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Morris.日乘2014年8月



Morris.の日記です。読書控え、宴会、散策報告、友人知人の動向他雑多です。新着/更新ページの告知もここでやります。下線引いて ある部分はリンクしているので、クリックすれば、直行できます。


 

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014/08/31(日)●京都五条あたり●
6時起床。
今朝の血圧は151/54/102。
この低血圧は昨夜ちょっと飲み過ぎたためだろう。
浅海くんら4人で、京都下京区、上海向け船便と保管荷物ピックアップ現場。
昼食抜きで1時過ぎ作業終了。
その後浅海くんと二人で北区の実家に、冷蔵庫と電子レンジ配達。
遅めの昼食は横綱ラーメン。
3時半倉庫着。
5時帰宅。
阪神はヤクルトに連敗でこのカード負け越し(>_<)
今日の歩数は4022歩。

【東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと】菅直人 ★★★☆ 2012/10/25 幻冬舎新書。
福島原発事故時の総理大臣だった菅直人の当時の記録である。どうせ自己弁護や、正当化、言い訳などがメインかと思ったのだが、意外なくらい率直に事故後の経過を、日録風にまとめてあり、なかなかの一冊だった。
菅が東京工大の物理学科卒業というのも知らずにいたが、理科系の総理大臣というのは、かなり珍しく、原発についても、一通りの知識があったことが、事故対応にもプラス効果があったことが見て取れる。

原発の重大事故は起きない。その前提に立って日本の社会はできていた。原発を54基も作ったのもその前提があったからだ。法律も制度も、政治も経済も、あるいは文化すら、原発事故は起きないという前提で動いていた。何も備えがなかったと言っていい。だから、現実に事故が起きた際に対応できなかった。
政治家も電力会社も監督官庁も「想定していなかった」と言うのは、ある意味では事実なのだ。自戒を込めて、そう断言する。(序章 覚悟)


こういった感じで、実に直截である。あまり断言して欲しくはないが、311以前の日本はたしかに「原発事故は起きない」という前提で成り立って(そう思わせられて?)いた。

私が政治家になるきっかけの一つは核兵器というものの存在だった。1957年、世界中の科学者や哲学者が集まったパグウォッシュ会議が創設された。その会議で、核開発を反省したアインシュタイン、ラッセル、湯川秀樹らが結束して、核廃絶に動いた。この会議のことを学生時代に知り、科学技術は人間の幸せを予定調和的にもたらすものではないことを改めて認識した。
科学技術の進歩は蓄積されるが、人間一人ひとりの能力はそんなに進化しない。そこに生じたギャップゆえに、科学技術は制御不能になることがある。核兵器の開発などは、ネズミがネズミ獲りを作ってしまったような事故矛盾だ。科学技術を取捨選択する英知を人間が発揮できるか--これが、私にとって若い時からの課題だった。(序章 覚悟)


ここらあたりは、何となく眉唾モノだし、「ネズミがネズミ獲りを作ってしまったような事故矛盾」という喩えは、笑うしかないけどね。

原災法が制定されたのは、1999年9月の東海村JCO臨界事故が起きたからである。
原災法では、原子力緊急事態宣言が出されると、総理を本部長とする原子力災害本部を設置し、その事務局は経済産業省原子力安全・保安院が担うことになっている。そして、実際の情報収集や対応判断を主導するのは、原発の近くに設置された現地の「緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)である。事故発生時にはこのオフサイトセンターに関係者を集め、現地対策本部を作り、方針を決定し、原災本部長である総理大臣の了解を得て実施するという仕組みになっている。
つまり、現在の法体系では、基本的には、原発事故の収束を担うのは民間の電力会社であり、政府の仕事は、住民をどう避難させるかということになっているのである。(第一章 回想 03/11)


JCO臨界事故が無かったら、この原災法すらできてなかったということになる。そして、出来たのが事故の現場は東電で、政府は避難指導。これもかなりひどい。

原子力安全・保安院はあくまで原発やその他のエネルギー施設の保安検査のための機関であり、事故が発生した場合の処理の専門機関として十分な体制になっていなかった。
原子力事故を収束させるための組織がないのは、事故は起きないことになっていたからだ。そういう組織を作れば、政府は事故が起こると想定していることになり、原発建設にあたって障害になるという理由なのだろう。(第一章 回想 03/11)


たしかに原子力安全・保安院の方々のお粗末さは、テレビ画面に登場するたびに呆れるばかりだったな。事故を想定した組織自体が、反原発勢力に攻撃の口実を与えるからという理由で作られなかったというのは、たまらんものがあるなあ。

テレビ画面には1号機が爆発している様子が映っていた。
私は言葉が出なかった。たしか、下村審議官が斑目委員長に「今のは何ですか。爆発が起きているじゃないですか」と訊いていた。委員長は両手で顔を覆っていた。(第一章 回想 03/12)

この斑目さんというのは、際立ってひどかったことを思い出した。

私はすぐに秘書官を呼び、東芝の車両が通れるようにしてくれと指示した。
私の仕事は現場で作業にあたることではない。最終的な決断をすることだ。しかし、報告は来ない、提案も来ない。状況が見えないのである。このように何かのきっかけで、外部からの情報が入ることで、初めて分かるのだ。(第一章 回想 03/13)


原子炉製作メーカー東芝が、修復機材を事故現場に運ぼうとして、立入禁止で入れなくなってることを知った菅が、指示したという話の流れで、「報告は来ない、提案も来ない。状況が見えない」と忿懣やるかたなしだが、東電の秘密主義が、菅を直接事故現場に赴かせたのだろう。後で総理が事故直後に官邸を離れて現場を訪れたことが非難されたが、本書を見るかぎり、それなりに納得がいく。

1号機は完全にアメリカ製で、私も後で知ったのだが、その際の契約は「ターンキー契約」と呼ばれるものだった。これは自動車と同じように、カギ(キー)を回す(ターン)だけで稼働できる方式、つまり、原発の完成品を買うやり方だった。
1号機の場合、GEが作ったものをそのままもらって稼働しているので、東電の自前の技術に完全にはなっていなかったのではないか。
ターンキー契約であったことは、事故対応の際も障害となったと思うが、さらに事故後の調査委員会の調査の際、東電が手順書を開示しない理由の一つにもなっていた。GEの知的財産権との関係を理由にして、黒塗りにして開示したのだ。(第一章 回想 03/14)

ターンキー契約というのは初めて知ったが、福第一原発1号機は、東電にとってレディメイド原子炉で、技術者というより、単なる運転者、あるいは使用人に過ぎなかったということだろうか。

福島第一原発の作業員、そして自衛隊、消防、警察といった人たちの命懸けの働きを過小評価するものではないので、誤解しないで欲しいのだが、私は、この事故で日本壊滅の事態にならずにすんだのは、いくつかの幸運が重なった結果だと考えている。
もし、幸運にも助かったから原発は今後も大丈夫だと考える人がいたら、元寇の時に神風が吹いて助かったから太平洋戦争も負けないと考えていた軍部の一部と同じだ。(第一章 回想 03/15)


「最悪のシナリオ」まで描いてた菅にしてみれば、とんでもない幸運だと感じられたことがよく分かる。結果的には「不幸中の幸い」では済まないくらいの深刻な被害、汚染だが、炉心爆発なんてことになってたら、冗談抜きで「5千万人避難」が現実になってた怖れもあったわけで、それこそ日本沈没である。
これで、菅は「脱原発」に大きく舵を切ることになる。

火力発電よりも安いとされている「原発のコスト」とはあくまで「電力会社にとってのコスト」であり、使用済み核燃料の処理のための費用は、電力会社のコストにはごく一部しか含まれていない。それどころか、核燃料サイクルが前提となっているので、使用済み核燃料はそのための「資源」と考えられ、資産として計上されている。
原子力ムラは、原発維持のために再処理が必要とし、そこから生まれたプルトニウムをしょうひするために高速増殖炉の開発が必要だとし、高速増殖炉が進まないためにプルサーマルが必要だとし、より危険で加工費の高いMOX燃料を原発に導入してきた。
原発維持を大義名分として巨額の資金を投入し続けようとしている。すでに、経済の原理からも大きく逸脱している。(第三章 脱原発での政治と市民)


絵に描いたような反原発論者ぶりであるな。でも、これは、正論だと思う。

戦前、軍部が政治の実験を掌握していったプロセスと、電事連を中心とする、いわゆる原子力ムラと呼ばれるものの動きとが、私には重なって思える。つまり、この40年間、東電と電事連を中心にした勢力は、原子力行政の実験を次第に掌握していった。その方針に批判的な専門家や政治家、官僚は、村の掟によって村八分にされ、主流から外されてきたと思う。
現在、原子力ムラは、今回の事故に対する深刻な反省もしないままに、原子力行政の実権をさらに握り続けようとしている。戦前の軍部にも似た原子力ムラの組織的な構造、社会心理的な構造を徹底的に解明して、解体することが、原子力行政の抜本改革の第一歩だと考えている。(第三章 脱原発での政治と市民)


自然エネルギーへのいささか楽観的すぎる観測には同感できなかったが、原子力ムラの政財企業ぐるみの権力掌握と排他主義は、欲と保身で強固な地盤を固めているようだ。「社会心理的な構造」というのが、よくわからないが、このままだと、愚行の輪は途切れそうにない。
本書のほぼ半分が、3月11日からの一週間ほどの総理・政府から見た事故の推移で、福島第一原発事故の経過を通覧するのに、役に立った。
老後の回顧録でなく、事件後1年半という早い時期に書かれた元総理の手記という意味でも、貴重な証言資料と評価できる。


014/08/30(土)●屋上生活(^_^;)●
6時半起床。
今朝の血圧は179/100/68。
久しぶりにピーター・バラカンのウイークエンドサンシャイン聴くも、いまいち好みの曲は流れなかった。
シャワー浴びて、屋上に。今日は缶ビールでなく、缶酎ハイ持参。風もなく太陽は雲に隠れての好条件で、ついつい2時間ほど過ごしてしまった。ユジナの「コチュ」を集中練習したが、これは日本のカラオケにはまだ入ってないようなのが残念である。それにしても、屋上でのんびりできるのは、ありがたいことだと思う。今後とも、できる限り、この屋上環境を有効利用したいと思う。
午後から外に出ようとしたら、突然の雨。
結局、3時過ぎの雨が上がりを待って、自転車で三宮に。三宮図書館にも自動貸出機が設置されていた。原発関連本3冊借りて、子どもコーナーにあった海野和男の「蝶蛾記」(福音館)をテーブル席で熟読。いやあ、やっぱり日本の昆虫写真は彼の出現で様変わりしたと思う。特に蝶・蛾の鱗翅目は子供の頃から愛着が深かっただけに、渾身の一冊になっている。紋白蝶を始めとする蝶・蛾の羽化連続写真はどれも素晴らしすぎる。
ダイエーで食料買い出しして6時半帰宅。
阪神-ヤクルト2戦目。昨日の後味の悪さを引きずったみたいな試合展開で、1-4でヤクルトにあっさり負けてしまった(>_<)。広島が勝ったので、阪神は3位転落(>_<)。
今日の歩数は2387歩。

【新板 原発のどこが危険か】桜井淳  ★★★☆ 2011/04/25 朝日新聞出版。元版1995刊行。
「世界の事故と福島原発」という副題は、当然福島第一原発事故直後の緊急再刊のために付けられたものである。
最近集中的に読み漁っている原発事故関連本の中で、一番インパクトのあったのが「日本「原理力ムラ」行状記」で、同じ著者が、事故の15年以上前に出していた本書の新版があったので、読むことにしたのだった。
あとがきにかえた福島第一原発事故への小論の日付が事故後半月足らずの3月24日になっているから、まさに事故発生直後の混乱期での再刊ということになる。
内容的には、米ソの原発の実情と過去の事故を検証しながら、原発の危険性と安全対策への提言がメインであり、多くの数値や図解で説明されてることの大部分は、機械音痴のMorris.には理解不能であった(>_<)が、原発そのものの危険性と脆弱さだけは理解できた。
元版のまえがきに「あまり議論好きでなく消極的な性格の筆者は、多くのマスコミ関係者からむりやり議論に引っぱり出され、自信の技術論を展開しなければならなかった」と、ちょっと韜晦気味の弁明をしてたのにはちょっと驚いたけどね(^_^;)
原版まえがきで、原発システムは余りに複雑で、一般人にその技術評価を正しく伝えることが難しいとした上で、原発推進派と反対派を以下のように相対化している。

原発推進派は、まずい部分を意識的に棚上げし、無味乾燥な似て非なる技術論を展開しており、筆者から見ればそれらは、通産省や科学技術庁、電力会社の広報レベルでの内容でしかない。原発推進派が安全と判断したことが、後に容赦なく深刻な事故として表面化している。
それに対して原発反対派は、充分な情報が入手できないためであろうが、必ずしも技術の現状を正確に把握していないような技術論を展開している。


また「これまであまり議論されてこなかったステーション・ブラックアウト(全交流電源喪失)にポイントをおいてる」と書いてあり、これは福島第一原発事故と大きく関連していて、本書の緊急再販もこれに依っているのだろう。

日本では、事故・故障評価を通産省の技術顧問が行っている。それは「通産省の、通産省による、電力会社のための、事故・故障評価」であり、国民の安全を守るという視点が完全に欠落している。
筆者はこれまでに原発推進者から約1500回、原発反対派から約500回の脅迫や妨害を受けたが、それらについては実名を記し、すべての記録を一冊の著書にまとめる準備を進めている。(Ⅰ原子力施設の事象の国際評価尺度)

やはり元々桜井は、実名批判も辞さずで、反対意見に対向する立場を明らかにしていたらしい。

原発の定期点検は、代表的な3K(危険、汚い、きつい)なのである。なお厄介なことに、被曝を覚悟しなければ作業ができないようになっている。
電力会社の技術系社員は、ひとりで50~100人の下請け労働者を現場監督しているが、あまりにも数が多いため、すべての作業プロセスを正確に把握できずにいる。定期点検の現場は、作業環境が悪く、人為ミスを誘発しやすいような要因が数多くある。(ⅴ米国製原発の深刻な事故)


日本原発の点検・補修作業での下請けまかせへの警鐘だが、福島原発事故以後もこの体質は変わらない、いや、それまで以上に悪質(7次~8次)化していることを思うと、こういった指摘をしてきたことは評価しなくてはなるまい。¥

日本の非常用ジーゼル発電機は、起動から全出力運転までにわずか10秒しかかからないが、アメリカのものはもっと時間がかかり、ロシアのものはさらに悪い(3分)。炉心の熱流動現象を考える時、この時間の遅れは侵攻な安全問題を引き起こすことになる。(ⅵ旧ソ連製原発の深刻な事故)

福島原発事故では、起動時間云々以前に発電機を動かす電源が全面喪失という状況に陥ってしまったというわけだ。

原発にはポンプなど大電力を消費する大型機器がたくさんある。そのため原発を運転するには、送電線で原発まで交流電源(外部電源)を引かねばならない。落雷や台風などの自然現象により外部電源が喪失すれば、原発は制御不能に陥り、崩壊熱除去運転が損なわれるため即炉心溶融に陥ってしまう。そのために外部電源喪失事故を想定し、原発内にも非常用交流ジーゼル発電機(内部電源)や直流バッテリー電源(限界寿命10時間)が設置されている。内分電源が必要とされた時に、それらが正常に機能すれば安全は保てるが、そうでなければ確実に炉心溶融に陥る。。(ⅵ旧ソ連製原発の深刻な事故)

落雷、台風。その後に地震に対する耐震性に関しては、その時点でも、心もとないという状況がのべられているが、津波の影響には思いいたらなかったようだ。

この事故(福島第一原発)の決定的な問題点が、非常用電源系の不作動であった。原子炉が災害などで緊急停止した際は、炉心の冷却を続けるために冷却ポンプを作動させなければならない。この時に不可欠なのが、冷却ポンプを動かすための非常用ディーゼル発電機である。原子力発電所とは、それ自体が、大きな電力消費設備なのだ。ところが福島第一原発では、この非常用電源系が寸断された。(あとがきにかえて)

日本が採用している軽水炉(6割がPWR(加圧型)とBWR(沸騰型))は、コンパクトで高性能であるが、熱出力密度が高いため、危険性も高く、その中で一番の危険が冷却水喪失事故だという。それを避けるための三本柱が
①制御棒
②緊急炉心冷却装置(ECCS)
③非常用ディーゼル発電機
であるとしたうえで、

特に非常用ディーゼル発電機には注意が必要だ。原子力発電所とは、電力を生み出しているだけでなく、それ自体が電力を消費している設備であり、外部電源は不可欠である。運転を開始するときには、外部から大電力の供給を受けているし、アメリカではハリケーン、日本では雷や台風というように自然災害による危険性にさらされているから、外部電源の健全性は重要だ。(あとがきにかえて)

と、③の重要性を強調している。

私の予想では、地震によって相当な加速度が福島第一原子力発電所に加わって、システム全体に歪みが生じ、非常用ディーゼル発電機も作動しなくなり、ECCSが機能しなくなったものと見ている。(あとがきにかえて)

少なくとも福島原発事故直後にこれだけの分析と提言を成し得たという意味で、桜井の存在は大きかったと思う。でも、結局、福島原発事故が発生するまでは、ほとんど実効を活かせなかったというのも事実である。


014/08/29(金)●倉敷あたり●
4時半起床。
今朝の血圧は200/85/75。
朝海くんら3人で倉敷市のフランス人船便ピックアップ現場。
昼食抜きで1時過ぎ作業終了。
4時に倉庫着。荷降ろし、積み込み終えて、5時半帰宅。
ロードが終わって甲子園に戻ってきた阪神。最初の相手はヤクルトで、前半は壊滅状態のヤクルト投手陣打ち込んで、6回で10-0のワンサイドゲーム。と思ったところが後半10-5まで攻め上げられ、9回表無死満塁で、オスンファン投入したところで、雨脚が強くなり、結局雨天コールド(@_@) という、なんぢゃこれは、の試合となった。先行きが心配な試合展開である。まあ、何はともあれ、ホーム初戦に勝ったという意味では良かった、ということにしておこう。
明日も仕事休みになった。
今日の歩数は3942歩。

楷の木(瀬戸PA) 

倉敷 

?? 

【大阪「鶴橋」物語】藤田綾子 ★★★★ 2005/12/05 現代書館。
先日読んだ「ニッポン猪飼野ものがたり」に収められた「鶴橋--闇市から商店街へ」の記事が素晴らしかったのが、本書を読むきっっかけになった。いやあ、素晴らしかった(^_^;)
彼女は1962年京都生のフリーライターで、1991年から鶴橋に仕事場を構えて2002年から鶴橋ウォッチャーとして鶴橋商店街の歴史を記録していく作業にとりかかり、その結実が本書ということになるらしい。

戦後の闇市をきっかけに発展した商業地ならば、全国にも数多く存在しており、たとえば大阪駅前(梅田)をはじめ、神戸・三宮、東京・アメ横など、今も繁華街を形成しているところが多い。
しかしそれらのなかで、鶴橋だけが特異な存在だといえるのは、昭和二十年代の建物や区画の大部分がほぞそのままに残され、今なお平面の商店街として生き続けている点にある。
そして鶴橋は、大阪の主要な商業地のなかで唯一「再開発がされなかったまち」でもある。そういう点では、戦後の商店街史をまるごと伝える貴重な商業空間だといってもいいだろう。(はじめに)


この「平面の商店街として生き続けている」というのが、彼女の鶴橋商店街論の中核だと思う。
ここ20年ほど足繁く鶴橋通い続けているMorris.なのに、知らずにいたことを数多く教示してくれた。
巻末にある、関連年表はなかなかの労作で、戦後の鶴橋商店街の変遷の概略を知ることができる。一部アレンジして引用しておく。

