ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点、これはあくまでMorris.の独断、気紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いてある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。
【漢字の常識・非常識】加納喜光 ★★★☆☆☆ 89年発行の講談社現代新書で、Morris.は、その頃読んだと思うのだが、今回読み直しても教えられるところ多い本だった。最近多く見られる漢字クイズ、蘊蓄、誤用チェック、検定アンチョコなどとは一線を画して、著者の漢字への真摯な思いに裏打ちされた、漢字論、中国と日本の漢字交流、代用漢字の危険、新聞見出しの洒落、簡体字、漢語のシンタックス、女偏の文字、陰陽字など、実に広範に漢字への問題提起と考察が詰め込まれている。
・漢字の偏を取り違えた語もある。「拍手」が「柏手」になり、「かしわで」という変な和訓ができた。「独擅場(どくせんじょう)」は「独壇場」に独り歩きされ、「独擅場」と書くのがかえって気が引ける「渾名(あだな)」の「渾(こん)」は「諢(たわむれ、冗談の意)」の取り違えである。太っ腹という意の「剛腹」はもともと「剛愎(強情で人に従わない)」であった。
・「人間到る処青山あり」もしばしば誤用されている。人間はどこにでも死に場所があるという意味ではない。第一、「人間」はもともと「ジンカン」と読み、世間のことである。したがってこの成語は、世間はどこにでも骨を埋める場所があるから、広く世間に出て活躍すべきだという意味である。
・「発展途上国」は変な言葉であるが、それを縮めた「途上国」は輪をかけておかしい。途上というのは、目的地に向かう途中とか、一つの過程の中ほどの意味である。この言葉に嫌悪感をいだくのは、言葉もおかしいが、それを使う心にひそむ暗黙の前提にある。途上の反対はゼロか全、つまり、行程を歩きだしていないか、完走したかのどちらかであろう。たぶん日本人の頭の中にある経済発展のレースであろう。これを尺度として、ある国を「レースをまだ終えていない」と見る。レースは一つだけではないとか、そもそもレースは必要かという視点は全くない。文明は一朝一夕に成らない。「途上国」史観で文明を判定しては、たいてい見誤ってしまうと思う。
本書掲載の、間違い訂正問題と、Morris.が読めなかった漢字熟語を、漢字クイズとして引いておきます。例によって解答はこのページのどこかに隠してありますが、まずは、答を見る前にチャレンジして見てください。
A 次の熟語の間違いを正してください。
1.致命症
2.白内障.
3.発煙筒
4.心身耗弱
5.暗唱番号
6.屈身運動
7.減価消却
8.珍味佳香
9.好評嘖嘖
10.雨後の大木
B難読熟語
1.蘆薈
2.肝斑
3.吃逆
4.慫慂
5.轆轤
6.焙炉
7.四脱舞
8.霓虹灯
9.維他命
10.百事可楽
2001/03/30(金)●タイガーズ開幕ボロ敗け●
市川さんらと昨日の現場。物量が多く時間はかかったがMorris.は、梱包だけだったので臀部打撲には影響無かった。でも倉庫作業で帰宅は8時過ぎ。
セリーグ開幕戦。巨人阪神のカードは17-3という記録的大差で阪神惨敗。何も言うことはない。
2001/03/29(木)●ホワイトフィールド一番咲●
やっぱり、昨日の打撲がこたえている(>_<)
市川さんらと新大阪の現場に行ったが、疲労の蓄積に加えて、この傷みのため仕事率はかなり落ちてる。
JR六甲道駅南の並木の紅白のすらっとした桜が数輪開花してた。Morris.はこの八重咲き大輪種、特に純白の花が好きで、密かに「White
field」と名づけて贔屓にしている。しかし、これは本当に桜なのだろうか?普通八重桜は染井吉野より1,2週間遅れてかいかするものだし、樹形も桜にしてはスマートすぎるきらいがある。それでも、花の美しさは紛れも無い。
ふくはらさんから「てくてくしんぶん」128号と129号が送られてきた。年末年始には3週間タイの島に行ってたらしい。仕事に追われながら、やりたいことは、きっちりやるという彼女の生き方は素晴らしい。素晴らしいといえば、15年近くミニコミを継続していること、さらに、大部分のページが彼女自身の手描き文字ということだ。Morris.はてくてく新聞を知ったとき、まず彼女の描き文字に惚れた(^_^;)
彼女はイラストも上手いんだけど今回は一つも無かったのがちょっと残念。タイ土産の小錢入れも同封してあった。
2001/03/28(水)●淳一のポスター●
東北旅行の夢。団体で東北旅行を汽車で旅している。Morris.ともう一人は目的地手前の駅で途中下車し、しばらく散策した後で合流することになる。相方は「てっちゃん」らしく、部厚い時刻表を持ってて、自信満々ルートや時刻など説明してくれたが、駅に行ったら乗るはずの急行は出たところだった。
JR三宮のエレベータ降りたところで、突然お馴染みの少女のイラストが目に飛び込んできた。ハーバーランドのオーガスタプラザの宣伝ポスターで、画家はもちろん中原淳一。去年もたしかオーガスタプラザは淳一のイラストのポスターを使ってた。今回のイラストは昭和30年夏発行の「それいゆNo.34」の表紙をかざったものだ。Morris.の好みとしては、戦後のものより戦前の「少女の友」時代のイラストを是非ポスターにして欲しい。もしそうなれば、JRに頼んでポスターを手に入れたい。
矢谷君と奈良広陵町でバンコク向け荷物のピックアップ。整理ができてなくて梱包終えたら6時過ぎてた。それはいいのだが、最後にトラックに荷物の自転車積むときうっかり足を滑らして荷台から落ちてお尻を打ってしまった(>_<)
あーあ、情けない。
2001/03/27(火)●そろそろ花見頃?●
矢谷、西根君と川西のインドネシア向け荷物のピックアップ。桜も花開き始めているようだ。そろそろ見頃かも。
ヒョンミさんからお勧めの大阪韓国料理店を知らせて欲しいとのメール。エルマガジンの「Meets」4月号がちょうどその特集をしていたので、これを送ることにする。
2001/03/26(月)●知人の息子の音楽HP●
昨夜の宴会は女性陣が11時過ぎに帰った後、二人でしばらく飲み続け、Morris.は先に酔いつぶれてしまった。最終で帰ると言ってた伊藤君だったが、夜中の3時ごろ起きたら床で寝ていた(@_@)
結局始発で帰ってから出勤したらしい。
奥井さんと東大阪の現場。高平さんがヘルプに来たので、運び出しはほとんどおまかせ状態。久しぶりに定時にあがることができた。
島田和夫部屋のスケジュールを更新。
有田の和子さんの息子、つまり熊さんの孫であるヒロユキ君から音楽関係のHP
http://www3.ocn.ne.jp/~hiroyu/
を開いたとのメール。Morris.の環境ではMIDIの作品を辛うじて聴ける程度。Morris.はサウンド系は弱いのでいろいろ教えてもらおうと思う。
2001/03/25(日)●不携帯はMorris.一人●
最っ低の夢。仕事やってて、いくら梱包しても荷物が減らない。いややればやるほど荷物が増えてる。どんどん隙間がなくなるわ、腕は重くなるわ、肩はこるわ--という、本当に情けない夢だった。仕事の夢はたまに見て、おきたらしっかりつかれてた、ということはあるのだけど、こんなストーリーは珍しい。
習慣で定時(6時半)に起きて、部屋掃除して、7時半から8chで、サッカー、日本-フランス戰を見る。本当は早朝にあったのだが、それはBSでしか放映してなかったので、関西TVの録画をみることになったのだが、無理してリアルタイムで見る必要はなかった。はっきり言って勝負にならない。5-0の点差以上の実力差。試合にならない。中田はそれなりに存在感を示したが、ひとりではどうにもならない。
昼から名谷の須磨パティオで、春待ちファミリーBAND演奏。本当は屋外の広場でやるはずだったのに、雨のため店内で2回演奏。さりーちゃん、けんちゃんのおかあさん、高山一家など知った顔が多かった。
