2003年2月Morris.イパクサ宅ホームステイ日記
2003/02/02-13
後編
←戻る top→
 



2003/02/08(土)●サムルノリの神髄● 
9時半起床。 
どんよりとした曇り空だ。雨が降らなければいいが。 

11時に鍾閣YMCA前で、昨日ソウルに来たりーちさんと、ミンヒさんと待ち合わせ。雨は本降りになってしまった(^_^;) 

りーちさんの案内でインターネット無料で使える観光情報センターに行く。インサドンの北端にあって、最新PC3台が並んでいる。日本語の読み書きもOKだ。いやあこれは素晴らしい。 
なんで今まで気付かずにいたのだろうと不思議に思ったが、OPENしたのが4日前だったらしい。 
これからはここを充分に活用しよう。 

リーチさんの話によると、ソウルにはこういったセンターが数箇所あるらしい。 
うーーん、ソウルに関しては結構詳しいつもりでいたが、何のことはない井の中の蛙だったらしい。 

オルゲンイの店 3人で、雨の中をうろうろするのも大変なので、まずは食事、ということで、Morris.が一番好きなオルゲンイクッパブ店へ。 
何度来てもこの店は落ち着くし、クッパプも最高だ。ミンヒさんはコンビジタンを注文した。女主人に話を聞く。旦那が詩人で、壁に掛けてあった自作の詩を紹介してくれた。 
彼女は小柄ですごく感じがいい。この店の名前が「プンニュサラン-風流書廊」というのも初めて知った。 

ゆっくり食事を済ませたあと、画廊やアンチックショップや刺繍製品の店を冷やかす。 
洒落た刺繍専門店でコルムゥ(指貫)の可愛いのを見つけたので二つ買う。 
ここで、ミンヒさんがお土産にと、小さな扇子を刺繍した携帯ストラップを買ってくれた。 

バスで東大門市場に出て、古本屋など冷やかした後、近くの喫茶店に入る。 
りーちさんはカプチーノ、ミンヒさんはレモンティー、Morris.はしっかりビール(^_^;)を注文。カプチーノは見事に泡立って美しかった。 
レモンティーは、てっきり紅茶だと思ってたのだが、出てきたのはなんと黄色いホットレモンだった(@_@) 
やっぱり韓国では、紅茶は認知されてないみたいだ。 

ミンヒさんは夕方から叔父さんの還暦祝いで家族と出かけるので、ここで別れる。 

りーちさんの今回の旅の第一目的である、土曜日毎に行なわれている国楽院定期演奏会を見に行く。 

国楽院 南部ターミナルから1km以上歩いて、やっと到着したら開演時間を5分ほど過ぎていた。 
入場料(10,000ウォン)はりーちさんのおごり(^_^;) 

Morris.はあまり韓国の国楽なんて興味が無い方だから、たいして期待してなかった。 
最初の曲は聞き損ねたが、器楽合奏も踊りも、確かに水準が高い。それぞれ凄い、凄い、と思っていたが、最後の6人組のサムルノリを見て、すべてがぶっ飛んでしまった。 
これはもう「神技」である。 

これまで祭りや催しでサムルノリ(農楽)は何度も見てきたが、今回のは、それらとは一線を画するくらいレベルが高かった。 
リズムはもちろんだが、一人一人の動きが正確無比、頭のリボンの動きの切れがまるで違うし、動きのシンクロぶりも機械みたいだ。 
最後に長尺のリボンによる舞など、Morris.はずっと拍手しっぱなしだった。いやあ、本当にいいものを見せてもらった。りーちさんにはひたすら感謝であるm(__)m 

プログラムによると、毎回サムルノリがあるわけではなくて、今回は偶然その回に当たったようで、その意味でも凄く運が良かった。帰国してから、パンフレットを見たら、この日の演奏はサムルノリの中でも「パンクッ」というスタイルで、踊りを中心としたものだったらしい。 
 

出口に並んでいたチマチョゴリのアガシと一緒に記念撮影させてもらう。何か舞い上がってしまってたなあ。 

りーちさんは、日本では毎日インターネットで韓国の国楽放送を聞いてるくらいのファンらしく、楽院内の売店で、120,000ウォンもする、分厚い伝統楽器の本を購入したので、ちょっと驚いた。 

雨はすっかりあがって、ちょっと冷え込んできた。帰路、国楽院の隣の芸術の殿堂を通ったが、昼間降った雨が凍り付いていた。 
オペラ劇場や展示場など馬鹿でかい建物が集まっているが、本館では、ブロードウェイのミュージカル「Cats」が上演されているようだ。 

駅の露店でラジコンカーがえらく安かった(10,000ウォン)ので、悪ガキソンイルのお土産に買うことにした。 
ロッテホテル裏庭からのぞむ園丘壇  長安サムゲタン 地下鉄で市庁に出て、プラザホテル近くにある、りーちさんお勧めの「長安サムゲタン」で、オゴルケ(烏骨鶏)のサムゲタンを食べる。 
普通のサムゲタン(9,000ウォン)に比べると割高(14,000ウォン)だが、確かに美味いし、名前の通り皮は真っ黒で骨まで黒い。 
Morris.は鍋の底を舐めるくらい奇麗に平らげてしまった。りーちさんは飲めないので、Morris.一人でソジュ一本空ける。この店は30年前からやっていて、6年前に今の場所に移転したとのこと。 

地下鉄に市庁に出る。地下や階段には、ホームレスがかなりいる。 
噴水の脇に座っている一人に、話を聞く。やはり数年前のIMFのリストラで、職を失い、結局こうなってしまった。政府に不満というより、これもパルチャ(運命)だと、諦観してるようだったが、それほど深刻そうな顔はしていなかった。 
まだ若そうなので、やる気になれば、また社会復帰できそうな感じだった。 

