ここは、Morris.の日記です。読書記録(★=20点、☆=5点、これはあくまでMorris.の獨斷、氣紛れ、いい加減です)、オフ宴会の報告、友人知人の動向など、気まぐれに書き付けるつもりです。新着/改変ページの告知もここでやります。リンクしているので、クリックすれば、直行します。
1998/12/30(水)
朝は洗濯。昼に生協に買い出しに行って、午後はおでんの下ごしらえ。年末年始のMorris.の定番となっている、このおでん、もちろん主力は「蒟蒻」で決まり。今回は5種類買い込んで来たぞ(~o~)
でもさっき愛妻(電子レンジのことね)でゆで卵作ったら失敗してしまった。この前はうまくいったので、油断したのか、殼がうまくむけない。まあ、食えないことはないからいいけど、デコボコのゆで卵、ちょっと悲しい。
昨日大阪に出かける前に、何故か印刷できなくなってしまった。HPのレーザーも、Canonのインクジェットもどちらもつながらない。まさかいっぺんに両方のドライバおかしくなるわけもないだろうと焦って机の下に潜り込んで配線のジャングルをかき分けてチェックしたがわからない、思いあまって、稲田さんにメールで相談した直後に、スキャナのACプラグが拔けてるのを見つけた。先日導入時に大騒ぎして結局パラレル接続したので、プリンタは2台ともスキャナの支配下にあったわけだ。こんな簡単なことに気付かないなんて、今年最後の(で、あって欲しい)大ポカじゃ。
今夜も鶴橋で、メーリングリストの忘年会オフ。98年忘年会の打ち止めである。(しかし、よく続くなあ)
4時ごろ部屋を出ていったん桃谷で降り猪飼野の商店街山田商店で正月用のキムチ、生イカ、チャンジャ、ケンニプなど買い込んで鶴橋駅で待ち合わせ、7時前にアリラン食堂で忘年会。参加者は巻田、犬村、荻、川口、原田、庚慶美さん、Morris.の7人。庚さんはアジア映画社の諭澄子さんの姪だった。巻田さんのLet's
noteはハードディスクが8ギガもあって、ノレバンなど数枚のCDROMの内容がそのまま内臟されているのでたまげてしまった。隣の席にモダンチョキチョキズのメンバーがいて、矢倉さんのことやイパクサの話で盛り上がった。二次会は言わずと知れたノレの穴「カラオケ・ユウ」で時間延長して終電まで歌いまくった。Morris.は幹事のくせに酔っ払ってしまって、おしまいはどうやって別れたのかすら、判然としない。(いつものことといえばそれまでだが、つくづく幹事にはむいてないよなあ)
1998/12/29(火)
案の定昨夜はテレビで夜更かししてしまった。芸能ニュースやトークショーなどついつい見てしまう。それで2時ごろ寝たのに、今日はまた早起きして、朝のニュースから「ポッポッポッポ」(韓国版ポンキッキ)まで。でもやっぱり、いい加減飽きて(昨日の意気込みやいかに?!)あちこち他のチャンネル頭出し状態で浮気してて、ついついはまったのが、第一興商スターデジオ100チャンネル。要するに100チャンネルの有線(衛星放送だから無線の有線??)みたいなもの。ジャズ、演歌、ブルースなんでもござれで、音質も確かに悪くない。韓国歌謡がたった1チャンネル(しかもBGM扱い)というのが、物足りないがとりあえずこれで一日中韓国歌謡のシャワーを浴びれるのなら文句はないか。いちおうタイトルと歌手名は画面に呼び出せる(ただしカタカナ表記)し。しかし一日は24時間。同時にKNTV見ながらこれを聴くわけにはいかないんだから(その前にずっと部屋にいるわけじゃないし、旅行中でも課金はあるのだし)、これに月額1,200円加算するのは如何なものか??と言いつつ、結局これも契約してしまうんだろうな。ああ、悲しい男の佐賀県出身(^_^;)
(補遺−−これって100チャンネルじゃなくて1チャンネルごとに、1,200円ってことらしい。びっくりしたなあ。色々聴けて1,200円ならともかく1chだけで、この値段はひどい。それなら有線がましだ。ということで、あっさり却下。試用期間だけせいぜい楽しむことにしよう)
李承晩(イスンマン−Morris.にはリショウバンという発音が馴染み深い)の報道番組の中で、学者でもあった彼のことを「李博士、李博士」と頻繁に出てくるので、そのたびにMorris.のポンチャック系アドレナリンが条件反射で、トゥルルルルルリッヒー反応を起こして困ってしまった。ついでながら、旅行の「二泊三日」も韓国語では「イパクサ見る?」と聞こえる。
前に韓国語を習っていた高秀賢先生から久しぶりに電話があった。サンボ通信がずっと送られて来ないので、愛想尽かしされたのかと思っていたと言われてしまった。連絡無しの休刊だったから、同じように思ってる読者が他にもいるんだろうな。年賀状で事後報告ったって、ちょっと遅すぎたかも(反省モード)
今日は大掃除。といってもワンルームだもんね。と、始めたらとたんにプラウン管にヤンヒウンが登場。まるでアジュンマ(おばちゃん)だと思ったら本人がそう言ってた。でもやっぱり歌は相変わらずうまい。おしまいにMorris.のいっちゃん好きな「ハンゲリョン−−寒溪嶺」歌ってくれたのには感激。
東京で仕事見つけたキムヘヨンファンクラブ会長うり丸さんが京都に帰省してるというので、パピヨンさんと鶴橋駅で待ち合わせ、新今里の「遊覧船」で食事。途中広瀬さん参加。近くのVIPノレバンでカラオケ。なんとこのノレバンにはイジヨンの「卒業」があった!!これは韓国でもほとんどあるとこ知らないのに、もちろん、即予約入れる。すぐに申賢洙・張愛心夫婦が合流、遅れて京都の百濟大王・芭雨ちゃん夫婦も到着。計8人でまたまた韓国歌謡を歌いまくった。ただうり丸さんの友人広瀬さんだけは韓国歌謡駄目で、ビートルズ、U2、アニメソングで対抗を試みたがやはり韓国パワーにはたじたじのようだった。ちょっと申し訳無い。11時過ぎまで歌い続け最終電車で帰宅。
1998/12/28(月)
