韓国ネタ!100連発!!
95年10月の韓国旅行はソウル−釜山−ソウルと言う単純なコースで例によって、特に目的もなくひたすら街をうろついていた。今回はその中で拾い集めた韓国ネタを一挙に100項目(かなりゴミネタあり)大放出することにしよう。

・ウムシク(飲食)篇・クギョン(求景−見物)篇

・プンソク(風俗)篇・ペション(ファッション)篇

・ヨネゲ(演芸界−芸能)篇・チェク(冊−本)篇

・マル(言葉)篇・チング(親舊−友達)篇・クイズ篇

ウムシク−飲食篇】

1・「ソルエヌン−−松の芽」と言う缶ジュースがあったので話の種に飲んでみた。以前のトラジネクターと同じく甘みが強くて本来の味は良く分らないが、かすかに松脂みたいな香りがしないでもない。ここは宮澤賢治にならって「さわやかなターペンタインの匂がした」と言うことにしておく。

2・清涼里西側にある京東市場中のハンヤク(漢方薬)市場が「ソウル薬令市場」と名を改めた。ここの高麗人参問屋市場は品数も多く定価のほぼ半額くらいで買えるのでお勧め

3・韓国食生活の代表はキムチ。このキムチには沢山の種類があることは皆さんもご存知。「ペチュ(白菜)キムチ」「カクトゥギ」「ポッサムキムチ」「チョンガクキムチ」「オイキムチ」「トンチミ」「ケンニプキムチ」「パキムチ」「ムルキムチ」‥‥‥等々。さて、こんないっぱいある、キムチの中で、誰もがこれこそが一番美味しいと言うキムチと言えば何?−−−(答「ウリチプキムチ」)

4・確かに韓国料理は全般的に辛い。でも韓国のコチュは日本の鷹の爪のような、舌を刺す辛さではない、なんとなく丸みを持った辛さだ。とは、言ってもユッケジャン、メウンタン、ピビンネンミョンなどは食べ終わる頃には、顔が汗だくになってしまう。日本人だから、辛いのは駄目だろうと店の人が心配することも多いが、僕は痩せ我慢をして、「辛いからこそうまいんじゃないですか。また、食べに来ますよ。歌にもあるじゃないですか?」と言うと、店の人は不思議そうな顔をする。そこで僕が答える。「メヲドタシャンボン」とね。(この項はトラジさんに捧ぐ)

5・新村の朝鮮屋(カルビチブ)は、ソウルに来る度必ず寄る店だが、今回は近くまで来たのに店が見当たらない。しばらく探し回って、何人かに聞いたら目の前の完成間近の8階建てのビルがまさに店のあった場所で朝鮮屋は春に店を畳んだとのこと。このビルに入るかどうかは分らなかったが、新村の名物が一つ無くなったことは確かだ。

6・カンファジャンの近くの食堂でトンカス食べてたら、外で懐かしい音が聞こえた、リヤカー引っ張ってるアジョシが鋏をガチャガチャいわせてるのだ。これはもちろん客寄せの代わりで、以前は矢鱈あちこちで見掛けたものだが、最近では珍しい存在になり果てている。たいていこのアジョシの商売は鋳掛け屋か廃品回収みたいな商売だったから、こういう商売自体がすたれてしまったのではないかと思われる。これも韓国経済発展の証拠と言えるかもしれない。

7・僕はビールは韓国では「HITE」と決めているので、だいたいこれを注文するし、なければ「CASS」。OBは「アイスビール」がとんでもなくまずくて一般韓国人にも評判を落としたようで、巻き返しをはかって「LAGER」[NEX」などを出している。「NEX」$Eは一度飲んだがあまり感心しなかった。最近「KAPRI」と言う新製品を発売した。グリーンの瓶でデザインは新しいものの、どうも食指が動かない。

8・誰がなんと言おうとシッケ(甘酒みたいな奴)はまずい。自販機ではこれの缶を売ってて、宿酔でこれを飲んだ僕は本当に吐きそうになった。

9・南大門の地下でセーラー服姿で卵を売ってる少女を見かけた。(だからどうだってこともないのだが)

1 0・ワンシムニ(往十里)にキムチのおいしいソルロンタン店がある。以前ヤンジェイン君に連れて行ってもらい、そのうまさが忘れられず、今回は地図を書いてもらって一人で訪ねた。中皿に山盛りのキムチをお代わりしてしまった日本人は僕です。

1 1・カフェの進出で昔風のタバン(茶房)はめっきり減ってしまったが、まだ下町では風呂敷包みで珈琲を運ぶ出前のアガシを見ることができる。

1 2・釜山では絶対足を運ぶ元山麺屋で、ムルネンミョンとピピンネンミョン食べる。うまいことはうまいが、何だか味が落ちてるぞ、一緒に行った高慶玉さんの友人の話によると、主人が代わったらしい。

【クギョン−求景(見物)篇】

1 3・7戦目まで縺れ込んだ今年の韓国シリーズは、結局0Bが4- 2でロッテを破り優勝を決めた。優勝決定の瞬間、僕はロッテの本拠地釜山でタクシーに乗ってて、ラジオで興奮気味の運転手の不機嫌と、荒っぽい運転にちょっとびびってた。

1 4・今回の旅行中のレートはおおむね100円=750ウォン前後だった。ちょんの間とは言え5月の100円=900円近くを経験しているだけに、かなり損しているような気になった。こういうとき100円=450円の経験と比較して儲かったような気にはなれないのが、人間の面白いところ。
1 5・アングクドンの旅行社でソウル−大阪往復(復は1年オープン)を買ったのだが、4万円近くかかり、これなら日本で安いのを見つけた方が得かなと思った。これも円安(と言っても実はそれほどじゃない)のせいだろう。

