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  Morris. 日乘2020年1月

Morris. の日記です。読書控え、散策報告、友人知人の動向他雑多で す。新着/更新ページの告知もここでやります。 
今 月の標語

陰画凹崩


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2020/01/31(金)●読書の一日

6時起床。
今朝の血圧は155/61/66。35.3℃
目覚まし代わりのテレビハングル講座。今朝は途中までベッド中で聴いてた(^_^;)
「ア・ピース・オブ警句」は「「募集」と「募る」の違いはどうでもいい」のタイトルで、久しぶりの桜を見る会、というか国会崩壊問題(^_^;)

しばらくぶりに見る国会は、頽廃している。良心的な板前が、腐った魚をさばくミッションに耐えられないのと同じことで、言葉を扱う仕事に従事している私のような人間は、国会でやりとりされている腐敗した言葉を我慢することができない。

初っ端から、毒入りギャグ炸裂である。
安倍総理の「幅広く募った」のであって「募集したのではない」という、同語反復をいつまでも訂正しないのは、これによって国会の言語空間を破壊するための詐術ととらえる。その拠って立つところは

安定多数の上にあぐらをかいている与党の政治家にとって、国会での論戦で勝敗を決する道を選ぶよりは、国会審議そのものを無効化する選択肢を取る方が簡単でもあれば有利でもあるからだ。
国会での与野党の攻防にうんざりした国民が、政治への真摯な関心を喪失すれば、それだけ多数派の立場は安定する。


むむむ、無手勝流と言おうか、はちゃめちゃというか、とんでもない絡みてというか、すごい。

「その質問は事前通告に無いので、お答えは差し控えさせていただきます」
事前通告云々は、与野党の国対委員長が、議事進行の円滑化のために申し合わせた「紳士協定」にすぎない。国会での質疑に先立って、質問側が回答側に質問内容を事前通告する慣習は、議事進行を円滑化している一方で、本来なら自由闊達な議論の場であるはずの国会を、「事前に準備した台本」に沿った「官僚作文朗読劇場」ないしは「国会芝居」に堕落させている元凶でもある。こんななさけない慣習が定着しているのは、与野党の国会議員が人前で恥をかきたくないからなのではなかろうか。議員同士の対論の中で、アドリブの質問が出ることは当然あるはずだし、その種の予定外の言葉に、臨機応変な対応ができない人間は、そもそも政治家を志すべきではない。


Morris.もこの「事前通告」には前から気になっていた。討論てのは真剣勝負じゃないのか。それなら、前もって相手の手の内を前もって要求するなんてありえない。受験生が、前もってテストの問題教えろ、それ以外は答えないというのと同じだ。テストだったら、その受験生は落第するしかない。「事前通告」は「試験範囲」にとどめておくべきだろう。

当たり前の話だが、「招待客を募集する」という言い方自体が、そもそも矛盾している。
功労者を選定する作業を省略して単に特定の政治家の支持者や取り巻きを集めた形で開催されている功労者慰安イベントは、どこからどう見ても茶番なのである。
国会が正常化する日がやってくるものなのか、正直な話、確信が持てない。
こんなバカな状態がそんなに何年も長く続いてたまるものか、とも思っている。
あと10年続くようなら、ピリオドを打つのは戦争だけなのだろう。


締めくくりはちょっとスジの悪いオチだった。今日は引用が長くなったが、久しぶりの国会ネタだし、小田嶋があまりに我が意を得たり発言してくれたので、ご容赦をm(__)m

熱もさがったようだし、風邪もほぼ治った気もするのだが、いちおう今日は大事を取って、一日部屋ゴロ。
国会中継を流しながら、読書(「GHQ」 ↓)とメモ取りに勤しむ。

コロナウイルス問題で帰国希望の邦人もチャーター機3機でほぼ帰ってきた。WHOの非常事態宣言、安倍首相は、このウイルス騒動が、桜・カジノ問題の目隠しになることを願ってるかもしれないが、弱り目に祟り目にもなりかねない。
カジノ問題では逮捕された秋元氏の講演内容の中身。また萩生田氏の完全カジノ業者優遇発言の暴露があるわ、桜見る会前夜祭のレシート問題では墓穴掘りつつあるようだし(^_^;)。
今日の歩数は0歩。

[今日の韓国語単語from Kpedia]
서표[書標](ソピョ しおり)
「書票」と言う漢字を見ると、Morris.はつい장서표[蔵書票](チャンgソピョ)を連想してしまう。
日本には「栞」というすてきな漢字があるのだが、韓国では見たことがない。音読みは「かん」で、原義は山歩きする時、木に切創を付けたり、枝を折って道標とすることらしい。「しおる」は「道しるべにする」。   
韓国語の「しおり」はもう一つ[冊]갈피(チェッカルピ)がありこちらの方が一般的かもしれない。
[冊](チェク 本、書物)+갈피(カルピ 間、筋道、分別、要領)
책에 책갈피를 끼우다.  (チェゲセチェッカルピルルッキウダ 本にしおりを挟む。)

【GHQ ゴー・ホーム・クイックリー】中路啓太★★★☆☆ 2018/11/25 文藝春秋 初出「別冊文藝春秋」2017-18
中路啓太1968年 東京都生れ。東京大学大学院人文社会系博士課程単位取得の上退学。「火ノ児の剣」で小説現代長編新人奨励賞受賞し作家デビュー。「うつけの采配」「自惚れの記」「恥も外聞なく売名す」「もののむ莫迦」「ロンドン狂瀾」

