁花

印度料理「RAJU」

これにナンとライスがつく

山科川の白鷺

飲みたかったな「壷中春」

現場で守宮発見

阪神高速神戸線トラックから

電線がなけりゃなあ(^^;)
2007/03/17(土)●須磨須磨●

昨日の現場の最終日。西宮から須磨へのローカルムーブ。搬出終ったのが12時前。配達現場到着が1時。現場の食堂で定食いただいて、2時から搬入。その後開梱ということで、結構手間取り作業終了は6時半(>_<) 倉庫で積み替えやったりして帰宅したらほとんど9時だった。明日は5時半起きで京都山科。
明後日は4時起きで名古屋の現場。である。やっぱりこの時期はきついスケジュールである。
今日の配達現場は須磨の高台にあって、ベランダからの眺望は素晴らしかった。休憩時間にパノラマ撮影を試みる。後から合成画像を見たがやっぱり、水平線が不自然になってしまう。
昨日の不思議な虹は、阪神間広範囲で観察されたらしく。数人から情報が寄せられていた。りーちさんが掲示板で「暈 かさ、くま」ではないかとの指摘があった。たしかに「太陽の傘」みたいなものはしばしば見られるし、昨日も太陽の回りに大きな暈がかかっていたが、時間的には4時ごろで、太陽はかなり西に位置していて、Morris.の撮影した虹のような円弧は本当に真上にあったから、これは「日暈」ではないと思う。たぶん西の「日暈」が中天の薄い雲に投影されたものではないだろうか。まあ、理屈はともかく、不思議な虹を見て、それなりに画像を撮影できたということで良しとしておこう。

2007/03/16(金)●中天の虹(@ @)●

3月になって、寒い日が多い。ちょっと皮肉なものである。
矢谷君らと西宮南甲子園の現場。ローカル現場なのに3日取りという余裕の現場である。今日は二日目で、一部の家具を宝塚の息子宅へ配達。Morris.は残って明日の須磨向け荷物の梱包。昼は一人で、昨日矢谷君が行って美味しかったと言う「バッサイア」でチキン唐揚げ定食。不味くはなかったけど、ちょっとMorris.の好みとは違う。後から聞いたら矢谷君が食べたのは「チキンカツ定食」だったとのこと、うーーん、これは失敗だったかも。
現場の近くの枯草に蟷螂の卵発見。都会ではあまり見かけないとは言え、それほど珍しいものでもない。ただ、今日の卵には飾りのように小さな枯葉が張り付いていて、すごく絵になっていた。もちろんこれはデジカメに収める。
2時半頃宝塚組も帰ってきて、明日配達の荷物や処分品をトラックに積む。搬出口付近が、風の通り道になってるらしく、ものすごい強風で、運んでる荷物が台車ごと飛ばされそうになる。
太陽が大きな傘をかぶってる。ふと上空を見上げたら、何と中天に虹が架かってる。これは珍しい。ジャンパーのポケットに入ってたデジカメで激写。虹は普通雨の直後や曇天時に多いのだが、今日は全く雨は降ってないし、結構晴れている。それだけに空が明るくてなかなか虹を写すのは難しかったが、かなり露出を絞って何とか満足のいく画像を撮ることができた。と、思う。
帰り道の阪神高速でも、西の空に虹のかけらのようなものが、太陽の両側に見られた。これも撮影したが、走行中のトラックのフロントガラス越しということで、結果は、いまいちかな。
それにしても、今日はカメラ日和というか、面白い写真が沢山撮れて嬉しかった。
腿の傷は今のところ問題なさそうだが、カバンや荷物が直接当たると痛みがはしる。


南甲子園「バッサイア」

ワンポイントの蟷螂の卵

パンジー

紅白桜草

天上の虹

別の角度から

阪神高速空の劇場

その2

その3
2007/03/15(木)●柿本神社●

今朝も誰かが鍵を忘れたため30分近く倉庫前で待ちぼうけ。
浅海君と二人で明石のインドネシア向け荷物引取り現場。9時過ぎに着いたが、国内引越し業者が先に作業してて、こちらは10時からという約束だったので空き時間を利用して、すぐそばの柿本神社を見物。要するに明石天文台の裏が神社である。
作業は12時半に終了。2階で琴を梱包してる途中うっかり手をすべらしてカッターで左の太ももをざっくり切ってしまった。肥後守でなく薄刃カッターだからまだ良かったが、結構痛い。とりあえず、ティッシュとガムテープで緊急処置(>_<) 
来来軒で昼食とって、姫路の現場のヘルプに。何とつい先日の夜にふらついた網干のひなびた商店街のすぐそばだった。でも現場がパニック状態だったので、見物どころではなかった。何しろ本の多い家で、昨日140個、今日100個近い本の箱だらけ(>_<) 6時前に倉庫に戻り、コンテナ詰め。余りの本の多さにふらふらになってしまった。
自炊する元気もないので、今日も千疋屋へ。定食は野菜味噌鍋で、一人前ずつ鉄鍋で調理するので大将は大忙しだった。
帰ってから傷口にヨーチンぬって応急絆貼ったが、普通サイズでは小さすぎる。明日大き目の絆創膏を買わねば。


ひさしぶり高橋から夜明け

近所の三毛

柿本神社

明石天文台と子午線指示標

水平日時計

鍋で大忙しの千疋屋大将
2007/03/14(水)●丸源肉そば●

4時起きで、西根君と岡崎の先月泊りがけで行った現場の保管荷物引取り。飯抜きで1時前に作業終了。昼食もこの前行った「丸源」へ。今日はMorris.はとんこつラーメン頼んだのだが、やっぱりここは売り物の「肉そば」食べるべきだった。西根君の「肉そば」をデジカメに収める。
帰り道養老のSAで休憩。烏がゴミをあさってるところを撮影しようとするも、なかなか近づけない。
ここ数日の寒波で、関ヶ原あたりはけっこう雪が積もっていた。
4時半に倉庫到着、荷物バン詰めして、帰り道ナフコに寄って、夜はキムチチゲ(^^;)