その後ロッテホテルと朝鮮ホテルの間にあるウォングダン(園丘壇)を見物。 
これは100年程前朝鮮王朝が中国支配を脱した記念に建てられたものだが、ソウルの真ん中にありながら、ビルに埋もれる形になっていて、あまり知られていない。 
八角形三階建ての瀟洒な建物ですっかり気に入った。裏に回るとロッテホテルの庭と滝があり、ここからの眺めもなかなかのものだった。りーちさんは何度もソウルに来ているので、こういった穴場を知っているようだ。 

りーちさんと熱唱 そうして締めくくりは、お決まりのノレバン。りーちさんは懐かしの日本歌謡、Morris.は当然ポンチャク一筋で、11時半まで代わりばんこに歌い続けた。何故かりーちさんはずっと高得点、Morris.は拍子はずしたり、一人合いの手入れたりするせいか、点数あがらずで、ちょっと焦ったが、キムヘヨンで100点獲得したのでまずよいとしよう。 

りーちさんと別れて、終電に近い地下鉄でソッケまで出る。 
ここからならパクサ宅まで近いからタクシーも安いだろうと思ったのだ。タクシーを待ってる二人連れが「ウォルゴクトーン!!」と叫んでいたので、一緒に便乗することにした。降りるときお金払おうとしたら、要らないという。ラッキー(^。^) 

帰宅したのが零時半、当然のごとく全員起きていた。ソンイルにラジコンカーあげたら、喜ぶまいことか。 
すっかり夢中になって遊んでいた。 
こういうところは可愛い。 
夫人と軽くビール飲んで寝る。 

美容院 パクサ宅近くのヘアサロン。一度行きたかったが最近のMorris.のヘアスタイルは美容院向きでは無い(^_^;) 店の女主人と オルゲンイクッパブの女主人とミンヒさんと記念撮影 店の詩
店のことを詩にうたったもの。御主人の作らしい
刺繍店 インサドンの「国際刺繍店」割にいい品物がそろっていた 眼鏡 東西古美術でレトロな眼鏡を掛けてみる。残念ながらツルが片方無い 猫とアガシ チョンゲチョン路の歩道橋で仔猫を抱いたアガシに一枚撮らせてもらう
カプチーノ りーちさんが頼んだカプチーノ、見事な泡立ちに拍手 3人 饅頭屋前で記念写真 国楽院 芸術の殿堂の隣にある国楽院。でかい
パンソリの舞台 パンソリ「沈清歌」の舞台。直後に係員から写真撮影禁止の注意受ける 見送りの女性と 国楽院で見送りのアガシに頼んで記念撮影。ピンクの傘がいただけない(^_^;) 烏骨鶏サムゲタン ウコッケイ(烏骨鶏)のサムゲタン
骨まで黒い ウコッケイは名前の通り骨まで黒い ホームレス 市庁前地下鉄駅の階段踊り場で。最近韓国もホームレスは急増している 園丘壇 朝鮮ホテルとロッテホテルの間にある園丘壇。とても瀟洒だ
 

2003/02/09(日)●老人天国宗廟前公園● 
9時半起床。 

ちびくろで昨日の日記を打とうとしてたら、パクサが散歩に行こうと誘う。 
いそいそと付いて行く。地下のタバン(昔風の喫茶店)に行き、チク茶(葛茶)を注文、日本のパクサの知り合い、あしやん、うり丸さん、百済大王などの話題をいろいろ聞かれる。 

11時に戻り、遅い朝食をいただき、昼過ぎにパクサ宅を出る。 
このところだいたいこんな調子だな。すっかり夜型が板に付いたようだ。 

まずは宗廟前公園に行く。 
一昨日の夜偶然街で見掛けた軍服の老人が、ここで2時からストリート演奏するというので見に来たのだが、いやあ、最近パゴダ公園が入場不可になってることもあって、こちらの公園は、すっかり老人の溜まり場になっている。 
あちこちでカラオケ機械を持ち込んで踊っているし、将棋やったり、太極拳やったりしている。 

チョゲサ(韓国最大の仏教宗派曹渓宗の総本山)が、不遇な老人のための無料施薬、治療を催していた。 
毎月第二日曜に開いているそうで、1,000人以上の老人が治療を受けるとのこと。なかなか素晴らしい奉仕活動である。 

変なおじさん二人 「国楽亭」という四阿で李朝のヤンバン(両班=貴族)の扮装をした男性が不思議な踊りを踊っていた。 
片足で立ってポーズを変えながら、回転するもので、Morris.も真似てやってみた。 
ビデオ撮影者が、いろいろ聞いてくる。カメラを見たらSBSと書いてある。 
ひょっとするとMorris.の映像がソウルの茶の間に流れるかもしれないぞ。 

3時前になって、件の軍服爺さんが現れた。 
彼はペクヨンファといって、サクソフォンで、演歌を朗々と奏でるスタイルだ。 
小柄でどこか愛敬があって、30年以上前からやってて、かなりの人気者らしい。 
そういえば、10年以上前にテジカルビの店で見かけて、一緒に写真撮らせてもらったことがあったような気もする。 

先のヤンバンといっしょに亭の上で踊りまくった(^。^) 
たっぷり30分くらいは踊り続けてちょっと疲れてしまった。 

その後、チョンゲチョンまで下って、7番バスで黄鶴洞の泥棒市へ。 

今日は日曜日で、昨日の土曜日が雨だっただけに、すごい人出だった。 
チョンゲチョン路は4車線だが、完全に1車線は露店と客に占領されている。 

泥棒市 Morris.は以前はこの市場に中毒状態だったが、最近はそれほど面白味を感じなくなってしまった。 
それでも、ソウルに来たら必ず1回は土日を選んで見物する。 

スッポンと巨大うなぎの店が目立っていた。 
2FのCDショップで、「同感」という6枚組みCDを買う。 
2年前くらいに大流行したセットものの一つで、去年買った「追憶」というセットがなかなか良かったからだ。 

「同感」は「追憶」よりちょっと若者向けの曲中心だがそれなりに楽しめそう。 
6枚で9,000ウォンというのは、めちゃくちゃ安い。 
おまけにこれは薄手のCDケース1冊に収められているから、一枚ごとのケースに比べると1/5くらいの厚さで、場所を取らないという利点もある。 
さらには、チョヨンピル「釜山港へ帰れ」の未発表原曲「ヘウンデへ帰れ」なんてのまで収録されている。 
なんか、凄すぎる。 

