Morris.版耽羅奇行 2003/01/10〜17
2003冬済州島絵日記(テクスト版)

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Morris.in Wordland

【第一部】Morris.、雑誌モデル・デビュー!?

2003/01/10(金)●ゴボン、ゴホンの出発●
5時起床(*_*)
咳はいくらか治まって、いや、やっぱり駄目だあ。体温計るのは恐いから止めておく。

紅茶入れてメールチェック。ぐいぐい酒場に出発の書き込みして終了。今日のところはデスクトップとりあえず動いている。一週間休養させてあげるから、しっかり復調しておくように、ったって無理だろうな。

六甲道6時9分の快速で大阪に出る。関空快速は6時54分までないので、今日は新今宮で降り、昨日参った恵比須神社方に挨拶してから南海急行で関空に着いたのがちょうど8時だった。

KE734便は9時半発だからかなり早めだ。Morris.の目的はただ一つ「景色の良い窓際の席をお願いします」だった(^。^) さすがにまだ空席は選び放題で「進行方向に向かって右側にされますか?それとも左側?」なんて聞き返されたが、どっちがいいかMorris.には見当もつかない。

飛行機は定時に出発。51Hという席は主翼の後方でなかなか景色はいい。今日は薄曇りで雲の観察には悪くない。この時期はあまり変化のある雲の景色は望めないのであまり贅沢は言うまい。

それにしても韓国行きの機内食は距離が短いこともあるだろうが貧弱もいいところだ。ほとんど死んでる日本蕎麦と稲荷と巻寿司。KALはビールにHITEがあるから我慢しておこう。

11時過ぎに済州空港着。海岸べりにある、確かに小さ目の地方空港だ。レートは\100=9,670ウォン。あまり良くもないが、今回はあまり金使うこともないだろう。構内を警備してる警察官は自動小銃もってるぞ。

成田から来るヒョンミさんの便までかなり時間があるのでちょっと外に出てみる。さっそくトルハルバンがあったので空港の看板と一緒に写しておく。それ以外に見るものはない。

しかたないので、待合室でTV見ながらこれを打ってる。

済州は今日は曇空で、脅かされたほどには寒くない。
1時前にヒョンミさんと、済州に住んでいる慎さんが来る。
今回の取材は、京都の「アジア倶楽部」4月号「済州島特集」のためのもので、本来Morris.は巻末のイパクサ特集記事3Pだけを請け負ったのだが、ヒョンミさんがせっかくだから現地取材にも付き合わないかというのにほいほいとのって、来てしまったのだ。

年末からの風邪が治りきらないというのに、大丈夫かという心配は神戸に置き忘れてしまった。なんたって15年韓国にはまりながら、済州島にはまだ来たことがなかったのと、前回のジョワジョワ旅行に引き続いて、航空運賃も宿泊費も只になる上に、Morris.がこれまで泊まったことがない(考えたこともない)高級ホテルにも泊まれそうだった。これで行かずに済ますわけには行かない。ただ、ホテルの方は7泊のうち4泊はOKだが、あと3泊は野宿(ウソ)自腹で泊まることになるかもしれない。

ともかくも慎さんの車で今日から3泊するCHEJU GRAND HOTELへ。おお!!ここは確かに一流ホテルだぞ。Morris.の部屋は721号室。でかいベッドが二つもある。1階にはカジノがあるし、庭はとてつもなく広い。安く見積もっても3万円はしそうである。

午後、カジノの責任者と明日の取材の打ち合わせ。その後3人で町に出て、「チャングプンシク」で紙のように薄くてでかいトンカツを食べる。これはかなりの量で、途中で嫌気がさしたが、貧乏性のMorris.は全部食べてしまった。これはちょっと失敗だった。

その後、新羅サウナの取材。ここは5階のビルすべてが、サウナ、風呂、汗蒸幕、マッサージなどの施設で24時間営業。何とMorris.は、ここでマッサージされたり、入浴客のモデルを勤めることになった。実は今回の取材旅行では、Morris.は、ライター兼中年男性モデルとして随行したのだった(^o^)

