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サンボ通信、熱の臨時増刊号(1987/9/5)所収。
ミーハーのMorris.は、柏原芳恵フリークでした(^_^;)。当時の彼女の全シングルタイトルをモチーフに、発表順に並べた歌謡歌集??です。この臨時増刊号はもちろん芳恵全特集。周りからは悪評紛紛、でも、結構Morris.は気に入ってました。最近はテレビで彼女を見る機会が少なくなって淋しい限りです。先般、ヘアヌード写真集を出した、という噂も仄聞しますが、怖くてまだ見てません。
競ひ合ふ心算つもりは無くて自おのづから澄み究まればいつも先端
No.1毎日が告白の日ヴァレンタインの筈なのに言ひ出しかねて昨日も今日も明日も
毎日がヴァレンタイン急ぐとも遅るゝなかれ 青春特急 第一章接触ふれあひ第二章接吻くちづけ
第二章くちづけ
乙女らの心の色は如何ならむ朝は明色夕ゆふべは暮色
乙女心何色?碎けても悔いは有るまじ一夏の硝子の缺片かけらの美しければ
ガラスの夏世の中のメランコリアと悲しみを枯淡ドライに束ねて白書になせり
メランコリー白書人生は銀の鞦韆ぶらんこ揺り戻し時果つるまで行つたり來たり
ハロー・グッバイ夢に逢ふ青空茶房カフヱテラスの汝と吾三段跳の無鐵砲な戀
恋人たちのカフェテラス零時過ぎ波打際に逃れ來て素足を浸す灰被りシンデレラ姫
渚のシンデレラ始まりも終りも夢も諦念あきらめも戀も憎惡も悉皆みなあの場所から
あの場所から思ひ出は母作り給ひし花梨糖千年後も舌は忘れじ
花梨時は今櫻亂舞の春なのに心の秋のいよ闌たけにけり
春なのに才能は妬まるゝもの冴え亙る孤高の金絲雀とりのソプラノ毅つよし
ロンリー・カナリアちょっとなら媚藥致死量もまた微量死ぬも淫るも大差なければ
ちょっとなら媚薬哀しみは晝ひるの螢の白き胴はら青臭き程に夏模樣めく
夏模様些少ちつぽけな思ひ出のみを量るべく天秤スケールに有る小さな目盛り
タイニー・メモリー隠れ蓑案山子變り身カメレオン偽装迷彩カムフラージユは架空の鏡
カム・フラージュ來ぬ人を待草臥れて横濱の海のKさを憎み始める
待ちくたびれてヨコハマ君が胸に邪惡な狗いぬと相愛の天使の棲むを太陽は知る
太陽は知っている悪戯いたづらの為だけにのみ造られて瞳移らふ夜の人形
悪戯 Night Doll秘すれば愛手放せば戀狂ほしく最惡なものこそ最愛
最愛密會の味は南蠻鴨の味公認ひなたの戀の知る由もがな
し・の・び・愛振音トレモロは胸の三弦震はせて啜り泣きより風に似てゐる
ト・レ・モ・ロ友達は女こそよけれ男など海月くらげに髭の生えたに過ぎぬ
女ともだち本線は片道切符single ticketのみ賣れり然らば芳恵途中下車許さじ
途中下車
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