夜は伊藤君が来てビデオでも見て飲もうと思ったら結局堀姉妹、えっちゃんも来て、突然の宴会モード。水野屋のコロッケが重なってすごい量(^_^;)
堀姉が携帯電話買ったばかりを持参したので、さっそくみんなで弄り回して遊ぶ、遊ぶ。とうとう、仲間内での不携帯はMorris.一人になってしまった。
2001/03/24(土)●疲労な一日●
カラオケの夢。えらく大きな韓国のカラオケバーで宴会やってて、Morris.が「シントブリ−身土不一」歌おうとしたが、曲目表にない(>_<)
じゃあ他の曲をと思うと、必ず前の人が歌ってしまう。結局1曲も歌えずビールがばがば飲んでしまった。しかし、こんな夢見ると言うのは、病気だね(@_@)
矢谷君らと伊丹の超ハードな現場。午後からのヘルプもいれて総勢9人で6時までかかったがどうにか終了。晴天なのに、低空の飛行機が霞んで見えたのは黄砂のせいだろうか。
8時帰宅。さすがに疲れたらしく、風呂入って酒あおってばたんきゅう。
2001/03/23(金)●カペノレ●
矢谷、としろうと3人でタイ向けピックアップで堺の現場。整理がよくできていて作業ははかどったが、戻ってからの倉庫作業でMorris.はすっかり消耗してしまった。疲労の蓄積のせいか、矢谷君は7時半まで残業した後、知り合いの引っ越しとのこと。明日の現場は超ハードらしい(Morris.も一緒)というのに、よくやるなあ。
帰宅したのが8時半だったので、KNTV「歌謡舞台」途中からしか見られなかったが、イミベが久しぶりに出ていた。彼女は、マイナーなカペノレ歌手なのだが、以前センターで韓国語習ってたスギョン先生が好きだと言うので、CDを買ってきたことがある。ばりばり上手い歌手ではないが、雰囲気がある。カペは「cafe」ノレは「歌」だが、日本でいうとムード歌謡に近い。カペノレ歌手の代表といえばチェジニとキムスヒだろう。しかし、何と言ってもキムヘヨンの「エップンカペ」シリーズが一番Morris.の好みに合う(^_^;)
2001/03/22(木)●シンボルロック●
今日も、えらく暖かかった。昼間は20℃を超えたらしい。梅は満開を通り越したようだし、辛夷と木蓮は満開状態。芦屋川の桜はつぼみが心なしか膨らみ始めたように見える。
奥井さんと芦屋、北区の現場。終ってからの倉庫作業も昨日と同じ。ちょっと疲労が溜まっている。
社長から電話で、24日(土)千里セルシーで急遽春待ちファミリーBAND出演決定とのこと。春待ちファミリーBAND部屋を更新。
今週のSTARdigio431ch「復活! ユニーク歌謡の世界 Part3」よく似た企画が数種類合って、はじめのうちは面白がって聞いていたが、流石に飽き気味だったのだが、今回のは、情けなさ度が高く、とりあえず通して聴いてしまった。ラインアップは
・全国縦断おっかけのブルース(ハナ肇とクレージーキャッツ)・チキンソング(猫八ファミリー)・俺はぜったい!プレスリー(吉幾三)・タコフン音頭(小松政夫とタコフン軍団)・ロック トンデラレ〜買ってから聴くか!聴いてから買うか!〜(団しん也とパロディ・シスターズ)・ケメ子の唄(ザ・ジャイアンツ)・レディス&ジェントルメン&おとっさん おっかさん(トニー谷)・単棲時代(矢坂勉)・嘆きのボイン(月亭可朝)・しびれ女のブルース(正司敏江・玲児)・三味線姉妹ロンリー ブルー(谷口美千代)・愛してタムレ(谷啓)・ぴよこちゃん(獅子わんや・瀬戸わんや)・ボロチョン教(コント55号)・オジサンと呼ばないで(水島裕子)・演歌血液ガッタガタ(バラクーダー)・シンボルロック(梅宮辰夫)
衆知の曲も多いが、聴いてて恥ずかしくなる曲も多い。やっぱり一番インパクトあるのはラストの梅宮辰夫だろう。「シンボル、シンボル、男のシンボル、こいつを使って こいつで泣かせて その上こいつが金を生む。なあ、シンボルちゃん様々だぜえ」だもんな(^_^;)
2001/03/21(水)●大阪ラーメン●
奥井さんと大阪我孫子の現場。久しぶりにバイトの福ちゃんが来てて、馬の話、犬の話、詐欺にあった話などなど、喋ること喋ること(^_^;)
4時に事務所に戻ったが、倉庫作業で6時半まで仕事。
昨夜11時からスペースシャワーの「最新韓国事情」を見る。これはM-NETの番組なのだが、ビデオクリップがあまりに細切れだし、DJは韓国人なのに下手な日本語だし、30分番組だしと、中途半端だ。とりあえず今週一位の曲だけは全曲流れるというのが救いか。昨日は、南大門市場食べ歩きのコーナー(30分の音楽番組にこんなコーナーあるのが問題といえば問題なのだが)で、またまたBGMにイパクサの「スペースファンタジー」がかかりっぱなしだったのが、嬉しかった。
今月から改編になったKNTV水曜午後8時の「コンサートの招待」はハズレだったようだ(>_<)
古いめのフォーク歌手中心で、それもおしゃべりがメインなのだ。「イソラのプロポーズ」のフォーク版といった感じ。ゲストも先週はヘバラギ、今週はシンジョンヒョンだもんなあ。
宮崎さんの日記に大阪ラーメンと題して「関西、さしずめ大阪は食い倒れといわれるように食に関しては長けているようだ。しかし、ことラーメンに関しては大阪ラーメンなどの名前を聞いたことがない。東京もないやんけ、と言われるかもしれないが、東京は醤油ラーメンという大枠で括られるのだと思う。何で大阪ラーメンの名前や味がないのだろう。」と書いてあった。そう言われてみればたしかに「大阪ラーメン」という、ジャンル??は無い。しかし、関西でのラーメン店の隆盛はとんでもない状態で、特に此処数年のラーメン店乱立は異常なほどである。神戸ラーメンと名打った「第一旭」、京都を本拠地にする「天下一品」チェーン、枚方の「横綱」チェーン、野菜たっぷりの天理ラーメン、最近勢力拡大の、和歌山ラーメン(豚骨醤油スープ)等など群雄割拠状態だ。Morris.は、九州出身ということもあって、豚骨スープ、細麺、赤生姜、替え玉あり、の博多ラーメンにぞっこんなのだが、関西博多ラーメンを標榜する店が多いわりに、本格的な店は少ないが、それなりに関西は、ラーコン(ラーメン
コンシャスネス)な地域なのだと思う。
2001/03/20(火)●「現代」の開き直り??●
ポンチャックな夢。韓国オタク系の宴会で、キーボードのキムスイルさんがゲストに招かれていて、最初からノリノリ、パクサは別のところでライブしてるとのことで、その分スイルさんが歌いまくってる。スイルさんは目が悪いはずなのに、夢の中では良く見えてるようだ。いよいよキーボード演奏になり、Morris.は「別れの釜山停留所」(本当は歌えない(^_^;))を歌った。宴会の後町に出たら、花祭りのパレードで、道は桜の花びらで埋まっていて、掻き分けながら進む感じ。ふと見上げたら、真っ白の八重桜(多分普賢象)が咲いててあまりの美しさに見とれてしまった。
矢谷、西根君と枚方で、バンコク向けピックアップ。現場直行したバイトの竹内君というのが、なかなかユニークで、面白かった。
帰宅してから、TV大阪「Jリーガーが行く韓国まるごとサッカー紀行」を見る。ぐいぐい酒場でりーちさんが、見たいのに自分のところでは受信できないという書き込みがあったため、留守録しておいたのだった。
Jリーグの現役(浅野哲也、小島伸幸)、OB(沢入重雄、永島昭浩)の4人が、韓国のワールドカップ競技場10ヶ所(ウルサン、プサン、テジョン、チョンジュ、テグ、インチョン、カンジュ、ソキボ(チェジュド)、ソウル)を車で巡回しながら、観光も楽しむというもの。トップスポンサーが韓国企業の現代自動車だったが、CMでも自社の名称を「ヒュンダイ」と発音していた。「現代」の韓国語発音は「ヒョンデ」に近い。しかしアルファベットでは「hyun-dai」と表記されるので、日本人はつい「ヒュンダイ」と読んでしまいがちだ。これは「崔−チェ」という韓国人の苗字をアルファベット表記「choi」に引きずられて「チョイ」と読むのと同じで、日本の新聞では長いこと「チョイさん」がまかり通っていた。さすがに最近は「チェさん」が当たり前になった。それなのに、現代が、みずから「ヒュンダイ」という発音で、日本での定着を希望してるのはどうしてなのだろう?