ひととおり縦断して、古着屋市場を南に下りて、地下鉄シンダン(新堂)駅から鍾路にもどる。 
地下鉄で泥棒市に行くなら、シンダン駅11番出口から北に500mくらいだ。 

途中、消防車が8台近くサイレンを鳴らしながら北上して通り過ぎた。 
火事があったのだろう。火急の事態に不謹慎だが、何か韓国の消防車は可愛い。 
そういえば、日本でも「オジャパメン」で有名になったグループの名前がソバンチャ(消防車)だったな。 

鍾路の売店で、電話カードと交通カードを購入。実は昨日から共通交通カードが使えなくなってしまっていたのだ。 
小銭入れに入れてたので、かなり湾曲していたが、磁気カードだから関係あるまいと思ってたのに、困ったものだ。 
売店の充電器で試してもらったがエラー表示が出る。バスターミナルの受付で頼めば復活できるかもしれないといわれたが、面倒くさいので新たに買い直した。 
これからは胸のポケットに入れておこう。 

りーちさんから教えてもらった韓国観光公社地下のPCルームに行き、メールチェックと書き込みする。 
公社は割とお馴染みなのに、無料でインターネット使えるコーナーがあることには気付いていなかった。 
ソウルには詳しいつもりのMorris.だが、肝心なところで抜けている(^_^;) 

ここは、PC14台も揃っている。6時過ぎだったが、10人くらいが利用していた。 

ヤンバンテクでの料理 7時にYMCA前で、杉山さん、ソンファンと待ち合わせ。ジェインも来るはずだったが、息子が急に具合悪くなったので、欠席。 
代わりに別の友人チェジョンホがやってきた。 

杉山さんから球体の磁石プレゼントされる。方向音痴のMorris.にとってこれはとてもありがたかった。 

4人で、鍾路の裏手にある韓国料理店「ヤンバンテク-両班宅」へ。 
パジョン、プルコギ、ケランチム(韓国風茶碗蒸し)、そこそこ美味しかったが、Morris.はソンファンと話したり、ソジュの方に気を取られて、料理はほとんど酒のあて状態だった。 

杉山さんの仕事の話なども初めて聞く。 
15年近くソウルに住んでいるだけあって、韓国語はMorris.とは全然レベルが違うなあ。 

その後、清涼里まで地下鉄で出て、タクシーで、東部市場へ。 
もちろん目的地は、キムスイルさんが勤務している団欒酒幕「CAPITOL」。 

日曜日は暇らしく、他の客は一組だけで、ママもいなかった。さっそくスイルさんと再会を祝って乾杯。 
昨年12月に白べこ・あらへさん夫婦がこの店に来たことを嬉しそうに話してくれた。 
ひとしきり喋った後は、お楽しみのノレバンターイム(^_^;) 

  Morris.のたっての要望で、1曲だけ、カラオケ無し、スイルさんのキーボード伴奏のみで歌わせてもらうことにした。 
例のトロット歌本があるので何とかなるだろう。 
選曲に悩んだものの結局最近の定番「ネパクチャ」にした。 
大まかに歌詞覚えてるつもりだったが、いざとなると歌本頼りになってしまう。 
店内は暗いし、歌詞の文字は小さすぎる。ということで、ところどころ歌詞間違えたりして、あまり良い出来ではなかったが、とりあえずスイルさんの伴奏で歌えたことで、満足することにしよう。 
ともかくも歌詞見なくても歌えるレパートリーを数曲用意しておかねば。 

それから後はカラオケの字幕見ながら、みんなで歌って踊って約1時間半。 
隣の客が「ここに幸あり」を日本語で歌ってくれたりして、楽しいひとときを過ごすことができた。 

料金は前回より高め(前回はママがビールサービスしてくれた)だったが、日本での料金とは比較にならないだろう。 

お土産買おうとミスタードーナッツに入ったら、BGMにイジヨンの「パラマモムチュオダオ-風よ止んでおくれ」がかかっていて、とっても懐かしかった。 

終電で午前零時帰宅。やっぱりみんな起きていた。 

ポーズ取るパクサ 意味も無くポーズをとるパクサ。右手に持ってるのは煙草 黒犬 パクサ宅近くの黒犬、とてもおとなしい 赤犬 パクサ宅近くの赤犬、とても威嚇的、食べちゃうぞお(^○^)
宗廟前 宗廟前公園はまさに老人天国。若者は皆無 朝鮮将棋 朝鮮将棋に興じる老人とギャラリーたち チョゲサの老人検診施薬 チョゲサが毎月第二日曜に催している老人診療施薬奉仕
サックス老楽士 軍服姿の辻音楽師ペクヨンファさん。結構人気があるらしい 3人で 歌って踊って記念写真も(^○^) 古着市場 泥棒市場から南に下る古着市場
消防車 何か可愛いソウルの消防車「119救助隊」と書いてある ヤンバンテク内部 韓定食専門店「ヤンバンテク(両班宅)」の内部 団欒酒店CAPITOL キムスイルさんが勤めている、団欒酒店「CAPITOL」
CAPITOL内部 CAPITOLは地下一階にある。スイルさんを交えて ソンウン 昔馴染みの友人ファンソンウン、かっこ付け過ぎだぞ スイルさんの伴奏で スイルさんバックに歌えて感激一入のMorris.
 

