2002秋Morris.ヂョワヂョワ韓国日記
第二部 忠清道の旅
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7時起床。 まだパクサも奥さんも寝ていたので、こっそり用意して、7時40分にパクサ宅を出て、地下鉄で高速ターミナルへ。キョンブ線の切符売り場に行ったが、コンジュ(公州)、オニャン(温陽)はあっても、扶余はない。 係員に聞いたら、扶余へは二つ先の駅にある南ターミナルから乗るといわれた。 おいおい、それはないだろう、この前韓国観光公社で尋ねて、高速ターミナルと言われたのに。 まあ、今回の旅に関しては観光公社の悪口は言えない事情があるし、せっかく昨日高速ターミナルまで足を運びながらちゃんと確認しなかったMorris.の迂闊さということもある。先を急ぐ旅でもないし、近いからよしとしよう。 ということで、たどりついた南部ターミナルは、昔乍らのローカルな風景で、扶余に行くのには、やはりこれのほうがお似合いかな。 9:10発の扶余直行バス。10,000ウォンというのはやっぱり安いなあ。 到着は11:30の予定。 切符買うとき「窓側の席」を頼んだのだが、乗客は10人足らず、どこに座ろうと自由自在だった。 バスは高速道路を好調に飛ばしている。これなら時間通りか、ちょっと早めに着くかもしれない。 途中休憩所のテープ売り場にキムヘヨン「クデルルサランヘ」のポスターが貼ってあった。何を置いてるか聞いたが、例の「名品ディスコ」のテープしかなかった。 11時に公州大橋をわたり、両側にコスモスの咲きつづける道を通って、ほぼ時間どおりに扶余ターミナルに到着。 相変わらずド田舎の停留所だ。案内書もないし、地図も無い。 仕方ないので裏通りの看板を見ていたら、タクシーの運転手が声をかけて、簡単なパンフレットをくれた。ありがたい。 考えてみると今日は月曜日で博物館は休みだ。 これは明日にまわしてとりあえず、宿を決めようと歩き出したのだが、市場にぶつかって、当然そのまま見物して歩く。途中の屋台でベルト(3,000ウォン)を買う。Morris.は元来ベルトしないのだが、カメラケースがベルトに通すタイプなので、欲しかったのだ。 宿を捜すつもりが、そのまま定林寺に出てしまったので、ともかく、入場(1,000ウォン)。 百済の石塔は、記憶よりずいぶん小さい気がしたが、やはり形状と風格はさすがである。問題の石仏は、なんと、豪華な屋根付きのお堂に入っていた。 どう考えても釣り合いが取れないぞ。 いちおう、五重の石塔は芝生でかこまれて、入ってはいけないようになってるのだが、Morris.は裏側からこっそり入って、一番下の基壇にちびくろを置いてこれを打ってる(^。^)花崗岩がかなり摩滅して感触が嬉しい。 そろそろ宿決めて、食事して、プソ山に登り、白馬江に行こう。 というわけで1時前にターミナル近くの宿屋を回り「シルラジャン--新羅荘」の2階に投宿。とりあえず2泊分(40,000ウォン)先払いする。 しかし、考えてみると、百済の古都に来てなんでわざわざ新羅の名前の宿に泊まることになるのか(@_@) Morris.にしてはかなり広くて奇麗な部屋で、TVも20インチで映りも良いし、小さいながら冷蔵庫も付いている。湯船はユニットだが、お湯の出もよい。さっそく一風呂浴びる。 TVではアジア大会の水泳やっている。 昼食は向かいに「ファゲチャント」という食堂があったので迷わずここに決める。 Morris.が99年末大阪で開かれたKBS韓国のど自慢に出場したとき歌った歌のタイトルがこの店の名前と同じだったのだ。 メニューに「ファゲチャントクッパプ」というのがあったので、これを注文。隣にいた兄ちゃんがスポーツ新聞持っていたのでちょっと見せてもらう。彼は食堂の息子だった。 クッパプは、具沢山で骨付きカルビまで入っててばっちり。