丸源の肉そば、柚子おろしが曲者

養老PAの烏

缶詰アート(^^;)
2007/03/13(火)●仕事始め●

いっとき、毎日のようにその日見た夢のことを書いてたことがある。ネタのないときはいい穴埋めになるし、一部からは好評だったりもしたし、自分でも結構面白がってたのだが、あまり夢を公開するのは如何なものか?という御意見があったりして、いつの間にか止めてしまった。専門家が見るとMorris.の深層心理があからさまにわかるといわれたりもして、それはちょっと嫌かも、と思ったのだろう。
でも昨夜の夢は、あまりにも(^o^)だったので、簡単に書いておこう。日本人と韓国人の変な集まりで、女性は水商売っぽい。Morris.やその他日本人も韓国語が話せて、いろいろやり取りがあって、何故かMorris.は一人の女の前で、チャンユンジョンの「オモナ」を歌されるはめになった。面白かったのは、普通夢だと、歌ったという記憶くらいしかないのに、昨日は歌った歌詞の一字一句まで鮮明に実感できてたのだった。もしかしたら寝言で本当に歌ってたのかもしれない。
それほど「オモナ」に入れ込んでたのだろうか(^^;) こんな夢なら専門家でなくても、分かりやすいと思う。
今日は、東山くんと、須磨のタイ向け荷物、保管荷物などのピックアップ現場。近くの現場から溝渕君がヘルプに来て、堺へのローカル配達も分担してくれたので助かった。食堂などまるで見当たらないところで、コンビニ弁当の昼食というのは冴えないが、セブンイレブンの「幕の内弁当」は、500円以下にしては本当に良くできた弁当だと思うぞ。積み込み時ににわか雨が降ってちょっと難儀した。
夜は久し振りに千疋屋の定食。どうしたわけか1ヶ月ぶり以上、さっきこの日記で調べたら、1月30日以来だった。今日は鮪の串カツに素麺入り味噌汁というちょっと毛色の変わったメニューだった。大将もおかみさんも、Morris.があまり顔を見せないので、ちょっと心配してたようだった。ちょくちょく行かねば。
明日は4時起きの岡崎行きである。ちょっと遅いが、今日からMorris.の今シーズンのピークが始まるようだ。


残りものの服?!

西灘駅南の三毛

千疋屋素麺味噌汁
2007/03/12(月)●後片付け●

昨日ちょっと歩きすぎた疲れもあって、熟睡してたら8時に西根君からの電話で起こされる。実は今日も仕事入ってたのに、連絡ミスだったとのこと。今から出て行くのはちょっとしんどいので今日はパス。分かってたら昨日の網干見物はやってなかった。
10時に起きだして、昨日、一昨日の日記用のデジカメ画像の整理。160点くらいのなかから50点くらいを選び、その中から、大き目の画像アップするものも選んで、リンクさせて、日記もつけて、とやってたら、出来上がったのは午後4時前だった(^^;)。冷蔵庫の残り物でキムチチゲ作る。
夜は撮影したビデオ映像をPCに取り込む。また、最近higashi4号の調子がおかしくなってきた。メールやGaOの動画見ている途中で突然リセットすることがある。いよいよ危ないのだろう。もう一度バックアップ取って次善策を講じる必要がありそうだ。
イルボンさんから「韓国歌謡博物館」が送られてきた。これは韓国の懐メロ220曲を10枚のCDに編集したもので、初めて聴く曲も多いし、全く未知の歌手もかなり含まれている。ちょうど今読みかけている「韓国POPS考古学」とダブる歌手やグループも多い。この本には巻末に歌手索引があるので簡単にチェックできる。もっともCDの大半はトロットなので、POPS考古学には影も形もない歌手が多いが、面白いのは日本と同じくアメリカ60年代のカバーポップスが結構収録されていることだ。イ・シスターズなんかほとんどカバーばかりである。今日のデジカメ画像編集作業のBGMはこれをずっとかけてたが、10枚もあるので聞き終えるには至らない。それにしても、イルボンさん、ありがとうm(__)m

