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Morris.日乘2016年3月

Morris.の日記です。読書控え、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。


 

今月の標語

落転衆議


【2016年】 2月  1月
【2015年】
12月  11月  10月 9月 8月 7月  6月 5月 4月 3月  2月  1月

2016/03/31(木)●波止場飯
7時起床。
今朝の血圧は179/86/68。
今日は倉庫作業。
午前中は第三突堤の三井倉庫の荷物引取。
昼は自転車でコンビニ弁当買いに行って、摩耶大橋下の埠頭のボラード(係船柱)に座って、海と船を見ながらくつろぐ。
午後は税関で通関検査、今日は麻薬犬登場。訓練も兼ねてるようで、検査の後係員がわざと、荷物の中に麻薬を染み込ませた布切れを忍ばせる。見事に発見。
その後、コンテナの荷降ろし、明日の配達荷物の積み込みなど、早めに帰ってきたメンバーが手伝ってくれたので、思ったほどハードな作業ではなかったが、やっぱりMorris.は倉庫作業は苦手である。
6時帰宅。
高校野球は智弁奈良と高松商の決勝戦は11回延長の裏、智弁のサヨナラ勝ちで初優勝。
阪神-ヤクルトは5-5で延長12回までもつれ込み、4時間10分かけての引き分け。
報道ステーション古舘伊知郎も12年をもって今日で降板。最後のあいさつで、圧力で降板するわけではないと強調してたが、これはすんなり信じるわけにはいかない。久米宏のニュースステーションの後を古舘が継ぐというときは、とんでもない暴挙だと思ったのだが、その後の報道内容は久米宏を超えたと思う。不明を恥じるしかない。「一旦死んでから再生」という言葉を信じて、新しい出発を期待しよう。ご苦労さま。拍手。
今日の歩数は5003歩。

隣倉庫の黒茶 

同じく 

KIITO 

三井倉庫 

野芥子 

MIGHTY BOSS 

蒲公英 

SKY GLORY 

艀とパイロットボート


雀野豌豆 

西郷川河口公園 

岩屋南町の雉 




2016/03/30(水)●京都
6時起床。
今朝の血圧は192/92/76。
溝渕くんら4人トラック2台で京都中京区のマンション8階のアメリカ向け船便ピックアップ2日取り現場。京都の繁華街中心地のただ中でトラック停められるかどうか心配したが、マンション前の駐車場に仮り停めできたので何とかなった。
昼休み、京都市庁舎まで足を伸ばす。入り口の上に「文化庁の京都移転決定」という横断幕がかけられていた。京都の桜は5分咲きといった感じだが、朝と帰りでは目に見えて開花が目立つ。
5時半倉庫着、7時帰宅。
阪神-ヤクルト戦は、岩田の不甲斐ない出来でボロ敗け状態。
Morris.も、このところ繁忙期でけっこう身体ボロボロ状態(^_^;) 今日の現場が思ったより捗ったので、明日は、倉庫での作業になりそうだったので、休ませてもらえないかと言ったが却下された(>_<)
今日の歩数は5263歩。

旧京都毎日新聞ビル 

京都市庁舎 

本能寺 

2016/03/29(火)●名古屋
4時起床。
今朝の血圧は181/76/72。
奥井さんら3人で、名古屋市本郷のアメリカ人宅の航空便と船便のピックアップ現場。
名古屋からのヘルプもあって、ほぼ午前中に作業終了。
ちょっと遅目の昼食は大山田SA。ここの小高い丘の上に建っている給水塔?をめぐる階段は前から気にかかっている。ある意味究極の螺旋階段である。機会があれば一度登ってみたいものだ。
4時半倉庫に戻り、6時半帰宅。
夜はラジオで阪神-ヤクルト戦聴きながら、テレビで、サッカー日本-シリア戦見ながら、日記の整理。野球は阪神、藤浪のまずまずの好投とゴメスの3ランなどで阪神の快勝。サッカーは前半、相手のオウンゴールで先制、後半の終りがけのゴールラッシュで日本の快勝。しかし、どうも、スポーツに夢中になれないでいる。
今日の歩数は4933歩。

大鳥橋 

新名阪 

有明の 

大山田SAの螺旋階段 

太陽の暈 

箱入り猫 


2016/03/28(月)●西宮・伊丹
6時半起床。
今朝の血圧は185/82/80。
喜多くんと二人、午前中は西宮門戸厄神のタイ向け航空便引き取り現場、午後は伊丹の上海向け航空便引取現場。比較的軽い仕事だった(^_^)
3月末から4月初めまでの繁忙期、4月3日までいちおう休みなしで、ちょうど半分くらい終わったことになる。めまいも起きないし、このまま何とか乗り切りたい。
6時帰宅。
今日の深夜午前零時に戦争法案が施行される。国会前では反対デモが繰り広げられているようだが、こうなると、やはり次の選挙で、自民党への反対意志表示を示したい。
今夜のKBS歌謡舞台1460回は- 3월 신청곡 -3月リクエスト

1) 밤차夜汽車/이은하イウナ
2) 울고 넘는 박달재泣いて越えるパクタル峠/여운ヨウン
3) 삼다도 소식三多島便り/이자연イジャヨン
4) 영영ヨンヨン/강진カンジン
5) 처녀 뱃사공娘船頭/현숙ヒョンスク
6) 충청도 아줌마忠清道娘/남일해ナムイルヘ
7) 산유화山遊花/조항조チョハンジョ
8) 산장의 여인山荘の女/권성희クォンソンヒ
9) 엽전 열닷 냥葉銭五、六両/조승구チョスング
10) 아리랑 목동アリラン牧童/윤수현ユンスヒョン
11) 초연初恋/김연숙キムヨンスク
12) 네박자四拍子/송대관ソンデグヮン
13) 노란 셔츠의 사나이黄色いシャツの男/우연이ウヨニ
14) 돌아가는 삼각지三角地ロータリー/주영국チュヨングク
15) 임은 먼 곳에貴方は遠いところに/이은하イウナ
16) 해운대 엘레지海雲台エレジー/진해성チンヘソン
17) 못 잊어信じられない/장은숙チャンウンスク


久しぶりにイウナの元気な姿を見ることが出来て嬉しかった。またソンデグヮンが自己のヒット曲ネパクチャを歌うのも、感慨ひとしお。★★★☆」
明日は4時起きで名古屋現場。
今日の歩数は5498歩。

深江大橋 

同じく 

エキセントリック 

ミモザ 

烏の豌豆 

午後の現場付近 


2016/03/27(日)●北山堀川あたり
6時起床。
今朝の血圧は185/74/71。
溝渕くんら4人で、京都北山堀川の上海向け荷物ピックアップ現場。
昼休み近くの加茂川まで歩く。桜はまだまだだが、中には早咲きで満開のものもあった。裏手の道に小さな黄色い花が満開、これは山茱萸の花。道ばたには菫、大狗陰嚢、仏の座など草花も咲き乱れていた。まさに花の季節である。
4時半過ぎ作業終了。京都市内の渋滞で倉庫についたら7時過ぎ、荷降ろし、明日の用意などやって9時帰宅。
帰りのトラックで大相撲、白鳳36回目の優勝を聞く。立会い変わっての勝利ということで、えらく腐されてた。
今日も阪神はデイゲームだったが、録画しておいたのを10時から見る。何と藤川球児の先発である。3回まではまず好投、阪神が4点を先制して、これはいけるか、と思ったが、5回までに4点返されて、藤川は降板、その後、阪神5-4とりーどしたものの、中継は8回で終了(>_<) 結局結果はネットで調べることになり、そのまま阪神勝ったらしい。
今日の歩数は6032歩。

今朝のTwin煙突 

懐紙の辻徳 

化粧地蔵 

黒猫門飾り 

大狗陰嚢(おおいぬのふぐり) 

加茂川の早桜 

山茱萸の花 

アメリカスミレサイシン 

寒緋桜? 

北山元町小学校 

小洒落た住宅 

青木の花

2016/03/26(土)●雉三尾(^_^;)
6時半起床。
今朝の血圧は184/89/65。
矢谷くんらと4人で尼崎杭瀬北のドイツ向け荷物ピックアップ現場。ここらあたりは戦前は東洋紡工場のあったところで、尼崎空襲で焼失、その後、団地になったらしい。
昼休み近くの今福公園で雉猫発見。お婆ちゃんらがかまってた。ミーちゃんという名で、先日子猫が交通事故で亡くなった由(>_<)
王子製紙神崎川工場の事務所前に大きな石の輪があって、これは木材を削ってパルプにする石のグラインダーで、昭和24年から15年ほど使われたものだとか。
4時半作業終了。
7時帰宅。
ナイターでも見ようと思ったが今日はデイゲームで阪神はゴメスの本塁打などで中日に快勝したらしい。
今日の歩数は5801歩。

今朝の自動車猫(岩屋南町) 

鵯(ひよどり) 

尼崎今福公園 

今福公園の雉みーちゃん 

先日子供を交通事故でなくした(>_<) 

工場の螺旋階段 

グラインダーストーン 

まだやってた(@_@) 

猫屋敷の雉(岩屋北町) 

【ねこに未来はない】長田弘 ★★★ 1975/10/30 角川文庫

これはずい分前に読んだ。タイトルが印象的で、わすられずにいた。長新太のカットも懐かしかった。先日六甲学生青年センターの古本市会場設営の時、手に入れたもの。若き詩人が新婚当時飼ってた4匹の猫の思い出話みたいなものだが、70年代当時の空気が感じられた。

「ねこには未来がないのよ」
「え? ねこがどうしたって?」
「やっぱり知らなかったのね。わたしもさっき新聞の随筆欄で読んだばかりなんだけど--脳医学のえらい先生がこんなことを書いていたのよ。ねこには未来というものがない、なぜなら、ねこには未来を知覚する能力がないから、って」
「ねこには未来がない?」
「つまりわたしたちが未来を感じることができるのは、このおでこの裏っ側にある前頭葉という組織のはたらきによってなんですって。ところが、ねこにはもともとこの前頭葉という組織そのものがないんですって」
「どうして」
「どうしてって--ほら、よくいうじゃないの、ねこの額って。そうよ猫の額があんまりせますぎたんで、神さまが前頭葉をパッキングする余地がきっとなかったのね」

Morris.はずっと信じこんできたのだが、これは俗説で、小さいながら猫にも前頭葉はあるらしい(^_^;)

2016/03/25(金)●舞鶴で鹿に
4時半起床。
今朝の血圧は193/93/69。
浅海、喜多くんと3人で、舞鶴の上海向け荷物ピックアップ2日取り現場の初日。
舞鶴に行くのは久しぶりだが、現場は舞鶴港とは逆方向。いちどゆっくり、港や赤煉瓦倉庫など見物したい。
昼食に出る時、川岸に鹿がいた(@_@)。野生なのだろうが、角切りされてるようだ。鹿は奈良の春日公園にはごろごろしてるが、こういったところで出会うとちょっとびっくりである。
今日の作業は4時過ぎ終了。
7時半帰宅。
プロ野球開幕で、阪神は京セラドームで中日との緒戦。先発メッセンジャーがずるずると点を取られ、阪神は2-5で黒星発進。
今週の「ア・ピース・オブ警句」は、週刊文春のスクープラッシュに関連して、最近の、マスコミの取材活動の低迷を愚痴っている。ニュースで各新聞の記事を並べ、

いつの頃からなのか、テレビの情報番組は、スタジオにデカいパネルを持ち込んで、そのパネルにそのまま拡大コピーしたスポーツ新聞の紙面を配置するようになった。で、キャスターなりレポーターなりが、あらかじめスタッフがパネル上の新聞に貼っておいた紙を剥がしながら事件を伝えていくスタイルが、すっかり定着している。

このやり方を「紙芝居メソッド」と命名して批判。これはたしか韓国人女性黄菊英の「クイズ化するテレビ」で「めくりフリップ」と名付けて論じられていた。彼女によると、これを始めたのがみのもんたとのこと。
そのみのもんたが、報道ステーションに出演してた、ショーンKの代わりのようでもあるし、今後、古舘の後を継ぐようでもある。それはないだろうと思いたい。とにかくあのみのもんたの話しぶりは見たくない。
今日の歩数は4998歩。

今朝のTwin煙突 

私市円山古墳 

与保呂川 

舞鶴のマンホール蓋 

川辺に鹿が(@_@) 

さよなら舞鶴 

2016/03/24(木)●花冷え
6時起床。
今朝の血圧は179/88/82。
溝渕くんら4人で、京都南のマンション5階に倉庫保管荷物の配達。
久しぶりに「金の豚」で醤油豚骨ラーメン食べて、午後は浅海くんと二人で、守山市の岡山向けのローカル荷物の引き取り。
午前中はそうでもなかったが、午後から夕方にかけて、冷たい風が吹いて冷え込んできた。昨日、近畿で開花宣言がだされたばかりで、いわゆる花冷えである。今年の王子動物園夜桜ライトアップ開放は4月2(土),3(日),4(月)の三日間とのこと。
5時半帰宅。
サッカー二次予選、日本-アフガニスタン戦。格下相手にどのくらい差を付けるかとという感じだったが、なかなかゴール決まらず前半40分に岡崎のゴールで先制。後半になって、どさくさ紛れの(^_^;)ゴール続きで、終わってみれば5-0という結果。
明日は4時半起きで舞鶴現場。
今日の歩数は4532歩。

螺旋階段(不完全(^_^;)) 

三上山 

工事用ドリルも螺旋状 

【青い種子は太陽のなかにある】寺山修司 ★★★ 2015/04/30 KADOKAWA
1963年、関東労音が企画・上演した作品の自筆原稿で、2013年舞台監督田中好道の遺品のなかから発見されたもの。もちろん単行本未刊行である。浮浪者のためのアパート建設を巡って、工事中死亡した朝鮮人と、若い男女の恋と告発、政治不信をミュージカル風に仕立てた作品ということになるだろう。
労音がらみということで、かなりに図式的社会批判が盛り込まれ、ちょっと鼻白むところもあるし、若書き(寺山27歳)の稚拙さも目立つが、ふんだんに置かれた挿入歌の歌詞は、何か懐かしさを感じさせるものがあった。ラングストン・ヒューズの詩句を引用してるし、全体にブルースっぽい。浅川マキの歌を思い出した。

ところできみは、アンデルセンの「はだかの王様」って童話知ってるだろう……賢治君。
あの童話のいちばん終りで、勇気をもって「王さま裸だ」って叫んだ子の後日譚について私は考えたことがあるんだが、あの子はきっと死刑にされたんではないだろうかね。