マッサージなんてものには、全く縁のなかったMorris.だが、生まれて始めて背中に乳液どばっと塗られて、妙齢の女性にまたがられるようにしてマッサージされたときにはほとんど昇天するところだった。

それから海辺のカフェ街を流す。夜の海は色とりどりの照明でライトアップしてあった。写真で見るとちょっとおどろおどろしいが、夏はもっと派手にやってるそうだ。

洒落たジャズバーでこれまたMorris.がカウンタに座って、ワイングラスを前に煙草をくゆらすシーン撮影したり(^○^)して、市街地に戻り、ソモリクッパブという店で夕食をとり、いよいよ待望のノレバンへ。

Morris.の張り切るまいことか。歌った歌った。ヒョンミさんは名前の通りチュヒョンミをメインに、慎さんは何故かクリスマスソングオンリー。2曲くらいなら愛敬だが、延々と続くとなるとちょっと困ってしまう(^_^;)。
11時にホテルに戻る。飲み足りないMorris.は近くのクモンカゲまで抜け出して、ビール(HITE)と焼酎(ハルラサン)買ってきた。ずんずん酒が進む、部屋は豪華だし言う事なし。

2003/01/11(土)●カジノに射撃にノレバン●
8時45分起床。おいおい、大丈夫かい?集合は9時だ。大急ぎで洗顔、着替えして、ぎりぎりにロビーへ。

慎さんが息子の整勲(11歳)を連れて来てた。とりあえず朝食は近くの「モイセ」でヘジャンクッ4,000ウォン。人気ある店らしく、朝というのにごった返している。流石に美味い。

その後済州観光協会に行き、金昌孝広報課長と懇談。済州島のパンフレットとCDROMもらう。これは、後で見たらビデオ映像だった。いちおう5ヶ国語の説明付きだが、画面が小さいのと細切れでいまいちだった。棚に置いてあった済州島観光ガイドブックの方が役に立つ。日本語版と韓国語版の2冊をもらう。

慎さん推薦のグリーン眼鏡センターに寄る。買う気はなかったのだが、つい小さい真ん丸スタイルのフレーム見つけたので交渉して結局買うことになった。何故か楕円形のレンズを入れて来たので、ブーイングして、真円形に直してもらう。取材という触れ込みもあって、全振弘店長がかなり割引してくれたが、予定外の出費である。
昼過ぎにホテルに戻り、着替えて1Fのカジノ取材。

Morris.はここでも日本から遊びに来た客のモデル役である。いちおうシャツは6着持参していた。カジノだから、一番お気に入りの赤地に鶴のアロハである。

ディーラーのアガシ3人に囲まれて、ルーレット、ブラックジャックなどやってるところ、、おしまいはスロットマシンで決めポーズ?支配人やディーラーのインタビューをヒョンミさんが済まして、いちおうカジノ取材終了。

昼食は慎さん息子推薦のチョンパクサという店で冷麺4,500ウォン食べる。Morris.が頼んだのはムルレンミョン(平壌式)で氷が浮かんでいて冷たく美味しかった。ヒョンミさんが頼んだピビン冷麺は辛すぎたようだが、整勲は平気で食べていた。さすが韓国人、である。

慎さんの車で南西に走り、競馬場、乗馬場など回り、南寧ワールドという射撃場の取材。途中高原で雲の切れ目から日光がサーチライト状に地上を照らしている光景に出会う。実に幻想的だったが、デジカメ画像ではかなり魅力が減じる。

射撃場あたりは、まだ雪が残っていた。ここでも、またまたMorris.は日本から来た客のモデル。生まれて始めてライフルと拳銃二挺を持って射撃する格好をした。本物は結構重いが、実弾射撃はやらなかったので、玩具と大差ない。

