句集 韓国拾遺
コディクッパブ

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2002年韓国写真日記
Morris.in wordland

2002年2月の韓国旅行での句です。といっても大半は帰国後の作です。

月 ・乳の香や春先駈 さきがく る包装馬車ポジャンマチャ  下関市バスに、不二家ペコちゃんのバス・ラッピング

・洋上を綿雲浮き浮き印度人の夏indian summer   下関厳島神社から関門海峡を望む

・枯野とは秋の骸むくろ やカップ酒 神社の裏山の細道を枯れ草をかき分けて登る

・海峡を冬満月とわたりけり
  初めて乗る釜関フェリーのデッキに上がると満月が雲の間から顔を覗かせた
   


・夜明待つ背に焚火缶横訛 よこなばり  チャガルチで遅い日の出を待つ

・寒涛や釜山カルメギ数へ歌 カルメギはカモメ、同名の歌謡曲もある

スンドゥブチゲ ・曇窓斑 はだら 雪原後退 あとじさ り  セマウル号にも初めて乗った、洛東江に沿って上京する


・夕暮や李朝白磁の肌 はだへ より
  粉青沙器が好きだったが、このところ李朝白磁に心が傾いている



・オンドルに抱かれて溶けて月の谷  イパクサの住居は月谷洞(ウォルゴクトン)にある

・立入禁止パゴダ軟禁寒寒と パゴダ公園は工事中で入れなかった、しかしその前から塔は隔離状態にある

・やはらかに純豆腐スンドゥブ チゲの下心 韓国では毎朝このチゲを食べたいくらい。日本では手に入りにくい固まる前の豆腐

・半島の冬の時代の長さ哉
  ソウルの冬の寒さは嫌いではないが、南北分断の冷えは---




パクジユン ・凩や空耳聞こゆ「あたしは男よ ナンナムジャヤ 」 寒波到来の日に大学路に行った、風に乗って パクチユンのヒット曲

・銀の指吹雪の先の仄明り 盲目のキーボード奏者キムスイルさんの妙技

・それぞれの卒業写真玉手箱 インサドン北の女子高卒業生に撮影を頼まれる

・鳥瞰図湯気立つ凹み仁寺洞
インサドン  アートセンタービル展望台から見下ろす食堂街




・厳寒の屋台や韓の橋頭堡  クンパム、トッポッキ、ピンデトック、韓国の屋台は何かたくましい

・旧晦日古宮の影の霜柱 昼前の慶福宮、建物の影はまだ霜柱が立っていた

・レトロ趣味温故知新の練炭屋 民俗博物館前に、レトロな模擬店舗がしつらえてあった

・コルモッキル迷路に潜むコディクッパブ
  コルモッキルは路地、コディクッパブは巻貝の雑炊


 

農楽 ・こんもりと塚の枯芝死六臣 サユクシン  ヨイドから歩いてノリンジャンの死六臣の祠に出た。彼国の墓は土饅頭でほのぼのしてる

・漢江ハンガン の連凧橋となりて空  ソウルの中心を横切るハンガンでアジョシが100枚近い連凧を揚げていた

・歳旦や農楽 ノンアク 乱打福満々 ポンマーニ 
韓国はまだ旧正月が生きている、ポンマーニパドゥセヨは新年挨拶の常套句

・石畳千畳敷を日向ぼこ  韓国最終日は宗廟に行くことが習慣になってしまった


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