親戚の母子が来ていて、2歳の女の子はてとても可愛かった。 旅館のすぐそばにプヨ中央市場(といってもすごく小さい)があって、その天幕を越えて北に行くと以前の博物館にぶつかる。 現在は完全に閉鎖されている。その南側一帯は、百済時代の遺構があったらしく、発掘調査中だ。 前は博物館の裏からプソ山に登れたのに、今回は、大回りしなければならなかった。 2,000ウォン払って入山したら、山の中はほとんど変っていない。リスも数匹見かけた。 三千人の官女が身を投げたという落花岩、皇蘭寺と一通り見てから、白馬江の遊覧船でクドゥレ船着き場まで日本人の団体と一緒に乗る(2,300ウォン)。 韓国アジュマと一緒だったら、ポンチャク演奏と踊りがあるのに、とちょっと物足りなかった。 クドゥレ波止場付近の河川敷にずらりとテントが張られ、シルム(韓国相撲)の土俵や、ステージが設営されつつあった。 のぼりには「百済民俗文化祭」と書いてある。そういえば、10月初めにそんな祭りがあることを思い出した。近くのアジョシに聞いたら、今年は10月3日から6日までの四日間らしい。Morris.はその直前に来たことになる。 祭りのときに来たらそれはそれで面白いのだろうが、Morris.は普段のプヨをこそ見たかったので、結果的には良かったと思う。 しばらく近くの公園で一休み、近所の市場を回って、白馬江の夕陽を鑑賞する。それなりに美しかったが、なんとなくイメージが違う。以前にいつも見ていた場所にはテントがあるのでかなり西に移動して見ていたのでそんな感じがしたのだろう。明日はやっぱりいつもの場所で鑑賞しよう。 中央市場でさきイカ3,000ウォン分買ったら量りもせずに無造作にビニール袋に入れてくれたが150gくらいはありそうだ。ビールとソジュ買っていったん旅館に戻る。 7時から韓国-オマンのサッカー中継があるからだった。 ビールはどこに行っても変らないが、ソジュは地方によって違うようだ。 ソウルで一般的な真露だが、釜山ではグリンソジュ、そしてこのプヨでは、「ソンヤンセッチャン」というブランドだった。 サッカーは今のところ1-0で韓国がリードで、まず負けることはないだろう。途中に柔道が挟まれたりして、落ち着いて見られない。8時から街に出ることにする。 繁華街もあるにはあるが、全体的に田舎町という感がする。中高生の姿が多く見受けられる。 夕食を何にしようか迷って入った店で「ソコギトッパプクッスジョンシク」というのを頼んだら、不味いうどん+甘い牛丼のセットで、最悪だった。 定林寺の石塔がライトアップされてたので外から撮る。 PC房はあまり見当たらない。やっと見つけて4階まで上がったが、ここでは日本語がどうしても書けなかった。JAMONDOをインストールしようとしてもうまく行かない。読むことは出来るので、ぐいぐい酒場や巡回ページを見る。 11時帰宅。ビール飲むのにプラスチックのコーヒーカップしかないので、アジュマにしつこくねだってカラスコップ(Hiteと書いてある)を入手。これは神戸へのお土産にしよう。 風呂入って洗濯して、かるくビール飲んで、今夜はちょっと早めに寝ることにする。
7時半起床。 シャツのボタンが一つ取れそうになってたので、旅館の帳場で糸と針借りて、繕っていたら、アジュマが食事するように誘ってくれた。ありがたくいただく。 パンチャンほとんど無しで、キムチ、ナムル、ミョルチくらいの簡素なものだが、嬉しい。サンチュにキムチ、ミョルチとご飯を載せて包んで食べるととても美味しい。同席していたハルモニは90歳になるという。一緒に写真撮らせてもらう。 9時に旅館を出て直接国立博物館へ向かう。一帯に霧がかかっている。これは後で好天になるしるしだろう。 定林寺の北を歩いていくとそれらしい建物があったので入ろうとしたら、体育館と青少年修練館だった。 博物館はそれより数百mさきにあった。