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2004年2月Morris.韓国旅行記
歩きとノレバンの日々
テキスト版
2004/02/12〜26
写真満載旅行記完全版へ

いいかげん、韓国以外に行ったらどうなんだろう?なんて思いながら、結局韓国に行ってしまうMorris.です。
昨年の2月以来ちょうど一年ぶりの訪韓。
これはソウルでつい一年オープンお往復切符買ってしまうので、遅くとも1年以内に行かねばならないように、自分を追い込んでるわけでもあります。
特に昨年はソウル-大阪-羽田の乗り継ぎオープンを買ったため、ソウルに行く前に上京しなくてはならないという状況に追いつめられ、ずるずるとソウル行が延び延びになったということもありました。
ここしばらく、釜山に行ってないので、今回は釜山から帰って来ようというプランだったのですが、格安航空券は、ソウル-大阪より、釜山-大阪の方が割高ということを知って、断念しました。
また前回はまるまるイパクサ宅にホームステイ状態でしたが、今回はMorris.本来の一人旅(ソウル独居滞在)を楽しみ、後半の数日だけパクサ宅泊もいいかな、なんて思ったのですが、やっぱりひとりの気楽さから、最後まで同じ木賃宿に泊まり続けました。
例によって、酒の上での大失敗あり、とんちんかんなやりとりあり、しつこくノレバン強要あり、新しい出会いあり、と盛りだくさんでした。
デジカメ画像は450枚超えましたが、ここには半分くらい掲載しています。
かなり小さなサイズですが、数が多くてトータルでは大きなサイズになるので前後編に分轄しておきます。
また、ダイアルアップ利用者の事も考慮してテクスト版もアップしておきますが、できれば画像見ていただきたいと思います

2004/02/12(木)●キムサッカッに出会う●

5時50分起床。午前10時発の便に乗るのになんで、こんな早く起きなければならないのか、良く分からない。ともかくも、去年のばたばたを繰り返したくないので、ちょっと余裕を持って出かけることにしたのだった。
掲示板とメールチェック。あいかわらず迷惑メールの山、だったが、鹿嶋さんからメールが来ている、珍しいなと開いたら、なんと稲田さんが昨日緊急入院したとの内容。本来ならすぐにでも駆けつけるべきなんだろうが、出発直前ではしかたがない。メールは韓国でも読み書きできるだろうから、なるべく毎日チェックするようにしよう。
6:53の快速で大阪に出て、7:31の関空快速で、空港到着は8:50。いちおう1時間前にチェックインするようにとの指示だったから目茶苦茶早かったわけではない。今回は予約時に景色の良い座席も指定できてたので安心。
大阪は曇だったが、徐々に晴れてきた。Morris.好みの雲の状態は、平凡だったが、それでも、何度見ても飽きないのが不思議である。
30分遅れてインチョン空降着は12:30。
レートは100円=1,070ウォン。最近の中では比較的円高傾向である。
602番乗り場のリムジンバス(7,000ウォン)で鍾路へ向かう。鍾路2街で下車。宿探しだが、今回はパクサ宅ホームステイは避けるつもりだ。楽しいけど、全く個人旅行でなくなってしまうものなあ(^_^;)
以前よく利用してたウォンガプ旅館にしようかと思ったが、たまには新規開拓、それも、ウォンガプよりさらに安い宿があれば尚良いと考えて、しばらくふらふらする。
インサドンの路地にトンサンヨガン(東山旅館)という、いかにも、の看板を見つけて入る。アジュマがいたが、女主人は銀行に行ってるとのこと。しばらく待ったが帰って来ないので、ひとまず見物に出かける。去年まで入ることのできなかったパゴダ公園(今はタプコル公園といわなければならないらしい)も、やっと入場可能になっていたので、入ってみる。しかし、例の素晴らしいパゴダは、史上最悪のガラス覆いに入ったままで、見にくいことこの上ない。しかもほとんど掃除してないらしく、ガラスが埃まみれで、腹が立ってしかたない。
そのまますぐ出ようとしたら、流れの修行僧らしい人が、歩いていたので、写真撮っていいかと尋ねたらOKの返事。なかなか良い顔をしていて、周りの野次馬が「キムサッカッだ」と口々に囁いていたから、これは李朝時代の放浪詩人金笠(キムサッカッ)の扮装だと言うことがわかった。
彼が突然「あなたは日本人なら、トクトのことをどう思うか?」と言い出した。そばにいたビデオカメラマンがそれを撮影する。
さらに日本と朝鮮の関係や、北朝鮮の現状、韓国との統一問題、日本の責任と役割なんてえらく政治的質問を矢継ぎ早にするのだが、Morris.の韓国語能力ではちょっと付いていけない。それでもわかる部分だけ受け答えする。おしまいにツーショット写真頼んで帰ろうとしたら、ビデオカメラマンが、自分はMBCのカメラマンで、インタビューしてもいいかというので、驚いてしまった。キムサッカッも、実は番組のカットとしてのビデオ撮影だったらしい。このインタビューも、Morris.は半分くらいしか理解できなかったので、流されないことを祈りたい。しかし、彼らが去った後で、どうせなら「トクトヌンウリタン 独島は我が領土」の一番くらい歌えば良かったと思ったが後の祭りである。
その後楽園市場へ。ここは、パゴダ公園のすぐ北側の道路を跨いだ格好の最上階には映画館が数軒あるビルの2階で、巨大な楽器市場になっている。ずっと前にキムスイルさんが、ポンチャクマシン買うのに付き合ったことがあるが、それ以来かもしれない。ピアノ、ギター、ドラム、管楽器、音響機器など、音楽関連のありとあらゆる専門店がぎっしり詰まっていて、矢谷君などが来たら喜びそうだ。で、Morris.がここで、購ったのは、玉子マラカス(+_+) 日本橋の楽器店で買った奴がけっこういい音で気に入ってたのに、この前上京したとき紛失したので、適当なのが無いかと物色した。最初見つけた奴は玉子の表面にチンケな漫画があって、それも嫌だったがそれ以上に音があまりに貧弱でパス。結局管楽器など扱ってる店の片隅に、2個でワンセットになったのを見つけて試してみたらまずまずの音だったのでこれにした。つまりこれは結局、ノレバンのためね(^_^;)
その後先ほどのトンサン旅館へ。部屋を見せてもらう、シャワーのある部屋で2万ウォンという。値下げ交渉したら、2階のシャワー無しの部屋なら1万5千ウォンという、3畳で天井も低いが、TVはもちろん、小さいながら冷蔵庫もあるので、ここに決定。しかし二階に上がるための階段の狭いことと言ったら、言語に絶するぞ。50cm無いと見た。
しばし休んだ後インサドンに出て見物がてら観光公社インサドンコーナーで、杉山さんに電話。7時にYMCA前で待ち合わせることにする。ついでに常設してあるPCでメールチェック。鹿嶋さんから、稲田さんの容態はとりあえず心配することはなさそうだ。その後掲示板に書き込みしようとするも、日本語が打てない。係りの人が日本語IMEダウンロードしてくれたが、ローマ字変換にならない。キーボードにはもちろんひらがななんかないから、Morris.はお手上げ。とりあえずローマ字で書き込み。
しばらく骨董品店など冷やかして、杉山さんと落ち合い曹渓寺近くの焼き肉屋「全州会館」へ。
このところ、Morris.の韓国旅行の初日の夜は杉山さんと会って、食事するというのが恒例になっている。杉山さんからソウル俳句会の第八句集を頂く。ソウル俳句会は、ソウル在住の日本人と俳句に関心を持つ韓国人との会で、去年は創立10周年にあたり、句集も記念としていつもより分厚いものだった。杉山さんは俳号杉久(さんきゅう)でこの句集にも10句が掲載されていた。

煉瓦塀たかければ薔薇空に咲く
「つ」の字もて干さるゝものも唐辛子
雪降りゆく雪に重さのあるごとく--杉山杉久


久しぶりにいわゆる韓国の焼き肉(ホルモン無し)注文する。Morris.は日本では焼き肉というと、ほとんど内蔵専門、特にミノには目の無い人間だけに、ちょっと物足りなかった。霜降りのロースでこれはこれなりに美味しかったし、野菜を酢の利いた醤油出汁で和えた漬け汁は初めてで、病み付きになりそうな味付けだった。これは後で真似してみよう。そしておしまいに頼んだ冷麺がgood!!だった。焼き肉の後の冷麺はムルレンミョンに限るが、この店の冷麺は細麺で麺が鮮やかな緑色をしている。壁に貼ってあるポスターによるとヤッコン冷麺といって、何かの植物の根を摺りおろして作っているらしい。おお、なかなかの珍味である。
とりあえず初日はノレバンでしめなくてはと、地下の店に入る。あまり奇麗な店でも無いのに1時間1万5千ウォンというので、ちょっと高いんじゃないかと思ったし部屋も狭くてリモコンすらない。ともかく歌い始めたがエコー効きすぎ。歌のおしまいに点数が出るのだが杉山さんは総じて高得点、1曲は100点だったくらいだが、Morris.は全般的に低得点(+_+)これはないよなと、めげてしまった。でも、最後にこの前韓国のどじまんの最優秀賞を獲得した女性が歌ったmayaの「チンダルレコッ」を半分おぼつかないまま歌ったら、何と100点だった(^。^)やっぱりノレバンの採点はいい加減だということが良く分かった。
これで杉山さんと別れ、しばらくひとりで夜の鍾路を徘徊して、コンビニでソジュ二本と辛口えびせん買って宿に戻る。ソジュはチャミスルと昔ながらの真露だったが、真露の方が100ウォン高かった。アルコール度がチャミスル22度、真露が25度という差かもしれない。とにかくこれを飲みながら日記を打つ。いつのまにか寝入ったらしい。

2004/02/13(金)●デートぢゃ(^。^)●

10時半起床(+_+) 初日からえらい朝寝坊である。実は4時半に一度目を覚まして、せっかくだから思い切って可楽洞市場に行こうかなんて考えたが、いくらなんでもまだ電車も地下鉄もうごいてないだろうとそのまま寝直した結果がこれだ。まあ、一昨日の夜に準備や日記や何やかやで夜更かししてたからやむを得ない。
洗顔済まして、YMCA横の饅頭屋で、ミニ蒸し饅頭食べる。ステンレスの蒸し器に一人前7個入っててこれで1,000ウォン。けっこう美味しいので、キムチ味の奴(これは10個)頼む。不味くはないが、Morris.は普通の奴の方がうまいと思う。店のアジュマに、安くてうまいといったら、韓国も不景気だから安いものに人気が集まるんだと言われた。
韓国観光公社地下のPCコーナーで、掲示板とメールチェック。ここなら日本語読み書きOKだった。ここでしばらく遊んで、カウンタで、ソウルの食肉市場を二つ教えてもらう。一つはワンシムニ(往十里)付近で、もう一つはトクサン(禿山)にあるらしい。トクサンはクロ(九老)の次の次の駅で、昨日杉山さんが延辺の朝鮮族が多く住んでいるカリボン(加里峰)のすぐ近くなのでこの両方を見に行こうかと思う。
カウンタに若い男女が質問しに来たので何気なく聞いたら、何か雑誌の取材らしく男性は日本人、女性は韓国人の通訳とのことだった。
記念品売り場を冷やかし、店のアジュマと韓国の刺繍のことでしばらく話す。地下鉄でカリボンへ。駅のすぐそばで大規模テント市場が開かれていた。セーターかトレーナー一つ欲しいと思ってたので見て回るがこれというのはなかった。スーツやコートがメインだったし、セーターは総じて薄手が多かった。しかし値段はすごく安い。スーツなんか35,000ウォンからあったもんな。
外に出て中国から来た朝鮮族が住んでる地域はどこか聞いたら、ここではなくてデリム(大林)だとのこと、これは他日行くことにして、一つ隣のトクサンの食肉市場へ。駅から300mほど歩くと肉屋が軒を連ねていた。解体されたばかりの牛や豚の肉塊がごろごろしていた。お馴染みの豚の頭だけでなく牛の頭もあった。可楽洞の肉市場より迫力があった。
5時にミンヒさんと待ち合わせ。彼女は今年同徳女子大を卒業して今は就職活動中らしい。去年会った時よりさらに美人になってた(^。^)インサドンを見物して、「インサドンクチプ」という新しい店だけど作りは昔風の店で食事。Morris.は古式テンジャンピビンパ、ミンヒさんは茸とカルビ皿を注文。どちらも5,000ウォンという安価で、とんでもなく美味しかった(ミンヒさんのもちょっと味見させてもらった)。Morris.のピビンパは、麦飯とテンジャンと野菜と肉が別々の器でだされてそれを自分で混ぜ合わせて食べるもので、Morris.が不器用に混ぜるのを見かねてミンヒさんが、匙と箸を縦横無尽に駆使して見事に混ぜてくれた。
明日がバレンタインデイということで、奇麗なリボンで飾られたチョコレートもプレゼントしてもらい、Morris.の舞い上がるまいことか(^。^)
食後、ミンヒさんは柚子茶、Morris.はイスル茶を頼む。イスルはみぞれのことだが、このお茶は何かの葉っぱがはいってるだけで、ちょっと甘かったが舌に爽やかな後味が残る。
その後は当然ノレバン(^。^)ここは日本の歌が無くてちょっとミンヒさんは不満顔だったが、Morris.は全く問題無し。例の「チンダルレコッ」を歌唱指導してもらう。ただ、この店は点数がえらく厳しい。60点台続出で、Morris.もミンヒさんも結構熱唱してるのに、最高点が87点だった。時間チェック機器が壊れていたらしく結局1時間のつもりが1時間半くらい歌えたことになる。
光化門まで一緒に歩いて彼女はバスで帰る。
近くにある懐かしの大元旅館まで行ってみたが中庭には誰もいなかった。
昨日と同じくソジュ2本買って帰宿。