1 6・インサドンの画廊回りを時々するのだが、こちらの画家は景気がいいのかそういう習慣なのかポスターやカタログを大量に印刷し、それを観覧者に気前良く分けてくれる。もちろんただで。これは僕等にはありがたいことだが、当事者としては負担がかかってしょうがないと思うのだが、制作費が安いのか、そうして売出すためには当たり前なのか、そのへんのことは聞きそびれた。

1 7・画廊回りしてて、あまり気にいったのが無いのでそろそろ止めようとしたところで凄くいい個展に遭遇。町並みと船を主題にした印象主義っぽいタッチの油絵で、すっかり心奪われ、受付に聞いて会場にいた画家イジョンヒさんに挨拶をし、カラーのカタログにサインまでもらう。そのくらいいい絵だった。帰国当日が展示会の最終日だったので昼前にもう一度顔を出してゆっくり鑑賞し、ひとしきり彼女と話した。

1 8・バスの窓からちらっと見ただけで、はっきりしないのだが、ソウル駅の南の会社か倉庫にUSOと言う看板がかかっていた。もしかしたら美國関連の企業か機関かも知れないが‥‥‥ただ、それだけのこと。

1 9・米軍の基地が徐々にソウル以外に移転しつつあるのと、日本の観光客の足が遠のいたためか、イテウォン商街の凋落は著しい。商店街の外れに「蘭茶廊」と言う、喫茶店があった。洒落た造りの店で時間があれば入りたかったのだが、ちょっと急いでいたのでパスした。NIFT Yでこの店と同じハンドル名を見かけるが、もしかしたら、この店と関連あるのかもしれない。

2 0・いよいよ取り壊し作業に取り掛かった国立博物館(旧朝鮮総督府)は足場とパネルで覆われて南側は韓国美術協会制作の文字と絵で目隠しされているが、内部は年末まで見ることが出来るとのこと。前回も見納めかと思ったのだが、今度こそ本当に最後と思い入館した。3階の日本室と中国室は既に観覧中止になってて、個人的に愛着深い中国宋時代の木彫観音菩薩に逢えなかった事は心残りだったが、一階から見上げるドームの唐草模様の美しさ、使われている大理石の見事さなどを思うと、やっぱり、ちょっと残念である。

2 1・国立博物館前の地下鉄キョンボックン駅の通路ではよく絵や写真の展示会がおこなわれているが、僕が行ったときは原色の韓国の花の写真が展示されていて「植物人間」の僕は大満悦だった。韓国人は、総じて花の名前なんかほとんど知らないし、花市場に行っても種類が多くないとは、誰かも指摘していたように、今もその通りだが、少しずつ洋花も入ってきているようだ。でも、やっぱりその土地の花にしくものはない。ただ、韓国の自慢の花は春に集中しているようで、秋はコスモス(これもひところの比べるとかなり減った)、野菊あたりが目につくくらいで、何と言っても人気はタンプン(紅葉)が独占している感じだ。ソラクサンの紅葉は11月が見ごろとの事で、今回もパスしてしまった。
2 2・パゴダ公園(正式にはタプコル公園と呼ぶらしい)のパゴダは(ああややこしい)11月後半に修理工事ということで、10月には既に足場と金網で覆われ、ほとんど見れない状態になっている。これも楽しみにしていただけに残念。

2 3・商街のあちこちに広告板の代わりに韓国風俗や民俗的な巨大な絵を掲げて、夜にはライトアップするのが流行っているようだ。また同じくらいのでっかいテレビ放映しているのも何ヶ所かで見掛けた。韓国看板界の転換期を象徴しているのか?

2 4・ソウル駅の売店では北韓(北朝鮮)の記念切手、平壤焼酎を売っていた。焼酎3本2千ウォンは高いのか、安いのか。

2 5・ソウル駅には自動乗車券販売機が4台並んでいて、とぎれなく利用されていた。VISAなどのカードで使用するもので、カードに縁のない僕は指をくわえているしかなかったが、カラー画面の項目を案内の指示通り直接指で押して決定する方式で何と韓国語の他に英語と日本語も)選択できる。利用はセマウル、ムグンファ、トンイルだけで予約だからこれは当たり前か。

2 6・教育大前駅で人に会う機会が会ったので、散歩がてら近くにある例のサンプンデパートまで行ってみた。もう崩壊した建物は9割方、片付いていて、神戸から来た僕にすれば、「なんてことはない」程度に思えた。が、やはり大事故であったことは間違い無い。裏の駐車場で合同慰霊祭が行われたらしく、その後始末をやっていた。

2 7・ローカルカラーの貧弱なデパートしかなかった釜山もポムナコルに豪華な外観の現代デパートが店開きしたと思ったら、これに対抗してかソミョンのど真ん中にロッテがこれまた、どでかいデパートを建設中だ。たぶん95年内にオープンと思う。どっちにしても僕には余り関係ないけれど、とりあえず、建物だけはしっかりしたのを作って貰いたい。

2 8・いつも、延世大学の博物館を見物するのだが、久しぶりに梨花女子大の記念博物館にも寄ってみた。こちらは小さいが新しくて女子大らしく衣装や小間物が可愛い。特筆すべきは2階の学園歴史室にあった白い開襟シャツに紺のリボンと長めのブルマーの制服(たぶん体操服)。これを壁にピンで止めてあったのは異常に目を引いた。ロリコン氏には超おすすめ。