93年に移転とあるので、1回来たはずだが、こんなに広かったかな、と思うくらい。 現在ソウルの国立博物館の建物が貧弱になってしまっただけにこの建物は凄い。「百済文字展」が行われていたが、割と地味だった。 それでも百済の古都で、百済仏にまみえるというのは、感慨深い。裏庭から裏山にも登ってみた。小学生の団体(課外授業)が多くなった。中には日本人だとみて、話し掛けてくる子もいた。 先生に頼んで、裏庭で子供たちと一緒に記念撮影してもらう。 すっかり堪能して、クンナムヂ(宮南池)まで歩く。 池自体は以前と同じだが、周りの整備が進んでいて、別の場所に来たみたいだった。 農地だったところが、花壇公園になっている。コスモスの花が咲き乱れ、舗道が作られて、大きな柳に囲まれた池を引き立てている。 これは確実に前より良くなったと思う。 着いたのが11時半くらいで、ほとんど人もいなくて清閑なたたずまいを楽しめたが、12時近くなると小中学生の団体が、わさわさと詰め掛けて、弁当広げてにぎやかになった。 池畔に高さ10m近いクネ(ぶらんこ)が作られていて、子供らが遊んでいたが、Morris.も、頼んで乗せてもらい、先生に一枚撮影してもらった。 周辺には蓮池もあって、これが咲いている時期はよほど奇麗だろうと思う。 水中にはメダカが群れていた。 これからどうしようか迷った末、今日のうちにコンジュ(公州)に行っておくことにした。1時のバス(2,800ウォン)があったので、これなら6時前に扶余に戻って来れるだろうと思ったのだ。 昼食は近所でキムパ(海苔巻き)買って、バスの中で食べることにした。 公州高校前で下りて15分ほど歩いて公州国立博物館へ。 いつのまにか、国立に昇格したようだ。ここは13年ぶりで、懐かしかった。 ちょっと高台にあって、道を挟んだ向こうの高台には煉瓦造りの天主教会の尖塔が絵になっている。これは、歌集『冬の旅』のトップに使っている写真の教会だ。 国立の名に恥じない展示物で、展示内容は、扶余を凌駕していると思う。 特に珍奇な動物の石造物が面白かった。しかしこれを撮影していて、係官に注意されてしまった。 館外にも石造物が多数展示してあって、男女児童の素朴な石造と、首の無い石仏像の衣服の襞(ドレープ)が見事だった。 ついでだから、向かいの教会にも登ってみる。はっきり言って、遠くで見るほうが格好がいい。 日が照っているのに、突然大粒の雨が降り出したので教会の袖の部分に雨宿りする。 女の子が二人いたので、「こんな雨を日本では、キツネの嫁入りというんですよ」と言ったら、韓国でも似たような表現があると言う。これをきっかけに話しができた。 公州教大付属高校三年生のキムスジン、リュミランという同級生で、二人ともとちょっと離れた田舎の出身で、寄宿しているらしい。 時間があれば、公州山城と錦江見物に一緒に行かないかというと即OKで、サイダーなど買って、一緒に登る。スジンちゃんは話し好きで、ミランちゃんは人見知りするタイプのようだった。 今日の錦江は水量が少なくてちょっと期待外れだった。 4時になったのでそろそろ扶余に戻ろうと、下車した公州高校前に戻ろうとしたのだが、ふたりが、近くにバスターミナルがあるというので、行ったら、これが、ローカルターミナルで、プヨへは、タンチョンというところで乗り換える必要があるとのこと。 まあ、何とかなるだろうと切符(730ウォン)買って、5時発だから20分ほど時間があるので、すぐ傍の市場をうろうろと冷やかす。Morris.好みのタニシがあったが、買うに買えず断念。 5時発のバスは完全なローカルバスで、ほとんどはハラボジ、ハルモニだらけ。座ることははじめから断念。 5時半にタンチョンに着いたが、Morris.はすんでのことで降り損なうところだった。 扶余行き(1,200ウォン)バスは、5時55分発でだいぶ待ち時間がある。 うーーむ、Morris.