帰りに競馬場に立ち寄る。土曜日なのでレースあってたが、ちょうど最終レースというところだった。日本と違って郊外の自然の中の環境で、馬も楽しそうな気がした。子供用の乗馬場もあるみたいだし、入り口にある西洋彫刻風のモニュメントは、なかなか立派で、360度どこから見てもそれなりに様になるつくりだった。いずこも公営競馬というのは、金が唸ってるようだ。

済州市内に入ったところで、慎さんの車がクラッチが聞かなくなるというトラブル(+_+)。牽引車を呼ぶということになり、ヒョンミさんとMorris.はタクシーで東門市場へ向かう。

市場大好きなMorris.なので、ここはもう思う壷。それほど大きくはないが一通りのものは揃っている。済州独特のものとしては鳥兜の根や、クレープのようなピントックがあった。

モダンなファッションビル2Fの、女性服ブティックの女性店員が山本リンダそっくりという話をヒョンミさんから聞いたので会いに行く。ちょっと違うと思ったがそれなりに色っぽいしノリもいい。ヒョンミさんの指示に従ってポーズを決めたりして、済州島の女性にしてはえらく積極的だった。

地下街を冷やかしてから七星路を回り「タエラン(茶愛廊)」という伝統茶店でナクチチョンゴルと生ビール。さらにソジュを飲む。

近くのK2ノレバンで1時間歌い、タクシーでホテル付近まで戻り、さらに伝統酒場で、済州土俗のマッコリと大貝のスープ頼み、12時過ぎにふらふらとなってホテルに戻る。

Morris.は懲りずにさらにビール飲んだ、ような気がする。

2003/01/12(日)●プレスリーチョンゴル●
8時起床。慎さんは早目に来ていた。車は何とか修理できたらしい。

ホテル備え付けのPCでぐいぐい酒場とメールをチェック。本当に韓国はインターネット先進国である。問題無しに日本語のページ見て、掲示板やメールも日本語で書き込みできる。5年前と比べるとえらい違いである。

びっくりするくらいの晴天なので、ゴルフ場取材に行くつもりが、日曜日で多忙のためキャンセル。

朝食は昨日同じモイセで、今日はスンドゥブチゲ。名前はスンドゥブヘジャンクッとなっていたが、完全なスンドゥブで、これは当然のごとく美味い。

釣り道具屋を取材して、済州島の穴場や魚種など聞く。そのまま埠頭から海岸方面を流す。なかなか海は美しい。

とりあえず、午後は3人で東門市場の取材。
昨日ヒョンミさんとおおよそのところは見たので、大部分は単なる市場冷やかし状態。
韓国本土もそうだが、とにかく野菜の元気のいいことは、日本とえらく違う。大根は丸々と太っているし、白菜も葱も、艶とテリがちがう。昔風の野菜卸店舗もあって、とても楽しかった。

済州島特産の中型の海老とか、子宮に包まれた豚の胎児なども売ってある。やはり特産の雉鍋の店もあったが、結局今回はこれは食べそこなった。

76年からこの市場で唐辛子屋を開いているアンヒサム社長から市場の昔の話など聞く。この市場は、第二次大戦後始まったもので、最初はべつのところにあった市場が火事で全焼したあと、米軍が現在の市場にバラックを建てて、市場として提供したものからスタートしたらしい。

いつまでたっても、咳が収まらず、E-マートで、咳薬買う。太極薬品の「ソロルカプセル」という2,500ウォンの薬だが、ちょっと安すぎるような気がする。

その後、チェジュヒャンという店で、石焼きピビンパブ7,000ウォン食べる。これも美味い。ヒョンミさんは取材のためもあって、海胆スープを注文。味見してみたが、ほとんどワカメのスープで、あまり海胆の味はしなかった。