2004/02/14(土)●モラン四日市●

10時起床(+_+)何てこったい。昨夜はそれほど夜更かししてないというのに。
起きたことはしかたがない。遅い洗面、歯磨き済まして、観光公社でメールと掲示板のチェック。メールは迷惑メールばかり、掲示板は書き込みゼロ(+_+)ちょっとめげてしまった。旅行中掲示板見て書き込みがあるとすごく嬉しい。全く書き込みが無いとすごく淋しい気になる、というのはインターネット時代の弊害かもしれないが、つい、愚痴ってしまったよ。
今日は地下鉄8号線終点のモラン(牡丹)に行くことに決めていた。ここは5日ごとに市が立つということで有名だ。4と9の日がその日で、今日は14日だから市が開かれているはずだが、いちおう観光公社のカウンタで確認する。
8号線へは2号線のチャムシル(蚕室)で乗り換えだから、シチョン(市庁)まで歩くことにした。途中行列ができている食堂が会った。前回入った鯖の煮付け定食の店かと思ったが違う。「プゴクッチブ」と書いてある。鱈のスープらしい。とりあえず食べてみよう。ご飯とムルキムチ、ニラと白菜と胡瓜のキムチは取り放題、肝腎の鱈スープはメチャ美味。これにアミエビの塩辛も入れ放題。このアミがポイントだろうな。さらに、ご飯もスープもお代わり自由。というか、どちらかが少なくなると言わなくても店員がやってきてお代わりしましょうかと聞いてくれる親切さ。これで5,000ウォンは安すぎるぞ。前に座ったアジョシに、近所に職場があるのかと聞いたら、そうではなくてずっと遠いところからわざわざこれを食べに来たとのこと。うーーむ、この店はMorris.の五つ星の店に決定だね(^。^)
地下鉄2号線、8号線乗り継いでモランに着いたら2時だった。けっこう時間がかかった。
駅をでるとすぐ市場で、噂に違わず物凄い人と天幕の波。とりあえず、最初っから犬だらけ、である。犬肉を解体したものを並べてるのは良く見るし、忠清北道の清州の市場では、皮を剥がれた犬の頭がでんと置いてあったりしたが、ここはそんな生易しいもんではない。とにかく皮を剥かれた犬の全身を照焼きにしたのが、あっちにもこっちにも、ごろごろしてる。
檻の中には食肉用の犬がわんさかいる。犬だけでなく、兔、雉子、家鴨、鵞鳥、猫、黒羊などがうようよしている。それとは別に、ペット用の犬たちも沢山売られていた。
犬屋のアジョシに話し掛けられ、日本は神戸から来たというとなんか喜んでくれて、店の奥まで呼んでコーヒー飲ませてくれた。そして今朝産まれたばかりの子犬が母犬のおっぱいを吸ってるところを見せてくれた。いや、可愛いぞお(^。^)ついアジョシに「エップン ケセッキダ!!」を連発してしまった。「エップン」は「可愛い」で、「ケ」は犬、「セッキ」は動物の子供のことだから、間違ってはいないのだが、韓国で「ケセッキ」というと、ほとんど最大級の悪態である。「犬コロ」いや「犬畜生」って感じかな。可愛い犬の子という場合は「カンアジ」という別の呼称があるのだが、それを思い出したのはずっと後だった(^_^;)
しかしこの市場は確かに、懐かしさを感じさせるいい市場である。チョヨンナムの歌に「ファゲチャント」というのがあるが、この歌に歌われている五日ごとに開かれる市場というのがまさにそんな感じだった。「ある物は何でもあるし、無いものは無い」ってわけで、食品、衣料、漢方薬、日用品、果物、何でもある。もちろん食堂というか、屋台は数知れずで、新鮮な犬肉を使ったポシンタンの店を始め飲み食いするには事欠かない。またアトラクションを兼ねて飴売り一座が歌い踊りしてた。これは楽しいな。結局モラン市場で半日過ごしたみたいだ。ここで、苺と蜜柑を買う。苺なんか100粒くらいで3,000ウォン、蜜柑も15個で2,000ウォンという超特価。
そのあと東大門市場に出て割きイカ買って帰宿。今日もソウルの知人と会って飲んで食ってノレバンへと考えてたのだが、7時から韓国-オマーンのサッカー親善試合があるというので、宿でTV観戦することにしたのだった。この前食べて美味しかったマンドゥ二皿持ち帰りにして、ソジュも買う。
TVとは言え、韓国でサッカー中継見るのは楽しい。もちろんMorris.は韓国応援だが、前半10分に、オマーン選手の見事なヘディングオウンゴールがあって、これでもう勝負あったみたいなもんだ。そのあとアンジョンファンのPKゴール+ヘディングゴールなどがあって終わってみれば5-0の快勝。オマーンは日本とワールドカップ予選の第一戦のはずだが、これなら日本も大丈夫ではないかと思う。今日の試合、審判は全員日本人だったのが印象的だった。それにしてもアンジョンファンって身体的能力はもちろん、ここぞと言うときの動きはやはり只者ではないなあ。
サッカー見終わった後、銭湯に行くことにした。ピマッコル(避馬路地)にある銭湯だが、久しぶりだ。前は一律4,000ウォンくらいだったのに、今回は昼間(5:00〜19:00)3,500ウォン、夜間(19:00〜5:00)6,000ウォンとなっていた。係のアジョシに聞いたら、今は24時間営業にして価格設定を替えたとのことらしい。うーん、これなら昼間に来るべきだと思ったが、良く考えてみると、これはソウルで一泊するのなら、ここを利用すれば6,000ウォンで済むということになるのではなかろうか。たぶん2階に仮眠室みたいなのがあるようだから、きっとそうに違いない。
それにしてもあまり入浴客は多くない。6,000ウォンも払ったのだからしっかり元を取らなくてはと、サウナにも行ったがイマイチ熱くない。10分いてもあまり汗が出ない。
サウナ出てしっかり身体洗ってもう一度サウナへ。始めは誰もいなかったがしばらくして二人連れが入ってきた。その二人がどうも変な雰囲気。ひとりがもう一人の前に立ち、自分のち×ち×を前の男にしごかさせ始めた。おい、おい、いくらなんでもそれはないだろう、とMorris.は眼鏡外してたから詳細は見えなかった(不幸中の幸い(^_^;))が、たまらんな。そこそこでサウナを出たのは言うまでもない。やっぱり銭湯は早目に行かねば。

2004/02/15(日)●泥棒市が消えた!?●

8時起床。9時過ぎに部屋を出て観光公社で掲示板とメールチェック。昨日書き込みが無いと愚痴ったせいで数人の書き込みがあった。巻田さんのメールに、新村で日本語交流の場を兼ねた食堂みたいな店が2月11日に開店して、柚子さんが絡んでいるらしい。これは是非行かねばと思う。日曜は定休日とのことなので明日にでも顔を出してみよう。
11時に先月からソウル留学生活を始めた近藤夕夏子さんと待ち合わせ。インサドンで食事して、泥棒市やCDショップなど案内して、夜はノレバンという予定。お気に入りのオルゲンイクッの店に行ったのだが、ここは日曜定休日だった(+_+)。しばらく散歩を兼ねてうろついたが結構休みの店が多い。途中で小さな鳥の形をした陶器の笛を買う。穴が3つあって、この内の二つを塞いだり開いたりして音色を変えることができて、うまくやるとなかなかかっこいい。
あまりいい店が見つからないので、一昨日ミンヒさんと入った店へ。Morris.はミンヒさんが頼んだきのこプルコギ、近藤さんはMorris.が食べた古式テンジャンピビンパを注文。たしかにこの店はインサドンの中でもリーズナブルな店だと思う。レジのアジュマがMorris.の顔を覚えてて色々愛想を言う。もしかしたら1日おきにやってきて同伴の女性が違うので面白がっていたのかもしれない。
近藤さんはソガン大学の語学堂で韓国語を学びながら、3月からは芸術大学の美術の学生になるそうで、明日から入学前のオリエンテーションでクラスメートたちと江原道に2泊3日で出かけるとのこと。
NHKを定年退職して韓国に語学留学して同じ語学堂に通っている篠原さんが、Morris.部屋を見て興味を覚えたらしく、ノレバンに一緒に行きたいとのことだったので、どうせなら、泥棒市も一緒に回ることにして、1時半に地下鉄新堂駅で待ちあわせることにする。
新堂駅から昔風の在来市場があって、いかにも懐かしいスタイルでいい感じだったが、篠原さんはあまりこういった場所が苦手らしい。これから行く泥棒市は多分すごい人込みだからちょっと心配になる。中古電機通りを越えて、チョンゲチョンまで出たのだがどうも様子が違う。土日には、通りの一方は途切れなく並んでいる屋台が一つも無い(+_+)道路は中央が工事中で、全く泥棒市の面影は消え果ててしまっていた。去年来た時はいつも通りだったが、地域開発で泥棒市は撤去されるかもしれないと、友人のジェインが話していたことが現実になってしまったらしい。いつも行く2FのCD屋でバラード曲6枚組安価盤とノレバンDVDを買い、泥棒市(ピョルク市場)がどうなったか尋ねる。何でも昨年の年末に東大門運動場の方に移ったらしい。
ともかく運動場に向かって歩く。Morris.は運動場の周りに屋台が出ているのだと思い、ぐるぐる回ったが見つからない。屋台のアジョシに聞いたら何と、運動場の中にあるんだと(@_@)入ってみると確かにグラウンドの2/3くらいが駐車スペースで、1/3くらいに所狭しと屋台が並び、すごい人並みだった。近藤さんはここでキムヘヨン2本組テープを買う。Morris.はちょうど今着ているジャンパーと同じのを見つけて、値段を聞いたら思ったより安かったので気を引かれたが、今更同じ物買うのもなんだかなあという気持ちと、手持ちのウォンが少なかったのでパス。それにしても、運動場で恒久的に市を継続できるのだろうか、撤去に際していろいろ問題が生じたことは間違いないだろう。
この近所に篠原さんの知人が経営しているノレバンがあるのでそこへ行こうと、ウルチロ方面へ。サムソンドンというあたりはやたらロシア人が多い。ビルの看板もロシア語が目に付く。どうやらここらあたりはロシア人の居住区らしい。篠原さんお目当てのノレバンは結局見つからず、適当な店に入る。ここは珍しく酒を置いていた。篠原さんは古い渋目の歌が得意らしい。近藤さんは相変わらず上手い。Morris.はいまいち調子が出なかったが、途中からハイになって強引に30分延長して結構がなったかな(^_^;)
その後近くの「コルモッチブ」という焼き肉屋で夕食。薄手の牛肉と厚手の牛肉のセットで注文、Morris.はテンジャンチゲも頼んだ。
9時前にお開きで、Morris.は気になっていたソウル駅へ。おお、確かに新しいソウル駅が出来ていた(^_^;)日帝時代の素晴らしい駅舎はそのまま残っていたので一安心。新しい駅はシースルーで、それなりのものだったが、どんな駅を作ってもあのルネッサンス様式の建物を越えることはできないだろう。旧朝鮮総督府だった国立博物館は無惨にも取り壊されてしまったが、このソウル駅はどんな形にしろ永久に保存してもらいたい。