大正3(1914)年4月 大阪電気軌道(現・近鉄)の上本町~奈良間が開通、鶴橋駅が開業。
*大正12年 尼崎汽船「君が代丸」就航
*大正15年 鶴橋公設市場開設。(御幸森商店街のはじまり)
昭和2(1927)年3月 大阪市電の下味原(天王寺区)~今里(東成区)間が開通。
*昭和6年9月 満州事変勃発
昭和7年9月国鉄城東線(現・JR大阪環状線)京橋・天王寺間の高架工事が完成、国鉄鶴橋駅開業。
昭和9年9月 室戸台風が来襲し、鶴橋大に尋常小学校(現・北鶴橋小)の校舎が倒壊、自動67名、職員・保護者4名の計71名が死亡。
*昭和16年12月 太平洋戦争勃発
昭和18年4月 大阪市の行政区画変更により、東成区から分区した生野区が誕生。
昭和19年2月 通称・疎開道路(豊里矢田線)の建物疎開告示。
昭和19年8月 近鉄鶴橋駅北側の建物疎開告示。
昭和20年3月 城東線沿線地帯の建物疎開告示。
昭和20年6月 近鉄線沿線地帯の建物疎開告示。
*昭和20年8月 第二次世界大戦集結
昭和20年9月頃 鶴橋駅周辺の疎開空地跡に闇市が生まれる。
昭和21年3月 大阪市が建物疎開地の一部の返還を告示。
昭和21年4月 丸小鶴橋市場商店街の鶴新会が設立(当時の名称は新興会)。
昭和21年6月 丸小鶴橋市場商店街の中央商店会と中央会が設立。
昭和21年8月 闇市が閉鎖される(八・一閉鎖令)。
昭和22年2月 丸小鶴橋市場商店街(鶴新会付近)で火災発生、百数十軒の店舗・民家が焼失。
昭和22年4月 鶴橋国際商店街連盟が設立。
*昭和22年5月 日本国憲法施行
昭和24年 大阪鶴橋卸売市場協同組合の母体である鶴栄会が設立。
昭和24年頃 鶴橋西商店街が設立。
昭和25年5月 株式会社鶴橋卸売市場が設立。
*昭和25年6月 朝鮮戦争勃発
昭和25年10月 鶴橋西商店街で火災発生。29戸が全焼。
昭和26年4月 大阪鶴橋鮮魚卸商組合が設立。
昭和28年4月 鶴橋西商店街で火災発生、20戸が全半焼。
昭和28年5月 丸小鶴橋市場焦点がの市場会が設立。
昭和29年3月 大阪鶴橋卸売市場協同組合が設立。
昭和29年5月 東小橋南商店会が設立。
昭和30年4月 丸小鶴橋市場商店(鶴新会・中央会・中央商店会)のアーケードが完成。
昭和31年12月 近鉄大阪線・奈良線上本町~布施間の複々線工事が完成。
昭和33年12月 鶴橋鮮魚卸商組合の鉄筋コンクリート造新店舗が完成。
昭和34年10月 東小橋南商店会のアーケードが完成。
昭和35年8月 鶴橋国際商店街のアーケードが完成。
昭和38年9月 近鉄の鮮魚専用列車が運行を開始。
昭和39年3月 国鉄大阪環状線が全線高架化され 環状運転を開始。
*昭和39年10月 東京オリンピック開催
*昭和39年11月 東住吉区に大阪市東部中央卸売市場開場
昭和39年 丸小鶴橋市場商店街の駐車場が完成。
昭和42年8月 鶴橋国際商店街が鶴橋商店街振興組合を設立。
昭和44年4月 大阪市電の下味原~今里車庫間が廃止。
昭和44年7月 大阪市営地下鉄千日前線が開通、地下鉄鶴橋駅が開業。
*昭和45年3月 大阪万国博覧会開幕
昭和46年7月 大阪市が鶴橋地区市街地再開発事業の基本計画を発表。
昭和46年11月 丸小鶴橋市場商店街振興組合が設立。
*昭和52年4月 大和郡山市に奈良県中央卸売市場の開場
*昭和63年9月 ソウルオリンピック開催
*平成2年月 バブル景気が崩壊
平成5年(1993)3月 鶴橋高麗市場が発足。
*平成7年1月 阪神・淡路大震災発生
*平成7年「ライフ今里店」開店
平成8年5月 生野区のフレッシュ鶴橋まちづくり研究会が発足。
平成10年4月 東成区の鶴橋地域まちづくり研究会が発足。
*平成13年 牛海綿状脳症(BSE)発生
*平成14年6月 日韓共催サッカーW杯開催
*平成14年 改正道路交通法による飲酒運転の罰則強化
平成14年8月 東小橋南商店会が東小橋南商店街振興組合を設立。
平成16年2月 生野区再開発協議会の鶴橋A築再開発準備組合が発足。
平成16年3月 東小橋南商店街振興組合の新アーケードが完成。

鶴橋の主要な6つの商店団体はそのまま、現在の鶴橋市場の区割りとして理解しやすいので引いておく。

1.鶴橋商店街振興組合(約180店、主に服飾・在日コリアン関連商品)東成区
2.丸小鶴橋市場商店街振興組合(約150店、主に食品・雑貨)東成区
3.東小橋南商店街振興組合(約30店、服飾・雑貨など)東成区
4.大阪鶴橋卸売市場協同組合(約190店、主に食品)生野区
5.鶴橋高麗市場(約40店、主に韓国・朝鮮料理食材)生野区
6.鶴橋西商店街(約70店、主に飲食店)天王寺区

値段がフレシキブルだったかつての鶴橋の様子を伝説的に伝えるのが、「朝8時の値札裏返しである。これは、ある商品の値札の裏に、たとえば卸値で「一貫370円」と表示し、その裏には小売値で「500匁200円」と表示する。早朝時は値札の表側を見せておき、買出人の波が引く朝8時ごろになると裏返して、一般客には小売値を見せるようにする。塩干店などの一部の食品店では、そのような裏表に金額を書いた値札を使う店があった。
昭和二十年代から三十年代にかけてのころは、自動車ではなく、自転車が配達の主要な足だった。鶴橋の商店街の商圏は広いだけに、どの店主も従業員も、遠くまで自転車で配達などに出かけていた。たとえば、とある日用雑貨店の先代店主は、大阪市内はもちろん、堺市や東大阪市などへも全て自転車で配達した。

確かにあの時代の自転車は、ほとんど現在の軽トラ以上の威力があったと思う。自重25kgくらいあったのではないだろうか。頑丈だけど体力無しでは乗れなかった。

鶴橋のアーケードの多くは、設置当時(昭和三十年代前半)のものが今も使われている。そのなかでとくに目を引くのが、中公開の店舗区域に設置された二筋のアーケードである。両端には「鶴橋卸売市場」の文字が入り、薄緑色四角い柱が延びている。このアーケードは今では珍しい木造である。そして通常なら地面から上へ延びているはずの支柱がなく、両側の店舗壁面に渡した梁で支える構造になっている。(第4章 鶴橋へ行けばなんでも揃う)

これまでずっと見ていながら、見過ごしていた。今度はきっちり観察してみよう。

鶴橋はふたつの意味で異空間だといえよう。ひとつは韓国・朝鮮の衣食商品が醸し出す民族色。もうひとつは、小さな店々が密集する迷宮のような店舗風景。現在の都市部では殆ど見られなくなった、昭和中期の古い商業空間がここには広範囲に残っているのである。
しかしそのハード的な財産は、永久的に続くものではないといえる。店舗の老朽化は、多くの区域でかなり進行した状況にある。また、店舗が古いままで使われているということは、それだけ時代から取り残された商業地だという見方もできなくはない。そして実際に、商店街のあちこちにはシャッターや戸板が閉ざされたままの店舗が増えてきているのである。
買い物よりもむしろ街歩きを目的に鶴橋を訪れた客ならば、そのような状況も目に映っているだろうか。かつての時代と変わらぬかたちで繁盛を誇る店は、今はもう多くなく、大半の店は昨今の激しい商業環境の波にさらされ続けている。(第6章 コリアンフードタウン)


レトロな雰囲気を無責任に楽しんでるMorris.とはちがって、きちんと市場の現実と問題点を見据えている。

「取材ものは足で書け」とよく言われるが、この作業(本書)では足を棒にしてあちこち訪ね歩く必要はさほどなかった。なぜなら取材対象の商店街は、仕事場から徒歩数分の近さ。その点では大変らくな仕事だといえた。しかし時間は予想以上に要した。取材を開始したのは2002年のはじめで、足かけ4年の長期に及んでしまった。
私自身は、闇市を発端として戦後早々に生まれた店舗の残る現在の鶴橋は、戦後社会の状況を伝える一つの戦跡だと考えたい。闇市なくしては生きていけなかった、憎むべき時代があったことを今に伝えてくれる場所は、もうこの鶴橋くらいしか残っていないのではないだろうか。戦後の混乱期から高度成長期にかけて、この商店街がそれぞれの時代に果たしてきた役割は、もっと多くの人々に記憶されるべきではないかと思う。そして今なお現役で使われているこの古びた商店街の姿は、商都と呼ばれてきた大阪の戦後史を伝える、生きた記念碑だと私は思うのである。(あとがき)


取材協力者の第一に「あじろ書林」店主の足代健二郎の名前があがっていた(^_^)。

014/08/28(木)●隙間植物●
8時半起床。
今朝の血圧は199/85/81。
朝の3点セット。
昼前六甲道に出る。自転車で行くつもりが、小雨のためJR。
銀行に寄ってから灘図書館へ。返却、借り出した後、新着図書棚に「スキマの植物図鑑」(塚谷裕一 2014/03/25)という中公新書見つける。面白そうだったが、もう貸出冊数いっぱいだったので、そのまま図書館のスツールで読了。道路のアスファルトのスキマなどから顔をのぞかせる植物。かなり窮屈な思いをして大変だなと思うが、植物にとっては一種の楽園でもあるそうな(@_@) 著者は東大の教授らしいが、目の付け所がいいし、達意の文章、当人が撮影した写真もなかなかにいい感じだし、商売柄の専門的見地からの薀蓄もいい香辛料になっている。先日読んで感心した多田多恵子さんと、共通するテイストがある。
帰りは歩く。先の本に刺激されて、道端のスキマの植物を撮影。本当にいくらでもあるな(^_^) でも名前がわからないものが多い。
マルハチで買い物して3時前帰宅。
阪神-巨人3戦目。先発藤浪は先頭打者ホームラン打たれ、また投手沢村にタイムリー打たれたりして4失点。打線も湿り気味で、結局0-4で完封負け(>_<)。 まあ、昨日勝ったのがせめてもの慰め。
明日は4時半起きで倉敷現場なので、早く寝よう。
今日の歩数は5711歩。

凌霄花(のうぜんかずら) 

白蝶花 

朝顔の蕾 

ペチュニア 

酢漿(かたばみ) 

姫蔓蕎麦(ひめつるそば) 

?? 

?? 

酢漿 

神之木町の白雉 

石垣間の羊歯 

紫鷺苔 

母子草 

いろいろ 

たびらこ 

米屋のシャム 

同じく 

米屋駐車場車上の白 

いつもの奴 

車前草(おおばこ) 

枯向日葵 

【原発ユートピア日本】早川タダノリ ★★★☆☆ 
2014/01/25 合同出版。
1974ブラジル生れ?の著者は、太平洋戦争時のプロパガンダ資料蒐集をもとに、当時の精神を抉りだす作業を進めているらしいが、本書は、戦後日本の原発推進プロパガンダ広告や広報を通時的に紹介しながら、わさびの効いたコメントを付している。
馬鹿らしいくらいいに脳天気な広告も多く、潤沢な原発マネーをふんだんに使ったと想像されるわりには低レベルな作品?が多いようだ。

2011年3月12日、東京電力福島第一原発が爆発するまで、私たちの身の周りは<原発安全プロパガンダ>であふれていました。電力会社や電気事業連合会の広告や、政府・官公庁による原発広報が、くりかえし、くりかえし、くりかえし(大事なことなので3回言いました)原子力発電の必要性と安全性を謳いあげていたのです。
この本では、そんな芸術作品ともいえるような美しいウソの結晶を歴史のくず箱から拾いあげてみました。(はじめに)


本書のようなヴィジュアル本は、やはり図版を見ないことには話しにならないのであるが、原発推進の、コピーを幾つか引いておく。

・原子力で停電解消 電力料二千分の一(1954)
・ついに来た!原子力時代(1956)
・世界一の技術が、日本の原子力発電を支えています(1982)
・エネルギー体質改善に欠かせない原子力発電(1983)
・いま、私たちの使っている電気の約4分の1は原子力発電が作っています(1986)
・昨年度、東京電力がお届けした電気の約44%は原子力発電です(2000)
・原子力発電はクリーンエネルギー 地球温暖化防止に役立つ原子力発電(1997)
・電気のゴミ 電気先進国の宿題(2004)
・日本のエネルギーの主食は「原子力発電」です(2008)
・首都圏の「でんきのふるさと」新潟・福島(2008)


「原発はクリーンエネルギー」とセットで、核燃料サイクルを「リサイクル」という言葉でPRした一連のプロパガンダに対しては、

「もんじゅ」が事故でおシャカになっても、六ケ所村の核燃料再処理工場がまともに稼働していなくても、「リサイクル」という耳あたりのよい言葉だけが、何度もくりかえされて、原発ユートピア日本のお茶の間に届けられたのです。

ということになる。いかにも、お手軽な牽強付会、だが、この程度になめられても仕方ないくらい「日本国民」は白河夜船だったわけか(>_<)

あまり頻繁に更新はされてないが早川のブログ「虚構の皇国」では、彼のスタンスが伺えるし、貴重な図版を見ることもできる。

またファッション雑誌「GQ JAPAN」インタビューでは、本書の製作意図や、彼のスタンスが開陳されていて、短いながら、読み甲斐のあるインタビューになっている。

原発PRは、事故や不祥事が起こった時にはおとなしく、人びとが惨事を忘れると大胆に展開される--この波をくりかえしてきたことが見えてきます。内容の愚劣さやウソの数々を糾弾する前に、「二度とダマされない」ための原発PR類型集として活用していただければ幸いです。(あとがきにかえて)

それにしても、なかなかの力作であり、センスも良いし、姿勢もはっきりしている。他の著作も読まねば、と思ってしまった。

2014/08/27(水)●疲労は隠せず(^_^;)●
7時起床。
今朝の血圧は187/79/78。
矢谷くんら3人で新在家のジャカルタ向け航空便と保管荷物ピックアップ現場。
昼飯抜きで1時過ぎ作業終了。
摩耶倉庫近くのCoCo壱番屋でメンチカツカレー(700円)。名古屋発祥のカレーチェーン店だが、Morris.はあまり好みではない。午後は倉庫作業。5時半帰宅。
昨日から来月2日まで休みなしのはずだったが、事務所がMorris.の疲労ぶりを勘案してくれたらしく、明日はハードな現場のため、Morris.は休ませてもらえることになった(^_^;) ホッ。
ターちゃんの韓国歌日記が久しぶりに更新されていた。1980年にRKB毎日放送制作の「鳳仙花-近く遥かな歌声」のビデオに関する記事で、実に興味深かった。
35年前の作だが、当時はちょうど李成愛が日本で「韓国演歌ブーム」が起きた時期に当たる。金素雲、李御寧、吉屋潤、朴椿石、黄文平、李美子などゲストもそうそうたるメンバーである。ポンチャック、演歌に関する率直な意見が披露されている。
うーーん、このビデオ機会があれば見てみたいものである。
阪神-巨人2戦目。1回に村田の3ラン(1500安打目)で、劣勢のスタート。1-3で8回表2点取って同点、延長戦にもつれ込んで10回表、鳥谷の今日4本目のヒットのあとゴメスの2ラン\(^o^)/ と、思ったらその裏、オスンファンが阿部にソロホームラン(>_<) その後は何とか抑えて、何とか振り切って1勝1敗。昨日の悔しすぎる敗戦の後のこの勝利は大きい。でもこの展開は「出来すぎ]という気がしないでもないな。
今日の歩数は4489歩。

???? 

西郷川沿いの雉三毛 

今日は名前通りの箱入り猫 

【日本「原子力ムラ」行状記】 桜井淳 ★★★☆☆ 2013/12/15 論創社。

著者については何も知らずにいたが、日本原子力研究開発機構,原子力安全解析所、日本原子力産業会議などに所属していた、とあるから、元々は原発推進の側にいた人だろう。
Wikipediaによると、原発だけでなく、電車事故などへの批判を行っているらしい。
「制度的慣例・隠蔽・安全規制・福島第一原発事故をめぐって・人物、人生論」の5章に分けて、110篇ほどの短文が並べられている。短文のタイトルがなかなかに刺激的、挑発的である。そのほんの一部をあげておく。

・原発の許認可・安全規制における二重の八百長構造
・的外れなことばかりしてきた原子力関係者の精神構造
・制御室が原子炉建屋内にある不条理
・燃料破損を続出させた未熟な古河電工の技術力
・原子力界のめまいをかんじるほどの低次元なメカニズム
・日本の原子力発電の最大の無責任な犯罪者は誰なのか?
・皮肉にも安全規制を骨抜きにしている原発反対社のディレンマ
・吉岡斉さんの根拠なき不確実な知識
・福島第一原発の廃炉期間10年をでっち上げた東芝の根拠なき技術判断
・新聞やテレビで解説した「専門家」の大部分は軽水炉安全性の素人
・福島第一原発事故の責任は誰が負うべきか?
・原子力規制委員会はお猿の電車のお猿さんか?
・「政府事故調」「民間事故調」「国会事故調」の無能集団
・後出しジャンケンしかできない「田辺文也」という人生
・石川迪夫さんは右翼的国家主義者なのか?


企業や個人を名指しで批判、「八百長・不条理・無責任・低次元・お猿の電車・後出しジャンケン」といった侮蔑な形容。これは喧嘩売ってるとしかみえないし、そうとう嫌われてるだろうなと思ってしまった。
原発の安全解析や原発事故分析など、原子力開発携わっていたため自責の念にかられ、「原子力ムラ」のメカニズム解明を行うために本書を上梓したとまえがきにある。

動燃は、その最初から政治的に、技術開発実施組織ではなく、参謀本部と名付けられました。分かりやすく言えば、国家予算をいかに原子炉メーカーを中心とした原子力界に流すかの「トンネル機関」です。
原子力界から動燃に出向した企業エンジニアは、動燃職員(出向社員)となり、自社に通常の技術開発委託費の少なくとも2倍、多い場合には10倍の金を流しました。湯水のごとく国家予算を原子力界に注ぎました。(巨費科学の腐敗体質のいくつかの体験)


うーん、実に明解である(^_^)

原子力開発は、国策で進められているため、規制も過重にならないようにという配慮がありました。電力会社は保安院に対し、保安院は安全委員会に対し、最小限の情報だけを出してそれでもってOKと言わせようとしています。本気で規制しようとしても、なんだかんだと理由をつけて情報の開示を拒否するなどして抵抗します。日本の電力会社は米国とちがって規模が大きく、それなりの政治力もあり、役所でもおいそれと簡単に手出しできません。日本の安全審査は、申請者の顔色を見ながら、ただ、当たり障りなく追認作業をしているだけです。安全審査の空洞化であり、安全審査になっていません。そのような反国民的空洞化現象は、電力会社との利権をもつ政治家・官僚・原子炉メーカー・産業界・東大・原研などの人たちによって作り出され維持されてきました。官僚の悪知恵が、彼らの意に反し、日本の原子力発電の導火線になってしまいました。規制を緩くしたらすべてが崩壊することは、社会の経験則でした。(原発の許認可・安全規制における二重の八百長構造)

その通り\(^o^)/

日本の原子力発電のいちばんの犯罪者は、中曽根さんや正力さんの意向を受け、東大工学部教授で、原子力委員会安全審査部会会長、後に原子力安全委員会会長として、短期間に,数多くの原発の安全審査に携わった内田秀夫さんです。東大と原研の研究者が非常勤審査委員の六割も占めていました。大きな責任は彼らにあります。(日本の原子力発電の最大の無責任な犯罪者は誰なのか?)

内田秀夫、覚えておかねば、と思ったが、すでに亡くなってるらしい。
ネットで検索したら、以下の記事がヒットした。

1989/7/6 日本経済新聞 【ワシントン五日=滝記者】米原子力規制委員会は5日、米国内で運転中の「マーク1型」原子炉について格納容器に圧力緩和用の緊急通気弁を取り付けることを承認した。炉心溶融などの重大事故で容器内の圧力が高まった場合、放射性ガスを外に出すための装置。「マーク1型」は米ゼネラル・エレクトリック社製の沸騰水型原子炉で、日本にも同型の炉がある。同委員会によると対象となる原子炉は米国に24基ある。一律に設置を定めるのではなく個々の原発の事情を考慮して電力会社が設置するかどうか判断する。設置が認められた弁は事故により大量のガスが炉内で発生し圧力容器を破壊する恐れが出てきた場合、ガスを外に逃し容器を守るのが目的。 ガスを出せば環境汚染は免れないが、容器が壊れてチェルノブイリ原発のような惨事を起こすよりはよいとの判断から設置する。
「マーク1型」は比較的初期の沸騰水型原子炉で日本国内にも10基あるため米国の決定により日本の規制当局も何らかの判断を迫られそうだ。
内田秀雄原子力安全委員会委員長の話 
炉心溶融など重大事故に対する一つの対策として格納容器に圧力通気弁を付ける方法は1979年の米スリーマイル島での事故以来、日本でも検討している。しかし事故が起こる確率から考えた必要性と、まちがって弁を開いてしまう危険性などをよく比較検討する必要がある。対策には他の方法も考えられており、立地条件や管理体制からみて、日本の同型の原子炉ですぐに米国と同じ対策を講じる必要はないと思う。
* 内田秀雄(1919-2006年) 昭和32-54年東大教授。62年原子力安全委員会委員長。冷暖房や換気など空気調和衛生工学の研究で知られた。平成18年8月11日死去。87歳。東京出身。東京帝大卒。著作「湿り空気と冷却塔」など。


先の引用で、桜井が、内田秀夫を一番の責任者と名指しするのは、こういった発言によるのだろう。

日本の原子力界は、軽水炉の設計条件も分からず、「米原子炉メーカーが安全だと言っていたから安全」という程度の認識と技術力しかありませんでした。意味を理解して安全審査するだけの能力がありませんでした。審査する側がお猿の電車のお猿さん的役割しかはたしていませんでしたから、実際に、どのような事故が起こっても不思議ではありません。福島第一原発事故も例外ではありませんでした。
日本の国民が原子力開発や安全審査のメカニズムを知らずに、ただ、依存するだけであったため安全審査の不正を正せなかったのです。安全審査の実施者が、いちばん悪いのは分かりきったことですがそれに無関心で、結果的に容認してしまった国民の責任も大きいのです。国民が被害者面するのは止めてください。加害者であることに気づかないと脱原発社会は実現できません。(米技術の独創性・柔軟性と不確実性について)


