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Morris.日乘2013年8月 


Morris.の日記です。読書控え、宴会、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。


 

今月の標語

真夏の過失

【2013年】 7月 6月 5月 4月 3月  2月 1月
【2012年】 
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月  5月 4月 3月 2月 1月

2013/08/31(土)●夏の終わり?●

7時起床。
今朝の血圧は183/78/66。
三宮の現場最終日。今日も直行。
今日は地下のストレージルーの梱包中心。
昼飯抜きで1時過ぎに作業終了。
2時前帰宅(^_^;) でも、何かえらくえらく疲れてる。
明日は4時半起きで四国行き。台風は温帯低気圧になったから、何とかなりそうだけど、ちょっと心配。
阪神-広島は、甲子園で敗け無しの藤浪先発。雨で2回中断、途中ベンチ前にイタチが走り回ったりしたけど、10時半までかけて、2-1で辛勝。これで藤浪は10勝目。高卒初年度十勝、セリーグではあの江夏以来46年ぶりとか。おめでとう\(^o^)/
女子バレーは日本-中国。勝負にならんだろうという予想に反して、フルセットに持ち込む善戦。最終セットを2点差で落としての惜敗。
3セット目デュースまでもつれて落としてしまったのがもったいなかった。
明日から9月。これだけ秋の訪れが待ち遠しいのは10年ぶりくらいかもしれない。
今日の歩数は3891歩。


瑠璃蜆 

小野八幡神社の雉 

同じく 
2013/08/30(金)●デジタル化資料●

7時起床。
今朝の血圧は193//76/79。
三宮現場、二日目。今日はJRで現場直行。
朝から台所に入って、2時までかかった。
4時から、浅海くんと、近所のオフィスに荷物取りに行ったら、これがまた結構な量で、5時半過ぎまでかかってしまった。
6時に三宮図書館に寄り、8時過ぎ帰宅。
阪神は広島に3-0で敗けるわ、女子バレーはセルビアにストレートで敗けるわで、いいことなし。岩坂名奈もそこそこかつやくしているものの、何となくあの頃の輝きが無くなってる気がする。ペコちゃん顔だったローラが、整形?したあとすっかり駄目になったのに通じるものがある。
先日、ブラジル移民関連で国会図書館の電子掲示板のことを書いたが、ひょんなことから、同図書館のデジタル化資料というのもこれまた、結構凄いということを知った。
森羅万象のあべさんが、秋吉台で見つけたカマキリモドキという不思議な昆蟲の写真を掲載してたので、Morris.が手持ちの「全動物図鑑」(昭和28)で調べて、コメントしたら、あべさんが、昭和9年発行の同題の図鑑が、国会図書館デジタル化資料にあったとレスがついて、それを見たら、Morris.の持ってるのと、全く同じ内容だった(@_@) 戦後のドタバタ時期に、過去の版下使って刷りなおしたのだろうが、ともかくも、800p以上あるものの全てを公開してあり、特に手続きなしに自由に見ることが出来るというのが、素晴らしい。
例の大野麥風「大日本魚類画集」をチェックしたが、これは、ネットでは駄目で、直接国会図書館に行かねば見られないとのこと。
それでも、今の研究者にとっては、宝の山といえるだろう。Morris.も、このサイト要注目である。
今日の歩数は4044歩。

2013/08/29(木)●巨人に3連敗(>_<)●

6時半、起床。
今朝の血圧は195/110/65。
浅海くんら4人で、三宮40階建て高層マンション30階のシンガポール人の帰国ピックアップ三日取り現場。初日。
昼はほうらくでオムライス。
4時半作業終了。
コンテナ詰めなどやって、6時過ぎ帰宅。
ラジオで阪神-巨人戦聞きながら、テレビで女子バレー、日本-ブラジル戦。
阪神は能見が好投、2点先制、バレーは第一セットはリードしながらひっくり返される。そのまま3セット取られてシャットアウト。
阪神は9回裏同点にされ、何とか逆転は許さず、延長戦にもつれ込んだが10回裏、防御率0の松田遼馬がホームラン打たれてサヨナラ敗け(>_<) はい、オシマイである(@_@)
シリアが化学兵器使った?からアメリカが軍事攻撃するとのニュース。化学兵器には反対だが、一般武器にも反対である。
今日の歩数は4002歩。

【ほろにが菜時記】塚本邦雄 ★★★
「味覚春秋」1985~2000連載中55回分を抄出したもの。20010年株ウェッジ。
塚本は2005年6月9日に亡くなってるから、没後5年も経ってからの刊行である。
発表誌に合わせてか、かなり、塚本らしくない、軽いエッセイである。俳句の歳時記に倣って、新年、春夏秋冬、雑という部立てで、取り上げられた菜目の一覧をあげておく。

・新年 屠蘇/小豆/餅/ななくさ
・春 つくし/百合根/慈姑/独活/若布/蜆/鮒鮨/芹とその仲間/山椒/水菜/菠薐草/蕗
・夏 茗荷/蓼/茄子/ローズマリー/蓮/菖蒲/辣韮/薄荷/そらまめ/鮎/筍/杏
・秋 目箒/菊/茘枝/石榴/梔子/鰯/無花果/茴香/落花生/柿/郁子/梨
・冬 沢庵/蒟蒻/蕪菁/鱈/葱/豆腐/大根/仏手柑/牡蠣/味噌
・雑 麸/チェリモヤ/エスプレッソ/むかしなつ菓子


塚本の目の黒いうちは、本書は出なかったということだろう。息子で作家の塚本靑史があとがきで、こんなことを書いてるが、これまた、親父の生存中なら書けなかったにちがいない(^_^;)

ある一定期間、憑かれたように買い漁った食品(食材)というのもあった。即席饂飩の「どん兵衛」、濃い葡萄ジュース、某ホテルのミートパイ、松茸御飯の素など十指に余ったが、いずれも食べ尽くして堪能すると、もう見向きもせぬようになった。ただひとつ飽きもせず賞味しつづけたのは、エスプレッソ珈琲だけだった。(塚本靑史によるあとがき)

思わず笑ってしまった(^_^;)。こんな歌↓を書いた歌人が「どん兵衛」ね\(^o^)/

革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ「水葬物語」
飼猫をユダと名づけてその昧き平和の性をすこし愛すも「装飾楽句」
どこかちがひどこかが同じ愛を欲りやまぬ若者の舌、犬の舌「日本人霊歌」
くちなしの実煮る妹よ鏖殺ののちに来む世のはつなつのため「水銀伝説」
蕗煮つめたましひの贄つくる妻、婚姻ののち千一夜経つ「緑色研究」
馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人恋はば人あやむるこころ「感幻楽」
すでにして詩歌黄昏くれなゐのかりがえぞわがこころをわたる「青き菊の主題」
詩は心の泡なりけるを八月の天より降りて歩めり烏「されど遊星」
針魚(さより)の腸(わた)ほのかににがしつひにしてわれに窈窕たる少女(をとめ)無き「歌人」


いや、作品は作品として、普段に「どん兵衛」を食いまくってた塚本、というのも、また一興である。

2013/08/28(水)●本庄西あたり●

6時半起床。
今朝の血圧は169/66/89。
矢谷くんらと大阪北区本庄西の現場。一階にコンビニの入ってるマンションの十二階で、トラックコンビニの駐車場に停めて作業してたら、午後に文句が出た(>_<)
昼は、大衆食堂っぽい中華屋で、皿うどん頼んだら、麺の上に中華丼の具みたいなのが載って出てきたが意外と美味しかった。
3時前に作業終えて、4時前倉庫着。
阪神、今日も劣勢である(>_<) 8回で3-5。……結局連敗してしまった(>_<) これで7ゲーム差。
今日から始まった女バレーワールドグランプリ、日本-イタリア戦を録画でみる(きっちり裏録してるあたり(^_^;)
ベテランが引退して、木村沙織が新キャプテン。そしてオリンピックではメンバーから外されてたMorris.お気に入りの岩坂名奈がいつの間にかカムバックしたことを知ったので、留守録することにしたのだ。今日はイタリアに3-0で快勝。しばらく見ることにしよう。
今日の歩数は4021歩。

【俺 木割大雄句集】 ★★★☆ 平成25年角川書店刊。作者は昭和13年西宮生まれで、二十代に結核療養所で俳句に出会い、赤尾兜子に師事。鳴尾中学校出身の阪神ファンで「虎酔俳句集」を出したこともあり、「下町のプロデューサー」という異名があるくらい、地元のイベント企画や、文化講座、講演なども精力的にこなしてるとか。
先日読んだ佐野眞一の「響きと怒りの神戸地震の取材時に、尼崎で本屋を営んでいる彼の世話になったという記述があり、その人となりが魅力的に紹介されていた。ちょっと変わった苗字が記憶に残っていて、中央図書館の新着コーナーでこれを見つけて、何かの縁と思い、借りてきた。俳句とは疎遠になって久しいMorris.であるが、なかなかおもしろかった。

・透明なガラスよ水よ金魚の死
・寒卵つつむ両掌の合掌よ
・春雷や恋は復活せざるべし

・春嵐人は指より老いゆくか
・風鈴の音に混じりし諸悪かな
・絵日傘を妻もろともに盗まれる
・緋のままに朽ちゆく城の曼珠沙華
・地図抱いて帰る少年星月夜
・つまみ食う海鼠の雌雄など知らず
・踏切の向こうの枯野にて歌わん

・鬱王忌花はなくとも桜の木(兜子忌)

・母に母あること妖し宝船
・七日粥ぺんぺん草はどれかいな
・菜の花を挟んで伊丹尼崎
・蛍とは闇を求めていく川か
・捩花の野に寝て重き地球かな
・ところてん道草日々に新しく

・春の夜のいのちを語る糸電話(同級生 青木理に)

・後悔のうねりに似たり秋の海
・明日はまた誰かの忌日隠岐すすき


日刊スポーツに虎酔名義で阪神タイガーズファンとしての句を連載した「虎酔俳句集」から。

・投げる打つ守る走れる風光る
・敗戦の数ほど咲きし彼岸花
・祝杯の酒は選ばず寝待月
・星祭り捕手に願いを伝えつつ(虎酔俳句集)

エッセイでは、師事した赤尾兜子に多く触れている。引用された中から印象にのこったものを孫引きしておく。

・初がすみうしろは灘の縹色 赤尾兜子
・音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢
・すこしずつ死ぬそらまめ色の誇り吸い
・帰り花鶴折るうちに折り殺す。
・空鬱々さくらは白く走るかな
・大雷雨鬱王と会ふあさの夢
・俳句思へば泪わき出づ朝の李花
・狼のごとく消えにし昔かな


いわゆる前衛俳句で、Morris.にはまるで歯がたたないのだが、判らないながら魅力を感じる。永田耕衣に通じるところもあるかな。

2013/08/27(火)●ツクツクホウシ●

6時半起床。
今朝の血圧は172/88/82。
朝の3点セット。
清々しい青空が広がっている。
どこか出かけようと思いながら、午前中はずるずると部屋で過ごしてしまう。
1時に部屋を出て、結局王子動物園へ(^_^;)
まぬうは雌しかいなかった。
屋上庭園のベンチでミニギター弾いたり、読書したり(^_^;) 途中ベンチの上の木枠でツクツクホウシが鳴き出した。デジカメ撮影。ああ、暑かったこの夏も、そろそろおわりに近づいたという感じで、ほっとする。
5時帰宅。
水道筋に買物に行き、、6時から東京ドームの阪神-巨人戦。あっさり0-4で緒戦を落とした(>_<) これでゲーム差6。まあ一時10ゲーム近く開いてたからこれくらいならよしとしよう(^_^;)
今日の歩数は2779歩。


今日のぶんちゃん 

今日のまぬう 雌 

ツクツクホウシ 雄 

【東京箱庭鉄道】原宏一 ★★★☆ 2009年祥伝社。元皇族の肝いりで、東京に遊び心ある鉄道を作る企画を依頼された若者たち。突飛な話を結構リアリティスティックに展開する、この作者の得意分野で、楽しませてもらった。
途中に出てくる「自動車会社陰謀説」というのが興味深かった。

1950年代以前のロサンゼルスには、パシフィック・エレクトリック社という電鉄会社野路面電車が網の目のように敷きめぐらされていた。総延長は市街路線だけで八百余キロもあったと言われている。
そこに登場したのが、大衆車の爆発的な普及とともに休息な発展を遂げた大手自動車メーカーだった。爆発的な売上げを達成した反動で一挙に売上げが低迷したことから、さらなる売り上げアップを目指してある秘策を思いついた。自社が出資している子会社のバス会社にパシフィック・エレクトリック社を買収させて経営権を乗っ取ったのだ。
それを境に実行に移したことは露骨だった。路面電車の路線をどんどんバス路線に転換して路面電車を廃止に追い込んでいったのだ。路面電車よりもバスのほうが便利じゃないか、という論法の転換だったが、しかし人びとは路面電車に比べて速度が遅いバスに見切りをつけて自家用車を買いに走り、その結果、大衆車の売り上げは再浮上。ロサンゼルスの街は排気ガスにまみれた車一辺倒の街になってしまった。
これは1974年にアメリカ議会に提出されたブラッドフォード・スネルの議会報告書によって明らかにされた話です。もちろん、事の真偽に異論を唱える人もいないではありませんが、大手自動車メーカー系列のバス会社が電鉄会社を買収したことは事実ですから、私としてはスネル説をとりたい」
「ということは、東京の場合もロサンゼルスに近いことがあったってことですか?」
おれは聞いた。
「都電の場合は都営ですから、アメリカとは図式が違うかもしれません。でも昭和40年代に入って突然、ロサンゼルスなみの勢いで都電が廃止されていったことは事実ですから、うかつなことは言えないにしても、私個人としては何らかの資本の力が働いた結果だとしてもおかしくないと思いますね。


そんなことがあったのか(@_@)とネットで検索したら「アメリカ路面電車スキャンダル」というタイトルでWikipediaで説明してあった。東京都電(チンチン電車)廃止での陰謀説は見当たらなかったが、こういったネタの紹介は、Morris.みたいな好奇心旺盛な読者には喜ばれるだろう。
本書には鉄道マニア関連のそこそこディープなネタも満載で、その気(け)のある人びともターゲットにしてるのかもしれない。
この作家はコピーライターあがりらしいが、最近は広告会社出身の作家が多い。さすがに読み手を惹きつける着想や文章の読みやすさはお手のものなのだろう。先の陰謀説の説明なども、実に手際よく要約してあり、理解しやすく読みやすい説明(会話)になっている。

【箸づかいに自信がつく本】小倉朋子 ★★★ 何で今頃こんな本を(^_^;)と思われるかもしれない。Morris.は箸使いは上手とはいえないまでも、とりあえず、普通の握り方は出来ると思う。これまでに、類書は何冊か読んだことがある。読んで身についたことはあまりなかった。
本書には箸づかいのタブー(きらい箸)が24も挙げられていたので、これをチェックするために借りたのだった。

