第一詩集『空色のパレット』(1996)、第二詩集『季節のない季節』(1997)に続く、第三詩集『砂の木』を発行しました。

手作り30pのささやかな詩集ですが、矢谷撮影の写真と、山口しんぢさんのレイアウトで、いい感じに仕上がったと思います。

定価二百円です。通信頒布も行っています。ご希望の方は、名前、住所、電話番号、購入希望冊数を明記の上、 矢谷智克までメール ください。折り返し返事します。 
 

 

砂の木  

すべてのものに 

影ができる 

砂の上に 

のびた影 

僕からこぼれた 

はなびらが 

影の上に咲く



風よ 

吹かないで 

しばらくは 

このまま 

花を散らさないで 
 

僕は行く 

花を残し 

だけど 

風よ 

影だけは 

連れて行くよ