Morris.日乘2003年4月 
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ここは、Morris.の日記です。読書記録、夢のメモ、宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。  
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墓地 墓地 逝こか
 

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【1998年】 12月 1月
 
 
 
2003/04/30(水)●家庭内謹慎(^_^;)●
10時半起床。かなり酔いが残っている。
おまけに全身が痛い(+_+)
別に打撲とかではなさそうだが、かなり昨日は飲みすぎたようだ。
外は小雨が降っている。昨日は汗ばむくらいの陽気だったのに、今日は肌寒いくらいだ。図書館に行かねばと思いながらぐずぐずして、結局一日部屋でごろごろ。夜はTVで野球観戦。井川は前半得点許したが、後半は回復して、結果的には4点差で快勝。今シーズン巨人に4連勝で首位を確保(^○^)

【日本三文オペラ】開高健 ★★★★ 何年ぶりに読み返したことになるだろう。発表されたのが昭和34年(1959)だから、高校くらいに読んだとしたら35年ぶりくらいかもしれない。大筋は覚えていたが、初めて読むような気持ちで一気に読みとおした。
梁石日原作の映画「夜を賭けて」を先日見たことがきっかけで読み直したが、やはりすごい作品である。
小松左京の「日本アパッチ族」と本書、それに梁石日を加えて「アパッチ三大傑作」ということになるだろう。
作者の分身という気配のあるフクスケを三人称で表現しているが、なんだか一人称みたいに感じさせる不思議な文体だし、後の開高の健啖ぶりを連想させる、食い物に関する微に入り細を穿った執拗な描写と饒舌は圧倒的だ。

この丼鉢もまたかなりしたたかなものであることがわかった。キムの説明によると、これは朝鮮語でセキフェといって、豚の子宮であった。豚の子宮を解体のときにつぶさないようそっと氷嚢のようにとりだし、そのままみじんにきざんで、ほとんど味らしい味もつけず、もちろん煮たり焼いたりの加工はいっさいやらず、生のまま丼鉢に入れて食うのである。つまりフクスケがなにも知らずにのみくだした白い皮は豚の羊膜で、水のような薄い液は羊水であった。キムは説明を聞いてたじたじしているフクスケにむかって、さらにすごい話を追い打ちにかけた。彼のいうところによれば、いま食ったのはまだ序の口で、正真正銘のセッキフェは胎児もろともたたきつぶしたのを骨、羊膜、羊水、なにもかもひっくるめて生のままゴクリとやる。これは朝鮮料理の王様といえるもので、わけても粘液に厚くつつまれているためにつぶしきれなかった胎児の目玉が恨めしげにただよっているのをのみくだすときの快味ときたら
「----こらァ、ちょっと、ろっくふぇらあにもやれんというようなもんでんなあ」

新潮文庫の佐々木基一の解説に開高健の自筆年譜の一部が引用されている

「前年の夏、ノイローゼを晴らすために大阪の泥棒部落へ行ったときの経験をもとにして書いた。部落のなかへ入ろうにも入りようがなくて困っていたところ、ある新聞社にいる友人の友人がこの部落のある班の親玉を呼んでくるからと言うので、難波の駅で待っていたら、むこうからやって来たのが妻の詩人仲間の金時鐘であったのにはおどろかされた。、私はいつのまに彼がフランソワ・ヴィヨンになっていたのか、ついぞ知るよしもなかったが、たちまち意気投合して、その夜、したたかに彼と飲み食いした。あとはご想像におまかせする」

うーーん、金時鐘と開高健の出会いが本書を生み出したのか。当然梁石日もこれに絡んでいたんだろうな。後年、梁石日が「夜を賭けて」を書くことになろうとは不思議な因縁だろう。

「アパッチ部落興亡記」といった趣の本書のストーリーだが、前半の元気のいい時期の面白さに比べると、後半ジリ貧になる部落の動きと疑心暗鬼の場面はちょっと読むのが辛くなる。
晩年の恰幅の良い姿とは対照的だった初期の開高の作品をいくらか読み返したくなった。
 
2003/04/29(火)●家庭内ノレバンオフ&ひろこ誕生会●
家庭内ノレバン参加者19歳になったひろこと友人たち8時半起床。昨夜遅くまでグリンカレーなど仕込んでいたのでちょっと遅起きだ。
今日は昼からあしやん一家を招いてのノレバンオフを予定していたのだ。
本当はネットで呼びかけて、もっと多くを招いてどんちゃん騒ぎしようと企んでいたのだが、参加希望者がいなくて、ひとりだけ参加予定だった某K嬢にもドタキャンされてちょっと淋しいかなと思った。
1時過ぎにあしやん一家到着。嬉しいことに韓国人留学生二人を連れて来てくれた。
先日の花見でいっしょだったキムジョンウンさんと、3月に来日したばかりのイヨンエ(^。^)さん。
あしやん持参のビールで乾杯した後、ビデオ見ながら豚キムチ、グリンカレーを食べて、いよいよノレバン開始。あしやんは本読んだり龍太の世話で、ノレバンはパスモードだったので、アンちゃん、ジョンウン、ヨンエという三人娘??vs.Morris.という感じだったが、いやあやっぱり本場の女性連にはかなうわけもなかった。レパートリーは広いし唄は上手いし、発音が完璧(当たり前ぢゃあ)。Morris.も最近はレパートリー倍増したと自負していたが、まだまだである。それでもよくもまあ、部屋で歌いまくるなんて企画を考えたものだ。近所迷惑だったろうな、やっぱり。まあ夜でないということで大目に見てもらおう。
本物のノレバンみたいに叫ぶ訳にはいかないが、ちびくろのノレバンCDROMはハードデスクに内蔵しているから、立ち上がりが早いし、モニターはデスクトップの液晶に繋いでるから文字も結構大きい。何といっても曲と曲の交代がほぼ瞬間的なくらい早いので、超高速ポンチャクディスコメドレー100曲可能(^。^)なのだ。実際にはそんなに長くはやらないけど、ともかく、それなりに盛り上がったのは事実だ。
龍太昼寝できずむずかり出したので6時前に一同は帰宅した。
夜は社長宅で、ひろこ19回目の誕生日ということでまたまた宴会。
堀姉妹、いやま、伊藤君、ひろこの友人が4人も来たのでいつも以上に賑やかだった。Morris.らは、TVの阪神・巨人戦に熱中。追いつ追われつのシーソーゲームで、どうにか阪神が2点差で逃げ切った。
昼から飲んでたこともあって、Morris.は試合終了後に潰れてしまったようだ。どうやって帰ったかも覚えていない。ひろこには嫌われてしまったかもしれない(^_^;)

【えらい人はみな変わってはる】谷沢永一 ★★☆ 薄田泣菫の「茶話」に触発されて、コラムを書き始めた著者のが自分なりの類書を出したものらしいが、Morris.には一向に面白くなかった。谷沢の作は結構読んで来たし、それなりに面白いものもあるのだが、本書は、過去の書物からの引用が多く、その引用文が総じてつまらないのだ。
一番おしまいの「校正おそるべし!」というコラムの中で、与謝野晶子が「腹を痛めた我が子」と書いたのを、「股を痛めた我が子」と誤植されて、「あんな恥かしい思いをしたことがない」と嘆いたというエピソードは知らなかった。

 
2003/04/28(月)●平静な夜●
としろう、矢谷、清水君と4人で御影のドイツ人宅のローカルプレパック。
夫婦共に掃除好きというか、梱包するのを待ち構えるように布巾で拭きまくるし、おばあちゃんは椅子に座ってじっと梱包を凝視してるしで、なかなか圧迫感のある現場だった。昼飯は、久しぶりに「あさひ」で、出汁巻き+チキンカツ定食。とにかくボリュームがあってMorris.には多すぎる。しかし、清水君はこれに飯の大盛りを頼んでた(^_^;)
今夜は野球がないので、物足りないが、平静な夜だ。
HEY!HEY!HEY!にaikoがゲストに出て新曲「蝶々結び」を歌った。うーん、やっぱりいいなあ。

【懐かしの昭和30年代】町田忍 ★★★ 最近、彼の名前を良く目にするようになった。奥付では、庶民文化探究家という肩書きになってるが、銭湯博士として有名だし、パッケージや空缶の収集家でもあるらしい。さらに記録魔でもあるらしく、本書の写真も彼自身が過去に撮り溜めしたものが数多く使われている。
懐かしの喫茶店、映画館、駅を特集みたいにまとめ、付録みたいに「昭和の暮らし」と題して、当時のお菓子やおもちゃ、薬や乗り物、家電などの写真コラムを集めている。
どれもこれもタイトルどおり懐かしいものばかりだが、著者とMorris.は一つ違いだから、ほとんど同じ世代だ。
懐かしの駅には26駅が取り上げられているが、JR東京駅を始め、JR奈良駅、JR門司港駅、JR鳥栖駅などMorris.も良く知ってる駅が挙げられているのが嬉しい。なんとJR神戸駅もちゃんとカラーで掲載されていた。1937(昭和12)築のスクラッチタイル貼りとある。良く利用するのにあまりきちんと見たことがなかった。今度じっくり観察してみよう。
 