全く未知の作家だったし、ジャンルが時代小説らしいので避けていたが、タイトルみて手にとった。戦後の進駐軍の横暴を描いたものと思ったら、新憲法成立の経緯を、実質的に米軍が作った憲法を実質的に日本語に訳した佐藤達夫を主人公にした、実に読みでのある実録小説だった。文中佐藤も三人称で書かれているが、実質的には一人称小説のように感じた。

日本国憲法の成立と言えば古関彰一の「新憲法の誕生」である。本書の巻末にも参考資料として古関の「日本国憲法の誕生」(岩波現代文庫)が挙げられていた。タイトルは違うが、ほとんど同じものだろう。先に読んでおいてよかった。(先にフィクション読むと、事実とは違った第一印象を受けることになる。)

白洲次郎は異色の存在だった。父が貿易商を営む非情に裕福な家庭に育ち、ケンブリッジ大学クレア・カレッジに8年間、聴講生として留学した経験を持つから、英語も堪能である。帰国後は主として実業界に身を置き、商談で渡英することも多かったから、駐英大使としてロンドンに赴任していた吉田とも交流を持つようになった。連絡中央事務局の参与となったのも、吉田が白洲を側近に欲しがったからだ。何しろ白洲は育ちのよさもあって物おじすることがなく、総司令部でも「従順ならざる唯一の日本人」などと呼ばれたほどである。

袖の登場人物紹介では、佐藤のほか、吉田茂、マッカーサー元帥、白洲次郎、ケーディス大差、美濃部達吉、金森徳次郎が挙げられている。
白洲は、たいてい、ほとんど欠点のないヒーローとして描かれることが多いが、本書では、イヤミなところや、育ちの良さをひけらかすところなど現実サイスで描いてあって、かえって新鮮だった。

GHQ草案の第一章第一条を外務省訳で見ると次のようになっている。
皇帝ハ国家ノ象徴ニシテ又人民ノ統一ノ象徴タルへシ彼ハ其ノ地位ヲ人民ノ主権意思ヨリ承ケ之ヲ他ノ如何ナル源泉ヨリモ承ケス。
The Emperror shall be thhe symbol of the State and of the Unity of the People,deriving his position fromo the sovereign will of the People,and from no other sourse.
しかし今回の日本案は次のようにまとめてあった。
天皇ハ日本国民至高ノ総意ニ基キ日本国ノ象徴及日本国民統合ノ標章タル地位ヲ保有ス。

最初に占領軍側から渡された英語の草案をこうやって引用してある。たしかにこれがあると対照できてありがたいが、孫引きする側としては、面倒なので(^_^;)以下はおおむね略することにする。

佐藤が非常な危機感を抱いたのは、<一切ノ自然人>(All natural person)と<国籍起源>(national orgin)である。「自然人」とは、有機的な身体を持つ個人で、「法人」に対置される概念だ。国籍にかかわりなく、あらゆる人が個人としてその権利を国家によって認められ、平等に扱われると言えば、良いことのように聞こえるが、法的には深刻な問題を生み出しかねない。

これが十三条の大きな課題となる。

天皇に国政の権能を持たせまいとするGHQ案には、法律に代わる<勅令>についての記述はもちろん盛り込まれていなかったのだが、松本や佐藤はそれを内閣の命令である<閣令>として残そうとしたのだ。しかしGHQは反対した。

これは旧憲法第八条を残そうとしたわけで、<勅令>から<閣令>と言葉を換えてしのごうとする日本側。

貴族院は、権力闘争から離れた立場で、悪しきポピュリズムに走る政党政治を監視する役割を担ってきた。もちろん、あまりに保守的で、民意から離れ過ぎているとも批判され、貴族院改革の必要性もしばしば議論されたが、しかし、貴族院議員の多くはノブレス・オブリージュ(高貴さは義務を負う)の自覚を持ち、それぞれの分野で培った経験や知識を活かして、衆議院に対するチェック機能を果たそうとしていた。
ところが、GHQ側は、
「二院制でもかまわないが、両議院議員ともに差別なく国民によって選挙されるのでなければならない」
と言って、松本の案を拒絶した。
松本の真意を理解する佐藤は、困惑した。両院ともが同じように選曲の代表者の集まりとなり、権力を民意に迎合することに救急とするならば、そもそも二院制にする意味はないのではなかろうか、と。


ここは二院制は残ったものの、両院の役割が曖昧になってしまうことへの嘆き。現在の衆参両院のあり方への疑問に繋がる。

<世間の声は多くは刹那的である其の日暮らし的である。憲法草案の素材を前にして、我等は右の如き浮動的な批判にのみ信頼を置くことを得ない。今こそ学者も実際家も総協力して原理的にも各部的にも真の掘り下げ研究を為すべきである。
私の答へ方をいへば私共がこれが為にかつて大衆より劇しく批難せられた所詮機関説が最も正しい答を準備して居る。集団としての民族意思、即ち日本国民の総意が至高の意思として実在する。而して天皇は此の至高の意思を一身に体現して行動せらるるのである。洋行第一条に天皇は「日本国及其の国民統合の象徴たるべきこと」とあるはこの体現の意味であると解して居る>(金森徳次郎 昭和21年3月8日 朝日新聞)