ふん、ふん、ふんっ!! 本日はなかなか気分がいいぞ。今朝は珍しく早起きして、年賀状作り。構想5分打ち込み10分、プリントアウト、宛名貼り付けまで、しめて3時間で済ましてしまった。マンセー!!レーザープリンタ買ってて本当に良かった。まあ、100枚3時間の賀状だから、はっきり言って「手抜き」です。でも今日投函できたということは、近場なら1日に、東京、九州でも三が日には届くだろう。まずはめでたしめでたしというわけ。
さらに今日のうちにパーフェクTVの設置も一人で全部済ますことができた。ひたすら韓国番組のKNTVを見たいがためだけに加入を決めたのが、4日前。手付けを振り込んだら昨日早速受信機とアンテナが送付されてきた。本当は一昨日に届いていたらしく、昨日は再配達。少なくとも1週間以上かかると書いてあったのに。第一関門はアンテナの取り付けで、まず金具からしてMorris.のベランダには適合しない。年賀状出しがてら、コーナンに寄り。金具買って帰り、夕方2時間近くかけてどうにか接続終了。心配してたアンテナの調節も割と簡単にいって、電話で仮契約済ましたら、1時間後には331チャンネルで、韓国語放送が見えてしまった(^○^)
もちろん今もこれをBGVに流している。今やってるのは恋愛ドラマで、これには日本語字幕が付いている。これはこれで韓国語学習の一助となるだろう。今日から2週間はお試し期間で、ほとんどのチャンネルを視聴できるらしいが、今後の課題は毎月のみかじめ料である。KNTVは1チャンネルで月額3,000円とお高い。1日100円と思えば大したことなさそうだが、年間だと3万6千円。安いチケットならソウルに2回行けなくもない額である。心配なのは金だけでない。ラジオなら聴きながら読書やパソコンできるが、テレビとなるとそうも行かないことも予想される。などなどと、きいたふうなこと書きながらも、内心は、ほくほくなのである。だって、一日中韓国語の番組流れる環境に、憧れていたのだから。これからしばらくは、テレビ番組の話題が多くなる思う。御辛抱を(^_^;)12月31日夜10時からの歌謡大祭典は見逃すまい。
AGORAの中心人物だったKen Mizunoさんから、Morris.の部屋にリンクを張ってかまわないかとのメールをもらった。かまわないどころか、こちらからお願いしたいくらいのもので、OKの返事出して、昨日覗いたらさっそくリンク集に入れてあり、過大評価気味の紹介まであった。あまりに嬉しいので、アドレスを引用しておく。
http://home.att.ne.jp/yellow/han-lab/
1998/12/27(日)
姫路の大阪ガス会館2階ホールで「ダンス教室発表会+春待ちファミリーBAND」の撮影。
伊藤時治から原稿もらい、5時前に帰宅。空を見上げると上弦の月が見事なくらい美しかった。
毎日テレビ報道特集でマルセ太郎のドキュメントやっている。晩年に癌を患いながら、初めて韓国にわたり公演した模様を追ったものだが、彼が在日だったことも、映画の語りおろしと言う芸をやってることすら知らなかったし、テレビ番組の断片的な映像では、ほとんど想像になるが、それを差し引いても、彼の芸の凄みを垣間見ることが出来た。韓国では「泥の川」を語りおろしたとのこと。
今夜はヒアカムでの、矢谷のライブ。スイスから帰省中の水野君がゲストで、懐かしいバンカラフォークソングを披露してくれた。後は矢谷と井口君のデュオ、更にパーカッションセッション。最後に社長のリクエストで水野君「サマータイムブルース」の大合唱で終った頃には11時をとうに過ぎていた。この日も、みかちゃんが「ぜったい行きますよぉ!!」との言葉とはうらはらに、影も姿も無し。「あんな奴は国外追放じゃぁーっ!!」と、矢谷と罵倒したが、どうせ蛙の面に小便であろう。
1998/12/26(土)
今日こそは、部屋の掃除して、年賀状作って−−と考えてたのに、目が覚めたのは何と午後3時半。昨夜帰ってから、センターでもらった、オムジョンファのCD聴いたら、これがなかなか良くて、すっかりはまってしまった。4曲目の「POISON」なんか、芳恵の「ちょっとなら媚藥」を髣髴させる輕快なリズム歌謡!!で、ええがな、ええがな状態でまたまたメートルがあがってしまったようだ。
起き出したのもチャイムで起こされたので、宿酔で寢ぼけて応対したらもう、相手は不在と判断したらしく、応答なし、すぐ表に出れば間に合ったかもしれないが、パジャマ姿なので躊躇。後で郵便受けを見に行ったら宅配便の通知があった。年末で忙しいのはわかるが、もうちょっと待って確認して欲しい。
もう酒はいらない!!と言いながら、今夜は春待ちファミリーBANDの忘年会。そろそろ出かけねば(^_^;)
と、いうわけで、午後7時から、本山「甲南ハイボール」で開かれた「98年春待ちファミリーBAND2ndCD完成記念忘年パーティ」。CD製作のサムコーポレーションの肝入りということでした<<サムコーポレーション様感謝。
メンバー全員に、「十円ちょうだい」でおかあちゃん役を見事にこなした大谷貞子(社長妹)、「駄菓子屋」の神田修作、ジャケットイラストの山元孝さん、サムさんからは、録音の山本誠治さん、冨岡照雄さん、営業で今回はエレベでも参加した小出やすまささんと、CDにかかわったほとんどが集まって、飲みまくり食いまくった。ただ、ハイボール一番常連みっちゃんが体調崩してえらそうだった。今年は春からずっと喘息になやまされてて、とうとう今日は会社まで休んだとのこと。ちょっと心配だ。松尾の嫁さんが別のところで忘年会のため子供二人を連れてきてた。長女美穂ちゃん(中一)はちっちゃな時からMorris.のお気に入りだったが、中学生となってますます利発そうになっている。どうして松尾のところにこんなかわいい娘が??といつも疑問に思うのだが、母親似なのだろう(^○^)
1998/12/25(金)