原子力界をばっさり斬った後、返す刀で、被害者面する国民への告発。おっしゃる通り、としか言いようがない。兎の逆立ち(耳ガイタイ)ぢゃ。

原子力安全・保安院の頭の中のほとんどは、規制している原発が安全かどうかではなく、いかにして反原発訴訟と社民党・共産党議員らの追求を乗り切るか、ということで占められています。逆にいえば、裁判で敗訴しないことが保安院の安全規制の究極の目標となっています。したがって、現行以上の安全性の向上や安全規制の強化は必要ないどころか、むしろ自らを否定する行為となって反対派に攻撃材料を与えることになるため保安院内では禁忌とされています。保安院が原子力安全委員会からの介入に強い抵抗を示すのもそのためで、二段階規制の形骸化もその大元は野党議員対策や訴訟対策が原因といえます。
私は、原発推進はもちろんのこと、原発反対派とも異なる独自の技術論・安全哲学を自身の行動規範としてきたため、双方から中傷・妨害行為を受け続けてきました。共産党の支部組織となっている日本原子力研究所労働組合からは、私に対する卑劣な攻撃がなされました。
反原発運動とは、安全に名を借りた政治運動であり、技術論の世界ではありません。(皮肉にも安全規制を骨抜きにしている原発反対社のディレンマ)


現状より高度の安全基準に改正することは、反原発側の攻撃材料となるから、やらない(やれなかった)という図式は、不毛というか、どうにも救いようがない状況だな(>_<)

福島第一原発事故には勝者はひとりもいませんでした。誰もがすべて敗者でした。私も現代技術の安全性を論じる立場でありながら事故を防げなかった罪を背負った敗者でした。小出さんは、事故を起こさないような努力、さらに、実際に参考となるベストエスティメイトな結果を出せていないという、二つの不十分さと不確実性の十字架を背負った敗者でした。小出さんはそろそろ現実の世界に戻った方がよいでしょう。
いつまでも、誰ひとり現実的に想定していなかった「津波」という「偶然性の恩恵」に甘えるべきではありません。(原発災害時における避難の有無による急性障害発生数の不確実性)


「オール負け組」みたいな物言いには、ちょっと引っかかるところがある。確かに地震・津波という自然災害を「偶然の恩恵」として、責任逃れしようとする政府や企業が存在することは、20年前の阪神淡路震災で骨身に滲みて思い知らされたのだが…………

福島第一原発事故の「政府事故調」(畑村洋太郎委員長)は「民間事故調」(北澤宏一委員長)や「国会事故調」(黒川清委員長)は、どれも、事故調査の方法を知らない素人無能集団でした。
彼らは、原子力開発の歴史や軽水炉の詳細技術を知らないため、「聞き取り調査」に依存してきました。「聞き取り調査」は、社会科学の基礎的な手法であって、その手法を使うことに問題はありませんが、使う場合には聞き取り調査対象と同等か、それ以上の知識と判断能力がなければ単なる勉強会に堕し本質に迫ることはできません。(「政府事故調」「民間事故調」「国会事故調」の無能集団)


自身が技術屋であり、安全審査のプロという自信過剰な面が目立つ。このくらい自信持っての発言なのだろうが、門外漢のMorris.は、勉強会レベルででも、本質を知りたいと思う。

世の中はすべてそうですが、結果を見て断片的に評価しています。ある人物が社会的によいことをすれば、その人物のよいところばかり採りあげ褒めつくします。逆に、犯罪を犯せば悪い所だけ採りあげ否定しつくします。世の中の原発に対する評価も同様です。
それにしても、電力を供給して作動する機械システムに対し、電気設備や機械が浸水したら機能喪失することくらい誰しも認識しているにもかかわらず、原発だけでなくあらゆる施設が浸水対策など立てていません。
福島第一原発だけの設計が悪いのではなく、すべての原発の設計が悪く、それだけではなく、都市設計でも企業施設設計でもすべて同様の欠陥を抱えているのです。福島第一原発事故は、すべての産業分野のエンジニアに対し、どこまで考え設計すべきか問いかけています。(友人の元エンジニアへのメール)

出自が原発推進側だっただけに、原発へのアンビバレントな気持が表れているところだろう。
電力作動機器に浸水対策が不在だったということは、危機管理が無かった(>_<)ということだ。


大前さんの再稼働の条件は古い時代の原発推進の論理そのものです。再稼働しなくてよいような条件が整えられれば、無理して再稼働しなくてもよいのではないでしょうか? 再稼働すれば、福島第原発並みかそれ以上の事故が起こる可能性が残りますが、再稼働しなければその可能性はゼロになります。(大前研一「原発再稼働の条件」への同意と微妙な違和感)

何となく歯切れの悪い口ぶりである。

原研は、1960年代半ば労使紛争が拡大し、なおかつ、電力会社が原子力発電導入期であったため、自民党は元三菱重工業社長の丹羽周夫さんを原研理事長に、元旭化成の宗像さんを理事に就かせました。自民党からすれば政治的大変革でしたが、原研からすれば大改悪でした。自民党のその意図は半ば成功し、進歩的な研究者による自由な研究所は監獄と化し、産業界に奉仕する研究所化されました。
福島第一原発事故は、すでに、1960年代後半から1970年代末に、確実に芽生えていました。原研の研究者はそのことに気づいているはずです。
福島第一原発事故は、歴史的吟味から明らかなように、自民党の原子力政策の失敗に起因しています。それを正せなかった原研研究者の無能さに起因しています。(元旭化成乗務で元原研理事・理事長の宗像英二さんについて)


このあたりのことは、もう少し詳しくチェックして知っておく必要がありそうだ。

本書に記したことの多くは私の原研(科学技術庁)や安解所(通産省)や原産(原子力産業界)での経験に基づくものであり、携わった経験のない電力会社や原子炉メーカーの詳しいメカニズムについては記していません。その意味では一般論ではなく、一般論の構築のための特別論の展開に留まっています。しかし、原子力界の不正の構造は、原研や安全規制のメカニズムを把握することにより読み解くことができます。

謙虚なところを見せながら、やっぱりなみなみならぬ自信をほのめかしてる(^_^;) いや、確かに、これまで読んだ原発本の中では、一番有益な記事が多かったと思う。

日本の原発推進の権力構造はつぎのようになっていました。形式的には、自民党政策による政府(具体的には、その中の一部である原子力委員会、原子力安全委員会、文部科学省、経済産業省資源エネルギー庁)があり、その下に、政府の政策を支える東大を頂点とする旧七帝大+東工大、原研、動燃、電力事業者、原子炉メーカーなどが機能していました。自民党の原発推進策は一部の議員による電力事業者や原子炉メーカーなどとの利権構造の中で進められていました。その中でも、特記すべきことは、田中角栄首相の時、電源三法が策定され、交付金やさまざまな便宜供与などにより、原発建設地や予定地の民意を買収したことです。そのような傾向は、地方自治体だけでなく、程度の差こそあれ国民全体に浸透しました。
原子力安全・保安院や原子力安全委員会が、なぜ、中途半端な日本特有の「あいまいさ」の「八百長体質」での「追認主義」の安全審査や規制に陥っているかといえば、電力会社(特に東京電力)の政治力が異常に強いためです。福島第一原発事故後、東京電力幹部は「原発の建設は国の許認可事項」と主張しました。建前からすれば確かにそのとおりですが、実際には、安全審査の「空洞化」を図ることにより、すべてを決めていたのは東京電力でした。これまでの安全審査は安全審査に値する内容ではありませんでした。これまでの安全規制は安全規制に値する内容ではありませんでした。(考察)


見事な要約である。このまま事典の項目記事として使えそう。

2014/08/26(火)●今日から農繁期●
6時半起床。
今朝の血圧は186/85/84。
午前中は矢谷くんと二人で、大阪桜ノ宮の中国人宅大連向け荷物ピックアップ現場。
昼は深江東市場のオリーブキッチンで鶏南蛮ランチ(^_^)
午後は倉庫作業と40フィートコンテナのデバン(荷降ろし) これはかなり応えた(^_^;)
6時帰宅。
広島安佐南・北区の土砂崩れ事故、今日現在で死者63人、行方不明25人。「想定外の」豪雨だったとしても、やはり山裾の宅地開発で安全対策が疎かだったのではと思わずにいられない。山裾の住宅過密といえば神戸市も広島以上である。土砂災害警戒区域は2千箇所を超えているらしい。
東京ドームの阪神-巨人3連戦の緒戦。メッセンジャー、杉内で6回終わって3-2。9回裏オスンファンが同点にされ、さらにロペスにタイムリー打たれてのサヨナラ負け(>_<) うーーん、これは最悪の結果である。
今日の歩数は4838歩。

朝顔 

灘南町の箱入り三毛 

今日は箱から出てる 

【変身 メルトダウン後の世界】堀潤 ★★★☆ 2013/11/30 KADOKAWA。
NHKのアナウンサーだった堀潤が、アメリカ留学中に作成した映画「変身」は、NHKによって公開禁止とされ、これがきっかけで堀hはNHKを辞めることになった。本書はその経緯と映画の内容をドキュメンタリーとして文書化したもの。
福島第一原発事故時点でも、ツイッターで、独自のニュースソースをリリースし続けたその姿勢には頭がさがる。そういう活動を知らずにいたというのも、Morris.の怠慢であった、と、今頃になって思う。

あれから2年半。
事故直後に全国で盛り上がった反原発運動。毎週金曜日になると、何万人もの人が総理大臣官邸前のデモに参加し、「再稼働反対」「原発ゼロ」を訴えた。しかし、原発は再稼働し、政府は原発の「冷温停止状態」を宣言し、原発輸出に力を入れ、原発推進を掲げる自民党は衆院選で圧勝。汚染水の海への漏出は国策的な問題になっているにもかかわらず、実効性のある対策がとられぬまま放置されてきた。
あの事故からわずか2年半。人々は事故の衝撃を少しずつ忘れ、その恐怖を忘れ、教訓にすることを少しずつ忘れていく。被災した地域で苦境に喘ぐ人々への眼差しは次第に薄れ、対策は置き去りになっていく。
これこそが、僕の感じた最大の「不条理」だった。(プロローグ)


事故直後の盛り上がりがあっという間に沈静化してしまう。喉元過ぎれば熱さを忘れる、熱しやすく冷めやすい、それが人間のありがちな姿だとしても、この忘却の環を断ち切らねばならない。そのためには何が必要なのか。

水俣病や原爆症に苦しむ人が起こしている裁判は長年続き、今も健康不安と闘っている人がいる。何十年たっても解決しない。福島の事故も、早いうちに「将来不安が起きた場合どう対処するのか」「誰がどうケアするのか」といったことをきちんと議論して決めておくべきだと強く思う。
これから5年、10年とたって、原発周辺の住民が健康被害を訴えても、厚労省はきっと「因果関係が証明できない」と言うだろう。(汚染 サンタスザーナ、半生記後の真
実)

こういった視線こそが、大事である。

SPEEDIが公開されなかったことの責任追及や、原発の是非を問うことは、ある意味で簡単だ。盛り上がっているうちは、多くの人たちがああでもない、こうでもない、誰が悪い、と言い募り、ムーブメントが起きる。けれど、その熱はやがて去る。
それよりも「明日事故が起きたらどうするのか」を考え続けることが、なによりも大切だと思っている。なにを判断材料に、どうやって逃げるのか、どこへ逃げるのか、いつ逃げられるのか。いつ逃げるのか、本当に逃げられるのか。潤沢な交付金でハコモノ施設を作ったところで安全は約束されない。道路整備、権限の整備、現実に即した訓練計画にこそ、国も自治体も住民自身も力を注ぎ続けなくてはいけないはずだ。(地元に知らされなかった汚染情報)

仮にSPEEDIが公開されていたら、避難者の動きが完全に止まってしまった可能性もあるとの意見も加味しながら、事故前の日常的なインフラ整備こそ必要だという正論。

ウェブには公開されているので、誰でも見ることができる。
もしも、「えっ! こんなことが起きていたの? こんな映像があったの?」と思う人がいたら、まず「なぜ自分はそれを知らなかったのか、なぜ自分でしらべなかったのか」を考えてほしいと思う。ただやみくもに「隠蔽があった」「管元総理の責任だ」「保安院が悪い」と批判だけをしても仕方がないのだ。
きちんと自分の頭を使って、公開された映像や文書を見ていけば、単に「民主党政権が悪い」というだけの結論にはならないはずだ。自民党政権時であっても、事態は変わらなかったと思う。そもそも自民党が作り上げた体制の上に民主党が乗ったとたんの事故だったのである。
事故後、世論は菅総理の責任を追求するようになる。
なかでも12日に菅総理が1号機への海水注入を「中断させた」件は、安倍晋三氏が自らのメールマガジンで指摘し、その後も総理の責任を激しく糾弾し続けたせいもあり、多くの人に「菅総理悪玉論」が広まっていった。
原発の津波対策不備を共産党の吉井英勝議員に国会で指摘されながら、それを却下していたのは第一次安倍政権だった。自民党の責任は逃れられるものではないはずだ。(情報はいかにしてせき止められたのか)


「無知の罪」というか、知ることができるのに、知ろうとしない姿勢は責められてもしかたのないところである。
自民党の姑息な責任転嫁は今に始まったことではないが、安倍晋三が当時からメールマガジンで民主党攻撃やっていたとは(^_^;)
原発推進=自民党による国策ということは自明である。第一次安倍政権時に共産党議員から津波対策不備を却下していたというのは、もっと強調すべきだろう。

6~7次にもなる多重下請け構造。本来であれば危険手当などを含め、10万円以上になるはずの日当は、中抜き業者に食いつくされ、原発作業員にわたる金は1万円にしかならない。
ただ、その下請け業者たちもまた4~5次となると地元・福島の建設業者が多いという現実もわかった。
悲しいかな、原発事故で仕事を失ったごくごく普通の土建業者が、原発で食べていかなくてはならないのが現実だった。ピンはねしていると責められても、ピンはねで食べているのも福島の業者。もともとは造園業や内装業などをしていた人たちが、仕方なく除染や原発作業の末端に加わっている。原発労働者から搾取しているヤツが悪いと非難しても、それですむ話ではない。彼らの仕事が福島の復興にとって大事な要素となっているという、また不条理な現実だ。


こういった現場の実情はほとんどメジャーなマスコミでは取り上げられない。

2011年、当時の野田総理は「原子炉の冷温停止状態」を宣言し、国際社会に対し原発事故が収束に向かっているとアピールしたが、実際には「収束」どころではない。それは、世界中が知っている。
2013年、東京オリンピック承知のための最終プレゼンで、安部総理は汚染水問題について「アンダーコントロール」と胸を張った。
日本は、裸の王様になっていないか。(内部告発と原発の現場)

これだけあからさまに国の指導者が大嘘こいても、糾弾されない、日本という国は、確かにおかしすぎる。

日常に横たわる不条理な世界。理不尽な災厄が人を襲い、反対運動や支援が盛り上がるが、やがて年月がたつにつれてそれは疎まれ、厄介者となり、ついに忘れられてなかったものにされる。
『変身』という小説は、原発事故の未来に、そのまま重なるように思えたのだ。被害を受けた人は「虫」なのか。(妨害 映画の公開を嫌がる人々の「理屈」)


カフカの不条理作品から映画のタイトルにしたということか。映画の主人公はあくまで被害者という立場だな。

「とにかく危ない」「とにかく避難しろ」「命が危ない」「子どもが危ない」と叫ぶ人はたくさんいる。しかし、地元の事情を一切知らずにそう叫んでも、地元には届かない。被害が出る要因が確かにあるのなら、逃げる選択をするほうが正解とも言える。「本当に危険はあるのか」「あるとすれば危険の程度はどうなのか」という判断は、結局住民まかせになっている。
本来は国が「間口のj広い制度」を構築しなくてはならない。そうしないと、現場同士が傷つけ合うことになる。今の制度は国家が傷つかずにコントロールすることを目指したものになっている。
パニックを起こさず、人の流れをある程度段階的に区切って、微妙なグレーゾーンを作る事で、住民たちに判断をまかせている。つまり、なにかあっても国には最終的な賠償責任はないというリスク管理だ。「国家」の対応としては正解なのかもしれないが、統制される側にしてみればたまったものではない。


つまりは国家権力のずる賢さ。

反原発運動の「ムーブメント」は2012年夏に大きく盛り上がった。しかし大飯原発の再稼働を経てその熱は冷めていき、2013年夏の参院選では、原発は大きな争点にすらならなかった。
もともと日本の「反原発」は「思想の色分け」で見る歴史から始まっている。一時的には大衆的なムーブメントになっても、結局マスメディアは「一部の活動家」という扱いをし、保守層からは「左翼」、地元では「ハンゲンパツのヘンな人」と見られてしまう。日本で反原発を訴えると「ヘンな人」「特異な人」になってしまう不幸、というのがある。コミュニティから排除されてしまう傾向が強い。(変身 福島の今、東京の今)


「原子力ムラ」の半世紀以上にわたる情宣、裏工作活動の成果である。

日本は今、安倍政権に移行し、原発の輸出政策を積極的に押し進めている。トルコやインドなどエネルギー需要が旺盛な新興国で、日本の原発が今後建設されていく。災害やテロのリスクが高いそれらの国で、将来、原発が何らかのトラブルに見舞われることは容易に想像がつく。スリーマイルで出会ったエリックの「自分たちの経験や教訓をしっかりと日本と共有できなかったのが悔まれる」という言葉は、今も耳から離れない。日本がその二の舞いとなってはいけない。事故と向き合い、検証し、徹底的に安全策を研究し、世界でもう二度と悲劇的な事故が繰り返される事がないよう、メッセージを発信し続けなくてはならないと強く思っている。

NHKにもこのように、まっとうな感覚を持つ人がいたのに、結果として辞めざるをえなかったということは現在の安倍政権のNHK私物化と無関係ではないだろう。
在野としての堀氏のメッセージ継続に期待するとともに、個人としても「持続する志」の強化を再確認したい。

2014/08/25(月)●ぐうたら休日●
8時起床。
今朝の血圧は190/95/78。
朝の3点セット。
今日こそは、甲子園に出かけようかと思ったのだが、決勝戦午後1時開始なのに10時のニュースで、すでに8割方座席埋まってる映像見て、パス(>_<)
このところどうも体調不良気味だしね。
で、1時からTV観戦。結果は4-3で大阪桐蔭が三重を破り、2年ぶり4度目の優勝。
3時半から屋上で1時間ほどミニギター&缶ビール済まして(^_^;)、自転車で大安亭に買い物に出る。
ついでに、春日野道のスキヤの雉猫、大安亭八百屋の半野良猫連、大日商店街の街猫撮影して5時半帰宅。
今夜のKBS1382回歌謡舞台は8月のリクエスト
 
 1) 산 너머 남촌에는山の向こうの南村には/하춘화ハチュナ
 2) 울고 넘는 박달재泣いて越えるパクタル峠/송대관ソンデグヮン
 3) 바닷가에서浜辺で/안다성アンダソン
 4) 비 내리는 명동雨降る明洞/김상배キムサンベ
 5) 여고 시절女子校時代/안다미アンダミ
 6) 동백 아가씨椿娘/조은새チョウンセ
 7) 젊은 내 고향若い私の故郷/배금성ペグムソン
 8) 안개 낀 장충단 공원霧の奨忠壇公園/배일호ペイロ
 9) 섬마을 선생님島の村の先生/정정아チョンジョンア
 10) 칠갑산七甲山/김용빈キムヨンビン
 11) 인생수첩人生手帳/송해ソンヘ
 12) 인생人生/류계영リュゲヨン
 13) 영산강 처녀ヨンサン江娘/송춘희ソンチュンヒ
 14) 일소일소 일노일노イルソイルソイルロイルロ一笑一少一怒一老/신유シニュ
 15) 청춘아青春よ/현숙ヒョンスク
 16) 찔레꽃野茨/하춘화ハチュナ


リクエストだから脈絡もないが、最初に最近Morris.の一番の愛唱歌「サンノモナムチョネソ」というのは嬉しかった。60年代のヒット曲だが、最近同じタイトルの連続ドラマも放映中で、はじめにこの歌が流れる。
14曲目のタイトルがよくわからない。邦訳わかる方はお知らせをm(__)m←yosshiさんから「一笑一少一怒一老」ではないかとの情報が寄せられた。
今日の歩数は2769歩。

春日野道スキヤの雉 

大安亭八百屋の猫連 

白雉 

暑さにぐったり 

lこの雉は元気 

大日商店街の黒 

同じく白黒 

灰茶雉 

婆っちゃんに甘える 

【原子力ムラの陰謀】今西憲之+週刊朝日取材班 ★★★☆☆ 2013/08/30 朝日新聞出版。
1995年12月8日に起きた「もんじゅ」ナトリウム漏れ事故は、現場ビデオ隠蔽工作が明らかになり、大きな問題になった。広報担当の動燃幹部西村成生総務部次長が自殺して、幕引きとなった。
本書は西村の遺物として残された膨大な資料を30年も経ってから発掘し、ここから当時の動燃の裏工作の数々が浮かび上がってきた。
週刊朝日に連載され、大きな反響を読んだ特集の単行本化。動燃をはじめとする「原子力ムラ」のえげつない情宣活動裏工作にはうすうす気づいてはいたものの、これだけ赤裸々に証拠を公開されるとは(@_@)
うーん、これは説得力があるし、西村氏の自殺についても、疑念を抑えきれなくなった。