は、白馬江の夕陽を見たいがために、扶余に2泊することにしたのだが、間に合うだろうか。扶余行きバスは、定時より3分早く到着したが、ちょっと不安になってしまう。 扶余に近づいたころ、夕陽は見事な朱色になってた。結局ターミナル到着が6時11分。 タクシー嫌いのMorris.なのだが、今回は迷わずタクシー拾って、クドゥレ波止場まで走ったのだが、タッチの差で日の入りには間に合わなかった(+_+) 今は日に日に日の入りの時間は早くなっているのだ。 日没後のトワイライト風景もそれなりに雰囲気があるのだが、決定的瞬間を見逃したという無念の意は結構強かった。 しかし、済んだことはしかたがない。 例の「ファゲチャント」で夕食。ポッサム定食というのが美味しそうだと思ったが今日はすでに売り切れだったので、石焼きピビンパプ(5,000ウォン)頼む。 これがまた予想以上に美味しい!! Morris.はすっかりこの店のフリークさ。おまけに今夜もこの店の幼い姉妹二人がいて、これまた可愛い。 旅館に戻る前に中央市場の店で、蜜柑とビール買ったら、アンジュ(肴)にと、ジャコと干しエビ付けてくれた。プヨの人はやさしいぞぉっ!! 旅館に戻って風呂に入り、TV見ながら日記を打つ。 アジア大会の水泳は中国が好調のようだ。しかし、アジア大会にフェンシングやホッケーは無くてもいいような気がする。 KBSの「開かれた音楽会」にイウンミやチョンスラ、チョンヨンノクが出てるのでついつい見てしまう。
8時起床。 TVの上で何か動いている。ちびくろのノレバン画面だ(@_@) 昨夜ソジュ飲みながらひとりノレバンやってて、そのまま酔いつぶれてしまったらしい。 ベッドの上に置いとかなくて良かった。もしかしたら、蹴落としていたかもしれない。それでなくても、一晩ノレバンつけっぱなしというのも、決してちびくろにとっていいことではない。時々フリーズするちびくろだけに、少なくとも帰国するまでは、がんばってもらわねば、韓国旅行日記がアップできなくなりそうだ。 昨夜はソジュ「ソニャンセッチョン」と「チャミスル(真露)」を飲み比べて結局2本空にして寝たらしい。どっちかというと「ソニャンセッチョン」の方が美味しかったような気がする。 冷蔵庫にはビール2本がまるまる残っている。どうしよう(^。^) とりあえず1本カバンに入れて最後の扶余見物に出る。と言っても見たいのは白馬江に決まっている。 途中黒いチワワを抱いている美女がいたので、チワワの写真を撮らせて欲しいと頼む。 もちろん敵は本能寺である(^。^) 白馬江の川岸まで降りて、手を伸ばせば水に手が届きそうなところに腰を落ち着け、ビールを開ける。うーーーーん、なんでこの川は、心なごませるんだろう。水は濁ってるし、とんでもない大河でもないのに。 とにかく、気持ちよくビール飲んで、すっかりいい気持ちになり、歌など歌ったような気もするが、よくおぼえていない、ことにする。 観光案内所があったので、清州の地図など無いか聞いてみたが、扶余は忠清南道、清州は忠清北道と言うこともあって、資料はなかった。 でも、案内のチェジョンヒョン嬢は親切で、日本語で色々説明してくれて、PCも遣わせてくれて、ぐいぐい酒場に書き込み(ローマ字だけど)することも出来た。 昼食は、ファゲチャントと決めていた。今日のメニューは「ポッサムジョンシク」分厚い豚肉と白菜、パンチャン10種類くらい出て、ご飯と濃厚な汁付きで、5,000ウォンというのは信じられない値段だ。 肉とコチュジャン、ニンニク、青唐辛子、キムチやパンチャンと一緒に白菜で包んで食べる。特にアミの塩辛が豚肉とマッチして、これはたまらんうまさだった。インサドンの一人前2万ウォンの韓定食より、満足度は倍以上という感じ。 いやあこの店はMorris.の五つ星食堂に決定ぢゃあ。 食後にアガシがコーヒーサービスしてくれたし、もう、言うこと無しである。 