ちょっと疑問だ。
番組は、それぞれの競技場の紹介、ノジョンヨンの出身高校訪問とインタビュー、カンジュの小学校サッカー部でのコーチ、在日初のKリーガー、パクカンジョのインタビューなど、それなりにバラエティにとんで面白かった。Morris.個人としては、テジョンの競技場へ向かう場面で、イパクサのアリランがBGMとしてワンコーラス流れたのが嬉しかった(^_^;)
2001/03/19(月)●ちょっと打ちのめされた●
Morris.のPC先達でもある、稻田さんの後記に、さとなおさんのページのことが出ていて、Morris.も久しぶりに覗いて、なんか、すっかり打ちのめされてしまった。さとなおさんは、グルメな人で、突然さぬきうどんにはまり、HPで紹介してるうちに評判になりとうとう「うまひゃひゃさぬきうどん」という本まで出してしまった人で、Morris.もその本を読んで、面白がってたのだが、それ以後はあまり彼の部屋も見なくなってた。それで久しぶりに見たら、ものすごい充実ぶりである。デザインもコンテンツもジャンルの広さも、文章もすべて、すごい。仕事面でも、HP絡みの部署に移動したらしいし、新聞にコラムを数本連載したり、別の本も出したりと、完全にその道のプロになってるようなので、素人のMorris.と比べること自体がおこがましいのだろうが、読書のコーナーひとつとって見ても、情報としてきちんとしたものになってる。コラムや日記も同様で、これを見た後で、Morris.の日記を見たら「ゴミの垂れ流し」に見えてしまった(>_<)
それぞれの道ではあるのだろうが、これではいかん、と真剣に考えたのも事実である。
午後からセンターの古本市を冷やかしたら、信長正義さんが整理を手伝いに来ていた。久しぶりだ。タイミングの問題かもしれないが、今回の古本市はやっぱり料理の本が少ない。東亜日報3/13付に、例のイパクサ北朝鮮公演のコラムを見付ける。韓国財閥現代の商船会社の金剛山ツアーのキャンペーンで、14日の夜、金剛山会館でソロライブやったっらしい。はっきり場所は書いてないが、平壌ではなかったようだ。求める会の部屋で、珈琲入れてもらって稻田さんとしばらくだべる。検索エンジンgoogleの話が出て、これはgooとは無関係なもので、学生が作ったらしいと聞いて驚く。
帰りにジャパンでちょっと買い物。韓国の辛ラーメンが75円で置いてあった。この値段なら鶴橋並、あるいはそれより安いかもしれない。数ヶ月前までは生協においてあったのが姿を消してしまっていたので、ありがたい。しかし、ジャパンは商品の入れ替わり激しいからコンスタントに供給されるかどうかは疑問。
昨日から、スケジューラーソフト「おかる」に有名人の忌日を入力している。ネタ元はお馴染み山田風太郎の「人間臨終図鑑」。入力しながらついつい拾い読みしてしまう。おかるのカレンダーの過去は1582年11月までしかないので、それ以前の物故者はリアルタイムに入力することができない。西洋人の場合は問題ないが、明治以前の日本人の場合は旧暦なので、今日の暦で命日とするのは疑問があるし、いちいち新暦に直してもあまり意味がないような気もするが、ともあれ、53歳で亡くなった人までを入力し終えた。まだ半分以上残っている。
【熱血! 日本偉人伝】三波春夫 ★★☆
高田屋嘉兵衞、大石内蔵之助、勝海舟、平清盛、二宮尊徳、児玉源太郎、織田信長、豊臣秀吉、聖徳太子、スサノオ、日霊女(ヒミコ)という有名人について、著者が独断と偏見で、褒めまくる講談調の偉人伝だが、かなり噴飯もの、いわゆる「トンデモ本」のたぐいだと言える。
歌手三波春夫が、幼くして浪曲家としてデビューし、軍隊に取られ、シペリアに抑留されたことは、永六輔との対談で知った。本書もその流れで手に取ったのだが、ちょっと、困った。本人は大真面目で、悪気はないのだろうし、よく勉強もしてるようなのだが、あまりにも我田引水、親方日の丸、天皇賛美に傾いていて、個人による、歴史改竄、歪曲、神話作りといった感じを受ける。まあ、それほど、世間に影響を与えることはないだろうが、いいかげんにしておいて欲しい。実のところ、お客様は神樣ばかりとは限らないのである。
2001/03/18(日)●完全休養日●
ここ数日、ひさびさの仕事続きで、かなり疲れてたみたいで、午前中はベッドでごろごろしてた。昼からは流石に起き出して、テレビ見たり、PC触ったりしてた。ひょっとすると伊藤君から誘いがかかるかもしれないなどと思いながら、結局まるまる一日部屋で過ごしてしまった。いい休養になったからよしとしよう。
【堤防決壊】ナンシー関・町山広美 ★★☆☆ 二人のTVこき下ろし対談。雑誌「クレア」に98年〜99年に連載されたもので、このての毒舌はリアルタイムなればこそなので、本当は連載を見るしかないのだろうが、単行本化されてさらに1年たってから見ると、予想以上に滑ってしまう。それを考慮に入れても、対談という形式が、安易で、後で読むと内容に乏しいと思わずにいられない。ナンシー一人のコラムなら、ここまでひどいことにはならないだろうに。対談には、相手へのおもねり、遠慮、つまり気遣いがはしなくも露出してしまうのだ。そんなことは読む前から分かってるはずなのに、で、なんでこんなのを借りてくるかっていうと、それはやっぱりナンシーの消しゴム版画を見たいがためなのであった(^_^;)
2001/03/17(土)●近場3軒はしご●
片端の外人の夢。あるバンドコンテストを見ていると、春待ちファミリーBANDのメンバー数人が別ユニットで出演。いつも演ってるスタイルと余りにも違い過ぎるのでMorris.が大笑いしていた。隣に肩車されていた片端の外人男性がMorris.の頭を撲る。静かに鑑賞しろという意味らしい。肩車しているのも大柄の外人で、こちらは全く無関心。英語でしばらく口論したものの、一向に話が通じない(^_^;)ので、会場を出て古本屋に向う。
市川、溝渕君と西宮でアメリカ向けのピックアップ。レトリバーが2匹いた。予想より早く終り、4時過ぎに帰宅。
夜はさりーちゃんの招請で、社長一家、堀姉妹、伊藤君、えっちゃんと9人で近所のお好み焼き「あすか」で飲み食いし、あと6人で、イギリス人が経営してる501というショットバー〜DADDY(昼間は「のだや」という喫茶店)と、はしごして零時過ぎ帰宅。アコーディオン奏者の青木さんが亡くなり、社長は、昨日葬式に参列したとのこと。そのせいか「死」に関する話題になる。Morris.はこのところ疲れがたまってるらしく、最後の店では半分寝ていてた。
【世界衣裳盛衰史(よのなかはきぬぎぬのうつろい)】清水義範
★★★ ビートルズ伝をパロった「伝説の展開図」と標題作の中篇2本が収められている。どちらもそこそこ面白かったが。標題作は、ファッションデザイナー9人の小傳をそれぞれ違った文体模写で綴るというかなり凝った趣向。日本でパスティーシュ作家を名乗るだけに、模写ぶりもうまいものだが、デザイナーの特質の切り取り方と手際の良い紹介ぶりに感心した。これを読むだけで、20世紀ファッション史の大概を楽しみながら一挙に理解できてしまう。ような気にさせる。取り上げられたデザイナーと、模写された作家は次の通り。
1.ポール・ポワレ(尾崎紅葉)
2.ココ・シャネル(夏目漱石)
3.エルア・スキャパレリ(永井荷風)
4.クリスチャン・ディオール(?)