福島第一原発事故を契機に広く注目されるようになった「核燃料サイクル」とは、原発の使用済みウラン燃料から、プルトニウムや燃え残りのウランを取り出して再利用する一連の仕組みをいう。
「核燃料サイクル」では燃やしたプルトニウムからさらに多くのプルトニウムを取り出せることから、理論上は無尽蔵といっていいほど莫大なエネルギー問題を解決する「国策」と位置づけられ、多額の税金を投じて開発が進められてきた。
動燃(動力炉・核燃料開発事業団=現・日本原子力研究開発機構(JAEA))はその実現を担う、いわば国の研究機関だ。特殊法人として、その費用の大半を国が負担してきた。優秀な技術者を集めた2千人を上回る職員を擁し、協力会社の人員は3千人以上。国内の研究機関としては最大級の規模を誇る「マンモス国策企業」だった。東京電力、関西電力など商用原発を運転する民間電力会社と並ぶ、「原子力ムラ」のもう一つの大静六である。
その動燃の"使命"として位置づけられてきたのが、発電と同時に、原発の燃料となるプルトニウムを生み出す高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)だった。85年10月の建設工事着工から約10年を経た95年8月、ようやく発電開始にこぎ着けたものの、そのわずか4ヶ月後の12月8日、もんじゅはナトリウム漏れ事故を起こす。
このとき、事故の深刻さに加え、大きな社会問題となったのが動燃の「隠蔽体質」だった。配管から漏れだしたナトリウムが雪のようにうず高く白く積もった生々しいビデオを、事故直後に現場に入った職員が撮影していたにもかかわらず、その存在を隠したのである。


問題になったナトリウム漏れビデオの映像は、You Tubeに複数アップされている。
https://www.youtube.com/watch?v=UgSV4wxXjQM
https://www.youtube.com/watch?v=9YNy1en5kVE

また2013年5月29日に1万件近くの点検放置などで規制委員会が「もんじゅの使用停止」を勧告したときの報道ステ-ションの映像は、もんじゅの歴史や核燃料サイクルの問題点を分かりやすく説明しているので、こちらも一見の価値ありと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=feuJKW9Gets

福島第一原発事故をめぐる対応を見てもわかるように、「原子力ムラ」の根本にある旧態依然とした体質はいまも何ら変わっていない。
それどころか、いまだ原発事故の現場では、高線量の放射性物質がまき散らされ、行き場のない汚染水が増え続け、最終的な廃炉のメドすら立っていない状況だというのに、この悪夢のような大惨事をもはや忘れてしまったかのように、再稼働話が浮上している。民主党から政権を奪還した安倍晋三首相率いる自民党は、これまで日本の原発政策を強く推進してきた。"戦犯"としての反省など微塵もなく、安全やモラルよりも経済を優先させて原発再稼働を大前提としてエネルギー政策に突き進んでいる。「成長戦略」という名のもとで、安倍首相自らが海外への原発輸出を積極的に進める姿には、国としての意識の低さを感じざるを得ない。


週刊誌はほとんど読まないMorris.だが、この本だけで、ちょっと週刊朝日を見なおしたぞ。

【ほんとうはどうなの?】 上坂冬子 2005/01/05 PHP。
「原子力問題のウソ・マコト」の副題があり、原子力問題というより、もんじゅ、六ケ所村をメインとする「核燃料サイクル」の応援、擁護するための対談集である。
対談相手は中曽根康弘、殿塚猷一、有馬朗人、竹村健一、加納時男、与謝野馨の6人。
上坂冬子という名前くらいは知ってたが、これまで一冊も読んだことはない。
何でいまさらこんなのを読むことにしたのかというと、もんじゅナトリウム漏れ事故で自殺した動燃幹部の機密文書から動燃の裏工作を暴いた本(「原子力ムラの陰謀」)を読んだばかりで、それに関連する文言があったからだ。
対談のメンツ見るだけでも、おおまかなところはわかるようなものだが、なかなかに噴飯モノのご意見が並んでいた。

中曽根 原子力関係でちょっとしたトラブルが起こると、非常に大げさに取り上げられて、致命的な事故のように報道されたり扱われたりしてきました。しかし、いままで日本では、科学的、技術的に厳重な点検をしながら発電所を動かしてきたわけで、実際に、原子力発電のメカニズムとして人命にかかわるような大事故を起こしたことはありません。
上坂 「もんじゅ」のナトリウム漏れは、大事故のように仕立て上げられましたけど(笑)

上坂 「怪文書」は合理主義を装った反対性運動、昔風にいうと""アカ"の人たちの思想運動に通じるものと考えると、話はわかりやすいですね。

上坂 原子力といえば原爆だ、なんて昔も今も物事の区別のつかない薄っぺらな人がいるのねえ。
中曽根 日本学術会議の幹部の学者たちが私のところへ「あの予算(1954年原子力予算)は撤回してくれ」と三度も陳情にきましたよ。これに対して稲葉修さん(元法務大臣)が、学術会議の幹部の前で、「君らが居眠りをしているから、この札束でほっぺたをひっぱたいてやるんだ」といったのをいまでも思い出します(笑)。

中曽根 とにかく核燃料サイクルに関して結論をいうなら、まず第一に安全性に関しては心配いらない。二つ目は、最近話題となった経済性の問題ですが、これは、日本が大事なエネルギーの問題について外国に依存していいのかどうか、目先の損得より国家としての安定を考えれば、自ずと答えが出るでしょう。
上坂 ともあれ、日本が自立国家であるために、半世紀前からプルトニウムをエネルギー源とする国策を決めてきたことを、中曽根先生の口からはっきり伺えたのはなによりの収穫でした。

上坂 ちょうど韓国人慰安婦問題で大騒ぎしてたころで、私の主張はこうでした。いま、韓国人になった彼女たちは当時日本人だったはずだ。日本人慰安婦たちは戦後に何ら補償を受けていないのだから、戦後に独立して韓国籍になった慰安婦だけ補償するのは公平ではない、と。

有馬 いまから数十年のうちに「新エネルギー」で全部が置き換えられるようなことは、ありえない話です。代替エネルギーと気軽に口にするけれど、電子力発電や石炭・石油などによる火力発電に代わるエネルギーがあるかのような夢は見ないでほしいのです。

上坂 ウランの「燃え残り」をリサイクルして、ウランとの混合燃料にして使えば有利にちがいないのに、なかなか踏み切れないのは"羹に懲りて膾を吹く"ようなおろかさを感じますけど。

上坂 専門家が熟慮の上に打ち出した国策より、選挙にまつわる地元の複雑な事情を背負っている地方自治体の首長さんの見解のほうが優先されるのは、果たして公正といえるのかどうか。
有馬 国策で決まったことは国の積ンできちんと行なうのが当然です。国が横暴だというなら政府を代えればいいんです。
上坂 そう! それこそが民主主義の民主主義たるゆえんですね。

上坂 「もんじゅ」も事故として大騒ぎされましたけど、あれ、事故じゃないんですってね。事故の国際基準は7段階あって、チェルノブイリが最高レベルの7、「もんじゅ」はかろうじてレベル1に入るかどうかという程度だそうです。エネルギー・資源学会前会長の茅陽一さんに伺ったら、あの程度の不具合は事故といわず、正しくはトラブルというのだそうです。
竹村 僕は30年くらい前から、マスコミが事故と書いているのは間違いで、日本で起きたものはほとんどトラブル、つまり「事象」だと力説してきました。

竹村 チェルノブイリみたいなええ加減なことやってもらったら困るけれど、日本ほどきちんとやってる国は世界にない。現在、安全度とか故障の少なさでは日本はいちばんだと思ってますが、こういうのはなかなか受け入れられなくてねえ。

加納  2002年6月成立の「エネルギー政策基本法」の重要な点は、市場競争もだいじだけれども、それより「安定供給」「環境への適合」を優先すると決めたことです。
上坂 二点とも、原子力発電の特徴じゃありませんか。

加納 いずれにせよ、エネルギー政策は、地域の感覚だけで判断すべきではないし、ましてや地域の住民投票のようなことで決めてはいけないというのが私の心情です。
上坂 同感!
加納 仮に、日米安全保障条約を住民投票で否決して、アメリカとの同盟を解消したら、誰が安全保障について責任を負うのですか。同じように、わが市に原子力発電はいらない、ただし電力は絶対に絶やすな、というのは論理の一貫性に欠けます。

与謝野 日本の電力事情はますます原子力に頼らねばならない状況にあります。私がいちばん恐れているのは、日本が貧しくなることなんですよ。経済的にある程度豊かでなければ、文化的な生活も精神的な喜びも追い求められないでしょう。
上坂 私にいわせれば、自然エネルギーは単なるロマンという気させします。風と太陽の力を全部集めたって、その発電量は電力供給量全体の0.4%にしかならないというじゃありませんか。
CO2によって空気が汚染されることのない、環境保護の立場から理想的な原子力に、時代の注目が集まりますように。

2005年は原子力基本法制定から半世紀、いわば日本の原子力開発五十年目に当たる。このへんで原子力問題をめぐるウソとマコトをすっきりさせ、いわれなき混迷に決着をつけたい。(まえがき)


開いた口が塞がらないご意見てんこ盛りだが、各発言へのコメントは省略する(^_^;) あんまりだもんね。
本書見ただけでも上坂は完全に「御用評論家」だと断定できる。それも、自ら進んで原発推進宣伝マン(ウーマンか?)になりきっている。
Wikipedia見たら上坂は2009年に78歳で亡くなっていた。2011年の福島第一原発事故はもちろん、2010年のもんじゅ再稼働&3ヶ月後の運転休止も知らずにすんだというところに、悪運の強さみたいなものを感じる。

2014/08/24(日)●四日市方面●
5時起床。
今朝の血圧は178/82/71。
矢谷、荻野くんと四日市のフランス向け荷物と保管便ピックアップ現場。
よく片付いてて、荷物の仕分けもばっちりで、やりやすい現場だった。
昼は丸亀製麺のカレーうどん。いや、丸亀製麺は今や何処にでもあるようになった。
左足の釘踏み傷は、今日は押さえると痛い程度で、大事に至らずに済んだようだ、ホッ(^_^)
2時半作業終了。
4時過ぎ倉庫着。5時半帰宅。
明日は休みだが、明後日からはまたしばらく農繁期に入る(>_<)
広島に連敗した阪神。今日は新人岩貞先発で、先制したものの逆転され、7回まで1-2とリードされたが、8回9回に7点取って憂さをはらした。
今日の歩数は4990歩。

【原発の闇 その源流と野望を暴く】赤旗編集局 ★★★ 2011/10/30 新日本出版社。福島第血原発事故以後、新聞連載の関連記事をまとめて一冊にしたもの。野党総崩れの現在、日本共産党は橋頭堡的存在である。原発問題でも何とか自民の暴走に歯止めをかけて欲しいところだが、多勢に無勢の感は否めない(>_<)

日本原子力文化振興財団がまとめた「世論対策マニュアル 91年版)
「停電は困るが、原子力はいやだ、という虫のいいことをいっているのが大衆である」
「繰り返し繰り返し広報が必要である新聞記事も、読者は3日もすれば忘れる。繰り返し書くことによって刷り込み効果が出る」
「事故時を広報の好機ととらえ、利用すべきだ。事故時の広報は、当該事故についてだけでなく、その周辺に関する情報も流す。この時とばかり、必要性や安全性の情報を流す」
「夏でも冬でも電力消費量のピーク時は話題になる。必要性広報の絶好機である」
「電力会社や関連機関の広告に、必ず"3分の1は原子力"を入れる。小さくてもどこかに入れる。いやでも頭に残っていく」
「放射能があることは誰も知っている。原子力がなければどんなことになるのか、例をあげて必要性を強調するのはよい」(国民分断・世論懐柔のマニュアル)


ゲッペルスによるナチス・プロパガンダの出来の悪い原発バージョンというべきか(^_^;)  でも、これで騙されてきたんだもんね(^_^;)

原子力発電所や関連施設が立地している自治体などには、巨額の資金が注ぎ込まれています。これは「原発マネー」と呼ばれ、さまざまな資金の流れがあります。
「原発マネー」の中核的存在は、国から関連自治体に給付される「電源三法交付金」です。そのほかに原発関連施設に自治体が課税する固定資産税や地方法人ニ税(事業税、住民税)があります。さらに、道県が条例を制定し徴収する「核燃料税」があります。
電力会社から寄付金を受けている自治体もあり、その額は億単位に及びます。寄付主体が明らかになっている寄付金もありますが、匿名の場合もあります。また電力会社の経営幹部による自民、民主への献金も「原発マネー」の一つです。このほか原発がらみの不透明な金の流れもあります。
「原発マネー」は、受け入れ自治体を交付金に依存させ、さらなる原発推進に陥れるものです。
電源三法は1974年6月、田中角栄内閣よって導入されました。同胞の制定当時、中曽根康弘通産相は「電源三法交付金」について、原発に対する不安感などへの"迷惑料"だと見解を示していました。
つまり、原発に対する住民の不安を「札束」で抑え込むために「電源三法」はつくりだされたわけです。(「原発マネーと電源三法--札束で原発を推進)

実にわかりやすい説明である。大筋で間違ってないと思う。ただ、この「です、ます体」は、赤旗の文体なのかもしれないが、読んでて、力が抜けるところがある。聖書の口語訳を思い出した。

一度起きたら、人間社会に、このような他に類のない「異質の危険」をもたらす現在の原発という技術は、いったい社会的に許容できる技術なのか。そのことが正面から問われなければならないのではないでしょうか?
なお、原発からの撤退後も、人類の未来を長い視野で展望し、原子力の平和利用に向けた基礎的な研究は、継続、発展させるべきです。(日本共産党の提言 2011/06/13)


原発は廃止、原子力研究は継続。これが共産党の本音なのだろうか?ブラフだと思いたい。

2014/08/23(土)●湊川神社夏祭●
8時起床。
今朝の血圧は192/81/75。
朝の3点セット。
昼前ミニギターと缶ビール持って屋上に。今日は良い天気で、真上からの日差しがきつくて30分で切り上げ(^_^;)
JRで神戸に出て中央図書館へ。釘踏んだ左足はまだ痛むけど、とりあえず、化膿は避けられそうかな。
一階と三階行ったり来たりして、書架逍遥(^_^;) あれやこれや7冊借りて5時過ぎに図書館出る。大倉山公園入口広場に、これまでみたことのない不細工な猫がいた。もちろんデジカメ撮影。
湊川神社、夏祭りと書いてあったので、入ってみる。櫓組んであり、夜ごとに催しがあるらしい。正門前には湊川合戦、櫻井の別れ場面の武者提灯があった。
6時半帰宅。
ラジオで阪神-広島戦聞きながら、BSジャパンで寅さん44話見る(^_^;)
今日の歩数は6116歩。

初顔の図書館猫 

猿回し 

湊川神社本殿 

巫女さん 

夏祭りらしい 

武者提灯も 

【文章力 かくチカラ】外山滋比古 ★★★ 2010/11/25 展望社。郵政省教養シリーズ「文章と表現」(1982)
外山の日本語関連書はけっこう面白かった記憶があり、最近の著作かと思って手にとったのだが、30年以上前の本の焼き直しだった。話題や世相がかなりレトロだったりもしたけど、それなりにいいことが書いてあった。

時間がないから手紙ではなくてはがきにしようと言っている人もある。やはり誤解で、はがきをうまく書く時間があるくらいなら、手紙はりっぱに書けるはず。時間がないからはがきはよして、手紙にしようという方が本当だと思う。

郵政省の肝入とあって、手紙や葉書の文章のことが良く出てくる。Morris.も最近はすっかり筆不精になり、たまに、猫の写真絵葉書を書くくらいだが、たしかに、あのスペースでまとまった文章を書くのは難しいと思う。Morris.の場合は裏は写真だから文章書くスペースははがきの半分しか無いけどね。

あるイギリスの学者のことばに、文章の主題(テーマ)は「ひとつのセンテンス(文)で表現できるものでなくてはならない」と言っている。

よくわかる文は、主語と動詞が1つずつである。そうすれば、自然、センテンスが短くもなる。


困ったときは句点(。)で切ってしまえということだな。ときどきMorris.はくどくどと長ったらしい文章書いて(打って?)しまうことがある。同じ駄文でも、短いほうがまだましだろう。

どこから始めるにしても、文章は円を描くようなものである。まとまりが必要である。書き始めのところにもどってきて終わると、読むものも落ち着きを感じる。

文章は円を描くようなものというのは、いい言葉だな。円月筆法というべきか(^_^;)

2014/08/22(金)●釘踏んぢゃった(>_<)●
6時半起床。
今朝の血圧は200/87/77。
今日は休みのつもりだったのだが、急に倉庫作業の呼び出し。何となく嫌な予感(^_^;)
午前中は木製バンの解体作業。これはそれほど嫌いじゃない作業で、爽快感さえあるのだが、何故か倉庫に2本あったデカバールが一本しかなく、Morris.は普通のトンカチとバールでの作業となったので、ちょっと手こずった。
おまけに途中で、釘踏んでしまった(>_<)。左足小指の付け根からちょっと後ろの方で、とりあえずマキロン噴霧して応急バン貼っておく。
これが昼過ぎからだんだん痛くなってきた。錆びた古釘だったら、化膿する可能性が高い。特にこの時期は暑いからヤバい。
5時半に帰宅して、シャワー浴びて、足の裏洗浄してヨードチンキで消毒したが、ちょっと心配である。
今日から阪神は広島三連戦。数日前から広島市安佐南区、安佐北区の数カ所での地すべりで多数の犠牲者が出ている。試合前には黙祷が行われ、鳴り物応援は自重することになったらしい。
藤浪ー前健の対決。しかし前半で藤浪が4点先に取られてしまった。藤浪は5回で降板。前健はすいすい投げて、今シーズン初の完封勝利。どうも、藤浪の調子がぱっとしないなあ。出身校桐蔭は今日も勝って明日準決勝だ。そういえば、2年前、甲子園で藤浪が投げて優勝した試合を見に行ったことを思い出した。
今日の歩数は5320歩。

【韓国 反日感情の正体】黒田勝弘 ★★★☆ 2013/06/10 角川文芸出版。
韓国通のジャーナリストといえば、この人にとどめを刺すだろう。
サンケイのソウル支局長などをやりながらざっと30年韓国滞在というのは伊達じゃない。
Morris.も彼の韓国関連エッセイはけっこう読んでるはずだ。教えられることも、共感するところも多かった。初期のものは、かなり韓国への気配りがあったのが、最近では、だんだん、ストレートな韓国批判も目立つようになった。

韓国ではメディアは言論界といわれ、そこに従事する記者(知識人!)たちは言論人といわれる。だからメディアは単に情報を伝達する報道機関ではなく、それ以上に物事を「論」じる媒体なのだ。
それがメディアの役割と信じられているため、韓国のメディアそして記者たちはいつも論じ、主張している。民を諭し善導するというのは啓蒙的で教育的だからしばしば扇動的にになる。結果的にメディアは反日を教育し扇動していることになる。(序にかえて)


同業者だけに、彼我の違いが気になるんだろうな。日本でも明治初期新聞黎明期には知識階級向けに政論を論じる「大新聞(おおしんぶん)」と、庶民を対象に娯楽記事中心の「小新聞(こしんぶん)」があって、現在の大手新聞は小新聞の末裔である。それに対して韓国のメディアはいにしえの大新聞的ということかな。
「言論界(@_@)」こういったメディアは得てして建前論になりやすそうだ。そして自縄自縛(^_^;)

韓国はもとももと必ずしも法治国家ではない。いや、法治主義ではないといった方が正確かもしれない。「法治」より「情治」なのだ。その「情」とは、事情であったり人情であったり感情、情緒であったりする。かなりの場面で情が優先する「情治」社会なのだ。だから一方では政治的にもなりうる。検察も裁判官も世論に実に敏感である。
「反日無罪」をはじめ韓国のそうした「放置国家」「情治国家」ぶりは、われわれを含め国際的にはありえないことである。(第1章 反日無罪の系譜)


反日無罪(^_^;) うーむ、「造反有理」という言葉を思い出したぞ。ついでに「良いインディアンは、死んだインディアンだ」という究極の差別発言も。

慰安婦とは日本統治時代における対日協力ではなく、それに抵抗したあくまで強制による奴隷化だったと主張したいためなのだ。この根底には日本統治時代、韓国で言う「日帝時代」を、侵略・収奪とそれに対する民族的抵抗で描く公式歴史観がある。言い換えれば「強制と抵抗」史観である。
韓国人の歴史観というのは歴史を「あった歴史」より「あるべき歴史」で考えるということだ。民族あるいは国家として「こうあるべき歴史」を前提に歴史を考え、記録しようとする。(第2章 壮大な虚構としての慰安婦問題)

歴史観の違い、というより、歴史そのものの概念が違ってるということか。朴槿恵大統領の演説にもたしかにそういった傾向がある。

現実には遠かった独島問題が身近で大衆化した背景は基本的には1990年代以降の時代的、社会的なものがある。たとえば
①過去の歴史が遠くなり日本の侵略イメージが後退する中、具体的で分かりやすい反日テーマとして浮上した
②島をめぐる紛争・対立にかかわる過去の情報が遮断され、一方的な情報による国民マインドコントロールが進んだ
③国力伸長による「日本何するものぞ!」の対日自信感が広がった
--などが挙げられるだろう。
竹島問題は韓国にとってはもはや領土問題ではない。韓国は竹島を舞台に日本と"擬似戦争"を展開しているのだ。この「戦いの気分」こそ竹島問題の核心である。
竹島に対しあれだけ長期安定的(?)に実効支配(実力支配)を続けているにもかかわらず、常時「日本が奪いに来る!」と叫んでいるのはそのせいだ。また、奪った側であるにもかかわらず、国際的には"損"であるにもかかわらず、独り相撲のように大声で騒ぐのはそのせいである。(第3章 竹島は取り戻せるか?)