神戸学生青年センター朝鮮語講座上級班の忘年会。数年前は入門班から初級、中級合同で開かれていたが、3年前に某班が、忘年会より授業をしたいと言い出して、結局去年から各班独自に行うようになった。長短所あると思うが、やはり年に一度くらいは全員で顔見せした方がいいのじゃないかとMorris.は思う。それはともかく、今日は久びさに枇杷木さんが顔を見せてくれて嬉しかった。水間さんは欠席、途中から、先生の御主人も飛び入りで、11人の参加。今回は寿司やら、おにぎりやらさとこちゃん手作りの栗ご飯など、ご飯ものが多くて、滿腹。Morris.作成の韓国クイズは、これまで5択だったのが、「難しすぎる」と言う声に応えて、○×式の25題。5択から2択への、大サービスしたつもりだったが、それでも結構難易度は高かったらしい。最高得点が先生の19問正解、ただし先生には3点のハンディを課したので、トップ賞は17問正解の枇杷木さんだった。Morris.にも作成の御襃美として豪華景品(オムジョンファのCD「Invitation」、イチョジュンの童話絵本「おばあちゃん花は春を数えるかくれんぼ」、ドイツ語の奇麗な豆本)もらい、プレゼント交換では年末ジャンボ宝くじ3枚もらった。その後常連4人で行った平衛六では、流石に何も食べられなかった。
1998/12/24(木)
昼から日本橋に出て、ビデオカメラ用のテープと、超小型ライト買う。恆例の春待ちファミリーBAND年越し初詣六甲八幡神社ライブに備えての準備である。せっかくだから、パソコンショップも覗いてみたが、あまり食指が動かない。
夕方Crownの事務所で矢谷、みかちゃんと待ち合わせ、近くの韓国鉄板焼き「一心」に行こうとしたのに、待っても待ってもみかちゃんはこない。矢谷が電話したら家にいて、すっかり忘れてたとのこと。「あんな奴は国外追放じゃぁぁっ!!」と、すっぽかされた二人で鉄板焼きの焼け食い。でも、この店はなかなかうまい。とくにアゴスジ(牛の顎のスジ肉)塩焼きは絶品。そのあと、矢谷宅により、インターネット接続の手伝い。Morris.も偉くなったもんだ(^o^)。とは言ってもNiftyのHyperRoadの電話番号変更と、インターネットオプションにするだけのことだった。とりあえず、ここでMorris.の部屋のアクセス増やして、今日で300達成(~o~)。アクセスカウンターではなく、実質的な来訪者カウンターが欲しい。しかしそれだと、50人行ってないんだろうな。でも、一回来てそれっきりの人より、リピーターの方が大事かもしれない。その前に、内容整備をはからねば−−−いや、そのまえに年賀状が−−−
「戰時広告図鑑」町田忍★★★ 「型録・ちょっと昔の生活雑貨」林丈二★★★☆☆
まったく別の本だが、どちらも、アナクロなヴィジュアルに惹かれて、借りてきたもの。前者は主に第二次大戦中の日本の新聞広告が中心で、やせ我慢と引き締めと空元気と銃後の守りと撃ちてしやまずの精神に滿ち滿ちているが、何故か暗さは感じられない。後者は明治から昭和前期の日本の通信販売カタログの商品見本で、こちらはあくまで軽くほがらかで、図版も精密なものが多く、見ているだけで楽しくなる。広告という虚の世界だからこそ、憂き世の人に夢を見せさせられるのではないだろうか。現代の広告界の隆盛も「虚の栄え」であることは言うまでもない。
1998/12/23(水)
社長の車に乗せてもらい、東出町の老人クラブ「東出長生会クリスマス会」に出演の春待ちファミリーBAND撮影。
昨日斉藤さんに借りた「朝鮮を知る事典」を斜め読みして、センター朝鮮語講座のクイズのネタ探し。しかし平凡社発行のこの本は、朝鮮/韓国を対象としている癖に、ハングル表記が無く、おまけに漢字の発音も日本式と言う、馬鹿みたいな本である。英文学の研究事典にアルファベット表記がないみたいなものだ。まあ、これは前からわかってて、それで、当時買うのをやめたのだから、今更なのだが、見ると腹が立つ。
JR六甲道,Jモールで、モノクロ幾何學模様のシングルベッドカバー買って、流しと部屋を区切るカーテンに仕立てた(って、單に長さだけ合わせてミシンで丈つめて、直接カーテンピンを突き刺すと言う原始的やり方)。前のがボロボロになってただけに、ちょっと気分がいい。ベランダ側の奴もそろそろ取り替え時なのだが、こちらはベッドカバーでは、間に合いそうにないので、どこかで安い生地買って、作ることにしよう。
リーチさんから「海峡に立つ人」崔孝先著という、在日韓国人作家金達寿の研究書が送られてきた。見返しにはMorris.宛ての著者からの献辞まで認めてある。どういうわけなんだろうと??だったが、はしがきに、著者が龍谷学院大学の大学院生として云々とあったので、同大の先生であるリーチさんが、同窓のよしみで、手配してくれたのだろう。Morris.にとって金達寿といえば「日本の中の朝鮮文化」である。本書には詳細な著作目録と年譜が附されてあるが、小説は一つも読んでない。せっかくだから、韓国クイズに金達寿関連を一つ入れることにしよう。
1998/12/22(火)
ほとんど一日春待ちファミリーBANDのビデオ編集。このところ、昼はバイト、夜は忘年会で、時間が無かった。しかし8時間近く春待ちファミリーBAND見續けるとさすがに疲れてしまう。
夜は伊藤時治の車に便乗して、斉藤さんとこでさりーちゃん、やっちゃんの合同誕生パーティ。けっきょくこれも忘年会の一つ。この夜はやたらチロ(斉藤家飼い犬雑種牝)が興奮気味で、Morris.の脚に抱き付いて腰を振る振る。ひろこがプレゼントと共に送った手紙でさりーちゃんが涙ぐむなど、ホームドラマ的な一幕もあり、例によってMorris.はひたすら飲みまくり、こんにゃく食べまくった。
「'98国際おたく大学」岡田斗司夫編★★★☆☆20人のおたく講師陣による、おたく最前線講義録というふれこみで、エヴァンゲリオン現象に始まり、アニメ、ゲーム、フィギュア、特撮映画、声優、アニカラ、おもちゃ、コスプレ、プラモデル、コミケット、少年マガジン、コロコロ、ロボット等など、硬軟とりまぜて??の力作ぞろいで、冗談抜きで勉強になった。ロボットの分析などMorris.にははなからついていけないものもあったが、佐藤良平の「LD・DVD論」、みのうらの「コスプレ史」、岩田次男の「コミケット研究」などが印象深かった。ラストにおかれた秋本祥一の「幻となるはずだったゲーム「G・O・D」の研究」はすごい。でも、RPGゲームに無縁のMorris.にはやっぱりよくわからない。