2 9・韓国版原宿もしくは竹下通りと言われる梨花女子大前の通りを冷やかしていたら、ファッション名刺の屋台があった。値段聞いたら36枚5千ウォンとのこと。

3 0・釜山では恒例のチャガルチ見物。僕にしては早起きして 7時ごろ出かけたがこれでも、まだ遅過ぎるようだった。烏賊の元気のよさは相変わらずで、海老はたらいから飛び跳ねるわ、蛸はずりずりとにじり出るしで、チャガルチ通いは止められないのだが、韓国人ガイド率いる日本人団体がこのクソ忙しい市場を観光に来て、我が者顔に行進するのを見かけて、迷惑だなと思ったが、僕も結局は同じようなことをしているのだなと気付いてしまった。

3 1・釜山のヨンドサン公園にのぼり、しばらく見物してから例によって集まってるハラボジたちの話を聞こうとそばに行ったら、一人いちゃもん好きなアジョシが何やかやと講釈を垂れ始めた。例によって日本の悪口で、これはこれで面白くないことも無いのだが、だんだん面倒臭くなって下山した。

3 2・ソウルの地下道にはトイレの場所を示す表示板があって、そこからの距離も併記してある。それなりに役に立つのだが、250mなんてあると、どっとめげてしまう。また近くにあると思って進んで行くと、地下鉄の改札の中だったりすることもある。その他、韓国人にしては変に細かく、53 mとか31 mなどとあるのも見かけた。これもあまり意味はないと思う。

3 3・ヨンサンの電子街は僕にはあまり縁がないのだが、いちおう挨拶代わりに1度は顔を出す。今回はいつもと違う道を通って行ったら途中に怪しいピンクのライトが輝く一画があった。韓国でもウィンドウズ95の韓国版が年末に発売される予定とあって、その話題が中心で、どっとPC人口が増加するのではと、店側では期待しているようだ。僕もハングルワープロとデータベースソプトゥについて質問してみたものの、語学、コンピュータ知識両方の不足で全然解らなかった。

【プンソク−風俗篇】

3 4・郵便局で記念切手を買おうと、その切手を貼った葉書を見せたらエアメールの葉書は最近30 0ウォンから35 0ウォンに値上がりしたと言われた。すでに投函した分はどうなるのだろう。まず大丈夫とは思うのだが。

3 5・ソウルではHLST交通放送FM95.1キロヘルツと言うのがあって、これは一日中交通情報を流しているわけで、交通渋滞が日本以上に深刻な韓国では運転者の聴取率を稼いでいるようだ。もっとも間に歌や軽いおしゃべり、コマーシャルを挟んでいるから、それほど特殊な感じはしない。日本でもこれは結構いける企画かもしれない。

3 6・車にはうとい僕だが、現代自動車の乗用車「Accent」は、なかなかかっこいいと思う。去年南山の野外結婚式場で挙式した金芝男さんの友人のパクヨンソンさんがこのグレーの車持ってて、同乗したので、乗り心地がいいと思ったのかな。

3 7・パクヨンソンさんに連れられて、初めてオリンピック公園に行ったら、中の競技場の一つで競輪が行われていた。韓国にも競輪があるとは知らなかった。あまり賭けことには関心はないが、日本人でも別に関係なく車券は買えるようだ。ちょうど見ているときに一人が転倒して観客がすごく興奮していた。でも、あまり客は多くなかった。競馬なら一度見たいと思っていたのだが。

3 8・慮泰愚前大統領の秘資金(隠し金)が千八百億ウォンにのぼるとかで、僕の旅行中マスコミはこのニュースでもちきりだった。政治家にはこのての話は付き物なわけで、要は彼の政治的力がほとんど消滅していた証拠だろう。金丸事件のことが連想されるが、韓国人からも、「カネマル」の名前がよく出ていた。北朝鮮外交のせいでかなり知名度が高かったようだ。

3 9・前大統領の秘資金事件でもちきりの中で、ちょっと異彩を放ったのがプヨで北韓の諫諜(スパイ)二人と警察の銃撃戦騒ぎで、韓国警察に一人死者が出て、間諜の一人はすぐ逮捕されたが、もう一人はなかなか見つからず、警官総出の山狩りで、数日後に射殺された。こう言う事件が起きると、やっぱり南北の緊張が実感される。

4 0・以前は手洗いの水さえないトイレが多かったのに、最近は温風乾燥器がやたら普及している。しかも、9割以上がちゃんと作動するのには驚いた。88オリンピック当時には、いろいろ目新しい施設が大量にお目見えしたが、たいていは故障か修理中かで、使えなかったのを思うと、特筆に値すると思う。

4 1・韓国の家庭電器の電圧は11 0ボルトと22 0ボルトがあっておおむね11 0ボルト中心に移行しているようだが、両方を併用していたり、22 0ボルトしかない地域もあって、日本から電化製品を持って旅行する場合注意が必要。11 0ボルトならまあたいていの製品は大丈夫だが、 220ボルトだとお手上げだ。コンセントの形が違うので間違えて壊すことはないと思うが、今回98ノートを持って行った僕は釜山で11 0ボルトの旅館選びに思わぬ苦労をした。

4 2・釜山で最初に泊まった旅館では、風呂に入るつもりが、生ぬるいお湯しかでないので、頭と足を洗うだけ。おまけに隣の部屋からは延々と女性の喘ぎ声が‥‥‥これは完全に失敗で、翌朝早々に宿替えした。