政治家早瀬鶴吉と青年賢治のやりとりの一節だが、子どもが「勇気をもって」発言したわけではなかろうし、寓話ということを別にしても、この後日譚にはちょっと意表を疲れた。言われてみればその通りだもんな。

本文中には、乞食、人夫、浮浪者、莫迦でもチヨンでも、ルンペン、おかま、うすノロ、三国人、狂人ほか、現代では使用すべきではない差別語、並びに今日の人権擁護の見地に照らして不当・不適切と思われる語句や表現がありますが、作品発表時の時代的背景を考え合わせ、また著者が故人であるという事情に鑑み、原文のままといたしました。

こういった編集部注は、最近よく見られるが、わざわざ該当語句を列記するあたりは、何か意思を感じるのは、Morris.の気の廻し過ぎだろうか。
Morris.は寺山修司の戯曲にはあまり馴染みがない。やはり彼の短歌にこそMorris.にとっての寺山修司の魅力が集約されてると思う。

さらば夏の光よ、祖国朝鮮よ、屋根にのぼりても海見えず
砂に書きし朝鮮哀歌春の波が消し終るまで見つめていたり
歌ひとつ覚えるたびに星ひとつ熟れて灯れるわが空をもつ
一本の樹を世界としそのなかへきみと腕組みゆかんか 夜は
一人死ねば一つ小唄が殖えるのみサボテン唸り咲きてよき町
アスピリンの空箱裏に書きためて人生処方詩集と謂ふか
人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ
海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり
そら豆の殻一せいに鳴る夕母につながるわれのソネット
わが胸を夏蝶ひとつ抜けゆくは言葉のごとし失いし日の
空は本それをめくらんためにのみ雲雀もにがき心を通る


ついつい、手元の角川文庫「寺山修司青春歌集」を読み通してしまった(^_^;) 何十回目かの再々読である。「祖国朝鮮」などとあっても、寺山が在日朝鮮人であったわけではない。為念。

2016/03/23(水)●久々長田カラオケ
6時起床。
今朝の血圧は176/106/69。
午前中は荻野くんらと東天満の単身者のポーランド向け航空便と保管荷物の引き取り現場、午後は大阪平野区のマレーシア向け船便引取、こちらは浅海くんの現場で、Morris.一人降ろされての二人作業。
6時帰宅。急いで風呂浴びて、JR新長田に出て、久しぶりの歌居屋でのカラオケ会。今月から大和くんに幹事が変わっての第一回。参加者は4名と少なめ。今日の部屋のカラオケメーカーはジョイサウンドで、韓国歌謡のアレンジがへんてこりんなのだ多くて、やまとくんは半分以上日本の演歌攻勢。Morris.は当然韓国歌謡一辺倒だったが、やっぱりアレンジのせいで、非常に歌いにくいものがあった。
それにしても、大和くんの歌唱力とレパートリーの広さ、内外(日、韓、北朝鮮、台湾、香港、中国)と、薀蓄にはあらためて驚かされた。
11時過ぎ散会。午前0時帰宅。
競歩は5228歩。

久々長田へ 

松浦さんと朴昌利さん 

大和くんはスゴい(@_@) 

2016/03/22(火)●甲山方面
6時半起床。
今朝の血圧は169/86/80。
雲一つない晴天に誘われて、昼前に阪急電車で甲陽園に出て、久しぶりに甲山に向かう。王子公園駅近くの路地に白と黒見つけて朝からMorris.@Catographerモード。白は時々見かけるが、この黒は初めてかもしれない。住宅間の塀に沿って端まで逃げてこちらを伺う。金網フェンスの影が細い光の筋になって黒猫の身体に縞模様ができたみたいになり、ちょっとおもしろい絵になった。
甲陽園駅前で九条の会が戦争法案廃棄の署名運動やってたので署名。
大師道から森林公園まで歩いてここで一服した後、神呪寺から裏山の甲山頂上へ。今日は平日なのでほとんど人はいない。ベンチでミニギター弾いてたら、大阪平野から来た夫婦が話しかけてきた。今日は日本の歌本も持ってきてたのでその中空テレサ・テンの「つぐない」を奥さんが歌うのに伴奏。思ったよりうまくいって、お互いにちょっといい気分。そのほか、近くの自然の家で活動している学生グループや、明石からやってきた爺っちゃんなどともちょこっと話す。3時半に下山(^_^;)して、5時半帰宅。
ベルギーでまた自爆テロが起きたらしい。
明日から仕事続きそうな気配。
今日の歩数は8563歩。

近所の白 

近所の黒 

粋な縞模様(^_^;) 

紅白絞椿 

螺旋階段 

大師道には石仏などが多い 

これも 

早咲きピンクの桜 

神呪寺前の石人像 

西宮展望 

神呪寺塔頭 

甲山頂上二級三角点(309m) 

甲山 

三椏の花

シルエット鵯(ひよどり) 

2016/03/21(月)●猫日和
7時起床。
今朝の血圧は183/85/65。
高校野球、今日の第一試合は小豆島-釜石。どちらも21世紀枠チーム。小豆島からは4000人以上の応援団がおしかけてるらしい。ちなみに島の人口は3万人である(^_^;) 昨日の開会式見に来て一泊した島民も多いのだろう。試合は互角の勝負だったが、2-1で釜石が逃げ切り。
そのあとふらっと水道筋から山手方面に回る。福住通りあたりで新しい猫場見つける(^_^) 昨日が春分ですっかり春らしい陽気なので猫もリラックスしてるようだ。しばらくMorris.@Catographerモード。
そのあと、王子公園のロックガーデンで、ミニギター。帰り道動物園横通ったらえらい賑わいである。今日は王子動物園開園記念日で、無料開放日だったらしい。
5時帰宅。
米国オバマ大統領のキューバ訪問が大きく取り上げられている。88年ぶりの米国大統領訪問。アメリカにとってキューバはいわば喉もとに突きつけられた社会主義国家である。冷戦時代は、ほとんどソ連との代理外交だったと思うが、今や中国との関係強化を牽制するための、国交回復のようだ。
今夜のKBS歌謡舞台1459回は- 가요산맥 시리즈 작사가 박영호歌謡山脈シリーズ 作詞家パクヨンホ -

1) 연락선은 떠난다連絡船の歌(장세정チャンセジョン)/김연자キムヨンジャ
2) 직녀성織女星(백난아ペクナンア)/문연주ムンヨンジュ
3) 짝사랑片思い(고복수コブクス)/김상배キムサンベ
4) 울어라 문풍지泣くな目張り紙(이난영イナニョン)/염수연ヨムスヨン
5) 포곡새 천지郭公前脚(모란봉モランボン)/명창名唱 유지숙ユジスク
6) 오빠는 풍각쟁이兄さんは辻芸人(박향림パクヒャンリム)/조정민チョジョンミン
7) 명랑한 젊은 날陽気な若い日(김해송キムヘソン,이난영イナニョン)/박진선パクチンソン,김강キムガン
8) 청춘 빌딩青春ビルディング(김해송キムヘソン,남일연ナムイルヨン)/박구윤パククユン,장보윤チャンボユン
9) 청춘 계급青春階級(김해송キムヘソン)/김수찬キムスチャン
10) 번지 없는 주막番地の無い酒幕(백년설ペンニョンソル)/명국환ミョングッカン
11) 유랑 극단流浪楽団(백년설ペンヨンソル)/김광남キムグァンナム
12) 만포선 길손満浦線旅人(백년설ペンニョンソル)/김연자キムヨンジャ
13) 타국의 여인숙他国の旅人宿(박향림パクヒャンリム,남일연ナムイルヨン,신회춘シンフェジュン)/진성チンソン,정수빈チョンスビン
14) 세기말의 노래世紀末の歌(이경설イギョンソル)/박혜신パクヘシン
15) 눈물의 백년화涙の百年花(백년설ペンニョンソル)/배금성ペグムソン
16) 백두산 바라보고白頭山訪ねて(미스코리아ミスコリア)/국악인国楽人 최수정チェスジョン
17) 사대문을 열어라四大門を開けよ/KBS합창단KBS合唱団


うーーん、Morris.は歌手と作曲家には割と注目するが作詞家にはあまり注目してこなかった。まあ、韓国語の実力不足も大きいのだろう。かなり古い人ということもあるが、お好み曲が3曲、お好み歌手はキムヨンジャひとりというのはあまりにも淋しい。連絡船の歌は日本では菅原都々子が歌った名曲、オッパヌンブンガクジェンイはHACHIサンプロデュースのアルバムのタイトルで引用されてたし、番地のない酒場は朴燦鎬さんの一番の愛唱歌で、それぞれ印象に残ってる歌だけどね。
知らない曲でも、なんとなくコミックソングみたいなデュエット曲もあって、雰囲気はわるくなかった。★★★
今日の歩数は1818歩。

白菫 

水道筋駐車場猫C 

駐車場猫B 

福住通薄茶 

福住通路地の雉 

同じく 

同じく 

白雉 

同じく 

赤坂通の白 

同じく 

大日如来と脇侍 

日々草 

今日のレッスン場 

菫 

魁 

烏 

知恵の輪? 

2016/03/20(日)●須磨離宮方面
6時起床。
今朝の血圧は
朝の三点セット。
今日から甲子園選抜高校野球が始まる。開会式見に行こうかとも思ったが、最近は高校野球人気が上がり、今日明日は連休だから、満員必至だろうから見送り。
結局テレビで開会式見てしまう(^^;) 離島からでは初出場の小豆島高校の主将が選手宣誓するというのが話題になってた。小豆島は一度だけ行ったことがある。香川県だけど、なんとなく地元という気がする(^^;)し、応援したくなってしまう。来年もう一つの高校と統合されるということもあって、そのことを盛り込んだ宣誓で、なかなか良かった。
昼前に部屋を出て、久しぶりにお気に入りの須磨離宮公園へ。高速高架下の天井川公園では、李、杏、花梨など、バラ科の花木が満開だった。
思ったほどには人出は多くなくて、定番の植物園奥の小フランス庭園でくつろぐ。離宮自慢の薔薇園は、5月の見ごろに備えて完璧に剪定されて、花は一輪も見られなかったが、温室では洋蘭展の準備中だった。閉園の5時までいて潮見台から須磨の海を眺望。以前はすぐ下に大きな洋館(室谷邸 ヴォリーズ設計)があったのに、10年前に潰されてマンションになってしまった。壊される前に一度は中を見たかったなあ。
若木町から東須磨駅方面経由で、マルハチで買い物して7時帰宅。
今日の歩数は7291歩。

紅葉李(べにはすもも) 

花梨(かりん) 

杏(あんず) 

木賊(とくさ) 

螺旋階段 

椿「昆侖黒」 

菜の花に天狗蝶 

椿「南蛮紅」 

土佐水樹 

喇叭水仙 

薔薇の棘 

洋蘭 カトレア 

洋蘭 ファレ 

啓翁桜 

潮見台から須磨の海を望む 

2016/03/19(土)●内心忸怩
7時起床。
今朝の血圧は189/70/63。
午前中は雨で部屋ゴロ。
昼から歩いて三宮図書館へ。
今日は19日で、戦争法案廃止行動が三宮花時計前であれば参加しようと思ってたが今日は明石での集会とのこと。ちょっと迷ったが、結局パス。
図書館で週刊金曜日読んでて、寺田暁弘(61歳)投稿が目を引いた。安倍政権が消費税を延期して選挙に臨みそうな気配に対して、民主、維新合流党の政策が原発やTPPや改憲への反対からの後退が見られることへの不満に続けて、次の一節。

昨夏の国会前の市民の主張は、安保法はもちろん、原発も、「辺野古」に象徴される軍事基地も、TPPもみんな反対だったのではないか。そこで集まった市民連合なら、政党の顔色をうかがったりせず、この四つを争点に、きちんと反対を公約として掲げる政党とその候補者を支援すればよいではないか。争点は市民が作る。それが本来の選挙であり、そこから民主主義が生まれてくるのではないか。何とか野党で一致点を見いだして共闘してもらい、そこで打ち出された政策に乗れそうだったら乗って一票を投じるというのでは従来の選挙と同じだ。

そうだ、これこそMorris.の気持ちを代弁していると思った。今年に入って、Morris.が神戸市民の集まりの抗議、署名活動に不参加となった理由も、運動が参院選に焦点を絞り、その方法として、野党政党の応援に重点を移したことへの違和感を覚えたことによる。
しかし、この投稿者も、それではどうすべきかという点においては、「今こそ市民連合も、本当に「アベ誠治を許さない」という心意気を見せるときではないか。」と、精神論(^_^;)で〆るしかないという、これまたMorris.と共通する、「内心忸怩感」(>_<)に終わっている。
7時帰宅。やっと仕事も繁忙期、と思ってたのに明日から4日連休である。
今日の歩数は4211歩。

若葉 

大安亭の白 

夕空 

2016/03/18(金)●京都・高槻
5時半起床。
今朝の血圧は183/84/76。
「ア・ピース・オブ警句」今週は「彼にみなさんがだまされた理由」というタイトルでショーン
マクアードル川上の話題。Morris.はこの人は報道ステーションに時々出演するのを見ただけだが、ハーフの男前のエリートなんだろう、と漠然とおもってたくらいだが、突然の学歴詐称で番組軒並み降板になった。これを暴露したのが「週刊文春。このところ、話題になったスクープのほとんどがこの週刊誌が震源地である。テレビ、新聞報道が、政権の攻勢に腰砕けになってるだけに、文春の健闘がやけに目立ってしまう。
それはともかく、今週の「ア・ピース・オブ警句」は久々に小田嶋節爆発(^_^)/ 「フェイク(偽物)はフォニー(インチキ)の周辺に発生する」という前に展開した持論を、今回の学歴詐称に援用して、

情報番組のコメンテーターが経歴を詐称するに至る事情は、どこの馬の骨とも分からないそこいらへんの名もない牛肉(というのはたしかにちょっと変な言い方 ではあるが)が松阪産であることを騙ったり、下町の町工場で作られている革製のバッグが、フランス名前のブランドの刻印を伴って市場に投入される経緯と似 ていなくもない。
と切り捨て、
詐欺師とコメンテーターという、よく似た資質を要求される対照的な仕事を割り振る上で、大切なのは、コメンテーターを起用する側のリテラシー(鑑識眼)だ。
と、結論づけている。
朝は晴れてたが、午後は雨との天気予報だったので、歩いて摩耶倉庫へ。
矢谷くんと二人で、午前中は京都二条城近くの中国向け航空便、午後は高槻のアメリカ向け船便のピックアップ現場。
高槻の現場で午後4時半に作業終了した途端に雨が降りだした。
報道ステーション、古舘がドイツワイマールまで足を伸ばしての、ワイマール憲法をナチスが乗っ取った手法と、緊急事態条項の危険性を告発。強制収容所の屍体や被害者の映像も敢えて公開するなど意欲的なところを見せてくれた。3月いっぱいで降板の古舘の最後の踏ん張りなのだろう。
今日の歩数は6933歩。

朝焼け 

木蓮 

浮島?」 

京都南出口加茂川の銘木 

螺旋階段 

水道筋「ネコ探し」?? 