2003/04/27(日)●ほっ●
10時半起床。洗濯、掃除して後はごろごろ。
午後2時から甲子園阪神-広島を見る。残念ながら今日は阪神負けてしまった。
その後灘図書館に行く。気付かずにいたがカウンターの掲示に「平成15年4月から、神戸市の別の図書館から借りた図書も、どの図書館にでも返却できます」と書いてあった。
今年の2月1日にMorris.が韓国に行く前の日、中央図書館の本を、灘図書館に返却しようとして断られ、いやみたっぷりに日記に書いたが、もしかしてあれが原因なのだろうか。まあ、そんなことはあるまい、とは思うが、ちょっと嬉しいニュースではある。
そのまま元町南京街に出て、林商店で、タイカレールー、袋茸、シナモン、中華スープなど買う。しかし、同じ中華街のそれも、真向いの永昌行では、同じカレールーが1.4倍の値段で売られているのには驚く。しかし、同じ製品がパニエなんかだと、2倍以上で並んでいるものなあ。
ついでに、南京街冷やかし、中国製の青い魚柄のティーポットも買う。
今日は久しぶりの休みで、ゆったり過ごせたのが嬉しかった。しかし、5月過ぎると、今度は仕事無くなって、あっぷあっぷしそうでもある。

【鎮魂歌】茨木のり子詩集 ★★★★ 1965年(昭和40)に思潮社から出た彼女の第3詩集。例によって童話屋の復刻版である。
この詩集くらいになるとMorris.のお馴染みの詩が目白押しである。
「海を近くに」や「私のカメラ」などはほとんど諳んじてるくらいだ。
600行を超える長詩「りゅうりぇんれんの物語」は、終戦間近に中国から強制労働に連れてこられ、北海道の炭坑から逃亡し、終戦を知らず14年間も山中で逃亡生活を送った中国人の記録を元にした譚詩だが、以前に読んだ時と同様、終わりになると涙を押さえることができなかった。
全体で14篇の詩が収められ、おおむね長めの作品が多いが、中だるみはしていない。
一番好きな「海を近くに」を引いておこう。

海を近くに 茨木のり子

海がとても遠いとき
それはわたしの危険信号です

わたしに力の溢れるとき
海はわたしのまわりに 蒼い

おお海よ! いつも近くにいて下さい
シャルル・トレネの唄のリズムで

七ツの海なんか ひとまたぎ
それほど海は近かった 青春の戸口では

いまは魚屋の店さきで
海を料理することに 心を砕く

まだ若く カヌーのような青春たちは
ほんとうに海をまたいでしまう

海よ! 近くにいて下さい
かれらの青春の戸口では なおのこと

いい詩だなあ、しかし、こちらも優劣付け難いくらい好きなので、「私のカメラ」も引用してしまうことにする。何しろ、この詩を読んだために、Morris.はそれから20年近くカメラを持たずに過ごしたくらいの影響力をもつ詩だったのだ(^_^;)

私のカメラ 茨木のり子


それは レンズ

まばたき
それは わたしの シャッター

髪でかこまれた
小さな 小さな 暗室もあって

だから わたし
カメラなんかぶらさげない

ごぞんじ? わたしのなかに
あなたのフィルムが沢山しまってあるのを

木洩れ陽のしたで笑うあなた
波を切る栗色のまぶしいからだ

煙草に火をつける 子供のように眠る
蘭の花のように匂う 森ではライオンになったっけ

世界にたったひとつ だあれも知らない
わたしのフィルム・ライブラリイ
 
 
2003/04/26(土)●Morgan's Barライブとミラクル阪神●
矢谷君らバイトを含めて総勢7名で豊中のアメリカ帰りの引越し荷物の配達。
昼食は豊中駅前の「矢島」で、ぶっかけうどん定食。20分近く待たされたが、これがなかなか美味だった。
Morgan's Bar帰りは元町まで出て、阪神理容で散髪。阪急で六甲にもどり、センター冷やかして、8時からヒアカムで、Morgan's Barとルー(井上淳子)のライブ。ルーというより、淳ちゃんと呼ぶ方が親しい。神戸にいた頃は井山君とPC3というバンド作ってたこともある。
前回のヒアカムデのMorgan's Barライブには、やや不満が残ってたが、今日のライブは満足いく出来だった。特に秋本君のボーカルがリキが入っていた。アンコールの後の再アンコールの「メロディ」は圧巻だった。いつもはちょっとうるさいと思う、クレイジーママの強引なアンコールがあったからこそで、今夜はママにも感謝。
帰りは昌美さんのタクシーに便乗して12時前に帰宅。
阪神甲子園では大変な試合だったらしい。ライブ前に4-4になっていて、休憩時間にラジオで聞いたら3-10と負けていたので、これはもう絶望的だと思ったのだ。ところが、ライブの後で、13-10で大逆転したという情報が入って来た。ほんとかよ(@_@)
そんな試合甲子園で見ることができたファンは冥利につきるだろう。たいていMorgan's Barのライブは見に来る奈緒ちゃんの顔が無かったが、もしかして、甲子園にいってたのだろうか?そうだとしたら羨ましすぎる。
うまいことにパーフェクTVのsky-Aで、試合の録画放映やっていたので、4回からじっくり観戦。明日が休みと言うのがありがたい。いやあ、すごいすごい。8回表に4点入れられて6点差になったのを、その裏に9点とってひっくり返すなんて。8回だけで1時間以上かかってしまった。こんな試合は10年に一回くらいのもんだろう。良かった、良かった。
 
2003/04/25(金)●あがた森魚を聴きながら●
今日も朝から小雨模様。
倉庫でヴァン詰めや、小口の配達など、こまごました作業。実はMorris.はこれが一番苦手である。引越し関係の仕事しながら、車の免許持っていないもんで(^_^;)いろいろ不都合がある。
倉庫には数ヶ月前から野良猫が棲み付いているらしい。白黒ぶちと黒猫の二匹で、Morris.は白黒しか見てないが、まだ仔猫で、かなり痩せている。
キュミちゃんからメールで、昨日ソウルから大阪に帰っているとの連絡あり。昨夜彼女の掲示板覗いたらその由書いてあったので先に知っていた。彼女の一人芝居や人形劇もまた見たいな。
阪神は西京極球場で広島戦の予定が雨で中止。なんかほっとしたりして(^_^;)
忙しさにかまけて、パーフェクTVのSTARdigioもあまり熱心にチェックしていないが、今月は431chでマイルス・デビスクインテット特集が4回あるのでこれだけはきっちりエアチェックしている。
今週は421chであがた森魚の特集があるので、としろうのためにエアチェックしたのだが、やっぱりなかなかいいので、MDに保存する。しかし、この人は不思議な世界に住んでいるようだ。
 
2003/04/24(木)●霧の広島路●
早出して、矢谷、西根君と広島の中国人上海向け荷物ピックアップの現場。愚図つき気味の天候で、中国道はえらく深い霧が立ち込めていた。新緑が微妙な変化を見せて美しく、その中に赤紫の山つつじや、藤色そのものの藤の花房が木の枝から垂れているのを見ると、季節の移り変わりの速さに驚かされる。
現場は南区だったので、東雲のお好み焼き屋「三八」で肉+イカ入り広島焼きを食べる。ここは、みんなが広島と言えば話題にするくらいの店なので、一度行きたいと思っていた。やっと行くことが出来たのだが、とにかく、そのボリュームに圧倒された。これでシングルというのだからダブル頼まなくて良かった(^_^;)
Morris.は、広島焼きというのは、お好み焼きの中にヤキソバが入ってるというくらいの認識しかなく、「モダン焼き」との区別も良く分からない。はっきり言ってそれほど好きなものではないのだが、さすがにこの店のは、いい味を出している。柔らかめの生地とモヤシで、ちょっともんじゃ焼きを連想させる。それにしてもMorris.にはやっぱり多すぎる。次回行くことがあれば「レディ用」というのを注文しよう。
帰り道もやはり霧と雨の中だった。
阪神は今夜は井川の乱調と苦手川上から1点も取れずワンサイドで敗退、中日と同率首位に並ばれてしまった。やっぱり「三日天下」という悪い予感があたってしまった。
6chの「動物のお医者さん」も連続して見てしまった。これはストーリーはすべて知ってるだけに、一風変わった見方になってしまう。漆原教授(江守徹)と、菱沼さん(和久井映見)がはまり役だ。チョビ役のハスキー犬の子犬は、それはもう、漫画そのまま。