日本人には、分かりやすい独島論だが、韓国人がこれを見たらやっぱり怒りそうだな。
もともと独島(竹島)問題は、領土問題というより領海問題であり、島というより岩礁みたいなものである。ついでに言えば、領土、領海問題というのは、外交で解決できるケースは限りなく少ない(^_^;)

韓国人のハンには「夢や希望、期待……など、本来そうありたい、そうあるべき、そういうはずだったと思ってきた自分の思いが、いろいろな事情でかなわなかったことから生じる
やるせない気持ち」といったような心情が込められているのだ。
そのハンを解消することを韓国語では「ハンプリ」という。プリというのは解くとかほどくという意味だ。文芸評論家などがよく使う「カタルシス」にあたると思う。
韓国の反日は日本に対する「ハンプリ」であり「カタルシス」といっていい。(第4章 反日の効用)


韓国人の「恨(ハン)」については、韓国にはまった頃から気にかかり、いろいろ本で読んだり、訊いたりしたが、いまだに理解したとは言いがたい。
日本の「あはれ」と対応されるべき感情なのかもしれない。

1959年に始まった「在日朝鮮人祖国帰還運動」にも疑問や批判はほとんどなく歓迎された。これは「明るい北・暗い韓国」イメージの集大成だった。
筆者はこの北朝鮮帰還運動を新潟港で取材したことがあるが、その時の記事は帰還船を「人道の船」と書き「人道航路」として称えている。実に痛恨だが、当時の日本のジャーナリズムの大勢がそうだった。
当時の筆者の心境というのは三点あったように思う。社会主義幻想下での「革命的ロマンィシズム」と、朝鮮半島と日本の歴史にかかわる「歴史的贖罪意識」そして自虐的な日本人批判だ。

北朝鮮への帰還運動は、今となってみれば国家犯罪的行為だったと思う。日本のジャーナリズムが、この運動を賛美し、そそのかしたことも結果的に、共犯者だったというべきだろう。「痛恨」という言葉で済まされる程度のものではないだろうが、こういった言葉すら発せず、無かったことにしているジャーナリストだらけである。

解放は突然にやってきたため日本人化していた韓国人にとってまず必要だったのは、新生・韓国にふさわしい「本当の韓国人」になることだった。そこで行われたのが反日教育だった。(第5章 反日はなぜ生まれたのか?)

ひょうたんから駒、解放から反日、か(^_^;)

国交正常化交渉ではさまざまな議論と対立があり、妥結まで14年もかかった。特に「補償」つまり請求権問題は難題だった。日本側には個人補償的な資金提供案もあったが、韓国側は国が代表して一括して受け取ることを主張し、そうなった。
韓国政府は資金のほとんどを経済的、社会的基礎作りのために使い、それがその後の経済発展の基礎となり現在の繁栄につながった。韓国政府の判断、選択は正しかったのだ。もし5億ドルを個人補償としてばらまいていれば、後には何も残らなかったに違いない。(第7章 日本隠しとウリジナル主義)

朴正煕への毀誉褒貶はおくとして、この補償金の使い方は正解だったというのは、納得できる意見である。個人にばら撒いたら、数年で雲散霧消していたにちがいない。随分前にふる里創生事業とかいう名目で全国市町村に一億円配って、好きなように使えという企画(^_^;)があったが、その結果たるや目を覆う物が多かった。

朴正煕政権時代は北朝鮮に厳しく韓国の経済発展、近代化を高く評価していた産経新聞が良心的といってもてはやされた。北朝鮮に甘く韓国の経済発展に冷淡だった朝日新聞が左翼的で反韓的だと非難された。今は逆に朝日新聞が日本の「良心勢力」の代表としてもてはやされている。
自らの主張とそれに同調する人びとを「良心的」として普遍性を装うのが韓国人の歴史観である。その意味では対極の「極右」もきわめて韓国的な言葉なのだ。(第8章 日本人が次々と"極右"に)


そういえば、つい先日、産経新聞ソウル支局長がソウル地検に出頭命じられたというニュースがあった。これはセウォル号事件時の大統領の所在がわからず、男と会ってたのではないかという記事が原因で、直接サンケイ嫌いという事例ではなかったらしい。

反日のタテマエも親日のホンネも両方が韓国であり、韓国人なのだ。一方だけを見て怒ったり安心したりは意味がない。
経験的にいえば「知識人は反日で大衆は親日」だが、そのほか男は反日で女は親日、ソウルは反日で地方は親日、若者は反日で年寄りは親日、学校では反日で放課後は親日……といった感じになろうか。(あとがき)

「親日派(チニルパ)」という言葉が韓国では、致命的な中傷となる。これが無くならない限り反日が無くなる日は来ないだろう。

2014/08/21(木)●300m2(@_@)●
6時起床。
今朝の血圧は152/64/78。
今朝の低血圧(Morris.にしては)からすると、昨夜は相当飲んだようだ。
今日は別業者の現場で、阪神魚崎駅前に7時半待ち合わせということだったが、誰も来ない。8時前に電話したら、現場変更、芦屋9時集合ということだったらしい。それなら1時間半くらい余計に眠れたのに。
今日の現場は同一マンションの5階から7階への移動。かなりの贅沢マンションで、5階の部屋は170m2で移動先の8階の部屋は300m2だと(@_@) 家具の移動は若い衆におまかせで(^_^) Morris.は食器や小物の簡易梱包&開梱作業、昼食抜きで1時半に作業終了。これで解放(^_^)
2時過ぎ帰宅。
シャワー浴びて、遅めの昼寝。
阪神-中日戦。5-4で阪神辛勝。とりあえずこれで4連勝。貯金も10になった。初先発の金田が初先発初勝利である。
今日の歩数は3922歩。

【絞り出し ものぐさ精神分析】岸田秀 ★★★ 2014/05/30 青土社。
1977年に出た「ものぐさ精神分析」は衝撃的な一冊だった。彼の持論「唯幻論」はMorris.の社会観、歴史観にも多大な影響を与えた。続編2冊はもちろん、かなりの著作を読んだと思う。あれから四十年(^_^;) いつのまにか岸田秀はMorris.にとっては「過去の人」になっていた。何となく疑問(胡散臭さ)を感じたのだろうと思う。
本書は80歳になった著者が「最後の雑文集」と銘打って出したものらしい。えらく期間をおいての、シリーズ4作目ということになるのかな。いまさらと思いながら、目次を見たら、原発と韓国の文字があったので読んでみようという気になった。

東京電力、原子力安全委員会、原子力安全・保安院などの役員、原子力発電関係の官僚、学者、評論家はほとんど全員、東京大学卒だそうで、彼らが狭い自閉的共同体を成していることは明らかである。原子力発電のデメリットや危険を最もよく知ることができるのは彼らであるが、彼らが仲間の不利になるようなそうした危険を最もよく知ることができるのは彼らであることは明らかである。原子力発電のデメリットや危険を最もよく知ることができるのは彼らであるが、彼らが仲間の不利になるようなそうした情報を公表すると期待できないことは言うまでもない。いや知っていて、仲間のためを思ってあえて公表しないのではなく、ある種の心理的メカニズムによってそもそも気がつかないのかもしれない。気がついて、言い触らす者がいたら、仲間外れになるそこで、原子力発電は絶対に安全だという神話ができあがり、彼らは嘘を言っているつもりはなく、自信を持って堂々と原発絶対安全を宣言する。彼らは意図的に人を騙す悪人ではないだけに、なおさら始末が悪いのである。
(原発の)危険を知って不安がる者は、工学部原子力工学科の学生だと専門を生かす方面には就職できず、官僚だと電力会社に天下りできず、電力会社の社員だと昇進できない。その結果、原発の関係者は原発絶対安全者ばかりとなる。原発絶対安全者には原発の危険が見えないから、それを防ぐ策は講じられず、原発事故は必然的に起こったのである。
原子力発電に関する諸団体は、原発絶対安全論では一致していたものの、今回の事故の説明、どうすればいいかの対策については統一がとれておらず、人々を迷わせるだけで、この点でも、陸軍、海軍の下部組織がそれぞればらばらであったことと軌を一にしている。その原因は同じで、さっきも言ったが、それぞれの団体が自閉的共同体だからである。
日本軍は、共同体の和を乱す者を弾劾するが、同じ共同体に属する者なら無能な司令官、参謀でも排除しないのが特徴である。ノモンハン事件の敗北を招いた辻政信参謀は、責任を問われて、一時、中枢から外されたが、すぐ復活し、マレー作戦の参謀を努めた。
軍の上層部は、みんな陸士海兵卒の同窓生であり、仲間内であるから、仲間の失敗には寛容なのである。彼らは、内部の者には実に隈なく配慮が行き届き、外部の者はどうなろうと無関心な自閉的共同体の原則に忠実なのである。(原発と皇軍 20011年7月「正論」)


「日本軍」と「原子力ムラ」を同型の「自閉的共同体」として、例によってわかりやすく説明してる。わかりやすいだけに、ついつい共感おぼえそうにもなるが、どこか、他人ごとといった姿勢が感じられる。発表媒体が媒体だけに、バイアスかかってるようでもある。それにしても、何ともくどい悪文だなあ。

成長戦略そのものは変わらないのだから、現代日本の原子力政策が、かつての日本の軍事政策と構造的に相似しているのには何の不思議もない。日本軍の各機関が自閉的共同体であったように、原子力関係の各機関も自閉的共同体であって、いずれもその特徴(たとえば、共同体の外部の人たちの被害への無関心)を露骨に示している。原発安全神話は皇軍不敗神話と同じ性質の神話で、ともに事故の発生または作戦の失敗を隠蔽して被害をいたずらに大きくする点で東電の発表は大本営の発表と同じである。原子力発電所が増殖してゆく過程は大日本帝国陸海軍の舞台や官邸が増殖してゆく過程と同じである。作り始めると、多ければ多いほどいいような気がしてくるのである。(歴史のなかの原子力発電所 2011年秋「myb」)

先の引用と同工異曲、いや、二番煎じかも知れないが、東電の発表が大本営発表と同じというのは、Morris.もそのように感じていた。

かつての百済に対する新羅の敵視と軽視は、歴史的に日本に対する朝鮮の差別ともつながっているのではないか。その上、かつて朝鮮は先進国で日本に文化を教えてやったと思っているから、そのことも日本を下に見る朝鮮人・韓国人の差別意識の一因ではないか。
人間は、上の者、対等な者に負けたときとは比べものにならないほど絶大な恥と屈辱を下の者に負けたときには感じるである。
下に見ていた日本の植民地になった朝鮮人・韓国人の深い屈辱と恨みに日本人は気づかなかったし、今も気づいていないようである。日本人は日本人で朝鮮を中国の属国とみなして下に見ていたので、朝鮮人・韓国人が日本を下に見ていたとは思ってもいなかったからである。恨みに気づくどころか、かえって、日本人は朝鮮を植民地にすることによって、その近代化に大いに貢献したとして恩に着せ、感謝されてもいいぐらいに思っていた。実際、この植民地経営は、投資事業と見れば、搾取して儲けたどころではなく、都市のインフラ、鉄道網、学校などの建設費で大赤字だったそうである。(日韓関係の問題 2014年3月「正論」)

見下していたものに負かされることの悔しさが、韓国の反日感情の根源というのも、納得できる。
しかし、日本の植民地政策が「いいこともした」風の言説はやはり、発表媒体とその読者に阿ってる気がするのは、Morris.の偏見だろうか。
後半の昔話は、ざっと斜め読みしたが、面白くも何ともなかった。やっぱり、この人はMorris.にとっては過去の人のようだ。

2014/08/20(水)●ふらふらカラオケ●
5時半起床。
今朝の血圧は187/77/85。
荻野くんら3人で豊中シンガポール向け荷物ピックアップ現場。
今日もマンション8回だったが、普通のエレベータだったので、昨日とはえらい違い。
荷物も普通くらいだったが、4時作業終了で5時半に倉庫を出るというのも、特に楽な仕事というわけではないが、昨日、一昨日がかなりにハードだっただけに、今日はすごく楽に思えた。
今夜は長田のカラオケ会の日だが、朴昌利さんから連絡なく、ムックさんはお母さんが入院のためパスとのことだったので、Morris.もやめとこうかとも思ったが、直前に朴さんから電話あったので出かける。
今夜は男ばかり6人で、Morris.はやっぱり身体がぼろぼろで今ひとつ乗りきれなかった。今夜はむくげの会の深田さんが初参加。おしまい頃に韓国アジュマ二人が来て、ちょっと盛り上がった模様。って、Morris.はすっかり酔いが回っていた。
11時前に店を出て、電車に乗って気がついたら立花だった(>_<)。下り電車はかなり遅くまで走ってるから何とか零時スギ帰宅。
今日の歩数は4571歩。

公園四阿の不思議な位置にあった 

桔梗 

長田カラオケ会初参加の深田さん 

熱唱する山根さん 

昌利さん金アジュマと 

ほとんど覚えてない(^_^;) 


2014/08/19(火)●ハードワーク(>_<)●
6時起床。
今朝の血圧は179/80/77。
荻野くんら3人で昨日と同じ大津の現場。
エレベータ一階階段ということもあって、作業捗らず、結局作業終了は午後7時(>_<) 少なくとも4人は必要だったな。
今日は担ぎも多くて、体の節々が痛む。
倉庫に着いたのが8時半過ぎで、10時過ぎ帰宅。
とうに試合は終わってたが、阪神は中日に8-1で快勝したらしい。
今日の歩数5922歩。

【身近な実とタネハンドブック】多田多恵子 ★★★★ 文一総合出版 2010/09/29。
種子の散布法(風散布、水散布、自動散布、動物散布)別に、その特徴や面白さをコンパクトにまとめた、面白くて役に立ちそうな一冊だった。この手のハンドブックは複数社からシリーズで出てるが、本書は著者のポリシーがはっきりしていて、Morris.の好みだった。

種子の役割--母植物は種子に生命の秘密情報を授け、心づくしの弁当(貯蔵物質)を持たせて送り出す。植物によっては種子を実の硬い皮に包んで大事に守る。こうして種子は
親植物には耐えられないような寒さや乾燥を乗り越えて、新しい植物体に育つ。種子が両親から受け継いだ遺伝情報(DNA)は種子ごとに少しずつ異なり、環境変化に適応し、病原菌の突然変異にも対抗して世代をつなぐ。


まえがきみたいな一文である。
本書の「美点」を列記すると

1.明解な解説、すっきりした仕分け
2.鮮明かつ的確かつ美しい写真
3.実に上手いキャッチコピー
4.植物学に準拠した記述
5.たくまぬユーモア
6.読者に伝わる著者の植物(自然)への愛
7.写真付き用語集の見やすいこと


久しぶりに読み応えのあるハンドブックだった。
たとえば種子、果実の種類だけでも以下のように数多く、わかりやすく説明されてる。

・液果 果肉が肉質や液質なベリー類 ナンテン
・核果 液果のうち内果皮が種子を包んで硬い核になる ハナミズキ
・偽果 果皮以外が果肉状に発達した実 ノイバラ
・集合果 複数の実が一個の実のような複合体を形成する ナワシロイチゴ
・痩果 種皮に密着して薄い果皮をかぶった実、種子のように見える アメリカセンダングサ
・分果 一個のみが複数に分かれて育つ アオギリ
・袋果 袋状の実が縦に裂けるもの アオギリ
・球果 針葉樹のいわゆる松かさ クロマツ
・朔果 裂けて複数の種子を散らす実 メマツヨイグサ
・胞果 だぶだぶの果皮を種皮の上からかぶっている実 イノコヅチ
・頴果 稲科の実、痩果の一種 カラスムギ
・堅果 果皮が木質化した硬い殻で種子を包む、いわゆるナッツ クヌギ
・翼果 果皮の一部が翼となった実 イロハモミジ
・節果 莢が節ごとに分かれる実 クサネム
・苞 花や実に付随する特殊化した葉 クマシデ
・総苞 花序(果序)に付随する特殊化した葉 ボダイジュ

秀逸キャッチコピー集
・風にほぐれる樹状のくす玉 (プラタナスの仲間)
・ソーセージから綿飴へ、変身 (ガマの仲間)
・くるくる回るボートの実 (アオギリ)
・トゲトゲすぎるぞスギぼっくり (スギ)
・塔のてっぺんの覗き穴 (ナガミヒナゲシ)
・水辺のバラバラ事件!?~分解して水に浮く莢~ (クサネム)
・莢から飛び出すフリスビー (藤)
・夏の庭の爆弾娘 (鳳仙花)
・2段ロケットのタネ旅行 (スミレ)
・乾湿自在の回転ドリル (カラスムギ)
・晩春のヒッチハイカー (ヤエムグラ)
・野道の試験官ブラシ (チカラシバ)
・くだけてくっつく"ブロークン・ハート" (ナズナ)
・密室の送粉者との共生関係 (イヌビワ)
・赤い果軸と黒い実のコントラスト (アメリカヤマゴボウ)
・照葉樹林の小さなアボカド (クスノキ)
・ミシン目入りのグミキャンディ (エンジュ)
・朱赤のイアリング (マユミ)
・真紅の星と瑠璃の玉 (クサギ)


単に語呂合わせや、調子のいい言葉でなく、特徴やポイントを押さえた上でのコピーである。

先に書いた「散布法」は以下のように細分化されている。

[風散布]
1.綿毛のパラシュート(ふわふわ) タンポポ、ガガイモ
2.翼を広げた飛行隊(ひらひら) カエデ類、ユリノキ
3.微粒子種 埃のように漂う ナンバンギセル、アセビ
[水散布]
1.流れる 蓮、クサネム、ジュズダマ
2.雨滴 夕化粧、ネコノメソウ
[自動散布]
1.乾湿運動 ゲンノショウコ、カラスノエンドウ
2.膨圧運動 鳳仙花、
[動物散布]
1.付着(動物や人にくっつく) イノコヅチ、ヌスビトハギ、オナモミ、
2.被食散布 鳥や獣が食べて糞として排出 多くの木の実
3.貯食散布 鳥や獣が冬の糧食として貯える ドングリ類、クルミ
4.アリ散布 クサノオウ、ホトケノザ、カタクリ

後日中央図書館の棚に「種子(タネ)たちの知恵」(NHK出版2008)というのを見つけた。本ハンドブックの原本みたいな感じだった。NHKTV「趣味の園芸」特集出演が契機となったものらしい。こちらも楽しく読めそうな本だった。


2014/08/18(月)●まだUターンラッシュ(>_<)●
6時起床。
今朝の血圧は183/90/75。
5時半に目覚ましかけてたのに鳴らなかった。電池切れかと思ったが、電池が腐食して電池接触バネが赤茶色に錆びてしまってた(>_<) ティッシュで拭いて、新しい電池入れてみたけど動かない。うーん、この目覚ましは韓国で買ったPUCCA(中国娘)のキャラクタ時計で、韓国語で「イロナセヨ(起きて)」と叫んでくれるので気に入ってただけに残念である。
西根くんら4人で、大津のシンガポール向け航空便、船便、トランクルーム荷物ピックアップ現場2日取りの初日。
阪神高速下りで玉突き事故やってて、上り線も脇見渋滞。
15階建てマンションの8階だが、エレベータが7階と10階しか止まらないのがちと辛いところ。
5時までみっちり作業して、向日町の実家まで植木など配達。帰り道はえらく混んでた。倉庫着いたら7時で8時半帰宅。
今夜のKBS1381回歌謡舞台は歌謡山脈シリーズ"작곡가 남국인作曲家ナムグギン“ 特集\(^o^)/

 1) 님과 함께貴方と共に/남진ナムジン
 2) 고향이 좋아故郷が好き/김상진キムサンジン
 3) 마음은 서러워도心悲しくも/박일남パクイルナム
 4) 당신을 알고부터貴方を知ってから/김상희キムサンヒ
 5) 가지마오行かないで/진성チンソン
 6) 비 내리는 영동교雨降る永東橋 + 눈물의 블루스涙のブルース/주현미チュヒョンミ
 7) 강남 멋쟁이カンナム伊達男+사랑의 거리愛の街/문희옥ムンヒオク
 8) 신사동 그 사람新沙洞の人/주현미チュヒョンミ
 9) 사랑은 연필로 쓰세요愛は鉛筆書きで/홍진영ホンジニョン
 10) 잃어버린 30년失われた30年/설운도ソルンド
 11) 당신은 철새貴方は渡り鳥/김부자キムプジャ
 12) 사나이 블루스男ブルース/현당ヒョンダン
 13) 잊으리忘れたわ/최유나チェユナ
 14) 뽀뽀キス + 당신이 좋아あなたが好き/남진ナムジン, 홍진영ホンジニョン


Morris.がナムグギンを最初に認識したのはチュヒョンミの「雨降る永東橋」だった。ナムグギン(南国人)というのは多分ペンネームだろうし、もしかしたら日本人作曲家ではないかとうたがってしまった。それくらい、日本演歌とそっくりだったからだ。その後ヒットした「新沙洞の人」、「涙のブルース」、同時期のムンヒオクノ「サランエコリ」も同じ作曲家ということを知って、ますます彼に関心を覚えた。
1942年釜山生まれのナムグギンは1964年からコンスタントに韓国トロットの名曲を生み出し続けていたらしい。思い出されるのはナムジンの「ニムガハムケ」、ソルンドの出世作「失われた三十年」、異色作としてはチョンヨンノクの「愛は鉛筆書きで」だろう。
最近では、チャンユンジョンとナムジンのデュエット「あなたが好き」である。これはちょっと意表を突かれた。今回はナムジンと「サランエバッテリ」のホンジニョンがデュエット。これはなかなか貴重なショットかもしれない。そしてつい最近Morris.がすっかりハマっているムンヒオクの「カンナムモッチャンイ」もナムグギンのヒット曲だった。
ナムグギンの本領はメジャーで小気味良い店舗の明るいトロットだと思う。その三大傑作が「新沙洞、サランエコリ、カンナムモッチャンイ」で、今回は、チュヒョンミ、ムンヒオクが出演し、チュヒョンミは3曲も歌うという力の入り方だったが、しっかりこの3曲をメドレーにするというプログラム。なかなかわかった構成である。
うーん、今回のビデオは保存しておきたい。
今日の歩数は6921歩。

トビイロスズメ? 