2016/03/17(木)●豊中方面
6時起床。
今朝の血圧は180/83/73。
溝渕、荻野くんと3人で、豊中市緑丘マンション三階の配達現場。入り口まで30mくらい横持ちありそうだったが、塀の裏口から抜け道があることがわかったので、ずんと楽になった。午前中に作業終了。昼食はセルフの蕎麦「太鼓」チェーン。
3時前に倉庫に戻り、5時半帰宅。
今夜清原が保釈で警視庁から直接車で病院に直行したが、これを取材する報道陣の加熱ぶりはどうかと思った。車を追っかけるバイクの群れ、ヘリコプターによる追跡。これで視聴率を稼げるとの思惑なのだろうが、なんとなく納得出来ない。
ジャーナリスト安田さんの映像も各局のニュースで流されたが、拘束側(アルカイダ系ヌスラ戦線?)の用意した英文原稿を読んでる感じだったが、これは、水面下工作を呼びかけているとも取れる。日本政府側の対応を注意深く見守る必要がある。
今日の歩数は4855歩。

飛行機雲 

岩屋猫屋敷久々の雉 

格子の隙間から 

【沙漠に日が落ちて : 二村定一伝】毛利真人 ★★★ 講談社 2012/01/25 講談社
以前読んだ「ニッポン・スイングタイム」が破格の面白さで、期待して読んだのだが、どうも、この二村定一はMorris.の好みからちょっとずれてるようだった。
タイトルはもちろん彼のヒット曲「アラビアの唄」の冒頭のフレーズから付けられたもので、たしかにこの曲はインパクトあった。

戦前のひところ、昭和初期には二村定一は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。歌をとおして、まさに一時代(エポック)を作りあげたのだ。しかし、その存在は、激動の時代を生き抜いて偉大なエンターテイナーとなるにしては、時代にくっつきすぎていた。
この男が発散していた華やかさと享楽、流線型と退廃と悲哀は、つかのまの平和とモダンと物質文明が栄えた時代の発露そのものであったが、ドライフラワーのように脆いのだ。二村定一は戦前という名の船の舳先に突っ立って岸をはなれ、しずしずと時代に沈んでいった。(はじめに)


著者自身が初めから、二村の存在を戦前とともに消えたものと規定せざるを得ないくらいだものなあ。

昭和3年(1928)2月23日JOAKラジオ放送「ジャズの時間」で、二村定一が歌った7曲中「アラビアの唄 Sing me Songs of Araby」がたいへんな評判を産んだ。
<アラビアの唄>はMGM映画<受難者>の主題歌として作られた。作詞作曲したのは1910年代からヒットメーカーとして活躍していた、フレッド・フィッシャーである。非西洋的な五音音階を多用した、オリエンタルなメロディである。
この唄がことさらに流行したのには堀内敬三の訳した夢幻的な歌詞もおおいに影響している。

砂漠に日が落ちて夜となる頃
恋人よ、懐かしい唄を歌はうよ
あの淋しい調べに
今日も涙流さう
恋人よ、アラビアの
唄を歌はうよ


たしかに堀内敬三という人が日本に西洋音楽を普及させた功績の大きさは計り知れない。浅田飴のオーナーの息子として生れ、大正時代にマサチューセッツ工科大学に留学、戦前「音楽の友」を創刊、東京音楽大学の学長も勤め、NHKの「音楽の泉」「話の泉」などで一般にも親しまれていた。

定一は飛び抜けて明るい声質なのでごまかされがちだが、この明るい声は哀しみと表裏一体の声なのである。隠し味のように悲哀がにじみ出る独特の歌唱を、彼はクルーナーという手法を借りて表出したのであった。(第三章 ジャズ・エイジの寵児)

マイクの登場から生れたこの唱法は、声量のないMorris.には興味津々なのだが、・マイクといえば、カラオケくらいしか縁のないMorris.だから、興味本位でしかない(^_^;)

百万円拾ったら
女学校建ててぼく先生
月謝は少しも取りません
綺麗な娘さん募集して
毎日恋愛 エロ講義
裸ダンスを教えます
面白いですね(<百萬円> ヒコーキ 昭和7年6月)


この歌が「探偵ナイトスクープ」で取り上げられて、若者の間で、二村定一の知名度が上がったとか。たしかにこれはユニークというか脳天気というか、なかなかおもしろい。

胸を合わせてステップ踏めば
触れる乳房に血は血で躍る
サロメ娘の白裸の腕に
ぷんと鼻突く女の香り
ほんまに悩ましエロ模様(<ほんに悩ましエロ模様>タイヘイ 昭和6年)

女が欲しい
女! 女!
女はホラ 浮気者でも女は美しいです、綺麗です
今度生まれたら女護島
どんな苦労も厭いません
お金もいらぬ 女が欲しい(<女! 女! 女! >タイヘイ 昭和6年)

胸の乳房に夜更けてそっと
キッスした人知っててよ
アーラ
「いけないわようぅ」
アラアラアーラ
知っててよ (<キッスOK>タイヘイ 昭和6年)

いずれも関西圏で勢力を誇ったタイヘイレコードの製品である。関西弁で「えげつない唄歌わしよるなあ」というところの剥き出しな欲望をあらわにしたエロ小唄群であるが、こうした発禁すれすれのレコードは正規のレコード店、楽器店ではなく露天の夜店で流通していた。(第四章 エノケンとべーちゃん)


このタイヘイレコードというのは、大阪のレコード会社として聞き覚えがあった。しかし、レコードみせでなく、露天で流通というのが笑わせる。韓国のマンモスなどのポンチャックテープも、売り場は露天やリヤカー屋台だったのと共通点がある。

忘れ去られていた二村定一がふたたびよみがえったのは、彼を遠くからずっと見つめつづけていた色川武大の手による随筆や小説によってであった。いま現在、知る人ぞ知る二村定一の人となりは、「砂漠に陽は落ちて」「流行歌手の鼻祖-二村定一のこと-」「あちゃらかlぱいッ」「アラビアの唄」などの諸作で確立されたものである。

色川武大(阿佐田哲也)もいろいろ間口が広く、交友関係も独特のものがある。代表作「麻雀放浪記」は麻雀に縁のないMorris.でも読んだくらいのものだが、彼の交遊録も読んでみたい。

2016/03/16(水)日本人ジャーナリスト映像公開●
6時半起床。
今朝の血圧は170/89/79。
昨日の現場に、六甲アイランドの仮住まいから荷物引取り、配達して、午後は大阪の別便配達の予定だったが、荷物が見積もりの数倍(^_^;)もあって、梱包材料、倉庫から追加してもらい、2時半作業終了。大阪の配達は別トラックにまかせて、昨日の現場で開梱作業。結局5時半までかかり、倉庫に戻って、明日の荷物宵積み。何かえらく疲れてしまった。
7時半帰宅。
シリアで行方不明になっている、ジャーナリスト安田純平さんの映像が公開された。映像を流したのはアルカイダ系の武装組織と関係する人物で、政府も水面下で交渉をすすめていると発表。安田さんが行方不明になったというニュースは随分前から囁かれていたが、映像が出てやっと、政府も事実を認めざるを得なくなったということだろう。映像では比較的落ち着いた様子だったとのこと。昨年2月の、イスラム国による後藤、湯川殺害の繰り返しにならないことを願いたい。
今日の歩数は5033歩。

【踊る昭和歌謡】輪島裕介 ★★★☆ 2015/02/10 NHK出版
副題に「リズムからみる大衆音楽」とある。日本歌謡曲のリズムに注目して論じた歌謡論で、8章が立てられているが、Morris.は第四章「「国産」ニューリズム・ドドンパ顛末記」というのがあったので読む気になった。

近代以前に「音楽」の語が全くなかったわけではないが、歌舞伎の鳴り物のうち雅楽を模したものを指す、というようにきわめて限定的な用法しかなく、基本的には明治以降に輸入概念として定着したと考えてよい。付言すれば、「音楽」という言葉自体には「音を楽しむ」という意味はない。音は声、楽は楽器を指す。(第一章 ダンスホールとジャズの戦前戦後)

日本語で「音楽」という言葉には「音を楽しむ」という意味がないというのは、ちょっとショックだった。Morris.はずっと、音楽といえば音を楽しむことと信じこんでいたからだ。
しかし、「大言海」見たら。

おんがく 音楽 [禮記 、楽器編「審聲以知音、審音以知楽] 楽(がく)ノ条ノ(一)ヲ見ヨ

とあった、で、楽の項を見たら

がく 楽 (一)ウタマヒ、アソビ。楽器ヲ用ヰテ、調ニ合セテ、音ヲ発シ、人ノ心ヲ楽シマシムルモノ。歌、舞、コレニ伴ふ。音楽、神楽、雅楽、俗曲等、古今、雅俗、種種ナリ。西洋音楽ノ楽モアリ。各条ニ注ス

まあ、楽器を使って人の心を楽しませるということだから、Morris.の思い込みでもかまわない、ということにしておこう(^_^;)

1956年9月のペレス・プラードの日本公演は一ヶ月に及び、地方公演も多く行っている。両国国際スタジアム(旧国技館)での三日間の「サヨナラ公演」では、当時人気絶頂のひばり、チエミ、いづみの三人娘が日替わりで前座を務めており、当時のプラードの人気と歌謡界の舶来志向をともにうかがわせる。(第三章 マンボ・ブームとニューリズム時代の幕開け)

たしかに「マンボ・ブーム」というのは覚えている。小学校低学年だったMorris.も家の電蓄(^_^;)で、ペレス・プラードのSP盤を聴いた覚えがたしかにある。

ドドンパは謎に満ちている。1960(昭和35)年に「国産ラテン・リズム」として忽然と現れたドドンパは、翌1961年にかけてブームを巻き起こし、気になる爪痕をあちこちに残しながら、やがてその出現と同様、忽然と消えていった。

月光仮面みたい(笑)

大映では勝新太郎主演で時代劇「ドドンパ水滸伝」(1961)が制作されている。これに先立つ「花くらべたぬき道中」(大映)で雷蔵と勝新は「ボンパッパー、ボボンパー」という、ドドンパを思わせる呑気な歌を歌っている。音楽担当は、マンボ・ブーム時にラテン楽団「アフロ・クバーノ」を率いており、そのご作曲家に転身した浜口庫之助だ。

浜口庫之助といえば、ライトな歌謡曲の作曲家だと思ってたが、根っこはラテン・ミュージックだったのか。

「ドドンパ」はフィリピンから中華圏に広がった「オフ・ビート・チャチャ」の日本版と考えることができる。

先づドドンパの「パ」に当る小節2拍目をボンゴが1打します。次で代コンガがコンガの皮をこすって出すツゥーンという音を一拍目に入れます。次にドドンパのドドンの部分になる第4拍目を第3コンガが、「パ」の部分を強調する為にタンバリンが、それからこれはドドンパのリズムがプラードのロカンボとも又フィリピンのオフビートでもなく、これが日本生れのドドンパであると主張するかのように「パ」と「ドドン」の間の第3拍目に三連音のリズムをきざみます。次いでマラカス、ティンバル等が小節を8つにきざみ、最後にドラムスがシンバルで4ビートをきざみながら参加することによって完全にドドンパのリズムが誕生したわけです。(LP「ドドンパ誕生」1961テイチクの解説)

ともあれ、その新リズムにあわせてラテンのスタンダードを演奏して楽しんでいたが、メンバーの一人が「オフ・ビート・チャチャチャでは、名前がむずかしすぎるわな、新しい名前をつけようやないか」と言い出した。それに対して、アイ・ジョージが「ドドンパ」という名前を思いついたという。

アイ・ジョージ説にしたがえば、ドドンパはその後、関西を中心に人気を高め、徐々に関東にも広がってゆき、翌1961年1月に渡辺マリ「東京ドドンパ娘」がビクターから発売される。その大ヒットがきっかけとなって、ドドンパの「起源」が取り沙汰されるようになり、ビクターと、アイ・ジョージが所属するテイチクとの間で論争が起こったという。

筆者がドドンパを最初に強く意識したのはサンディーのアルバム『パシフィカ』(1992)に収められた「東京ドドンパ娘」のカヴァーだった。これをプロデュースしたのはもちろん、当時の夫、久保田麻琴。そして彼はかつて夕焼け楽団時代にアルバム『サンセット・ギャング』(1973)で飯田久彦の「ルイジアナ・ママ」をカヴァーしているのだ。この演奏自体はリトル・フィートやオールマン・ブラザーズ・バンドなにするものぞ、といわんばかりの最高にアーシーでグルーヴィなものだが、筆者には引っかかるところがある。なにが問題かというと、実は1962年に飯田久彦がカヴァーした際の歌詞には、「スクスク・ドドンパ・チャチャチャ、踊ろうよロックンロール」というくだりがある。その部分が夕焼け楽団ヴァージョンではなんと、「スクスク、ルンバにチャチャチャ」と歌われているのだ。
1970年代の日本のロックでは「ドドンパ」という音のドメスティックな響きは避けられなければいけなかったのか。大袈裟に言えば、この「ドドンパ」の欠落は、英語圏ロック中心の歴史の遠近法のなかで、日本におけるラテン系ニューリズムの系譜が周縁化され忘却されていった過程を象徴的に示しているのかもしれない。(第四章「国産」ニューリズム・ドドンパ顛末記)

ドドンパについて、いろんなことが分かって、この本を読んだ甲斐があった。
韓国の女性歌手ヘウニのヒット曲に済州島民謡をタイトルにした「カムスガン」という曲があって、この歌の楽譜に「DODOMPA」と表記されている。作曲した吉屋潤は、日本での活躍も多かったので、当時このリズムを吸収して作品化したものと思われる。