箸づかいの練習1.移り箸-ある料理を取ろうとして他の料理に替えること
2.迷い箸-どの料理にしようか、料理の上で箸をあちこち動かすこと
3.揃え箸-箸先を膳や食器の中でトントンと揃えること
4.押し込み箸-料理を箸で口の中に押しこむこと
5.ほじり箸-盛り付けを無視して、器の底のほうにあるものを穿り出すこと
6.かき箸-器の縁に口をあてて料理を書き込むように食べること
7.もぎ箸-箸についたご飯粒などを口でもぎ取ること
8.涙箸-箸先から汁をたらすこと
9.重ね箸-同じ料理にばかり手を付けること
10.刺し箸-料理に箸を串のように突き刺すこと
11.せせり箸-箸を爪楊枝代わりにつかうこと
12.掻き箸-頭や体のかゆいところを箸で掻くこと
13.渡し箸-食事の途中、箸を食器の上に渡して置くこと
14.寄せ箸-箸で器を引き寄せること
15.振り上げ箸-食事中、箸を振り上げながら話すこと
16.指差し箸-箸先で、または箸を持ったまま人を指差すこと
17.くわえ箸-箸を下に置かず、口にくわえたまま食器などを手に持つこと
18.噛み箸-箸先を噛むこと
19.受け箸-箸を持ったまま、おかわり、をすること
20.すかし箸-骨付きの魚を食べる時、中骨を通して下の身をつつくこと
21.つき立て箸-箸をご飯の上に立てること
22.横箸-箸を二本並べて、スプーンのようにすくって食べること
23.拾い箸-箸と箸で、食べ物を隣の人と受け渡しすること
24.叩き箸-箸で器を叩くこと


ほとんど、周知のことではあるが、それぞれにきちんと名前をつけるあたりが、Morris.好みかも(^_^;)
箸づかいのよくある練習として豆を皿から皿に移し替えるというのが紹介してあったので、Morris.もやってみることにした。↑
豆袋作るときに使う小豆が残ってた。最初やったら3分(砂時計)で10個くらいしかつまめなかった(>_<) しばらく練習したら、だいたい3分で50個近くは出来るようになった。とりあえず60個を常時準備しておいて、ときどき練習つづけることにした。これまでに3回だけ時間内に移し替えることができた。

2013/08/26(月)●一瞬の秋?●

9時起床。
今朝の血圧は178/85/65
昨夜、9時半からKBSの「コンサート7080」、例のサムネイルサイズで見るともなく見て、(あまり好きな歌手も出なかったし)、そのままつけっぱなしにしてたら、ロバート・キャパの写真をテーマにした番組が始まり、ついこれも見るともなく見てたら、取材担当の女性に何となく見覚えがある。歌手のイ・サンウンだった(@_@)。彼女は80年代末に「タムダディ」でデビュー、その後日本やアメリカに渡り、アーチストとしても活躍した。最近はほとんど歌番組には出てないが、こうやって、文化方面のコメンテータもやってるらしい。番組は「文化の栞」で、「イ・サンウンの絵と旅」というコーナー名らしい。
今朝はえらく涼しい。昨日の雨で、かなり気候が変わったみたいだが、明後日からはまた残暑が戻ってくるとか。
午後は屋上で缶ビールとミニギターとぼんやりして過ごす。
北空方面には広範囲にうろこ雲が出て、しばし秋になったような趣だった。
夕方水道筋に買い物に出る。商店街の一筋北側の通りでしばらくMorris.@Catographerモード。
今日の歩数は2018歩。


ひさびさイ・サンウン 

一面のうろこ雲 

涼しさに猫もちらほら 

白雉 

これも

遠くに雉 

車の下 

実は三匹いた 

別の雉 
2013/08/25(日)●元町界隈●

7時半起床。
今朝の血圧は202/95/67。
朝から豪雨である。
SBS「挑戦千曲」見ようとしたら音が出ない(>_<) You Tubeでも音がでないので、音声デバイスをチェックしたら、デバイス不在となってる。これはきっと昨夜、あまりにPCの動きがトロいので、タスクマネージャーでメモリ使用の大きいプロセスを終了したのが原因だと思う。再起動したら音出るようになった。
今日のユンジョンちゃんは白のショートパンツ2ピース、長髪をおろしてた。寝台のCM映像が流れてこちらの髪型のほうがMorris.の好みだと思った。今日のゲストは「kルテエスンジョン」の元老歌手パクイルナムの他、サッカーのユサンチョル、野球のイジョンス、その他韓国相撲チャンピオン、レスリング選手、スケート選手などスポーツ選手が多かった。曲も半分以上はおなじみの曲で、何故か90年初頭のアイドル歌手のヒット曲(イジヨン、キムヘリム、カンスジ、パナンムジョン)が多かった。
今日の日曜美術館は影絵の藤城清治の特集。「暮しの手帖」で何となくお馴染みの作家である。このジャンルはかなり特殊なもので日本では第一人者だろう。アトリエでの映像中、作業台の上に座ってる猫にすっかり魅惑されてしまった。かっこいい。
後半のギャラリー紹介では、東京ステーションギャラリーの「大野麥風展」が取り上げられていた。Morris.ひとりで勝手に盛り上がってたので、何となく嬉しい。9月23日までだから、残りひと月という意味での告知だろう。お好みの飛魚の図がアップで出たのも嬉しかった。
LIVE de KOREAサイトにKBS視聴ソフト情報があった。高画質ではないが、インストール不要なものらしい。これで久しぶりに全国ノレチャランを見ることにする。紹介ソフトは、Morris.が以前利用してた「KBS able」と同じ?もののようでかなり画質は悲惨である(>_<) 全画面にしたらほとんどモザイク状態(^_^;) 今日の会場はウルサン海辺の舞台だった。初めに5分以上予選の映像が流れた。結局一番小さなサムネイルサイズ(この頁の画像と同じくらい)で見るしかなさそうだ。早くKBSの高画質見られるサイトの復活を望みたい。
2時から阪神-中日戦、あの悪夢の7点ひっくり返した試合から4日ぶりにメッセンジャー先発。そして、何と2回2点、3回6点取って8-0(^_^;) まさかこれでひっくり返されることはなかろうということで、雨も上がったので中央図書館に行くことにする。
JR灘駅でホームに降りたところで、住吉付近の沿線火災で運行見合わせのアナウンス。30分以上待たされて、三宮から逆行して来た電車に乗って折り返し運転。
4時図書館到着。三階で、参考図書6冊請求して5冊借りる。
帰りは宇治川商店街から元町商店街に回る。
元町6丁目のMARUYAという靴屋のショーウィンドウに巨きなミシンがあったので、外から撮影しようとしたがガラスの反射で撮れない。半分諦めようとしたら、主人が出てきて、中から撮るようにとのこと。嬉しくて、こんなミシンは見たことがないと言ったら、1902年のアメリカ製で、靴の修理用の機種らしい。この店が1917年創業だから、それより15年も前のミシンだが、今でもちゃんと使えると自慢。いろいろ使い方(ピアノ線使っての糸の掛け方など)教えてくれる。自分は3代目だが、息子は隣で革製品加工のアトリエ作ってるとか。礼を言って帰ろうとしたら、奥から「こうべ元町100年」という大判のカタログみたいな冊子を持ってきて進呈するとのこと(@_@) 元町商店街発症から現在で137年経ってるから、この冊子(96p)は37年前に出されたもので、明治、大正、昭和の町並みの写真、絵図、店頭のスタンプ、宮崎社長、小磯良平、竹中郁らとの座談会、そして、眼目は20p超える元町の通りの店舗図でそれぞれの店の入れ替わりがわかるような図になっている。「ここに載ってる店もすでに半分近くが別の店になっている」とは、店主の談。
非売品というか、祝賀会の記念品みたいなものだろうが、なかなか楽しめそうなものである。感謝m(__)m。
そのあと宝文堂の百円均一の棚に野口五郎表紙の明星付録歌本(1975年9月号付録)があったので、つい買ってしまう。
今日は、来月で店じまいする海文堂に寄るために元町回りにしたのだが、そんなこんなで、海文堂に着いたら7時前。この店は7時閉店である。またゆっくり、別れを告げに来よう。
そのままふらふら三宮に出て、ジュンク堂冷やかし、JRで帰ろうとしたら、また延着してる模様だったので、歩いて帰ることにした。
帰り道、ほおぼおさんに会い、その後、バイクに乗った女性に声を掛けられた。SHOさんの妹だった。
8時半帰宅。阪神は9-4で勝ってた。
今日の歩数は13022歩。


今朝のユンジョンちゃん(CM) 

藤城清治アトリエの猫 

9月23日まで 

湊川神社 

書庫から請求した移民関連本 

体育館 

レトロスタイルのゴミ箱 

楠町のトラ 

元町高架アート作戦 

革細工用ミシン 

靴修理用大型ミシン 1902年製

説明してくれる三代目店主 

元町100年の豪華冊子貰う(1971刊) 

右の歌本は昭和50(1975) 

閉店直前の海文堂 

花屋前の道端 

神戸大丸 

Morris.亭階段の敗れ蜆 
2013/08/24(土)●電子展示館●

7時起床。
今朝の血圧は184/84/79。
ピーター・バラカンのウィークエンド・サンシャイン、今日は夏休み特集で、何と11時50分までの拡大版だったが、イギリスのジャマイカ音楽特集?といMorris.にはいまいちの企画だった。朝から雨模様だし、これをBGMに、ベッドでここ数日読み続けていた北杜夫の「輝ける碧き空の下で」読む。
昼過ぎに読了。日本人ブラジル移民半世紀をフィクションとノンフィクション綯い交ぜにした壮大な長編で、読み応えがあった。
このところ何となく、ブラジル移民への関心が高まっている。
ネットで「ブラジル移民の100年」というサイト見つける。これが、えらく内容が濃くて、画像やテキストも盛りだくさんである。ざっとひと通り眺めるだけで一時間以上経ってしまった。どこがやってるのかと思ったら、国立国会図書館の電子展示会というコーナーで、江戸時代の博物誌、日本の暦、博覧会、インキュナブラ…………いやあ、こんなのがあるというのは知らなかったな。またちょこちょこ覗いてみよう。
阪神-中日はデイゲーム。藤浪先発だったが、7回まで一失点、でも阪神拙攻で8回まで0-1。9回表にばたばた4点取って連勝。
今日の歩数は0歩。

【輝ける碧き空の下で】北杜夫 ★★★★ 雑誌「新潮」に連載(第一部 昭和54~56 第二部 昭和58~60)され、単行本は昭和57年(第一部)と昭和60年(第二部)出されている。
今回Morris.が読んだのは、昭和63年の新潮文庫版(全4冊)であるが、単行本はもちろん、この文庫も絶版である。文庫版でざっと1500p近い長編である。本当は第三部も予定されていたのだが、著者の体調や、あまりに膨大なものになりそうなことから断念したらしい。

この長編は三部作になる予定である。第二部は第一部の続編をなすと共に、昭和になってから日本人が多く入植するようになったアマゾン方面のkとを記し、第二次世界大戦に至るまで。また第三部は戦後の勝組負組の時代から、日本人移民に多くの成功者を出している現代までを書く心算(つもりである。(第一部あとがき)

サンパウロで発行されている日本語新聞「ニッケイ新聞」2007年6月7日付に、北杜夫のインタビューが掲載されている。その中に本書の簡略な紹介文があったので孫引きしておく(^_^;)

構想十余年、ブラジル日本移民の歴史を描いた長編小説。ブラジル日本移民のはじまりである笠戸丸の入港から、日本人植民地の建設、第二次世界大戦後の日系社会で巻き起こった「勝ち負け」問題など様々なドラマを、個性あふれる登場人物たちによって描いている。移民の父・上塚周平、日本人植民地の建設に夢をかけた通訳五人組の一人・平野運平、戦前の邦字紙『聖州新報』の創業者・香山六郎、笠戸丸移民で生涯の博打打ちイッパチ、移民の草分けの一人・鈴木貞次郎など移民史上の著名人も多数登場する。新潮社から一九八二年に第一部、八六年に第二部が出版され、二千六百枚にのぼる長編だ。移民百周年を来年に控えた今、ブラジル日本移民の苦労と足跡を改めて振り返ることができる貴重な一冊。なお北氏のご好意により、近く本紙で長期連載していく予定。

明治41年の第一回移民船から、昭和20年敗戦直後のゴタゴタまでざっと40年余りのブラジル移民の群像が描かれているわけで、実在の歴史的人物と、作家の創作した人物がまぜこぜになりながら、それぞれのエピソードが、時間的に前後したり、空間的にもあちこち移動するのが、ちょっとMorris.には苦手なパターンなのだが、その内容の濃さと、極限状況の中で更なる災厄に襲われる開拓民たちの奮闘努力、諦めと立ち直り、病気、死、裏切り、歴史の残酷な仕打ち……そして、たまさか訪れる喜び、これらが、ブラジルの桁外れの自然界の描写とともに書かれていて、一気に(と、いっても4日ほどかかったけど)読み終えた。

あれほど一身を投げ出して日本人のためにの植民地に精魂を打ちこみ、生命を落として行った平野運平に対しても、やはり誹謗する人間はいたのである。運平ばかりではない、上塚周平にしろ鈴木貞次郎にしろ香山六郎にしろ、この初期の日本人移民の恩人たちに対して、或いは揶揄し、或いは蔑視し、或いは嫉妬する者はあちこちにいた。
要するに日本人社会はまだまだ安定しておらず、少し頭角を現わす者がいると陰でこそこそとその足を引っぱりたがったのも事実である。そのくせ、彼らは異国人になかなかなじめず、どうしても日本人同士が一緒になりたがった。それも同等の成功を収めた者が、貧乏な移民たちをぬきにして会合を持つ習慣ができていた。(Ⅰ-15)


海外における日本人の群れる性格と、差別主義の現われやすさを端的に指摘している。

香山六郎、つまり聖報としては金を横浜正金銀行より電送すればよいと主張した。しかし日伯新聞など他の新聞は金よりも、何かブラジルで罹災民用の必需品を買って送ろうと提案した。
いかに日本人が祖国を心配し愛していたか、その年の末までの募金は総計四百コントスを越えていた。
しかし、香山の新聞を通じての意見に反して、その救援金は現金電送ではなく、ブラジル製の毛布を購入して送ることに決定した。
その毛布はサントスからオランダ船に積みこまれ、あちこち寄港しながら日本へ向った。
そして、その母国罹災民への慰問毛布一万五千枚余は七十日の航海ののち、横浜港へと着いた。しかし、横浜はほとんど全焼していて、波止場の倉庫もすべて焼けていた。遥々地球の裏側から送られてきた毛布の荷物は、そのまま埠頭の隅に積みあげられ、罹災民に配られる様子もなかった。
その大きな梱包は、ずっと埠頭に詰みあげられ、雨風にさらされたまま、むなしく月日が過ぎて行った。その間に、大災害を受けた東京、横浜も復興して行った。
放置されて七ヶ月もの日数が過ぎた翌年の6月にもなって、当局から、ようやくその荷を始末せよという司令が下った。
人夫たちは梱包を解いた。ぼろぼろに腐り、役にも立たぬ異臭を発する毛布の群がそこから現われてきた。
人夫の一人は言った。
「え、これはなんでえ。こんな代物はもう使いようがねえ。どえらく古びたもんじゃあねか。いってえ、どっから来た荷物なんだ」
「おらもよく知らねえが、なんでも、な。ブラジルの日本移民たちが金を出しあって送ってくれたものという話だぞ。何で今になるまでほっといたのだろう。ブラジルにいる人々の好意もこれじゃ台無しだ」
「ブラジル? ブラジルって国は、一体、どこにあるんだ?」
「それはな、おまえは頭が良くねええからよくわかんないかもしらんが、なんでも地球でちょうどこの日本の裏側にあるって話だぜ。」
人夫たちはなお梱包を解きつづけた。
「これもおんぼろだ。これじゃあ、どうしようもねえ」
「確かにどうしようもねえ。捨てるしか手がねえやな」
せっかくのブラジル移民たちの血涙も含んだ、山をなす毛布の束も、どれもこれも腐れただれていた。ようやくに横浜の倉庫も建て直されてきたのに、彼らの善意は埠頭にながらく詰みあげられ、その意図もわからぬまま、こうして一部の人夫たちにのみ慨嘆されて消え果てたのである。(Ⅰ-17)