1998/12/21(月)
夜は、Crown Linesの忘年会。会場は一昨日春待ちファミリーBANDがライブやったアートヴィレッジの1階にある「ヒットパレット」。これまで数年Crownの忘年会は金曜日に開かれるのが恆例化してたので、Morris.は授業のため參加できなくて残念だったが、今年はなぜか、月曜日と言うことで勇躍参加。デジカメ持っていくの忘れたが、古田さんが持ってきていたので、それでバシバシ写して、カメラごと借りて帰り、この日のアルバムを期間限定(98年いっぱい)でアップした。
1998/12/20(日)
昼前、中央図書館に出かけ、午後は神戸ヤマハ前でCD販売促進のストリートライブ。伊藤の部屋の原稿もらい、夕方から、伊藤時治、えっちゃん、井山あきのりと「万坊」で飲む、朝からパチンコに行ってるはずのさりーちゃんとれんらく取れず、みんなが心配していたら、9時ごろ、万坊に得意滿面のさりーちゃん、登場。一日で3万円以上勝ったそうで、連絡する時間さえ惜しかったとのこと。とまれ祝杯をあげ10時半解散。
1998/12/19(土)
午前中、伊藤時治の名刺作る。19世紀末のアメリカカタログから、洗濯桶の絵をカットに取り込んで、我ながらイイ出来だと、自画自賛。
三宮図書館に寄り、高架下の金物屋で、長いこと見かけなかった肥後守小刀(本刃付肥後守定駒
真鍮張13cm)を見つけて焦って購入。あの愚かしくも情けない「刃物を持たない運動」と、NTカッターの普及で、肥後守自体が、あまり一般的でなくなったが、Morris.にとってはこれは、商売道具のひとつでもあり、どうしてもあの刃を折って使うカッターには、馴染めないでいるので、以前に買った肥後守を研ぎに研いでほぼ3分の2以下にちびたのを、しつこく使い続けていただけに嬉しかった。
元町の地下の「阪神理容」で散髮。ここは「早い(10分以下)安い(850円)うまい(これは疑問)」ので、このところ、もっぱらここばかり使ってるが、大勢に影響はない。しかも、今日は何と世界地図の特製カレンダーまで貰ってしまった。
午後3時に新開地アートヴィレッジ前で「新開地ええとこ通り」街角ライブでの春待ちファミリーBAND撮影。
今夜は「玉手箱」でさりーちゃん主催の忘年会。そろそろ出かけなくては
と、いうことで、忘年会の報告。参加者は、社長一家、斉藤、つよし夫婦、伊藤時治、えっちゃん、香介、いやま、Morris.の計11人。鍋かと思ったら、中華三昧風で、酢豚、レタス包み、カニ玉、天婦羅、唐揚げ、煮鶏、とどめに和風スパゲッティまで出て、飲み会というより、大食い大会みたいになって、全員玉砕状態。後でカラオケ行こうとしたが、滿員であきらめ、社長宅でしばらくだべって12時帰宅。
1998/12/18(金)
昨日、今日と六甲海星病院の北にある「パラマウント六甲」というマンションが、現場だった。ここは引越屋には悪名高い安藤何とかという建築家の設計で、信じられないくらいロケーションが悪い。今回の現場は10階だったのだが、ここに行くにはエレベータを3つ乗り継ぎせねばならない、おまけにエレベータは小さい、さらに2階から8階への斜行エレベータは、殺人的にのろい。リビングに置いてあったピアノがまた特別に重い奴(約300kg)で、ピアノ運送の阿部さんにしては珍しく泣きがはいった。もちろんエレベーターは使えず、10階もの階段を二人で担ぎ下ろしていた。部屋の作りも入り組んでいて、門から一番奥の寢室まで
くねくねと廊下や部屋を経由して20m以上あり、住まいとしての機能にも疑問が多い。引越屋のひがみかもしれないが、こんな不便な建物が「日本建築協会賞」なんてのを受賞してるというのは、悪い冗談だと思う。
金曜日恆例の授業後の飲み会、今日は松下さん欠席で、稲田、信長、Morris.の3人で、平衞六へ。注文取りのバイトの女の子が、端末器で、注文をインプットしてた。ハイテクの波はいろんなところに、波及している。
「粋判官」谷沢永一★★★開高健の盟友で、司馬遼太郎の使徒で、辛口書評家として知られる著者のやっぱり、辛口の書評だが、岩波系文化人への喧嘩めいた物言いと、渡辺昇一、山本七平、開高健、そしてもちろん司馬遼太郎への、やや身贔屓気味の賞賛。鼻白む部分も多いのだが、啖呵の切り方、資料の押え方、皮肉の效かせ方、切れのよい文体と、決めの言葉の選び方などは、流石である。引用の手際のよさも捨てがたい。あまり好きでないが、読まされてしまうというところか。「中央口論」(じゃなかった「中央公論」ね(^o^))や「諸君」に掲載したものが多いので、やや右よりにバイアスかかってるかもしれない。文中「大阪日本橋(にほんばし)」とルビを振ってあったが、どういう了見なのだろう??まさか、にっぽんばしを知らぬわけはないだろうに。
1998/12/17(木)
三宮図書館の返却日が過ぎてるので、焦って7時前に到着したのだが、消灯してる。??と思ったが、今日は第3木曜休館日。考えてみれば昔からMorris.は休館日忘れて泣かされることが多い。「行った日が市の日」と言う韓国の諺があるが、Morris.の場合その逆である。それにしても第○×曜日という指定は、間違えやすい。毎週月曜日というのは、まだいいのだが、その日が月の第何週かなんてあまり意識してないし、それでなくてもMorris.はこういう計算は苦手だ。数年前までは毎月20日が休館日で、まだこちらの方が覚えやすかった(それでも時々行ってしまってたけど)。
「閑吟集を読む」馬場あき子★★★★☆これは再読で、3年前に彌生書房から単行本になった時にすぐ読んだのだが、もともとこれは'79年にNHKの「古典講読」で7回にわたって放送されたものの講義録が原型だ。評点が高いのは閑吟集の小唄そのものに対するMorris.の身贔屓によるところ大である。馬場あき子の解説も邪魔にならない簡潔さだし、国文科卒にしては、古語の教養に欠けるところのある、Morris.にはミスリードを修正してくれることも多くてありがたい。岩波の古典大系を持ってはいるが、やはり閑吟集だけの手輕な一本が欲しいな。岩波文庫も絶版だろう。いっそ自分で作ろうかと思い立ったが、実現しないだろう。でも、閑吟集は何度読み返しても、いい。駄作や、退屈な唄も結構含まれているのだが、それすらも集中の珠玉作を引き立たせるための背景として、無くてはならぬ存在のように思われてくる。世間に喧伝されている「世間(よのなか)ちろりにすぐる