2004/02/16(月)●日韓交流の場「とんあり」●

8時半起床。
去年飛行機で隣に座って仲良くなったキムジヨン君に会いに、ハナツアーへ行ったが、彼の名刺を持ってくるのを忘れたので、6階の受付嬢に尋ねたが要領を得ない。どうも、彼は辞めたような感じでもある。そばにPCがあったのでMorris.部屋に接続して、去年の韓国旅行日記の写真を見せて確認したがどうもはっきりしない。いろいろ連絡してくれたが結局駄目だった。せっかくだからソウル-大阪のオープンチケットの値段を聞く。1年オープンならANAが一番安くて28,000ウォンくらいであるらしいが、これに空港使用料が加算されて\33,500くらいになるらしい。フィックス3ヶ月でも、230,000ウォン+taxで結局\28,5000くらいにはなりそうだから、やっぱり1年オープンを買うべきなんだろうな(^_^;)
その後恒例になった観光公社のインターネットチェック。ついでに先日急に使えなくなった交通カードをどうしたらいいかカウンタ嬢に尋ねたら近くのウリ銀行で取り扱ってるとのこと。
さっそく行ったのだが、この建物がなかなか素晴らしい古い洋風建築だった。どうやら昔の「朝鮮商業銀行」の建物をそのまま使っているらしい。内部は今ふうに改装されている。キムジンギュ課長がとても親切に対応してくれたが、カードを再発行するのには10日近くかかると言うので、それなら新たに購入する事にした。でもキム課長はもしかしたら早目に再発行できるかもしれないからと駄目になったカードを預かって帰国前にまた来るように言ってくれた。好感度大である。
ウルチロ入口から地下鉄で東大門運動場へ。昨日あまりゆっくり見られなかったピョルクシジャン(蚤の市=泥棒市場)をゆっくり見物するためと、例の皮ジャンが気になってたからだ。Morris.が秋から春先まで仇のように着続けている、AVIREXの皮ジャンは十数年前にイテウォンで買ったもので、さすがにかなり草臥れている。ぱっと見にはそれなりに着古した感じが悪くないのだが、良く見ると袖の先はボロボロだし、裏地は破れまくりで悲惨な状態になっている。それとほとんど同じジャンパーが昨日この市場に格安で出ていたので買おうかどうか迷ったのだが、結局今日出直して買う事にした。仔細に見ると、Lサイズでちょっと大きいが、まあ、小さいよりはましだろう。ほとんど同じ製品だが着古したのがG-1タイプ、こちらはA-2タイプでデザインがいくらか違うし、背中に女性ボクサーのイラストが入ってるのがポイントだ。イラストが派手でなく半分見えないくらいなのもいい。ほとんど新品同様なのに価格は破格だから、これはもう買うことに決めた。古いジャンパーには愛着があるし、捨てるには勿体無いので持って帰ることにする。これはかなり荷物になるけど仕方ないだろう。
店主のペジンホ君は実家は横浜で、日韓のハーフだと言ってた。もちろん日本語ぺらぺらで、近くの屋台に親戚のアジュマがやってる屋台もあって、コーヒーを御馳走になり、記念撮影する。
しばらく市場を冷やかして、市場内の「ナジュシクタン」と言う店で今回初めてのスンドゥブチゲを食べる。そこそこ美味しかったが、食後店の前にここは焼き魚で有名な店だと言うことが分かった。今度は鯖定食でも食べなくては。宗廟目の広場には平日と言うのにやたら老人が密集している。パゴダ公園がしばらく休園していたこともあって、老人の憩いと集いの場所は、完全にこちらに移った感があるな。朝鮮将棋や碁に熱中してる老人を取り囲んで観戦してる老人たち、とにかくここは老人天国である。
その後近くのCDショップに立ち寄って、チャンサイクの新しいアルバム無いかと尋ねたら、去年の4月に出た4枚目のアルバムを持って来てくれた、いやあ嬉しいなあ。彼のアルバムは3枚持っていてどれもこれも素晴らしい。もちろん即購入。ついでにキムワンソンの新アルバム出てないか尋ねた、出てないようだった。
そのまま歩いて宿に戻り、荷物を置いて一休みして、また観光公社に行き、PCでチャンサイクのホームぺージでライブの予定を見る。おお、2月21日にプッピョンで、ライブがあるらしい。隣のアジョシにプッピョンがどこなのか尋ねたらインチョンのすぐ近くらしい。これは行けるぞ、と勢い込んで場所や時間調べたが良く分からない。またまたカウンタ嬢に助けを求める。けっこう時間かかったが、公演は午後7時からで、会場への行き方も教えてもらえた。
ウルチロ入口から地下鉄で新村に出て、巻田さんから教えてもらった「とんあり」へ。新村駅6番出口から道なりに歩いてダンキンドーナツを左に曲がってすぐのビルの」3F。店主松本ひとみさんとお手伝い西岡のあつこさんは日本人、キムスンドク、ソウ君は韓国人でいとこらしい。なんと柚子さん、そら豆さんも開店から手伝いに来てて、昨日帰国したそうな。何てこったい(^_^;)このところ、ちょっと柚子そら部屋にご無沙汰してたのが仇になってしまった。わかってたらソウルで二人に会えたのにい(+_+)
まあ済んだ事は仕方が無い。この店は延世大学語学堂で学んだひとみさんが日韓の交流をはかる目的で2月11日に開店したばかり。彼女は大阪人で柚子さんとは古い付き合いで、いちおう柚子さんはこの店の副店長でもあるらしい。うどんや、お好み焼きなど、日本風のメニューが中心。まだ開店間も無いので、交流活動などはこれかららしいが、とりあえず新村に「架け橋」以外にまた一つ、新しい日韓交流の場が出来たのはうれしい。しばらくキムスンドク君と話して、店にあるPCでMorris.部屋の宣伝活動(^_^;)ちょっとしつこかったかな。日記に柚子さんやそら豆さんの写真があってえらく喜ばれた。
お客で来ていた日本語勉強してるイウンヨンさんと、友達のキムジョンアさんのテーブルに押しかけてまた日韓取り混ぜて会話を楽しむ。ウンヨンさんは、国立博物館大学?を出て、今はカンファムンの歴史博物館で日本語案内のボランティアやってるそうだ。国立博物館は来年あたりに三角地付近の米軍基地跡に移転するらしいとの情報を教えてもらう。ジョンアさんは日本の漫画や小説に興味があるそうで、小林よしのりの「戦争論」についてかなり突っ込んだ話をした。
そのあとは主にあつこさんと話しする。彼女は東京に家庭を持っていて姑さんと大学生の娘もいるのに、1ヶ月のビザを使って日本と韓国を行ったり来たりする予定らしい。
生ビール3杯飲んでいい気分で店を出る。夕食代わりに例の饅頭屋で一皿食べる。

2004/02/17(火)●空白の一日(+_+)●

5時半起床。なんでこんなに早く起きたんだろう。そのまま可楽洞市場に行く事にした。やっぱり市場は朝早く行かないとね。でも結局市場に着いたら7時過ぎで、競りなどはもう終わっていた。
それでも市場の雰囲気は悪くない。農産物市場から水産市場へ回り、一昨年イカの刺身食べて仲良くなったムンピョンナムさんの店に寄ったら、Morris.のこと覚えてて歓待してくれた。若い店員や奥さんも紹介してもらい、イカの刺身とソジュで乾杯。あまりにいい気分になって、飲み過ぎたらしい。ピョンナムさんは仕事中だからそうは飲めないので、Morris.ひとりでじゃんじゃん飲ったらしい。料金も払ってないようだが、その後はほとんどなにも覚えていない。ただ今度ソウルに来るときに、日本の刺身包丁(刃渡り45cm)を2本買ってきて欲しいと言われた事だけは覚えている。
とにかく昼前から大酒飲んで、意識不明状態になったわけだから、どういうことをやったかわからない。見知らぬ街で交番でいろいろ聞かれたような気もするし、地下鉄乗り継いでともかくも宿にはたどりついたようだが、額に数カ所の痣や擦り傷が出来てる上、眼鏡が無くなっている(+_+) 予備の眼鏡はあるが、やっぱりまた南大門で眼鏡作っとくべきだろうな。今回はあまり金持って来てないし、ジャンパー買ったりしたので、恒例のバスケットシューズ買いは諦めることになりそうだ。
いやあ、またやってもーた(+_+)であるな。

2004/02/18(水)●ソウル歴史博物館●

宿酔である(+_+)自業自得である事は言うまでもない。
昼過ぎまで宿でごろごろして、やっと1時過ぎに外に出る。
酔い覚ましにもなるかと、近くの「タングン-にんじん」という粉食屋で、スンドゥブチゲ頼む。大して期待もしていなかったが、出てきたスンドゥブチゲはなかなかリキの入ったもので、突出しのパンチャンに卵焼きやトックと肉の煮物などが付いてて大満足だった。しかし辛くてMorris.は顔面からぽたぽた汗が滴り落ちる状態だった。
観光公社に行ったら初めて満席でしばらく待たされる。隣の席の東京から来た女性が、新しいsharpの電子辞書使ってたのでちょっと見せてもらう。Morris.が前に使っていたsharpの小型辞書は、見かけは良いが、単語数が少なすぎた。その点この新しい機種は、市販の辞書がまるまる内蔵されているから、単語数はそこそこ多そうだし、画面がかなり明るく見やすくなっている。
Morris.が今使ってるブレッコム社のものは、sharpの前の機種より前に買ったもので、すでに発売中止になっている。単語数はまずまずだが、画面が暗いしデザインがいまいちである。sharpの新機は2万円以下で買えるようだが、今回は金不足っぽいのであきらめざるを得ないだろう。
それにしてもこの観光公社のPCは、普通のサイトを移動するのは割と速いのに、yahoo mailを見ようとするととんでもなくのろい。無料だから文句も言えないが、どのくらい遅いかというと、受信箱を開くまでにたっぷり2,3分は待たされる。さらにメールを開くのにも同じくらいずつかかり、返送メールの本文を打つのは問題ないが、送信するにもまたまた時間がかかりすぎる。今日は、メールチェックして、たった3通の返信メールを打つのにたっぷり1時間近くかかったことになる。
栄豊文庫を冷やかしてから、先日「とんあり」で会ったイウンヨンさんが紹介してくれた「ソウル歴史博物館」に行く。博物館は昔宮殿のあった慶煕宮の敷地のなかに建設されている。まだ新しい建物だった。案内所でもらったパンフレットによると、開館は2002年5月21日。ここは写真撮影は禁止で、やたら案内者やガードマンが多くて、ほとんど写真はあきらめなければならなかった。ソウルの古地図や、遊具、陶磁器など撮影したいものが多かっただけに残念である。とにかく展示物が多く、また映像プログラムも多数用意されているようで、ソウル駅の変遷を描いたプログラムを見たがなかなか良く出来ている。全部見るのは無理にしても、関心あるものだけでも、最低半日はかかりそうだ。ソウルの映像を流しながらバックに「ラッキーソウル」がながれていたのが嬉しかった。つい一緒に口ずさんでしまう(^_^;)全般的に展示品の保存のためか薄暗い感じだが、子供が遊びながら歴史に触れるコーナーや、昔の道具など、直接手に触れるコーナーも設けられているし、モダンな休憩所あり、寄贈品も別室に規則的に陳列されていて、ソウルの歴史と文化を知るのに絶好な博物館と言えよう。
博物館の向いに興国生命のビルがそびえているがその脇にえらくドでかい人物らしいモニュメントがありその手が上下に動いている。いったい何なんだろう??
一旦宿に戻り、モギョクタンへ。今日は6時ごろ入場したから昼間料金の3,500ウォンで済んだ。完全に酔いを覚ますため、サウナにも2回はいり、やっとすっきりしたようだ。
その後夕食は、トンカスにしたのだが、これは失敗だった。今朝「タングン」で、隣の女の子たちが食べていて美味しそうに見えたのだが、タングンはもう閉まってて、別の店にしたのだが、出てきたのは不味い味噌カツそのものだった。
神戸で会ったソンジヌ君に電話して明日にでも会おうかと言ったら、明日は都合が悪いらしい。20日にはキュミちゃんと旦那のパントマイム見るつもりだし、21日はチャンサイクのコンサート。まだイパクサにも連絡してないし、どんどん日数ばかり過ぎていく感じだ。
今夜は韓国対レバノンのサッカー試合があった。知らなくて、後半のおしまいあたりだけしか見る事が出来なかった。チャ元監督の息子チャドリがヘディングで先制ゴールを決めたらしい。またMorris.好みのGKイウンジェが見事なセーブを何度もやったそうで、うれしい。この前のオマーン戦では出場してなかったのでちょっと心配してたのだ。アジョンファンはこの試合で顔面を負傷して病院に行ったらしい。
今日はソジュはやめてビールにする。(結局飲むんかい?!)