関東大震災時に、貧しい移民が愛国心から差し出した義援金で、購入した毛布が、横浜でボロ屑として処分される、一部の最終場面が、印象深かった。善意というものは、往々にしてこのような理不尽の結果に終ることも多い。神戸や東日本の震災においても、これに類似したことがあったような気もする。

木の葉の散りしいた地面から、何かがさっと飛び立ったようだった。それは蝶、腐った果実の実に集まる、白、黄、褐色の蝶の群であった。それはよく見慣れた光景だったが、これほど多くの蝶の群に出あったことはかつてなかった。それはめくるめく色彩の群舞であった。のみならず、蝶の群は佐吉を取りかこみ、その体にたかろうとした。
蝶は花に集まるものもある。だが、南米の蝶は獣糞、腐った果実、水辺などに集まるものも多かった。人間のかく汗に集まる種類もある。このとき、山口佐吉はまったく無数といってもよい蝶にまつわりつかれ、とり囲まれていた。彼の腕にも首にもとまろうとする。身動きすると、パッと乱れ飛ぶ。そのいずれもが、華やかな鱗粉を有する美麗な蝶なのである。
その中にまじって、金属様のブルーの光沢を有するモルフォ蝶が広場一面を飛びめぐった。この蝶は体のそばにはやってこない。その代わり、そのきらきらとした眩ゆい光沢は電光のようにすばやく、佐吉の目を射た。(Ⅱ-3)


取材でブラジルに訪れた時、農園の子供たちから「蝶のおじさん」と呼ばれたくらい、北はブラジルの蝶に夢中になったらしい。この場面には、北の願望も混じってるのだろう。農業に大きな被害をもたらす葉切り蟻、やバッタの大群の描写も細かい。その他の動植物への言及も詳しくて本書にリアリティをもたらしているようだ。

ふりむくと、ほとんど満月に近い月がウヮイクラッパ河の彼方にあがりかけていた。そしてまもなく、一筋の長い冷光を広い水面に流した。ここに来て以来、ずっと木内が親しんできた光景である。月が上空にあがるまで彼の名づけた金の橋を眺めることができた。なかんずく日没と共に月があがる時期が木内は好きだった。大きな火の円盤が沈んでゆき、あくまで群青だった空にぎらついていた光輝が薄らぎ、西の空にのみしばらく薄桃色の余光が漂う。それも見る間に昏れてゆき、辛うじて空の水色がかすかに残っている頃あい、すでに月が昇ってきて、冷い細い幻想的な金の橋を河の上にかけるのだ。(Ⅱ-10)

高等拓植学校(高拓)一回入植者の木内はやや感傷的でもあるが、彼に仮託してブラジルの自然の美を表現しているのだろう。この木内はその後、土人(原住民)の娘と結婚するのだが、その経緯の部分だけが、ちょっと作り物過ぎて見えた。

戦後何年も経って、いや十余もの歳月が過ぎて、ブラジルに未だに「勝組」がいると、日本内地では報道された。それはちょっとした揶揄、たわいもない笑話として伝えられた。勝組の心理を分析するのは容易である。しかし、そのもっと底にある真実は、貧しいがために地球の裏側の異国に渡り。食うために長いあいだ苦労をし、なかんずく戦争中は屈辱の生活を強いられた移民で無ければ本当に理解できないと、のちになって「負組」であった半田も思った。
9月も末になると、サンパウロ市の邦人間でも「勝組」「負組」という言葉があからさまに使われだしていた。歳月が経つと「信念派」「認識派」というふうにも言われだした。この頃、戦争中から地方で結成された極右団体の一つでもある「臣道連盟」の本部が、正式にサンパウロ市に設けられた。


本当はこの「勝組」「負組」は第三部で取り上げる予定だったらしいが、どうしても書かずにいられなかったらしく第二部の最終章に出てくる。
戦争の勝敗すらわからないのか、と、トンデモ話として、話題にされることが多いが、何事にもそれなりの事情があるのだった。
これに乗じての帰国詐欺というのが横行したらしい。この物語のラストも、第一回移民船でやってきた家族が、これに引っかかってしまうという、悲劇的な終わりかたになっている。

垣根涼介の「ワイルド・ソウル」がきっかけになった、南米移民の歴史とそれを主題とした作品をぼちぼち読み始めたのだが、石川達三の「蒼氓」が、神戸の収容所と移民船でブラジルに着くまでをメインとしたルポルタージュ的なものだったと比べると、北杜夫の「輝ける碧き空の人」は半世紀近くの南米移民の歴史そのものを主題にした、スケールの大きな意欲作だったと思うし、彼の作品の中でも特殊な作品といえるかもしれない。代表作となると「楡家の人びと」(これも割りと最近再読した)ということになるだろうし、異論はないし、知名度から言うと百対一くらいの差がありそうだ。小説としての完成度、面白さということでは、いささか低い評価もやむをえないと思うのだが、日本人が忘れるべきでないこの移民たちの歴史を、これだけの作品として仕上げたことに敬意を払いたい。個人全集発行以降の作品ということもあって、現在この作品は書店では入手できないし、図書館でも所蔵してる館は少ないと思う。
文庫が消耗品となり、数ヶ月で次々に絶版になる時代ではあるが、この作品などは、ぜひ復刊してもらいたいものであるが、売れないんだろうなあ(>_<)
北が紹介していた参考文献を引いておく(Morris.自身の探書メモとして)が、神戸市立図書館の蔵書検索では★印の7冊(*印は外大蔵書)しか該当しなかった。◎は読みたい本。

◎「移民の生活の歴史」半田知雄
★「森の夢」醍醐麻沙夫
◎「香山六郎回想録」サンパウロ人文科学研究所編
「上塚周平」竹崎八十夫
「在ペルー邦人75年の歩み」ペルー新報社
「日本人ボリビア移住史」同書編纂委員会
★「明治海外ニッポン人」伊藤一男
★「南米の核心に奮闘せる同胞を訪ねて」野田良治
「世界の大宝庫新南米」野田良治
「崎山比佐衛伝」吉村繁義
「世界の果てに黎明を創る」岸本丘陽
「南米ぶらぶら記」御荘金吾
「ブラジル日本移民史年表」半田知雄編
「日本移民70周年」日伯毎日新聞
「移民70年」サンパウロ新聞社
「ブラジル移民70年史」ブラジル日本文化協会
★「新秘境大アマゾンを探る」古谷敏恵
◎「アマゾンは流れる」御荘金吾
「密林に生きるセリンゲーロの一年妻」御荘金吾
「トメアスー開拓廿五周年記念」パウリスタ新聞社
★「南米富源大観」難波勝治
「年をねじふせた女たち」辺見じゅん
「南米への旅」湯浅克衛
「拓けゆくアマゾン」長尾武雄
「サンパウロからアマゾンへ」本田靖春
★「約束の大地」角田房子
*「アマゾンの歌」角田房子
「大アマゾニア」野田良治
「ユバ農場」野添憲治
「南米の戦野に孤立して」岸本昴一
★「外交官の一生」石射猪太郎
◎「狂信」高木俊朗

今日の日記で紹介した国立国会図書館電子掲示板「ブラジル移民の100年」は、総括的で、非常に興味深かった。

2013/08/23(金)●栗東あたり●

5時半起床。
今朝の血圧は172/87/83。
歌手藤圭子の訃報。マンションから飛び降り自殺とのこと。五木寛之のコメントにもあったようにまさに「怨歌」の歌手だった。「新宿の女」[女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」のデビューからの3連続ヒットが代表作ということになるだろうが、Morris.は阿久悠、猪俣公章の「京都か博多まで」が好きだった。享年62。合掌。
荻野くんら3人で栗東駅前の上海行き荷物ピックアップ。昼から別現場から矢谷くんがヘルプに入る。4時作業終了。
7時頃から近江地方は豪雨になったらしいから、ラッキーだった。
5時過ぎ倉庫着。7時半帰宅。
阪神-中日戦。途中マートンの飛球がヒットかアウトかで揉めて和田監督が退場になったり、ごたごたもあったが、ともかくも5-2で阪神のの勝ち。
今日の歩数は2895歩。

【響きと怒り 事件の風景・事故の死角】佐野眞一 ★★★☆☆ 2005年NHK出版。事件や事故の直後に現場に駆け付け取材した、6件のリアルタイムの記事をまとめたもの。

暴走 JR西日本脱線転覆事故 2005/04/25
噴出 十七歳連鎖殺人事件 2000/05/01(豊川老女殺人事件)、05/03(佐賀バスジャック事件)、06/21(岡山金属バット事件)
欺瞞 雪印乳業食中毒事件 2000/06~07
閃光 JCO臨界事故 1999/09/30
瓦礫 阪神淡路大震災 1995/01/17
残響 ニューヨーク同時多発テロ 2001/09/11

本書で取り上げた事故と事件は、いわば"負のプロトタイプ"として、われわれの前に幾度となくさらされ、その都度、体験の共有を迫ることになった。
これらの事件と自己の現場から一体何が見えてくるのか。企業や学校や家族が、すなわちわれわれが生活する社会が、どれだけ病んでいるかが見えてくる。それ以上に、そうした病理に何ら抜本的解決策を講ぜぬまま、対症療法だけでやってきた世界の無責任体制と制度疲労が見えてくる。さらに言うなら、その原因をいつもわが身とは無縁の場所に置き、すべて他人に責任転嫁する、ないしは次代につけを回す怯懦と先送り体質の病巣が見えてくる。

もしサリン事件の直後に第二の関東大震災が襲ったら、サリン散布の流言蜚語が首都圏に飛びかい、オウム真理教だけではなく、ある種の新興宗教は一般市民からいかがわしい存在とみなされ、攻撃の対象となったかもしれない。(はじめに)


このような連想が即座に出てくるところが、佐野の特徴だろう。これは十二分にあり得る話だと思う。

「加工乳」の実態を消費者はもちろん、生産者すら知らなかったという事実は、衝撃だった。高品質の牛乳が、生産者を「目隠し」状態にしたまま脱脂粉乳の原料になり、それを加工した「牛乳」もどきの飲み物が、今度は消費者を「目隠し」状態にしたまま大量販売される。
「牛乳」という商品の生産と消費の間には、最終責任は誰もとらず、補助金をバラまくその場しのぎの弥縫策で、規模拡大のみにやっきとなってきたわが国酪農行政の欠陥が、亀裂となって普段見せない顔をのぞかせている。雪印食中毒事件は、責任感のかけらもない同社の組織病理や、危機管理能力の欠如だけではなく、こうした悪循環ともいうべき構造によって下支えされてきた日本の乳業界の実態を、はしなくも露呈させる結果ともなった。(雪印乳業食中毒事件)


日本改造論、いやそれ以前からの日本の農政のお粗末さ(票田としての農業)、減反政策、食料自給率の低下、それと同じようなことが酪農でも行われていたということだろう。雪印製品にはそれなりに愛着があったのだが……

笹山幸俊神戸市長は、地震の直後、「倒れた家屋はほとんどが戦前の建物。これからの街づくりは防災対策を考えてきちっとやる」と地元記者に語ったが、停滞していた都市計画が、これで促進できる、と言っているように私には聞こえた。防災対策に手を拱(こまね)き、結果として多くの犠牲者を出したとすれば、これは権力による一種の殺人ではないか。

神戸市株式会社の面目躍如(^_^;)である。長田地区の「復興政策」は最悪の結果になってしまった。「こまねき」のルビにはちょっとがっかり。

阪神大震災の"シンボル"として、テレビ映像や報道写真で有名になった倒壊建造物は、高速道路や新幹線の高梁をはじめ、それを受注した大林組や竹中工務店など大手ゼネコンの手によって、地震直後から、スピーディな撤去作業が、すでに始まっていた。復旧再優先というかんがえかたからすれば、それも当然の措置といえた。
だが私は、その迅速すぎる撤去作業に、復旧優先という大義名分とは、別の思惑を感じた。彼らゼネコンは、倒壊建造物の手抜き工事や、安全性無視の欠陥設計を隠蔽するため、不良社員が背任行為を必死で隠すように、昼夜をついだ撤去作業に邁進しているような気がしてならなかった。(阪神淡路大震災)


震災時のMorris.にとって一番大きな被災であるJR六甲道駅(高架の落下)の緊急復興は、施工者である錢高組がジャッキでそのまま持ち上げるという工法で、NHKのプロジェクトXでも採り上げられ「快挙」として報道されたが、これも手抜き工事の隠蔽ではないかと、Morris.には見えた。

『響きと怒り』というタイトルは、言うまでもなくウィリアムス/フォークナーの代表作からの借用である。--南北戦争を境にして休息に没落する南部貴族のありのままの姿が、錯綜した構成と文体を駆使しながら、殺人、姦通、暴行など、時代の病巣を映す社会的頽廃を通して、みごとに描かれている。(あとがき)

フォークナーの名前くらいは聞いたことがあるが、作品名は初めて知った。原題は「Sound and Fury」で、シェイクスピアのマクベスの台詞に由来するものらしい。

Tomorrow and tomorrow and tomorrow,
Creeps in this petty pace from day to day
To the last syllable of recorded time,
And all our yesterdays have lighted fools
The way to dusty death. Out, out, brief candle!
Life's but a walking shadow, a poor player
That struts and frets his hour upon the stage
And then is heard no more: it is a tale
Told by an idiot, full of sound and fury,
Signifying nothing 

あすが来、あすが去り、
そうして一日一日と小きざみに、時の階(きざはし)を滑り落ちて行く、
この世の終わりに辿り着くまで、
いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて
死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火!
人の生涯は動きまわる影に過ぎぬ。あわれな役者だ、
ほんの自分の出番のときだけ、舞台の上で、みえを切ったり、喚いたり、
そしてとどのつまりは消えてなくなる。
白痴のおしゃべり同然、がやがやわやわや、すさまじいばかり、
何のとりとめもありはせぬ。 - 福田恆存訳 