ちろりちろり」「何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」のすばらしさは絶妙だが、もっと軽いものにも、心慰められる。
憂きも一時(ひととき) 嬉しきも 思ひ覚ませば夢候(ぞろ)よ
靨(ゑくぼ)の中へ身を投げばやと 思へど底の邪が怖い
薄の契りや 縹(はなだ)の帶の ただ片結び
1998/12/16(水)
昨夜はアレアハングルで舞い上がって、ついついピッチが上がり、酔っ払って眠ってしまい、目覚ましで起きたらパソコン点いたままで、なんと電話回線繋がりっぱなし。がぁぁぁぁぁん!!またやってしまったよ。ほんとに今度の電話代はこわいぞ。
久しぶりに愛藏本を更新。「縮刷緑雨全集」明治の小説家、文芸評論家、辛口のコラムニスト齊藤緑雨は、Morris.の偏愛する一人である。
1998/12/15(火)
疲れて名古屋から帰ってきたら郵便受けに伊藤時治の原稿と、大判の封筒が入っていた。封筒には先日メーリングリストのオフで初対面の高橋さんからで、韓国歌謡のビデオCDと、話題になった「アレアハングル815」が入っていた。これは韓国語の国民的ワープロソフトで、一時マイクロソフトが買収を決めて、全国的に反対運動が起こり、その普及を目指して、1本1万ウォンというとんでもない値段で限定発売したといういわくつきの製品。韓国ではコンビニでも売ってるとの話をきいて、オフで「欲しい、欲しい」と連呼してたMorris.のために、先週渡韓した高橋さんが買って送ってくれたものらしい。しかしこいつはすごいぞ!!なんたって、1枚のCDROMに「アレアハングル97」と「アレアハングル国際版」の2つのソフトが同梱してある。前者は普通のハングルワープロだが、後者は、韓国語、中国語(2種類)、日本語、もちろん英語、さらにはギリシア語にまで対応した、多言語対応ワープロという、すぐれもの。日本でもこんな製品は出てない。それが、千円、というのは、アンビリーバボーだ。うすっぺらなパンフレットが付いているので、これを読んでからインストールしよう。わくわく。こんなところで、メールモードも何だが、高橋ッシ、感謝ハムニダ!!
1998/12/13(日)
昼は相樂園で相樂園でのイベント。夜は楽屋でのXmasパーティ。Morris.はいいかげん酔っ払って、最終一つ前の電車で帰宅。疲れた。
1998/12/12(土)
昼前に学園都市の流通科学大学会館でふれあいファミリーコンサートに出演の春待ちファミリーBAND撮影。帰りは社長の車に便乗。
「静かな自裁」飯尾憲士★★★☆田村義也の装丁に惹かれて手に取ったのだが、読みはじめてしばらくの間、タイトルを「静かな自我」と勘違いしていた(^_^;)。「自裁」というのは作者の造語かと思って大辞林を見たら、ちゃんと載ってた。「自ら生命を斷つこと、自決」つまり自殺である。たかだか250ページくらいのこの本を読むのにえらく時間がかかってしまった。潛水艇「うずしお」の人身事故とその設計に携わった技術者の話ということから、Morris.の苦手な、機械の構造の説明が多くてややこしかったこともあるし、ノンフィクション(だと思う)を、リアルにするための取材が、微に入り、細にいり進められていくのに、ついていくのに疲れたのも事実だが、この作家の文体自体に、速読を制限するところがあるようだ。太平洋戦争中、特攻兵器の一つ、一般には人間魚雷と呼ばれている「回天」の設計に携わった、海軍造船官、緒明亮乍が、戦後、潛水艇「くろしお」の開発にかかわり、さらに後年アドバイザを引き受けた「うずしお」が、そのテスト潛水で事故を起こし、二人の乗員が死亡、その数日後に、責任を取る形で鉄道自殺した。その記憶が薄れた頃になって、ジャーナリスト剣崎士郎(モデルは作者だろう)がこの自殺に違和感を持ち、資料を集め、過去を知る人々に取材して、薄皮を一枚一枚剥ぐように、彼なりの真実をつきとめていく−−いけない、だらだらの紹介になっていく。短くまとめきれないのはMorris.の読みが甘いからだろう。ストーリー以上に主人公緒明の、日記やエッセー、ノートに残された、アフォリズムめいた短文が印象的だった。一つだけ引用をしておく。
「「この道でわれ日本一」という気概は、四十歳くらいまでは可愛らしいが、それ以上では醜怪である。「自分ですらこんなに出来るのだから、他人はもっとよく出来るにちがいない」という自信と「自分でさえこれくらいしかできないのだから、他人にできるはずがない」という僞自信とは対照的である。「人は何と言ったかではなくて、何をしたか、で評価せらるべきである」というのは真実だが、さらに「"何をしたと言ったか"で判断すべきではない」との一言を付け加える必要がありそうだ」
この作品は、先に触れたようにフィクションではない。資料にあたり、実証を重んじた上で、自分の仮説推理を補強していく。この手際は凄腕だ。飯尾憲士は以前「釜山1945」(??)とかいう短篇集を読んだが、あまり印象に残っていない。
98/12/11(金)
昨日、見るともなく見ていた「どっちの料理ショー」でたこ燒きの応援のインタビューで、大阪府知事横山ノックが、全身全霊をこめて、たこ燒き礼賛の芸を披露してくれた。これで負けちゃいかんな、と最後までみたら、ちゃんと山田花子の寝返りでたこ燒きの勝ちとなった。その記憶のせいか、今日六甲商店街のたこ燒きや(喫茶春待ち疲れBANDの20mくらい南)で初めて買い食いしてみたのだが、味はともかく、形状がたこ燒き以前で、ほとんど球状をなしていなかった。
今日の授業は、宝塚組が休みで稲田さんと二人「万坊」へ。やっぱりここのどて焼きはうまい!!