この文章を、佐藤は戦慄しつつ読んだ。なぜならば、金森は戦前、いわゆる「天皇機関説事件」に連座していたからだ。

金森は昭和9年岡田内閣の法制局長官になっている。佐藤の大先輩ということになる。そして新憲法の成立(翻訳ではなくて、議会活動)の立役者となる。

天皇機関説は、かつては事実上、政党学説と言ってよいものだった。官界や法曹界を目指す者たちは、国家試験のため、天皇機関説を熱心に勉強したものである。
この学説は、ドイツの「国家法人説」を基礎としている。国家も法律上、みずからの意思決定を行う法人と考えられるが、君主や政府、議会、裁判所などはそれぞれ、その意思決定に参与する機関と考えられる、という説だ。それを日本の実情にあわせれば、天皇もまた、国家の一機関ということになる。
昭和10年2月18日貴族院本会議で菊池武夫男爵(陸軍中将)が美濃部の天皇機関説を<謀反>や<反逆>と批判、美濃部のことを<学匪>と罵る。この発言はまったく学問的なものではなく、ただセンセーショナルな言葉を用いて、「天皇を統治権の主体と考えない天皇機関説は、日本の国体を破壊するものである」と主張するにすぎなかった。(しかしこれに追随する勢力に)岡田政府は押し切られる形で昭和10年8月と10月の二度にわたり、いわゆる「国体明徴声明」を発表せざるを得なくなった。<若し夫れ統治権が天皇に存せずして天皇は之を行使する為の機関なりと為すが如きは、是れ全く萬邦無比なる我が国体の本義を謬るものなり>とか<所詮天皇機関説は、神聖なる我が国体に悖り、其の本義を謬るの甚だしきものにして厳に之を芟除せざるべからず>などとするものだ。
ここにおいて機関説は文字通り発禁処分となったのであり、機関説を唱えていた人々も、日の当たる場所から姿を消さざるを得なくなった。美濃部自身も、不敬罪の容疑で検事局の取り調べを受け、9月に貴族院議員を辞職、翌年2月には暴漢に銃撃され、重症を負い、敗戦にいたるまで一切の公職を離れ、人々からほとんど忘れられた存在となった。
天皇機関説事件の真相は、思想がらみの事件というよりは、気に入らない政官界の人物を困らせ、あわよくば失脚させてやりたいとの思いを持っていた連中が、貴族院で機関説を巡る「口論」が起きるや、それを好機と見て、立場を超えて、一緒になって大騒ぎをはじめた、というものに過ぎなかったのだ。

天皇機関説は、ついこの前読んだ奥泉「雪の階」でも重要な大道具になっていた。かなり前から解説書で教えてもらったが、やっと、何となくつかめてきたような気がする(^_^;)

「国体」などという概念が議論の的とされるのは、世界中でも日本だけではないか、と佐藤は持っていた。ぴったりした外国語の訳語もないのではなかろうか。
大雑把に言えば、国体とは国家が伝統的に培ってきた根本的なあり方、国柄のことである。革命などによってこれが壊されれば、一つの国家は同一性を失い、かりにその後も国家としての何らかの体裁が残ったとしても、それまでとは別の国家になってしまったと考えられるものだ。
「国体と言えば、天皇制ということに尽きるのでしょうがね……」


「国体」についても、少しずつ分かりかけてきたようだ。

「金森大臣の答弁もなかなか堂に入ったものだが……なにか問題でもあるのか?」
白洲にははなさなくてもよいことだった。しかし、話に乗せられたとうべきか、佐藤は胸中のもやもやとした思いを語り出していた。
「議会では、立場の違いはあれ、みんな真剣です。それぞれに、『いったい、日本の国体と鼻にであろうか? 天皇とは何であろうか?』『日本人とはどのような民族であり、どのような歴史を歩んできたのか?』『その歴史を踏まえた上で、将来に向けた、我々はどのような国造りをすればよいのだろうか?』といったことを真剣に考えて、議場で述べているのです」
白洲はなるほど、と言うようにうなずきながら、じっと聞いてくれている。
「日本人が日本の国や民族、あるいは天皇について、これほど真剣に考え、意見表明したことは、歴史上、はじめてのことではないかと思うんです。あるいは、それをきっかけに、議員だけでなく、広く一般の国民が、日本について考える最大の機会になると言っていいかもしれないそれなのに……」
白洲の顔が、驚いたものになった。佐藤は思わず落涙していた。
「それなのに……大臣がやっていることは、みんなの真剣な思いを嘲弄しているだけではないかという気がしてならないのです。とにかくこの草案を成立させるために、日本人が日本国のあり方について考える機会を奪い去ろうとしているのではないか、と。総理が『GHQはゴー・ホーム・クイックことだ』とおっしゃるのもよくわかります。独立を回復するには、面倒な議論は後回しにして、とにかく憲法改正を行うべきなのかもしれません。……しかし、こういう態度こそ、奴隷根性と言えるのじゃありませんか?」
そこまでしゃべった佐藤の頬には、涙が滂沱と伝っていた。


ここが本書のクライマックスだろう。
アナクロ志向で「俺の時代に憲法改正を果たす」と息巻いてる誰かに爪の垢でも飲んでもらいたい。

金森の言わんとするところを、佐藤はこう読み取った。将来、独立を回復して、国連に加盟するなどの理由から、再軍備すべく憲法改正の必要が生じるかもしれない。だがその際、内外の輿論のてまえ、表看板となる第一項はなかなか改正しづらいものである。よって、侵略戦争を否定したパリ不戦条約を下敷きにした文を<永久>などという強い言葉とともに第一項に置いておくことはかまわないが、自衛軍の保持に関わる戦力や交戦権の既定については第二項に控えめに置いておくべきだ、と。しかも、第一項と第二項とを<前掲の目的を達するため>という言葉でつないで、第二項の最後を<永久>云々の形で結んでしまえば、第九条全体として手をつけづらくなる。金森はそう言いたいのではないだろうか。
吉田は憲法改正を急ぐ理由として、「もはや日本には再軍備の恐れがないことを内外に示せば、それだけ早く独立できる」と言っていたが、金森は「再軍備の恐れがないと世界を騙してさっさと独立し、そしてすぐに再軍備するための準備を整えておこう」と言っているようにも思えた。
底の知れない人だ--。
佐藤には、金森という人物がまったくわからなくなってきた。姑息なのか、狡猾なのか、我があるのか、ないのか、まるでつかみどころがない。