うーーむ、さすがであるな。シェイクスピア。

2013/08/22(木)●しつこく麥風魚図●

7時起床。
今朝の血圧は215/95/82。
朝の3点セット。
ニュースでイチローが日米通算4000ヒットを打ったと大騒ぎしている。確かに凄い記録だと思う。まあシーズンに100ヒットならそこそこの成績だけど、これだと4000本うつには40年掛かる。それをイチローは日本で9年、アメリカで13年目で達成だから22年かかってないことになる。年平均174本以上だ(@_@)
高校野球決勝戦。甲子園まで見に行こうかとも思ったが、前橋育英、延岡、どちらも思い入れ無いので(すまんm(__)m)パス。
結果は5-3で前橋の初出場初優勝だった。おめでとう。
午後ふらっと王子動物園に行き、資料館図書室で荒俣宏の「世界大博物図鑑」の蟲部と魚部の大野麥風「大日本魚類画集」からの図版のチェック。蟲部に車海老、手長海老、伊勢海老の3点、魚部には48点の計51点が掲載さいれていた。魚類画集全体で72点だから7割強の掲載率である。荒俣がいかにこの画集に入れ込んでたがよく分かる。図版印刷も、姫路市立美術館のカタログとは確実に一段も二段も上である。まあ、本物(版画だけど)見たばかりだけに、印刷物との質の差は決定的だ。それでも、この大博物図鑑のすごさというのも改めて実感した。神戸中央図書館には欠けていた第一輯6回の飛魚はなかなかの作品である。
動物園から水道筋買い物に行って5時半帰宅。
J-COMから先日(8月2日)のネット不通の件についての詫び状が来た。システムバージョンアップでシステムが高負荷状態になったためとのこと。詫び状が遅くなったのは原因究明に時間を取られたためとか。Morris.が一番気になってた障害発生時の顧客への告知方法についても見直しをはかると書いてあった。まあ、誠意は認めるし、お手並み拝見と言いたいところだが、事故は無い方がいいね(^_^;)
今夜の草薙球場での阪神-横浜戦は雨天中止。
今日の歩数は984歩。


椋の木 

栃の木 

フェニックス 

今日のまぬう 雄 

今日のまぬう 雌 

孤独なキングペンギン 

どんこ 

鰯 

飛魚 

2010カタログ【大野麥風と大日本魚類画集】姫路市立美術館 ★★★☆☆ 2010年2月6日から3月7日まで開催された同展覧会のカタログである。
ひょんなことから、この大野麥風に魅せられて、神戸中央図書館収蔵の20点を拝観(^_^;)させてもらえた。
現在東京ステーションギャラリーで展示会やってるが、その展示品も姫路市立美術館蔵の画集らしい。
本カタログの冒頭の「ごあいさつ」にこうある。
 
当館では2001年に開催した「木版の美 版元西宮書院と画家展」の中で麥風が原画を手がけた『大日本魚類画集』を初めて紹介し、美術ファンならず、多方面の方々に好評を得ました。しかし、その際にも全72点を展示することは叶わず、展覧会終了後に収集に努めた結果、一昨年ようやく最後の一点を収蔵することができました。以後、『大日本魚類図鑑』の全点展示を希望する声がたびたび寄せられ、今回の『大日本魚類図鑑』とその作者である大野麥風に焦点を当てた展覧会の開催に至りました。

いかにも嬉しそうで自慢気である(^_^) こういうのっていいなあ。
このカタログには図鑑の72点全てが収められていてそれだけでも貴重である。
大野麥風は1888(明治21)東京生まれ、画家としての出発は洋画だったが、日本画に転じ、1923(大正12)の関東大震災を契機に淡路島に移住、1925年に西宮に転居して、以降は兵庫県在住の画家として活躍することになる。没年は1976(昭和51)享年88。
年譜に小さな大野麥風の写真が掲載されていた。この画集刊行時の頃の面影ではないかと思うのだが、どことなくサランバン会の常連榎本さんに似てる気がした。

大野麥風私は生魚類に親しみを持つ、己の道をこの丹青の中に進めて空は一層その姿態色彩性向等に倦むことを知らぬ写生を続けて来た。その結果一部の人々から「魚の画家」と云ふ光栄ある異名を頂いてしまった。併し自分のこの性格的な研究が今日この一大出版の動機を生むとは考へても居なかった。故に、この提案を他より受けて、私の画嚢を開いて吾れながら多種の収穫を蓄積したことに驚いた位なのである。機は熟した。私は自分の畢生の事業としてこの日本魚類画集を刊行することになった。この故に、真に芸術的であり、研究的であり、鑑賞的である一大画集は、日本伝統の手漉紙に、木版手刷り二百度と云ふ版画の粋を極めて出版せられるのである。即ち魚類の生育状態を自由な雰囲気の中に発見し、新しき美を構成すると
共に、斯界の泰斗の解説を乞ふてその研究的一面をも完成せんとするものである。(大野麥風 「大日本魚類画集 刊行について」 神戸又新日報 1937/06/28)


戦時下にこのような画集が刊行されたというのは、奇蹟のようなことにも思えるし、浮世絵の伝統が消え去る直前の最後の輝き、あるいは一種の徒花だったのかもしれない。

「大日本魚類画集」という版画シリーズは、浮世絵版画や新版画の衰退を目の当たりにしながらも、採算がとれる保証もなく仕事を始めた版元(西宮書院)の品川清臣をはじめ、絵師-大野麥風、彫師-藤川象斎、摺師-祢宜田や光村らの、単なる制作意欲をはるかに超えた「執念」がここまで続けさせたとしか考えられない。(図録解説から)

2013/08/21(水)●屋上仰臥●

8時起床。
今朝の血圧は211/86/87。
昨日中央図書館で借りてきた、北杜夫のブラジル移民を主題にした長編小説をベッドで読みながら、高校野球準決勝、ラジオ中継で聞く。東北勢が消えて、前橋、延岡の決勝ということになった。どちらにしても、地味である(^_^;)
夕方水道筋に買物に行って、ミニギター、缶ビールもって屋上へ。
しばらくミニギター弾いてから、折りたたみの長いパイプ椅子広げて、しばらくこれに寝転がる。Morris.亭の屋上はあまり高くなくて(5階建て)回りに高層住宅が林立しているので、見える空はいびつであるが、それなりに雲の動きや空の景色は楽しめる。
今日もよわからない雲の動きだったが、7時過ぎまで寝転がっていた。風通しは良いし、これなら、ここでひと晩寝ることも可能かもしれない。
阪神は今日も3点先攻しながら同点に追いつかれ(>_<)たが、マートンのホームランをきっかけに4点差に広げた。今日はひっくり返されないだろうな。
今日の歩数は1759歩。


照光寺のクロ 

今年は入道雲が少ない 

よくわからない空 

北方面 

同じく

飛行機 

しつこく北方面 

同じく 

満月 
2013/08/20(火)麥風魚図鑑賞\(^o^)/●

8時起床。
今朝の血圧は183/95/89。
朝の3点セット。
神戸図書館蔵書検索で2010年に姫路市立美術館で開かれた「大野麥風と大日本魚類画集」のカタログが中央図書館書庫にあることを知る。
更に何と、1937年西宮書院発行の「大日本魚類画集」現物の一部(12点?)まで書庫にあることがわかった(@_@)。こちらは貴重書なので、館内閲覧、相談に応ずとある。ともかくも、これは見ておかなくては、と、自転車で(^_^;)大倉山へ。
三階で申請したら、受付のカウンタでなら見ることが出来るとのこと。
カタログは借り出し手続きして、これと照らしあわせてみることにする。
この画集は手刷り木版限定500部で、1937年から44年まで12点ずつ6期に分けて刊行されたもので、全部で72点。ここの書庫には第一輯から9点、第二輯の11点、計20点が収蔵されていた。
3回に分けて出してもらう。長辺48cmの大部のもので、一点ずつ帙入り。いやあ、「原色木版二百度手刷り」というだけあって、目の覚めるような美麗さである。荒俣宏が夢中になった気持ちが理解できた。
Morris.が王子動物園資料室図書館で発見(^_^;)して夢中になった車海老の図は、第二輯-5だったが、これの現物を見たいというのが、一番の目的だった。幸いなことに、これは収蔵されてて、やっぱりこれが一番感動的だった。姫路市立美術館のカタログだもそれなりにきれいなカラー印刷なのだが、図版の小ささもあるが、まるで別物。王子動物園で見た「大博物図鑑」の図版は両者の中間くらいかな。
ともかく一時間以上かけてゆっくり鑑賞させてもらう。そうそう何度も手数欠けるわけにはいかないものね。今日見ることが出来た魚の一覧

第一輯 1.マダイ 2.アユ 3.イセエビ 4.ベラ 5.マハゼ 7.メバル 8.フナ 10.ニジマス 11.カレイ
第ニ輯 2.シマイザキ 3.ナマズ 4.サバ 5.クルマエビ 6.イシダイ 7.コチ 8.カサゴ 9.ヒガイ 10.ホウボウ 11.スズキ 12.オイカワ


なんと言ってもクルマエビが最高だったが、フナ(水草も素敵)、ニジマス(夢の様な色彩)、ナマズ(縦構図で朝鮮民画の趣)、スズキ(銀色の鱗)などには堪能させてもらった。やはり、機会があれば全72点を鑑賞したいものだ。しかし、現物を手にとってじっくり見ることが出来たというのは得難い体験だった。神戸図書館に感謝m(__)m
5時に図書館出て、三宮経由で大安亭市場で買い物して6時半帰宅。
今日から阪神は横浜球場三連戦。3回表に阪神がドタドタと7点入れて7-0。これで、今日の勝負は決定。ということで、ますみちゃんに「明日もこの調子で願いたいね」とメール入れて、左うちわでテレビ大阪の画面見てたのだが、3回裏に連続ホームランで7-3になってしまった。まだ4点あるから大丈夫、と思ってたら、4回裏に何と5点取られて逆転、6回に同点にしたもののあとはずるずると9回まで無得点で、9回裏代打中村のタイムリーでサヨナラ逆転敗け(>_<) 悪夢のような敗け方である。これで今シーズンは終わった、ような気がする。
今日の歩数は2406歩。


麥風オリジナルプリント 

放水みたいな雲 

明日は満月 

【海難記】久生十蘭 ★★★★ 1992年国書刊行会刊の日本幻想文学全集12、である。
「新残酷物語」「母子像」「新西遊記」「うすゆき抄」「奥の海」「海難記」の5篇収録。解説は橋本治。

見せかけのむごたらしさに眩まされるやうなこともなく、客観的な残酷さに酔ひ痴れるやうなこともない。あくまで実際的で、受刑者の感受性を土台にして周到に計算され、相手の苦痛を想像力で補ったり割引したりするやうな幼稚な誤りををかさないのみならず、単純ないくつかのマニエールに独創的な組合せをあたへることによつて、誰も想像し得なかつた測り知れぬ残酷の効果をひきだすのである。--『新西遊記』

この"受刑者"という単語を"読者"に置き換えれば、これ即ち、久生十蘭の小説作法ということになるであろう。
久生十蘭の"残酷"は、ほとんど優雅な美であり、洗練された笑いであり、温かい人間賛歌の裏返しであり、そのまま温かい人間賛歌でもある。
残酷は、時として優雅で、時として朗らかで、時として懐かしく優しく微笑ましく穏やかで、しかし結局そう思い込もうとする者の思惑とは一線を画して、終始一貫、残酷であることの姿勢を崩さない。つまり残酷とは、久生十蘭の小説の本質であり、どうあろうとしても結局は虚構でしかない。小説と小説家、あるいは小説と小説読者の中にある、ジレムマそのものなのである。そのことを、引用した久生十蘭の文章はストレイトに語っていると思う。
久生十蘭の文体の素っ気ないほどの簡素と、それとは相反する濃厚の矛盾は、この関係によっているものと思われる。事実として語られる時、久生十蘭の文体は簡潔で、残酷として響く時、久生十蘭の同じ文体は、とんでもなく濃厚濃密で艶麗である。(「凪の海」橋本治)


久生十蘭の魅力を見事に集約した橋本の「分析」もまた見事で、Morris.にはこれに付け加えることは何もなさそうだ。もっとも、久生の引き締まった文体とは対蹠的な粘着質の文章だどね(^_^;)

「中央太平洋鉄道は枕木(スリッパー)の数ほど眠る人(スリーパー)を出し」「桑港(サンフランシスコ)の市中に額にC・P・R(Central Pacific Raildoad)といふ烙印を捺された支那人労働者がうろうろしてゐる。これは施設工事の現場から逃亡しそくなつて捕つたモノだそうで」「オークランド、オマハ間千二百粁の鉄道は3670人の死屍の植えに建設された。そしてその中の三分の二以上は不慮の災害によるものではなく虐待拷問の結果であった」(「新残酷物語」)

米国の鉄道開発時における、中国人労働者への過酷(という限度を越えてる)な仕打ちの引用文のパッチワークだが、植民地時代の日本における朝鮮労働者の鉄道や炭鉱での強制労働のことが思い起こさずにはいられない。

2013/08/19(月)●無為の日あるいは読書マラソン●

7時起床。
今朝の血圧は176/84/94。
何となく今日は何もしたくなくなり(^_^;) 朝からベッドに寝ころんでラジオで高校野球準々決勝中継聞きながら、だらだらと本を読見続ける。食事(サンドイッチ)と、トイレ以外はほとんど動かずの一日だった。
準々決勝は4試合とも1点差の竸ったゲーム。ダブルプレーでチェンジと思ったら、キャッチボールの球がグランドに先に入ってノープレイになったり、エースが熱中症で降板したり、延長エラーでサヨナラだったり、となかなか面白そうなゲーム展開だったようだ。明日は休養日で準決勝は明後日になるとのこと。ベスト4は花巻東(岩手)、日大山形(山形)、前橋育英(群馬)、延岡学園(宮崎)。
読書は軽いのを2冊と、久しぶりに久生十蘭の選集の計3冊。やっぱり十蘭のはモノが違う。
別の検索でlivedoor Blogの「同伴者の本棚」というのを見つけた。Morris.の読書控えとは対照的な正統派だが、芥川賞、直木賞などの文学賞受賞作品を重点的に扱ってるのも、Morris.とは違うが、開高健、瀬戸内晴美、金子光晴、向田邦子、檀一雄などMorris.の好きな作家のものをいくらか拾い読み。ブログ主は三島由紀夫、太宰治、村上春樹、深沢七郎、島尾敏雄、車谷長吉、夏目漱石……まあ、漱石はMorris.も好きだけど。
夜はしつこく「リンダリンダリンダ」を見る。やっぱりペ・ドゥナの講堂での一人舞台の場面が最高。この映画の舞台が群馬県前橋の高校だったことに気づく。
10時から歌謡舞台見ようとしたが、ストリーミング不能で諦める(>_<)
今日の歩数は0歩。

2013/08/18(日)●やっぱりユンジョンちゃん(^_^)●

7時半起床。
今朝の血圧は176/84/94。
朝の2点セット(洗濯は無し)。
SBS「挑戦千曲」。このところ日曜日の仕事が続いたので3週間ぶりに、チャンユンジョン見ることができた。今日は黄色のポロシャツに司書T-パンツ、アップ気味のポニーテールで、やっぱりこの髪型が似合っていると思う。ゲスト陣はほとんど知らなかったけど、例によってかまわない(^_^;) ただ今日はお馴染みの曲が極端に少なかったような気がする。たいてい半分以上は一緒に口ずさめるのに、今日は1/3くらいしかなかった。
とりあえず、高校野球見るともなく見て、昼からKBSノレチャラン見ようと思ったが、やっぱりストリーミング不可(>_<) 早くKBSのサイトの復活を望みたい。
仕方ないので(^_^;)自転車で三宮図書館へ。
4時に図書館出て、大安亭市場で買い物して6時前帰宅。
今夜の阪神は先発藤浪。初回に1点取られたけど、阪神もちょこちょこと点を重ねて4回で4-1。デイゲームで巨人敗けてるだけに、このまま勝ってもらいたい。 
今日の歩数は1794歩。


ひさびさユンジョンちゃん(^_^) 

