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【DITTIES−西洋小唄】
サンボ通信24号(1994/01/01)掲載。テーマはJazz songで、あまりにポピュラーな曲を並べ過ぎた感もあって、ちょっと気恥ずかしい。これを作ってる間は、ずっとそれぞれの曲をBGMにしていた。すべて女性歌手によるテイクばかりを集めて自分専用のテープを作り、これは今でも愛聴している。
放浪の身過ぎ自らの選択肢一世賭けての感傷旅行
SENTIMENTAL JOURNEY蜜蜂に姿轉じて君と言ふ忍冬薔薇の下僕にならむ
HONEYSUCKLE ROSE再びの機會などゆめ願ふまじ一期一會の早送りの生
SECOND CHANSE人生は三文オペラの舞臺裏匕首マッキ−興奮の犧
MACK THE KNIFE君故にただ君故に狂ひしが言ひ出しかねて腦髄の冷え
I CAN'T GET STARTED汝が胸に暗き焔の燃ゆる時眼に沁む煙泪誘ひて
SMOKE GET INTO YOUR EYES愛の無知戀の痴呆が心地好く安易に生きる愚か者の智恵
EASY LIVING若き月冷えし愛情凍る夜畏みて吐く<請 君 歸 去 來>
LOVER COME BACK TO ME愛よりも尚深き霧疑ひの心金属に喩ふれば錫
MISTY小娘の媚態は擬態に紛ふ程今夜知りたきABCの續き
TEACH ME TONIGHT理不盡な男に宛てし告訴状あたしの全てを奪はぬが罪
ALL OF ME後ろ指ささるゝ毎に磨かれしガラスケ−スに賣物の愛
LOVE FOR SALE刹那主義快樂志向陽の当たる表通りに日陰者死す
ON THE SUNNYSIDE OF THE STREET求婚の言葉異常に甲高く御馳走攻めの我が家へ来たれ
COME ON-A-MY HOUSE春の宵あたしを月まで飛ばしてよ換言すれば惚れたつてこと
FLY ME TO THE MOON不始末はもう犯さぬと舌の根も乾かぬ裡に男の喜劇
AIN'T MISBEHAVIN'煌めきは儚きものぞ宇宙塵極大微小凡て手の内
STARDUST君知るや古き湖畔に啜り泣く柳の巨木立ち盡し居るを
WILLOW WEEPS FOR ME俺達に明日は無ければ今日もまた昨日ばかりを蓄ふるのみ
YESTERDAYS接吻は接吻如何程時が過ぎやうと變はらぬものは變はらずにあれ
AS TIME GOES BY沙翁作十四行詩第十八番を夏の日の子守唄とて聞かまほしけれ
SUMMERTIME満天の星に願ひを掛くる時嘘をつくのも許さるる時
WHEN YOU WISH UPON A STAR愛憎は丁半賭博の裏表どの目が出やうとその時次第
BUT BEAUTIFUL笑み浮かべ朝日の如く爽やかに別れ話を持ちかける妻
SOFTLY AS IN A MORINIG SUNRISE浮世てふ錯誤に満ちし寄せ鍋の目玉は戀自身への戀
FALLING IN LOVE WITH LOVE
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