【昭和遺産な人びと】泉麻人 ★★★☆☆ 「泉麻人の消えた日本」というタイトルで『新潮45』に2年間連載された24編をまとめたもの。
平成の現時点で、すでに無くなってしまった昭和の事物をルポするという形態だったらしいが、完全に無くなったものは、取材そのものが難しいこともあって、消えかけているものや、細々と残っているものが大部分だ。
人生の40年近くを昭和時代に生きてきたMorris.だけに、懐かしいものも多かった。印象的なものを、ランダムに拾ってみる。

報道用伝書鳩、勝鬨橋、車掌さん、流し、飛行機からの宣伝ビラ、ハエ取り紙、赤チン、ひまし油、アメリカシロヒトリ、先割れスプーン、銭湯の富士の絵

とりわけ「インドリンゴ」というのは、本当に今は見ることが難しい。
インドという名前が、原産地であるアメリカのインディアナ州から命名されたと言うのは驚きだった。漠然とインドだと思ってたのだ。
明治7年、青森県の東奥義塾学校の教授として真似からた、ジョン・イングという宣教師が、故郷のインディアナ州から持ってきたインドリンゴの苗木を植えたのが発端だそうだ。
一番のピークは戦前で、昭和10年から15年まだだったそうで、戦後はどちらかというと脇役になり、平成2,3年頃を最後に市場から消え、今や苗木の一本も残ってないと言う。
しかし、現在の人気品種「王林」と「陸奥」はインドリンゴにゴールデンデリシャスを掛け合わせて作られたものだとか。

泉麻人はコラムの達人として有名だが、本書でも、インタビューの手際良さや、まとめかたのうまさは堂に入ってる。オチのつけかたはちょっとクサイと思う(^_^;)たとえば、先のインドリンゴの生地のオチは

宇多田ヒカルの歌声に往年の藤圭子の面影を探る---ような意識をもって、こんど王林と陸奥を噛みしめるように味わってみようか---と思っている。

筆者はMorris.より7歳若い(1956=昭和31生)だけに、昭和への視点もかなり違っている。また生まれも東京だけに、取り上げられた事物が東京中心で、地方出身のMorris.から見ると、ちょっと違うんじゃないかという部分が見えたりする
惜しむらくは、雑誌には掲載されたらしい複数の写真が省略されていることだ。文章には「写真によると」という表現が数箇所あるので、特にそう思った。
 
 
2003/04/23(水)●6連勝ならず●
同じ現場3日目。5時前に近場の矢谷君の現場にヘルプに入る。結局7時に倉庫を出て、矢谷君と一緒に今日も社長宅に。5月18日(日)の神戸祭り(東灘区民祭)の打ち合わせに呼ばれた矢谷君に付いていったのだが、目的は昨日の昌美さん土産の焼酎だったりして(^_^;)野球見ながら手土産のコロッケや社長特製の鯛の尾頭付やサラダ食べて、飲む。いやま君も来て、昨日の続きといった感じ。
しかし野球の方は、金本のタイムリーで逆転した阪神が再逆転されて6連勝ならず。うーん、残念無念。明日は5時起きで広島行きなので、早目に切り上げて帰宅。
ちょうど「DIAMOND GIRL」第3回が始まってたところなのでついつい見てしまう。やっぱり観月ありさはいいなあ(^_^;)あっさりまたはまってしまいそうだ。
 
 
2003/04/22(火)●胸のすく逆転劇●
昨日とおなじ現場。ところが朝6時に一旦目を覚ましながら、また寝てしまい、起きたら7時過ぎ。あわててとしろうに電話して、現場直行することにした。
夜は社長宅で、昌美さんの鹿児島土産で宴会。焼酎、酒盗、薩摩揚げ、かるかん饅頭と質量共に豪華だった。
とりわけ、「光遠こうおん」という、米、甘藷原料の焼酎はまるでブランデーみたいな香りがして、喉ごしが絶妙、うーーんこれは美味い。
今日は平日ということもあって、いやま君くらいしかいなかったが、社長令嬢ひろこが、専攻科目(保育)で必須のピアノを、いやま君に指導してもらうらしい。またやっちゃんも仕事が面白いらしく、二人とも生き生きしている。いいなあ。
今夜は阪神、薮が1回裏に4点取られた時点では、ほとんど諦めムードだったが、2回に怒涛の同点、その後、濱中の満塁ホームランなどもあって気色いい勝利。
結局11時過ぎ帰宅。
 
 
2003/04/21(月)●冬に逆戻り?●
としろう、浅海君と3人で六甲アイランド高層マンション30階の現場。内部で31階まで続いているメゾネットスタイルで、荷物量も半端ではない。今週はまるまるこの現場に貼り付くことになりそうだ。
夜は斉藤さんに迎えに来てもらい、斉藤宅でPCを触る。相変わらずWinXPというのに馴染めずにいる。今日は斉藤さんが描いた施工の絵や、写真をスキャナーで取り込む作業に終始。しかし、結局は三田方面に借りた畑で採れた野菜をふんだんに使ったつよしの手料理と、ビール、ワイン御馳走になり、すっかりいい機嫌で12時帰宅。しかし今夜は冷える。まるで冬みたいだ
 
2003/04/20(日)●夢にカラオケかけまくる(+_+)●
[カラオケの夢]ソウル近郊の田舎町のテントの中、カラオケ大会が行われている模様。日本人はMorris.一人で、当然のごとく歌うことになる。新曲が無くて、仕方なく釜山港へ帰れを歌うことにする。先に派手な衣装を着て歌ってた白人が突然倒れてテントの中に担ぎ込まれる。かなりの重体らしく、何かうわごとを言ってるが、回りは平然とカラオケ大会は進行していく、Morris.の番になり、いかにも、という感じのステージで歌い出す。字幕がないので、途中歌詞がしどろもどろになりながら何とか歌い終え、客席にいる女性知人(誰だかわからない(^_^;))と歓談する。彼女は将来日本に行くので、Morris.に日本語を習いたいと言うが、Morris.は旅行中だから長時間の受講は無理だと逃げる。夕食はキュミちゃんに会うことになってるのでソウルに向かう。途中電車が違う方向に進み結局ソウルには行けなくなる。

しかし、夢でまでカラオケやると言うのは、相当ヤバイ状況かもしれない。
西根、荻野君と西宮のシンガポール向けピックアップの現場。昼食は「黒平衛」でラーメン+豚まんま定食。ここは「げんこつ」と似たタイプだと思っていたのだが、今やげんこつよりは数段美味しいと思う。豚まんまもなかなかいけるし、店員の応対も親切で感じが良かった。
朝から小雨模様で、午後2時開始予定の阪神-横浜戦は55分遅れで始まり、濱中の2本塁打、5打点の活躍もあり9-3で快勝。これで4連勝、横浜との3連戦は雨で流れると思ってたのが嬉しい誤算で全勝で終わり、明後日からは名古屋での中日戦、楽しみぢゃあ。

【平成】青山繁春 ★★★☆ 風変わりな小説だった。昭和天皇の死とそれに伴う元号などの取材に関わ通信社記者である主人公の半回想的なストーリー展開だが、取材方法や宮内庁、省庁、官邸などの描写がえらくリアルなのだ。著者紹介を見たら、やはり通信社記者経験者だった。と、なると本書はノンフィクションに近いものかもしれない。
冒頭にソウルの場面が出てきたので、つい借りてきたのだが、あまり韓国とは関係無かった。
女性記者との淡い恋愛風なエピソードや、宮内庁の一徹な老人とのやり取りもあり、ディテールはそれなりに面白いのだが、読み終わった後で、いったい何を言いたかったのかよくわからない、というか、天皇アレルギー気味のMorris.にはわかりたくない何かがあったのかもしれない。
 
 
2003/04/19(土)●大福満一歳(^○^)●
久々の休み。8時半起床。
ぐずつき気味のお天気だ。
満一歳を迎えた大福ネット仲間?の宮崎さん宅の愛犬、大福が今日生誕一周年の記念日を迎えた。
犬の年齢は人間に換算するとおおむね6倍くらいというが、最初の一年はもう少し早いような気もする。人間で言うと小学校高学年くらいではなかろうか。
宮崎さんが最初に飼った柴犬「福」が、はかなくも病死して、その後、複雑な心境の中で、再び愛犬となった大福は、その愛くるしい容姿と、宮崎さんの献身的な愛護+近況報告日記もあって、今やネット界のアイドル犬に成り上がってしまった。Morris.の身近でも堀姉妹などはすっかり大福フリークである。