扶余に行くなら、扶余中央市場南口からすぐ先にあるファゲチャントに行こう!! せっかくだからアガシ二人と記念撮影して、また来ると約束して店を出る。 荷物整理して、12時半に宿を出る。ハルモニが親切に挨拶して送り出してくれた。 バスターミナルでチョンジュ(清州)行き切符を買う。 案の定チョンジュ(全州)の切符を出されてしまった。韓国語の発音は全く違うのだが、Morris.の発音では区別がつかないらしく、観光客が行くのは圧倒的にピビンパで有名な全州のほうだから、しかたがない。 地図を見せて清州の切符(6,000ウォン)を買うことが出来た。 1時12分発で、30分以上時間があるので、窓口で頼んで内部のコンセントを使わせてもらい、ちびくろでここまで打つことができた。 今日のバスもがらがらで、Morris.いれて4人しか乗っていない。 もちろん右の窓側に座り、景色を楽しみながら、しっかり持参してきたビールを飲む。1時間くらいで着くと思ったら、公州まで1時間かかった。 清州高速ターミナルに到着したのが3時半だから、たっぷり2時間以上かかったことになる。 とりあえあず、ターミナル内の観光案内所で、観光地図を貰い、見所を尋ねる。 国立博物館と、古印刷博物館だけは見ておきたいと思うが、明日は公休日なので、開館しているかどうかちょっと心配だったのだ。 幸い明日は開館していると言うので、今日はどちらか片方見れば充分だ。 博物館は6時までなので、旅館探すより先に、荷物持って博物館に行くことにしたが、案内嬢が、ここは夜11時まで開いているから、預かってあげると言う。なんて親切なんだろう。 おかげで身軽になって、590番バス(600ウォン)に乗る。 一番後ろの席にちょっと派手な女の子がいたので、博物館前に来たら教えてくれるように頼んだが、手前で降りると言う。それでも色々話しして、一緒にいた友達に頼んで2ショットの写真撮って貰ったりした。 韓国女性も茶髪は増えているが、日本ほどではないし、染めてもあまり目立たない色にするのが多い。この子みたいな茶髪はあまりいないようだ。 可愛い女の子の写真を撮り、そのお母さんに頼んで、停車地を教えてもらった。 「古印刷博物館」は芸術の殿堂の向かい側にある。入場料は660ウォン。 「直指」という14世紀の韓国の書物が、グーテンベルクの42行聖書より古い、つまり世界最古の金属活字本であるということが、メインになってるようだ。 活字中毒のMorris.としては見逃せない博物館である。 高麗時代の木版のお経の版木や、刊本、活字造りを再現した、人形を使った展示はすごく力が入っていて、顔なんか本物と見まがうほどだった。 活字の歴史と「直指」に関する映画も上映され、2階にはグーテンベルグ聖書を始め、世界の印刷史資料が展示されている。 実際に版木から、手刷り出来るコーナーもあり、コンピュータ室もあったが、これは日本語完全文字化けで使い物にならなかった。 世界の印刷機器のコーナーで写真撮ってたら禁止だと、叱られてしまった。 あまり知られていないが、韓国の博物館の中でもなかなかユニークないい博物館だと思う。 2階のフロアで、これを打っている。 もう5時だから、国立博物館は明日にまわして、街でも見学するか、ターミナルまで戻って宿探ししてから街に出るか、どうしようか迷ってしまった。 もともとこの博物館は興徳寺址という遺構らしい。となりに小さなお堂があって、釈迦如来像が安置してあった。周りは芝生の気持ちよさそうな公園になっている。 清州は思ったより大きいし見所もありそうだ。バイオEXPOが開催されているとのことなので、覗くのもいいかもしれない。 初めはバスターミナル付近の旅館にしようかと思ったが、どうせなら街の中心部で宿探ししようと考えを変えて、一番の繁華街という道庁までバスで行こうとしたが、バスは1時間に1本くらいしか来ないと聞いて、タクシーで行く(2,200ウォン)。 