朝の阪神高速で事故が 

オカマぢゃ 

こちらも 

長岡京辺りの白黒 

同じく 

2014/08/17(日)●トワイライトZOO●
6時起床。
今朝の血圧は186/75/69。
雨は降ってないが、どんよりとした曇り空。
とりあえず8時から、沖縄尚学-作新学院戦を見る。一回裏表に共に3番打者のソロホームランではじまるなかなか面白い展開。沖縄の山城投手の好投が光り、沖縄が3-1で勝利。
昼から久しぶりにミニギターと缶ビール持って屋上に。6連休で初めてというのも、このところの梅雨みたいな天候が災いしてる。気持よく飲んで歌ってたのだが、途中から風が強くなったので切り上げる。
夕方から王子動物園へ。13日から今日まで「トワイライト・ZOO」というタイトルで、午後7時まで開園する最終日。しばらく資料館図書室で、写真絵葉書。今日の動物園催しをうっかり「ナイター営業」と書いてしまった。この時期の午後7時はまだ明るさが残ってるから、トワイライトというのが正しい。でもこの時間の動物園たって、とりたてて面白いことはない。単なる延長営業でしかない。
阪神-DeNA戦。新人岩貞が好投で5-2でプロ初勝利\(^o^)/ おめでとう。
今日の歩数は2982歩。

ひさびさ屋上 

今日のまぬう 雄 

今日のまぬう 雌 

河馬の親子 

動物園の夕空 

TWILIGHT ZOO

象の給餌 

白百合 

駝鳥 

エミュー 

ハンター亭 

これが好き(^_^;) 

【憲法九条を世界遺産に】太田光・中沢新一 ★★☆☆
2006/08/17 集英社新書。 初出「すばる」2006年7-8月号。
Facebookで、このタイトルを目にして印象に残ってたので、つい読むことにしたのだが、タイトル以上の内容は無いようだった。
この言葉は爆笑問題の太田光の発言だったらしい。
宮沢賢治からはじまり、日本国憲法の誕生を必要以上に神話化したり、民族学(アメリカ先住民の平和思想の影響?)など、いささか、トンデモ本みたいに感じてしまった。


2014/08/16(土)●自由研究●
7時起床。
今朝の血圧は188/89/79。
今日も朝から雨降ったり止んだり。
甲子園の高校野球、一試合目はまだしも二試合目からは雨中戦状態。台風11号のため開会式が2日遅れたこともあって、何とか消化したいとの気持ちもあるのだろう。
Morris.も夕方小雨を縫って水道筋マルハチまで買い物に出た以外は部屋ゴロの一日。

まるこめさんの掲示板に、月と猫と夜の庭さんが「ノラの自由」というお題での投稿があり、これを見てつい「自由とは何ぞや?」という、漠然とした疑問が再燃してしまった。Morris.御用達の辞書「大辞林」を見ると

じゆう 【自由】①他から影響・拘束・支配などを受けないで、自らの意志や本性に従っていること。また、そのさま。自ら統御する自立性、内なる必然から決し行う自発性などがその内容でこれに関して当の個体の能力・権利・責任などが問題となる。②物事が自分の思うがままになるさま。③わがまま。きまま。(大辞林 昭和63(1988))

とある。②と③はともかく、①はわかるようでわかりにくい説明である(^_^;) ついでにMorris第二御用達の「新潮国語辞典」見たら、よけいややこしかった(>_<)

ジユウ【自由】①心のまま。。思う通り。ほしいまま。②わがまま。かって。気まま。③(freedom)[哲]他から強制・拘束・支配がないことをいい、自然現象にも適用できる概念(たとえば自由落下)であるが、人間の場合はそれをとりまく諸条件を積極的に統御することも意味する(単に「……からの自由」だけでなく「……への自由」ともいわれる)。行動の自由(人間は自然法則にそむかぬ限り自己の欲求を行動にうつす自由を持つが技術の発展や社会の歴史的条件により制限される)、社会的自由(社会生活において他の個人や集団から妨げられずに行動できること)、倫理的自由(意志が感性的欲望に拘束されずに道徳法則に規定されること)など。④[法]法律の範囲内における随意の行為。完全な権利・義務を有すること。(新潮国語辞典 昭和40(1965))

順序が違うのは編集方針の違いだろうが、新潮は大辞林の①を「哲学用語」と「法律用語」にわけて記している。

いわゆる通念としての「自由」の概念を知っておこうと、ちょっと横着してWikipedia「自由」覗いてみる。

1.「フリーダム」と「リバティ」
2.日本語訳について
3.自由主義
4.近現代における自由
5.哲学
6.東洋における自由
7.さまざまな自由


なかなか、まとまって、分かりやすいし、面白い。漢語としての「自由」は「好き勝手、自由気まま」という意味だったのを、福沢諭吉が「liberty」の訳語として採用したらしい。最初「天下御免」と訳しようと思った(眉唾だけど)というのは笑えた。
確かに英語のフリーとリバティの両方に「自由」という同じ訳語を用いてるのが、ややこしくなってる原因ではないかと思う。そこで、てもちの和英辞典参照。

じゆう 自由 (拘束からの解放)freeedom;(権利としての自由)liberty;(気ままな自由)license
*束縛・制限・強制などがないことを表すのがfreedomで、意味の幅が広い。選択の自由のように自分のやりたいことができる権利としての自由がliberty。以上の2語はどちらを用いてもよい場合もあるが、慣用的にいずれも決まった表現に用いられることが多い。これに対して勝手気ままに自由を濫用することを表す語がlicense。(ライトハウス和英辞典 昭和59(1984))


おお、これはかなりすっきり分かりやすい解説である\(^o^)/ 漢語本来の「自由」は英語では「lisense」と訳すべきということだろう。ライセンスは「免許証」と同じ語ではないか。なるほど。フリーダムとリバティは同じ意味で使われることも多いが、厳然とした使用上の差もあるってことか。この辞典には以下のような例文も列挙されていた。

We should not take freedom and license.
自由と気ままをはきちがえてはならない。

Liberty of conscience should not be violeted.
信教の自由は侵害されてはならない。

Freedom of assembly and association as well as speach,press and all other forms of expression are guaranteed.
集会、結社及び言語、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する。(日本国憲法第二十一条)


ちょっと古い辞書を探ってみる。

じいう(名)自由 己ガ心ノママニテ、他ニ関ラヌコト。為ルコトノ思ヒノママニテ、障ルコトナキコト(言海 明治37(1904))

じいう(名)自由  (一)己ガ心ノママニテ、他ニ関ラヌコト。為ルコトノ思ヒノママニテ、障ルコトナキコト(ニ)他ノ束縛ヲ受ケザルコト。「個人ノ自由」(大言海 昭和7(1932))

明治の「言海」では漢語元々の意味だけしか載ってなくて、昭和の「大言海」になって、フリーダム、リバティの意味の解釈が載ったということになる。
明治前後の時期、リバティの訳語としては「自在」「自由」の他に自主・自尊・自若・自主宰・任意・寛容・従容などがあったらしい。
漢語ではなく、自由の意味を表現できる純日本語(やまとことば)はないだろうか。類語辞典をひもといてみる。「じいう【自由】」という項を見たら 「おもひのまま。ほしいまま」を看よ。とある(^_^;)

おもひのまま【思儘】(おもふにまかせての意)。自由、自在、存分、如思、任意、随意、勝手、如意、如案、縦横、大自在、自分勝手、観自在、自主自由。まま。きまま、ぞんぶん、おもひいれ、おもふさま、おもひとほり。こころのまま、こころまかせ。おもふぞんぶん、おもふとほり。てまへがって(手前勝手)、きなり(随意)、ぞんねんどほり、はらいつぱい、こころいつぱい。(副詞)縦横無尽、ほしきままに、あんのごとく(案如)、しめこのうさうさ、しめこのうつさうつさ。(類語の辞典 明治42(1909))

おしまいの「しめこのうさうさ(うつさうつさ)」というのが、意味不明だったが、大言海見たら「しめこのうさぎ」は兎の吸い物のことで「しめた、というにかけての地口」とある。しめしめ、という意味らしい。元々は徳川家康の祖父が信州の林光正の世話になったとき正月に兎の吸い物が出て、その後トントン拍子に出世たという故事から生まれた言葉らしい。

韓国語で「自由」は漢字語そのまま「自由 チャユ」で、たぶんこれは日本語の訳語からの借用だと思う。好き勝手という意味なら、「チェモッテロ」だろう。イパクサのアルバムに「モッテロ マウムデロ」というのがあってこれも同じような意味であるがMorris.はこれをよく使うし、実際の行動もこれに準じている。
辞書の語釈を並べただけで「自由研究」などというのは「羊頭を掲げて狗肉を売る」の類だろうが、Morris.のいつものパタンでもある(^_^;) Morris.としては「自由」を「ナンデモアリ」と自由訳しておきたい(^_^;)

阪神はあっというまにDeNAに1-5とリードされたので、その後はBSジャパンで寅さん43作「寅次郎の休日見る。夏木マリと後藤久美子母子シリーズの二作目ということになるのだろう。山田洋次様式美の世界ぢゃ(^_^;)
今日の歩数は2414歩。

2014/08/15(金)●敗戦69●
6時起床。
今朝の血圧は161/71/87。
今日も雨降ったり止んだり、何だかこの夏休み(^_^;)は梅雨みたいである。
甲子園に出かけようかとも思ってたのだが、濡れながら見るのもかなわんということでパス。テレビ見たら超満員である。第一試合が智弁(奈良)、明徳(高知)、第二試合が桐蔭(大阪)ということで人気が高まったのと、盆休みで暇な人が多いのだろう。
正午戦没者追悼式。安倍首相の弔辞では今年もアジア諸国への遺憾の言辞は無かった。これは予定通りだけどね。
Morris.としては、そのことよりも、戦没者だけでなく、空襲(原爆も)や沖縄の民間人の被害者も追悼されるべきだと思う。
午後、JRで神戸に出て中央図書館に。
入口近くで戦争資料展やってた。戦時中のビラや回覧文書などのファイルも多く展示してあったが、大判の神戸空襲地図が、目を引いた。昭和20年2月、3月、5月、6月の4回の空襲で海沿い市街地の大部分が空襲にあったことがわかる。特に3月と6月の空襲が大がかりだったらしい。
7時半頃図書館出て8時帰宅。
阪神-DeNA、先発能見は好投で5回まで4-0と楽勝かと思ったら、6回に3点取られ、リリーフ安藤が同点にされてしまい勝投手の権利失う(>_<) 9回二死満塁上村の走者一掃タイムリーで7-4で勝ったから良かったけどね。
今日の歩数は4291歩。

屁糞葛の実 

花梨の実 

ともし火 

中央図書館戦争資料展 

体育館前 

神戸駅前モビール 

【とりあたま帝国】 西原理恵子 佐藤優 ★★★ 2013/08/30 新潮社。初出「週刊新潮」2012~13

一、二年遅れの時事ネタ=ババネタでしかないことは百も承知で手に取るのは、ひたすら西原のはちゃめちゃな絵と台詞みたいだけである。前の二冊は佐藤の文章も流し読みしたが、こんかいはほぼ「サイバラ茸」状態(^_^;) 以下の引用も全て©サイバラである。もちろん評点も。( )内はその週の「お題」だけど、ほとんど関係ないな(^_^;)

・シマが小さいのがヤクザ、大きいのが国家(防衛大臣)

・「一途」と書いて「つきあってる相手の悪いとこが一切見えなくなる」と読む。人生最良のちんこまんこに会うまで何股でもかけとけ(二股交際)

・憎しみや悲しみはほうっておくと大きくなる。よく忘れる事ができる私達家族は幸せなんだなあと思う。(小沢新党)

・大切なのは米軍基地の移転なのにオスプレイさえ来なきゃ、どーでも良くなってる日本人(スマホ盗撮急増)

・本を読むと物事を深く考える事ができます、と教わった。でも考えたって間違うし考えこむってしんどいし。ある時から考えこむのをやめました。そしたら楽になりました。もう本も読みません。一生バカでよし。(読書の秋)

・わかったー 悟りってこりゃ老人性のうつびょうだあー(ローマ法王退位)

・ディープ・パープルのハイウェイスターを今聞くとさだまさしのフォークみたく聞こえる。このまま全てがどんどん速くなったら人ってどうなるんだろう。 *正解 溶けてバターになる。(新・歌舞伎座オープン)

2014/08/14(木)●トホホ(>_<)●
5時起床。
今朝の血圧は168/78/77。
昨日から読み続けた笠井の長編やっと読み終えたら昼前だった。
昨日は死んでたので(^_^;) やっと昼から、昨日と一昨日の日記編集。
で、12日のデジカメ画像PCに落として、サランバン会の画像……と思ったらフォルダは空ぢゃ??(>_<)
何か操作ミスしたらしい。
Morris.はデジカメ画像、PCに落としたら、即デジカメのメモリカード全部消去する癖がついてるので、一昨日の画像は全て消滅してしまったことになる。
昼から大阪に出て、御幸森公園でミニギター弾きながら猫2匹撮影して、洪ママの部屋でも撮影して、夜のサランバン会は、高森さんの還暦祝いということもあって、いつもよりかなり多めに撮影したというのに(>_<)
うーーん、これは久しぶりのチョンボであるな。高森さんにも申し訳ないm(__)m
歌麿会長のサランバン会HPに当日の画像結構いっぱい上がってたので、そちらを観るように(^_^;)(^_^;)(^_^;)
しかし、本当にアフターサランバン会のMorris.の電車乗越しが多すぎるぞ。酒に弱くなってるということもある。外では用心してビールしか飲まないようにしてるんだけど、サランバン会のばやい、榎本さんのビール攻勢が半端ない(って、責任転嫁はみっともないよなあ。
次回からはタイムリミットを設けよう。以後Morris.サランバン会は10時までということにする。
3時過ぎ、王子動物園へ。まぬうは二匹とも定位置で殆ど動かず。雌なんか熟睡モード。
王子動物園は昨日から18日までナイター営業ということで、開演時間を2時間延長して7時までやってるらしい。4月の夜桜は恒例だが、普通の営業の夜の動物園というのもちょっとおもしろそう、今日はパスとして、明日か明後日にでも覗いてみよう。
原田の森ギャラリーでは県展と写真展やってたが、特に面白い作品には出会えなかった。東館では「幽研会」という書道団体の展示会やってて、これが意外と楽しめた。いろんなスタイルの作品があったが、メインはわかりやすい前衛書道と言った感じ。書というよりイラストっぽいものに面白いのがあった。まるで初山滋のカットみたいな雰囲気の作品にも心惹かれたし、たぶん会の主宰者らしい江草幽研という人の作品には好感を持った。谷川俊太郎の詩「二十億光年の孤独」など、なかなか楽しめる。
自転車で水道筋に出て、自転車マルハチ前に停めて、水ブラ(^_^;)
例の駐車場猫は2匹が軽トラの下で避暑状態。
畑原市場の空地には黒が2匹いた。どちらかが照光寺の黒と思うが、はっきりしない。もともと2匹いて、代わりばんこに見てたのかもしれない。
今夜の阪神-巨人戦。藤浪そこそこ好投しながらも1点リードされて7回で降板、結局1-4で阪神連敗。これで一位巨人と
の差は2.5(>_<)
気分転換にYou Tubeで韓国歌謡検索。2007年7月21日周炫美ヒルトンホテルディナーショーの動画があった。7年前の周炫美の姿。なかなか見甲斐がある。ヒット曲網羅だし、懐メロも満載、途中、ギャグメンや脱北歌手のコーナーが有るが、これは飛ばすしかしかないだろう(^_^;)
今日の歩数は6796歩。

今日のまぬう

まぬう 雄 

まぬう 雌 

白熊 

河馬 

王様ペンギン 

マゼランペンギン 

初山滋のイラスト(@_@)「故郷」谷川ゆかり

「二十億光年の孤独」江草幽研 

水道筋駐車場の2匹 

八割れ雉 

茶雉 

どっちかが勝光寺黒? 

たぶんこっちかな 

いや、こっちかも(^_^;) 


2014/08/13(水)●死んでた(>_<)●
5時起床。って、当然大阪駅。
5:00の始発で6時前帰宅。
そのままベッドに。
階段である程度眠ったので10時過ぎに目が覚めたが、やっぱり体の節々が痛い。
外は雨模様だし、今日は一日部屋で、というか、ベッドでごろごろすることに決定。
ラジオで高校野球聞きながら。だいぶ前に借りてた笠井潔の長編「吸血鬼と心理学」読み続ける。
第一試合は終わってたので、残りの3試合聞いたのだけど、いずれも劇的なフィナール?だった。
市和歌山-鹿屋中央は1-1延長12回裏鹿屋攻撃、一死一、三塁で、セカンドゴロを二塁手が一塁に投げる間に三塁走者がホームイン。普通ホーム封殺だろうし、あのゴロなら併殺も可能だっただけに、完全に野手ミス。
次の佐賀北-利府は、2点を追う佐賀北9回2死満塁で、ヒット性の当たりもきりきりアウトでゲームセット。
最後の三重-広陵は4-4で延長11回裏三重の攻撃、二死、二、三塁から一人敬遠で満塁にした後、次の打者にも四球押出しのさよならゲーム。
夕方になっても、外にでる元気がなく、素麺で何とか食いつなぐ。
東京ドームの阪神-巨人戦は、阪神元気なく1-5の完敗。昨日は阪神勝ってたらしい。
そんなこんなで、ほとんど一日ラジオで野球訊いてたことになる。
今日の歩数は694歩。

2014/08/12(火)●サランバン会●
8時起床。
今朝の血圧は193/97/75。
午前中は小雨模様だったが、昼前に上がったので、歩いて金沢病院に行き、降圧剤貰い、そのまま六甲道まで歩いて灘図書館に寄り、JRで大阪に。
今夜はサランバン会なので、ちょっと早めに大阪に出て、洪ママの見舞いに。ママはベッドに寝てたけど、すぐ起きだして、元気な姿を見せてくれた。持参のミニギター見て、アリラン歌う、というので、伴奏。ついでにお馴染みの韓国歌謡、合唱?して結構騒いでたら、歌麿会長、その後栗崎さんも見舞いにやって来た。
6時にママに挨拶して、サランバン会会場「ジュン」に。
今夜は先日還暦の祝宴やった高森さんが、サランバン会の会費を黄幡振る舞いとのこと(@_@)
高森さんは韓服の衣装や長鼓も持ち込んで、「還暦祝宴」サランバン会版(^_^;)
20人以上集まって、いつも以上の盛会だった。
Morris.は会費は高森さん持ち、あとは例によって榎本さんのビール攻撃で、一銭も払わず11時近くまで飲んで歌って踊ってたようだ。デジカメもそれなりに撮影したと思うのだけど、おしまいへんは、ほとんど記憶の外。
榎本さんと環状線に乗ったと思うのだが、気がついたら寺田町(>_<)で12時過ぎてる、そのまま大阪まで辿り着いたものの、当然下り電車は最終は出た後。
ジャンカラでも行こうかと思ったが、すっかり足元がおぼつかない。この時期なら寝転んでも寒くないし、ということで、ひさびさの野宿(^_^;)
というか、大阪駅の階段で寝てしまった。
今日の歩数は5299歩。

2014/08/11(月)●明日から夏休み(^_^)●
5時半起床。
今朝の血圧は205/87/93。
午前中は溝渕くんと、先週行った高槻のブラジル向け航空便と保管荷物ピックアップ現場。
作業は11時前に終了したのだが、帰りが大渋滞に巻き込まれて、倉庫についたら3時過ぎ。荷降ろししてから、別倉庫で40フィートコンテナ荷物のデバン。これはかなりきつかった。でも、明日から6日間ほど休みになりそう(^_^)
摩耶埠頭に久しぶりに赤い大型船が泊まってたので見に行く。NAVIOS MERCATORというパナマ船籍の3万トンクラスのばら積み船だった。
7時半帰宅。
サンTVの韓国ドラマ「愛情万々歳」見ようとしたら録画されてない? 番組表にも予約マーク見当たらない。ミスかと思ったら、サンTVではこの時間甲子園高校野球の中継やってるらしい。
仕方ないので(^_^;) 録画だけしてた「二つの月二つの太陽」という、創作時代劇観るもやっぱり、Morris.は韓国時代劇というのはピンと来ない。
今夜のKBS1380回歌謡舞台は "사랑 대한민국大韓民国愛“ 光復記念日(8月15日)に合わせての企画だろう。

1) 사대문을 열어라西大門を開け/솔리스츠 ソリスツ
 2) 귀국선帰国船/설운도ソルンド
 3) 울어라 은방울泣け銀鈴/이혜리イヘリ
 4) 고향 만 리故郷万里/김국환キムクッカン
 5) 럭키 서울ラッキーソウル/강민주キムミンジュ
 6) 황성옛터荒城の跡/김연자キムヨンジャ
 7) 타향살이他郷暮らし/우연이ウヨニ
 8) 나그네 설움ナグネの哀しみ/현철ヒョンチョル, 설운도ソルンド
 9) 방랑가放浪者の歌/조항조チョハンジョ
 10) 눈물 젖은 두만강涙の豆満江/현철ヒョンチョル
 11) 푸른 날개青い羽/서지오ソジオ
 12) 팔도강산八道江山/김성환キムソンファン
 13) 꽃 중의 꽃花の中の花/김국환キムクッカン, 조항조チョハンジョ
 14) 아침의 나라에서朝の国から/김연자キムヨンジャ
 15) 사랑 한국韓国愛/윤시내ユンシネ