2007/03/11(日)●南光文化センター●

7時起床。もちろんまだみんなは熟睡中。洗顔済まして外に出る。何と雪が舞ってる(@ @)
9時過ぎには、コンサート会場に出発するとのことだったので、2時間程近辺を散歩することにしたのだ。昨夜ホルモンうどん焼いてくれた住職の「るり寺」に向かう。2km弱とのことだったが、結構距離がある。途中見事なミツマタの木に出会う。開花にはちょっと早いがこれはこれで美しい。接写を試みるも足場が悪くてなかなか難しい。あちこち寄り道して、お寺に向かう三叉路に到着したのが8時、看板にはここから1kmとある。これは下手すると時間に間に合わないかもしれないから諦めようかと思ったが、ちょうど住職の奥さんが軽自動車で通りかかり寺まで送ってくれた、ラッキー(^^;) 
「瑠璃寺」は真言宗の寺で思ったより大規模で、由緒ある不動明王や聖天堂があり、裏山には「モンキーパーク」もあるらしい。Morris.は以前このモンキーパークには寄った覚えがあるのだが、お寺は初めてだ。 もっとゆっくり見物したかったのだが時間がない。帰りは下り坂で、足早に戻ることにする。
参道には苔むした石灯籠が多数あるし、本道からかなり下にある山門(仁王門)もいい感じの造りである。すぐそばに「昆虫館」なんてのもあって、次回はゆっくりこのあたりを散策したいものである。おしゃれな火の見櫓もあったしね。
8時55分にキャンプ場到着(^^;) 小谷君らは雪の中川辺でローリーと遊んでいた。朝の散歩にしては良く歩いた。万歩計は6千歩超えてる。
10時前に会場「南光文化センター」到着。11時からリハーサルやって、スタッフ手作りの炊き込みご飯(豪華)と玉吸いいただく。本番は午後2時からで時間があるので、またまたMorris.は近所の散策(^^;) 浄土真宗「法覚寺」というのがあって、境内の銀杏の大木の樹形がすばらしい。これにひかれて行ったのだが落葉樹は、変化を楽しめるということを実感した。銀杏は黄葉の美しさを連想するが、新葉の小さな銀杏葉の可愛らしさや、丸裸になった枝ぶりの美しさも見逃せない。ちょうどこの頃から晴れあがって、青い空と白い雲をバックにシルエットになったこの樹を何枚も撮影する。裏の墓地には「森崎家乃墓」があちこちにあった。この近辺には「森崎」姓がかなり集中しているらしい。
「の」は農協の「の」鄙びた農村の大きな納屋の歪んだ瓦屋根や、畦道、通り抜けトンネルの壁に置かれている農具など、撮影意欲をそそられる。アナクロな喫茶店もあったし、反対側のJR徳久駅前の異様な建物には完全に心を奪われた。「徳久農業倉庫」と書いてある。現在は使用されてないようだが、建物の古びたたたずまいといい、琺瑯看板といい、めちゃくちゃ気に入ってしまった。
1時半に会場に戻り、コンサート撮影。今日は別のところで「どらえもん」上映会があって、客の入りが心配されたが、何とか百人以上が来てくれてほっとした。
もちろん子供たちが中心なので、ぞうさん、ぶらんこ、ピクニックなどで観客参加に努める。社長の声は何とかもってたようだが、やたら喋くりが長くて、子供らに突っ込まれたりもしてたが、フィッシング恒例の会場一周輪踊りで盛り上がって、なかなかいいコンサートだったと思う。
コンサート後スタッフとの茶話会(^^;)もあって、あけみさんに今回のデジカメ画像見せびらかす。不要なのはそのつど消去して、それでも130枚ある(^^;) 
徳久駅発の電車まで1時間以上あるというので、今回カメラ撮影してくれたいまえさんの車で、社長以外の4人は、網干駅まで送ってもらえることになった。社長はもうしばらく親睦を深めるとのことだった。
すっかり晴れあがって、車からの風景もなかなかのものだった。龍野付近の揖保川の夕陽も綺麗だった。6時にJR網干駅到着。秋本君は明日仕事だと言ってたが、Morris.には連絡無しだったので明日も休みらしい。それなら、せっかくだから網干港でも見物して帰ることにした。網干なんてめったに来る機会ないもんな。しかし、JR網干駅から海岸まで4km以上あるなんて思いもよらなかった(>_<) とりあえず、駅東南部の運河のある落ち着いた一角を見物してから、とにかく南下する。ずんずんずんずん歩いてやっと山陽網干駅に着いたら7時過ぎ。もう真っ暗だし、おまけにかなり冷え込んできた。このまま帰ろうかとも思ったが、これまでの苦労?は何だったのか、と気を取り直して南へ。「余子浜商店街」という看板のある小路に入る。どうみても「商店街」とは思えない。さらに南へ行くと次は「橋本商店街」という、天幕アーケードの商店街。こちらは如何にもアナクロっぽい雰囲気である。橋の下には船が停まってるし、街灯に照らされた風景は絵になる。うれしくて、ふらふらと商店街を抜けて行くと「網干神社」があった。
本殿の軒下に白熱灯があって、波紋の上に龍が踊る見事な木彫浮彫があった。本殿の中をのぞいたら、さすがに海の神さまらしく、戎、大黒の木像が左右に立っていた。中央の本尊もやはり戎、大黒みたいだ。こんな神社は珍しい。西宮戎神社だって、本殿のご神体は円鏡だったぞ。
しかしいっこうに海に出ない。神社から数百m下ったあたりは、江戸民家風の一帯でこれまたいい感じだったが、流石に疲れたのと、寒さが一段と厳しくなったので、引き返すことにする。
それにしてもこの一帯は味のある地域である。また来たいとも思うが、なかなか難しいだろう。商店街も民家地域だって、夜だから空想力を刺激されたのかもしれない。風景だって「一期一会」なのかもしれない。などと、いいかげんなことを思いながら、阪急王子公園までの切符を買い、飾磨で阪神特急に乗り換え、高速神戸で阪急三宮に出て、さらに乗り換えて10時過ぎに帰宅。はあーーっ、疲れたあ。でも楽しかったあ。万歩計見たら、今日一日で2万5千歩越えていた。
昨日と、今日のデジカメ画像は、あまりに多すぎるので、「佐用町Album」という別ページ作ったのでそちらをご覧くださいm(__)m

2007/03/10(土)●キャンプだホイ(^^;)●

9時起床。よい天気だが、天気予報では夜には雨になるとのこと。今日は春待ちファミリーBANDで作用町千種川の長林キャンプ場で泊まる予定なのでちょっと心配。
午後2時半出発。JRで姫路に向かう。松尾君といっしょになる。姫新線4時12分発の播磨新宮行きだったので、早く着きすぎた。電車組は社長、伊藤君、秋本君の5人。前の列車はまっ黄色に兵庫国体のキャラクタ「ハバタン」のラッピングでなかなか派手賑やかだった。
5時前に播磨新宮駅に付き、迎えの車でキャンプ場へ。すでにこの頃から雨模様(^^;)
みっちゃん、尾西君親子(息子のみ)、小谷君夫婦(&ローリー)は先に到着してた。バンガロー「あまご」に荷物を置いて、渕上さんらが準備してたBBQ小屋へ。
もともと南光町で若者中心の団体活動してた淵上さんらとの関連で春待ちファミリーBANDも、祭りやイベント出演やキャンプに招待されたりしてたのだが、町村合併で南光町は「佐用町」の一部になってしまった。それでも前のスタッフは継続して活動してるし、他の地域の仲間とも交流を深めているらしい。
ちょっと遅れて井山夫婦と友達の3人も到着。渕上さんの乾杯の音頭で宴会開始。
「紅菜苔」たっぷりの焼肉と、現地栽培の野菜類。中でも「紅菜苔(コウサイタイ)」という中国野菜は、初めてお目にかかったが異常に美味しかった。他に大量のホルモンもあって、これを使った焼うどんも絶品。これは最初淵上さんが焼いたのだが、後からやってきた瑠璃寺住職が再挑戦。これがビックリするほど美味しくて、Morris.は4杯もおかわりしてしまった。住職はホルモンうどん焼の権威らしい(^^;)
雨は降りつづけて、結構冷え込んできたが、炭火どんどんくべて飲んで食ってるぶんには大丈夫。
小谷君のところは、愛犬ローリーと一緒で、例に寄ってテント設営してキャンプを楽しむらしい。それにしても久し振りに会ったローリーはものすごく太ってた。以前35kgだったのが今は45kgだと(@ @) ちょっと動きも鈍くなってるぞ。ダイエット必須である。
近くでオオサンショウウオの保護活動やってるオサムちゃんにいろいろ話を聞く。現在数百頭棲息していて、大きいのは体長1m超すとか。これは一度見たい気がする。西はりま山野草同好会所属のあけみさんから、デジタルカメラ撮影の草花写真帖見せてもらったり、渕上さんと昔話したりして楽しんだ。
みんなのお腹がくちくなった頃を見計らって、井山君がアコーディオン、さいちゃんがバイオリンで演奏始める。社長はすっかり酔っ払って、大きな声で歌いつづける。明日のコンサートで声が出なくなるのではないかと心配である。
みっちゃんのマンドリンに伊藤君のベース、沖縄の蛇皮線まで入って、宴会モード全開。10時くらいにお開きになってバンガローでニ次会。Morris.は今夜は安全を期してビールのみに徹したのでそれほど深酔いはせずにすんだようだ。