真昼の屋上の空 

同じく 

同じく 

旭通りの白雉 

もう一匹の白雉 

【蒼氓】石川達三 ★★★ 本作は三部作で1935年(昭和10)同人誌「星座」に発表された「蒼氓」(第一部)がその年、第一回芥川賞を受賞した。第一部では、昭和5年に神戸の国立移民収容所に全国から集まってきたブラジル行き移民の船に乗るまで8日間を描いたものである。
ブラジル行きの移民船に乗ってサンパウロに到着するまでの45日間を描いた第二部「南方航路」、ブラジル到着して入植するまでの第三部「聲なき民」を合わせて1939年に単行本として発刊された。
何で今頃これを読むことにしたかというと、垣根涼介の「ワイルド・ソウル」に刺激されて、日本のブラジル移民への感心が高まり、題名だけ知ってたこの作品が、ブラジル移民をテーマにしていることを、としろうから教えてもらったからだ。
石川達三は社会派作家として有名なことしか知らず、ほとんど縁がなかった。戦後作家と思い込んでたくらいなので、本作が戦前(戦中?)の作ということさえ知らずにいた。
今回読んだのは「講談社豪華版日本文学全集35「石坂洋次郎・石川達三集」昭和44年発行)である。高名な作品の割に意外なくらい単行本や文庫を所蔵してる図書館は少なかった。中央図書館でも、文学全集や個人全集、芥川賞全集などに収録されてるものが殆どで、文庫版は二階の郷土資料室にあるが、ここの資料は貸出禁止である。と、いうわけで、先の講談社全集で読むことになったのだが、作品解説や年譜があって、便利だった。
二十四歳の石川は「「若気の至り」から、家族移民ならぬ単独移民として、九百五十人の移民団にまじってブラジルに渡った。目にしたその人たちの生活は厳しくも悲しい。「私はこれまでにこんなに巨大な日本の現実を目にしたことはなかった。そしてこの衝撃を、私は書かねばならぬと思った」。石川は後日『出世作のころ』で述懐しているらしいが、年譜によると

昭和5年(1930)26歳 3月、移民船に乗ってブラジル渡航。國民時論社は、退職ということにしてもらい、退職金六百円ほどを得て渡航費とすることができた。奥地のサントアントニオの日本人農場に入り、一ヶ月ほど滞在して、結婚のためという口実で帰国。紀行文は「國民時論」に連載。8月末、國民時論社に復帰。

とある。先の発言と違って、初めから國民持論社と了解の上、一種の潜入ルポとしてブラジル移民船に乗り込んで取材したというのが事実に近かったようだ。

「佐藤勝治の母門馬くら。弟門馬義三。……妻の弟佐藤孫市」
孫市は名を呼んでゐる所員の前を通る時叱られはせぬかとびくびくしてゐた。姉のお夏と勝治は本当の夫婦ではないのだ。友人の門馬勝治を婿にして形式だけ佐藤の籍に入れたのだ。さうして(満五十歳行かノ夫婦及ビ其ノ家族ニシテ満十二歳以上ノ者)を以て家族を構成しなければ渡航費補助移民の条件に合はないからだ。門馬さんは婆さんと二人の息子、孫市は姉弟。この二組が一緒になつて一家族といふ形式を臨時に作つたのだ。然しこれは孫さんの智慧ではなき。移民取扱海外興業会社の痴呆業務代理人山田さんが教へてくれた術(て)だ。--叱られるどころではなかつた。係りのお役人にとつては平凡過ぎる事である。むしろ奨励してもいゝ位だ。さうすれば海外発展の成績は上り国内の人口問題も多少は助かる。海外興業会社にして見れば移民が一人でも多ければそれだけsh業殷盛だし、地方代理人山田さんにしても自分の扱つた移民については歩合が貰へる訳だ。


秋田からやって来たこの佐藤夏と孫市が、この物語の主人公といえなくもないが、950人の移住者と監督らの大集団、あるいは移民事業そのものを描こうというのが本書のテーマなのかもしれない。引用部分からも分かる通り、移住希望者も食い詰めて無料で乗船するためにこすからいやり方を取るし、事業団はそれに棹さす。日本国政府が人口問題の解決のためにそれを後押しするという構図が垣間見える。
この作品のタイトル「蒼氓」は「そうぼう(さうばう)蒼氓 人民。国民。蒼生。(大辞林)」とそっけないが、「氓」という漢字には「他国から逃げて来て帰化した帰化した民(新字源)」という意味がある。
今読むと、かなり文章も荒削りだし、内容的にも芥川賞向きぢゃなさそうに思える。同じ年の候補に太宰治や高見順がいたと聞くと、現在の目からすると、石川よりよほど二人のほうが似つかわしい気もするのだが、賞の創設時期にはまだ該当作の基準もはっきりしていなかったろう。そういえば、この芥川賞に関して、太宰と選考委員川端とのどたばたがあったことを思い出した。

この船の全部の移民たちにとつて、航海の45日はほとんど生涯のブランクな頁であつた。彼等の目的はブラジルの耕地であり、そこへ着くまでの船中生活は無意味なものにすぎなかつた。ただ丈夫で向ふへつきさへすればいゝ、退屈な期間であつた。波の音と船暈ひとなひだにいくらかでも目的地に近づくと思へば、希望をもつこともできた。

これは出航翌日の描写だが、なかなかそんなものではなかった。ブラジルに着くまで、寝床、船酔、食事、寄港地、上陸、虱、トラホーム、赤痢、死産、不安、不満、騒動、後悔、諦め、熱暑、無聊、酒、貞操、抑圧、懐柔、慰安、衝突、病死、駆引き、疑念…………様々なことが渦巻きぶつかり、とんでもない時間になったようだ。
そして、やっとのことで辿り着いた入植地で、先住者のことばは「昔ならいざ知らず、これからは食つて行くだけのつもりでなくては駄目ですよ。だから移民はほんとの裸一貫がいゝね。」だった。
終結部では、ある種の「「明るさ」で締めくくられているのだが、これは作者石川の詭弁というか、免罪符のような気がした。

2013/08/17(土)●大野麥風魚図●

7時起床。
今朝の血圧は191/88/74。
ピーター・バラカン番組聴くも、今日はいまいちMorris.好みでなかったので、途中から高校野球に(^_^;)
今日は4試合中3チームが四国勢。安樂を擁する済美(愛媛)は花巻に敗れ、大阪桐蔭は高知の明徳にやられた。
午後は王子動物園へ。まぬうも河馬も海獺もあいかわらず。盆明けと暑さのためか、土曜日の割に客は少なかった。
資料室図書館で荒俣宏の「世界第博物図鑑」第一巻「蟲類」をぱらぱらと見ていて、二匹の車海老の絵に引きこまれてしまった。大野麥風という日本画家の作品らしい。第二巻「魚篇」には同じ画家の図が多数掲載されていた。どれもこれも素晴らしい。ネットで調べる。

大野麥風 1888-1976 東京に生まれる。本名要蔵。はじめは太平洋画会、白馬会等で洋画を学ぶが、日本画に転向。独学で文展、帝展に出品した。1923(大正12)年関東大震災 を契機に関西に移住してからは、中央画壇と関係せず無所属を通した。1930(昭和5)年兵庫県美術家連盟の創設に参加、戦後は兵庫県日本画家連盟の委員長を務めた。魚の生態を研究し、好んで描き『大日本魚類画集』を出版したことはよく知られる。兵庫県の日本画を代表する作家のひとりである。(姫路市立美術館)

兵庫県に定住して、地元の西宮書院から素晴らしい魚の画集を出したのか。姫路市立美術館では2010年に「大野麥風と大日本魚類画集展」つのをやってたらしい。ああ、これは知ってたら見たかったな、と思ったら、何と東京駅ステーションで現在同様な展示会が開かれている(@_@)。うーーーむ、見たいなあ。でも、東京はMorris.にとってはソウルのソウルの数倍遠いところにある感じである。指を咥えるしかなさそうだ。
4時頃から原田の森ギャラリー前庭テーブルで、写真絵葉書とっミニギター。
6時帰宅。
阪神は初先発鶴が7回まで無得点の好投、松田、福原の完封リレーで、虎の子の1点を守りきって1-0勝利。貧打阪神を投手陣が救った試合。
今日の歩数は2014歩。


今日のまぬう 雄 

今日のまぬう 雌 

母子河馬 

旧ハンター亭で 

同じく 

これで大野麥風発見(@_@) 

カリフォルニアアシカ 

原田の森ギャラリー前庭で 

地味なバラ 
2013/08/16(金)●長岡京方面●

今朝の血圧は169/74:85。
昨夜福知山の花火会場での爆発事故。屋台のプロパン爆発で60人近くが火傷や重軽傷を負ったというニュースを見て、8月15日の夜ということもあって、空襲、焼夷弾の惨状を連想した人も多かったと思う。大きな空襲の場合はこの千倍以上の死傷者が出たということになる。しかも、救護など望むべくもなく、どこに逃げても焔と煙が追いかけてくる。どこからまた焼夷弾が落ちてくるかわからない焔の中を、死者、負傷者を目の当たりにしながら逃げ惑うしかない人びと。つきなみな言葉であるが、こういったことを繰り返してはならない。
溝渕くんら4人で長岡京、スペイン行き荷物と保管荷物ピックアップ現場。
2時半作業終了。3時半倉庫着。
帰りに先日のMOL CREATIONを見に行く。前回は夜見たので船体の色も分からなかったが、明るい中で見ると淡い青と赤だった。コンテナは一つも積んでない。摩耶埠頭はコンテナ基地ではないものな(^_^;) そして更に東埠頭に黒い船が停泊していた。そちらも見に行く。
RIO DE JANEIRO EXPRESSと書いてある。例によって、ネットで調べたら
船舶種別: Container ship
建造年: 2007
全長 x 巾: 260 m X 32 m
総トン数: 39941, 載貨重量トン: 50500 t
速力レコード(最大/平均): 20.9 / 15.5 knots
船籍国: Hongkong [HK]
呼出符号: VRCR9
IMO: 9301847, MMSI: 477690600

とある。4万トンクラスだkら、MOL の半分くらいの大きさである。
コーナンに寄って、プライヤなど買い、水道筋マルハチに寄って6時過ぎ帰宅。
阪神は今日からヤクルト戦。能見がバレンティンにソロホームラン打たれて0-1で推移したが、5回新井兄のソロで1-1、9回裏新井兄の犠牲フライでサヨナラ勝利。
今日の歩数は8111歩。


アサヒビール工場跡 

でっかい花不要 

長岡京の空 

MOL CREATION 

その向こうにRIO DE JANEIRO EXPRESS
 

やっぱりMOLはでかい 


【南無ロックンロール二十一部経】古川日出男 ★★★ ものすごく分厚い本(576p)だった。前に読んだ「ロックンロール七部作」のリメイクみたいなもののようだ。当人は前作からの使い回しは一字たりともおこなっていない、というが、エピソードや事件が繰り返されるという意味では、焼直しというしか無い。
「輪廻転生」に「ロックンロール」とルビをふったり、江戸時代を「穢土」に通じさせたり、Rising Sun-日の出-日出男、ベトナム-ナム-南無といった、言葉遊びめいたところには古川らしい面白さも感じたが、全体としてはMorris.には冗長に感じられた。
前作ではほとんど隠し味になっていたオーム真理教への言及、さらに古川自身が教団の広告塔になってしまうという部分は虚実がはっきりしないが、どちらにしても肯定しにくい。

【オジいサン】京極夏彦 ★★☆ 益子徳一(72歳)の一週間の身辺雑記とでもいうことになろうか。Morris.はこの人の作品は初めてかもしれない。怪談めいた作品というイメージが強く、本作は異色作なのだろう。
じんわり老人小説。定年後の人生を慎ましく過ごす独居老人の大真面目で可笑しくて少しだけ切ない日常。
という腰帯の惹句に惹かれて読むことにしたのだが、一言で言えば、スカだった(^_^;)
主人公は、老人性の健忘症、億劫がり、うっかりなどの割りには、思考力は衰えておらず、さまざまなことに一家言を持ち、時間や人生への考察もなかなかに鋭いものがあるのだが、それらがすべて、老化という厚いフィルター越しにぼんやりとした混乱に収束してしまう。

戦争をしてしまうような愚かしくも厳しい時代があって、その反動のようんい開放的で生産的な時代が訪れて、それでいいのかと自戒するような風潮になって、それもどうかというような世の中がやって来て、そして浮かれて、膨れ上がった経済が弾けて--いつだって軸はブレていた。

ちょうど地デジ切り替えの時期で、近所の電器屋の二代目が主人公にテレビ買い替えを勧めるというのが全編を通じるストーリーみたいになっていて、終盤で、二代目が主人公に結婚式の親代わり(祖父代わり)を依頼して、お涙頂戴になるというのも、なんとも言えずイヤな感じになった。
この作家には「厭な小説」というのがあった。本作もそれに連なるひとつなのだろう。もう読まない。

2013/08/15(木)●敗戦記念日●

7時起床。
今朝の血圧は169/74/85。
朝の3点セット。
昼前にJRで神戸に出て中央図書館へ。
今日は68回目の敗戦記念日である。これに合わせて図書館の入り口ホールで神戸空襲資料展が催されていた。映画「少年H」の衣裳なども合わせて展示、当時の写真パネル、ビデオや、PCによる空襲の紹介、焼夷弾、千人針などの展示があり、多くの人が熱心に見ていた。
また、今日午前中には大倉山公園北側に建てられた「神戸空襲を忘れない いのちと平和の碑」の除幕式も行われていたらしい。これは六甲学生青年センターも関係してるらしかった。とりあえずこれも見に行く。
図書館中庭で「日本の空襲」という大判のドキュメント写真集を見る。無差別空襲というのは、どう考えても国家的犯罪である。神戸への空襲は大規模なものが3回行われ、最初の空襲が焼夷弾のテストみたいなものだったらしい。
木と紙でできてるような日本家屋に焼夷弾は最悪の結果をもたらした。しかし、太平洋戦争でこの焼夷弾を初めに使ったのは日本軍の中国への攻撃だったとのこと、これを米軍が改良した、いわゆるナパーム弾が、B29によってばらまかれた。
6時頃帰宅。今日はお盆で一階の古本屋「ワールズ・エンド・ガーデン」は休むとのことだったが、ショーウィンドから中を覗いたら、ぶんちゃんはソファの上で寝てた(@_@) 留守番なのだろうか?
このところ更新のなかった「ターちゃんの韓国歌日記」ひさしぶりに更新。戦前戦中に日本で流行ったアリラン歌謡の紹介だった。1930年代だけで、何と30曲以上も日本語でのアリラン歌謡が発売されていて、これは、日本でアリランブームが起こってたともいえるだろう。
韓国では今日は「クヮンボクチョル 光復節」で公休日だ。きっと全国各地で本場のアリランが流れていることだろう。
広島に連敗してる阪神は、スタンリッジの好投で1-1の投手戦。8回裏マートンの2ランで勝ち越し、やっと勝てた。3ヒットで3点というのは効率良いというか、貧打というか?
今日の歩数は6164歩。