ともかくも、大福、お誕生日おめでとう\(^o^)/

近くにいれば、ソーセージの一本でも持ってお祝いに駆けつけたいところだ。
現在Morris.部屋では画像の扱いが不自由なので、宮崎部屋から勝手に大福の画像をパクって貼り付けておく。事後承認ですがご容赦を>>宮崎商店店主ニムm(__)m

目出度いときには目出度い話が重なるもので、ドラマーの前田勇造君がいよいよ、自前のホームページを立ちあげたとの連絡。さっそく覗きにいく。タイトルはY's BANQUET BOX
http://www.h2.dion.ne.jp/~youzoh-m/
仲間のミュージシャン紹介、日記、BBSなど音楽中心で、フレンドリーな作りだ。先月のSTONES大阪ドームライブ連日観戦レポートは羨ましかった。友達が多く、開放的な彼の部屋だけに賑やかになること間違い無しだろう。
昼前にパソコン工房に電話。デスクトップの状況を聞いたら、またもや、シャットダウンの症状が再現しないので、そのままにしているとのこと。マザーボード交換もやってないそうだ。サポートセンターの渡辺さんが電話に出て、結局これ以上部品交換しても意味が無いようなことを言う。とりあえず、Win2000の再インストールはしておくから、夕方なら引き取ることはできる。料金は前回のこともあるので、不要とのこと。ともかく引き取るしかなさそうだ。雨が気になるところだが、3時過ぎに部屋を出て日本橋へ。
とりあえず再インストールされたデスクトップを起動してみる。Win以外は空っぽだから、持参したバックアップCDROMでMorris.部屋のコピーをIEで見る。とりあえず動いてるし、シャットダウンもしない(20分くらいだけど)。こうなったら持って帰るしかない、例によって、旅行用のカバンにタワー型のデスクトップ押し込んで、重いのを我慢して帰宅。
とりあえず電源入れて起動する。しかし、あえなく10分も経たないうちにシャットダウン。ああ、もうこれはいよいよ年貢の納め時なんだろうなあ(+_+)
それにしても、店ではシャットダウンしない、というのが気になるところ。モリス亭の電源自体に問題があるのだろうか?
こういう結果も予想していたので、それほどショックはない。しかし、こうなるとやっぱり、新規購入しかないのだろうなあ。
 
2003/04/18(金)●鳰の海●
矢谷、西根君と、昨日と同じ彦根の現場。午後から奥井、荻野君がヘルプに来てくれたが、それでも作業終了は5時半。
この現場の隣が広大な荒れ地で沼もある。ここは、井伊直弼で知られる伊井家の屋敷跡らしい。
日本最大の湖、琵琶湖はやっぱり広い。千々の松原のベンチに寝転がって水平線を見るとまったく海にしか見えない。
湖畔あちこちに、散り後れた桜が望見できる。盛りにはさぞ見事だったろうな。

四方より花吹き入りて鳰の海 芭蕉

の句が思い起こされる。
「鳰」は「かいつぶり」のことで、「鳰の海」は琵琶湖の別称である。来年あたりは、琵琶湖で花見と言うのも良さそうだ。

今日の阪神は2-2で縺れ込んだ9回裏桧山のホームランでさよなら勝ち。巨人も似たような展開で中日を下したのでセリーグは、阪神、中日、巨人の3強(^○^)の争いが激しくなりそうだ。
明日はひさびさに休みだが、雨になりそう。
今夜は困った時の麻婆豆腐。

【オマエラ、軍隊シッテルカ!?】イ・ソンチャン ベ・ヨンホン訳 ★★★★  原題は「ノヒガグンデルルアヌニャ」。
韓国は徴兵制があり、韓国男性の大部分は二十歳になると約3年軍隊に所属することになると言うことはよく知っている。Morris.の男性の友人もほとんどが、軍隊経験あるはずなのに、なぜか軍隊での思い出話などは、聞く機会がない、というか、あまり話したがらないようなのだった。
本書はその軍隊経験を、インターネット上で公開した一種の暴露記事が元となっている。これがネット上で異常な関心を集め、単行本化されてベストセラーになったらしい。
著者の入隊は今から10年ほど前らしい。
入隊検査から、入隊、訓練、共同生活、オルチャリョ(しごき)など、しっかりレポートしてあるし、著者が軍隊に対して、ニュートラルな視点で接しているので、抵抗無く読むことが出来た。韓国の軍隊制度に付いても簡明な説明があり、それだけでも有用だと思う。
テコンドは、軍隊では必須なので、幼少時から訓練しておくのが望ましいとか、入隊はなるだけ若いうちにとか、入隊前の男子への助言もあり、ブームを呼んだのは当然だろうし、文章も適度のユーモアや皮肉もあって、飽きさせないものがある。
しかし、軍隊の訓練はかなりに厳しいし、上官のシゴキも生半可なものではない。Morris.のような軟弱なタイプにはとうてい耐え切れそうにない。
著者は身長も高く、体力的にもかなり頑強な方らしく、それなりに軍隊生活に馴染んでいるようだった。
軍隊経験者の大多数は、個人差はあっても屈辱にまみれざるを得なかっただろうし、除隊後、他人に話したくない心理は分からなくも無い。
ただ、日本の青年と韓国の青年との、体力的、精神的差が、この軍隊生活の有り無しに因る部分はかなり大きいのではないかと思う。
集団行動苦手、個人主義のMorris.が言うことではないだろうが、日本でも若いうちに、鍛練しておく期間を持つことは有益かもしれない。もちろん非人道的な面は排除し、身体能力に応じた編成プログラムで、一定の集団生活を経験する。そんなことは、学校、家庭で学ぶべき、という反論もあろうが、現状では望むべくもない。
本書は「疾風怒涛の入隊編」となっていて、続編もあるらしい。これも読んでみたい。
 
 2003/04/17(木)●実写版「動物のお医者さん」●
西根、秋本君と彦根のバンコク向けの現場。二日がかりの現場で、今日は船便と、湖東町の娘宅への荷物搬入。明日は保管荷物の引き取りがある。
現場のすぐ近くは千々の松原という名の琵琶湖畔に面した名勝地らしかった。たしかに水平線が弧を描いてなかなかの眺望だったが、波打ち際まで行ったら、ごみだらけで、興ざめだった。
昼は近くのかんぽの宿の食堂に行こうとしたが、割高なので「チャンポン亭」という店でチャンポン頼んだ。いちおう和風ということらしいが、不味くはないものの、Morris.のイメージするチャンポンとは別物であることに変わりはない。関西であの、長崎四海楼のチャンポンを食べることは不可能なのだろうか?
阪神は今日は井川が何とか踏ん張り5-0で終盤に持ち込んだので、楽勝ムードだったのに、8回突然乱れた井川が4点を取られ降板、ウィリアムズが踏ん張って薄氷の勝利。まあ、勝って良かった。
ABCTVで佐々木倫子の「動物のお医者さん」の実写ドラマやってる。アニメなら問題ないが、実写となるといろいろ漫画とは違ったところがある。ストーリーは極力、原作に忠実にやってるらしい。短いエピソードを重ねていく短編漫画風で、違和感を覚えながらもついつい見てしまった。おしまいのテロップに「このドラマはつくり話です」と出るのが、何か変だった。
 
2003/04/16(水)●日韓サッカー●
西根君と二人、多可郡中町と、和泉市の配達。午前中の中町は開梱無しで、あっという間に終了。
近畿道で大阪に戻り、高槻の来来亭でラーメンギョウザ定食。ここは安定してる。しかし今日はちょっとスープが温かった(+_+)
午後の和泉市では、全開梱でたっぷり3時間半かかってしまった。
今夜はソウルワールドカップ競技場で、サッカー日韓戦だ。なんということもない国際親善試合なのだが、このカードは見逃せない。こっそりラジオで阪神-ヤクルト戦かけながらテレビの前で観戦。
前半は韓国押し気味ながら0-0で折り返し、韓国のGKイウンジェを久しぶりに見ることが出来て嬉しい。
後半ロスタイムぎりぎりで永井のラッキーゴールでジーコ監督初勝利。なんか意外な結末だったが、それなりに面白かった。
阪神はヤクルトに連敗(+_+)
 