ファッツ(太っちょ)・ドミノの名前をもじったチャビー(ぽっちゃり)・チェッカー(ゲームの名前)というモノマネのうまい黒人青年の歌「ツイスト」(1960)と、「足でタバコをもみ消しながら、シャワーの後に下半身を拭くように動く」踊りは大流行する。

ツイスト・ブームというのも懐かしい。このツイストは韓国歌謡界では、今でも根強い人気があり、「チャンユンジョンツイスト」はMorris.の十八番(^_^;)だし、ソルンドは自作のツイストナンバーを毎年のように発表してる。

フランス・パリの「ウィスキー・ア・ゴーゴー」は、第二次世界大戦後すぐに「レコード図書館」といった意味で「ディスコテック」を名乗った最初のナイトクラブだが、ここが1960年代初頭、フランスにツイストを持ち込み、流行を巻き起こす。
ヨーロッパでの「レコード踊る」文化は、最新のアメリカ音楽を演奏できるバンドもそれを雇う費用も場所もない、という制約から生まれたものといえるが、これがアメリカに逆輸入され、さらに世界的に広がってゆく。ディスコテック、つまりディスコは70年代以降鑑賞音楽に転じたロックの覇権に抗して、「踊る音楽」の牙城を守ることになる。


楽団なしで、ダンスミュージックを楽しめる時代が、ディスコを産んだというのは判りやすい。安くて美味しいダンスホールの登場ということだろう。

1962年、美空ひばりとの結婚直前の小林旭は、ニューヨークの「ペパーミント・ラウンジ」でツイストを仕入れてきた。「アキラでツイスト」も「ペパーミント・ツイスト」のカヴァーも、いつも通り、あの「無意識過剰」(小林信彦)の痛快なアキラ節で歌っている

日本のリズム歌謡で小林旭の存在を忘れることはできない。

個人的には、六・八コンビによるジェリー藤尾の「インディアン・ツイスト」が和製ツイストの最高傑作だ。
植木等の「ハイそれまでよ」も「テナコト言われてソノ気になって」以降のアップテンポになる部分がツイストだ。(第五章 ツイスト上陸!( 「ダンス狂時代」)


「インディアンツイスト」は著者が褒めるほどのものではなさそうだが、植木等のアレがツイストというのは目からうろこだった。

一般的に言えば、ある時期に「オシャレ」だったサウンドは、別の時代にはとてつもなく、「ダサく」なる。その典型例はサム・テーラーのテナーサックス(いわゆる「むせび泣く」音色)や「ムード歌謡」だろう。「なぜ21世紀前後の日本であんなにボサノヴァが流行ったのか、なぜあれがオシャレとみなされたのか」が検証される日もそんなに遠くはないかもしれない。

音楽に限らず、流行りすたりは世の常だろう。歴史は繰り返すということか。

2016/03/15(火)●御影方面
時起床。
今朝の血圧は190/95/68。
矢谷くんら6人で、阪急御影深田池近くのアメリカからの引越し荷物搬入現場。
今日から3月いっぱいは久しぶりの農繁期(^_^;)になる模様。
六甲学生青年センターの「古本市」今日オープンである。いつものことながら、繁忙期と重なるのでなかなか顔を出せないが、時間のある方は覗いてみてください。古本提供もよろしく。
巨人の野球賭博から、円陣掛け声での金銭授受が問題になってる。そして、阪神、西武でも同様のことをやってたことが明らかになった。さらに他球団にも波及するのではなかろうか。開幕間近でこの問題は波紋が広がりそう。
しかし、金銭授受といえば、まずは、甘利元大臣の収賄事案の説明責任である。医者から「一ヶ月の療養が必要」との理由で、だんまり決め込んでたが、その一ヶ月めの今日、さらに「もう二ヶ月の療養」が必要だと(@_@) 盗人猛々しいとはこのことである。
今日の国会では、石破大臣が、原稿(^_^;)を間違えて読み上げたとか、林大臣が原発汚染水や六ケ所村問題で初歩的な質問に応えられず立ち往生したりと、閣僚のお粗末さが露呈したらしい。このような杜撰な内閣が「数の力」で押し切っていくというなんとも理不尽な状態である。
今日の歩数は5292歩。

今朝のTwin煙突 

桜の枝に茸 

今宵の月 

2016/03/14(月)●原発への反省皆無
7時半起床。
今朝の血圧は169/91/71。
朝から雨。
当然部屋ゴロ。
昨日歴史学者上田正昭の訃報。京大学派で朝鮮関連の研究でも大御所で、司馬遼太郎や金達寿などとの対談は読んだことがある。。享年八十八。合掌。
午後雨もあがったので、散歩兼ねて王子動物園。資料館図書室で、コンラード・ローレンツの「攻撃 悪の自然史」を見つけた。これは名著の誉れ高いし、先日読んだ「首吊り男のための協奏曲」(伊坂幸太郎)のネタ本として挙げられてたので、ちょっと気になってたのだ。ネットで検索したら神戸市立図書館は所蔵していない(外大図書館にだけある)ので、これから、こちらの図書室で少しずつ拾い読みすることにしよう。
レマンでバケット買って5時帰宅。
関電が高浜原発3,4号機の運転差し止めに不服申立てをした。これは予想通りではあるのだが、その発表内容が、判決内容にまるで触れていないのには呆れるしかなかった。
今日の参院質疑では、核燃料サイクルへの質問があったのに、政府は(東電も)まったく誠実さのかけらもない答弁に終始していた。
ふくはらさんから何かわけのわからない絵柄(^_^;)の絵葉書が来た。ハワイのキラウエア火山の噴火口らしい。ハワイに二週間ほど旅行してたらしい。この火山近くに住む友人宅をベースにレンタカーでハワイを走り回っていたとか。スタンプを見ると「VOLCANO HAWAII」とあるが、日付けは2月29日になってるから、届くまで2週間かかったことになる、ということは、もうふくはらさん広島に戻ってるのだろうな。
民主、維新の合流政党名は結局「民進党」になったらしい。
今夜のKBS歌謡舞台1458回は- 新春 봄맞이迎春 -特集

 1) 아리랑 낭랑アリランランラン(백난아ペクナナ)/홍진영ホンジニョン
 2) 봄이 오는 길春が来る道(박인희パクインヒ)/김희진キムヒジン
 3) 봄바람 임 바람春風人の風(황정자フアンチョンジャ)/김용임キムヨンイム
 4) 살랑 춘풍そよろ春風(이화자イファジャ)/금잔디クムチャンディ
 5) 가벼운 인조견을軽い化繊を(유선원ユソンウォン)/국악인国楽員 강효주カンヒョンジュ
 6) 꽃구경 가자花見に行こう(조송강チョソンガン)/국악인国楽員 고금성コグムソン
 7) 진달래 시첩躑躅側女(이난영イナニョン)/최유나チェユナ
 8) 봄 노래 부르자春の歌歌おう(채규엽チェギュヨプ)/배금성ペグムソン
 9) 옛 봄이 그리워라旧い春を懐かしむ(김양일キムヤンイル,문혜옥ムンヘオク)/서지오ソジオ.조은새チョウンセ
10) 봄은 오는데春来るや(조미미チョミミ)/조이チョイ
11) 봄은 꽃구름 타고春は花の雲に乗って(이미자イミジャ)/문희옥ムンヒオク
12) 산 너머 남촌에는山の向こう南の村に(박재란パクチェラン)/하춘화ハチュナ
13) 개여울犬瀬(정미조チョンミジョ)/웅산ウンサン
14) 봄이 오면春が来れば(가곡歌曲)/테너テノール 진성원チンソンウォン
15) 감사感謝(진송남チンソンナム)/진송남チンソンナム
16) 꽃들의 사연花の理由(조애희チョエヒ)/조애희チョエヒ
17) 불후의 사나이不朽の男(차도균チャドギュン)/차도균チャドギュン
18) 봄 아가씨春娘(이난영イナニョン)/하춘화ハチュナ.김용임キムヨンイム


韓国語のポムマジ(봄맞이迎春)は正月という意味ではなく、ストレートに待ちかねてた春のおとずれを喜ぶという意味である。それほど深い意味は無い。
KBSのプログラム、ときによってオリジナル歌手名を表記したりしなかったりで、今週はちゃんと表記してある。でも、知ってる曲少ねえっ(>_<) 国楽や歌曲も多く、なんとなく「開かれた音楽会」みたいなプログラムだった。評価は★★(^_^;)
今日の歩数は1592歩。

雨上がりのフラミンゴ 

今日のまぬう 

左が本物白梟 

小梔子の実 

出目男(左)とナミコ 

「攻撃」コンラード・ローレンツ 

尉鶲(じょうびたき) 

ハワイからの絵葉書 

切手とスタンプ 

【石垣りん詩集】 伊藤比呂美編 ★★★
2015/11/17 岩波文庫
彼女の詩は、これまで結構読んできたし、好きな作品も多い。本書の袖には未発表詩や単行本未収録作品を含むとあったので、読む気になったのだが、ちょっと期待は裏切られた。Morris.の好きな詩篇たちは、あらためて読んでも感動を新たにするのだが、本書で初めて見て、心を揺さぶる詩はほとんど見つからなかった。
もしかしたら、伊藤比呂美のセレクトが問題なのかもしれない。解説もいまいちピンと来なかったしな(^_^;)
東京オリンピック前夜の1963年、北海道の地方紙に掲載された、単行本未収録に一編だけを引いておく。

猫がなく

ゆきずりに猫を愛撫した。
小雨が煙るように降る
夜の十時
人気ない小路で猫を呼び
猫をひきよせ
お前もさみしかろう
と語りかけた
猫はついてきた
けれど門口までくると
家に上げるわけにはゆかない
それには理由がある
(いつだって
そういう時には理由があるのだ)
どこかで誰かが
百まんべんも聞いた言葉
私はかけこんで戸を立てる
拒絶された猫が
しばらくないて泣きやまない
ガリガリ爪をたてて
なきながらひっかく
さっきのやさしさ
あれは何だったのか
教えて下さい (「十勝毎日」1963年11月11日)


2016/03/13(日)●比叡山方面
6時起床。
今朝の血圧は160/76/84。
自転車で摩耶倉庫へ。ちょっと早くて誰も来てなかったので、摩耶埠頭の船を見に行く。
パナマ船籍「NEW ABLE」3万トンクラスのばら積み船が停まっていた。
溝渕くんと二人で大津琵琶湖西岸、比叡山の登山口にほど近い現場、マレーシア向け荷物ピックアップ。見積もりでは6M3くらいとのことだったが、1.5倍以上あった(^_^;) 昼食抜きで1時半作業終了。考えてみると比叡山は名前だけはよく聞くが、一度も訪れたことがない。観光地ではなくて修行地というイメージがあるし、
遅い昼食は桂川SAでアジフライ定食。
3時に倉庫に戻り、バン詰め、その後、別の現場荷物のコンテナ詰めなどやって5時半帰宅。
今日の歩数は4991歩。

朝の摩耶埠頭 

NEW ABLE 

長岡京跡築地塀(桂川SA) 

JR比叡山坂本駅 

早春の薔薇 

車窓から望む琵琶湖 


2016/03/12(土)●白井聡講演会
7時起床。
今朝の血圧は194/84/72。
今日もキムパブ作る。
昼前JRで三宮に出て、元町の花隈公園でくつろぐ。数名がカメラ持って、JR方面を撮影していた。ここは高台なので見晴らしは良い。何か面白い列車でも運行しているのだろうか。
1時半に近くの私学会館へ、白井聡講演を聴きに行く。去年読んだ笠井潔との対談「日本劣化論」でなかなかおもしろい視点を持つ人だと思っていた。
最初に1時間の講演、そのあと平田隆さんの反戦歌のインターミッションおいて、参加者の質問に答える時間。正直最初の講演は、いまいち面白くなかったが、後半では、本音がでて、興味深かった。
積極的平和論というのが、ストレートに軍備強化に繋がると断定したり、憲法九条を変更するより先に戦争を始めれば、そのまま憲法改変になるという「仮説」は衝撃的だった。
講演には飛田さんも来ていて、帰り道高架下の珉珉で餃子とビールおごってもらう。今日の講演の感想や、猫や鳥のデジカメ撮影の話、それに15日から始まるセンター古本市のこと。今年は例年に比べて、古本の集まりが悪いとのこと。売上金はアジア留学生の奨学金になるものだけに、心ある方の協力を願いたい。
三宮図書館に寄って、7時半帰宅。
今日の歩数は4249歩。

スイートピー 

おしゃれな敷石ペインティング 

白井聡講演 

平田隆反戦歌 

主催のちびくろ保育園園長

飛田さんと珉珉(^_^)/ 

2016/03/11(金)●5年目
7時半起床。
今朝の血圧は168/75/61。
今週の「ア・ピース・オブ警句」は「保育園落ちた 日本死ね」発言への言及で、これをネット時代の秀逸なテンプレートとして評価している。国会質問でも取り上げられ、安倍首相の「匿名意見には応えられない」反応と自民党議員の野次が新たな議論を呼んでいる。これは現代の「落首」であり、あの文体?は「戯文」の一種だと思う。とにかくにも、ネットであれだけ共感を呼び、社会的にも話題となったことで、「落首」として成功したといえるだろう。安倍首相は今日国会答弁で「保育所」を「保健所」と言い間違えしたらしい(>_<)
東北大震災から今日で5年目。テレビ各局で、特集と中継映像流してるが、あらためてあの津波の物凄さに肝を冷やした。福島の原発事故に関心が傾きがちだが、その他の津波被害地域の復興も思うにまかせないでいることを知らされた。復興の格差もあるようだし、避難民や仮設住宅で暮らす人たちは心身的に限界状態もうかがえる。
96年の神戸震災の5年後とくらべても、復興の遅れを感じる。
福原原発の廃炉作業も半ば手探り状態、汚染水は漏れ続けているなかで、政府は一刻も早く原発周辺部への帰還を推し進めるとのこと。今だに泥縄作業している福島原発を2013年9月に「福島は完璧にコントロールされている」と世界に向かって虚偽発言して東京オリンピック開催を強引に決定させた安倍首相は、今日になって思い出したように「東京オリンピックは「復興オリンピック」として……」などとのたまわっていた。
昼から歩いて三宮図書館へ。途中灘駅西側のJRと阪急が分岐する三角地帯にあった怪しい居酒屋「まさみ」が取り壊されていた。ずっと前にポールさんに連れられて2,3回行ったことがある。串かつやおでんが(酒も)異常に安かったし、主人がいかにも、素人っぽかったのが印象に残ってる。その後、行こうと思いながら結局行かずじまいだった。ちょっと残念でもある。
週刊金曜日と「もやしもん7」を読んでたら7時過ぎてしまった(^_^;) この漫画は発酵食品の解説がおそろしく詳細で、一冊読み終えるのに1時間以上かかってしまった。7巻では、醤油、味噌、の製造過程が取り上げられて、その説明部分だけでも高校のテキスト水準を超えているような気がする。(あくまで「気」だけど)
帰りも歩いて、マンダイで買い物して8時過ぎ帰宅。
報道ステーションでは、福島の子供の甲状腺がん増加の調査に関連して突っ込んだ特集。放射線との因果関係は「考えにくい」とする、公式調査側の言い分には、大いに疑念を覚える。詳細はわからないと認めながら、可能性を否定するのは、何か変だ。水俣病の水銀との因果関係を、国がどこまでもしつこく認めようとしなかったことが思い起こされた。
今日の歩数は4036歩。