4 3・韓国人は日本人以上に道に物を捨てるし、ゴミだらけになりそうなのに、そうでもないのはやはりゴミ掃除の分担がはっきり分れて、徹底しているためだと思う。朝早く街を歩くと精力的にゴミを撤去している車に出会う。

4 4・ソウルの道路は基本的に車優先で、歩行者は大きな道路を横断するときはたいてい地下道を使うようになってるし、横断歩道があっても、歩行者の青信号は極端に短い。だいたい青になって5秒くらいで点滅が始まり、速いところでは20秒、遅くても40秒くらいで赤に変わる。老人や子供は早足でも間に合うかどうかと行ったところ。こんなに車優先を徹底してもソウルの交通渋滞は年々ひどくなっている。特にラッシュ時と土曜日などはバンコクに近づきつつある。

4 5・ソウルの大手の商店の店員の客応対は画期的に良くなっている。以前はデパートですら、店員は昼寝してるし、バンマルで応対することも珍しくなかった。ロッテが日本式の挨拶、サービスを励行した時にはニュースになったくらいだが、ここ数年でサービス精神は(形だけとしても)定着しつつあるようだ。開店時にキョボ文庫に行ったら店員が全員並んで客を迎え入れ、一人一人に丁寧に挨拶された時には、ちょっとやりすぎじゃないかと思ってしまった。

4 6・もともと犬好き(食べてしまいたいくらい)な国民だと言うことは知っていたが、ここ数年小型愛玩犬の人気は大変なもので、街でもこれを抱いていたり、連れて歩いたりしている。まあ、日本の猫人気が、そのまま犬にとってかわったみたいなものだ。あまりこのての座敷犬は好きじゃない僕は、街でこれを見掛ける度に「マシイッケクナー−−うまそうだなあ」を連発して彼らの顰蹙を買っていた。

4 7・帰りの機内でもらったソウル新聞に載っていた大宇(デウ)の求人広告が面白かった。10ケ絛あって「三日間徹夜できる者」「三日間遊びつづけられる者」「カラオケで30曲唄える者」「父の時計を分解した経験のある者」「言葉を知らずに 3ヵ国以上無銭旅行したことがある者」「ソウル駅から高速バスターミナルまで歩いたことのある者」「不細工な相手にも3時間奉仕できる者」「雨降る水曜日に紅薔薇を買ってみた者」「タクシー代を友達に渡し、自分は歩いて帰ったことのある者」「学歴に頼らずあてのない旅に出てみようとする者」こんな人物、大歓迎。−−いちおう、今春卒業予定者向けの求人広告らしい。

4 8・ニンニクパワーは健在でバイクに大型の洗濯機を積んでいるのをよく見かけた。リヤカーでも山のように荷物を積むのは当たり前のことだ。

4 9・携帯電話の普及も日本並だが、ピッピ(ポケットベル)も、僕が知合った連中はほとんど皆持ってるくらい普通になっている。外出先でも喫茶店でピッピすると喫茶店のアガシが呼出してくれるシステムができあがっているようだ。おかげで公衆電話の混みようは前以上だしなんだか公衆電話自体が減ったような気がする。

5 0・携帯電やピッピばかりでなく、高速バスや空港への直行バス等は一番前に公衆電話が設置してある。従って電話の前は電話専用座席と言うことになる。

5 1・ホコテンが廃止になってちょっと魅力が無くなっていた大学路も久しぶりに出かけたらまたいくらか賑わいが戻っていた。バドミントン、野外演技場、ゴスペル、農楽(サムルノリ)など、若者中心に催しも多く、嬉しかった。

5 2・大学路の広場で日本人の女子大生が司会者に呼び出されて話ししていたら、脇から「チョッパリ出て行け」とのヤジが起こった。それをいろいろとりなしていた司会者も、日帝時代には日本語の「サヨナラ」の代わりに「サゴナラ(事故れ)」と言ってたなどと、得意そうに話したりしていた。

5 3・世宗文化会館近くの旅行社の前に朝早くから長い行列が出来ていた。尋ねて見ると、国鉄の予約のためだと言う。そんなに国鉄に乗るのは大変なのかと心配になってよく聞いてみると来年の旧正月の帰省のための予約だった。人口集中化が東京以上に進んでいる韓国ではクジョン(旧正月)とチュソク(盆)の民族移動は大変なものと聞いたが、なるほどである。

5 4・どこかにも以前書いたことだが、韓国に限らず、旅行に出るとその地のイラストの絵葉書を買って友達に出すのを楽しみにしているのだが、このところの韓国の絵葉書事情はあまりにもひど過ぎる。1に高級化、2に西洋化、3に類型化だ。 1枚10 0ウォン(50ウォンてのもあった)だったのが安くて20 0ウォン、ちょっと手を加えて50 0ウォン、60 0ウォンが普通になった。それにしても種類は多くない。何といっってもハングル表記のイラストが払底状態というのが情けない。西洋風のイラストや写真に英語フランス語のコピー、それより多いのが英米映画のカットの絵葉書が我が物顔にスタンドを占領している。