2003/02/10(月)●東京行き航空券購入●
8時半起床。 

また、パクサが散歩に出ようという。 
部屋を出るとき窓からぶら下がっている袋が、実は牛乳配達のものだと気付いて、デジカメに収めたのだが、この時レンズのカバーがちょっと変になってた。 
スイッチをオフにすると上下の黒い薄板が自動的に閉まって、レンズを遮蔽するようになっているのが、上側の薄板だけが閉じて、下側は開きっぱなしの状態になってる。 
撮影するには支障なさそうだが、埃が入るし、何となく気持ちよくない。 
韓国で治すのは難しそうだし、日本でもメーカーに送って修理ということになると、しばらく使えない。困ったもんである。 

パクサと自転車 今日は、パクサは銀色の折り畳み自転車で出かける。 
パクサ自転車に乗るの図はそれなりに面白い。 
Morris.も乗るように言われたがサドルが低すぎて、乗りにくい。 

まず、行きつけの「ワン洋服店」に。知り合いから貰った銀色の布地でステージ用のシャツを作ってもらうためで、話の中でやたら「エリ」という単語が飛び交っていた。 
これは外来語なんだろう。 

その後、やはり行きつけの写真館へ。 
ここは以前パクサがポスター用の写真撮影したときに一緒に来たことがある。 
懐かしいダルマストーブが健在だった。 

ソンイルの写真を引き伸ばし、パウチして額装して5,000ウォンだった。 
いちおうデジカメを見てもらったが、やはりデジカメは分からないとのこと。そりゃそうだろう。 

10時半帰宅。また遅い目の朝食をいただき、正午にパクサ宅を出る。 

まず観光公社でメールのチェック。そのあとキムジヨンが勤務しているハナツアー旅行社を訪ねる。 
ハンミ銀行ビルの4,5,6階を占める大きな旅行社で、ちょっとびっくりした。 

帰りのチケット買うためだが、りーちさんから聞いた大阪経由東京行きチケットのことも確かめたかったのだ。 

イヒョングンが対応してくれて、いろいろ確認して時間がかかったが、結局4万円ちょっと超えるくらいで、ソウル(インチョン空港)-大阪(関空)-東京(羽田)の1年オープン往復チケットを買うことができた。 
これだと、今回いったん大阪へもどり、好きなときに東京(羽田)へ行って帰り、また好きなときにソウルへ行くことができるはず(^_^;)だ。 

格安航空券でソウル-大阪の一年オープン往復チケット買っても3万5千円近くする(関空の使用税含む)から5千円の差額で東京往復できることになるから、これはずいぶんお得ではないか。 
もっとも使用できるのはANAのみだし、空港使用税が倍以上(チケット料金のうち8千円近くが空港税)必要だし、空港への行き帰りの運賃だって馬鹿にならないから、いいことずくめってわけではない。 

旅行社でかなり時間をとったので、パクサ宅にもどるひまが無くなってしまった。 
本当は3時ごろキムスイルさんがパクサ宅に用事で来るといってたので、会えればいいかなと思っていたのだ。 
まあ、昨夜店に行ったから無理することはない。 

ふらふらとチョゲサに向かう。 

印刷会社「平和堂」冬ならばこそのショットだ 途中煉瓦造りの渋い建物があった。聞いてみるとこれは1920年代に造られたものらしい。 
「平和堂」という印刷会社で現社長は三代目とのこと。ちょっとだけ工場内部を見せてもらったが、写真撮影は不可だった。 

チョゲサの付近には仏具や僧衣、数珠や蝋燭などを売る店が集まっている。子供坊主のキャラクターグッズもあり、結構見て面白いものがある。僧侶や比丘尼の姿も多い。 

チョゲサでは事務所のジョンマンギョンさんに色々話を聞く。この寺も1920年代に創建されたらしい。 
昨年宗派争いと税金問題などで警察まで出動する大騒ぎになったことや、それに伴う改築工事のこと、2年後に完成予定の仏教博物館のことなど教えてもらった。 
工事中でも本堂と、中国風のお堂は解放されていて、Morris.も参拝した。 

中庭の石塔も改めてみるとそれなりに見所がある。 
パゴダ公園のパゴダが、変なガラスケースに入れられて、全く駄目になってしまったから、その補償として見たのかもしれない。 
石塔はそのまま青空の下に立っていて欲しい。 

名物?の白い松の木を見たり、鐘楼にも登ってみたりもした。 

その後、これもりーちさんに教えてもらった、生まれ変わったウルチロ書籍へ。 
この本屋は前から結構大きかったが、なんとなく薄暗いイメージがあって、あまり覗いてなかったのだが、今回久しぶりに行ったら、全く見違えるくらい明るく奇麗になっていた。 

COMIC STATION 店名が「Books Libro」という、洒落てるような馬鹿馬鹿しいような命名だが、内部は日本の最近の書店と見間違えるようなレイアウト。書棚は低目で開放的な感じがする。 

韓国らしく、文具コーナー、CDコーナーも併設されているが、何よりもびっくりしたのはマンガコーナーの充実ぶりだった。 
「Comic Station」と名づけられた一画は、日本の漫画専門店にひけを取らないくらいだ。 
2002年11月に新装開店したこの店のいちばんの目玉といえるだろう。 

鍾路書籍が閉店して、ちょっとがっかりしていたが、この店の出現はソウルの書店の地図を塗り替えるものといえるだろう。 

コミック担当のソンギョンファンさんに話を聞く。現在漫画の在庫は3万冊を超えるそうだ。 
その中で日本漫画の占める割合は60%を超えている。このことについてはちょっと複雑な心情があると言う。 

少年漫画では「ワンピース」「スラムダンク」「ドラゴンボール」、少女漫画では「花より男子」「NANAN」が一番人気だそうだ。 

Morris.いち押しの「ッポイ」は、それほど人気を集めてはいないようだ。 

韓国漫画家ではイミョンジンの「RAGNAROK」という、ゲームっぽい作品や「カムジョンコムシン」というギャグ漫画が、日本人にも人気があると紹介されたがMorris.向きではなさそうだ。 

「14歳ヨンシミ」のペグムテクの作品は1冊も無かった。 
「ファントッピイヤギ」のキムドンファは、キーセン物語以降も、同傾向の作品をぽつぽつだしているらしいが、先般、新聞連載した「パルガンチャジョンゴ-赤い自転車」という作品が、オールカラー、ハードカバーで出版されたというので、買うことにした。 
これは前の作品とえらくイメージも絵柄も変わっているが、それなりにいい作品みたいだ。 