2004/02/19(木)●利川陶窯巡り●

昨夜ビール1本で寝る事にしたためか、なかなか寝付かれず、夜中に何度も目を覚ました上、いとこの息子たちに散々手を焼かされるという変な夢まで見てしまった。
いちおう8時起床。今日も天気良さそうだから洗濯することにした。これまでも靴下や下着は1Fのシャワー場で洗ってた。結構広くてお湯も出るので全然苦にならない。しかし今日はジーンズとトレーナーも洗う事にしたので、旅館の洗濯機を使わせてもらうことにした。しかし8時過ぎなんてのは韓国人のアジョシにしてみれば早朝もいいところらしく、すっごく嫌そうな表情でそれでも洗剤もいれてくれた。
とりあえず洗濯終わるまでに観光公社と朝飯すまそうと、観光公社に行ったら9時オープンらしい。朝食で時間を使おうと探すがあたりの店はほとんどがまだ閉店。しばらく歩いたら先日行列のできてたプゴックッの店が朝食もやってたので入る。うーーん、やっぱりうまいぞ。ご飯無くなったらすぐ追加してくれる。日本ではめったに朝飯食わないMorris.も韓国では早起きしたらたいてい食べる。
観光公社に9時きっかりに入る。PCコーナーにも誰もいない使用者リストに記入しようとしたら、昨日の一番ラストがMorris.で、今朝の最初の利用者もMorris.で、同じ名前が二つ並ぶというのも馬鹿馬鹿しくも面白い。
ききさんから連絡先とここ数日間のスケジュールのメールが届く。けっこう忙しい方らしい。昼休みに連絡入れる事にする。
今日は陶磁器で有名な利川(イチョン)に行くつもりだったので、例によってカウンタ嬢に尋ねる。「ヘガントジャギミスルグヮン-海剛陶磁器美術館」があり、イチョンターミナルからバスで15分ぐらいとのこと、ヘガンというのがよくわからないが、まあいいだろう。
一旦宿に戻り洗濯物を干して、2号線のカンピョンに出て東ソウルバスターミナル11時発のイチョン直行バス(3,300ウォン)に乗る。きっちり1時間でイチョンターミナルに到着。
街のあちこちに「2,000年代は利川の時代」と書いてある。これは「2,000」と「利川」が同じ「イチョン」という発音の語呂合わせで、アジョシゲグとでもいうべきだろう。
バスの運転技士さまに尋ねて美術館のあるスグヮンニで下車、5分も歩かないで美術館に到着。すごく広い敷地の中に展示館と窯場があるようで、期待大。日本語通訳の大川久美子さんから、この美術館の成り立ちの説明を受ける。技術伝承が絶えた高麗青磁を現代によみがえらせた海剛という陶工を記念して、主にその二代目息子の作品展示と販売を中心に作られたものらしい。
2Fには朝鮮陶磁器の歴史的な焼き物の色々が並べられているが、特別優れたものばかりとはいえなさそうだ。ただ、ここは写真撮影OKだったので、これまでの欲求不満を解消させるためみたいに撮りまくった。海剛の作った数少ない粉青沙器の鶴の絵入りのちいさな徳利は気に入った。
大川さんと案内のパクミンヒさんが親切に対応してくれたので記念写真撮る。
館外に出ると、広い敷地に巨大な上り窯が二つ並んでいた。窯は韓国語でも「カマ」という。煉瓦煙突の下には陶器の欠片が敷き詰めてある。古風の建物が数棟並んでいて、中では女性が絵付けしていたが撮影はできなかった。しばらくこのあたりを散策する。展示館の裏には土饅頭の全州のえらいさんの墓があったが、その後ろにキリスト教会の尖塔があったのが可笑しかった。
ここを出て近くの小さな窯元を数軒覗く。
「ヒョングワン土窯」では、夫婦で主に花瓶を作っていて、制作途中の土器からガス窯、製品までずっと説明しながら案内してくれた。
しばらく枯れ田のあぜ道を通って、遠くに見えるでっかい建物に向かう。細い川に危なっかしい木の橋を渡るときはちょっと恐かった。
ここは「韓国陶窯」という窯場で、遠目にもすごい建物と思ったのは展示販売場だった。裏の広場に練炭の燃え滓が山ほど転がっていたから、ここは練炭窯も使っているようだ。
しかし、どうもMorris.が思う窯元とは趣きが違う。とにかく韓国人はでっかい建物を作らないと気が済まないところがあるようだ。
適当に切り上げてソウルに戻る事にする。
それにしても、Morris.がソウルに来てから寒い日は一度も無かったが、特に今日は最高気温18度くらいになったようで、トレーナー無しで歩いているのに途中マフラーを取らずにいられないくらいになった。
同じ直行バスでカンピョンに戻ったら6時前だった。せっかくだから、カンピョンテクノマート冷やかす。9Fのスカイガーデンからは漢江が一望できてなかなかいい感じだ。すぐ東の大橋がひときわデザインが凝っていて最高部はイルミネーションが輝いている。スカイガーデンに来ているカップル4,5組にこの橋の名を聞いたが、一人として知らなかった。韓国人は、草、木、花、鳥、昆虫などの名前にあまり関心が無いようだとずっと思ってきたが、橋名もその一つらしい。この橋はイチョンに行くバスからも、気に入って何枚かデジカメ撮影したのだが、帰って地図見たらオリンピック大橋ではないかと思われる。
PC売り場もおざなりに冷やかす。今回はどうあがいてもPC買うような余裕はない。地下から駅に向かう途中に、フリーのPCコーナーがあったが、観光公社ほど自由に使いまわすわけにはいかない。でも、掲示板やメールチェックなら使える。名前が「サムボコンピュート」だったので写真撮る。
7時半頃宿に戻りちょっと一服。
9時にききさんと待ち合わせのためYMCA前へ。今日の昼間携帯に電話入れておいたのだった。ちょっと遅れて現れたききさんは、坊主頭に髭をたくわえた巨魁だったが、丸眼鏡の奥の眼差しが人懐こそうな好漢だった。5年前からこちらに住んで、日経企業向けの情報誌の編集などやってるらしい。
そのままインサドンに上がり、トンサン旅館のすぐ傍の民俗酒場で、ビールで乾杯。後はトンドン酒とピンデトック(で、でかい!!)頼んで、初対面の挨拶。実はききさんは以前、ミンヒさんと一緒に行った同徳女子大での日本語コンテストのとき知り合いに随行していて、Morris.を見かけたことがあるらしい。不思議な縁である。
後は、もっぱら、80年後半から90年始めにかけての韓国歌手、特にアイドル話に花を咲かせる。1時間くらいで平らげて、ピマッコルのノレバンへ。韓国のノレバンは基本的に酒が駄目で、この店もカッチャ(贋物)ビールが並んでいた。Morris.が「仕方ないからカッチャでいいよ」と言うのを聞いた店のあんちゃんが「本物の方がいいのかい?」と聞き直す。「そりゃそうだけど、無い物は頼めないだろう」と言ったら、目配せして、金額を言うのでそのとおり払ったら、後で、お盆にプラコップに入ったビール持って来てくれた。ご丁寧にコップの脇に半分潰れたカッチャビールの缶がこれ見よがしに置かれていた。もし取り締まりなどあった時の用心だろう。それにしてもいい店である(^。^)
ともかくも、二人共通のアイドル、イジヨンの曲から始めなくてはとMorris.が「ヌッチアナッソヨ」を入れたら、ききさんがすかざず「ナンサランウンアジクトモラ」を入れる。後は思い付くだけのイジヨン曲メドレー。ざっと30分くらいはイジヨンばっかり歌ってた(@_@)嬉しかったのは、日本ではまず歌えない「チョロプ(卒業)」が入ってたことだ。「クフロン」もあった。やっぱりこの店は素晴らしいぞ。ただ韓国の曲目表には、歌手別の索引が無いので、曲を思い出すのに苦労する。そこはそこで知ったかぶりできる醍醐味もあるんだろうけど、その歌手の肝心な曲を胴忘れすることもありそうだ。ききさんも良く知ってる。イジヨンの後はもう好き勝手で、キムワンソン、イサンウン、キムヘリム、ヤンスギョン、ソバンチャ、ハスビン、パンナムジョンさらにはチョヨンピルまで歌い放題。残り9分になったところで店側が勝手に20分延長してくれた。とにかくいい店である\(^o^)/おしまいはMorris.の「シントブリ」で華々しく??打ち上げ。
すでに11時半過ぎてるのに、話し足り無い二人はコンビニで缶ビール買ってまたひとしきりイジヨン礼賛にうだつをあげてしまった。
ききさんは独立門近くのすまいで、歩いて帰れるとのことで、旅館まで送ってもらい、別れを告げる。いやあ、久々の懐かしノレバンとノレ話でいい夜だったあ(^。^)余は満足ぢゃ。

2004/02/20(金)●きゅみちゃん夫婦と●

[登場人物の多い夢]金の無い若者がたむろしている汚い店。だべったり、酒飲んだり、小商いしたりしている。Morris.はマンガの本4,5冊並べて売るともなく座っている。光化荘の荘主ニムがオシャレなセーターを見せびらかしに来る。何でもレアな限定製品でタグに製作者の刺繍とNo.が入っているとの事。確かに数字が書いてあるがセーターは普通のものとしか見えない。DEKOさんは見知らぬ女性を連れてやってくる。新しい彼女かと聞いたら去年結婚した嫁さんだとか。そこはいつのまにか細い路地の商店街になってて、久しぶりに香介を見かけて呼びかけるが、避けるように逆方向へ追いかける。髪を銀髪に染めて顔も真っ白に化粧している。えらいツヤつけてるじゃないかとからかったら、照れ隠しなのか、半分自作らしい昔のフォークみたいな歌を歌う。なかなかやるじゃないかと思ううちにまた始めの店にもどっている。社長が豪勢な衣装を着てステージから帰るところだった。声を掛ける間もなく颯爽と出て行く。追いかけて行こうと下駄箱探すが靴が無い。おばちゃんが盗られたんだろうという。仕方が無いので裸足で出る。社長は見つからない。電車に乗ろうと駅に行く途中えらく安そうな銭湯を見つけて入る。料金表には\20と書いてあるが、窓口の婆さんは、Morris.の顔見て財布から\10だけひったくる。浴場は子供ばかりで、シェークスピア劇のややこい台詞を棒読みで言い交わして遊んでいた。

昨夜の懐かしのノレバンの影響??か、ちょっと風変わりな夢を見て起床。9時半くらいかと思ったらまだ7時半だった。しばらく部屋でごろごろして日記打ったりする。
9時過ぎに部屋を出て観光公社でチェックして、例のハナ銀行鍾路支店でいくらか換金して南下する。久しぶりに中央郵便局5,6階の郵便博物館でも見学しようと思ったのだが、いつもならすぐ見えるはずの郵便局の建物が見えない。一際目立つ韓国銀行向いにあったはずなのに無くなっている。工事中かと思ったが塀に明洞聖堂近くに移転したと書いてある。博物館はどうなってるか気になったが、このさい南大門市場に足を伸ばして眼鏡作る事にした。いつも行く眼鏡卸問屋街になかなかたどり着かず、途中で目に付いたビルの2F「ダニエル時計店」に入る。Morris.好みの真ん丸眼鏡のフレームは少ないが、話したら楕円形のものを真ん丸にする事はできると言う、いろいろ選んで手付金を払って、出来上がるまで外に出て、右折したら、そこがいつも行く眼鏡問屋街だった(^。^)まあ、注文した後で店に行っても仕方ないので、南大門市場をしばらくふらふらする。相変わらず客引きがうるさい。あんちゃんが「秘密の時計あるよ」というので「要らない」というと、声を秘そめて「バイアグラもあります」と日本語で囁く。とりあえずこれもいらないと答えて去る。
眼鏡はいちおうまん丸に出来上がっていた。Morris.はかなり近視の度が高いのだが、このところ老眼も進んで、あまり度を上げると今度は本や新聞読むのが困難になるので、その塩梅が結構難しい。今回はわりとうまく行ったような気がする。
その後バスで東大門市場まで出て、1時にきゅみちゃんに電話する。去年結婚したばかりの彼女の夫キムポンソクさんはパントマイマーで、2時からDOOSANビル前のステージで行なわれる催しでマイムを披露すると言うのでこれは見ておかねばと思ったのだった。行ってみたら、TV撮影や音響の仕掛けは凄いが、どうやらこれは多元中継番組の撮影現場の一つらしく、待ち時間が長い上、ポンソクさんのマイムがいつ演じられるのかも不明との事で、とりあえず、きゅみちゃんが人形劇教室で使う白い布やスパンコールやビーズなど買い物に近所の市場に付いて行く。韓服の市場なら何度も回ってるが普通の布地の市場はあまり行かないのでそれなりに面白かった。結局1時間半くらいかかってしまった。
2時半にステージに戻ったが中継以外の待ち時間が多いようだ。今日は昨日よりさらに暖かい、というより暑くて動物のぬいぐるみに入ってる女の子なんかほとんど死にかけていた。
突然中継ということでチェヨンという女性歌手が男性ダンサー5人を引き連れてのステージ。デジカメ構えたらダンサーが駄目だしをしたと思ってちょっと引いたら、チェヨン嬢はVサイン、どうやら写真は0Kだったらしい。彼女はそこそこ可愛かったし、踊りながらステージ上からMorris.を指差していちおう注目してくれたので印象は◎である(^。^)
それからしばらくしてポンソクさんのパントマイムが始まったのだが、BGMがカセットラジカセというのはちょっと不満だった。15分ほど熱演してくれたのだが、途中から大ボリュームで案内のアナウンスが流れたり、何となくいい加減に扱われているようであまり印象は良くない。
このあとしばらく東大門運動場内の泥棒市を見物して、トッポッキ食べて5時過ぎに戻ったら催しは終了していた。3人でインサドンのオルゲンイクッパブの店「風流茶廊」へいく。ポンソクさんはちょっと疲れてたしマイムのスタンド用の四角い台を持っていたので結構大変だった。それでも1年ぶりに訪れたこの店は、相変わらずいい感じで、上品な女主人もMorris.を覚えていて歓待してくれた。Morris.とポンソクさんはオルゲンイクッパブを注文したが、きゅみちゃんはオルゲンイピビンパブを注文、これもちょっと味見したら美味しかったが、やっぱりこの店はオルゲンイクッパブで決まり、だろう。
とりあえず3人とも満足、満腹したことは間違いない。
本当はこのあと一杯飲って、うまく行けばノレバンへもと思っていたのだが、ポンソクさんがかなり疲れていたので、ここでお別れ。
そのあとチョゲサ(曹渓寺)をお参り。寺全体が大規模改築中で、本堂も屋根などは鉄骨状態だが内部はいつもと同じく礼拝ができるようになっていた。
そのあとキョボムンゴへ。歌謡曲に関する本を探すが、ほとんど無し。
暖かさに騙されて?つい薄着したのが祟ったのかちょっと風邪気味で、鼻水と咳が出るので薬屋で風邪薬を買う。しかし、しっかりソジュも買ってるのだから、あまり薬効は期待できない(@_@)