【ファッション篇】

5 5・光化荘近くの横断歩道橋の手前にあった金スヒョン美容室は、広くて綺麗で、若い美容師が多くて、速くて安くて親切で、ソウルに行く度に、ここで散髪して貰っていたのだが、去年行ったときは何回行っても休みで、ちょっと嫌な予感がしてたのが、今回は悪い予感が的中して、内装も看板も代わって「シャガール」と言うレストランになってしまっていた。また新しい店を開拓しなくては。と、思っていたら、何と光化荘の隣のビルの3階に美容室があることに気付いて(窓から顔を出したら目の前に看板があった)ので、さっそく行ってみた。これこそ灯台もと暗しで、この「チェジェヨンヘアアート」は金美容室に勝るとも劣らない結構な店だった。中規模の店だが、清潔で若いアガシたちも愛想がいいし、何と言っても女主人チェジェヨンさんの綺麗なこと。ちょっと小柄だがスタイルは申し分なし。黒の超ミニのワンピースでてきぱきと仕事をこなしていて、デスクで脚を組み替えたりするたびに僕はどぎまぎしてしまった。カット、シャンプー、セットにコーヒーもサービスして貰って7千ウォンは納得の価格。これからは、必ずここでカットすることに決めた。

5 6・韓国のジーンズブランドの一つに[USED]と言うのがあって、このネーミングだけでも、かなりのセンスと思うのだが、ここの商品の中には前の開閉部分(つまり非常口)を色違いにしてそこにブランド名を麗々しく記入しているものが、ある。これを妙齢のアガシが着用して街を闊歩するのを目にしてドキッとしたのは、僕だけでは無いはずだ。

5 7・カンナム(ハンガンの南)はおしゃれなニュータウンとして知られているが、このあたりのガソリンスタンドで従業員がローラースケートを履いてサービスしているのを見かけた。全員ではなかったが。そう言えば、光ゲンジが流行った頃、韓国のテレビでもやはりローラースケート履いて踊り歌うグループを見たことがある。

5 8・客引きのビラ配りは韓国でもバイトが主力のようだが、特に女性の場合は、ミスコンテストみたいなたすき(正確には何と言うんだっけ)を掛け、それに店やブランド名が入っている。僕が見た中では、美容センターの広告孃二人が並んでビラを配っていたのだが、そのたすき$1の文字が「アルムダウンヨジャ−−美しい女性」とあって、一人は充分そう言えたが、もう一人の方は‥‥‥

5 9・別に不健全だと言う訳でなく、中高生の夜遊びは韓国では恒常化している。日本でも夜遊びする中高生は少なくないが、こちらは制服にリュックしょって、まるで今学校帰りという雰囲気で屋台のトッポッキやおでんに群がっている。これはハグォン(学院=塾)に通うのが当たり前になっていることにも拠るのだろうと思う。でも10時半過ぎに、制服の女子高生が群をなしているのは、見慣れてもやっぱり、少し抵抗がある。

6 0・韓国人、特に若者の眼鏡はオーバル(楕円形)が定番でこれ以外の眼鏡をしている若者は探すのが難しいくらいだ。それも前より一段とレンズが小さくなっているようだ。一昔前、ソニのあられちゃん眼鏡が女の子の主流だった頃が懐かしい。眼鏡に限らず韓国人は、何かが流行ると一斉に切り換える傾向があって、もうちょっと多様化を期待したいものだ。

6 1・韓国でもちゃぱつ(茶髪)を結構見掛ける。ほどほどの栗色、褐色なら僕も嫌じゃないが、時々真っ赤に染めてるのを見ると、どうも頂けないな、と思ってしまう。東洋人種は黒髪だから染める色によっては全然意味をなさないときがある。この赤髪も、ちょっと見には、普通に見えて、光線の加減で以上にどぎつく赤く見えるのだ。

6 2・アガシらの化粧は総じて濃い。個人差があって一概には言えないが、特に口紅は濃い上に最近の流行でやけに暗い赤が多い。韓国には美人が多いという噂もあるが、僕はそのままは賛成できない。いやたしかに相応の美人は多いのだが何と無く類型的で魅力を感じないのだ。テレビの女性アナウンサーやキャスター、司会もそうで、たしかに日本じゃモデルか俳優かと思うくらいの美型ぞろいなのだが、僕にはどれがどれだか区別しがたいくらいだ。

【ヨネゲ−演芸界(芸能)篇】

6 3・70年代の人気歌手イジャンヒは、88年キムワンソンのアルバムの殆どが彼の曲だったことから興味を覚え、CD無ければテープ、それでも駄目ならアナロクでもと意気込んでたのだが、1軒目であっけなくCDを買うことができた。帰国してからこのCDにすっかりはまってしまった。思ったよりソフトで、単純明快なメロディなのに、一向に飽きさせない。僕自身が最近のサウンドに付いて行けなくなっているせいなのだろうか。

6 4・韓国歌謡界に革命を起こしたラップグループ「ソテジワアイドル」の第 4集が話題を呼んでいたが、このジャケットは完全にジョージア・オキーフのぱくりだと思う。

6 5・若くして無くなった女性シンガーソングライター、チャンドクは「予定された時間のために」 1曲で僕の心を虜にした歌手だが、屋台の安売りCD屋で「ヒョニワドギヒット曲集」と言う男女デュエットのCDを見つけた。これがチャンドクが兄のチャンヒョンとデュエットで発表したアルバムでもちろん買って帰り、部屋で何度も聞いちる。中でも「少女と街路燈」は名曲で、これは兄がリードをとっていて、チャンドクが歌詞をささやくように後をつけるのが、泣かせる。