ヒョンミさんが疲れたのと、お腹の調子が悪くなったため、今日は4時過ぎで取材切り上げてホテルに戻る。

しばらく部屋で日記打ったり、一休みして6時に一人で部屋を出る。

新羅免税ショップがすぐ傍にあるので、冷やかしてみる。やっぱりMorris.とはまるで無縁の存在である。10分もしないで切り上げる。

ふらふらと歩いて、昼にピビンパブを食べたチェジュヒャンから裏に回って、プレスリーの人形が目を惹く「コプチャンMANIA」という店に入る。
若い店員と女主人が愛想良くてインテリアも若向きで楽しい。テッチャンを練炭で焼いたものと野菜炒めと和えて、サンチュやケンニプに包んで食べるもの。ソジュも頼んで11,000ウォン。

店の知り合いらしい夫婦が来たので話する。国内観光案内サービスのオジュンソンさんで、知り合いのアガシも一緒に楽しく食って話した。この店は3日前に開店、ということはMorris.が済州島に来た日である。何か因縁を感じるね。

そのあとふらふらと新済州の街路をさまよったがあまり面白そうなものはなかった。8時半にホテルに戻り、ホテル備え付けのPCで掲示板とメール覗く。

【第2部】美味しすぎるぞ、済州島

2003/01/13(月)●超高級御馳走責め●
7時半起床。朝風呂をつかい、2Fから散策道路を通ってホテル内庭園を散歩、松林やフェニックス、民族家屋風の休憩所などがしつらえてあり、なかなか趣きがある。

その後メールチェック。ファピョンさんのおじさんが昨日の大阪ノレバンオフに来ていたそうだ。16日にソウルから済州にもどるから会うようにと電話番号など知らせてあったが、帰国予定は17日早朝なので、会えるかどうか難しいところ。

ホテル・グランドをチェックアウトして、慎さんの車でオラカントリークラブへ向かう途中、朝食がわりにパン屋でサラダパン買う。これはまずくはなかったが、後で考えると失敗だった。

途中教導所に寄って記念撮影したりした後到着した、オラゴルフクラブでは、キムウィチョル係長とインタビューして、キャディ3人を撮影。若くて明るいキャディだった。

ゴルフ場自体はいまいち天気が悪いので、写真はクラブが撮影したものを使うことにする。

クラブハウス食堂で、インサムジュース、マンゴージュース、野苺ジュースなど振る舞われたあと、ここの名物料理の撮影を頼んだら、海産物トゥッペギ、石焼きピビンパ、サムギョプサルとポッサムキムチ、さらにはナクチチョンゴルまで用意して、撮影の後食べるよう言われる。
嬉しいのだが、先に食べたサラダパンのおかげでほとんど満腹状態。Morris.はがんばってかなり食べたが、すべては食べきれない。しかしそれぞれ美味しかった。

トゥッペギには蟹やサザエ、アサリ、オブンゼギ(トコブシ)などが潤沢に入っていた。お腹空いてたら良かったのに。

その後、島の西部山麓にある「O'Sulloc」というお茶の資料館を訪問。ソルロクチャ(雪緑茶)というメーカーが数年前に作ったもので、展示館にはさまざまな茶器、茶菓子、茶染製品などが展示され、もちろん喫茶コーナーもある。
外庭には石塔など配置してゆっくり散策できるようになっている。近くには茶畑や、工場もあり、これはMorris.の好みの場所だった。ただ、ここで出してもらったお茶は余りに薄すぎる。まだまだ韓国ではお茶の文化はこれからといった感じだ。

ヒョンミさんが前回看板だけ見たという、チョコレート博物館というのを探して行く。かなり探し回ってやっとたどり着いたのは工業団地の一角だった。
去年5月に開館したらしいが、客は一人もいない。おどろおどろしい煉瓦風の建物はなかなか立派だし、映像室や、喫茶室、展示室と設備はそこそこだし、チョコレート工場(といっても手作り風)まである。それなりに楽しそうだが、これだけ客がいないとなると、ちょっと心配になる。ヒョンミさんが、お土産に日本のチョコレート菓子を持って来てたので進呈する。

このあたりは済州島2番目の都市、西帰浦市を中心にした島の南岸で、新しい観光地として最近人気が高まってるらしい。

羽衣伝説に似たいわれのある七天女の橋「仙臨橋」や、如美地植物園、ワールドカップ競技場などをさっさっと回る。競技場は昨年の台風で屋根が吹っ飛んでしまい、現在スケルトン状態だった。