2004/02/21(土)●The Longest Day●

8時半起床。薬が効いたのか、風邪の気配はほとんど無さそうだ。
かなり曇っているし、天気予報では雨になっていた。雨が降ったら映画でも見に行こうと思っていたのだが、11時過ぎに大粒の雨が降り出した。宿で傘借りようと頼んだが、無いと言われる。とりあえず、鍾路まで走り地下街の店で5,000ウォンの蝙蝠傘買う。韓国の傘の柄はU字型でなく棒状で、先端が膨らんでいるものが多い。U字型も皆無ではないがほとんど見かけない。これはMorris.にはどうも馴染めない。邪魔になるので旅行中はなるべく傘無しで済まそうとするのだが、この前東京の神田でずぶ濡れになったのを思い出して今回は早目に買う事にしたのだった。
今夜のチャンサイクライブがソウルからちょっと離れたプッピョンであるので4時頃には地下鉄で向かうとして、5時間くらい余裕がある。傘も買ったし映画はパスして、両替しようと思ったが土曜日は銀行休みらしい。
観光公社でチェックした後、昼食はちょっと良さそうな店構えの「南浦麺屋」に入る。奥の部屋に案内されて、座敷に上がるように言われた。見るとテーブルの上にはずらっとセットの料理が並んでいる。おいおい、ここは始めからそういう店なのかとびびったが、どうやらこれは何かの団体客の会食会場らしい。個人客だと言って、普通席に移る。店内もなかなか昔風のイメージでいい感じだ。注文取りに来たアガシがこれまた美人で、もって来たお茶が凄くいい香りだった。尋ねたら「トゥングレ茶」だった。これだけで期待大である。店名からすると冷麺が売りなのだろうが、風邪のことも考えて、カルビタンにする。でっかい骨付きカルビがごろごろ入った美味しい奴だった。
そのまま南大門市場に向かい、昨日眼鏡誂えたダニエル眼鏡に行く。実は予備に持ってきてた眼鏡の度がきつすぎて困ってたのでこれを昨日と同じ度のレンズに変えてもらおうと思い付いたのだった。レンズだけだから半額くらいで買えるだろうと思ったが、けっこう高い価格を言われ値下げ交渉したが、それでもまだ高い。残金も少なくなってのでし散々迷ったが、せっかくだから作っておくことにした。
出来上がるまでまた南大門市場見物と両替に出る。市場のあちこちにハルモニ(婆さん)が並んで座ってて、彼女らは円やドルをウォンに両替するのを生業としている。何となく胡散臭そうで、これまで利用した事はなかったが、今日は仕方ない。1万円が106,000ウォンだったから、銀行より1,000ウォンほど少ないがこのくらいなら良しとしよう。
眼鏡屋に引き返し、出来上がった眼鏡を見たときちょっと嫌な感じがした。どうもレンズの形がすっきりしてないのだ。今回は真ん丸でなく、前と同じ楕円形にするように頼んだのだが、どう見ても楕円形ではない、それも何か左右が微妙に違うし、凸凹に歪んでいる。文句言ったが色々言い分けらしい事を言うばかりで埒があかない。泣く泣く金支払ったが、これは大失敗だったな。それでなくとも持金が少ないのにと悔やんでも、これまた後の祭りである。
気を取り直して、まだ時間があるから移転したと言う中央郵便局でも見に行こうと明洞へ。このところ明洞はほとんど行かずにいたが、今日は土曜日と言う事で若者客がわんさか歩いていた。
長い行列ができてたので覗いたら「32ソフトクリーム」とある。これは「31アイスクリーム」のギャグかと思ったが、何と全長32cmという超高層ソフトで、値段が1,000ウォンと言うのが受けてこの行列になってるらしい。
買ったばかりのアガシと、カップルにデジカメで撮影させてもらった。それは良かったのだが、カップルの男性の方のソフトの中身が撮影直後に地面に落下してしまった(+_+)Morris.にも責任あるからと買い換えるよう言ったが、並ぶのが大変と思ったのだろう。ケンチャナと行ってしまった。申し訳ないことしてしまった。あとで画像見たら確かにちょっと斜めになってる。
明洞も新しい店がどんどんできてるらしくいかにもまっさらな感じの店舗が目立った。
やっと中央郵便局を見つけたが、えらく古びた建物である。やはり前あったところに中央郵便局を新築中で、こちらは工事期間の仮住まいであるようだ。
ついでに小高い丘にそびえている明洞聖堂へ。煉瓦造りのいつ見ても豪華な教会である。中に入ったらちょうど結婚式が執り行われていた。なかなか絵になる。しばらく見物して、地下鉄明洞駅に向かう。
ソウル駅からインチョン行に乗り換え、プッピョンでインチョン地下鉄に乗り換えてプッピョン区庁駅に着いたら5時前だった。ほぼ予定通りである。
観光公社で印刷してもらった会場への案内文を頼りに歩く。
プッピョン区庁の建物はえらく大きくて立派である。ひょっとしたらソウル市庁より大きいのではないだろうか。
ボーリング場を過ぎたあたりでちょっと道が分からなくなったので文具点に入り、サイン用の油性マーカーを買って案内文を読んで教えてもらう。
会場のプッピョンムナサランバンは白い3階建てのビルだったが正門は閉まってる(+_+)一瞬パニクりそうになったが、脇の入口にはコンサートのポスターが貼ってあったのでほっとした。
3階に上がるとコンサートの準備してるようだった。係員に尋ねると予約してるかと言うので、旅行中の日本人で以前からチャンサイクのファンで、偶然インターネットでこのコンサートがあることを知ってソウルから来たのだというと、えらく喜んで、予約チケット発行して、さらに楽屋に連れていってくれた。
スタッフや関係者に混じって、好々爺然としたチャンサイクの顔が見えたので、思わず握手しながら挨拶する。彼もすごく喜んでくれた。しばらく話しもできたし、ソウルで買った4枚目のCDを開封してサインしてもらう。タイトルは「クムクヌンセサン-夢見る人生」である。クムの文字上部の「キウク(フに似たハングル子音)」が本当なら2個のところを6個も並べてあったからMorris.には読めなかったのだ。それを言うと、「夢はいっぱいある方がいいからさ」と笑って答えてくれた。その後リハーサルも会場で見学する事ができた。どうやら今日のコンサートは、ソロギタリスト、キムクヮンソクがメインで、チャンサイクはゲスト出演らしい。しかしキムクヮンソクはチャンサイクのアルバムの音楽監督をやってるから、息はぴったりあってるようだ。
インターネットのファンクラブ会員が数人いて、その中のひとりキムヨンウクさんが、軽く食事をと近所の粉食屋で、キムパとおでんをおごってくれた。
6時から並んで6時半に入場。中央の前から2番目の席を確保。
最初はキムクヮンソクがドラム、ベース、キーボードを従えて演奏。ギブソンのフルアコで2曲ほどやったが、あまりぴんと来ない。ソリッドに持ち替えてやった方がまだそれらしかった。そのあと、アコースティックギターでのソロ演奏。Morris.はこれが一番気に入った。フラメンコギターまで披露して実力の程をみせたところで、待望のチャンサイク登場。
一曲目は、4枚目のCDで評判らしい「チルレッコッ-野薔薇」。一声聞いただけでぞくぞくする。やっぱり生はCDより更に感動的である。次の曲は新曲だという「ポムナルンカンダ-春の日は行く」で、歌い出すとまわりから唱和する声が。どうやら古い歌謡ナンバーらしい。後で聞いたらこれはチョンヨンノクの母親のペクソリ(白雪姫)の曲だった。どんな古い曲でもチャンサイクは見事に換骨奪胎して自分の曲にしてしまう。オリジナルは知らないのだが、この曲もそのとおりだった。
続いて4枚目のタイトルナンバー「クムクヌンセサン」。この曲から、バックの3人も参加して、ハードロック風なアレンジだが、やっぱり韓国伝統的リズムが感じ取れる。
そしてMorris.も大好きな「テジョンブルース」いやあ、これもCDとはかなり違った歌いっぷりだったし、おしまいは「プッピョンブルース」と替え歌にして、客席の一番前列を占めているプッピョン区長を始めとするお偉方にえらく受けていた。
いちおうここでチャンサイクは引っ込もうとしたが、観客のアンコールでキムチュジャの「ポムビ-春雨」を歌う。これもなかなかの熱唱だった。
その後ギターソロが3曲ほどあって、もう一度のアンコールに、ステージ衣装を脱いだチャンサイクが無理矢理呼び出される感じで登場。
やはり4枚目に入ってる「アボジ-父さん」を熱唱。観客総立ちで拍手喝采の嵐の中でコンサートは終了した。
会場は小ホールといったところで座席は200足らずだが、舞台の前に座り込んでる客や立ち見をいれると300人近くは入ってたと思う。チャンサイクを聞くには最適なハコではないかと思った。
2003年に開館したばかりとの事だが、音響も良く照明も完備している。プッピョンと言うのは、インチョン市の一区に過ぎないのになんでこんなに贅沢ができるんだろうと疑問に思ったが、どうやら韓国大財閥のいくつかがここを本拠地にしているらしい。
雨は降り続いていたが、ファンクラブの集いに参加しないかとお誘いを受けて、もちろん喜んでOKする。会員の乗ってきた車4台くらいに分乗して、ちょっと北のプチョン市の「ケギョンモクチャン」という焼き肉やでオフ会。この店もチャンサイクのファンらしくポスターが貼ってあった。参加者は25人くらいはいただろう。ハナ銀行勤務のキムチェボムさん夫婦や、ファンサイト運営者のアンクヮンドクさんなどと歓談しながら、骨付きカルビやら、ロース、ウゴジタン、冷麺などを本当にみんなもりもり平らげていく、Morris.もけっこう食べたが、とても韓国人には追いつかない。酒はこの前の事があるので、ほどほどにしておいた。おしまい頃に歌手と同名のキムヒョンチョルさんがテジョンブルースを歌う。なかなか上手い。これに続いて数人がソジュ瓶をマイク代わりに歌い出す。Morris.も指名を受けて?こともあろうに「トクトヌンウリタン」を一番だけ歌うと、予想通り拍手に混じって、非難の声も(^_^;)そこですかさず「ホルロアリラン」を歌ってなんとか格好をつける。
お開きは11時過ぎで、後は帰宅区域別に車分乗して別れる。Morris.は、ワンボックスカーに7人で乗り込み、ソウルに向かう。雨脚は強くなるを通り越して嵐と言えるほどだった。
零時過ぎに、インサドン到着。ここで別れると思いきや、いっぱい飲んで行こうとのこと、Morris.に異存のあるわけもない。始め民俗酒店に行こうとしたのだが、開いてなくて、Morris.の宿のすぐ近くにある「ソッテ」という店に行く事になった。
この店は、たしか昨日、きゅみちゃんが、チャンサイクと親しい美術家が経営してる店と言ってたはずだ。
そのとおり、店長のキムナムスさんは、キュミちゃんのことも旦那のことも良く知ってると言った。縁というものは不思議なものであるな。
店は2階と3階で、3階にはステージもある。ここで店主のキムナムスさんが一曲伝統音楽をケンガリ叩きながら歌った。
2階のカウンタにはPCがあり、ここでまたMorris.部屋の宣伝にこれつとめてしまった(^_^;)
手伝いしてる美人のシンソヨンさんは、絵を描いてるらしく、店の壁に10年前の作品がかけてあったので、無理を言って並んで撮らしてもらう。
いやあそれにしても、今日は長い充実した一日だったなあと感慨にふける。
2時過ぎにお開きとなったが、Morris.は店長ともゆっくり話したかったので残る事にした。ところが数分後にウンオクさんが戻ってきた。彼はヨンドンポに住んでるとのことだから、かなり遠い。ちょっと嫌な予感がする。カウンタでビール飲みながら喋くりまくる彼のために結局Morris.はほとんど店長と話できず、店を出る事にする。ウンオクさんはしきりに宿まで送るといい、ビールでも買って部屋で一杯飲もうとも言う。どうやらMorris.の部屋に同宿するつもりらしい。今回のMorris.の部屋は3畳あるかなしで、Morris.は一つ布団に男同士寝ると言う、韓国スタイルはどうしても馴染めない。それでなくても、朝まで一緒にいたら、どうせ明日の日曜日も、ずっと同行を余儀なくされそうだ。明日はMorris.にはそれなりの計画もあるので、これは困った。
Morris.が嫌がってるのを見てか、それならポジャンマチャで、軽く一杯だけやって、別れようと言う。うーーむ、こうなったらポジャンマチャで飲みながらおりを見て逃げ出す事にしようと心を決めて、鍾路の方に向かったが見つからない。それでもウンオクさんは帰ろうと言う気配すら見せない。どうしよう。こうなったら朝までカラオケしかないかと臍を固めて、この前ききさんと行ったピマッコルのノレバンへ。
ここは思惑もあってMorris.が全額払った。はじめは交代に歌ったのだが、はっきり言ってウンオクさんはノレバンは得意でないようだ。だんだんリクエストしなくなり、途中で半分眠り出した。これを幸いと?Morris.は連続してどんどんどん歌い続けた。そしておしまい頃に、彼を起こして、すごく怒ったふりをした。
「ノレバンに二人で来て、人が歌ってるのに寝てしまうなんて、気分を悪くした。俺はもう帰るぜ、バイバイ!!」
そして脱兎の如く??インサドン方向に走った。何とかうまく行ったようだ。宿に戻って時計を見たら4時20分をまわっている。ふうーーっ。
さすがにそのまま寝る事にした。

