1998年11月
1998/11/29(日)
大阪あびこのランズホールで、友人で仕事仲間の矢谷智克君と、パーカッショニスト井口達也君のライブを見に行く。競演は養老彌助さん。せっかくだからビデオ撮影も。矢谷は風邪をこじらして肺炎にかかり、先週いっぱい仕事も休んでるというのに、ライブなんかやって大丈夫なんかい、とちょっと心配になる。医者の見立てでは、半分治ってるとのこと。井口君はいつも色んな国の珍しい楽器を披露してくれるので、それも楽しみの一つ。今日もチリかどこかの一弦の打弦楽器を弾いてくれた。ペットにピアノに笛に、木琴にトーキングドラムと、何でもござれだ。でも、Morris.はやっぱり、アフリカの代表的太鼓であるジンベがいっちゃん好きである。矢谷も井口君に負けずと大熱唱(肺炎だもの熱はあるに決まってる)。ランズホールはマンションの1階にある八角形の18坪の小ホールで、いかにも街の文化空間といった趣で、アコースティックなスペースで感じがよかった。帰りは矢谷の車に便乗。
[ランズホール]〒657大阪市住吉区我孫子東2-5-2 TEL.06-694-3411 FAX
06-694-3065
1998/11/28(土)
一年のうち360日はジーンズを着用している(後の5〜6日は宿酔でパジャマ!!)Morris.で、いちおうメーカーはリーバイスに決めてるのだが、そんなMorris.にメーカー側はなんともすげないぞ。5年前くらいには「矢のように細い」というキャッチフレーズの#605があって、これがMorris.の御用達だったわけだ。それが、だんだん品薄になり、とうとう店から姿を消したので次善の策として、その次に細い#606で我慢してた。で、昨日、難波の三信衣料に行ったら、今度はその#606まで姿を消してて、店員に聞いたらもうリーバイスは600番代の製作は中止したとの返事。つまりリーバイスはもうスリムタイプは作らないってことか?別のシリーズであるようなないような、はっきりしない店員だったので、まだ可能性は残されているが、しばらくはusedをあさってみよう。どこかで、#605か#606のWサイズ28が出ていれば教えて下さい。(<<お願いモード)
夜は、鶴橋アリラン食堂で開かれた韓国文化関係メーリングリストのオフに参加。参加者は11名(女性一人)。きっとMorris.が最年長だろうと思ってたら、年長者が3人もいたので、ちょっとおどろいた。参加者の一人犬村さんの娘誕生祝いを標榜しながら、単なる飲み会だった(^o^)韓国で超安値(1万ウォン)で賣られている、アレアハングル815(国民的韓国語ワープロソフト)の話題などで盛り上がる。全員と初対面だったが、和氣あいあいで楽しかった。2次会のノレバン「ユウ」にも9人が参加して、Morris.も久しぶりに「獨島ヌンウリタン」などを叫びまくった。
1998/11/27(金)
2ヶ月ほど前から韓国関係のメーリングリストに参加しているのだが、昨日そこで、栗本さんという人から、「ひょっとして、Morris.さんて、8年ほど前ソウルの旅館でイジヨンについて熱く語り合った森崎さんではないですか?」というコメントがあって、びっくりした。悪いことはできない(^_^;)ものである。栗本さんは当時大阪の大学を休学してソウルに語學留学中で、件の旅館に下宿していた。バイトで雑誌の編集のアルバイトなどやって、そのつてでキムワンソンやイジヨンとも会って、ちゃっかりツーショットの写真まで飾ってて、Morris.は無茶苦茶嫉妬したものだ。こんなに時間を経過してライン上での出会いがあるというのも通信の醍醐味といえるのかもしれない。しかし、こんな調子で、オンラインに昔別れた女が登場したりしたら、これは問題だな。(ソンナコトハナイッテ)
1998/11/26(木)
ここ数日、久しぶりにバイト(肉体労働)が忙しくて、体の節々が痛む。一応の職場であるCROWN-LINES(海外引越業)はこのところ、OA化に積極的で、すでに4台のパソコンが社内LANでつながっていた。プリンタもレーザー、カラーインクジェット、それにコピー、ファックス、プリンタ兼用気機まで導入されて、ほとんど簡易印刷所状態。先日事務所に同居している、YUJI&CO.,のゆうさんまで、Morris.のノレバン1号の後繼機,FMVを買ってしまい、エクセルで表打ちに熱中している。しかしここのスクリーンセイバーの趣味の良さ(皮肉ね)には、まける。