近くの民宿村を冷やかして、西帰浦の天池淵滝を観光。ここは夜の方が綺麗かも知れない。

さらに奥に入ったトンネコ渓谷の滝なども見る。ここでは夏には水垢離する人もいるらしい。ヒョンミさんから、Morris.に水垢離のモデルやらないかと言われたが、当然断る(^_^;)。

今夜の宿泊先、パラダイス・ホテルは西帰浦の東寄りの海岸にある高級リゾートホテルだ。
いやあ、このホテルは良い。南欧風スタイルで統一されていて、ホールもロビーも洒落ているし、インテリアも凝っていて、家具や装飾品が洗練されている。中庭は水路を多く配して、散策路が充実しているし、海景がすばらしい。
ブライダル・ルームという高台の喫茶室も豪華だし、Morris.の泊まる208号室もゆったりしたコロニアルスタイルで、ダブルベッドにデスクもソファも、いかにもリゾート風で、もうMorris.は完全に参ってしまったよ。トイレにはビデまであるし(これはMorris.には関係ないが)ともかく、こんな部屋に泊まる機会はこれからもそうあるまいと思う。ああ、嬉しいな。

地階のイタリアレストラン「Le Jordin」に日本人シェフが来ているので彼をインタビューする予定だったのだが、何故か彼は日本に帰省中だった(*_*)

それでもここのお勧め料理を撮影することにする。イタリア料理はMorris.の苦手分野なのだが、とにかく一流レストランメニューらしく、スタートのカボチャスープからして垢抜けている。
済州産黒豚の生スモークハムだけでも食欲をそそる。パッパルテルレとかいうパスタや、ラムのブルーベリーソース和えなどが出てきて、ただひたすらデジカメに納めたが、インタビューの後、3人前のディナーサービス。

あじゃじゃ。これはすごいぜ。例のスープに始まって、生ハム、サラダ、メインは超豪華ステーキ(@_@) まさか済州島で高級イタリア料理にありつけるなんて、想像もしてなかったぜい(^○^) うまい、うまい、うまいで、本当にMorris.は歓喜状態。

夜はヒョンミさんと 西帰浦の繁華街を流して、ノレバンに行くつもりだったのだが、いまいちヒョンミさんが、お腹の調子が悪いので、Morris.一人、慎さんの車で、西帰浦の中心地で降ろしてもらい、しばらく徘徊することにした。

アーケイドの繁華街があり、市場も繋がっていたがそろそろ店仕舞いの時間だった。
ポジャンマチャが集まってる場所や飲み屋街もあったが、Morris.はとりあえず、ノレバンで軽く歌いたくて、「チャチャチャンノレバン」という店で30分だけお願いして、10曲ほどかるく歌う。

その後タクシーでパラダイス・ホテルに戻る。タクシー料金は1,500ウォンだった。安すぎる。

ホテルのロビーでは、フィリピンの男女が生演奏やってたが、客は一人もいない。せっかくだからステージ前の席に座ってしばらく鑑賞。リクエストしないかといわれたので「Star Dust」をリクエストしたら、女性歌手は知らないらしく、男性がピアノの弾き語りしてくれた。それほど上手くはないが、雰囲気がなかなかのもので拍手喝采した。
ミッシエルとレデンという二人組みで、済州島のホテルを巡業してるらしい。
おしまいに「ムーンリバー」を歌い今日のステージは終了。レデンは少し韓国語が、ミッシェルは少し日本語ができるので、ちょっと歓談。ミッシェルのメールアドレス教えてもらったので、ブロークンイングリッシュのメール入れたら、折り返し、ローマ字日本語のメールが返ってきた。