ところで、所持金(韓国ウォン)が底をついてしまった。 6時前だから銀行はしまっている。外換銀行のカードを使うことにした。 ところがなかなか外換銀行が見つからない。何人かに聞く度に方向が違う。 警官に尋ねてやっとたどり着き、10万ウォンだけおろす。とりあえず、これで大丈夫。明日また銀行で両替しよう。 なるべくわかりやすいところで宿探ししようと、清州百貨店前の岐路を入っていったら、脇に「サンボ荘」という旅館を発見。 これはもう、名前だけで絶対ここにしようと決めた。 25,000ウォンというのを20,000ウォンに値引きして306号室に決定。ここもMorris.には上等すぎる部屋で、TV、冷蔵庫、デスクまで付いているのがうれしい。 512番バスで高速ターミナルへ荷物取りに行く、結構時間かかる。これなら直接カバン持って、博物館へ行ったほうが、時間的ロスがなかったようだが、親切な案内嬢にまた会えるから、まあいいか、ということにしておく。 ターミナルからは400番座席バス(1,000ウォン)で、百貨店前に戻る。 途中、大きな市場や、ペット犬屋が並んでいる通りや、繁華街もいくつか見かけたし、清州って結構見所の多そうな街だ。明日は、EXPOはパスして、市内見物に徹することにしよう。 旅館に着いたのが8時過ぎで、TVでは北朝鮮-日本のサッカーやってる。前半0-0で終わった。 これは見ておこうと思ったが、なんとなく動きがとろい。実はこれは女子サッカーだった。 カバンを整理していて、扶余の旅館に、ノレバンの曲目表の本を忘れたことに気づいた。 久々の大ポカである。ちびくろ内蔵ノレバンは、曲目表が文字化けするので、あの本が無いと事実上使用不可ということになる。うーーん、これは痛いぞ。 扶余の旅館に電話して、もしあれば、パクサ宅に郵送してもらおうと電話したが、アジュマは、何もないの一点張り。 多分パンフレットみたいなものと思ってごみと一緒に捨てたのではないかと思う。これはもう諦めるしかないな。 今回の旅行では結構活躍してくれただけに残念だし、帰国してからも困るのだが、巻田さんかファピョンさんに借りてコピーすればいいだろう。気づいたときは、本気でプヨまで取りに行こうかと思ったくらいだが、そこまですることはないだろう。いっそ無いと言われて諦めがついた。 一風呂浴びて、街へ出る。 ここら付近は、日中の繁華街で、9時前ともなると、ほとんどの店が閉店している。食堂も店仕舞い始めてる感じで、今夜の晩飯は屋台で、トッポッキ(1,000ウォン)となった。おでんも1本食べたのにこれはサービスになってしまった。どんどん清州の印象が良くなって行く。 パクサ、ミンヒさんに電話。そして一番古い韓国の友人ヤンジェインにも電話した。 ジェインとファンソンウンの二人は、88年Morris.初めての韓国旅行のとき、南山図書館で知り合って、一緒に街を案内してもらい、それ以来、韓国に来るたび会っていたのだが、2月の旅行のときは、旧正月ということで、かえって遠慮して会わず仕舞いとなり、なんとなく気がかりだったのだ。 今回は是非会わねばと、連絡した。ソンウンがホテルの厨房勤務なので、夜が空いてる日が少ないので、早めに時間調節をジェインに頼んだ。 明日一日で、清州を見物するので、今夜はなるべく早めに寝ることにしよう。 こちらのソジュは「C1(シーウォン)」という銘柄が多い。多分「シウォナダ-すっとする」という単語にかけている命名だと思う。