「エトロフ発緊急電」(佐々木譲)この前読んだ「ベルリン飛行指令」に続く第二次大戦三部作の2冊目。真珠湾攻撃の情報戦で、日系米人スパイと日本の憲兵の暗闘。開戦前の裏面史らしきものの描写にも工夫は凝らされているが、例によってステロタイプな人物設定、御都合主義、安っぽいヒロイズムないまぜにしたやっぱり漫画だが、面白けりゃいいのだ。
「北斎漫画」(芸艸堂)これは説明の要もないだろうが、これまで、北斎漫画の復刻本は結構値が張って、その割に印刷はよくなかった。今度出た芸艸堂版はB5横長で、104頁とコンパクトだが、かなり縮小をきかして、印刷も鮮明で、北斎漫画の全体の約半分を収録しているとのこと。それにしても小さな虫一匹のカットを見ただけでも画狂人の筆の天才はまぎれもない。これで1,600円は安い、ということで、本はなるべく買わないMorris.も買わずにいられなかった。
1998/11/25(水)
ガビーーーーーン!! 昨夜アップした歌集「朱色物語」に、とんでもないドジがあった。この歌集は10年以上前の作品で、発表時には副題なんてなかったのに、集中でカタカナでルビ振ってた「朱色物語−ヴァーミリオンテイルズ」が、気に入って、これを、英語で副題にしようと思ったのが悲劇(喜劇??)の始まり。タイトルに麗々しくも[Vermilion
Tails]と打ち込んでしまった。これだと「赤い尻尾」じゃないか!! [tail]と[tale]の同音異義語の取り違えは、かの「不思議の国のアリス」にも出てくるのでご存知だろうが、ギャグでなく、マジで間違えるなんて「言葉の国のモリス」の真価発揮と言うことになろう。Morris.の英語力なんて、おそまつもいいところで、これからも同樣のミスは続出するだろうから、あまり大袈裟に騒がない方がいいのだろうが、ともかくも、今回のミスは、
これが本当の朱(あか)っ恥じゃ。
でも早目に気が付いて、よかった、よかった。
1998/11/24(火)
今日は更新無しに見えるが、実はタイトルなどの画像の一部を少し大きくして(細部もちょっと手を加えた)インターレスGIFに変えてみた。これで最初の読み込み時に前よりスムーズに、絵が出てくるはずだが、Morris.自身でテストするとブラウザが画像保存してるのでその効果が良くわからない。キャッシュをオフにしたらいいのかな。それと、Morris.の短歌にルビを振ろうと(WEBの画面上で)色いろやってみたが、どうしてもうまく行かない。PREタグってのも試したが、駄目だった。今後の課題だな。
犬も歩けばなんとやら、で、本屋回りをして、続けて印象深い展示會に出会ってしまった。海文堂ギャラリーでは、坪谷令子という女流画家(初出で坪内となってました。稲田さんの指摘で間違いに気付きました。謝々)の個展。ショーウィンドの見本で版画だと思ってた。何でも彼女は灰谷健次郎の本の挿絵などを手がけている人で、かなり名は売れてるみたいだ。今回の作品の中でもMorris.が一番気に入った「人間まんだら」シリーズも、朝日新聞連載中の灰谷エッセイ?のカットとか。それにしても、エッチングと思ったのが、竹ペンとシャープペンシルによる細密画だとわかってびっくりした。今日が初日とのことで、作者もいて、なかなか素敵な女性だったので、Morris.はちょっとドギマギしてしまった。カットなどは、具象だが、その他に抽象の小品もあり、「ことばとあそぶ」シリーズには好感をもった。30日まで開かれているので、元町に行くことがあれば、ちょっと覗いてみることをおすすめしとこう。
もう一つは神戸丸善で、こちらは「ボタニカルアート&博物画展」。19世紀中心の博物図鑑の図譜を一枚ずつ額装して賣り出してた。荒俣宏の精力的な収集と情宣?のおかげで、日本でもそれなりにブームになってるらしい。ルドゥテの薔薇図なんて、一枚2〜30万円の値がついてた。展示点数も多く、結構質的にも高く、こういうのをこれだけいっぺんに見るのは、初めてでもあったので、興奮してしまった。文庫サイズのナチュラルライブラリーシリーズの鳥の部の端本を、みせてもらったが、丁寧な手彩色にしびれてしまった。1冊4万5千円、というのが安く思えたほど(もっとも、それでもMorris.には手が出ない)。こちらは今日が最終日で、閉店時間近かったのでゆっくり見れなくて残念。12月7日から1週間、大阪心斎橋店で開催するらしい。時間があえば、もう一度行ってみたい。