6 6・街角に韓国初の物流倉庫解放バザールという貼り紙があった。メーカーが自社の倉庫でバザールをやると言うのは日本ではよく聞くが、こちらではあまりやってなかったみたいだ。PUMAとか、スポーツファッションメーカーが主のようだったが、感心したのはアトラクションのゲストの豪華なこと、キムスヒ、チュヒョンミ、ナムジン他演歌歌手総勢40人くらいの写真が並んでいた。

6 7・SBS系の朝の連続TVドラマに、中山美穂が出てる!!と、本気で思ったくらい良く似た俳優が出ている。確か「エレジー」と言う題名だったと思う。

6 8・イスンチョルのコンサート会場で知り合った女子学生と別の日に待合わせて食事の後カラオケに行った。韓国では今や日本以上にノレバン(カラオケボックス)が普及していて毎週新曲が追加されている。とても、僕なんか追い付けるわけも無いが、彼女等は新曲もいち早くマスターしていて、声量もすごい。

6 9・カラオケ(ノレバン、ノレヨンスプジャン)は全盛を極めているが、FM放送でも聴取者が電話で参加する番組が少なくとも毎夕(チョニョゲノレバン)あってて、これはかなりひどいのもうまいのも出演する。少なくともと書いたのはたしか昼間も似たような番組があったため。

7 0・鍾路の街角でソウル大音楽大学生の木管五重奏の演奏(全員女性)があってた。フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットの編成でファゴットの子がとても美人だった。でもホルンが木管とはしらなかったぞ。

7 1・映画「ムソエプリチョロムホンジャソカラ−−犀の角のように一人で行け」を見る。カンスヨン、イミヨン、ハンヘジ三人の美人女優の競演と言う理由だけで見ることにしたもの。同窓の3人のキャリアウーマンが結婚した後それぞれ苦労をしながら自分の生き方を見つけようとすると言うもの、時々吉美ちゃんに似ているイミヨンの笑い顔はなかなかのものだが、彼女はアル中になって結局最後は死んでしまうと言う悲しい役どころだった。ハンヘジンはあまり好みではない。やはりカンスヨンがピカいちだ。顔も小さく口はおちょぼ口なのにどうしてあんなに表情を作れるのだろう。安聖基が誉めるのもむべなるかなである。

7 2・先般神戸でのライブですっかりお気に入りになったアンチファンの人気は、御当地ではなかなかのもので、たいていのレコード屋に彼のCDは3枚とも揃っているし、CDになってないテープも数本見かけた。街角で彼の唄が流れていたことも数回あったし、屋台の新世代ヒット曲集にも「ネガマニル」が収録されていたし。ペンとしては喜ばしい。

7 3・釜山のNONNO前のレコード屋でアンチファンのCD買ってる時、ラジオでかかった曲が気に入って、店員アガシに教えてもらう。その歌はチョンユナの「あなたを愛しても」でこの店には無かったので、地下鉄で釜山大学前に出てレコード屋探したらすぐチョンユナ1s tのテープが見つかる。90年の発売らしい、と言う事は最愛のイジヨンが美国へ愛の逃避行したころにデビューした歌手らしい。聞いてみるとアイドルポップスとしてはなかなか楽しめる。しかし、彼女のCDを探す僕に対するレコード店員の何となく呆れたような、馬鹿にしたような態度は何だったのだろう。旬を過ぎたアイドル歌手を探す外国人に対する視点なのだろうか。例えば、日本で外国人が本田美奈子などの古いCDを探したりしてると「ドリカムやスピッツなど今人気のあるCDを買えばいいのに‥‥‥」と思われてしまうみたいなものか?

7 4・アイドル歌手が一般的になった韓国で、今度はどーもロリータっぽいグループまで出現した模様だ。PAM−PAMというグループの宣伝ポスター見ると、セーラー服くずれの中学生風のヤンキー娘二人に不良っぽい少年の3人組らしい、CDのジャケットも何だか危なっかしい。こんなCD買うほど裕福でないので、詳細は秘密のままだが、その気のある方は要チェック。

7 5・韓国に来たら是非トップ10などの歌謡番組を見たいが、旅館で時間を潰すのはもったいないし、と迷ってる方は、ぜひ大学路のノレバンを流すことをお勧めする。たいていのノレバンの前にはテレビが掲げてあって、そこには件のトップ10やその他の歌謡番組のビデオを闇雲に垂れ流している。僕が見たときはパンミギョンが何回目かのVを達成したやつや、ルーラの特番などが放映されていて、これだけで結構時間を潰してしまった。もちろん各店毎に違うのをやってるから、回りの雑音と立ち見さえ我慢できれば、これはおいしい時間の潰し方といえる。釜山では無謀にも客が歌ってるのを生放映したりビデオでやってたりしていたことは、以前どこかで報告したが、今回はしろうとがルーラやキムゴンモの歌に併せて踊りまくるビデオが本当に流されていてうら若きアガシのあられもない踊りを見て、絶句するしかなかった。うまけりゃ、まだいいんだけどね。

7 6・ソウルから釜山には高速バス(優等)を利用したが、出発直前に食べたテジコギとビール(昼からそんなの食うなっての)のおかげでお腹が韓国のポケットベル(ピッピ)状態で地獄の思いした上、土曜日だったのと事故のため渋滞に巻き込まれて 7時間もかかってしまった。しかし、その渋滞をものともせず、韓国の貸切バスの団体は、ほとんどみんな立って、カラオケやりながら踊り狂っていた。あきれ顔の僕に向かって嬉しそうにVサインするアジョシなんかもいたりして、ディープコリアの精神は健在じゃ。