7時にYMCA前でキムジヨンと待ち合わせ。 

キムミンジョンさんを囲んで ちょっと雨が降り出したが、たいしたことはない。 
会社近くのビルの地下にある「ハナロフェガン」でコプチャンチョンゴル食べる。 
ここはジヨンが、よく昼食を食べる店らしい。チョンゴル自体はまあまあ、というか、ビジネス街だけにちょっと上品で、ワイルドさに欠ける恨みがあった。 
ワンシムニ近くのチョンゴル専門街の店と比べるとちょっと物足りなかったかな。 
それでもおしまいにご飯を入れて焼き飯風にしたのはかなりいけてた。Morris.はソジュがあればそれでいいって感じだったから、充分だね。 

この店のアガシ、キムミンジョンさんがすごく親切で愛敬があって可愛かった。 
あまり客もいなかったのでいろいろ話して、セルフタイマーで3人一緒に撮影。 
今回の旅で会った中で一番感じのいい娘ではなかろうか(^。^) 

その後はお決まりのノレバンターイム(^。^) 
二人でたっぷりり1時間半歌いまくった。 
この店はライトビールしか置いてないので、こっそり途中でビールとソジュ買って、持ち込んで飲んでたら、注意されてしまった。 
でも、けっきょく紙コップに移して飲めたからOK。 
なぜかこちらのノレバンで見当たらなかったシネチョルの「Jazz Cafe」もやっと歌うことができた。 
無かったのではなくて、「Jazzジェズ」がハングルで「jjaez」という綴りになっているのに気付かなかっただけのことだった(^_^;) 

今夜は零時前に帰宅。 

牛乳袋 窓からぶら下がっている青い袋。後で牛乳配達用のものと分かった 道で パクサが街を歩くと誰彼となく話し掛けてくる 写真室 パクサ御用達の写真館
ダルマストーブ 懐かしいダルマストーブ。現役で活躍している ハナツアー キムジヨンの勤める「HANA TOUR」ハナ銀行のビル3フロアを占める  仏具店 チョゲサ付近の仏具店。尼さんと話する
石塔 チョゲサの石塔。朝鮮時代末期のものらしい 白松 境内の名物白松。自然記念物第8号の指定を受けている 鐘楼 チョゲサの鐘楼。韓国の鐘はかなり低く吊られる
木鐸 怪魚型の木鐸。これがほんとの木魚かも 本堂内部 本堂は広くて壁一面に絢爛たる仏画が施されている 中国風堂内 本堂とは別棟にある中国風のお堂の中には金ぴかの仏像と極彩色の人物像がずらり
凄い家だ チョゲサの脇にあるわけの分からない建物。「画室」と書いてあるからアトリエか? 漫画コーナー 「BOOKS LiBRO」のコミックコーナー 「花より男子」「NANA」 女の子に一番人気は「花より男子」「NANA」
韓国作家の作品 韓国作家の人気作品。Morris.はパス  ハナロ会館 ビジネス街地下にある「ハナロ会館」 コプチャンチョンゴル コプチャンチョンゴル
 

2003/02/11(火)●これがソウルの寒さだ●
9時起床。 

またもパクサから朝の散歩に誘われる。 
今日も自転車引きずっていく。 

パクサと歯科医のキムヨンウ氏 出向いた先はビルの3階にある「同徳歯科」(^_^;) 
パクサが歯が痛くなったので治療に出向いたらしい。 
韓国の歯科医院なんてもちろん入ったことないので興味津々。奇麗な医院で、治療椅子が3台も並んでいた。 

歯科医のキムヨンウ氏は地域のライオンズクラブ会長もやっている著名人らしいが、気さくで話し好き、旅好きの好漢だった。 

治療自体は5分で終わり、後応接室で歓談。 
キム院長はびっくりするくらい世界中を旅行して回っていて、もちろん日本にも何度も行ってるとのこと。 
この歯科医はパクサ一家全員が治療してもらっているようだ。 

デジカメは何もしないのに、今日はちゃんとレンズキャップ閉まっている(^。^)このままうまくいきますように(合掌) 

11時過ぎに遅い朝食をいただき、12時過ぎにパクサ宅を出る。 
昨夜の雨は通り雨だったらしく、天気は良好である。しかし結構寒いぞ。 
久しぶりにソウルの冬らしい寒さを味わえるかもしれない。 

地下鉄は路線毎にいろいろ特徴がある。 
4号線の新しい車両には、列車1両に6台もの液晶TVが設置されていて、KBS放送が流れている。音は出ないが、ドラマも全て字幕付だ。 

とりあえず南大門市場に出て換金して、電池買う。 

有料便所 8番出口に2台の有料便所が並んでいた。 
ワールドカップのおかげだろうが、このところ韓国のトイレは、観光地や都市部では、凄く綺麗になっている。この有料トイレもそうした政策の一環かも知れない。 
100ウォンを入れると自動的に10分間ドアが閉まり、さらに硬貨を入れるともう10分延長できるらしい。 
1回使ってみようかとも思ったが、便意が無いのでやめておいた(^o^) 

市場の食堂でソルロンタン食べる。 
5,000ウォンだし、肉もスライスしたチャーシューみたいなやつで、それほどうまくはなかったが、まあまあ、こんなもんだろう。 

催し場で客寄せのアトラクションが行われていて、3人の女性が肌もあらわにロックに合わせて踊っているのを見る。 
ショーの後、楽屋代わりのテントに入ったので、ちょっと声をかけて一緒に写真撮らせてもらう。寒いので、慌ててコートを羽織っていたのに、撮影時にはそれを脱いでのサービスだった(^o^) 

それからナムサン(南山)に登る。 
ロープウェイに乗ろうかとも思ったのだが、折角だから歩いて登ることにした。 
ほとんどが石段で、ざっと400段くらい(今回は数えなかった(^_^;))で、坂道混合なので、ちょっとしんどかった。 
いっそ階段だけなら早いのに。 

風が強くなって、結構寒い。 
思えば南山に登るのは、Morris.が最初にソウルを訪れた88年以来15年ぶりのことだ。 
韓国語全く知らないまま、釜山からふらふらと慶州、大邱、大田まわって、ソウルに到着し、デーウォン旅館に泊まってすっかり韓国にはまったところだった。 