2003/04/15(火)●飛騨高山の酒「天恩」●
[遺影撮影会の夢]ソウルの友人から家具の注文を受け、大き目のサイドボードを発注、部屋に届いてしまいほとんど生活できない状態になる。猫を抱いた少女が迷い込んで来て、まつわりつく。猫が顔を嘗め回すのにちょっと閉口。いっしょに細い道をたどっていくと、道端のここかしこで撮影会が行なわれている。被写体はみんな何か不思議な化粧を施されている。どうやらすべて遺影のための撮影会らしい。
飛騨高山川尻酒蔵「天恩」小雨の中、矢谷君ら4人で、生駒、三郷町の現場、まず、生駒から実家に保存していた荷物をピックアップして、奥さんの三郷町の実家にまわる。途中斑鳩を通り、小雨にけぶる法起寺の三重の塔、法隆寺の五重塔を垣間見ることが出来た。
今日は久しぶりに定時に終わった。
午後からは雨は上がり、夕方にはくも一つない晴天となった。
夜、ペリカン便で日本酒が届いた。飛騨の高山酒蔵の「天恩」という初めて聞く名前で、ラベルの文字は富岡鉄斎のもの。
この前のユカリちゃんのABCTVのキャバレーナイト番組のテープ送ったので、そのお礼らしい。さっそく味見してみる。最近はすっかり焼酎党のMorris.だが、久しぶりの日本酒はまったりとして美味しい。今夜はイカの刺身があるので一献傾けることにしよう。それにしても、きよみさん感謝m(__)m
神宮のヤクルト戦、薮がいまいちで2ホーマーなどで3点取られて降板した後、ポートとかいうピッチャーがあっさり4点取られて、あっさり負けてしまった(;_;)

【千利休の謀略】谷恒生 ★★☆ 信長の死後から関ヶ原に至る時期を、利休と秀吉の関係を利休側に立って捏ねくりあげた作だ。本タイトルも「天下をめぐる秀吉との暗闘」という副題も時代小説のタイトルとしては情けないし、登場人物の性格描写もあまりに単純で、これでは漫画以下としか言いようが無い。
信長、秀吉、家康の評価も、目新しさはない上に、繰り返しが多すぎる。作者はもともと信長フリークらしく、信長のこととなると誉める誉める。同様に本書の主人公利休のことも、何の曲も無く天才を賞賛するばかり。
単純でも、馬鹿馬鹿しくても面白ければそれでいいのだけど、Morris.には全く面白くなかった。
それではなんでこんなのを読んだのかというと、中村苑子の病症日誌に谷某氏の利休の本が面白かったと書いてあったのをうろ覚えしていたためだ。少なくとも本書のことではなかったのだと思いたい。
 
 
2003/04/14(月)●東京現人?●
としろう、秋本君ら4人で、明石の現場。航空便と保管の荷物のピックアップ。5時に作業終了、倉庫にもどってからも仕事が残っていて、帰宅は8時。今夜1;10からサンTV「東京現人」という番組で横浜ジャグバンドフェスティバルの特集がある。とても起きてはいられないから、タイマー録画する。
KBSの日本語放送から封書が届いたので何だろうとわくわくして開封したら、リスナーアンケート用紙が入っていた。ちょっとがっかり。

【証言構成「ポパイ」の時代】赤田祐一 ★★★★ 「ある雑誌の奇妙な航海」と副題にある。76年に創刊された平凡出版(現マガジンハウス)の雑誌「POPYE」の初期50号までを「黄金時代」と位置づけ、それをターゲットに、当時の関係者へのインタビューで構成された厚手のペーパーバック風な一冊。
Morris.は平凡出版の雑誌ならPOPEYEより「平凡パンチ」の世代だし、何と言っても「anan」の衝撃が大きすぎた。
しかし、この3つの雑誌に関わったスタッフはかなり共通している。たしかに筆者の言うとおり、POPYEの初期の一部特集はMorris.も感心した覚えがある。
木滑良久、小林泰彦、松山猛、北山耕平、征木高司、大貫憲章など15人ほどがインタビューに応じているが、それぞれの発言が矛盾したり、評価がまちまちだったり、こぼれ話や、エピソードに富んでいて実に面白い。
ともかく、著者の雑誌への熱意、知識、鋭利さには驚かされた。
ときどき立ち読みして面白いと思っていた雑誌「クィックジャパン」の創刊者で、本書も同誌に連載されたものということがわかって納得した。
しかし、多くの登場人物がカリスマのように堀内誠一を称えていることに、彼の実力を改めて認識させられてしまった。
8pだけのカラーページに掲載されてある、50号までのPOPEYEの表紙もそれなりに懐かしかったが、Morris.は本書を読んで、初期の「anan」を無性に読み返したくなった。創刊号から20冊くらいは保存していたのだが、地震の後処分してしまったのが悔やまれる。
 
2003/04/13(日)●斉藤宅ピアノ&BBQ●
午後3時に社長宅集合。社長、いやま君、堀さん、えっちゃんといっしょに、タクシーで小屋場山の斉藤宅へ。
斉藤さんが先日友人からピアノをもらったので、これをいやま君に弾いてもらい、ベランダでバーベキューしながら、ビールやワインを飲んで楽しもうと言う催し。
さりーちゃんは野暮用?でパス、まさみさんは鹿児島旅行で不在。
1ヶ月前から斉藤造園の手伝いをしている小田さんと、その知人の女性画家李さんがいた。
能斗也のお気に入り、ひろこも遅れて参加。Morris.はとりあえず、PCを触る。
しかしどうもXPというのに馴染めない。
宴もたけなわとなり、斉藤さんが自作手作りの大型紙芝居「かにとり」を披露、Morris.も調子にのって、いやま君に歌本押し付けて韓国歌謡を1曲歌った(^_^;)
10時近くまでうだうだ騒いで、帰りはタクシー2台に分乗して帰宅。
 
2003/04/12(土)●雨の滋賀周遊?●
 昨日と同じメンバーで同じ現場。ただし、今日は、3箇所に配達。
昼食も昨日と同じ「天輪うどん」。生醤油うどんと野菜のかきあげ頼む。やっぱり二玉にしておいた。これも不味くは無かったが、やっぱり本場讃岐のものと比べるとものたりない。
朝からずっと雨だったが、守山市の現場から、地道を通って、近江八幡、彦根、日野町と滋賀県琵琶湖東側を大回りしたので、散りがての桜を楽しむことができた。松尾寺付近の山の下方に雲の棚ができてる風景は見事だった。
阪神は3回に8点を入れて、今日は追いつかれることもなく9-2で巨人に快勝。
 
2003/04/11(金)●天輪製麺所直営うどん店●
 
6時半に奥井さんに迎えに来てもらい、尼崎で高平さんを拾い、滋賀の守山の現場。近日香港に向かう日本人のローカルピックアップ。明日まで連続の現場で、今日は日野町の奥さんの実家へ荷物の一部を搬入。昼食は草津坊袋の1号線沿いにある「天輪うどん」で釜揚げうどん食べる。天輪製麺所の直営店で、かなり大型店で、羽釜の並ぶ流れ作業風の調理場もショーアップされてるし、器も釜揚げは盥に入ってる。麺も充分美味いし、これにかやくご飯付で550円と言うのは安い。おまけに大盛り(二玉)でも特盛り(三玉)でも同じ価格らしい。Morris.は今日は大盛りにしたが、明日は特盛りに挑戦してみよう(^_^;)
倉庫に6時半着、積み込みなど手伝って帰宅は8時前。
今日から東京ドームで阪神は今シーズン初めての巨人戦。伊良部vs.清原という前評判だったが、金本、アリアス、片岡のホームラントリオもあって、7-1の快勝、と思ったら、9回裏、まさかの同点に持ち込まれ、延長12回で8-8のドロー。勝てる試合だったと思うが、タイガーズは、去年より確実に力強くなってると確信した。
 
2003/04/10(木)●雉子飛ぶ里● 
としろう、矢谷君と三人で愛知県日進市の、ニュージーランド向け荷物のピックアップ。荷物はすべて1Fのガレージに出してあったので昼過ぎに作業終了。日進市というのは始めてだが、名古屋から近い。朝、現場近くの草むらに顔の赤い大きな鳥を見つけた。矢谷君が雉子ではないかというが、そんなわけはなかろうと思ってしばらく見ていたら真上を飛んで行った。たしかに雉子のようだった。
遅めの昼食は、名古屋インター近くの「マル八」という、ミソカツ専門店だったが、Morris.は前回懲りているので、普通のカツ丼頼む。これがご飯と、玉子とじトンカツが別皿で出てきて、出汁が和風でとても美味しかった。矢谷君は懲りずにまたミソカツ頼み、ここのは美味いと言ってた。でも、やっぱり、ミソは甘いらしい。
4時半倉庫着。秋本君が倉庫で待っていた。秋本君は5日前から酒を止めているとのこと。トラックに積み込みや降ろしやったりして6時半に終わる。
今日は阪神井川、中日川上の投げ合いで投手戦と思ったが、井川が3点取られてあっさり完封負けだった。まあ、今日は巨人もヤクルトに惨敗してるからいいとしよう(^_^;)
 