1998/11/23(月)
昼過ぎフォレスタで子供向けのイベント(ドラえもんの着ぐるみ人形劇)やってて、どんなものかと覗いたら、近所に住んでる矢谷夫婦が愛娘優香ちゃん(2歳)連れて見物に来てたのでつい、付き合って最後まで見てしまった。しかし、ドラえもんの人気ってすごい。デビューして20年くらいになるが、乳幼児から小学生低学年までの世代をずっと捉え続けてきた魅力ってなんなんだろう?
宇仁菅書店の百円均一平台で古い「こどものとも」版の「もりのえほん」(安野光雅)を見つけて、あまりの懐かしさに買ってしまった。奥付けを見ると1977年10月1日発行となってる。もう21年前になるのか。この本を、最初に買った時はずいぶん感動したものだ。これは隠し絵の本で、入り組んだ樹々の間に巧みに動物などが隱されていて、全部見つけるのは、大人でも骨が折れるくらいだ。しかも、この絵は、隠し絵ぬきにしても美しい。「ABCの本」と共に初期の安野本の双璧といえるだろう。ハードカバー本で再版され、たぶん今でも入手可能じゃないかと思う。当時、数冊買って、友人やその子供らにプレゼントした記憶がある。こうやって、ひさしぶりに見ても、少しも古びていない。初出時の中綴じの薄い装本も、本棚にスペースのないMorris.にはありがたい。
1998/11/22(日)
社長の下の娘(ひろこ、鷹匠中2年)のバスケット準々決勝の試合応援に、社長夫妻、いやま、伊藤、えっちゃんとで、大原中学まで行ってきた。結果はダブルスコアで完敗してしまったが、Morris.はビデオ係りを勤めたので、応援どころではなかった。いつも春待ちファミリーBANDを撮ってるのだが、あんな楽なことはないということを再認識した。なにしろバスケットは、いっときとして、気を許すことができない。ボールだけを追っていると、結局後で見ると、何が何だか分からなくなってしまう。帰ってVHSに落としながら見たが、なかなかひろこはたくましいぞ。あれで確実性さえあればなあ。
カウンタと掲示板(メッセージボード)は、稲田さんに教えてもらって、あちこち検討したが、とりあえず、どちらもNiftyの提供するもので間に合わせることにした。カウンタは、トップページと、春待ちファミリーBAND部屋の2ヶ所においたが、どうも連動しているようだ(結局バンド部屋のカウンタは取り下げ)。掲示板は名前も「春待ちファミリーBAND通信簿」で、バンドのファンとメンバーの情報交換中心に使うつもりだが、まだ、どういう風に使うのかよく、分かっていない。気が向いた方はテストを兼ねて、書き込んでおいて下さい。<<メールモード
1998/11/21(土)
昨日買ったフォントを40個ほどインストールして印刷見本まで作り、一人悦にいってた。こうしていろんなフォントを眺めていると、ほんとアルファベットって美しい。漢字、ひらがなの美を知らないわけではないが、表音文字として磨きに磨きがかけられたこれらの文字のシンプルかつ機能的な美は、間違いなく人類の最大の共通財産のひとつだといえるろう。科學的表音文字として16世紀に人為的に作られた「世界で一番合理的な文字」(と、韓国/朝鮮人はいう)ハングルも、無機質な美しさを持ってはいるが、アルファベットの完成度に比べると、美しさ、可読性、記述方などそれぞれの面で、まだまだ、発展途上文字ではないかと思われる。
大阪の知人(女性)にこの部屋の宣伝のメール出したら、Morris.が文中に用いている「植物人間」という語が、一部に反感/不快/嫌悪感を与えるのではないかという主旨の返事が寄せられた。非難ではなく、摩擦や、嫌惡感を与えることを危惧/懸念するという、親切/心配心から書かれたものだった。植物愛好家のMorris.が自分のことをふざけて「植物人間」と自称してる、という部分で、これは、ずいぶん前から日常的に多用してきたギャグなのだが、もともと單に植物好きということを強調する以外の深い意味はなかった。彼女のメールによって少し深くこの言葉に関して考えてみた。「植物人間」ということばは、いつ頃できたのだろう?