アヤしい店「まさみ」が(@_@) 

冬の薔薇(もう、冬じゃないけど) 

苧環(おだまき)

旭通り猫 

同じく 

雲井通車の下猫 

2016/03/10(木)●図書室にフラミンゴ(^_^;)
6時起床。
今朝の血圧は188/71/70。
昼前、王子公園のベンチでミニギター、と思ったが結構寒くて、となりの王子動物園の資料館図書室に避難。図鑑や、ローレンツの本など拾い読みしてたら、突然廊下からフラミンゴが歩いて来た(@_@)。まだ小さめのひな鳥だが、ついてきた飼育員の話によると、足を傷めているので、園内を散歩させてるとのことだった。しかし、何か非現実的でちょっとしたヴィジュアルショックだったので、断って、デジタルカメラで撮らせてもらった。
水道筋回って4時半帰宅。
例の、民主党と維新合流の新党名は民主党側が「立憲民主党」、維新側が「 民進党」を主張してどちらかにするか綱引きやってるらしい。まあ、無難といえば無難だけど、インパクトには欠けるな。
明日で東北震災から5年、NEWS23では福島第一原発事故の総括的特集やってた。これを見るだけで原発というものが欠陥製品だということは自明なのに、安倍首相は今日も、声高に原発必要を再主張していた。
今日の歩数は2440歩。

油瀝青(アブラチャン)  

菫 

海桐花(トベラ) 

今日のまぬう 

図書室に(@_@) 

河馬の親子 

象 

水道筋南の茶トラ 

水道筋駐車場猫A 

2016/03/09(水)●高浜原発稼働差し止め(^_^)●
8時起床。
今朝の血圧は166/74/62。
ちょっと二日酔い気味だし、朝から雨なので、部屋ゴロに決定。
昼過ぎ、ちょっとうれしいニュース。大津地裁が関電高濱原発3,4号機の運転差し止めの仮処分判決が出たとのこと。再稼働した原発の運転を禁止する判決は始めてで、直ちに効果が発生するので、関電は直ちに停止の作業を迫られる。
昨年4月には福井地裁で再稼働不許可の判決を出したが、12月に別の裁判長が取り消したという、忘れられない経過があっただけに、手放しで喜ぶわけにはいかない。関電はまた取り消しの裁判起こすだろうし、電気料金値上げや停電で脅しかけるだろうし、安倍政権は雇用・経済問題をたてに世論操作などでバックアップをはかるだろう。
しかし、今回の判決は、他地域の原発再稼動の抑制に大きな意味を持つと思う。
巨人の高木投手が野球賭博に関与していたことを認めたことで、巨人のナベツネを始め白井オーナー、桃井会長が引責辞任することになった。賭博自体も情けないが、これでナベツネがやっと退陣するというのは朗報だと思う。巨人は去年10月に3投手の賭博が発覚した時も、選手処分だけであとは白波だった。この際徹底的に調査して、結果に拠っては、きっちりけじめをつけるべきだろう。八百長問題でも出てくれば、これはもう、今シーズン欠場どころか、球団解散まで見据えての対応に迫られるかもしれない。他球団に広がるなんてことはないのだろうか。
午後は久しぶりにノレバン98号で家庭内ノレバン。
女子サッカーの最終試合日本-北朝鮮戦、見る気もなかったのだが、つい見てしまう(^_^;) 神戸のスタジアムでのゲームだが、朝からの雨で芝生も水びたし、ボール蹴るたびに水しぶき上がり、ゴロは普段の半分も転がらずに停まってしまう。スリップダウンする選手続出、ほとんど水球(^_^;)状態。選手には申し訳ないが、実質「消化試合」の上にこの悪コンディション。まさに踏んだり蹴ったり(>_<) なんとか日本が1-0で勝ったものの、今後の女子サッカーは茨の道だろう。
今日の歩数は0歩。

2016/03/08(火)●サランバン会
6時半起床。
今朝の血圧は152/76/68。
朝の三点セット。
昨日飛田さんからもらった韓国海苔でキムパプ作ることにした。冷蔵庫にあるもので間に合わせ。ウィンナーソーセージと玉子焼きとかまぼこという、シンプルな細巻き。具が少ない分、摺り胡麻を大量に投入(^_^;)。
9時半に部屋を出て、阪神で梅田に。渡辺橋東、三井住友銀行ビルを望む川岸のベンチを占有して、ミニギター&読書。今朝作ったキムパブもランチとして持参。薄日がさして、本当に春たけなわの陽気。うつらうつらしたりして、結局ここに2時までいた。
そのあと、大阪駅に戻り、環状線で鶴橋に出て、ふらふらとコレアタウンの東橋の公園で、またまたミニギター。しばらくやってたら、歌麿会長がやってきた。
一緒に桃谷の洪ママの見舞いに行き、その後また、「宮廷」でテグタンごちそうになる。
結局サランバン会会場「ジュン」には7時半頃到着(^_^;) 丸本夫妻、榎本、栗崎、中山さんなど今日もそれほど多くは集まらなかったが、歌って踊ればどうってことはない。久しぶりに歌った「歓喜」は結構受けたようだ。榎本さんは近々釜山に行く予定、心はホスト付きカラオケに飛んでるみたいだった。
考えてみるとMorris.は酒飲むのは前回のサランバン会以来である(@_@) べつに断酒してたわけではないが、結果的にそういうことになる。今夜はまたまた榎本さんのおごりでビール浴びるほど飲んで、零時半過ぎ帰宅。そのままベッドに。
今日の歩数は7964歩。

今朝のTwin煙突 

シンプルキムパプ 

見た目ほど多くない 

こんな感じ 

堂島の謎の家屋 

今日のレッスン場 

ランチもキムパプ 

聾学校前の寒緋桜 

御幸通りコレアタウン 

桃谷のクロ 

同じく 

「つどい」の看板猫 

名前はポリ(麦) 

「宮廷」で 

テグタン(鱈鍋) 

今夜のサランバン会 #1 

#2 

#3 

#4 

#5 

#6 

#7 

#8 

#9 


2016/03/07(月)●センター古本市会場設営
7時半起床。
今朝の血圧は144/57/57。
8時半に部屋を出て、六甲学生青年センターへ。恒例のセンター古本市の会場設営ボランティアである。今回で19回目となる。1998年の第一回にもMorris.はお手伝いに入った。飛田さんの発案で、神戸はまだ震災の余韻冷めやらずの状況下で、ほとんど手探りで始まったのだが、予想外の盛況で、毎年続けることになった。これまでMorris.も10回以上は設営、撤収作業は手伝ってきた。ここ数年は、これまた飛田さん発案のダンボール本棚作りの専従要員(^_^;)として活躍している。
今日も10本ほど作る。昨年の会場の本棚のデジカメプリント用意してあったし、学生やボランティアの手伝いも多くて、非常にスムーズに進行できた。
昼休みは、ボランティアに来てた鹿嶋さんと、パクくんと、いつもの定食屋で昼食。安倍政権批判を中心に(^_^;)いろいろ話せて楽しかった。鹿嶋さんは、タイの奥地(ラオス、ミャンマーとの国境地帯)を訪れて少数民族の民芸品(刺繍製品)の作り手と会ってきたとのこと。友人からあずかっている人見知りしない可愛い猫(ゆず)のことになると、すごく嬉しそうだった。
2時前にダンボール箱本棚必要な分作り終え、片付けも済まして、3時にセンター出る。飛田さんからおみやげに韓国海苔もらう。
4時帰宅。
今日は本当に暖かいので、しばらく屋練。部屋に戻ったら6時過ぎてた。
今夜のKBS歌謡舞台1457回は- 청춘의 꿈青春の夢 -

 1) 청춘의 꿈青春の夢/배일호ペイロ,설운도ソルンド
 2) 청춘 브라보青春ブラボー/김연자キムヨンジャ
 3) 내 이름은 소녀あたしの名前は少女/안다미アンダミ
 4) 청춘의 삼색 깃발青春の三色旗/명국환ミョングッカン
 5) 휘파람 불며口笛吹いて/배일호ペイロ
 6) 환희歓喜/정수라チョンスラ
 7) 아리랑 낭랑アリランランラン/김상희キムサンヒ
 8) 처녀 총각独身男女/박상철パクサンチョル
 9) 개나리 처녀ケナリ娘/이수진イスジン
10) 낙화유수落花流水/김경남キムギョンナム
11) 첫사랑의 화원初恋の花園/반가희パンガヒ
12) 저 꽃 속에 찬란한 빛이花の中の燦光/김연자キムヨンジャ
13) 푸른 날개青い羽根/한영ハンヨン
14) 하이킹의 노래ハイキングの歌/김강キムカン
15) 럭키 모닝ラッキーモーニング/노현희ノヒョンヒ
16) 젊은 초원若い草原/장민호チャンミンホ
17) 날개翼/장태희チャンテヒ
18) 다 함께 차차차皆でチャチャチャ/설운도ソルンド


青春、若者、学生時代など、歌謡舞台で若い時代をテーマにした特集も多い。当然明るく弾んだ感じの曲が多い。今日のプログラムもMorris.の好きなポルカ調の曲を中心に、明るい曲が多かった。久々にチョンスラが「歓喜」歌ったのも嬉しかった。これは明日のサランバン会で歌おう(^_^)/ なかなか楽しかったので★★★★
今日の歩数は8683歩。

ミモザ館 

冬の薔薇 

古本市設営 

Morris.はダンボール本棚作り 

ここの紅梅は風情がある 

散華も 

冬の薔薇 

六甲八幡神社の雉白 

同じく 

照光寺のクロ 

水道筋駐車場猫A 

屋上から北西の空 

2016/03/06(日)●鼻血ブー(>_<)
7時起床。
今朝の血圧は194/84/75。
六甲アイランド、昨日と同じ現場。Morris.は朝からマスターベッドルームで、キングサイズベッドと格闘(^_^;) 大きくて、スプリングで持ち上がるタイプで、これをバラして梱包するだけで午前中いっぱいかかってしまった。
途中廊下に材料取りに行く時、突然鼻血がでた。あわてて小鼻を押さえて1分ほどじっとしてたが、なかなか止まらない。鼻血の原因としてはキーゼルバッハ部位(小鼻のあたりの毛細血管が集まってる部位)が全体の90%を占めるらしい。残りの10%は高血圧や糖尿病、動脈硬化によって弱った血管が切れやすい場合があるとのこと。うーーん、血圧の高さでは人後に落ちないMorris.だけにちょっと心配だが、普通の鼻血は鼻をいじることで発生することが多いようだ。そういえば、Morris.はついつい、鼻をいじるのがくせになってるきらいがある。なるべくやめることにしよう。触らぬ鼻にたたりなしぢゃ。
昼飯のあとアイランド公園にコスプレの若者が散見された。どこかで大会みたいなのやってるのかもしれない。セーラー服系のコスプレ二人組に声をかけてデジカメで撮らせてもらう。何のコスプレか訊いたら「ガンスリンガーストラトスというゲームに出てくるキャラクター」とのこと。Morris.には呪文にしかきこえない(^_^;)
現場近くの駐車場にMorris.好みの黒白猫発見、Morris.@Catographerモード。
3時半に作業終了で解放してもらう。4時過ぎ帰宅。
TV大阪でマレーシアの女子卓球決勝やってた。日本-中国で、福原愛はストレート敗け、石川佳純は2ゲーム先取したがその後3連敗、中学生の伊藤美誠も第一ゲームを先取したもののその後3ゲーム取られて、第二位銀メダルにとどまったが、それでも大善戦。あまりに不甲斐なかった女子サッカーとは偉い違いである。福原愛ももう27歳(@_@)。4歳でテレビで取り上げられて人気ものになってから23年間。現在でも日本のトップ3の位置をキープしてるというのはなかなか出来ないことだと思う。この間、所属のことや、親族のマネージメントと卓球協会との軋轢があったりして、普通なら途中で潰れそうなものを、ここまで、続けていることには拍手。
今日の歩数は4399歩。

野草っぽい園芸種 

コスプレギャル 

これがモデルらしい 

六甲アイランド白黒 

高級マンションホール 

六甲ライナー窓から 

2016/03/05(土)●暖い啓蟄
7時起床。
今朝の血圧は168/75/67。
JR、六甲ライナー乗り継いで、六甲アイランド東のシンガポール向けピックアップ現場。
台所とアティック(屋根裏)の荷物中心に梱包。
なんだかえらくあたたかい。今日は啓蟄である。
5時半帰宅。
「ア・ピース・オブ警句」今週は「トランプのいやがらせ」というタイトルで、米大統領予備選挙の話題。例の排外主義者トランプがここまで勝ち残ることを、ほとんどのマスコミが予想できなかったことから、自論を展開している。しかし、どうもいつもの切れ味が感じられない。橋下元大阪市長と比較したり、アベノミクス評価が落ちても安倍支持率が落ちないことを例にあげて、「戦闘的なリーダーはたくましく見える」といういささか安易な結論づけするあたり、そして、近い将来日本でも、こういった排外主義者(ジョーカー)の台頭を恐れるというオチもね。まあ、小田嶋はサッカーに夢中になるみたいな感じで米大統領選にはまったと白状してるから、これ以上突っ込むことはやめておこう。
やはり、アメリカのことより、まずは、日本国内を見るべきだろう。
安倍首相は今日福島県を訪問し、スタンドプレイを繰り広げている。昨日の辺野古和解対応といい、議員定数削減への姿勢といい、外部圧力に耐え切れずという側面もあるが、どうもスタンドプレイの感が拭えない。
今日の歩数は)4229歩。