出版社が文藝春秋だから、やや保守的なカラーだとは思ってたが、金森が、憲法9条に再軍備の種を埋め込んだといった書きぶりである。

戦争放棄の問題にしても、戦勝国に武力を取り上げられ、「今後も軍隊を持ってはならない」とする憲法の条文を強制されるなど、屈辱以外の何ものでもない。しかし敗者となりながらなお、日本人の気概を世界に示し、屈辱感を少しでも和らげるためにはどうすればよいだろうか。そのような問題意識から、彼らは知恵を絞り、侃侃諤諤の議論をしていた。、戦争の放棄や戦力の不保持を、仕方なしに科せられた罰としてではなく、日本人の自発的な希求から導き出された論理的帰結にしようとしているのだ。

こちらの方がより直截に軍備なき国の危うさを記している。

貴族院議員たちは、有爵議員であり、勅任議員であれ、貴族院がなくなる日本の将来に、非情な不安をおぼえざるを得なかった。なぜなら彼らは、立憲政治を健全に維持していく上で、貴族院が重要な役割を果たしてきたとの自負を持っており、それがなくなっては、憲政がまともに機能しなくなる恐れがあると考えたからだ。
衆議院議員の宿命として、地盤を守ろうとするあまり、国民の不純なる願望に迎合し、たとえば、地域や支援者への利益誘導による汚職の問題などを引き起こすことにもなる。戦前の政党政治においては、議院内における多数の獲得と、権勢の拡大のため、政党同志でスキャンダルの暴露合戦が繰り返され、新聞においても、汚職がらみの記事が引きも切らなかった。そしてそのことが、国民が政党政治を見限り、過激な青年将校や右翼活動家、また、勇ましい発言を繰り返す軍の高官たちによる変革に期待を寄せる要因となったと言えるのだ。
この悪しきポピュリズムの弊害は、どの国でも起こり得ることだろう。


二院制の役割分担が不均衡だったり、上下関係が顕になると、ポピュリズムに陥りやすい。いやあ、政治家ってのはそもそもがそうだと思う。

いざ<シビリアン>をあらわす語を決めようとすると、「平人」「凡人」「分臣」「文人」「文民」「文化人」「民人」「文治人」など、いろいろな意見が出て、なかなかまとまらない。「武臣」に対する語として、「文臣」も有力であったが、「臣」というと現役の官吏に限るような印象を与えるし、また、民主主義の世の中に相応しくないという反対意見も出た。
結局、川村武治が、「臣というと君主の臣という観念が残っていけないから『文民』としてはいかが」と言ったのに、金森が、
「とりあえず『文民』とすることで総司令部と交渉したい」と応じて、小委員会の方針はいちおう決まった。
その後の交渉の結果、総司令部側もこれを承認したので、第六十六条第二項に、<内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない>という文言を加えることに決定した。


civilianは「一般市民」と約して於けば済みそうなものだが、これが法律条文に似つかわしくないということで「文民」という言葉を発明したということだな。「文民」より「文民統制 civilian control of the military」として耳に馴染んでいる。

1951(昭和26)年9月8日のサンフランシスコ講和会議に参加したのは52カ国であったが、東側のソ連、ポーランド、チェコスロバキアが署名を見送ったため、平和条約は49カ国の間で調印されている。東側陣営を含まないこの条約を、野党や、それと結びついた在野の勢力は「片面講和」あるいは「単独講和」などと呼び、締結すべきではないと主張したが、吉田は主権回復を急ぐ意味でも、日本を西側自由主義陣営の一員として位置づける選択をしたのだった。

ちょうど今日の国会中継で、本筋とあまり関係ないところで、麻生太郎(吉田茂の孫)がこのサンフランシスコ条約とその直後の安保条約(+地位協定)締結に触れての若手議員からの質問を受け、「「片面講和」なんて呼ばれるが「単独講和」でいいじゃないか」と発言してたので、ちょっと印象に残った。

本来、日本国憲法第九条の戦争放棄に関する条文は、他国からの侵略があったとしても、軍事機構たる国連がそれを阻止し、侵略者に十分な制裁を行うであろうことを前提に作られたものだった。
日本を防衛する義務を持たない外国の軍隊が、本国の国際戦略に資する軍事基地を日本領国に持ち、かつ、その駐留軍は、日本の内覧鎮圧のためにも出動できるとされる。しかも、日本側が「出ていってくれ」と要請しても、その駐兵権は否定されないとなれば、占領下に置かれているのとどう違うのであろうか。日本が独立国になったというのはまやかしに過ぎないではないか。そのような批判がなされるのは当然であって、のちに1960(昭和35)年、大きな政治的混乱の中、岸信介内閣が政権の命運を賭して安保条約決定を行わなければならなかった理由もそこにあった。