2003/04/09(水)●掃除しなくては● 
9時起床。このところ、部屋がおっそろしく散らかってる。多忙と多飲と、デスクトップ不調が原因だろう。午前中は少し気を入れて掃除と洗濯。
午後は灘図書館に行く。
阪神は昨日惜しいところで中日に敗れたが、今日は5-0で快勝。
今日から8chで始まった観月ありさのドラマ「Diamond Girl」録画して置いて、野球の後見る。どうもストーリー展開はちょっとMorris.好みではなさそう。でも、やっぱり観月の顔は好きなので、見続けることになるかもしれない。
 
2003/04/08(火)●雨の花祭り● 
9時起床。外は雨だ。あまり何もしたくなくてベッドでずっと読み続けていた「ロンド」を読みあげる。これはひさびさのヒットだった。
昼から雨は止んだので、あまり気乗りしないまま、デスクトップ鞄に入れて(^_^;)日本橋へ向かう。やっぱり重いっ(+_+)
パソコン工房に預けて係員にこれまでの経過説明するも、係員はほとんどちゃんと聞いていない感じだ。先日電話に出たサポートの渡辺さんの名前だけはこちらからしつこく言って書き込んでもらったが、どうも要領を得ない。ともかくも10日か2週間後には帰ってくるから、すべてはそれから考えよう。
いったん部屋に戻り、斉藤さんに迎えに来てもらい斎藤宅へ。
斉藤造園のホームページの打ち合わせ、ということだが、その前にMorris.はWinXPになれることが先決のようだ。とりあえず、ネスケ7.0をダウンロードして、HTMページは作れる環境にする。マルチプリンタを使って画像のスキャンもできたが、画像ソフトが見当たらない。プリンタ付録のCDROMからインストールしたが、これがどうもいまいち。MS付属のソフトの方がまだましだったが、やはり慣れないので使いにくい。
それに斉藤さんの方にどんなページ作るかというはっきりしたプランもないので、とにかく、屋号や簡単な業務案内、住所やファックスを並べた看板ページを作り、コンテンツはぼちぼち増やすことにしよう。
能斗也部屋のように、Morris.部屋に入れるのなら、いつもと同じでいいのだが、今回はやはり、ゆくゆくは、斉藤さんとつよしで更新できる方向に持っていきたいので、斉藤家が契約したケーブルTV関連のサーバーに置きたい。このサーバーの書類がMorris.にはよくわからないところがあるので、一度平日の昼間に行って、会社に電話しながら設定した方が確実かもしれない。
PCはいいかげんにして、後はビールもらいながら、釘煮、はたはた、枝豆、ポテチーなどあてに飲む。
能斗也は良く喋るし、相当ごんたになっている。斉藤さんによじ登って大声で命令する。ひろこが能斗也にプレゼントした手作りの絵本があって、これが実に素晴らしかった。数字絵本で、お日さまひと、星ふたつ、りんごがみっつてな感じで10までのイラストがあり、ちゃんとラストにおちも付いていて、とにかく、絵が生き生きしている。姉のやっちゃんが絵が得意というのはよく知っていたが、妹は妹で、まったくスタイルの違うセンスの絵が描けるということにびっくりさせられてしまった。
11時前においとましてふらふらと歩いて戻る。途中ヒアカムに寄る。島田さん、クレージーのママなどが来ていた。久しぶりに島田さんと音楽のことなど語ってしまったよ(^_^;)
1時前に帰宅。それでもしつこく飲む。

【ロンド】柄澤齋 ★★★★☆ タイトルと表紙の木口木版画に惹かれて手に取ったが、この版画も著者の作品と書いてあったので、ちょっと驚いた。
もともとが版画家で、エッセイなどは書いていたらしいが、本書が作者50歳過ぎての処女作だということになる。それだけでも興味深々なのに、ストーリーが凝りに凝ったもので、おまけに専門の美術は言うにおよばず、音楽、料理、服飾、写真から建築、心理学まで多様な蘊蓄を全編にわたって開陳してある。いやあ、ほんとにこれが初めての小説なのかと、疑いたくなるくらいの出来栄えだった。
SHIPという船の形を模した美術館のキュレータを主人公に、過去に一度だけ公開されて行方不明になった「ロンド」という作品と、それを取り巻く因縁の人々、殺人=芸術化する異常な天才、ロンド作者の血縁者たち、なかなかにおどろおどろしい展開もあるのだが、小説の構成自体を、いわゆるロンド形式に仕立て上げ、ミステリー風味も最後まで持たせる技量は生半可ではない。
「絶対音感」に比肩する「絶対視覚」という才能の持ち主が多数登場するのも、物語の重要部分を占めるし、作者自身の芸術論らしいものを、登場人物に語らせるところもMorris.には面白かった。
語彙も豊富だし、文体の好き嫌いはおくとして、充分に重厚、緻密でストーリーに似合ったものになり得ている。
登場人物に風変わりな姓名のものが多く、それぞれに意味や遊びを付加しているのも、唯名論者のMorris.の趣味に合っている。
性格描写も一癖も二癖もあり、こんなに物語にはまって読んだのは久しぶりだった。
物語の中で、異常な天才がモデルとする絵画も、ダビッドの「マラーの死」くらいは一般的だが、鎌倉時代の「九相死絵巻」、カラヴァッジョの「ホロフェルネスの斬首」「洗礼者ヨハネの斬首」などは、渋い選択だと感心してしまった。
「洗礼者ヨハネ」への主人公の論文が、犯人によって飲用されるくだりはなかなか読み応えがあるし、論文そのものがすごい。ちょっと長いが引用しておく。

人類が生んだあらゆる絵画の中で、『洗礼者ヨハネの斬首』ほど無慈悲なものはない。劇的なシーンなのに威厳もなく、ヒロイズムのかけらもない。宗教的メッセージもなく、音楽的な感傷もない。地球のすべての生物が息を止めてその惨劇を見つめる沈黙だけがあり、その沈黙が永遠に引き延ばされた無時間の中で、彫像のように凍結されたヨハネの肉体から抜け果てていくkもの--その衰滅の秘密だけに獄卒の視線はそそがれ、天からの光を弾き返す背の筋肉と、頚動脈を切開して腰に携えたナイフの冷たさが、あらゆる人間的なドラマへの謝絶を、天上的な調和への無関心を、画家と共有している。切り開かれたヨハネの首から迸る赤い血液は、踏み慣らされた獄の地面を潟ちながら、その最初の噴出で血文字を記そうとしている。文字は(f michelan...)と読める。fはおそらく、創造者を意味するラテン語fecitを詰めたもの。以下は画家の本名、ミケランジェロ・メリージを表わすのだろう。
この絵の中で画家は、切開するものと切開されるものの立場を往還する。画家は自画像として獄卒を描き、吹き出る血によって自らの創造物に署名する者として洗礼者を描いた。被害者と加害者は画家の呪われた人格の内で入れ替わり、その関係は、天地を覆される砂時計の、終わりなき交換の原理に鎖されている。
ここには個人の死を引き取る外部の生がなく、暴力を引き取る内部の生も存在しない。ここは主客を失った視線の、期待もなく希望もない観察だけが原理であり、画面を鑑賞し戦慄する者たちの視線は、鑑賞者自らに迫りくる死の兆しに変換される。
カラヴァッジョは神の不在はもとより、私たち個人の死を引き取る、外部の生の不在をも私たちに突き付けようとしているのだ。そこにあるのは言葉の真の意味における無慈悲と、あらゆる物語から廃嫡された生の、究極の孤絶である。
この無慈悲と孤絶は今日、数多くのフィルムとビデオ映像に姿を変えて消費されている。自然がもたらす災厄と、人為的な暴力の犠牲者たちが映し出される映像が繰り返し印刷物を賑わし、茶の間に流され、インターネットにはびこり、生活の安寧を脅かさないレベルの刺激を消費者たちに提供しつづけている。
だが、テレビやパソコンの画面もまた砂時計の括れた穴と同じく、不毛な砂の流通方向が入れ替わるだけの、孤絶の装置であることに変わりはない。茶の間に流される災厄を娯しむ人たちの災厄が、明日の茶の間で消費されないという保証はどこにもないからだ。この構造から立ち顕れてくるものこそ、私たちの死を引き取る外部の生の不在にほかならない。
死の映像が消費されればされるだけ、等身大の死は私たちから遠退き、私たちは自らの死を喪失する。今日の人類がことごとく感染しかかっている無慈悲の眼差し--。カラヴァッジョはそれを、いち早く個人の牢獄で培養してみせた先駆者であり、不吉な予言者だったと言えはしないだろうか。