南山図書館に行って、まだ学生だったジェインとソンウンに会って、いっしょに南山に登り、ヨイド広場でローラースケートやった。 
実にそれ以来だ。 

南山タワー 南山タワー入場料5,000ウォンはMorris.には高いと思えるが、360度ソウルを眺望できるのだから、我慢しよう。 
ただガラス窓がかなり汚れているし、窓が柱でしきられているのでお得意のパノラマ写真は諦めた。 
でも、天気はいいし、充分展望を堪能することができた。 

帰り路は楽ちんだった。 
枯れ木にカッチ(かささぎ)がとまっているのを写そうとしたが、結構用心深くて、なかなか近くには来てくれない。 
じっと待ってると目茶苦茶寒いし適当なところで諦めることになった。 

南山図書館前に、詩人金素月の詩碑があった。 
「サニュファ(農夫歌の一種)」という詩で、童謡風の作品、石碑がなかなかっこう良かった。 

安重根記念館に行く。 
去年リニューアルしたということで、すっかり奇麗になっていたがさして見るものはない。 
入館したら半ば強制的に映像室に連れていかれ、15分ほどのDVを見せられた。 
日本語ナレーションで、映像的にはなかなか凝っていたが、内容は安重根義士を余りにも神格化したもので、これじゃ北朝鮮の金正日を称えるものと同じで、ちょっとなあ、という気もするが、それなりに興味深かった。 

館内展示は彼の書が中心だが、本物ではないみたいだし、まあ顕彰記念館ということなんだろうな。 
伊藤博文を撃ったブローニングの同型種も置いてあったがえらくちゃちだった。 

外に出たら記念館の脇でウエディングドレスを着た女性と新郎が結婚撮影してた。 
この時期にこんな場所での撮影は珍しい。新婦はすごく美人だったが、今日の寒さではちょっと可哀そうだった。 
「お幸せに!!」と声をかけて1枚写させてもらう。 

そのまま南大門市場に戻る。 
ほんとにおっそろしく寒くなった。 

PUCCAの目覚まし時計 時計屋にPUCCA(中国風女の子のキャラクタ)の目覚時計があった。 
可愛いので買おうかどうか迷ったが、目覚まし音として、音楽の後に女の子の声で「イロナセヨ=起きなさい」という声が入っていて、これはもう買わなくては、と自分用のお土産として購入。 
17,000ウォンを1,000ウォンだけ値切る(^_^;)しかし、これは無茶苦茶可愛いぞ(^。^) 

バスで東大門市場に出る。 
それにしても、寒い、寒い。 
街を行く韓国人もしきりに「カプチャギチュオ!!=急に寒くなったあ!!」と言い交わしてるから、久々の冷え込みなんだろう。 

寒さには強いMorris.も、さすがにこれには閉口して東大門4街の時計貴金属商街付近の地下に潜る。 

「金美子韓服店」のショーウインドウに、とてもシックなチマチョゴリがあった。 
渋目の色の布地をパッチワークしてて、これはなかなかのものだと思った。 

それにしても今日の寒さは半端ではない。 
手がしびれるのでポケットに入れたまま。東大門から地下鉄でフェファに着いたのが7時半で待ち合わせまで時間があるのでしばらく構内のベンチでキムドンファの漫画読んでた。 

8時前に大学路KFCの前に行ったがあまり寒いので店内に入り、コーヒー飲みながら待つ。 
ジェインは10分ほど遅れてやってきた。会社から自宅に戻って車でやってきたらしい。おいおいそれじゃ酒飲めないではないか(*_*) 

ジェインと自作のポスター とりあえず食事、ということで、カムジャタンの店をリクエスト。 
誠心女子大近くの店に入る。ずーっと前に一度新村で食べたカムジャタンが不味かったのでそれ以来食べてなかったのだが、吉美ちゃんから、美味しいカムジャタンの話を聞いたので今回は是非一度は食べなくては、と思ってたのだ。 

いやあ、本当に美味しかった。 
カムジャ(ジャガイモ)はもちろん、骨付きの豚肉が柔らかくて絶妙の味だった。 

食事後ジェインの会社に行き、開発中の皮膚化粧品ENSKINのサンプル貰う。 
ポスターもジェインがデザインしたらしい。 
美顔、美肌用クリームで、アデランスと提携できるかもしれないという発毛効果のあるシャンプーも貰った。 
これはあまりMorris.には必要ないので、必要そうな知人へのお土産としよう(^_^;) 

車でウォルゴクまで送ってもらい、キンパ買って11時半帰宅。 

歯医者で治療受けるパクサ 虫歯の治療を受けているパクサ パクサと 歯科医の応接室でパクサと2ショット 地下鉄内TV 地下鉄4号線車内の液晶TV。KBS放送で字幕付
ダンサーズ 南大門市場でアトラクションのゴーゴーダンサーズ 記念撮影 演奏後に記念写真頼んだら、超寒いのにわざわざコート脱いでポーズしてくれた ソロンタン 市場内食堂でソルロンタン頼む
南山科学博物館 南山科学博物館 KBSドラマ撮影 博物館前の階段でKBSドラマ「アネ」の撮影が行われていた ロープウェイ 南山ロープウェイ
のろし台 南山頂上にあるのろし台 タワー展望台より 南山タワーから望むソウル市街。ガラスが汚れてるしスモッグもあって画像はいまいち カッチ(かささぎ) 枯れ枝にとまるカッチ(かささぎ)
キムソウォルの詩碑 金素月の詩碑「サニュファ」という童謡っぽい詩が彫られている アンジュングン銅像 アンジュングン(安重根)銅像 アンジュングン記念館 アンジュングン記念館
記念館内部 記念館内部 ブローニング アンジュングンが伊藤博文を撃ったと同型のブローニング 結婚写真撮影 記念館裏では、結婚写真の撮影中。凄い寒さで美人の新婦に同情、「幸福ハセヨオ!!」
記念館の夕景 記念館の夕景 コルモッキルの犬 南大門市場はずれのコルモッキルにいた犬。この後急に吠えまくりだした 南大門市場のストーブ 南大門市場の石油ストーブ、今日みたいに寒い日は頼もしい
南大門市場夕景 南大門市場の夕暮れ モダンなチマチョゴリ 鍾路5街地下の金美子韓服店のモダンなチマチョゴリ カムジャタン カムジャタン
ジェイン 一番古い韓国チングの一人ヤンジェイン パクサは練習好き パクサはとにかく音楽大好きで、夜中もひまがあるとキーボードと遊んでる ちびくろ専用台 ちびくろ専用机。実は、パクサの足踏み健康器具
 