60年安保が10年目、独立はまやかしか。「世はいかさま」と言ったのは山本夏彦だったか。

佐藤は昭和22年6月、片山内閣のもとで、法制局長官に就任した。その後、行政組織が改組されるのに従って、役職名は法務重宝性局長、法務府縫製意見長官、さらにはまた法制局長官と変わっていったが、事実上、占領時代から独立後の昭和29年にかけて、彼は同等の地位に留まりつづけた。

金森徳次郎も佐藤達夫も名実ともに秀でた法制局長官だった。つい最近の横畠裕介という法制局長官は名前出るだけで不愉快になる。

「あの憲法は、押し付け以外の何ものでもない。その事実は独立してからは、米軍が居座っていようとも、やがては知れわたることさ。ありゃ、素人が作った代物であることは間違いない」
喧嘩腰にも聞こえる言い方をした後、白洲はこうつづけた。
「だがね、素人の作ったものであるにしても、あの憲法は筋道の通ったものだとは思う。プリンシプルがしっかりしていると言うかね。そのプリンシピルが、日本にとってよいものかどうかは意見がわかれるだろうが」
吸い終わった煙草を、白洲は灰皿に押しつけた。
「果たして、俺たち日本人に、あれだけしっかりしたものがあるだろうか。いまの憲法をかいせいするにしても、あのまま守っていくにしてもだ、日本人はしっかりとした、筋の通った物の考え方をして、地に足のついた国家観のようなものを定めなければならないはずだ。それが、本当の『ゴー・ホーム・クイックリー』への道じゃないだろうかな」
まだ、日本は独立に値しないということだろうか---。

本書タイトルがGHQを「Go Home Quickly とっとと出ていけ」と頭文字で皮肉った吉田茂の台詞から付けられたらしい。日本憲法には「プリンシピル」があるというのは、白洲らしい。

佐藤はスノードロップに芽を落とした。その花言葉は「希望」である。
ヨーロッパで咲いているスノードロップと、この庭のスノードロップとを比べれば、背丈や花の大きさ、色などが若干変わっている可能性もじゅうぶんにあるだろう。
憲法も同じかも知れない-。
花が憲法なら、土は国民だ。どんな形をした、どんな色の花を咲かせるのかは、土が決めるのではないか。
もともと、日本には憲法などなかったのだ。明治時代、日本を近代国家にするために、ヨーロッパの憲法を、当時の日本に合うようにアレンジして導入したのが大日本帝国憲法だった。帝国憲法はその後、日本人が半世紀以上、大事に運用しつづけた。言わば、ヨーロッパの花を日本の土に合うように品種改良して、見事に咲かせたのだろう。
今度の日本国憲法は、白洲が言っていたように、押しつけられたものであることはまちがいないように思えた。しかし、これを育て、咲かせるのか、枯らすのか、あるいは何らかの改良を加えるのか、はたまた、全く別の花を育てるのかは、結局のところ、日本の大地が、すなわち国民が決めるのだ。


佐藤達夫は植物画では素人離れしていて、数冊の画集もある。Morris.も彼の名前は、ボタニカルアートも描く法制人というイメージだった。その趣味を生かした末尾風景だろう。冒頭にも戦災の後に芽生えた梅の蕾の膨らみを愛でるシーンが有る。
この作家は結構、スタイリストのようだ。
小説としてより、憲法啓蒙の一冊として楽しませてもらった普通は脇役になるような人物をヒロインに持ってきて、いかにもその主人公に自分が乗り移ったように、泣いたり笑ったり、これも一つの書き方ではある。もう一冊くらい読んでもいいか。

2020/01/30(木)●ふらふら中央図書館
7時半起床。
今朝の血圧は161/65/82。35.7℃
朝から好天気。
朝の三点セット、といきたいところだが、流石に風邪の身に朝風呂はまずかろうと、パス。洗顔と髭剃りだけ。
昼前に部屋を出て、JR-地下鉄乗り継いで大倉山下車。中央図書館へ。
熱はかなり下がったようだが、それでも歩くとかるくふらふらとよろめいてしまう(^_^;) まあ、以前の「目眩」とはちがって、座り込むようなことはない。
中央図書館で雑誌閲覧。「金曜日」と「世界」。これ読みながら、アイフォンイヤフォンで国会中継。午前は自民と維新だったので聴く気なし。
1時から突然鈴木宗男のあの田舎芝居めいた台詞(^_^;)が(@_@)。おお、なんと彼は今は維新に所属してるのか。好きにはなれないが、なんとなく懐かしかった。そのあとの田村智子(共産)、桜見る会騒動の火付け役だけあって舌好調。厚顔晋三もたじたじだった。いやあひさしぶりにたのしい国会中継だった。
4時前に図書館出て、いつもの猫場、宇治川南小公園へ。今日は3匹だけいた。裏手に回って、駐車場の猫も撮って、自由学園ガーデン(えらくすっきりしてた)、モダン寺、阪神高架下経由で三宮まで引き替えす。
5時前帰宅。
中国武漢発コロナウィルスはまだまだ猛威をふるいそうな気配。蝙蝠が感染源という説も流れているが、どうにも掴み所がない。先日「悪魔の飽食 731部隊」読んだばかりなので、つい、細菌戦のことを連想してしまう。もちろん今回のウィルスがそうだとは思わないが、大元の中国にしろ、ロシアにしろ、アメリカにしろ、北朝鮮にしろ、軍事の専門部署では、この事件を、細菌戦の絶好のテストケースとして着目分析し研究していることは間違いないだろう。ガスや細菌は「非人道的」だから禁止ということになっているが、原爆にしろ、ミサイルにしろ一般爆弾にしろ、自動小銃にしろ、大砲にしろ、刀剣にしろ、「武器」は必然的に「非人間的」である。
今日の歩数h4290歩。