中央図書館では空襲資料展示 

焼夷弾 

米軍の宣伝ビラ 

千人針 

みくにの子供 

神戸空襲記念碑 

「日本大空襲」 

最初から顔のない仏像 

留守番?ぶんちゃん 

このところ、ほとんど読書控え書いてなかった。実は開高健の「闇三部作?」と、古川日出男の最新長編に時間を取られてたのだ。

【夏の闇】開高健 ★★★☆☆ベトナム戦争取材を主題にした「闇の三部作」は「輝ける闇」1968「夏の闇」1972「花終る闇」1990。Morris.は最初の二冊はほぼリアルタイムに読んだと思う。最後の「花終る闇」は未完ということもあって、読まずにいた。
このたび改めて三冊を通して読むことにした。発表順ではなく「夏の闇」「輝ける闇」「花終る闇」の順で読んだが、なかなか読み進めることができなかった。すらすらと読むことを拒否するような文体のせいもある。それよりも、ベトナム戦争の時期(おおまかに1960-75)に、青春時代、青年時代を送りながら、見事なまでに関わりを持たずにしまったことに忸怩たる思いを禁じ得ない。そんな、悔いというか、情けない思いがこういった作品を読みにくくさせてる部分があるのかもしれない。

深さは純粋よりも混濁にてだすけしてもらわないとでてこないのじゃないか。小説もそうじゃないか。小説は字で書くけれど、この字というやつが混濁の極だ。事物であると同時に影でもあるし、意味に定量がない。経験によってどうにでも変貌する。たえまなく生きてうごいていてとまるということがない。とめるということもできない。たちどまってじっと凝視していたらたちまち崩壊してしまう。ときたま何かハッとする一瞬があるので、そのとき一言半句をつかむ。つかんだらすかさず眼をそらさなければいけない。じろじろ眺めていたらたちまち指紋でくもってしまうか、粉末になって散ってしまうかだ。

文体見本としての引用でもあるが、こういったやり方でモノを書くというのは、疲れるだろうな。

「……日本人は眼鏡をかけてカメラをぶらさげてる黄いろいのがむこうかきたらそうだと一目でわかるというけれど、私にいわせたら、歩きかたね歩きかたで一目で分かる。ヤマトはどういうものか歩きかたが下手なのよ。ひどく下手なの。下手だけならまだしも、きたないのよ。どこがどうってうまくいえないけど、手のつけようがないほどきたない歩きかたをする。やりきれないわ。眼をそむけたくなる。あ、ヤマトがきたなって、一町手前でわかるわ。横丁へ逃げたくなるわね。私もヤマトだからあんな歩きかたをしてるのかしら。そう思うとゾッとするわね。ベッドのセックス体操を近頃の女性週刊誌では写真入りで教えてるらしいけれど、そこまでやるならどうして歩きかたを教えないのかしら。歩きかたがきたないうえにやりきれないのはあの眼つきよ。イヤな眼つきをしてる。とてもイヤな眼つきだわ。妙におどおどしてるくせに傲慢なの。自信のある人はかえって謙虚になるものだと思うんだけど、その裏返しね。そうなのよ。おびえたような眼つきのくせにふんぞり返ってるところがあるの。インテリにかぎってそうだわね。レストランへいってもすみっこに壁へぴったりくっつくようにしてすわるか、日本人同士いっしょになってすわるかしないことには安心できないらしいし、どうもヤマトは一人だと不安でしょうがないらしいんだナ。それがお上りさんだけじゃなくて、そういうことをあざ笑ってる新聞記者や学者も同じなのよ。新聞記者も日本人同士でかたまって毎日おなじ顔ぶれでおなじレストランで御飯食べてるじゃない。日本語で記事を書くんだから日本語でしゃべりつけていないことには根なし草になっちゃうんだなんて気のきいたことをいいうのがいるけれどウソよ。独立独歩できないのよ。だからごらんなさい。日本の新聞にでてる外国報道の記事が各社とも似たりよったりでしょう。それも為替交換所みたいに仲間同士だけでやりとりした情報がネタだし、たいていはこちらの新聞にでた記事の焼直しよ。ひどいもんですよ。新聞記者というのは新聞にでた記事を書くから新聞記者というのよ。」

パリでの女性研究者の、感情的日本人批判であるが、批判内容自体は割りとステレオタイプである。引っかかったのは、歩きかたのみっともなさというところで、実はMorris.の数多い欠点のひとつにこの歩き方というのがあるのだった(>_<)。彼女のものいいだと日本人の大部分がそうらしいので、かえってほっとするところもあったが(^_^;) 確かに、立ち居振る舞い、姿勢、箸使い、などは幼い頃にきちんと躾られておくべきだった。

【輝ける闇】 開高健 ★★★★ 「夏の闇」もこの「輝ける闇」も発表当時に読んだはずなのだが、どちらも、全く初めて読むような感じだった。この本にかぎるわけでもあるまいが、読んだ端から忘れていくのがMorris.の読書スタイルなのだろうから仕方がない。ホームページで、読書控えを公開してきたから、最近14年間に読んだ本は、とりあえず、チェックできることになってる。
一般的には「夏の闇」が高い評価を受けているようだが、Morris.はこちらの方が面白かった。

生きているものはうごく、かならずうごく。生者の眼と顔は一瞬に組まれては崩れ、崩れては組まれる陽炎である。眼は陽炎のなかの透明な部分にすぎない。それすら陽炎とともに一瞬ごとに輝いては翳る。生者に私は眼を見ることがない。眼は二つの皮の裂けめにできたうつろいやすく、ゆれやすい空である。私が凝視すればきっとそれはうごく。私も凝視されればうごく。倦むか選ぶかで私はうごく。ときたま私はお面の穴のなかの瞳を見て凄惨さにたじろぐことがあるが、それすら輝いては翳り、射しててはしりぞく。笑い、また、閉じる。たった一枚の紙をかぶせるかかぶせないかで一緒に全貌が変ってしまうとしても、やっぱり面はうごきやまない生の流れのなかの一魁の石にすぎない。
かつて魯迅が書いたはずである。
『革命、反革命、不革命。
革命者は反革命者に殺される。反革命者は革命者に殺される。不革命者は、あるいは革命者だと思われて反革命者に殺され、あるいは反革命者だと思われて革命者に殺され、あるいは何ものでもないというので革命者に殺される。
革命、革革命、革革革命、革革……』
30年後のいま、ここでは事態はいよいよ混沌、かつ精妙の一途をたどっている。誰かの味方をするには誰かを殺す覚悟をしなければならない。何と後方の人びとは警戒に痛憤して教義や同情の言葉をいじることか。残忍の光景ばかりが私の眼に入る。それを残忍と感ずるのは私が当事者でないからだ。当事者なら死体が乗りこえられよう。私は殺しもせず、殺されもしない。レストランや酒場で爆死することはあるかもしれない。しかし、私はやっぱり、革命者でもなく、反革命者でもなく、不革命者ですらないのだ。私は狭い狭い薄命の地帯に佇む視姦者だ。


突然魯迅の言葉を引いての自己卑下的独白、これが開高の本心だとは思えないが、日本人としての「限界」を感じさせられる一文でもある。しかし、ぎりぎりまで戦争に向かい合ったことは間違いないだろう。

「不幸な国だな、チャン」
「不幸な国、不幸な国」
毛布のなかで彼は辛辣にせせら笑った。鞭をならすのを待ちあぐねていたかのようであった。鋭い声のなかには愉しげな調子さえあった。
「でもね。記者には天国ですよ」
「……」
「西じゃ不幸だといって涙を流すし、東じゃ勇敢だといって拍手する。こちらでほんとのことはあちらじゃ嘘で、あちらでほんとのことはこちらじゃ嘘だ。モンテーニュのいうとおりだな。でも、どちらの記者にとってもここは天国なんだ。あんたも楽しそうだ」
「そのとおりだよ」
「そうですよ」
「君のいうとおりさ。おれは楽しんでる。一言もないな。東京やパリの人間もそうだろう。戦争を非難しないやつはいないだろうが、新聞に残酷な写真がでていないと物足りなくてしようがないのじゃないか。この戦争が早く片付いたらみんなガッカリするだろうな。そう思うときがあるよ」


マスコミの本音。しかし、その本音は読者側の本音に支えられているということか。報道の危うさは常時意識している必要がある。

南ではディエムが眼も口もあけていられない独裁の暴政と虐殺をつづけていた。南では勤労(カンラオ)党、北では労働(ラオドン)党と、ただ呼び名が変わるだけのこととなってしまった。南でも北でも人びとは政治された。或る哲学者の悲痛な饒舌に私は従いたい。人びとは資格も知識も徳もない輩によって、きびしく監視され、検査され、スパイされ、指揮され、法律をつくられ、規制され、枠にはめられ、教育され、説教され、吟味され、評価され、判定され、難詰され、断罪された。取引きや売買、物価変動のたびに、書取られ、登録され、調査され、料金をきめられ、捺印され、測定され、税の査定をされ、賦課され、免許され、認可され、但書を付けられ、説諭され、邪魔され、改善させられ、矯正させられ、訂正された。公共の福祉という口実、全体の利益の名において、利用され、訓練され、強奪され、搾取され、独占され、着服され、税を絞られ、だまされ、盗まれ、そして反抗の兆しでも見せたり、少しでも嘆こうものなら、抑圧され、改心させられ、蔑視され、怒られ、追いつめられ、こづかれ、殴り倒され、武器をとりあげられ、縛られ、投獄され、銃殺され、機関銃で掃射され、裁かれ、罪を宣告され、生贄とされ、売られ、裏切られ、なおそのうえにもてあそばされ、冷笑され、名誉を汚されたのだった。

言葉の羅列は「或る哲学者の悲痛な饒舌」とあるが、ダニエルゲランの「現代のアナーキズム」からの引用らしい。そんなことが分かるのも、ネットで検索したからだ(^_^;) うーーん、便利であることは言うまでもないが、何か釈然としないものがある。73年に三一書房から訳書で出たこの本も、Morris.は確かに読んだはずだ。それなのに全く上記の文章は記憶の彼方である。Morris.はマルキシズムには縁遠かったけど、アナーキズムには何となく親近感を持ってた。ような気がする(^_^;) 金子光晴を通して知ったスティルネルの「唯一者とその所有」(辻潤訳)の影響が大きいと思う。

或るものは、これは非力な小男が大男のちからを利用して大男を投げるのだから、ゲリラ戦とはジュードーであるという。或るものは、これは種族の違う怪物と怪物の争闘なのだという。或るものは持てるものと持たざるものの争闘だちいい、或るものは人間と機械の争闘だといった。或るものは黄と白の戦争を黄と黒が助けている戦争だといった。或るものは夜と昼の争闘だといい、或るものは象と鼠の争闘だといった。或るものは原始と原子の争闘だといい、或るものは変化を求めるものと変化を求めざるものとの争闘だといった。或るものは町と農村の争闘だといい、或るものは美徳と悪徳の争闘だといい、或るものは戦闘と戦争の戦争であり戦闘であるといい、或るものは腹から下を殴っては行けないというクィーンズベリ侯爵式ボクシングと、どこを殴ろうが、蹴ろうがいっさいおかまいなしのタイ式ボクシングの戦争だといい、それをよこで聞いた或るものは冷嘲して、ただ肩をすくめ、お袋とやりな、といった。

私は泥水のなかを手で這ってすすみ、カービン銃に足をとられてもがいている一人の兵の体をのりこえようとしたとき髪を波にかすめられ、全身の力を失った。私と兵は腰まで水に浸り、手や足をぐにゃぐにゃからみあわせてあらそいあった。兵の眼は若く、いらだって小さく光り、疲れきっていた。私は子供を水のなかへ沈めようとしているかのようであった。その小さな、やせた体がまるで巨大な壁のように感じられた。よじては落ち、とめどない苦役であった。口いっぱいにつまった甘い泥の匂いにむせ、卑劣の感触に半ばしびれ、ふいに空が昏れて額におちかっかってきて、いやだと思った。つくづく戦争はいやだと思った。凶暴なまでの孤独が胸へつきあげてきた。何もかもやめて泥のなかにうずくまり、声をあげたくなった。ふとこのまま眠ってしまえたらと思った。おびただしい疲労がこみあげ、死の蠱惑が髪をかすめた。この柔らかい藺草のしとねに体をのびのびとよこたえ、穴という穴から温かい泥がしみこんできた、とろりとした水をミルクのように体いっぱいたったえて寝ていたらどんなにいいだろう。とけたい。とけてしまいたい。この藺草の沼にとけこんで、ひろがって、薄い波となって漂っていた。

【花終る闇】開高健 ★★★ 開高が亡くなったのが89年。本書はその翌年に未完の形で出版されている。遺作という事にもなるのかもしれない。書くことがないのではなく、書きたいことがありすぎて書けない作家(開高自身)の日記という形をとっている。タイトルだけ決めたのに、書けない。そこから逃避するかのように複数の女性との情事を重ねる。パリで知り合った女性の帰国から、ベトナム戦争取材のことが蘇ってくる。しかし、先の二作からそのまま再現したようなところが多くて、ちょっと違和感を感じた。

部屋に戻ってから寝ころんで『言海』のあちらこちらを拾い読みする。これもここしばらくのうちにおぼえた習慣である。体内にゼロ時間しかなかくて渚にうちあげられた水母のようになっているときに辞書の頁から頁へ気まぐれに散歩する。語と語のあいだに光を感じたり、淵をかいま見たりすることがあり、一語でみごとな短編になっている語や、劇の頂点となっている語や、長編の終末を感じさせられる語など、道ばたの花を見るようにして歩いていく。
これは芥川龍之介が読んで遊んでいたのとおなじ辞書である。仮綴本で四分冊になっている。第一冊は明治二十二年に出版され、最終巻の第四冊は明治二十四年に出た。奥附を見ると、著作権発行者の名は大槻文彦だが、肩書がついていて、《東京府士族》とあるので微笑がでる。この辞書は大槻博士が単独で全巻を書いたもので、チームを組んでP016599217を並列するだけの、自動車の組立作業のような現在の辞書とはちがって、一貫した文体のあちらこちらに著者その人が明滅し、出没していて、それが、"かくし味"のようになっているように感じられる。ちょうどいい時間がたってその味が深い光沢となって滲んでいる。『大言海』は博士の死後に出版された増訂版で、収録語数は増しているけれど、ときどきほんのいたずらに覗いて原本と比較してみたところ、"味"はかなり減殺されているように感じられる。正確で緻密な辞書はいくらでもその後、出版されたけれど、"味"のあるのはこのあと見られなくなる。私は渇えているから辞書に水を求めているのである。それが水素と酸素で構成されていることを教えられたところでしようがない。

これは無聊を慰めるために古い辞書を読むところだが、この「言海」は、Morris.の愛読書でもあったので、つい嬉しくなってしまった。

私は日本人としてはじめてアジアの戦争を交戦国の人間としてではない立場から報道するのだという名目に心を托すことができた。それは事実である。作家は生涯に少なくとも一度は現場に立ちあわさなければならないと考えたのも事実であった。生活を変えたくなったのも事実であった。このままだと立ったまま腐ってしまう。自身の内面をカタツムリのようにのろのろ這いまわっているのに飽いたといのも事実である。すべて動機としてあげられる事実であった。しかし、いきたくなったからいったのだといってしまっても誤ちではなかった。それもまた強力な事実だったのだ。旅の動機をレストランの勘定書を読むように明確な口ぶりで語る人がいるが、すんだことについては何とでも語れる。しかし、私は東南アジアからもアフリカからも何一つとして変えられることのないままでもとへ投げかえされた。酷烈と痛切の記憶はおびただしく私の内部にひそみ、香炉のようにたちのぼってくる。誰にもそれを肌に染ませることはできないけれど話すことも書くこともできる。話しもし、書きもした。けれどそれらはいつも死んだ昆虫だった。いつまでも静止させたままで眺めることのできるものだった。考える用具にはなったけれど感ずる用具にはなれなかった。