5.ピエール・カルダン(志賀直哉?)
6.イヴ・サンローラン(川端康成)
7.アンドレ・クレージュ(野坂昭如)
8.高田賢三(殿山泰二?)
9.ジョルジュ・アルマーニ(椎名誠)
あじゃじゃ、結構誰の模写かわからないのがある。これは著者のせいではなくMorris.の不明に原因がある。それにしても、清水は、啓蒙書みたいなものを書かせると上手いものだ。きっと「お勉強」が好きなのだろうな。
2001/03/16(金)●大垣の遊郭跡??●
鼠の夢。老婆が、巨大な鼠をペットとして飼っている。これがぬいぐるみみたいに可愛くて、ひとなつこい。二人と1匹で、寄席に行くことになる。婆さんはとても喜んでいたが、鼠とMorris.はもう一つのれなくて、婆さん残して外へ出る。社長と会って鼠を春待ちのライブにゲストで出そうという話で盛り上がる---
6時半に西根君に迎えに来てもらい、大垣のオーストラリア向け荷物のピックアップ。昼食は四川風(@_@)味噌煮込みうどん、まずまずだった。近所に不思議な門構えの家があった。昔の遊郭ではないかと思う。2階には格子窓と手すり、意匠をこらした瓦細工は、素人の棲み家ではない。デジカメ持って無かったのが悔やまれる(>_<)午後からは名古屋の中川、木下さん合流で、5時前に終了。7時に事務所着。
【江戸の見世物】川添裕 ★★☆☆ 見世物というとお化け屋敷や奇形や人間ポンプやなんとなく、おどろおどろしいものを連想するのだが、本書は江戸の見世物を、細工物、曲芸・演芸、珍しい動物、生き人形などに分別して、江戸の見世物の本流は、浮世絵の見立ての具現化である細工ものだという立場を取っている。その他、象、火喰鳥、豹、虎などの舶来の動物、なかんずく駱駝の異常な人気に触れた部分は興味深かったし、幕末から明治の軽業師第一人者、早竹虎吉のアメリカ公演の舞台裏なども新しいはっけんではあったのだが、どうも全体として、見世物の面白さが浮かび上がってこないきらいがある。筆者に研究者志向が強すぎるためかもしれない。それとかなり多数の図を採録しているのだが、新書版という制約もあって白黒で小さいし、鮮明さにも欠けるものが多く、面白そうなのに、よく判らないというもどかしさを感じた。こういう本は、ある程度大判にして、ヴィジュアルな面を充実するべきだと思う。
2001/03/15(木)●バーミヤーン(;_;)●
昨夜のニュースによると、アフガニスタンのバーミヤーン石仏はタリバンによって破壊されてしまったらしい。迂闊にもMorris.はバーミヤーンというのは。中華ファミレスチェーンの屋号としてしか知らなかったのだが、とんでもない貴重な仏像遺跡だったことを、今になって知った。歴史を通じて、文化財の破壊は行われ続けているのだが、中継みたいに報道されると、ああ、もったいなさ過ぎるという思いは強い。
大辞林には、
バーミヤーン[Bamiyan]アフガニスタン中部、ヒンドゥクシュ山脈中の仏教遺跡。高さ55mと38mの二大石仏立像を含む千を超す石窟寺院趾があり、クシャン朝以来の東西文明の融合を示す遺跡として名高い。
とある。一般のの国語辞典にさえ、これだけの記事があるということからも、かなりの物だったことが偲ばれる。ああ、もったいない。
としろう、西根君と大阪から香港向けピックアップの現場。明日も西根君と大垣まで行く予定。
島田さんから資料が送られてきたので、スケジュール、プロフィール、参加ユニットなどを更新。ついでに島田和夫TOPページの写真も勝手に入れ替えてみた(^_^;)
2001/03/14(水)●イパクサ今夜ピョンヤン公演(@_@)●
今日も早出で、矢谷、西根君と3人で、稲沢市のタイ向け荷物のピックアップ。思ったより速く片付き、4時には事務所着。
帰りに矢谷君宅に寄りトラジャコーヒー飲ませてもらい、PCをちょっとチェック。
7時半頃帰宅したら、伊藤君から留守電で、飲み会の誘いがあったが、夕食済ましてたのと、先に風呂に入りたかったのでパス。
掲示板ぐいぐい酒場で、かせたにさんから、イパクサが今夜「金剛山文化会館」でソロコンサート開くとのニュースが、3/13付けの朝鮮日報に載ってたという情報があった。
数日前に宮崎さんがSONY関係者からのこぼれ話としてパクサ北朝鮮公演の情報をもらったので、ソウルの杉山さんに、韓国新聞記事の検索をお頼みしたが見つからず、ガセネタだったのかな、と思ってたところに、本日公演という記事で、おおっ!!とうなってしまった。イパクサ、のってるなあ(^○^)
このライブの模様、KBSスペシャルあたりで放映してくれないかなあ。
2001/03/13(火)●詐欺の応酬?●
バレリーナの夢。といってもMorris.がバレー踊るわけではなく、知り合いの女の子が突然バレーを始めて、その発表会に招かれたのだが、素人目にも踊り以前の出来で、煙草でも喫って照れ隠ししようと、尻ポケットからジッポーのライター出して点火しようとするが、何回やっても火が点かない。無性に不安になり会場を出るとそこもまた別の会場でバレーが演じられていた。
神戸市兵庫区の信用金庫で、防犯訓練の警官を装った男が1千万円の札束をせしめて逃走したが、その札束は一番上と下だけ本物のダミーで、被害額は2万円。警察は詐欺罪で犯人を追っているという吉本みたいなニュースが流れた。犯人こそ「詐欺だあっ」と思ってるに違いない。
夕方三宮図書館に出る。
21日頃地球に落下予定のミールは今夜6時半頃が一番の見頃??というので双眼鏡片手に観測した。初め東から西へ流れていく光源を発見しておおっ、と思ったがこれは飛行機だった。そのあと、北の方から南へかなりのスピードで流れていく星みたいなのが見えた。これがたぶんミールにちがいない。実際見えたのは1分足らずだった。でも、なんとなく納得。
【みんな家族】清水義範 ★★★ 著者自身とその一族郎党をモデルに、昭和という時代を描いた作品で、彼の作の中では比較的異質なものだが、21章の連作短編形式をとっている。複雑な人間関係をわかりやすく自然に物語化する手際はあざやかだ。パロディやひねりを利かせる作品では伺えない部分を知らされた。鴎外の史伝を読んだばかりで、昭和の史伝めいた作品を読むのも何かの因縁かもしれないが、Morris.は年表と照らし合わせて、楽しみながら昭和史を復習することができた。井上ひさしの「東京セブンローズ」と時代もほぼ同じくし、良く似た構成をとっているが、両者を比較すればMorris.は文句無しに本作を押す。
【東京新大橋雨中図】杉本章子 ★★★☆☆
明治初めの版画家小林清親を主人公にした4つの連作短編だが、長編として読んでも違和感はない。
直参くずれの清親が、老母を連れて浜松に流れ、江戸に戻り、ひょんなことから絵師になり、江戸から東京への移り変わりを哀切こめて描きとめるたつきのなかで、所帯を持ち、親類縁者の浮き沈み、問屋の無理な要請などにも心労しながら、時代に流されずに生きるさまを手堅い筆致で書き上げている。期待を裏切らない労作だった。文庫版解説田辺聖子の評が懇切を極めている。
杉本さんは、決して声高でもなく、こわもてでもなく、ほのかな微笑みのうちに、全くあたらしい時代小説を拓いていかれるようにみえる。易しい言葉を用いながら気品たかく、作中人物へのまなざしは暖かいが、きちんと客観性を獲得している。
こうなると、ますます寡作の彼女の未読作品をじっくり読みたくなる。
2001/03/12(月)●しみじみドノヴァン●