2003/02/12(水)●最後の夜は空白●
8時起床。 

昨夜は南山に登ったりした分ちょっと疲れたらしくそのまま寝てしまったので飲み残したソジュを朝から飲んで日記打ってたら、また、パクサが朝の散歩に誘う。 

テグアルタンとパクサ 今日は例の海鮮料理店でテグアルタンを注文。 
テグアルは鱈の卵で、つまり明太子だ。Morris.は明太子には目がないのですごく嬉しかった。 
パクサの友達イフンギュさんも来て一緒に鍋をつつく。いやあ、鍋に明太子が溢れるくらい入ってる。 
牡蠣、鱈、小蝦、豆腐、ズッキーニなども入っていて実に美味い。 
これならやっぱりソジュが欲しいと、パクサに言ったのだが、朝から酒飲むのは良くないとパクサに制止された。 
うーーん残念じゃ。 

明日の夜日本に向かうので、今日は正味でソウル最後の一日ということになる。 
朝から酒飲んでるし、日記も打たねばということで、またまた、パクサ宅出たのは12時前。 

どこに行こうか迷ったが、今夜はお礼も兼ねてパクサ一家を夕食に招待しようと思ってたので、可楽洞市場を軽く冷やかして、夕方には帰宅しよう。 

と、思いながら、4号線チャムシルで乗り換えるところを、7駅も乗り過ごしてしまった。 
昨夜ノレバン行けなかった欲求不満で、朝からソジュまるまる1本以上飲んでしまったもんなあ。 

やっと市場に着いたら、寒くて、ついつい屋台前のストーブに寄ってしまう。 

そこにたむろしていたちょっと怪しげな男二人(キムさんとハンさん)が話し掛けてきたので、いろいろ話しているうちに、酒は好きか?という質問に、つい、大好きだ、と答えたら、それでは、といってマッコリを振る舞われた。 
大丈夫か?と思う間もなく、ぐいぐいやってしまう。 

ほとんど千鳥足で市場を徘徊。魚市場で、去年イカを食べた店を探す。 

魚市場 途中市場の中を農楽隊が通り過ぎたが、つい先日国楽院で見たサムルノリが、あまりに素晴らしかったので、今日の農楽隊はひどく下手に思えた。 

イカの店は見つかったが、この前いたアジョシはいなかった。 
それでもイカ好きのMorris.は、1匹を刺身にしてもらい、隣のテーブルで、食べる。 
もちろんソジュも頼む。 
蛸鍋をつついてる二人のアジョシといろいろ話をしたことや、市場のアガシの写真を撮ろうとして断られたことくらいは、漠然と覚えているが、それから後は、完全に空白になってる。 

どうやって、パクサ宅にたどり着いたかも分からない。 

気が付いたら。スタジオで寝ていた。かなりの宿酔だし、ちょっと下痢気味。 

パクサ宅で、何か失礼なことをしなかっただろうか気がかりだ。 

それよりも、昨夜予定していた、パクサ一家夕食招待が、パーになってしまった。 
折角有終の美を飾ろうとしたのに、逆に醜態をさらしたことになる。 

うーーん、やっぱり朝から飲むのは、今後止めておこう。 
まあ、済んだことはしかたがない(^_^;) 

テグアルタン チョンウォン海鮮専門店のテグアルタン 友人と鍋をつつくパクサ 友人と鍋をつつくパクサ 可楽洞市場の薪ストーブ 可楽洞市場の薪ストーブ
市場の猫 市場の猫 可楽洞市場の午後 可楽洞市場の午後。きっと一番暇な時間帯と思う 構内でサッカー 市場構内では、サッカーで遊んでた
屋台前にたむろする怪しい二人 屋台前にたむろする怪しい二人 イカをさばくアジュマ イカをさばくアジュマ 市場内を行進する農楽隊 イカ刺身とソジュ
蛸鍋 隣席の蛸鍋 リヤカー 市場のリヤカー(写した覚え無し(^_^;) 
 
市場の夕景 可楽市場の夕景(これも覚えてない(^_^;) いい写真じゃないか(^○^)
 

2003/02/13(木)●旅の終りはいつも後ろ髪●
8時起床。 
といっても、夜中に何度も目を覚ましては、冷水を飲んだり、トイレに行ったりしてた。 

とうとう今回の旅も終わりの日を迎えた。 

さいわい、思ったほど宿酔はひどくない。 

19:10発の便だから、4時前のバスに乗れば間に合うだろう。このところ余裕かきすぎて、失敗続きだから、3時半には出発しよう。 

今、10時だから、3時間ほど、最後の散歩と買い物に出かけることにする。 
パクサ夫婦はまだ寝ているので、メモを置いて出る。 

Be The Red とりあえず鍾閣に出て、永豊文庫冷やかして、観光公社地下でメールチェック。 
ついでに受付のアガシに頼んで、昨年のワールドカップの真っ赤に燃えた観覧席とゴールと一緒の記念撮影。 

相変わらず下痢気味で、お腹も痛くなってきたが、誰のせいでもありゃしないみんなMorris.が悪いのだ。 
観光公社のトイレは初めて入ったが、ホテル並みに奇麗で、便器も普通のものより一回り大きい。 

地下鉄乗り換えてイテウォンに出て、Nikeの店で銀色のバスケットシューズ買う。 
ちょっと派手すぎたかな? 