1998/12/10(木)
本日、春待ちファミリーBANDの2ndCD「たそがれ六甲壹番街」(\2.000)が出来上がりました。Morris.はまだ手にしてませんが、社長に電話で確認取りました。神戸ヤマハ(元町)にはおいてあるとのことです。ファーストアルバムは地震のために遅れに遅れましたが、今回は約1ヶ月の遅れですみました(^_^;)
例によって常備するレコード店は限られているので、主に手売りと通販になります。メールでの申し込みも受け付けますので、よろしく<<宣伝モードでした。
「解剖學個人授業」養老孟司・南伸坊★★★☆☆唯腦論の養老と唯顔論の南の取り合わせで、これは南が養老を先生として個人授業を受け、「素朴な」質問をしては、自分なりのノートを作成、それを公開するといった形式で、すでに「生物学」(岡田節人先生)「免疫学」(多田富雄先生)のシリーズが出ている。このての、難しい学問を簡単に面白く紹介するといのは類書も多く、夏目房之介の「学問」シリーズなどは、結構好きで、読み漁ったこともあるのだが、イラストライター南伸坊の方がやっぱり面白い。なんたって、この人は面白至上主義者でもある。端倪すべからぬ似顔絵描きとして華々しく(でもないか)登場して以来、路上觀察の達人、貼り紙考現学者などと多方面に活躍して、そのたびにMorris.は瞠目させられた。個人的には中国風の美人画がいっちゃん好きである。この本では、解剖学の本質は、言葉に由來するという思いがけない出発から、思想そのものが解剖ではないかというところまで、実に面白くてためになった(ような気がする)。言葉の矛盾を承知でいえば、これは良質の、大人のための「子供の科学」である。
1998/12/9(水)
今日の現場は熊内町、前の南蠻美術館の隣だった。神戸に住む以前からMorris.は南蠻美術館が大好きで、神戸に来るたびくらいに顔を出してた。歴史の教科書にも必ず載ってるフランシスコ・ザビエルの肖像や、平賀源内の油繪西洋婦人画、ウンスンカルタの版木を使って作られた小箱、壯大な南蠻屏風等など、収蔵物の質の高さもさることながら、モダンな美術館の建物のたたずまいが魅力だった。それが、神戸博物館が元町に開館するのに伴って、南蠻美術館は閉館、収蔵物もすべて博物館に移されてしまい、Morris.をがっかりさせた。それでも建物は閉じられたままで、勿体無いことだと思ってたのが、今日見たら「市立文書館」になっていて、閲覽自由と書いてあるので、昼休みに入ってみた。1階部分のみが公開されてて、神戸市史などの資料が並べてあるだけであまり見るものはなかったが、久しぶりに建物の中に入れただけで嬉しかった。
みかちゃんは、マレーシアに就職することを決定したとのこと。この前インドネシアに旅行に行った時、ジャカルタの支店に出向いて、手傳ったりしたのが縁で、向こうから引き合いがあり、しばらく迷った末に行くことに決めたとか。バンコクで仕事している浜田(春待ちファミリーBANDのファン)は、もう6年以上在住しているが、同じ職場での海外就職は初めて、なんか、びっくりするような、うらやましいような、複雜な心境。
夜は森之宮ピロティホールのキムジハ講演会に行く。入口で偶然パピヨンさんに会い、余ってたチケットおごってもらう。ラッキー。パピヨンさんは、韓国語検定5級に合格したそうだ。キムジハは、昔の抵抗詩などを書いてた頃とは、人間も思想も変わってしまったことを、雑誌記事や口コミで知ってたし、講演内容も、東京での報告を通信で見て大まかに想像はついてたのであまり期待してなかった。キリスト教から東學への傾倒、壇君−民族主義への回帰、狂気と泥酔の日々を乘り越えて、自分の根ざすものを悟った云々の話は、誰かの報告ほど難解ではなかったが、結論としての「新人間主義」(新・人間主義ではなくて、新人間・主義ね)は、いただけない。韓国語のリスニングの練習だと思えば、聞き取りやすい発音で、これはこれでよかった。ゲストにフォークソングの名作「アチミスル−朝露」の作者キムミンギも顔を出したが、歌どころか、挨拶すらなくて、ちょっとがっかり。公演後、発起人の一人神戸学生青年センターの飛田館長を通じて、詩集「黄土」にサインを頼むことにする。やはりMorris.にとってのキムジハは「黄土」の詩人である。公演後、会場に来ていた、山田浩子さん、長谷川さんなど7人で喫茶店に寄り、だべる。KOREAN
WRITER(ハングルワープロソフト)の販売元高電社勤務の松井さんも混じっていていろいろ話が聞けて面白かった。
1998/12/8(火)
韓国部屋をずっとほったらかしにしてたので、とりあえず、ポンチャクの歌姫キムヘヨンのページを作ってみた。まだほとんど内容はない。以前Niftyのホームパーティ(現在はパティオ)に連載した「エップンカペの素」を独立させている。肝腎の最新情報が手に入らないのが氣がかりではある。ポンチャクの大御所、イパクサのページも早目に作らなくては−−−
今日は鈴鹿に行ったのだが、畑(たぶん茶畑)に5mおきくらいに鉄柱がたち上部に3枚羽根の扇風機みたいなのが回っていた。あれは何だったのだろう。小さくて赤白に塗り分けた奴なら知っている。あれは「モグラーズ」といって、土龍除けなのだが。
夜、さりいちゃんから招集で、新しく開店したお好み燒き「食い家」に集合。社長、斉藤夫婦(嫁のつよしは妊娠8ヶ月なのに、こんなに遊びまわってだいじょうぶか??)、井山、伊藤、えっちゃん。鈴鹿の扇風機の話をしたら、伊藤があれは霜除けだと教えてくれた。
5人ではしごは串カツの「ひらの」。かなり醉って帰宅。明日の仕事の件でみかちゃんにメールしようとしたが、何故か送信しようとすると、ネスケがフリーズしてしまう???