DEKOさんの夢。どこかの酒場で、DEKOさんとMorris.とあと二人がムード歌謡コーラスグループを結成していて、リハーサルやってるのだが、誰がリードボーカルやるのかが決らず、そのまま本番で「噂の女」??の前奏が流れ、あわててDEKOさんとMorris.二人がそれぞれソロをとろうとして、譲り合いしてステージめちゃくちゃになってしまった。そのあと喫茶店で反省会やったのだが、ママに嫌味いわれてすごすごと出ていく羽目になった。そういえば、もう長いことDEKOさんから連絡がない。
市川さんと大阪のピックアップ現場2軒まわる。市川さんは去年PC導入したばかりなのに、すっかりインターネットを利用しまくっている事を知って驚いた。Morris.は、この日記などで時間とられている割にはネット利用状況はお粗末この上ないことに気付かされた。HPもほとんど最初のスタイルそのままだし、コンテンツも冷凍保存状態だ。うーーん、ここらで新規巻き直しをはかるべきなんだろうなあ。
このところ、STARdigioで、いまいち聴きたいメニューが無かったのだが、今週は457chでドノヴァンンの特集がある。昔持ってたベスト盤レコードとほとんど同じ選曲なのだが、それだけに懐かしかった。そういえば浜松の一木良治の息子がドノヴァンンが好きだとか言ってたような気がする。
2001/03/11(日)●芳恵とカニカマ●
名古屋のわだのりさんと、Y2KサイトのPONちゃん、ネットつながりの二人が夜に部屋にやってきた。わだのりさんは、大阪で昼間用事があって、明日は仕事というのにわざわざ神戸まで足を延ばしてくれた。しかもお土産に柏原芳恵が表紙の「少年マガジン」(1980年6月1日号)まで貰ってしまった。この日付はまさに芳恵の1st.シングル「No.1」が発売された日ではないか。週刊誌は概ね1週間前に出されるから、つまりこれは、デビュー直前の貴重な画像ということになる。巻頭カラーグラビア5pも芳恵のカラーグラビアで、撮影は「カメラ小僧篠山紀信(^○^)」。いやあ、これはやっぱり家宝だろうな。その他、最近の料理番組にゲストに出た芳恵のビデオと、ペコちゃん人形まで貰う。
PONちゃんは、某カネテツのカニカマを山ほど持って来てくれた。他にもネリ物も。Morris.の連絡の不徹底が原因で、PONちゃんは、今夜おでん宴会すると思ってたようだ(^_^;)
この埋め合わせは何とかしなくては。
とりあえず、テッチャン鍋と、サラダで飲みながら、イパクサのビデオなど見る。わだのりさんは9時前には大坂まで戻ることになる。PONちゃんは11時半頃帰っていった。
2001/03/10(土)●三年ぶりの春一番??●
昼前にJR神戸駅地下のデュオ神戸へ。この地下商店街のリニューアルのイベントに出演する春待ちファミリーBANDの撮影に行ったのだが、午後2時と4時2回の演奏場所が北と南の2ヶ所の広場にPAが移動する必要があり2回目の演奏はリハ無しということもあって、かなり音響的に問題が生じて、不満が残るステージになってしまった(>_<)
昼間は晴天だったが夕方からまたまた雨が降り出し荒れ模様になった。これが近畿地方の春一番だったそうだ。ニュースでは3年ぶりの春一番だと言ってた。確かに南風ではあったけど、肌寒い風で「春一番」という名前にはそぐわない感じがした。
夜は社長、さりーちゃん、ひろこと堀姉妹、えっちゃん、伊藤君という恒例のメンバーでとり丸に行き、そのまま社長宅で寿司ジャンゲームなどやって、午前零時お開きとなった。
【渋江抽斎】森鴎外 ★★★☆☆ 鴎外の史伝の最高峰という評価はかねてから聞き及んでいたものの、敷居が高そうで敬遠していた作だが、今回思い切って読み始めたら、すっかり熱中して、読み通してしまった。
幕末、弘前津軽藩の医官で考証学者渋江抽斎(1805-58)と、その係累、周辺人物の伝を、資料を漁り、客観に徹して丹念に記述したもので、いわゆる小説とは一線を画するものなのだが、事実の積み重ねが全体を雄大なドラマとしてたちあがらせていく。流石というか、とんでもないというか、鴎外の才の大きさに圧倒されてしまった。と、いって、Morris.に本作の全てが理解できたというわけではない。渋江抽斎と、その妻五百(いお)の人格は畏敬すべきものであるし、本筋はこの夫婦の伝記といえるのだろうが、煩雑とさえ思われそうなまわりのさまざまの人士との事細かな関係の記述が、読み進むうちにかけがえのない記述として作品の血肉となっていることに気付かされる。鴎外は初めからこれを小説とは別物として書き進めたらしいが「文学」であることは間違いない。まあ、こんなことはMorris.の言うまでもないことだが。
個人的には、真摯で、人格者の抽斎夫婦が、奇人ともいうべき朋輩連と放蕩息子から迷惑を蒙りながら愛情と援助を惜しみなく与え、人の短を見ず、長を用いたことが印象深く、ある種、感動を覚えた。明治になる前に没した抽斎の末裔のことをも、本書が書かれた大正期までにわたって、詳しく書き及んでいるのも、付けたしのようで、そうでない。最近杉本章子の開化ものを読んで、その時代の描きぶりに感心していたのだが、本書を読むと、桁が違いすぎる。鴎外と比べては可哀相だが、上には上があるものだと得心した。
2001/03/09(金)●吹雪だった●
韓国の漫画や、教本など20冊くらいの本を見繕って学生センターに持っていく。15日からの古本市のためだが、すでに、ホールには整然と古本が並べられていた。信長さんが連日整理に来ているとのこと。Morris.が密かにお目当てにしてた料理本が無くてちょっとがっかり、まあ、ほんとの開店は来週からだから、また出かけてみよう。稲田さんはサッカーくじtoto3千円以上買ったとか。
阪急で梅田に出、地下鉄で日本橋まで行き、外に出たらほとんど吹雪状態の大雪(^_^;)。黒門市場流して、電機街でDVテープと、安いマウス買う。ソフマップ難波店が本日オープンとチラシ配ってたので寄ってみたのだが、以前からあったザウルスを拡張して、ソフト館、ハード館としてリニューアルしたようなものだった。売り場は人だらけで、ゆっくり見ることができなかった。近鉄で鶴橋に出て市場を流してコチュジャン買い、環状線で大阪に戻り、本屋冷やかして阪神経由で5時前に帰宅。今日は結果的に、阪急−大阪地下鉄−近鉄−JR−阪神と、阪神間の交通機関5種類も乗り継いだことになる。しかし、本当によく雪が降ること(@_@)
【残映】杉本章子 ★★★☆☆☆ このところはまってる彼女の作品集。中編「残映」と「影男」「供先割り」の短編2つが収められている。やはり表題作が読み応えがあった。江戸から明治に移った時代を舞台に、男二人女一人の心中事件を、高禄旗本から指物師になった主人公が謎解きするという、推理めいたストーリーなのだが、特殊な時代相、転換期の人々の意地や悲哀や愛憎を、濃やかに描き上げた佳作で、Morris.が肩入れするのもむべなるかなと思わせる、物語紡ぎの技量が伺える作品だった。治外法権をいいことに阿片を扱う英国商人、台頭したばかりの新聞社のネタ屋、主人公を陰ながら慕う義姉など、作り物めいた登場人物なのに読み手に不自然な感じを与えないのは、それだけ上手く出来上がってるって事なんだろうな。
「影男」は、明治の浮世絵師小林清親の反骨を描いたもの。同じ清親を主人公にした直木賞受賞作長編「東京新大橋雨中図」を読むのが楽しみだが、寡作な作家だけに、未読の作品がどんどん残り少なくなってしまう。あまり急いで読むのは勿体無い気もする。
2001/03/08(木)●稲沢市は植木と漫画喫茶の町●
朝5時半に西根君に迎えに来てもらい、矢谷君らと鈴鹿の現場へ。寒い。