虚無主義というべきか。
開高健にして、このような形で三部作を締めくくる(いや、未完だからしめくくれなかったのか)しかなかったことを思うと、戦争というものの怪物性を改めて思い知らされる。

2013/08/14(水)●ドイツ歌謡舞台●

8時起床。
今朝の血圧は198/102/74。
いかん、久しぶりの宿酔である(>_<)
目は覚めたものの起きられない(^_^;) そのままラジオで高校野球実況聴きながら、読書。
有田工業は2回戦で敗退、大阪桐蔭は何とか勝ち残った。
某所から入手した今週の「歌謡舞台1335回 統一へ向かう青春」のDVDを見る。韓国とドイツの修好130年と西ドイツへの労働派遣50周年を記念して、ボンで開催された特別企画らしい。

1) 들장미トゥルチャンミ 野薔薇+ 찔레꽃チルレコッ 茨 + 아빠의 청춘アッパエチョンチュン パパの青春 / 総出演者
2) 노란 셔츠의 사나이 ノランシャチュエサナイ 黄色いシャツ/김 연 자キムヨンジャ
3) 갈대의 순정カルテエスンジョン薄の純情/ 송 대 관ソンデグヮン
4) 대머리 총각テモリチョンガク 禿頭チョンガー/ 김 상 희キムサンヒ
5) 이별イビョル 離別/ 권 성 희クォンソンヒ
6) 빨간 구두 아가씨パルガンクドゥアガシ赤い靴の娘/ 설 운 도ソルンド
<VCR> 파독 50년 역사パドク50ニョンサ 派独50年史
7) 꿈에 본 내 고향クメポンネコヒャン 夢見る故郷/ 김 국 환キムクッカン
8) 고향무정コヒャンムジョン故郷無情/ 이 자 연イジャヨン
9) 머나먼 고향モナモンコヒャン 遙かなる故郷/ 현 철ヒョンチョル
10) 고향 초コヒャンチョ故郷草/ 주 현 미チュヒョンミ
<VCR> 독일에서 온 마지막 편지 - 어느 광부의 ドイツからの最後の手紙--ある鉱夫の死
11) 어디로 갈꺼나オディロカルコナ何処に行こうか/ 김 영 임キムヨンイム
12) 꽃구경コックギョン花見/ 장 사 익チャンサイク
“파독광부·간호사” 특별한 만남 派独鉱夫、看護師特別の出会い
13) 비 내리는 고모령ピネリヌンコモリョン雨降る顧母嶺/ 김 용 임キムヨンイム
14) 타국에 계신 아빠에게タグゲケシンオッパエゲ他国に行かれた父に/ 현 숙ヒョンスク
15) 부모プモ父母/ 진 미 령チンミリョン
16) 사모곡サモゴク思母曲/ 태 진 아テジナ
독일에서 다시 만난 자매, 40년 만에 극적 상봉ドイツで再開の姉妹、40年ぶりの劇的対面
17) 봄날은 간다ポムナルンカンダ春の日は過ぎ行く/ 장 사 익チャンサイク
18) 고향의 봄コヒャンエポム故郷の春/ 전 출연자総出演者


いやあ、このところ、パソコンでのKBS視聴が難しくなってるだけに、こうやって全編見られるのはありがたい。1963年、朴正熙政権時に韓国からドイツへの労働派遣が始まり、看護師と鉱夫がメインだったようだ。いやそれにしても凄い豪華メンバーである。初っ端のキムヨンジャの「黄色いシャツ」はとんでもないリキの入りようだったし、ソンデグヮンの「カルテエスンジョン」、テジナの「サモゴク」も良かった。映画ノレチャランですっかりはまった「プモ」にも感動。やっぱりチュヒョンミは貫禄というか、存在感があった。しかしなんと言ってもチャンサイクの熱唱は別格だった。ああ、これは本当に良いものを見させてもらったことになる。来週の後半も是非見たいものである。
夜は阪神-広島と日本-ウルグヮイのサッカーをチャンネル変えながら見るつもりだったが、阪神先発の岩田が初回5点取られるというあまりにも不甲斐ない展開(>_<)で、サッカーを見ることにしたのだが、これも2-4の完敗(>_<)。
今日の歩数は0歩。

2013/08/13(火)●サランバン会●

8時起床。
今朝の血圧は164/76/81。
朝の3点セット。
GyaOで韓国ドラマ「花より男子」見る(^_^;) 日本漫画翻案で2009年韓国で放映されちょっとしたブームになったもので、GyaOで以前やってた時何回か見たが、再登場の今回は最初からずっと見てる。ヒロインのチャンディ役のクヘソンとジフ役のキムヒョンジュンがけっこう気に入ってるのだ。
午後JRで鶴橋に出て、コリアタウンの公演で缶ビールとミニギター。あまりの暑さにほとんど人はいなかったが、ハルモニが一人熱心に聴いてくれた。
4時過ぎに桃谷の介護ホームの洪ママのお見舞いに。前よりずいぶん元気になってるようだった。後から歌麿会長と栗崎さんもお見舞いにくる。栗崎さんは早朝マラソンを続けていて、筋肉マッサージにも詳しく、洪ママの全身をチェックして、素人とは思えない診断とリハビリの指示をしてた。えらいものである。
6時前に3人でサランバン開場「ひかり」へ。ちょっと早かったので、開店準備中だった。とりあえず入らせてもらい、しばらくミニギターで時間をつぶす。
お盆とこの暑さもあって、今日の参加者はちょうど10人だった。先月は奥さんが病気で欠席だった榎本さんも顔を見せたが奥さんの調子はまだ良くないらしい。それでも、例によってMorris.にビール攻め(^_^;) いつものように途中からほとんど記憶喪失状態。何度か駅乗り過ごしたようだが、ともかくも無事帰宅。
今日の歩数は8414歩。


環状線車窓から川西金属 

猫シャツ 

洪ママお見舞い 

今日のサランバン会 

二人で「オモナ」 

和気藹々 

2013/08/12(月)●星流れ(>_<)●

6時起床。
今朝の血圧は189/78/79。
西郷川河口の摩耶公園ではこの時期になると向日葵が植えれらているが、今朝はこの前に鷺が佇んでいた。梅に鶯、牡丹に蝶みたいにピッタリとはいかないが、たまにはこんなミスマッチも面白い。
垂水区の現場、今日は4人作業だったが、5時までかかってしまった(>_<) けっこう身体的疲労も限界状態だが、明日から3連休である、ほっ(^_^)
昼は丸亀製麺でカレーうどん。暑い日にカレーうどんというのもなかなか美味しかった。
帰り道は渋滞で、倉庫についたのが6時半過ぎ、コンテナ詰めのあと、別便の荷降ろしも手伝って7時半過ぎに倉庫をでる。
摩耶埠頭東側に巨きな船の煙突が見えたので回ってみる。暗いのでほとんどシルエットみたいにしか見えないがかなりでかい。船尾のアルファベットをデジカメで撮影して何とか読み取ることが出来た。MOL CREATIONと書いてある。帰ってネットで調べたら

船舶種別: Container ship
建造年: 2007
全長 x 巾: 316 m X 46 m
総トン数: 86692, 載貨重量トン: 90678 t
速力レコード(最大/平均): 19.6 / 13 knots
船籍国: Bahamas [BS]
呼出符号: C6WD9
IMO: 9321237, MMSI: 309046000


とあった。9万トンクラスのコンテナ船は久しぶりである。。コンテナ満載の姿も見られるかな。
今夜11時から深夜3時くらいまで、ペルセウス座流星群が見られるとニュースで言ってた。屋上で一杯やりながらこれを見ようかと思ったのだが、10時からKBS歌謡舞台ドイツ公演(@_@) を見ながら(ストリーミング不調で途切れ途切れ(>_<))飲んでたら、疲れもあってかそのまま寝てしまったらしい(>_<) 目が覚めたら午前3時半だった(;;)
しかし、歌謡舞台いつの間にドイツ公演なんかやっただろう?? 今週と来週の2週連続放映(一時間半ずつ)らしい。
出演歌手はキムヨンジャ、ソンデグヮン、キムサンヒ、ソルンド、キムクッカン、イジャヨン、ヒョンチョル、チュヒョンミ、キムヨンイム、チャンサイク、ヒョンスク、チンミリョン、テジナ……とさすが、ため息の出るくらいの豪華版である。なかでも、チャンサイクというのが嬉しかった。オリジナルの「コックギョン 花見」と、名曲「ポムナルンカンダ 春の日は過ぎ行く」を歌ったらしい。ああ、これは全編見たいものである。
今日の歩数は6703歩。


朝の向日葵鷺 

今宵の月 

大型コンテナ船MOL CR
EATION 
2013/08/11(日)●垂水霊園近く●

6時起床。
岩屋公園の三毛雉今朝の血圧は200/71/83。
世間はお盆休み、しかも今日は日曜日というのに仕事のMorris.である。昨夜は月猫さん宅で結構ビール飲んだから、ちょっとばかりしんどい。
このところ日曜の仕事が続けて入ってて、「挑戦千曲」のチャンユンジョン見られないのがちょっとさびしい。
としろう、浅海くんと垂水霊園近くのジャカルタ向けと保管荷物ピックアップ現場二日取りの初日。仕分けがいまいちで、台所は明日にしてくれということで、子供部屋で、勉強机の解体やら、リビングのソファやら、五月人形のガラスケースなど大物梱包。
昼は「男ラーメンちぇりー亭」で太麺のラーメン。やっぱりMorris.は太麺は苦手である(^_^;)
4時過ぎ作業終了。倉庫でコンテナ詰めなどやって6時過ぎ帰宅。
阪神はデイゲームで、藤浪が9回を無得点に抑え、10回表マートンのタイムリーで1-0で中日に勝ったらしい。
今日の歩数は2968歩。

2013/08/10(土)●バンバとミュウ●

6時起床。
今朝の血圧は189/71/78。
としろうら3人で、大阪住之江区のシンガポール向け荷物ピックアップ現場。
仕分けがあまりできてなくて、これは大変だと思ったが、全体の荷物量が見積より少なかったので、昼過ぎに作業終了。
2時前に倉庫に戻り、4時前に倉庫を出て4時半帰宅。
今夜は大阪桃谷の月と猫と夜の庭さん宅に、茅ヶ崎のまるこめさんが来るので、一緒にお呼ばれである。
3人はまるこめさんのホームページの掲示板つながりだが、月猫さんも一時茅ヶ崎方面に住んでて、当地の美猫ミュウを家猫にして、Morris.はこのミュウの写真に一目惚れして、親交が深まったという経緯がある。昨年初めて寄せてもらい、生ミュウ(^_^;)に会えたときは嬉しかった。海猫当時は、けっこう人懐こかったらしいミュウ(当時はジンパチ)なのに、飼い猫になってから、かえって警戒心が強くなったみたいで、知らない客が来ると、押入れに避難したり、カメラ向けても目を背けたりするとのこと。
月猫さん宅にはでぶトラのバンバもいて、こちらは全く人見知りしない(^_^;) 途中から、二匹の猫の撮影会みたいになったが、Morris.はすでに、アルコールが回ってて、帰ってから見たらあまり良いショットは無かった。その点まるこめさんは酒飲まないし、茅ヶ崎海岸での猫撮りのキャリア、そして、カメラがまるで違う。戦わずして完敗状況である。
月猫さん宅では以前黒白のモキチという猫を飼ってて、数年前5歳で亡くなったとのことだが、飾ってあった写真見たら、まさにMorris.好みの猫だった。これは生前に会いたかったな。
月猫さんが奥さんと一緒に作った、お好み焼きやきし麺、サラダなどいただきながら、猫談義。茅ヶ崎の猫達の話題にはMorris.はちょっとついていけないところもあったが、人気者のコスケ(ミュウの兄弟)が、最近姿を見せなくなって、多くの人が心配してるという話題は、つい、気になってしまう。
つい近くの奥さんの実家でもかなり多くの猫を保護したり飼育したりしているらしい。同好の士というか、近所のネコ好きのボランティア活動や、協力的な獣医さんの話、老いさらばえた老猫の最後を看取るための施設など、活動は多岐にわたっているらしい。
明日も仕事のため、10時半に月猫さん宅を辞去。まるこめさんは天満橋のホテル泊とのことで、京橋まで環状線相席。考えてみれば、マルコメさんとは94年頃の韓国関連パソ通愛好会からのお付き合いということになる。10年ほどの空白期間をおいて、今度は猫の縁で再開できるというのも、ネット社会の賜物?と言えようか。
今夜は淀川花火のため、浴衣姿もちらほらしてた。
何とか乗り過ごすこともなく午前零時帰宅。
今日の歩数は3988歩。


月猫さん手ずからのごちそう 

悠揚迫らぬバンバ 

ちょっと人見知りのミュウ 

今は亡きモキチ 

月猫さんとミュウ 

撮影に熱中するまるこめさん 

2013/08/09(金)●NAGASAKI●

5時半起床。
今朝の血圧は171/75/79。
最近砂場猫を見かけない。と、いうか、砂場が無くなったのだ。公園はそのままなのだがぶらんこ横にあった砂場がいつの間にか平地になってしまった。そのせいか猫たちがたむろしなくなったのだろうか? 今朝はその代わり? ちょっと先の駐車場に見たことのない黒猫がいたのだが、これがもうボロボロである(>_<) 片耳にパンチ入ってるから地域猫として避妊手術してるのかもしれないが、これは見るに忍びなかった。
溝渕くんら4人で南草津駅前の上海行きの客宅の保管荷物ピックアップ現場。昼飯抜きで2時に作業終了。
昼は丸亀製麺の醤油卸うどん。何故かいつものこしが無くていまいちだった。
帰り道えらい渋滞で、5時倉庫着。
マルハチに寄って7時帰宅。
今日は68年前長崎に原爆が投下された日である。Morris.は佐賀県生まれだが、長崎県では佐世保には割りとよく行ってたのに、長崎市には高校になるまで足を運んだことがなかった。チャンポン、出島、オランダ坂、唐寺、グラバー亭、浦上天主堂といった観光地の記憶しか残っていない。もちろん原爆のことは知っていたはずだし、平和公園にも行ったはずだが、無意識に目を背けていたのかもしれない。
本日公開された田上富久長崎市長の平和宣言を心して読むことにしよう。正論であるし、今日の視点からの問題提起も多い。
今日の歩数は2156歩。


落魄黒(>_<) 