部屋に戻り今日の日記を打つ。それにしてもこの部屋は素晴らしい。

明日は10時出発なのでちょっと余裕がある。夜中の散策を楽しんでみよう。ふらふらと西に歩いたら「小チョンバンポッポ」という滝があった。昼間は入場料とって入る滝らしいが午前零時を過ぎるとさすがに誰もいない。Morris.は塀を乗り越えて降りていった。海岸の岩がごろごろしてるロケーションで結構夜は恐い。写真も撮ったがMorris.のフラッシュでは無理だったようで何がなんだかわからない映像になっていた。

しばらくふらついて1時半にホテルに戻る。HITEビール1本だけ冷蔵庫から飲む。

2003/01/14(火)●焼酎工場-土俗鶏-レトロジャズクラブ●
8時起床。風呂をつかい、パラダイスホテルの散歩道路を回る。光州から来た女性団体客と記念写真撮ったり、滝や、李承晩大統領の記念館「和楽館」など見て回る。

10時に、慎さん、ヒョンミさんとロビーで待ち合わせて、3月にオープンするICC(国際コンベンションセンターの取材。3,500名収容の大規模な建物でその偉容に圧倒される。ここでも資料CDROMもらう。今日はものすごく風が強い。そのおかげでハルラサンがすごく奇麗に見える。

そこから北に走ってハルリムにある済州島のソジュ「ハルラサン」の工場取材。副社長の玄順国さんにインタビューした後、工場の写真を撮り、特別に民俗酒の原酒を試飲させてもらう。これはアルコール度45度でなかなかきつかったが美味しかった。何といっても酒には目のないMorris.だけに、今回の取材の中で、一番張り切ったなあ。

続いて済州市郊外の土俗鶏の店に行き、鶏シャブと、鶏の丸蒸し、お粥のセット。やはり地鶏の肉は違うね。食事の後、鶏の飼育所を撮影、アジュモニにインタビュー。

近くの噴火口サングムプリを見物したが、強風と寒さでかなりびびってしまった。多分気温は氷点下まで下がっていたと思う。手がかじかんで、震え上がってしまった。

済州市に戻り、残り3日間の宿を探す。ホテル・グランド近くのデフンモテルとうい宿で、1泊3万ウォンというのを3泊8万ウォンにディスカウントしてチェックイン。

しばらく3人で街をふらつき、三無公園脇にある、風変わりなジャズ・バーへ。4,5年前にオープンしたという「カントンJAZZ LIVE RESTAURANT」という店で、とっぱなからぶったまげてしまった。外観はネオンでいちおう小奇麗に見えるのだが、近寄ると、ほとんどスクラップの寄せ集め。
自動ドアもバスのドアをそのまま使ってるものだし、内部がこれまたワンダーランド!!古い映写機や、床屋の椅子その他アンチック、レトロな小物で埋まってる。レトロなエレベータもあり、ライブもあるようだ。
2Fでビール頼んで、あちこち見物して回る。ライブの舞台で、歌ってるポーズとったりとやりたいほうだい。
ソウルから来た店主が作ったらしいが、日本でもこれだけ、アンティークやレトロに徹した店は少ないだろう。すっかり気に入ってしまった。

その後、サンベクという店でサンパブ定食を食べる。これは豚肉を焼いて、さまざまな野菜で包んで食べるもので、素人考えでも体に良さそうな料理だ。

慎さんは帰り、ヒョンミさんと二人でノレバンへ行き、1時間熱唱。


【第3部】あっという間の1週間だった

2003/01/15(水)●万丈窟-日出峰-牛島●
8時起床。

3人で東へ向かう。今日も気持ちいいくらいの晴天で、ハルラサンもくっきりと見える。慎さんの故郷の金寧里の海岸に五日市が開かれていた。いかにも田舎風ののどかな市で、思わず「ファゲチャント」を口ずさんでしまったよ。
市場のハラボジも、何となく仕事半分遊び半分という感じで、日本から来たというと、大喜びしてくれた。もっとゆっくりしたかったのだが、そうもいかない。