そんなに古いことではないが、辞書にも載ってるから一応の社会的認知は受けているようだ。ちなみに逆引き大辞林によると、おしまいに人間の就く熟語はほかには「人造人間」「透明人間」「眞人間」の三つしかない。真人間以外は、近代になっての新造語とおぼしい。その上、どれも、あまりイメージが良くない。ここには掲載されていないが「ダメ人間」というのもある。その流れからすると、この植物人間という語も、たしかにプラス指向の造語とは言い難い。動くこともできず、意識も、思考力もなくなった生命体、それを、非・動物/人間−−植物と短絡的に喩えて合成した紛れもない人造語だ。「差別語」という、不思議な規範に、やたら神経質なテレビ、新聞マスコミも、この「植物人間」は、割と平気で繁用しているから、差別語とは自覺していないと見える。そこで、先の知人の忠告にもどるのだが、彼女の場合も、この言葉自体が悪いのではなく、Morris.がそのような不幸な人のことを、揶揄、あるいはギャグのネタに使うという、そのことが、輕率のそしりを免れないということを指摘したのだろう。一般的に言えば「思いやりに欠けた」文章だったってことか。うーーん、そういわれれば、たしかに「植物人間状態の人」が、直接こういった文に接することはないだろうにしても、身近にそういう人がいたり、その身内だったりしたら、こういう表現を見たり、聞いたりして、厭な感じを受けることはあるかもしれない。それは認めよう。認めた上で、件の文章は、削除しないでそのまま置いておくことにする。批難される方は、ご自由に−−と、開き直っちゃいます。Morris.は唯名論者であるとともに、絶対差別主義者でもあります。先ほどの「差別語」などをことあげする輩こそ、真っ先に差別し、蔑みたいです。主旨が、あらぬ方に向かいそうなので、今日はとりあえず、この辺で、打ち止めとしときましょう。
1998/11/20(金)
昨夜、社長から電話があったが、ひどい声で、どうやら風邪をこじらせているらしい。トライやるウイークで中学生連れて回ってるので、休むわけにはいかないと言ってたがだいじょうぶだろうか?