南草津の赤蜻蛉 

今日の箱入猫 
2013/08/08(木)●野球漬け●

7時起床。
今朝の血圧は179/75/78。
今日は夏の高校野球開幕、第一試合にMorris.の地元の隣町有田工業が出場するのでこれを見に行くことにした。去年の夏は優勝戦で桐蔭の藤浪と閉会式を見に行った。その桐蔭が第二試合なので、これもちょっと見たい気がする。
9時に甲子園に着き、ダイエーでお茶2リットルと弁当買って、レフト外野席へ(有田工業も桐蔭も三塁側)。
開会式というのはそれほど面白いものでもないし、挨拶も選手宣誓も内野席に向かってやるから、外野からでは撮影しにくい。始球式のボールは朝日新聞社のヘリコプターで運ばれ上空からグラウンドに投下された。
初出場の有田工業は岐阜の大垣日大との対戦、4回に1点、5回に2点で3点差とされ、形勢不利と思ったのだが、7回に2点、8回に3点で逆転、8回裏大垣は1点返し、一死三塁と追いすがったが、スクイズ失敗で、有田が逃げ切った。両チームともエラー絡みの得点が目立ったが、ゲームとしては面白かったし、有田の古川投手はなかなか良かった。
大阪桐蔭対新潟の日本文理は、10-2というワンサイドゲーム。森(友)、近田の連続ホームラン、森(友)のニ打席連続ホームラン(これはすごかった)、9回裏には日本文理にもホームランが出て、一試合で4本もホームラン見ることが出来て満足。
さすがに炎天下(薄曇りだったりもしたけど)で6時間というのは体力の限界で、第三試合はパス。
3時半に球場を出て、阪神で梅田に出る。
実は、唯一使えていたデジカメCanon PowerShot SX260HSに、この前の韓国旅行中に発生した画面ブラックアウト症候群が再発してしまった。仕事の時に使ってた旧機が先日北野で水濡れでアウトになってたから、この際、新しいのを買って、260HSは仕事用にすることにしたのだ。ブラックアウト症状は本体を叩くか、捻ればとりあえず何とか使えるから、壊れてしまうまではこれでごまかしとこう。
梅田に行ったのは、もちろんヨドバシカメラでこの前のJ-COM契約サービスの2万円を利用することにしたからだ。で、結局買ったのはCanon PowerShot SX280HS(>_<) 名前から明らかなようにこれまで使ってた機種のマイナーチェンジモデル。ほとんど見かけも機能も同じような奴で、面白くもなんともない。強いていえば、ISOが80-6400と上下広くなって、暗い所での撮影に強くなってることと、手ぶれ補正が強化されてることくらいのようだ。
Morris.のデジカメ歴は96年8月に発売されたカシオQV100が出発点になるが、2台目以降はすべてCanonのPowerShotシリーズで、控えめに見て10台以上は買い換えている。壊したり盗難にあったり壊したり壊されたり壊したり(^_^;)で、一台あたりの寿命は一年前後ということになっている。それなりにこのシリーズが気に入ってるということになるのだろう。
4時半の新快速で三宮までもどり、折り返し普通で灘に戻ろうとホームで待ってたら、iPhoneに「緊急地震速報」が入る。奈良方面で強い地震が起きたらしい。これでJRは全線発車見合わせとのアナウンス。結局6時前帰宅。
今夜の阪神-広島戦は6回まで0-0の投手戦(拙攻戦)である。
その後も点が入らず(得点機多いのに)とうとう延長11回表、何とか1点取って、逃げ切り勝ち。終わったら10時半近かった。
今日の歩数は2339歩。


チキンラーメンひよこバス 

甲子園の汚水蓋 

95回夏の甲子園開会式 

選手宣誓 

ヘリコプターから 

始球式ボール投下 

桐蔭の森友は大物(これは3打席目) 

出場校旗 

甲子園 

三宮駅で緊急速報が 

旧機で写した新機 

新機で写した旧機 

2013/08/07(水)●海文堂が(>_<)●

8時起床。
今朝の血圧は191/92/83。
朝の3点セット+布団干し。
突然思い立って、パンミの「ケジョリトゥボンパックィミョン 季節が二度替ったら」を練習。パンミはキムヘヨンの先輩歌手である。ヘヨン嬢はTop Musicのソパンソク社長の秘蔵っ子というイメージが強いのだが、実は70年代から80年代にかけては、パンミこそ、パンソク社長の一押しスターだったらしい。Morris.はパンミと言えば、「恋の片道切符」の韓国語版カバー「ナルボロワヨ 会いに来てよ」くらいしか知らずにいたのだが、キムヘヨンが数多くカバーしてるのがパンミの曲だということを知って、改めて注目するようになった。ヘヨンフリークだったうり丸さんからパンミの古いテープ数本をもらい、すっかりはまってた時期がある。何か不思議な感じの歌手である。数年前に2枚組のベストCDが出たので彼女の全容を知ることが出来るようになった。ヒット曲の大半はソパンソク作詞である。
今日練習した曲は、残念ながらソパンソク作詞ではないが、前から気になってた曲である。キーがEmでMorris.には低すぎるので敬遠してたのだ。今日は4カポつまりG#mでやってみた。これならMorris.でも歌える、いや、いっそAmにしたらカポ無しでやれるな、などとも思う。それはともかく、やっぱりこれは名曲である。
昼過ぎ自転車で三宮図書館へ。途中春日野道の「勉強堂」冷やかしたら、筑摩の明治文学全集が300円均一で出ていた(@_@) 思わずその28巻「斎藤緑雨」を買ってしまった(^_^;) 斎藤緑雨は明治の文士で、皮肉家で冷笑家で毒舌家で世を拗ねたところがどこかMorris.のお気に入りで、大正時代博文館発行の「縮刷 緑雨全集」はMorris.の愛蔵本になっている。持ち帰ってチェックしたら、全集版は内容量は倍近くあるが、主要作品のほとんどは縮刷緑雨全集に収められていることがわかった。それでも、未読の緑雨の文章をゆっくり読めるのはありがたいと思う。
神戸の宝ともいうべき本屋「海文堂」が9月で閉店するというニュースが(>_<) これは衝撃だった。本はできるだけ買わない、をモットーとするMorris.が、どうのこうの言うことではないかもしれないが、この本屋は特別な存在だった。本屋自体が斜陽産業であり、神戸ならジュンク堂に代表される巨大ブックチェーンと、amazonなどのネット販売に押されたこともあろうし、元町という今ややや外れたロケーションもマイナス要因になったかもしれないが、それにしても慚愧に堪えない。
5時半帰宅。屋上でちょこっとミニギター、ちょこっと缶ビール(^_^;)
今夜の阪神-広島戦は岩田が3ヶ月ぶりの勝利投手になった。巨人は勝ち続けてるけど、まあ、阪神もその日その日を全力で戦うしか無い。
今日の歩数は3578歩。


三宮クリーニングの白ブチ
 

旭通りの二匹 

海文堂9月に閉店(>_<) 

サンパルの空 

生田川沿いの空 

控えめレギュラー缶 
2013/08/06(火)●HIROSHIMA●

6時半起床。
今朝の血圧は190/80/76。
溝渕くん、としろうらと、大阪桜川のメキシコ行き顧客の保管荷物ピックアップ現場。
午前中台所、午後は冷蔵庫、洗濯機、ベッドと大物梱包。
3時半作業終了。
5時前に倉庫を出て、水道筋で立派なズッキーニ見つけた。韓国ではホバクと呼ばれて、ポピュラーな野菜で、Morris.は特にこれのジョン(揚げ焼き)が大好きなのだ。日本でもズッキーニは普通に見かけるようになったけど、たいてい胡瓜くらいの小ささで、そのくせ結構高い。今日のは長野県産で、かなり太めで、値段は148円(^_^) これはもう買うしかないね(^_^;)
5時半帰宅。さっそくホバクジョンの下準備しようとしたら、何と小麦粉が切れてる(>_<)。あわてて、自転車でミニコープに買いに走ったら、帰りに突然の豪雨に見舞われてずぶ濡れになってしまった。
今日は1045年広島に原爆が投下された日である(数日前勘違いしてたけど(^_^;)。9日の長崎への原爆投下はもちろん、日本全国主要土地への無差別空襲は、明らかに「国家的犯罪」だと言うことを、忘れてはなるまい。戦争は「必要悪」ではなく、「絶対悪」である。
そして今日の阪神の相手は広島(^_^;) メッセンジャー、前健の投げ合いで、得点入らず。9回裏犠牲フライでサヨナラ負け。まあ、きょうばかりは、広島に花(献花)を持たせたということにしておこう。
今日の歩数は86599歩。


今朝の摩耶の空 

その2 

よく出来てる猫人形 

Kabaya Car 

立派なズッキーニ 

ホバクジョン(^_^) 
2013/08/05(月)●中之島界隈●

8時起床。
やっぱり疲れてたらしく、テレビつけっぱなしで寝てたようだ(>_<)
朝の3点セット。
11時に部屋を出て、JRで大阪へ。ヨドバシカメラで、J-COM契約ポイントサービスの2万円商品券引き換え。ついでに、PCとデジカメ冷やかしたが、結局買うにいたらず。
健康器具コーナーで、血圧計を物色。医者は腕を通して測るちょっと大きめのものを勧めるが、Morris.は手首ではかるコンパクトなものとはじめから決めてた。先日壊れてしまったオムロンの製品は7千円くらいするものだったようだ。いろいろ見比べて、シチズンのCH-657Fという4千円以下のものに決定。安かったし、これまでのと比べてかなり薄型で軽く、旅行に持っていくのに良いと思ったのと、色も黒でちょっとお洒落だったためだ。まあ血圧計でお洒落ったってしょうがないけどね(^_^;) 
その後銀行で出金と家賃振込み、駅前第4ビルの「韓好家」という店で、石焼きピビンパ。何と450円で、ご飯大盛りでも同じ値段とのこと。味はまずまずで、スンドゥブも500円とえらく安い。
地下を通ってふらふらと中之島方面へ。中之島図書館は耐震工事中だった。
中之島公会堂東側の川沿いの石ベンチでミニギター。もちろん缶ビール持参(^_^;)
4時に店じまいして、西天満方面通って戻る途中、「ギャラリー帝塚山」という骨董店前に朝鮮石人像二体が並んでいた。文官で、なかなか良い顔をしている。
5時前に大阪駅到着。立花駅付近の人身事故のせいで、ダイヤ大混乱。下り普通は不通で、新快速で三宮まで行き、上りの普通で灘に戻ったが、1時間以上かかってしまった。
久しぶりに一階の古本屋ワールドエンズガーデン覗いて、ぶんちゃん撮影。
試験で、早速血圧測定。
今夜の血圧は170/73/88。
今日の歩数は3886歩。


新しい血圧計シチズンCH-657F 

「韓好家」の450円石焼きピビンパ 

曽根崎変電所。 

今日のレッスン場は中之島公会堂前 

天満橋から大江橋方面を 

骨董店前に朝鮮石人像が
 

こちらは薬師如来? 

ひさびさぶんちゃん 

自慢の尻尾 

2013/08/04(日)●ひと息●

6時半起床。
荻野くんらと灘区中郷町のジャカルタ向け荷物と保管荷物ピックアップ現場。
Morris.は35年ほど前神戸に来て2年くらい後にこの中郷町に引っ越して、神戸地震直前くらいまで住んでた。けっこう馴染みの地域である。現場すぐ近くのミニコープは地震の時さりーちゃんが店を占拠(^_^;)して、商品を地域住民に配ってたことを思い出した(^_^;)
現場の隣は小林くんが住んでたマンションだった(@_@)
今日は比較的楽な現場で3時に作業終了。明日は一週間ぶりの休みである。ほっとひと息である。
4時過ぎに帰宅。
今日の阪神-巨人戦はデイゲームで、藤浪が6回まで無得点に抑え1-0でリード、7回に代打檜山のタイムリーなどで3-0になったところだった。缶ビールとミニギター持って屋上に。iPhoneで野球聴きながら、ビール飲んでギターで遊んでいい気分。結果7-0で阪神の圧勝。ああ、こうなると昨日の1点差での惜敗が悔やまれる。
今日の歩数は2599歩。

2013/08/03(土)●遠い花火●

6時半起床。
北区の現場二日目。
昼飯抜きで梱包につぐ梱包でとりあえず2時過ぎ作業終了。 
今夜は神戸港花火大会である。長いこと見に行ってないので今夜は久しぶりにでかけようかと思った。
ところが、北区と長田区の実家にクーラー配達があって倉庫に戻ったのが4時半過ぎ、コンテナ積み終えて、これで終わりかと思ったら、更に宵積み作業(>_<) これでMorris.の体力は限界を超えたようだ(>_<)
ふらふらで帰宅したら7時前。阪神巨人戦は2-2の接戦。シャワー浴びて、そのまま寝そうになったのだが、遠くで花火の音が聞こえると、何となく落ち着かなくなり、自転車で海岸通り方面に下りる。元町やモザイクやポートアイランドまで出かけて、人混みにまみれる元気は無かった。
遠くのビルの上にときどき花火が部分的に見える(^_^;) 
デジカメ撮影も試みたが、あまりに遠いし、三脚も持ってきてないし、手持ちで1秒とか1/4秒というのはさすがに辛い。
9時過ぎに帰宅したら、阪神は9回3-4で敗けてる、でも二死満塁で代打檜山。でも、凡打で万事休す(>_<)
今日の歩数は2455歩。


SUN MASTER MAJURO 

摩耶埠頭の海面 

間y埠頭の空 

遠い花火#01 

#02 

#03 
2013/08/02(金)●ネット不通(>_<)●

6時半起床。
ちびくろ2号立ち上げて、ネットに繋ごうとしたが何故か繋がらない。モデムや無線ルータの電源切ってまた入れてもダメ。
今日は荻野、秋本くんらと北区のベトナム向け荷物二日取り現場の初日。
二段ベッドの分解に手間取ったりもしたが、昨日に比べれば楽なもの(^_^;)
定時に倉庫出て5時半帰宅。
またネット接続しようとしたが繋がらない(>_<) パスワードがどうのこうのとの指示が出る。ずっと以前にもこんなこと会ったような気がするが、その時はどうやって復旧したかよく覚えていない。
とうとう、J-COMのサービスセンターに電話。ただ今混み合っています、で、だいぶ待たされてやっと繋がったが、[関西地方で、当社サービスの不調が発生、ただいまメンテナンスに努めております。21時頃を目処に解決の予定です」だと(@_@) おいおい、それでは、こっちでいろいろやっても全くあかんかったわけだ(>_<)
阪神は今日から東京ドームで対巨人3連戦、いつの間にか7.5ゲーム差になってるもんな(>_<) ここは何としても三連勝狙いしかない。逆に三連敗でもしようものなら、阪神の今シーズン終わってしまいかねない。
スタンリッジ、澤村の投げ合い。初回マートンのタイムリーの1点、まさに虎の子の1点をスタンリッジが8回まで守りきり、9回表、またマートンのタイムリーで2点差、続けて新井兄の2ランでダメ押し。何とか緒戦をものにした(^_^)
9時前にネット接続も復活したようだ(^_^;)今日の歩数は2048歩。

2013/08/01(木)●御所辺り●

5時半起床。
矢谷くんらと京都上京区大猪熊町のオーストラリア向け荷物ピックアップ現場。
昼食は近くのちょっと洒落たcafeでAランチ(チキンパン粉揚とサラダ)。味は可も無し不可も無しだったが、ここのトイレの電球の傘がすごく魅力的だった。
現場は見積より荷物が多く、かなり難航(>_<) 作業終了は5時過ぎ。7時前に倉庫に戻り、荷降ろし、宵積みで、もうふらふらである(^_^;)
8時半帰宅。阪神は今日も負けてる(>_<)
歌麿会長から、5月のソウル市陽川区のノレチャラン録画DVDが送られてきた。応援席のMorris.の映像があるかもしれないと思ったのだが、見当たらない。でも、DVD盤面にはMorris.の画像が印刷されている(@_@) 後でまたじっくりちぇっくしてみよう。
ともかくも、歌麿会長、ありがとうございますm(__)m
今日の歩数は3700歩。


朝顔 

鬼蜘蛛

京のcafe飯 この店の電気の傘は秀逸 

御所辺り 

同志社関連建物 

京極小学校の大向日葵 


 

 

 


 
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