立葵 

大黄花酢漿(おおきばなかたばみ) 

白花オキザリス 

【キャパの十字架】沢木耕太郎 ★★★ 2013/02/15 文藝春秋  初出「文藝春秋」2013年1月号
ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」(1963)は戦争写真のなかで世界で一番有名なものだろう。
この写真に関しては、発表当時から疑惑があったらしい。いかにもヤラセっぽいし、実際の戦闘場面だとしたら、撮影者の位置が不自然だし、頭を撃たれたことになっているが、被弾したとは思えないとか……
1996年に被写体の割り出し(セロ・ムリアーノで戦死したアルコイ守備隊員)が確定したとして、いちおうの決着がついたことになった。
しかし2009年に、バスク大学のススペレギ教授が、セロ・ムリアーノから50km以上離れたエスペホであることを、写真の山の稜線から確定して、またこの写真に関する新しい視点が示された。
沢木は、スペインを訪れ、ススペレギ教授と会見し、エスペホも数回訪れて、撮影地を特定、当時の写真掲載雑誌や書籍を追い求め、同時期の他の写真を精細に調査して、あの写真は、演技であり、撮影は恋人でもあったゲルダ・タロウがローライフレックスで撮影したものと結論付ける。
この企画はNHKとタイアップしたもので、「推理ドキュメント 運命の一枚~"戦場"写真最大の謎に挑む~」のタイトルで本書の発売とほぼ同時(2013/02/03放映)に放映されている。
「深夜特急」時代は、バックパッカー的な貧乏旅行やってた沢木も、今や大御所になって、テレビ局、出版社の肝いりで、ヨーロッパ、アメリカと取材に回り、田中長徳から当時のカメラを借りたり、逢坂剛に紹介してもらったスペイン通訳嬢と同行取材したり、本書に掲載するためMAGNUM日本からキャパの写真の提供を受けたりしている。MAGNUMは結構著作権にシビアなようだから、これだけの写真を使用できたとのも、NHKと文藝春秋の助力あってのことだろう。と、多方面にわたってなかなか贅沢な状況で執筆取材できたようだ。贅沢といえば、本書造本もハードカバーで本文用紙も写真を多用するためということで真っ白の上質紙を使用している。
「崩れ落ちる兵士」は最初、フランスの「ヴュ」誌にもう一枚の「倒れた兵士」と並べて掲載され、その後単独で「Life」に掲載されて、これが世界的名声を産んだきっかけになる。
もちろん本書にも複数回紹介されているが、ニ誌の該当ページを上下に並べた88pでは両誌の誌名が逆になっている。写真の細部や角度など細かく調べたことを強調してる作だけに、こんなイージーミスはちょっといただけないな(^_^;)。
本書で沢木が、新たな所見として主張するのは、「崩れ落ちる兵士」とほぼおなじ時刻の写真が2枚存在していて、もう一枚の「突撃する兵士」がキャパがライカで撮影したもの、高名な「崩れ落ちる兵士」は隣りにいたゲルダ・タロウがローライフレックスで撮影したもの。兵士は撃たれたのではなく、斜面で滑って転んだところだった。キャパとゲルダがエスペホにいた間、この地で戦闘は行われていなかったから、撮影は演習、そして演技だったということだろう。
傾聴に値するところもあれば、ちょっとご都合主義的なところもあるが、ともかくも、これだけの「読み物に」まとめ上げる膂力には感心せざるを得ない。
キャパの自伝「ちょっとピンぼけ」は、筑摩の世界ノンフィクション全集で読んだ覚えがある。たぶん高校生の頃で、内容はほとんど覚えてないが、秀逸なタイトルだけは忘れずにいた。ゲルダのことはあまり出てこなかったと思う。
ゲルダは「崩れ落ちる兵士」を撮った(沢木説によると)翌年、単独で撮影取材の帰りに飛び乗ったオープンカーと戦車の衝突で死んでしまった。
ゲルダの死が「崩れ落ちる兵士」の写真をキャパのものにした、とは、はっきり書いてないが、それを「キャパの十字架」と捉えるところが本書タイトルの由来だろう。沢木は内心忸怩たるキャパが第2次大戦ノルマンディー作戦に随行して実際の戦闘の最中に撮影した「波の中の兵士」が、その免罪符になったのではないか結論付ける。この収拾の付け方にはちょっと疑問を感じた。

「波の中の兵士」は、ネガが損なわれていることで状況があいまいになり、かえって迫力が増すことになった。粒子の粗さとわずかなブレが、写真にダイナミックな動きと緊迫感を与えているのだ。もし画像がぼやけておらず、兵士の様子が細部まではっきり写っていたら、この写真がこれほどの迫力や臨場感を持つことができたかどうかわからない。その意味では、ここでも「崩れ落ちる兵士」とほとんど同じことが起きていたのだ。偶然が写真に思わぬ力を与えているという奇跡が。
しかし、「波の上の兵士」に「崩れ落ちる兵士」と決定的に異なる点があったとすれば、なによりそこが「本当の戦場」であり、撮り手の背後には無数の「敵」がいたということだったろう。
たぶん、あの「波の中の兵士」という疑いようもない傑作が撮れたとき、キャパはようやく「崩れ落ちる兵士」の呪縛から解き放たれることになったのだろう。「崩れ落ちる兵士」の呪縛、つまりキャパの十字架から。


まあ、これが沢木の筆法だろう。ノンフィクションと銘打ちながらフィクショナルな作品に仕上げずにはいられないとみえる。「事実は小説より奇なり」を具現化することにかけては、希代の名手というべきか。
本書は、いささか、「針小棒大、我田引水、羊頭狗肉、慇懃無礼」なところが目立つ。
最後に白状しておくと、Morris.は、そもそも「崩れ落ちる兵士」には、それほど感銘を受けたことはない。あちこちで見かけるから、お馴染みの写真、一種のアイコンにはなってたけどね。
手元に「芸術新潮」1995年1月号「20世紀を決定した「眼」」という特別号がある。350点ほどの写真が収められていて、キャパの写真も4pにわたって掲載されている。「崩れ落ちる兵士」(1936)「波の中の兵士」「Dデイから数日後の海軍基地」「嘲笑にさらされるドイツ協力者の母娘」(1944)、「最後の一枚」(1954/05/25)の五葉である。
「最後の一枚」はカラー見開き、インドシナ戦争への従軍で、ベトナムの草原を散らばって進む兵士の後ろ姿を、戦車から広角撮影したもので、これを撮った直後にこの写真にも写っている土手に登ろうとして地雷に触れて死亡したとのこと。ほぼ30年間の写真家生活で10年おきにエポックとなる写真を撮ったキャパに何かいたましいものを感じる。

2016/03/04(金)●辺野古工事一時停止
6時半起床。
今朝の血圧は172/77/76。
昼前、JR神戸に出て中央図書館へ。
れいによって、猫場、南宇治川小公園で、しばらくミニギター(^_^;)。じつは、ここの猫の写真を、猫おばさんに進呈しようと、えさやりに来るのを待ってたのだが、何故か1時過ぎてもやってこなかった。もしかしてミニギターに遠慮してえさやりをえんりょしたのかもしれない、そうだとしたら、公園の猫たちに申し訳ないことをしてしたことになる(>_<)
先日読んだ雑草の本↓のなかで紹介されてた絵本「雑草のくらし」を、子供絵本コーナーで探したが見つからず、PC検索したら書庫にあることがわかったので、三階で申請して、ゆっくり再読。いやあ、良い絵本だった。
7時半帰宅。
安倍首相が辺野古基地裁判での和解に応じ、辺野古基地の工事一時中止したとのニュース(@_@) 朗報と単純に喜ぶわけにはいかないが、とりあえず、一歩前進ではある。安倍政権としては、参院選への戦略なのだろう。
女子サッカーは中国に1-2で敗けて、これで実質的に今年の五輪出場は絶望となった。いろいろ叩かれるんだろうな。そして次の東京オリンピックの宣伝材料として使いまくられることは間違いなしだな。
今日の歩数は2202歩。

小ぶりの椿 

宇治川公園猫#1,2

#3 

#4 

#5 

図書館猫雉 

「雑草のくらし」甲斐信枝 

 

 

【都会の雑草、発見と楽しみ方】稲垣栄洋 ★★★☆
2012/08/30 朝日新書
先日読んだ「雑草の成功戦略」がそこそこ面白かったので、続けて読むことにした。
前作と重なる部分も多かったが、それなりにMorris.には有益な小ネタも多かった。
東京・名古屋・大阪を雑草から考察する「第三章 三都の雑草歴史物語」に期待したのだが、ちょっと期待はずれだった。

「雑草とは、いまだその価値を見出されていない植物である」ラルフ・ワルド・エマーソン

うむ、名言である。

自称「みちくさ研究家」である。
草を食うのは馬である。馬に乗って出掛けるときに、馬が道ばたに生えている草を食べながら歩いていくので、なかなか進まない。これが「道草を食う」である。


基本的に道草を食うのが草食動物であるというのは、その通りぢゃ(^_^;)

雑草の「雑」には「多様」という意味があるが、「草」という言葉自体も「多様」という意味を含んでいる。さまざまものがあることを「草種(くさぐさ)」という。草はそもそも多様な存在としてとらえられてきたのである。

前著では「ダイナシティ」などと横文字で説明してたことを思い出した。雑草=多様性。

生態学では、ニッチというのは、「生態的地位」という意味で、本来はある生物種が生息する環境を意味する言葉である。
そして、雑草と呼ばれる植物は、予測不能な環境をニッチとして選んだのである。
じつは畑というのは、雑草にとって過酷な環境なのである。いつ耕されるかわからないし、いつ抜かれるかわからない。そういう條件を克服した雑草だけが、「畑の雑草」となることができるのである。

雑草は弱い植物で、その弱さを様々な方法でカバーして「世にはびこ」っていく存在というのが著者の持論である。

日本では、タンポポは春の野原の風物詩として好まれるが、芝生の庭が自慢のアメリカでは、タンポポはもっとも嫌われる雑草である。ロゼットは、冬越しだけでなく、草むしりや草刈りにも強い形である。さらにタンポポはロゼットの下に長くて太いゴボウのような根っこを伸ばしている。(第一章 「雑草」とは、どんな植物なのか)

甲斐伸枝さんの絵本『雑草のくらし』(福音館書店)は5年間の空き地の雑草の変化を観察し続けた秀作である。この絵本を見ると、空き地の雑草の種類がダイナミックに移り変わっていく様子がよくわかるだろう。このような移り変わりの変化を「遷移」という。もし、除草剤が撒かれたり、草刈りがおこなわれたり、草刈りがおこなわれたりすると、ネジが巻き戻されるように、遷移の進行が元に戻る。

この絵本はずっと以前に見た覚えがある。再読してみよう。

雑草の種にとって、鉄道は都合のよい移動手段となっている。駅のホームを通過電車が通ると、意外と強い風が吹き抜けていく。この風に乗って、種はより遠くまで飛ばされていくのである。

汽車は風媒花にとって、毎日風を供給してくれる存在でもあったのか。

ハルジオンとヒメジョオンはよく似ているが、ハルジオンはつぼみが垂れ下がってうつむくのに対して、ヒメジョオンは上を向いている点で区別ができる。
ヒメジョオンは北アメリカ原産の外来雑草で、明治時代に日本にやってきた。明治維新のころに見られるようになったことから「御維新草」と呼ばれている。そして、鉄道が敷かれるようになると、線路沿いに、ヒメジョオンは各地へ広がっていった。そのためヒメジョオンは「鉄道草」の別名がある。
一方、ハルジオンはヒメジョオンと同じ北アメリカ原産でああるが、少し遅れて大正時代に日本にやってきた。そしてヒメジョオンと同じように線路に沿って分布を広げているが、関西でふつうに見られるようになったのは、昭和の終わりごろだから、伝搬するスピードはあまり早くない。


この二つの類似点と相違点は前から何度も教えられながら、いまだに区別出来ずにいる。とりあえずヒメジョオンのほうが強いと、おぼえておこう。

雑草は予測不能な環境を生息地とする植物である。この予測不能な事態は、生態学では「撹乱(かくらん)」という言葉で表現されている。
さまざまな撹乱要因が存在する、河原という場所は雑草の宝庫である。

河原は常に撹乱がおこり、その回復がワンパタンということだろう。

河原に跋扈する三大つる性雑草はクズ、ヒルガオ、アレチウリ。

アレチウリは要チェック。

草原に生きる草食動物たちは、さまざまな工夫で、イネ科の葉を栄養にすることに成功した。たとえば、ウシやヒツジの仲間は四つの胃で、微生物に分解させることによって繊維を分解して栄養分を吸収する。また、ウマやウサギの仲間は、発達した盲腸で微生物が繊維を分解し、栄養分を吸収するのである。こうして草原は、成長点に強い(成長点が低い位置にある?)イネ科の植物と、そのイネ科の植物を食べる草食動物を発達させた。

反芻動物の発生原因がイネ科の植物を食物にしたため、というのは、意外な説だった。

ペンペン草というのはナズナの別名である。しかし実際には、屋根の上に生えるのは、ペンペン草ではなく、キク科の雑草である。キク科の雑草は綿毛で種を飛ばすので、屋根の上にも種を運ぶことができるが、ナズナの種子は空を飛ぶことができないので、屋根にはたどりつけないのだ。

ペンペン草というのは、三味線草という異名からの連想だろうけど、そうか、屋根の上の生えるのは風媒花か。

東京湾のゴミ埋立地(夢の島)では、意外な植物が雑草化して、群生しているらしい。その植物は、カボチャである。生ゴミといっしょに持ち込まれたカボチャの種が、芽を出して、生い茂っているというのである。(第二章 通勤経路のみちくさ散歩)


野生化したカボチャは、時々見かける。

江戸時代には園芸、品種改良ブームで、サクラや、ツツジ、ツバキ、キク、アサガオ、ハナショウブなど、さまざまな植物で珍奇な品種が次々に作出された。
江戸時代の園芸書には、「黒花」、「青花」、「紅花」など、色変わりの品種や、斑入りのタンポポなど、変わり種のタンポポがあったという。タンポポは一本の茎に一つの花が咲くだけだが、一本の茎に幾つもの花が咲く「枝打ち」と呼ばれる品種まであったらしい。