2007/03/09(金)●春の動物園●

ちょっとは寒さもゆるんだ感じである。
昼前に王子動物園へ。今日は春の金曜日ということで、幼稚園の団体が山ほど訪れていた。
お目当てのまぬう(マヌル猫)は今日も一番上の岩のところにいたが、暖かいためか、えらく動きが活発で、舌なめずりしたり、招き猫やったりしてた。途中で場所移動もしてくれたのでかなりデジカメ撮影。春になると動物たちも元気よくなるのか、アシカも水から出て吠えまくってた。
午後は、またまたGaOで「I love ヒョンジョン#9、#10」続けて見る。いよいよ二人は結婚に突き進む。二人が夜、ヒョンジョンの卒業した高校の音楽室に忍びこんでピアノ弾くなんてのは日本では考えられないシチュエーションである。
そういえば、ローズマリー9話で、ヒロイン二人が健康ランドに行き、のどじまんで「ナメンヨルチャ 南行列車」歌ってキムチ冷蔵庫せしめる場面、これはお馴染みの「ナメンヨルチャで行こう」の掲示板に投稿しておかなくてはとリンクからクリックしたがどうしても繋がらない。もしかしたら閉鎖されたのかもしれない。もしそうだとしたら、ユニークな部屋だっただけに残念である。


今日のまぬう

猫っぽい仕草

やっと地面に降りて来た

河馬とミモザ

幼稚園の団体

カンガルー昼食

カリフォルニアアシカ

たぶんボス

春は蒲公英

【私の家は山の向こう】有田芳生★★☆☆ 「テレサ・テン十年目の真実」とサブタイトルにある。95年5月8日にタイのチェンマイで急死した国際歌手テレサ・テンの評伝とも、ルポルタージュともつかない一冊だった。タイトルは彼女が天安門に集まった若者たちを応援するために88年5月、香港での抗議コンサートで歌った曲のタイトルである。原題は「我的家在山的那一邊」。Morris.はテレサ・テンは個人的女性歌手ベスト10に入るくらい好きで、今でも時折無性に聞きたくなるのだが、この歌を歌ったときの写真を見るたびに残念な気分になる。催し用に誂えられた野暮ったい白いポロシャツにサングラス、鉢巻きまでして自分で書いたスローガンの紙片を首から下げていた。この抗議集会のすぐ後に戦車隊を含む軍隊による惨事が起こり、テレサは自分の参加が天安門事件過剰弾圧の原因になったのではないかと後悔していたらしい。それは別として、プロの歌い手としてのテレサには、あんな不様な格好で歌う姿は見せてもらいたくなかったというのが、偽らざる印象である。
著者はフリーのジャーナリストで、人物ノンフィクション?や統一教会などを取材してるらしいが、本書ではテレサや関係者の取材も幅広くやっているようだが、結果としては、寄せ集めの印象がしてしまう。
日本でのヒット曲のエピソードや裏話、パスポート偽造事件の経緯、チェンマイでの最期の模様などは結構詳しく書かれていて、参考にはなるのだが、どうも上っ面にしか見えないのは、きっと著者のテレサ・テンへの愛情が欠けているせいではないかと思われる。
彼女の没後、彼女が台湾のスパイだったという風説が起こり、日本のマスコミにも複数の記事が載ったらしいが、その風説の出所である元情報局員だった台湾人へのインタビューで、その風説のいいかげんさを検証しているのが、一番の成果かもしれない。

【北朝鮮の不思議な人民生活】宝島社 ★★☆ 宝島社がいつの頃からこういった興味本位のムックを出版し始めたのか詳らかにしないのだが、予想通りグラフィティにも値しないグラフ誌だった。でも、こんなのをつい借りてしまったMorris.自身が興味本位だったことは言うまでもない(^^;)
観光客あy在日たちの写した平壌の風景や催しマスゲーム、パンフレット、カタログ、メニューなどからのコピー、GOOGLEの衛星写真サイトの孫引き、新聞雑誌の記事の恣意的抜粋、貧弱な朝鮮料理のレシピetc. なんとも情ないくらいの内容だったが、それでも、看板やポスターの意匠はついつい見入ってしまう。
現在運航休止中の「万景峰号」利用者のレポートと船内写真などは興味深かった。でも、こういうのはほどほどにしておこう。

2007/03/08(木)●春寒●

観測史上記録尽くめの暖冬が終って春になったと思ったら、昨日今日とちょっと冷え込んでしまった。
午後からJRで六甲道に出て灘図書館と駅地下の本屋冷かす。安野モヨ子の「さくらん」がカウンタ前の平台に派手に並べてあった。映画の上映にあわせてのキャンペーンだろう。
やはり駅地下の食品スーパーで買出しして、今夜はタイカレー作ることにした。
島田和夫部屋のスケジュール更新。

【中国の大盗賊・完全版】 高島俊男 ★★★☆☆ 本書の元版は1989年に出ている。Morris.はこの著者のエッセイは好きで何冊か読んでるのだが、本書はその存在すら知らずにいた。そしてこの「完全版」が出たのが2004年である。元版と完全版の一番の違いは、最終章「これぞキワメツケ最後の盗賊皇帝−毛沢東」が元版では完全に削除されてたことらしい。これは発行元の講談社の指示によるもので、1989年当時はまだまだ、社会主義の未来を信じ中国を否定的に見ることに対する反発感情も強く出版社としては中国共産党部分をトーンダウンしたかったというわけだ。
だからMorris.は、89年版でなく、この完全版を最初に読むことになって良かったのだと思う。何といっても、こんなに面白い中国史の本はめったにお目にかかれないし、それも、中国の六千年の歴史を「盗賊の歴史」という視点で捕え、それが実に的を射た中国史としてわかりやすくておもしろいのである。
全体は6章に分かたれている。