昼前に、名古屋組二人と清洲の現場へ。昼間は晴れたのに、積み込みの時間になったら霙が降り出した。止んだと思ったらまた降る。帰り道は雪が降ったり、また晴れたり。大柿まで地道を走ったら、稲沢市は、めったやたら、植木や苗床が多い事に気が付いた。それと、何故か大きな漫画喫茶も目につく。
名神も渋滞気味で事務所に着いたのは9時前だった。帰りがまたまた寒い。ほんとに凍えそうになった。
島田和夫の部屋に最新スケジュールを更新。
2001/03/07(水)●黄禍●
夢の記憶はないのだが、6時前に寝汗びっしょりかいて目を覚ました。
としろうらと鈴蘭台のイスラエル人家族の現場。小雨が降ったり晴れたりの変な天気だった。何となく空が霞んでるし、トラックの窓ガラスが泥だらけになってる。これは黄砂なのだと気が付いた。黄砂は中国の黄土が風で吹き飛ばされて、日本にまで降下する現象を言い、春の季語ともなっているが、言葉とはうらはらに、あまり嬉しいものではない。雨かんむりに貍と書けば「霾−バイ」という漢字になり、黄砂を意味するらしい。
春待ちファミリーBAND最新スケジュールをアップ。週末は、11日(土)ディオ神戸(JR神戸駅地下)、12日(日)姫路花の北市民広場と、連ちゃんです。近くの方は是非見に来てください。
KNTV、水曜日の午後8時からは「歌謡コンサート」だったのが、「コンサートへの招待」という番組になったようだ。今日はキムチャンワンという歌手のライブだ。エレキの弾き語りだが何となくフォークっぽい。今後、どんな歌手が出てくるのが、楽しみでもあるが、気がかりでもある。
【観光の哀しみ】酒井順子 ★★★ 「観光」を独自の観点から論じ、皮肉り、茶化しながら、結構本音だったり、鋭かったりする、なかなか小技の光るコラム集だった。著者は三十代で、同世代の女性に人気があると奥書の紹介に書いてある。さらに「誰もが気づいていて口にできないこと、おおっぴらに言えないことを独特の文章でさらりと分析する、"除"機能に優れたクールな"人間観察家"として右に出るものはない」とある。これは、最近の著者紹介の中で、久々の秀逸なコピーだと思う。
観光の哀しさの根元は「招かれてもいないのに出かけていくことにある」と喝破することに始まり、哀しいけど好き、哀しいけどやめられない、という風に持っていくその手際が結構達者な芸になってる。こういった芸風は貴重だと思う。
「旅」と「観光」をはっきり別物と規定しながら、「旅人」ぶる俗人が観光旅行者に比べて、優れているとか言うわけでないこともちゃんと押さえたり、ディズニーランドが、ミッキー、ミニーを天皇、皇后とするキャラクター・ヒエラルキーの世界が人々の信奉の礎であるとか、観光のカテゴリーを、見上げモノ(桜、紅葉、大仏、タワー…)、定めモノ(世界遺産、日本名百山)、集めモノ(美術館、博物館、動物園)などに、見事に整理したり、ペンションのアマチュア性を糾弾したり、飛行機座席をカースト制と見なすなど、確かにユニークだし、文章もそれにマッチして、軽く乾いている。キャッチコピーに偽りはなかったわけだ。
ただ、一人旅するときにブライぶりたくなるのと、時々山頭火気分にひたりたがるというのは、悪趣味だと思うので、やめて欲しい。
2001/03/06(火)●早すぎた観梅●
星の夢。数人で空を見上げていて、一人がある星の名前を話題に上せたので、Morris.は鞄に入れてる双眼鏡で観察しようとしたが、鞄の中には小型の望遠鏡が入っていた。それで星を見たのだが、やっぱり星の名前なんか分かるわけも無かったのだが、ついつい星の観察に熱中してしまった。それだけ(^_^;)
昨夜、かねてつのPONちゃんから久しぶりに電話があり、モリス亭で手巻き寿司宴会をというリクエスト。でもPONちゃんは仕事が不規則なので、日曜の昼間は駄目だったりするので時間調整が難しそうだ、どうしよう。
今日はあったかかったので、午後からぶらりと散歩に出、最寄りの梅の名所、岡本保久良山梅林に行くことにする。200m程度の低山だが、勾配がかなり急で、汗ばむくらいだった。でも、肝心の梅は三分咲きといったところ。去年のさんちゃん花見オフよりはましだったけど、ちょっとがっかり。今年は寒い日が続いたので例年より10日くらい遅れるらしい。それでも、そこそこ咲いてる木の下に座って、ワンカップなど軽くやりながら梅見を楽しんだ。姿ははっきりと確認できなかったが鴬の囀りも聞えたし、他の鳥も多かった。保久良神社にも寄ったら、境内の外れに、大砲の弾の碑(ずばりそのもの)があり、隣の石板に、七言絶句が彫ってあった。
肉 弾 堅 如 鋼 弾 堅
触 之 何 物 不 催 残
須 興 億 兆 精 神 力
打 作 一 丸 当 国 難
陸軍中将植野徳太郎
いちおう脚韻は踏んであるみたいだが、これは漢詩とは言いがたいな(^_^;)
【疫病神】黒川博行 ★★☆☆☆ 産業廃棄物処理場の利権を巡って、業者、やくざ、政治家の凌ぎあいにまきこまれたばかりに、ばりばりの金ボタンと強引にコンビを組まされてしまった主人公が、えらい目にあいながら、事の真相を突き止め何とか、報酬を得るものの、心身ともにずたずたになるという、ハードなストーリーなのだが、大阪弁と、適度にちりばめたギャグのおかげで、それほど重くない仕上がりになっている。解体屋、廃棄業などとやくざの付き合いや、政治家とのやりとり、騙しあいなども、微に入った描写で、リアリティもあるし、土地の権利書などの煩雑な部分もそれらしく書込んであり、著者の力量と努力は分かるのだが、今のMorris.には、読むのがしんどいタイプの作品だった。
2001/03/05(月)●KNTV GUIDEにパクサの記事が●
今日は啓蟄、冬ごもりしてた虫が動き出すことになっている。天気は良いが、ちょっと肌寒い。
昨日の鍋の残りにご飯入れて雑炊にする。
毎月送られてくるKNTV GUIDEの今月号に、イパクサの記事が載っていた。韓国語の復習を兼ねて訳してみた。
[シンパラム イパクサ セカンドアルバムを日韓同時発表]
トレードマークの独特のアドリブと、世界に類を見ない、韓国人だけの踊り、軽快なディスコメドレーで、またたく間にちまたの話題を独占したイパクサ(本名イヨンソク)が、2002年ワールドカップを睨みながら、この3月、韓国と日本で同時に、2nd
アルバムをリリースする予定という。韓国大衆音楽に大きな関心を寄せる、日本のSONY
Musicから「ポンチャク大百科」を発売して日本歌謡界にデビュー、ポンチャクディスコメドレーをワールドミュージックの一大ジャンルとして日本市場に紹介してきた。去年8月、CDとしては韓国で初発売した「スペースファンタジー」は20万枚以上の売り上げを達成するなど、韓国の土俗的特長を基盤に大ヒットを記録し、熱烈な人気を博している。
イパクサが、日本で爆発的に支持されているのは、日本の編曲と作曲で日本語のアルバムを出すのではなく、韓国のポンチャクディスコメドレーそのままの、非常に韓国的な「シンパラム(愉快で気分爽快な心持ち)」スタイルによるものといえよう。
イパクサは、日本だけでなく、SONY Musicを通じて、中国を始め、東南アジア市場へも彼の独特な個性ある音楽世界を波及させて行く予定だ。(文・金命宣)
いやあ、たったこれだけ訳すのに、辞書引きまくって、50分近くかかってしまった。すっかり、Morris.の韓国語の力はさび付いてしまってるようだ。
それはともかく、3月に日韓でアルバム発売するとは、初耳だ。後で検索してみよう。