10時起床(@_@) 完全な二日酔だあ。 清州は見所たくさんみたいなので、もう一泊することにした。 タクシーで国立博物館へ(2,900ウォン)。ここも国立だけあって、展示物はそこそこ充実している。 高麗時代の鉄製の釈迦如来は、ソウルの博物館のものと似ているが、Morris.はこちらの方が気に入った。 ここにもPCがあって、日本語も読めるのだが、送信はやはりローマ字しかできない。まあ無料だから文句は言えない。 今日はケチョンジョルという韓国の祝日らしい。 ちびくろで日記打っていたら、チョウンチョルという青年が話しかけてきた。故郷が釜山と言うので、Morris.部屋の韓国旅行記見せたら、とても喜んでいた。彼は飛行機の整備士らしい。 博物館の隣に「オリニチョンジクヮン--こども展示館」というのがあって、輪投げ,矢投げ、昔のおもちゃなどの展示のほか、実践教室みたいなのがあって、版木から拓本を取るコーナーで、十二神将の図像が格好よかった。 兎の図を拓本にすることにした。 売店で、紙とタンポンと墨汁買って(1,700ウォン)、係員の指示に沿って作業を進める。 まず版木の上に紙を置き、スプレーで水を全面にかける。その上に布巾をかぶせてブラシで全体をくまなく叩く。 布巾を取ってタンポンに墨汁を染ませて、新聞紙に擦り付けてある程度薄くなったところで、紙の上を叩いていく。思ったより簡単でうまくいった。なかなかの出来である。これはうさこちゃんへのお土産にしよう。 サムルノリの楽器も置いてあって自由に叩ける。それぞれ楽しそうだ。ケンガリか、ちび太鼓のどちらか買って帰りたくなった。 足で蹴り上げて遊ぶチギチェギもたくさんあったので、一つ貰った。これも神戸に持って帰ろう。 子供展示館の休憩室で、自販機のユジャチャ(柚子茶)飲みながらこれを打ってるが、もう2時だ(@_@) そろそろ街に出よう。 博物館前のバス停に昨日乗った512番バスが来たのでこれに乗って、サジク市場というところで降りる。 昨日バスから見た「ピョンヤンミイン--平壌美人」という看板が気になったのと、市場大好きなMorris.だし、また、このあたりには愛玩犬ペットショップがたくさんあるのでこれも覗いて見ようと思ったのだ。 ピョンヤンミインは、食堂か軽食の店だろうからここで昼食とるつもりだったが、美容室だった。ちょっと残念。しかしこのキャラクターは、とても可愛いぞ。 韓国人が犬好きなのは昔からだが、それは「食べたいくらい好き」を実践してきたと言う意味で、いわゆるペット犬はあまりいなかった。 それがここ5,6年くらいの間にえらいブームになって、こうしたペットショップが、どこの街にもあるようになった。このサジク地域だけで20件以上並んでいる。 韓国ではどんな種類の犬が人気あるのか店員に聞いたら「ハスキー」とのこと。 ちょっと日本とはずれを感じる。 サジク市場は、大したこと無かった。子犬がじゃれ付いてきてこれはすごく可愛かった。電器屋でデジカメ用のアルカリ電池を買う。4本2,000ウォン。電気屋主人に、清州で大きな市場はどこにあるか聞いたら「ユッコリシジャン」というのが一番で、何とMorris.の宿のすぐ近くだった。 バスで引き返し、さっそくその市場に向かう。韓国では珍しい本格的アーケード工事中だった。本当に広い。南大門市場くらいはありそうだ。 ちょっと雨が降りそうになったが、大したことはなかった。 両替しようと銀行に行ったが、閉まっている。 今日は公休費だった。仕方ないのでまた外換銀行カードで10万ウォンおろす。これでほとんど残高なくなってしまった。ちょっと悲しい。お金あまったら少し預金して帰ろう。 何となく二日酔が抜けきれないので冷麺でも食べようと、探したら「ヨンシミプンシク」という軽食堂があった。ヨンシミと言うのは、昔大人気の漫画のキャラクターだ。14歳の女の子が主人公でMorris.も愛読してたから、嬉しくなってしまう。ここの冷麺(3,000ウォン)は、玉子と、大根と胡瓜しか入ってないシンプルなものだったが味はなかなかのものだった。 4時半頃、いったん宿に戻り、ちょっと休んで、また5時過ぎから先の市場に出る。 広さは確かに南大門くらいあるが、やはり店の数は少ないしビルになっていないから、規模としてはそれほどでもない。