序章 「盗賊」とはどういうものか
第一章 元祖盗賊皇帝−−陳勝(秦への反乱)・劉邦(漢の高祖)
第二章 玉座に登った乞食坊主−−朱元璋(明の太祖)
第三章 人気は抜群わららの闖王−−李自成(明と清のはざまで)
第四章 十字架かついだ落第書生−−洪秀全(太平天国の乱)
第五章 これぞキワメツケ最後の盗賊皇帝−−毛沢東(中国共産党)

前王朝の譲りを受けることを「禅譲」という。別に禅宗の儀式をやって譲るわけじゃない。「禅」は「つたえる」という意味である。この「禅譲」は上品な方式であるということになっている。三国の魏が、大漢帝国最後の皇帝である献帝の譲りを受けて国を建てたことはどなたもごぞんじだろう。
暴力で取ってしまうのを「放伐」という。これは乱暴な方式ということになっている。
誰が暴力で国を取るのか。
一つはその王朝の有力な武将である。唐や宋はこれでできた。魏も実質はこれなのだが、「譲りを受けた」という上品な形式をととのえたのである。
一つは異民族である。元や清は異民族が侵入して建てた国だ。
そしてもう一つが盗賊なのである。
禅譲でも放伐でも、新しい王朝が出来るのを「革命」という。革命というと、なんか新しいコトバみたいに思っている人もあるが、二千何百年も前からある。そして中国人はいつでも、「革命」というと興奮するのである。だから盗賊もしきりに「革命」「革命」と呼号する。


ね、無茶苦茶わかりやすいでしょ。

中華人民共和国は、中国の歴史上、漢、明に続く強力な盗賊王朝である。
1927年に毛沢東が作った中国共産党の軍隊は、中国歴史上の、盗賊の流れの上に位置づけられるべきものなのである。それは、マルクス主義を信仰し不平知識人が指導し、貧しい農民の味方を標榜する、一大盗賊集団であった。

儒家というのは何かというと、わかりやすくいえば冠婚葬祭屋、儀式業者である。
儒家は「文」ということを最も重んずる。「文」いうのは模様とヒラヒラである。実用的には無意味なかざりである。
儒家の儀式は複雑で、並の人間にはなかなかおぼえられない。それはそのはずで、誰でもすぐ出来ては儒者は商売にならない。誰でもお経がよめたら坊主の立つ瀬がないのと同じである。
儒家の大先生である講師は「学びて時にこれを習ふ」と言っている。「学ぶ」とは、先生から式の次第を一通り教わることである。「時に」とは「しょっちゅう」ということである。「習ふ」とは「同じことをかさねる」「くりかえす」ということである。せっかく教わってもほっとけばすぐ忘れてしまうから毎日々々くりかえし練習して体でおぼえてしまいなさい、というのである。野球の選手が毎日千本ノックを受けていると、カンと音がした途端にボールの落花地点へ向けて自然に体が動き出すようになるのと同じ理屈である。

いったい中国の歴史は王朝交代の歴史であるが、新しい瀟洒が天下を取ると、前の王朝の宮殿に火をつけて景気よく焼いてしまい、新しく自分の宮殿を作る。秦の始皇帝が建てた阿房宮を楚の項羽が焼いた時は、三か月の間燃えつづけた、というのは有名な話である。
そんなわけで王朝が変わるたびに前代の立派な建造物をどんどん焼いてしまうものだから、中国は古い国のわりには古い建物がない。建物だけ見ると中国より日本のほうがよっぽど古い国のように見せるのはそういうわけである。

「人民公社」は、太平天国の「天朝田畝制度」と同じで、天下の田地をすべて公有(党有)とし、収穫はすべての人に平等に分け与える、という共産主義である。いっさい不平等があってはならぬ、と各家庭のカマドを叩きこわして、村ごとに食堂を作り、全員同じものを食べるようにしたりした。しかし農民は土地をとりあげられていわば共産党の農奴になったわけだから、概して真剣に働かなくなり、効率が低下した。二十年続いた人民公社の期間は、数億の農民が組織も連絡もないのによく一致してサボタージュを維持した期間だと言われる。
「大躍進・人民公社」は、毛沢東が提起し強行した唯一の建設的な、当人の主観では卓抜な、政策だった。しかしこれは無論徹底的に失敗した。三年間で数千万の人々が餓死した。もっとも共産党は「餓死」と言うことを許さず、「非正常死亡」と称したが、同じことである。わが国ではいまだに「共産党はとにもかくにも数億の民に衣食を与えることに成功した」などというひとがあるが、とんでもない無知である。


かなり中華人民共和国と中国共産党批判色の強いものになっているが、現在から見ると、どうやらこれが妥当な意見のように思われる。

2007/03/07(水)●一挙に三冊●

昨日読んで興奮した久坂部羊の作品は後2冊も借りておいた。で、結局今日も朝からずっと読みつづけてしまった。同じ作家のものを3冊一挙に読み終えるというのも、久々のことだ。

【破裂 RUPTURE】久坂部羊 ★★★☆ 筆者の2作目である。これも「廃用身」以上に衝撃的なストーリーだった。
医療過誤を取材するジャーナリストと、内部告発をする若い麻酔医者、手術中に針を置き忘れたことが原因で死亡した父のために裁判を起こす女性。これだけなら単なる医療裁判ものだが、本書の眼目は老人医療の矛盾と高齢化社会への、大胆かつ畏怖すべき解決法?である。
「PPP(ピンピンポックリ)」という、老人の一種の安楽死願望を逆手にとる手法で、画期的療法の心臓破裂という副作用を「効果」として捉える厚労省役人の恐るべき「プロジェクト天寿」計画。
麻酔医者も、このプロジェクトに取り込まれそうになったり、ジャーナリストが殺されたり、波乱万丈な展開もあるのだが、やはり本質は、老人医療問題を真剣に考えた上でフィクション化したものだろう。