【爆弾可楽】杉本章子 ★★☆☆☆ 開化期に旗本から噺家になった可楽が、彰義隊に肩入れして寄席に爆弾を仕掛けようとするが、思いとどまるものの、結局未遂として刑を受けるというタイトル作と、彰義隊から噺家になった男を描く「ふらふら遊三」の2作の中編が収められている。2作は微妙に関連し合っているし、若き日の永井荷風が可楽の弟子になったというエピソードもあり、開化期のアンニュイと、ニヒリズムのような空気が上手く描かれているとは言うものの、やはり、何か食い足りない物を感じた。
【妖花】杉本章子 ★★☆☆ 開化期の花魁の浮き沈みを描いたタイトル作を含む6つの短編が収められている。杉本章子にはまって、ここしばらく読み進めているのだが、生来寡作の人らしく、すでに半分くらいは読んだことになる。しかし、最初の「写楽まぼろし」を超えるものがない。Morris.の長編好みもあるのだろうが、本書の短編は、かなりムラがある。タイトル作は花魁が店を移ったり、店の亭主と浮気して流されたり、心中した花魁の2代目になって外連を使ったり、岩崎彌之助から金をまきあげたりとストーリーを作っているのだが、これがあまり成功していない。他の短編も、飛鳥時代、戦国時代、江戸時代と、さまざまな舞台、登場人物も目先をかえているものの、中途半端な感じがする。しかし、ぶつぶつ文句を言いながら、読み続けているのはやはり、魅力があるのだろう。
【父の形見草】堀口すみれ子 ★★☆☆
堀口大學の娘による、父親回想コラム集。大学の詩の引用や、ゆかりの写真などもあり、父親崇拝の娘の文章というものも悪い物では無い。
著者の母は21歳で40歳の大學と結婚したから、大學にとって著者は孫といっても可笑しくないくらいの年の差がある。それだけに猫可愛がりされたようだ。
大學と佐藤春夫の交遊の深さ、若年時からメキシコ、欧州に住まい、フランス語を自家薬籠中のものとして、極東の島国に絢爛たる仏蘭西象徴詩を移植した「月下の一群」の訳者としての大學にばかり、重きを置いていたMorris.に、大學オリジナルの詩を思い出させてくれた。
東天の虹 堀口大學
時はひとつよ
東天に
虹の匂うと
西天に
日の傾くと
また、大學のフランス時代の思い出話を娘なりにアレンジして回想したり、コクトー、ローランサンなどとの交流のエピソードも、印象深かった。ローランサンと大學は惹かれ合うものがあったらしく、「月下の一群」にも収められている「日本の鶯」が、大學を歌った詩であることも本書ではじめて知った。
日本の鶯 マリー・ローランサン 堀口大學訳
彼はご飯を食べる
彼は歌を歌ふ
彼は鳥です
彼は勝手な気まぐれから
わざとさびしい歌を歌ふ。
2001/03/04(日)●MOEの春の歳時記●
昨夜は予想通り雛祭りとは無関係に、飲んでだべってしまった。メンバーは社長一家、堀姉妹、えっちゃん、いやま、伊藤という、お馴染みの顔ぶれで、久しぶりに斉藤一家が顔を見せたのが嬉しかった。能斗也は2歳を過ぎて、ちょっと人見知りするようになったみたいで、はじめのうちはおとなしかったが、ユンボのおもちゃで遊んだり、ひろこの手管にかかってすっかり和んでいた。たかとり保育所での社長独演会のビデオ見て、ぞうさんの唄にしっかり洗脳された模様。堀妹から上海土産に不思議なお茶もらう。
今日は朝から強い雨風だったが午後にはすっかり上がり、青空が広がったのに、夜はみぞれまじりの篠突くようなにわか雨が降り、強風も吹いて春の嵐を思わせた。
夕方、伊東君が寿司やら、刺身やら、食材いっぱい持ってくる。それらを使って、鍋にする。300ch南米サッカー予選の「プラジル-アルゼンチン戦見る。3-1でブラジルの快勝だったが、昨日見た日本チームの試合と比べると、完全にプロとアマの差がある。
MOEという雑誌の4月号の「春の歳時記」というコーナーを、センターの中野由貴さんが構成したという情報を得たので、本屋で立ち読みした。カラーの6頁ほどの特集記事で、彼女自作の俳句と季、節の言葉(季語や新季語)に短文、関連する読書案内などを添えたもので、新季語としては、ダージリンのファーストフラッシュ、飛行船、カナリアの声、春手芸、桜あんぱん、砂糖菓子、卵などがあげられていたが、Morris.は「猫あくび」というのが気に入った。添えられていた猫の写真も素敵だったし、これを使った彼女の句も可愛い。
・ふくふくと春の日向の猫あくび 中野由貴
中野さんは宮澤賢治の食べ物やお菓子に関する、楽しく奇麗な本を2冊出してるし、斉藤さん一家をモデルにした童話が新聞に掲載されたこともある。なかなか多才な人だなあ。
2001/03/03(土)●たのしいひなまつり?●
昨夜はKNTVで韓国映画「ソントプ−爪」を見てしまった。設計会社の女社長(シムヘジン)と大学の英文学講師(イギョンヨン)の夫婦が、偏執狂的な性格を持つ彫刻家の女性(シムヘジンの高校の同窓生)に翻弄される、ちょっとした恐怖映画だった。シムヘジンはTVドラマで、コミカルな味を出してて面白かったし、イギョンヨンも性格俳優で嫌いじゃなかったのだが、この映画では、どちらも、本領を出せずに終わっていた。
ボタニカルな夢。すごく高級そうな鉢植えを、温室から何処かの会場に運ぶことを命じられる。結構重いし、数も半端でない。木本なのに花の形は蘭みたいで、強烈な甘い香りがする。香りに酔ってそのまま昏睡したようだ。
Jリーグ、ゼロックス・スーパーカップは、王者アントラーズが、エスパルスに完膚なきまでに押さえられ、3-0という予想外の点差で破れてしまった。エスパルスのバロンはすごい。
今夜は社長宅で雛祭り宴会らしい。たしかに社長宅は娘二人だが、いまさら雛祭りという年齢ではないのだが、どんな理由にしろかまいはしないだろう。
【朝鮮民謡選】金素雲編 ★★☆☆
同著者の「朝鮮詩集」を愛読しているMorris.だが、同じく岩波文庫に収められているこちらは、味読だった。ぐいぐい酒場常連のきよみさんに触発されて借りてきた。韓国歌謡大好きのMorris.で、民謡の方はあまり詳しくないのだが、それでも「アリラン」「舟歌」「トラジ」「焼き栗打令」「カクソリ打令」くらいは歌える。しかし、本書に収められているのは、そういった類の民謡とはちょっと違っていた。前半に「意訳」として並べてある短いものは、ほとんどが「都都逸、小唄」のスタイルで、タイトルや詞の中に朝鮮特有の語がなければ、日本の小唄と思い込みそうなくらいだった。
後半の数え歌や、労働歌、親を思う歌、女性歌なども、Morris.のイメージする朝鮮民謡とは乖離が大きすぎた。
この本の大元は1933年(昭和8年)第一書房から出された「諺文朝鮮口伝民謡集」で、これは金素雲が、「日韓併合」政策で日本に来た朝鮮人労働者たちから採取したり、ソウルで新聞社に勤めながら採取した稿本を、東京に戻って発行したものだ。
本書は同じく1933年に」そのハングルの大著から一部を選択して日本語に訳したもので、同時に「朝鮮童謡選」も出されている。そういう事情もあってか、Morris.が思う民謡とは一線を画すものとなっているらしい。
Morris.には、本文より、附録の「朝鮮口伝民謡論」の方が興味深かった。当時新しく作られたアリランの歌詞は特に印象に残った。
[新アリラン]
口のきける野郎は 監獄に
野良に出る奴ア 共同墓地に
餓鬼の一匹も生めるあまっちょは 色街に
もっこの担げる若え野郎は 日本に、
こんで何もかんもすっからかんよ
八間新道のアカシヤ並木
自動車の風に浮かれてる。
今回読んだものは1972年改定版だが、それ以前の版にも、この過激な(戦時中の世相の中では)歌詞は掲載されていたのだろうか?