三宮ホームから神戸市役所 

この市営アパートも取り壊しに 

むかしぽんちゃんが住んでた 

オキザリス 

毎日市場跡地 

宇治川南小公園猫A 

B、C 

C 

公園裏駐車場猫 

自由学園ガーデン 

辛夷の芽 

カーラリリー 

児玉洋服店 

モダン寺 

高架下靴屋ウィンドウ 

[今日の韓国語単語from Kpedia]
대포[大砲](テポポン 他人名義の携帯電話)
主に犯罪で利用される携帯電話のことで、ホームレスなどの他人の名義で作られて、使用者を特定できなくなるようにする目的の携帯。대포は大砲からきた言葉で大げさや嘘の意味を持つ。
대포통장[大砲通帳](テポトンgジャンg )
대포차[大砲車](テポチャ)

2020/01/29(水)●闘病生活?? (>_<)
8時起床。
今朝の血圧は153/87/87。36.0℃
熱はそれほどではないが、咳が止まらない。それより、身体の節々が痛いっ(>_<)
風邪と筋肉疲労の挟み撃ちといった感じ。
ともかくも、休養。午前午後にかけてベッドで国会中継(ラジオ)聴きながら過ごす。
例によって、作文を何度も読み返すだけの首相答弁。指名されないのに挙手して時間稼ぎ発言。不規則発言(ヤジ)を注意するにかこつけて進行を遅延する議長。与党はなんとか時間をやり過ごせばいいといのが本音だろう。国会の発言中9割以上が時間の無駄遣いである。
中国武漢の新型肺炎は拡大が続き、今朝には現地にいる日本人200名ほどがチャーター機で帰国。数人が緊急搬送、残りのほとんどはホテルに宿泊(隔離?)。昨日罹患が判明して運転手と同乗していた女性ガイドも罹患が認められ、日本でも不安が広まりつつある。
明日からの仕事はしばらく休み、様子を見ることに。
今日の歩数は0歩。

[今日の韓国語単語from Kpedia]
밥값을 하다 (パプカブスラダ 役割を果たす)
直訳すると「飯代をする」。反対表現は밥값을 못 하다(パプカブスルモッタダ それらしくできない)になる。
「役割をきちんと果たす、それらしくする、~相応にする」
~값을 하다は{~の値をはたす=~相応にする、~らしい行動をする) 前に来る名詞と相応の行動を取ることを表わす。
얼굴값을 하다(オルグルカプスラダ 顔に似つかわしい行動をする)
나잇값을 하다(ナイッカプスラダ 歳相応にする)
그 선수[選手]는 좋은 성적[成績]으로 밥값을 했다.(クソンスヌンチョウンソンgキョグロパプカプスレッタ あの選手はよい成績で役目を果たした。)

2020/01/28(火)●無理がたたって(>_<)
6時起床。
今朝の血圧は153/87/87。36.0℃
自転車で摩耶倉庫へ。
荻野くんら5人で垂水のシンガポール向けピックアップ現場。
風邪はいったん収まったかと思ったのだが、そうではなくて、荷物を持つとふらついてしまう状態。
熱っぽいし、
4時に倉庫に戻った時点でもう限界。明日は休みにさせてもらう。
今日の歩数は5293歩。

[今日の韓国語単語from Kpedia]
분홍색[粉紅色](プノンgセク桃色)
핑크색(ピンクセク)ともいう。
漢字語「桃色」をそのま韓国語訓みした도색[桃色](トセク)も存在するが、こちらは実際の色彩ではなく、男女間の色情に関する場合の「桃色」が多い。
도색 영화[桃色映画](トセクヨンgファ ピンク映画)
도색 잡지[桃色雑誌](トセクチャプ)
도색 유희 [桃色遊戯]

그녀[女]는 빨간색[色] 저고리에 분홍색[粉紅色] 치마를 입고 있습니다.(クニョヌンッパルカンセクチョゴリエプノンgセクチマルルイプコイッスムニダ 彼女は、赤いチョゴリにピンク色チマを着ています。)

2020/01/27(月)●静養の一日
8時起床。
今朝の血圧は158/60/95。37.1℃
朝から本降りで、風も強い。
咳が収まらないし微熱も続く。
結局今日は完全休養日に。
午後はBGM代わりに(^_^;)国会中継。野党は「桜を見る会」中心に政府追求の構えだが、すでに安倍政府はまともに答えるつもりはなく、会の運営もかなりひどいものがある。野党ももう少し、材料を見つけて、効果的な質疑ができないものか。歯がゆいばかりである。
夕方、JR灘駅の薬屋で、風邪薬(新ルルA)とマスク買う。
今日の歩数は649歩。

[今日の韓国語単語from Kpedia]
개념[概念]이 없다(ケニョミオプタ常識がない)
直訳すると「概念がない」
常識がない、分かってない、自覚してない、空気を読めないなどのマイナス的なイメージ。
韓国語でも日本語と同く개념[概念](ケニョム 概念)の意味でも使う。
인식[認識]은 기본적[基本的]으로는 철학[哲学]의 개념[概念]입니다.(インシグンキボンチョグロヌンチョラゲゲニョミムニダ 認識は基本的には哲学の概念です。)