佐久間はシニカルに微笑んでから、姿勢を正した。
「我々は国民に望ましい老後を保障するのは、国家の重要な責務だと考えています。『ぴんぴん』だけでなく、『ポックリ』も含めてね。超高齢社会に陥った日本を救うため、今、ある国家プロジェクトが秘かに進められているのです。わたしがその実質的な責任者です。わたしは先生のペプタイド療法を、このプロジェクトに活用させていただきたいのです」
「心不全の患者を元気にするためにかね。それはまだ時期尚早です。先ほども言ったようにペプタイド療法はまだ動物実験の段階なのだから……」
あくまで断ろうとする香村を、佐久間が遮った。
「いえ。実際の患者に使っていただきます」
「そんな、君、安全性を確かめもせずに認可されるわけがないじゃないか」
香村は思わず声を荒らげた。しかし、佐久間は動ぜず、むしろ親しみをこめて言った。
「認可はわたしが出します。安全性を確かめる必要はありません。プロジェクトの最終目的は、寝付かずに死ぬ、つまり、突然死kだからです。

「率直にお話ししましょう。我々はペプタイドペプタイド療法が心筋壊死から突然死を起す可能性の高いことを知っています。先生はそれを副作用とお考えのようですが、我々はそうは思わない。突然死は立派な"効果"です。心不全で生活機能の落ちた老人を、一時的に回復させ、寝つかせないで突然死させる。まさに『ぴんぴんポックリ』ではありませんか」


現実にこんな療法が採用されるとは信じ難いが、このプロジェクトのプロパガンダに利用された老俳優のインタビューも皮肉ながら、つい納得しそうになる。

「こんなことを言うと、お医者さまに叱られますが、医学が進んで、中途半端に助かる老人が増えたでしょう。むかしはもっとあっさり死んでました。もちろん命は大切ですが、苦しい長寿はよくないでしょう。自分も若いときは長生きがしたかったけれど、心不全で苦しんで、死ぬに死ねない状態を経験すると、突然死は大いなる救いなんですよ」

裁判の方は、レントゲン写真の手術前と手術後の画像に引き算的手法で針の存在を実証したものの、医者内部での馴れ合いで事実を糊塗されて、原告の敗訴になる。しかし医療裁判の難しさと矛盾を明らかに抉っていることは間違いない。いやいや、本当に、恐い作家だと思う。

【無痛 PAINLESS】久坂部羊 ★★☆☆ 彼の第3作だと思う。やはり医療問題をテーマにしている。神戸で起きた小学校教師一家4人惨殺事件が始まりだが、顔を見ただけで病状を見ることのできる町医者と女性心理診療士の偶然の出会いから次々に事件が広がっていく。老人医療を中心とする贅沢な私立総合病院院長と尖頭症の助手の不気味な交歓、診療士の元夫の陰湿なストーカー行動、灘警察刑事、サナトリウムの自閉症少女の逃亡、何やかやえらく、ストーリーが錯綜しているのと、バーチャルエロ動画の偏執的な描写、殺人犯の擬手術というより解剖殺人の病的な描写、院長の先天的性器異常とこれまたしつこい女性性器の描写など、読みすすむのが嫌になるくらいの部分の続出で、げんなりしてしまった。どうもこの作家には、悪い意味でのオタク的性情がありそうだ。
たしかに医療への問題意識はあるし、刑法三十九条「心神喪失者の行為は罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を軽減する」への疑問、矛盾、可不可を巡る刑事の意見とその反駁にも見どころはある。

厳罰主義しかない。罪を犯した者は、結果に見合うだけの罰を受けさせる。手を下した犯人が善悪の判断を欠いていたからといって、殺人をなかったことにしてくれと言われて、納得できる遺族がどこにいるか。早瀬の胸にその思いは確信となって湧き上がった。償いをさせることこそが、正義だ。いや、それだけでは不十分だ。善悪の判断がつかないのなら、そういう人間を自由にさせておくことが問題である。
「いったん罪を犯した異常者は、みんな隔離してしまえ。そうでないと、善良な市民は安心して暮らせない。いつ人を殺すがわからない人間を野放しにして、どうやって市民の安全を保てる。奴らは人を殺しても、病気さえ持ち出せば、罰せられないことを計算に入れてるんだぞ。」
謹慎が明けて灘署に移るまでのあいだ、早瀬は酔っては過激な発言を繰り返した。刑事仲間には、彼ほどではなくてもその意見に同調する者が少なくなかった。犯人逮捕を目指す捜査員にとって、刑法三十九条は犯罪者の使う卑怯なジョーカーに等しかったからだ。


たしかに力のある筆者であることは間違いなそうだ。だが、本書の読後感を一言で言うと、真犯人が逃走する結末を含めて「極めて不快」だった。
Morris.の嫌いな「目をしばたく」表現(149p)があったのも、評価を低める一因かもしれない。

2007/03/06(火)

昨夜も結局部屋でも飲んでそのままホットカーペットで寝てしまった。喉はガラガラだし、背中も痛い(>_<)
Morris.部屋のカウンタまもなく2のゾロ目になるなと思ってたが、昼前に見たらすでにゾロ目を超えていた、上のカウンタ図は、画像ソフトを使って作ったイメージ画像である。Morris.はキリ番より、ゾロ目や連番が好きなのだ。次は234567あたりかな(^^;)
3月になって仕事が忙しくなると思ってたのが、今週は急に仕事キャンセルになったりしてヒマになりそうだ。ベッドで寝直しというか、ごろごろ読書。何と無く気になってた久坂部羊のデビュー作を読む。ぞっとしてしまった。

【廃用身】 久坂部羊 ★★★☆☆ 現役医者でもある作者のデビュー作だが、小説というより捨て身のドキュメンタリみたいな読後感を受けた。神戸で老人医療をやっている漆原という医者を主人公に、医者の手記と、出版編集者の解説の2部構成になっていて、なかなか凝った造りになっている。
「廃用身」というのは、医学用語で「脳梗塞などの麻痺で回復の見込みがない手足のこと」らしい。医者が勤める老人デイケアには、この廃用身のために介護が困難な患者が多い。医者は患者にとっての重荷になっている廃用身を切断削除して、介護の負担を減らし、患者自身の動作の復活と精神的にも良い結果を生むことを確認し「Aケア」という名で廃用身の除去治療を進める。これだけ書くと、とんでもない治療法のように受け取られそうだが、そこに至るまでの医者の悩みと老人介護の限界、老人虐待の実態、老人の「死」への恐れと願望。国の老人行政の矛盾などを抉り出す、医者の手記は凄みがあるし、専門家であるだけに、老人医療や痴呆についての見識も高く、さまざまなことを考えさせられた。