ドラフトで、注目の松坂投手は意中の横浜でなく西部が指名権を獲得。そろそろこの制度は廃止したらどうだろう。江川の騷動の頃はまだ、存在意義があったような気もするが、もう必要ないと思う。
とうとう、禁斷の歌集??「すいんぐるず」をアップ。別に過激な作品ではないので、過度な期待はしないように。
久しぶりに本山の東灘図書館に行く。地域図書館だから、特に充実しているわけではないが、1階が保育園と老人憩いの家、2階が児童書、3階が一般書という造りなので、だいたい一日階下の園庭で子供らが遊びまわる嬌声で、静かとは言い難いが、あまり気にはならないMorris.は、この図書館は割と好きだ。その後近くの本屋で、インプレスの「スーパーフォントコレクション」(アルファベットのみ)を見つけて購入。True
Typeで2,400書体,ATMで2,100書体、計4,500書体がCDROM1枚に収められている。英語はフォントの種類が多くて羨ましいな。これは文字の数が圧倒的に少なくてすむからだ。大文字小文字あわせて52字、数字と記号あわせても100個も作ればほぼカバーできるアルファベットに比較して、日本語だとひらがなとカタカナだけでも200くらい必要だし、漢字となると水準漢字だけでも膨大な字母を必要とする。和田誠なんか、自分の手書き文字を基本に日本語のフォントを作ろうとしているらしいが、ワンセットのメモリーの大きさを考えると、そうそう日本語フォントはインストールできない。表音文字と表意文字の違いだから、単純に比較することはできないが−−
このホームページを一般公開するにあたっての、ネックのひとつが、部屋の名前だった。「Morris.'Home
Page」というのは、あんまりだというのは、自分でもわかっていたので、稲田さんともいろいろ相談したけど、どうもいい案が、思いつかなくて、困ったすえに、とりあえず、ごらんのタイトルに変えてみた。「ことばのくにのもりす」というところか(^o^)
しかし、これだとMSのワープロソフト関連のホームページと誤解される恐れがある。もっといいネーミングないものだろうか。(請
屋号)
1998/11/18(水)
ほとんど寝ないまま、2時半に目覚ましで起き出し、革ジャンにマフラーまで巻いて、夜の散歩よろしく近所を徘徊しながら、獅子座の流星群見物と洒落込んだんだが、なかなかホシはあらわれない。いや、オリオン、スバル、北斗七星など冬の星座はよく見えたのだが、期待の流れ星がなかなか見えないのだ。かろうじて2,3個見たところで、東空から雲が掛かりはじめ、寒さもあって5時には帰宅。テレビのニュースでも、今回はいまいちだったもよう。それなりに、ひさびさに深夜の空を見ただけでもなにがしのことはあった。と、いうことにしておこう。(やっぱりちょっと残念)
夜は元町シャギーで「ダン松本と祕密の花園」ビンゴゲームショーを見る。某ファミリーBANDのギタリストK谷君による「アブナイ歌謡ショー」。バックにも、同じバンドのチンA本(ギター、クラリネット)、ポコI山(エレピ)をしたがえての變態的世界を堪能する。そのあと、A本、I山、吉口、みつぞのらといっしょに「れてぃしあ」に行ったら、菊水丸一座のギタリスト石田さんらの一行がいて、また盛り上がり、結局タクシーで午前3時帰宅。
1998/11/17(火)
昨日、今日とサム・コーポレーションで、CDジャケットの打ち合わせ。曲順変更のためだが、2日続けていく必要はなかった。実は、粗忽者Morris.が、昨日渡した原稿で1曲飛ばしてしまってたからあわてて、今日訂正に駆けつけたおいうおそまつ(^_^;)
春日野道の勉強堂で、文庫版「バビロンまで何マイル?」(川原泉)を200円で、手に入れる。これでやっと、結末まで読み通すことができて、胸のつかえがおりたような気がする。しかし、これは続編を描いて欲しかったなあ。このエピソード自体は前にどこかで指摘したとおり、塩野七生あたりの悪影響で、ど壷にはまった感がするが、超翻訳機とタイムマシンを兼ねた、新ソロモンの指輪という着想からは、いくらでも物語をひろげられたろうに、惜しいぞ。この文庫の解説を王樣(ロックを日本語で歌ってた)が担当してるのだが、いったい、何を考えているのじゃ。
センターに寄って、久しぶりに稲田さんに会う。見た目はまあ元気そうだ。このホームページのアドバイス受け、HTMLのガイドブックを貸してもらう。