先の「絶対視覚者」でもある主人公の「ロンド」との対面場面と、その描写も想像が付こうというものだが、ここでは割愛しておく。ともかくも、絶対視覚というからには、その洞察力、観察力、理解力、なども重要だろうが、まずは一般的な意味での視力が必須だろう。
このところ、ますます視力の衰えを感じるMorris.としては、何か空恐ろしいものを感じながら本書を読み終えた。
ストーリー展開のあまりの御都合主義ならびに、作り物的部分、主人公と恋人の愛情交換の場面のギクシャクぶりなど、微細な瑕はあるものの、面白かったのだから、それでいいのだ。
 
2003/04/07(月)●「う」はうどんの「う」●
早出で清水君と二人、四国へ向かう。徳島と高松の配達で、天気はいいし、桜は咲き乱れているし絶好のドライブ日和だった。
最初の現場は阿南市のずっと西で、那珂川に沿って県道19号線を走る。実にいい景色だ。途中「十八女橋」というのがあった。何と読むのだろうと気にかかり、帰って調べたら「さかり橋」と読むらしい。「女盛り」という意味なんだろう。姓氏では「わかいろ」と読むともあった。こちらも同工だ。
丸一のうどんと竹輪の天婦羅現場は古い日本家屋で、現在は使っていなくて、倉庫代わりに使うらしい。当然開梱もなし。
来た道を引き返して、鳴門から高松自動車道で高松市に到着したのが昼前。何をおいても讃岐うどんを食べなくてはと数軒看板を物色しながら11号線沿いのて「丸一」という店に入る。セルフの店だが、かなりの大型店で、Morris.は冷やしの大盛りと竹輪の天婦羅で\390。うーーむ、ここの麺はこしはあるが、ちょっとモチモチしてる感じ。神戸あたりのうどんよりは美味いが、中村のうどんにしびれているMorris.にはちょっと不満が残る。しかし竹輪の天婦羅はメチャ美味だった。
昼から配達済まして、帰り道、木田郡牟礼町の「安部製麺」で半生うどんを5袋購入。さらに高松自動車道の津田の松原SAで、またまたざるうどん+イカ天婦羅食べる。こちらの方が、麺は先の丸一よりましだった。その代わりイカ天婦羅は×だったし\500は香川県としてはえらい高いぞ。
四国も淡路島もどこもかしこも山笑うという季語そのままのたたずまいで、すっかりいい気分。倉庫には4時に到着。なんか、今日は仕事というより、ドライブとうどんの旅みたいないい一日だった。
 
 
2003/04/06(日)●大阪城花見● 
8時起床。うーーん、風邪で鼻水ずるずる状態だ。喉も痛い。
大阪城花見葛根湯飲んで、紅茶飲んで、ぐずぐずしながら結局10時半ごろ部屋を出て、森ノ宮に向かう。
昨日雨だったこともあって、大阪城はすごい人出だった。
あしやんが朝から場所取りしてくれてたのだが、そこは桜のない日陰で、ちょっと淋しい。
参加者は、あしやん、アンちゃん夫婦と息子の龍太、ファピョンさん、百済大王、芭雨ちゃん夫婦、山田さん夫婦、左さん、川崎さん、韓国から留学中のキムウンジョンさんと辻調理学園で学んでいる韓国人男性。
焼き肉は、キムウンジョンさんが味付けしたということで、しっかり韓国風、しっかり花見を満喫できた。
6時から近くのカラオケで5人で二次会したのだが、ここはユーカラで、韓国曲は貧弱。ざっと900曲くらいしかない。これはちびくろ内蔵ノレバンの1/3くらいだ。
それはそれなりにごまかして2時間、しっかり歌った。風邪気味のMorris.の声はすごいことになっている。
 
2003/04/05(土)●西宮の「博多屋」●
昨日と同じメンバーで同じ現場。
昼食抜いて午後1時までに作業終了。
小雨が降り続け、風も吹いて寒い。ベランダでエアコン室外機の梱包などしてたら、寒気がしてきた。ちょっと風邪ひきかけだ。
帰り道、西宮の「博多屋」でラーメンとギョウザ。ここも昨日の「しぇからしか」といい勝負くらいのうまさで、満足。
今日は土曜日なので早目に帰宅できた。
昨夜タイマー録画した、ユカリちゃんの番組ちゃんと録画できてた。さっそく見る。いやあこれは絶対永久保存版だ。キャバレーのステージの模様もたっぷりある上に、居酒屋でのインタビュー、ボランティアでやってた正雀のゴスペル教室でのおばちゃんたちとの交流、リハーサルや楽屋風景、ラジオ録音現場など、興味尽きない場面がまんさい。特に新世界のユカリちゃんの部屋訪問は圧巻。うーむ、満足、満足。
阪神は12-5でヤクルトに快勝。ムーアも好調のようだ。

【紅一点論】斉藤美奈子 ★★★★ 「アニメ・特撮・伝記のヒロイン像」と副題にある。
世界は「たくさんの男性と少しの女性」でできているといという、前書きからして直裁で魅力的である。

紅一点現象とは、第一義的には、もちろん「数」の問題である。けれどももっと重要なのは「質」である。紅一点のヒロインとは、「ひとりだけ選ばれて男性社会の仲間に入れてもらえた特別な女性」のことである。言葉にすれば簡単だが、これはいろいろとややこしい問題を含んでいる。「特別な女性」とは、ではどこがどんな風に特別なのか。「選ばれた女性」とは、ではいったいだれにえらばれたのか。それ以前に、じゃあ子ども向けの物語世界にも「男社会」があり、それに対抗する「女性社会」に相当するものが存在するのか。

相変わらず彼女の洞察力と分析力とパターン化の手際の良さには舌を巻く。
子どもの伝記に登場する女性偉人の三羽鴉、ナイチンゲール、キューリー夫人、ヘレン・ケラーの、アニメヒロインへの投影だけでも見事すぎる。

・ナイチンゲール伝は「ナウシカ」である
・マリー・キュリー伝は「セーラームーン」である
・ヘレン・ケラー伝は「もののけ姫」である

これだけ見ると??かもしれないが、本書を読んだMorris.は、これだけで、うーーーーん、と納得してしまう。
これは評論なのだろうが、Morris.には小説より面白かった。
斉藤美奈子は新型のフェミニストなのかもしれない。当人がそういった意思表示をしてるようにもみうけられるが、実はあるジャンルや、現象を取り上げて、仮説を練り上げ、それらしく一つの体系にしてみせて、われわれを幻惑することを楽しんでいるのではないかという節も見受けられる。
そんなことも含めて、Morris.は彼女の文章をよむことがとても快楽である。
本書で紹介されていた安彦良和の「ジャンヌ」も是非読まねばと思ってしまった。
 
2003/04/04(金)●ユカリちゃんTV続出●
 
矢谷、西根君と仁川競馬場となりの現場。部屋から競馬場が丸見えという立地で、競馬ファンの西根君は、気もそぞろ。二日取りの現場なので、明日は競馬を見ることができそうなので、一番競馬場の見える部屋は明日に回すとのこと(^○^)
昼前から雨になったが、10分以上歩いて久しぶりに「しぇからしか」で博多ラーメン。ここは、高山君絶賛の店で、確かに美味い。かた麺頼んだら、確かにめちゃ硬い麺が出てきた。でもやっぱり、替え玉でもかた麺頼んでしまった。紅しょうが、海苔、胡麻(半分擂ってあるあたり)と基本はきちんと押さえてるし、やっぱりいい店だ。住吉に出店してるが、やはりこの仁川の方が段違いに美味いぞ。
6時に倉庫到着、ヴァン詰めなどして帰宅したのが、8時過ぎ、今夜は深夜にABCTVでキャバレーナイトのドキュメンタリーが放映されるので、タイマー録画セットして、大阪ドームの阪神-ヤクルト戦をサンTVで見ながら、ちびくろで、ぐいぐい酒場を覗いたら、きよみさんが、今夜の8時からNHKの金曜ショータイムにユカリちゃんが出るという書き込み。あわててチャンネル替えたら、氷川きよしのショーで、イッセー尾形なんかがゲストに出てる。ひょっとして、もうユカリちゃんの出番終わったのでは、と心配になったが、うまい具合に、8時半くらいから大西ユカリと新世界登場。例のオレンジスーツに、髪は銀髪だ。氷川きよしとのデュエット、オリジナルの「赤い河」まで10分以上も露出していた。いやあ、いよいよユカリちゃんも全国区だ。
野球の方は伊良部が何とか踏ん張って、3-2で阪神の勝ち。今シーズンもなかなか出足好調だ。