1998/12/7(月)
社長が「手作り楽器教室」や「手作り音楽教室」などでつちかった技術??を駆使して、子供向けのシングルCD「ありときりぎりす」を、リリースしている。画家、つよしゆうこが、ジャケットのイラストを担当。8ページのカラー小絵本も付いている。この紹介を社長の部屋に掲載した。
「不逞者」「突破者の条件」宮崎学★★★☆☆「突破者」作者の、今年初めに出された続編というか、前者は二人の「不逞者」へのオマージュ的伝記。後者は社会批評エッセイ。どっちも現状の日本に活を入れるために書かれたもの。前作があまりにも面白く、衝撃的だっただけに、あのエネルギーを持續できてるかどうか心配だったが、やっぱり面白かった。ただ不逞者で扱われた二人のうち、作者が実際に接触のあった万年東一の生き生きした描写に比べて、韓国人革命家金天海の登場する後篇は、やや物足りない気がした。評論の方は相変わらず、歯に衣着せぬ率直な表現で、政府、大企業、教育、新聞をずばずば切りまくるのだから面白くないはずが無い。社会の裏面を生き拔いて来たしたたかさは、筋金入りの軟弱者Morris.とは、余りにかけ離れているが、読んだ後の爽快感はたまらない。昔ヤクザ映画をみたその直後だけは、自分も強くなったみたいな疑似体験を感じたものだが、それに通じるのかもしれない。もっともこんな読まれ方は彼にしてみれば、不本意だろうな。彼のホームページのドメイン名が面白い。
http://www.zorro-me.com/miyazaki
1998/12/6(日)
午前中、本山駅東五反田公園で春待ちファミリーBAND演奏撮影。午後には青年が来てひとしきりインターネットで遊んで帰る。いちおう青年の部屋に挨拶と今後の連載紹介書いてもらい、小谷君の部屋に愛犬Laurieの写真を公開。
1998/12/5(土)
7時にさりーちゃん(社長嫁)から招集が掛かり「玉手箱」で飲み会。井山、伊藤、えっちゃんが来ていて、テッチャンキムチ鍋にうどん、ご飯ぶちこんだやつは絶品だった。例に寄って社長がママに、しょうもないギャグの連発。それでも愛想よく、受け流すママ。とうていMorris.には客商売なんかできそうにない。10時半までさんざん飲み食いして、井山、伊藤、えっちゃんはMorris.の独房へ。本当はメンバーの部屋の更新をする予定が、井山とえっちゃんは、インターネットでパチンコ部屋にはまってしまい、SANKYOやら平和やらの新作紹介や、クイズや、占いに、パソコン獨占したので、伊藤時治の部屋に数行付け加えて以外は、本日の更新はなし(>_<)
「愛藏本」の画像をスキャナーで半分ほど差し替えたので、大分見栄えはよくなっている。
1998/12/4(金)
夕方6時頃、小谷君から、7時半開演のジェームス・ブラウンコンサートのチケット余ってるという電話が入った。おおおっ、行きたい!!と思ったが今日は金曜日で、韓国語の授業がある。サボったれ!!と思ったが、やっぱり斷念。うーーーん、残念じゃあっ。
その授業で、みんなにこの部屋のアドレスの入った、新しい名刺を配ったら、スペルが間違ってると鹿嶋さんから指摘された。ええええっ!!と見直してみると「http://member.nifty」が「http://memeber.nifty」となってた。がぁーーーーん!!またやってしまったぜい!!