ただ、鶏、家鴨、兎などを売ってる店は多い。仔猫まで檻に入れて売られていた。 またケコギの店も多く並んでいて、一軒のショーケースには生首が飾られていた。 思わず一枚写したら、店の女主人からちょっと文句を言われた。確かに生々し過ぎるかもしれない。 市場からちょっと狭い横道に入っていったら、いかにも味わいのあるコルモッキル(路地)が続いていて、数枚写してみた。 一通り市場をみてしまい、戻っていくとそのまま、昨夜散歩した、舗装された繁華街に繋がっていた。 露天で靴下2足(2,000ウォン)買う。NikeとAddidasのマークが入ってるが、これは模様みたいなものだろう。 大通りの下は地下商店街になっていた。ここは高級女性服や、バッグ、アクセサリー店などが多くてあまり面白くない。だいたい韓国の地下街はMorris.の姓に合わない。 唯一の例外はソウルのナンポドン地下街だろう。 ここの地下街の突き当たりがソンイルムンゴという書店で、なんとなく雰囲気が変だと思ったら、本棚が1mくらいしかない低さで、その上に本を平積みにしているので、本屋にしては見通しがいいのだった。 夕食は何にしようと考えて、ベンチに座っている青年にこのあたりで美味しい食堂を知らないかと聞いたら、ロッテリア横の路地の先にある「チョダン食堂」というのを教えてくれた。 立派な店構えでちょっと気後れしながら入ったが、メニューは5、6種類しかない。 「スンドゥブペッパン」というのがあったのでこれにする。スンドゥブにはちょっとうるさいMorris.だが、ここのは文句無し、だった。 とりあえず、テーブル備え付けのガス焜炉でチゲを沸騰させるというのが、好感度大である。 スンドゥブも純粋なスンドゥブで、かなり辛かったが、大満足の味だった。 スンドゥブも美味しかったが、パンチャンが10皿以上出てきたのにはびっくり、それも一つ一つが豪華で、量も多い。 白菜キムチ、水キムチ、チャプチェ、牛肉のそぼろ煮、青唐辛子炒め、玉子焼き、クルビ、スルメ、ピンデトック、チヂミ、胡瓜の和えもの、それにご飯とポテトサラダまで付いてきて、とても食べ切れない。上から見たらほとんど韓定食状態。ファゲチャントのポッサム定食に匹敵する、いやもしかしたら内容はこちらが充実しているかもしれない。 扶余に行ったら「ファゲチャント」、清州では「チョダン食堂」で決まりだね。 8時に旅館に戻り、風呂に入る。TVでは韓国-マレーシアのサッカー(今回は男子)やってるが、前半2-0で韓国のリード、まあ実力の差は歴然だから、あまり面白味はなさそうだ。 9時半頃、ビール2本持って旅館の番台部屋に行く、昼間アジュマがビール飲むなら一緒に飲もうと言ってたからだ。アジュマ二人がいて、歓迎してくれた。 ほとんど身上調査みたいな質問受けて、いいかげんな説明しながら、持って行ったちびくろで、Morris.部屋の、イパクサ部屋や、韓国旅行日記の写真を見せる。 その後は、当然のようにちびくろノレバンタイム(^。^) 曲目表の載った本は無くしてしまったが、新曲、ポンチャク、追憶曲などがそれぞれ100曲ずつ、メドレーで演奏される機能があったので、ここはもちろんポンチャクを選び、約1時間、旅館内ノレバン状態となった。 10時半にお開きにして、夜の散歩を兼ねて電話かけるために外に出る。 地図にあったソンダン公園に寄ってみたが大したことはない。 ちょっと電話するのが遅れてしまったが、まずジェインに電話、ソンウンが夜空いてるのは明後日の土曜日だけとのこと。 本当はその日ミンヒさんと会おうと思っていたのだが、、明日早めにソウルに戻り、夜に彼女と会うことにした。 2週間の今回の旅も残り5日になってしまった。パクサ宅には旅の終わりの二日間、6日と7日に泊まることにしよう。
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