最初のソリスツという若い男性6人のコーラスグループは、以前神戸でのチャンサイク公演でバックを務めたと思う。
男性トロット歌手四天王では、テジナとソンデグヮンが仲良しというのは有名で、共演することも多いが、最近はヒョンチョルとソルンドがよくセットで出演してるようだ。
民謡調の「八道江原」は、何とかMorris.のレパートリーにしたい。
「朝の国から」は88ソウル・オリンピックのテーマ曲というイメージが強いが、韓国の応援歌みたいな形で、今でも愛好されているようだ。それにしても、キムヨンジャは韓国で活動再開して本当に良かったと思う。
ユンシネは個性派のポップス系の歌手だが、「韓国愛」は今年発表の新曲らしい。いかにもの愛国歌だがラストはアリランで締めるのもお約束だろう(^_^;)
今日の歩数は5294歩。

久々の大型船 

摩耶埠頭夕景 

夕空 

【福島原発メルトダウン】広瀬隆
★★★☆☆ 2011/05/30 朝日選書298。
「東京に原発を」(1981JICC)は衝撃的だった。あれから30年後に、福島第一原発事故が起きたことになるのか。
この30年間、反原発運動は結果を出せず、最悪の結果によって、勢いをとりもどした(>_<) って、何のこったい、である。
本書は事故から2ヶ月後に出版されている。この時点でこれだけ書けるというのはやはり凄い。もっと早く読んでおくべきだった。彼の欧米の裏人脈や謀略論などの著作が苦手で、ちょっと敬遠してたのだ。
しかし、事故直後にこれだけの現状報告(類推を含めてだけど)ができるというのは、さすがで、反原発論客の「真打」といえるだろう。
基本論点は、30年前から変わってなくて(それだってすごいけど)、おっしゃる通りなのだ。
いわば、普通に考えればあたりまえのことが、あたりまえでなくなってることへの憤りと、それが通じないことへの、やや諦観めいた言説の数々。
しかし、問題は、あの決定的事故のあとで、臆面もなく原発推進を目指す政財界の厚顔無恥であり、こうなると、Morris.のようなノンポリも、黙っていてはいられなくなってしまう。
STOP・ザ・原発!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

福島第一原発を襲った14mの津波は想定外ではありません。これは「東京電力が故意に想定しなかっただけ」という悪質な話しであり、「法律的に未必の故意として断罪されることを『想定外』で言い逃れしようとしている」という話です。「津波に負ける原発を40年も運転していた怠慢が天災によって暴かれた」ということなのです。

阪神大震災の時も同様なごまかしが横行していたことを、怒りとともに思い出さずにいられない。

今回の原発事故が起こる前から、そして起こった後も、「放射能の危険性とは何か」という基礎の基礎を省いて、数値だけの議論をしているために、メディアには圧倒的に嘘が多い。
原子力推進の専門家たちは、名の通った医療機関などの肩書を持つ人であっても、被曝の危険性を決して口に出しません。同時に、根拠のある数値を示して「安全だ」とも断言できません。彼らはもともと「放射線の有効利用」を自分の飯のタネにしてきた集団だからです。


メディアも原発利益共同体の一部だろう。

日本のどの原発でも建設予定地の地質調査はおこなわれています。しかし、それはすべて、電力会社が建設候補地を決めてから「その土地が安全である」と証明するためのアリバイ的な調査でしかありません。
電力会社は、地盤が安全な場所を選ぶのではなく、用地が確保しやすく地元が協力的な場所を選びます。そして地質調査をおこなう地質学者・地震学者に対しては、彼らが所属する学会に巨額の支援を行ってきたのです。学者の多くは、実質的に電力会社の顧問として雇われる形となり、ここで学者としての魂を売ります。これでは、調査結果が危険性を示しても「中止」と言えるわけがありません。


石原伸晃環境相の「最後は金目でしょう」というとんでもない発言が、当たり前の世界が厳然として存在してるということか。

日本に原発は、まったく必要ないのです。マスコミに流布するド素人のように無知な停電論議は、もういい加減にやめるべきです。日本人の生活と企業に必要なのは、原発でも放射能でもなく、電気なのです。原発ばかりを宣伝して国民の生命を脅かし、テレビ界を支配して、なおかつ政治家の腐敗、をはびこらせる電力会社に頼らずに、電気が使えるようになるなら、それほど好ましいことはないと思いませんか?
今、日本人が助かるために急いで求められているのは、この国民一人ずつの意識の改革なのです。事実を知ることです。


もう一度、言うぞ。
原発に厳罰を!!!!!!!!!!!!!!!

2014/08/10(日)●台風回避●
4時半起床。
今朝の血圧は172/68/92。
気象情報を見たら台風はまだ四国の南海上でグズグズしている(@_@) 四国上陸が6時位になるらしい。
とにかく、完全装備(米軍放出のトレンチコート)で倉庫方面に向かう。雨も風も大したこと無い。
今日は倉庫の手前のコンビニ前で、荻野くんにハイエースで拾ってもらい明石SAで奥井さんと合流。
午前中は奥井さんと中国からの荷物を倉敷の一軒家に配達、午後から荻野くんの岡山のピックアップ現場のヘルプ。
心配してた雨も小ぶりで、ロケーションも良かったし、開梱も半分くらいしか無かったので10時作業終了(^_^)
荻野くん現場のヘルプも1時間位で終わり、午前中作業終了。
昼食はさざなみ藤崎店でジャンポゲソうどん。
帰路はブルーハイウエイ利用して、3時前倉庫着。
台風はお昼ごろ兵庫県を通り過ぎて行き、それなりに大雨だったらしい。結局Morris.らは、上手に台風を回避したことになる。
4時前帰宅。
阪神-広島3戦目。阪神三連勝はならなかったが、勝ち越しだから良しとしよう。この試合で鳥谷は2004年9月9日以来の1251試合連続試合出場を決め、元ジャイアンツの松井を抜いて歴代三位になった。1位衣笠(2215)、2位金本(1716)とはかなりの差があるが、ショートを守って(しかも最高水準で)この連続記録は価値があると思う。
今日の歩数は6003歩。

午前五時の屋上から 

水田の青鷺 

西脇あたり 

【世界一やさしい韓国語初級脱出】八田靖史
★★★ 韓国料理中心のフードコラムニストとして活躍してる著者は最近、「やさしくわかりやすい」韓国語学習書でも人気を集めているようだ。
本書は「世界一やさしい」と冠してるだけあって、たしかにむずかしいところはほとんどない。
200pちょっとで9章に分かれているが、Morris.はこれをほぼ3日で読み上げた。普通の参考書なら、早くても1ヶ月はかかってたから、これは画期的である。
何といっても大きな文字にスカスカのレイアウト、ほとんどが2,3語の例文(^_^;) しつこいくらいの繰り返し。Morris.の選択からは外れそうな一冊だが、こうやってすいすい進むのは快感でもある。
内容的にはこれで初級脱出というわけには行かないのだが、硬いタイプの参考書ばかりやってる学習者が息抜き代わりに読むのに適してるかもしれない。

みなさんが思う「韓国語が話せない」という問題の中には多く「韓国語で話すべきことを持ち合わせていない」という状況があったりしませんか?
普段、日本語で会話をしているときは気づきませんが、特に中身のない会話というのはかんりレベルの高いものです。話題の方向性は無限に広がりますし、相手の出方によって内容もどんどん変化していきます。これを外国語でやろうと思うと、それはも至難の業。なので、僕はこんな提案をしたいと思います。
「相手を自分の得意な話題に引きずり込もう!」
初級段階で会話を弾ませるために、これほど有効な手段はありません。
得意分野の話題を最大限に膨らませ、準備をしておくことで、会話に役立てましょう。話の方向性もある程度げんていできますし、そもそも自分の得意分野なら核となる用語も頭に入っているもの。また、人を変えて同じ話題の会話を繰返すごとで、フレーズや単語の蓄積も期待できます。


こういったコラムも、なかなかに実践的であるし、かなりの達人ぶりをうかがわせる。Morris.もたいていあちらでは、韓国歌謡、トロット、ポンチャックの話題から話が弾むことが多かったもんね(^_^)


2014/08/09(土)●長崎平和宣言●
6時半起床。
今朝の血圧は203/88/70。
傘さして歩いて倉庫に。
浅海くんら5人で、須磨のアメリカ向け船便、保管便ピックアップ現場。
台風11号の影響で、朝から激しい雨で、現場は一軒家だが、階段横持ちがあるので濡れることは必至。
思ったより荷物少なくてとりあえず午前中に作業終了。かなり濡れネズミになったが、積み終えたら雨が上がった(^_^;)
丸亀製麺でカレーうどん食べて、倉庫で荷降ろし、バン詰めなどして、3時帰宅。
阪神-広島はデイゲームで先発能見。5-0で楽勝かと思ったが、終わってみると5-4の辛勝で能見2ヶ月半ぶりの勝利。今日もオスンファンがセーブ。
今日は長崎原爆記念式典。田上富久市長の平和宣言には集団的自衛権への批判的言及もあったが、安倍首相には蛙の面に水だったようだ。
台風情報優先ということもあってか、ニュースでの長崎原爆記念式典は、ほとんど取り上げられずにいた。安倍首相の演説も省略(^_^;)である。まあ、聞いてもしょうがないけどね。
それでもって、のろのろ台風11号、いよいよ四国上陸直前らしい。予想図見ると、明日午前6時頃神戸直撃しそうな勢いである。
Morris.は明日も仕事で、朝6時に倉庫集合ということになっている。おいおい、予報通りだと、まさに台風の中心を歩いて行くことになる(>_<) 大丈夫だろうか(^_^;)
今日の歩数は6291歩。

亀虫 

瑠璃蜆 

明日朝6時倉庫集合(>_<) 


2014/08/08(金)●シバジ●
6時半起床。
今朝の血圧は167/82/84。
荻野くんと二人京都左京区岩倉のアメリカ向け船便ピックアップ。
船便は5m3くらいだったが、ほぼ同量の廃棄があり、小さめのトラックで行ってたので、積めるかどうかぎりぎりだった。何とか積み込んで、遅めの昼食は新福菜館天神川店のラーメン。この店は20年以上前から、人気ラーメン店の上位を守ってるようだが、Morris.はここのどす黒いスープが、どうも苦手だった。久しぶりに食べると、たしかに人気があるだけしっかりした味付けであることは判る。でも、やっぱり自分から来ようとは思わない。
4時倉庫着。バン詰め済まして、雨が小降りの間に自転車で5時半帰宅。直後から本降りになった。
6日広島原爆記念式典の安倍首相の演説が昨年の原稿とほとんど同じで、コピーではないかということが話題になってるらしい。Morris.が愛読している小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」今日の記事に、このことに触れて、去年と今年の演説がコピーと言われることはとりたてて問題ではなく、第一次安倍内閣の時の同演説(2007/08/06)には、「憲法の規定を順守し」という文言があったのが、昨年の(当然今年も)の演説から消え去っていることが、大きな問題だと指摘している。昨年8月15日の戦没者追悼式式辞で安倍首相は「アジア諸国に向けた謝罪」と「不戦の誓い」を省略していたことも挙げていた。やはりこの人は視点が違う。
オーストラリア人夫婦がタイ女性に産ませた子供がダウン症だったことを理由に引き取り拒否したことから、代理母問題が話題になり、続けて若い日本人がタイのマンションに9人もの乳幼児を育児して、自分の子供ですべて代理母に産ませたという発言の不自然さから、さらにエスカレートしている。
これで思い出すのが、87年の韓国映画「シバジ 씨받이」である。ヒロインを演じたカン・スヨンの出世作として有名である。李氏朝鮮時代、家の跡継ぎの男子を得るため、子供を生むための女性を雇うこと、またその女性を「シバジ」と呼んだ。「種を受ける」という意味で、いわゆる代理母の朝鮮版といえるかもしれない。
京セラドームの阪神-広島戦は、藤浪と前健の対決。3-3でなかなか面白い展開。7-3とリードしたところで藤浪降板、8回からリリーフの福原が2点取られてなお二死、一、三塁のところで、何とここでオスンファン(@_@)がでてきた。ピッチャーゴロ取れず、でひやりとしたが何とかアウトに。9回も三人で抑えて、阪神は3連敗を免れた。
今日の歩数は5535歩。

今朝の摩耶埠頭 

新福菜館ラーメン 

屋上から北の空 



2014/08/07(木)●のろのろ台風●
5時半起床。
今朝の血圧は167/82/84。
浅海くんら4人で、高槻市のブラジル向け船便ピックアップ。
一時的引っ越しではなく、永住ということもあって、内容物の詳細書き出しが必要で、作業がなかなかはかどらない。
それでも1時前に作業終了。
帰り、自転車で桜口のロッコーアートに寄って、先日の高森さんの還暦宴のデジカメ画像プリント受け取り、灘図書館に寄って6時半帰宅。
阪神はいいとこなしで連敗。
沖縄付近に居座っている(^_^;) 台風11号(ハーロン)は、九州、四国、さらには東北、北海道に大雨をもたらし、週末には近畿にも大きな影響が出そうである。
今日の歩数は4194歩。

【騙されたあなたにも責任がある】小出裕章 ★★★☆
2012/04/10 幻冬舎。
「原発のウソ」「原発はいらない」「原発のない世界へ」などタイトル見れば、どういう立場か一目瞭然の原発関連著書を、3・11以降(正確には2011年5月以降)15冊以上出している、売れっ子反原発の伝道者みたいな存在らしい。
本書は50項の疑問に応える形、Q&Aで、最近多いスタイルである。
「疑問」の幾つかを挙げてみる。

・西日本も汚染されている。文化省は、何故データを公表しない?
・基準の100万倍! ストロンチウムが海を汚染している?
・汚染物質は東電に返却すべき?
・廃炉の方法はいまだわからず。工程表はバカげている?
・「個人の責任追求はやめて欲しい」原子力学会はどこまで無責任なのか?
・「もう帰れない」ことを国は伝えるべき?
・原子力の世界は誰も責任を取らないルール?
・汚染のない食べ物などない。責任に応じて分配すべき?
・有機農法よりも化学肥料の野菜のほうが汚染は少ない?
・一兆円使った「もんじゅ」は1キロワットも発電していない?
・福島第二原発の敷地を核のゴミ捨て場にするしかない?
・騙された人間には騙された責任がある。


共感する項目もあるが、かなり過激?な意見も目立つ。

私は、国会の議員食堂や東電の社員食堂は猛烈な汚染食品で献立を作ればいいと思います。

(^_^;)

すでに地震が起きた翌日の3月12日には、1号機の原子炉建屋が吹き飛んでいるのです。それはすでに、原子炉がメルトダウンしているということを示していました。専門家であれば誰でもわかる事実です。

日本政府の誤った判断で、被害は必要以上に拡大してしまいました。

地震直後の3月12日、原子力安全・保全院の中村幸一郎審議官が、炉心溶融(メルトダウン)について会見で発言しました。「炉心溶融がほぼ進んでいるのではないだろうか」と午後2時には言っているのです。ところがその後、中村審議官は会見にでなくなりました。
保安院の院長は、発表内容を事前に官邸に伝えるように要望する声があったといっています。結局、院長から中村審議官に注意がなされ、それ以来、中村審議官は、会見から姿を消したということです。
その後、、原子力安全・保安院はこの炉心溶融、メルトダウンについて、明言することがなくなりました。ですから後になって、メルトダウンということが公表されたときに、今ごろになって認めるのかと、私たちの怒りがおおきかったわけです。


昨日の東電発表(3号機は13日にはほとんど大部分がメルトダウンしてた)を思うと、上の意見は納得できる。

原子力発電所は、大変効率の悪い蒸気機関です。

火力発電の燃料石油、石炭の代わりに原子力使ってるということで、原理的には大差ないが、危険度は天文学的な差があるということだろう。

電力供給に関していうなら、原発はまったく必要ないと、私はすでにデータをつけて示しています。

原発=電力会社と原発開発企業、そして原子力族議員の打ち出の小槌で、その財源は国民の電気料金である。

2004年8月13日、沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故で、日本の立ち入り調査ができなかったのは、放射性物質の存在があったからです。米軍はヘリコプターが墜落したとき、すぐにその場を封鎖して放射線検知器を持っていき、一帯を調査して、ヘリコプターはもちろん、墜落した現場の土もすべて掘り返して一切の証拠を消したのです。

これはきちんと把握してなかった。いわゆる、日米地位協定だけの問題ではなかったのか。

2014/08/06(水)●ヒロシマ・フクシマ●
6時半起床。
今朝の血圧は167/82/84。
三宮現場三日目。今日は寝室の家具梱包。明日が最終日だが、Morris.は別の現場らしい。
今日は広島原爆記念日。広島、長崎(そして、沖縄)の犠牲の上に戦後の「平和と繁栄」を謳歌してきた日本人。そのツケがやってきた頃に、必殺のKOパンチが3・11の福島原発事故だった。その後政権奪回した安部総理は、原発再稼働、武器輸出、集団自衛権、秘密保護法……ひたすらファシズムへの道に舵を切ろうとしている。
広島の平和式典に、安部総理が出席すること自体が、とんでもない茶番劇だと思う。それを意識してか、夜のNHKニュースでは安倍の映像は(故意に?)流されなかった。
今日になって、東電は福島3号機の燃料の大部分がメルトダウンしていたことを発表(これまではメルトダウンは一部と主張)した。昨日読んだアニーガンダーセンの本には、3号機は「核燃料の大部分はメルトダウンし、さらにメルトスルー(格納容器から落下する)しています」と断定してあった。これは2011年10月時点での発言だから、少なくとも2年半以上、東電はこの事実を発表しなかったと思わざるをえない。
阪神は昨日の大量得点で疲れたのか、いまいち元気がなく、3-7でリードされた9回表3点返して、ひょっとすると、と期待させたが、結局敗けてしまった。
今日の歩数は5933歩。


2014/08/05(火)●暴曳吐書●
6時半起床。
今朝の血圧は208/88/78。
昨日と同じ現場。二日目午前中で何とか台所梱包終える。昨日と違って青空に白い雲たなびく32階ベランダからの神戸港の眺めはなかなかのものだった。午後はバスルームやらベッドやら色々梱包。5時までみっちり作業して、7時過ぎ帰宅。
阪神-やウルトは20-11(@_@)で阪神の勝ち。凄いスコアである(^_^;)
今日2014年版防衛白書が出された。東京新聞の記事を引いておくが、集団的自衛家閣議決定をてこに、大幅に好戦的傾向が露わになっている。日本の武器輸出緩和は、引き返せない泥沼に足を踏み入れていくことになりかねない。
今日の歩数は4992歩。

【福島第一原発--真相と展望】アーニー・ガンダーセン 岡崎玲子訳 ★★★  2012/02/22。集英社文庫。
*2011年10月14日~16日のインタビューと追加取材によって構成されたもの。著者についてはほとんど知らないが、3・11直後に、福島第一原発の危険度「レベル7」だとCNNで言明したことは何となく覚えている。ウィキペディアの記事を見たら、ほとんど本書の紹介みたいなものだった。
3・11から半年後のインタビューということで、福島第一原発の事故状況を専門家の見地からわかりやすく説明してあるが、それでも、隔靴掻痒の感は免れない。2年後に読むというのが、遅きに失するのだろうけどね(^_^;)

私が訴えているのは、現存する原発を本当に安全に運転できるのか検証し、それが不可能ならば閉鎖すべきだということです。
経営者の関心事は、公衆の健康と安全などではなく、会社の収益なのです。この資産を手放さずに済むか? イメージに汚点がつかないか--。
日本でもアメリカでも管理職のトップは、怪物のような原子炉がどれほどの力を閉じ込めているのか、実感が湧かないのだと思います。学ぶのに25年間かかるのですが原子力分野のキャリアは、現場監督のポストで頭打ちになります。本社で求められるスキルは"金融"です。発電所を止めぬよう、圧力とボーナスがかかっています。(原発の黒い歴史)


原発の本場(^_^;) アメリカでも原子力村の姿勢は似たようなもの、いや、日本の原子力村はそのエピゴーネンなのかもしれない。つまりは「金目」か(>_<)

真っ先に私へ連絡してくる人などいません。取り付く島がなくなってたどり着きます。それでも、ここ5年ほどで10人の内部告発者が全米から問い合わせてきました。私も単独では協力しません。他の技術者として事実関係を検証します。そして地元の議員や弁護士を通じてNRCに報告するのです。そうした策を講じていても私は扇動者だと思われています。
かつて手作業で計算していた頃には、もっと余裕を持たせていました。しかしコンピュタに任せると、出力増大のために余白をあkっとし、ギリギリの状態で運用することになるのです。多くの原発は老朽化し、マージンの限界で稼働しているのが現実です。東電がアメリカの電力会社より特別に悪いという印象は持っていません。日本の原発で作業したことのある知人のアメリカ人たちは、作業の質に驚嘆していました。でも設計に欠陥がある場合、修理が抜かりなくても関係がありません。(規制と安全対策)


マスコミも原子力村の金の圧力に汚染されてるから、反対意見の持ち主を「扇動者」扱いする傾向は顕著である。大学でも、原発批判学者は、なかなか教授にはなれないのは不文律みたいになっている。

日本では小規模な発電を除いて、10社の電力会社が発送電の地域独占体制を築いています。現代において、東西の周波数さえ統一されていないことが信じられません。
今後の課題となるのは蓄電です。需要と供給のバランスをとるたために技術開発を進めるべき分野です。電池とは限りません。リチウムなどのレアアースにもリスクが伴いますから、圧縮空気やコンデンサでも良いでしょう。技術的には実現できるはずですが、問題はグローバルです。貧しい地域の生活水準を上げるには、発電所が必要になります。それは、太陽光かもしれないし、風力か潮力かもしれませんが、いずれにせよ投資の機会を与えて成長させるのです。(脱原発に向けて)