変わり咲タンポポといのは初耳だった。以下、小ネタを羅列しておく。

葵と聞くと、花の美しいタチアオイやトロロアオイなどのアオイ科の植物を連想する。しかし、徳川家の葵の紋の植物のモチーフは、アオイ科のタチアオイではなく、ウマノスズクサ科のフタバアオイである。

日本の家紋によく使われる十大紋は「鷹の羽、橘、柏、沢瀉、茗荷、桐、蔦、木瓜、方喰(かたばみ)」であるとされている。(第三章 三都の雑草歴史物語)

ヤマトシジミの幼虫は、都会の道ばたのわずかな土に生えるカタバミを餌にしている。そのため、翠の少ない都会でも暮らすことができるのである。花の少ない都会では、成虫のチョウもカタバミの花の密を吸っている。ヤマトシジミは都会に生きるカタバミのおかげで、都市で生きていくことができるのである。

ヨモギの葉の裏が白く見えるのは、毛が密生しているためである。この毛を顕微鏡で見ると、一本の毛が途中から二つに分かれている。これは、アルファベットのTのような構造になっているので「T字毛(テイーじもう)」と呼ばれている。こうして毛の数を増やして絡ませることによって、葉の裏の気孔から水分が出ていってしまうのを防いでいるのである。さらにこの毛はロウを含んでいて、水分を逃さない。ちなみに、この葉の裏の毛を集めたものが、お灸に使うもぐさである。お灸がロウソクのように時間をかけてじっくりと燃えることができるのも、もぐさがロウを含んでいるためなのである。

スズメノカタビラは代表的なコスモポリタン雑草の一つである。その起源地はヨーロッパであるとされているが、定かではない。あまりに古い時代から世界中に広がってしまったので、いまとなっては、どこが起源地なのかわからないのである。

ハキダメギクは、南アメリカ原産の外来雑草である。命名者は牧野富太郎。日本で最初に発見された場所が東京・世田谷のゴミ捨て場だったころから、「掃き溜め菊」と名づけられた。

カモガヤも、牧場を抜け出した牧草の一つである。牧草では「オーチャードグラス」というしゃれた名前である。穂の形がニワトリの足のように見えるので、「コックスフットグラス」とも呼ばれている。ところが、コック(ニワトリ)をダック(カモ)と聞き間違えられ、カモガヤと名づけられてしまったのである。
カモガヤのほかにも、イタリアンライグラスはネズミムギ、ペレニアルライグラスやケンタッキーブルーグラス、トールフェスクと呼ばれる牧草は、それぞれホソムギ、ナガハグザ、オニウシノケグサと呼ばれて雑草化している。

ツメクサは「爪草」である。とがった葉が鳥の爪のように見えることから名づけられた。コケの用に見えても、ツメクサはナデシコ科の植物である。


やっぱりMorris.は植物なら雑草、猫なら野良猫(地域猫含む)が一番好きという意味で、この人の本はまた読んでみよう。

2016/03/03(木)●維民党名募集(^_^;)
6時起床。
今朝の血圧は193/83/68。
今日から暖かくなると言ってたので、久しぶりに屋練。でも、結構風が強くて断念。
2時から王子動物園、いつものカンガルー広場の裏側のベンチでミニギター。
報道ステーションのスクープ、2003年に核燃料サイクル撤退しようという計画があったが、国と電力会社の責任押しつけで頓挫した事実を裏付ける極秘文書を入手したという。当時商工関係議員が、原発開発のために、出来なくてもやり続けるしかないと放言したらしい。今また、安倍政権は原燃から新しい事業主体として「使用済燃料再処理機構」などという、鵺的法人作ろうとしている。すでに経費は14兆円超えてるらしく、これも電気料金に上乗せされているとか(>_<)
民主党と維新党で作る新党名、広く一般から公募(というか、ご意見寄せて)するらしい。自分で決められんのかい(>_<) とりあえず「維民党」とか「民主自由党」とかは絶対にやめてもらいたい。
いちおう、Morris.もネーミング考えてみよう。
「不偏不党」 ぢゃ、あかんわなあ(>_<) 「民衆党」「平和党」「是々非々党」「爽真党」……明日にまわそう。
今日の歩数は1501歩。

今日のまぬう 

天狗蝶 

虎と少女 

黒豹の肉球 

雪豹 

アムール豹 

白梟 

カンガルー 

うーーむ(^_^;) 

【リベラル再生の基軸】寺島実郎 ★★★☆☆
2014/01/17 岩波書店 初出「世界」2011~13 「能力のレッスンⅣ」である。

宮沢喜一は、「リベラリズムの主軸は一億一心の対極にある」といい、多様性の尊重という意思を貫いていた。
新しいリベラルの五つの基軸
1.対外関係の再設計-日米同盟の進化を求めて
2.グローバリズムの中での構成な分配の実現
3.平和国家精神の再起動-憲法九条の実体化
4.原子力再考-リベラル必ずしも反原発ではない視座の可能性
5.代議制民主主義の鍛え直し-議員定数の削除(2013・4)


安倍政権の思いつき政策「一億総活躍」 。「一億一心」「一億火の玉」「一億総懺悔」……この「一億」のついたスローガンには碌なものがない上に、全体主義が色濃く染み付いている気がする。東京オリンピック絡みの「オール日本」というのもこれに繋がりそう。
多様性=ダイバーシティということを最近知ったが、わざわざ外来語使う必要はないよな。やぶにらみではなく複数の視点で考えるということは重要だろう。
日米同盟一本やりでは、当のアメリカからも愛想つかされそうだし、反原発をお題目にするのではなく、多角的に再検討すべきだろう。

3・11以後の喪失感を受けて、「絆」や「連帯」が叫ばれた。だが、絆や連帯が叫ばねばならないほど国民の意識は「個」に拡散し、連帯が困難な時代を思わせる状況になっているといえる。
ネットによる擬似紐帯は、問題を増幅はできても解決できない時代なのだ。
ワーキングプア(200万以下の収入で働く人)は労働人口6272万人の34%、2165万人(2011年)、これ以外に日本には働いていない人が6000万人以上存在しているのであるから、「一億総中流幻想」はとっくに崩壊しているのである。その中で、労働組合員はいつの間にか「中流の上」に鎮座する存在となり、自らの既得権の防衛にしか目が向かわないという本音が埋め込まれつつある。(2013・8)


総評とか総連とか、あまり親近感は持てなかったが、今となっては懐かしくすらある。今あるのは御用組合というか、選良意識の強い利己主義の集団になってしまってる。

きわめつけは、「集団的自衛権使用容認」への動きである。憲法改正には手間取ると察すると、安倍政権は、集団的自衛権容認に慎重な内閣法制局長官を替え、首相の私的諮問機関「安保法制懇」に容認に積極的な「有識者」を並べ、解釈改憲を可能にする布陣を進めつつある。憲法九条の制約を拒否して「アメリカと一緒に戦争ができる国に日本を変えたいという試みである。
日本の右傾化を図るメッセージの底流に存在するのは、「近代史において日本だけが悪かったわけではない」という歴史意識であり、「アメリカを頼りにアジアに向き合う」という「親米ナショナリズム」の矮小で屈折した心理である。21世紀のアジアをリードする熱い情熱とビジョンに裏付けられた自己主張ではない。近隣との相互理解・交流への踏み込みなしに21世紀への希望など存在しない。中国の脅威を日米同盟を中核とする「自由と繁栄の弧」で封じ込めようとする安倍外交の姿勢は冷戦イデオロギー外交を一歩も出ていない。(2013・11)


2年前の言説であるが、すでに集団的自衛権は強行採決され、安倍暴政は続いている。

福島原発事故の議論において、微妙に避けられてきた論点がある。本当のことが議論されていないとさえいえる。それは福島原発を製造したGE社の製造責任である。福島のMARK-I原発はGE社が「フルターンキー・ベース」で全面的に製造責任を負って建設したプロジェクトであった。2年前、トヨタ車の事故を受け社長までが議会の公聴会で証言を余儀なくされた米国の現実を考えれば、当然、震災・津波対応など構造上の欠陥がなかったのか、製造者としての判断を確認するべきである。
あえて踏み込むならば、「日米原子力共同体」という構造を正視する勇気を奮い起こさねばならない。(2013・12)


そうそう、その通りである。GEとならんで、東芝、日立にも責任の所在をはっきりさせなくては。

山口二郎 自民党は半世紀もの長い間権力を持ち、基本的には巨大な利益分配マシンとして、官僚と共生してきた政党です。いわば、理念を持たない変幻自在さが政党としての生命力の源泉だった。しかし、そのモデルはもう崩壊し、まさに「失われた20年」がたったわけです。
寺島 (2011年5月の)ウィキリークスの日米間公電を検証してみると、日本の外交および防衛官僚、メディア関係者も含め、いわゆる自称「国際派」の一群が訳知り顔に、民主党政権はどうせ長続きしないのだから、ほどほどに相手にしたほうがいいとか、グアムへの米軍基地移転経費をできるだけ日本側に持たせるためのアドバイスを一生懸命している構図が鮮明に見えてきます。要するに、この国の官僚およびメディア関係者、広い意味で「知」の世界に生きているはずの人間が、戦前だったらゾルゲのようなスパイ事件になりうる役割を平気で果たしていたことが明らかになりました。

本書には対談が2本収められている。山口二郎は政治学者で民主党特に小沢一郎のブレーンとしても知られる人らしい。それだけに自民への反発心も強いようだ。
日本政財界の「アメリカ族」のやり方は「売国奴」である。


寺島 かつてであれば、ある知的レベルの人が「ばかもの」と言えば引っ込んだ連中が、繰り返し鉄面皮にも登場してくる。そのような「政治好き人間」が、風の吹いている方向に向かって動き、その風によって当選するチルドレンが右に左にさまようことで、国民の政治に対する失望感がさらに深まるという悪循環の中に入っているのではないでしょうか。

笠井潔の言ってた「反知性主義」ってやつだな。

寺島 私に言わせれば、アベノミクスというのは「現代版ええじゃないか運動」には他ならない。幕末のような混乱期に入ると、思考回路を遮断して「ええじゃないか」ととにかく踊り狂う。日本人というのは、これほどお粗末な人間だったのか。真価が問われています。
山口 いまの日本には困難と向き合うことに疲れ、根拠がなくても明るいことを考えたいという気分が横溢しています。株高・円安大歓迎といった態度は、その反映でしょう。3・11の前後だけは、現状は、原発は、福島はいまどうなっているのかという情報が多少は出てきました。しかし、基本は忘却です。忘れたい、消し去りたい。昨年出た赤坂真理さんの『東京プリズン』という小説がとても印象的でした。あれだけの戦争を「無かったこと」にしてきた戦後の日本人のメンタリティをテーマにしていますが、3・11やマネー資本主義の行き詰まり、あるいは日本社会の持続可能性の危機といった大きな問題は、もう考えたくないのです。


あまりにつらい状況に陥ると「考えることを放棄する」という、態度をとりたくなるなあ。Morris.にはよくわかる。根拠がなくても明るく。無理して陽気を演じるのも疲れる。お粗末と言われても、返す言葉も無い(^_^;)

山口 私には原発そのものの是非について議論する能力はないのですが、政策として考えた場合、日本の原子力発電、廃棄物処理、核燃料サイクルはまさに太平洋戦争の焼き直しです。不可能な目標を設定して大本営発表を繰り返して、およそ達成できない目標のために延々といろいろな資源を無駄遣いしていく。そして矛盾を特定の地方に押し付ける。戦争の時は沖縄、今度は青森・福島。

全くその通り。すでにNHKは大本営発表やってるし。核燃料サイクルでは、13年前に廃止案が出て頓挫した経緯が明らかになったばかり。

山口 脱原発と言うのだったら自民党政権だけは絶対つくってはいけないのです。政治に希望を取り戻すと同時に、50歩と100歩の違いをわきまえて、50歩でとどまることを大いに評価する発想がないと、世の中は変わらない。(2013・5)

自民党がそのまま「原子力村命」だから、つまりは、そういうことになる。

寺島 今は「一億保守化」と称されるほど、保守化が進んでいる政治状況だと言われています。民主党の敗北に見られるように、時代の空気が安倍政権に引っ張られているように見えるからです。しかしあえて言えば真正の保守とはずいぶん距離があり、ありていにいえばプチナショナリズムに新自由主義が相乗りしてるような混在状況です。文化伝統に重きを置き、人間を重心の低いところから見つめて、ある価値を守りぬこうとする本来の保守からすると、プチナショナリズムとマネーゲーム資本主義に近いような、競争主義・市場主義の人たちが入り込んで、むしろ価値の紊乱を招いているように見えます。
中島岳志 安倍政権は様々な点で保守と相容れないものです。そもそも保守派安定性を重視します。安定(スタビリティ)がないと社会の持続可能性(サステナビリティ)が生まれてきません。安倍政権が志向するのは小さな政府、自己責任・競争型の政府です。しかもアベノミクスの金融政策は設計主義的で、インフレターゲットはインフレ率をコントロールできるという発想です。こういう人間観に保守は立ちません。
寺島 誤解を恐れず言うならば、私は近代主義者です。近代が生み出した科学技術と民主主義に真剣に向き合うべきだと考える存在だからです。日本において、戦後民主主義はあくまでマッカーサーから与えられた民主主義であり、民主主義を作り上げてきた手ごたえやアイデンティティを持った人はいないし、民主主義を作ってきた責任感と愛着を持っている人は少ない。科学技術の部分では「和魂洋才」という都合のよい言葉を思いつき「洋の才」だけは取り入れたけれども、日本人はもう少し近代に対して誠実でなければならないというのが私の本音です。


寺島は実は正統保守主義者で、そういう人から見ると、今の安倍政権は反則としか見えないのだろう。

中島 インドは日本の立場を理解していたというこで、そこからパール判事が利用されてきたのです。パールは日本が正しかったとはまったく言っていません。あえて言えば日米同罪論です。南京虐殺も事実認定しています。そして、同時にアメリカの原爆投下についても問題視しています。インドは日本に対し免罪してくれたと右派は言いますが、そんなことはない。パールの理論は「A級戦犯の経時的無罪」であって、大東亜戦争を聖戦視するような「日本無罪論」ではありえない。