近くの砂浜の海水浴場に回る。すごい風で砂が吹き上げられて目を開けることができないくらいだった。

アメリカ人が経営する、迷路公園を見物。実際の樹木(カイズカイブキ?)で作られた迷路は結構楽しめた。

すぐ近くの有名な火山洞窟「マンジャングル-万丈窟」へ。ここは済州島最大の溶岩洞窟で見物できるのは1kmくらいだが、規模が壮大で、なかなか見甲斐があった。途中に亀石という名所、見学できる一番奥の溶岩柱など見どころも多いが、ヒョンミさんはだらだら歩くのにちょっと飽きてたみたいだった。

そして今日の眼目「日出峰」ここは、済州島東端にある一種の半島だが、噴火口がそのまま山を為してる体の不思議な形状をしている。頂上まで石段が設けられているので20分もあれば登れるのだが、ヒョンミさんがかなりばてばてで、頂上まで40分近くかかってしまった。

噴火口は本当に絵に描いたみたいにすばらしいし、頂上から見る海と山の景観は、本当に見事としか言いようがない。デジカメのパノラマ写真を試みたが結果はどうだろう?

3時発のフェリーでMorris.一人牛島へ向かう。この島にイパクサ夫人の弟が、ソムサランリゾートという食堂に勤務してるので一度行ってみたかったのだ。

3自発のフェリーの料金は2,000ウォン。船内で、大邱からサイクリングに来ている若者二人と話す。大学卒業したばかりで、最後の休みを利用して、釜山まで汽車、船で済州港まで来て、後はマウンテンバイクで走りまわるつもりらしい。

牛島までは15分くらいしかからないのだが、帰りの便の最終便がなんと4時50分だった。正味1時間半もない。

とりあえず、店に電話して、車で迎えに来てもらい、ソムサランへ走り、イパクサ夫人の弟と、店の主人に挨拶して、刺身を注文。
イカ、蛸、サザエの新鮮な刺身がどさっと出て、これにソジュ「ハルラサン」を頼んで、昼から宴会。弟は飲めないというので、主人と指しつ指されつで、ちびくろノレバンをフル活用して、結局店内ノレバン状態。

店の前に、海に切り立った断崖があり、海面と接する部分に洞穴があった。

ぎりぎりまで飲んで歌って食って、4時50分のフェリーで日出峰まで戻り、バスで済州市へ戻る。済州の市街バスターミナルで降りて、市内バスで新済州へ戻る。グランドホテルのPCでメールチェック。

ファピョンさんのチャグンアボジに電話したが、今夜は忙しいとのことで、また10時頃連絡することにした。

屋台のおでんなど食べて、昨日気に入った「カントンジャズライブレストラン」へ。ここで、済州在住のアガシ3人と意気投合して、一緒にビール飲む。10時に彼女の携帯で電話してもらい、チャグンアボジを店に呼び出す。しかし、彼は日本から帰ったばかりでいろいろ忙しくて、ノレバンに行く元気がないとのこと。ちょっとがっかり。別の店でコーヒー飲んで、また大阪での再会を約束して別れる。

11時半にホテルに戻り、ヒョンミさんの部屋に電話連絡したが彼女は寝ていたらしい。起こしてしまって申しわけなかった。

2003/01/16(木)●最後の一日●
7時半起床。風呂に入り、グランドホテルでメールチェック。
明朝8時の便で済州島を去ることになるので、実質的に今日は最後の一日。
幸い、今日も悪魔も遠慮しそうな青天が広がっている。

南済州群南原の済州オレンジチョコレート工場取材。
工場前からのハルラサンの眺望が素晴らしい。うーーん、次回は是非ハルラサンに登らなくては。

99年会社創立で、工場は2001年に建てられたばかりの立派なもので、済州特産の蜜柑とチョコレートを合体させた製品の製造過程をつぶさに見学。ベルトコンベアーの流れ作業で製品が作られている様はとてもわかりやすかった。お土産にオレンジチョコレートと、インサムチョコレート貰う。Morris.はオレンジより、インサムチョコレートの方がインパクトあった。