1998/11/16(月)
年賀葉書が発売される頃になると、本屋には干支や縁起ものをデザインした手本やカット集が幅を利かすのはすでに風物詩のひとつだが、ここ数年はすっかりパソコンのソフトと、素材集の書籍が書棚を占領している。以前はリソー科学のプリントゴッコが健鬪していたが、カラープリンタの低価格化と飛躍的な画質アップ、デジカメの普及などで、ほとんどパソコンの一人勝ちのようだ。ワープロの普及もほとんどこの年賀状宛名作成に依存してた感があったから、宛名印刷に加えて画像も自由に扱えるパソコンが、その座を奪ったって別に不思議はない。「筆まめ」、「筆名人」など、ポピュラーな葉書ソフトは、マニュアル本がそれぞれ10種類くらい出ているほどで、これはちょっと行き過ぎじゃないかと思ったりもする。しかし、ノレバンCDROMを別にすれば、Morris.のパソコンライフも
その根っこは、年賀状ソフトユーザーと大差はないことに気が付く。デジカメ、カラープリンタは率先して買ったし、安物の画像アプリばかりやたら持ってる。これはガキのワッペン、シール、カード好きがそのまま持續しているのに違いない。
「ベルリン飛行指令」(佐々木譲):新潮ミステリー倶楽部が開始した時の作だから、10年前の発表。第二次世界大戰三部作の初篇として世評が高かったらしい。ゼロ戦をベルリンに空輸するというだけのストーリーに、波瀾万丈のエピソードを付加して、エンターテインメント作品に仕立て上げたことには感心した。厄介者の海軍大尉と、整備士の胸のすくような冒険飛行譚。著者がメカに詳しいことが、細部にリアリティを与えているにしても、登場人物の超越的な技量、眼識、度胸、それに御都合主義。つまり漫画なのだが、面白けりゃいいよね。
1998/11/15(日)
昼前から成徳小学校に行き、春待ちファミリーBAND撮影。といっても出番が予想より遅れたので終ったのが4時前。帰ってテレビで日米野球最終戦。ソーサが見事な2ランホームラン打ったりして、大リーグの逆転勝ち。実力の差は歴然。
「石の来歴」(奥泉光):知らなかったが、芥川賞受賞作らしい。それとは関係なしに佳作だった。太平洋戦争末期の極限状況と、石という無機質な物質が包含している膨大な歴史の対応、それに鑛物収集、好奇心、蘊蓄、祕められた業、戦後の時代相などを、硬質な文体で構成した作。「李陵」「山月記」の作者を髣髴させる。一個の石に云々という、冒頭の命題には、ブレイクの詩句「一粒の砂の中に宇宙を見る」を対応させておきたい。これは中編なので、もう一作「三つ目の鯰」を併収してあったが、こちらは、あまり肌に合わなかった。その前にMorris.は半ばまでこの題目を「みっつめのなまず」と理会していたのだ。(ほんとうは「みつめのなまず」つまり第三の目という意味)
1998/11/14(土)
春待ちファミリーBANDで、西宮養護学校秋祭りの出演。終った後、メンバー(小谷、伊藤、尾西、松尾)といっしょに社長宅に寄り、飲みながら、11/8コンサートのビデオ見る。その後、伊藤を部屋に呼んで、バンドメンバーの部屋を作ろうとしたが、結局酔っ払って、ほとんど何もできなかった。
明日、猪名川農園(高平さんが契約して耕作している)で、勤め先 CROWN
LINES のバーベキュー大会に来ないかとの電話あったが、明日も春待ちファミリーBANDがあるのでパス。ちょっと残念。
稲田さんから退院したとのメール。全快ではなさそうだが、まずは、めでたい。
1998/11/13(金)
13日の金曜日っていうと、過激に反応する輩が結構多いが、そんなもん、確率計算すりゃ、7ヶ月に1回は起こるわけで、いちいち騒ぐほどのものでもないだろう。第一この日が縁起が悪いという根拠そのものが薄弱で、三隣亡の方が、まだしも意味があるような気もする。
京都の鈴木君代さんのCD「いのちの花を咲かせよう」が届いた。彼女は西か東か忘れたが、本願寺に勤めてる女の子で、5,6年前に京都のOther-sideというライブハウスに春待ちファミリーBANDが出演した時に初めて会って以来、Morris.の個人的アイドルだった。彼女自身が歌を歌ってるのを知ったのはその後だったが、周りでは、Morris.はあの豐滿な胸に参ったのだという風評がさかんだった。ううむ、それもある。顔も好みだったし。と、いって、彼女の色香にばかり迷ってたわけでなく、歌も好きだった。もっと早く出るはずだったアルバムが、やっと完成したというので、感慨無量である。詳しくはしばらく聞いてからまた書こう。