2004/02/22(日)●パクサ宅で猛特訓??●

8時半起床。昨日の事を思うと上出来である。今日も雨模様だが、ジーンズ、シャツなど洗濯機に突っ込んでから、外に出る。
観光公社でイパクサに電話しようとしたが、ここの公衆電話はコインではかけられない。先日電話カード無くしたのが痛い。仕方ないので外に出て公衆電話探すも、このところ韓国も携帯電話普及のため本当に公衆電話が少なくなった。どうにか見つけて電話したらパクサは部屋にいて、今日は仕事無いとのこと、引越しは見合わせたらしい。午後に訪問する約束して、近藤夕夏子さんを誘う。午後1時に地下鉄月谷駅で待ち合わせ。
はじめMorris.は上月谷駅で待ち合わせる約束してた。これは前のスタジオのある家だった。Morris.はちょっと早目に到着してそのことに気付いたのであわてて近藤さんに電話して事無きを得た。といっても、上月谷からでも歩けない距離ではない。
1時半頃パクサ宅到着。パクサ、奥さん、ミナちゃんとソンイルの4人がいた。挨拶もそこそこにすぐ昼食。パクサの奥さんは全羅道出身で、料理が上手いというのは前にも何度も書いたが、いつ食べても味付けが良い。
パクサが、Morris.のところに7回も電話したのに一向に繋がらなくてやきもきしていたと言う。たしかにモリス亭のファックスは調子が悪くて繋がらないときが多かったのでそのためかもしれない。しかし7回なんてちゃんと回数覚えてるところがパクサらしいと思ってしまった。今回は携帯番号教えたから大丈夫だろう。というより、ちょっと恐い気もする(^_^;)
パクサは近藤さんがすっかり気にいったようで、いろいろ話し掛けていた。ミナちゃんが買ってもらった、ミノルタのデジカメのマニュアルが日本語なので使い方がわからなくてで教えて欲しいとのこと。ミナちゃんに説明するが、結構カメラ用語を韓国語にするのはややこしかったりする。それでもセルフタイマーの使い方や、デジカメの画像を付属のケーブルに繋いでTVで見ることができることがわかると、家族そろって大喜びしたときは、ちょっと気分が良かった。
その後3人で近くにあるパクサ友人のテーラーの店へ。ここの主人は音楽が趣味で、店の奥にキーボードやアンプを揃えていて、自分でも演奏するそうだ。ここでパクサが歌ってくれるのかと思いきや、何と彼に伴奏させてMorris.に歌うようにとのこと。それはないだろうと言いながら、ついつい歌ってしまう悲しい男の佐賀県出身のMorris.なのであった。しかし歌詞がわからない。Morris.が歌詞を覚えてる曲は彼が弾けなかったりする。釜山港へ帰れの一番だけを何とかうたったが、どうも伴奏がおぼつかない。近藤さんが「ソウルテジョンテグプサン」なら歌えるというので、二人で掛け合いしながら最後まで歌ってしまった。しかし、こんなことやってていいのだろうか!?である。それにしても彼の演奏はお世辞にも上手いとは言いがたい。パクサも時々演奏してみせるし、結構上手いのだが、伴奏となるとやっぱり無理がある。いい加減に切り上げて、パクサ宅に戻る。
スタジオでいろいろはなしているうちに、ノレバンの話になり、パクサの曲をノレバンで歌いたいと近藤さんが言うと、パクサが近々カラオケに入るはずの2曲を練習しようと言い出した。「タルゴニ」と「マンボギ」という曲で、両者を聞かしてもらったら、「マンボギ」の方がのりがいいようなので、こちらを練習することになる。とりあえずパクサが録音用のカラオケCDをかけて付いて歌う。歌詞は、パクサの手書だがちょっと雑で読みにくい。
結局CDジャケットの小さな活字を近藤さんが読み上げてそれをパクサが清書する。よくやるよなあ。そして一緒に歌うがなかなかうまくいかない。結局パクサが模範歌唱をテープに入れることになり、おかげでしっかり、パクサの生歌を聴くことができた。それもスローと、ディスコの2バージョン。その後が大変だった。はじめから何度も何度も繰り返し練習させる。途中からMorris.も加わって、適当に歌ってたが、パクサは厳しくて、ちょっと音やテンポが外れると即巻き戻して、やりなおし。近藤さんは音感も声も良いので、Morris.よりうんと早く曲も覚えるし、一生懸命なのでよりパクサに好感を持たれたらしい。Morris.がミナちゃんの部屋にいってる間に、キンパを箸でつまんで、近藤さんに「あーんして」なんて言ってたらしい(^_^;)
そんなこんなしてるうちにパクサの後輩で国楽の名手でもある、民俗芸術企画の団長ジョンヘギョさんがキーボード持って来る。彼は東海での公演を終えたばかりとのことだが、タバコの煙や、酒の匂いがきらいなので、酒は飲まないようにとパクサに釘をさされてしまった。しかし、Morris.はこっそり水にしか見えないソジュをコップに入れてちびちびと飲んでた(^_^;)
ヘギョさんは一旦帰り、7時過ぎに夕食に招ばれる。パクサ一番の好物テンジャンチゲである。これもまた美味しいっ。
奥さんは郷里の友人と外出したので、またまた3人でだべる。しばらくして先のヘギョさんがやってきて、一緒にソジュでも飲もうと言うことになる。おい、おい、先のパクサの注意は何だったんだい、と思いながらも、飲む事なら異存はない。ところがMorris.が買ってきたソジュは1本だけで他はビールだったので、ビールでOKということで、宴会?が始まる。パクサがキーボードを弾いて歌うようにいう、例によって歌詞がわからないので閉口するも、こうなったらうろ覚えでもかまわないと歌い出す。これまた近藤さんがヘウニやイウナの歌詞を覚えていたので、盛り上る。またまた「ソウルテジョンテグプサン」をヘギョさんの伴奏でフルコーラス歌ったら大ウケで、調子に乗ったMorris.は、パクサとヘギョさんの伴奏で、かなり歌った。
ヘギョさんはお得意の民謡の一端を披露してくれたが、これまたさすがに素晴らしい。自宅には民族楽器やカラオケまで完備してあるらしく、これから行こうかと言う話になったが、それは次回にお預けということで、それでもなんだかんだ騒ぎながら、結局11時にパクサ宅を辞去。
けっこうヘビーな半日だった。それにしても近藤さんはポンチャク度高いし、才能もありそうだ。将来有望と言うか、畏るべしだな。宿に着いたのは1時前だった。

2004/02/23(月)●若いチングの出世(^。^)●

[お葬式?の夢]知り合いの女性の葬式?扇子に書いた追悼の和歌集、堀姉妹の小間物屋。誤って壊す。友人父危篤状態。定食屋昼食、思うものが注文できず困惑する。
8時起床。洗顔、洗濯して、しばらくごろごろしてから、延世大学のソジョンミン先生に電話。先生には10年ほど前センターで韓国語を教えてもらった間柄だ。先生は今月13日頃に神戸に行かれて、六甲学生青年センターの仲間と交歓会をもたれたらしく、Morris.とは完全なすれ違いになってしまった。
超忙しいことはわかってたので、万一空いてる時間があれば軽く食事なりお茶なりできたらいいと思ったのだが、今日がちょうど延世卒業式だったらしい。また明日からは地方を回られるとのこと、で会うのはあきらめて、挨拶と今回の旅行の話してるうちに、チャンサイクのコンサートに行った話をしたら、すごく驚かれた。実は先生もチャンサイクのファンで、3回くらい公演見に行き、延世大学のチャペルで公演を催したこともあるということだった。Morris.が思ってた以上にチャンサイクは、有名な歌手みたいだ。先生から、今度来韓時には、早めに連絡して是非会うことにしようと言われた。
観光公社に寄ってから、食堂街の「ウリチプスンドゥブ」という店に入る。何てったってスンドゥブフリークのMorris.なのに、専門店はちょっと高そうな気がして、あまり入ったことがなかったが、この店は大ヒットだった。スンドゥブだけでいろいろメニューがある。キムチスンドゥブ、ソコギスンドゥブ、マンドゥスンドゥブチゲ、etc。Morris.は普通のクニャンスンドゥブチゲ(4,500ウォン)頼む。海苔とモヤシナムルの入ったボウルが別に付いていて、これにご飯とスンドゥブチゲをいれてキムパブみたいにして食べるらしい。これは前の座席のアジョシの真似をしたのだ。Morris.が日本人ということを察したらしい彼の方から、話し掛けてきてくれた。日本映画「鉄道員-ぽっぽや」がすごく気に行ったという話からどんどん話題が広がってすっかりうちとけてしまった。映画「シルミド」を見て泣けて仕方なかったとか、歌はナムインスが最高だとか、いろいろ話して、別れ際に名刺もらったらサムソンの「尽忠報国代理店」代表と書いてあった。何をやってるのかよくわからない。
前ウルチロ文庫で今は「books leieble」を冷やかす。漫画コーナーは相変わらず充実している。日本の漫画が多いが、少しずつ国産漫画も増えているようだ。
漫画のコーナーにMorris.好みのチャイニーズガールキャラクターPuccaが表紙になってる「あきれた恋の話?」という本を見つけた。内容は一般公募の男女恋愛話だが、全ページカラーでPuccaのカットが満載、おしまいには血液型男女攻略法や、さまざまな衣装のPucca一覧などもあり、これは買わずにいられなかった(^_^;)
2号線で大林に行くつもりでうっかり逆方向に乗ってしまった。2号線は一応環状線だから行けないことはない、とそのまま座ってしまったが後から地図で確認したらえらい大回りだった。まあちょっと疲れ気味だからいい休憩になっただろう。
大林の駅改札口で駅員に、このあたりに中国延吉から来た朝鮮族の店があるか尋ねたが、知らないと言う。ただ朝鮮族はこのあたりいっぱい、あちこち住んでるとのこと。とにかく降りて、数人に尋ねるもはっきりしない。ともかくも適当に歩き始める。何と言うことも無いありきたりのソウルの下町である。住宅街で、男がマッチ箱の大きいようなのをアパートの2階3階のテラスに投げ込んでいる。何だろうと一つもらったら、中華料理店の宣伝物で、中には紙袋に分封された爪楊枝が入っていた。これはなかなか実用的だ。ちょっと歩くと件の中華屋があったので、宣材と一緒に記念写真(^_^;)
朝鮮族の店は数人に尋ねたが誰も知らない。そのうち九老市場にたどり着いたので、しっかり市場見物に切り替える。中規模な市場だがMorris.はどんな市場でもとにかく見てしまう。最近はほとんど見かけなくなったいざりの物売りが、地面を這っていた。
釜山チャガルチで見て、名前が分からなかった、ピンクのつるつるした海鼠みたいなのがあったので兄ちゃんにきいたら「ヘブル」だという。
市場を後にして南九老-カリボン方面に歩いていたら、アジョシがドラム缶の前に座っている。焼き芋屋だろうと見当を付けて「コグマ?」と聞いたらやっぱりそうだった。1個500ウォンというので、ほんとうに何十年ぶりに焼き芋を食べる。横にしたドラム缶に数本の半筒状の引き出しみたいなのを差込み、こに薩摩芋を並べて焼く方式らしい。良くできている。味はまあそれなりに、だった。
南九老あたりから店の看板に中国簡体字を使ったものが多い。これも中国人向けと言うより、朝鮮族向けのものかも知れない。しかし北朝鮮の物産を売るような店は見つからなかった。結局カリボンまで歩いたことになる。カリボン駅前のテント市場は今日もやってたから常設らしい。
15年来の友人ファンソンウンとの待ち合わせ時間は8時で、まだ2時間弱あるから、ヨンサンの電子街を見物することにした。なんと、ヨンサン駅は大工事がほとんど終わり新しい駅舎が既に使用されていた。新ソウル駅と良く似たデザインで、あまり好みではないが、ともかく以前の貧相なヨンサン駅を思うと、びっくりせざるを得ない。迷いながら(^_^;)電子街へ。ここも駅の完成に合わせて売り場をリニューアルしてえらく奇麗になっていた。しかし4階まで行ったら、前のままだ。
余裕を持って7時過ぎにヨンサンから二村まで行く列車に乗る。これはヨンサン始発列車だが一向に出発しない。30分過ぎにやっと出発したと思ったら亀のようなノロノロ運転、二村についたのが45分で、4号線に乗り換えサダンに着いたら8時。あわてて電話して10分ほど遅れると連絡したら、ソンウン君は、まだ仕事中で、その店に来るようとのことだった。てっきり仕事終わってから会うものと思ってたので、意外だったがともかく、2号線ヨクサン(駅算)駅7番出口を出たら、ビルの1Fがモダンなビュッフェスタイルの店になっていて、その前にコック帽かぶったソンウン君が待っていた。なかなかかっこいい。彼はここの近くのルネサンスホテルの調理場で働いていたので、これまたちょっとびっくり。
とりあえず中に入り寿司カウンタみたいなところに座る。
この「Q SUSHI MALL」は、今年の1月開店したばかりらしい。寿司、おにぎり、和風料理、お持ち帰り、バーコーナーなどがワンフロアに並んでいる。小奇麗な店だ。そしてソンウン君はここの「室長」つまりフロア主任ということになるのだろう。えらい出世ではなかろうか。
Morris.はここで「フェドッパブ(刺身丼)」をいただく。奇麗に盛り付けてあるがここは韓国、情け容赦なくかき混ぜまくりである。
ここは一人でも入りやすいし、駅から近いので、ぜひ行ってもらいたい。室長の友達で日本人のMorris.から教えてもらったと言ってもらえれば、Morris.の株も上がるし、確実にサービスしてくれると思う。地下鉄2号線ヨクサン駅7番出口あがって右すぐ目の前のアジュビル1F「Q Sushi Mall tel.02-508-2211」よろしくm(__)m
うーーん、たしかにソンウン君は調理場の仕事しながら大学の料理学部に通ってたし、ついには大学院まで卒業して、今では招ばれて講義に出ることもあるらしい。
10時の閉店を待って、彼がホテル時代からの行きつけの近くのホプ「Blue Chip」へ。隣の団体客が大騒ぎでうるさかったが、彼らが帰ってからは、ママが同席していろいろ話しする。Morris.はもう一人の生まれたときから笑顔だったろうと思われるアガシが気になってしょうがなかった。ほんとに根っからの笑顔なのだ。聞いたら仇名は「ミス・スマイル」ということだった(^。^)
その後Morris.の強力な希望で、近くのノレバンへ。ソンウン君もかなりの絶叫タイプだが、ちょっと風邪気味で喉が痛いと泣きを入れていた。それをいいことにMorris.は歌いまくり。
1時過ぎにタクシー拾い、彼は西大門なので、途中インサドンで降ろしてもらう。その後Morris.は懲りずに「ソッテ」で一杯やって帰ろうと思ったのだがすでに店は閉まっていた。