その後済州申栄映画博物館へ。海岸に建てられた韓国映画中心の博物館で、映画の歴史、機械、ポスター、撮影小道具など、映画に関するありとあらゆる物が並べられている。
最近の韓国映画ブームを反映して、活気があるし客も多かった。チングのサイン入りポスターや、主演4人の人形もあった。

海岸にはジョーズやジェラシックパークの恐竜などが配してあり、海岸の散歩道路もデートには最適だ。同じ敷地内の「監督の椅子」というレストランでカルビンタン食べる。ここは内装もおしゃれだし、料理も実にしっかりしている。

午後3時半に「済州民俗村」に行き、2時間ほど見学。とにかく広くて草家の数も多く見甲斐がある。サムルノリの公演も定期的に行われているらしいが、今回は時間が合わず断念。これはちょっぴり口惜しかった。
シャーマニズムのコーナーもあり、木の枝に女性の肌着の端切れみたいなものがぶらさがっていて、不気味なムードを醸し出していた。同じ所に、男根石などもあった。
結局ここには閉館時間過ぎるまでいた事になるらしい。それでも、担当のソンスンウプさんは、愛想よく対応してくれたし、Morris.がポンチャク好きだというとえらく面白がってくれた。

6時半に済州市に戻り、最後の晩餐は、慎さんの家族といっしょに「オントリテジカルビ」。ここは慎さん、ヒョンミさん共にお勧めの店で、タレ付とそのままの豚肉それぞれに味わいがあって絶品だった。

それからいよいよ待望の最終回ノレバンへ。はじめから2時間予約。済州島なので「カムスガン」から始めて、歌いまくった。ノレバンのアジョシがサービスで40分ほど延長してくれたので、かなり楽しむことができた。

いちおうこれで慎さんとはお別れ、ヒョンミさんも部屋に戻ったので、Morris.はしつこく例の「カントンJAZZ LIVE RESTAURANT」に行き、名残を惜しむ。やっぱり一週間というのは短か過ぎる。

1時にホテルにもどり、これを打って寝ることにする。

2003/01/17(金)●あっという間の旅の終わり●
6時起床。風呂をつかい、荷物整理して、タクシーで済州空港へ。どうやら8時発の便は国内線で、釜山で国際線に乗りかえる必要がありそうだ。やれやれ(^_^;)

お土産というか、自分用に焼酎「ハルラサン」買おうと売店に行ったら、2本で5,500ウォンの値札が付いてたので、あきれて買わずにすました。コンビニなら1,000ウォンするかしないかなのに(*_*)

釜山までの便は国内便なので、検査も簡単で9時前に金海空港に到着。離陸直後にハルラサンが雲の中から顔を覗かせた。雲海もなかなか美しかった。リムジンバスで国際線ターミナルまで移動。大阪行きKE731は11時5分発で、2時間近く待ち時間がある。

折角だからバスで適当なところに出て、見物と食事しようと思い、307番バスに乗る。なかなか繁華街がなくて20分以上かかってクッポ市場というところで下車。まあ小さな市場だがそれなりに風情はある。スーパーで焼酎「ハルラサン」を買おうとしたのだが、無い。考えてみればあれは済州島の特産物だった。しかたないのでC-1を2本買う。

その後近くのチンジュジャンという食堂で、最後のスンドゥブチゲ食べようとしたのだが、メニューに無くて、これまたしかたなく、キムチチゲでがまんすることにした。

その後307番バスで空港に戻ろうとしたがなかなかバスが来ない。結局タクシーで空港に戻ったが、結構ぎりぎりで、パスポート審査中に名前をアナウンスされてしまったよ(^_^;)ちょっと余裕こきすぎだったな。

機内でこれを打っている。ああ、今回はまさに偶然棚ボタ式にやって来た済州島の旅だった。贅沢も出来たし、ノレバンもよく通ったし、色んなところを見て回る事も出来た。人生50年と思っていたので、今は余生のつもりなのだが、こんな楽しい経験ができて、これは良い冥途の土産になったとも言えるかなあ(^o^)

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