7 7・一部で噂のイパクサ(李博士)は本当に凄い。僕はピョロク市場で2千ウォンでテープを手に入れたのだが、ニューミュージックマガジンに日本でCDが2種類発売されたと書いてあった。こんなのCDで聞いてどうするんじゃ。どうも日本人は(僕も含めて)CD偏重が著しい。ディープコリアに書いてあったように韓国のディープものはテープに限る。どう凄いかというとこれはもう、1回聞いてもらうしかない。

7 8・韓国での洋楽の嗜好は日本と大して変わらないようにも思うが、一時のキッズオンザブロックの異常な盛り上がり(観客に死人が出た)がソテジワアイドル誕生に関係あると言えないだろうか。あまりこの方面には深入りしたくないのだが、女性ではマドンナ、マライアキャリーが人気なのは解りやすいが、ジャネットジャクソンもポスターによく見掛ける。なんか、美人の代表みたいに扱われているのが面白い。彼女がキョンサム道サトリの携帯電話のCMに、出ていやしないかと釜山ではTVを注意してみていたが、残念ながら見当たらなかった。(これは関西地方向けのローカルネタ)

【チェク−本篇】

7 9・最近雑誌の付録が異様な盛り上がりを見せている。10月に創刊した「Let' s」が化粧品(クリーム)を付録にしたのを始め、女性誌はこぞって、化粧品、付け睫毛、「ELLE」など本誌より高価そうなシステムノートを付録にしていて、僕は一瞬本気で買おうとしたくらいだ。男性誌では[ESQUIRE」がジレットの剃刀つけてたし、コンピュータ雑誌がCDロムを付録に付けるのは日本と同じだが、韓国の付録競争はまだまだ加熱しそうだ。

8 0・ロッテリアでプルコギバーガーとコーヒー頼んで絵葉書を書き、隣の席に座っていたアガシ二人に最近の若者の好きな歌手や漫画、流行などを質問したが、あまり身のある情報は得られなかった。とてもインタビュアーにはなれそうもない。それでも、女の子に人気のある漫画家の名前が分ったので、後日、漫画室で彼女等推薦の漫画家イミラの「人魚姫‥‥‥」を見たが、一条ゆかり、名賀智子系の絵柄であまり大したものではなかった。ところどころに出てくるユーモアが韓国では新鮮に見えるのではないかと思う。

8 1・ポムサ(凡愚社−−日本で言えば平凡社か)のポム文庫は薄い随筆などを中心とするシリーズだが、このうちの1冊をつい買ってしまった。題名が気に入ったためだ。それがピョンヨンノ著「酩酊40年」。

8 2・今回は何故か本屋では真っ先に料理本コーナーに行き、あれこれ品定めして、結局 5冊も買ってしまった。この手の本では「主婦生活」社が、群を抜いているようだ。最近はカードバインダー式の料理書が増えている。購入したのは「キムチ」「山菜料理」「電子レンジ料理」「韓国飲食」「鍋料理」で、どれもこれも見ているだけで、辛さが目に滲みるようだ。

8 3・「ミンファイヤギ−民画の話」ユンヨルス著(デザインハウス発行)は、30 0頁余の約半分をカラー図版が占めていて、これはもう、見るだけで十二分に楽しめる。もともと民画は好きだったが、いい本に巡り合えなかった。高価なものはあったが、この本は比較的安価(9800ウォン )で、印刷が抜群に綺麗だ。動物や魚の瓢々とした表情が嬉しい。

8 4・ごっついええ辞書を見つけた。「ウリマルトドゥム辞典」東亜出版社で、韓国の国語辞典だから、もちろんハングルばかりだが、民衆などの一般の辞書より、易しい言葉と学習者向けに色々工夫をこらしてあるところが気に入った。ちなみに韓国語で「工夫(コンブ)」は「勉強」を意味する。センターでの同級生、信長さんと松下さんの分も併せて 3冊購入した。

8 5・韓国のマンガブームは嬉しいが、大半が日本の翻訳ものというのはちょっと情けない。今更、日本語をハングルに直しただけのもの買ってもしょうが無いと思いながら「クレヨンしんちゃん」を 1冊だけ買ってきた。タイトルは「チャングヌンモンマるリョ−いたずらっこはとめられない」。

8 6・平和市場近くの古本屋で「韓国を変えた100人」と言うのを見つけた。これは光復50年を記念して戦後50年の韓国に大きな足跡を残した10 0人を選んで解説したもので、月刊中央95年新年号の付録だった。付録といっても52 0頁もある堂々たる冊子で、大統領や政治家、思想人ばかりでなく、芸術家や芸能人まで幅広く選択してあるところがミソ。歌手のイミジャとソテジ、映画監督のイムグォンテクも入っていて、そこだけ読んで後はほったらかしている。

【マル−言葉篇】

8 7・今回の旅に神戸大丸で買った一木作りの独楽を、子供のお土産に持って行った。独楽は韓国語でペンイと言うが、これは日本語のベイゴマと関係有るのではないだろうか。というのも韓国ではバイ貝を好んでよく食べるがこれが韓国語だとコルベンイ、かたつむりはダルベンイだから、このベンイがなまってべいごまの「べい」になったと思うのだが。もともとベイゴマ自体がバイ貝の貝殻で作ったものだし。これはかなり信憑性があると思う。