12時前にパクサ宅に戻ったら、パクサとソンイルだけがいた。 
昨日の非礼をわびたが、パクサもあまり機嫌が良くないようだ。 
それに、やっぱり夕食を一緒にできなかったのは心残りである。 

買い物から帰ってきた夫人に昨日の詫びを入れると、自分も飲みすぎて、おなかが痛いと言いながら、大笑いしてたから、もしかしたら、帰って一緒に飲んだのかも知れない。 
全く覚えていないというのが辛いところだ。 

パクサ宅にこれ以上ごろごろしてても仕方無いので、2時半に別れを告げて、直行バスで空港へ向かう。 
今回は料金万ウォンだった。その代わりかどうか金浦空港経由だ。 
金浦空港も久しぶりに見ることになる。ちょっと懐かしさを感じる。 

1時間20分くらいで仁川国際空港到着。4時前だ。 
いくらなんでもちょっと早すぎたようだ。 
ANAの搭乗手続きは4時40分からとのこと。 
Morris.としては早目にチェックイン済まして荷物預けてゆっくり空港内の見物でもしようと思っていたのに。 

それでもこうやってちびくろ打つことはできる。 
ただこの空港のロビーは極端に電源が少ない。 
やっとKorea Telekomの電話機の横に一つ見つけた。座席付近にコンセント常備しておいて欲しい。 

やっと40分になったのでチェックイン。 
例によって「窓際の眺めの良い席を」だ。 
それに大阪ストップオーバーの確認と、明日朝の東京行予約(とりあえずチケットではそうなっている)の取り消しが必要みたいだ。 
できれば仁川の窓口でこれも済ましておきたい。 

一番前列に並び、窓側の席を確保した後、明日の羽田行の予約取り消しも頼む。 
簡単に手続き済んでしまい、ちょっとあっけないくらい。関西空港で、あれこれ頼まずによくなっただけでもありがたい。 

空港案内展示館のキムソヒョンさん 身軽になったので、空港見物。 
1Fの空港案内展示館に仁川空港の模型や、ビデオなどがあったので、眺めていたら、制服を着たハラボジ(キムソヒョンさん)が、片言の日本語で話しかけてきた。 
ボランティアで、案内にあたってるらしい。 
2005年には空港まで地下鉄が伸びること、8年後には埋め立てを進めて規模が今の3倍くらいになることなどを教えてもらう。 

地下のコンビニで旅行用のティッシュと牛乳、アイスもなかみたいな奴(ホットッと書いてある)買う。屋台で売ってるホットケーキみたいなもののアイス版なのだろう。 
はっきり言って不味かった。牛乳は「ヒョンミ牛乳」という名前に引かれて買ったのだが、特に玄米味ではなかった。 

ANAは機内食出ないので、夕食をとっておくことにする。 
地下のグリーンテリアという食堂のショーウィンドゥにユッケジャン3,200ウォンとあったので、えらく安いなと思って入ったら、セルフの店で、ご飯も、キムチも海苔も別料金で、7,300ウォンにもなったし、味もひどい。 
これで韓国人は怒らないのだろうか? 

搭乗ゲート内に入り、無料のインターネットコーナーを探す。 
31番ゲート近くにあった。6台のPCが置いてあるが、2台はインターネット繋がらないみたいだし、使う人が多くて、待っている状態だったので、諦める。 

19:10発のANA便は、20分ほど遅れて離陸。 
景色のいい席といっても、何にも見えないし、今回はデジカメ規制が厳しい。 
隣席は太ったアジュマで、黒い毛皮のコート(絶対カッチャ=偽物だ)をMorris.の席まではみ出させるので、ちょっと嫌だった。 

関空には午後9時ちょうど到着。 

バスで尼崎に向かう途中、2泊3日の関西旅行に来たパンミヒョン、チョンミジンというアガシといろいろ話す。 

帰宅したのが11時半。 
さすがに疲れていたが、とりあえず、デジカメの画像をデスクトップに移行。 
やはり今回も400点くらい写したようだ。 

とりあえず、風呂に入って寝る。 

観光公社のトイレ 韓国観光公社のトイレ。美しい トイレで記念写真 トイレ洗面台前で記念写真。後から入って来た男が変な顔をしていた   便器もでかい 洋式便器も無茶でかい
これは6号線ウォルゴク駅のトイレ こちらは、地下鉄6号線ウォルゴク駅のトイレ。韓国の公衆便所は本当に奇麗になった。とてもいいことだ オート三輪 「オート三輪」これは市場回りではすごく流行っている 煉瓦の建物 ウォルゴクの煉瓦家屋。韓国は地震が無いのでこんなタイプの家も多い
コムタン 大衆食堂でコムタン頼む アイスホットッ 「アイスホットッ」これはまずかった ヒョンミ牛乳 「ヒョンミ牛乳」。ヒョンミは玄米のことだが味は牛乳そのものだった 
セルフのユッケジャン 仁川空港地下のセルフ食堂でユッケジャン定食。まずいっ(*_*) 空港内PCコーナー 空港搭乗口付近にあるPCコーナー。ちょっと使いにくい 仁川空港夜景 仁川空港の夜景
 

 
←戻る
HOME
 
【付録】ソウルのコルモッキル(路地)
 
 


k01  
ミアサゴリの北側方面。このあたりは伝統家屋が並んでいる一帯があった
k02  
これもミアサゴリの裏道。煉瓦がいい感じだ
 
インサドンの食堂街。突き当たりがMorris.一押しのオルゲンイクッパブの店
k04  
鍾路2街北側の路地。ちょっと暗いが、フラッシュ使うと味が出ない
k05  
南大門市場の外れ、ちょっと勾配があるのもいい
k06  
鍾閣の北の方だと思う。これもやっぱり暗いなあ
k07  
ウォルゴク洞の一画。パクサの家とは反対の区画だ
k08  
左と同じ地域。ポスターにキムヘヨンが載っていた
k09  
これはコルモッキルではないが、鍾路のタッカルビ屋前の小路
 
 
 
 

inserted by FC2 system