お年寄りの求めているもの、それは腰や膝の痛みからの解放、便秘や尿もれの解消、そして何より大切なのが"寝たきりにならない"ことと"ボケ封じ"です。これは家族にとっても痛切なる願いでしょう。
医療はほんとうに"老い"に対して無力なのでしょうか。
治療を「元通りにする」と解釈するのでは、老人医療に未来はありません。もっと別の解釈はないものか。
そう考えてたどりついたのが、お年寄りの憂いを取り去るということでした。症状はあっても、お年寄りが幸福な気分でおればQOL(生活の質)は維持できる。

あまりにも単純そうに思われるかもしれないが、著者は老人介護の苛酷さを実感した上でこう言い切ってるのだ。

老人介護ほど、神経と肉体の両方をすり減らす重労働はないでしょう。
職員が腰痛でばたばたと倒れます。一人の徘徊お婆ちゃんのために、職員が一日中座るひまもなく振りまわされます。入浴介助は汗まみれになって、セッケンと垢と抜け毛に足を滑らせ、食事介助は唾と痰と吐瀉物を浴びせられ、トイレ介助では尿、下痢便、粘血便、凝固便と格闘し、そのほかにも、よだれ、水ばな、目やに、鼻くそ、耳だれ、フケ、膿、オデキの汁などにまみれなければなりません。
遅い動作にイライラさせられ、急かすとすぐに転んで骨を折る。言ったことは忘れ、聞けばでたらめを答え、同じ話を繰り返し、自分の非はぜったいに認めず、都合の悪いことは聞こえないふりをして、甘えて、威張って、疑り深く、わがままで、意地悪で自己本位で、ひねくれ者で、すぐに拗ねて、ひがんで、嫉妬する……
いや、失礼しました。
つい感情的になってしまいましたが、わたしは決してお年寄りの悪口を言いたいのではありません。これくらいの前提に立たなければ、老人介護はやっていけないとうことです。


これくらいの覚悟がいるものだろうと薄々感づいてはいても、なかなかこう明確に書くことはできないよな。そしていよいよ核心の「Aケア」についての説明。

わたしは、廃用身の切断を表す新しい呼び名の必要性を感じました。「切断」は英語では「Amputation」です。だから外科医は、切断手術のことを「アンプタ」と呼びます。しかし、それではただの切断になってしまう。廃用身の切断は治療ではなく、お年寄りのQOL(生活の質)を高めるためのものです。そこで私は「Amputation」の頭文字を取り、「Aケア」とう呼び名を考えました。「治療(キュア)」ではなく、「介護(ケア)」の一環として行うという意味です。
「Aケア」は特殊な療法であり、いったん実施されると取り返しがつきません。それだけに判定jは慎重でなければなりません。あらかじめ基準があれば、適応に迷うこともないはずです。もちろん個別の状況は勘案されるべきですが、基本的な要件は決めておくべきでしょう。
そこでわたしは、「Aケア」を適応する基準を次のように提案しました。
1.切断されるのは廃用身であること。
2.本人の明確な希望があること。
3.ADL(日常生活動作)の改善、または介護の軽減が見込めること。
4.QOL(生活の質)の向上が見込めること。
5.生命に危険がおよばないこと。


こうして主人公医者の手で次々と「Aケア」が実行されて行くのだが、マスコミに取り上げられ、誹謗中傷も相次ぎ、編集者の対応の悪さも加わって、物語は悲劇的の結末を迎えるのだが、新聞、雑誌、TVなどの受け止め方や、反論などもそれぞれいかにもありそうな論調で、それを描く後半の編集者の事件の推移記録は異常な臨場感をもって迫ってくる。
久し振りに小説を読んでゾクゾクする恐ろしさを味わされてしまった。

2007/03/05(月)●またまたサランバン●

昨日は樽蔵と十一夢飲み比べなどして、結構酔ってしまった。
録画しておいた「ローズマリー」8話を見る。ペドゥニと癌の奥さんが健康ランドに行って、のどじまんでキムチ冷蔵庫をせしめる場面があって、そのときの歌がいかにものナンバー(「アパート」「ソヤンンガンチョニョ」「ナメンヨルチャ」)で、ついついMorris.は歌ってしまったよ。でも今回のストーリーは結構ハードなもので、ついついMorris.も涙してしまった。
朝から雨が降ってたが午後には止んだので、鶴橋のさらんばんへ行くことにした。実は金曜日にかせたにさんと行ったとき楽譜を忘れたみたいだったので、取りに行きたかったのだ。昨日ママに電話したのだがどうも要領を得ない。どうせならと、ムックさんを誘ったが所用で無理とのこと。結局ひとりでミニギター持参で出かける。今日も店は客一人いない。楽譜はカラオケ曲集と一緒に置いてあった(^^;) せっかくだからミニギターで韓国民謡の伴奏してママに歌ってもらう。Morris.はあまり韓国民謡は得意でないのだが、「ウリミニョ」という楽譜持参してたので何とか格好がついた。えらくママが喜んで、しっかりママと二人貸切状態。ギター伴奏で歌ったり、適当にカラオケ入れたりして、楽しめた。途中からカラオケのレーザーディスクもMorris.が選曲任されてしまう(^^;) その後この店のファンクラブ会長(^^;)である前川さんが来て、交代で歌いまくり。Morris.もこの店のファンクラブ神戸支部長になるように要請されたが、どうしよう(^^;) 9時半頃に店を出て帰宅。


サランバンママと共演(^^;)