2001/03/02(金)●プリンタのインクは高すぎる●
2月の日記を校正のためプリントアウトしてたら途中でレーザプリンタがインク(トナー)切れになってしまった。
午後から中央図書館に行き、歩いてハーバーランドのソフマップでインク探したが見当たらない。店員に尋ねたら在庫を持って来てくれたが、なんか、パッケージが汚れて古そうだった。ひょっとしてMorris.のプリンタ自体が廃版になりかけてるのかもしれない。それにしても、9千円以上というのはちょっと高すぎるぞ。
韓国で日本歌謡のカバーがブームか、と書いたが、たしかにそうらしく、きょん☆あさんのMLで、ポジションが日本曲カバーだけのアルバム出したとの書き込みがあったし、宮崎さんからもぐいぐい酒場に情報が寄せられていた。
きょん☆あさんのMLでも、ケータイで書き込みを読もうとして文字数オーバーで何度もアクセスして、えらい迷惑となっているらしい。あちこちで同様の問題が起きてるに違いない。今は過渡期だとしても、ネットマナーや常識ない連中が簡単にネットをかき回すという状況は困りものだ。
今夜のKNTV「歌謡舞台」はナツメロ特集(いつもそうには違いないけど)で、テジナとキムヘヨンが「チョナトンシン−電話通信」という1958年の曲をデュエットしてた。このころは、電話でデート申し込むなんてのは最先端だったんだろうな。
【ザ・対決】清水義範 ★★★☆ ソクラテスvs.釈迦、シェイクスピアvs.近松門左衛門、ロビンソン・クルーソーvs.ガリヴァー、コーヒーvs.茶など十組の対決という形で史実、実際とおちょくりを適当に按配した短編集で、最近読んだ清水作品の中では一番面白かった。
各対決ごとに、スタイルや語り口を工夫し、テーマに合わせた作品作りをするなど、手が込んでるし、アイデアの豊富さには感心した。空海vs.最澄の対決を60年代の洋楽評論家二人に重ねあわせるあたりは思わず「うまい」と思った。絵解きというか、現代啓蒙文学というか、「面白くてためになり」そうなところ(結局のところ大して役には立たないのだが)がMorris.の好みに合うのかもしれない。ラーメンvs.カレーライス対決で、正月のおせち料理の後のメニューにどちらを選ぶかというつかみもうまいし、コーヒーと茶の蘊蓄も楽しい。こういったストーリーより、対比をうまく生かした作品こそ清水の土俵ではないだろうか、そういえば、彼の初期作品にして最高傑作「そばときしめん」が、そもそも、この対決ものだった。
【紅雀】吉屋信子 ★★★ 吉屋信子は、晩年に歴史小説の大作を書き上げ、当人もそれらを代表作と自負していたかもしれないが、Morris.にとっては「花物語」に始まる、少女小説の神様としてしか認知していない。本書の前書きによると1932年(昭和7年)の作らしいが、Morris.が持ってるのは、昭和23年発行のもので、時代を反映してものすごい紙質である。褐色じみてざらついてて、混ぜものが所々で固まってたりする。めちゃくちゃ軽い。表紙もぺらぺらのペーパーバックだが、いちおうカラーで、いかにも、というイラストが悲しくなるほど美しい。10年くらい前どこかの均一台で手に入れたと思う。
ストーリーは大連から東京に向かう汽車中で母を亡くした姉弟が、貴族の家に引き取られ、その才能を妬まれたりしながら、最後は由緒有る家の親族であることが解るという、典型的なものだ。彼女の本を読むときは特に筋を追うより、登場人物の容貌や心理の描写と、彼女独特の文体を楽しむにしくはない。
主人公まゆみを、貴族の家の家庭教師順子が、初めて見る場面。
その瞬間藤間順子は思はずはつとした、それは何故か−−勿論その双の瞳が世のなみならぬものであつたのは言ふまでもない、黒耀石の如くあくまで黒く、しかもその冷い澄んでゐること! 喜びも悲しみも愁いも皆その瞳の奥深く黒き宝石の光の中に秘め包んで、太古の湖水の面小波一つ立てぬ静かさである、その瞳の奇すしい美に打たれたのもはつとした一つの原因ではあつた。けれどもも一つの原因は−−たゞ漠然とぼんやりと何んといふことなしに、順子は曾てかゝる瞳を此の世でか、もしくは生れぬ以前のあの世でか、ちらと、ほんのちらりと心の陰に映じられたやうな気持が、これもちらつと感じたのである。それで彼女はその瞳の主を見た。その美しくも怪しきばかりの凍れる宝玉の双眸の持主は十四五歳の少女である。
このての文章は苦手だという方も多いと思う。しかし、この文体無しには彼女の少女小説は成立しないのだ。非現実的で、怪しいところにしか、夢を見ることの難かった時代の少女たちには、麻薬だったのだと思う。Morris.がことのほか、彼女の文体に魅せられるのは、何か根深い理由があるように思われる。
【名主の裔】杉本章子 ★★★☆ 「江戸名所図会」「武江年表」を著した斎藤月岑を主人公にしたタイトル作と、「江戸繁昌記」の寺門静軒を扱った「男の軌跡」の中編2つが収められている。デビュー作「写楽まぼろし」が力作だったので、次作である本書を借りてきた。ご一新で「江戸名所絵図」が二束三文で売られるのを見る月岑の悲哀や、仮名書魯文に「江戸繁昌記」を道楽呼ばわりされて発憤する静軒など、しみじみとした見せ場を作ってるし、前作と同じく、考証に裏打ちされた手堅い背景描写と人物が生きてる。やはりただ者ではないようだ。でも2篇で220ページというのは物足りない。特に歴史ものだけに長編を読みたいものだ。
2001/03/01(木)●うさぎとかめ●
社長の車に便乗して須磨のたかとり保育所へ。社長が神戸市立の全保育所を巡回しているのを、一度見たかったのと、撮影も兼ねて出掛けたのだった。0歳児から4,5歳までの子供等50人あまりと、保母の先生が見守る中、社長の独り舞台。ビニール袋利用の隠し芸から、「ぞうさん」で、すっかり全員をのせてしまい、新しい童話CD「うさぎとかめ」をBGMに、一人芝居。そのあと「お祭り」で先生をだしにして1時間の独演を終えた。小道具や音響、楽器の準備しながら、子供の気を逸らさないように、おしゃべりでつないでおく必要があるので、かなり集中力が要求される。よくやるなと感心した。神戸市には85ヶ所の保育所があり、今日が21ヶ所目とのこと。約4分の1か。学研の幼児学習雑誌に取り上げられているので、知名度は上がっているようだ。
1時過ぎ帰宅。ガスメーターの取り替えが来て、新しくマイコンメーターというのを付けてくれた。一首のブレイカー機能になってるらしい。
川村さんから楽屋の3月のスケジュール届いたので楽屋部屋にアップしておく
[漢字クイズの解答]
A 1.致命傷2白内障.3.発煙筒4.心神耗弱5.暗証番号6.屈伸運動7.減価償却8.珍味佳肴9.好評嘖嘖10.うどの大木(雨後の筍)
B 1.アロエ2.あせも3.しゃっくり4.しょうよう5.ろくろ6.ほいろ7.ストリップ8.ネオン9.ビタミン10.ペプシコーラ