【悪魔の飽食 第731部隊】 森村誠一 ★★★☆☆ 1981/11/30 光文社 カッパブックス長編ドキュメント 初出「赤旗」1981年
これは出版時に読んだ記憶がある。あまりにも高名な七三一部隊のドキュメントである。
これも斎藤美奈子さんの「同時代の小説」見て読み直すことにした。

関東軍防疫給水部……特殊部隊。M記者が初めて耳にする名前であった。
「要するに当時陸軍参謀本部は 第731部隊については、その程度の認識しかなかったということだ……当時、太平洋戦争の緒戦において日本軍が南方戦線に収めた戦果は赫々たるもので、参謀本部は有頂天になっていた。……ソ満国境については、ソビエト・ロシアがナチス・ドイツとヨーロッパ戦線で死闘を続けているかぎり、格別の緊張は起こり得ないという考えが、陸軍中央の念頭にあったことは確かだった……だから、関東軍防疫給水部のことを私に軽い調子で紹介したのだろう……がこのとき、まさかそれが戦後悪名高い細菌戦部隊=満州第731部隊であるなどとは知るよしもなかった」


国賓待遇で満州に招待された特派員の回想。

太平洋戦争は、日本にとって侵略戦争であった。いま全国各地で戦争体験を語り継ぎ、戦争の記憶を風化させない運動が広がっているが、侵略戦争であったにもかかわらず国民の間には、「ひどい目にあった」という被害の記憶や記録が圧倒的に多い。「悪魔の飽食」は日本人による"加害の記憶"である。加害の記録は風化されやすいし、また記録し難いものである。
しかしどのように忌まわしいものであっても、私にはそれが戦争体験の狂気に取り憑かれたとき、冷静なブレーキとなるのは、過去の正確な記録である。それは戦争体験のない人々にも戦争の正体をさらしてくれる。


戦争での被害ばかりが伝えられがちで、さらにあの戦争を正当化する風潮すら出てきている。戦争の被害と加害は鏡の両面でもある。しかし加害を論じると「自虐史観」などという本質を見誤らせるための物言いまである。南京虐殺、沖縄戦、七三一部隊などの実態をもう一度見直す時かもしれない。

民主主義というものは、本質的に脆い。それは民主主義に反する主義思想をも体内に包含する。自分を破壊し、覆そうとする敵対思想をも認めなければ民主主義は存在し得ないところに、この体制の脆さと宿命があるのだ。
民主主義の敵を認めて、ひとたび敵(ファシズム=独裁主義)の天下になれば、再び民主主義を取り戻すために多量の血が流されなければならないことは歴史の証明するところである。民主主義はその敵に対する耐えざる疑惑と警戒の上に辛うじて維持される。


民主主義の脆さ。どうも戦後の日本人は、民主主義への信仰めいた思いがあるのではないか。民主主義そのものが内包するファシズム、全体主義の芽を摘む努力が必要だということを、忘れてはならない。

[七三一部隊関連略年表]

1931(昭和6) 満州事変 石井四郎細菌戦部隊創設を提唱
1932(昭和7) 五一五事件 陸軍医学校に貿易研究室を設置
1933(昭和8) 関東軍防疫班をハルピン浜江に創設 秘匿名加茂部隊
1935(昭和10) 相澤中佐永田鉄山刺殺
1936(昭和11) 二・二六事件 関東軍防疫部となる
1937(昭和12) 盧溝橋事件 日中戦争
1938(昭和13) 国家総動員法 秘匿名 東郷部隊
1939(昭和14) ノモンハン事件 ホロンバイル平原で細菌戦 第二次大戦
1940(昭和15) 中国寧波にて細菌戦 関東ウン防疫給水部となる 日独伊三国同盟
1941(昭和16) 日ソ中立条約 中国常徳で細菌戦 秘匿名本部満州第七三一部隊
1942(昭和17) 北野政次に部長交代
1943(昭和18) イタリア無条件降伏 安達特設事件情創設
1945(昭和20) 石井四郎 部隊長に帰任 非匿名 満州第二五二〇二部隊と改称 ドイツ無条件降伏 部隊解散命令(8月9日) 本部支部自ら破壊、本部全員有蓋貨車にて脱出(8月13日)


人間が「丸太(マルタ)」と称されて、思いつくかぎりの、"実験"で殺された。犠牲となったロシア人・中国人など三千人余!この秘められた歴史の空白が今甦った。地を這うような緻密な取材と、数十葉の未公開写真とで"全貌"をあばいた日本軍の加害の記録--これはまさに衝撃的なドキュメントである。森村誠一は、歯止めを失った集団行動の狂い方の極限を克明に描き、集団狂気に駆りたてた元凶として"戦争"を痛烈に批判している。人間の尊厳を訴えかける、小説もおよばぬ人間ドラマが、ここにはある。(田原総一朗 袖書き)

綿密な取材と膨大な資料発掘によって決定的な記録とせしめた本書は、中性子爆弾などで「発展的絶滅」の機器へと近づきつつある人類のたそがれの今、戦争体験のない若い層にこそ読んでほしいと思う。平和勢力が虐殺勢力に打ち勝つために。(本多勝一 カバー裏)