鶴橋路地猫

現在のMorris.の体重は120パウンド(^^;)
2007/03/04(日)●樽蔵●

夙川カトリック教会日曜日と言うのに、高平さんと二人茨木のアメリカ向け引越し荷物のピックアップ現場。船便、航空便と実家へ送る荷物、それに処分品引取りで、全体的にはそれほど多い量でもなかったのだが、制限一杯持っていきたいというオーナーの意向もあって、結構手間取った。漫画やゲームのマニアらしく、恐ろしいほどのコレクションがあっただけにやむをえないところである。4時過ぎに作業終了。西宮夙川の矢谷君の現場からヘルプの要請があって5時過ぎに夙川へ。ほとんど作業は終りかけてた。6時前には倉庫に戻って、7時前に帰宅。あわてて量り売り焼酎買いに行く。いつもの「十一夢」とその半額くらいの「樽蔵」をそれぞれ900mlずつ買う。「樽蔵」は安い割に美味しい。うーーん、これからはこちらに移行してもいいかもしれない、と思ったが、やっぱり「十一夢」はMorris.御用達銘柄としてキープしよう。

2007/03/03(土)●GaO漬け●

朝7時半帰宅(@ @) 即曝睡眠。
楢崎商店の辛子メンタイ正午起床。
酒は残っていないようだ。でも今日はもう動きたくない。午後はGaOの韓国ドラマ「I love ヒョンジョン」「パリの恋人」「天国の階段」と3本たてつづけに見る。このGaOの無料動画サービスは毎週配信替えで、ドラマによって交代曜日が違うので、結構見損なうことが多い。それにしても、この3本のドラマ、どれも貧しい女性が大会社の御曹司に見初められ、御曹司には婚約者がいて、と、ほとんど同じシチュエーションである(^^;) そしてひっぱる、ひっぱる、というところも似ている。ちょっと飽きてきた。
昨日かせたにさんにもらった辛子メンタイいただく。楢崎商店という聞いた事の無い銘柄だったが軟らかくて程よい辛さで美味しかった。
今日は桃の節句だが、Morris.には何の意味もない(^^;) 

2007/03/02(金)●有朋自遠方来不亦楽乎●

矢谷君らと夙川のオーストラリア向け荷物のピックアップ、5日取り(^^;)現場の初日。さすがに5日取りというのは珍しい。でかい屋敷だった。
昼食はレトロ希望軒のトンコツラーメン。現場に戻る途中夙川カトリック教会を見物。
夜は鶴橋に出て、7時半に博多から来阪のかせたにさんと待合せ。実に3年ぶりの再開である。お互いネットの日記で近況その他見てるので、ひさしぶりという気がしないが、やっぱり実際に会うのは別格である。おみやげに辛子メンタイまでいただく。感謝m(__)m
まずは「串八珍」という店で乾杯。飲んでだべって、その後エキセントリックなハルモニの店「サランバン」へ。ちょうど前の客が帰ったところで、完全に二人貸しきり状態(^^;) レーザーディスクの韓国カラオケ大会である。2時間程歌って踊って飲んでいい気分になる。11時前にここを出て、さらに駅前の焼酎バーへはしご。Morris.はこのところ酒には弱くなってるので今日はビールで何とか持たせてたのだが、とうとうここで焼酎ロック飲んでしまった。結果的にこれが失敗というか、環状線で大阪に着いたら午前1時前。つまり、Morris.はきっちり環状線1周余計に回ったらしい(@ @) こうなったら朝までジャンカラに行くしかない。いや、もしかしたらこれは確信犯だったのかもしれない。明日は前もって仕事休みにしておいたし(^^;) 普通このケースだと、仮眠しそうなものだけど、病気のMorris.は1時から6時まで、一人で延々と歌いつづけた。すべて韓国歌謡、ではなくて、実は久し振りに芳恵ナンバーも。「ハローグッパイ」では芳恵本人の映像で、すごく嬉しかった。


串八珍前で記念撮影

サランバンにて

ジャンカラで芳恵

【マイ・ラスト・ソング 最終章】久世光彦 ★★★ 何だかんだいいながら、Morris.はこのシリーズはほとんど読んでしまった気がする。そしてこれがほんとのラストになる。
「隣組」なんて変なのも入ってる。

そのころあって、今ないのは、こうした隣り近所の連帯感、ひいては「国民」の連帯感である。戦争が哀しい、いけないことはわかっている。だが「隣組」の時代は、兎にも角にも、みんなで戦争をしているという幸福な「一体感」があった。矛盾と言えば矛盾の時代だった。

こういった物言いはどうしても首肯しがたいが、白秋の童謡の「諧謔と明るいニヒリズム」という指摘や、「侍ニッポン」、「草原情歌」の裏話など興味深いエピソードなどは、面白かった。
急逝のため、原稿が足りなかったためもあってか、中野翠、松山巌、阿久悠、小林亜星と4人もの追悼文が掲載されているが、久世の亡くなったのが2006年の3月2日、奇しくもこれを読んだのが一周忌にあたっていた。

2007/03/01(木)●三一節●

今朝の高橋からの朝日はちょうどツイン煙突の真後から昇ってたし、煙も威勢良く出ていて風も無く垂直に上がってたから絶好の撮影チャンスだったが、やっぱり太陽光まともに写すとなると、なかなか難しい。
7時半前に倉庫に着く。矢谷君は来てたが鍵が無くて事務所に入れないとのこと。結局8時に古田さんが来るまで、7人くらいが待ちン坊。
今日は清水、東山君と吹田の上海向け荷物のピックアップ。
昼食は「龍」という店で酢豚定食頼んだのだが、待たされること30分(^^;) 出てきたのは角容器に入ったまるで懐石弁当みたいな奴だった。おまけに蜆汁が出てくるのも遅く、清水君などはほとんど弁当食べ終えた頃だった。夜の酒場がメインなのだろうが、昼食はもうすこしさっさと出して欲しいものである。
帰り道摩耶埠頭の夕陽もなかなか美しかった。
今日から3月、暦の上でも春であるが、今年は、結局冬らしい冬無くしてそのまま春になってしまった観が強い。
韓国では三一節で公休日である。1919年3月1日にパゴダ公園(タプコル公園)で日本からの独立宣言書が読み上げられ、これを機に全国的に独立運動が広まった。今日もパゴダ公園では記念行事が開かれたはずだ。Morris.も2回目の89年韓国旅行で3月1日、パゴダ公園に出向いたことを思い出す。

ああサミルあつけらかんの青空をパゴダ刃物の如く斬り刻め 歌集『冬の旅』


高橋の夜明け

摩耶埠頭夕景その1

摩耶埠頭夕景その2

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