何度でも言う。アメリカがやった、原爆投下、無差別空襲は国家的犯罪である。

中島 日本人が弱いのは、日本とどこかの国の関係ばかりを見ているからです。アジア間関係が全く見えていません。集団的自衛権については、国内問題として今進んでいるのは解釈改憲です。解釈改憲と憲法改正では解釈改憲の方が危ないと思います。解釈改憲は内閣法制局が主導権を握っています。最高裁は憲法判断をしません。内閣法制局長官は内閣が任命します。そこで憲法の解釈が変わると言うことは、実質上の憲法改正が内閣の内部で自己完結してしまうということです。民主制においては、われわれが主権を行使できるのは立法府に対してのみです。行政府だけで解釈が替えられてしまうと立憲主義が崩壊するのです。デモクラシーそのものの問題なのです。
寺島 私が言い続けてきたのは、常識に還ろうということです。常識とは、一つの独立国に外国の軍隊が駐留しているということは、過渡的な状況としてはありえても、長期的には不自然だということです。そのことに気づかず、国家や独立を語る資格を失っているのです。


日本では立憲主義は瀕死状態である。この対談の2年後に、まさに恐るべき事態が発生してしまった。それをわかりやすくまとめた発言があったので引用しておく。

-------------------引用ここから--------------------------

憲法解釈変更を一日で決めていた内閣法制局
2015年9月28日 天木 直人


今度の安保法案の強行採決のプロセスは、あらゆる意味で法の支配を否定した暴挙であったが、またひとつ驚くべき事実が毎日新聞のスクープで明らかになった。
きょう9月28日の毎日新聞が一面トップで大スクープ記事を掲載した。
すなわち、昨年7月に安倍首相が集団的自衛権行使容認を解釈改憲で行おうとした際に、内閣官房の国家安全保障局からその合憲性(違憲性)の審査を求められた内閣法制局の憲法解釈を担当している第一部担当参事官が、わずか一日で「意見はない」と電話で答えていたというのだ。
しかも、その結論に至る内閣法制局の内部議論を示す文書が一切残っていないという。
驚くべき内閣法制局の責任放棄だ。
私もまだ現役の外務官僚だったころ、何度も内閣法制局と仕事をしてきたが、こんなことは考えられないことだ。
しかし、その担当参事官を責めるのは酷だ。
これは内閣法制局長官の決定事項だったからだ。
これを要するに、今度の集団的自衛権の行使容認と、それを法律にした安保法は、安倍首相と外務官僚(谷内正太郎NSC事務局長、小松一郎内閣法制局長官ら)が、この国の法の支配をハイジャックして実現したものだったということだ。
そしてそれを可能にしたのが人事である。
人一倍強い官僚の出世欲を巧みについた恣意的人事により、すべてを従わせる。
出世欲に負けた官僚が、公僕意識をかなぐり捨てて黒を白と言いくるめる。
これが安倍政権の現実である。
深刻なことは、それが外交・安全保障の分野に限らず、あらゆる政策分野で横行していることだ
日本という国は、8年前に首相の座を放り投げて敵前逃亡し、その時点で政治家失格だった安倍晋三という一人の男を甘やかし、総理にまでさせて、ここまで壊されてしまったということだ。
しかも、それを倒す者が誰ひとり出てこないまま、さらなる横暴を許している。
なんという政治の体たらくであろう。
われわれ国民はどうすることもできない。
すべては政治家という特権を与えられながら、何もできない政治家の責任である。
私が既存の政党、政治家ではもはやどうすることもできないと考える理由がここにある(了)

-------------------引用ここまで--------------------------

中島 トポスとは、自分が存在することに意味を持った場所です。保守の持つ世界観は有機体論です。あらゆるものがつながっていて、それぞれに役割がある。保守が重要視するのは役割原理です。私は福田恆存の『人間、この劇的なるもの』を座右の書としています。何らかの役割を演じながら生き、その役割を演じ味わうことで人生は動いている。重要なのはその役割を演じることだというのです。現代社会は役割のある場所=トポスを奪っているのです。(2013/11/01)


この中島発言は、Morris.にはかなり応えた。福田の本も読んでみよう。トポスレスMorris.からの脱却。

気になることがある。関東大震災からわずか14年後の1973年盧溝橋で日中両軍が衝突、日中戦争が始まり、41年の真珠湾攻撃へつながる。関東大震災前年の1922年にはワシントン海軍軍縮条約が結ばれ、「国際協調」と「大正デモクラシー」と言われた時代が存在した。それが軍靴の音に押し潰されていく転機となったのが大震災だったといえる。
無力感と不安の中で醸成されるのは力への誘惑である。即時的同一化というやつで、「がんばろうニッポン」的なキャンペーンの繰り返しと「この際、救国大連立政で」などという動きに救いを求めているうちに、思いもかけぬ方向に向かう可能性があることを肝に銘じなければならない。ファシズムは不安を土壌に登場するのである。(2011・5)

「いつか来た道」を思う現代人は多いだろう。最後の一文を肝に銘じよう。

「脱・原発」を語る人は善良で人道的価値に溢れる人が多い。しかし、ムラの中で善意を確認しあっているだけではムラを取り巻く壮烈な力学には立ち向かえない。原発について核の議論と一線を画したくなる気持も理解できるが、原爆の登場からの歴史を再考してもわかるごとく、核と原発はどこまでも表裏一体なのである。
私は多くの「脱・原発」の論調に「非武装中立論」にも通じる虚弱さを感じる。敗戦国日本で、深い省察に立ち「二度と戦争に巻き込まれたくない」との思いで「非武装中立」を希求した人たちが存在したことも理解できる。しかし峻厳な国際環境の中で瞬く間に空虚な理想論にさせられていった。求められるのは重層で逞しい構想力なのである。(2012・6)


寺島は「反原発」「脱原発」への疑問を呈する。核と原発は一体であると理解しながら、核の危険を過小評価してるようなのが気になる。
「絶対平和」への否定的立場も同様である。

北東アジアには北朝鮮のような「冷戦孤児」ともいえる危険な国が存在し、我々も力の論理の誘惑に引き込まれがちだが、冷静にみれば北朝鮮の脅威は冷戦時代の脅威とは質的に異なる。つまり、背後に「社会主義革命」を支持する勢力が存在した時代とは異なり、北朝鮮が本気で南進すれば、自らの存続自体が否定される結末に至ることは明らかである。周辺国・関係国が現状の固定化を潜在的には期待する中での「恫喝ゲーム」であり、「簡単には戦争のできない時代」における地域紛争なのである。(2011・2)

寺島は北朝鮮を軽視する癖がありそうだ。「冷戦孤児」という造語はうまいと思うが、大国に利用されながら利用する北朝鮮のやり方は、侮れないとも思う。

この(9・11から)10年の米国の消耗はあまりにも悲惨である。2011年8月16日現在、アフガニスタンとイラクで6153人の米国の兵士が死んだ。この数は、9・11での犠牲者数2982人の倍を上回るものとなった。無論、米国人の死者だけではない。9・11後のアフガン攻撃、イラク戦争によるイラクとアフガンにおける戦闘・テロによる死者は、どんなに少ない推計でも20万人を超す。
不幸にして小泉政権化の日本は、「対米協力」を本音とする「国際協力」という建前で、イラクにまで自衛隊を送るという選択をした。この選択が日本の中東外交の汚点となったことは、既に歴史が証明している。(2011・10)


死者の数ではない、とはいうものの、やはり数の重みというものもある。日々の空爆で奪われる人名の数は、空恐ろしいものがある。

米中関係は単純ではない。歴史の教訓は日米関係は常に米中関係によって翻弄されてきたことを教える。アジア太平洋戦争の敗戦も、米国への敗戦ではなく、米国と中国の連携による敗戦だったことを見失ってはならない。松本重治が言い続けたごとく「日米関係は米中関係である」という認識は今日むしろ重みを増しているとさえいえる。(2012・2)

「太平洋戦争」という名前に惑わされて、日本はアメリカに敗けたと思いがちだ。特にマッカーサー司令官による占領を経験しただけにそのイメージは強烈だった。米国と中国の連携に敗けたという視点は持てずにいた。しかしあの戦争時と現在とは、また別のパタンだと思う。

救世主的情熱に支えられた「ネーションビルディング」(国つくり)という価値押し付けこそがマッカーサーの戦後日本に向き合う本音であった。ここに米国が内在させる「抑圧的寛容」が生み出される土壌がある。自分が圧倒的優位にあるという意識が生み出す寛大さ。つまり、進駐軍でやってきた米国人の「日本の子供たちに粉ミルクを」という思いやりにも通ずるものだが、それが、ひとたび自分を凌駕するかもしれないと認識したり、敵対してくるかもしれないという状況に直面すると嫉妬心と敵愾心の塊となって偏狭な抑圧者に反転するという性向である。(2012・5)

一見博愛主義に見えるが、傲慢さと差別主義が内在してたということか。国家でなく、個人レベルでもありそうな事例でもあるな。
寺島本人は、時々TBS「サンデーモーニング」で見る機会がある。

2016/03/02(水)●ソンヘさん九十歳(@_@)
7時起床。
今朝の血圧は209/97/67。
9時過ぎに部屋を出て、金沢病院に行き、いつもの薬処方してもらい、病院脇の都賀川辺の芝生のベンチでミニギター(^_^;) 今日は気温はあまり高くないがほぼ快晴で、日差しがあると充分耐えられる。
水道筋マルハチで買い物して2時帰宅。
参院国会中継見るともなく見て、自民議員の質問になったところでoff。You Tubeで先日見損なった、というか、北朝鮮のミサイル発射で延期になった旧正月特集のKBSノレチャラン人気賞特集の映像見つけたので、これを見ることにした。何と2時間番組である。過去の人気賞受賞者(ほぼ最近の受賞者)集めて、賑やかに楽しむというコンセプト。老若男女それぞれ多芸な出演者が集まってたが、海外ロケや、20歳で出場して人気賞取ったキムヘヨン、4年前亡くなったキムインヒョプ楽団長の遺影紹介などが興味深かった。そして最後に、ソンヘさんへのサプライズとして、豪華なバースデイケーキ登場。ケーキには「90」の文字が(@_@)。ネットで確認したらソンヘさんは1927年4月27日黄海道の生れとなっている。韓国は数え歳だから、今年4月にはたしかに九十歳になる。韓国も高齢化傾向あるにしても、90歳で現役、それも、苛烈な仕事をこなしてることには驚嘆するしかない。この特集は平日に放映されたらしいが、You Tube方がうんと画質が良いから、今日見られてよかった。
夜は女子サッカー、日本-韓国戦。Morris.はあまり女子サッカーには興味ないのだが、日韓戦となるとつい見てしまう。リオ五輪予選で5チーム総当りで上位チームに出場権与えられるらしいが、日本は緒戦でオーストラリアに敗けてるから、韓国に勝たないと出場権難しくなりそう。
前半は日本攻勢ながら0-0で折り返し、後半、韓国がPKのチャンスを得たが、GK に阻まれ、後半40分くらいに、日本がラッキーな先制ゴール。これで勝てるかなと思ったが、GKがイージーなキックをキャッチしながら味方選手とぶつかって落球したところを韓国にゴールされて、同点。そのまま引き分けで、勝点1となった。これで自力での出場権獲は無くなり、残り3試合全勝しても微妙なところという窮地にたった。まあ、どうでもいいけど(^_^;)
今日の歩数は3049歩。

今日のレッスン場(^_^;) 

寿司屋の寄目 

寿司屋の白 

照光寺の?クロ 

ノレチャラン人気賞大集合特番 

ソンヘさん九十歳(@_@) 


2016/03/01(火)●プチ山歩き
7時起床。
今朝の血圧は181/79/68。
高浜原発4号機、昨日、送電開始で、報道集めて、始動のスイッチ入れた途端に緊急非常音が鳴り出して、自動停止になり、関係者が引きつりながら、報道陣を追い返そうとする映像が、報道ステーションで流れたのだが、今朝のニュースではほとんど取り上げられてない。それにしても、関電にとっては、晴れの舞台での大失態。ともかくもこんな状態で再稼働ということは考えられない。
衆議院はあっさり予算案通して、後は年度内に通過は決まり。午前の質疑でも、結局高浜原発への質問は(時間切れもあって)無し。
自民議員の失態連鎖、電力会社の不祥事など、これだけ敵失乱発で、つっこみどころ満載なのに、野党はいまいち突っ込みきれていない。高市総務相の電波法発言でも、ジャーナリストたちの反論をそのまま引用してたし、甘利元大臣収賄問題も尻すぼみ状態。
昼から、神鋼病院のATMで家賃振込みそのま北上。神戸労災病院から成徳学園高校裏手の学校林道に繋がる道を少しだけ登って、砂防ダムの脇でしばらくミニギター。1時間ほどやって、引き返し、上春日公園の日向のベンチで、休憩して、またちょこっとミニギター。学校帰りの小学生がボール遊びや、スケボー遊び始める。結構騒々しくて、つい大声で歌ってしまう(^_^;) でも、あまり気にしないようだった。
4時半帰宅。
昨夜のKBS歌謡舞台1456回は-2월 신청곡-2月リクエスト 歌謡舞台35周年記念企画だった。まだKBSホームページにプログラム表示されてないので、ネットストリーミング見ながら取ったメモで紹介しておく。

1.애모愛慕/김수희キムスヒ,이순정イスンジョン
2.안동역애서安東駅にて/진성チンソン
3.사랑의 미로愛の迷路/최진희チェジニ
4.여자야女よ/유현상ユヒョンサン
5.그리움은 가슴마다恋しさは心次第(이미자イミジャ)/우연이ウヨニ
6.비네리는 고모령雨降るコモ嶺(현인ヒョンイン)/강민주カンミンジュ
7.무너진 사랑탑崩れた愛の塔(남인수ナムインス)/류기진リュギジン
8.나는 행복한 사람私は幸せ/이정희イジョンヒ
9.샤방샤방シャバンシャバン/박현빈パクヒョンビン
10.돌아와요 부산항에釜山港へ帰れ/서지오ソジオ
11.태평가太平歌/유지나ユジナ
12.칠갑산七甲山/주병선チュビョンソン
13.쓰러집니다/서주경ソジュギョン
14.꽃송이를 아시나요花をご存知?/김국환キムクッカン
15.물새 한마리水鳥一羽/하춘하ハチュナ

記念企画ということでなのか、結構馴染みの歌が多かった。最初のイスンジョンというのはキムスヒの娘らしい。ユジナのテピョンガが、一番良かったかな。★★★
今日の歩数は

螺旋階段 

学校林道の砂防ダム 

螺旋階段 

楽譜に雪が 

冬の薔薇の蕾 

知恵の輪? 




 

 

 


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