日本の電気の周波数が東西で違うというのは、ずっと疑問に思っていた。地域独占企業の意味深な戦略かとも思う。
本書は成り立ちがインタビューと追加取材の構成ということもあるためか、いかにもレポートっぽいし、翻訳も何かこなれてないという気もする。
それでも、原発の理不尽、矛盾、没義道ぶりを、証明しているように感じた。
明日は広島原爆投下の記念日である。原爆と原発は切っても切れない、というか、同根の問題である。もう一度しっかり把握すべきだろう。

2014/08/04(月)●近場の現場●
6時半起床。
今朝の血圧は171/76/93。
矢谷くんら総勢7人で三宮40階高層ビル32階のイギリス向けピックアップ4日取現場初日。
Morris.はずっと台所で割れ物梱包。ワイングラスや食器の数は半端じゃなくて、一日では2/3も終わらなかった。
昼は、小燕京のサービスランチ(880円)。ここの玉子スープはいつも美味しい。
4時半作業終了。倉庫に戻って荷降ろし、積み込みなどやって6時倉庫出る。近場の現場は移動時間がほとんど無いので、実質労働時間が長い(>_<)。
今夜のKBS歌謡舞台137回は "노래의 색깔歌の色どり“ という特集。

 1) 눈이 내리는데雪が降る/주현미チュヒョンミ
 2) 노란 셔츠의 사나이黄色いシャツの男/장미화 チャンミファ
 3) 빨간 구두 아가씨赤い靴の娘/남일해ナムイルヘ
 4) 황금의 눈黄金の眼/배금성ペグムソン
 5) 장밋빛 스카프薔薇色のスカーフ/신유シニュ
 6) 검은 장갑黒い手袋/홍민ホンミン
 7) 하얀 민들레白いタンポポ/진미령チンミリョン
 8) 검은 상처의 블루스黒い傷跡のブルース/장은숙チャンウンスク
 9) 하얀 나비白い蝶/김희진キムフィジン
 10) 불나비火の蝶/송대관ソンデグヮン
 11) 개나리 처녀連翹娘/이자연イジャヨン
 12) 동백 아가씨椿娘/문연주ムンヨンジュ
 13) 빨간 선인장赤いサボテン/김상희キムサンフィ
 14) 장밋빛 인생薔薇色の人生/권성희クォンソンフィ
 15) 청실홍실青糸紅糸/주현미チュヒョンミ, 신유シニュ

白3、黄色2、赤5、金色1、薔薇色2、黒2、青1というラインアップ。陰陽五行説の「木火土金水」に対応する「青(緑)紅黄白玄(黒)」はすべてカバーしてるところがミソである。
金色を「黄」に、薔薇色を「赤」に加えると。赤7、白と黄3、黒2、青1という順位(^_^;)になる。韓国人はかなり赤が好きなのかもしれない。
トップバッターチュヒョンミが歌った「雪が降る」はアダモの曲でなく、次の「黄色いシャツ」と同じハンミョンスクのヒット曲だった。前にも書いたがチュヒョンミが出ると、良い歌謡舞台(^_^;)という感じになる。
「黒い傷跡のブルース」は懐かしい歌である。日本では小林旭が歌ってたけど、オリジナルは洋楽でJOHN SCHACHTELの作詞作曲のなっているが、一般には歌無しの演奏(サックス)で知られているらしい。韓国の楽譜にはキムチケッという歌手名が記されている。You Tubeで探したらこんなのがあった。ジャケット写真で見ると女性デュエットチームらしい。ポスター画像もあったから韓国でも映画化(タイトルだけだろうけど)されたらしい。今夜歌ったチャンウンスクは桂銀淑ばりのハスキーボイスである。
「薔薇色の人生」はエディットピアフのシャンソンの韓国版だった。
今日の歩数は4037歩。

2014/08/03(日)●高森さん還暦祝の宴●
8時起床。
今朝の血圧は191/81/78。
朝から雨が降ったり止んだり。
夕方JRで鶴橋へ。
今夜はサランバン会員高森さんの還暦祝いの宴会が今里「名水」で開かれ、Morris.は写真係を兼ねてのお呼ばれ。
もともと高森さんが14年前から通ってる韓国語と韓国民謡教室の仲間の催しらしい。
内輪の会と思ってたのだが、何と全店貸し切りで30人以上参加のえらく賑々しい宴会だった(@_@)
Morris.の顔見知りは若木夫妻とソウォルジュさんくらいだった。
高森さんは韓服の正装、屏風の前には果物や韓菓が山のように積まれ、まさに韓国式還暦祝そのまま。
高森さん挨拶と、長鼓叩いて韓国民謡披露につづいて、韓国語教室の先生二人の挨拶、若木夫妻の音頭で乾杯。
後酒食の振る舞い。とりあえず、5つのテーブルごとに記念写真撮影。
酔いが回った頃からカラオケタイム。例の画面に楽譜が出るマシンの持ち込みで、OASISのマスターのエレキギター伴奏付き。芸達者が多く、途中からは民謡メドレーでほとんど全員が踊りまくった。これもまったく韓国そのままである。「キンギョ」というカラオケパブのマスターもゲスト歌手として渋い喉を披露。また「名水」のマスターが韓国民謡のプロクラスでこちらも聴き応えがあった。
若木嫁が宮崎民謡、旦那がスカーフ頬かむりで歌い踊った「椿娘」は大受けだった。
9時過ぎにいちおうお開きになったものの、そのまま同じ店で二次会モード。10時半頃いよいよ散会となり、Morris.は高森さんとタクシーで鶴橋駅に向かったのだが、ちょっとだけ「キンギョ」に寄っていこうと誘われて、ついつい三次会(^_^;)
結局零時前に鶴橋駅に戻り、何とか最終列車で帰宅。
高森さん、還暦おめでとうございます\(^o^)/ そして楽しい時間ありがとうございましたm(__)m

今日の歩数は3922歩。

祝還暦\(^o^)/ 

交代で記念写真 

長鼓披露する高森さん 

乾杯!! 

尾目出鯛 

えらい盛り上がり 

若木嫁宮崎民謡 

若木旦那「椿娘」 

万歳三唱 


2014/08/02(土)●ポスト・チャンユンジョン?●
8時起床。
今朝の血圧は148/54/92。
Morris.にしては異常なくらいに低い血圧だが、昨夜ちょっと飲み過ぎたためだろう(>_<)
朝から雨模様。台風12号の影響のようだ。台風自体は朝鮮半島方面に向かってるのだが、気象状況から九州、四国方面に大雨を降らせているらしい。
宿酔気味でもあるし、今日は部屋でゴロゴロすることに決定。
You Tubeで韓国トロット関連ヴィデオを適当に探して流しながら読書メモ打つ。
韓国TBCテレビの「전국 톱 10 가요 쇼 全国トップ10歌謡ショー」というトロットの1時間番組番組を見つけた。TBCはon airでは見られない局である。KBS、MBC、SBSのメジャー局と比べるとかなりマイナー局で、この番組も、出演歌手は二流どころが多数を占めている。その分、You Tubeへの制限も緩やかなのか、番組まるまるの動画が結構多くアップされている。これはMorris.にとっては嬉しいことだ。
続けて4回分ほど見てしまった(^_^;)
それとは別に最近ちょっと気になってた女性歌手がいる。ちょっと前にノレチャランのゲストに出てた若い女性歌手で、すごくポンチャックディスコっぽい歌を歌ってたのだ。名前と題名も覚えてなかったたのだが、7月14日の歌謡舞台で「気分派人生」を歌ってる歌手がそうではないかと思い、チェックしたら、ユンスヒョンという歌手だった。彼女はチャンユンジョンが司会した2007年MBCの「大学生トロット歌謡祭」で大賞に輝いたらしい。「第二のチャンユンジョン」と噂されたとも書いてあった。
ノレチャランで歌った曲は「チョンテマンサン 千態万象」という曲だった。この動画ではあまりチャンユンジョンに似てるとも思えないが、バックダンサーは、チャンユンジョンのバックダンサーと同じメンバーのような気がする。
チョンテマンサンの歌詞は「世間には様々な人が存在してる。仕事には貴賎はないし、生き方もそれぞれだ」と、シンシネの「セサンウンヨジギョン 世間覗き眼鏡」に通じるものがあるし、歌い方は初期のキムヘヨンに似ている。つまり、Morris.の好みだということだ。
チャンユンジョンが子育てに忙しい間、彼女をしばらく追っかけてみようかと思う。
今夜の甲子園阪神-DeNAは、6時に試合中止発表(^_^;)
神戸港の花火は、雨にも負けず挙行されたようだ。(音だけ聞こえてた)
今日の歩数は0歩。

【ニッポン猪飼野ものがたり】猪飼野の歴史と文化を考える会 ★★★☆ 2011/02/25 批評社。
いちおう顔なじみでもある古本屋「あじろ書林」の店主足代健二郎さんが中心になって、とりあえず猪飼野に関するものならなんでもあり、という感じでまとめた一冊である。京大の上田正昭が監修となっている。
エッセイ、インタビュー、考証、論説、詩、短歌、覚書などスタイルもジャンルもごちゃまぜで50篇近くの記事満載である。印象に残ったものをいくつかあげておく。

・猪飼野-- なくてもある街。そのままのままでなくなっている町/金時鐘
・梁石日猪飼野を語る インタビュー
・わたしの「猪飼野著名人番付」/足代健二郎
・猪飼野の風景/足代健二郎
・済州島から猪飼野へ/二宮一郎
・焼肉は猪飼野からはじまった/佐々木道雄
・鶴橋斎場(火葬場)/小林義孝・黒田治
・鶴橋--闇市から商店街へ/藤田綾子
・ケンカと乱闘の猪飼野/足代達紀
・司馬遼太郎・以前/足代健二郎・小林義孝
・バタヤン(田端義夫)と猪飼野/平井良昌
・猪飼野ヘップサンダル小史/曺奎通(チョギュトン)・金康裕(キムカンユ)
・猪飼野エレジー/宗秋月
・猪飼野語り/元秀一
・猪飼野エピソード/呉光現
・朝鮮市場からコリアタウンへ/高賛侑


横綱 司馬遼太郎・松下幸之助
大関 田畑義男・折口信夫
張出大関 西本智実・竹村健一
関脇 マルセ太郎・福本元之助・山田安民・玄月・梁石日・秋山成勲・徳山昌守


上は、「猪飼野著名人番付」の横綱三役である。以下、趙博、アン・ミカ、金時鐘、金石範・金素雲、木村充揮、和田アキ子などの名前が上がっている。

戦後の鶴橋に大規模な闇市が生まれたのは、太平洋戦争末期に鶴橋駅周辺で行われた建物疎開が原因である。
国鉄と近鉄が通じる鶴橋は闇市の「好適地」だった。近鉄は営業路線が長いにもかかわらず空襲の被害が比較的少なかったため、沿線の奈良・三重などから農産物や海産物が次々に積み込まれる闇物資の供給ルートになっていたのだ。
何より鶴橋が特徴的なのは、建物疎開の跡地に出現した闇市を起源とし、今なお戦後の面影をとどめている点である。(鶴橋--闇市から商店街へ/藤田綾子)


本書で一番印象に残ったのがこの藤田綾子という人の鶴橋紹介だった。いろいろ初めて知ることも多かったが、彼女の独立した著書を読んでから引用しよう。

巷間「ヘップサンダル」と呼ばれているのは、足首やくるぶしの掛けるストラップ(ひも)がない「つっかけ」式のサンダルで、「ヘップバーンが履いていたサンダル」の略称である。1953年制作で、翌年日本で初公開された映画『ローマの休日』において、主演のオードリーヘップバーンが履いていたサンダルが呼称の起こりだと広く喧伝されているしかし『ローマの休日』のヘップバーンのサンダルは、ストラップが付いている。これに対して、翌1954年制作の同じくヘップバーン主演の『麗しのサブリナ』で履いたサンダルはストラップがなく「つっかけ」式である。これこそが「ヘップサンダル」の起こりである。
1981年の『統一日報』に連載された「同胞の住む街」で、「猪飼野は同胞のメッカであり、サンダル業界のメッカである」と記されている。この地域一帯で、一時期日本国内の女性用ヘップサンダル生産量の60%を占めていた。
ヘップサンダル業界は、メーカーを中心に、ミシン加工、いちきり、箔押し、裏張り、天巻加工、裁断加工、貼り場、ネーム加工などの10位上の工程があり、それぞれそれを担う下請けによって成り立っている。家内工業のチームワークが命なのである。(猪飼野ヘップサンダル小史/曺奎通・金康裕)

神戸長田区も地震前はサンダル工場がたくさんあった。ヘップサンダルの名がヘップバーンから来たものとは知ってたが、「ローマの休日」と思ってた。

貼子哀史                     宗秋月(チョンチュウォル)

あれは、いつの頃からだったか法儒と愉悦のうちうちに
あたしの日々はひたりびたり

あたしが天職を探すことなく
あたしが天職を探すところなく
あたしの天職はサンダルの貼子さん
あたしの握る掌を恥じるいかつい手はなく
あたしに勝る重労働があるかと思い
あたしに怯える職業病があり血も凍り
あたしは一日じゅう靴の底を舐めまわし
あたしは小さい換気扇にむせび
あたしは接着剤とシンナーにどっぷり浸る
あたしを匂う肉親でなく
あたしを潤う柱とあがめ
あたしをせめぐ歩合制をなんなくこなし
あたしは嫁入り道具にヤットコ忍ばせ
あたしは嫁(かし)いでもロールを握り
あたしは子供の為に働き続け
あたしへ続くあたし あたし
あたしへ追いつく衰えがあり
あたしへ物乞う身体に薬を与え
あたしと腐蝕したエプロンの数々
あたしと工場のひさしは朽ちるを競い
あたしとゴムのりと暮らした一生
あたし、匂いに酔ったまま
あたし、やっと
あたし、天国にいけるわ

(付)
およそ、己が天賦の資質と、ぴったり合致した職業を持つ人間は、この地上に幾人もいまい。
ぶざまに、地をはいずりながら生きてきた私の、職業は、糧を得る為のものであった。
職は、食う為の手段として、私の身体に心に、膠着しているのだが、あえて「私が天職を探すことなく/私が天職を探すところなく」と歌うのには理由がある。
異端を拒否するのは、何も日本人ばかりではない。
かく言う私も、障害を持つ者、極論すればハンセン氏病者、に対して、加害者ではなかったかと、ふるえる程の恥がある。
が、日本列島人の郷土差をこえて、共通する意識、拒絶の原形は、先の戦争に結びつくのだ。
何故、在日があるのか、この自明の理さえ、純血の列島思想に殺されるのだ。
天が配剤する食うための職にさえ日本人社会ではありつけない事を、極当たり前と、受けとめ続けてきた、在日の極く、ありふれた女の一生の、短い、詩を、
  君よ、声を出して読め。
  そして、その優しさに、
  ふるえよ、君よ。(猪飼野エレジー/宗秋月)

「貼子哀史」は、第一詩集『宗秋月詩集』(編集工房ノア 1971年)所収。第二詩集『猪飼野・女・愛・歌』(ブレーンセンター 1911年には(付)を加えて再度採録されている。

詩も素晴らしいが、後に追記の形で付け加え得られた「(付)」という散文の方が余計に心に沁みた。先のヘップサンダル工業の裏の、悲しい現実、が浮かび上がってくる、と共に、日本人にはこの告発に正面から応える義務がある、と思った。

御幸通商店街は1926年に御幸森神社前(現在、生野屋内プールがある場所)に大阪市立公設市場が開設されて以後、次第に発展していった。翌27年には下味原-今里間に市電が開通し、鶴橋駅や猪飼野駅も設置された。32年には国鉄城東線(現、JR大阪環状線)の京橋-天王寺間の高架工事が完了し、鶴橋駅が開業した。
戦後、生野区ではJR大阪環状線に沿って流れていた猫間川が埋め立てられ、58年に道路が完成された。また平野川は大雨が降ると川水が運河からあふれる状態だったため、64年から改修が始まり87年までに完了した。
84年に民団系の韓国大阪青年会議所と日本の大阪JCが御幸通商店街に対し、街の活性化を目指す「コリアタウン構想」を提案した。それを受けて東・中央・西の商店街会長たちが話し合いを行った。
ところが、具体的なことが何も決まっていないうちに、某新聞がコリアタウン構想に関する記事を掲載してしまった。すると内部からも外部からも苦情が続出した。中央商店街快勝宅の電話は鳴りっぱなしの状態になり、「ここを朝鮮人の街にするつもりか」といった民族差別的な発言も出てきた。そのためコリアタウン構想の話は立ち消えになってしまった。在日韓国・朝鮮人に対する偏見がまだ根強く残されていることが如実に現れた出来事であった。(朝鮮市場からコリアタウンへ/高賛侑)


現在のコリアタウンの歴史も、大まかにしか知らなかったので、この記事で色々知ること多かった。

2014/08/01(金)●日韓歌謡架橋●
7時起床。
今朝の血圧は196/93/88。
周炫美の応援サイトとして、絶大な支持を集めていた日韓歌謡架橋が、本日を持って、応援サイトの看板を降ろすという告知(@_@) 主催者ケーシーさんの書き込みによると

ちょうど10年前、日本語の検索エンジンで「周炫美」「チュ ヒョンミ」という語句を検索をかけたところ全くヒットし なかったというのが、きっかけで始めたトロット入門サイトが「日韓歌謡架橋」でした。10年という節目の今年になりまして、サブタイトルであった筈の「周 炫美応援サイト」という呼称に異論が噴出して参りました。
この度の騒動で沢山のメール、電話、お便りと頂戴いたしました。ほぼ全員が何ら かな方法での存続を望む声でした。そして管理者の私に対しての責任論も多数ありました。ごくごく一部には、全削除すべきという声もありました。この事実を 鑑み、10年という節目でもあり、ここに問題となりました周炫美さん関係の部分を削除しまして、「アジアの歌謡曲サイト」として存続することを決断しまし た。10年という期間で、膨大な量の周炫美さんに関する記述が存在して一気に削除できません。ご迷惑をおかけしますが、徐々に削除して参りますので、今し ばらくご辛抱ください。保存される方はお急ぎください。それ以外の韓国トロット、台湾歌謡etcはサイトの財産として存続させます。周炫美さんに関して も、決して排他するものでなく、今後はトロットの一女性歌手という扱いで取り上げていきたいと考えております。
重いと不評でした掲示板で は、YouTubeの埋め込みコードの投稿を不可能にしました。動画のURL(共有の短縮コードも可)の貼り付けで、直リンクさせる方法に変更しました。 こうすることで、軽くなりサクサク表示が可能になるととともに、スマホ、タブレットでも容易に閲覧できるように改善されると思います。尚、投稿後の編集お よび削除は投稿者自らの責任で行って頂くため、投稿の際、必ず「編集・削除キー」の入力をお願いいたします。


ということらしい。来訪者三百万を超すサイトが閉鎖にならなくてホッとしたというのが正直なところである。
Morris.もずっとこのサイトのファンで、一時は掲示板にも頻繁に書込していたのだが、最近はYou Tubeの貼り付け過剰で重くて、時々フリーズしてしまう(>_<) ため、めったに覗かなくなっていた。
2012年7月1日四日市での周炫美コンサートにはこのサイトを通じて全国から40人近くが集結して、周炫美さんと記念撮影した。思えばあの頃が最高の盛り上がりだった。今後は韓国トロット愛好家どうしの情報交換や応援に役立つサイトに変身することを期待したい。
午前中はしつこく「映画全国ノレチャラン」DVDをleno坊で観る。リージョン関係でleno坊はこのDVD入れっぱなしである(^_^;) やっぱりこの映画はMorris.向きである。
昼から歩いて三宮方面に。
神鋼病院に三井住友銀行のATMがあったのでここで家賃の振込。ずっと前を通りながら気付かずにいた。近くに三井住友銀行がないので、六甲道か三宮まで出かけてたのだが、これからは、これを利用するようにしよう。
三宮図書館に寄って、例によってダイエー地下で缶チューハイ買ってそれがなくなるまで図書館前広場でミニギター。
そのあとイシバシ楽器に寄ってSWIFFの激安チューナー(680円)買う。先日同じメーカーの別の細長いチューナー(840円)買って、これがすごく見やすくて使いやすかった。このメーカーはイシバシ楽器が直に輸入代行やってるらしく7種類以上の品揃えである。どれも安価で結構性能も良さそう。というこ とで今日は一番安い赤いのにしたのだ。でも、チューナーなんてひとつあれば充分と言われそうだ。iPhoneのアプリで済ますことだって可能だしね。でも ミニギターは結構音が狂いやすくて割と頻繁にチューニングする必要があり、何しろMorris.は5本のミニギター持ち(^_^;) で カポでそれぞれ音程変えてあるからいちいちチューナー変えるのが面倒でもあるのだ。今日買った奴はこの前釜山の楽器屋で買ったのと似ているが、あちらは1500円くらいしたから、ずいぶん安い。
チューナーのテスト兼ねて、おっぱい広場でちょこっとミニギター。この前買ったのと二つ一緒に取り付けて比較してみたら、今日のはかなり大雑把な感じだ(^_^;) まあミニギターはこのくらいでちょうどいい気もする。
帰りはJRで7時半帰宅。
阪神-DeNA。藤浪そこそこの好投だったし自ら2点タイムリーもあったけど、結局同点で降板。そのあと延長10回までもつれ込んだが何とかサヨナラ勝ち。

今日の歩数は4485歩。



綿毛

蘇鉄の花

モビール? 

お玉天神 

祠内の僧侶像 

激安チューナー 


 

 

 














                         
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