【国語辞典の名語釈】武藤康史 ★★☆ 辞書好きでは人後に落ちないつもりのMorris.なので、こういった類の本はついつい手にとってしまう。
楽器の音が辞書ではどう表現されているか、とか、「辞林」「広辞林」のことわざ解釈、「大辞典」の笑い声、大西巨人と「広辞林」など、目次をみるとすごく面白そうだった。意気込んで読み始めたが、だんだんしらけてきた。
そもそも「大辞典」というのが、Morris.の持ってる平凡社のものではなく、明治45年に嵩山堂から出た同名の辞典だったあたりから、ちょっと肩透かし食らったのかもしれない。しかもべつのところで、平凡社の大辞典への誹謗めいた発言もあって、いよいよ嫌になったのかもしれない。
明解国語辞典編纂者見坊豪紀の紹介は、これまで知らなかっただけに興味深かった。しかしこれもやはり、Morris.としては、「言海」の大槻文彦の方が好ましい。
見出し「ん」の項で、「日本国語大辞典」初版では
ん、んす、んず、んだ、んだ、んて、んで、んとす
の7語だったのが、第二版では
ん、ンジャナメ、んず、んだ、んだ、んだから、んだって、んだども、んだら、んて、んで、んです、んでも、んとす、んの、んば、んん
と、18語に膨れ上がってるというのも、面白かったが、必要なさそうな語が多いようでもある。
しかし、著者はこんな本を出すだけに、さまざまの辞書をよく読み比較してることは確かだ。
Morris.はこのところ、ほとんど辞書を読んでない。どころか、辞書を引くことすらめっきり減ってしまった。これはいかんと、反省するきっかけにはなったようだ。
約1/3で中断している、三省堂の例解古語辞典をまた読み始めることにしよう。
そういえば、本書も三省堂の出版で、内容的にも三省堂の辞書中心に論じられてる。と、思ったら、大部分が三省堂ブックレットに連載されてたものらしい。
 
2003/04/03(木)●きしめんと味噌カツ●
 朝5時半に迎えに来てもらい、矢谷、西根君と名古屋緑区の中国向け荷物のピックアップ。
8時前に尾張一宮のサービスエリアできしめん食べる。ここのきしめんは、普通のものの倍くらい幅広の麺で、なかなか美味しい。
昼食はこの前のめちゃ不味ラーメンに懲りて、うどん屋で、味噌カツ丼たのむ。もともとこの味噌カツというのは、あまり好みではないのだが、いちおう名古屋の二大名物料理(と勝手に思ってる)きしめんと味噌カツで責めてみようと思ったのだった。
しかし、結果は、味噌ソースが無茶甘で、不味かった(+_+)
 
 
2003/04/02(水)●あんにゅい●
[Night-mare 悪夢]海岸リゾートに数人で遊びに来ている。夜中、Morris.は空中浮遊しながら友人と散策に出る。青く光る岬では外人が我が物顔に一番いい場所を占領している。そこをすり抜けて海岸に降り、水中に沈む。息は苦しくないのだが頭が割れるように痛む。何とか救助されて小屋に寝かされる。隣にも一人病人が寝ている。誰かがMorris.と病人を簀巻きにして殴る蹴るの暴行を働く。朝目が覚めると隣の病人は死んでいる。Morris.もどうやら死んでいるらしい。それなのに胸がひどく圧迫される感じだ。真っ黒い重い物体が圧し掛かっている。このままでは胸が潰れてしまう。
10時起床。
嫌な夢を見たせいか、何か昨日よりずっと疲れてる感じだ。
11時からTVで高校野球を見る、東洋大姫路は第二試合だから行こうと思えば、甲子園に行けるのだが、その元気が無い。
日本橋のパソコン工房に電話して、デスクトップの対策を尋ねる。技術部の渡辺さんという人が応対に出る。めずらしくちゃんとした対応だった。電源モジュールの件も、どうやら無関係らしい。と、なると、やはりマザーボードが臭いようだ。ところが、Morris.のデスクトップに使われているマザーボードはすでに在庫が無いという。おいおい、それはあんまりではないの?つまりは、本体丸ごと買い換えろということかと言ったら、一つローレベルのボードなら交換可能とのこと。うーーむ、背に腹は代えられないよなあ。ただし、これをやると、OSは再インストールが必要らしい。ということは、やっぱり設定すべてやり直しということになりそうだ。それでも、まったく新しいマシン買うことを思えばうんと安上がりなわけだから、それしかないか。
高校野球見終わってから、重いマシンを抱えて日本橋に出ようかどうか迷っているところ。
高校野球は、アン投手も疲れには勝てなかったか、とうとう敗退してしまった。どっと疲れが出て、結局日本橋に出るのは中止。優柔不断である。
しつこくデスクトップ触って、ほとんど瞬間的に、日記を更新したが、31日の途中で途切れた形。それでも、WHITE FIELDの画像だけはアップできた(^_^;)
 
2003/04/01(月)●小休止●
今日、明日とひさしぶりの休み。
大阪の制作会社から、先日ポートタワー下で撮影した、TVCM用の春待ちファミリーBANDプロモーションビデオが送られてきた。
さっそく社長宅へ持参して一緒に見る。なかなか楽しい出来上がりだ。放映はまだ未定だが、近い将来、関西地区で流れると思う。楽しみぢゃあ。
社長のアスパラサラダと、和風ラーメンをごちそうになる。豆腐などの入ったラーメンで、これはちょっといまいちだった(^_^;)
ビール飲みながら、高校野球、昨日の再試合を見る。今日はアン君は一塁を守っていたが、後半からは再登板。何と9回に1点ずつ入れてまたも延長線。結局は10回裏、花咲の福本投手の自滅で、姫路が準決勝進出を決めた。ますますアン君を応援したくなる。
明日は甲子園に行こうかな。
4時過ぎに元町に出て、阪神理容で散髪、「つの笛」冷やかすも収穫無し、そのまま西に歩いて行ったら、元町3丁目と4丁目の境のビルに「古本レトロ倶楽部」という看板を見つけて入ってみる。ビルの2Fにあって、名前のとおり、昭和30年から50年くらいを中心にした、雑誌や写真集、ビラやアルバム、当時の復刻版や、回顧特集雑誌などが、ずらりと並んでいた。ヴィジュアル系に力を入れてる感じだ。
何でも2年くらい前にオープンしたそうだが、まったく気付かずにいた。雑誌も単行本も総じて手ごろな価格で、ここは時々覗くことにしよう。
挨拶ということで、89年ペヨトル工房発行の「マレーネ MARELENE」を買う。20cm角くらいの小振りで50pあまりの薄い写真集みたいなものだが、表紙からしてデザイン的に垢抜けているし、何といっても片面印刷セピア色のマレーネ・ディートリッヒの写真がすべて素晴らしい。須永朝彦やおすぎなどの短文もおしゃれだし、とてもいい買い物だった。
どうやらこれは、86年西ドイツ制作の彼女の自伝的映画「マレーネ」のパンフレットみたいなものらしい。
高架下を流して、中央図書館へ。4月9日から18日まで蔵書点検で休館になるので返却日が大幅に延びる。三宮図書館は5月14日から18日、灘図書館は5月21日から25日が休館で、やはり中央図書館は蔵書が多いだけ休館日も長いようだ。
三宮にもどり高架下の「丸玉食堂」で久しぶりにエビ玉丼食べる。このところずっと、閉まってたので、もしかしたら廃業かと、心配してただけに嬉しかった。もちろんエビ丼(正確には「蝦仁会飯」)は、あいかわらず美味しかった。
夜はゆひ子さんと東急ハンズ前で待ち合わせ、トルコ風居酒屋「CIDE」に行く。実は、Morris.のデスクトップの不調の原因が電源にあるかもしれないということで、彼女が現在使っていないものを持っているのでテスト用に貸してもらうことにしたのだった。
ソケットごとにメモを貼ってくれてたのでこれならとにかく、Morris.にも繋げそうだ。
12時前に帰宅して、さっそく、電源を繋いでデスクトップ起動。でも、やっぱり駄目だあ(+_+)
これで、原因が電源モジュールではないことは多分確実になった。それが分かっただけでもありがたいし、新規にモジュール買って同じ結果だと、みすみす無駄金遣うところだったから、そういう意味でも助かった。感謝ハムニダm(__)m


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