8 8・「小熊、身なり、火事、洗顔、おい、佐賀、鳥取、患者」韓国語の野菜や果物の名前は、何と無く日本語に当てはめたくなる響きのものが多い。無理やりの故事付けと、言われればその通りだというしかないが。韓国語学習者には蛇足だが順に「サツマイモ、芹、茄子、生姜、胡瓜、林檎、団栗、ジャガイモ」となる。多少発音がずれるのもあるけど、マルノリだからお目こぼしを。そう言えば、釜山のチャガルチの東にある、乾物専門市場で昆布にわざわざカタカナで「タシマ」と書いてあるのを見たことがある。確かに日本語みたいだ。

8 9・韓国語の初習者で、韓国に旅行中、語学学習に何か役立てたいと思う人には、ラジオを持参することをお勧めする。韓国はFM放送が多く、ソウルなら6ー7局を楽しめる。音楽も多いし、ニュース、天気予報、おしゃべりも、とにかく生の韓国語がシャワーのようにとぎれなく耳に入って来るから、意味はわからずとも韓国語の空気が感じられる。せっかくだから、ウォークマンのラジオ付きなら、屋台で新曲ごちゃまぜテープを買って好きな歌手や歌のチェックも出来るし、好きなテープも聞ける。僕は持ってないが録音機能付きのものなら、面白そうな番組まるごとエアチェックして、日本に帰って繰り返し聞くことも可能だろうし。イヤホンして店に入るとうるさい客引きをいくらかでも防御できる。

9 0・キョボ文庫の入口には歴代ノーベル文学賞授賞作家の肖像画(街角の似顔絵描きの鉛筆画)が並べられている。去年の授賞者大江健三郎もここに新しく加えられていたのだが、人民服らしい衣装の彼はまるで金正日みたいだった。

9 1・ソウルの地下道通って階段上がる途中、アジュマが配ってたカードにピッピ(ポケットベル)用の数字による略語一覧表が載ってた。「面白くて役に立つピッピ略語」。日本でも中学生を中心に流行ってる語呂合せだが、韓国語だからちょっと難しいのもあったりする‥‥‥いくらか紹介すると
*8282- -パリパリ(早く早く)
*7942- -チングサイ(友達関係)
*2241000045- -トゥリソマンナヨ(二人で会いましょう)
*505--SOS*9090--go g o(この 2つは解りやすい)
*1472- -イルサチルル私たちすぐ結婚するわ)これは「一瀉千里」の語呂合わせ。
そしてこれだけは、どうしても解らないやつ。誰か解読して下さい。
*1212- -(お酒飲みたい)

【チングゥ−親舊(ともだち)篇】

9 2・一番の親友であるはずの崔貞姫さんと連絡とれなかったのはショックだった。何度、電話かけても出ないので、直接マンションまで訪ねたが、去年引っ越したはずの部屋には見ず知らずの老夫婦が住んでたし、もちろん前の部屋には別人が住んでいて、管理人からも情報が得られなかった。帰国して釜山の実家に手紙を出したが返事はない。地震後のごたごたで連絡を欠かしていたのが悔やまれる。

9 3・釜山の女子商業高校の文化祭で知合い、その後文通を続けてきた高慶玉さんと、実に6年振りに再会した。彼女はバスケット部の選手で卒業後実業団のチームに入り、体をこわして退団、いまは地元の中学校のコーチをやっている。殆ど初対面みたいなものだが、歌手イサンウンによく似た長身の彼女はスポーツマンらしく性格もさっぱりしていて気持ちが良かった。同じバスケット仲間の友人と3人で大宗臺を散策し、海岸近くの食堂で刺身を食べた(何と、おごられてしまった)上にソテジのテープまでもらった。彼女はソテジワアイドルのメンバーの一人イジュノとは個人的に知合だとのこと。ちょうど、これを打っている時に、可愛いクリスマスカードが届いた。

9 4・ヤンシー、ファンシーと愛称で呼んでいたヤンジェイン、ファンソンヨンの二人とは会えば必ず飲んで、カラオケに行く。ヤンシーは中国貿易関係の商社で働いてて毎月のように中国に行ったり来たりしているそうだ。ファンシーは昼間働きながら夜はキョンヒ大で調理学を学んでいる。将来はレストランを開きたいと言う。これは実に楽しみである。二人一緒に日本に来るかもしれないと言ってたが、結局今回は見送りになったようだ。

9 5・ソウル地下鉄勤務の李龍福さん宅には二日間泊めてもらった。一緒に友人たちとの団体バス旅行(木浦、内蔵山)にも誘われたが、体力と時間の関係で断ってしまった。もし行ってたら、僕もあのバス中のカラオケ兼ディスコ大会に参加できたのだろうな、と思うと残念なような、よかったような‥‥‥

【クイズ篇】

9 6・韓国語で「八方美人」はどんな意味か
A.顔の広い人 B.あらゆる方面に抜きん出た能力を持つ人 C.周囲がアメリカ人ばかりの状態 D.整形美人 E.ブスのこと

9 7・牛の血で作ったヘジャンクッ(宿酔用のスープ)は
A.ソンジクッ B.コムタン C.トックッ D.チョッパル E.ポンテギ

9 8・高麗大学のシンボルは
A.禿鷲 B.野兎 C.犀 D.虎 E.亀

9 9・「イブの警告」で大ヒットしたパンミギョンのデビュー曲は
A.Jへ B.愛は窓の外の雨のように C.離別 D.蒲公英の綿毛になって E.風に吹かれ雨に濡れて

100・中日に移籍が決まったソンドンヨル投手の在籍していた球団は
A.太平洋ドルフィンズ B.ヘテタイガーズ C.ロッテジャイアンツ D.OBベアーズ E.サムソンライオンズ

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