2004/02/24(火)●大学路で火の鳥の舞●

9時起床。銭湯に行く。朝風呂と言うほど早くはないが、いい気持ちである。今回の旅行では3回目だが、日本では烏の行水のMorris.にしては、サウナに入って、しっかり洗うし、洗濯好きなMorris.だから、下着などはほぼ毎日着替えるから、日本でより清潔かもしれない。
昼前に例のウリ銀行に航空券購入のため最後の両替に行く。親切なキムジンギュ課長は不在だった。でも女性の係がMorris.の顔を覚えていて、バスカードの払い戻しできるから、受け取り証を出すようにと言ってくれた。あちゃあーっ、迂闊なMorris.は証書のことなんかほとんど忘れていた。バッグには入ってないし、宿に置いてるかもしれないが、カードは別に買ってまだ大分残ってるから、もういいと言ったが、女性係員が証書を再発行してカードと、残り分の料金を払い戻してくれた。千円くらいの額でこれだけ手間をかけてしまって、申し訳ない気にもなったが、この銀行の親切さには、ますます好感を持った。
その後YMCA隣のトップ航空に行き、26日のチケット購入と予約しに行ったが、安価のANAはすでに満席らしい。とりあえず、26,27日の空席待ち頼みまた明日にでも連絡することにした。これで明日帰国と言う線はなくなったことになる。韓国は2月末は、年度末にあたるので、結構移動が多いのかもしれない。でもMorris.はひとりだから、まず大丈夫だと思う。
飽きもせずインサドンふらつく、「美術書50%off」という立て看板に目を惹かれてビル3Fの「indeco art book」を覗く。結構広いフロアに世界各国の美術書、画集、写真集などがぎっしり並べられていた。ただ半額と言ってももともとの値付けが高いし始めから買う気もないから仕方がない。しかし、原始美術や、近代彫刻のレプリカなどをお洒落に配置したレイアウトのなかで、こういった美術書に囲まれていると言うのはいい気持ちである。
とりあえず、例のマンドゥ屋で軽く食べて、地下鉄で大学路へ。
午後4時からきゅみちゃんが人形劇「火の鳥」のビデオ撮影を兼ねた試演会をするので、暇なら来るように呼ばれていたのだ。会場のアリラン小劇場が分かり難かったので、マロニエ公演横の大劇場の窓口で尋ねたら大学路周辺のマップにマークして手渡してくれた。B2Fの小さな劇場だったが、ちゃんと音響も照明も実際の公演そのままに、しっかり1時間の熱演だった。
Morris.はこの劇をこれまでに2度見たことがあり、2回目は小学校での公演をビデオに収めたのだが、今回は、それと比べてもレベルアップしていた。手作りの鶴の人形も以前より種類が増えているし、動きも豊かになっている。そして後半でのきゅみちゃんの踊りと演技もすごく良くなってると思った。
それに、これまでは日本語だったが、今回はもちろんすべて韓国語だったから、イメージがまた大きく違ったのかもしれない。
それにしても今朝10時から会場入りして、準備して、リハーサル2回もやって、これだから、相当に激しい肉体労働と言えるだろう。
片付け終わってから、見に来た数人の韓国人と一緒に、大劇場のコーヒーホールで、しばらく話す。写真家の男性やダンス詩人?の女性など、いずれも芸術的な関連者らしい。写真家の彼は森山大道がえらく気に入ってるようだった。Morris.が、韓国の写真家チェミンスクの写真集を何冊も持っていると言ったらえらく驚かれた。
その後、ひとりで、大学路の裏道を徘徊する。このあたりは小洒落たBARや、カペが多い。Morris.好みの店もいくつか見かけたが、嚢中おぼつかないので我慢することにする。
何か夕食を探そうと鍾路まで向かう途中にお粥専門店があった。そういえば韓国でお粥食べたこと無いな、一度食べてみようと茸と野菜のお粥を頼む。実はMorris.はけっこうお粥やおじや好きな方で、韓国のお粥の料理本も持ってるのだが、本場の味を覚えておこうと思ったのだ。と、そんなに意識したわけでもないのだが、アガシ二人がいかにも美味しそうに食べてるのに釣られたというのが正直なところだった(^_^;)
出てきたお粥はまあ、モリス亭でつくるお粥と基本的に大差はないようだ。米粒ほぼ8割方のとろけ具合が、見事と言えば見事である。帰ってトライしてみよう。
地下鉄で鍾路に戻り、ヨンプン文庫冷やかしてちょっと早目に、宿に戻る。
このところ朝帰り続きで、日記打つひまがなくて、3日分ほどずれ込んでいるから、部屋で打っておこうと思ったこともあるのだが、結局冷蔵庫に買い込んであるソジュ飲んで、TV見るともなく見て作業は進まないまま寝入ってしまったようだ(^_^;)

2004/02/25(水)●The Last NIght in Seoul●

と、いうわけで、昨夜はちびくろ打ちながら、そのまま寝てしまったらしい。9時過ぎに目覚ましたら、TVも電気もちびくろも(+_+)付けっぱなしだ。以前ちびくろが、イパクサ宅で突然故障してえらい目に会った(現在のちびくろは二世である)ことを思うと、大事に至らなくて良かったものの、寝相が悪くて踏んづけて壊してたりしてたらと思うとぞっとする。これからはもっと気を付けよう。
11時にトップ航空に電話したら、26日夜の便のの予約OKとのことで、昼前にチケット購入と予約完了。これでやっと今回の旅の終了が決定した。
つまりまる一日ソウルで過ごすのは今日が最後と言う事になる。充分長期間いた(居過ぎた??)ことはまちがいないが、おしまいと思うとやっぱりなんか淋しくなって、夜にききさんと杉山さんと会おうと連絡入れる。
ききさんが仕事終わるのが9時半なので、10時くらいにYMCAに待ち合わせて、ノレバンになだれ込もうという魂胆。杉山さんとは9時に待ち合わせて、食事でもしてからききさんと合流しようという思惑。
自分用のお土産買ったり最後の見物を少しでも長くしたいと思ったのだった。とりあえず、インサドンからチョゲサ方面に向かう。途中ビルの屋根に手作り飛行機の風向型みたいなのが目に付いた。看板に「中央工芸房」と書いてある。
一見普通の土産物屋と思ったのだが、店の一番奥に、空缶を切り刻んで作った大小の多数の双発機や、ロボット、人形などがずらりと並べてあった。すべて手造りらしいが、奥のアジョシに誰が作っているのか聞いたら、自分を指差して「イサンハンサラミヨ(変な奴だろ)」と笑った。なかなかすごい腕前である。ロボットなんか、懐かしのロボット三等兵みたいな顔してるが、コインを入れると腕が動いて葉書にスタンプ打ってくれる。名刺には「再活用作家 クヮクチャンスン」と書いてある。インターネットのサイトもあると言うので奥のPCで見せてもらう。これまたびっくり、作品の写真や、ロボットなどの動画があるのはともかくとして、空缶利用してのこういった作品の作り方などを、精巧な設計図付で公開してある。韓国語が読める人はもちろん、読めない人でも是非一度覗いて見て欲しい。
http://www.craftj.co.kr
調子に乗ってMorris.部屋を開いて、またまた宣伝に努める。帰国したら旅日記にこの店と、サイトを紹介するからと言ったら、お気に入りに入れてくれた。せっかくだから記念に、Morris.好みの韓国ビールHITEの空缶で作った、磁石とバネで揺れるようになった作品を一つ買う事にした。思ったより高かったが、もう航空券買った後だから、明日の空港バス代と食費以外の残金は今日使い果たしてもいいだろう。
ハンミ銀行ビル隣に黒いビルがあって1Fのショーウィンドウに抽象画と具象画が数点ずつ展示してある。画廊らしい。入口には「チヨサン個人展 寂寥」と「チョンギホ展」と並べてタイトルされている。ともかく入ってみる。
1Fはチヨサンの作品展で、ほとんど黒色で、巨大な人面を二分轄した意匠の半具象画で、なかなか面白かった。技術的にもかなりのものである。
しかし、2Fのチョンギホ展の方がはるかに興味深かった。抽象画なのだが、すごくわかるのだった。もともとMorris.は抽象画は苦手な方なのだが、時々抽象画でも、何となく「わかる」気にさせられる作品に出会う事がある。
近藤夕夏子さんの作品もそのひとつだが、このジョンキホの作品は、ダイレクトに伝わってくる。ついデジカメに収めていたら、キャスター付の椅子に座ったアジョシから叱責された。柱の影になって見えなかったのだが、どうやら画家本人のようだった。あわてて、失礼を詫びて、すごく気に入ったのでホームページで紹介したいと思って写してたのだというと、許可無しに写すのが気に障っただけだとのこと。日本から来て、明日帰るのだというと、カタログを持っていけと手渡された。またMorris.は調子に乗って、サインもらい、さらにカウンタにあったポスターまでもらう事にしてこれにもサインせがむ。
だからというわけでなく、本当にMorris.は彼の作品の幾つかに、すごく惹かれてしまった。「赤と黒」という3つの連作や、ベンチと鳥が飛んでいるように見えなくも無い簡素なスケッチ風の作品、「壁」という名の大作など好きなものがあったが、とりわけ「月光の印象」と「江辺の風」という二つには、完全にまいってしまった。
前者は縦長で、黒地に金色の蛇が鎌首をもたげたような構図だが、確かに月光の妖しい魅惑を定着し得ているようだったし、後者ときたら、小品なのに、その絵の中に取り込まれて、本当に強く風に吹かれているような気分にさせられる。画面の下の方で風に靡いている草々もそうだが、上部の空らしい部分のテクスチャが、感動的で、長い事この絵の前に立ち尽くしていた。
Morris.は95年にインサドンで見たイジョンヒという女性画家の港や街路を描いた油絵に感動した他は、あまり韓国で好きな絵には出会わずにいた。それほど熱心に見ていないということもあるのだろうが、久しぶりにいい絵に出会えて嬉しかった。
展示会は2/25〜3/2で、後でカタログの袋を見たら、オープニングは今日の午後6時だったようだ。
Morris.が入ったときは、助手の女性が付いてタイトルを貼ったりしていたのだから、本当なら追い出されても仕方なかったのに、悪運が強いと思ってしまった。
すっかり気分も高揚して、食事に向かう。近くに「里門」というソルロンタンの店があったので、ここに入る。充分美味しかった。
まだ時間はたっぷりある。とりあえず地下鉄に乗り、チェギドンで降り、キョンドンシジャン(京東市場)でもうろつこうと思う。出口の前でフード付コートのアガシが、何かキャンペーンやっている。何かと聞いたら、2006年にここにロッテ資本の韓薬(漢方薬)専門の巨大ビルが建つらしい。そういえば、ここは元から高麗人参を始め漢方薬の大問屋街だった。数年前名前も「ソウル薬令市」に変わっている。
しかし、もしかしてソウルの都市開発の一環で、Morris.の好きなこの市場が、黄鶴洞の泥棒市みたいに無くなったりするんじゃないかとちょっと不安になる。アガシに聞いたがそんなことは知らないようだ。もう一人のアガシが日本語で「コンニチハ」と話し掛けてきた。日本語ができるのかと思ったが、そうでもなさそうだ。でも二人とも可愛かったので、ビルのビラを持って記念撮影頼む(^_^;)
そのあと、薬市場うろつくうろつく。先のビルのことで薬店のアジョシに尋ねたら、ビルはビルで、この市場は全く変わらないと言った。たしかに歩けばわかるが、ビルのひとつやふたつでおさまる店の数ではないし、泥棒市の方は、いわば、無許可営業みたいな感じが強かったから、全く事情は違うし、韓国人の薬(特に強精薬)好きは、半端じゃないからね(^_^;)
市場の片隅に繋がれている2匹の猫を発見。トラと白黒である。これは絶好の被写体だと数枚撮る。
結局韓薬市場だけで2時間近くうろついて、京東市場へは行かずに、また地下鉄に乗る。座席で一休みしながら移動ってわけだ。
2号線に乗り換えて梨大前で下車、ここから新村まで歩くというコース(逆コースも)は、以前Morris.がよく歩いた道である。それが懐かしかったのと、今回は「とんあり」に行った以外はこの地域に来ていなかった。
韓国は3月から新学期だから、たいていの学校は春休みで、学生街という感じはあまりしない。街角にパクサの大きな写真が載ってるポスターがあった。
新村駅を過ぎて新村に向かう途中、小さなはんこ屋があった。見本を見たらえらくすっきりしている。中に入ったら、まだ若いアジョシがPCに向かっていた。なるほどここのはんこは、デザインから、刻印まですべてPCで制作されるようだ。フォントも選べるし、ある程度デザインも注文できるらしい。これは一つ作ってもらうことにした。
アルファベットとハングル、そして上下を陰陽反対にしてもらうことにしたが、おおよそ20分くらいで完成。ちょっと大き目だが出来上がりには大満足だ。はんこのほかに携帯電話のストラップ飾りの小さな彫り物もあり、こちらは結若い女性に人気があるようだ。
そのまま新村に向かうと去年まで工事中だった教会が完成して聳え立っていた。明洞聖堂ほどではないが、やっぱりでかい。この国の基督教の隆盛を象徴しているようだ。
せっかく新村に来たので、先日ミカエルさんが教えてくれた、ヴィッセルのパク選手推薦の焼き肉屋を覗いて見る事にした。店はすぐ分かった。「サンドゥンイネッセンコギチプ-双子ん家の生鮮肉屋」という店で、透明なテントで覆われた造り。夏にはテント無しで営業してるらしい。
うーーんここでMorris.は悩んでしまった。ここまで来たんだから、食べておきたい。でも後で杉山さんと食事の約束してる。でも食べたい。結局誘惑には勝てず入店して、ひとりでもOKか尋ねる。こういう店は時々ひとり客を断る事がある。でもここは快くOKで、Morris.はパク選手が指定したヤンニョンカルビを注文。牛か豚か聞かれたので豚にする。掌くらいのタレ付肉が2枚出てきた。かなりの量である。大丈夫か?キムチ、ナムル以外にフルーツサラダや、蟹のチョリムまで付いてくる。さらにこの店の目玉サービスのテンジャンチゲ。ああこれでビールも入れて万ウォンというのは安過ぎる。またまた日本に帰りたくなくなった(+_+)ただ、Morris.はタレ付の肉より、普通の方が好みなので、この店でも「ヤンニョンカルビ」より「ソグムクイ-塩焼き」の方がさらに良かったかもしれない。
地下鉄で鍾閣に戻り、一旦宿に戻り荷物を置いて、9時にYMCAで杉山さんに会う。いかんせん、まだ満腹なので、軽く一杯やってききさんと会ってから食事でもしようかと思ったのだが、杉山さんは体調悪く、明日も早いので食事だけして失礼するつもりということだった。そんなことなら、新村で待ち合わせて先の肉屋に一緒すれば良かったのにと、後悔してもあとのまつり。例の「ソッテ」で軽くビールだけ飲んで、別れる事になったが、杉山さんには悪い事をしてしまった。
10時にききさんと会い、インサドンの伝統酒店へ。ここで豆腐キムチとトンドン酒頼む。ここのトンドン酒にはクコが入っていて身体にいいらしい。ソウル最後の夜を伝統酒飲んでいい気持ちになってたら、BGMにマヤの「チンダルレッコ」が流れてきた。おお、この歌を覚えて帰りたかったよと、ききさんに話したら彼もこの歌は知ってるとのこと。続いて流れてきた声には聞き覚えがある。曲は聞いた事が無いがこれはチャンサイクではないのだろうか?いくらなんでも、Morris.に合わせたような選曲はないだろうとおもったが、その次の曲は先日のコンサートのおしまいに歌った「アボジ」だ。間違いなくこれは、Morris.が今回の旅で買って、サインもらったあの4枚目のアルバムにまちがいない。いやあ、何と嬉しい偶然なんだろう。店を出るときアジュマにその話したらえらく喜ばれた。
後は、もう、行くところは決まっている。例のビールが飲めるノレバンへ出撃。今回はイジヨンは最初の1曲だけということでMorris.は日本では歌えない「卒業」ききさんは極め付けの「クイユガネゲヌン---」。後はもう好き勝手歌い放題。Morris.はご執心の「チンダレルッコ」もしっかり歌えただけで満足。さらにまたまた店側が勝手に20分延長してくれて大感激、ラストは二人で「アパート」を斉唱(^_^;)
いやあ、Last Night in Seoulをしっかり満喫させてもらった。ききさんほんとにありがとね。