今日は、神戸、北野「T2楽屋」でMORGAN'S BARのライブがあり、名古屋では、ヒョンミさん、きょん☆あさん参加のオフがあるときいてたので、どちらも行きたかったが、授業優先ということで、パスした。
センターの稻田さんは明日退院とのことで、ともかく良かった。授業のあと、信長、松下さんと燒き鳥屋で、稲田さん退院前祝い??と称して飲んだ。信長さん宅の愛猫は一昨日、淀川長治と日を同じくして19歳3ヶ月の長寿をまっとうしたとのこと。合掌。(両方に)
1998/11/12(木)
先日朝起きたらコンタクトレンズ片方無くして、探し回ったら椅子で踏んづけたらしく、木っ端微塵の殘骸となって見つかった。しばらく以前の予備を使用していたが、左右の視力の差が著しくて、結局今日眼科に行き、片方だけ新調することにした。それにしても、目が不自由ってのは不自由なもんだ。かてて加えて最近は老眼まで進行してて、遠くも近くも見えなくなってきた。遠近両用眼鏡ってのはあるが、遠近両用コンタクトはないだろう。となると、コンタクトした上から老眼鏡かけることになるのだろうか。いっそすべて眼鏡に替えようかとも思うが、さらにMorris.の場合、亂視もひどくて、これはコンタクトでないと矯正がややこしいのだ。散々酷使してきたのだから、休ませるのが一番いいのだろうが、こればかりはそうもいかない。
そろそろ、このページを公開することにして(後悔するかも)手始めにグリーンフーズさんに作ってもらってる春待ちファミリーBANDのホームページのお知らせ欄に告知した。やっぱり、掲示板、カウンター、リンク集あたりは必要かなあ。音源はファイルサイズを考えると逡巡してしまう。
1998/11/11(水)
韓国のイパクサ(李博士)から電話が入る。先週からカンウォン道、チュンチョン(春川)に巡業に来ていて、後半月くらいは、そちらにいるらしい。以前、秋になったら韓国に行くからそのとき逢いましょうと約束したものの、今回はビデオカメラ購入で、思わぬ物入りになったこともあって、韓国行きは見送ろうと思ってたので、こちらからも連絡せずじまいだった。(一度留守電もらってたのに)ともかくも、パクサは元気に活躍しているようだ。10月19日に男の子が誕生したという、ホットニュースも聞けた。名前はソンイル(たぶん成一と思うが、電話ではよくききとれない)。なにはともあれ祝賀ハプシダ!!
それに、これまで日本での活動契約結んでいたソニーとは、手を切って、新たなレコード会社かプロダクションとの話も進めているらしい。これもうまく行くことを期待したい。
今年は天候不順や台風のせいもあって紅葉があまり冴えないようだ。今日も大蔵山の中央図書館に行く途中、銀杏並木が、黄色じゃなく茶色に枯れているのを見て悲しかった。
1998/11/10(火)
一昨日のコンサートのレポートページ、Morris.にしては速攻で仕上げ、今日アップすることにした。お客さんからもらったアンケートを一部引用しようと思ったが、これはまだ社長の手元にある。後で追加しよう。しかし、こんなの作っても、まだほとんど誰もこの部屋のこと知らないのだった。うーーん、手始めに春待ちファミリーBANDのファンに告知しようか。
当日のビデオもまずまず、よく撮れているが、今回はみつぞのに頼んで、別の角度からも撮ってもらったので、編集に手間取りそうだ。
1998/11/09日(月)
昨日のコンサートは成功裡に終了。土曜日のリハーサルの後、斉藤宅でつよし(斉藤嫁)の誕生パーティ。井山、伊藤らと玉手箱ではしごして0時過ぎに帰宅。それから進行表の訂正などしながら、さらに飲んだので宿酔で会場入り。打ち上げでも飲みに飲んでどうやって帰り着いたか記憶がない。コンサートについては、近日レポートのページをアップする予定。
「ノヴァーリスの引用」(奥泉光):題名に惹かれて借りてきた。哲学的な部分と文體が硬くてやや難解だがなかなか讀ませる。このところ小杉健治なんかの輕いのばかり読み漁ってたので、ちょっと方向転換しよう。