2020/01/26(日)●韓国語単語2019
8時起床。
今朝の血圧は156/71/72。36.1℃
朝から雨模様。
何となく熱っぽい。昨日長田港で身体冷やしたのかもしれない。
今日は部屋籠りすることに。
昼から女子マラソンやらラグビ-やら相撲やら流しながら、去年一年分の韓国語単語一覧ページ作り終える。韓国旅行中はお休みだがそれ以外は毎日更新してるから、ほぼ320件くらいになる。これが全部身につくのなら、それなりに韓国語能力向上の一助になるのだろうが、鳥あたま状態のMorris.は、昨日の単語すら忘れることが多い(>_<) 以前とりあげたはずの単語を何度もくり返し取り上げることもよくありがちぢゃ。2016年6月から始めたから、とっくに千件は超えてるはず。この中から、特に重要そうなもの、会話に役立ちそうなものをセレクトしてみよう。
大相撲は幕尻徳勝龍が結びの一番で大関貴景勝に勝って、初優勝を決めた。33歳での初優勝だが、優勝インタビューが実に初々しかった。勝った瞬間大泣きしてたし(^_^;)
今日の歩数は0歩。

[今日の韓国語単語from Kpedia]
코시안(コシアン 韓国人と東南アジア人のハーフ)
韓国人を意味する英語の'KOREAN'(코리안)と、アジア人を意味する'ASIAN'(아시안)の合成語で、韓国人と東南アジア人のハーフの子どものことを指す。韓国では農村における結婚問題から、東南アジアから花嫁を募集することが多いという事情がある。人身売買だという指摘もある。外国人嫁との국제결혼[国際結婚](ククチェギョルホン)については習慣の違いが問題になるだけでなく가정 내 폭력[家庭内暴力](カジョンネ ポンgニョクDV)が起こることも多く、社会問題になっている。
国際結婚の家庭のことを다문화 가정[多文化家庭](タムンファガジョンg)と呼ぶ。

2020/01/25(土)●旧正月の長田港
8時起床。
今朝の血圧は181/71/72。35.5℃
朝の三点セット。
昨日が旧正月だと勘違いしてたが、正しくは今日が旧暦1月1日だった。
昼前に部屋を出て、王子動物園-原田の森ギャラリーの「波」写真展冷やかす。ここで天野美貴さんと久しぶりに遭う。
そのあと、バス-地下鉄乗り継いで長田港へ。先日、突堤の先で楽譜流した(>_<)こともあって、今日は、ずっと手前のテーブルでミニギター(^_^;)
今日も例の猫の餌やりカップルに猫写真プリントを渡そうと思ったのだった。ところが4時過ぎても彼らは現れない。倉庫の裏で、野外宴会みたいなのやってたから、そのせいかもしれない。5時過ぎまで粘ったけど、諦めて戻る。
夜は去年の「今日の韓国語単語」の整理。半分ほど済ます。
今日の歩数は7828歩。


今日のまぬう 

隣の大山猫とにらみ合い 

ボブキャット 

輪尾狐猿 

雪豹 

「波」写真展 

ボンネット市バス 

石仏堂 

長田港黒 

トラ白 

雉白 

同じく 

好みの黒白 

雉白と黒白

餌には困らん(^_^;) 

雉白 

鼬かな? 

手回しミシン 

[今日の韓国語単語from Kpedia]
야사[寫](ヤサ エロ写真)
야하다(ヤハダ いやらしい)と사진[寫眞](サジン 写)の合成語。他にもアダルトビデオなどのエロ動画のことを야동[動](ヤドンg)といい、エッチなアニメのことを야애니(ヤエニ)」という。*애니메이션(エニメイション アニメーション)

2020/01/24(金)●旧大晦日の空
6時起床。
今朝の血圧は194/65/74。35.5℃
今週の「ア・ピース・オブ警句」は「人の結婚に介入したがる彼らは何者なんだ?」のタイトルで選択的夫婦別姓問題。先日国会で玉木議員発言に、自民党席から「だったら結婚しなければいい」というヤジがあったことに誘発されたものだろう。これまで(これからも(^_^;)結婚とは無縁のMorris.にはいまいちぴんとこない話題だが、たしかにあのヤジはナンセンスである。この件については、小田嶋の言うとおり

私たちは「夫婦別姓と夫婦同姓のどちらが望ましいのか」を問われているのではない。われわれは「夫婦同姓を強制されるべきなのか、それとも、別姓婚を選びたい人に選択の自由を容認するのか」の二択を問われている。

につきるわけで、反対するのは、他人の別姓を非難するという越権行為でしかない。
自転車で摩耶倉庫へ。
荻野くんと、午前中に、高槻と西京の配達。昨日と比べると屁みたいな軽い仕事(^_^;)
昼休みに西京付近散策。西京図書館に寄ってみた。児童室は2階にあるらしいが一階だけだと灘図書館より狭いくらい。
午後は大阪シンフォニーホ-ル近くのタワーマンションの配達に入ってた浅海くんのヘルプ。といっても、30分ちょっと車の見張り番(^_^;) 右足引きずってる浅海くんがカートン二個運びするのを眺めてるだけ。
定時に上がり、水道筋経由で6時帰宅。
今日は旧暦の大晦日、明日は旧正月である。韓国でも中国でも国民的祝日。中国では春節休暇で30億人が移動すると言われているが、武漢でのコロナ菌肺炎流行で大きな影響を受けている。それにしても武漢の人口が千百万人というのにちょっと驚いたのだが、ネットで調べたら、武漢市は中国の都市の人口ランクでは14位。トップの重慶は2900万、二位上海2300万、三位北京も2000万近い(@_@)。中国の人口は14億を超えてるらしい。
今日の歩数は4553歩。


朝の摩耶埠頭 

朝から交通事故 

現場から自衛隊駐屯地 

左 あらし山 右 若狭街道 

松浦小学校 
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