2004/02/26(木)●帰りはいつも後ろ髪●

9時起床。ちょっと寒そうだ。
19:20の便だから、3時半くらいに宿に戻れば大丈夫だろう。
何も考えずにインサドンへ(^_^;)観光公社のミニブースで、メールチェック。
そのまま安国洞を東に歩く。今回一度も王宮関連に行ってない。これまでは出国前に宗廟を散歩するのが恒例だったが、久しぶりにチャンドックンの秘苑にでも行ってみようかとも思ったのだが、あそこは時間決めてガイド随伴だし、広すぎるし、この季節花も咲いてないのでパス。
地図に小さく載っているこじんまりした「ウニョングン」に初めて入る。李朝26代高宗の父の大院君の住居だったらしい。こちらなら30分で全部見る事ができそうだし、と、入場したら、本当に大したことはない。ただ、韓国の王宮には珍しく古びたたたずまいである。けばけばしい彩色もなく、日本の昔のお寺みたいな感じがあって結構気に入った。床下のオンドルの炊き口なんかもそれらしい風情があった。
ところが突然大声を上げて異様な一団が走り込んできた。李朝時代の王と王妃みたいな扮装の男女と家臣みたいな男、そしてゼッケン付けた集団。バックではカメラマンとマイク係。これはTV番組の収録だろうな。聞いてみたらケーブルTVのクイズ番組の一齣とのこと。これはこれで面白かった。収録後王妃役のアガシと記念写真撮らせてもらったが写してくれたアガシがズーム思いっきりいっぱいにしたので単なる顔のアップになってしまった(^_^;)
ところでMorris.はこの宮の東側に垣間見える、洋館がすごく気になってしまった。宮を出て隣の入口から入ろうとしたらガードマンから厳しく制止された。看板を見ると「トクソン女子大平生教育院」と書いてある。その他小学校や幼稚園もあるらしい。あの洋館は事務所だという事だった。写真撮るだけでもできないか頼んだが全く駄目。仕方ない。
仕方なく振返ったらそちらには煉瓦造りのちょっと異様な教会堂があった。これは前にも見覚えはあるがあまり注目してなかった。近くから見るとなかなか不思議な建物である。「天道教中央大教堂」と書いてある。天道教は東学の流れを汲む朝鮮独自の宗派で、サミル(三一)独立運動、万歳事件に関わった事くらいは聞き覚えがある。この大教堂は植民地時代に、信者一家族拾円以上の喜捨を募り、あまたの妨害を乗り越えて建設されたもので、30年代韓国の三大建築の一つとなったと書いてあった。後の二つが気になるところだ。
ともかくも現代の高層ビル時代では驚くほどの大きさでないかもしれない。すぐ隣にある天道教本部ビルもこれの2倍近い高さだが、建物としての風格はまるで違う。中に入り講堂を覗く。アジュマがいて、何をしてるのかと問われたので、日本人で今日帰国するのだが、建物に関心があると言ったら、英語のパンフレットを差し出すので、韓国語のものと替えてもらう。「韓国で花開い宇宙的次元の世界宗教」と書いてある。
すぐ近くに日本文化院があったので、これも始めて入る。2Fで「ひな祭り展」をやっていた。たしかにタイムリーな企画であるが、サミルナル(三一独立運動)とあまりに近接してる時期の日本的行事だけに、いささかわりを喰う感じは否めない。会場には韓国人作家の韓国風夫婦雛?もあって、Morris.はこちらにより関心を持った。
昨日見たチョンギホさんの絵をもう一度見ておきたくてアートセンタに行く。昼食時だったので彼はいなくて、その分じっくり鑑賞できた。やっぱりあの「江辺の風」の前で立ち尽くしてしまった。受付の女性に、よろしく伝言頼んで出ようとしたら、ちょうどチョンギホさんが戻ってきて親しく挨拶する事ができた。
昼食は、市庁舎方面の食堂街で、いろいろ迷ったが、通りがかりのサラリーマンに、近所にサムゲタンの美味しい店知らないかと聞いたら、あそこにあると看板を指差して教えてくれた。「ハンバンサムゲタン」という店で、あまり客はいなかった。それでも出てきたサムゲタンは充分合格点だった。もともとMorris.は、サムゲタンフリークで、韓国に来たらとにかく絶対一度は食べる事にしていたのだが、どうもここ数年あたりが悪くて、いまいち食指を動かさなくなっていた。去年りーちさんといった「長安サムゲタン」は美味しかったけど、あれはオゴルケ(烏骨鶏)のサムゲタンだったもんな。食べ終わった後、もしかしたら、例の鳥インフルエンザのため、韓国人がタッカルビやサムゲタンなどの鶏の店を避けてるのかもしれないと思い当たった。
その後ふらふらと徘徊しながら3時前に宿に戻り、荷物整理して、宿のアジュマに挨拶して出立。例の饅頭やで最後の一皿平らげて、やはり良く利用したクモンカゲ(雑用品屋)で、ソジュ3本お土産に買って(^_^;)YMCA前で空港バスを待つ。なかなか来ないが、かなり早目に出てるので問題ない。
バス停の手前にバイクの兄ちゃんが停止して、路上駐車したまま繁華街の方で何かビラを配ってる、どこかの店の宣伝だろうがちょっと図々しすぎるんじゃないのかい、と、呆れて見てたが、着用しているベストの背中に丸い絵が書いてある。どこかの島のようだ。こちらを向いたら前には「トクト」と書いてある。おお、これは「トクトヌンウリタン」のキャンペーンではないか、とりあえず、写真撮って、チラシもらおうと、そちらに向かおうとしたまさにその時に、空港バスが来てしまった。うーーん、タイミング悪すぎ。結局あきらめてバスに乗ってしまった。
空港到着は5時過ぎだからえらく余裕がある。こんなことなら一バス遅らせてトクト兄ちゃんと接触しとけば良かったとも思うが、遅すぎる。
チェックインして、しつこく窓側の席頼み、空港地下の本屋で映画の雑誌2冊買い、去年見つけた空港案内のハラボジに挨拶して、最後の食事、半分セルフみたいな食堂で、8,000ウォンのナクチピビンパブ頼んだら、予想外に美味しいのが出てきた。蛸がやたら多いし、なにか小粒の魚の玉子がのっていて野菜もたっぷりで、これは嬉しい誤算だった。
ちょっと早目に乗り場に、今日の検査は、上衣も、靴も脱がせてX線検査するなどちょっと厳しかった。
時間が余ってるので待合席で電源使って日記の残りを打つ。今回はかなり残ってる。結局半日分も打たないうちに搭乗になった。
隣は韓国人のアジュマで、去年在日の男性と結婚して八尾に住んでる娘に会いに行くとの事。途中いろいろ話ししたり、さっき買った映画雑誌見せたりするうちに、あっさり、関空到着。9時過ぎに到着だから11時には帰宅できると思ったのに、ちょうど大阪まで行く快速が出た直後で、天王寺、大阪と乗り換えがいやに手間取ったりして、部屋に付いたら11時半過ぎていた。
午前零時からNHKで大西ユカリちゃんゲストの番組があると、443さんが掲示板でで教えてくれたので、NHKつけたまま、カバンの整理などしてたが、零時になってもはじまらない。おかしい、と思ったら、教育のほうだった。相変わらずそそっかしい。始めの3分くらい見損なったが、あとは録画しながらしっかり見てしまった。(了)

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