1998/11/06(金)
春待ちファミリーBANDコンサートが明後日に迫った。明日は午後から通しリハーサルとし込みに入る。「結成20周年記念アルバム発表」と銘打ってたのに、肝心のCDは、1ヶ月以上遅れることになってしまった。みっちゃんが歌う「フィッシングブルース−元祖版」の日本語歌詞が、使えなくなったので、英語で再録しなくてはならないらしい。憮然とするなあ。でも、コンサートは成功させねば。
ニフティのプライベートフォーラムAGORAが消滅して以来、何となくパソ通にもINETにも、身が入らなくなっていた。主要メンバーだったKen
Mizunoさんに、ひさびさにメールして、この部屋の紹介したら、さっそく返事が来て、非公開はやめて、公開してはどうかとのこと。神戸学生青年センターにある「求める会」事務局の、稻田さんに、一度試驗的にチェックしてもらい、OKが出た時点で公開するつもりでいたのだが、その、稻田さんが急遽、入院してしまったので、困ってしまって、ワンワンワンなわけなのだ。昨日今日と自己チェックしただけでも、リンクがつながらなかったり、画像が壊れてたりと、まだまだ穴だらけのようだ。自分でHP開設しているネット仲間数人に頼んでチェックや、技術指導をお願いしようか、とも考えているところ。
1998/11/05(木)
本日やっとのことで、このホームページをアップすることができた。まだまだ工事中だらけで、不満も多いが、とにかくネット上で見ながら、いろいろやり直すことにしよう。見切り発車ということになる。やっぱりMorris.の環境では、JPG画像は重いなあ。それと、このページはnet
scape composerで作ってるので、ネスケで見るとそのままだけど、さっき試しに古いinternet
explorerで覗いたら、やたら文字が大きくて、みっともないなあ。何か良い解決法はないものだろうか?
それはともかく、今日は奇しくもMorris.の誕生日にあたる。まがりなりにも自分のホームページの出発日として、なかなか相応しい(自讃)
1998/11/04(水)
韓国KNテレビ勧誘の電話があった。日本語がすこしたどたどしいので、きっと韓国人なのだろう。KNテレビや韓国語放送に関心があるかと聞くので、関心はあると答えたら、それでは振込先はどこどこに、と、すでに契約決定したみたいな話で、とにかく、資料を送るようにたのんだ。
1998/11/03(火)
今日は気象上、特異日とされる文化の日で、やっぱり快晴。図書館から借りた新潮文庫「青い鳥」(メーテルリンク、堀口大學訳)読む。講談社の少年少女文学全集で読んで以来、實に35年ぶりの再読ということになる。しかし、子供の時読んだのは物語形式だったのに、今回読んだのは戯曲だった。たぶん、こちらが原作通りなんだと思う。表紙裏にも「童話劇」と書いてあった。それよりも何よりも、これは決して子供向きの本じゃない。詩と幻想と理想とがないまぜになっていて、ひさびさに感動してしまったわけです。登場人物(動物や妖精や物の精などがほとんど)だけでも130人を越える大掛かりな構成で、今ならさしずめミュージカル仕立て(すでにあちこちで実現してるだろうが)が一番似合いそうだ。夜は女子バレー、日本−ペルー戦をテレビで観戦。3-0で日本快勝。でも、あまり魅力ある選手が見当たらないな。
1998/11/02(月)
前回記入日と今日までの時間差は、Morris.のホームページ作成から、アップするまでに要した時間。つまりこの部屋はとりあえずできあがってから、2ヶ月以上ほったらかしにしてたことになる。理由は簡単。Morris.の無知のせいで、アップの仕方が分からなかったのだ(^_^;)。今日は三宮に出て駸々堂でエンツェンスベルガーの詩集「霊廟」をなんと100円で買った。古本屋でもないのに通路で投げ売りしてたのだ。そのあと元町のつの笛で、キムジハ詩集を500円で買う。本は図書館利用を旨とするMorris.にしては、一日2冊買うなんて珍しい。
1998/08/20(木)
久しぶりの休みで、朝からテレビで高校野球観戦。準々決勝「横浜vs.PL」延長17回の熱闘で、251球を投げ切った松坂を擁する横浜が9-7で明日の準決勝に駒を進めた。思わずリキの入るすごい試合だった。今夜は三宮のけんちゃんの店Largoに行く予定。