それでもこれはまだ他では配ってなかったので、よかった、よかった(^_^;)
初のOCR使用の原稿を使ってみました。グラフィックも新しいスキャナーで読み込んだものです。さすがに前のデジカメに比べるとぐっとビューチフルだ、とは思いませんか?(自慢モード)
●Morris.の愛藏本『愉快なる人生』
「ぞうのミミカキ」理論社★★★★☆☆まどみちおの最新詩集(だと思う)。「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」などの童謠の作者として知られるまどみちおは、前からMorris.のお気に入りで、特に言葉遊び歌系統のものを好んでいた。冒頭に「ものたちと」という詩があり、これが本詩集のタイトル代わりになってる感じで、全篇がもの(日用品、部品、工具、そしてすべての「もの」たち)を題材にした詩集となっている。さら、どびん、コップ、虫ピン、靴べら、とんかち、よだれ、イス、やね、かいだん等など何をあつかっても、そこにまどみちおがいる。カットに使われている、フィリップ・ヴィダレンのモノクロ写真もこの詩集にぴったりはまって、なかなかよい。釘を犬に、ネジ釘を猫に見立てる秀逸な比喩があったり、お得意のことばあそびはもちろん、いつものあたたかさも、本質を見抜く眼差しもあいかわらずで、年譜によると来年90歳とのことだが、まだまだ現役で、素敵な作品を発表してもらいたい。まどみちおさんのことばはぼくらの「たから「もの」」です。
−−ものたちから みはなされることだけは
ありえないのだ このよでひとは
たとえすべてのひとから みはなされた
ひとがいても そのひとに
こころやさしい ぬのきれが一まい
よりそっていないとは しんじにくい
(「ものたちと」より)
1998/12/3(木)
昨日のスキャナー騷動の続きね。ハーバーランドのSマップで、お目当てのスキャナー、キャノンのFB320Pが1万4千円くらいで出てたので即買うことにして、近くにいた店員の兄ちゃんに確認。Morris.のノレバン1号とプリンタで接続可能か尋ねたところ、兄ちゃんはカタログを見て、「お客さんのプリンタ(キャノンのBJC700J)はWPS対応でこのスキャナーと直接接続できないので、ケーブルつなぎ変えて使うか分配器使うしかないですね」という。パラレルだから簡単に接続できると思ってただけにちょっとがっかり。でもさすがは専門店の店員は良く知ってるなと納得して、分配器とケーブルを選んでもらったら何と6千5百円もする。これはスキャナー本体価格の4割強じゃないか、一瞬Morris.は凍りついたが、結局それも一緒に購入決定。さっそく部屋に帰ってつないだら、プリンタを認識しない。あれやこれや惡戰苦鬪6時間!!のすえ、もう、スキャナーとプリンタ使うたびに、涙のケーブル取り替えしか、方法が無いなと半ばやけ気味に結論を出した。これじゃ何のためにパラレル簡単接続のスキャナー買ったかわからない、ってぷんぷんしながら、接続変更してて、ふと、思い立って、スキャナーのプリンタ接続ポートにMorris.のプリンタつないでみたら、何のことはない、ちゃんと認識して、使えることがわかった。要するに,にいちゃんの間違いだったわけだ。こうなると、分配器とケーブルは無用の長物で、あの、6時間に渡る修羅場は何だったんだろう(-_-メ)
って言うことになる。とりあえず、今日またSマップに行って、先の分配器関連は返品してきた。
それで、ずいぶん時間がかかったものの、現時点ではスキャナーからプリンタ(2台)をダイレクトに接続できて、今日は一日これで遊んでました。バンドルされていたOCRソフト(e.Typist)は機能制限版で、ちょっとがっかりですが、それなりに使いでがあります。
元町高架下の古本屋で西原理恵子の「まあじゃんほうろうき」の1卷と4卷が百円で出てたので思わず買ってしまった。ずっと以前に読んだはずなのに、やっぱり面白い。Morris.は麻雀は知らないのに、面白いというのは不思議でもあるが、面白さはまた別の基準があるのだろう。それにしても、連載当初のサイバラのキャラクタの稚拙なこと。これだけでも買った甲斐はあった。サイバラといい、青木光恵といい、一見下手なようで、愛らしいキャラクターにMorris.はついついうなずいてしまう。
●「韓国六句」 88年のMorris.の韓国初体験の旅のエッセンス
1998/12/2(水)
昨夜遅く名古屋から帰って、転送ソフト「小次郎」の設定をいじってアップしたら、画像の一部が消えてしまった。あせってごちょごちょしているうちに何が何やらわからないまま、寝てしまい、目が覚めたら電話つながったままになってた(>_<)
それでなくてもこの部屋開いてから通話時間が激増してるというのに。今月の請求が怖い。(画像行方不明の件は、ファイル名の大文字小文字の認識設定が原因だったらしい。)
昨日名古屋に行くトラックの中で、仕事仲間のみかちゃんとスキャナーが安いという話になって、最初はみかちゃんが買うという話だったのが、いつのまにかMorris.が買うことを決心してしまっていた。Morris.はワープロ時代からなんと、三代にわたってハンディスキャナーの愛用家で、もちろん今でもばりばり活躍している。省スペースで、小技がきくところが気に入ってたのだが、限界があることも事実で、いよいよ導入に踏み切らねば、と、きおい立つほどのこともない。なんたって1万円台前半だし、どうせMorris.のことだから、おまけのレタッチソフトとOCRソフト(未体験)を使ってみたいというのが本音だったりする。で、昼から図書館3軒巡って、ハーバーランドのSマップで、意気揚々と買って帰ってきたのだが、それから修羅場が始まろうとは神ならぬMorris.の知らぬが仏であった(;_;)。ご報告は明日にでも。とにかく眠い。
1998/12/1(火)
昨夜この部屋のカウンタ100番をゲットしたのは、Morris.だった(^o^) 10日で100件のアクセスはなかなか好調だ、といえそうだが、このうち3分の1はMorris.自身のアクセスだろう。何しろ粗忽もののMorris.だから、更新したとたんに間違いが見つかるなんてことは日常茶飯事。今のところ掲示板が閑古鳥というのが淋しいところ。春待ちファミリーBANDの情報更新がないのも情けないが、まずはメンバー個々の部屋に自己紹介などを貼りつけておきたい。これを読んだメンバー各位はメールで原稿送付のこと<<業務連絡
偶然新潮選書を2冊続けて読んだ。
「川柳のエロティシズム」(下山弘)★★★☆☆川柳は古いほど良いと決め付けているMorris.だが、筆者は東京古川柳研究会会員だけに、本書で取り上げるのも當然、17世紀後期(明和、安永、天明)のばれ句、要するに「俳風末摘花」の句風を三期に分け年代をおって解説したもの。これまで艶笑ものという視点での類書は見たことはあるが、本書は視点がユニークで、バレ句をバレ句として、高くも低くも見ず、冷靜に評価しながら、肝腎の面白味を忘れてはいない。ことばの技巧に関しても、後期になると技巧が勝ちすぎて逆に品が落ちるという指摘など同感するところも多い。偉そうにいいながら、300を超える引用句を解説付で楽しめるというのが、最大の魅力だろう。
「詩とは何か」(嶋岡晟)★★★明治から現代に至る、日本の詩を、駆け足で解説しながら、今後の展望を試みるという、好企畫ではあるのだが、今一つ突っ込みに欠けるきらいがある。それでも引用の詩は100篇を超え、先の川柳本と同じく、懐かしいお馴染みのものや、初めて見る詩句を、こちらも駆け足で楽しませてもらった。詩にも不易流行が肝要ではないか、というのは、Morris.の勝手な結論。